安全体感教育

平成23年度新入社員研修会
●開催日時:平成23年4月12日 ●会場:東京屋外広告ディスプレイ健康保険組合 会議室
社会人としてのビジネスマナー
東デ協・青年懇話会
第2回懇話会「安全体感教育」
講師:マネージメントサポートグループ 稲田 千絵氏
2011年3月8日、東デ協・青年懇話会の第2回懇話会「安全体
4月になり、
フレッシュな新入社員がやってくる季節となりました。
そ
次が38%で聴覚情報です。声のトーン・明
んな新入社員にとって職場の中で、何をしたらよいのか?電話ってど
るさなどがその人の雰囲気を作ります。
うやって出たらいいのか?自分には何ができるんだろう?などと不安が
7%は話した内容です。
人で行われました。
あとを立たないのではないでしょうか?受け入れる先輩側もまた、
ぎこ
このようにどんなお客様とお会いするか分
「安全体感教育」は、座学やビデオではなく、受講者の感性に直
ちなかったりして・
・
・。この研修は、社会人としてのマナーや、学生と
からない中、派手でなく控えめか?相手様に合
社会人の違いなどを発見し、
基本のほんの一部だったと思いますが、
うか?、相手(または先方の企業文化/企業
接訴える教育で、実際に災害の疑似体験をしてルールを守らないと
何をすればよいのか? ヒントもあり、
『 気づき』
を実感出来た研修会
風土)
の社風に合うか?など必要な
『配慮、気
だったと思います。いくつか研修内容のご紹介をさせて頂きます。
ま
配り』 ということです。
ず、最初に何も分からない中でできることはなんでしょう?大きな声で
また、服装、髪型、
メイク、挨拶の会釈の仕方など参加者同士で、
返事をすること。専門的な知識はまだ備わっていないこの時期、
「元
隣の人
(新人同士)
と向かい合わせになりながら、
良いとこ、悪いとこ
気」
で会社に貢献できるのです。
と指摘しながら自分でも
『気づき』
を実感できたのではないでしょうか?
大きな声を出す勇気も大事です。
この研修会で学んだことは、
まだまだほんの少しの経験ですが、
こ
つづいて仕事をするにあたっては、
お客様にいかに好印象を持っ
の経験の積み重ねがあってこそ、次の発見『気づき』
があるかと思い
てもらえるか?これは、第一
ます。
印象が重要であることを教
早く先輩に貢献できるよう、会社に貢献できるよう、
また、社会にも
えていただきました。
貢献できるかも考え、学んでいってください。次の春が来るころには、
まず55%の人が最も気
どんな先輩になっているのでしょうか?
にしているポイントが、
目で
楽しみです。
見る視 覚 情 報です。これ
感教育」
を鹿嶋の住金マネジメント㈱テクノプラザにて参加人数28
危険という事を身近に感じる事が出来ます。
メディアにも数多く取り
上げられ、13年間で延べ16万人の方が受講しています。現場を知
り、過去の災害事例から安全についての本質を追究してきたスタッ
■安全体感教育参加者の感想
フの方々が教育を実施しており、設備内での挨拶はすべて仲間を守
・日頃から安全には気を遣っていたが、実際に体感する事で今まで
る合言葉「ご安全に」です。
・安全装具に対して、
ただ着用していれば良いという気持ちだった
高所危険体感コーナーでは、「安全帯ぶら下がり体感」、「5m墜
落衝撃体感」、「安全帯衝撃体感」、「高所足場歩行体感」、「安全
ネットによる墜落衝撃体感」、「飛来落下危険体感」、「梯子・脚立危
険体感」を実施。
ト東京マラソンについて、平成23年度新入社員研修会にて㈱シミ
ズオクト 鈴木康之、田中治 両氏により東京マラソンの舞台裏
の講演がありました。
東京マラソンに先駆けて2005年㈱シミズオクトでは、東京マラソ
ンプロジェクト室を設立しました。
プロジェクト室のメンバーはその後2
年半これのみに専念することになりました。
2005年度は組織編成
(社内体制スタッフィング、作業内容の整
理と確認、基本計画の構築、各種リサーチ。
