平成26年 北海道内における住宅用火災警報器の奏功事例

※ 朝(6:00から9:59時まで)、昼(10:00から13:59まで)
夕方(14:00から17:59まで)、夜(18:00から21:59まで)、
深夜(22:00から1:59まで)、早朝(2:00時から5:59まで)
平成26年 北海道内における住宅用火災警報器の奏功事例 月
発生時間
時間区分※
建物種類
感知した
タイプ
出火場所
設置場所
(鳴動場所)
出火原因
1
1
17:26
夕方
戸建住宅
煙式
台所
就寝室
こんろ
2
1
9:58
朝
戸建住宅
煙式
台所
就寝室
こんろ
3
1
17:00
夕方
戸建住宅
煙式
居間
その他(不
明を含
む。)
ストーブ
4
1
18:17
夕方
戸建住宅
煙式
台所
その他(不
明を含
む。)
こんろ
5
1
1:00
深夜
その他
煙式
その他(調 その他(不
査中を含
明を含
む。)
む。)
たばこ
6
1
2:11
早朝
アパート・
マンション
等
煙式
就寝室
就寝室
7
1
15:00
夕方
戸建住宅
煙式
居間
8
1
19:15
夜
戸建住宅
煙式
件数
覚知者
原因概要
発見・通報・状況等
居住者(81歳男性)が、台所のプロパンガステーブルに鍋を掛け、煮しめを温めていたのを忘れ、居
間でテレビを見ていたところ、煮しめが焦げ発煙、寝室に設置されていた緊急通報システム連動の
住宅用火災警報器(煙式)が作動、本人がその警報音に気付き、プロパンガステーブルの火を消し
たことから、火災に至らなかった事例である。
居住者(85歳女性)が、1階台所のプロパンガステーブルに鍋を掛け、煮魚をしていたのを忘れ、居
間でテレビを見ていたところ、煮魚が焦げ発煙、寝室に設置されていた緊急通報システム連動の住
居住者
プロパンガステーブルの消し忘れ
宅用火災警報器(煙式)が作動、本人がその警報音に気付き、プロパンガステーブルの火を消したこ
とから、火災に至らなかった事例である。
居住者(34歳男性)が自宅2階居室にいたところ住宅用火災警報器(連動型)が作動、警報音に気
薪ストーブ煙突の輻射熱で壁面貫通 づいて煙の漏れる居室を確認すると部屋中に煙が充満していた。1階に降りると茶の間にも煙が充満
居住者
部から発火
しており、薪ストーブ煙突の壁面貫通部から炎が出ていたので、119番通報を行った後、バケツを
使って水をかけた。
単身高齢者宅の緊急通報システム火災センサー(煙感知器)が発報。呼びかけに応答がないため
緊急通報システ
消防隊と管轄する消防団が出動。現場先着の消防団員からの報告により家人は外出中で鍋が空焚
鍋の空焚き
ム
状態になっていたが、鍋の中が焦げたのみでコンロ周辺、住宅内には焼損はなく、火災の危険性が
ないことを確認したもの。
住宅に隣接するプレハブ小屋で、休憩中にタバコを吸っていたが、その後記憶を無くし、住宅用火
災警報器が鳴っている音で目が覚め火災に気付き、水が入ったペットボトル等を使用し初期消火を
居住者
タバコの不始末
試みたが、凍っていたため消火は出来なかった。その後、プレハブ小屋から避難し、住宅から119番
通報したもの。
居住者
プロパンガステーブルの消し忘れ
たばこ
隣人
たばこの不始末
その他(不
明を含
む。)
ストーブ
居住者
居間
その他(不
明を含む。)
その他
居住者
こんろ
緊急通報システ
ム
ストーブ
居住者
薪ストーブの煙突の壁貫通部にめが
夫婦と娘1人の1世帯3名が居住する住宅の1階から出火、2階で寝ていた夫が階段の警報器の音
ね石を設置していなかったため、壁内
に気付き、2階で寝ていた娘と1階で調理していた妻とともに屋外へ避難した。
部より出火したもの。
共同住宅2階に居住する者が建物のどこからか警報器のような音を聞き、暫くたっても音が止まらな
いため不安になり119番通報したもの。
