平成27年度 進路説明会 資料

平成27年度
進路説明会
資料
平成27年5月9日/嶺北特別支援学校体育館
Ⅰ
高 等 部 卒 業 後 の 進 路・・・・・・・・P1~2
Ⅱ
本 校 に お け る 進 路 学 習・・・・・・P3~4
Ⅲ
進 路 に 役 立 つ 福 祉 制 度・・・・・・P5~12
○
サ ー ビ ス 等 利 用 計 画 の 例・・・・・・P13~15
この資料は、以下の資料を参考に作成しました。
全国社会福祉協議会「障害者総合支援法のサービス利用説明パンフレット」
日本相談支援専門員協会「サービス等利用計画作成ハンドブック」
福井市・福井市障害者地域自立支援協議会「福祉サービスあんしんガイド」
Ⅰ
1
高等部卒業後の進路
平成26年度高等部卒業生の進路先
◆企業就労◆
◆訓練系の福祉サービス事業所◆
進路先
人数
進路先(サービス名)
すのうどろっぷ
1
つづきの家
3
タカシン家具
1
ワークあけぼの
1
セーレン二日市工場
1
はんだか
バロー福井
水産プロセスセンター
1
あおい福祉会
1
清川メッキ工業
1
九頭竜ワークショップ上高島分場
1
スプリングヒルズ
1
株式会社O.H.C
だるま屋商事 本社工場
1
スマイル農園
就労移行支援
就労継続支援
A型
進路先(サービス名)
足羽更生園
あくてぃ
虹の会福祉作業所
1
足羽ワークセンター
あおぞら
1
あおい福祉会
就労継続支援
B型
ハスの実わくわくワーク
人数
1
1
4
ピアファーム
◆介護系給付の福祉サービス事業所◆
人数
1
1
1
1
自立訓練
紫水の郷
1
1
生活介護
はあとスマイル春江
1
九頭竜ワークショップ
いずみの郷
1
平谷こども発達クリニック
生活介護・放課後等デイサービス
1
あわら病院
療養介護
1
足羽更生園
施設入所支援
3
◆地域生活支援事業◆
進路先(サービス名)
人数
地域活動
支援センター
くまっこクラブ
◆その他◆
在宅
2
1
1
過去6年間の卒業生進路状況
年度
一般就労
福祉的就労
その他
計
26
25
24
23
22
21
計
8人
11人
8人
3人
2人
4人
36人 (17%)
27人
27人
31人
26人
22人
30人
163人 (80%)
1人
0人
0人
2人
1人
3人
36人
38人
39人
31人
25人
37人
7人 (
3%)
206人
* その他…家事手伝い、在宅など
- 1 -
3
雇用条件
(1)一般就労
<具体的な就労事例>
Aさん
Bさん
雇用形態
正社員以外パート
パート労働者 (就労継続支援A型事業)
就業時間
8:30~17:00(フルタイム)
9:00~14:00(パートタイム)
時間外
時間外
休憩時間
休日
なし
70分
休憩時間
なし
60分
週休二日制(隔週)
週休二日制(土・日)
月給122,450円
時間給
社会保険
通勤手当 実費(上限有り)
昇給 あり
賞与 あり
加入(雇用、労災、健康、厚生)
通勤手当
実費(上限有り)
昇給 なし
賞与 なし
加入(雇用、労災)
試用期間
あり
なし
賃金・手当
3ヶ月(トライアル併用)
716円~750円
(2)福祉的就労
①日課
介護・訓練など日中通うサービ
スでは、多くの事業所が右のような
日課です。
②工賃
9:00
10:00
訓練系のサービスを利用すると
「工賃」として、一ヶ月に数千円~
3万円程度を受け取っています。
③利用者負担
福祉サービスを利用する
と「サービス利用者負担」や食費・
光熱費・送迎費などの実費を支払い
11:00
12:00
A事業所
登園・着替え
マラソン・朝の会・清掃
作業
プラ容器のバリ取り
菓子箱折り
アルミ缶つぶし
昼食・休憩
B事業所
登園
朝の会
作業
紙ちぎり・モップづくり
作業終了・昼食準備
昼食・休憩
13:00
作業
午後の活動
月・水・金…入浴
火・木…余暇活動
作業終了・ティータイム
帰宅
帰りの会
帰宅
14:00
ます。ただし負担上限額が設定され
15:00
ていたり、補助があったりします。
16:00
