第七款 租税特別措置法による特別償却

第三章 第一節 第七款 《租税特別措置法による特別償却の概要》
第七款 租税特別措置法による特別償却
租税特別措置法に定める減価償却資産の償却の特例《特別償却》の概要は、次の表のとおりである。
特別償却は、サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却を除き青色申告書を提出する法人について適用される。
注 この表は、平成24年度改正後の特別償却の概要を示すとともに特別償却の索引を目的として作成したものであるから、適用に当たっては必ず
本文を参照のこと。(編者)
区 分
エ荷
ネ低
ル減 1号
ギ推
進
環設
境備 2号
負等
条 文
該 当
(措置法)
ページ
適 用
建 物 及 び
その附属設備
414
機械
及び
装置
その他の
○
その他の減価償却資産
資 産
42の5
エネルギー使用合理化設備等
国際戦略総合特別区域における特定機械装置
等
1号
本 書
エネルギー有効利用促進設備
中小企業者等の機械等
特
定
設
備
等
該 当
415
42の6
419
42の11
426
公害防止用設備
外航船舶
建物の附属設備
○
○
428
43
○
工具、器具及び備品、ソフトウ
エア、車両及び運搬具、船舶
○
構
築
物
○
構
築
物
428
国際総トン数3,000トン以上の船舶
428
船
2号
内航船舶
関西文化学術研究都市の文化学術研究施設
集積区域における集積産業用資産
共同利用施設
43の2
433
44
436
○
○
44の3
440
共 同 利 用 施 設
○
特定農産加工品生産設備
研
究
所
用
舶
○
その他の共同利用施設
①
441
○
②
442
○
44の5
445
○
その他の減価償却資産
45
448
○
器 具 及 び 備 品
45の2
475
○
器 具 及 び 備 品
46
481
○
造船台・ドック、一般旅客
運送業用の車両及び運搬具
46の2
485
○
○
その他の減価償却資産
46の3
493
○
47
495
47の2
503
48
511
44の4
新用途米穀加工品等製造設備
特定高度通信設備
特定地域における工業用機械等
医療用機器等
障害者を雇用する場合の機械等
支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産
次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受
けた場合の建物等
サービス付き高齢者向け賃貸住宅
特定再開発建築物等
倉庫用建物等
-412-
工
工
居
場
用
場
住
等
用
用
○
倉
庫
用
構
築
物
構
築
物
第三章 第一節 第七款 《租税特別措置法による特別償却の概要》
対 象 資 産
指 定 告 示
取得価額基準等(1台又は1基当たり等)
平成23年財務省告示第219号別表一、二
〃 別表三、四
機械及び装置160万円以上、工具、器具及び備品120万
円以上、ソフトウエア70万円以上
機械及び装置2,000万円以上、建物及びその附属設備
並びに構築物1億円以上
公害防止用設備300万円以上
昭和48年大蔵省告示第69号別表一
平成21年国土交通省告示第376号別表一
〃 別表二
総額2億円以上、機械及び装置240万円以上
建物及びその附属設備5億円以上(農林漁業関連業種
は5,000万円以上)、機械及び装置1,000万円以上(農
林漁業関連業種は500万円以上)、特定事業のための施
設又は設備のうちの機械及び装置の場合は総額3億
円以上(農林漁業関連業種は4,000万円以上)
平成21年農林水産省告示第860号
平成23年総務省告示第403号
500万円、1,000万円又は2,000万円を超えるもの
機械及び装置・器具備品(医療用機器)500万円以上
平成21年厚生労働省告示第248号
平成21年国土交通省告示第375号
-413-
第三章 第一節 第七款 一《エネルギー環境負荷低減推進設備等の特別償却》
一 エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特別償却(即時償却制度の導入等)
1 エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人が、平成23年6月30日から平成26年3月31日まで(次の表の①のイに掲げる減価償却資産に
あっては、平成24年7月1日から平成25年3月31日まで)の期間(以下一において「指定期間」という。)内にその製作若
しくは建設の後事業の用に供されたことのない次の表に掲げる減価償却資産(以下一において「エネルギー環境負荷低減
推進設備等」という。)を取得し、又はエネルギー環境負荷低減推進設備等を製作し、若しくは建設して、これをその取得