消防隊が現場到着後、通報者の階下の居住者48歳男性が窓を開けて室内の煙を排煙していたと
家人が飲酒中にガスコンロで調理して
ころを目撃、内部進入すると居間兼台所は煙が充満しており、隣接の戸が閉まっている寝室設置の
いたところ、寝てしまったもの
住宅用火災警報器(煙式)が鳴動しているのを確認、室内の排煙作業を行う。
原因は、ガスコンロで調理中に寝てしまい、フライパン内の調理物が焦げて煙が発生したもので、ガ
スコンロの火は家人によって消されていたが、フライパンには残焼物が認められた。
9
1
11:20
昼
戸建住宅
煙式
台所
その他(不
明を含
む。)
10
1
9時40分頃
朝
戸建住宅
煙式
壁内
階段
11
1
4時28分頃
早朝
アパート・
マンション
等
煙式
台所
就寝室
こんろ
隣人
12
1
19:20
夜
アパート・
マンション
等
煙式
台所
就寝室
こんろ
隣人
4階の居住者がトイレに起きた時警報音が聞こえたため、音が聞こえる5階に行ったところきな臭かっ
たことから119番通報した。居住者は白煙が充満していた室内にうずくまっていたところを消防隊が
発見し屋外に救出したため、負傷はなかった。
家人が居間に設置している住宅用火災警報器の発報音に気づき確認したところ、石油ストーブ上の手ぬぐい
ストーブの上に手ぬぐいを置いていたもの が燃えていたため、ストーブから移動し丸めてもみ消したもの。その後、災害弱者緊急通報装置を使用し通
報にいたったもの。
集合煙突の接続不良
家人が2階自室で寝ており、住宅用火災警報器の発報音に気づき蛍光灯を点けたところ、自室の集合煙突
目くら蓋より煙が出ていたため、119通報する。
鍋のかけ忘れ(こんろ)
一人暮らしの女性(89歳)が鍋を火にかけたまま放置し、鍋から煙が発生したもの。緊急通報システ
ムの火災センサー(煙感知器)にて、消防覚知となる。本人と連絡が取れない為、偵察出動する。消
防隊現着時、居住者は居間でテレビを見ており住宅内は白煙が充満している状態であった。原因は
豆を鍋に入れ火をかけたまま放置したもので、本人によると煙・臭い・警報音等に全く気付かなかっ
たとのことであり、本事例は煙感知器と連動した緊急通報システムによる消防機関への通報・出動・
早期発見の奏功事例である。
鍋のかけ忘れ
2階に入居(1世帯1名)している78歳女性がガスコンロで煮物を調理中、本行為を失念し外出した
ため、内容物(フキ)が焦げつき発煙、寝室に設置の住宅用火災警報器が発報したもの。
隣人が外出時に警報音と異臭に気付き、消防へ通報した。
内容物が炭化したのみで火災に至らなかった。
※ 朝(6:00から9:59時まで)、昼(10:00から13:59まで)
夕方(14:00から17:59まで)、夜(18:00から21:59まで)、
深夜(22:00から1:59まで)、早朝(2:00時から5:59まで)
平成26年 北海道内における住宅用火災警報器の奏功事例 件数
月
発生時間
時間区分※
建物種類
感知した
タイプ
出火場所
設置場所
(鳴動場所)
出火原因
覚知者
原因概要
発見・通報・状況等
13
2
7:49
朝
アパート・
マンション
等
煙式
台所
その他(不
明を含
む。)
こんろ
緊急通報システ
ム
鍋の空焚き
現場は町営住宅の単身高齢者宅。緊急通報システム火災センサー(煙感知器)が発報。呼びかけ
ても応答がないため消防隊が出動する。現着時、当事者及び関係者(協力員)が室内を排煙中であ
り、周囲に火炎を確認出来ず鍋底が黒焦空焚き状態である事を認め、火災には至らなかったもので
ある。本人に身体の異常がない事を確認して状況聴取後に帰署する。
たばこの不始末
娘(34歳)が2階の寝室でたばこの吸い殻をごみ箱に捨て、1階の母親と会話後、2階の寝室に
戻って見ると、ごみ箱から炎があがっているのを確認し、ほぼ同時に階段室の住宅用火災警報器の
ベルが鳴りだした。