一般就労は、ほとんどがパートタイムでの雇用で、職種は製造業やサービス業が多くなっています。就
労の際には、本人に得意分野があること、仕事にとりくむ意欲・根気、職場でのコミュニケーション、公
共交通機関を利用できることなどが求められます。一方で、雇用側は、助成金やジョブコーチなどの制度
を活用しています。
福祉的就労は、障害者総合支援法のなかで、多様なサービスを受けられるようになりました。「いつ、
どのようなサービスを利用するか」という視点で進路を選択する必要があります。そのためには、福祉サ
ービスについて知り、在学中から福祉関係機関とつながりをもち、福祉サービス事業所を見学したり、現
場実習で体験したりすることが大切です。
- 2 -
Ⅱ
1
本校における進路学習
小学部低学年の校時表
小学部
小 学部に おい ては、「 遊び 」の時間を はじめ、様 々な活動場面 に、将
9:05 ランニング・たいそう
朝の会
来の進路(働くことや生活)の基礎となる要素がたくさん含まれていま
9:50
課題・音楽
10:45
遊び・体育
12:20
給食
○自己表現・自己理解の土台作り…表現・要求、好きな遊び・活動
13:25
遊び・音楽・国語
○社会生活への適応…家の手伝い、係の仕事、集団(地域)への参加
14:10
帰りの会
す。
○生活習慣の確立…体づくり、手指の操作、身辺処理(着替え・食事・排泄
等)の自立
この時期に保護者や担任が、学校卒業後の生活を具体的に見通すことは困難です。しかし、卒業生の様
子を知ることによって、将来の生活を予測することはできます。卒業生の進路の状況や、今後の進路先の
整備の状況など進路に関する情報を積極的に収集することが大切です。
2
中学部の校時表
中学部
月
中学部か らは作業学習 が始まります。 作業学習をはじめ生活
8:30
単元学習や校外学習などの機会を通じて、活動を振り返って自分
9:00
の良いところに気付いたり、学習の取組の中での自分の目標を立
9:45
てたり、いろいろな作業や工程を経験して自分にもできることに
10:35
火
水
木
金
着替え
朝の会・自立
気付き自信をつけたりすることで、社会の中で自分を生かすため
体育
音楽
美術
体育
音楽
生単
作業
生単
生単
作業
12:15
の基礎的な力を育んでいきます。
給食
13:20
また、一週間の校内実習や3年時の進路先見学や進路先体験実
習も行っています。
国数
国数
国数
国数
自立
着替
帰り
の会
自立
着替
帰り
の会
自立
14:50
15:00
3
国数
14:10
高等部
着替
帰り
の会
着替
帰り
の会
着替
帰り
の会
15:20
高等部では、卒業後の進路を見据え、働くために必要な態度や
基礎的な作業技術を身に付けることを目的として、職業教科や作
高等部の校時表
月
業学習を中心とした学習を行っています。
火
水
木
金
8:30
着替え
農業… 農作物、花の栽培
8:50
工業… 窯業、木工、アサガオの支柱の受注加工、
9:15
紙工、アルミ缶リサイクル、食品加工など
ショートホーム・体力作り
10:50
流通・サービス… 喫茶サービス、クリーンサービス、
収穫物や加工した製品の管理・販売
作業… 洗車サービス、パン作り、マット編み、紙工など
また 、望ましい勤 労観・職業観 をはぐくみ、 生徒自身が主体
的に進路を選択する力を育てるために、現場実習や進路への関
12:15
保体
職業 /国数 職業
教科
教科
生単
/総合
保体
職業 /国数
教科
生単
/総合
給食)
13:20
美術 国数 職業
音楽 /体育 教科
書写
国数
LH /保体
14:50
清掃
15:00
着替え
15:10
心を高めるいろいろな行事を行っています。
ショートホーム
15:20
- 3 -
4
現場実習など進路を考える行事(高等部)
(1)現場実習
・目的
実習の経験を通して、適性や課題を把握するとともに、卒業後の進路について考えます。
・実習先の選択
本人・保護者との相談をもとに「生徒の特性・課題」「実習先の作業内容・環境」
