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2級 - 第三書房

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独検(ドイツ語検定試験)
2015 年度
春期
2級
≪2級は,2013 年秋より,大問1の問題が大きく変わりました≫
1.大問1
(1)接辞の問題
否定を表す接頭辞 un- が付く形容詞と付かない形容詞の問題。
legal「合法的な」のみが un- が付きませんね。「非合法的な」という意味の場合は,
illegal になります。
「外来語」は,いつも,あるいは「例外的」で,狙い撃ちされます
ね。
<注:昨年は接尾辞でしたので,接辞が出題対象になると考えられます>
------------------【2014 年秋】
名詞から形容詞を作る接尾辞の問題(-lich, -sam, -bar, -ig など):たとえば Mensch
→ menschlich。
------------------【2014 年春】出題対象:語尾をつけないタイプと-s タイプ
【2013 年秋】出題対象: -e タイプと-en タイプ
【2013 年春】出題対象:複数形がウムラウトするかしないかの区別
(2)動詞の前つづりの問題
4つの文の( )にふさわしい分離前つづりを入れる問題です。
4つの文の基礎動詞は,hören, laden, nehmen, schließen。
4つの文の( )に入れる前つづりの選択肢は,ab,auf,ein,zu。
設問は,これらを組み合わせて,それぞれの文にふさわしい分離動詞を作りなさいと
いうことですが,一つひとつふさわしくない行を消去していくのも一つの方法ですが,
もう一つの奥の手は,一つの分離前つづりしか可能でない選択肢の列を選ぶことです。
たとえば,
(D)の文と(D)列の前つづりに注目してみましょう。
基礎動詞は,laden なので,この文の動詞は,abladen か,aufladen か,einladen と
いうことになります。
そして,この文は,
「誕生日に 50 人を(…する)
」ということですから,この文脈に合
致する動詞は,上の3つの動詞のうちで,einladen「招待する」のみですね。ただ,
いつもこのような調子でいくかどうかはわかりませんが。しかし,出題者が何を狙っ
て,設問を作っているかを推測するのもゲーム的で面白くありませんか?
<注:昨年秋も分離動詞が出題されたので,分離動詞が出題対象になると考えられま
す>
------------------【2014 年秋】
使用された基礎動詞:fahren, kommen, brchen, schreiben。
選択肢の分離前つづり:auf, ein, hindurch, hinein, mit, um, vor, zu
------------------【2014 年春】比較級がウムラウトする形容詞とそうでない形容詞の区別。
【2013 年秋】語幹末尾が -ck の動詞の規則変化動詞と不規則変化動詞の区別。
【2013 年春】三基本形での,幹母音がどう変わるかが出題対象。
(3)正しい語順(正しい語句の組み合わせ)
weil 文での,passieren, dürfen, hätte の語順が問題。
ここで必要な文法規則は,「副文で,不定形の動詞が二つ並ぶ場合(特に,その一つが
話法の助動詞の場合),定形の動詞は,それらの前に置かれる」というものです。
passieren と dürfen は不定形, hätte は定形。ならば…。
かなり高度の文法規則ですね。先日,若いドイツ語教師にこの規則の話をしたら,知
りませんでした。昔は,よくこのような細かな文法規則を覚えさせられたものですが。
(在間)
---------------------【2014 年秋】in der Lage sein(zu 不定詞句と;「…ができる状態にある」)/noch/
nicht の組み合わせ。
---------------------【2014 年春】rein(分離前つづり)と morgen と wieder と erst の語順。
【2013 年秋】2倍,3倍などの比較表現が出題されました。
【2013 年春】比較級の作り方と動詞の語順を問う問題でした。
(4)ある程度長い語句の組み合わせ
(A)は,定形の動詞を含みますが(「公園に行った」),その前に何の語句もありませ
ん。定形の動詞は,決定疑問文と命令文の場合を除き,第2位と決まっていますから,
この文の前に(B)
(C)
(D)のどれかが置かれることになります。
しかし,(B)は,並列の接続詞に導かれる主文(「なぜなら,素晴らしい夏日だっ
た」)。これは,一番後ろに置かれると考えるのがふつう。
(少し強引な結論かな?)
