「シックハウス対策マニュアル」講習会の質問と回答 「シックハウス対策マニュアル」講習会の質問と回答 建 建築物シックハウス対策マニュアル 木 木造住宅シックハウス対策マニュア ル 質 問 1.規制の対象となる建築物 回 答 1.改正建築基準法により規制が及ぶ居室を有する建 1.改正建築基準法の適用の対象となる建築工事は、 築物の判断は、確認申請の必要な建築工事につい 新築、増築、改築、大規模の修繕、大規模の模様 て対象となると理解して良いのでしょうか。逆を 替をいいます。確認申請の要否は関係しません。 いえば、確認申請の不要なケースでは、規制を受 けないという事でしょうか。 2.仮設建築物(法第 85 条第 4 項)にも法第 28 条の 2.適用されます。 2 は適用されるのか? 2.クロルピリホス 2.クロルピリホス 3.法改正前にクロルピリホスを使用し建築された建 3.平成 15 年7月1日の法改正前にクロルピリホス 物は、事実上完了から5年間増改築等が出来ない を用いて建築された建築物については、クロルピ ということでよろしいか?又、築5年以内の建物 リホスを用いた建材を除去する等により、増改築 を増改築する場合は、クロルピリホスを使用して をすることが可能となります。また、確認申請時 いないことを確認申請時に明確にしなければなら に、クロルピリホスを用いていないことを確認す ないということか? る必要があります。 3.告示対象建材 3.告示対象建材 4.コンクリート型枠合板の旧 Fco は、第3種として 4.使用できます。 使用できるのか?(新 JAS ではホルムアルデヒド 表示が対象外だが) 5.コルクフローリングは第1種ホルムアルデヒド発 5.コルクは木質に該当するため、コルクフローリン 散材料とみなし、使用できないのか。 グは木質系フローリングとして、告示対象建材と なっております。JAS 又は大臣認定を取得すれば、 木 p.153 3-5-3 告示対象建材の一覧表 木質系 内装の仕上げに使用することができるようになり フローリングの頁 ます。 6.木 p.15 1)にホルムアルデヒド建材としてユリ 6.低圧メラミン化粧板は、告示対象建材ではありま せん。 ア樹脂板該当 木 p.151 化粧材に高圧メラミン樹脂板対象外 とありますが、低圧メラミン化粧板はどうなので しょうか? (一部の高圧メラミン品も含めて、5μg/㎡・h 以 下で済むとは思えませんが?) 7.施主支給のユニット、建材などで、発散区分が不 7.平成 14 年国土交通省告示第 1113 号に掲げられて 明な場合、全て第1種とみなされるのか?緩和処 いる建材(告示対象建材)は、JIS・JAS 又は国土 置はないか? 交通大臣の認定を取得し、種別(等級)を明確に していないと内装の仕上げ等に用いることはでき ません。 1 8.塗料について括弧書きで現場施工と表示がありま 8.工場で建材等に塗装される塗料は告示対象建材で はありません。 すが、二次加工(建材)メーカーによる工場塗装 の場合は、対象となるのでしょうか?(建 p.43) 9.接着剤については、平成 14 年国土交通省告示第 9.建 p.160、建 p.45 1113 号第二号ハに掲げられている接着剤以外は 特に接着剤についてですが、p.160 の JIS の名称 規制の対象外となりますので、当該告示に限定列 と p.45 の発散建築材料の名称の整合はどうなっ 挙された接着剤に該当するか否かをご確認くださ ているのでしょうか。P.160 では造作用接着剤の い。 レベルも記載されていますが、造作用接着剤は必 ず発散建築材料であるという理解をしても良いの でしょうか。 10.「F☆☆☆☆」が表示された製品の内ホルムアル 10.建材が、告示対象建材で JIS・JAS 又は国土交通 デヒド発散建築材料であるか放散量が少ないため 大臣の認定を取得したことによるF☆☆☆☆表示 F☆☆☆☆になったものとそもそも発散建築材料 のものなのか、告示対象外建材でF☆☆☆☆表示 でないけれど、自ら F☆☆☆☆を表示しているも であるのかは、最終的にはその他の表示事項等に のが混在することはありますか。もしその場合、 よりご確認いただくこととなります。 発散建築材料でないため無印になるものを F☆☆ ☆☆が付いたものが同じ種類の別製品で並んだ場 合、選択者は混乱します。 4.木質系フローリング・集成材 11.木 p.24 ホルムアルデヒド発散建築材料一覧の② 11.縦継ぎした単層フローリングは告示対象外の建 材です。幅継ぎしたフローリングは告示対象建材 木質系フローリングで(縦継ぎした単層フローリ となりますので、JIS・JAS 又は国土交通大臣の認 ング等を除く)と書かれていますが、縦継ぎの単 定の取得が必要となります。また、告示対象外建 層無垢フローリングは規制対象外という認識でよ 材であれば、JIS・JAS 及び国土交通大臣の認定は いのでしょうか?また横継ぎしてあるフローリン 必要ありません。 グは F☆☆☆☆等認定をとらなければいけないと いうことでしょうか?また規制対象外になれば JAS マークを取得する必要はないと認識して良い のでしょうか? 12.集成材について 12.集成材は、告示対象建材ですので、内装の仕上げ 告示対象以外の接着剤(イソシアネート系)等を 等に用いる場合は、JAS 又は国土交通大臣の認定 使用すれば F ☆☆☆☆等大臣認定必要なのか? が必要となります。 13.UV塗装、PU塗装でノンホルであれば今まで通 13.塗料については、平成 14 年国土交通省告示第 りできるのか。 1113 号第二号イに掲げられている塗料以外は規 制の対象外となりますので、当該告示に限定列挙 された塗料をご確認ください。 5.ホルムアルデヒド発散材料の認定 14.品質を全く変えてないで国土交通省認定を受け 14.国土交通大臣の認定を取得した告示対象建材と た商品で7月以前に生産され問屋、販売店などに 同じ規格・仕様等のものであれば、認定を受ける 眠っている商品は、表示が無くても認定を受けた 前に出荷された建材であっても同様の扱いとなり 商品とみなしてよろしいですか。 ます。この場合、当該建材が認定を取得した建材 であることを明らかにする必要があります。 2 15.工場生産の木質パネルを採用する場合、木質パネ 15.MDF 等の個別の告示対象建材を使用して生産し ルの大臣認定をとることになるのか? た製品を内装の仕上げ等に用いる場合は、JIS・JAS 又は国土交通大臣の認定等により種別(等級)を 明らかにする必要があります。 6.輸入建材の取り扱い 16.輸入建材の場合、ほとんどが大臣認定や JIS・JAS 16.輸入製品についても、告示対象建材が使用され、 認定を受けることが、資金上等や日程上、不可能 内装の仕上げ等に用いる場合は、国内のものと同 な場合日本国内でのホルムアルデヒドに関する、 様に、JIS・JAS 又は国土交通大臣の認定を取得す 試験結果成績書があればよいのか?又、海外の機 る必要があります。告示対象建材は試験成績書だ 関の試験結果成績書があればよいですか? けでは種別(等級)を特定できません。 17.輸入建材の在庫等認定外商品の使用猶予はない 17.改正建築基準法の施行日である 7 月1日以降に のですか?また販売猶予は? 着工される建築物に対して、シックハウス対策に 係る建材の規制が適用されます。ただし、7月1 日以降にこれらの建材を販売することを規制して いるものではありません。 18.輸入製品についても、告示対象建材が使用され、 18.建 p.164 2.5.2 国土交通大臣による認定 内装の仕上げ等に用いる場合は、国内のものと同 2.5.3 事業者団体等による建材に関する表示制度 様に、JIS・JAS 又は国土交通大臣の認定を取得す について る必要があります。告示対象建材の種別(等級) 北米の輸入建材の輸入販売業者です。主に木製サ は試験成績書だけでは特定できません。 ッシ、木製ドア、階段材巾木、廻縁等のモールデ 集成材は告示対象建材ですので、内装の仕上げに ィング材、無垢フローリング等を扱っています。 用いる場合には JAS 又は国土交通大臣の認定が必 シックハウス対策の建材に関する規格について質 要となります。 問ですが、北米の建材メーカーで現状、JAS 認定 工場は一社もないのですが、例えば階段の踏み板、 JAS の取得ができない場合は、国土交通大臣の認 定を取得する必要があります。 