SourceOECD の使い方

SourceOECD の使い方
OECD Tokyo Centre
OECD について
OECD とは;
• パリに本部を置き、主に世界
の先進国が加盟する国際機関。
• 相互依存及びグローバル化に
関する経済、社会、環境面の課題
に政府が共同で取り組む場。
• 多国間協力を強化するための
比較可能なデータ、分析、予測を
提供する機関。
OECD の使命は、次の政策を促
進することです;
- 加盟国において、財政金融上
の安定を維持しつつ、できる限り
高度の経済成長及び雇用並びに生
活水準の向上を達成し、もって世
界経済の発展に貢献すること。 - 経済的発展の途上にある加盟
国及び非加盟国の経済の健全な拡
大に貢献すること。
- 世界の貿易の多角的かつ無差
別的な拡大に貢献すること。
OECD の特色;
1. 市場経済を原則とする先進諸
国の集まりであること。
2. 政治、軍事を除き、経済・社
会のあらゆる分野の様々な問題を
取り上げ、研究・分析し、政策提
言を行っている国際機関であるこ
と。
SourceOECD は、OECD の出版物
やデータにいつでもアクセスでき
るオンラインサービスです。報告
書など冊子体で出版しているもの
は PDF ファイルで、ダウンロード
ができます。最近新たに取り入れ
られた StatLink 機能がついた PDF
ファイルは、掲載の表やグラフに
つけられているURLをクリックす
ると、その元データをエクセル
ファイルで取り出すことができま
す。
このセミナーでは、OECDの統計
をあらゆる分野にわたって使いや
すくまとめた Factbook から表やグ
ラフを抽出する方法、さらにより
詳しい統計を Statistics を使って抽
出する方法をご紹介します。
3. 「クラブ的性格」と称される
もので、上記のような多様な問題
に関して政策協調を図るための協
議の場を提供していること。
SourceOECD について
OECD の報告書、統計集、データ
ベースを24時間提供するオンライ
ン・ライブラリーです。
メディアで「経済協力開発機構
(OECD)が発表した …」という
ニュースや記事をご覧になったこ
とはありませんか?また、研究書
や白書などで「出典:OECD」、あ
るいは”Source:OECD”となってい
る表やグラフをご覧になって、そ
の基のデータをお探しになったこ
とはありませんか?
Page 2
SourceOECD サイトの機能
SourceOECD のポータルサイトは下記の URL です。
http://www.sourceoecd.org
B. “Go to” プルダウンメニューとクイックサーチ
A. ナビゲーションバー
SourceOECD の画面上部には、ナビゲーションバー
が表示されており、SourceOECD の各サービスにリン
クしています。
その下には、SourceOECD についての “NEWS”、図
書館員向けの情報 “LIBRARIANS” などの情報リンク
が設けてあります。
ナビゲーションバーの下には、“Go to” プルダウン
メニューとサーチ機能ががあります。
“Go to” プルダウンからは、作成するリストを選択
すると、例えば SourceOECD Books のテーマ別の総タ
イトルリストや国別のカントリーレポートの総リス
トなどを表示することが出来ます。また、“Search
for” のブランクにキーワードを入力して、クイック・
サーチができます。その右側のプルダウンから、検
索する場所を選択することができます。
A
B
C
画面中央には、トップページの場合は話題の新刊へ
の直接リンクや今後の出版予定などが掲載されます。
Books, Periodicals, Statistics のそれぞれのトップページ
には、全文検索ができる Advanced Search エンジンが
表示されます。
C. “Welcome” ボックス
画面の右側には、ユーザー情報に関するボックスが
表示されています。
IP アドレス認証でアクセスしている場合、画面右側
の “Welcome”ボックス内に “OECD user”のように、購
読機関の名前が表示されます。
Page 3
SourceOECD Books と Periodicals の使い方
SourceOECD Books は、OECD 出版の年報や単行本
をPDFファイルで収録したサービスです。毎年200点
ほどが出版され、随時追加されています。また、1998
年以降出版されたものをバックナンバーとして収録
しています。
SourceOECD Periodicals は、23 のジャーナルと統計
集からなっています。それぞれPDFファイルで、1998
年までバックナンバーとして収録しています。
1) SourceOECDのホームページに入り、ナビゲーショ
ンバーから “BOOKS”、または “PERIODICALS” タ
ブをクリックします。
2) 画面の左側に年報のリストやテーマのリストが表
示されます。
ポインタを併せるとポップアップメ
ニューが表示されますので、
その中から適当なタ
イトルをクリックします。
テーマ、Education & Skills のトップページ。左側には
Key Title や出版年別のリストへのリンク、中央には最
新刊の案内と、バックナンバーのリスト。
Page 4
3) 検索画面が中央に表示されます。ここにキー
ワードを入れて、タイトル、ISBN、または全
文検索をすることができます。
4) タイトルをクリックすると、その本の紹介
と、その下にPDFファイルをダウンロードす
るためのボタンが表示されます。
1) PERIODICALSタブをクリックすると、左側には
Journal、Statistical Periodicals など、定期刊行物