し、又は製作し、若しくは建設した日から1年以内に国内にある当該法人の事業の用に供した場合(次の表の①に掲げる
減価償却資産を貸付けの用に供した場合、同①のイ及びロに掲げる減価償却資産を電気事業法第2条第1項第9号《定義》
に規定する電気事業の用に供した場合並びに同表の②に掲げる減価償却資産を住宅の用に供した場合を除く。)には、その
事業の用に供した日を含む事業年度(解散〔合併による解散を除く。
〕
の日を含む事業年度及び清算中の各事業年度を除く。)
の当該エネルギー環境負荷低減推進設備等の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格
分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわら
ず、当該エネルギー環境負荷低減推進設備等の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却
30
限度額に相当する金額をいう。
)と特別償却限度額(当該エネルギー環境負荷低減推進設備等の取得価額の100に相当する
金額〔次の表の①のイに掲げる減価償却資産にあっては、その取得価額から普通償却限度額を控除した金額に相当する金
額〕をいう。
)との合計額とする。
なお、1は、法人が所有権移転外リース取引(第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲
げるものをいう。
)により取得したエネルギー環境負荷低減推進設備等については、適用しない。(措法42の5①⑥、措令
27の5⑧)
特別償却限度額
エネルギー環境負 エネルギー環境負 エネルギー環境負荷
30
荷低減推進設備等 = 荷低減推進設備等 + 低減推進設備等の取 ×100
の償却限度額
の普通償却限度額 得価額
※ ただし、次の表の①のイに掲げる資産(認定発電設備)にあっては、
認定発電設備の償却限度額 = 認定発電設備の取得価額 - 認定発電設備の普通償却限度額
イ
次に掲げる認定発電設備で太陽光又は風力の利用に著しく資するものとして財務大
臣が指定するもの。(措令27の5①)
太陽光を電気に変換する認定発電設備(電気事業者による再生可能エネルギー
(イ)
電気の調達に関する特別措置法第3条第2項《調達価格及び調達期間》に規定
する認定発電設備をいう。(ロ)において同じ。)でその出力が10キロワット以
上であるもの
(ロ)
風力を電気に変換する認定発電設備でその出力が10,000キロワット以上であ
るもの
注 太陽光発電設備及び風力発電設備は、平成23年財務省告示第219号(最終改正平成24年第187号)の別
①
エネルギー有効利用促
進設備
表一により指定されている。
ロ エネルギー環境適合製品の開発及び製造を行う事業の促進に関する法律第2条第3
項第1号又は第5号《定義》(同項第1号に係る部分に限る。)に掲げる機械その他の
減価償却資産のうちエネルギー環境適合製品の開発及び製造を行う事業の促進に関す
る法律施行令第1条《非化石エネルギー源》第4号に規定する大気中の熱その他の自
然界に存する熱又は同条第5号に規定するバイオマス(太陽光及び風力を除く。)の利
用に著しく資するものとして財務大臣が指定するもの(措令27の5②)
注 新エネルギー利用設備等は、平成23年財務省告示第219号(最終改正平成24年第187号)の別表二によ
り指定されている。
ハ エネルギー環境適合製品の開発及び製造を行う事業の促進に関する法律第2条第3
項第2号、第3号又は第5号(同項第2号又は第3号に係る部分に限る。)に掲げる機
械その他の減価償却資産のうちエネルギー消費量との対比における性能の向上又はエ
-414-
第三章 第一節 第七款 一《エネルギー環境負荷低減推進設備等の特別償却》
ネルギー消費に係る環境への負荷の低減に著しく資するものとして財務大臣が指定す
るもの(イ及びロに掲げる機械その他の減価償却資産に該当するものを除く。)(措令
27の5③)
注 二酸化炭素排出抑制設備等は、平成23年財務省告示第219号(最終改正平成24年第187号)の別表三に
より指定されている。
建築物に係るエネルギーの使用の合理化に著しく資する設備で次のイ又はロに掲げる
もの(当該設備が設置された建築物が(1)《エネルギー使用合理化設備等が設置された
建築物の基準》に掲げる基準を満たすことにつき(2)《特別償却の対象となるエネルギ
ー使用合理化設備等の範囲》に掲げるところにより証明がされた場合の当該設備に限
る。
)
エネルギーの使用の合理化に関する法律第72条《建築物の建築をしようとする者
等の努力》に規定する熱の損失の防止に資する設備並びにエネルギーの使用の合
理化に関する法律施行令第14条第1号及び第2号《空気調和設備等》に掲げる建
イ
築設備((1)において「エネルギー使用合理化設備」という。)で、建築物に係