蹴込板に天然木を横ハギにした商品は JAS の集成 材として認定を取得しなければならないのでしょ うか?現状 JAS 認定工場でもなく、JAS 認定取得 に前向きでない(費用がかかる、メリットがない) メーカー商品でも、ホルムアルデヒド発散量試験 結果が F☆☆☆☆相当であれば、自主認定なりで きる方法はないのでしょうか? 19.接着剤の MSDS にはホルムアルデヒドが含まれて 19.告示対象建材を内装の仕上げ等に用いる場合は、 いないことが明記され、すなわち F☆☆☆☆以上 JIS・JAS 又は国土交通大臣の認定を取得する必要 の性能であることがはっきりしていても、集成材 があります。集成材は告示対象建材ですので、JAS 又は国土交通大臣の認定が必要となります。JAS そのものを建 p.300 にある指定性能評価機関で性 の取得ができない場合は、国土交通大臣の認定を 能評価を行い、その結果の証明書が必要なのか。 取得する必要があります。確認申請の段階では、 そうでないと、確認申請時に規制対象とは認めら 告示対象建材を用いた個々の製品について、JIS・ れないのか。 JAS 又は国土交通大臣の認定の別まで特定する必 要はありません。 7.規制対象外の建材 3 20.合板メーカーにおいて、単板、接着剤の性状から 20.告示対象建材を内装の仕上げに用いる場合は、 明らかにできあがる合板は「F☆☆☆☆」だと判断 JIS・JAS 又は国土交通大臣の認定を取得する必要 できる場合、自己適合宣言による「F☆☆☆☆」表 があります。合板は告示対象建材ですので、JAS 示は可能でしょうか。 又は大臣認定が必要となります。 21.告示対象建材の規制対象外に対する名称はない 21.告示対象建材の規制対象外に対する名称は、特に か? ありません。国土交通大臣の認定書にも F☆☆☆ JIS・JAS と同じく、大臣認定品にも F☆☆☆☆の ☆等の表示が記載されますので、これらを参考に 表示をしても良いのか?出来ないとするとどのよ して当該認定品にもその旨の表示をしても構いま うに表示すべきか? せん。 8.告示対象外 22.国土交通省告示第 1113 号 22.平成 14 年国土交通省告示第 1113 号第二号イに掲 「イ 次に掲げる塗料(ユリア樹脂、メラミン樹 げる塗料が、ユリア樹脂等(ユリア樹脂、メラミ 脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂又はホ ン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂又 ルムアルデヒド系防腐剤を使用したものに限る) 」 はホルムアルデヒド系防腐剤)を含まないことを とあるが、合成樹脂エマルジョン塗料を輸入して 表示する場合は、ユリア樹脂等使用していないこ 使用する場合、製造元(海外メーカー)より上記 とについて、事業者団体等の表示制度によること のユリア樹脂等使用していない書類を添付するこ が考えられます。 とで告示対象外建材として認められるでしょう か? 23.ハードボード等告示対象外建材を用いて製造さ 23.建 p.211 下から 8 行目 れた製品は規制対象外となります。 繊維板・パーティクルボードにてハードボードは 告示対象外となっていますが、木製建具などを製 作する際に、ハードボードを化粧シートラッピン グして表面材にする場合、規制にかからないので すか? 24.木 p.36「⑮塗料(現場施工) 」とありますが、金 24.工場において塗装された塗料は告示対象建材で はありません。 属系のユニット(棚や収納壁等)で、表面仕上の 塗装を現場施工ではなく、工場にて、あらかじめ 塗装されたもの(焼付塗装)は、規制対象外と考 えてよいでしょうか? 25.「対策マニュアル」建 p.48(4)大臣認定・・・ 25.認められません。 で指定性能評価機関の性能評価書を添えて申請す ることとありますが、その評価書に変えてオース トラリア国の検査機関の証明書でも認められるの でしょうか。 26.告示対象外であることの証明は建築材料の成分 26.建材が告示対象建材であるか否かは、実態上その 表等によるのか?その場合、検査機関ではどこで 建材に該当するか否か又は当該建材の成分等によ もよいのか? り確認いたします。 27.告示対象外であることの表示方法については、供 27.構いません。ただし、JIS や JAS のマークに紛ら 給者が自由に行って差し支えないか? わしい表示にならないように注意が必要です。 4 28.化粧石膏ボードは告示対象外か?(石膏ボードに 28.石膏ボード、木目シートは告示対象外建材ですの 木目シートが貼られている材、メーカーは対象外 で、接着剤等他の建材が告示対象外建材であれば、 といっているが) 当該化粧石膏ボードは告示対象外建材となりま す。 29.畳に、告示対象建材を使用していれば、規制対象 29.木 p.66 和室の床 となります。一般的に、畳床には告示対象建材は 「規制外」となっているが、畳は制限がかかるの 使用されておりません。 か? 30.ユニットバスは告示対象外としていいのか? 30.住宅の浴室は居室に該当しないため、ドアのアン ダーカット等を設け、換気計画上居室と一体的に (木 p.178 の使用建築材料表の例では空欄となっ 換気を行う部分でなければ、規制対象外となりま ている) す。 9.複数の材料・二次加工 31.F☆☆の材料と F☆☆☆の材料を混合した場合、 31.建 p.48 ※マークの上から3つ目 種別(等級)の低い F☆☆の扱いとなります。 複数のホルムアルデヒド発散建築材料で・・・の 文面から塗料の場合 F☆☆と F☆☆☆を混合した 場合、F☆☆と表示すればよいと解釈していいので しょうか? 32.日本塗料工業会による表示制度の詳細について 32.建 p.168 3)日本塗料工業会による表示制度 は、日本塗料工業会にお問い合わせください。 以前、日塗工の自主管理説明会では、ホルムアル デヒド発散等級が異なるものは、混合してはいけ ないような説明があったように思います。このマ ニュアルの文面からすると、等級が異なっても、 放散量の多い等級で表示すればよいというように 解釈できるのですが、その通りでしょうか? 33.合板が JAS の F☆☆☆☆品であり、二次加工用接 33.JAS の F☆☆☆☆等級の合板に、告示対象外の接 着剤が日接工の JAIAF☆☆☆☆品であるとき、そ 着剤を用いて、つき板加工をする場合、化粧板と の合板にその接着剤を用いてツキ板を貼った場 して事業者団体等の表示制度を活用することがで 合、業界団体(日本建材産業協会)の F☆☆☆☆ きます。 を取得できるか?そのときの条件は JAS 品 F☆☆ 当該事業者団体等の表示制度に関する詳細につい ☆☆、日接工 F☆☆☆☆の認定書だけでもOK ては、当該事業者団体等にお問い合わせください。 か? 34.フラッシュドア等を構成するボード類(表面化粧 等の二次加工を含む。 )の間にある芯材(軸材)は 規制対象外となります。 告示対象建材が使用されたドア等の建具も内装の 仕上げに用いられる場合は、室内に直接面するボ ード類(表面化粧等の2次加工を含む。 )等は規制 対象となりますので、JIS・JAS 又は国土交通大臣 の認定等により種別(等級)を明らかにする必要 があります。 34.木 p.169∼ 内装ドアの芯材は何を意味するのか? 5 35.p.156 の“木質建材を貼り合わせたり∼”の部分 35.化粧板や複数の建材を組み合わせた建材の種別 の表示は各業界団体の表示方法に基づかなければ (等級)の表示については、建築士、建築主事に ならないのでしょうか?自社で調べ自社のやり方 対して法令に適合することを客観的に説明する方 で表示してはいけないのでしょうか? 法として、事業者団体等の表示制度によることが 考えられます。 36. 36.木 p.27MDF の例の中で ① 二次加工の定義の中に小割り等ボードをカット ① 含みます。 ② 告示対象建材を使用した製品への種別(等級) して製品としたものが入るのか の表示は、必ずしも製品に各枚毎にする必要は ② 加工後の素材を用いたことの表記は製品(カッ ありません。建築物の工事現場において確認で ト後のもの、枠組等されたもの)に1個1枚必 きれば、梱包等に表示しても構いません。 要か? 37.木 p.27 の 10 行目 2) に記載してある建築材料で、 37. 