母親(69歳)は、ベルが鳴りだしたことから台所にあった鍋に水を入れ、娘と鍋の水で消火した。
(同宅の家族構成は母親と娘の2名)
14
2
戸建住宅
煙式
就寝室
階段
たばこ
居住者
共同住宅1室で、居住者の女性が、都市ガスコンロを使用し、片手鍋で、レトルトのおしるこを温めて
いる最中に、寝込んでしまい、空炊き状態になったもの。なお、住宅用火災警報器の警報音にも気
が付かなかった。
通報者は、隣室から何かの警報音が聞こえたため通報したものである。
初期消火については、通報者は施錠されていたため入室できず、実施されていない。
居住者は寝込んでおり実施していない。
消防隊居室内進入時、居間及び台所付近で白煙が充満しており、居住者により、ガスコック閉止、
窓を開放したものである。
家人(66歳男性)が、使用していた洗濯機から煙が発生したと思い、消防に通報したもの。消防隊
到着後、室内は窓を開けて排煙されており、室内に煙は認められないが、焦げくさい臭いが漂ってい
た。洗濯機のコンセントは抜かれており、洗濯機本体及び洗濯物に異常は認められないが、台所の
電子レンジ内に半分程度、焦げている菓子パンを発見する。原因は、家人が菓子パンを温めるた
め、電子レンジに入れてスイッチを入れた後、温めている事を忘れ、その場を離れたため菓子パンが
焦げて発煙し、台所付近に設置の住宅用火災警報器が鳴動したもの。なお、警報音に気付き台所
付近の煙を確認したため、使用していた洗濯機のコンセントを抜いた後で、電子レンジのコンセントも
抜いていた事を家人から聴取する。
アパート・
マンション
等
熱式
台所
台所
こんろ
隣人
鍋の空炊き(寝込んでしまった)
2 17時00分頃
夕方
戸建住宅
煙式
台所
台所
電気
居住者
電子レンジの取扱い不注意
2
夕方
戸建住宅
煙式
台所
台所
こんろ
居住者
鍋の空焚き
居住者92歳女性が、プロパンガステーブルで味噌汁を温めていたのを忘れ、台所に設置していた
警報器(煙式)が作動し、警報音により気付きガステーブルの火を消したため鍋の味噌汁を焦がした
だけで、火災には至らなかった。
プロパンガステーブルの消し忘れ
居住者(81歳男性)が、台所の都市ガステーブルに鍋を掛け、味噌汁を温めていたのを忘れ、居
間で寝込んでしまったところ、鍋の中の水分が蒸発したため具材が焦げて発煙、台所に設置されて
いた住宅用火災警報器(煙式)が作動、本人がその警報音に気付き、都市ガステーブルの火を消し
たことから、火災に至らなかった事例である。なお、覚知状況は、居住者からの119番通報によるもの
である。
2
16
17
19
早朝
深夜
15
18
5:30
2
2
0:45
17:09
19:23
13:00
夜
昼
戸建住宅
戸建住宅
煙式
煙式
台所
台所
その他(調 その他(不
査中を含
明を含
む。)
む。)
こんろ
ストーブ
居住者
居住者
20代女性が祖父の家で昼食を共にし、食事の後片づけを1階台所でしていたところ、2階で住宅用
火災警報器が鳴っていることに気付く。確認しようと階段を上がると、ドアにはめられたすりガラスの向
2階電気ストーブの上に衣類が落ちて燃
こうが赤くなり、燃えているように見える部屋をみつけたので、1階茶の間にいた祖父に火災である旨
えた。
を伝え、119番通報を行う。知らせを聞いた祖父が2階に行き、部屋に入ると、電気ストーブとその上
に落ちて重なった衣類が燃えていたので、近くにあった毛布で全体を覆って消火を行う。
20
3
15:55
夕方
戸建住宅
煙式
台所
その他(不
明を含
む。)
こんろ
居住者
鍋のかけ忘れ(空焚)
21
3
8:41
朝
アパート・
マンション
等
煙式
台所
台所
こんろ
居住者
鍋のかけ忘れ(空焚き)
一人暮らしの女性(91歳)が、夕食の支度のため台所のガスコンロで鍋に火をかけ加熱していたの