「通勤方法」等を考慮して、学校が実習先に依頼します。
・実施時期と期間
・通勤
高等部3年間で、1~3週間の実習を計4回実施します。
公共交通機関を利用したり、保護者が送迎したりして、自宅からの通勤を原則とします。
(2)校内実習・職場見学
職業教科や作業学習の目的や高等部卒業後の進路について学習します。また、企業や福祉サービ
ス事業所を見学します。双方を通じて、現場実習や将来の就労について関心を高めます。
(3)卒業生をかこむ会
卒業生を招き、仕事や余暇の過ごし方の話を聞くなどして、
卒業後の就労・生活への意欲・関心を高めます。
(4)職業ガイダンス
企業就労希望者を対象に、講師を招いて話を聞き、働く上での心構え、
職場でのマナー・エチケット、基本的な生活習慣の大切さを学習します。
5
保護者の参加する行事
各学部学年で行う進路希望調査や懇談、進路通信の発行の他に、次の行事も開催しています。
(1)企業施設見学会
夏季休業中に企業や福祉サービス事業所を見学します。例年7月下旬から8月上旬に2回開催し、
昨年は、福井地区の2施設、坂井地区の2施設を見学しました。
(2)就労支援セミナー
ハローワークや企業、福祉サービス事業所から講師を招き、企業就労に向けた研修を行っていま
す。
(3)卒業後の就労・生活を考えるセミナー
卒業生の保護者や市町役場の福祉担当者、相談支援員などを講師に招いています。昨年は卒業生
の保護者から進路決定までの経過や卒業後の仕事や生活の様子をお聞きし、福祉課の担当者から在
学中から利用できる福祉サービスや障害基礎年金について説明をうけました。
れ いほく寮
子どもたち一人一人が自主性を持ち,楽しい寄宿舎生活を送れるように,常に家庭的な雰囲気の中で
健全にして楽しい共同生活を営む望ましい人間形成を図ることを目指しています。
◆余暇指導…「クラブ活動」では、月2回、太鼓、ゲーム、スポーツ、音楽、図工、レクリエーショ
ンのクラブに分かれ、午後4時から、1時間の活動を行っています。
◆生活指導…夕食後、プレイ室で、特に身につけてほしいことを話題にして行っています。
◆健康・安全指導…高等部の舎生を対象に「 Irie ☆ Time 」と称し,社会的マナーや性指導,対人関係
について学ぶ時間を設け活動しています。
- 4 -
Ⅲ
1
進路に役立つ福祉制度
療育手帳
療育手帳は、知的障害のある者(児)が、一貫した相談・支援を受けやすくするための手帳です。
障害の程度により、「A1(重度)」「A2(中度+身体障害)」「B1(中度)」「B2(軽度)」に分け
られます。
療育手帳を所持していることで、各種の援助制度に必要となる診断書を省略することができます。
また、療育手帳の取得を条件としている各種の援助制度もあります。(等級により対象とならない場合
もあります。)
(1)診断書の省略ができる援助制度
○国税・地方税の諸控除
○特別児童扶養手当制度(療育手帳の程度Aのみ)
○NHKの受信料の免除
(2)手帳の取得を条件としている援助制度
○自動車税、自動車取得税の減免
○重症心身障害児(者)福祉手当制度
○重度心身障害者(児)医療無料化制度
○旅客運賃割引制度
(3)交通費等の割引
○バス・電車・タクシー等の運賃割引
○携帯電話の利用割引
○映画の入館料割引
など
(4)障害者雇用における就労支援
2
障害児(者)の方々に関する各種手当
障害児福祉手当
(平成27年4月)
特別児童扶養手当
特別障害者手当
重症心身障害児(者)
福祉手当
精 神 ま た は 身 体 に 重 2 0 歳 未 満 で 精 神 ま た 精神または身体に著し 身体障害者手帳2級以上
受給
度 の 障 害 を 有 す る た は 身 体 に 障 害 を 有 す く重度の障害を有する ま た は IQ35以 下 (療 育
対象者
め 、 日 常 生 活 に お い る 児 童 を 家 庭 で 監 ため、日常生活におい 手帳取得時の判定参考)
て 常 時 に 介 護 を 必 要 護 、 養 育 し て い る 父 て常時特別の介護を必 の 方 で 、 公 的 年 金 、 特