るエネルギーの使用の合理化に著しく資するものとして財務大臣が指定するも
のの全てを同時に設置する場合のこれらの設備(措令27の5④)
②
エネルギー使用合理化
注 エネルギー使用合理化設備は、平成23年財務省告示第219号(最終改正平成24年第187号)の
設備等
別表四により指定されている。
空気調和設備、照明設備その他の建築設備の計測、制御、監視又は管理を行う設
備((1)において「エネルギー使用制御設備」という。)で、建築物に係るエネ
ルギーの使用の合理化に著しく資するものとして財務大臣が指定するもの(以下
ロにおいて「指定エネルギー使用制御設備」という。)の全てを同時に設置する
場合の当該指定エネルギー使用制御設備(指定エネルギー使用制御設備のうち
ロ
(3)《指定エネルギー使用制御設備のうち同時の設置要件から除外される設備》
に掲げる設備が既に設置されている場合には、(3)に掲げる設備以外の指定エネ
ルギー使用制御設備の全てを同時に設置する場合の当該指定エネルギー使用制
御設備)(措令27の5⑤)
注 エネルギー使用制御設備は、平成23年財務省告示第219号(最終改正平成24年第187号)の別
表五により指定されている。
注1 ――線部分(上表の①のイに係る部分に限る。)は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、電気事業者による再生可能エネ
ルギー電気の調達に関する特別措置法附則第1条第3号に掲げる規定の施行の日(平成24年5月29日)以後に取得又は製作若しくは建設をす
るエネルギー環境負荷低減推進設備等について適用し、平成24年5月28日以前に取得又は製作若しくは建設をしたエネルギー負荷低減推進設
備等の適用については、1の本文中「平成26年3月31日まで(次の表の①のイに掲げる減価償却資産にあっては、平成24年7月1日から平成
25年3月31日まで)」とあるのは「平成26年3月31日まで」と、
「同①のイ及びロ」とあるのは「注1の旧①のイ」と、
「並びに」とあるのは「及
びに」と、「金額〔次の表の①のイに掲げる減価償却資産にあっては、その取得価額から普通償却限度額を控除した金額に相当する金額〕
」と
あるのは「金額」とし、上表の①は次による。
(平24改法附19①、平成24年政令第152号)
イ エネルギー環境適合製品の開発及び製造を行う事業の促進に関する法律第2条第3項第1号又は第5号
《定義》
(同項第1号に係る部分に限る。
)に掲げる機械その他の減価償却資産のうち化石燃料(原油、石油
ガス、可燃性天然ガス及び石炭並びにこれらから製造される燃料をいう。
)以外のエネルギー資源(太陽光、
風力、水力及びエネルギー源として利用することができる廃棄物に限る。
)の利用に著しく資するものとし
て財務大臣が指定するもの(措令27の5旧①)
旧
エネルギー有効利用促
①
進設備
注 新エネルギー利用設備等は、平成23年財務省告示第219号の別表一により指定されている。
ロ エネルギー環境適合製品の開発及び製造を行う事業の促進に関する法律第2条第3項第2号、第3号又
は第5号(同項第2号又は第3号に係る部分に限る。
)に掲げる機械その他の減価償却資産のうちエネルギ
ー消費量との対比における性能の向上又はエネルギー消費に係る環境への負荷の低減に著しく資するもの
として財務大臣が指定するもの(イに掲げる機械その他の減価償却資産に該当するものを除く。
)
(措令27
の5旧②)
注 二酸化炭素排出抑制設備等は、平成23年財務省告示第219号の別表二により指定されている。
注2
電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法附則第3条第1項の認定を受けた法人の同附則第1条第3号に掲げる
規定の施行の日(平成24年5月29日)から平成24年6月30日までの間における1の適用については、1の本文中「平成24年7月1日」とある
のは「平成24年5月29日」とし、上表①のイは次による。
(平24改法附19②、平24改措令附10、平成24年政令第152号)
-415-
第三章 第一節 第七款 一《エネルギー環境負荷低減推進設備等の特別償却》
イ 次に掲げる再生可能エネルギー発電設備で太陽光又は風力の利用に著しく資するものとして財務大臣が指定するもの
太陽光を電気に変換する再生可能エネルギー発電設備(電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法附則
(イ) 第3条第1項の認定に係る発電に係る同項の再生可能エネルギー発電設備をいう。(ロ)において同じ。)でその出力が10キロワット
以上であるもの
(ロ) 風力を電気に変換する再生可能エネルギー発電設備でその出力が10,000キロワット以上であるもの
注3
