3月号 2016 Vol.6 地域に何が貢献できたか、みんなで振り返ろう! 2 月 10 日、名取市市民活動支援センター(以下 めの新たな情報発信ツールにもなります。報告書に なとセン)の登録団体の皆さんを対象として、(認 は団体の課題解決にむけた事項や、なとセン施設利 定)特定非営利活動法人杜の伝言板ゆるる 代表理 用による活動への効果を記入するところもあり、前 事の大久保朝江さんを講師・コーディネーターに迎 段の講座で学んだように、団体が、自分たちの活動 え市民活動講座「わかりやすい年間活動報告のつく を振り返り、今後に役立てていけるような項目にな り方」 、 「あれこれ情報交換会」を開催しました。 っています。 活動をわかってもらうために… その後の質疑では、 「遅くても総会終了後1か月 以内に提出する」、 「活動内容は、なとセンを使用し 活動報告書は、一緒に活動している人をはじめ、 た活動ではなく、団体の1年間の活動を書く」、 「な 活動を支援してくれる人や団体、そしてこれから応 とセンにメールでの提出も可能である」といったこ 援してくれる可能性のある方々に、自らの活動が市 とが確認されました。 民のためにどれだけ役に立っているのかを知って もらうためのものです。またそれを公開すること で、活動が共感や賛同を得て、さらに支援が広がり、 継続していくのです。 活動の報告は、 「その年に実施した事業内容を種 類毎にまとめ、写真や図表などをふんだんに入れた り、さらに課題の調査結果や参加者のアンケート等 名取市の説明に質問する参加者 を入れることで、より客観的な評価が入ったわかり やすい報告書になるほか、団体運営に関する報告を 続けて、名取市市民活動促進指針の改定について 含めることでさらに説得力のあるものになる」と大 の説明がありました。現在の指針は平成 16 年につ 久保さんは話し、 「いかにみせるか」ということを意 くられたもので、その後の社会情勢は大きく変化 識した興味深い講座でした。 し、市民の自助、共助に対する意識が高まってきて いる上、なとセンが新しくなり市民活動が活発にな これからの“名取”の市民活動 情報交換会では、名取市男女共同・市民参画推進 ることが予想されるため、平成 28 年度に改定する ことになりました。 室から、 「平成 27 年度活動報告書」の説明があり 改定するにあたっての意見交換では、「指針に情 ました。なとセンの登録団体は、4 月 30 日までに 報の共有などの具体的な文言が入っていると良い 活動報告書を提出することになりました。(様式等 のではないか」といった要望が出されました。既に はなとセンホームページに掲載)報告書はなとセン 届いている登録団体へのアンケートとともに指針 で一般に公開され、活動実績をはっきりとみえる形 に団体の意見を生かしてもらう良い機会となりま にすることで、多くの市民に活動を知ってもらうた した。 西松建設株式会社まちづくり基金 まちづくり助成事業 名取市のまちづくりに取り組む市民の活動を支 援しようと西松建設株式会社は、平成 26 年度にま ちづくり基金を設置しました。この取組は、東日本 大震災にかかる復興支援事業、並びに企業の社会的 責任を果たす事業(CSR)の一環として展開してい ます。 この事業は、(特活)せんだい・みやぎ NPO セ ンター及び(一社)みやぎ連携復興センター、(公 財)地域創造基金さなぶりの 3 者が協働で基金事務 局を担い、「名取市の復興や暮らしやすいまちづく りの活動を支援・推進するため、地域内の多様な連 携を促進」するためにプロジェクトを行っていま す。その中のひとつであるまちづくり基金は、復興 に向けて新たなまちづくりに取り組む活動や、住民 自らの力で活動を始めるプロセスの背中を押す役 割を果たしています。 この他、市内の多様な取り組みをつなぐリーダー 養成や、助成事業地域の課題整理、未来づくりなど のワークショップは、名取市市民活動支援センター で開催しています。センター内に配架している講座 のチラシや助成金募集要項も短期間でなくなって しまうほどの注目度です。今後、平成 30 年度まで 続くこの事業に、多くの名取市民が期待を寄せてい る事が分かります。基金事務局では、「名取市民の 皆さん自らが考える『地域の暮らしと生活環境をよ り良くする取組み』のアイディアを、ぜひお寄せく ださい」と呼びかけています。 