平 成 21年第4 回 那 覇港 管 理 組合 議 会 (11月 定 例会 ) 会議 録 平 成 21年 11月 17日 ( 火 ) 議 事 日 程第 1 会 議録署 名 議 員の 指 名 日 程第 2 会 期の決 定 日 程第 3 管 理者提 出 議 案の 提 案 理 由説 明 日 程第 4 午 前 10時 開 会 日 程 議 案第1 号 平成 21年 度 那覇 港 管 理組 合 一 般 会計 補 正 予 算( 第 2号 ) 議 案第2 号 平成 21年 度 那覇 港 管 理組 合 特 別 会計 補 正 予 算( 第 1号 ) 議 案第3 号 平成 20年 度 那覇 港 管 理組 合 一 般 会計 歳 入 歳 出決 算 の認 定に つ い て 議 案第4 号 平成 20年 度 那覇 港 管 理組 合 特 別 会計 歳 入 歳 出決 算 の認 定に つ い て 一 般質問 本日の会議に付した事件 ○ 議事 日 程 に 同じ 出 議 1 2 3 4 長 番 番 番 番 崎 山 又 吉 渡久山 清 水 唐 真 席 嗣 幸 健太郎 朝 一 磨 男 弘 安 議 員 ( 10人 ) 5 6 7 8 9 番 番 番 番 番 安慶田 上 里 比 嘉 浦 崎 池 間 光 直 京 唯 男 司 子 昭 淳 説明のため出席した者の職、氏名 管 理 者 常 勤 副 管理者 副 管 理 者 副 管 理 者 仲井眞 堤 仲 村 吉 村 弘 敏 家 多 郎 治 清 会計管理者 代表監査委員 総 務 部 長 企画建設部長 具 志 金 城 高江 洲 仲宗 根 保 俊 義 朝 職務のため議場に出席した事務局職員の職、氏名 事務局長 庶務係長 高江洲 大 城 豊 修 政 議 事 係長 主 任 比 宮 嘉 城 智 さくら 豊 夫 人 雄 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) 午前10時開会 ○管理者(仲井眞弘多) おはようございます。 ○議長(崎山嗣幸) ただいまから、平成21年第4 それでは、今回提出いたしました議案につきま 回那覇港管理組合議会定例会を開会いたします。 してご説明を申し上げます。 これより、本日の会議を開きます。 今回提出いたしました議案は、議案第1号「平 日程に入ります前に、ご報告いたします。 成21年度那覇港管理組合一般会計補正予算 」、議 本日、管理者からお手元に配付いたしました議 案第2号「平成21年度那覇港管理組合特別会計補 案4件が提出をされております。 正予算 」、議案第3号「平成20年度那覇港管理組 その他の諸報告については、お手元に配付の文 合一般会計歳入歳出決算の認定について」及び議 書によりご了承願いたいと思います。 案第4号「平成20年度那覇港管理組合特別会計歳 入歳出決算の認定について」の4件でございます。 ○議長(崎山嗣幸) 日程第1「会議録署名議員の まず初めに、議案第1号「平成21年度那覇港管 指名」を行います。 理組合一般会計補正予算について」ご説明を申し 本定例会の会議録署名議員は、会議規則第116 上げます。 条の規定により、5番安慶田光男議員、8番浦崎 議案書その1の1ページをご覧ください。 唯昭議員を指名いたします。 今回の補正は、沖縄特別振興対策調整費の減額 に伴うものであります。予算の補正額は歳入歳出 ○議長(崎山嗣幸) 日程第2「会期の決定」を議 ともに1,098万7,000円の減額を予定いたしており 題といたします。 ます。その内訳は、国際物流関連推進事業費で1, お諮りいたします。 373万4,000円の減額及び予備費で、274万7,000円 本定例会の会期は、本日11月17日から11月19日 の増額となっております。 までの3日間といたします。 次に、議案第2号「平成21年度那覇港管理組合 これにご異議ありませんか。 特別会計補正予算について」ご説明申し上げます。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(崎山嗣幸) 議案書その2の1ページをご覧ください。 ご異議なしと認めます。 今回の補正は、沖縄特別振興対策調整費の減額 よって、会期は本日11月17日から11月19日まで 及び財産収入の減額によるものでございます。 の3日間と決定いたしました。 予算の補正額は、歳入歳出ともに1億9,928万9, 000円の減額を予定いたしております。その内訳 ○議長(崎山嗣幸) 日程第3 議案第1号「平成 は、コンテナターミナル管理事業費で2億83万3, 21年度那覇港管理組合一般会計補正予算第2号」、 000円の減額及び予備費で154万4,000円の増額と 議案第2号「平成21年度那覇港管理組合特別会計 なっております。 補正予算第1号 」、議案第3号「平成20年度那覇 次に、議案第3号「平成20年度那覇港管理組合 港管理組合一般会計歳入歳出決算の認定につい 一般会計歳入歳出決算の認定について」ご説明申 て 」、議案第4号「平成20年度那覇港管理組合特 し上げます。 別会計歳入歳出決算の認定について」の4件を一 歳入歳出決算書の1ページをご覧ください。 括して議題といたします。 一般会計の歳入決算は、予算現額42億9,958万4, 管理者から、提案理由の説明を求めます。 904円に対し収入済額は38億6,140万7,204円とな 仲井眞弘多管理者。 っております。また、収入未済額は9,945万2,192 円で、その内訳は使用料及び手数料で9,931万5,6 〔管理者提出議案 巻末に掲載〕 92円、諸収入で13万6,500円となっております。 3ページをお開きください。 支出済額は37億7,077万8,384円で、翌年度繰越 -1 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) 額は3億6,398万1,050円となっております。収入 そして、(2)でございますが、これまでこのポ 済額から支出済額を引いた歳入歳出差引残額は9, ートセールス、各アジア圏の港、またはそういっ 062万8,820円となります。 た展覧会などを巡りましてポートセールスを行っ 次に、議案第4号「平成20年度那覇港管理組合 てきたということをこれまでの議会でもご答弁い 特別会計歳入歳出決算の認定について」ご説明い ただいておりますが、これらに要した費用はどの たします。同じく歳入歳出決算書の5ページをご 程度のものであるかお伺いできればと思います。 覧ください。 そして、続きまして2番でございますが、貨物 特別会計の歳入歳出決算は、予算現額18億8,60 量の実績と将来像について。那覇港が将来発展に 2万1,000円に対し、収入済額は16億5,469万7,157 向けて、やはり貨物というものが基本となってく 円となっております。 ると思います。 また、収入未済額は866万5,136円で、その主な そこでお伺いいたしますが、(1)コンテナの取 内訳は使用料及び手数料で728万7,940円、諸収入 扱個数、動向や予測が示されておりますが、目標 で138万2,068円となっております。 設定や達成については、これは個数で行っている 7ページをお開きください。 のか。それとも、利用料など収入で行っているの 支出済額は、16億1,203万2,235円で、翌年度繰 か。それとも、それ以外で行っているのか。それ 越額は2億850万円となっております。 についてお伺いいたます。 収入済額から支出済額を引きました歳入歳出差 そして(2)那覇空港に国際貨物ターミナルがこ 引残額は4,266万4,922円となります。 のたび完成いたしました。これについてこれまで 以上、ご説明を終わります。ご審議のほどよろ も那覇港においては、シー・アンド・エアーとい しくお願いいたします。以上でございます。 う取り組み、このことが何度となく訴えられてき ○議長(崎山嗣幸) ましたが、具体的にどのような連携がとられるの 議案第1号から第4号までに ついて、管理者提案理由の説明は終わりました。 かどうか。それについてお伺いいたします。 休憩いたします。 そして(3)でございますが、国際物流戦略チー 午前10時11分 休憩 ムとプロジェクトチーム。これまでご答弁いただ 午前10時11分 再開 く中で何度となくこの言葉が出てきますが、なか ○議長(崎山嗣幸) 再開いたします。 なかまだはっきりとこの中身、仕組みについてし っかりとわかりにくいところがございますので、 日程第4 「一般質問」を行います。 その関係性について改めてお伺いをさせていただ 質問通告がありますので、順次、発言を許しま ければと思います。 す。 そして(4)効率的な多角的な国際物流体系への 清水磨男議員。 ○清水磨男議員 構築ということは、これは具体的にどういうこと おはようございます。 なのか。この成果がなかなか上がらない那覇港に それでは、一般質問を通告に基づきましてさせ おいて、そして、トランシップ貨物において特に ていただきたいと思います。 なかなか具体性が見えない今の那覇港において、 それでは、まず(1)になりますが、那覇港のポ これを実際どういったことを目指していっている ートセールスについてでございます。 ことなのかをお伺いいたします。 ポートセールス、これまでも何度となく議会で そして、(5)前回の議会でトランシップ事業は も出てきたかと思いますが、このポートセールス 水ものという言葉を答弁の中でいただきました による具体的な実績、具体的な問い合わせであっ が、そもそもこの那覇港、公共国際コンテナター たり具体的に就航実現、そういったことについて ミナル運営事業というものは那覇港トランシップ は現状どうなっているのかをお伺いいたします。 モデルを提案して、そして公募を行って今の形が -2 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) あるのかと思いますが、これは基本方針を変更し 用されるものと考えております。以上でございま て、もうトランシップはあまり見込めないから、 す。 なかなかうまくいかないからローカル中心にして ○議長(崎山嗣幸) いくのだといったような基本方針を変更したこと ○副管理者(堤敏郎) なのか。それとも、従来どおりの基本方針であれ 問に対しまして、私のほうから初めのほうから順 ば、一体これからどのように考えているのか。そ 番にご答弁させていただきます。 のあたりの考えをお伺いできればと思います。 堤敏郎副管理者。 それでは、清水議員のご質 まず、第1点目のポートセールスの実績につい そして、3番目、緊急物資の輸送についてでご てお答えいたします。 ざいますが、今回、新しく新設されました那覇港 ポートセールスにつきましては、物流に関する 泊ふ頭地区大型旅客船バースは、これは大規模地 ものと観光クルーズ船に関するものと2つござい 震発生時などには緊急物資の輸送基地にもなると ますので、それぞれ分けてお答えしたいと思いま いうことでご説明いただいておりますが、一体ど す。 この組織の艦船がこれを利用するのか、お伺いい これまでの物流関係のポートセールスの実績に たします。 つきましては、平成18年に釜山、上海、大連。平 そして、(2)地震についてということで、これ 成19年につきましては香港、上海。平成20年は上 まで緊急物資の輸送、特に申し上げてきておりま 海。平成21年は台湾など、 NICTI(那覇国際ター すが、地震以外の災害、例えば台風もございます ミナル株式会社)、県などと連携しながらポート し、場合によっては戦争などもあるかもしれませ セールスを行ってまいりました。 ん。こういったときには使用されるのか、されな その間HASCO(上海海華運輸)が2週間に1 いのか。そのあたりを明確にお伺いできればと思 回程度の運航だったものが、平成19年には週1便 います。 に増便していただいてございます。それから、平 以上、質問通告に基づき質問させていただきま 成20年夏にはマリアナ・エクスプレス・ラインと した。残り時間は、答弁に基づきまして再質問さ 愛媛オーシャンラインが台湾航路に新規参入いた せていただきたいと思います。よろしくお願いい しました。そのほかAPL、HASCOの船が大 たします。 型化するなどの動きが見られてございます。これ ○議長(崎山嗣幸) らにつきましては、ポートセールス中に船社を訪 仲井眞弘多管理者。 ○管理者(仲井眞弘多) 問するなどの効果があったのではないかというよ 清水磨男議員のご質問の うに期待して我々は考えております。 中で、緊急物資の輸送に係るご質問2つございま す。大規模地震時と地震以外について、関連いた 貨物取扱量につきましても、これまで年間7万 しておりますので一括して答弁をさせていただき TEU 前後で推移しておりましたが、ことしは8 ます。 万 TEU に達することが見込まれてございます。 大規模地震発生時に、泊ふ頭地区大型旅客船バ 続きまして、クルーズ船誘致につきましては、 ースの緊急物資の輸送基地を利用する船舶は、沖 これまでに県及び沖縄観光コンベンションビュー 縄県地域防災計画に示されました組織の船舶、す ロー、関係機関と連携しまして、平成18年にスタ なわち県有船舶、第11管区海上保安本部船艇及び ー・クルーズ・マレーシアの本社、また、スター 民間船舶、そして自衛隊派遣要請に基づく自衛隊 ・クルーズ香港・上海支社、コスタクルーズ香港 船舶等が想定されております。 ・上海支社、平成20年にロイヤル・カリビアン・ また、災害対策基本法では、災害の定義として インターナショナル香港支社等を訪問いたしまし 地震のほか、暴風、豪雨、大規模な火事などが位 て寄港要請を行っておりますほか、平成19年、20 置づけられております。地震以外のこれらの災害 年と2年続けて米国マイアミや、ことしはドイツ 時におきましても、緊急物資の輸送基地として使 のハンブルクで開催されたクルーズコンベンショ -3 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) ンという世界大会に参加しまして、那覇港の紹介 て、40フィートの長さは20フィートが2つ分とい と寄港要請活動を展開しております。 うことで2TEUというあらわし方になります。 ポートセールス活動の成果としましては、マイ しかしながら、最近はその40フィートの長さが アミでドイチェランドと会いまして、直接船社よ だんだん増えてきましたので、時々はその FEU り寄港に向けた問い合わせを受けまして初入港に (Forty-foot Equivalent Units) という、そういう形 つながったということがございます。 のものが使われはじめているというのが現状だと さらに、スター・クルーズ社につきましては寄 思います。 港を休止していた定期クルーズが再開するなど、 続きまして、(2)シー・アンド・エアーの具体 ポートセールスの成果ではないかというように考 的な連携についてお答えいたします。 えております。 去る10月26日に始動いたしました那覇空港にお そのほか、旅客船の寄港回数につきましては平 ける国際貨物事業では、港湾との連携については 成19年が30回でございましたけれども、平成20年 特に触れられておりませんが、この事業によりま につきましては56回と大幅に増加しております すと沖縄を経由する物流が拡大し、海上輸送と航 し、また、平成21年には57回、平成22年も60回の 空輸送とを組み合わせることによる新たな物流ネ 寄港を見込んでおるなどいたしまして好調に推移 ットワークの形成が可能になるのではないかとい しておりまして、これまでの継続したポートセー うように期待しております。 ルスの効果があらわれているのではないかという 既に限定された量や日数ではございますけれど ように考えているところでございます。 も、宮古・石垣で製造された塩が海上輸送によっ 続きまして、2点目のポートセールスにかかっ て那覇港まで運ばれまして、那覇空港から香港へ た費用についてお答えいたします。 空輸されているというわずかな実績もございます 平成18年度からことし平成21年度10月末までの し、また、幾つかの可能性について新聞紙上でも 那覇港管理組合におけるポートセールス活動の費 書かれていることがございます。 用でございますが、貨物・航路誘致に係る物流関 また、県としても実証実験を行いまして、全日 係及びクルーズ船誘致関係を合わせまして約900 空のスペースをチャーターして実証実験を行って 万円となってございます。 いきたいというようなプロジェクトを考慮中だと 年度ごとの内訳といたしましては、平成18年度 いうふうに聞いておりますので、県とも連携しな が約460万円、平成19年度が約180万円、平成20年 がらシー・アンド・エアーの可能性について進め 度が約160万円となっておりまして、平成21年度 てまいりたいというふうに考えております。 は10月末現在におきまして約90万円となってござ そのほか、今後、那覇港と那覇空港を結ぶ臨港 います。 道路空港線(沈埋トンネル)の整備が終了いたしま 続きまして、2点目の(1)コンテナ取扱予測や すし、それによって利便性が高まるということも 実績に使われる単位でございますが、コンテナ貨 ございますし、現在進めております那覇港のロジ 物の通常統計につきましては、個数もしくは時々 スティックセンターの国際コンテナターミナルと トン数が用いられることが一般的でございます。 連携した動き、ロジスティックセンターでも全日 最も一般的な単位は20フィートコンテナに換算い 空とも話を少しずつ進めているというふうに聞い たしました TEU( Twenty-foot Equivalent Units) と ておりますので、今後、シー・アンド・エアーの いう換算値で、これは個数と考えてよろしいので 可能性について我々としてもさらに検討を深めて すけれども、20フィートに換算した個数であらわ いきたいというように考えているところでござい すのが一般的です。 ます。 ご承知のように、コンテナの長さは20フィート 続きまして、2の(3)国際物流戦略チームとプ のものと40フィートのものが主流でございまし ロジェクトチームの関係でございますけれども、 -4 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) 沖縄国際物流戦略チームは、効率的・効果的な物 れども、シンガポールの横に新しくマレーシアに 流体系の構築に向けた今後の戦略を検討していく つくったことによってマースクの船社が一挙に動 ことを目的といたしまして、平成19年3月に設立 いたということがございます。そういった事例を されまして、構成といたしましては経済団体や物 含めてお話したことでありまして、我々が那覇港 流関係団体、行政団体のトップクラスの方々のメ のトランシップモデルを開始する以前から、そう ンバーからなっております。 いったことについては世界的に認識されていたこ プロジェクトチームというのは、物流戦略チー とでございます。 ムの提言に基づきまして、この提言は平成20年2 したがいまして、我々の前回の議会の答弁を読 月になされたわけですけれども、戦略チームの下 んでいただければわかりますけれども、我々基本 に設置しました作業チームを指しまして、構成団 方針については、それを十分認識してつくったも 体は実務担当者によって構成されているというこ のでございまして、現在特に基本方針を変更した とでございます。 というものではございません。 続きまして、(4)効率的な多角的な国際物流体 したがいまして、今後ともその基本方針に従い 系の構築とは具体的にどういうようなものかとい ながら、リスクの大きい先行投資につきましては うことにつきましてお答えしたいと思います。 できるだけ避けながら、現実的に対応してまいり 非常に難しい、中身について厳密な定義という たいという形で考えております。 ものはしておりませんけれども、我々といたしま 以上でございます。 しては、効率的・多角的な国際物流体系の構築の ○議長(崎山嗣幸) 効率的というものは、港湾に限って考えますと、 ○清水磨男議員 清水磨男議員。 ありがとうございました。 例えば時間当たりのコンテナの処理能力でありま それでは、お答えいただいた順にあわせて、ま すとか、コンテナ貨物が岸壁に着いてから出てい ずは3番目の緊急物資の輸送についてから再質問 くまでの動きの迅速性などが考えられると思いま のほうをさせていただければと思います。 すし、多角的ということにつきましては、例えば 今お答えいただきました、大規模発生時には海 貨物が沖縄を目的とするものとか、トランシップ 上保安庁、そして民間の船、あと派遣要請に基づ 貨物を含むとか、もしくは製造・物流・加工・仕 いて自衛隊の艦船がこちらを利用されるというこ 分け作業のいろいろな作業があるとか、貨物の種 とでしたが、これについて、例えば米軍の艦船が 類で国内のものであったり、国際的な外貿であっ 使用するという可能性はあるのか。