とする状態にある在 母
要とする状態にある在 別 児 童 扶 養 手 当 、 障 害
宅の20歳未満の方
宅の20歳以上の方
児福祉手当を受給でき
ない方。
支給月額
支払時期
14,480円/月
1級
51,100円/月
2級
34,030円/月
26,620円/月
3,000円/月
2,5,8,11月 に そ れ ぞ 4,8,12月 に そ れ ぞ れ 2,5,8,11月にそれぞれ 4,10月 に そ れ ぞ れ の 前
れの前月分まで支給
の前月分まで支給
の前月分まで支給
*それぞれの手当には所得制限があります。
*申請に必要な書類については市町の福祉課にお問い合わせください。
- 5 -
月分まで支給
3
障害者福祉サービス
(1)サービスの種類
サービスは、個々の障害のある人の障害程度や勘案すべき事項(社会活動や介護者、居住等の状況)
をふまえ、個別に支給決定が行われる「障害福祉サービス」と、市町村の創意工夫により、利用者の
方々の状況に応じて柔軟に実施できる「地域生活支援事業」に大別されます。
「障害福祉サービス」は、介護の支援を受ける場合には「介護給付」、訓練等の支援を受ける場合は
「訓練等給付」に位置付けられ、それぞれ、利用の際のプロセスが異なります。
サービスには期限のあるものと、期限のないものがありますが、有期限であっても、必要に応じて支
給決定の更新(延長)は一定程度、可能となります。
自宅や外出時の支援
給付の種類
(児)は児童(18歳まで)が利用できるサービス
サービスの名称
内容
居宅介護
自宅で、入浴、排せつ、食事の介護、調理・洗濯・掃除などの家事
介護給付
(児)
重度訪問介護
を行います。
重度の障害があり常に介護が必要な方に、自宅で、入浴、排せつ食
事の介護、外出時における移動支援などを総合的に行います。
同行援護
(児)
行動援護
(児)
重度障害者等
の支援を行います。
知的障害や精神障害により、行動が困難で介護が必要な方に、行動
するときに必要な介助や外出時の移動の支援などを行います。
介護の必要性がとても高い人に、居宅介護等複数のサービスを包括
包括支援
的に行います。
移動支援
地域における自立生活及び社会参加を促すため、屋外での移動が困
地域生活
支援事業
重度の視覚障害により、移動が困難な方に、外出時に同行して移動
(児)
訪問入浴
(児)
難な障害のある方について外出のための支援を行います。
自宅等において入浴することが困難な障害のある方に対して、自宅
を訪問し、浴槽を提供して入浴の介護を行います。
コミュニケーシ
聴覚・言語・音声・視覚等の障害のため、意志の伝達に支援が必要
ョン支援
な方に対して、手話通訳者や要約筆記者を派遣します。
住むサービス
(児)は児童(18歳まで)が利用できるサービス
給付の種類
サービスの名称
内容
介護給付
施設入所支援
施設に入所する人に、夜間や休日、入浴、排せつ、食事の介護等を
行います。
訓練等給付
共同生活援助
夜間や休日、共同生活を行う住居で、相談や日常生活上の援助を行
(グループホーム)
います。
- 6 -
宿泊するサービス
(児)は児童(18歳まで)が利用できるサービス
給付の種類
サービスの名称
内容
介護給付
短 期 入所 (ショ ー
自宅で介護する人が病気の場合などに、短期間、夜間も含め施設等
トステイ)
(児)
で、入浴、排せつ、食事の介護等を行います。
日中通うサービス(介護・訓練・仕事など)
(児)は児童(18歳まで)が利用できるサービス
サービスの名称
内容
療養介護
介護給付
医療と常時介護を必要とする人に、医療機関で機能訓練、療養上の
管理、看護、介護及び日常生活の世話を行います。
生活介護
常に介護を必要とする人に、昼間、入浴、排せつ、食事の介護等を
行うとともに、創作的活動又は生産活動の機会を提供します。
自立訓練
訓練等給付
(機能訓練・
自立した日常生活又は社会生活ができるよう、一定期間、身体機能
又は生活能力の向上のために必要な訓練を行います。