まちづくり助成事業では、第1期で採択された下 記の 7 団体が、現在、地域の課題解決や活性化につ ながる事業を実施しています。 第1期で採択され、名取市において地域づくりの取り組みが行われた7団体 No. 支援先団体名 事業名 助成金額(円) 1 閖上太鼓保存会 会員全員のステージ衣装作成 100,000 2 美田北 みずから 倶楽部 美田園北周辺地域住民のコミュニティ形成 100,000 那智が丘まちづくり「野菜市」の開設 100,000 花咲じいさんプロジェクト 100,000 100,000 3 4 那智が丘まちづくり 「野菜市」プロジェクト ボーイスカウト名取第1団 ビーバー隊 5 リバイブ名取21 光のストリートアート展 6 NPO法人地球のステージ 震災ジオラマ展示会 7 高舘地区子ども見守り隊 高舘地区の子ども並びに地域安全の見守り活動 50,000 100,000 西松建設まちづくり基金 「ふりかえりフォーラム」 みなさまの参加をおまちしております。 ~次年度へ向けて~ 平成 27 年度に行われた事業の報告を行うととも に、平成 28 年度の事業内容を発表します。助成 を受けて活動した団体からの報告もありますの で、ぜひご参加ください。 ●日 時:平成 28 年 3 月 19 日(土) 14:00 ~ 17:00 ●会 場:サッポロビール(株)ゲストホール ●問合先:公益財団法人 地域創造基金さなぶり 〒980-0804 仙台市青葉区大町 1-2-23 桜大町ビル 303 T E L:022-748-7283 E-mail: [email protected] 月曜日~金曜日(祝祭日を除く)9:30~18:30 担 当:川村・鈴木 第1期まちづくり助成事業で採択された団体から 2団体をご紹介します! 那智が丘まちづくり「野菜市」の開設 ~地域の課題解決に挑戦!~ 那智が丘まちづくり「野菜市」プロジェクト 高橋範幸さんにお話しを伺いました。 (連絡先:090-5830-3864) 那智が丘地区の住民にとって、スーパーは買い物 はもちろんのこと、気軽な交流の場でもありまし た。そのスーパーが撤退したことから買い物ができ ない不便さと共に寂しさも感じていました。そんな 住民の困ったを解決したいと生まれたのが「野菜 市」です。毎月 2 回、元飲食店の駐車場を借り、青 空の下でビール箱を野菜陳列台にして始めました。 並ぶ野菜は、家庭菜園で育った住民の手作り野菜で す。販売代金は、利益を目的としていないため、野 菜を持ち込んだ住民にそのままお返ししています。 この野菜市に出かけ、買い物をすることでみんなが 笑顔になれる、そんな場所です。一方、運営ボラン ティアを増やす必要や、 野外販売のため天候に左 右される、収穫が安定し ない、などの課題もあり ました。そこで、まちづく テ ン ト で 笑 顔 の 野 菜 市 り基金の助成を受け、課題解決に取り組み、テント や販売台などの備品を購入し、安定的に販売ができ るようになりました。また、野菜栽培教室・産直ノ ウハウを学ぶ講座を開催し、地域住民が楽しみなが ら参加できる野菜市として関心を広めています。 花さかじいさんプロジェクト ~小学生が里山と沿岸部をつなぐ~ ボーイスカウト名取第1団ビーバー隊 隊長 大久保主計さんにレポート頂きました。 (連絡先:070-5476-1881) 里山の荒れた竹やぶを整備して竹炭を焼く。その 竹炭を、津波被害の沿岸部の土壌改良に活用し花を 咲かせようと、ボーイスカウト名取第1団ビーバー 隊の小学校 1・2 年生が挑戦しています。子どもた ちができる作業は限られています。竹をドラム缶窯 の長さに切りそろえること。でも、子どもたちはノ コギリを使うことが初めてです。ぎこちなく危なっ かしいですが、10 分もすると上手に切れるように なります。大切なのはココです。 「ノコ ギリなら俺に任せろ!」とでもいう顔つ きになったらしめたもの。炭焼きは大人 の出番です。高温になる 窯に子どもは近づけませ ん。彼らの次なる作業は、 冷えた竹炭を袋に詰める ことです。しかし、放って 炭 作 り を 楽 し む 子 供 た ち おくと全身まっ黒になりそうなので、ホドホドでと めます。この時期の様々な経験が、自信という財産 になります。