ASAP インテリジェント冬期路面監視システムの概要 <Introduction> 気象テレメータの高度化 道路パトロール車の高度化 インテリジェント冬期路面監視システムは、既存 (定点観測に塩分・道路状況 センサーを追加) (移動観測手法の高度化) の定点道路気象観測システム(気象テレメータ等)および ・既存の気象テレメータ全てに、 2極塩分濃度センサーを追加 ・詳細観測地点にはGMA(多機 能路面状況センサー)を追加 ・塩分濃度を考慮した、より正確 な路面状況を観測 道路パトロールカーに、塩分濃度に関する項目を取り入 れ、管理対象路線の路面状況等を線的に把握すること により、効果的かつ効率的な当冬期路面管理を実現 するものです。 ・既存の道路パトロール車に、新規セ ンサー等を追加した、インテリジェ ントパトロールシステムの構築 ・車載式塩分濃度センサーによる線的 塩分濃度の把握 ・ 各種情報を解析処理した WRS (Winter Road Situation:冬期路 面状況)マッピングシステムの構築 <特徴> ◎ 定点観測点における塩分濃度・路面状況の観測 ⇒ 正確な路面凍結の把握 ◎ 道路パトロールによる塩分濃度・路面状況の移動観測 ⇒ 定点観測結果の線的な補完 ◎ web上におけるデータ管理と情報の共有化 ⇒道路利用者・管理者に冬期路面情報を提供 高度路面監視システムの構築 (定点観測+移動観測による線的路面状況の把握) ◎定点観測と移動観測の融合 ⇒ 線的冬期路面状況分布(路温、路面状況、塩分濃度)の表示 ◎ 観測データを蓄積解析 ⇒ 線的冬期路面状況予測の運用 ◎各種データの集中管理 ⇒ 全国冬期道路ネットワークの構築と WEB による情報公開 ●インテリジェント冬期路面監視システムを支える新技術 1.2極式塩分濃度センサー(固定式塩分濃度センサー) 舗装路面の表面に埋設した電極間の電気抵抗値を測定し、簡易的に塩分濃度 既存の気象 テレメータ に増設 を推定するセンサーです。センサー内に駆動部が無いため、故障の心配が少な く信頼性の高いデータが取得できます。センサー内に路面温度計を設置してあ るので、単体で簡易的な路面凍結推定が可能です。 道路に直接埋 設設置 2.GMAセンサー(固定式多機能路面状況センサー) ルフト社(ドイツ)で開発された高性能多機能路面状況センサーです。路面 温度や塩分濃度、水膜厚より求められた路面状況を表示します。ドイツを始め 北欧諸国はもとより、カナダ・中国・韓国等で多数設置されており、非常に高 い評価を得ています。 3.車載式塩分濃度センサー (開発中:平成 18 年度完成予定) パトロールカーの後輪泥除け部に小型の多極式塩分濃度センサ 道路パトロールカー 後輪部に設置 取付金具兼 泥除け(ステンレス) ーを設置し、タイヤから跳ね上がる水分の塩分濃度を測定します。 現在、試作品が完成しており、今冬に検証実験行い、平成 18 年度 中に実用化の予定です。 塩分濃度センサー 4.車載式路面状況判別システム(開発中:平成 19 年度完成予定) 車内に取り付けられたCCDカメラにより得られた画像情報と、車載された塩分濃度計や路面温度計により得られた観測データをもとに、冬期 路面状況を判別します。従来判別が困難であった、湿潤状態と凍結状態の判別も可能です。本システムを道路パトロールカーに積載することによ り、線的な路面状況を定量的に把握します。
© Copyright 2024 Paperzz