二次加工製品の種別(等級)の表示について、 その製品が規制対象外建材(例えば F☆☆☆☆) JIS 又は JAS 工場以外で製造された二次加工製品 で構成される場合は、建築士、建築主事に対して が、全ての構造材用に規制対象外の材料を使用し 法令に適合することを客観的に説明する方法とし て製造された時、その製品は規制対象外であると て、事業者団体等の表示によることが考えられま あるが、その製品が規制対象外であることを製造 す。 者の責任において製品に表示する又は説明書や MSDS を貼付すればよいのか?あるいは木 p.156 にある各業界団体の表示が必要となるのか。 10.JIS 10.JIS・ JIS・JAS による等級 38.木 p.39 最終行で JIS・JAS 規格によるマークと 38.JIS マーク・JAS マークを指しますが、詳細は所 管省庁(経済産業省、農林水産省)にご確認くだ 紛らわしい表示を禁止しているが JIS マーク、JAS さい。 マークの事をさすのか、 「F☆☆☆☆」等をさすの でしょうか? 11.自主表示 39.建 p.164 事業者団体等による建材の表示制度に 39.「ホルムアルデヒド発散建築材料の審査方法につ いて」等において、事業者団体等による表示を活 ついての中で、事業者団体等による表示制度が設 用することを示しております。 けられているとありますが、これら事業者団体等 による表示制度を認める旨の内容が、条文等で具 体的に示されている文章があるのでしょうか? 12.5年以上経過 40.建 p.31 ホルムアルデヒド発散建築材料の区分に 40.建築物に用いられた状態で5年以上経過したも のは、規制対象外となりますが、単に建材として おける「※2の建築物の部分に使用して5年経過 倉庫に保管されていたものは規制対象外とはなり したものについては、制限無し」 ません。 上記の内容で建築物の部分に使用してとあります が、部材のままで5年以上保有している場合、制 限無しと考えてよろしいですか? 41.「5年経過の材料」として使用の場合それを証明 41.必要です。 することが必要か。 6 42.木 p.13 各ホルムアルデヒド発散建築材料を定 42.告示対象建材を内装の仕上げ等に用いた建築物 を、5年以上経過した後に増改築等を行う場合に、 める件で建築物に用いられた状態で5年以上経過 当該告示対象建材は告示対象外建材として扱わ しているものを除くもとのするとあるが、リサイ れ、建材の使用制限等を受けないこととなります。 クル材料での集成材その他の材料を使用した場合 のことをさすのか? 43.5年以上経過した建物から中古材料を新築建物 43.建築物に用いられた状態で5年以上経過した告 に使用した場合、規制対象外と考えて良いか? 示対象建材は、告示対象外建材となります。 13.居室 44.居室についてですが 44.居室とは、居住、執務、作業、集会、娯楽その他 これらに類する目的のために継続的に使用する室 建 p.47 7∼10 行目、建 p.124 5∼6 行目をふま のことをいいます。ここでいう「継続的に使用す えて、例えば浴室などは住宅と非住宅で居室に該 る」の意義は、特定の者が継続的に使用する場合 当・非該当が異なるようですが、「学校」における のみならず、不特定の者が入れ替わり、立ち替わ 「プールの脱衣所・給食室・調理室」や「老人ホ ーム」における「浴室・脱衣所・事務室・集会所」 り特定の室を継続的に使用する場合をも含むもの です。したがって、公衆浴場の脱衣室、浴室は、 なども居室に該当すると考えてもよろしいのでし 居室に該当し、住宅の浴室は該当しません。「学校 ょうか?また近頃のマンションには「集会室」が のプールの脱衣所・給食室・調理室」、 「老人ホー 設けられておりますが、これはいかがでしょう ムの浴室・脱衣所・事務室・集会所」等の個別具 か? 体の判断については、各特定行政庁にご確認して ください。 45.昇降路(エレベータシャフト、機械室)は居室に 45.昇降路は、居室に該当しません。 該当しないと考えて良いか? 46.病院やビルなど中央管理方式の空気調和設備の 46.機械室は、居室に該当しません。居室に該当しな ある建物の機械室などは居室ではないため、ホル い室の内装仕上げについては建材に係る規制は受 ムアルデヒドの規制対象外と考えてよろしいので けません。 しょうか?また、対象外であれば、機械室やポン プ室のような部屋は内装仕上げ材に JIS 品や JAS 品でない材料も使用できるのでしょうか? 14.天井裏等 14.天井裏等 47.居室に面していない、又は居室から離れている部 47.居室に面した天井裏等と一体的な空間となって 分の天井裏については、規制対象部分から外れる おり、離れていても、居室へホルムアルデヒドが と解釈しても良いか? 流入するおそれのある部分については、天井裏等 の規制対象となります。 48.内装の仕上げであるフローリングの下に用いら 48.木 p.167 3-6-3 れる部材は、天井裏等に該当します。 床暖房に用いる「温水パネル」など、床材の下に 施工される部材は規制対象となるか?捨貼り板な どはどうか?→「天井裏等の下地」の扱い? 15.規制対象空間 7 49.居室(一体と見なされる居室も含む)、天井裏等 49.廊下等について、居室との間に、ドアにアンダー のいずれにも該当しない廊下などは、建材、換気 カット等の常時開放された開口部を設け、換気計 の規制が一切ないということでよいか? 画上居室と一体的に換気を行う場合は、居室とし て取り扱われます。このような措置を講じない場 合は、居室とは扱われないため、規制は受けませ ん。 50.アンダーカットのある開き戸がついた便所に局 50.当該便所を居室等の全般換気の換気経路としな 所換気としての排気機がついています。居室の全 い場合には、当該便所は規制対象外空間となり、 般換気を他の給排気機や給気口により行っている 内装の仕上げの制限は受けません。 場合、当該便所は規制対象外空間として、内装仕 上げ材の制限はなくなりますか?( 木 p.145∼ p.146 関連) 16.通気確保の建具 51.和室と和室の間の壁の上にランマなどで開放さ 51.壁の上部にある欄間などの常時開放された開口 れている場合、一室とみなしてよろしいですか? 部で接続された二室は一室とみなされます。 (アンダーカットなどでなく上部で開放する場 建の関連記事:p.47、16 行目 合) 52.通気が確保される建具が使用されても、収納スペ 52.そのとおりです。 ース等は、給気経路となっていなければ天井裏等 建の関連記事:p.184、表 4-3-1 に該当し、第3種ホルムアルデヒド発散建築材料 の使用で天井裏等の処置が満足されると理解して 良いか? 53.「∼有効開口面積で 100∼150cm2 程度の開口が必 53.通常、開き戸(ドア)の四周にも隙間が存在して いるので、アンダーカットのみで 100∼150cm2 の 要とされている。」同じ項で、建 p.184 図 4-3-5 開口部を確保する必要はありません。 のアンダーカットにおいて「1cm」と図示されてい 敷居がある場合は、敷居の上からドアの下端まで ます。 がアンダーカットの高さとなります。 上記を総合して考えますと「1cm」の高さの開口で 2 建 p.184 図 4-3-5 に示されている「1cm 程度」と 100∼150cm を確保するためにはドア巾が 1m∼ いうアンダーカットの高さは、一般的なドアを想 1.5m 要します。また、敷居等がある場合は、敷居 定した場合の目安の数値です。 の上よりドアの下端までということになるでしょ うか? 建の関連記事:p.184、4 行目 施工誤差はどの程度まで許容されるのでしょう か?1cm が最小レベルでしょうか? 54.引き戸とふすま・障子の違いは何ですか? 54.建 p.184 表 4-3-1 の引き戸とふすま・障子の違 引き戸は片引き戸、ふすま・障子は引き違い又は いは、 「ふすま・障子」は法第 28 条第 4 項に該当 3本引き等を意味しているのでしょうか?引き戸 するものを示している点です。 とふすま・障子で隙間面積の違いがあるとは思え ません。 もしそうならば、戸ぶすまで引き違いを設定した 場合や、ふすまで片引きを設定した場合はどう判 断したらいいのでしょうか? 8 55.木 p.146 建具の設定ですが、有効開口面積を 55.通常の住宅の場合は、そのとおりです。 