(C)は,従属の接続詞に導かれる副文(「喫茶店で朝食を食べた後」)。(A)の前か後
ろかですね。
(D)は,目的を表す zu 不定詞句(「日光浴をするために」)。これも,
(A)の前か後
ろかですね。
そうすると,最後に残る問題は,(C)(D)のどちらを文頭に置くかということになり
ます。
(D)の dort は,
(A)の Park を指しますので,Park → dort の順序。そうする
と,
(A)→(D)
。したがって,順序は,
(C)→(A)→(D)
。
------------------
【2014 年秋】関係文と間接疑問文と als 文の組み合わせ
-----------------【2013 年春】定形の動詞の位置,auch heute,noch immer などの副詞の位置。
【2013 年秋】noch heute という副詞の結合,fertig schreiben という動詞と結果を表
す語句との結合。
【2013 年春】前置詞句の区切りと,einer/eine/einses+複数形名詞「…のうちの一人
<一つ>」という表現の区切り。
2.大問2(前置詞)
(1)reduzieren は「削減する」という意味。ein Drittel は,削減量。そして,差異
を表す前置詞は um ですね。
(2)
(これはさすが2級の問題ですね。できましたか?)
まず,これは受動文です。能動文に直した場合の語句は,以下のようになります:
<für das ... Jahr,
( )einem ... Anstieg ...,rechnen>
この受動文では,能動文の主語が表示されていないので,man を主語として補い,動
詞を第2位に持って来ると,以下のようになります:
<für das ... Jahr,rechnen, man,( )einem ... Anstieg ..>.
この段階だとは,( )に入れる前置詞が一目瞭然になりますね(mit+3格 rechnen
「…を予想する」
)
。
(3)使用されている本動詞は,sorgen ですね。sorgen の結びつく前置詞は,für と
推測できますが,出来ましたか?「配慮する」という具体的意味から派生した「引き
起こす」という意味用法で用いられています。
しかし,この用法は,Langenscheidt (2010) にも記載されていませんので,何名の方
が自信を持って解答されたでしょうね(私も知りませんでした)。
なお,皆さんは,語彙力を付けるために,「基本単語」とか「重要単語」とかいう本を
買われると思います。しかし,実際は,「基本語義」「重要語義」を学ぶためでしょう
から,私たちも,本来,語義レベルの重要度,使用頻度をしっかり調査・分析した上
で,基本単語集,重要単語集を作成しなければならないと思っているのですが,残念
ながら,未だ十分な調査・分析ができていません。
あまり難解な問題は,4択のような場合,本当のドイツ語力ではなく,「勘」で勝負が
決まる危険性がありますね。個人的には,
「勘」も実力のうちと考えますが。
(4)動詞は einladen「招待する」。zum Essen einladen などの表現を知っていれば,
zum Jubiläum という正解に辿り着きますね。
私は最初,beim Jubiläum かなと思ってしまいました。「記念祝典に招待する」か
「記念祝典の際に招待する」かですが,やはり前者が自然ですね。
----------------------
【2014 年秋】achten, verfügen, profitieren, sich wenden と結びつく前置詞
【2014 年春】nach Plan laufen「計画通りに事が進む」/rund um die Uhr「24 時間
ぶっとおしで」/vor Gericht kommen「裁判沙汰になる」という決まり文句
【2013 年秋】熟語的前置詞句,形容詞と結びつく前置詞,動詞との比ゆ的な結合など
【2013 年春】動詞の支配する前置詞が主。
3.大問3(書き換え)
(1)jeder+序数+単数形の,alle+数詞+複数形への書き換えです。
たとえば,jeden vierten Tag と alle vier Tage は,同義です(「四日ごとに」)。
(2)「dürfen+nicht の禁止文」を「命令形+nicht」へ書き換える問題です。
(3)関係代名詞文の,冠飾句への書き換えです。
この問題の場合,関係文が能動文ですが,まず受動文に(die Autobahnen, die in den
60er Jahren gebaut worden sind)書き換えて考える方がよいです。
たとえば,名詞に伴う関係文が受動文ならば(たとえば das Fleisch, das in Fäulnis
übergegangen ist「腐りだした肉」
),末尾の動詞 sein を省略して,名の前に置けはよ
いのです(das in Fäulnis übergegangene Fleisch)。すなわち,冠飾句は,先行詞が
主語の関係文の「省略的付加語化」と考えられるのです。