そのことにつ たり、その中身が違うでありますとか、陸・海・ いてお伺いをさせていただきたいと思います。 空の輸送モードの連携でありますとか、民間企業 ○議長(崎山嗣幸) の経営能力を活用した港の運営でありますとか、 ○副管理者(堤敏郎) そういう様々な多くの機能とか業務が複合されて 知事のもとに入りまして災害対策を行うという形 動いているというようなイメージで我々は考えて になろうかと思います。その中で今のどういう形 いるところでございます。 で使われるかということにつきまして、現在のと 続きまして、那覇港のトランシップモデルの基 堤敏郎副管理者。 災害時につきましては、県 ころ特にそういった記述は我々認識していないと 本方針ということについてお答えいたします。 ころでございます。 前回、私のほうでお話いたしましたトランシッ ○議長(崎山嗣幸) 清水磨男議員。 プは水ものというお話は、これは那覇港がトラン ○清水磨男議員 シップモデルを始める前から一般的に、かなり前 米軍の使用はここではないということでよろしい からトランシップについては非常にリスキーだと んでしょうか。それとも、予定していないだけで いうことを言われてまして、ただ、シンガポール あって、必要に応じてはあるかもしれないという とタンジュンペラパス港の争いなどは顕著ですけ ことなんでしょうか。 -5 - 再確認になりますが、それでは、 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) ○議長(崎山嗣幸) 休憩します。 れども、戦争等につきましては確か有事立法がご 午前10時30分休憩 ざいまして、これは県知事並びに総理大臣でしょ 午前10時31分再開 うか。そういった法律に基づいた形での対応にな ○議長(崎山嗣幸) 再開します。 るというように考えております。 堤敏郎副管理者。 ○議長(崎山嗣幸) ○副管理者(堤敏郎) 厳密には我々県の指示に従 ○清水磨男議員 清水磨男議員。 了解いたしました。もちろん何 う形になりますので、我々としては、本当にどう も否定的にとらえてお伺いしていることではなく いう形で県が考えているかということについてお て、新たにできた港でまたそういったことに関心 答えは保留させていただきたいというように考え がある方も大勢いらっしゃると思いますのでお伺 ます。 いしたことでございます。 ○議長(崎山嗣幸) ○清水磨男議員 清水磨男議員。 それでは、那覇港ポートセールスについて1番 管理者のほうは沖縄県知事かと 目の質問について、続きまして再質問をさせてい 思いますが、それでも県の意向がわからないとい ただければと思います。 うことは、裏を返せば、必要に応じてもしくは大 先ほどポートセールスによる具体的な実績とし 規模災害、本当に緊急、例えば人道支援上必要な て物流の関係、観光の関係として多くの実績があ 場合があったら、米軍に限らずそういった国際的 るということをお答えいただいたかと思います な艦船が入ってくる可能性ということはあるとい が、実際に、それではここ数年間においてポート うことで認識しておいてもよろしいということで セールス以外、要は今挙げていただいた以外の大 しょうか。 きな成果、ポートセールスに関わっていない成果 それだけ最後確認だけお願いします。 ○議長(崎山嗣幸) といったものがあるのか。それとも、先ほどお答 仲井眞弘多管理者。 ○管理者(仲井眞弘多) えいただいた成果がこの那覇港全体の成果とイコ ちょっとこれ厳密に少 ールになっているのか。それを1つお伺いいたし しチェックがいるんですが、今のご質問といいま ます。 すか、確認のとおりだと思います。 ○議長(崎山嗣幸) ○議長(崎山嗣幸) ○副管理者(堤敏郎) ○清水磨男議員 清水磨男議員。 ありがとうございました。 堤敏郎副管理者。 非常に難しい分析になるわ けですけれども、我々といたしましては、ポート それだけ大変な事態が起これば、そのときはも セールスはポートセールス、さらに広報活動等も う国際的に挙げて問わずそういった災害対策をす できるだけ行っておりまして、雑誌に投稿すると るということについて、別に否定的な意見を述べ か、専門の新聞に載せていただくとか、いろいろ ることはないと思います。 な場面でできるだけ我々のことを知っていただき また、それに関連しまして(2)地震以外の災害 たいということを実施しておりますので、それぞ 等について先ほどお答えいただいた中、暴風、豪 れが総合的に反映した結果ではないかというよう 雨または大規模な火事などということが想定され に考えておりまして、これがこれに結びついた、 ていましたが、ここに先ほど最初の質問でもお伺 これがこれに結びついたというのは、先ほど申し いさせていただきました、例えば戦争であったり、 ましたように、直接展開してお願いして動いたと そういった被災といったことに関しては、こちら いうものにつきましては、それが成果だという形 は想定されているのかどうか。そういったことも で考えられますけれども、そのほかのことにつき 1つお伺いさせていただければと思います。 ましてはいろいろな複合的な関係で、こういうの ○議長(崎山嗣幸) を読んだけれどもどんなふうにやっているのか。 ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 一般的な災害については、 那覇港はいろいろなことをやっていますねという 大規模地震発生と変わらない対応だと思いますけ ような形で、だんだん認知されていっていること -6 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) だというふうに理解しております。 とを考えたい上で、やはりこういった分析という ○議長(崎山嗣幸) ○清水磨男議員 清水磨男議員。 ものはそれはそれで必要なのかと思いまして、今 今お伺いしたのはそういったこ 回お伺いをさせていただきました。 とではなくて、簡単にもう一度改めてお伺いし直 まだまだ難しい分析ということですので、なか しますと、先ほど言っていただいた成果、例えば なかその結果は出ていないのかもしれませんが、 HASCOの便が増えたとか、マリアナ航路がで 先ほどお答えいただきました、例えば1つの企業 きたとか、そういったことを幾つか挙げていただ がなくなったから、倒産されたから別の業者が新 きましたが、あれがここ数年間の那覇港の成果と 規参入してきたというのでは那覇港全体の発展に いうか発展とイコールであるのか。ニアリーイコ はつながりませんので、プラスアルファとして積 ールかもしれませんけれども、そのことについて み重ねていくために、本当に先ほど言ってくださ お伺いいたします。 ったポートセールスの成果というものが十分なの ○議長(崎山嗣幸) 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) であれば、私たちも例えばこのポートセールスの 全般的にはこれだけではな より一層の発展であってり、そういった研究のた くて、我々が当初、平成14年に管理組合が設立さ めにしっかりと進めていかなければいけません れるときにはAPLの航路、それからマースクの し、逆に、ポートセールスがあまり意味がなくて、 航路2つ太平洋航路がございました。それにつき 那覇港があるから何となく増えているというレベ ましては、全体の業界再編の中でマースクが太平 ルものであれば、それであれば先ほどお答えいた 洋航路からフィーダ、釜山からホーチミンシティ だきました3年間で900万円。これを高いととら までに変わって、最終的には釜山から上海止まり えるか、安いととらえるかは人様々だとは思いま になって那覇航路をなくしたというようなマイナ すが、その予算を別に割り振ったり、もしくは逆 スのものもございます。 に必要であればもっと増額したりといった、そう それから、ご承知のように、最近では有村航路 いったことがこれから先、特に今政権交代が起こ が廃止されまして、それに伴って幾つかの参入も りまして、全国的に特にこの港の事業というもの あったというのも要因でございます。全体として は、ダムなどと並びまして大きな見直しの岐路に 複合して考えますと、大きな流れは外航航路に対 来ているところかと思いますので、その意味も含 してはそういった形ではないかというように思い めてぜひとも引き続き意見を交換させていただけ ます。 ればと思いご質問させていただきました。 ○議長(崎山嗣幸) ○清水磨男議員 清水磨男議員。 それと関連しまして最後になりますが、2番の なかなかわかりにくい、あまり 貨物量の実績と将来像について、最後に再質問を 難しいことをお伺いしようと言っているわけでは 進めさせていただければと思います。 なくて、確かに難しいかもしれませんけれども、 まず、先ほどお伺いしましたこの目標設定や達 今おっしゃいました難しい分析かもしれないけど 成、これは貨物の個数で行う、私もこの TEU と ということで言っていただきましたが、しかし、 いうこの20フィートコンテナの個数であらわして 今現在実際にこの那覇港、那覇港に限らず日本全 いるからそうなんだろうなとは思っていました 体ではありますけれども、その実績というものが が、それであれば、前回の議会の中で、確かに税 特にこのトランシップであったり、国際貨物であ 金でまかなわれている港ですから、補助金を入れ ったり、なかなか厳しい状況にあるということが、 る、利用料を下げるということもなかなか難しい これは全員一致した認識であるかと思っていま かもしれませんが、この那覇港のゴールといいま す。 すか、もちろん本当は1つではなくて幾つかある それでは、那覇やこの沖縄県のためにそれを伸 のかと思いますが、個数を増やすことが目標なの ばしていくためには何をすればいいのかというこ か、それとも利用料を増やすことが目標なのか。 -7 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) 両方増やせばいいんですが、例えば利用料を下げ も重なることかと思いますが、それではこのトラ ることで個数が増えるのであれば、それは検討す ンシップが成功して、国際貨物ターミナルが成功 べきことなのか。逆に個数が減ろうとも、利用料 して、その結果、一体沖縄県が何を目指している を多少高くして利用料がもっと入ってくれば、そ のかがなかなか見えづらいところがあるのかなと れは望ましいことなのか。そのあたりを少しお伺 個人的に感じており、また、幾つか意見をいただ いできればと思います。 くところもあったのでお伺いさせていただきまし ○議長(崎山嗣幸) た。 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) ただいまのご質問にお答え 少し所感を述べさせていただきながら次の質問 する前に、ポートセールスの件についてちょっと に移らせていただきたいと思うのですが、貨物が 補足させていただきます。 沖縄にやって来て、このトランシップも国際ハブ 那覇港のポートセールスのお話したことで、ほ もそうなんですけれども、来て、沖縄に置いてそ かの港とのポートセールスのやや違ったところ こから出て行く。何か沖縄が使われているように は、普通のほかの港は企業誘致と関係したポート 見えますが、その結果、今おっしゃっていただい セールスがやや多いんですけれども、那覇港はト たように、そこで全体の国際的な海上運賃が下が ランシップと航路誘致に特化してます。 ったり、その結果、沖縄からも品物が出しやすく しかしながら、我々としましても県の企業立地 なる。もしくは、ハブとかトランシップの中で一 課等々とも連携して、特自貿等の企業の誘致、那 度寄港するから、そこに沖縄の荷物も一緒に入れ 覇港を利用してもらいながら推進していくという て出せるとなれば沖縄のためになりますが、ただ、 活動もさせていただいております。ちょっとその 単に沖縄をトランシップしています。ただ、単に 他のところで補足させていただきます。 沖縄がハブの中心地として入ってますということ ただいまのコンテナ貨物量の目標値ですけれど であれば、ただ何となく沖縄を経由していて沖縄 も、我々のトランシップモデルの最終目標は、海 という名前が世界には出るけれども、それが本当 上輸送運賃を下げることでございまして、それに に沖縄の利益につながるのかということに、少し よって沖縄の自立経済を構築していくということ 疑問に感じておりました。 が目的でございます。そのためには、企業立地が 今お答えいただいた中で、そういった中で海上 進まない中どういう形で航路を増やしてコンテナ 輸送全体が活発化していき、また、そういったと 輸送の競争力が増えるかという形でございまし ころで、沖縄からの出荷などについても活性化さ て、トランシップによりまして航路を増やして、 れるのであればということでお答えいただきまし それをもとにして海上輸送運賃を下げて沖縄県に たので、そういった目的があるのだなということ 企業立地するというのが最終目標でございまし を改めて理解させていただきました。 て、港だけの利用料を増やすとか、そういうとこ このことを踏まえましてお伺いさせていただき ろは途中目標としてはあるかもしれませんけれど たいと思います。 も、最終目標としては設定しておりません。 先日、那覇港管理組合議員のほうで視察にまい もちろんその中で管理組合の財政的健全性とい らせていただきました。その中で広島港であった うようなことはありますけれども、最終目標はた り愛媛港を拝見させていただきましたが、例えば だいまお答えしたとおりでございます。 広島港を拝見したときに、広島港が何を売りにし ○議長(崎山嗣幸) ているか。最新型ガントリークレーンであったり、 ○清水磨男議員 清水磨男議員。 ありがとうございます。これは 港湾手続きのIT化、はっきりいって那覇港と一 お伺いした理由を簡単に申し上げさせていただき 体何が違うのかと。そして、広島港のほうが那覇 ますと、これは先ほどのシー・アンド・エアーで 港よりも利益を上げている。 あったり、国際貨物ターミナルとも空港のほうと 例えばその中の1つ広島港においては、日本一 -8 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) 安い港湾使用料というものをトップに掲げて、実 ○議長(崎山嗣幸) 休憩します。 は中国・四国地方で一番使いやすい港づくりとい 午前10時46分休憩 うことも挙げていたりもしております。 午前10時46分再開 そういったことにかんがみまして、それでは例 ○議長(崎山嗣幸) 再開します。 えば実際先ほど申しましたトランシップ事業水も 堤敏郎副管理者。 のということもありますが、しかしそれでも成果 ○副管理者(堤敏郎) お答えいたします。 を伸ばさなければいけない。そしてその中でポー 事務局といたしましては、沖縄総合事務局の開 トセールスもうまくいっているかもしれません 発建設部、那覇港管理組合の企画建設部、それか が、めざましい結果を伸ばせない。例えばこうい ら沖縄総合事務局の整備事務所という形になって った港湾使用料の値下げとかそういったことに関 おります。 しても検討される余地があるのか、お伺いさせて ○議長(崎山嗣幸) いただきたいと思います。 ○清水磨男議員 ○議長(崎山嗣幸) 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) 清水磨男議員。 ありがとうございます。 沖縄総合事務局、またこちら那覇港管理組合、 ただいまの問題は、港湾を まさに本当に今この港問題を取り扱っている最前 どういう形で航路を誘致するかという形になりま 線の実務者の方々が取り組んでいるのかと思いま すが、これまで我々としてもいろいろな港湾管理 す。 者とも意見交換をして、どういう形でインセンテ そこで、私、実は関係ない話になりますが、議 ィブをつけて航路を誘致しようかということにつ 員に当選させていただき、きょうでようやく当選 いて、各港湾非常に頭を悩ましているところです。 から1年を迎えました。その中でいろいろお伺い 我々としましても、新しい航路を開設したとき してきたお答えの中で「検討させていただきます」 には、いろいろなインセンティブをつけて、例え という言葉をいつもいただきながら、なかなかそ ば岸壁使用料をただにしますよというようなこと の検討結果を聞いたことがないなというのが、こ を実施しておりますけれども、実際の船社につき の1年間の正直な感想でございます。 ましては、その程度であれば新しい航路開設には 先ほどいただきました。県もスペースを借りて あたらないということもございまして、どういう 例えばシー・アンド・エアーの実証実験を始め インセンティブとどういう港湾使用料の削減が実 る、また、例えば極端な話を言うと、あまり今の 際に結びついていくのかということに対する分析 コンテナ個数がない中で、さしたる利用料が上が も現在各港湾検討中だと思います。 らないのであれば、本当に10年後、20年後の那覇 我々も、そういう中でどういう形が一番結びつ 市、沖縄県を見据えたことであれば、場合によっ くかということについて検討を続けているところ ては段階的に無料化から徐々に金額を上げるな でございます。 り、徐々に段階化するなり、そういった無料化ま ○議長(崎山嗣幸) ○清水磨男議員 清水磨男議員。 で極端な話進めていっていい可能性は実証実験と 今検討中ということでお答えい して残っているのかと思います。 ただきました。 そういったことに対して、先ほど「検討します」 それと1つ関連するのが、先ほどいただきまし という言葉をいただきましたが、本当に検討いた た国際物流戦略チームとプロジェクトチーム、こ だいて、しっかりとその結果をいただけるのか、 ういったところも1つ主体になってくるのかなと 改めてご確認させていただきたいと思います。 思います。プロジェクトチーム、実務担当者がこ ○議長(崎山嗣幸) の構成員だということですが、具体的に例えばど ○副管理者(堤敏郎) ういった方々がいるのか、簡単にで結構ですので、 て、全力を尽くして努力しているつもりでござい ご説明いただければと思います。 ます。 -9 - 堤敏郎副管理者。 我々は常にまじめに検討し 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) 特にシー・アンド・エアーにつきましては、い ていたのにやったのかお伺いさせていただければ ろいろまだ確定した形がない中で、どういった形 と思います。 で動き出すかということについて我々としても非 ○議長(崎山嗣幸) 常に期待を持ちながらやっておりますので、検討 ○副管理者(堤敏郎) 経過につきまして必要でございましたら、その都 ですが、トランシップにつきましては、管理組合 度ご報告することもみやぶさかではございません が設立される以前に練られた戦略でございまし ので、ぜひ皆様のご協力・ご支援もお願いしたい た。私につきましては、それをどういう形で実体 というふうに思います。よろしくお願いします。 化していくかという形で引き継いだわけですけれ ○議長(崎山嗣幸) ども、トランシップについては先ほど申しました ○清水磨男議員 清水磨男議員。 ありがとうございました。 堤敏郎副管理者。 これまた難しいご質問なん ように、非常にリスクが高いということがござい このように少しずつ変わっていただければなと まして、沖縄の経済自立のためには、リスクは大 思うのは、やはり検討するということはなかなか きいけれども、やる意義は十分にあるだろうとい 検討すると言ったまま最終的にその中身はなく、 うことでいろいろ検討させていただきました。 「駄目でした」ということだけ言われたり 、「ま その中で、やはりリスクの大きいところのリス だ検討中です」ということがあったりというのが、 クをいかに最小化するかということに腐心いたし 私の母体の那覇市のほうでも、例えば7年前、8 まして、トランシップは水ものという話がござい 年間の議題で出ていたことが改めて伺っても「検 ますけれども、間違いなくうまくいかないという 討中です」と言われたりすることがありますので、 保証はありませんので、我々もできるだけ実現性 そこはしっかりと改めてお伺いさせていただきま にかけてみなければならない。そのためにはリス すので、この問題に限らず前向きに進めていただ クを最小化して、リスクの大きいところのビジネ ければなと思います。 