リサーチでは、都内マラ
ソンコースの各所を検証、世界5大マラソンの視察。特にニューヨー
クマラソンは東京と同規模と考え注目したそうです。特に驚いたのが
EXPO
(前日まで大きな会場を使った展示会)
で多くの人々がマラソ
ングッズを大量に購入している様子やスタート後にランナーが脱ぎ
捨てた上着を集めて寄
付するシステムなど日
本では、導入されていな
いことだったそうです。
2006年度は実地計
画の作成、制作物の試
作 、視 察 から得 た 提
案。業務内容が決まっ
てからは、製作、警備エ
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・どの内容も実際に現場で発生したら重大な事故に繋がるので、
疑似体験は大変参考になりました。
・落下危険体感で落下する物、高さに加え、重力がかかり何十倍も
・電気危険体感では、思っていたより身近な作業に危険があると
広報委員 大類 憲司/㈱フジヤ
は、顔の表情・態度・身だし
皆様の中でも参加された方がいらっしゃったかもしれませんが、
35,000人が走り一日交通規制が行われる今や東京の一大イベン
が、仕組みと効果に関して理解を深める事が出来ました。
の重さになる事に驚きました。
感じました。
なみのことです。
東京マラソンの舞台裏
以上に安全への取り組みの必要性を感じました。
・感電を実際にするといった事はこの様な場でしか体験できないの
で、非常に良い経験となりました。
・低圧電気体験で初めて電気を危険なものとして体感できました。
講師:㈱シミズオクト 鈴木 康之氏/田中 治氏
リアに協力を依頼し、
日
本陸連、東京都の管轄
のほとんどの会議に参
加させてもらったそうで
す。
また、マラソンコース
は可能な限り地下鉄に
沿うようにし、歩行者が横断できる様に計画したり、50mのワイヤー
を使用しゴールデンウィーク中早朝より3日がかりでコースの距離計
測も行ったそうです。
2007年度は、各種申請業務、
スケジュールの作成、
マニュアル
作成。事前に交通規制物も製作し、全て実際に確認し、実現に必
要な許認可と調整の為 東京都、警視庁、各署轄、国土交通省、
各沿道の区等とも交渉を行ったそうです。
このように本番までの3年
間はあっという間に経ってしまったそうです。本番での、大量のカラー
コーン、標識、仮設トイレの設置などスライドにて解説いただきまし
た。
最後に、両氏から新入社員さん達へ何事にも興味をもつこと、一
期一会。人と人との出会いを大切にし感謝の気持ちを忘れないこと
をお伝えいただきました。
長期にわたる壮大なプロジェクトを締めくくっていただきました。
ありがとうございました。
・腰を痛めない重量物の持ち方が参考になりました。
電気危険体感コーナーでは、「低圧電気危険体感」、「ビニール
コード損傷危険体感」、「手持ち電気品危険体感」、「重機通過によ
・会社の仲間や協力会社の人達にも是非この体感教育を受けて
体験してもらい、皆で安全な環境を作り上げていきたいです。
るケーブル損傷危険体感」、「蛸足配線・過電流危険体感」、「トラッ
キング危険体感」を実施
安全体感教育を終えて
今回の研修は9時に東京駅を観光バスで出発して、実際の研修
は午後のみの半日コースでしたが、
プログラムの内容が簡潔に纏め
られていて大変分かりやすい内容となっていました。
ここの設備でな
いと体験できないものも随所にあり、安全に対する意識向上に繋
がったと思います。参加頂いた方からも良い意見を頂戴しました。青
年懇話会ではこのような研修会を今後も充実させていこうと考えて
います。
その他危険体感コーナーでは、「重量物運搬腰痛危険体感」、「
鉄板落下危険体感
(安全靴)
」を実施。
広報委員 西林 大輔/㈱インテリアニシダ
広報委員 中野 肇/㈱東広
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