生活訓練)
就労移行支援
一般企業等への就労を希望する人に、一定期間、就労に必要な知識
及び能力の向上のために必要な訓練を行います。
就労継続支援
一般企業等での就労が困難な人に、働く場を提供するとともに、知
A型:雇用型
識及び能力の向上のために必要な訓練を行います。
B型:非雇用型
地域生活
支援事業
地域活動支援セ
創作的活動又は生産活動の機会の提供、社会との交流等を行う施設
ンター
です。
(児)
日中一時支援
(児)
障害のある方を日常的に介護している家族の就労支援と一時的な休息
のために、障害のある方を一時的に預かり、見守り等を行います。
児童が通所するサービス
(児)は児童(18歳まで)が利用できるサービス
サービスの名称
内容
児童発達支援
療育が必要な未就学の児童に対し、日常生活における基本的な動作
(児)
医療型児童発達支援
の指導や集団生活への適応訓練などの支援を行います。
肢体不自由がある未就学の児童に対し、児童発達支援及び治療を行
(児)
放課後等デイサービス
います。
放課後や休業日に支援が必要な就学児に対し、生活能力の向上のた
(児)
保育所等訪問支援
めに必要な訓練や社会との交流を促進するなどの支援を行います。
保育所等に通う障害児に対し、訪問により保育所等における集団生
(児)
地域移行支援
活への適応のための専門的な支援を提供します。
障害者支援施設、精神科病院、児童福祉施設を利用する18歳以上
相談支援
の者等を対象として、地域移行支援計画の作成、相談による不安解
事業
消、外出の同行支援住居確保、関係機関との調整等を行います。
地域定着支援
居宅において単身で生活している障害者等を対象に常時の連絡体制
を確保し、緊急時には必要な支援を行います。
- 7 -
*日中活動と住まいの場の組み合わせ
入所施設のサービスは、昼のサービス(日中活動事業)と夜のサービス(居住支援事業)に分かれて
おり、サービスの組み合わせを選択できます。
事業を利用する際には、利用者一人一人の個別支援計画が作成され、利用目的にかなったサービスが
提供されます。
例えば、常時介護が必要な方は、日中活動の生活介護と、住まいの場として施設入所支援を組み合わ
せて利用することができます。地域生活に移行した場合でも、日中は生活介護を利用し続けることが可
能です。
(2)サービスを利用したときの費用
福祉サービスを利用した時の費用は、所得に応じて負担上限月額が設定され、ひと月に利用したサー
ビス量が多くなってもそれ以上の負担は生じません。ただし、サービス利用料が少なく費用の一割の方
が低い場合には、一割負担となります。
なお、「食費・光熱水費等の実費負担」も実際にはかかってきます。また、地域生活支援事業に関し
ては、別途費用がかかる場合があります。
負担上限月額
【18歳以上で自宅で生活している場合】
世帯の収入状況
負担上限月額
生活保護受給世帯・市民税非課税世帯
0円
市民税課税世帯(所得割16万円未満)
市民税課税世帯(所得割16万円以上)
9,300円
37,200円
*本人+配偶者の所得で判断
【グループホーム・ケアホーム入居者、20歳以上の施設入所者の場合】
世帯の収入状況
負担上限月額
生活保護受給世帯・市民税非課税世帯
市民税課税世帯(所得割16万円未満)
0円
9,300円
市民税課税世帯(所得割16万円以上)
37,200円
*本人+配偶者の所得で判断
【18・19歳の施設入所者の場合】
世帯の収入状況
負担上限月額
生活保護受給世帯・市民税非課税世帯
市民税課税世帯(所得割16万円未満)
市民税課税世帯(所得割16万円以上)
0円
9,300円
37,200円
*住民登録上の世帯員の所得で判断
【18歳未満の障害児の場合】
世帯の収入状況
生活保護受給世帯・市民税非課税世帯
負担上限月額
0円
市民税課税世帯(所得割28万円未満)で
通所するサービス・自宅や外出時の支援を利用
市民税課税世帯(所得割28万円未満)で入所施設利用
市民税課税世帯(所得割28万円以上)