スモデルを我々としても考えまして、過大投資は それでは、最後のところに移ってまいります。 全く行っていないというのが実態だというふうに 効率的な多角的な国際物流体系の構築。そうい 私は認識しておりまして、トランシップを掲げな ったことの考えについてお伺いさせていただきま がら、トランシップはいつでもできるという態勢 した。そして、最後のトランシップ事業は水もの をつくりながら、しかしながら、大きな設備投資 ということにつきましても、これは計画前からリ は控えてきているという形なので、いわば我々と スクはあるんだということは認識していたけれど しては2本立てで考えながらリスクを回避して、 も、それでもこの那覇港公共国際コンテナターミ うまくいったときにはすぐ本格的な設備投資がで ナル運営事業を考えまして、那覇港トランシップ きるという態勢を整えながら、いわばリスク回避 モデルを提案して公募していったんだということ を十分に考えながら、リスクの高いプロジェクト をお伺いいたしました。 にチャレンジして、沖縄の自立を目指していると 最後に、このトランシップの件について幾つか いう形でございます。 再質問をさせていただければと思います。 ○議長(崎山嗣幸) このトランシップ事業、以前からリスクはある ○清水磨男議員 清水磨男議員。 リスク回避に努めながらという と言われていたということですが、それであって ことですが、今の那覇のこの港の現状を見ますと、 もこの公共国際ターミナルの運営においてこのト リスクを回避できているのかどうかということ ランシップを目指したということは、その理由に は、現状としてはなかなかまだ厳しいところがあ ついて簡単で結構ですので、もしこのリスクを超 るのではないかなと思いますが、それでは水もの えてでも利益があると踏んだとか、もしくは将来 でいつかは成功するかもしれないということかも 性があると見込んだとか、そういったことでも結 しれませんし、前回の議会の中でも堤副管理者の 構ですので、なぜ以前からリスクはあるとわかっ ほうから、今いきなり行き着くということは難し - 10 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) いということは確かにお答えいただいておりま その中で、私たちもただ批判するだけではなく す。 て、もちろん自分たちの那覇市の沖縄県の港です それでは、いったいいつ頃をめどにこのトラン から、そこはしっかりとともに頑張っていきたい シップは1つのめどとされているのか、そのこと と思いますが、それでもそれと同時に最後にあと をお伺いさせていただきたいと思います。 幾つか確認をさせていただきたいと思いますの ○議長(崎山嗣幸) は、以前に練られた戦略ということでした。いっ 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) トランシップの目途につき たい以前というのは、那覇港管理組合ができる前 ましては、我々港湾計画の基本方針というのがあ ということかもしれませんが、どちらが練られた りまして、これも前からお答えしていますけれど 戦略なのでしょうか。例えば総合事務局であった も、公式的には港湾計画というのは平成20年代後 り、沖縄県であったり、那覇市であったり、検討 半を目途にした計画でございますので、そのとき 会議があったりといろいろあるのかと思います に確かトランシップ貨物が30万 TEU か、ちょっ が、わかればで結構ですのでお伺いさせていただ と数字は明らかではありませんけれども、そうい ければと思います。 う計画があって、20年代後半に達成できるのかと ○議長(崎山嗣幸) いうことについては非常に厳しい形になっている ○副管理者(堤敏郎) のではないかというのが実感です。 のは、平成18年度に最終版になりましたトランシ 堤敏郎副管理者。 私が先ほど申し上げました しかしながら、その目標を特に今変えていつで ップモデルの調査でございまして、それ以前につ すというような形のものが必要だというふうに、 きましては、沖縄県の調査もございますし、総合 これまた認識しておらず、今の努力目標を抱えな 事務局の調査もございますし、最終版はおそらく がらいろいろな形の、物流戦略チーム等々、民間 沖縄総合事務局が実施した調査ではないかという と行政と協調し合いながら那覇港の振興、それか ふうに認識しておりますが、県とお互い協調しな ら県経済の振興に根ざしていくという形が最適で がらつくったのがトランシップモデルです。その はないかという形で動いておりますので、現在の 中で、そのトランシップモデルをどう実現化する ところ、いつこういう目標に変更しましたという かという形に対して、私としてもいろいろなトラ 形のものは今持ち合わせておらないのが現状でご ンシップの分析の中で、その報告書にある最終モ ざいます。 デルをそのまま使うということはなかなか説得力 ○議長(崎山嗣幸) ○清水磨男議員 清水磨男議員。 が少ないと思いましたので、それを肉付けする意 先ほどおっしゃいました、以前 味で私ども1年間、14年にトランシップモデルの に練られた戦略を今必死で達成していて、それが 調整といいますか、もう少し細部を詰めて。 今おっしゃっていただいた30万 TEU が目標なの 先ほど清水議員からご質問がありますけれど であるならば現状の7、8万 TEU からしますと、 も、港湾料金を安くすればそれで済むのかという 残り7、8年間であと20万以上、今の3倍以上に こともありまして、当時、台湾、釜山では非常に しなければいけないというのは非常に厳しいと思 ダンピングが、ダンピングと言ったらあれですけ います。 れども、トランシップに対して半額にしろとか、 また、全国的に見ても、それではこの30万 TEU いろいろなインセンティブをつけてきてましたの を達成しているところがいったい幾つあるのかと で、到底日本におきましては価格競争では成り立 いいますと、やはりそこは大都市の港というとこ たないだろうということで、私たちとしては経済 ろが、今はようやく自分たちのバックに工場など 性のモデルで、経済的に沖縄のトランシップが成 を持っていて、そういうところが達成しているだ り立つようなモデルをつくって、それを根拠に世 けというのが、これは日本国内を見ても現状であ 界に売っていこうという形のものをつくったのが るかと思います。 14年です。 - 11 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) ですから、そういう形を経てトランシップモデ ○副管理者(堤敏郎) 我々としてはご存じのよう ルが今あるわけですけれども、それと経済価格と に、ロジスティックセンター事業をPFIで行っ 実際の商売で使う財務価格と実際の動きというの ているところでございまして、我々はそのPFI は違いますので、我々は経済モデルを基本にして、 が動き出したときにある大きなパイを持った経営 最終的には経済モデルが勝つんだという信念を持 者が国際コンテナターミナルと連携しながら、さ ちながら今やっているというものでございます。 らにシー・アンド・エアーと連携しながら、その ○議長(崎山嗣幸) 事業者のほうのいろいろなノウハウと資金力で物 ○清水磨男議員 清水磨男議員。 ありがとうございます。 事を動かしていただきたいというような考えを持 まさに今お答えいただきましたけれども、まさ っているところでございます。 にその価格競争だけをしても駄目かもしれない。 ○議長(崎山嗣幸) それも1つの手段かもしれないけどダンピング、 ○清水磨男議員 清水磨男議員。 ありがとうございます。 そのほか海外に結局は勝てないかもしれない。そ それと並びましてロジスティックセンター事 して、先ほどから何度も申しておりますが、ポー 業、それと並びましてもう1つ前回おっしゃって トセールスについてはただこれだけを進めていて いただいたものに内航と外航の差、カボタージュ も、プラスには転じているかもしれませんが、め というものも1つ最後に残された可能性ではない ざましい、あと7、8年で今の2~3倍というこ かなという答弁が確かあったと思いますが、こう とは到底望めないかと思っております。 いったことについてもまだ今でもお考えなのかお そして、また水ものということでもありますか 伺いいたします。 ら、なかなかこれだという決め手がある方程式が ○議長(崎山嗣幸) ある問題ではないかもしれません。その中で前回 ○副管理者(堤敏郎) も同じ質問があったかと思いますが、改めて最後 して、我々非常に大きな可能性があるというふう にあと1つ、2つお伺いして、もう1つぐらい最 に思っておりまして、県の企業立地課とも連携い 後に言いたいので、最後と言ってしまうとあれな たしまして再度特区要請していただいているとこ ので最後のちょっと前ぐらいにしておいてくださ ろでございます。その中でFTZでありますとか、 い、お伺いしたいと思います。 特自貿でありますとか、それらを含めまして県の 堤敏郎副管理者。 カボタージュの件につきま それでは、このトランシップ。それでもめざま 制度改正という形の中で綿密に連携させていただ しい発展を遂げるまではいかなくとも、その画期 いて、2~3週間前に正式に特区要請をしていた 的な、今あるのはポートセールスもうまくいって だいております。 いるかもしれないけれどもめざましく動かない。 ○議長(崎山嗣幸) 価格競争についても、これはおそらく厳しい状況 ○清水磨男議員 が待っているだろう。そして、シー・アンド・エ 清水磨男議員。 ありがとうございました。 それでは時間もございませんので、まとめに移 アーについても今すぐにどうこうということで らせていただきたいと思います。 は、そのめどについてまだまだ大きくは立ってい なかなかこのめざましい発展が遂げず、そして ない。 視察でまいりました他港と比べても、実際もう港 ということですが、そういってくると、今残さ を目の当たりにしたときにコンテナの数が違うな れている手段というものがもうほとんど残ってい という時点で、一目でわかってしまうというのが ないのではないかなと思うんですが、今挙げた以 今の現状だと思います。 外に個人的に思って何かこういった提案はないか その中で今言っていただきましたロジスティッ ということでも結構ですので、もしあればお伺い クセンター事業をはじめ、またこの内航と外航の できればと思います。 差、特にこの内航と外航の問題については、これ ○議長(崎山嗣幸) はこの日本の歴史に関わるような、根幹に関わる 堤敏郎副管理者。 - 12 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) ような多くのいろいろな問題に関わるようなこと それはそうでしょう。60年もの自民党政権に終止 も抱えているかと思います。 符を打って新しい政権が誕生したわけですから、 しかし、政権交代が起こりまして、今こういっ それはそれなりに評価するものがあると思います た無駄な事業は廃止と言われるかもしれません が、この2~3日、岡田外務大臣が沖縄を訪問さ が、それと同時に新たな事業も進めているという れておりますが、少しそれも含めまして私の考え のが、これが政権交代というタイミングだと思っ 方を申し上げてみたいなと思っております。 ております。この港湾行政につきましても、これ 私は、政治というものはイデアの社会と現実の までどおりのことを続けるのではなくて、もしく 社会のハンディギャップをどう埋めていくかとい はこれまでできなかったけれども改めてやるべき う手法の違いだと考えております。 だということなどに関しては、ぜひとも一緒に検 例えば、平和の問題。誰も人間は平和で、戦争 討をさせていただければと思っております。 のない豊かな島を望むのが当たり前であります。 そして、この那覇港が一層発展することを私た しかし、沖縄の現実を見た場合には米軍の70%以 ちもともに願って、そのためにお互い厳しい意見 上の基地があり、普天間のようないつ事故を発生 をぶつけ合っていると思っておりますので、その してもおかしくないような基地が存在しているの 件についてしっかり進めさせていただければと思 が現実であります。それをいかに基地のない、基 います。 地を縮小していくかというのが、僕は政治の手法 きょうは、いつもより少しゆっくりしゃべりま であり、政治の方法論であろうと考えております。 したので、内容は少なかったかもしれませんが、 そういう意味におきまして、私は前政権の自民 時間を少し残して終わらせていただきたいと思い 党政権は、戦後60年間にわたって廃墟となりまし ます。ありがとうございました。 た日本の国を世界の経済大国に発展させたこと ○議長(崎山嗣幸) は、紛れもなく政策の正しさを物語っているもの 休憩をいたします。10分間程 度といたします。 だと思いますし、また、安全保障に関しましても、 午前11時3分休憩 日米安全保障条約を結び、これまで戦争に参加し 午前11時12分再開 たことのない日本国をつくり上げてきたのも、こ ○議長(崎山嗣幸) 休憩前に引き続き、会議を開 れも自民党政権の政策の正しさだと思いますが、 きます。 たまたま官僚任せになり、惰性が続いたところに 安慶田光男議員。 ○安慶田光男議員 ゆがみを生じて政権交代に至ったのではないかと 皆さん、こんにちは。 感ずるものであります。 先ほど清水議員がすばらしい質問をしまして、 そこで、私は思うのですが、外交と内政の違い 私はもう大体似たような質問になってまして、何 を、民主党政権さんは少しはき違えているんじゃ をしたらいいかなと思って時間を費やすのに苦労 ないかなという感じがいたしております。なぜな するかもしれませんが、出戻り議員の安慶田でご らば、選挙に勝ったからすべて何でもかんでもで ざいます。 きるというのは、僕はおかしいと思います。 5~6年前に一度池間淳議員と一緒になって、 外交というものは、相手との外国との紳士協定 港湾議会に属したことがありますが、それからし で結ばれており、それなりの経過を経てきて成立 ばらく時間を置いておりますので、そのへんの経 するものであるのですが、政権をとったからすぐ 過を含めながら質問をしていきたいと思います。 県外移設をしていくんだと。いいことであります。 まず、その前に、自分の所見を少し述べてみた そういうことを言っておきながら、現実問題とし いと思います。 てまだ右往左往して政府の方針が決まっていない 最近、テレビをつけても、新聞を見ても、民主 というときに、今、仲井眞知事が新聞でもどうし 党政権をほめ称えているのが実状でありまして、 たらいいのかな、ああしたらいいのかなと、政府 - 13 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) の方針が決まっていないので大変ご苦労されてい 幸いにいたしまして、岡田さんが総理大臣では ることに対して、立場は違いますが、管理者とし なくて外務大臣であっただけに、鳩山さんがこの て私は敬意を表するものであります。 間テレビで閣内不一致はありますが、最後に私が さて、岡田外相が、最近新聞でしかわかりませ 判断をして決めると。そうおっしゃっております んが、県外移設はマニフェストにうたっていない。 ので、ささやかなる希望をつないでいきたいと考 沖縄県民にとってはとんでもない話ですね。確か えております。 にマニフェストにはないかもしれませんが、鳩山 なぜ私がそういうことを申し上げるかといいま 総理大臣が沖縄に選挙応援に来たときに、はっき すと、米軍の今の基地の再編・移設を一旦決まっ りと明解に県外がベストであるということを申し てしまえば長期的にまたがり、私たちの子や孫の 上げているんです。そういう話をしておきながら、 時代にも影響を与えるということを声を大にして いいですか、現実政権をとってみると、やはり理 言わなければなりませんし、私たちの子や孫の時 想論と現実のハンディキャップをどう埋めるか。 代にも責任を持ったものでなければならないと考 埋められそうもなかったときに、現実に我に返っ えているからであります。 てみたということは、これは60年もの自民党政権 どうか、県民の意思を無視した本土政府による では当たり前で、自民党が辺野古先を選んだのも、 第3、第4の琉球処分にならないようにしていた これは苦渋の選択であったというのが今さらなが だきたいと私は考えているものであります。 らにしてわかってくるだろうというふうなもので そこで、管理者は立場をかえて県知事といたし あります。 て、そして、また管理者及び副管理者は管理組合 私たちは何も基地を容認するものでもなけれ が管理している施設内に米軍施設を有するものと ば、そして、戦争を肯定するものでもありません。 しての責任を感じて、県外移設を訴えてもらいた そういう意味からすると、何としても基地はない いと考えるものであります。また、議会並びに議 ほうがいい、県外より国外がいい。当たり前であ 員の皆様方は私も含めて政治に携わる者として、 ります。 県民に対する責任、県益、そして県民の尊い命と そういう中で、今まさしく県民の70%も、いい 財産を守るために県外移設を訴えていかなければ ですか。県外移設をうたっているんです。それか いけないと思っておりますし、また、私たちの母 ら、去った総選挙で1区、2区、3区、4区全部 体である那覇市議会では、超党派的に全会一致で 今鳩山政権の与党の皆様方が衆議院を独占してお 県外移設を議決したところであります。 ります。その方々の当選後の懇談会で、県外移設 特に、民主党を中心とする鳩山政権の誕生に並 を全員で確認して、新聞に載っていたではありま 々ならぬ力を発揮されました民主党並びに他の政 せんか。それこそまさに与党にものを申していた 党の皆様、あなた方が県民との約束の張本人であ だきたい。我々県民のために、県益のために国会 ります。責任の重大さを感じて、県外移設を必ず 議員はいるのであって、政党や党利党略のために 鳩山政権で実現させてもらうように、責任を大い いるのではないということを申し上げてみたいな に感じていただきたいと望みながら質問に入りま と考えております。 す。 それから、鳩山政権は紛れもなく沖縄県民に対 さて、那覇港管理組合が管理する港湾内におけ して県外移設を公約したわけでありますから、岡 る公共工事においてお伺いいたします。 田発言で具体的になし崩しをしていかないよう 国の直轄事業並びに補助事業合わせて、それぞ に。今それが現実路線だと、それしか選択肢がな れ分けて金額で結構ですから、どれだけあるのか かったというような、なし崩し的なものになって というのを教えてもらいたい。そして、県内・県 くると、私たち県民は百害あっても一利はないと 外の直轄事業を県外・県内に請負させている、要 思います。 するに入札させている県外・県内企業がわかれ - 14 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) ば、ゼネコンが幾らなのか、それも教えていただ は限界性が見いだせているのではないかな。かと きたい。 いってそれにかわる何ものがあるのかというと、 それから、工事発注の考え方でありますが、先 今のところそれも見いだせない。というような状 ほどから言っているように、工事発注は最近に至 況から見ますと、いったい今後我々はどういう方 っては、競争指名ではなくて総合検討方式という 向でこの港湾を進めていかなければならないかと のが出てきておりますが、そういうふうなものな いうのが疑問に出てきますので、そこらへんを進 のか、あるいは今後皆様方は今後どうされていく 捗状況とあわせてお答えください。 のか。一般競争入札、総合評価方式、それから指 答弁によりましては、時間も7分余っておりま 名競争入札、いろいろあるんですが、そういう考 すから、再質問を自席からさせていただきます。 え方をどういう考え方でやっていかれる考えなの ありがとうございました。 か、そこをお伺いします。 ○議長(崎山嗣幸) そして、今、経済界は大変不況で、特に民主党 仲井眞弘多管理者。 ○管理者(仲井眞弘多) さんが箱物はもうつくらさない。これから公共工 安慶田議員のご質問に答 弁をさせていただきます。 事は悪みたいな言い方をされるものですから、も 那覇港管理組合に関する工事について、その指 う建築業は大変びびっておりまして、そのへんで 名の方法及び指名業者選定の方法についてという どういうような形でこれまで3カ年間の指名業者 ご趣旨のご質問にお答えいたします。 の一覧表がわかれば教えてください。