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IEC マスタープラン 2011
目次
展望と使命 ········································································································ 4
A - IEC 市場
A1 - IEC を”home of industry(産業界の拠点)”にする ······································· 5
A2 - 先端市場及び先端技術におけるリーダーシップ ········································ 6
A3 - 利用者の拡大····················································································· 7
A4 - 市場プロファイルの向上 ······································································ 8
B - 技術
B1 - 市場のニーズの予測 ············································································ 9
B2 - システムとセクター別アプローチ ························································· 10
C - 協力
C1 - グローバルコラボレーション ······························································· 11
C2 - IT ツールと能力················································································ 12
D - ガバナンスと構造
D1 - 国内委員会の代表と運営 ···································································· 13
D2 - 適合性評価のガバナンス ···································································· 14
E - エキスパートとリーダー
E1 - IEC のエキスパートとリーダーの質及び可用性の継続性 ··························· 15
F - 財政、効率及び IEC ファミリー
F1 - 財政的安定性と IEC ビジネスモデル ····················································· 16
F2 - 効率化のための技術及びプロセス ························································· 17
F3 - IEC ファミリーの開発········································································ 18
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IEC マスタープラン 2011
展望
国際貿易への鍵としての IEC 規格及び
適合性評価システムの世界規模での使用
使命
IEC の使命は、電気、電子及び関連技術の分野における国際貿易の促進を図るため、並びにユ
ーザの価値を高めるために必要な規格、適合性評価システム及び関連サービスの指導的なプラッ
トフォームとして、世界的規模で認知されることである。
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A - IEC 市場
A1 - IEC を”home of industry(産業界の拠点)”にする
IEC は、産業界の「拠点」、すなわち、IEC が貢献する世界規模の電気技術コミュ
ニティにおいて、標準化及び適合性評価に対するすべてのニーズに対応できる最適
なプラットフォームとしての立場を強化する。
複数のステークホルダー・グループが IEC の世界市場を形成しており、この市場は、産業界と
企業、大学、政府、科学、R&D 及び検査機関、学術界、及びエンドユーザ団体で広く構成され