電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法附則第3条第2項の規定により平成24年7月1日において同法第6条
第1項《再生可能エネルギー発電設備を用いた発電の認定等》の規定による認定を受けたものとみなされる注2に掲げる認定に係る同法第2
条第3項《定義》に規定する再生可能エネルギー発電設備は、指定期間内に取得した1の表の①のイに掲げる認定発電設備に該当するものと
みなして、1(1の表の①のイに係る部分に限る。
)を適用する。
(平24改法附19③)
注4 財務大臣は、①及び②に掲げるエネルギー環境負荷低減推進設備等を指定したときは、これを告示する。
(措令27の5⑫)
注5
1に掲げる所有権移転外リース取引により取得したエネルギー環境負荷低減推進設備等については、1の特別償却は適用されないが、第二
節第二款の五《エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の法人税額の特別控除》の1は適用されるのであるから留意する。(編者)
(エネルギー使用合理化設備等が設置された建築物の基準)
(1) 1の表の②《エネルギー使用合理化設備等》に掲げる基準は、次の表の左欄に掲げる建築物の区分に応じ、それ
ぞれ同表の右欄に掲げる基準とする。
(措令27の5⑥)
イ 当該建築物に設置されるエネルギー使用合理化設備の全てが1の表の②のイに
掲げる財務大臣が指定する設備で構成されていること。
ロ 当該建築物に設置されるエネルギーの使用の合理化に関する法律第72条《建築物
の建築をしようとする者等の努力》に規定する熱の損失の防止に資する設備又はエ
1の表の②のイに掲
ネルギーの使用の合理化に関する法律施行令第14条第1号若しくは第2号《空気調
(一) げ る 設 備 が 設 置 さ れ
和設備等》に掲げる建築設備(以下(一)において「建築設備等」という。)の全て
る建築物
について、当該建築設備等ごとに定められた建築物の熱の損失の防止又は建築物の
エネルギーの効率的利用が的確に実施されているかどうかについての同法第73条
第1項《建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準となるべき事項》に規定す
75
る判断の基準として同項の規定により公表された数値の 100以下となっているこ
と。
イ 当該建築物に設置されるエネルギー使用制御設備の全てが1の表の②のロに掲
1の表の②のロに掲
(二) げ る 設 備 が 設 置 さ れ
る建築物
げる財務大臣が指定する設備で構成されていること。
ロ 当該設備を設置した後の建築物のエネルギーの使用量の当該設備を設置する前
95
の建築物のエネルギーの使用量に対する割合が100以下であること。
(特別償却の対象となるエネルギー使用合理化設備等の範囲)
(2)
1の表の②に掲げる証明がされた場合は、次の表の左欄に掲げる建築物の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げ
る書類を確定申告書等に添付することにより証明がされた場合とする。
(措令27の5⑦、措規20の2②)
(一)
(二)
( 1 )の表 の( 一 ) に 掲
げる建築物
(1)の表の(一)のイ又はロに掲げる基準を満たすものであることにつき当該建築物に
係るエネルギーの使用の合理化に関する法律第74条第1項《建築物に係る指導及び助
言等》に規定する所管行政庁が確認した旨を証する書類
( 1 )の表 の( 二 ) に 掲
(1)の表の(二)のイ又はロに掲げる基準を満たすものであることにつき経済産業大臣
げる建築物
が確認した旨を証する書類
(指定エネルギー使用制御設備のうち同時の設置要件から除外される設備)
(3) 1の表の②のロに掲げる設備は、インバーター(制御指令信号に基づき交流電動機の出力軸の回転数を変化させ
ることにより電力負荷を調整する機能を有するもので、半導体スイッチング素子を用いたものに限るものとし、これ
と同時に設置する専用の盤類及び配線を含む。
)とする。(措規20の2①)
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第三章 第一節 第七款 一《エネルギー環境負荷低減推進設備等の特別償却》
(貸付けの用に供したものに該当しない資産の貸与)
(4) 1に掲げる法人が、その取得又は製作若しくは建設をした機械及び装置を自己の下請業者に貸与した場合におい
て、当該機械及び装置が専ら当該法人のためにする製品の加工等の用に供されるものであるときは、当該機械及び装
置は当該法人の営む事業の用に供したものとして1の特別償却を適用する。
(措通42の5の2-1)
(附属機器等の同時設置の意義)
(5)
平成23年6月30日付財務省告示第219号の別表において本体と同時に設置することを条件として、エネルギー環境
