看護探究科目 応用・各論科目

応用・各論科目
看護探究科目
授業科目の名称
看護実践総合演習Ⅰ
看護実践総合演習Ⅱ
看護実践総合演習Ⅲ
看護実践総合演習Ⅳ
講義等の内容
看護実践総合演習では、看護職者としての基本的な姿勢の習得、臨床判断能力の育成
とそれに基づく看護実践能力の習得、キャリア教育の3つから構成する。1年次から段階
的に積み上げていく形で構成する。既習の学習内容を統合して複合的な学習成果を導く
とともに既習得の知識を選択・統合しながらの臨床判断や看護実践力の育成には、状況
設定のシミュレーション学習や臨地実習で遭遇することの多い場面設定によるOSCEによ
り、自己の課題を明らかにし自己学習へとつなげる。キャリア教育では、生涯発達の課
題をふまえて、夢や目標を育む 、職業観を育む、自ら考え学ぶ力を育む 、自己表現力
を育むなどのキャリア発達を目的にグループワークや自己の振り返りにより深める。特
に1年生では、自分を理解し他者との関係を深めることにより、積極的にコミュニケー
ションを取ることの重要性に気づき、キャリア形成に必要なものを理解する。
看護実践総合演習Ⅰをふまえて、学生のレディネスに合わせた「フィジカルアセスメ
ント」や「検温」などのシミュレーション学習や臨地実習で遭遇することの多い臨床場
面での課題設定によるOSCEにより、自己の課題を明らかにし自己学習へとつなげる。
キャリア教育では、職業観および価値観を理解した上で、自己理解を深め能力開発を意
識することにより、キャリア形成を意識して大学生活を過ごせるような動機づけとす
る。
看護実践総合演習Ⅱをふまえて、既習得の知識を選択・統合しながらの臨床判断とそ
れに基づくケアの提供から構成されるOSCEにより、自己の強みと課題を認識し、臨地実
習での課題を明確化する。シミュレーション学習では、成人看護学、精神看護学、ウイ
メンズヘルス、小児看護学、高齢者看護学、在宅看護学の各領域で必須の看護技術を習
得する。
臨地実習の目的・目標および領域別の実習内容や方法、注意事項を理解し、医療チーム
の一員として実習に臨む心構えをもち、学習者としての態度を形成する。
キャリア教育では、目標を実現させるプロセスを理解し、大学生活において社会の現
状を認識し自己と社会との関わりを考えながら、キャリア形成を意識し行動することを
促す。
看護実践総合演習Ⅲをふまえて、既習の知識・技術を統合し、対象の状態に応じた看
護を実践する力、つまり看護師としての責務、倫理的判断、ケアリングを基本とした援
助関係形成能力、臨床判断能力、リスクマネージメント能力について理解を深める。心
肺蘇生や重症外傷の現場に直面した際の基本的なケアや看護など臨地実習では経験する
機会がほとんどない場面のケアやME機器の取り扱いについてシミュレーション学習によ
り学ぶ。さらに、これまで習得した看護実践能力をOSCEにより客観的に評価し、学士課
程卒業までの課題と卒業後の課題を明らかにする。
看護倫理
保健・医療の発展に伴い、看護の分野では様々なジレンマが生じている。看護職はこ
れらの倫理的問題に対する高い感受性と倫理観が求められる。そこで、医療倫理・看護
倫理の原則を基盤としてた倫理的問題に対する解決へのプロセスを教授し、倫理的問題
に対する判断能力を養う。
看護マネジメント
看護援助の提供に関わる看護マネジメントについての基本的な考え方を学習する。看
護組織を運営していくための組織論・リーダーシップ論・管理理論について学び、ケア
のリーダーについて、チーム連携のリーダーとしての役割について検討する。さらに、
医療安全対策としての組織の管理、また、安全管理と感染管理について学習する。
学校保健
学校保健は、学校における児童・生徒等の健康の保持増進を図り、学校教育目標の達
成に寄与することを目指して行われる活動である。学校保健に関する知識を習得し、学
校保健活動の円滑な実施と成果の確保のために必要な養護教諭の役割について理解する
ことを目的とする。学校保健活動を推進するために、保健管理、保健教育、組織活動に
ついての基礎的な理論を系統的に学習し、現代的な健康課題に適切に対応していくため
の知識や技能について学ぶ。