を忘れ、空焚きとなり発煙し、居間に設置している緊急通報システムの火災センサー(煙感知器)が
作動したもの。その後、異臭に気付き台所を確認すると煙が充満していたので、自分でガスコンロの
スイッチを切ったため、鍋の内容物が焦げただけで火災には至らなかったものである。尚、居住者は
視力の低下と難聴により、煙の発生及び警報音に気付くことができず、異臭により発見した事例であ
る。
通報者(管理会社社員)から「402号室の入居者から302号室で何かが鳴っているとのことで確認し
たところ、煙が充満し煙感知器が鳴っていた。火元が分からない」との119番通報。消防隊が302号
室を確認したところ、台所のガステーブル上にカッセトコンロが置いてあり、そのコンロ上に内容物の
焦げた両手鍋があった(鍋の空焚き)。なお、カセットボンベを使い切ったため消火しており、火災現
象はなかった。居住者は、鍋を温めようと点火したが忘れてしまい、そのまま、病院に行ってしまっ
た。
※ 朝(6:00から9:59時まで)、昼(10:00から13:59まで)
夕方(14:00から17:59まで)、夜(18:00から21:59まで)、
深夜(22:00から1:59まで)、早朝(2:00時から5:59まで)
平成26年 北海道内における住宅用火災警報器の奏功事例 件数
22
23
月
3
3
発生時間
1:18
2:39
時間区分※
建物種類
早朝
アパート・
マンション
等
早朝
戸建住宅
感知した
タイプ
煙式
煙式
出火場所
台所
就寝室
設置場所
(鳴動場所)
就寝室
階段
出火原因
こんろ
電気
覚知者
居住者
原因概要
発見・通報・状況等
鍋のかけ忘れ(空焚)
居住者(60歳男性)が寝室でカセットガスこんろに鍋を掛け、鍋焼きうどんを調理していたのを忘れ、
その場で寝込んでしまったところ、鍋の中の水分が蒸発したため具材が焦げて発煙、寝室に設置さ
れていた住宅用火災警報器(煙式)が作動、本人がその警報音に気づき、カセットガスこんろの火を
消したことから、火災に至らなかった事例である。なお、通報にあっては居住者からの119番通報に
よるものである。
不明
居住者(41歳男性)が、1階居間でテレビを見ていたところ、2階廊下に設置されていた住宅用火災
警報器(煙式)が作動した。本人がその警報音に気づき、出火室である2階寝室に行くと、埋め込み
コンセントから発炎しているのを発見、直ちに就寝中であった家族に火災発生を知らせ避難させると
ともに、水バケツ等で初期消火を行い延焼拡大を阻止した事例である。なお、通報にあっては、発見
者からの要請により家族が119番通報したものである。
居住者
24
3
7:30
朝
長屋住宅
煙式
台所
その他(不明
を含む。)
こんろ
緊急通報システ
ム
鍋のかけ忘れ(空焚)
25
4
23:00
夜
戸建住宅
煙式
台所
就寝室
こんろ
居住者
鍋の空炊き(寝込んでしまった)
26
4
20:10
夜
戸建住宅
煙式
就寝室
就寝室
その他
居住者
仏壇の火の消し忘れ
27
4
3:57
早朝
戸建住宅
煙式
その他
居住者
仏壇の火の消し忘れ
28
29
30
5
5
6
11:35
14:00
14:10
昼
昼
戸建住宅
戸建住宅
熱式
その他(調
その他(不
査中を含 明を含む。)
む。)
台所
煙式
台所
煙式
その他(調
査中を含
む。)
就寝室
階段
こんろ
こんろ
居住者
通行人
昼
戸建住宅
煙式
就寝室
就寝室
たばこ
隣人
煙式
居間
その他(不
明を含
む。)
たばこ
通行人
31
6
15:05
夕方
アパート・マン
ション等
32
6
8:20
朝
共同住宅
台所
不明
居住者
鍋のかけ忘れ(空焚き)
鍋のかけ忘れ(空焚き)
洗濯機付近から出火。原因不明。
居住者がガスコンロに鍋をかけたままゴミを出しに外出し、鍋の内容物が焦げて発煙、北海道安全センターより緊急通