負荷低減推進設備等に該当する旨の定めのある附属の機器等(以下(5)において「附属機器等」という。
)には、一の
計画に基づき本体を設置してから相当期間内に設置するこれらの附属機器等が含まれるものとする。(措通42の5の
2-2)
(エネルギー環境負荷低減推進設備等の特別償却の計算)
(6) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-1・編者補正)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(7) 1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(7)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注
例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該エネル
ギー環境負荷低減推進設備等の償却限度額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がある場合に限り、適用する。
(措法
42の5⑦)
明細書には、「エネルギー環境負荷低減推進設備等の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表
十六)
(エネルギー環境負荷低減推進設備等に係る証明書等の添付)
法人が、その取得し、又は製作し、若しくは建設した減価償却資産につき1《エネルギー環境負荷低減推進設備等
を取得した場合の初年度特別償却》
(1のうち1の表の①のイに係る部分に限る。)の適用を受ける場合には、当該減
価償却資産につき1の適用を受ける事業年度の確定申告書等に当該減価償却資産がエネルギー環境負荷低減推進設備
等(1の①の表のイに掲げるものに限る。)に該当するものであることを証する次の表の(一)及び(二)に掲げる書類を
添付しなければならない。(措令27の5⑩、措規20の2③)
エネルギー環境負荷低減推進設備等(1の表の①のイに掲げるものに限る。
)に係る電気事業者による再生可能
(一)
エネルギー電気の調達に関する特別措置法施行規則第7条第1項《認定手続》の申請書(電気事業者による再
生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法第6条第4項《再生可能エネルギー発電設備を用いた発電の
認定等》の発電の変更があった場合には、同令第9条第1項《変更の認定》の申請書)の写し
(二) 経済産業大臣の電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法第6条第1項の認定(同
-417-
第三章 第一節 第七款 一《エネルギー環境負荷低減推進設備等の特別償却》
法附則第3条第2項の規定により同法第6条第1項の認定を受けたものとみなされるものを含む。)をした旨を
証する書類(同条第4項の発電の変更があった場合には、経済産業大臣の同項の認定をした旨を証する書類)
の写し
注1
――線部分(上表に係る部分に限る。)は、租税特別措置法施行規則の一部を改正する省令(平成24年財務省令第45号)により追加さ
れた部分で、改正規定は、平成24年6月18日から施行される。
(同令附1)
注2
――線部分(注1に係る部分を除く。)は、平成24年度改正により追加された部分で、改正規定は、電気事業者による再生可能エネル
ギー電気の調達に関する特別措置法附則第1条第3号に掲げる日(平成24年5月29日)から施行される。
(平24改措令附1Ⅵ、平成24年
政令第152号)
注3
電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法附則第3条第1項の認定を受けた法人の平成24年6月18日から
平成24年6月30日までの間における上表の適用については、上表中「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置
法施行規則第7条第1項《認定手続》の」とあるのは「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法附則第3条
第1項の認定に係る」と、
「
(電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」とあるのは「
(同法」と、
「同令第9
条第1項の」とあるのは「同項の認定に係る」と、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法第6条第1項
の認定(同法附則第3条第2項の規定により同法第6条第1項の認定を受けたものとみなされるものを含む。
)
」とあるのは「同法附則第
3条第1項の認定」と、
「同条第4項」とあるのは「同法第6条第4項」とする。