建の関連記事:p.184、1 行目 100∼150cm2 有していたら、アンダーカットは必要 ないのでしょうか? 56.ドアの枠自体にあるいはドア本体に隙間を設け 56.換気上有効な開口面積が確実に確保されると判 た場合(ベターリビング、建材試験センター等で 断できる場合は、構いません。 実験データ有り→各ドアサイズ毎にデータがあり ガラリの有効開口面積は、メーカーにより示され ます) 、その数値で設計して良いか?視角上、アン た値や試験データを参考にすることが考えられま ダーカットなどで隙間を見せたくない場合があり す。 ます。また、ガラリの有効面積はどこで数値を押 さえられるのですか? 57.そのとおりです。 57.木 p.169 内装ドア 換気経路と見なされる廊下と、居間の間にある「ド ア」については、その両面の面積を算入するべき でしょうか? 17.内装仕上げ 58.塗料について、第3種のボードを第3種の塗料で 58.透過性の建材が貼られたボードの種別(等級)は、 塗装した場合、やはり、ボードと塗料が内装仕上 透過性の建材などボード部分に使用された建材の げとなり、面積算定は当該部分の面積の2倍とな うち、最も種別(等級)が下位のものの種別(等級) るのか? となります。また、面積算定においては、当該建 材が使用された内装の仕上げの部分の見付け面積 が当該建材の使用面積となります。 59.「壁紙、カーペット等の透過性の∼」とあります 59.ビニル床シートやビニル床タイルは、透過性の建 が、ビニル床シートやビニル床タイルは壁紙、カ 材には該当しません。 ーペット等にははいらないと考えてよいでしょう か? 60.内装仕上げに該当するものとして 60.構いません。 「室内に直接面するボード類(表面化粧等の二次 加工を含む)の二次加工とは、工場における二次 加工品で、製品として供給されるものと理解して 良いか? 61.構いません。 61.建 p.47 下から 2 行目 「・・・ボード類の裏面に塗布された接着剤( 「天 井裏等」に該当) 」 直貼りフローリング、Pタイル、コルクタイル、 クッションフロアなどの床仕上げ材の貼付けに使 用する接着剤は同様に「天井裏等」に含めてよろ しいでしょうか。 9 62.内装ドアについて 52. A 木 p.169 上段左イラストについて(図) ① 集成材は告示対象建材です。 −A 框ドアタイプ ② つき板は告示対象外建材です。 ① 無垢集成材・・・無垢材を接着している接着剤 ③ 接着剤には一部告示対象建材のものがありま について評価 す。 ② 突板・・・対象外 ④ MDF は告示対象建材です。 ③ 接着剤・・・対象外 ④ MDF・・・対象 B 内装仕上げ扱いは①∼④までで評価するという ① つき板は告示対象外建材です。 解釈でよろしいでしょうか? ② 接着剤には一部告示対象建材のものがありま −B 突板フラッシュドアタイプ す。 ① 突板・・・対象外 ③ 合板は告示対象建材です。 ② 接着剤・・・対象 ④ 芯材は告示対象外建材です。 ③ 合板・・・対象 ④ 芯材・・・対象外 これらの二次加工製品は、告示対象建材が使用さ 内装仕上げ扱いは①∼④までで評価するという れているため、JIS・JAS 又は国土交通大臣の認定 解釈でよろしいでしょうか? 等により種別(等級)を明らかにする必要があり 又は①∼③はセットで、JAS の合板の認定が必要 ます。 でしょうか? 18.廻り縁、窓台その他の部分 63.「ただし、線的な部分の面積が設置部分の見付け 63.従来から日本建築行政会議等において示されて 面積の 1/10 を超える場合は、規制の対象となりま いる防火の内装制限に係る運用方針を参考に目安 す。 」とありますが、その根拠となっている法令、 としてお示ししているものです。 告示等を教えてください。 19.天井裏等の換気による処置 64.天井裏について 64.天井裏等の部分の排気を行う場合は、居室に設け 気密層を設けず第2種建材を使用した場合で第3 る排気機に天井裏等からダクトをつないで居室と 種換気(排気型)のダクト方式にて換気する場合、 併せて排気しても、居室とは別の排気機を設けて 別の排気機にて換気の必要があるのか? 別途排気を行っても構いません。 1台の第3種換気のダクトを1本天井裏に入れる 建の関連記事:p.63、16 行目、p.273、14 行目 ことで対応しても良いのか? 65.第1種換気設備の給気機と排気機の能力を調整 65.木 p.148 天井裏対策3 することにより、居室の空気圧が天井裏等の空気 居室に第1種換気を設け、居室が正圧であれば対 圧以上となっていれば、天井裏等について建材に 策1,2を講じなくてもよろしいか? よる措置又は気密層・通気止めによる措置を講じ る必要はありません。 建の関連記事:P.63、10 行目 木の関連記事:P.53、10 行目 66.天井裏換気の場合の換気量の規定はあるのでし 66.具体的な数値基準は法令では定めていません。 ょうか? 建の関連記事:P273、15 行目 木の関連記事:p.148 ※2 20.換気設備の義務づけ 10 67.社会資本整備審議会 第一次答申の抜粋、マニュ 67.具体的な基準を検討する過程で、建築物の気密性 アル p.288 には、次のようにあります。 が向上している等の理由から、規制対象となる建 3)換気設備の規制については、次の通りとする 築材料を用いない場合においても、持ち込まれる ことが合理的である。 家具等からのホルムアルデヒドの発散に対応する (略)また、学校、事務所等家具の量が相対的に ため、必要最小限の換気設備の設置が必要である 少ない用途については、規制対象となる建築材料 ことが判明したためです。 を使用しなければ、ホルムアルデヒド濃度低減の 観点からは換気設備の設置は義務づけないものと する。 しかし、今回施行される基準では、学校や事務所 の居室に、規制対象となる建築材料を使用しない 場合においても換気設備の設置が義務づけられた 理由を説明してください。 68.また、今回の基準によれば、小学校の教室など、 68.利用時間が限定される建築物における換気設備 児童が帰ってしまってからも、常時換気設備を稼 の運用については、建 p.257(5)スイッチで利用し 働しなければならないことが前提です。事務所も ない時間帯の運転停止等の考え方を示していま 同じく、仕事が終われば人はいなくなります。省 す。 エネ対策からすれば、全く逆行しているように思 えます。 69.外部から新鮮空気が供給されることが前提のよ 69.地域の実情等にあわせ、花粉の侵入防止措置をと うだが、地域により排気ガス・花粉・悪臭が流入 る等の工夫を行うことが望ましいと考えられま される場合もある。それらの地域での対策はどう す。 すべきか? 70.品確法における換気設備の型式は建築基準法に 70.品確法の型式のみでは、建築基準法令上の図書省 おいても対応できるのでしょうか。建築基準法で 略等の特例はありません。 の確認申請時などの換気計算不要等。 71.24 時間換気を設けるに当たり、常時換気となる 71.換気上有効な窓を設けない場合は換気設備を設 わけですが、このことにより今まで窓を開放させ 置する必要がありますが、この場合に必要とされ る事による換気をなくすことは、可能なのでしょ る機械換気設備は令 20 条の 2 第 1 号ロの規定に適 うか?つまり居室の 1/20 といっていた窓(例:引 合することが必要となります。 き違い)を全てFIX窓かガラスブロックなどに するなど。 21.換気設備が不要の居室 72.木 p.48 ③の(第四号の対象)の中で「真壁造」 72.全ての内壁、外壁を指します。 材質については、「合板その他これに類する板状 の定義について、内壁、外壁、全ての壁を指すの に成型した建築材料」以外であれば土壁以外でも か、又は、居室のみなのか、どうか?また、材質 かまいません。 について、土壁以外でも良いのか。 11 73.真壁造の建築物とは、内壁のみ真壁と考えてよろ 73.内壁が真壁でも、外壁に合板等の板状に成形され しいでしょうか?また、1つ目の規定では開口部 た建築材料を用いたものは、換気回数が 0.5 回以 にアルミサッシを使用してもよいと考えてよろし 上 0.7 回未満の機械換気設備を設けるものに相当 いでしょうか。 する換気が確保される真壁造の建築物にあたりま せん。 