キューバ共産党第6回大会、4日目、最終日 第6回党大会は、19日最終日に中央委員115名を選出し、第1回中央委員会総会を開催し、 中央委員会第一書記、第二書記、政治局員15名を選出 しました。 閉会式には、フィデル・カストロ前第一書記がジャー ジー服姿で出席し、満場の拍手を受けました。フリオ・ カマチョ中央委員が、第一書記にラウルが選出された ことを報告、続いて、ラウル第一書記が、マチャード 中央委員が第二書記に選出されたことを報告し、15名の政治局員を一人ずつ紹介しました。 そして、マチャード第二書記が、2012年1月28日に全国会議を開催するとことを宣言しま した。閉会演説は、ラウル第一書記が行い、フィデル前第一書記は発言しませんでした。 大会は、最後に、インターナショナルを代議員全員が歌って閉幕しました。 ラウル第一書記のキューバ共産党第6回大会閉会演説 大要 大会後、即座に、秩序、規律、厳しい指示をもって大会の諸合意を履行しなければならな い。国民に宣伝を綿密に行い、誤りがあれば克服できるように、地に耳を付けて国民の声 を聞かなければならない。 主要な敵は、われわれ自身の弱点であろう。したがって、 思いつきや、焦りを認めることはできない。市民の理解 をえながら、国民の団結を危険にさらすことなく、状況 が必要としている速度で変革を進める必要がある。 大会で決められたことを実行するとともに、中央委員会 総会を少なくとも年2回開催し、大会の諸合意、特に経 済モデルの刷新と経済計画の実行について、達成状況を 検討する必要がある。 また、大会で承認された路線は、国会の討議に付して、法制面を整備しなければならない。 大会は、来年1月28日に全国会議を開催することを合意した。この会議は、実質上第6回大 会の続開大会である。 党生活で第一に修正すべきことは、考えかたであり、これは最も努力が必要なものである。 長い間、教条主義や古くなった基準に縛られているからである。 幹部政策については、大会で合意したこと、特に行政と国家の地位の更新と若返りに、第 一歩を踏み出した。 中央委員会から、59名、約半数が退任した。中央報告で批判されたような弱点によって、 国の主要な地位で、成熟した経験豊かな後継者たちが、現在十分いない状況である。した がって、次回の全国会議では、こうした決定的な措置と同じような措置を採用しなければ ならない。 フィデル・カストロ・ルス同志、党創立者、革命最高司令官は、こうした点で、断固とし た行動で最初の模範を示し、明確に中央委員候補に含まないように要請したのである。幸 いにその政治的思想は完全に発揮されており、その党員、思想の一兵士の立場から、引き 続き革命のたたかいと人類の最も高尚な目的に貢献するであろう。 私に関しては、私の最後の任務として、キューバ共産党第一書記の名誉にかけて、主要か つ重要な使命、すなわち社会主義を維持、改善し、決して資本主義制度にもどること許さ ない。 政治局は、15名で構成されている。前回は24名で実際には多すぎた。新しく3名、メルセ デス・ロペス・アセア、ハバナ県委員会委員長、マリーノ・ムリージョ、閣僚評議会副議 長、導入と発展のための政府常設委員会委員長、アデル・イスキエルド・ロドリゲス、経 済・計画相である。 フィデルが述べたように、プラヤ・ヒロンの勝利以降、米州諸国民は、少し自由になった のであるが、これは、数か月前にソ連から供給された武器でもって防衛したのである。こ の機会に、革命が存続できたことにロシア国民に永遠に感謝していることを述べたい。 また、協力と支援をいただいている現在の社会主義諸国(新藤注:具体的名前を上げず)に、 第三世界の諸国、とりわけラテンアメリカ・カリブ海諸国国民に、共産党諸党及び各進歩 的勢力に、国連で米国の経済封鎖反対に投票していただいているすべての政府に、感謝の 挨拶をお送りしたい。 キューバ共産党第6回大会合意 大要。 第6回大会は、全国会議を招集し、党活動の方法とあり方、党幹部の構成と幹部政策を刷 新するとともに、規約を修正するために基本的な概念と理念を評価し、設定する権限を与 える。 また、党と、キューバ青年共産同盟(UJC)及び大衆組織との連携と関係も検討する。 全国会議に、第6回大会で承認された人数に加えて新中央委員の選出し、中央委員の解任 あるいは定員数を変更する権限を与える。 中央役員人事 キューバ共産党第1回中央委員会総会で選出された中央役員は次の通り。 中央委員会第一書記:ラウル・カストロ・ルス 中央委員会第二書記:ホセ・ラモン・マチャード・ベンテゥーラ 政治局員:以下、1から11番まで序列となっている。 ラウル・カストロ・ルス、革命軍司令官、国家評議会・閣僚評議会議長 1. ホセ・ラモン・マチャード・ベンテゥーラ、国家評議会・閣僚評議会第一副議長 2. ラミーロ・バルデス・メネンデス、革命司令官 3. アベラルド・コロメ・イバーラ、内務相 4. フリオ・カーサス・レゲイロ、国防相 5. エステバン・ラソ、国家評議会副議長 6. リカルド・アラルコン・デ・ケサーダ、国会議長 7. ミゲル・ディアス=カネル・ベルムーデス高等教育相 8. レオポルド・シントゥラ・フリーアス国防相第一次官 9. ラモン・エスピノサ・マルティン、国防相次官 10. アルバロ・ロペス・ミエラ、総参謀長 11. サルバドル・バルデス・メーサ、キューバ労働者センター(CTC)書記長 12. メルセデス・ロペス・アセア(女性)、党ハバナ市委員会委員長 13. マリーノ・ムリージョ・ホルヘ、閣僚評議会副議長 14. アデル・イスキエルド・ロドリゲス、経済・計画相 書記局: 第6回大会で改選せず、2012年1月の全国会議で改選予定。 ラウル・カストロ・ルス、中央委第一書記 ホセ・ラモン・マチャード・ベンテゥーラ、中央委第二書記 エステバン・ラソ、67歳国家評議会副議長 アベラルド・アルバレス・ヒル、中央委員会人事部部長 ホセ・ラモン・バラゲール・カブレーラ、中央委員会国際部部長 ビクトル・ガウテ・ロペス、中央委員 オルガ・リディア・タピア・イグレシアス(女性)、中央委員 ミサエル・エナモラード・ダヘル、中央委員 中央委員:115名。前大会は150名選出。 中央委員記念写真。フィデルは、後列の中央。車いすは、アルマンド・ハート、メルバ・ ヘルナンデス中央委員。
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