報システムの火災センサー(煙式)が発報しているという通報により覚知したもの。
現場到着時、かけつけていた協力員によりガスコンロの火は消され、鍋は台所の流し台に移動され、換気も実施されて
いた。
火災センサー付緊急通報システムにより早期に発見され、協力員が駆け付け、ガスコンロの火を止めたため、火災に
至らなかった事例である。
居住者の75歳女性が、IHコンロで、蓋をした鍋の煮物を温めていたのを忘れ、眠ってしまった。その後、加
熱された鍋から発生した煙に、寝室の住宅用火災警報器が作動したもの。住宅用火災警報器の発報音で同
人が目覚め、コンロの火を止めて110番通報し、当本部指令室へ連絡が入ったもの。なお、本事案では鍋の
煮物を焦がしただけで火災には至らずに済んでいる。
居住者が寝室にある仏壇にお参り後、居間でテレビを見ていたところ、寝室の住宅用火災警報器が作動し
た。寝室の扉を開けると室内が煙で充満し、仏壇付近から炎が見えたことからすぐに台所へ行き、鍋に水を
入れて消火した後、消防に通報した。
住宅用火災警報器の音を聞き2階から1階に降りてきたときに、煙を確認し仏壇左部分から炎が立ち上がっ
ていたため通報にいたったもの。住宅に置いていたエアゾール式消火器2本にて初期消火を実施し成功にい
たったもの。
緊急通報システムの緊急ボタンで消防覚知する。居住者(84歳)が野菜を煮るため、鍋をガスコンロ
の火に掛けその場を離れ、部屋の片づけをしているうちに鍋を火に掛けていたことを忘れてしまい、
しばらくして、何かが鳴っていることに気付くが、何が鳴っているのか解らず、見て回っていたところ、
鍋をガスコンロに掛けていたことを思い出しコンロの火を消した。鍋の中が焦げたのみでこんろ周辺、
住宅内に焼損なし。
一人暮らしの女性(82歳女性)が、ガスコンロで鍋に火をかけたまま放置し、鍋から煙が発生したもの。
発見者は地元新聞店の従業員であり定期の集金を行っていたところ、住宅の窓から白煙が充満しているの
を発見。居住者宅へ近づくと住宅用火災警報器の警報音が聞こえ、玄関から内部へ進入。居間にいた居住
者に接触し、直ちにコンロの火を消し夫へ連絡。消防機関への通報者は発見者の夫である為、又聞き通報で
の消防覚知となる。
消防隊現着時、居住者及び発見者は居間におり、発見者によって換気され排煙済みであり、視界は良好で
あった。原因は、鍋に食材(不明)を入れ火にかけたまま放置したもので、本人によると白煙が充満している
ことに気付かず、警報音も聞こえなかったとのことであった。住警器の作動場所は2階の階段付近に設置され
ているものが鳴動し、発見者による早期対応により火災に至らなかった事例である。
居住の男性が、居間で絵を描いていたところ、台所に設置の住宅用火災警報器の警報音が鳴った
ので見に行ったら、脱衣場内の洗濯機付近から煙と火が見えたので、風呂場にあったシャワーで水
をかけ消火した。通報者は、自宅ベランダから、道路向かいの浅野宅1階の小窓から煙と炎が見えた
ので自宅加入電話で119番通報したものである。
たばこの不始末
居住者(54歳男性)が寝室で寝ていたところ,ベッド横に置いていたゴミ箱に消し切れていないたばこの吸殻
を捨てたことにより,ティッシュペーパー等の紙屑から出火し,タオルケットを燻焼させ,その煙を寝室に設置
されている住宅用火災警報器が感知し作動した。
隣人がその警報音に気付き,119番通報したことにより被害を最小限にしたもの。
タバコの吸い殻をゴミ箱に捨てる
シニアマンションの入居者である58歳男性が、居室内で喫煙し、吸い殻をゴミ箱に廃棄した後に外出。その
後、ゴミ箱に廃棄した吸い殻がゴミ箱内の可燃物に着火して煙が発生し、居室内に設置されている住宅用火
災警報器(煙式)が作動し、警報音に当施設の従業員が気付き、水道水により消火した。
※ 朝(6:00から9:59時まで)、昼(10:00から13:59まで)