外壁、天井及び床に合板等の合板等の板状に成形 された建築材料を用いないものは、開口部に設け る建具がアルミサッシであっても換気回数が 0.5 回以上 0.7 回未満の機械換気設備を設けるものに 相当する換気が確保される真壁造の建築物にあた ります。 74.告示 273 号第 2 二号の床面積 1m2あたり 15cm2以 74.原則として、設計図書により換気上有効な開口部 上の換気上有効な面積があるかどうかは、どのよ の面積を確認してください。 うに判定するのか? 75.ログハウスに関しては換気など適用除外はない 75.一般的にログハウスが十分な開口部又は隙間を のか? 有するというデータはないため、適用除外とする 規定は設けていません。 76.p.185 6 行目 76.外気に常時開放され、閉じることのできない開口 「・・・床面積1m 2 あたり 15cm 2 以上設けられ 部が床面積1m2あたり 15cm2以上確保されていれ た・・・」 ば、機械換気設備を設置する必要はありません。 この数値をクリアする給排気用スリーブ等を設け た場合、機械換気設備を設けなくても良いのでし ょうか? 22.換気回数 77.天井高の高い居室と通常の居室の平均の天井の 77.木 p.186 3-7-7 高さから必要な換気回数を確認することとなりま 天井高の高い居室と通常の居室を換気上一体とし す。 た場合の換気回数の取り扱いは? 78.換気設計上の床面積とは、内装の仕上げ制限で、 78.そのとおりです。 居室及び居室と一体と見なされる部分として想定 した範囲の床面積としてよろしいでしょうか? (建 p.144) 確認申請書(第4面)機械換気設備に記載する床 面積の合計と「使用建築材料表」の床面積の合計 とは、当然一致するはずですね? 79.換気回数は居室毎に満足しないといけないの 79.複数の居室又は廊下その他の建築物の部分にお か? いて相互に通気が確保される場合には、1つの空 間として換気回数を確保することになります。 12 80.建 p.76 表(居室毎の機械換気設備) 建築設備の計算方法 給気機による給気量 160/297.55=0.5377 排気機による給気量 150/297.55=0.5041 換気回数はどちらを書くのですか。 80.給気量又は排気量の多い方で換気回数を確認し てかまいません。 23.必要有効換気量 81.木 p.186 全般換気の場合で、各部屋の天井の高 81.平均天井高により必要有効換気量を計算するこ ととなります。 さが異なる場合(2.9m 以上の居室を含む)全居室 の平均天井高で計算するのでしょうか。 82.常時一定の換気を確保することが可能な換気設 82.木 p.42 2.4.3 備の設置を求めているものであり、必要有効換気 必要有効換気量は「1時間につき立方メートル」 量は1時間当たりの平均値ではありません。 と示されているが、1時間当たりの平均と見なし て良いか? 83.給気量と排気量のうち、多い方をもとに有効換気 83.木 p.184 3-7-5 必要な換気量の計算 量を計算してかまいません。 第1種換気の場合、換気量計算は排気量にて行え ばよろしいでしょうか?壁体内結露を考慮する と、室内は負圧とするのが望ましいと思われます。 その場合、給気量は必要換気量を満たしていなく てもよろしいでしょうか?(告示第 274 号第 1 三 ロを満たした前提での質疑) 84.p.48 2)天井の高さが高い居室において有効換 84.換気計画上一体の空間については、その平均の天 気量を低減した機械換気設備を設ける居室につい 井の高さに基づき必要有効換気量を求めることと て なります。したがって、建物全体を一体的に換気 換気回数 0.5 回/h で天井の高さが 2.9m 以上高さ を行う場合は、天井の高い部分のみを別扱いする によって低減することが出来ることになると書い ことなく、全体として基準適合性を確認すること てありますが、建物全体の換気回数を考えるとそ が必要です。 の部分だけ別扱いするのは計画換気を設計するの は数値的には難しいのではないでしょうか?なぜ なら換気設備の完了検査時各吹出口を風量検査す るにあたっては、吹き抜け、天井高の 2.9m 以上の 扱いを含めて割り出して全体気積で 0.5 回/h を確 保しなければ性能表示としてなりたたないので は? 24.換気方式・構造 24.換気方式・構造 13 85. 告示第 274 号第 1 の第 1 号でいう「ただし、居 85.告示第 274 号第 1 の第 1 号ただし書きは、ダクト 室の規模若しくは構造又は換気経路その他機械換 等による圧力損失が生じない機械換気設備(直付 気設備の構造によりホルムアルデヒドの発散によ けの換気扇等)の場合に、いわゆる圧損計算が不 る衛生上の使用がないようにするために必要な換 要である旨を規定しているものであり、最長経路 気を確保できることが明らかな場合において、そ の圧力損失の計算を行う場合は、給気機又は排気 の限りでない」という事は「住宅の品質確保の促 機の構造が当該計算により確かめられた給気能力 進等の法律により」 、最長経路の圧力損失の計算な 又は排気能力を有するものであることを確かめる どにより、換気の性能が把握されているものとイ ことが必要です。 メージして良いか。 86.第3種換気設備において 86.給気口については、建築基準法令上どちらのタイ 給気口の機能は①常時開のタイプ②開閉機能付き プを使用してもかまいません。 のタイプどちらを使用すればよいでしょうか? 87.大風量の換気設備で、継続して作動させる場合に 87.木 p.47 おいて気流、温度、騒音等により居室の使用に支 換気設備は、大風量モードと通常モードを切り替 障が生じるおそれがあるものをシックハウス対策 えできる換気設備を選ばないといけない。 の換気設備としても使用する場合には、シックハ 絶対条件 or 望ましい?どちらですか? ウス対策の換気設備として基準に適合する運転モ ード(通常モード)と大風量モードを切り替えら れることが必要です。 88.第3種換気システムの時、給気口(外気取り入れ 88.建築基準法令上は給気口の大きさ、開閉条件につ 口)の開度が外気温や湿度により、可変し、給気 いて具体的な基準は設けていませんので、給気口 量が変わるものは大丈夫なのでしょうか? の開度が変化するタイプのものも給気口として有 効です。なお、いわゆる第3種換気システムの場 合には、排気機による換気に支障が生じないよう 給気口を設けることが必要と考えられます。 89.第3種換気システムで外気温や湿度により、ファ 89.住宅の場合、常時 0.5 回/h の有効換気量が確保 ンの排気量が変わるよう回転速度を制御していて されるよう機械換気設備を運転することが望まし 全体の換気量が変動する場合はどうなのでしょう いと考えられますが、ご指摘のシステムでは必ず か? しも常時 0.5 回/h の有効換気量が確保できるとは いえないと思われます。 90.確認申請書類で、給気量等記入する場合、上記の 90.確認申請書類では、給気機又は排気機の能力を確 ような時は、最大換気量の値を記入すればよいの 認できるようこれらの機械による換気量を記入す でしょうか? ることとなりますので、一般的には単なる給気口 や排気口の換気量を記入する必要はありません。 91.建 p.55 表外上から 3 行目 ※非常用EVの設 91.一般的には、適用除外規定が適用されると考えら れます。 置が必要な・・・の中央管理室は超高層マンショ ン等では住宅部分は( )書きの1の居室のみに 係るものを除くの除外規定が適用されると考えて 良いか−[機械換気がaの種類の場合] 92.換気設備3種で給気口をつけずにサッシなどの 92.建築基準法施行令第 129 条の 2 の 6 第 2 項第 1 隙間から給気をすると考えてもよいですか。排気 号の規定により、給気口を設けることが必要です。 量は、測定しても排気されています。 14 93.人が使用しないときでも、居室の換気設備は運転 93.事務所等の利用時間が限定される用途の建築物 していなければならないか? の居室における機械換気設備の運用については、 建 p.257(5)スイッチで利用しない時間帯の運転 停止等の考え方を示しています。 94.24 時間換気設備の使用期限はありますか?例え 94.建築基準法令は建築物の構造等に関する規制で ば、5年間使い続けた後は、必要な時のみ使用す あり、機械換気設備の運転の仕方までは規制して るのか。