わからなけ 那覇港管理組合の発注いたします工事につきま れば、後で私に資料を提出しても構いませんので、 しては、入札及び契約の透明性・公平性かつ公正 よろしくお願いいたします。 な競争の確保を図るために、地方自治法及び那覇 2点目の港湾管理につきまして、公園管理内に、 港管理組合建設工事請負業者指名基準及び指名審 今先ほどの質問の清水議員からもすばらしい旅客 査会等に関する要領などに基づき、指名競争入札 専用のバースができておりますが、そこに至るま を実施いたしております。 でに浮浪者が2~3人住んでいるんですね。これ 指名業者の選定に際しましては、有資格者の中 はどう見ても観光立県をうたう沖縄としては、私 から経営及び信用の状況、そして施工につきまし はあまり歓迎されたものではない。中には浮浪者 ての技術的適正、地理的条件などを勘案し、発注 も生活権があるんじゃないかというんですが、別 予定工事の設計金額により15社から21社程度を選 に港の表玄関であるその道沿いにわざわざ宿を設 定しているところでございます。以上でございま けてあげる必要もないんじゃないかなと考えてお す。 りますので、そこらへんの対策をどう考えるのか、 ○議長(崎山嗣幸) 少しお伺いさせていただきたいと思います。 ○副管理者(堤敏郎) それから、この組合ができたてのときに、確か 堤敏郎副管理者。 引き続きまして、安慶田議 員のご質問につきまして、初めからご答弁させて 私の記憶に間違いがなければ、総事業費4,500億 いただきます。 円から5,000億円の総工費でこの事業を進めてい まず、1点目の建設工事費についてでございま きたいという議会答弁があったと記憶しておりま すが、平成20年度におきます那覇港管理組合に関 す。その中でこれまでハブ港化を進め、あるいは 連する建設工事費の総額につきましては、国直轄 またトランシップ化を進めて7~8年経過いたし 事業も含めまして約109億4,000万円となっており ておりますが、どれだけの進捗状況になっている ます。直轄と管理組合の内訳につきましては、国 のか。そして今後はどういうふうな方向にされて 直轄事業が96億9,500万円、管理組合工事費が12 いくのか。 億4,000万円となってございます。 さらに、先ほどの清水議員とのやりとりを聞い 中身につきましては、沈埋トンネルの整備事業 ておりますと、どうもトランシップ事業に対して でありますとか、我々としてはその5%のものを - 15 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) 直轄事業については負担してございます。その全 いろいろ以前より苦慮しておりまして、いわゆる 体約97億円ですけれども、4億9,000万円程度が 公園内のホームレスにつきましては、我々としま 我々の裏負担分となっております。残りの12億4, しては正式に平成20年8月から、それまで散発的 000万円が直轄事業の負担金を除く管理組合の建 には対応してまいりましたけれども、若狭のバー 設工事費という形でございます。 スができるということを念頭に置きながら、平成 続きまして、その発注関係の実績でございます 20年8月より「NPO地域サポートわかさ」とい けれども、直轄事業につきましては、我々本土の う法人がございまして、そのほか近隣の自治会、 企業もしくはそのゼネコン含めましてどういう割 那覇市の公園管理室、那覇市観光課、那覇市観光 合になっているかということを問い合わせており 協会、那覇署等をメンバーといたしまして、官民 ますけれども、国としてはそういう仕分けが行わ 合同のパトロールを若狭海浜公園中心に毎月1 れていないということでございまして、現在、我 回、さらに我々管理組合独自で毎月1回、定期的 々としては手持ち資料はございません。 にパトロールを実施してきております。 したがいまして、管理組合の実績につきまして それによって指導したり、警告をしたり、放置 ご報告申し上げたいと思います。 物の撤去を行ったりしたりしております。さらに、 平成18年度につきましては、工事の件数が21件、 ホームレスの自立を支援するために、那覇市福祉 すべて指名競争入札で発注しておりまして、全体 政策課の巡回指導員と連携いたしまして、個別の の指名業者数は延べ349社、そのうち341社が県内 生活指導も行ってきてございます。これらの活動 企業の指名でございます。率にしますと98%とな の結果公園環境が良好となりまして、近隣高齢者 ってございます。 のレク活動や児童等の公園利用が実際に増加して 平成19年度は工事の件数が18件ございまして、 いるのが現状でございます。 そのうち16件、率にしますと89%が指名競争入札 しかしながら、これらの活動を行ってもすべて で発注しておりまして、18件のうちの2件が随意 のホームレスが解消されたわけではございません 契約で発注してございます。その随意契約の比率 で、まだ公園内に十数名がとどまっているのが現 が11%となってございます。指名業者の数は238 状でございまして、当管理組合といたしましても 社、すべてが県内企業の指名となってございます。 ホームレス問題にかかわる関係各機関との連携を 平成20年度につきましては、工事の件数34件の さらに強化をして、問題解決に向けてねばり強く うち30件、率にしますと88%指名競争入札で発注 対応していきたいと考えているところでございま しておりまして、34件のうち4件、率にしますと す。 12%を随意契約で発注しております。業者の指名 3点目のご質問の、ハブ港化への進捗状況につ 延べ数は280社、すべて県内企業の指名となって いてのご質問にお答えいたします。 ございます。 このハブ機能を有する那覇港のトランシップ構 平成21年度につきましては、10月末現在におき 想につきましては、安慶田先生以前よりご承知の まして工事の件数が10件。すべて指名競争入札で ことというふうに思いますが、中国を中心にする 発注しておりまして、業者の指名延べ数は170社、 東アジアの成長を利用しながら那覇港のトランシ すべて県内企業の指名となっております。県経済 ップ貨物を獲得していきたいということでござい の活性化や県内建設業者の育成の立場から、今後 ますが、先ほどからお話しているようになかなか も引き続き、県内業者への優先発注に配慮してま 難しい事業でありますし、さらの近年リーマンシ いりたいというふうに考えております。 ョック以降、貨物全体が20%から30%アメリカで 続きまして、2点目の公園内における浮浪者対 落ち込んでいるという状況もございまして、非常 策ということにつきましてお答えいたします。 に那覇港としての苦戦を強いられているのが現状 我々といたしましても、議員のご指摘のとおり でございます。 - 16 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) ただし、ローカル貨物につきましては全般的な ○議長(崎山嗣幸) 安慶田光男議員。 日本、ほかの本土でも20~30%減が見られますけ ○安慶田光男議員 れども、那覇港においては逆に増加傾向があると ります。 それでは、次に第1番目に戻 いうこともありますし、我々としてはトランシッ 国の直轄事業が港湾全体の109億円に対して96 プローカルに限らず様々な可能性について対応し 億円ある。約97億円ですね。それがどうなってい ていきたいというふうに考えておりまして、例え るか。ゼネコンになっているのか、本土業者に発 ばシー・アンド・エアーという形が新しく出てき 注されているのかわからないと。国では仕分けし ておりまし、トランシップにつきましては、その ていない。これは今まで自民党政権でやってきた 目標を抱えながら、その他の施策についてもでき わけですから、今政権が変わってみんな明らかに るだけ積極的に取り組んでいって、那覇港の振興 しようと、情報公開しようと言っているわけです に努めていきたいというようなことを考えており から、そういうことは僕は許してはいかんと思い まして、具体的には官民連携によります国際物流 ますよ。 戦略チームの提言でありますとか、そのプロジェ なぜそれを聞くかというと、今本当に県内の業 クトチームの連携によりまして、実証実験である 者は困っているんですよ。仕事がないんです。こ とか、航路獲得の可能性について検討してまいり れ管理者さんも、皆さんもよくわかると思うんで たいというように考えているところでございま すがね。今困っているのに、国直轄事業で沖縄に す。 これだけお金を落としたんだと。本当に本土政府 それから、先ほど安慶田先生のおっしゃられた から見ると、これだけ沖縄のことをやっているん 4,000億円とか5,000億円という額でございますけ だからと言いながら、がぼりと持っていったら、 れども、それはおそらく港湾計画全体に必要な整 全部が全部沖縄のためになっていないとは言いま 備額でございまして、トランシップに限る額では せんが、これJVで組みますので、これは仕組み ございませんと思いますので、ご報告申し上げま は皆さんわかっていると思いますので、私はあえ す。 て申し上げませんが、これは政権が変わった今で ○議長(崎山嗣幸) 安慶田光男議員。 すから、はっきりとして幾らかと明確にしてくだ ○安慶田光男議員 管理者、副管理者、答弁あり さいというのを、皆様方が聞いていく意思がある がとうございました。 かどうか確認願いたいと思います。 それでは、時間が少しありますので再質問させ ○議長(崎山嗣幸) ていただきます。 ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 実態についてはおそらく公 最後の3点目からいきますが、これ私、3点目 表されていると思いますけれども、集計の方法等 に全体の進捗状況、例えば4,500億円ぐらいから、 々、それぞれJV、先ほど議員がお話がありまし 5,000億円からどのぐらい事業費としてされてい たように、JV等々で地元、本土、ゼネコン、ど るかという質問をしたつもりでしたが、抜けてい ういう集計かという形がこれから我々としても総 るようです。もし答えられるんでしたら、答えて 合事務局に問い合わせをしながら集計等々してい いただきたい。 きたいというふうに考えております。 先ほどお願いしてありますから、もしお手持ち ○議長(崎山嗣幸) 安慶田光男議員。 に資料がなければ後で結構でございますから、よ ○安慶田光男議員 ろしくお願いいたします。 ね。いうのは、今こういう政権が変わりめだから ○議長(崎山嗣幸) こそできる改革の1つの要因だと私は思いますか ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 これよろしくお願いします 詳しい資料は今ちょっと手 ら、これまでずっと来たら、なかなかお国にはも 元にございませんので、また後ほどご報告申し上 のが言えなかった。そういう時代が、今は民主党 げたいと思います。 さんが仕分け人として称して全部仕分けしている - 17 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) わけですから、情報公開は当然だと思います。ま かと。 た、やると言ってましたので、情報公開をさせて 私は最初の頃来たものですから、この4,500億 いただいて、本土のゼネコンが幾ら取っていると。 円、5,000億円の事業でトランシップ事業をやっ 中身はどうだということを、僕は県民の前に明ら て進んでいくと言うんですが、聞いてみるとそん かにして本当にこれだけ我々が、本土からあるい なに思ったように進捗するものでもないし、トラ は日本政府から沖縄が恩恵を受けているかどうか ンシップ事業ではそんなに水ものではっきりした というのを、県民の判断に委ねられるような資料 確約もできない。必ずしも成功するとも言えない を提供してもらいたい。そういうお約束を願いた し、必ずしも失敗するもと言えないというような、 いと思いますが、どうですか。 あいまいな方向性だけでは、これからは不透明な ○議長(崎山嗣幸) 時代に入りますから、もう少しこれから組合とし ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 我々もできるだけ資料を入 てどういう港づくりをビジョンを持っていかなけ 手して、情報公開に基づいた資料作成に努めてま ればならないという、そろそろビジョンづくりを いりたいというふうに思います。 計画性を持って何年か計画を、年次計画を、ある ○議長(崎山嗣幸) 安慶田光男議員。 いはまた将来の展望を論じる必要があるというこ ○安慶田光男議員 それでは、今の副管理者の答 とを要望して終わります。ありがとうございまし 弁をよしとしまして、次に公園の浮浪者の問題で た。 す。 ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 ○又吉健太郎議員 こんにちは。 それは、何と言っても観光立県をうたっている 沖縄県としては、空港か港かしか沖縄には入って 一般質問に入る前に、先ほど民主党への力強い くる道がございません。そして、今クルーズ船が エールをいただきました。誠にありがとうござい やっとオープンしようとしているその通り道に、 ます。 やはり感心されるものではありませんので、これ これまで自民党の皆様とは過去10年にわたり激 までも並々ならぬ努力をされてきたことは今お伺 しい論戦、そして選挙をしてまいりましたが、こ いしましたが、しかし、結果が問題でありますか こへ来て路線転換をし、自民党の皆様からも県外 ら、やはりすべて結果がよくなければどんなに努 移設の声が挙がっていることに対して感慨深いも 力してきたんだと言われても、わかりました、努 のがあります。 力は認めますがもっと努力してくださいとしか言 自民党の皆様も既に県外移設を訴えており、も いようがありませんが、なるべくこれを撤去して はや沖縄県内の政党で県内移設推進派はいないん いただいて、観光立県にふさわしいような態勢を だということをしっかりと政権に伝えてまいりた とっていただきたいと。 いと思います これは今やっていると言いますから、もっとこ それでは、これより一般質問を始めたいと思い れを強化することを要望にとどめておきたいと思 ますので、ご答弁のほどよろしくお願い申し上げ います。 ます。 それと、最後になりますが、今この那覇港全体 まず初めに、港湾施設の使用料についてお伺い の今後のあり方の問題でありますが、先ほどの清 いたします。 水磨男議員の質問にもありましたように、本当に 現在、那覇港湾施設の取扱貨物はすべてローカ トランシップ事業だけでは、これが大いに期待さ ル貨物だけとなっており、当初見込んでいたトラ れるものではないと。じゃ、今後私たちはどうい ンシップ貨物の呼び込みは現在まで実現していな う港づくり、どういう港を構想していくかという いのが現状であります。そこで、今回の質問では、 ビジョンづくりを、そろそろ新たなる方向として 荷物を呼び込めていない原因の1つであろう港湾 定めて討論をしていく時期に来ているのではない 施設の利用料についてお伺いしていきたいと思い - 18 - ます。 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) ほどが経過いたしました。この間、試行錯誤の中、 まず、全国の競合港湾施設の使用料の差はどれ 新たな試みが進められようとしていますが、那覇 ぐらいあるのかお答えください。 港管理組合に関連されるものと想定されるもの 次に、海外の競合港湾施設との使用料の差はど が、原口総務大臣が言及した沖縄総合事務局の廃 れぐらいあるのかお答えください。 止についてというものが挙げられるかと思いま 次に、現在の港湾施設使用料を低減することに す。 より取扱量を増やす見込みがあるというシミュレ もちろんまだ政府の中でも具体案は出てきてお ーションが存在するのかどうかお答えください。 りませんが、むしろ具体案ができあがっていない また、今後の港湾施設料金のあり方についてお 今だからこそ総合事務局の廃止が政府の対応を待 聞かせいただければと思います。 つ、待ちの姿勢ではなく、沖縄にとってよりメリ 次に、クルーズ専用バースの暫定供用後の運用 ットのある組織再編につながっていかなければな 状況についてお伺いいたします。 らないと考えております。 去った9月に那覇市若狭地域において新たなク 沖縄総合事務局が廃止された場合、那覇港管理 ルーズ専用バースが暫定供用開始となり、まだ2 組合にとってどのような形の組織再編であったほ カ月ほどしかたっておりませんが、供用開始から うが、より利便性の高いものになるのか、考えが 現在までの運用状況についてお聞かせください。 あればお聞かせください。 また、今後の運用計画と周辺施設の整備計画につ 以上、再質問は自席にて行いたいと思います。 いてもお聞かせください。また、これまでにクル ご答弁のほど、よろしくお願いいたします。 ーズ船を利用した利用者から、暫定バースを利用 ○議長(崎山嗣幸) した際にどのような声が寄せられているのかお答 め、また、又吉健太郎議員への答弁については、 えいただければと思いますので、よろしくお願い 午後にしたいと思います。 いたします。 午前の会議はこの程度にとど 再開は午後1時といたします。 次に、今後の港湾関連施設の新設・改修の整備 休憩いたします。 計画についてお伺い申し上げます。 午前11時48分休憩 那覇港管理組合が管理する港湾関連施設は、こ 午後1時02分再開 のような建物から岸壁など多岐にわたります。そ ○議長(崎山嗣幸) 再開いたします。 れらは建設された時期も違えば、老朽化の進行具 午前に引き続き、一般質問を行います。 合も異なります。また、現在ある施設だけではな では、答弁からお願いをします。 く、クルーズ専用バースに建設予定の旅客ターミ 仲井眞弘多管理者。 ナルなど新たに新設されるものもあるかと思いま ○管理者(仲井眞弘多) す。このような港湾組合が保有している施設、ま させていただきます。 又吉議員のご質問に答弁 た、これから新設していくであろう港湾関連施設 クルーズ専用バースの今後の運用計画と整備計 の年次ごとの整備計画があればお示しいただきた 画についてというご趣旨のご質問にお答えをいた いと思いますので、よろしくお願いいたします。 します。 最後に、沖縄総合事務局が廃止された場合に、 クルーズ船専用バースの今後の運用計画につき 本組合に与える影響と那覇港管理組合の新たな組 ましては、現段階で2010年に60隻の入港を予定し 織のあり方についてどのように考えているのかお ております。 伺いしたいと思います。 また、次年度以降のクルーズ船誘致活動につき 先のお2人の議員の質問の中にもありました ましては、国や県、そして沖縄観光コンベンショ が、去った衆議院選挙において政権交代が実現し、 ンビューローなど、関係機関と連携をしながら、 民主党を中心とした新しい政権が発足し、2カ月 積極的にポートセールス活動を展開していきたい - 19 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) と考えております。 かということを考えております。 今後の整備計画につきましては、引き続き国直 なお、全国ということなので、5大港と仮に比 轄事業として、旅客ターミナル予定地及び臨港道 較してみますと、5大港というのは東京港、横浜 路若狭2号線につきまして、平成25年度完成を目 港、名古屋港、大阪港、神戸港でございますが、 途に整備を進めていく予定でございます。 5大港と比較した場合、岸壁使用料の5大港平均 旅客ターミナルの整備につきましては、昨日、 が16.6円/日・トンとなっておりますし、上屋使 16日にCIQ施設のあり方を含みます民間施設の 用料が35.6円/日・㎡、荷捌き地使用料12.7円/ 整備可能に関する調査の委託契約を締結いたした 日・㎡となっておりまして、那覇港の港湾施設料 ところでございます。 金は、大変安いという形になってございます。 今後、この調査の中で、関係機関や民間事業者 次に海外の競合港湾との差はどうなっているか 等の意向を確認しながら、整備スケジュール等を ということに関しまして、お答えいたします。 検討してまいりたいと考えております。以上でご 那覇港の港湾施設料金の体系と、海外の港湾施 ざいます。 ○議長(崎山嗣幸) 設料金の体系というのが異なっておりまして、す 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) ぐそのまま比較するということは困難でございま 続きまして、又吉議員のご すけれども、トランシップを実現するための精査 質問にお答えをさせていただきます。 