BIG-IP ® Case Study 8 業種:放送事業 株式会社東京放送 M I S S I O N S O L U T I O N ■ 番組と連動するリアルタイム性の高いデータを確実 に配信できる可用性の高いシステムの構築 ■ 導入実績No.1のトラフィック管理装置BIG-IPシリーズ を活用し、目的に応じた2種類の配信システムを構築 ■ 各サイトで契約している既存の回線を最大活用し 無駄な追加投資を回避 ■ 複数サイト間の広域負荷分散で、必要な帯域を 柔軟に確保 ■ ピーク時に見込まれる膨大なSSLアクセスを 安定して処理できる配信システムの実現 ■ SSLアクセラレータモジュールの導入で暗復号化処理を BIG-IPにオフロード、サーバはコンテンツ配信に専念 BIG-IPシリーズを活用し 複数サイトの帯域を有効活用 ローコストでスケーラビリティの高いサイトを構築 モバイル端末向けの地上デジタル放送であるワンセグ放送。 受信可能な端末が普及し、本格的に利用者拡大の様相を見せ ている。番組に連動した情報をその場で得られるデータ配信 が大きな特徴のひとつだ。しかし番組放送時間にアクセスが 集中する上、個人情報の送受信に利用されるSSLの処理がサー バに高い負荷となるなど、その配信には安定性と並んで高い 配信能力が求められる。TBSはネットワーク構成や機器選定 に工夫を重ね、安定性と高速性を両立した上でさらにコスト削 減にも成功している。そのネットワークに採用されているのは、 F5ネットワークスのBIG-IPシリーズだ。 会社プロフィール 株式会社東京放送 〒107-8006 東京都港区赤坂5-3-6 URL:http://www.tbs.co.jp/ 株式会社東京放送は、昭和26年の創立以来50年以上の歴史を持ち、TBSの 愛称で親しまれてきた放送局だ。28社のテレビ局ネットワーク、34社のラジオ 株式会社TBSテレビ コンテンツ事業局 デジタルセンター Webmaster 株式会社TBSテレビ コンテンツ事業局 デジタルセンター IT Field Technician 株式会社TBSテレビ コンテンツ事業局 デジタルセンター UNIX System Administrator 小池 範行 氏 久保田 将平 氏 田中 玄 氏 局ネットワークのキー局となっており、制作された番組は全国で放送されている。 制作する番組の評価は高く、 ドラマやアニメはDVD、 ビデオでも人気を呼んで いる。テレビ放送のデジタル化においても系列各局のけん引役となり、積極的 に取り組んでいる。 F5 Networks Certified Partner BIG-IP www.f5networks.co.jp Case Study 8 業種:放送事業 BIG-IP LTM、BIG-IP GTM、FirePassの連携利用で レスポンスの向上とともに、追加投資・運用コストの削減も実現 ればその上の10Gbpsのプランを利用することに 放送のデジタル化にともない 配信環境の拡張性、 高速性の強化が課題に 選定の理由を次のように語ってくれた。 なります。今使いたいのは2Gbpsだけであっても、 「各通信キャリアから、個人情報の厳密な取り扱い 10Gbpsのコストを負担しなければならなくなっ を求められています。しかし、サーバですべての処 てしまうのが現状です。しかしGTMを使えば複数 理を行なっていてはいくつサーバがあっても足り サイト間の帯域を必要に応じて振り分け利用でき ません。いかに少ないサーバで柔軟な運用ができ テレビ放送のデジタル化が進み、ハイビジョン画 るため10Gbpsの回線を利用するよりも低いコス るか。それが最大の課題でした」 質で放送される地上デジタル放送と並び、モバイ トで既存設備を最大限に活用できます」 人気番組の視聴率や今後のワンセグ端末普及率 ル端末向けのワンセグ放送も利用者を伸ばしてい データセンタ側のサービスプランにとらわれない を基に今後必要とされる処理能力を試算し、その る。株式会社東京放送(以下、TBS)でもワンセグ 柔軟な帯域確保を実現しているという訳だ。もちろん、 能力をシステム全体でもっとも効率よく実現する 放送に連動するデータ配信に大きな可能性を感じ 複数のデータセンタを利用することにより、ディザ ために、管理負荷の増えるサーバ増強よりもBIG- ており、様々な角度から環境整備を行なっている。 スタリカバリの面においてもより安心感は高まる。 IPへのSSL処理のオフロードを選択したのだ。 モバイル端末向けのデータ配信には、人気番組放 TBSがF5製品を導入したのは、実は今回が初め 送中にアクセスが集中するという特徴があり、それ てではない。静的コンテンツ配信システムで利用さ がネットワーク設計に大きな影響を及ぼす。ユーザ が求める“今見たい情報”を、求めるタイミングで、 確実に届けるため、安定性と高速性を両立できなけ SSL処理のオフロードで サーバへの投資と管理負荷を軽減 れているBIG-IP GTMは、旧製品となる広域負荷分 散装置3DNSからのリプレースで、動的コンテンツ 配信システムのBIG-IP 6400は、旧製品のBIG-IP 2400とWebアクセラレータからのリプレースで導 ればならない。