ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレス公告 Bundesministerium für Ernährung、Landwirtdschaft und Verbarucherschtz NO 11 NO11 2013・3・29 1 連邦農業省が卵の生産と販売を巡る最近の状況について公表 卵は伝統的にイースター(復活祭)のために彩色され、その後調理され、春 の新しい生活を象徴する。連邦農業・食料・消費者保護省は、イースターを前 に卵を巡る興味ある要素を収集し、公表した。 生 産: ドイツでは、2012 年に 844 000 t の卵が生産された。2000 年には、893 000 t で あったが、それ以来生産量が継続的に減少している。2010 年の 656 000 t に対 して、現在生産量は再び上昇傾向にある。連邦農業局(BLE)の暫定供給結果 は、2012 年に対して使用可能な生産量が 133 億個(前年比+ 6.3%)となって いる。2012 年には、367 000 t 輸入されている。2000 年(293 000t)以来、約 25% 増加している。輸出もまた、上昇傾向にある。2000 年に 72 000 t であったが、 2012 年に 125 000 t 輸出し、約 75%の増加となった。 飼 育: 2012 年 12 月 1 日の調査日にドイツでは、3 660 万羽の鶏が飼育されている(養 鶏経営において最低 3 000 の飼育場が把握されている。)これは、2011 年 12 月 よりも 7.5%増加している。だがしかし、これについて、本日まで当初水準か らすると、比較的低かった。産卵鶏の飼育もまた、鶏舎内での鶏舎内の平地飼 育(+ 8.9%)、露地飼育(放し飼い + 8.7%)が、大きく増加している。これ に対して従来のケージ飼育の鶏が、4.2%減少している。鶏舎の容量は、現在 約 4 200 万の飼育スペースがあり、2 680 万の飼育スペースが平地飼育(64%)、 610 万が露地飼育(14.6%)、550 万が改良されたバタリー・ケージ飼育と小グ ループ飼育(20~60 羽)(13.2%)である。有機飼育は、340 万(8.2%)飼育ス ペースとなっている。 -1- イースターの特別産品: イースター月に卵が、各家庭で 2~3 個多く購入される。周知のように、この 時期には家庭用の購入が、消費の 50%の数値になる。カラフルな卵は、年間 を通じて供給されている。イースター月には、特に消費が増加する。このこと は、前述のように 2~3 個の卵の購入が増加し、特にカラフルな卵の消費で、50% 以上の増加となる。 消 費: 毎年、ドイツ人1人が 217 個の卵を消費している(年間 13.3kg)。合計して 1 087 000 t 、 または 177 億個を消費している(2012 年の数値)。ドイツにお ける家庭での購入の 64%の中で、消費者は平地飼育の卵を最も多く購入して いる。それに続くのが、露地飼育で 25%、有機飼育が 9%、小グループ飼育が 約 3%である。有機飼育の卵購入が、2010 年対比で約 32%上昇した。小グルー プ飼育の卵購入は、55% 強減少した。 由来表示: 消費者は、食料がどこから来るのか、特にどのような飼育条件で生産された ものを購入するか、を当然知りたいと思っている。この理由から連邦政府は、 ヨーロッパレベルで義務づけられた由来表示について、加工食品についても努 力を尽くした。いわゆる、食品情報ー規則(EU)NO 1169/2011 は、EU-委員 会に対する食品、特に畜産物と肉、牛乳、卵のような成分についても、包括し ている。由来表示に関する最初の考えは、ブリュッセルで 2013 年 2 月末に、 農業大臣会議で議論された。 最初の第一歩は、加工肉製品により適切な表示をすることであった。誤って 表示された馬肉スキャンダルからの結論として、「このための仕事を早めるべ き」であった。EU ―委員会は、今年中に決定的な路線を定めるために、2013 年秋までに実行のための報告書を提示する。ドイツは、EU ー委員会が義務づ けした由来表示の実効性に関する問題もまた、さらに促進させることを歓迎し た。具体的に、食品の 50%以上に添加物の入った製品がある中で、由来表示 が考えられる。このことは、卵でつくられたないしは卵を含んでいる加工食品 もまた、該当する。 -2- EU ―委員会の報告結果は、いわゆるバラバラの産品の中に、加工された卵に ついても重要である(例えばレストランで調理された料理)。ブリュッセルで 現在、ヨーロッパレベルで義務づけられた規則を策定した背景を前に、連邦政 府は国内先行のための国内特別規則について、当面努力する状況にない。ドイ ツ産物ないしドイツの経営のための義務表示を伴なった先行は、どちらにせよ EU ー法的に不可能である。 卵殻への印字: 卵殻へのプリントは、EU ―域内での卵販売規格を規定している。この販売規 格は、加工していない卵に有効であるが、しかし調理したそして彩色した卵に は有効でない。最終パック段階における加工食品に関して、調理されたそして 彩色された卵処理に際して、表示法上の規定によって包装の上に以下の申告が なされねばならない。 ・ 流通名称 ・ 包装内の卵の個数 ・生産者、包装者または販売者の名前と住所 ・最低保存期限、消費期限 ・場合によっては添加物リスト ・説明”色素でもって”(例えばイースター卵) ・重量表示 ・定価 彩色した卵について、”色素でもって”の説明を、表示しなければならない。 重要なこと:卵の殻に描くこと、または彩色することについて、添加物ー認 可規則の中でいわゆる色のみで認可される。最終包装の中に加工された卵を、 消費者に提供する場合、全般的な食品表示法に沿って、表示されなばならない。 バラバラの産品について、全般的な食品表示規則による表示申告は、これま で有効でなかった。