平成22年度 岡山県立東岡山工業高等学校自己推薦による入学者選抜

平成22年度 岡山県立東岡山工業高等学校自己推薦による入学者選抜適性検査
問題用紙(その1)
9月のある日の夕食後,家族で自家用車の買い換えについて話をしています。
次の会話文を読んで,問題用紙(その3)の質問に答えなさい。
会話文に登場するのは,次の家族4人です。
父
母
工太郎・・・中学3年生(兄)
東子・・・小学5年生(妹)
父: ①お父さんは新しい車を買おうと思うんだ。
母: あら,どこか調子が悪くなったのですか。
父: いや,そうではないんだが,もう長く乗っているし,エコも考えなきゃな
。
工太郎: エコカーを買うんだね。
東子: エコカーって何?
父: エコカーっていうのはエンジンを使わないでモーターで走る車や,エンジ
ンとモーターを組み合わせた(a)ハイブリッドカー,エンジンの環境性
能を向上させて少量の燃料で走る車などのことをいうんだよ。
工太郎: 環境に優しい車のことだよね。
父: そうだね。今地球の温暖化が問題になっているけど,その原因と言われて
いる温室効果ガスの1つ,(b)CO 2 の排出量をうんと減らすことがで
きるんだ。
工太郎: 京都議定書で,世界中の多くの国が(c)CO 2 を減らす努力をすること
を約束しているんだよね。
東子: 京都議定書って何?
父: 1997年に京都で地球温暖化防止会議が開かれ,そこで議決されたのが
京都議定書だよ。そこでは各国のCO 2 など,温室効果ガスの削減目標が
決められたんだ。
工太郎: 日本はどれくらい削減しなくてはいけないの?
父: (d)日本は1990年の排出量の6%を削減しなくてはいけない。そし
てそれは2008年から2012年の間に達成しなくてはいけないんだ。
工太郎: じゃあ,今まさにエコに努めなきゃいけないんだ。
母: そうよ。お母さんも毎日エコに気をつけているわ。
工太郎: えっ,毎日?
あか
母: そう,お買い物に行く時はいつもエコバッグを持って行くし,家の中の 灯
りも,使わないところは消すようにしているしね。
工太郎: なんだ,そういうこと。それなら僕だってノートは最後まできちんと使う
し,消しゴムだって少し小さくなったからといって捨てたりしないよ。で
もそんなことで地球温暖化を止められるとは思えないけど。
平成22年度 岡山県立東岡山工業高等学校自己推薦による入学者選抜適性検査
問題用紙(その2)
父: いや,そんなことはない。一人一人がエコの意識を持って生活することが
はし
大切なんだ。お父さんだって会社の食堂には,マイ 箸 持参だよ。
工太郎: そうなんだ。僕たちの地球だものね。森林資源を大事にしなくちゃ。
東子: ねえねえ,ところで,車を買ったら私行ってみたいところがあるの。
父: ほう,それはどこだ?
いわみ
東子: あのね,2007年に世界遺産に登録された 石見銀山に行ってみたいの。
いわみ
工太郎: (e) 石見銀山て島根県だよね。
いわみ
父: そうだね。石見の銀鉱山は16世紀に開発されて,ヨーロッパでも高品質
で有名だったそうだ。
東子: えっ,ヨーロッパにも知られていたの?日本は鎖国をしていたんじゃない
の?
工太郎: (f)鎖国をしていたのは江戸時代だよ。16世紀は戦国時代になるのか
な。
父: 室町幕府の後期,戦国時代から安土桃山時代にあたるね。そのころはヨー
ロッパとの貿易も行われていたんだよ。(g)織田信長は新しい考え方や
文化を取り入れることに積極的だったというから,ヨーロッパのものにも
関心を持っていたんじゃないかな。
東子: そんなに古くから銀が採掘されていたのね。ますます行ってみたくなった
わ。
父: ②車で行くと,どれくらい時間がかかるかな。
工太郎: 地図を見ると,高速道路を利用するとして,家から一番近い(h)山陽イ
みよし
ンターチェンジから 三次インターチェンジまで距離はだいたい160㎞
みよし
として時間は140分。三次インターチェンジから国道,県道を通って約
93㎞の距離だから,平均時速40㎞で走ったとして約140分というこ
とになるよね。
東子: じゃあ,全部で約 (i) 時間 (j) 分かかるということね。
いわみ
父: 車を買ったら,まず最初の遠出は世界遺産を訪ねて,石見銀山へ行くこと
にするかな。
東子: やったぁ!
工太郎: お父さん,エコで安全運転でね。