公益財団法人 日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 平 成 23 年 度 事 業 報 告 Ⅰ.事業の概要 平成23年3月の東日本大震災は、地球規模のインフラストラクチャー整備に関する国際世 論や政策に大きな変化をもたらし、当財団も参加した多くの国際会議において、グローバル な視点から世界の直面する諸問題を討議した。 国際関係とインフラストラクチャーに関する研究として3年にわたり実施してきた「紛争 後の安全保障と外交力強化」プロジェクトを総括するシンポジウム を開催し、報告書を発 刊した。 平成20年度から3年計画でスタートしたOECD主導の「未来研究」は、本年2月に当財団 の主張を織り込んだ報告書が刊行された。 東ヒマラヤ地域水資源、原子力等のエネルギーインフラ構想の成果を統合し、東アジア 地域のエネルギーインフラを多面的に整備し連結する可能性を有する「Super Grid In Asia 構想」について協議する会議を開催し、研究をスタートさせた。 福島原発事故後の対応について、ロシアの要人を招き日露ラウンドテーブルを累次開催 し、我が国政府関係機関を支援した。 公益法人制度改革に基づく公益法人への移行については、平成24年度初頭を実施目標に 申請準備を進めた。 Ⅱ.調査研究 1.広域インフラストラクチャーの基礎研究 2.国際関係とインフラストラクチャーに関する研究 紛争後の安全保障と外交力強化:天然資源管理、インフラストラクチャー再開 発と日米平和構築イニシアティブ OECD「未来研究」 ”International Seminars on Planetary Emergencies” ”ESCAP Ministerial Conference on Transport” 3.地球環境改善 アラル海地域の環境改善 紛争終了後地域の持続可能な開発のための資源管理と外交力強化研究 4.資源・エネルギー問題 東ヒマラヤ水系水資源開発 アジア天然ガスパイプライン網建設推進支援 原子力エネルギー等エネルギーインフラ開発支援 スーパーグリッド構想 5.交通運輸インフラストラクチャー ニュー・シルクロード開発整備研究 クラ運河プロジェクト 北極海域他交通網整備・資源開発 6.生活領域の拡大 オリノコ・メタ川流域総合開発プロジェクト - 1 -
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