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応用・各論科目
看護探究科目
授業科目の名称
講義等の内容
近代看護教育の歴史
日本における近現代の看護教育の変遷を概観し、現在の看護教育の成り立ちを理解す
るとともに、これからを展望する。また、日本でも非常に早い時期に、新島襄により設
立され、米国初の「訓練看護婦」リンダ・リチャーズが教育した同志社病院・京都看病
婦学校に焦点を当て、その足跡と意義を考える。あわせて、同志社で学び、その後看護
に貢献した先人達を紹介し、同志社における看護マインドについて考える。
看護キャリアデザイン論
これまでに習得した①自らの将来・人生をおおまかにでもしっかりと設計できること
(キャリア設計能力)②職業生活の中で自分が何を実現しようとするのか、職業に対し
てどういう意味づけをするのか(キャリア・職業観)③自分はどの道を歩むのか(キャ
リア・職業の選択)④そしてそのためには何をなすべきなのか(職業・専門能力)を再
確認する。そして、看護職キャリアの可能性(ライフプラン&キャリアプランについ
て)、看護師という資格を活かしてキャリアをどのように積んでいくのかをゲストス
ピーカーの講義を交え、イメージ化し、生涯学習へと繋げる。
災害看護論
災害による社会や地域の人々の生活・健康への影響と災害に関する社会のしくみや対
応について理解し、災害各期における人々の健康や生活ニーズに応じた支援活動を行う
ための看護の基礎を学ぶ。あわせて、災害の初動時に必要な技術(救急処置)について
習得する。
セルフケア支援論
慢性疾患や慢性的な健康課題をもちながら生活する人とその家族に対するセルフケア
能力を向上させるための支援について文献検討やディスカッションをとおして理解を深
め、その看護について探求することを目的とする。
終末期看護論
人間の生理的機能が不可逆的な状態に陥る疾患や病態の終末像の全人的な理解、人の
死と死にゆく人を愛する人の心の理解、看取りをする家族への援助方法について学習す
る。また終末期の全人的苦痛(身体・心理・社会・スピリチュアル)を軽減・緩和し、
死にゆく人の意思を支え、その人らしくあることを支援する方法を事例を通して検討す
る。
補完代替医療
臨床遺伝学と看護
補完代替医療とは、現代西洋医学領域外の医学・医療体系の総称である。近年、各国
の伝統医療の見直しがなされ多くの人が日常的にとりいれ、その効果を実感している。
ここでは、代替医療について文献的な検討を行いながら、音楽療法および芸術療法全般
における目的、適応症、方法、効果などについて学習する。そして、必要に応じて現代
西洋医学との融合、または使い分けできる思考、姿勢を身につけることで、将来現代医
学と併用して補完代替医療を実践する際に必要な事項について学ぶ。
まず、ヒトの遺伝子の構造、機能、機能発現等の遺伝学の基本を学ぶ。遺伝学の急速
な進歩により病気とその原因遺伝子の同定、遺伝子の機能と病因との関連が明らかにな
りつつある。一方、遺伝学の 知識・情報は入手できても、患者・家族にとって利益にな
るとは限らない部分もある。遺伝学から見た疾病、健康に対する理解と遺伝学的サービ
スについて 理解し、遺伝学的課題を抱えた、もしくはそのリスクのある個人・家族・集
団の特質とその多様性を理解し、遺伝カウンセリングなど遺伝医療の進展に伴って求め
られるチーム医療の在り方と看護の役割を理解する。
セーフティプロモーション論 セーフティプロモーション(SP)は公衆衛生的なアプローチによる安心・安全づくり
のことで、ここではSPの概念と変遷、子どもや高齢者の安全、自殺や交通事故予防など
について学ぶ。
SPの考え方と変遷、日本や諸外国のSPの取り組み状況、加えて交通安全や自殺予防に
ついて学ぶ。
子どもの学校での事故などの現状からその予防を学び、子どもの安全・安心な暮らし
を考える。
高齢者の熱中症や骨折転倒などの現状からその予防を学び、高齢者の安全・安心な暮
らしを考える。
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