4, 600円
9,300円
37,200円
*住民登録上の世帯員の所得で判断
- 8 -
(3)利用の手続き
福祉サービスを利用する時の手続きの流れは、次のとおりです。なお、地域生活支援事業を利用する
手続きは、別に必要となります。
①申請
市町の福祉課で、福祉サービスを利用するための申請書を提出しま
②サービス等利用計画(案)
市町の福祉課から本人に「サービス等利用計画案・障害児支援利用
す。
の作成
計画案提出依頼書」が届きます。
サ ー ビ ス 等 利 用 計 画 ( 案 ) に つ い て は 、「 指 定 特 定 相 談 支 援 事 業
所 」 ま た は 「 指 定 障 害 児 相 談 支 援 事 業 所」( 以 下 、 計 画 相 談 支 援 事
業所)に相談し、作成を依頼します。依頼された計画相談支援事業
所等の相談支援専門員が自宅などへ訪問し、本人との面接が行われ
ます。
①の申請を受け、本人の障害の状況、本人及び家族の状況などにつ
③調査
介護給付
いて、認定調査員による訪問調査が行われます。
訓練等給付・児童
全国統一の調査項目に基づき、心身の状態や日常生活に関すること
も尋ねられます。利用を希望するサービスの種類によって、医師意
見書が必要な場合もあります。
④審査・認定
③の調 査と医師意見書の結果を基に審査会で審査・判定が行われ、
「障害程度区分」(非該当、区分1~6)が決定されます。
障害程度区分:どのくらいサービスが必要な状態かを客観的に示す
指標です。区分によって利用できるサービスに制限があります。
⑤サービス等利用計画(案)
② で 作 成 依 頼 し た 「 サ ー ビ ス 等 利 用 計 画 ( 案 )」 を 本 人 も し く は 保
護者が同意した上で福祉課へ提出します。
の提出
⑥支給決定・受給者証
「 障 害 程 度 区 分 」 や 「 サ ー ビ ス 等 利 用 計 画 ( 案 )」 を 踏 ま え て サ ー
ビ ス 内 容 が 決 定 さ れ 、「 福 祉 サ ー ビ ス 受 給 者 証 」 が 交 付 さ れ ま す。
の交付
⑦サービス等利用計画
の作成
⑧サービス事業者との契約
サービスの利用開始
⑨サービス等利用計画
の見直し(モニタリング)
⑥で支給決定された後、⑤の内容にサービス事業者名等を入れて作
成します。作成された「サービス等利用計画」には、再度、本人も
しくは保護者の同意が必要となります。
サービス事業者と契約を結び、受給者証を提出して、サービスを利
用します。なお、サービス事業者は、本人との面接により個別支援
計画を作成します。
サービス等の利用状況の検証と計画の見直しのために、受給者証に
記載されている期間ごとにモニタリングを計画相談支援事業所等が
実施し ます。少なくとも年1回以上行われることになっています。
- 9 -
市町障害福祉担当窓口
療育手帳の手続き、障害福祉サービスの利用に関すること、卒業後の進路や職業、生活上の相談、手当、交通
機関の運賃割引等に関することなど、障害者の生活全般にかかわる福祉の相談に応じています。
名
称
所
地
電話番号
福井市役所障害福祉課
福 井 市 大 手 3丁 目 1 0- 1
07 76 -20 -5 43 5
大野市役所福祉こども課
大 野 市 天 神 町 1- 1 (結 と ぴ あ 内 )
07 79 -66 -1 11 1
勝山市福祉・児童課
勝 山 市 郡 町 1- 1- 50 ( す こ や か 内 )
07 79 -87 -0 77 7
あわら市役所福祉課
あ わ ら 市 市 姫 3- 1- 1
07 76 -73 -8 02 0
坂井市役所社会福祉課
坂 井 市 坂 井 町 下 新 庄 1-1
07 76 -50 -3 04 1
坂井市役所丸岡総合支所
坂 井 市 丸 岡 町 西 里 丸 岡 1 2- 21 -1
07 76 -68 -0 80 5
坂井市役所春江総合支所
坂 井 市 春 江 町 随 応 寺 1 7- 10
07 76 -51 -9 40 4
坂井市役所三国総合支所