永久に使い続ける必要があるのか。 いません。ただし、シックハウス対策の換気設備 については、当該設備を常時運転していることを 前提として、一定の木質系家具が居室に持ち込ま れた状態においても居室内のホルムアルデヒドの 濃度が厚生労働省の指針値を超えないように建築 材料及び換気設備の基準を定めていますので、機 械換気設備を運転しない場合には、ホルムアルデ ヒドの濃度が厚生労働省の指針値を超える可能性 が生じることとなります。 95.機械換気設備の運転について、法的な規制、罰則 95.同上 はあるのでしょうか。 25.全圧力損失の計算 96.性能表示の計算式でOKか?マニュアルに明確 96.建 p.249 の②簡略法(B 式)が、従来の品確法に な例示が欲しい。 (計算方法の明示) 基づく性能表示の計算式と同じ方法です。なお、 従来の性能表示では、冬季を想定し、隙間による 自然換気(漏気)と機械換気との合計で換気回数 0.5 回/h の換気量を確保することとしていました が、建築基準法のシックハウス対策では、夏季を 想定し、住宅の居室の場合、機械換気のみで換気 回数 0.5 回/h の換気量を確保することを求めてい る点に留意してください。 26.中央管理方式の空調設備 97.建 p.55[令 20 条の 6 第 1 項第一号]中央管理方式 97.使用する内装の仕上げに応じ、F☆☆☆☆相当に ついては、面積1㎡あたり 0.005mg/h、F☆☆☆相 の空気調和設備の E の取り扱いについて 当については、面積1㎡あたり 0.02mg/h、F☆☆ 相当については、面積1㎡あたり 0.12mg/h として 質問 1:表中のハを使う場合、使用する材料毎に E 計算してかまいません。 の値として、どういう数値を使えばよいか。 98.質問 2:表中のハを使う場合は、材料として全て 98.内装の仕上げに全て F☆☆☆☆を用いた場合に F☆☆☆☆を使っても必要換気量計算が必要とな は、告示第 274 号第 2 の第 1 号ただし書きの令第 ることとなるが、中央管理方式の空気調和設備を 20 条の 5 第 4 号の規定(一般的な内装の仕上げに 使うことが多い事務所などはみなし規定などで、 関するホルムアルデヒド発散建築材料の使用制 材料の面積計算を不要とすることはできないか。 限)に適合する居室となるため、住宅等の居室で 換気回数 0.5 回/h、その他の居室で換気回数 0.3 回/h に相当する有効換気量が確保できればよい こととなります。 27.施行日・法の適用 15 99.7月1日法施行ということなので、それまでにあ 99.7月1日以前に建築され、改正建築基準法に基づ る建物(居室)は、7月1日以降は、 「既存不適格」 くシックハウス対策に係る基準に適合しない建築 となるのか? 物はいわゆる既存不適格建築物となります。 100.改正建築基準法に基づくシックハウス対策のた 100.所管の特定行政庁へお問い合わせください。 めの規制は、7 月 1 日以降の着工物件より適用に なるとのことであるが、具体的な物件が「着工」 に該当するか否かや着工日の証明、確認方法等は、 どこに問い合わせればよいか。 101.“7月1日以降着工の物件からの適用”と講習 101.改正建築基準法に基づくシックハウス対策に係 中に聞いたが、7月1日以前に確認済みの物件で る規制は、7月1日以降に着工される建築物(6 7月1日以降に着工する場合の扱いはどうなるの 月以前に建築確認を行ったものを含む。 )に適用さ か? れます。 102.7 月 1 日から施行とのことだが、6 月 30 日前着 102.改正建築基準法に基づくシックハウス対策に係 工するものとして旧法により確認をとったが、着 る規制は、7月1日以降に着工される建築物(6 工が 7 月 1 日以降となった場合、新法によるチェ 月以前に建築確認を行ったものを含む。 )に適用さ ックを行わねばならない。手続的には法 12 条 3 れますが、6月以前に着工された建築物には適用 項の報告、変更確認、確認とり直しの 3 つの方法 されません。中間・完了検査等の手続きについては が考えられるが、どれが適切か。 所管の特定行政庁に確認してください。 28.確認 103.建 p.75∼p.79 の確認申請に添付する書類は建 103.改正建築基準法に基づくシックハウス対策に係 る規制を受ける居室を有する建築物に係る図書は 築物すべてを対象と考え、提出が義務付けられて 確認申請時に添付することが必要です。 いるのか。規模、用途等の制限はありますか。 104.認定を受けた者から認定書の写しを入手してい 104.木 p.64 ただくこととなります。 国土交通大臣の認定書の写しの中の当該認定書の 写しを確認申請の添付図書に追加する。 とありますが、認定書の写しはどこでもらうので すか? 105.軽微な変更には該当しませんので、計画変更が 105.建 p.64 2.5.6 計画変更について 必要となります。 確認で F☆☆☆☆でおいたものが変更で F☆☆☆ の材料になった場合は、確認申請の出し直しにな るのか、計画変更になるのか? 106.型式適合認定を受けた建築物については、確認 106.建 p.72 下 確認の特例について の特例が設けられています。 型式適合認定を受けた建築物についても確認の特 例の対象とはしないと考えてよろしいか。 16 107.使用建築材料表 107.告示対象外建材であれば、記載例のように「規 ・ 天然素材は規制対象外と表示するのでしょう 制対象外」と建材が規制対象外である旨を表示す か。 ることとなります。 ・ 具体的仕上材料を明記する必要はないのでしょ 確認申請の段階では、使用建築材料表で告示対象 うか。 建材の種別(等級)を明示すればよく、個々の商 品名や JIS・JAS 又は国土交通大臣の認定等の別を 特定する必要はありません。 108.計画変更に係る確認を要しない軽微な変更は、 108.建 p.75 2.5.6 計画の変更に… 省令第 3 条の 2 に規定されている変更のみであり、 「例えば第3種から規制対象外に変更の場合軽微 ここに規定されていない変更は軽微な変更には該 な変更とあるが」それにより換気回数を 0.7 から 当しません。 0.5 に変更した場合も軽微な変更でよいのか? 29.検査 109.住宅設備、建具等を「住宅部品表示ガイドライ 109.建 p.169 (3) ン」に基づいた表示をする場合は、これを構成す 当該ガイドラインに沿った記載をした場合、検査 る建材に係る JIS・JAS 又は国土交通大臣の認定書 の際に根拠となる JIS、JAS の認定書等を提出する 等を添付する必要はありません。 のでしょうか? なお、建材の種別等に疑義が生じた場合は、表示 に記された連絡先等に連絡し、認定書の写し等の 必要な当該データ等を取り寄せ、確認することと なります。 110.写真については、壁・床及び天井その他の内装 110.木 p.62∼p.63 の仕上げの主要な部分ごとに、建材の種別が判断 (2)中間検査及び完了検査関係 できる部分を写したものを提出します。 写真の添付について:説明の中で写真は全てでは なく、主要な部分のみでよいとのことですが、具 体的にどのように判断すればよいのですか? 111.デジタルカメラ(80 万画素以上)によるものは、 111.所管の特定行政庁に確認してください。 認めていただけるでしょうか。 112.造り付け家具の場合、建具屋や家具業者で造っ 112.告示対象建材が使用された造り付け家具等につ て現場に納める場合、現場検査、審査の方法はど いては、JIS・JAS 又は国土交通大臣の認定等によ うなるか。(建具業者で製作段階でラベル表示が り、その製品の種別(等級)を明らかにする必要 見えなくなる) がありますが、その方法は、その根拠を確認する ための方法(連絡先)が記載された当該ユニット製 品の説明書等(住宅部品表示ガイドライン)から 判断しても差し支えありません。 30.違反に対する罰則 113.建 p.14 2.1.6 規制の担保後、8 行目の罰則と 113.法第 99 条の規定により、法第 28 条の 2 の規定 に違反した場合は、建築物の設計者(設計図書に は、具体的にどのようなものか。 従わずに施工した場合等は工事施工者)に、30 万 今回の建築基準法に基づくシックハウス対策規制 円以下の罰金が課されます。 に違反した場合は、どのような罰則が課されるの か? 17 31.