ASNITE校正認定による校正サービス事業 エンドレスハウザー ジャパン㈱ サービス部ヘルプデスク課 浦上 健一 Slide 1 エンドレスハウザー グループの概要 ヨーロッパ地域 • 21 直属販売会社 • 8 製造拠点 • 16 現地販売店 アフリカ地域 • 1 直属販売会社 • 12 現地販売店 アジア/太平洋地域 • 9 直属販売会社 • 5 製造拠点 • 8 現地販売店 北米地域 • 6 直属販売会社 • 3 製造拠点 • 12 現地販売店 各国に販売網とサービス網を組織し、世界中のお客様の発展に貢 献しています 工業用計測機器のグローバルなリーディングカンパニー ・水質計 第1位 ・レベル計 第1位 ・流量計 第1位 ・圧力伝送器 第2位 Slide 2 ・温度計 第2位 エンドレスハウザー ジャパンのご紹介 1955年 桜測器株式会社を東京武蔵野の地に設立 1970年 エンドレス・ハウザー社(ドイツ)と資本技術提携を締結 1990年 「桜エンドレス」に社名変更 1991年 「山梨オペレーションセンター」を設立(流量計校正装置設置) 2004年 「エンドレスハウザー ジャパン」に社名変更 2005年 武蔵野本社を府中に移転 ※流量校正計装置も山梨オペレーションセンターより府中に移転 2008年 タンクゲージ製造部門の山梨オペレーションセンターを分社化し、 現在に至る。 スイスに本社を置くエンドレス・ハウザー社のグループ企業として、 活動を行っています。 Slide 3 取り扱い製品群 ■流量計 ■レベル計 ■分析計 ■タンクゲージ(国産) ■付属機器 圧力計 Slide 4 レーダーレベル計 (非接触タイプ) 質量流量計 PH計 タンクゲージ 電磁流量計 記録計(RSG30) エンドレスハウザー ジャパンの流量計の歴史 流量計を日本市場に導入 ■1988年 コリオリ式質量流量計日本販売開始 ■1991年 流量計校正装置を山梨オペレーションセンターに導入 ■1993年 電磁流量計日本販売開始 ■1998年 超音波流量計日本販売開始 ■2005年 流量校正装置のASNITE認定を取得 ■2005年 渦流量計日本販売開始 ■20??年 JCSS登録? 日本販売開始から多くの問題を抱えながら、レベル計主 体から、流量計とレベル計を柱とした受注形態までに変貌 いたしました!! Slide 5 流量計の製造拠点 Reinach / スイス Cernay / フランス Slide 6 お客様からの依頼 ■校正依頼(2000年∼2003年) 流量計販売の増加に伴い、流量計の重要性が重視され、校正依頼が増加。 126件 77件 44件 22件 Slide 7 校正サービスをビジネスに 流量計販売増加=校正の依頼が増加する? 流量校正サービスをサービスビジネスの第2の柱に? 2003年9月、校正サービスをビジネスとして拡販 するためのプロジェクトを発足させる!! 大きな問題 ■校正サービスを増やす方法が見当たらない・・・・ ■何かお客様に与える大きなインパクトが欲しい・・・・ ■販売会社では知名度が低い・・・・ ■知名度とインパクトを同時に解決する方法は・・・・ 日本で一番知名度が高 Slide 8 いJCSS登録の取得へ JCSS登録へ JCSS登録(Japan Calibration Service System:計量法トレーサビ リティ制度)へ向け、申請前に製品評価技術基盤機構殿(IA Japan) へご相談し、技術的なサポートを受けるため、産業技術総合研究所 殿をご紹介頂きました。 ところが・・・ ■流量標準の違い 当社の校正設備の最大測定流量が40t/hに対し、産業技術総 合研究所が所有する水の流量標準は、50t/h∼3,000t/h で、適合範囲外であった。 適合範囲外 ■校正設備の問題 当社の校正設備に設置している構成機器の一部が国家標準が無 いものが存在した。 