坂 井 市 三 国 町 中 央 1- 5- 1
07 76 -82 -8 90 3
永 平 寺 町 松 岡 春 日 1- 4
07 76 -61 -3 92 0
永平寺町役場福祉保健課
4
在
相談支援
(1)福祉に関するさまざまな問題を相談したいとき
相談に関しては、各市町の福祉課以外に、委託されている相談支援事業所があります。本人や御家族、
関係者からのさまざまな相談に応じ、必要な情報の提供、障害福祉サービスの利用支援とともに、関係
機関との連絡調整を行ってくれます。
福井市障害者生活支援センター(社会福祉協議会)
福井市春山2-7-15
℡:0776-27-0601
足羽相談支援センター
福井市成和1-1009
℡:0776-88-0001
福井市地域生活支援センター(ふくい福祉事業団)
福井市光陽2丁目3-22
℡:0776-97-5361
相談支援事業あゆみ(高志福祉会)
福井市北山町22-1-1
℡:0776-41-8338
リアン(足羽福祉会)
相談支援事業所はるもにあ(NPO 法人はるもにあ) 福井市志比口2丁目11-13
℡:0776-97-5731
相談支援事業所サポートセンターかすみ
坂井市丸岡町女形谷59-17
℡:0776-66-0930
相談支援事業所さかい(悠々福祉会)
あわら市高塚41-13
℡:0776-73-2800
勝山市社会福祉協議会障害者相談支援事業所
勝山市郡町1-1-50
℡:0779-88-1177
大野市社会福祉協議会障害者相談支援事業所
大野市天神町1-19
℡:0779-65-8773
(2)サービス等利用計画の作成のために相談したいとき
福祉サービスを利用する手続きの中で、市町の福祉課から計画作成が必要と判断された場合に相談し
ます。本人のかかえる課題の解決や適切なサービス利用に向けて、きめ細かく支援し、本人の自立した
生活をお手伝いしてもらえます。
【事業内容】
・福祉サービス利用に関する情報提供
・生活全般の相談
・「サービス等利用計画(案)」及び「サービス等利用計画」の作成
・サービス事業者等との連絡調整
・サービス等の利用状況の検証、見直し(モニタリング)
【県内の相談支援事業所については、別冊資料を御覧ください。】
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など
5
就労を支援する関係機関や制度
(1)ハローワーク(公共職業安定所)
各安定所には、障害者を専門に担当する窓口(専門援助部門)があります。安定所では、特別の登録
票(障害者求職登録票)に、障害の状況、技能、適性、希望などを書き込み、仕事を探すための登録
(求職登録)をすると、すぐに仕事が見つからなくても、こちらから就職する意思がないことを伝えな
い限り、求人があれば期限なく紹介してくれます。
就職した後は、職場での生活がうまくいくように、安定所の担当者が職場定着指導で就職先を回った
り、助言したりしてくれます。在学中の企業の現場実習先(高3)についても紹介・斡旋していただい
ています。
名
称
管轄区域
住
三国公共職業安定所
あわら市・坂井市
所
℡
〒913-0041
0776-81-3262
福井公共職業安定所
(春江を除く)
福井市、春江町
坂井市三国町覚善69-1
〒910-8509
0776-52-8150
大野公共職業安定所
永平寺町
大野市・勝山市
福井市開発1丁目121-1
〒912-0022
0779-66-2408
大野市城町8-5
①障害者試用雇用(トライアル雇用)事業
トライアル雇用は、障害者に対する知識や雇用経験が浅い企業を中心に、試行期間を設けて雇って
いただき、障害者雇用の機会を拡大していこうとするものです。
期間は原則として3か月間で、雇用期間中の労働条件は、労働基準法等の労働関係法令に基づき、
事業主と障害者との間で雇用契約を結ぶことになります。また、労働保険等が適用されます。実施し
た事業主に対しては、対象者一人あたり1か月40,000円の試行雇用奨励金が支給されます。