る。このうち、必要とされ、使用される規格やサービスの開発のために IEC 作業に最も関与し、
時間、費用、エキスパートを提供しているのは、広い意味での産業界である。
メンバー国の国内委員会を介した IEC と産業界の関係が緊密で直接的であるという性質は、国
際的な標準化と適合性評価の世界の同業者やパートナーの中で IEC を差別化する重要な特性で
ある。このため、この特性は、すべての利害関係者の投資に対して高品質で最も効率的な利益を
提供するという IEC の運営及びサービス文化の鍵でもある。
IEC が、市場のニーズや期待に応えることでリーダーシップを維持する必要があれば、主要な
利害関係者とのこれらの緊密な関係を強化し、拡張するためにさらなる努力が必要である。ハイ
レベルの個人以外でも、プロセスや手続きは産業界及びその他のセクターが使用でき、IEC で、
特にガバナンスの効率化を図るために手本として効果的に利用することができる。
IEC と産業界の関係は、持続可能な成功を引き出し続けるという重要な役割をもつため、以下
の重要なアクションは、この戦略計画全体でテーマとして繰り返し登場する。
> 技術及び管理作業におけるステークホルダーの影響を強化する。
> 国内の電気技術に関する利益を適切に代表できるようにするために、すべての国内委員会
を支援する。
> IEC「ブランド」の開発をさらに進め、電気技術の国際的な標準化、及び関連する適合性
評価に関する事項に対処するための世界規模の主導的プラットフォームとして IEC を世界
的に売り込む。
> 主要な市場からの直接的なインプットを提供し、すべての主要な利害関係者の間で IEC
の可視性を高めるために市場戦略評議会が果たす役割を強化する。
> 複雑な市場にさらに貢献するために、他の国際機関やパートナーとの協力を拡大する。
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A2 - 先端市場及び先端技術におけるリーダーシップ
IEC は、IEC 国際標準化プラットフォームを使用することによって利益を得る可能
性の高いセクターを特定し、先端市場セクターにおいて早期リーダーシップの確立
に努める。
新しい技術が開発される(及び社会的、産業または経済面の優先課題が変化する)と、新しい市場
が登場し、多くの利害関係者によって(輸出業者だけでなく、例えば、輸入業者、規制当局、又
は試験機関によっても)IEC 規格の製品及びサービスが必要とされる。従来の変化の激しいいく
つかの市場セグメントだけでなく、このような先端市場についても、IEC は、効率的なメカニ
ズム及びプロセス、並びにエキスパートの国際的なネットワークが積み重ねた経験という、独自
の取り合わせを提供している。
これに関連して、IEC は、製品又はシステムのライフサイクルだけでなく、市場そのものの存
続期間も網羅する総合的な数々の規格類も提供している。長期間にわたって持続可能な方法でこ
の使命を果たすために、IEC は、新しく、発展的な電気技術市場を特定し、これに関連するす
べての標準化作業においてリーダーシップを発揮することが必要不可欠である。
アクション:
a) 特に中小企業だけでなく新興企業を含めて、国内委員会における産業界の関与及び影
響を強化することによって、市場動向に関する「早期の警告」を強化する。
b) 工業化が進んだ世界各国の国内委員会による途上国の国内委員会の指導を促進する。
c) 市場戦略評議会のハイレベルの市場監視の役割を強化する。これには、学術界及び産業
界の先端技術の R&D などを含む。
d) 問題及びニーズを特定する、将来的なアクションのロードマップを作成する、及び電
気技術分野における IEC の主導的な役割を推進するために、重要な先端市場セクターの
グローバルなフォーラム及びワークショップを開催する。
e) 標準化のシステム・アプローチまたはアーキテクチャを実証するためのパイロット・
スキームまたはプロジェクトを開発する。
f) コンソーシアと直接協力することで、コンソーシアが、その業界規格をコンセンサスの
ある国際規格にするために、最も費用効果が高く、かつ効率的なプラットフォームとして
IEC を活用できるようにする。
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A3 - 利用者の拡大
IEC は、国内委員会を通じて、政府機関又はその他の規制当局及びエンドユーザ団
体からの利害関係者の作業への参加を大幅に増加する。
IEC の国際規格及びグローバルな適合性評価システムの便益は、1 世紀以上にわたり、社会の改