Slide 9 JCSS登録を諦めることに・・・ ASNITE認定? JCSS登録を諦めていたところが・・・ 国家標準が無いものに対し、それを補完するために製品 評価技術基盤機構殿が設けた、ASNITE認定プログラム があることをIAーJapan殿に教えていただき、ASNITE認定 殿に教えていただき の申請を行うこととした。 ASNITE認定はJCSS登録と同様ISO17025に基き審査さ れます。 違いは、国家標準にトレーサブルなのがJCSS、国際標準 にトレーサブルなのがASNITEになります。 ASNITE認定の取得へ!! Slide 10 ASNITE申請時のエピソード ・PTBの密度計算方法の証明 産業技術総合研究所の監査員より、PTB(ドイ ツ連邦物理工学研究所)の密度算出での経験 がないということで、密度の証明を求められた。 監査員が持参されたつくばの2箇所の井戸水 の密度算出を行い、検証を実施。 検証を実施 結果 Slide 11 PTBの方法(ミネラル量計測)=計測の結 果 小数点以下5桁まで一 致 !! ASNITE申請時のエピソード ■トランスファーセンサに依るブラインドテスト ブラインドテストのためSCS認定事業者である フローテック社で値付けしたセンサを弊社の フローリグで検量したデータをIA-Japanで確認し た。 検定したデータがフローテック社で校正したデータと 合わない!! 大あわて・・・ フローテック社に流量計を返却確認の結果、 ヒート試験の影響で、アンプの性能が劣化した。 再度ブラインド試験を行い無事合格!!! Slide 12 ASNITE申請時のエピソード ■電磁流量計の値付け ASNITE取得当初、電磁流量計の不確かさは 0.2%(k=2)としました。 電磁流量計の繰返し不確かさの検証の時間が?? *電磁流量計の取り付け時の検証 *繰返し不確かさの検証 *直管長の検証 *校正センター長の変更(申請中3人) *・・・?? Slide 13 ASNITE認定取得 2005年9月1日、水を使用する校正設備で国内で始め て、ISO/IEC17025に準拠した ASNITE認定取得!! 認定番号:ASNITE 0012 C(CG-0003) 種類 校正範囲 最高測定 能力 k=2 液体(水) 質量流量 Slide 14 コリオリ質量流 量計 液体(水) コリオリ質量流 量計 体積流量 電磁流量計 2kg/h∼40,000kg/h 0.05% 2.0058L/h∼40,116L/h 0.05% (0.2%) 当社の校正サービスは、水によるコリオリ式質量流量計の 質量流量と体積流量の校正と、電磁式流量計の体積流量 の校正を行います。 校正設備のご紹介 校正設備(FCP6.A) 府中本社 環境 :Flowtec社製 :校正室に設置 :温度 25℃±5℃ 湿度 60%±30% 気圧 980hpa±50hpa 仕様 計量方法 運転方法 :最大能力 2kg/h∼40,000Kg/h Uk=0.05 :秤量法と体積法 :コンピュータにより完全自動化 測定結果に対し人の介在する余地が無い設計 校正方法は基本的に30秒間の累 積流量値と被校正器からの出力を カウンターで同時間カウントし、流 量値に変換した値と比較します。 ASNITE校正は設定レンジの20%、 35%、50%,75%、100%の5ポ イントを各5回ずつ測定し、繰り返し 測定のばらつきを含んだ不確かさ のバジェット表を作成します。 Slide 15 ASNITE校正範囲 ■流速制限:0.2m/s∼6.5m/s 校正装置最大能力:40t/h 呼び口径 校正流量範囲(流速0.2m/s∼6.5m/s) 2A 2kg/h∼ 65kg/h 4A 9kg/h∼ 292.5kg/h 8A 40kg/h∼ 1,300kg/h 15A 130kg/h∼ 4,225kg/h 25A 360kg/h∼ 11,700kg/h 40A 900kg/h∼ 29,250kg/h 50A 1,400kg/h∼ ※40,000kg/h(5.7m/s) 80A 3,600kg/h∼ ※40,000kg/h(2.2m/s) ※0.2m/s 以上、6.5m/s 以下でASNITE認定校正が可能です。 