(平成24年財務省令第45号附3)
-418-
第三章 第一節 第七款 二《中小企業者等の特定機械装置等の特別償却》
二 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却(適用期限の延長等)
1 中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却
(1)《中小企業者の範囲等》に掲げる中小企業者又は農業協同組合等で、青色申告書を提出するもの(以下二において
「中小企業者等」という。)が、平成10年6月1日から平成26年3月31日までの期間内に、その製作の後事業の用に供され
たことのない次の①から④までに掲げる減価償却資産(①又は②に掲げる減価償却資産にあっては、(6)《特別償却の対
象となる特定機械装置等の規模》に掲げる規模のものに限る。以下二において「特定機械装置等」という。)を取得し、又
は特定機械装置等を製作して、これを国内にある当該中小企業者等の営む(12)《指定事業の範囲》に掲げる事業の用(④
に掲げる事業を営む法人で内航海運業法第2条第2項《定義》に規定する内航運送の用に供される船舶の貸渡しをする事
業を営む法人以外の法人の貸付けの用を除く。以下二において「指定事業の用」という。
)に供した場合には、その指定事
業の用に供した日を含む事業年度(解散〔合併による解散を除く。〕の日を含む事業年度及び清算中の各事業年度を除く。)
の当該特定機械装置等の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転す
る減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該特定機械装
置等の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。)と特別償
75
却限度額(当該特定機械装置等の取得価額〔④に掲げる減価償却資産にあっては、当該取得価額に100を乗じて計算した金
30
額〕の100に相当する金額をいう。
)との合計額とする。
なお、1は、法人が所有権移転外リース取引(第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲
げるものをいう。
)により取得した特定機械装置等については、適用しない。(措法42の6①⑥、42の5⑥、措令27の6①
②⑤⑥、27の5⑧、措規20の3②④)
特別償却限度額
特定機械装置等 特定機械装置等の 特定機械装置 (又は取得価額× 75 )× 30
=
+
100
100
の償却限度額
普通償却限度額
等の取得価額
①
機械及び装置並びに工具、器具及び備品(工具、器具及び備品については、事務処理の能率化、製品の品質管理の
向上等に資するものとして(9)《特別償却の対象となる工具、器具及び備品の範囲》に掲げるものに限る。
)
ソフトウエア(電子計算機に対する指令であって一の結果を得ることができるように組み合わされたもの〔これに
②
関連するシステム仕様書その他の書類を含むものとし、(11)《特別償却の対象から除かれるソフトウエアの範囲》
に掲げるものを除く。〕に限る。)
車両及び運搬具(貨物の運送の用に供される自動車で輸送の効率化等に資するものとして、道路運送車両法施行規
③
則別表第一に規定する普通自動車で貨物の運送の用に供されるもののうち車両総重量〔道路運送車両法第40条第3
号《自動車の構造》に規定する車両総重量をいう。〕が3.5トン以上のものに限る。
)
④
内航海運業法第2条第2項に規定する内航海運業の用に供される船舶
注1 ――線部分(適用期限に係る部分を除く。
)は、平成24年度改正により追加された部分で、改正規定は、平成24年4月1日以後に取得又は製
作をする特定機械装置等について適用される。
(平24改法附20)
注2
1に掲げる所有権移転外リース取引により取得した特定機械装置等については、1の特別償却は適用されないが、第二節第二款の六《中小
企業者等が機械等を取得した場合の法人税額の特別控除》の1は適用されるのであるから留意する。
(編者)
(中小企業者の範囲等)
(1) 1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者又は農業協同組合等とは、次
の表の左欄に掲げる区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げるものをいう。(措法42の6①、42の4⑥、⑫Ⅴ、Ⅵ、措令
27の4⑩)
次のイ又はロのいずれかに該当する法人をいう。
資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人のうち次の(イ)又は(ロ)に掲げる法人以外
の法人
(一)
中小企業
者
