l Exponent, Inc. ユーザ事例紹介 バイオ多様性 MTS の柔軟なソリューションにより、多種多様な目的を遂行する生物医学試験ラボの 機能が強化されました。 お客様の課題 40 年以上前に、故障解析に特化したコンサルティング会社として設立された Exponent, Inc. は、現在ではエンジニアリングから保健医療、建設、エネルギーまで、ほぼあらゆる分野 の幅広いコンサルティング サービスを提供しています。Exponent を特長づけるのはその 豊富な実績で、同業他社でこれに比肩するところはほとんどありません。同社ではこの利点 を活用して、綿密な科学研究や分析、迅速な評価を実施して、 日々の決定にも戦略上の決定 にも欠かせない重要な情報を顧客に提供しています。 こうした差別化がはっきりと認められるのが、13 名の科学者とエンジニアからなる専門チ ームで、90 を超える分野の同僚とも協力し合う、同社の「バイオメディカル エンジニアリン グ部」 です。 フィラデルフィアの中心地にある A2LA ISO 17025 認定ラボで同チームは、研究 Marta Villarraga 博士と Ryan Siskey 博士 ラボに設置された Bionix 脊椎磨耗シミュ レータ 「試験を効率的に実施するためには信頼の おける装置が必要です。 つまり、 多様な用途 に応じて試験プロトコルを作成できる柔軟 な装置です。 当社が一貫して MTS を採用し ているのもこのためです。 」 開発、製品リコール、訴訟支援、回収分析など、製品のライフサイクルのあらゆる段階で、医 療デバイスやデバイスグレードの生体材料の調査を行っています。同社のクライアントに は、医療デバイス、関連製品、原材料のメーカーのほか、法律事務所、通商団体、大学、FDA なども含まれます。 この部署の主任の 1 人である Marta Villarraga 博士は、同社の取り組みについて次のよう に語っています。 「私たちは自社を単なる試験ラボとは考えていません。私たちはクライアン トが複雑な問題を解決する手助けをしています。私たちの幅広くかつ奥深い経験により、当 社では試験中に特殊な難題が生じた場合でも、高度な解決策を示すことができます。私た ちは、 『どうして』や『なぜ』 を導き出すことで知られています。他のラボと同様に正確な結果 を提示しますが、私たちを差別化するのは、 こうした結果の解釈です。 」 Exponent, Inc. バイオメディカル エンジニアリング部 マネージャー Ryan Siskey 氏 標準プロトコルのない分野で試験を行う場合には特に、問題解決の専門知識が重要になり ます。同社の実務の半分以上がこの様な事例に該当しますが、 その際チームには、特定の 機器や材料に適した試験手法を考案し、適切な実施スキームを計画することが求められま す。生理現象の再現を目的とした業務を伴うときには、 こうした取り組みが特に困難になり ます。 「当社では、材料、 デバイス、細胞組織の試験を、標準手順で行うこともあれば、特殊な現実 環境で行うこともあります。 その様な試験を効率的に実施するためには信頼のおける装置 が必要です。つまり、多様な用途に応じて試験プロトコルを作成できる柔軟な装置です。当 社が一貫して MTS を採用しているのもこのためです。 」 と、同部署のマネージャである Ryan Siskey 氏は述べています。 be certain. ユーザ事例紹介 M T S ソリューション Exponent が求める信頼性と柔軟性に対応す るために、バイオメディカル エンジニアリン グ プラクティスでは、 それぞれ異なる目的で MTS の試験システムを4基導入しています。 具体的には、Bionix 脊椎磨耗シミュレータ 1 基と、Bionix 油圧サーボ ロードフレーム (単 軸構成 1 基と軸/ねじり構成 2 基) です。 これ らのシステムはすべて FlexTest® デジタル制 御と MTS TestSuite™ 多目的試験ソフトウェア で作動します。 同チームは、 この一連の完全統合ソリューショ ンによって、多様なクライアントへの対応に必 要な幅広い機能を駆使することができます。 単軸ロード フレームは、ポリエチレン、骨セメ ント、PEEK 材などの生体材料試験のほか、軟 組織や石灰化組織、実検体、注射器などの試 験にも使用します。軸/ねじりロード フレーム は、脊椎や臀部のより広範な実試験に使用し ます。脊椎磨耗シミュレータは、腰部や頸部の 置換ディスク、核置換デバイス (非融合動的イ ンプラント)、椎体間ケージ、実検体の試験に 使用します。 