もう一つの注意すべき点は,すでにお分かりと思いますが,冠飾句の過去分詞が形容
詞変化するということです。
上例は,過去分詞を基礎としたものですが,現在分詞の冠飾句もあります。別途,第
三書房の「独検対策 ドイツ語文法辞典(作成中)」
http://www.daisan-shobo.co.jp/news/nc1314.html
に説明記事を載せておきました。
注:結局,形容詞の格語尾も,しっかり学習しておく必要がありますね。
(4)前置詞句の,縦続接続詞文への書き換えです。bis とか während のように,前
置詞としても接続詞としても用いられるものがあります。しかし,そのようなものは,
問題としては,簡単過ぎて,出題されないでしょうね。類義の前置詞と接続詞の数は,
わずかですので,対応一覧表は作れそうですね。
(5)3格目的語を持つ helfen の文の,受動文への書き換えです。
こちらも,第三書房の「独検対策 ドイツ語文法辞典(作成中)」
http://www.daisan-shobo.co.jp/news/nc1314.html
に説明記事を載せておきましたので,そちらを参照してください。
------------------------【2014 年秋】
(1)warum の,aus welchem Grund への書き換え
(2)命令文への書き換え
(3)obwohl の trotz 前置詞句への書き換え
(4)禁止表現の,dürfen を用いた文への書き換え
(5)nachdem 文への書き換え
【2014 年春】
(1)自動詞文の,非人称受動文への書き換え
(2)決定疑問文の,間接疑問文への書き換え
(3)
「es geht um+4格」に対応する熟語表現への書き換え
(4)所有表現の書き換え
(5)wenn 文と定形を文頭に置いた副文の書き換え
【2013 年秋】①関係文での書き換え,②müssen と zu 不定詞句の書き換え,③並列
の複合文から従属の複合文への書き換え,④関係文の書き換え問題,⑤間接話法の書
き換え問題でした。
【2013 年春】①否定詞と比較級表現による書き換え,②従属接続詞を入れる書き換え,
③冠飾句の,状態受動への書き換え,④関係文への書き換え,⑤weder ... noch ~「…
も~も…ない」という熟語への書き換え問題でした。
4.大問4(各種問題)
(1)選択肢は,dorthin(詳しく言うと,dorthin の dort-)を先行詞とする関係副詞
と考えます。( )に後続する部分の意味は,「君がそれを持って来た」となりますの
で,( )に入れる関係副詞は,「<そこ>から(君がそれを持って来た)」となります
ね。したがって,挿入すべき関係副詞は,woher。
(2)選択肢は,können の変化形。冒頭部分が Hätte ich ... となっていますが,これ
は,Wenn ich ... hätte のバリエーションですね。したがって,文意は,
「もし私が当
時アメリカに行くことが(不定詞 können+hätte ですから)出来たならば」というこ
とになります。本動詞 gehen を伴う場合の können の過去分詞は,können ですね。
(3)選択肢は,人称代名詞や man やら einer やら…。
まず,後半部分を訳すことでしょうか?「誰がそれをしたか」。そして,前半部分は,
「徐々に明らかになった」
。
そうすると,「誰がそれをしたかが徐々に明らかになった」となりますので,冒頭に後
半部分を受ける es をと考えたのですが,選択肢に es がありません。したがって,も
う一つの可能性は,「誰に明らかになった」の「誰か」(3格)を補うことです:「私に
は…が明らかになった」
。
なお,選択肢とみると,Ich と Mir,Man と Einen が対になっていますので,「私」
か「人一般」のどちらかということが推測つきますが,どちらにすべきかについて,
明白な根拠がないので,選択の対象になりえないことになります。
次に,Ich と Man ですが,ともに1格で,選択の対象になり得ませんね。
そうすると,残るのは,Mir(3格)にするか,Einen(4格)にするかになります。
(4)選択肢は,
「wo[r]-+前置詞」(疑問代名副詞)
。
動詞 sich gründen は,前置詞 auf と結びつき,
「…に基づく」という意味。
なお,「wo[r]-+前置詞」の用例一覧を「独検対策 ドイツ語文法辞典(作成中)」
http://www.daisan-shobo.co.jp/news/nc1314.html
に載せておきましたので,そちらを参照してください。
-----------------------【2014 年秋】
(1)接続詞の問題(選択肢:als, seitdem, sobald, während)
。
(2)代名副詞の問題(sich gewöhnen との結合)。
(3)形式目的語の熟語の問題(es sich bequem machen「くつろぐ」)
。
(4)接続詞の問題(選択肢:als, bevor, denn, wenn)
。
【2014 年春】