増改築 114.既存部分について(5年以内増築時) 114.既存不適格建築物について、5年以内に増築す 5年以内の場合F☆等の場合、既存はすべて内 る場合等には、使用されている告示対象建材の種 装・天井裏等をやりなおしする必要が出てくるの 別(等級)が確認できれば、必ずしも全て取り替 か。5年以内の場合、既存の材料の基準が不明な える必要はありませんが、告示対象建材で種別(等 場合、同様に全てやり直しする必要が出てくるの 級)が不明のものは、第1種ホルムアルデヒド発 か。換気設備・小屋裏等についても同様に取り扱 散建築材料として扱われることとなり、取り替え うのでしょうか。 等が必要になると考えられます。換気設備・天井 裏等も同じ扱いになります。 115.法改正前に建築した建物で、今回の改正により 115.貴見のとおりです。 定められた、居室の換気設備を設置していない建 物は、告示第 273 号に定められた構造方法を用い る住宅等を除き、増改築する際、新たに換気設備 を設けなければならないということでよろしい か? 116.一間増築等の小規模な増築の場合であっても既 116.増築とは、1の敷地内にある既存の建築物の述 存部分の是正措置は必要か? べ面積を増加させることをいい、増築を行った場 合は、基本的には増築部分だけでなく残りの既存 部分に対しても新法が適用されます。 117.既存建築物の増改築を行う場合、換気設備の設 117.既存不適格の建築物を増改築等する場合は、基 置が必要となると思われるが、その際の換気量は、 本的に建築物全体に新法が遡及適用されます。 改築等を行った居室のみを換気すれば良いと考え てよいか? 32.設計施工マニュアル 32.設計施工マニュアル 118.図 3-3-1(p.144)は基準法(第 2 条四)におい 118.木 p.144 て居室と分類される空間を説明しています。収納 2 階平面図の「収納」という室について、主寝室 は居室ではないため、この図では黒の網掛けを行 と一体なので(建具なしに見えるため)居室扱い っていません。 になるのではないのか。 従って、地が白ではなく黒になるのではないのか。 119.建具があるものと想定しているので、天井裏等 119.建 p.181 に該当します。 図 4-3-2 で 2 階の主寝室と収納との開口に建具が この場合の建具の巾については制限はありませ ありませんが、収納は対象外という解釈でよろし ん。 いでしょうか。 また、巾に制限はありますか。 18 120.使用建築材料表による建材の判定は、換気計画 120.建 p.205、208 上一体とみなされる居室や空間の合計の床面積と モデル住宅 A,B について、それぞれ使用建築材料 表の例がありますが、モデル B では、2 階の集計、 の比較になります。 判定を部屋毎にされています。一方、モデル A は、 モデル住宅 A は、家全体(収納部分を除く)が換 1・2 階の合計だけで、集計・判定をしていますが、 気計画上一体と想定されているので、1・2 階の収 納を除く床面積すべてを対象とし、集計・判定し この違いは何ですか?正しい表記法は決められて ています。 いるのでしょうか? 一方、モデル住宅 B では、2 階の各部屋に個別の 給排気ファンを設置し、それ以外の空間からは独 立した換気システムとなっています。その他の空 間は換気計画上一体であると想定されていますの で、2 階の各部屋の集計・判定を独立させていま す。 121.換気の考え方として、1、2 階廊下及び 2 階トイ 121.建 p.206 レから排気し、内部建具を経由して換気経路とす モデル住宅 B の平面図の 2 階のトイレが居室と一 ることと想定しているので、2 階トイレは居室と 体とみなされる部分となることが理解できない。 一体とみなされます。 (表 4-3-1 を参照) 122.木 p.159 の 3-5-10∼12 は、ホルムの規制対象 122.ご指摘のとおりです。 外製品ですが、VOC を注意した方が良いというこ とでしょうか? 123.木 p.172 のカウンターは表面のみですか?図 123.カウンターについても両面が対象となります。 3-6-16 は表裏ですが。 124.建 p.182「②気密層又は通気止めにより・・・」 124.①気密層は、気密材によって構成されます。通 常、間仕切に気密層を設けることはないので除い の項目は、国交省告示第 274 号(平成 15 年 3 月 てあります。 27 日)の「第一、三、イ」によると思われる。 ②通気止めは間仕切、外壁などに設けるもので、 ①なぜ「・間仕切壁以外の部分については、」と「・ この場合の材料は気密材または同等以上に気密性 間仕切壁、外壁などでは、 」とに分割されているの を有する材料(せっこうボード等)のいずれでも か。 かまいません。ただし、せっこうボード等を気密 ②なぜ、後者にのみ、「同等以上に気密性を有する 層として使うことはできないので分けて書いてあ 材料」が明記されているのか。 ります。(p.60 の解説参照) 125.図示した縁は、通常、建築基準法第 28 条(居室 125.木 p.144 図 3-3-1 の採光及び換気)第 4 項の規定では和室と一室と 「縁」は、居室でなく、廊下同様の扱いでよろし みなされるため、シックハウス対策の換気計画に いのでしょうか?(p.146 表 3-4-1⇒p.185 表 おいても和室と一体の空間として取り扱うべきで 3-7-2 では居室と一体とみなすとありますが。 ) す。 126.木 p.174 図 3-6-24 框、式台は対象外とあり 126.框、床の間とも、その部屋の床面積の 1/10 以下 であれば規制対象外、1/10 を超える場合には対象 ますが、p.168 図 3-6-2 和室、床の間は規制さ になります。 れます。面積的に逆のケースもあると思われます が、床の間(框、板)はだめなのでしょうか。 19 127.窓台の部分も、その部屋の床面積の 1/10 以下で 127.木 p.168 図 3-6-2 あれば規制対象外、1/10 を超える場合には対象に 障子の下に書院造があり、規制対象外となってい なります。 ますが、巾や面積の基準や制限はありませんか。 128. 128. p.208:ご指摘のとおりです。側面部を計上して計 ・建 p.208 台所のキッチンの面積は見付け面し 算いたします。 か含まれておらず、側面部は含まれていない。 P.190 上の図と整合しないように思えるが、いか がか。 p.188:引き出し部分は「天井裏等」の扱いとなり ・建 p.188 下 造り付け収納の引き出し部分は家 ます。 具等となっているが、図では天井裏等となってい るように思える。どちらが正しいか。 129.「規制対象となる範囲」は図 4-3 の一連の図の 129.建 p.193 図 4-3-29 「2 段框」はその中の種別を表していま 規制対象となる範囲―2 段框框(式台)とあるが、 タイトル、 す。 規制対象外―框・式台と記入してある。 内容としては、この図に示した程度の幅の 2 段框 どちらが正しいのですか。 (式台)は規制対象外となりますが、幅が広くな り、床面積の 1/10 を超える場合には対象となりま す。 130.面積計算の際に、造り付け家具を設置している 130.内装の仕上げの面積からは除外して構いませ 床面、壁面(F☆☆☆として)は、基本的に面積計 ん。 算から除外して差し引いてよいのでしょうか。 131.木 p.161 の MSDS に関する記載のなか、タイト 131.MSDS では、その対象とする製品及び化学物質に ついて ルも含んで上から 12 行目に、「含有量1%未満の 「対象化学物質(第 1 種指定化学物質及び第 2 種 物質については MSDS に記載する必要がありませ 指定化学物質)を 1 質量%以上含有するもの」と ん。 」と書かれ、また下から 2 行目にも「1%未満 しております。 の指定化学物質については MSDS に記載する義務 ただし「発がん性の物質であることが知られてい ない」と書かれています。 る特定第 1 種指定化学物質(発がん性クラス 1*の PRTR 法では発ガン性などの恐れのある物質は第 1 対象化学物質)については 0.1 質量%以上含有し 種に分類され、0.1 質量%以上を含有している製 ている場合には記載することとなっております。 品は対象になることが明記されています。