「脊椎磨耗シミュレータのサンプル チャンバ ーは多用途に使用でき、 また試験ソフトウェ アも柔軟性が高いため、多様なデバイスの試 験で工夫を凝らすことができます。 プログラミ ングが簡単で、使い勝手のよいところも大き な利点です。 」 と、Villarraga 博士は述べてい ます。Exponent ではクライアントの数だけ試 験の種類がありますが、MTS の試験システム は同社の多様性に対応するものです。 データ セットを使用すれば、製品設計の検証や妥当 性確認、規制機関への提出書類の作成、訴訟 の準備、最終的に標準手法となる新しい試験 技法の開発などが促進されます。 l エムティエスジャパン株式会社 〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル 8階 Tel: 03-6658-0903 Fax: 03-6658-0906 E-mail: [email protected] Internet: www.mts.com/japan ISO 9001 Certified QMS ©2011 MTS Systems Corporation 100-258-570 Exponent Inc Printed in U.S.A. 1/11 Bionix 卓上型ロード フレームに生体材料試験をセットアップ お客様のメリット Exponent は顧客の幅広いニーズに可能な限 「オペレータが一定の時間内にソフトウェア を使いこなせるようになることも極めて重要 り対応することで成功を収めているため、 クラ イアントの難題の解決に MTS のハードウェア です。MTS の TestSuite ソフトウェアを使えば とソフトウェアの全般的な多用途性は不可欠 操作を簡単に理解でき、ISO や ASTM の標準 です。 さらに、バイオメディカル エンジニアリ 規格に準拠するものから比較的に新しいプロ ング プラクティスでは、MTS の試験ソリューシ トコルまで、幅広い試験を設計して実行でき ョンによってクライアントとの関係が強化さ るようになります。新しい用途の試験に着手 れることを認識しています。 「当社のクライアントは MTS ブランドの評判 をよく知っています。中には MTS のソリューシ ョンを導入しているところもあります。 クライ アントが私たちの試験装置に通じていれば、 クライアントにとっても、既知のプロトコルを 特定の方法で作成して実施することになるた するときは、新たにデータ収集アルゴリズム を考え出すことから始め、最終的には試験の 過程に 50~60 の手順が含まれることもあり ます。MTS ソフトウェアを使えば、 その様な処 理を円滑に進められることがわかっています。 」 と、Siskey 氏は語っています。 Exponent と MTS には本質的に特別な関係 め、やりやすくなります。同様に、 クライアント が求められます。 ロード フレーム、制御装置、 がそのラボで使用する真新しいプロトコルを ソフトウェア、 そして試験の実施そのものの統 私たちが作成する場合も、話が通じやすくな 合と構成における協同関係です。 ります。 」 と、Siskey 氏は語っています。 「MTS との協同作業はいつも非常に満足の 実際、同社では、 クライアント用に MTS の装 いく経験です。MTS のスタッフは極めて知識 置を購入して検証し、特定の試験プロトコル が豊富だと感じています。当社では単一のプ を構成してクライアントの施設にソリューショ ラットフォームを使い続けているため、 ラボが ンを実装するということも行っています。 クラ 成長しても円滑に移行することができます。装 イアントに新しいプロトコルの開発に要する 置の信頼性も絶大です。 そして、土壇場で問題 時間や専門知識がない場合には、 こうしたこ が生じた場合でも、MTS のスタッフは即座に とも珍しいことではありません。 答えを見つけ出してくれます。MTS は私たち さまざまな目的の試験を実施するコンサルテ ても助かっています。 」 と、Villarraga 氏は語っ ィング ラボとしての役割に、MTS のソフトウェ アの柔軟性と有用性も一役買っています。 のニーズにきめ細かく対応してくれるのでと ています。 MTS, Bionix および FlexTest は米国 MTS Systems Corporation の登録商標であり、MTS TestSuite は商標 です。 これらの商標は他の国でも保護されている場合 があります。RTM No. 211177.
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