の種類別のリストが表示されます。Journal は主
に文章で書かれた雑誌、Statistical Periodicals は
統計中心の雑誌です。
OECD Economic Outlookのトップページ。中央に最新
号の章別のリスト。左側にはバックナンバーへのリン
ク、関連データベースなどへのリンクがあります。
2) 中央にはBOOKSと同じように検索画面が表示さ
れます。
3) タイトルをクリックすると、その本(章)の
紹介と、その下にPDFファイルをダウンロー
ドするためのボタンが表示されます。
Page 5
SourceOECD で Factbook を使いましょう
OECD の研究分野は多岐にわたっており、
SourceOECD にはその全分野の報告書、統計が収録
されています。そのため、探している情報にたどり
1) SourceOECD ホームページに入り、画面上部の
“AT A GLANCE” タブをクリックします。
2) At a Glance タイトルとしていくつかリスト
アップされる中から、OECD Factbook をクリックし
ます。
“Population and migration” など、11 の
分野が表示されます。それぞれの項目をク
リックすると、そこに分類されている統計が
表示されます。その統計の一つをクリックす
ると、定義と統計表、グラフをダウンロード
できるページに入ります。
3)
Page 6
着くまでに迷子になってしまうことがあります。
そこで、まずはよく利用され、新聞などでも引用
される一般的な統計を集めた OECD Factbook のサイ
トを使ってみましょう。
4) 画面中央に定義が表示されます。右側のText in PDF
はその定義を記した PDF ファイル、Table は統計表のエク
セルファイル、Graphs はグラフのエクセルファイルを表
示、ダウンロードできます。
定義の PDF ファイル
統計表をエクセルファ
イルでダウンロード
グラフをエクセルファ
イルでダウンロード
定義と解説は
ここに表示さ
れます。
5) 画面をスクロールすると、この統計の出典とさら
に詳しい情報を得られる統計集や報告書が掲載されてい
ます。OECD の出版物で SourceOECD で入手できるもの
には、直接リンクがついていますので、クリックするだ
けでその文献をダウンロードするページに入ります。
Page 7
OECD Factbook 2006 掲載の統計一覧表
人口の動向
人口の変化
地域別の人口
高齢者人口
高齢化社会
地域別の高齢者人口
国際移民
移民人口
移民の傾向
高技能を持つ移民
国民総生産 (GDP)
GDP の規模
一人当たりの国民所得
地域別の GDP
経済成長
GDP の推移
家計貯蓄
投資率
インフレ
鉄鋼生産
生産性
労働生産性
全要素生産性
経済構造
産業活動別の付加価値
産業活動別の付加価値の推移
中小企業
価格と金利
消費者物価指数 (CPI)
生産者物価指数 (PPI)
長期金利
購買力
換算率
実効為替レート
エネルギー供給
エネルギー供給
エネルギー供給と経済成長
一人当たりのエネルギー供給
発電
再生可能エネルギー
エネルギー生産と価格
エネルギー生産
原油生産
原油価格
Page 8
雇用
男女別雇用率
年齢別雇用率
パートタイム雇用
自営業
労働時間
失業
標準化失業率
長期失業
地域別失業
研究開発 (R&D)
研究開発費
知識への投資
研究員
特許
ICT
ICT 部門の規模
ICT への投資
家庭でのコンピュータ利用とイ
ンターネットへのアクセス
通信
情報通信機器の輸出
電話の利用
空気、
水、
土地
空気、水、
水、土地
二酸化炭素の排出
水の消費
一般廃棄物
農業における肥料の利用
天然資源
漁業
林業
学習の成果
国際学生評価
高等教育の進学率
教育費
高等教育への支出
公的及び民間の教育支出
政府の赤字と債務
政府赤字
政府債務
公的支出と助成
社会支出
治安及び防衛費
農業助成概算
漁業への政府助成
政府開発援助
税
歳入総額
平均的な製造業従事者の納税額
健康
平均寿命
乳幼児死亡率
肥満
公的及び民間の医療支出
娯楽
観光:ホテル宿泊者数
レクリエーションと文化
社会
無活動な若者
所得の不平等
犯罪
収監者数
犯罪被害率
運輸交通
道路網
道路交通事故による死者
貿易
貿易の GDP に占める割合
輸入浸透率
物品貿易
サービス貿易
高度先端技術、中程度の技術、
低技術の輸出
貿易相手国
貿易収支
国際投資
海外直接投資のフローとストッ
ク
多国籍企業の活動
インド洋大津波への支援
SourceOECD Statistics - オンラインデータベース
より詳しい統計をご利用になる場合は、
SourceOECD Statistics で調べることができます。
ここでは、Economic Outlook と Health Data から例を
挙げて、使い方をご説明します。
< ITCS International Trade by Commodities - SITC Revision 3 >
例題
:日本のワインの輸入高が過去 15 年間でどのように推移したかを見てみましょう。
例題:
1) ナビゲーションバーから、STATISTICSタブをクリックし
ます。
2) 画面左側の紺色のコラムのOECD Databasesにポインタを
合わせるとデータベースのリストがポップアップメ
ニューで表示されます。その中から、“ITCS International
Trade by Commodity” をクリックします。
3) ITCS には 5 種類のデータ
ベースが入っていますの
で、その中の一つを選び、
をクリック
します。
4) データベースに含まれる Ta b le のリストから、
Japan をクリックします。