を行っておりまして、そのときの平成13年度の報 まず、第1点目の港湾使用料につきまして、全 告書によりますと、那覇港と韓国・釜山港と台湾 国の競合港湾との差についてというご質問でござ の高雄港の港湾料金の試算事例がございまして、 いますが、競合港湾という定義がいろいろあると それによりますと、仮に4,000TEU 積みコンテナ、 思いますが、我々としましては、九州の10港、鹿 20フィートを4,000個積むコンテナ船をモデルと 児島港、長崎港、博多港、北九州港、苅田港、宮 して港湾料金を比較しますと、那覇港の港湾料金 崎港、熊本港、大分港、唐津港、佐世保港につき が218万1,000円に対しまして、韓国・釜山港では まして、岸壁使用料、上屋使用料、荷捌き地使用 170万2,000円。台湾の高雄港では302万5,000円と 料等につきまして、比較を行ってみました。 なっております。 岸壁使用料につきましては、那覇港が4.5円/ この中の港湾料金というのは、トン税とパイロ 日・トンに対しまして、九州10港の平均でみます ット料、タグボート料、綱取料、岸壁使用料、検 と、5.84円/日・トンとなっておりまして、那覇 数料などで構成されております。 なお、那覇港の料金体系につきましては、今年 港が1.34円安い形になっております。 上屋使用料につきましては、那覇港が9円/日 度からふ頭通過料を除いた形になっておりますの ・㎡に対しまして、九州10港平均では、12.94円 で、平成13年度の報告書からふ頭通過料分を除い /日・㎡となっておりまして、那覇港が3.94円安 た料金としております。 続きまして、(3)点目のご質問の港湾施設使用 い形となってございます。 料の低減による取扱高が増えるかどうかというこ 荷捌き地使用料につきましては、那覇港が5円 とのご質問にお答えいたします。 /日・㎡に対しまして、九州10港平均では3.84円 港湾のコストにつきましては、先ほど申し上げ 日・㎡となっておりまして、那覇港が1.16円高い ましたように、施設料金のほかに荷役料金であり 形になっております。 全般的にみますと、那覇港の港湾施設料金は、 ますとか、パイロット料金、タグボート料金、綱 九州10港平均と比べて、高いものもあり、安いも 取料金、検数料金等々で構成されておりまして、 のもありという形ですが、それほど大きな差はな 港湾施設料金を安くするということでは、物流コ いのではないかと。荷物の形態にもよって変わっ ストの全体の低減化によっての取扱高を増やすと てくると思いますが、大きな差はないのではない いうものについてのインパクトというものには、 - 20 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) なかなかなり得ないのではないかというように思 要する時間が短縮されておりまして、操船が容易 います。 で、航行安全性が向上しているとの声が寄せられ 特に港湾の施設料金、荷役料金というものがか ております。 なり大きな部分を占める形になっているのが現状 また、船客からの意見として、那覇の中心市街 ではないかというように思います。 地に近く、アクセスが容易になったという声がご 次に4点目の港湾施設料金のあり方というご質 ざいます。 問にお答えします。 一方、暫定供用されているバースにつきまして 港湾施設使用料につきましては、管理組合とい は、駐車場がまだ狭い状況になっておりまして、 たしましては、受益者負担の原則及び負担の公平 観光バスやタクシーの待機及び乗降スペースがや 性の観点から、平成18年度に見直し作業を行いま や不足するという指摘もございまして、今後、早 して、我々としては現状が適正であるということ 期にふ頭用地等の整備が望まれているところでご を判断しまして、据え置いている形になっており ざいます。 ます。 続きまして、3点目の港湾管理施設の整備計画 原則といたしまして、3年ごとに見直しを行っ について、お答えいたします。 てまいりまして、今年度見直し作業を行っている 那覇港におけます今後の港湾関連施設の新設・ ところでございます。 改修の整備計画につきましては、優先順位の高い なお、港湾施設料金の見直しにあたりましては、 事業について選択と集中を図りながら港湾計画に 県内外の港湾施設料金との比較や、海運事業等を 基づいて実施してまいります。これを基本にして 取り巻く世界情勢及び県内消費者物価指数の変動 おります。 率等を考慮して、総合的な視点から検討を行って 那覇港におきましては、継続中の事業を含めま まいりたいと考えております。 して、概ね5年以内に行われます事業といたしま 続きまして、大きな2点目のはじめの第(1)点 しては、臨港道路空港線、これは現在進められて のご質問のクルーズ専用バースの運用状況につい おります沈埋トンネルの臨港道路でございます。 てお答えいたします。 それから、浦添第1防波堤の200m延長の延伸。 平成21年9月18日に供用開始になりまして、21 さらに臨港道路浦添線の整備、旅客船バースの施 日に第1船が着岸したわけでございますが、この 設用地の整備、臨港道路若狭2号線の整備、波の クルーズ船バースには、これまでスタークルーズ 上緑地の整備、臨港道路那覇1号及び2号線の整 社が運航する「スーパースターリブラ」が6回、 備、新港ふ頭12号岸壁背後用地の整備、浦添ふ頭 ホーランドアメリカンラインが運航する「フォー 8号岸壁の整備などがございます。 レンダム」が1回、計7回の寄港がありました。 また、港湾施設の改修、維持管理につきまして 年内においては、日本クルーズ客船社の運航す は、平成20年度に創設されました「長寿命化計画 る「ぱしふぃっくびいなす」という船が1回、プ 策定事業」に基づきまして、各年度ごとに維持管 リンセスクルーズ社の運航する「オーシャンプリ 理計画を立てまして、利用効率の低下した施設等 ンセス」が2回の寄港を予定しておりまして、平 を中心に改修工事を行っております。 成21年における同バースへのクルーズ船寄港回数 本年度は、各岸壁、物揚場で劣化した防舷材の は10回となる見込みでございます。 取り替えでありますとか、電気防蝕工事の電極の 続きまして、大きな2番目、(3)点目のクルー の取り替え等々を行う予定となっております。 ズ専用バースの利用者の意見でございますが、ク 最後の、4点目のご質問にお答えいたします。 ルーズ専用バースの利用者からの意見としては、 沖縄総合事務局の廃止が本組合に与える影響に 船社側からは、以前まで利用していた新港ふ頭に ついてというご質問にお答えいたします。 比べて、回頭スペースが広くて、船舶の離接岸に 最近、沖縄総合事務局を廃止する旨の報道がな - 21 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) されたことにつきましては承知しておりますけれ ょうと。競合するのは釜山か台湾高雄でしょうと ども、どのような形で、いつの時点で廃止される いうことで、トランシップモデルにつきましては、 かということについての詳細については、我々聞 先ほど申し上げた釜山と高雄について調査して、 き及んでございません。仮定に基づいたお答えと 沖縄那覇のトランシップモデルの優位性を検討し いうのは非常に困難であるところでございます たところでございます。 が、これまでの地方分権の流れを受けまして、仮 国内港湾につきましては、特にどの港が競合す に沖縄総合事務局が廃止された場合につきまして るという形ではございませんので、那覇港全般と は、職員の充実等々を含めまして、沖縄県や管理 して、九州・沖縄地区でという形の港湾使用料が 組合などにその機能が移管され、職員の増強等々 あるのかと。仮に国内と競合する可能性があると も出てくるものではないかというふうに予想され すれば、九州の港湾ではないかという形で九州10 ております。 港の港湾の使用料金のお話をさせていただいたと その場合につきましては、改めて当管理組合の いう形でございます。 役割につきまして、構成団体であります県・那覇 ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 市・浦添市の役割を含めて再整理をいたしまし ○又吉健太郎議員 それでは、最後にお伺いしま て、財源につきまして、さらに人員配置等を含め すけれども、釜山や高雄の資料は平成13年ものな まして、組織のあり方を構成団体と議論しながら、 んですよね。今、平成21年ですよ。 対応していくことになるのではないかというよう 先ほど副管理者がおっしゃっているように、ふ に考えております。以上でございます。 頭通過料もなくなって、料金も大幅に変わってい ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 るのに、皆さんは先ほどの答弁でもポートセール ○又吉健太郎議員 ひととおりのご答弁、ありが スやっていますよというふうに言っているのに、 とうございました。 これ荷主に対してポートセールスするための基礎 再質問に移っていきたいと思います。 資料ですよね。那覇港を使うときにはいくらぐら まず1点目なんですけれども、あえて競合港湾 いかかりますよと。最低限知りたい情報じゃない という表現をしたのは、それをどこととらえるか ですか。それが8年前からアップデートされてな によって、皆様がどういった港湾施設を目指して いということに対して、ポートセールスが今まで いるのかということを逆にお聞きしたかったの 何だったのかということを疑問に思ってしまうわ が、私の質問の意図であります。その中で皆様が けですけれども、その点についてはどうですか。 お示しになったのが、九州10港でした。私たちは ○議長(崎山嗣幸) トランシップを目指して、何十万 TEU の取扱貨 ○副管理者(堤敏郎) 物量を目指す那覇港ということをおっしゃってい います。 堤敏郎副管理者。 非常に的確なご質問でござ るのに、比較しているのが九州10港ということに 我々はポートセールスをしはじめた平成14年、 対して、1つの大きな疑問をもったんですけれど 15年、釜山港、高雄港の動向を調べてまいりまし も、その点についてご答弁をお願いできますか。 た。その時点では、平成13年からさらに荷役料金 ○議長(崎山嗣幸) のトランシップをそれぞれ維持するためのインセ ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 お答えいたします。 ンティブというものがありまして、その時点で50 ご質問がトランシップモデルに対するご質問と %減額しますとか、ボリュームインセンティブで いうふうにとらえておりませんでしたので、競合 何十万 TEU 持ってきた船社に対しては半額にし 港湾というものについての認識が多少ずれたのか ますよと、いろいろなセールスをしているわけで と思いますけれども、我々がトランシップモデル す。 を提案したときには、競合するところは日本国内 我々、その当時の料金体系では、太刀打ちでき にはないと。立地的に、それから沖縄が有利でし ないだろうということを予想しておりましたし、 - 22 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) 実態上もそういう形になっておりますので、全体 るはずですけれども、現状ではそこまで話は進ん の港湾料金プラス荷役料金の競争では、やはり現 でいないという状況です。ですから実際に、興味 在勝ち目はありません。ですから、我々は経済性 のもった会社がきて、どこまで料金が下げられる のモデルをつくりまして、そういう中で実際の施 かという話になったときに、個別に議論するとい 設料金、荷役料金ではない形の荷物を集めてくる う形になるというふうに理解しております。 というような競争をせざるを得ないだろうという ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 形で進めてまいりまして、ですから、その時々で ○又吉健太郎議員 話がそこまで至ってないから アップデートするという作業というものは、なか ということもありましたけれども、それにしても なか実際にはわかりづらいところもございます。 8年前の数字というのは古すぎないですか。これ 船社ごとに秘密協定等々、いろいろあるものです については、別にこれから先も、平成13年の資料 から、ですから実際に動いて公表されている料金 に基づいて議会答弁もして、もし、仮に聞かれた は、それほど説得力があるものではないというよ ら準備さえもできていないというのが現状です うに考えておりまして、我々のポートセールスも、 よ。もしかしたらいい話が発生しようとしたとき 特に価格比較を提示しながらのポートセールスを に、平成13年の資料ですよと持ってきたら、これ やっている状況ではございません。 皆さん何考えているんですかと。10年ひと昔と、 ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 もうそろそろですよ。これ改定する必要があると ○又吉健太郎議員 価格競争では勝ち目がないか 思うんですけど。参考比較としては。これはどう ら、そこではないんだとおっしゃっていますけれ ですか。 ども、ビジネスですからね、お金が絡むわけです ○議長(崎山嗣幸) よ。そのときに経済モデルはいいとしましょう。 ○副管理者(堤敏郎) 皆さんおいくらなんですかと聞くのは、これは当 比較していきたいという思いはありますので、現 たり前の経済活動の中での質問ですよ。これが8 在ほかの組織等で行われている資料がありました 年前からアップデートされていない情報でもっ ら、参考にいたしたいと思いますし、我々もでき て、去年も一昨年もその前もこの数字を使って今 るだけ資料を集めて、実際にどの程度の比較がで 年もやっているんですか。 きるかという作業に取り組んでいきたいと思って ○議長(崎山嗣幸) おります。 ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 堤敏郎副管理者。 我々としましても、新しく 実際にポートセールスをや ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 るときに、価格の中身が入る交渉というのは、そ ○又吉健太郎議員 ぜひとも情報のアップデート こまでなかなか話がいかない状況です。ですから は、どんなときにも対応できるように、ぜひとも 我々としては、ターミナルがあってすぐ使える状 やっていただきたいと思います。8年間やらなか 況でありますと。 ったというのは、私は非常に怠慢という言葉遣い 最初のドイツのイエローヘッドに行ったとき はどうかわかりませんけれども 、「那覇港経営改 は、現在の使用料プラス港湾荷役料、2割、3割、 善プラン」の中でも港湾使用料は3年に1回は見 釜山、高雄より安くすれば、大きな可能性がある 直すといっているわけですよ。これ皆さん、内規 でしょう。彼らは100TEU なり持ってくる可能性 ですよ。そういったことを考えると、最低でも3 はありませんという話はありましたけれども、荷 年に1回ぐらい対外的な情報のアップデートとい 役料金というのは民間のものでありますので、こ うのは、皆様の職務としてやってしかるべきだと れにつきましても、NICTIがいくらの荷役料 思いますので、ご検討をよろしくお願いしたいと 金を出すかということにかかるわけでございまし 思います。 て、NICTIとしても、トランシップについて あと、港湾施設使用料を低減することによって、 かなりのインセンティブで優遇する形を考えてい 取扱量を増やす見込みについては、特に影響はな - 23 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) いのではないかというお話がありましたけれど それでどれだけの効果があるのかというのも、こ も、今月の上旬に広島港を視察した際には、去年 れはやっぱり別の視点でもたないといけないと思 の米国初の金融危機以来、貨物の影響があったと うわけです。 きに、今年度限定でインセンティブを設けて、少 例えば1年限定で、実際にマーケットの動向が しでも呼び戻しを行っていると。それは若干効果 どうなるかというのを見極めるのも1つの手かも があるので、来年度以降も継続していきたいとい しれませんし、また、先ほど新規航路就航につい う話を、私たち広島港から聞いてきています。 ては低減措置があるというのもありましたけれど 料金を下げるということは、経済活動にある程 も、もう一方で既存の航路を守るという視点も大 度の刺激を与えるものだと思うんですけれども、 切だと思うわけであります。新しいものをつくる それは全く影響はないという、先ほどの答弁でい よりは、今あるものを守るほうが、これは最低限 いんですか。 必要なことだと思うわけですよ。 ○議長(崎山嗣幸) ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 例えば空港のほうでも、昔はノースウェストも 料金を下げることにつきま ありましたし、いろんな空港会社がありましたけ しては、先ほど一部答弁したと思いますけれども、 ど、みんな撤退したらこれ呼び戻すのは大変なわ 新しい航路開設のときには岸壁使用料を免除する けですよね。そういった意味では、既存の航路を といったようなことを実施しているところでござ 守るためへのインセンティブというのも、これだ います。 けの世界不況がもし仮に影響があるのであれば、 そのほか使用料を低減したために、どの程度イ それは少し県経済を支えている彼らに対して支援 ンセンティブとして効果があったかということに していこうという視点も、私はもう一方で必要だ つきましては、評価の仕方がまちまちでございま と思うんですけれども、この点についてはいかが すけれども、広島港は広島港の形でインセンティ でしょうか。 ブの効果があったという形でございましょうし、 ○議長(崎山嗣幸) そのほか各港、いろいろインセンティブをやって ○副管理者(堤敏郎) いるところが、誘致しているところでございます はもっともだと思います。我々もややもすれば、 けれども、那覇港としましては、特にインセンテ 新規航路誘致のためにインセンティブを考えます ィブを与える形の港湾使用料の低減というもの が、実際に既存航路については、どうしてくれる は、現在実施しておりませんけれども、一部コン んだという声もございまして、我々としてもNI テナターミナル会社につきましては、船社との話 CTIと連携しながら、既存のAPLの航路に対 し合いの中で使用料につきまして考慮してきたと してという形で守っていくかという形の議論をし いうようなことが、現実にはあるということを聞 てきたところでございます。 いております。 堤敏郎副管理者。 又吉議員のおっしゃること 港湾使用料の低減というものが、実際にどう結 ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 びつくかということを我々としては慎重に判断し ○又吉健太郎議員 皆さんがもっている那覇港経 ながら、先ほど申しましたように、経営改善プラ 営改善プランの中では、港湾施設使用料の見直し ンというのは、我々の経営健全化をどういう形で という項目があるんですけれども、それは原価計 達成するかということで、ややもすれば値上げを 算ですとか、周辺類似施設の料金比較ということ するような形の面が強いわけですけれども、我々 をやって、改定するというのは基本的に値上げし といたしましても、那覇港の活性化のためにどう たほうがいいかというような、そういった視点が いう形の低減措置、それがどのような効果がある 込められていると思うんですけれども、那覇港を かということを判断しながら検討してまいりたい 活性化させていきましょうという戦略的視点に立 というふうに考えております。 つのであれば、これは思い切って大胆に低減して、 ○議長(崎山嗣幸) - 24 - 又吉健太郎議員。 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) ○又吉健太郎議員 ありがとうございます。 して、5年後、平成25年を目処にできるというこ すぐ低減を実現しましょうという話ではなく とはありましたけれども、じゃそれまでどうする て、那覇港管理組合というのはもちろん、ここの んですかということを聞きたいと思うんですけれ 運営が、経営が健全にいくようにという視点もも ども、どうでしょうか。 