夕方(14:00から17:59まで)、夜(18:00から21:59まで)、
深夜(22:00から1:59まで)、早朝(2:00時から5:59まで)
平成26年 北海道内における住宅用火災警報器の奏功事例 件数
33
月
7
発生時間
6:20
時間区分※
建物種類
朝
木造平屋建
て 一般住
宅
感知した
タイプ
熱式
出火場所
設置場所
(鳴動場所)
その他(調
その他(不
査中を含 明を含む。)
む。)
出火原因
不明
覚知者
原因概要
発見・通報・状況等
緊急通報システムの火災センサー(熱感知器)にて消防覚知。電話口から住人の「火事だ。」という声が聞
こえたため、通信員が住人に避難を促し逃げ遅れることなく避難に至った事例である。
緊急通報システ
ム
不明
共同住宅の共有部分で居住者が罹災室からの住宅用火災警報器の鳴動に気付き、呼び鈴を鳴らすも応答
がないため、外から確認すると罹災室の台所から火が出ているのを発見し119番通報する。
34
7
17時00分
頃
夕方
アパート・マ
ンション等
煙式
台所
台所
こんろ
隣人
35
7
0:42
深夜
共同住宅
煙式
台所
就寝室
こんろ
居住者
36
7
20:10
夜
戸建住宅
煙式
台所
台所
こんろ
居住者
37
8
6:20頃
朝
戸建住宅
煙式
台所
その他(不
明を含む。)
こんろ
居住者
38
8
18:02
夜
戸建住宅
煙式
台所
台所
こんろ
通行人
39
40
41
42
43
8
8
8
8
8
6:23
20:19
7:45
11:45
2:20
朝
夜
朝
昼
早朝
戸建住宅
アパート・マン
ション等
戸建住宅
戸建住宅
戸建住宅
煙式
煙式
煙式
煙式
煙式
台所
就寝室
台所
就寝室
台所
台所
台所
その他(不
明を含
む。)
居間
就寝室
こんろ
ストーブ
こんろ
こんろ
調査中
居住者
ガステーブルの消し忘れ
居住者(42歳男性)が都市ガス1口コンロで煮物を温めていたのを忘れて眠ってしまったが、寝室に
設置していた住宅用火災警報器が発報したことで目を覚まし、コンロの火を消したため鍋の煮物を焦
がしただけで、火災には至らなかった。
鍋の空焚き
コンロの消し忘れ
ガスコンロの取扱い不注意
コンロの消し忘れ
ガスコンロに鍋をかけたままその場を離
れる
自宅で焼き魚をした後に、魚焼きグリルの火を消し忘れたため、グリル内の油かすに着火したもの。
住宅用火災警報器が鳴動したため、、119番通報し、コンロの火を消したところ消防隊到着前に消火
されたもの。
家人が、ガスコンロで朝食を調理するため鍋をかけ点火し、片付けのためその場を離れて、ガスコンロの火
により鍋が熱せられ内容物が焦げて煙が発生した。居間に設置していた住警器が作動し警報音に気付いた
家人が付近を見渡すと台所から居間にかけて煙が充満しているため、火事だと思い119番通報したもの。
通行人が住宅用火災警報器の音が聞こえる方向を見ると、一般住宅2階窓から煙が噴出しているの
を発見し、玄関が施錠されベルを鳴らすも応答がないため119番通報した。コンロで温めていた鍋の
内容物が焦げたことで住宅用火災警報器が鳴動したもの(鍋の空焚き)。コンロについては、自動消
火しており居住者については、近所に出かけていたもの。
家人(84歳女性)が、調理の為ガスコンロに鍋を掛けたまま洗濯物を干しにその場を離れたことで鍋が放
置状態となり、内容物が焦げて発煙し台所に設置していた緊急通報システムの火災センサー(煙式)が作動
し消防覚知、応答があり家人は鍋をガスコンロから取り除き火災の危険性はないとのことだが現地確認に向
かう。
家人は2階で洗濯物を干していたところ警報音に気付き、1階に降りると煙が充満しているのを発見し鍋を
ガスコンロから取り除いたことにより、火災に至らなかったものである。
隣人
近隣住民である通報者が、隣室の112号室に来訪した際に、1階共有廊下で111号室から警報音が