また、本人に対しては事業所から給与が支払われます。ジョブコーチ事業と併用することも可能です。
卒業後に企業就労した場合、ほとんどのケースでこの事業を活用しています。
②特定求職者雇用開発助成金
障害者を雇い入れた中小企業に対して、その賃金の一部を雇い入れた日から一定期間助成するもの
です。週あたり30時間の労働時間がある場合は、事業主に2年間にわたって計120万円が支給さ
れます。労働時間や障害の程度により、助成額や助成期間が変わってきます。
(2)福井障害者職業センター
公共職業安定所と密接な関係をもって、就職希望の障害者に対して就職のための相談から就職後のフ
ォ ロ ー ア ップ ま での 一 連の 業務 を 専門 的 ・総 合 的に 行 って い ます。「 職業 評 価」 や 「職 業 準備 訓練 事
業」等の支援を行っていますが、現在は卒業後の支援が中心です。
<連絡先>
福井市光陽2丁目3-22
℡
0776-25-3685
①ジョブコーチ(職場適応援助者)事業
障害者職業センターの職業カウンセラーが、1~7か月の期間内に、障害者が職場に適応できるよ
う支援を行う事業です。雇用後に職場不適応となり離職してしまうケースが少なくないことから、職
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業カウンセラーが、支援を必要とする障害者や事業主との相談を通じて本人の状況や職場の環境を十
分に把握し、双方の同意を得たうえで個々の状況や課題に応じた支援を実施します。
1~2週目は集中してジョブコーチが職場を訪問し、3週目以降は本人の様子を見ながら徐々に訪
問回数を少なくしていきます。仕事に適応するための支援だけでなく、人間関係やコミュニケーショ
ンにおける課題を改善するための支援も行っています。
支援期間終了後も、必要なフォローアップを行っています。卒業後に企業就労した場合、ほとんど
のケースでこの事業を活用しています。
(3)福井県障害者就業・生活支援センター「ふっとわーく」
在宅障害者の就業及びそれに伴う生活に関する支援、助言、職業準備訓練の斡旋等、障害者の職業生
活における自立を図るために必要な支援を行っています。県内在住の障害者(知的・身体・精神)で、
就労を希望する方、職場での定着が不安定な方、離職している方等が利用できます。利用は登録制とな
っています。卒業後に企業就労した場合、ほとんどの卒業生が登録し、就労・生活における「相談窓
口」として活用しています。
<連絡先>
福井市光陽2-3-22(県社会福祉センター内)
℡
0776-97-5361
(4)坂井市障がい者雇用ネットワークセンター(坂井市委託事業)
障害のある人の社会的かつ経済的な自立のお手伝いを目的とする団体です。主な取組として、職業実
習先開拓員が市内外の企業を訪問し、障害のある人の実習の場を探し、正式な雇用につなげていくお手
伝いをしています。また、年間に4~5回程度、当事者が参加する「職場見学会」も実施しています。
<連絡先>
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福井県坂井市三国町中央1丁目6 − 3
℡
0776-97-8375
障害基礎年金
障害の程度によって20歳を過ぎると年金を受給することができます。これを「障害基礎年金」と言い
ます。障害基礎年金を受給するためには、市町の国民年金窓口へ行ってよく相談し、「病歴・就労状況等
申立書」や決められた医師の「診断書」を作成して、同じ窓口で手続きをします。
年金が支給されるかどうかは、国が審査して決めます。企業などで働いていても年金を受給することが
できます。
ただし、「診断書」と初診日の証明書などに書かれた障害が軽かったり、給料が多かったりすると受給
できないことがあります。
支給額
1級
975,100円/年
2級
782,100円/年
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(平成27年4月)