鉄棒遊び1

第2学年○組
体育科学習指導案
指導者
1
単元名
M・K
鉄棒遊び(基本の運動)
2 単元について
(1)運動の特性
①一般的特性
鉄棒遊びは,鉄棒を使って,ぶら下がる・振る・上がる・回る・下りるなどの動きに挑戦した
り,できる動きを使って動きの大きさ・回数・組み合わせ等に挑戦したりして楽しむ運動である。
②児童からみた特性
いろいろな技に挑戦し,できるようになったり,技の組み合わせができたりすると楽しい運動
である。回ったり,逆さになったりすることから,非日常的な動きのため個人差の出やすい運動
であると言える。また,高さや落ちることへの恐怖感があると練習に消極的になり,さらに個人
差が出る運動である。
(2)児童の実態(男子21名,女子13名,計34名)
事前にアンケート調査を行った。結果は以下の通りである。
□情意面□ (調査人数 33名)
質 問 事 項
は い
ふつう
いいえ
1 体育の授業は好きですか。
25名
7名
1名
(76%) (21%)
(3%)
鉄棒遊び
2 マット遊び・跳び箱遊び・鉄棒遊びのうちどれが好 マット遊び 跳び箱遊び
きですか。
7名
18名
8名
(21%) (55%) (24%)
17名
12名
4名
3 鉄棒遊びは好きですか。
(52%) (36%) (12%)
4 鉄棒遊びで「 楽しい・うれしい」と思うのは
・逆上がりができたとき
どんなときですか。
・みんなが拍手をしてくれたとき
・回るとき
・いろいろな物に挑戦するとき
5 鉄棒遊びで「楽しくない・つまらない」と思うのは ・逆上がりができないとき
どんなときですか。
・目が回るから
・失敗したとき
□技能面□
つばめ
布団干し
前回り
下り
逆上がり
(調査人数
33名)
調
回れる
3名
(9%)
できる 30名
(91%)
自分の体に近く下り
られる
11名(33%)
できる
2名
(7%)
査
事
項
手をついて起きあがる 28名
(84%)
体に力が入っているができる
3名
(9%)
足がまえの方に落ちるが回れる
22名
力でどうにか上がる
(67%)
7名
(21%)
できない
2名
(7%)
できない
0名
(0%)
できない
0名 (0%)
できない 24名
(72%)
〈考察〉
鉄棒遊びは他の学習に比べあまり好まない子が多い。しかし,嫌いという子はあまりいなかっ
た。子どもたちの鉄棒のイメージは「逆上がり」と考えている子が多い。嫌いだという児童は「手
が痛くなる」「目が回る」などと答えていた。これは,他の学習に比べて恐怖感や苦痛感がある
と考えられる。逆上がりだけが鉄棒ではないことを知らせるため,ドリル学習を含めたくさんの
技を考えさせていきたい。
(3)仮説とのかかわり
恐怖感を取り除くために,ジャングルジムを使った遊びで逆さ感覚や高さに対するドリル学習
を取り入れる。さらに,腕支持力をつけるために登り棒やうんていでゲーム感覚のドリルを取り
入れ,楽しみながら力をつけていく。
3 学習のねらい
〈関心・意欲・態度〉
・順番や運動のきまりを守って仲よく運動することができる。
・友達と協力し合い,進んで運動に取り組もうとすることができる。
〈技能〉
・鉄棒を使って,自分の体をいろいろに動かすことができる。
〈学び方〉
・各場所の動きを確認し,教え合ったり,認め合ったりしながら練習できる。
・回り方や振り方,ぶら下がり方を工夫することができる。
〈安全〉
・運動する場の安全を確かめる。
・鉄棒の握り方や順番の待ち方などきちんと守ることができる。
4 単元計画〈鉄棒遊び〉時間配分(総時数 270分 45分×6回)
段階 時配
学 習 内 容 と 活 動
指導上の留意点(○)評価(◆)
資料等
○オリエンテーション
○時間計画を示し,学習の見通しを持 タ ン バ リ
・学習のねらいや進め方を知り,
たせる。
ン
つ
学習の見通しをもつ。
○安全に運動に取り組んでいくための
45 ・鉄棒遊びでの約束事について
助言をする。