子どもたちは、西松建設まちづくり基 金を活用した「花さかじいさんプロジェクト」を通 して、ふるさと名取に素敵な花を咲かせようと、そ の小さな力を合わせ炭焼きを始めました。 第2期で採択された、名取市において地域づくりに取り組む9団体 (実施期間:平成 28 年 3 月 1 日から 7 月 31 日まで) No. 支援先団体名 事業名 助成金額(円) 1 応急仮設住宅箱塚桜自治会 お花見などのイベント開催による コミュニティづくり 2 子育て支援グループ Lady bird 子育てママの憩いの場づくり 100,000 3 閖上中学校遺族会 閖上中学校遺族会主催 「追悼のつどい」 100,000 4 名取かまがす団 5 尚絅学院大学ボランティアチーム TASUKI 映画上映会による新たなコミュニティ形成事業 ~ここが、新しいふるさとだ!~ 名取市復興公営住宅~美田園北団地~ 新たなふるさとプロジェクト 65,000 75,000 60,000 6 キラキラパルク増田西 増田川を自然豊かなきれいで身近な川にする取組み 100,000 7 (一社) 名取市観光物産協会 第2回 名取ジャズフェスティバル 450,000 8 (特活) 生涯学習実践塾 ミニミニ地域検定でまちおこし(名取市西部編) 400,000 9 りんくう自然学習の杜 りんくう自然学習の杜 「交流による元気なコミュニティづくり」 500,000 なとセン infomation 利用団体 募集中 なとセンの貸ロッカーやレターケースを利用しませんか? 名取市市民活動支援センターでは、市民活動を行う非営利の団体を対象に 貸ロッカーとレターケースの貸出を行います。利用希望の方は申し込みください! ●使用期間 許可日~平成 29 年 4 月末日 ●応募資格 市内において1年以上継続的に市民公益活動を行う見込みのある団体 ●募集期間 随時受付 ●募集個数 貸ロッカー 3個 レターケース ●問合先・申込先 500 円/月 W900×D450×H915 17 個 無料 A4サイズ収納可能 貸 ロ ッ カ ー ー 貸 レ タ ー ケ ー ス 名取市男女共同・市民参画推進室 022-724-7146(直通) イベント・講座 開催情報 4 月 23 日(土) 「市民活動団体のための IT 相談会」 費用をかけないホームページの作り方や、セキュリティー対策など、IT 操作・活用に関する ご相談をお受けします。市民活動に携わり、IT について経験豊富な相談員が対応します。 ●時 間 ①13:30~14:30 ②14:45~15:45 ③16:00~17:00 お問い合わせは、名取市市民活動支援センター(☎022-382-0829)まで 陳氏伝統太極拳宮城 参加無料 「太極拳で健康な身体づくり!」 名取シニア劇団あっぺとっぺ 参加無料 「お芝居体験講座」を開催します 太極拳で、呼吸を整えながら身体の内側・外側を お芝居ってどんなもの?を気軽に感じて頂ける講 鍛え、健康を維持していきましょう。参加者を募 座です。◇体操◇名前挨拶を使ったゲーム◇体で 集しています。気軽にお越しください。 表現◇台詞体験など、初めての方も楽しく行えま ●日 時:3 月 23 日(水)、3 月 30 日(水) す。ぜひたくさんのご参加をお待ちしています。 ●日 時:4 月 11 日(月) 18:00~21:30 10:00 ~ 12:00 ●服 装:動きやすい服装 ●会 場:名取市市民活動支援センター ●会 場:名取市市民活動支援センター ●問合先:陳氏伝統太極拳宮城 ●問合先:名取シニア劇団あっぺとっぺ 090-2982-3659 担当:能登谷 発 行 日:平成 28 年3月 15 日 発 行:名取市市民活動支援センター 発行部数:1,000 部 編 集:特定非営利活動法人パートナーシップなとり 問合せ先:〒981-1232 宮城県名取市大手町 5 丁目 6-1 TEL:022-382-0829 FAX:022-382-0841 E-mail:[email protected] HP:http://www.natori-npocenter.or.jp Blog:http://blog.canpan.info/natori 090-4555-8285 担当:澤畑
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