1
イ
(イ)
その発行済株式又は出資の総数又は総額の 2以上が同一の大規模法人の所有に属し
(ロ)
(イ)に掲げるもののほか、その発行済株式又は出資の総数又は総額の3以上が大規模
ている法人
2
法人の所有に属している法人
-419-
第三章 第一節 第七款 二《中小企業者等の特定機械装置等の特別償却》
ロ
資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000人以下の法人
注
イの(イ)及び(ロ)に掲げる大規模法人とは、次のA又はBのいずれかに該当する法人(中小企業投資育成株式会社
を除く。
)をいう。
A
資本金の額又は出資金の額が1億円を超える法人
B
資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000人を超える法人
農業協同組合、農業協同組合連合会、中小企業等協同組合、出資組合である商工組合及び商工組合
(二)
農業協同
連合会、内航海運組合、内航海運組合連合会、出資組合である生活衛生同業組合、漁業協同組合、
組合等
漁業協同組合連合会、水産加工業協同組合、水産加工業協同組合連合会、森林組合並びに森林組合
連合会
(事業年度の中途において中小企業者に該当しなくなった場合の適用)
(2)
法人が各事業年度の中途において(1)《中小企業者の範囲等》の(一)に掲げる中小企業者に該当しないこととなっ
た場合においても、その該当しないこととなった日前に取得又は製作(以下二において「取得等」という。
)をして指定
事業の用に供した特定機械装置等については、1の特別償却の適用があることに留意する。この場合において、(6)《特
別償却の対象となる特定機械装置等の規模》の表の(二)のロに掲げる工具、器具及び備品に係る取得価額の合計額が120
万円以上であるかどうか、同表の(三)のロに掲げるソフトウエアに係る取得価額の合計額が70万円以上であるかどうか
は、その中小企業者に該当していた期間内に取得等をして指定事業の用に供していたものの取得価額の合計額によって
判定するものとする。
(措通42の6-1・編者補正)
(常時使用する従業員の範囲)
(3)
(1)の(一)に掲げる「常時使用する従業員の数」は、常用であると日々雇い入れるものであるとを問わず、事務
所又は事業所に常時就労している職員、工員等(役員を除く。)の総数によって判定することに留意する。この場合に
おいて、法人が酒造最盛期、野菜缶詰・瓶詰製造最盛期等に数か月程度の期間その労務に従事する者を使用するとき
は、当該従事する者の数を「常時使用する従業員の数」に含めるものとする。(措通42の4(2)-3)
(従業員数基準の適用)
(4)
(1)の(一)により中小企業者に該当するかどうかを判定する場合において従業員数基準が適用されるのは、資本
又は出資を有しない法人のみであるから、資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人については、(1)の(一)の
表のイの(イ)又は(ロ)に掲げるもの(大規模法人の子会社)を除き、常時使用する従業員の数が1,000人を超えても中
小企業者に該当することに留意する。
(措通42の4(2)-2)
(出資を有しない公益法人等の従業員の範囲)
(5) 出資を有しない公益法人等又は人格のない社団等について、常時使用する従業員の数が1,000人以下であるかどう
かを判定する場合には、収益事業に従事する従業員数だけでなくその全部の従業員数によって行うものとする。
(措通
42の4(2)-4)
(特別償却の対象となる特定機械装置等の規模)
(6) 1の表の①又は②に掲げる特定機械装置等のうち特別償却の対象となるものは、次の表の左欄に掲げる減価償却
資産の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる規模のものとする。(措令27の6③、措規20の3⑤⑥)
一台又は一基(通常一組又は一式をもって取引の単位とされるものにあっては、一組又は一式
(一) 機械及び装置 とする。以下(6)において同じ。)の取得価額(第六款の六の1《減価償却資産の取得価額》に
より計算した取得価額をいう。以下(6)において同じ。)が160万円以上のもの
イ
(二)
(9)《特別償却の対象となる工具、器具及び備品の範囲》の表の(一)、(二)及び(四)に掲げ
工具、器具及
び備品
一台又は一基の取得価額が120万円以上のもの
ロ
るもの(同表の(一)及び(四)に掲げるものにあっては一台又は一基〔通常一組又は一式をも
って取引の単位とされるものにあっては、一組又は一式とする。〕の取得価額が30万円未満
であるものを、同表の(二)に掲げるものにあっては第六款の二の1《少額の減価償却資産の
-420-
第三章 第一節 第七款 二《中小企業者等の特定機械装置等の特別償却》