5)
この Table の概要説明 (Abstract) には、このデータベースの解説、デー
タ比較の留意点、収録国、収録年などが載っていますので、始めによ
くお読み下さい。
その下にある、
をクリックします
と、データベースのウィンドウが開きます。
Page 9
2007 年 7 月から、データベースウィンドウのデザインが一新され、新たな機能が追加され
ました。
画面左側にはそのデータベースに収録されている統計項目が縦軸(COLUMN)、横軸(ROW)
別に並んでいます。それぞれの項目に含まれるものが、画面中央にリストされます。作成す
る表に入れたいデータのチェックボックスをクリックします。
ここには選択した項目で
表を作成した場合の行
数、列数、セル数の合計
が表示されます。項目を
選択するごとに計算され
ます。
画面左側には統計項目が
リストされ、その項目に
含まれるものが画面中央
に表示されます。必要な
項目を中央のリストから
選択したら、次の統計項
目をここからクリックし
ます。
5) 年次を選択します。1990 年から 2005 年までを一
度に選択するには、年次リストの上の S e l e c t
Rangeにチェックマークを入れて、1990と2005を
クリックします。その間の年に一度にマークが入
ります。
6) “Reporter Country”は日本だけなので、それを選択
します。
7) “Partner Country” は、世界中の国がほぼアルファ
ベット順に並んでいますので、スクロールして一
つずつ選択するか、検索エンジンを使います。こ
こでは、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、
アメリカなどを選択します。
8) “Flow”は輸出入を選択するところです。Importsを
クリックします。
9) “Measure” は、貿易高、または貿易額など、数値
の単位を選択するところです。貿易高はこのデー
タベースの場合米ドルで統一されています。ここ
ではその貿易額、Value を選択します。
Page 10
貿易高の単位は Quantity Unit を選択して、表を作り、
そこに表示される数字を Info アイコンをクリックして
確認します。
10) “ITCS COMS3” は貿易対象の商品のリストです。
商品は、コードの桁によって分類されています。
6000点以上が入っていますので、ここでは検索機
能を使います。“wine”と入力してSearchをクリッ
クしますと、商品名に“wine”と入っているものが
検索結果として表示されます。その中から、ワイ
ンに該当するものを選択します。ここでは、“
1121: Wine of fresh grapes; grape must in
fermentation”のチェックボックスをクリックしま
す。
11) View as Table をクリックしますと、表が現れま
す。
ツールバー。表のダウンロード、並べ替え、
パーセンテージの計算などができます。
SCENARIO。ここにいくつかの項目を乗せる
ことで表を整理することができます。
12) 縦軸に5種類の統計項目が並んでいますので、そ
れをScenarioを使って整理します。 REPORTING
COUNTRY のセルを SCENARIO のところにド
ラッグしますと、そこに移動します。同様に、
FLOW、MEASURE、ITCS COM3 も移動します。
※詳しくはチュートリアルをご参照ください。
SCENARIO に移動したところ。
13)
表をダウンロードするには Download ボタンを
クリックし、ファイル形式を選択します。
Page 11
< Health Data >
例題
:国民一人当たりの医療費を OECD 加盟国間で比較する。
例題:
1) Statistics のトップページに入り、画面左側の紺色
のコラムの OECD Databases にポインタを合わせ
て、“Health Data”をクリックします。
2) 次の画面で、Go! をクリックします。次に、ソフ
トウェアを一式ダウンロードするか、オンライン
版を利用するかを選択します。ここでは、オンラ
イン版を利用しますので、2番目のDeliver dataを
クリックします。新しいウィンドウが開きます。
3) オンライン版の場合、日本語版がありますので、画
面右上の日本の国旗のアイコンをクリックしま
す。画面の左側に統計項目が表示され、選んだ項
目の解説が右側に表示されます。
(解説は英語と
フランス語のみです。
)
4) 「保健医療支出」という項目の + マークをクリッ
クし、その下の「総保健医療支出」の + マークを
クリックし、さらに「総保健医療支出」をクリッ
クします。
5)
次のリストから、
「総保健医療支出」をクリック
します。次に単位を選びます。ここでは国際比較
をしますので、
「一人当たり、米ドル、 為替レー
ト」、または「一人当たり、米ドル、購買力平価」
のいずれかをクリックします。
Page 12
6) 右側に国や年次を選択するメニューが表示されま
す。適当な年次、国、あるいはユーロ圏などのグ
ループを選択し、
「結果を表示」をクリックしま
す。
7) 表が表示されます。エクセル、HTML などのボタンをクリックすると、データ
をそれぞれのファイル形式で保存できます。
保存するファイル形式のアイコ
ンをクリックします。
Page 13
OECD 東京センター
〒 100-0011 東京都千代田区内幸町 2-2-1 日本プレスセンタービル 3 階
TEL. 03-5532-0021 FAX. 03-5532-0035
E-mail. [email protected]
Copyright: OECD Tokyo Centre, 禁転載