(1)完了の助動詞の問題。出題された動詞は einschlafen。
(2)接続詞の問題(soweit mir bekannt「私の知っている限りでは」)
。
(3)人称代名詞の問題。
(4)副詞の問題。
【2013 年秋】da[r]-+前置詞(代名副詞)
,es gut mit+3格 meinen という決まり文
句,関係代名詞,会話などでの決まり文句が出題されました。
【2013 年春】was für ein ...「どのような…」という疑問冠詞,間接話法,関係代名
詞,絶対最高級を作る auf が出題されました。
5.大問5(短めの長文の内容把握)
問題(1)の方は,まず,テキストを読んで,次に,選択肢の正誤を確認する順序で,
問題(2)の方は,まず,三つの選択肢の内容を把握し,それに対応する箇所を見つ
け,正解かどうかを判断する順序で解説したいと思います。
(1)まず,テキストを一文ずつ訳してみます。内容を把握する問題ですので,不要
らしきところは,省きます。想象力を働かせて,とにかく筋を捉えることですね。
・1番目の文:最近,企業のトップがジャーナリストの仕事を不可思議に思った。
・2番目の文:彼は腹を立てた,というのは,いくつかの大新聞が,彼が以下のよう
に言ったという記事を載せた:『私は一千万稼ぐ必要はない,5百万でも十分に暮
らせる』
。
・3番目の文:これはかなり傲慢な印象を与える。
・4番目の文:ある新聞は,さらに「彼はさらに,100 万でも十分に暮らせると言っ
た」と付け加えた。(接続法第1式の間接話法の文)
・5番目の文:それで(悪い)印象がずっとよくなったわけではない。
・6番目の文:実際には,彼は,ある催しで次のように言った:
『私は一千万稼ぐ必要はない,5百万でも十分だ,百万でも,あるいはゼロでも
十分だ』。
・7番目の文:彼は気さくな人間であろうとし,また,好ましい印象を与えようとし,
そして,ジャーナリストがともかく簡略化することが好きだということを忘れて
しまった。
・8番目の文:たとえ結果が逆のことになったとしても。
-------------------三つの選択肢の大まかな訳は次のようになります。
1 ジャーナリストは,その企業のトップを傲慢だと思った。
2 企業のトップであり続けるには,少なくとも 5 百万ユーロ稼がなければならない。
3 ジャーナリストは,しばしば発言の一部だけを引用するので,間違った印象が生
じさせやすい。
どれがなぜ正解なのかの解説は不要ですね。
(2)この設問では,まず,三つの選択肢の内容を把握し,それに対応する箇所を見
つけ,正解かどうかを判断することにします。難しい単語は,ドイツ語そのものを載
せます。
選択肢の,大まかな訳は次のようになります:
1 秋に Blumenzwiebeln(球根)を植えるためには,春に Narzissen(スイセン)
を買うべきである。
2 Narzissen は,湿った土と一杯の太陽光が一番好きで,寒さに敏感である。
3 Narzissen は,他の花と一緒に花瓶に入れると,より早く枯れる。
-------------------・1番目の文:Narzissen がアマリリスの一種で,Frühjahrsboten に属する。
・2番目の文:約 50 種類ある。
・3番目の文:秋に Blumenzwiebeln を植えなかった人は,4月に若い植物を買うこ
とができる(この文の Pflanzen は,上位概念による Narzissen の言い換えです。
日本語的には少しおかしくなりますが,この種の言い換えはドイツ語でよく見か
けます)。
<選択肢1に関連しますが,内容がちょっと違いますね>
・4番目の文:湿った芝生で,出来る限り多くの太陽のあるのが理想的。
<選択肢2の前半に関連し,内容的に合致します>
・5番目の文:植木鉢に入れて,寒さからその植物を守らなければならない。
<選択肢2の後半に関連し,状況的には合致することになりますね>
----(試験本番では,正解が見つかったら,次の問題に進みますね)---・6番目の文:注意:すべての部分が有毒。
・7番目の文:子供やペットがいる場合,注意。
・6番目の文:枯れるので,他の花と組み合わせない方が良い。
<選択肢3に関連することがわかりますが,内容的にどうですか?ポイントは,
テキスト本体の diese です。これは,「後者」の意味ですから,「他の花」を指す
ので,内容的に逆です>
・7番目の文:秘訣:毒のある液体が出て行くように,Narzissen を1日ないし2日,
花瓶に挿す。
6.大問6(長い長文の内容把握)
大問6の場合,特に,内容と合っているものを選ばせる日本語の選択肢があります。
間違っているものもあるわけですが,しかし,「6つのうち3つが正解!」なのですか
ら,どのようなことが話題にされているかがかなり想象できますね。したがって,そ
れらをしっかり頭に入れて,想象力を働かせてドイツ語文を読むのがいいと思います。
----------------------設問(1)
:空欄に入る適切な語を,与えられた選択肢の中から選ぶ問題。
選択肢は,前置詞と定冠詞の融合形。erkennen と結びつく前置詞は?