聞こえ、きな臭く、ドアを開放したところ、白煙が充満していたので119番通報した。
ストーブの上にタオル等を置いていた 通報者その他2名が室内に座っていた111号室の単身高齢男性居住者を屋外に救出した。
もの
初期消火は、通報者その他2名が炎が立ち上がっていたストーブに、バケツリレーで水道水をかけて
ほぼ消火した。
原因は居住者男性が、タオル等が天板に乗ったままのストーブに点火し火災化したものである。
居住者
家人(82歳女性)が、調理の為電気調理器に鍋を掛けたまま居間で新聞を読んでいたことで鍋が放
電気コンロに鍋をかけたままその場を 置状態となり、内容物が焦げて発煙し台所に設置していた緊急通報システムの火災センサー(煙式)
離れる
が作動し消防覚知。応答があり家人は鍋を電気調理器から取り除き換気を行う。火災の危険性はな
いとのことだが現地確認に向かう。
居住者
居住者
ガスコンロ魚焼きで魚を焼き,コンロを消火して食事をしていたところ,居間に設置してある住宅用
ガスコンロ魚焼きグリル内に溜まってい
火災警報器が鳴動した。
た魚の脂が何らかの原因で加熱され
台所を確認したところ,魚焼きグリル窓から炎が見え黒煙が出ていたため,自宅にあった消火器で
発火したもの
消火し,その後,119番通報した。
調査中
居住者は2人暮らしの夫婦で夫は視力の無い家庭であり共に2階の各部屋で就寝中であった。
住宅用火災警報器(煙・ワイヤレス連動式)の警報音で目を覚まし、夫を誘導し1階玄関からの避難
を考え階段に向かったが熱気で避難できず、電話子機を持って2階ベランダへ避難し警察へ通報、
警察より通報を受けた消防隊が到着すると、1階の居間は燃焼中で2階ベランダで手を振る要救助
者を発見、梯子にて両名を救出後1階部分の消火に至る。
本事案は、連動型の住宅用火災警報器で1階の煙で作動した感知器が2階の各寝室に連動して
火災を早期覚知できた事により逃げ遅れによる死傷者を防ぐ事ができた事例である。
※ 朝(6:00から9:59時まで)、昼(10:00から13:59まで)
夕方(14:00から17:59まで)、夜(18:00から21:59まで)、
深夜(22:00から1:59まで)、早朝(2:00時から5:59まで)
平成26年 北海道内における住宅用火災警報器の奏功事例 件数
44
月
9
発生時間
10:04
時間区分※
建物種類
朝
木造平屋建
て長屋式1
棟4戸(公共
住宅)
感知した
タイプ
煙式
出火場所
台所
設置場所
(鳴動場所)
就寝室
出火原因
こんろ
覚知者
居住者
原因概要
発見・通報・状況等
鍋のかけ忘れ
緊急通報システムの火災センサー(煙感知器)にて消防覚知。鍋を焦がし煙が充満したことであったが、確認
の為先攻車隊が出動する。状況を聴取すると煮物を作っていてそのまま放置した所、煙が発生し警報音が
鳴ったことで気が付き、火を止めたとのこと。
45
9
17:00
夕方
戸建住宅
煙式
台所
就寝室
こんろ
居住者
プロパンガステーブルの消し忘れ
居住者がガスコンロの魚焼きグリルで魚を焼き終わり、火を消すのを忘れ食事をしていたところ、ガス
コンロから煙が発生し寝室に設置している住宅用火災警報器(煙式)が鳴動した。ガスコンロから煙
が発生していることを確認しヤカンで水をかけ119番通報した。早期発見し消火したため火災に至ら
なかったもの。
46
9
8:12
朝
戸建住宅
煙式
台所
階段
こんろ
居住者
鍋のかけ忘れ
居住者の女性がガスこんろを使用し片手鍋で煮ものを温めようと点火し、居間に座っていたところ、階段室に
設置していた住宅用火災警報器(煙感知器)の音声が聞こえ、室内に充満している煙に気づき、北西隣居住
する娘宅に助けを求めたものである。119番通報は北西隣居住の娘からで、状況を確認しガスこんろの火を
消したのは孫(高校生)である。