善のために実証可能な役割を果たしてきた。規格や適合性システムを使用した新しい電気技術プ
ロセス、資料及び技術が市場化されるため、世界中で、保証できるレベルの安全性、信頼性、効
率性、利便性及び環境適合性において大きな改善が継続してもたらされている。
このような実績により、社会の期待は高まる。エンドユーザだけでなく、政府やその他の規制当
局もすべて、IEC のコンセンサスベースの規格及びこれに関連する適合性システムを、民間セ
クターにとっての、安全でエネルギー効率が高く、環境にやさしいソリューションのための最善
の技術的及び手続き的な基準としてとらえることができている。これらの市場の利害関係者によ
る IEC の作業への参加の増加は、最高品質の規格類が、民間セクターにおいて自主的な実施の
ため、または基準として、継続して世界的に利用可能にする上でますます必要である。
アクション:
a) 国内委員会、及び関連する IEC 管理団体だけでなく、適切な政府間機関を通じて、国
内及び地域レベルでの規制当局との継続的かつシステム化された対話を確立する。
b) 規制を受ける市場の現在の動向と将来のニーズを特定し、適切な場合には IEC の早期
の関与を促進するためのロードマップを策定して、IEC 規格に基づいた技術的な規制の世
界規模での調和を推進する。
c) 公共政策の目的、及びエンドユーザ並びに一般社会への利益を支援する上での IEC の
戦略的価値に関する認識を高める。
d) 国内委員会が、エンドユーザ及び消費者の利益を代表する役割を強化するのを支援す
る。
e) 公共政策のニーズ及び目的を支援する上で、途上国との対話を拡大し、IEC 独自のア
フィリエートプログラムの参加者による IEC 作業へのアクセス、利用及び関与を強化す
る。
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A4 - 市場プロファイルの向上
IEC は、当該分野の世界標準及び適合性評価ソリューションの認知されたプロバイダ
ーとしての IEC の戦略的価値を参加者に納得させ、そのプロファイルを官民両方の市
場セクターにおける最高レベルまで向上させる。
IEC は、主として製品ベースの国際規格と関連する適合性評価システムのプロバイダーとして
技術コミュニティにおけるしかるべき無類の高評価を勝ち取ってきた。しかし、市場のグローバ
ル化と技術の集中が高まることにより、産業界の認識だけでなく社会のニーズも変化している。
電気技術の標準化を支援するために IEC が依拠する 21 世紀の産業界のリーダーは、技術ではな
くマーケティング又は財務部門の経歴をもっていることがしばしばある。電気エネルギーの効率
化などの社会の主要な動向は、複数の技術や分野に関係し、製品ベースの標準化アプローチより
もはるかに多くのものを必要とする。
この協調的でシステムベースの環境では、IEC は、IEC ブランドと、普遍的利益のソリューシ
ョンを見出すために、すべてのステークホルダーが、そのニーズと専門知識を提供できる電気技
術分野をリードする世界的なフォーラムとしての IEC の中核的価値を推進して、市場への情報
提供と教育を継続しなければならない。
アクション:
a) 特に、IEC 及び国内委員会の職員による個人的な接触を通じて、産業界、企業及び政
府のリーダーとの直接的なコミュニケーションを強化する。
b) 中小企業など特定の市場セグメントのための IEC の戦略的価値を推進する対象を明確
にしたマーケティング・パッケージを作成する。
c) 将来のリーダーを育成するために、ビジネススクール、経営学校および工業学校の学究
機関との関係を強化及び拡張する。
d) 新しくかつ話題となっている市場セクターにおいて IEC のリーダーシップを推進する
ために、会議、シンポジウム、及びワークショップの対象参加者の対象を明確にする。
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B - 技術
B1 - 市場のニーズの予測
IEC は、メンバー国の国内委員会及び管理評議会の専門グループの両方を通じて、
IEC の技術及びマーケット情報機能を積極的に強化する。
電気技術の世界のカバーする範囲を定義するため、及び、時宜に適った適切な規格類で対応でき
るようにするために、IEC はまず、需要を予測できなければならない。このためには、技術動
向及び業界における新しい提携やパートナーシップなどのビジネス上の発展を常に監視するだ
けでなく、規格並びに関連サービスのニーズに影響を与える科学的な進歩を追跡する必要がある。
