イノシシ、サルおよびクマなどの獣による農作物等への被害が村内に

 イノシシ、サルおよびクマなどの獣による農作物等への被害が村内に広がっていま
す。被害を防ぐためには、地域ぐるみでの取り組みが必要です。
イノシシ等の被害が増加した背景には、以下のような複数の原因が重なり合って被害が増加していると考えられます。
・近年、暖冬の影響で積雪量が減少し、イノシシなどが生息しやすくなりました。
・エネルギー源が石油に置き換わり薪炭を求め里山へ入り込む人が減少し、里地周辺で生息が可能となりました。
・食生活が豊かになり収穫しない農作物や食べ残しが屋外に放置され、栄養価の高いエサが人里周辺で食べられる
ようになり頭数増加をもたらしています。
朝日村ではイノシシ、サル等による被害を防止するため,住民の皆様からの情報により猟友会の協力の元、
「捕獲檻」や「わな」を設置しています。設置につきましては地域の皆様のご理解、ご協力をお願いします。
【イノシシ】∼生態∼
【イノシシ】∼生態∼
イノシシは,やぶや雑草が茂った所に身を隠し,人目を避けて畑へ侵入する機会をうか
がっています。また,裏山等を手入れせず放置しておくと,そこがイノシシの住みかになる
ことがありす。
こまめに手入れをして,イノシシによる被害を未然に防ぐことが大切です。
さらに,イノシシは嗅覚が優れ,田畑や家の外に置かれた,農作物や生ゴミ等の臭いに
つられ住宅地付近に出没しています。えさ場となることがあります。
∼防ぎ方∼
∼防ぎ方∼
・山際、土手、休耕地など草刈りを行い、見通しをよくしておくことが重要です。
・イノシシの侵入を防止するには、物理的に囲ってしまうのが一番効果的です。
イノシシは前方が見えず何があるか分からない場合、警戒をして突き破って入ろうとはし
ません。
以下の方法があります。
1)電気柵・・・最も効果があるとされています。
2)トタン板・・・80cmのトタンを使用するほうが効果的(イノシシの視覚を遮断)です。
3)黒マルチ・・・風を受けるので、穴あき(できるだけ少な目)がよい。
いずれも、隙間のないよう内側にエサがあることが判らないようにすることが大切です。
【サル】∼生態∼
侵入の最初は臆病ですが、徐々に慣れて、人間を恐れない大胆さを身につけるように
なります。
早朝の被害を夜間の仕業と勘違いすることがありますが、日の出から日没のみ活動す
る昼行性です。 音、光、匂いなどのおどしや忌避剤はすぐに慣れて効果がありません。
雑食性でほとんど何でも食べます。
野菜や果物(柿など)の収穫残さや、取り残し、廃棄食品は栄養豊かなエサになります。
苦味みに強いですが、辛味に弱いです。
∼防ぎ方∼
・人里や農地では徹底してエサを与えない努力をしましょう。
・「電気柵(ネットタイプ)」・・・電気柵は2m以上の高さが必要です。
・「猿落くん(えんらくくん)」・・・弾力性のあるグラスファイバーの支柱(ダンポール)にテグ
ス網を張った柵で、サルが登ると支柱が曲がって落ちる仕組みになっています。
・嫌いな作物を利用した農作物の作付・・・タカノツメ、コンニャク 、 クワイなど