ちろん当然でありますけれども、県経済の玄関口 ○議長(崎山嗣幸) として港を預かっているわけですから、沖縄県経 ○副管理者(堤敏郎) 済を活性化させるために、港を活性化させるとい もだと思いますけれども、我々としましては、で う視点もぜひとも忘れないでいただきたい。 きるだけ早くクルーズ船バースの専用岸壁をつく 堤敏郎副管理者。 又吉議員のご心配はもっと 低減することによってのメリットがどれだけあ るという形で動いてまいりまして、ターミナルそ るのかという検証作業を、実際に低減措置を実施 のものにつきましては、主にCIQ施設になるわ するかどうかは別として、1つのシミュレーショ けですけれども、現在も、これまでもありません ンとして皆さんのほうでやっていただければと思 し、現在ない状況がいつまで続くのかという形で、 いますので、よろしくお願いいたします。 我々も早急に設置したいという形で取り組んでい 次にクルーズ専用バースの件なんですけれど るところであります。これにつきましても、財源 も、先ほどこれまで7回、年内には合計10回を予 の問題でありますとか、CIQがどういう形で使 定しているということがありました。1隻あたり、 われるかということを含めまして、現在調査に入 例えば経済効果というのはどれぐらい見込まれて っているわけですけれども、これまでもいくらか いるのでしょうか、改めてお聞かせください。 調査してきているところでありますけれども、C ○議長(崎山嗣幸) IQそのもののやり方も年々変わっていくことが 休憩します。 午後1時33分休憩 ありまして、強化されているところもございます 午後1時34分再開 し、お客様の快適性と出入国の安全というのが相 ○議長(崎山嗣幸) 再開します。 反するところもございますので、我々はできるだ 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) け早急に利便性の高いターミナルをつくりたいと ちょっと手元に資料がござ いうことで努力しているところでございます。 いませんので、間違っているかもしれませんが、 ○議長(崎山嗣幸) 総合事務局が実施しました経済効果の試算では、 ○又吉健太郎議員 確か60回の入港で12億円か10億円ぐらい、1隻に も、5年後できるのが1年前倒しして24年になり つき5,000万円程度の経済効果でなかったかとい ましたという話は、もしかしたら、あるかもしれ うふうに記憶しております。 ませんよ。でも、それまでどうするんですかと。 又吉健太郎議員。 できるだけ早急にと言って ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 ○又吉健太郎議員 無視できない経済波及効果だ も売店もない。トイレに行きたいなと思っても、 と思いますけれども、実際に場所を見てみると、 トイレもない。こんな状況ですよ。やっぱりター ターミナルは先ほどの答弁にあったように、あり ミナルが完成するまでは、何か暫定的に彼らを迎 ません。5年後にしかできないというような現状 え入れる方法というのを考えなければいけないん ですよ。長い船旅を終えて船が着きました。降り じゃないかと思っているわけですけれども、どう 立ったら、何もないんですよね。何もないんです でしょうか。 よ。ターミナルができるのは5年後ですよ。5年 ○議長(崎山嗣幸) これだって喉が渇いたと思っても、自動販売機 休憩します。 間何もない環境で船を迎え入れるのが、本当に沖 午後1時38分休憩 縄のホスピタリティ溢れる受け入れの仕方である 午後1時38分再開 のかというと、私はそうではないんじゃないかな ○議長(崎山嗣幸) と思うわけですよ。ターミナルの話はきのう契約 堤敏郎副管理者。 - 25 - 再開します。 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) ○副管理者(堤敏郎) 現在、何もない状況という り、迎え入れるということを考えたら、自動販売 のは、我々としましては、これまでの状況と変わ 機の1つや2つ、あるいはトイレなども、そんな らずにいるということで、まちに近い専用岸壁が ものは撤去可能なわけですから。そういうことは できたということは大きな改良点ではないかとい ぜひとも考えていただければなと思います。 うように思っているんですが、飲み物等につきま あるいは、これは1つの私見なんですけれども、 しては、我々としては桟橋につきましては、彼ら 例えば那覇市内の中にもまちの一画に車を改造し の乗り降りの結節点でありますので、船の中で飲 たパーラーみたいなものがあるじゃないですか。 み物、食べ物、旅客の方々はすべて生活はまかな ああいった人たちにクルーズ船が入港する時間を われているわけなので、降り立って何か食べたい、 教えて、並べるだけでも1つの風物詩にはなるか 飲みたいというような方々は、あまりいないので もしれませんよ。彼らが食事も提供する、飲み物 はないかというように思っております。 も提供する。その結果、彼らは終わったらすぐ移 トイレにつきましては、我々も必要性を感じて 動しますから、別に港湾施設の妨げになるもので おりまして、今あるトイレは非常に小さいもので もない。それによって観光客、クルーズ船利用者 すから、そういう不便に応えるために、今年、来 の皆様が少しでも喜ぶことがあるのであれば、私 年のうちに新しいやや大きめのものをつくってい はそういったことも考えられるんじゃないかなと きたいというふうに考えております。 思っているんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 ○議長(崎山嗣幸) ○又吉健太郎議員 これまでもなかったから、今 ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 優先順位の問題かというふ までと変わらないからいいんじゃないかという答 うに思っておりますけれども、実は、私が実際に 弁がありましたけれども、私はそれはお客様を迎 クルーズ船を迎えに行ったときに感じたのは、で え入れるにあたっての立場を考えたら、そういう きるだけ近いところにタクシー乗り場がほしいと 答弁ではいけないんじゃないかなと思うわけであ いう方がいらっしゃいまして、クルーズ船乗客は、 ります。本当にそういう認識でいいんですか。 ご承知のように高齢の方もいらっしゃいますの ○議長(崎山嗣幸) で、実際には我々インフォメーションの場所をつ ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 我々といたしましては、現 くったり、タクシー乗り場は若狭の駐車場の、わ 状よりできるだけ早めに改善していきたいという りと陸側に寄ったところにしか設けられないとい ことでやっておりまして、そのタイミングが暫定 う形で、それも現在、工事中なものですからふ頭 供用したらすぐにターミナルがあるという形でで 用地が狭いということによるものだと思います。 きていないというのが現状でございますけれど 我々としてはできるだけ広いスペースを残した形 も、我々としては、これまで以上に改善された環 で、自由度の高い利用をしていただきたいという 境でお迎えできているということに対して前向き ふうに思っておりまして、そこにパーラー等々、 に判断しているところでございます。 それは非常に我々も魅力的だというふうに思って ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 いるんですけれども、中まで入れたときにバスと ○又吉健太郎議員 先ほど、船内に全部あるから か、ほかの交通とどう輻輳するかということもご 飲み物がほしい人はいないんじゃないかという話 ざいますので、現在のところはできるだけスペー もありましたけれども、私はいると思いますよ。 スの広い形で残しておきたいというふうに思って 海外から来て、降り立って、すぐ円を使いたいと おります。 いう人もいるかもしれないわけじゃないですか。 パーラー等々につきましては、また、今後のい 日本の飲み物ってどういうものなんだろうと。自 ろいろな使い方を将来にわたりましては、ウォー 動販売機がたくさん並んでいるわけですよ。そう ターフロントの中で活性化を含めた取り組みがな いったものも1つの演出だと思うんですよ。やは されるというように考えておりますし、現在、な - 26 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) にぶんあそこは臨港道路空港線の工事で錯綜して うものを策定中でございます。 おりますし、さらにターミナルの整備拡張工事も 整備計画につきましては、無駄な投資をし過ぎ 継続中でございますので、あまり輻輳させるよう たという観点から、5カ年計画が既定の事実にな な形は好ましくないのではないかというように考 って、それが勝手に動き出すというのを防ぐため えているところでございます。 になくなったわけですけれども、我々はある程度 ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 の目標値をもちながら整備を進めているという形 ○又吉健太郎議員 パーラーというのも1つの案 でございまして、確固たるものの、昔のように5 として、私は今の現状を何とかしたいという思い カ年、10年というような形のものはもっておりま から提案しているわけです。別にパーラーの人か せん。 らお願いされてこんな質問をしているわけでもな ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 いんですね。10台、20台その中に入れてくれとい ○又吉健太郎議員 確かに5カ年計画をやって、 う話でもないわけですよ。2、3台ぐらいでもま この5カ年計画にこだわって、社会情勢が変わろ ずやってみて、それでお客さんが入ってきたとき うがこれをやるんだということになると問題はあ に利用すれば、あ、やっぱり飲み物、食べ物、ほ るかもしれませんけれども、私たち議員としてチ しかったんだ、というような調査になりますし、 ェックしている立場として、皆さんの計画全体像 私はまず船主からしたら、出入りが自由だという がなかなか見えないところがあるんですよね。一 ところで、彼らのメリットは十分達成されている。 体どういう懸案事項があって、どういった施設の だけど利用者、観光客の皆様に対してのサービス 整備が必要で、何年後には例えばこの建物の改修 向上という視点は、ぜひとも、いろいろ試行錯誤 が必要なのかとか、そういった全体像が見えてこ していただいて、今近いところに港をつくったか ないわけですよ。そこはぜひお示しになっていた らそれでいいじゃないかと、前よりましじゃない だきたいと思うんですけれども、どうでしょうか。 かということではなくて、もっと前向きに、前向 ○議長(崎山嗣幸) 休憩します。 きにいろいろ考えていただければと思いますの 午後1時47分休憩 で、よろしくお願いいたします。 午後1時48分再開 次に、港湾関連施設の整備計画などについてな ○議長(崎山嗣幸) 再開いたします。 んですけれども、これは先ほどからお話がありま 堤敏郎副管理者。 したけれども、例えば、普通の地方公共団体です ○副管理者(堤敏郎) と5カ年計画があるわけですよ。こういったもの に、5カ年計画なり、長期計画なりというものは、 というのは、皆さんもっているんですか。 今はつくらない形で動いておりまして、我々とい ○議長(崎山嗣幸) たしましては、新しい予算を組むときに、全体の ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 先ほどお答えしましたよう 昔は港湾整備5カ年計画と 計画の中で予算を組んでおりますので、その中で いうものがありましたけれども、5カ年計画につ ご説明をさせていただいて、意見交換をさせてい いては、見直されて現在、廃止されておりますの ただければ有難いなというふうに考えておりま で、おそらく5カ年計画というものはどこの港も す。 現在、おそらく持っていないものだと思います。 ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 そのほかに中期計画を策定しようという動きが ○又吉健太郎議員 今、全体の計画の中で予算を ありまして、我々も中期計画を一部、総合事務局 組んでいるというお話がありましたけれども、単 等々と作業中でありましたけれども、これもいつ 年度だけじゃないんですよ、私が話しているのは。 の間にか立ち消えになったというか、この行く末 来年どうなるの、再来年どうなるのという、中長 がちょっとはっきりしない形で、途中までは整備 期的な見通しが見たいと言っているわけですよ。 して、5カ年計画と類似したような中期計画とい 例えばこの建物はいつまで使えるんですか。例 - 27 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) えば、例ですよ。 ○議長(崎山嗣幸) 堤敏郎副管理者。 ○議長(崎山嗣幸) ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) 我々の努力不足もあるかと この建物はいつまであるか 思いますけれども、港湾の整備の仕方といたしま ということにつきましても、お答えするような計 しては、港湾計画がございまして、港湾計画の中 画になっておりません。 に我々4本柱もしくは5本柱があるわけです。国 我々の話している計画というのは、大きくしま 際物流の振興でありますとか、国際観光の振興、 すと港湾の全体計画があります。これは10年なり、 それからふ頭再編、環境保全、安心・安全の確保、 15年間の計画ですけれども、その中で短期的に翌 こういったものを大きく掲げてありまして、それ 年度の計画を立てるときに、その施設に対する次 ぞれの施策に沿って我々は今進めているところで 年度、何年度という計画が立っていくわけです。 す。 その中で、ややおぼろげながら、5カ年計画に近 現実には貨物が伸びなくて必要ないところにも いものというのが見えるわけですけれども、5カ のはつくらないという形が、これは国土交通省、 年計画というものをつくるということは止められ 財務省で徹底されておりまして、貨物のない必要 ているので、できていないという形です。ですか のない岸壁については、新規着工はできない形に ら全体像の中で我々が、例えば管理組合なり、議 なっております。 場をどういう形にするか、長期的にはそこの駐車 我々が現在進めておりますのは、浦添ふ頭に整 場のところに移転しようかという話し合いが今さ 備をして、物流の再編を行って、物と人を分ける れたりはしているんですけれども、具体的にそれ 作業を今進めているところでございます。そのほ はいつから、どうしようかということについて、 か臨港道路の体系をつくりまして、ふ頭再編と物 多分、5年ぐらいのスパンの違いがあると思うん 流の流れの効率化を進めているという形になって ですけれども、まだこういった計画は持ち合わせ おります。その中で我々が単年度ごとに、その必 ていないということで、非常にわかりづらい形に 要な予算を組ませていただいているという流れに なると思いますけれども、これらにつきましては、 なっておりまして、全体像としては、我々として 意見交換させていただいてご理解いただければ有 は理解しているつもりですけれども、非常にわか 難いなというふうに思っております。 りにくいというご指摘がございますので、これか ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 らどういう形で意見交換をさせていくかにつきま ○又吉健太郎議員 この施設というのは、あくま して、お互いに意見交換をさせていただければ有 でも1つであって、計画の全体像が全然見えてこ 難いというふうに思っております。 ないんですよ。港湾計画というのもありますけれ ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 ども、昨今、取扱荷物のほうは伸びてませんから、 ○又吉健太郎議員 先ほど国際物流などの話もあ はたしてこれ以上の岸壁ふ頭の整備が必要なのか りましたけれども、港湾計画をつくった時点でそ という議論は、これはやらないといけないわけで ういう話もありましたよ。現状はうまくいってい すよ。その議論をするためにも、まずはどういう ないということは、まず、港湾計画の改定をやら 計画があるんですかということが見えないといけ ないといけないと思うんです。このへんについて ないですよね。毎年、毎年小出しにされても、私 の認識はどうですか。 たちはこれ判断しにくいわけですよ。ぜひともど ○議長(崎山嗣幸) ういう状況になっているのかというのを、まず見 ○副管理者 ( 堤敏郎 ) せていただいて、そこから議会と一緒になって議 は、かなりの長いスパンで考えておりまして、港 論をしていくという、まずは情報共有から始めて 湾計画の作業というのは多大な労力が必要なもの いただきたいと思うんですけれども、どうでしょ ですから、必要なときに大体10年ぐらいで改定す うか。 る形ではないでしょうか。 - 28 - 堤敏郎副管理者。 港湾計画の策定そのもの 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) 大きく社会情勢が変わって、現在の港湾計画で 例えば、防波堤が短いために、ときには浦添ふ の小さな変更では読めなくなった段階で変更する 頭に泊まるべきものが泊まれなくて、新港ふ頭に 形が一般的だと思います。 移る回数がどうなっているかとか、また、こちら 現在におきましては、我々としてはいろいろな の那覇ふ頭に着いている船を再編する必要性はど 小規模の変更はございますけれども、全面改定と こまであるのかといったような議論をそれぞれ踏 いう形での必要性については考えていませんの まえて、港湾計画はできているわけなので、どの で、国際物流が予想より下回ったからといって、 貨物が増えたらいつまでというのは、数字的には 港湾計画を改定しなければならないという考えで 非常に難しいです。港湾計画論としては、待ち行 はおりませんけれども、これからしてどこまで現 列とか、いろいろな手法を使って、はたして新し 在の計画と実態をすり合わせていけるかという状 い岸壁の投資が便益に見合うかどうかというよう 況を判断しながら進めていかなければならないこ な計算をするわけですけれども、そういった計算 とは事実だというように認識しております。 を港湾全体でどのように仕組んで組み上げていく ○議長(崎山嗣幸) かという話になりますので、非常に難しいご質問 ○又吉健太郎議員 又吉健太郎議員。 率直にお聞きしますけれど だというふうに思いますが、我々としては那覇港 も、港湾計画改定は、今、必要はないとおっしゃ というのは結構、日本の港としては非常に活用さ っていますけれども、今現在、港湾計画がありま れている港ですので、これから新しく、今つくっ すよね。その中でじゃどの程度まで、今の物流の ている岸壁、浦添8号ふ頭だけなわけです。これ 量だったら必要なんだということは、お示しする 以後どういう形にするかということにつきまして ことはできますか。 は、先ほど又吉議員の話にありましたように、新 ○議長(崎山嗣幸) 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) 規貨物がどれぐらい増えるかという形とも勘案し ご質問の意味がよくわかり ながら、本当にそこの投資が必要かという査定に ませんけれども、現在の港湾施設でどの程度の貨 ついては、厳密にされているという形になってお 物をまかなえるかというご質問であれば、現在の りますので、何も無節操にものがつくられていく 施設で現在の貨物というものは、数字的にはまか というような形になっていない、ということだけ なえているわけだと思います。 はご理解いただきたいと思います。 しかしながら、現在、人と物とが錯綜している ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 場所もありますので、そこの整備を進めながら、 ○又吉健太郎議員 私は、無節操につくられてい 新規の事業にも応えられる形での整備を進めると るとは思っていないですよ。ただ、計画が計画ど いうことになっているというふうに理解しており おりにいっていないところがあるじゃないです ます。 か。港湾計画そのものに。