この種の調査及び情報モニタリングに基づいて市場要件に優先順位を設定することは、IEC が、
新しい主要な技術作業の分野において、多数の参加企業を呼び込むための鍵となる。
アクション:
a) 国内、地域レベルでの市場動向情報の収集及び、国際レベルでの適切な IEC 機関への
その情報の提供において、メンバーが果たす重要な役割を強調する。
b) IEC 全体の広報手段として機能する MSB 内で継続的な技術及び市場の観測メカニズム
を確立し、技術作業に最適な優先順位を設定できるようにする。
c) 新しい技術を特定するためにワークショップ/シンポジウム、ロードマップ及び技術/学
術論文を利用するだけでなく、若手のプロフェッショナルなどの産業界の関係者に対して
インプットを求める。
d) 変化の激しい技術の国際標準化を求めるニーズを早期に特定し、対処するために、コ
ンソーシア及びその他の業界フォーラムとのより密接な関わりを確保する。
e) 適切な場合には、迅速かつ一貫したアクションの必要不可欠な基盤として、MSB、SMB
及び CAB 間(SMB と CAB 内の適切な戦略グループなど)で持続的な調整と情報の流れを
確保する。
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B2 - システムとセクター別アプローチ
IEC は、標準化及び適合性評価活動の適切な分野におけるシステム及びセクター別
アプローチの使用を十分に拡張する方法を導く。
過去数十年間にわたる IEC の基本的な強みは、技術ベースの製品規格及び仕様、IEC の適合性
評価スキームの基準となる規格の品質と市場における認知度である。このような製品または製品
ファミリー規格の必要性は、しばらくの間続くため、IEC は、この従来からの優位性をもつ分
野において、その努力と評判を維持しなければならない。
ただし、多くの新しい先端市場、特に大規模インフラを含む市場における技術の多様性と集中は
今や、製品レベルではなく、システム又はシステム・アーキテクチャから始まるトップダウン方
式の標準化を必要とする。また、環境、安全及び健康などの分野では、システム規格もますます
必要とされるようになっている。
IEC では、このようなプロセスの導入は数年前から開始されているが、これらのプロセスに関
する理解の向上及び適用の拡大に向けた抜本的な取り組みが必要とされる。他の多数の標準開発
機関だけでなく、国際的な場で関係する非標準団体との協力の増強に対する暗黙の必要性を考慮
する必要がある。また、IEC の適合性評価システム及びプロセスに対する影響もある。
アクション:
a) 高度に複雑な市場セクターに対して適切な取り組み及び支援を行うことができるよう
に、技術コミュニティ全体でシステム・アプローチを規定し、強化する。
b) 新しい技術分野を特定し、システム・アプローチを必要とする先端市場/技術を予測す
る。
c) 機能性を改善するため、特に、従来の境界を越える問題の調整を改善するために、TC/SC
構造を規定し、強化を行う。
d) 複数の TC/SC の対象となる分野の橋渡しとなる戦略的またはその他の横並びのグルー
プの使用を拡張する。
e) 標準化のシステム・アプローチのためのプロセスに対する理解を深め、より明確に定
義するためのワークショップ/シンポジウムを開催する。
f) システムレベルの標準化、及び適切な場合には、関連する適合性評価活動についてアー
キテクチャを提案しロードマップを策定する。
g) 適切な SDO 及び国際勢力を持つ産業コンソーシアとのセクター別作業に関する共同開
発協定の利用を拡張する。
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C - 協力
C1 - グローバルコラボレーション
IEC は、調整、協力及び国際規格の開発のための枠組みとして市場ニーズを定義す
るために、電気技術の分野において、標準化パートナーとその他の国際団体、並び
に関連する業界関係者を含むグローバルな共同フォーラムを開始し、リードする。
何らかの大きな新しい社会的動向の出現は、新しい技術の開発を促進するだけでなく、技術の集
中やクロスオーバーに弾みをつける。これは特に、先進的な電気技術や、例えば、IT 分野にお
ける多くの関連するアプリケーションの分野について言えることである。
これによって生まれる市場や技術的な発展は複雑であり、どんな政府、業界、製造業者、又は(セ
クター、国内、地域または国際的な)標準化団体も、単独では世界的な解決の必要性に対応する
ことができないため、世界規模での調整と協力が絶対的に必要である。