音楽テー
話し合う。
○鉄棒遊びの約束を説明し,きちんと プ
か
× ・準備運動や整理運動の仕方を理
守らせる。
解する。
○鉄棒遊びの基礎となる動きを確認し,学 習 計 画
2 ○ドリル運動のやり方を知る。
ドリル運動を紹介する。
の掲示
む
○うまくできない児童には,そばにつ
いて一緒に行う。
◆ドリル運動に進んで挑戦することが
できる。
ねらい1:七小モンキーセンターで楽しむ
な
○ドリル運動をする。
・ジャングルジム遊び
か
・登り棒遊び
1
・ふとんほし・大の字・ぶら下がり
・飛行機・こうもり・ボスざる
・バナナまで…………3点
・リンゴまで…………2点
・ぶどうまで…………1点
45
×
・うんてい遊び
・うんていジャンケン
・ふとんほしジャンケンゲーム
な
か
3
本時 ○チャレンジタイム
○いろいろなコーナーで自分のできる
(4/6) ・ 自 分 の 力 で い ろ い ろ な 動 き を 楽
ことを行う。
し ん だ り , 友 達 と 一 緒 に で き る ・こうもりコーナー
遊びで楽しむことができる。
・くるくるコーナー
・ビュンビュンコーナー
・ぶら下がりコーナー
◆進んで挑戦することができる。
◆回数を数えたり,リズムをとってあ
げたり励ましたりしている児童を称
賛する。
1
ま
45
と
×
め
1
ねらい2: モンキーセンターの発表会を楽しむ
○練習の成果を発表する。
◆他の人の演技を見て良いところをさ
がせる。
◆自分のできる演技を行うことができ
る。
5 本時の学習(4/6)
(1)ねらい
〈関心・意欲・態度〉
・順番やきまりを守って仲よく運動することができる。
〈技能〉
・自分の体をいろいろに動かすことができる。
〈学び方〉
・友達と協力しながら,運動をすることができる。
〈安全〉
・鉄棒や他の器具の安全を確かめることができる。
(2)展開
時配
学 習 内 容 と
18 ○ドリル運動を行う。
・ジャングルジム遊び
活
動
指導上の留意点(○)評価(◆)
資料等
○ 3 グ ル ー プ に 分 け て ロ ー テ ー シ ョ ン タンバリン
で行う。
○ ジ ャ ン グ ル ジ ム 遊 び で 動 き の 基 礎 を 音楽テープ
身に付けさせる。
笛
○場所を決めポーズを行わせる。
・こうもり・大の字・ふとんほし
・ぶら下がり・飛行機・ボスざる
・登り棒遊び
○登り棒遊びで腕支持力をつける。
・バナナまで登れれば
3点
・リンゴまで登れれば
2点
・ぶどうまで登れれば
1点
○がんばっている児童を称賛する。
・うんてい遊び
○うんてい遊びで腕支持力をつける。
・ふとんほしジャンケン
勝ち……つばめの姿勢で下りる
負け……前回り下りで下りる
○ふとんほしでおなかで体を支えられ
るようにするとともに手の返しを練
習する。
◆進んで運動ができる。
◆順番やきまりを守って運動できる。
七小モンキーセンターで遊ぼう
○くるくるコーナー
・前回り下り
・足抜き回り
・地球回り 等
○こうもりコーナー
20
○ 音 楽 を 使 っ て そ れ ぞ れ の コ ー ナ ー で 音楽テープ
自分のやりたい技を練習する。4カ
所をローテーションしながら練習を
する。
○もう少しでできそうな児童の補助を
・片手こうもり
する。
・こうもりふり
・こうもり
○考えた動きをみんなに披露させる。
ジャンケン等
○ぶら下がりコーナー
・ぶたの丸焼き
・ふとんほし
・むきかえ 等 ◆進んで挑戦することができる。
◆順番やきまりを守って運動できる。
○ビュンビュンコーナー
・逆上がり
・たまご回り
・膝掛けふり等
3
○本時のまとめをする。
4
○後片付けを行う。
○本時の努力を称賛し,次時の学習へ
の意欲付けを図るようにする。
○安全に気を付け,素早く行動させる。
◆協力して片付けることができる。
(3)場の設定
待機線
七小モンキーセンター
名前(
こうもりコーナー
ぶら下がりコーナー
くるくるコーナー
ビュンビュンコーナー
)