最大流量が40t/hのため、50A、80Aでは流速値が6.5m/s以下となる。 Slide 16 標準校正とASNITE校正の代表的なステップ 標準校正 ASNITE認定校正 Slide 17 被試験流量計を校正装置に取 り付け、約5分間の循環運転で 温度を馴染ませる 設定レンジの20%、35%、50%、 75%、100%流量の5ポイントを 5回づつ校正 ゼロポイントの調整 設定レンジの20%、50%、100%流 量の3ポイントを2回づつ校正 0.5m/sと2m/sの2ポイントでの 誤差を基に調整 設定レンジの20%、35%、50%、 75%、100%流量の5ポイントを 5回づつ校正 設定レンジの20%、50%、100%流 量の3ポイントを2回づつ校正 校正結果を基に不確かさを 計算 校正データを文書化 MRA対応校正証明書を発行 校正に要する時間 約3時間 校正に要する時間 約1時間30分 被試験流量計の温度を均一に するため室内保管 提出書類(成績書) ASNITE認定 校正証明書(和文、英文併記) Slide 18 ASNITE認定、トレーサビリティ体系 国内のお客様に国際的に 通用するトレーサビリティを 短納期でリーズナブルに提 供するため、流量校正装置 の認定を取得しました 製品評価技術基盤機構 認定制度による校正事業 者認定 液体流量(水)のMRA対 応認定事業者としては 国内初の校正事業者とな りました Slide 19 ASNITE認定校正の拡販 ASNITE認定校正を拡大するためには、いくつかの問題が ■質量流量計はメンテナンスフリーであることが根付いている ■校正の必要がないとお客様は思っている!! ■校正の必要性を誰もPRしてない ■ASNITE認定とは?からPRが始まる=知名度が低い ■メンテナンスフリーと再校正の違いをPRする ■校正の必要性を呼びかける ■ASNITE認定をPRする必要がある ■カスタマーサポート企画室を設立しASNITE認定をPR Slide 20 お客様のメリットをPR ASNITE校正だと安心できる 校正装置、技能・技術者、管理体制などを第三者が認定した 校正事業者(弊社) が行っている。 校正した結果が信頼できる 測定値がトレーサブルであり、その値に対する不確かさが判る。 校正結果の傾向により、校正(調整)の周期を計画することが出 来る。 これまでのような分厚いトレーサビリティ証明書は不要 表紙、成績2枚、不確かさバジェット表4枚でOK!! Slide 21 PR活動を実施し、ASNITE校正の受注へ ASNITE校正件数(2006年∼2008年の実績) ASNITE校正件 数 413件 317件 件 数 ! ! に 標 を目 び な伸 的 飛躍 年度 Slide 22 396件 ASNITE校正件数(2006年∼2008年の実績) ■再校正 ASNITE校正件数の内わけ ■新規校正 トータル317件 トータル413件 99件 174件 218件 2006年 239件 2007年 トータル396件 156件 240件 2008年 年間1000件を目標!! Slide 23 ASNITE認定からJCSS登録へ 地道なPR活動もあって、ようやくASNITE認定が認識されつつ あり、新規ユーザー、リピーターを増やすことで、校正件数を増 やすことが出来ました。 当社では、更なる再校正ビジネスの拡充を促進する為、本 年5月1日に組み立てによる流量標準が2kg/hまで下がった、 国家標準にトレーサブルなJCSS登録に本格的に始動を開 始します。 ・信頼性の確保 ・知名度のUP ・校正件数の増加 JCSS登録を目標に!! Slide 24 校正サービスの問い合わせ お問い合わせ、ご用命は弊社の各営業所もしくは本社ヘル プデスクで承ります e-mailでのお問い合わせは、簡単な内容をお書き添えの上で calibration.service@jp.endress.com まで Slide 25 ご清聴、有難う御座いました。
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