ところ したがって、ご指摘のような修正ではなく、「含有 が、労働安全衛生法では1%以上が対象となって 量 1%」と「発がん性物質の場合含有量 0.1%」の いるようです。 (2000 年 6 月 15 日)に行われた労 両方を示すという対応が望ましいと考えます。 働省と石綿対策全国連絡会議との会議の席で、 PRTR 法では 0.1 質量%以上を含有しているものを 対象としているので混乱を避ける意味で、労働安 *発がん性クラス 1 の対象化学物質: 全衛生法でも発ガン性物質などは 0.1 質量%以上 IARC、米国 EPA、EU、米国 NTP、ACGIH、日本産 として欲しいとの要望が出されたが、労働省側は 業衛生学会のいずれかの機関が「人に対して発 「何ら不都合はない」と回答して、 「1%以上」の がん性がある」との評価に相当するカテゴリー ままとなった経緯があるようです。 )テキストでは に入れている 12 物質 労働安全衛生法ではなく PRTR 法の規定として述 べていますので、文脈からいえば、「含有量1%未 満」を「発ガン性などを持つ含有量 0.1 質量%未 満」などと修正する必要があるように思えます。 20 132.トルエン等について含有量と放散の間の関係 132.木 p.161 は、現時点では明らかになっておりません。チャ MSDS には、1%未満の化学物質は、記載しなくて ンバー法が JIS 化されましたので、今後は、様々 もよいとありますが、1%未満と少ない量であれ な建材等からの化学物質の放散についての知見・ ば、指針値を超えることはないですか?特にトル データが蓄積されていくことが期待されていま エンが心配なのですが。 す。 133.MSDS では、1 質量%未満(発がん性クラス 1*の 133.建 p.222 対象化学物質にあっては 0.1 質量%未満)の物質 原材料の中にごく微量のホルムアルデヒドが含ま は記載する義務はありませんが、「含んでいない」 れているかもしれない場合に MSDS、その他資料等 と表示されることはありません。 で「含んでいない」と表示することは出来ますか? (*No.131 を参照) 134.建 p.222(2)MSDS のサンプルと見方について 134.No.132 と同様 MSDS により、トルエンの含有量の有無は知ること ができますが、その材料の採用にあたり、指標と なる含有量があるのか。 例えば、トルエンの含有量 10%を超えると使用を 避けるべきこと。 135.局所換気設備のある空間(居室以外)への外気 135.建 p.242 流入が著しい場合、居室への外気導入量が減少し 局所換気にシャッター(外気進入防止)取付けと てしまう点への配慮として、局所換気設備に設け あるが、p.242 では逆流防止ダンパー設置とあ る「外気侵入防止のためのシャッター」や「逆流 る。どう考えればよいのか。 防止ダンパー」があることを記述しています。 なお第3種換気設備の場合は本当に外気導入した い空間(居室)以外に外気が流入してしまい、そ れが居室の汚染物質の希釈に寄与せずに排気装置 から屋外に捨てられる恐れが高いことから上記の 方策が「必要である」とし、第1種換気設備の場 合は廊下等で集中排気する空気が、居室からの戻 り空気ではなく、廊下に面した局所排気扇の有る 場所からの流入空気になる恐れがあるので、「望 ましい」という記述にしています。 136.居室は全て 20m3/h として、廊下は 15m3/h とし 136.分岐部の圧力損失はその部分の合計風量による ているが、室内端末の風量は全て同じとして Pr 影響が支配的です。(その部分の分配風量比によ を計算するのが一般的と思うのですが。少ない風 っても変化しますが) 量を仮定すると、Pr が小さくなります。(そのた このため、端末の風量を全て同じとするだけでな め最長経路が最大の Pr 値とならない結果になる く、分岐部までの風量配分も同程度にしないとこ のでは?) のような計算結果となります。 ただし、計算例として適さないと考えられるので 訂正します。 137.木 p.186 下から 4 行目 p.193(5)スイッチ 137.換気設備の種類によると考えられます。 壁付きの換気扇の場合はそれぞれの機器毎にスイ 全般換気設備において風量調整のスイッチを設け ッチが設けられるし、セントラル式の換気設備の る場合、部屋に個々に設置でよいのか?それとも 場合は通常1箇所で制御することになると考えら 1箇所で全て制御しないといけないのか。 れます。 21 138.「3週間程度の養生」につきましては、ひとつ 138.木 p.207 の目安であり、強制力のあるものではありません。 「入居までに3週間程度の養生をすることが望ま VOC 対策については、さまざまなケースがあるの れる」とありますが、この内容はどの程度強制力 で一概にはお答えできません。 のあるものなのでしょうか。入居後 VOC 被害が発 生した場合には、施工者側の管理責任を問われる のでしょうか。 139.MDF の密度につきましては、ご指摘のとおりで 139.木 p.214、216 す。 ・MDF の密度は、JISA5905−2003 から、0.35g/cm3 TVOC につきまして、マニュアルに掲載されている 以上の板となり、上限設定がなくなったと思いま 内容は、厚生労働省の「シックハウス(室内空気 す。 汚染)問題に関する検討会中間報告書―第 4 回∼ ・TVOC は、分離定量に関して、n−ヘキサンから 第 5 回のまとめ」による説明となっております。 n−ヘキサデカンまでの総計であると思います。 ご指摘の TVOC に関する説明は、JIS A1901 の中 に示された定義です。 140.圧力損失計算をする場合、居室のドアアンダー 140.告示第 274 号における換気経路の全圧力損失と カット等の圧力損失を加味する必要があるか。 は、機械換気設備の入口から出口までの圧力損失 の合計値と考えられます。したがって、ダクトを 用いた換気設備ではダクト経路の吸込端末から吐 出端末まで、壁付きの換気扇では屋外から室内ま で(屋外フード、壁貫通短管等)の圧力損失を計 算すればよいと記述しています。 したがって、ドアアンダーカットの圧力損失計算 は通常は不要と考えられます。 141.居住者あるいは使用者が不用意に停止すること 141.建 p.236 のないような工夫を行うことが望ましいと考えら 24 時間換気におけ換気設備の動作運転スイッチ れます。 について、全停止が容易に出来るスイッチを設け てもよいか。 142.フラッシュ構造の扉の場合、芯材は規制対象外 142.木 p.173 右上の図の天井裏収納について 部分ですので、材料に関する規制はありません。 Aの扉はフラッシュ構造です。芯材は合板です。 したがって F☆☆(第2種ホルムアルデヒド発散 芯材は規制対象外部分で F☆☆の合板でよいです 建築材料)の材料を使用することは可能です。 か。 合板をサンドイッチして用いる場合には、その合 板は天井裏等の扱いになりますので、F☆☆☆(第 3種ホルムアルデヒド発散建築材料)以上の建材 を用いることになります。 143.枠の端部(木口)の部分は、図示したとおり規 143.木 p.173 右上の図の天井裏収納について 制対象外となりますが、その他の部分は天井裏等 B の 枠 は 天 井 裏 に 入 って い ま す 。 枠 の 高 さ は の扱いとなります。 108mm∼230mm です。枠は合板(t18 または t15) です。天井裏の梁はだいたい 300mm の高さがある とおもいます。梁の高さより小さければ、規制対 象外部分となりませんか。 22 144.防蟻のため、木酢液などの使用の例示があるが、 144.ご指摘のとおり、木酢液の中には 200 種類以上 木酢にはホルムアルデヒド、アセトアルデヒドが の有機物質等の成分が含まれているといわれてお 比較的高濃度含有されているのでは? り、その中にはホルムアルデヒドも含まれていま す。 下地空間から室内空間への流入がある場合、勧め 木酢液を精製する際、精製方法によってホルムア ていいのですか? ルデヒドなどの低沸点の化合物を除去した良質の 木酢液もある。したがって、使用する場合には、 成分表があり、そこに含まれている成分を確かめ たうえで使用することが望まれます。 23
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