標準化の世界において、IEC は、WTO 公認の国際標準化パートナーである ISO 及び ITU、CIGRE
や IEEE などの専門機関、並びに CENELEC、CANENA、最近では AFSEC などの地域の標準
化又は調整団体との間で様々なレベルでの協定、リエゾン及び作業関係を確立している。標準化
の世界を超えて、多数の政府間団体や国際的なセクター機関との重要な関係も確立されている。
IEC を独自の立場に位置付ける IEC の連結した強み、すなわち IEC のフォーカス、実績、電気
技術分野の中核となる専門知識、産業界の主要なステークホルダーとの直接的な結びつき、政府
間及び非政府機関を介した世界的なつながりが、IEC が他に例を見ないリーダーシップを発揮
させることとなる。そのリーダーシップは、世界的な標準化の課題に対処するための能力、協調
的な解決をそれらのパートナーとのこのようなパートナーとの協調的ソリューションを構築す
る上で発揮される。方程式の中に、IEC、ISO 及び ISO/IEC 出版物に基づいて、適合性評価シ
ステムを組み込む能力は、すべてのキー・プレーヤーを協議の場に引き込む際に価値をもたらす。
アクション:
a) すべての関係する標準化機関及び専門機関(特に、ISO 及び ITU)との関係と共同作業の
取り決めが顧客市場に最大の利益であれば、それを拡張する。
b) 他の組織の電気技術関連の活動を注視し、これらの組織と協力して、システムレベル
の標準化を促進する、合意に基づいたハイレベルのアーキテクチャを策定する。
c) 関連する政府間機関及び IEC が産業界又はその他の市場関係者とのギャップを埋める
ことにより相乗効果をもたらすことのできるその他の国際機関との関係を強化する。
d) 例えば、「ボードルーム」レベルでの個人的な接触、MSB 活動、特定のフォーラムへ
の参加を呼び込むための的を絞った販促パッケージなどにより、社会的な関心の高い分野
に関する電気技術の標準化と適合性評価において IEC のプロファイルを向上させる。
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C2 - IT ツールと能力
IEC は常に、ユーザからのインプットやフィードバック、メンバーとの協議及び他
の標準化関連団体のベストプラクティスに基づいて、IT ツールと能力のアップグレ
ード及び改善に努め、IEC コミュニティや他の利害関係者に、規格と適合性評価に
関するすべてのニーズに対応する最も効率的な作業プラットフォームを提供する。
国際標準化とグローバルな適合性評価システムの運用は、当然のことながら共同プロセスで、
IEC 特有の強みは、これらのプロセスを最初から最後まで管理することによって達成可能な効
率性である。
これらのすべての活動の支援は、
包括的な IT ツール及びアプリケーションであり、
その多くは、IEC 内で開発されたものか、又は広く使用され、簡単に入手できるソフトウェア
から作成される。
IEC は、世界中の標準化コミュニティ全体で使用できるように調整されたこのような機能横断
的なツールの実装の分野における先駆者かつリーダーとして、すべてのメンバー及び参加企業が
標準化及び適合性評価作業において、基本的にツールを無償で利用できるようにする方針をとっ
ている。IEC はまた、これらのツールを他の関係国際機関や地域団体にも提供している。
アクション:
a) IEC の標準化及び適合性評価プロセスの「最初から最後まで」のアプローチを積極的に
推進し、すべての参加企業による共通の実用的な IT ツールの使用を拡張する。
b) ソーシャル・メディアなどの追加ツールを含め、IEC の IT システムの使用において、
国内委員会、規格開発及び適合性評価コミュニティを可能な限り最大限に統合する。
c) 中央事務局及び地域センターを通じて直接に、または AFSEC などの地域機関を通じて、
途上国メンバーや IEC 加盟国の間で、IEC の IT ツールの最大限の利用を特に推奨する。
d) 特に市場のニーズに対応する期限内に関連プロジェクトを実現する責任を担う技術コ
ミュニティのリーダー及びプロジェクトマネージャを含む IEC の IT ツールのすべてのユ
ーザに適切なトレーニングを確保する。
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D - ガバナンスと構造
D1 - 国内委員会の代表と運営
IEC は、すべての国内委員会の構造、代表及び持続可能な運営を支援、評価並びに
改善するためのメカニズムを提案する。