今現在、実情にあった ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 ところでやっている結果、一体皆さんがどういう ○又吉健太郎議員 新たにふ頭岸壁をつくらなか 計画になって、どこに進んでいるのかというのが った場合、今現在のキャパで、どれぐらいの新規 客観的に見えにくいという状況なんですね。それ 事業に応えることができて、この新規事業を越え をもっと見えやすくしてもらいたいということで ると新しくつくらないといけないという、このポ ありますので、少し工夫していただければと思い イントはどこですか。 ます。 ○議長(崎山嗣幸) ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 最後に総合事務局の廃止論についてなんです ただいまのご質問は、港湾 が、確かに方針が明らかになっていない仮定の話 計画そのものですね。非常に根本的な質問ですの ということはありましたけれども、たとえが違う で、現在どの地点にあるかというのは非常に端的 かもしれませんけど、米軍基地の跡地利用計画と には答えられない状況です。 いうのも、返還をいつするかわからないけど準備 - 29 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) するわけですよ。これはいつやっても対応できる ゃなくて、許認可事業みたいなものもあるわけで ように。この総合事務局の廃止論というのも、そ すよ。そういったものについてもどういうふうに れが見え隠れしている以上、いつになるかまだわ 住み分けしていくのかとか、シミュレーションは からないですよ。形もわからないけれども、それ やっていて全然損はないと思いますよ。議論が始 は国が決めて押し付けられたということで、県が まっていって、国が決めたとおりにくるのではな 慌てるということにはなってはいけないと思うわ くて、沖縄県からこれは必要、これはいらないと けですよ。そこはやっぱり戦略的に、この部門に いうことはやるべきですし、それは港湾組合とし ついては県の仕事にしていこう、この部分につい ても然るべきだと思います。最後に答弁お願いい ては港湾組合の仕事にしていこうとか、そういっ たします。 た議論は私は始めないといけないと思うんです。 ○議長(崎山嗣幸) これは私は 、「備えあれば憂いなし」という言葉 ○副管理者(堤敏郎) もありますけれども、準備をするというのは必要 ざいましたけれども、我々の港湾関係では特に許 なことだと思いますけれども、認識はどうですか。 認可業務というか、貸付についてはありますけれ ○議長(崎山嗣幸) ども、許認可業務、一般的に言われているものは ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 堤敏郎副管理者。 先ほど許認可業務の話がご 私どもの管理組合の行う業 特にないというふうに思っておりますし、これま 務というのは、港湾に特化してございますので、 で我々の作業している中で、総合事務局と連携を 仮に、先ほど申しましたように、総合事務局が廃 とりながら進めてきたことについて、それは仮に 止されて県のほうに移譲された段階でも、我々の 総合事務局が廃止されたからといって、人員はも 管理組合は、港湾整備に管理運営に関するものに ちろん問題ありますけれども、大きく様相を展開 特化した形で移譲されるというように理解してお するようなものではないかという考えでございま ります。 して、それに類しない大きな投げかけ、もしくは 具体的には実際に整備する那覇空港、港湾、港 施策等があった場合については、また、別途議論 湾空港整備事務所の港湾部門、那覇港部門につい しなければいけないかもしれませんけれども、今 て、だれがどう引き取るのかという話もあります の段階では先ほど申しましたように、どういう動 し、総合事務局の本庁がやっていますいろいろな きがあるのかということを、もう少し我々として 調整業務をどこで行われるのかという話もありま は見極めても遅くはないのではないかというふう すし、予算要求の仕方もいろいろ変わっていくで に考えているところでございます。 しょうけれども、我々としてはどういう形で議論 ○又吉健太郎 が進むのかを見極めていきながら議論しても、現 ○議長(崎山嗣幸) 段階ではそれほど後れを取るというような状況に 先ほどの安慶田光男議員の那覇港管理組合工事に はなっていないというふうに認識しているところ ついての答弁中、改めて説明を行いたいとの申し でございます。 出がありますので、答弁を許したいと思います。 ○議長(崎山嗣幸) 又吉健太郎議員。 ○又吉健太郎議員 先ほど議論を見極めてからで ありがとうございました。 ここで堤敏郎副管理者から、 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) 先ほど資料が手持ちにござ も遅くないという話もありましたけれども、沖縄 いませんので、安慶田光男議員には後ほど資料を の立場では、戦略的に議論をリードするという視 お渡しするという形でご答弁させていただきまし 点もあると思うんですよ。そこはこういうふうに たが、これはまだ最終ではありませんけれども、 したほうが、県の機能強化になるんだと。港湾組 概略の数字がございますので、皆様にお答えした 合としても、もちろん三母体ありますから、港湾 いというふうに思います。 組合の視点というのが、独立した考えになるかど 平成15年から港湾計画完成までの金額といたし うかはわかりませんけれども、例えば整備だけじ まして、先ほど4,470億円というのが概算でござ - 30 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) いまして、平成15年度から平成20年度までの国の プションに県知事も参加されましたし、その当日、 直轄、それから管理組合の事業、さらに浦添の整 26日の25時、1時20分頃、一番機がこの貨物ハブ 備では、浦添市の土地開発公社の事業がございま に到着をいたしました。県経済の未来を占う意味 して、それらの6年度分の合計が825億円程度に でも、大変大きな機会でありましたし、私もこの なっておりまして、進捗率にいたしますと、約18. 議会で質問をするたびに、ANAの国際貨物ハブ 5%という形になっております。 との連携をいかに図っていくかということは重要 それから、関連しますけれども、先ほどの総合 であるということを申し上げました。 事務局発注の事業でございますけれども、我々の 前回の議会で提案をいたしました、この事業の 認識としましては、情報公開等々、政権が変わっ 説明会をぜひ那覇港振興協議会の皆さん方を集め たから変わるというものではなくて、工事発注に て、ぜひやっていくべきではないかという質問を つきましては、前々から総合事務局は公開すべき させていただきまして、その折に副管理者から連 ものは公開しておりますので、ただ、中の仕分け 携をしていきたいという話をされておりましたの の仕方が今さらに精査しないと、地元と本土とい で、この後の状況、説明会を実施されたのかどう いますか、ゼネコンとナニコンとか、そういう仕 かということについて、お答えをいただけますで 分けになっていないということなので、それにつ しょうか。 いてはこれから精査したいと思います。以上でご 2番目、先日、那覇港管理組合の議会で視察に ざいます。 ○議長(崎山嗣幸) 行ってまいりました。初めて港湾管理組合の議会 引き続き、一般質問を行いま 議員となって、他の港について調査をすることと す。 なりました。 上里直司議員。 ○上里直司議員 私は那覇港の状況が当然だというか、普通の状 こんにちは。 態だと思っていたものですから、他の港を見たと 前回の議会に引き続きまして、最終質問者とな きに、いろんなものを感じることがあって、とり りました。できるだけ私の思いも述べながら、質 わけこの港湾区域内における放置車両や不法投 問をさせていただきます。 棄、これが一体どうなっているのかということに 私までの3人の質疑の中で、大体、管理者や副 ついて、答弁を求めたいと考えています。 管理者のお考えや方針がわかってきましたので、 3番目、那覇港における地球温暖化対策につい 割愛する部分は1つ申し上げておきます。 て、(1)番目は防止に向けた取り組み状況につい 1番目の質問項目において、物流コストを引き て。 下げて港湾利用にかかる公租公課の軽減を図っ (2)番目は、気候変動における対策をどうとら て、それをメリットととしてインセンティブでや れているのか、お聞かせください。 るべきじゃないかという趣旨で質問をしておりま 4番目、これは自然保護についてというのは、 したが、先ほどの質疑を聞いても、大まかにイン 私の思いでもありますし、那覇港の整備方針のい センティブを設けて取扱量を増やすとか、新規就 くつ掲げられている中の1つの項目でもありま 航を図るという考えはないんだというような発言 す。その意味でも、今回、波の上の先にできまし をされていましたし、そういうことが個別には対 たビーチ等々、その沖合いにも貴重な自然が残っ 応するけれども、大まかな方針ではないというこ ているということも先日、お聞きしましたし、ま とがわかりましたので、このへんについては質問 た、キャンプキンザーの沿岸部にも貴重な自然が を省きたいと思っております。 残っているというような調査も、もうすでにされ それでは、質問をさせていただきます。 ております。 先月の10月26日、ANAの国際貨物ハブが供用 そこでお伺いいたしますが、この貴重な自然保 開始をされました。その供用開始を祝ってのレセ 護について、どういうふうな取り組みをしている - 31 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) のか。また、那覇港管理組合が主体となった自然 まして、流通の効率化を図るなど、これら施策の 観察会というものを実施しているのかどうか、お 充実を図り、地球温暖化対策に取り組んでまいり 聞かせください。 たいと考えているところでございます。 5つ目、浦添ふ頭用地の開発の進捗と、その可 また、港湾における気候変動への対策につきま 能性についてお伺いいたします。 しては、高潮や台風の大型化によります対策が考 これは先ほど又吉議員からも質疑がありました えられますが、那覇港におきましては、関係機関 けれども、一体、今後、ふ頭用地の開発というの と連携を図り対応していきたいと考えているとこ はどうやって進んでいくのか。確かに計画の中で ろでございます。以上でございます。 は図は描かれていますけれども、これがいつでき ○議長(崎山嗣幸) あがって、どのように進んでいくのかというのが ○副管理者(堤敏郎) 全く見えない状態でありまして、ちょうど浦添ふ お答えいたしたいと思います。 頭用地の部分というのは、臨港道路の浦添線の埋 堤敏郎副管理者。 残りの上里議員のご質問に まず、第1点目の(1)の港湾関係者のANA国 め立てがもうすでに始まっていますので、この開 際ハブの説明会について、お答えいたします。 発の進捗や、その可能性というものは、おそらく 私ども、上里議員のご提言にありましたように、 多くの県民が興味や関心を抱くことかと思いまし 港湾関係者に声をかけて説明会を催そうかと思っ て、質問をさせていただきました。 ておりましたところ、去る9月14日に那覇の商工 残りは自席にて再質問をさせていただきます。 ○議長(崎山嗣幸) 会議所貿易部会の主催によります、初めての民間 仲井眞弘多管理者。 ○管理者 ( 仲井眞弘多 ) 企業を対象とした「国際航空物流拠点の形成につ 上里議員のご質問の中 いて」という説明会が開催されるということを伺 で、那覇港における地球温暖化防止に向けた取り いまして、那覇港管理組合としましては、この機 組み及び気候変動への対策についてというご趣旨 会を活用して、空港と港湾の新たな連携を図ると のご質問に恐縮ですが、一括して答弁させていた いう観点から、当該説明会への積極的な参加を港 だきます。 湾関係者へ呼びかけまして、港湾関係者からは14 港湾におきましては、これまで全国的にモーダ ルシフトなどによる CO 2 社20名が参加いたしまして、県と全日空の責任者 削減につきまして、取 から国際貨物ハブについての説明を受けまして、 り組んできたところでございます。 那覇港における対策といたしましては、CO 十分な知識を得ることができました。 2 次の(2)割愛させていただきまして、2番目の の吸収源として緑地の整備はもとより、国道58号 ご質問にお答えいたします。 を含みます近隣道路の慢性的な交通渋滞緩和によ 放置車両、不法投棄の実態についてお答えいた ります排出ガス抑制が図られることから、臨港道 します。 路の整備に取り組んでおります。空港線や那覇1 当組合が管理する港湾は、那覇、新港、浦添、 号線、及び2号線につきましては、平成22年度に 泊の4ふ頭からなってございますけれども、いず 完成予定であります。浦添線につきましても、関 れのふ頭におきましても放置車両、不法投棄ゴミ 連用地の整備が実施されているところでございま が発生しておりまして、その対策に苦慮している す。 ところでございます。 また、港湾に停泊中の大型貨物船等への陸上電 当組合といたしましても、このような不法投棄 力設備の設置につきまして、日本におきましては、 物等が発生しないように看板等の設置、担当職員 東京港で調査が始まっております。その動向を注 のパトロール等の実施、警備員を配置するなど対 意深く見守ってまいりたいと考えているところで 策を講じておりますけれども、十分に防止できて ございます。 いないのが現状でございます。 さらに、今後、船社や港運事業者と連携を行い こうした不法投棄物のうち、放置車両につきま - 32 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) しては、張り紙等による撤去通知や車両番号等か これは管理組合が作成しておりますけれども、自 ら所有者の照会を行って、文書による撤去通知を 然学習等に生かせるようにいたしております。 行っております。 その実施例といたしましては、去る5月15日に、 しかしながら、それでも応じない者や所有者が 波の上ビーチにおきまして、地域の小中学生を対 判明しない場合については、所定の手続きを経て 象とした、シュノーケリングを行いまして、安全 廃棄物処理業者へ処分を委託してきているのが現 講習を兼ねた自然観察会を実施いたしました。 状でございます。 また、海の日のイベントにおきましても、県民 また、産業廃棄物やゴミ等につきましては、投 ・市民を対象として、大型水中観賞船を活用して、 棄した者の特定が難しく、最終的には、当組合の 那覇港の海底生物などの自然観察会を実施してき 負担で処分しているのが現状でございます。 たところでございます。 続きまして、4点目の那覇港湾区域の自然保護 さらに、直轄事業におきましては、環境共生型 と自然観察会の取り組みについてお答えいたしま 防波堤の整備に向けた検討も行われているところ す。 でございます。 那覇港の整備にあたりましては、那覇、浦添市 今後とも、環境に配慮した港湾整備に努めまし に近接して存在する貴重な自然環境を次世代に継 て、自然学習やエコツーリズムの場として、利活 承すべき財産として、適切に保全・活用すること 用が図られるよう取り組んでまいりたいというふ により、人と自然が共生する良好な港湾環境を形 うに考えております。 成するということが重要と考えておりまして、平 続きまして、浦添ふ頭開発の進捗と、その可能 成15年3月改訂の港湾計画における計画方針の1 性についてでございます。 つといたしておるところでございます。 ご質問の趣旨と我々の答弁と多少食い違うとこ したがって、可能な限り、自然環境を保全する ろがあると思いますが、現状を申しますと、那覇 とともに、市民や来訪者が海や港に親しめる空間 ふ頭地区における用地開発そのものにつきまして を確保するよう取り組んでおりまして、浦添地先 は、那覇港管理組合事業として、浦添ふ頭8号岸 におきましては、海域環境保全ゾーンを設置し、 壁及び浦添東緑地の整備を実施中でございます。 保全・活用維持管理等のあり方を検討するため、 平成21年度末における進捗率は、浦添ふ頭8号 「海域環境保全マニュアル」を作成しております。 その中で、現在施工中であります、浦添ふ頭地 岸壁で49%、浦添東緑地が11%となる予定でござ います。 区公有水面埋立等の事業に際しましては、工事中 また、臨港道路浦添線及び都市機能用地の整備 のモニタリング調査(環境監視調査)を実施してお につきましては、現在、浦添市土地開発公社によ りまして、必要に応じて保全・維持管理措置を実 る公有水面埋立事業を実施中でございまして、平 施することにしております。 成21年度末における進捗率は、53%となる予定と 那覇港における自然観察会などの取り組みとい 聞いております。 たしましては、浦添地先におけます、空寿崎いわ 浦添ふ頭地区における今後の港湾施設の整備に ゆるカーミージーと呼ばれているところでござい つきましては、平成15年策定の港湾計画に基づく ますが、その周辺海域におきまして、港川小学校 ことになりますが、港湾貨物量の推移や施設整備 の総合学習、カーミージー体験隊や自治会活動の の優先順位等を勘案して、港湾整備の必要性を検 自然観察会、浜下り体験等が行われております。 討した上で進めてまいりたいというふうに考えて また、那覇ふ頭から泊ふ頭にかけてのウォータ おります。 ーフロントにおきましては、豊かな海域環境が残 なお、臨港道路浦添線の北側部分約1 km の橋 されている水際線もございまして 、「那覇港みな 梁化につきましては、橋梁予定箇所沖合いにおけ とまちづくりマスタープラン」を作成しまして、 るコースタルリゾートや都市機能用地の埋立面積 - 33 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) の縮小を含む港湾計画の変更を準備中でございま た。そのときにちょうど土曜日にお伺いしました す。以上でございます。 ので、いわゆるさっき用語を説明していただきま ○議長(崎山嗣幸) したけれども、シャーシーというコンテナを運ぶ ○上里直司議員 上里直司議員。 それでは、再質問をさせていた 荷台がずいぶん臨港道路に横付けされているんで だきます。 すね。これはこういうあり方が望ましいのかなと、 まず、ANA国際貨物ハブについて、早速、取 非常に疑問ですし、ときには駐車禁止という表示 り組んでいただきまして、ありがとうございます。 がされているその横に停めている場合があるんで まだやっていないのかなと思いまして、質問しま すね。こういうケースについては、私が見ました したけど。 ら、シャーシーには会社の名前が入っているんで もう1つだけそれに付け加えて、提案をさせて すよ。ちゃんとこういうものを徹底していただい いただきます。 て、ここは駐車する場所ではありませんというこ 実は、県はもうすでに企業立地推進課が平成21 とで、指導するのがまず先だと思うんです。そう 年度沖縄経済特区視察ツアーの中に、国際貨物ハ いうことをなくすと、次に不法駐車や放置車両や ブを視察先として取り入れました。ということで 不法投棄の問題はありますけれども、こういうも 企業立地推進課は、特自貿や那覇自貿の地域にも のをまず改善すること。水際作戦ではありません 視察をさせていたわけなんです。ここで提案なん けれども、こういうものを見て、停めてもいいん ですけれども、先ほど副管理者がおっしゃってお だなというふうに受け止める方がいらっしゃいま りました県企業立地推進課との連携、この視察に すので、ぜひここの撤去というか、指導を徹底し 入ってないんですね。那覇港公共国際ターミナル ていただきたいと思うのですが、いかがでしょう とか、ロジスティックセンターが。副管理者、こ か。 の議会でも、私の答弁でもそこに連関させていき ○議長(崎山嗣幸) たいというご意思もありますので、そこは企業立 ○副管理者(堤敏郎) 地だとか、例えば関心がある企業が来た際には、 たシャーシーの件ですけれども、おそらく新港の どうぞ近くですのでこちらも見てくださいとい コンテナふ頭周辺の道路だと思いますけれども、 う、ポートセールスを海外でやられていますけれ これにつきましても、我々も非常に撤去といいま ども、そういう展開をぜひ国際貨物ハブと那覇自 すか、不法駐車を解消しないと交通の安全にも支 貿と、そして同じ那覇である那覇港公共国際ター 障が出るということを考えまして、実はしばらく ミナル、ロジスティックセンター、関連づけで必 前には一斉にパトロールをして、張り紙をしたり、 ずセットにしていただくよう、県の企業立地推進 撤去の通知をしてきたところでございます。