TBSでは、 コンテンツを静的なもの と動的なものに分け、それぞれに適したサイトを構 静的なコンテンツには、一定時間ごとに自動的に 入されている。また、データ配信設備を系列会社の 築して安定性と高速性を確保。さらに、いくつかの 生成されるコンテンツも含まれるが、ユーザのアク 一部に開放するために、SSL VPN製品FirePassも 工夫により運用コストの削減も実現しているという。 セス 時 には 生 成 済 み の H T M L 、もしくは B M L 活用してもいる。放送とリアルタイムに連動し、止め 静的コンテンツと動的コンテンツ、 その双方の配信ネッ (Broadcast Markup Language:放送の受信画 ることが許されない情報を配信するTBS。そのネッ トワークにおいて要となっているのが、F5ネットワー 面と同時に閲覧可能なデータ形式) コンテンツをユー トワークの中核にF5製品を使い続けるのは、製品の クスのトラフィック管理装置、BIG-IPシリーズだ。 ザに配信するため、 アクセス増加によるサーバ負荷 高い安定性と東京エレクトロンデバイスによる手厚 の増加は大きくない。一方、動的コンテンツの配信 い導入支援に信頼を寄せているからに他ならない。 時には個人情報を含む情報の送受信を行ない、 ユー 「ワンセグの普及や動画のオンデマンド配信の一般 サイト間負荷分散を活用して 帯域コストを削減 ザが送信した情報に対して結果画面を表示しなけ 化など、放送を取り巻く世界は激変の時代を迎えて ればならない。動的なコンテンツを配信するために います。これから先、情勢を見極めながら確実な1 は、 コンテンツの生成とSSLによる暗号化による大 歩を他社よりも早く踏み出すためには、高機能なだ きな負荷を吸収できる配信システムの構築が必要だっ けではなく効率のいいネットワークが必要です。 静的コンテンツの配信は、国内2ヵ所のデータ た。TBSが選択したのは、BIG-IP 6400。2台を BIG-IP 6400の導入でまたひとつ基礎が固まり、 センタに設 置されたサ ー バから行 なっている。 Active-Activeの冗長構成で設置し、 SSLの暗号化、 次のステップへ進む足場ができたと感じています」 ユーザを最適なサイトに導いているのは、BIG-IP 復号化にかかる処理をサーバからBIG-IPにオフロー そう語った小池氏の言葉には、信頼とともに厚い Global Traffic Manager( 以下、BIG-IP GTM) ドしている。同デジタルセンター 久保田氏が製品 期待が込められていた。 だ。ユーザからのリクエストに応じて負荷の低いサ イトからデータを配信することで、コンテンツ配信 視聴者 視聴者 のレスポンスを向上させている。さらに同社の、 赤 坂 BIG-IP GTMを使った広域負荷分散の最大の目 的はレスポンス向上ではなく、回線コストの削減だ。 同じ帯域を1ヵ所のデータセンタで確保するよりも 分散したことで回線コストが低く抑えられている DMZ FirePass ルータ データセンター1 DMZ ルータ ファイア ウォール インターネット BIG-IP LTM 6400 のだという。その理由を、 コンテンツ事業部デジタ BIG-IP GTM ファイア ウォール データセンター2 DMZ ルータ BIG-IP GTM ファイア ウォール BIG-IP LTM 3400 BIG-IP LTM 3400 Webサーバ Webサーバ ルセンターのウェブマスター小池氏は次のように 説明する。 Web アプリケーション ブレード サーバ サーバ サーバ データ ベース 「ほとんどのデータセンタでは、1Gbpsで足りなけ Certifide Partner F5製品に関するお問い合せは F5 Networks Certified Partner [ 東京本社 ] 〒107-0052 東京都港区赤坂 4-15-1 赤坂ガーデンシティ19 階 TEL :03-5114-3210 FAX:03-5114-3201 [ 西日本支社 ] 〒530-0001 大阪市北区梅田 2-2-2 ヒルトンプラザウエスト オフィスタワー19 階 TEL :06-6225-1250 FAX:06-6225-1111 お問い合わせは F5 First Contact まで:www.f5networks.co.jp/fc/ ©2008 F5 Networks, Inc. All rights reserved. F5、F5 Networks、F5のロゴ、 および本文中に記載されている製品名は、米国および 他の国におけるF5 Networks, Inc.の商標または登録商標です。 ● 本文中に記載されている製品名、 および社名はそれぞれ各社の商標、 または登録商標です。 ● これらの仕様はすべて予告なく変更される場合があります。 本発行物の記載内容に誤りがあった場合、 あるいは記載内容を更新する 義務が生じた場合も、F5ネットワークスは一切責任を負いません。 ● F5ネッ トワークスは、本発行物を予告なく変更、修正、転載、 または改訂する権利を有します。 ● 2008年02月A ®
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