メンバーの国内委員会は、それぞれの国のすべての利害関係者を代表することが法的に委任され
ているため、IEC が多数の市場に貢献できるようにするために国内委員会が果たす役割は絶対
的に重要である。社会での IEC とその役割の世界的な認知は、各国の市場と国内委員会との関
係に大きく依存する。
すべての正及び準メンバーが同等の義務をもつ一方で、IEC のメンバーシップ及びガバナンス
構造が、一つとして全く同じ国内委員会は存在しないということを認識するだけの十分な柔軟性
を保っていることは、IEC の重要な差別化要素である。実世界でも、政治、経済、産業及び貿
易の条件が異なることは、必ずしもすべての国が、同一のレベルで、または同一の方法で法的義
務を果たすことができるとは限らないことを意味する。
しかしながら、国内委員会の持続可能性、したがって、IEC 全体の持続可能性にとって、電気
技術に関する国内のすべての利害関係者を代表するためには、この最優先の条件を満たすマネジ
メント及び運営を構造化するため利用可能なすべての支援を継続的に提供することが必要不可
欠である。そうすることで、国内委員会は、問題に対する国家の立場を確立し、意見を表明する
という義務を果たすために、特に産業界による IEC への技術及び経営参加を最も効果的に促進
することができる。
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D2 - 適合性評価のガバナンス
IEC は、適合性評価活動のための戦略的なガバナンス及びマネジメント構造をさら
に確保するために、短期的な提案を策定する。
近年、IEC のこの活動分野において、産業界からの参加を大幅に増加させ、IEC 適合性評価シ
ステムの基本規則を整合させ、必要不可欠な国内委員会でのマネジメントの監督ルールの役割の
明確化を行ってきた。
IEC にとって重要なこの「第二の柱」に必要不可欠な効果的かつ広範囲にわたるガバナンスを
支援するために、すべての利害関係者の適合性評価評議会内で代表を最適化するための、さらな
る取り組みが必要である。
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E - エキスパートとリーダー
E1 - IEC のエキスパートとリーダーの質及び可用性の継続性
IEC は、IEC の市場エキスパートと現在並びに将来のリーダーの長期的な関心、動
機、及び可用性を確保することに継続的に努める。
どんな企業又は組織においても本質的に、製品又はサービスの質を決めるのは、それに関わる担
当者の質である。IEC も例外ではなく、規格開発チームの技術エキスパート、管理委員会のビ
ジネス・リーダーのいずれを問わず、作業に関わる人々が、その作業に最適であるだけでなく、
IEC の目標を達成することに最も熱心な人物であるように継続的に努めなければならない。
質の高いエキスパート及び IEC リーダーの可用性を長期にわたって継続的に確保するためには、
戦略的ビジネス・ツールとしての IEC の価値を市場の上層部に納得させる必要がある。規格プ
ロジェクトが適切に規定、通知及び管理され、効果的でかつ時宜にかなった結果をもたらせば、
産業界のリーダーは、自身に関係する作業を特定し、必要な時間、適切な資源を充てることがで
きる。
参加者自身にとっては、市場と IEC が累積された知識や経験から十分に利益を得るとすれば、
持続的な動機、奨励、トレーニング及び支援を確保する必要がある。
アクション:
a) IEC のマネジメント及び運営構造全体で、きわめて質が高く、かつ市場指向の専門知識
の可用性を確保するために、特に産業界の規格ユーザから経験豊富なリーダーを参加させ
ることの重要性を強調する。
b) 将来の IEC エキスパート及びリーダーの主要な募集先となる大学、ビジネススクール
及び工業学校との関係及び関連講義をさらに開発する。
c) エキスパート並びに国内委員会に、IEC の作業の価値を自身の企業又は組織のトップ
マネジメントまで促進するための手段及びツールを提供する。
d) 中央事務局、国内及び地域レベルでの若手専門家及びリーダーシップ・プログラムの
持続的なフォローアップを確実にする。
e) IEC の手続き及び IT ツール(特に、新しいウェブベースの設備とアプリケーション)に
関する情報、及びこれらを使用したオンライン・トレーニングをエキスパートに提供し、
エキスパートからは、彼らが IEC 作業の質と効率を最適化するために必要とするツール
及びサービスに関するフィードバックを得ることを確実にする。