設問(2):下線部(a) の内容説明として適切なものを選択肢の中から選べというもの
です。選択肢を相互に比較し,それらの相違点を確認しながら,正解を探しまし
ょう。
まず,選択肢1と2では,「生きていくため」「身を守るため」という目的が書か
れてあります。この点から下線部を見ると,目的らしいものは書かれてありませ
ん。したがって,1と2を外します。
次に,選択肢3と4の相違の一つは,あることが「野生のアフリカ象にとって」
重要なのか,「国立公園のアフリカ象にとって」重要なのかということです。この
点から下線部と見ると,「国立公園の野生のアフリカ象」と書かれてありますので,
選択肢4が正解になりますね。
なお,何が重要かという点で見ると,選択肢3は,「国立公園いる」ことで,選択
肢4は,「人間を識別できる」こととなっています。この点でも,選択肢4が正解
になります。
設問(3)
:言い換え表現の問題です。
下線部 (b) の vor allem は,
「特に」(=「すべてのことの前に」)ですので,選択肢
2と意味的に一番近いですね。
設問(4):下線部 (c) の内容説明として適切なものを選択肢の中から選べというもの
です(文頭に定形の動詞 Spielten がありますが,これは,wenn 文のバリエーシ
ョンです)
。
似ている選択肢を比較し,それらの相違点を確認しながら,解答してみたいと思
います。
まず,選択肢1と3を比較すると,1では,「聞かせたので,後ずさりした」と,
因果関係を述べているのに対して,3では,「聞かせると,あとずさりした」と,
単なる状況を述べているだけです。この点から下線部を見ると,原因を表す語句
が見当たりませんので,1を,一応外します。
次に,選択肢3と4を比較すると,3では,象が後ずさりしたと述べているのに
対して,4では,マサイ族が後ずさりしたと述べています。この点から下線部を
見ると,後ずさりしたのは,象と書かれてあるので,4を外します。
最後に,残った選択肢2と4を比較すると,2では,「危険を感じさせて,象を後
ずさりさせるために」とあるのに対して,4では,「象は危険を感じて,後ずさり
した」となっています。この点から下線部を見ると,象は危険を感じて,後ずさ
りしたと書かれてありますので,2が外れます。
設問(5)
:本文の内容に合う選択肢を選ぶ問題です。
これは,テキスト全体を読まなければ,解答できませんが,選択肢6つの中か
ら3つ選ぶのですから,当てずっぽうで解答しても,かなりの確率で正解を選ぶ
ことができそうです。たとえば,2,3,4と選んでも,3,4,5と選んでも,
4,5,6と選んでも,そのうちの2つは,正解になります。
無駄話は,ここらで止めて,まじめに考えることにしましょう。この種の試験で
は,本文テキストの流れと選択肢の順序が一致するようにとの圧力が,何となく,
どこからとなくありますので,ここでも,そうなっていると信じて,選択肢の正
誤をみることにしましょう。
選択肢1は,人間の声だけでは人間の識別が「できない」という内容。
しかし,本文の2行目には,声の響きで識別できると書いてあります。
選択肢2は,自らの大きさと体臭で,象が「身を守る」という内容。
しかし,本文の6行目には,体の大きさと匂いで「部族を識別する」と書かれて
あります。
選択肢3は,女性や子供の声にはあまり不安を抱かないという内容。
本文の9行目 10 行目に,男性の戦士の声を聞かせると,後ずさりしたと書かれて
あります。したがって,これは,○ですね。
選択肢4は,マサイ族と水場の取り合いをするという内容。
本文の 15 行目 16 行目に,Wasserstelle をめぐるマサイ族と象との間で争いがあ
ると書かれています。したがって,○ですね。
選択肢5は,近いうちに象の言語の解析が可能になるという研究者たちの意見。
しかし,本文の 22 行目に,象が部族の言語を聞き分けられると書かれていますが
象の言語については何も書かれていません。
選択肢6は,リーダーが年をとって象たちは,人間の声に敏感に反応するという内容。
本文の 23 行目 24 行目に,リーダーが歳をとっていればいるほど,人間の声に敏
感に反応すると書かれています。したがって,○ですね。
日本語の選択肢を中心に,日本語に対応するドイツ語があるかどうかを確認する方法
で解答を試みてみました。(ドイツ語を訳そうとするのではなく,日本語で書かれてあ
ることが書かれてあるかを推測するのです。邪道ですが,楽ではありませんか?)