だがしかし、2014 年 12 月 13 日からは、これら産品につ いて EU-NO1169/2011 によって(いわゆる食品―情報規則)、アレルギー表示 が必須となった。彩色卵について、飼育形態表示の義務はない。 訳注:従来のバタリー・ケージ飼育 ドイツは 2008 年末で禁止 EU は 2011 年末で禁止 -3- ドイツ卵市場にの指数 飼育形態別の産卵鶏 区 分 単 位 2008 2009 2010 2011 2012 スペース 39 930 37 344 36 717 1000 飼育 23 677 10 616 0 0 0 割合 % 59.3 28.4 0 0 0 11 000 3 453 6 682 5 567 5 511 2.8 9.2 18.2 13.9 13.2 8 659 16 629 23 045 21.7 44.5 62.8 64.3 64.0 4 452 4 297 4 729 5 788 6 133 11.1 11.5 12.9 14.5 14.6 2041,8 2348 2260 2952 3435 5.1 6.3 6.2 7.4 8.2 産卵鶏の飼育スペースの 1000 飼 育 合計 伝統的なケージ飼育 小グループ飼育 (20~60 羽飼育) 〃 鶏舎内での平地飼育 〃 露地での放し飼い 〃 有機飼育 ※ 〃 40 027 41 907 25 720 26 827 1) 3000 以上の飼育スペースをもつ全経営を対象 2)2009 年までケージ飼育を含む 2010 年からケージ飼育を含まず 卵の供給結果(単位:100 万個) 区 分 2008 2009 2010 2011 2012 12736 11275 10683 12618 13419 118 103 98 116 122 使用可能な生産量 12617 11171 10586 12503 13296 殻つき卵の輸入量 6150 7646 8428 6799 6600 輸入した卵産物(殻つき卵に換算) 1753 1979 2055 2068 2050 殻つき卵の輸出量 1931 2007 2011 2291 2505 679 691 657 723 710 17909 18098 18401 18356 18731 818 882 889 982 992 17091 17216 17512 17374 17739 208 210 214 212 217 1人当たり kg 12.7 13.0 13.3 13.1 13.3 卵の自給率 71.6 61.9 57.4 68.2 71.7 全生産量 損 失 輸出した卵産物(殻つき卵に換算) 国内使用量 内 孵化卵 食物に使用 1人当たり個数 % -4- 飼育形態による家庭用卵の購入(単位:100 万個) 区 分 項 目 1 月~ 4月~ 3月 購入合計 6月 7 月~ 9月 10月~ 年 間 12月 2010 1992.9 1755.6 1643.2 1976.1 7367.9 2011 1732.7 1886.0 1689.4 1968.9 7277.0 2012 2010.0 1815.1 1637.4 1949.5 7411.9 -3.8 -3.1 -1.0 + 1.9 前年対比 + 16.0 2010 1662.5 1509.1 1454.7 1777.2 6403.6 2011 1469.0 1549.8 1490.5 1754.8 6264.1 2012 1695.3 1558.9 1451.1 1751.1 6456.4 + 15.4 + 0.6 -2.6 -0.2 + 3.1 2010 109.9 98.3 93.4 128.3 430.0 2011 143.9 132.9 131.0 151.8 559.6 2012 149.4 138.5 131.1 148.8 567.8 + 3.9 + 4.2 + 0.0 -2.0 + 1.5 2010 388.4 374.1 355.7 407.4 1525.5 2011 351.4 363.1 350.5 397.2 1462.1 2012 389.7 375.2 344.6 410.4 1519.9 + 10.9 + 3.3 -1.7 + 3.3 + 4.0 2010 945.7 892.7 883.4 1093.4 3815.1 2011 859.6 933.2 899.5 1081.5 3773.8 2012 1039.9 943.2 869.5 1068.5 3921.0 + 21.0 + 1.1 -1.2 + 3.9 2010 157.4 93.0 72.2 85.6 408.2 ー小グループ/鶏 2011 64.0 65.9 58.1 66.8 254.8 舎内囲い飼育 2012 59.9 40.3 40.1 40.7 181.1 -6.3 -38.8 -31.0 -39.0 -28.9 2010 234.8 221.4 206.8 227.2 890.1 飼育形態不明 2011 212.3 227.4 208.3 227.2 875.2 (確認出来ず) 2012 210.8 205.4 206.3 229.3 851.8 前年対比 -0.7 -9.7 -0.9 + 0.9 2010 156.8 76.1 31.8 34.3 298.9 2011 101.5 163.5 42.1 44.5 351.5 2012 160.2 112.4 45.9 51.8 370.3 前年対比 + 57.8 -31.2 + 9.0 + 16.5 + 5.3 印字表示した卵 前年対比 ー有機飼育 前年対比 ー露地放し飼い 前年対比 ー鶏舎内平地飼育 前年対比 前年対比 彩色卵の調理 -5- -3.3 -2.7 2009年市場量 区 分 割 合 % 家庭購入 52 加工食品中の卵 32 パン屋、給食センター等の大口消費 16 2013・4・2 青森中央学院大学 中川 -6- 一徹 訳
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