しば 課というか、管理者にしっかり取り組んでいただ らくしますと戻ってきたりしまして、現在は我が きたいということの提案をさせていただいて、こ 物顔で駐車したりしておりますので、これにつき れは要望にとどめておきます。ぜひよろしくお願 ましても、どういう形で改善されていくかという いいたします。 ことにつきましても、さらに検討していきたいと 2番目、那覇港の港湾区域内の放置車両と不法 堤敏郎副管理者。 ただいまご質問にありまし 思っております。 投棄についてであります。 それから、先ほどご要望にありました、ちょっ 松山港と広島港にお伺いした際に、ずいぶん港 とこの質問ではないんですが、企業立地課との連 がきれいだなと思ったんですね。 携についてのお話ですけれども、我々は現在、企 放置車両、不法投棄という言い方もしましたけ 業立地課が進めていくことについて情報が不足し れども、実は前に不法駐車という問題が本当は大 ているところもありますけれども、那覇のハブが きな問題ではないかというふうに考えています。 できたということで、海事新聞社が海事関係者を 先週の土曜日に、那覇港を視察してまいりまし 募ってツアーを組んで12月に来るわけですけれど - 34 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) も、そのときには全日空のハブ空港と連携して沈 そのときに合わせてふ頭再編を行っていきたいと 埋トンネルとコンテナターミナルを視察していた いうふうに考えております。 だくという形になっております。情報でございま その先のキャンプキンザーの前面につきまして す。 は、どういうところをどういう形という具体的な ○議長(崎山嗣幸) ○上里直司議員 上里直司議員。 ものをまだ決めてございません。といいますのは、 ちょうど先週土曜日に視察とい もともと最初にとりかかるところは、確か内貿の うか見に行きましたら、新港ふ頭地区の中で私の コンテナ関係の岸壁として割り当てる場所だと思 前を走っていた大型トラックが転回しようとした いますけれども、それについての貨物量がまだ十 んですが、不法に停まっている車両等で転回でき 分伸びた状況ではございませんので、そこにすぐ なくて、ずいぶん往生していて、交通が混雑では 着手しなければならないというような状況には、 ないんですけれども、止まってしまったんですね。 今、至ってないのではないかというふうに考えて これは交通量が少ないということで皆さん停めら おります。 れていますけれども、実はそういう荷物が増えて、 また、浦添につきましては、臨港道路を優先的 そういう車両が増えてくると当然危険性が出てく に今進めていますけれども、これからどういった るわけで、やっぱりここは徹底的にというか、イ 形でコースタルリゾートの優先順位が高いのか、 タチごっこという言葉もありますけれども、何回 それとも別途、優先順位があるものが出てくるの も何回もやる業者は登録して、何回やったら次は か、それは見極めながら判断していく形になると ちゃんと法的な措置をとりますよというぐらいな 思います。ですからキャンプキンザー前面のふ頭 気迫というか、そういう指示をぜひ出していただ 用地についての優先順位は今決まってないという きたいと思っております。そういうことをしなけ ような状況でございます。 れば、停めていいんだと皆さん思いますから、ぜ ○議長(崎山嗣幸) ひそれを徹底していただきたいと思っておりま ○上里直司議員 す。 少し触れられていましたが、8号の岸壁が完了す 上里直司議員。 そうなると先ほど答弁の中でも 3、4をちょっと飛ばしまして、先ほどお話し ると、ふ頭の再編という答弁が今ありました。そ ましたふ頭用地の開発と進捗について、そこから の前の答弁の中に、浦添ふ頭部分の港湾計画の変 先にというか、多分ここで終わってしまいますけ 更が生じる可能性があるかもしれないとおっしゃ れども、質問させていただきます。 っていましたが、この8号岸壁の終了をもって、 今の浦添ふ頭用地、8号岸壁が49%の進捗だと 浦添ふ頭の用地、とりわけキャンプキンザーの沖 おっしゃっておりましたが、この8号も含めて今 合いの部分の埋立部分、ここについての計画の変 後、浦添ふ頭用地の中では、どの部分を優先的に 更が生じる可能性があるというふうに受け止めて 計画をしているのか、そこを教えていただけます よろしいでしょうか。 でしょうか。 ○議長(崎山嗣幸) ○議長(崎山嗣幸) ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 先ほど申し上げました港湾 現在進めている浦添ふ頭用 計画の変更というものにつきましては、臨港道路 地から、さらにキャンプキンザー寄りに埋め立て の一番北側の部分 、「カーミージー」あたりの最 ていく部分があると思いますけれども、現在我々 終セクションですけれども、そこの部分を浜とし といたしましては、キャンプキンザー寄りでない て残してほしいというご要望があったために、橋 南側の、いわゆる浦添ふ頭と呼んでいる港湾地域、 の形式にするという形にいたしました。橋の形式 防波堤で囲まれた内側について優先的に整備をし にしながら将来、コースタルリゾートとして埋め ていって、そこの埋め立て、8号岸壁を整備して 立てるままの計画ではおかしいので、コースタル いるところでございまして、そこを完成をして、 リゾートの計画を一部縮小して南側に寄せまし - 35 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) て、将来的にも橋になる部分を埋めない形でコー てられるのかどうかということを考えていくと、 スタルリゾートを計画するという形になっており これは埋立計画の変更も出てくるんじゃないか まして、その部分を現在、港湾計画の変更を準備 と、この2つを考えて私は計画変更があるのでは しているというところでございます。図面で見た ないかというふうにとらえたわけなんですけれど ほうがよろしいですか。 も、今、先ほどから副管理者が荷物の量や、経済 ○議長(崎山嗣幸) 情勢に応じてじゃないと、根拠がないとお金は出 ○上里直司議員 上里直司議員。 今見ていますので大丈夫です。 せませんと、査定がありますというお話を聞いて それでは、今、管理者がおっしゃった計画変更と いると、当然この埋め立ての港湾管理区域の、管 いうのは、橋の部分が変更が生じるからというこ 理組合が管理する浦添ふ頭用地のキャンプキンザ とです。つまり、これで言うと海域環境保全ゾー ーの区域の部分、ここについても厳しい査定が行 ン、コースタルリゾートの部分の位置が変わるか われるのではないかなというふうに受け止めてい ら変更が生じるということなんでしょうか。 ます。その意味で、浦添市はすでに埋め立てをし ○議長(崎山嗣幸) ているわけなんですよ。浦添市からこのふ頭用地 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) 臨港道路の一部分を橋梁化 の計画のあり方、もう一度変えていただきたいと したいと。浜として残すのが最善だという地元の いう要望は出されてはいないんですか。 皆さんの意見がありましたので、我々としても残 ○議長(崎山嗣幸) していこうという形で取り組んでいるわけですけ ○副管理者(堤敏郎) れども、残したままで前を埋め立てる計画のまま らく多分、イメージが違っているのかなという感 だと整合性がとれませんので、橋にして浜を残す じを受け取るんですが、現在、土地開発公社が行 からには、その前の埋め立ても減らしながら将来 っております都市機能用地の事業というのは、こ 的に浜を残す形の計画に変更していくという形で の臨港道路の内側のところでございまして、こち ございます。 らの整備にかかわらず臨港道路ができれば、直接 ○議長(崎山嗣幸) ○上里直司議員 上里直司議員。 堤敏郎副管理者。 お答えいたしますが、おそ のアクセスができて、非常に土地的に有効な場所 私が確認したかったのは、それ となるところでありまして、そのものとこちらの がどうかということだけなので、実は臨港道路浦 整備とは直接連携しないというふうに考えており 添線の埋め立てが進んでおります。浦添市土地開 ます。 発公社が、公有水面の埋め立ての事業主体となっ ○議長(崎山嗣幸) 休憩いたします。 ています。これは道路部分に関しては、国が買い 午後2時37分休憩 上げるという方式で、緑地や都市機能の用地は浦 午後2時39分再開 添市が利用すると。分譲するのか何か知りません ○議長(崎山嗣幸) けれども。しかし、よく考えてみると、これは都 上里直司議員。 再開します。 市機能用地で、浦添市の立場で考えると、整備は ○上里直司議員 したものの、この計画が整備されないと、港湾計 機能用地も含めて、浦添市からふ頭用地の計画に 画が整備されないでおくと、せっかく埋め立てて ついて変更打診があるのかないのか。または、そ も使えない土地になってしまうのではないかとい の相談があるのかないのか。そこについてです。 うことを考えれば、この計画全体または一部でも ○議長(崎山嗣幸) 港湾計画のあり方を変えていくというような方向 ○副管理者(堤敏郎) になりはしないかというふうに考えています。 ふ頭用地に対して変更してほしいという要望はあ つまり、もう1つ先ほど申し上げていた、ふ頭 端的に聞きますけれども、その 堤敏郎副管理者。 現在のところ、港湾計画の りません。 の再編計画ということも考えれば、浦添ふ頭の埋 ○議長(崎山嗣幸) 立計画が本当にできるのかどうか。本当に埋め立 ○上里直司議員 - 36 - 上里直司議員。 そうすると、基本的なことをお 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) 聞かせいただきたいのですが、このふ頭用地の埋 連用地のめどが立たないというにもかかわらず、 め立てはこれはだれがやる予定になるんですか。 先にその建設が進められるという可能性があると そしてもう1つこれを都市機能用地と港湾関連用 いうことなんでしょうか。そうなってくると、港 地というのがありますが、都市機能用地、浦添地 湾計画の変更というのは生じるのかどうか。そこ 先の都市機能用地は、どういう形で浦添市に譲渡 をお聞かせください。 されるのか、そういう計画があるのかどうか、そ ○議長(崎山嗣幸) れをお聞かせください。 ○副管理者(堤敏郎) ○議長(崎山嗣幸) 仕方ですけれども、現在、臨港道路、浦添線の内 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 まず都市機能用地の整備の 港湾計画の中で、ふ頭用地 側の埋め立てを都市機能用地として浦添市の土地 の中の港湾関連用地と都市機能用地と分けてあり 開発公社が実施しておりますけれども、これはそ ますけれども、これまでの整備の仕方によります ういう埋め立てが緊急に必要だという形で需要が と、都市機能用地というのは、港湾に直接関連し あっての埋め立て事業になっているわけです。で ない土地で、一般的なものに分譲できる形の土地 すから将来その前面の埋め立てにつきましても、 になっておりますので、おそらく浦添の土地開発 仮にどこかの企業が土地がほしいという需要があ 公社が実施する形になるのではないか。これはま った場合に、その埋立免許を浦添市の土地開発公 だ事業が始まっているわけではないので確定して 社が取りたいということで申請をしてきて、我々 おりませんけれども、港湾関連用地につきまして 港湾区域の中の管理運営をしていますので、我々 は、おそらく港湾機能から管理運営の面から管理 が港湾計画に合っているかどうか判断をして、埋 組合が実施すべきような土地ではないかというよ 立免許を審査するという形になります。 うに考えております。 ○議長(崎山嗣幸) ○上里直司議員 そのときに、中身について特に港湾管理上問題 上里直司議員。 がなければ、特に港湾計画に変更なしでふ頭より そうすると、都市機能用地は、 先に進めることも可能ですし、ふ頭と一緒に整備 浦添市の土地開発公社が埋立の主体となると、こ していくことも可能ですし、それは需要のあるな れは那覇港の管理組合と関係がないということな しによりまして、かなり全体の進捗状況によって んですが。それだけ確認させてください。 も変わっていくと思います。 ○議長(崎山嗣幸) ○議長(崎山嗣幸) 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) これは浦添市の土地開発公 ○上里直司議員 上里直司議員。 ですから、さっきと繰り返しに 社が実施するならば、土地開発公社の独自の事業 なりますけれども、そういうことがあるのかどう になります。 なのかというのを、浦添市からしっかり話を聞い ○議長(崎山嗣幸) ○上里直司議員 上里直司議員。 ているんですかと。本当ならば、この計画がどう しかし、今まで議論をしてきて、 なるかわからないですよ。同時に進む場合もあり 港湾という施設というものは、都市機能用地であ ますし、港湾関連用地もつくり、都市機能用地も れ、それは港湾関連用地のバックヤードというか、 つくりという計画が立てられるかと思いきや、そ 隣接するから都市機能用地としても機能し得るも うではなくて先にその都市機能用地がつくられる のがあると、おそらく位置づけられているはずで 可能性もあると。しかし、その場合においても、 す。 港湾管理者としてはそうなるんだということを事 そうすると、私がさっき言ったように、その貨 前に説明を聞くはずなんですよ。勝手にその都市 物の需要量が伸びないし、先ほどいみじくも副管 機能用地が今まで計画したものよりも増えるとか 理者がおっしゃいましたけれども、8号が終了し 減るとかということを勝手に決められるはずはな た段階でふ頭再編すると言って、今私が申し上げ いと思うんですよ。そういう意味で浦添市からそ ているのは、キャンプキンザーの先ほどの港湾関 の先に都市機能用地を開発するんだという打診 - 37 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) や、そういうことでの計画変更の打診があるのか ○上里直司議員 今、私が言っているのは、よう どうかということをお聞かせください。 やくかみ合ったようですけど、那覇港の臨港道路 ○議長(崎山嗣幸) の埋め立ての道路の先の話です。今言っているの 吉村清副管理者。 ○副管理者(吉村清) ご質問の意味がよくわかり は。 ませんけれども、確かにそうだと思うんですが、 それはふ頭用地なんですが、浦添市が自主的に 臨港道路浦添線、この事業との関連との質問だと 自分のお金でやる意味では、これは港湾管理事務 思いますけれども、そうでしょうか。 所は関知しないと認めるものであるという発言な ○上里直司議員 んですよね。 いいえ、違います。 ふ頭用地の開発です。 ○副管理者(吉村清) だから、これは港湾計画に書いてあるから私は 違うんですか。 今質問しているのであって、そうなってくると計 今の浦添が、土地開発公社や埋立事業を推進し 画に変更を生じるのではないかと。私は最初に副 ています。今、その中身は道路用地と緑地部分と、 管理者が説明したのは、橋の位置をずらすとかそ そして浦添市の自主事業になる都市機能用地の埋 ういう話をしているのではなくて、那覇港全体の め立てがあります。この3つあるんです。 計画を鑑みて、その中で浦添ふ頭用地が果たす役 この都市機能用地は9.6ha あるんです。そして 割というのは最初はあったかもしれないけれど 緑地の部分はもちろん管理組合、道路敷は私ども も、その中で需要の伸びが落ち込むかもしれない、 が埋め立てをして国に売却をする。そしてこの機 査定が厳しくなるかもしれないとなると、これは 能用地はあくまでも浦添市土地開発公社の自主事 全体を変えなくてはいけないんじゃないですかと 業なんです。 いう話の中で、既にもう始まっている事業がある ○上里直司議員 違います。私が言っているのは。 ○議長(崎山嗣幸) どうぞ、発言を続けてくださ いかというふうに質問したわけなんです。 い。副管理者は。 ○副管理者(吉村清) これは浦添市が自主的に自分の予算で埋め立て 一応そこまでお答えしてお るというものであれば、那覇港管理組合としては、 きます。 ○議長(崎山嗣幸) から、こういう変更というのが出てくるんじゃな それは関知しない、それは受け入れるということ 休憩します。 で受け止めてよろしいでしょうか。それだけで結 午後2時46分休憩 構です。 午後2時47分再開 ○議長(崎山嗣幸) ○議長(崎山嗣幸) 再開します。 ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 ○副管理者(堤敏郎) 堤敏郎副管理者。 先ほどから申していますよ うに、港湾計画の変更と直接リンクしなくて、我 先ほど私のほうからお答え 々は全体として港湾関連用地、都市機能用地の場 いたしましたキャンプキンザーの前の港湾整備に 所を分けて、議員のお持ちのところは1色になっ つきましては、貨物に合わせた岸壁ふ頭の整備の ているかもしれませんが、その中で港湾関連用地 話をしておりまして、後ろの土地につきましては、 と都市機能用地と分けているのが、港湾計画上は 例えば都市機能用地を整備したいという要望があ 分かれています。ですからその中で、あとは那覇 れば、それについてはやることは可能です。です 港管理組合が実施する岸壁もしくは直轄事業が実 から、そのときにふ頭がない後ろ埋め立てには当 施する岸壁があるかもしれませんが、それらとの 然お金がかかるわけですから、その費用を払って 関連で、背後の都市機能用地をどのようなタイミ までも、例えば浦添市が実施したいということで ングでどういうふうに整備するかというのは、起 あれば、それは可能です。ただ、それについての 債事業なり、もしくは都市開発公社が実施する都 要望は今のところ来ておりません。 市機能用地の事業との連携で、それは都市機能用 ○議長(崎山嗣幸) 地として埋め立てたいから、それは無制限でいい 上里直司議員。 - 38 - 【平成21年第4回那覇港管理組合議会(11月定例会)議事録】(H21.11.17) かということにはなりませんけれども、当然港湾 政との問題でいうと必ずしも無尽蔵にふ頭用地を 区域内でやる事業ですので、我々としてはその中 開発することはできないわけですから、そういう でどういう事業をするかというチェックはします 機能のあり方とか、改めて先ほどから各議員から けれども、財源的にはおそらく都市機能用地で浦 質疑がありましたけれども、やはり見直す時期に 添市の単独事業となると思いますので、それにつ も来ているんじゃないかなと。15年に策定したも いては浦添市の責任で実施する形になると思いま のの港湾計画を。それは皆さんが言う計画と、私 す。 たちが質疑をする計画の差はおそらくあるんだろ ただし、その中で、管理組合としてはきちっと うなと思いますけれども、いずれにしてもこうい した法に従ったチェックを実施していくという形 う質疑はまだ続けさせていただきますので、ぜひ になって、埋め立て免許等々制度上必要になって ご検討いただきたいと思います。 きますので、埋め立ての緊急性であるとか、その 以上で終わります。 必要性についてのチェック、環境保全に関するこ ○議長(崎山嗣幸) とについてもチェックをしていく形になります。 了いたします。 ○議長(崎山嗣幸) ○上里直司議員 上里直司議員。 以上をもって、一般質問は終 休憩します。 きょうは、8号岸壁が終了した 午後2時52分休憩 際に、再編計画をやるという話はお聞きしました 午後2時53分再開 ので、ぜひこれはやっていただきたい。 ○議長(崎山嗣幸) 港湾や空港というのは、ある程度の場所におい 再開します。 これをもって、本日の日程は全部終了いたしま ての敷地を要するところなので、需要予測に基づ した。 いて敷地を囲い込まないといけない。やれるとき 次回は、明日11月18日定刻より会議を開きます。 にやっておかないといけないという話を私は聞い なお、議事日程を追って通知いたします。 たことがあるんです。 本日はこれをもって散会いたします。 だから、その意味ではわかりますけれども、財 午後2時53分散会 - 39 -
© Copyright 2024 Paperzz