なお,このテキストのドイツ語を直に読みたい人は,下の URL を参照したらよいと
思います:
http://www.welt.de/wissenschaft/article125653462/Elefanten-koennenMenschenstimmen-unterscheiden.html
7.大問7(長い会話文の内容把握)
分からないところは飛ばして,おおざっぱに筋を追いながら,訳してみましょう。日
本語として,あまりほめられるようなものではありませんが,ご勘弁を。
選択肢の数と空所の数が一致しているので,選択肢は,どこかに入るわけです。訳し
ながら,( )が出てきたら,最もふさわしそうな,最も近そうな選択肢を選ぶのがよ
いと思います。
-----------------------H. Heidegger さんと J, Heidegger さんとのインタビュー記事
Interviewer :お父さんとの最も早い思い出は?
H. Heidegger :最も早い思い出は,自転車の籠の中に座り,散歩に行ったこと で す。
1932 年でした。
Interviewer :家庭内のお父さんの役割は?
H. Heidegger :*選択肢の一つ目(a)
<役割について尋ねられた後ですから,最もふさわしい選択肢は4:
「彼は,一人の父親として果たすべき役割を果たしていました」>。
私たちと遊びました,泳ぎに行きました,スキーをしに行きました。
Interviewer
:お父さんは,哲学は人間の全存在を震動させるものでなければなら
ないという立場でした。
存在の特別な Inständigkeit へのこの願望は家庭生活に何らかの形で
影響を与えましたか?
H. Heidegger :*選択肢の二つ目(b)
<家庭生活への影響について尋ねられた後ですから,最も近い選択肢
は1:
「母が,夫がくつろげるように心を配るという形で」>。
注:ここの因果関係が私にはよくわかりませんでした。
いつ子供たちが遊んでもいいかが正確に決められていました。
母がいなければ,父は決して重要な人物にならなかったでしょう。
J. Heidegger :*選択肢の三つ目(c)
<母親を褒めた後のセリフですが,最も近い選択肢は3:「彼のそばに
いた女性についての話題が少な過ぎる」>。
彼女はとても支配的で,私たちみんなにあれやこれや命令しました。
しかし彼女は世話をやき過ぎました。
H. Heidegger :私が少年の時テント村に行くことが許されるまでは!
Interviewer :両親はとても厳しかったのですか?
H. Heidegger :*選択肢の四つ目(d)
<両親が厳しいか尋ねられた後ですので,最もふさわしい選択肢は
5:
「母親はそうでした,しかし父親は,愛すべき父親でした>。
J. Heidegger :彼は本来何事も気にかけませんでした。
Interviewer :家庭内の雰囲気はどうでしたか?
J. Heidegger :私が 1949 年に dazustoßen(
「メンバーに加わる」(?)
)したとき,
家庭内はひんやりした雰囲気でした,張り詰めた雰囲気。
注:1949 年は,Heidegger の教職活動禁止の処分が停止された年です。正
確な訳は,
『過去問題集』をご参照ください。
Interviewer
:そして,お母さんは,その雰囲気をほぐすことができなかった?
H. Heidegger :彼女はとても頑張っていました。
*選択肢の五つ目(e)
<母親についての話の続きとして,最も自然な選択肢は2:「若い頃,
彼女は明らかにもっと陽気でした」>。
喜んでダンスをしましたが,父はダンスができませんでした。
-----------------------なお,本テキストは,以下のサイトのインタビュー記事の冒頭部分です。オリジナル
は,少し長目ですが,内容が少しわかっているのですから,より実際の読解力を付け
るために,一度読んでみるのも有益だと思います。
http://www.zeit.de/2014/11/hermann-heidegger-schwarze-hefte
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