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F - 財政、効率及び IEC ファミリー
F1 - 財政的安定性と IEC ビジネスモデル
IEC は、国内委員会が収入源拡大のための努力を支援し、メンバーシップの財政的
安定性を長期的に確保する。
IEC の非営利機関として最も重要な使命は、市場に貢献し、付加価値を提供することである。IEC
の実証されているビジネスモデルは、会費、出版物の売上、適合性評価システムによって提供さ
れるサービスだけでなく、主として、すべてのセクター、特に産業界のエキスパートによる技術
作業への時間と費用の非常に多額の投資に基づいている。
慎重な財政及び投資政策と健全な運営管理により、IEC は、近年の世界恐慌の危機をうまく乗
り越えた機関となった。しかし、ウェブ上での第三者による不法販売と現在も続く規格の無料利
用の要求による見込み収入の損失に加えて、景気回復の速度が遅く、地理的に不均衡であること
はすべて、国内委員会だけでなく中央事務局の財政的安定性にとって課題である。
このような背景から、IEC の国際規格及びその他の出版物に不可欠な知的財産は、IEC のビジ
ネスモデルの要であり、出版物の売上及びこれに関連するロイヤルティ収入は、国内委員会の自
己資金調達だけでなく中央事務局の資金調達にとっても欠くことのできない要素である。
アクション:
a) IEC の著作権、売上及び配布政策に基づく IEC ビジネスモデルの推進においてすべて
の国内委員会を支援する。
b) 世界中のすべての関連領域において、IEC のロゴ及び商標の登録プログラムを完備し、
維持する。
c) IEC の知的財産とそれによって得られる収入を確保するための適切な措置を講じる。こ
のような措置としては、例えば、ライセンス契約やカスタマー登録などのメカニズム、市
場における不正使用の追跡と報告などがある。
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F2 - 効率化のための技術及びプロセス
IEC は、費用及び時間効率が最も高い技術を使用して国際規格の開発及びこれに関
連する活動のためのプロセスを支援し、あらゆるレベルの作業において、メンバー
国及び参加企業に「業界で最高の」プラットフォームを提供する努力を継続する。
1990 年代以来、IEC は、あらゆるレベルの国内委員会及び技術エキスパートが、エキスパート
にとってアクセスが容易で、文書の着実な開発、交換、配布及び管理が可能な電子的ツール及び
サービス・セットを利用できるようにする上で、同業者の先頭に立ってきた。これらのツールは、
技術作業のためのプロセスを支援するが、未だに紙ベース時代の伝統的な製品標準化に大きく依
存している。特に、複雑さを増す市場における標準化のシステム・アプローチについては、幅広
い IEC コミュニティが、運用効率を大幅に高め、サービスの品質と市場化速度の両方を向上す
るために、新しい技術、ツール及びプロセスの推進を必要としていることが認識されている。
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F3 - IEC ファミリーの開発
IEC は、途上国による IEC 作業のアクセス及び利用への参加を強化することに努め
る。
IEC は、準メンバーカテゴリや加盟国プログラムによるだけでなく、例えば、まだ IEC のメン
バーではない国にも適合性評価システムのメンバー資格を開放することにより、IEC への参加
によって得られる利益と利点を途上世界にもたらしてきたパイオニア的存在である。IEC が、
規格のカスタマーと適合性評価のユーザの両者として、及び IEC 作業への参加推進のためのキ
ャパシティ・ビルディングの支援を途上国に継続提供するとともに、その強化を図ることは極め
て重要である。このためには、IEC の人脈と IT 資源を十分に活用する必要がある。
アクション:
a) 比較的小さい国々及び途上国の国内委員会への支援を強化する。例えば、比較的大き
い国々及び十分に工業化された国々のメンバー企業との協定の提携または指導、トレーニ
ング、セミナーまたはその他の手段による技術、方法論、または適合性評価プロセスに関
する有用な知識の普及などがある。
b) まだ IEC に参加していない国々に対して、まず加盟国プログラムを通じて参加するよ
うに説得するために、特に世界貿易機関との協力を拡大する。
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