取得価額の損金算入》又は同二の2《一括償却資産の損金算入》の適用を受けるものを除く。)
で、当該事業年度(当該事業年度が平成10年5月31日以前に開始し、かつ、平成10年6月1
日以後に終了する事業年度である場合には平成10年6月1日から当該事業年度終了の日ま
での期間に限るものとし、当該事業年度が平成26年3月31日以前に開始し、かつ、平成26
年4月1日以後に終了する事業年度である場合には当該事業年度開始の日から平成26年3
月31日までの期間に限るものとする。
)において新たに取得等をして指定事業の用に供した
ものの取得価額の合計額が120万円以上のもの
イ
一のソフトウエアの取得価額が70万円以上のもの
ソフトウエア(第六款の二の1《少額の減価償却資産の取得価額の損金算入》又は同二の2
《一括償却資産の損金算入》の適用を受けるものを除く。
)で、当該事業年度(当該事業年度
が平成18年3月31日以前に開始し、かつ、平成18年4月1日以後に終了する事業年度である
(三) ソフトウエア
ロ
場合には、平成18年4月1日から当該事業年度終了の日までの期間に限るものとし、当該事
業年度が平成26年3月31日以前に開始し、かつ、平成26年4月1日以後に終了する事業年度
である場合には当該事業年度開始の日から平成26年3月31日までの期間に限るものとす
る。
)において新たに取得等をして指定事業の用に供したものの取得価額の合計額が70万円
以上のもの
注1
――線部分(適用期限に係る部分を除く。)は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日以後に取得
又は製作をする1の表の①に掲げる減価償却資産について適用され、平成24年3月31日以前に取得又は製作をした1の表の①に掲げる減
価償却資産の適用については、上表(二)は次による。(平24改措規附11②)
イ
(9)《特別償却の対象となる工具、器具及び備品の範囲》に掲げる器具及び備品(第六款の二の1《少額の
器具及び備品
減価償却資産の取得価額の損金算入》又は同二の2《一括償却資産の損金算入》の適用を受けるものを除く。
)
(( 9 ) の 表 の
で、当該事業年度(当該事業年度が平成10年5月31日以前に開始し、かつ、平成10年6月1日以後に終了す
(二) (二)及び(三)
に掲げるもの
に限る。)
一台又は一基の取得価額が120万円以上のもの
ロ
る事業年度である場合には平成10年6月1日から当該事業年度終了の日までの期間に限るものとし、当該事
業年度が平成24年3月31日以前に開始し、かつ、平成24年4月1日以後に終了する事業年度である場合には
当該事業年度開始の日から平成24年3月31日までの期間に限るものとする。
)において新たに取得等をして指
定事業の用に供したものの取得価額の合計額が120万円以上のもの
注2 上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、
その適用している方式により算定した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」
、平10課法2-7「第4」参照)
(取得価額の判定単位)
(7)
(6)《特別償却の対象となる特定機械装置等の規模》の表の(一)及び同表の(二)のイに掲げる機械及び装置又は
工具、器具及び備品の一台又は一基の取得価額が160万円以上又は120万円以上であるかどうかについては、通常一単
位として取引される単位ごとに判定するのであるが、個々の機械及び装置の本体と同時に設置する自動調整装置又は
原動機のような附属機器で当該本体と一体になって使用するものがある場合には、これらの附属機器を含めたところ
によりその判定を行うことができるものとする。(措通42の6-2・編者補正)
注
(6)の表の(二)のロに掲げる工具、器具及び備品の取得価額の合計額が120万円以上であるかどうかについては、(9)《特別償却の対象
となる工具、器具及び備品の範囲》の表の(一)、(二)及び(四)に掲げる工具、器具及び備品ごとに、それぞれの工具、器具及び備品の取得
価額の合計額により判定することに留意する。
(圧縮記帳をした特定機械装置等の取得価額)
(8)
(6)の表に掲げる機械及び装置、工具、器具及び備品又はソフトウエアの取得価額が160万円以上、120万円以上
又は70万円以上であるかどうかを判定する場合において、その機械及び装置、工具、器具及び備品又はソフトウエア
が第十五款の一《国庫補助金等による圧縮記帳》、同款の二《工事負担金による圧縮記帳》
、同款の三《非出資組合の
賦課金による圧縮記帳》及び同款の四《保険金等による圧縮記帳》による圧縮記帳の適用を受けたものであるときは、
その圧縮記帳後の金額に基づいてその判定を行うものとする。(措通42の6-3・編者補正)
(特別償却の対象となる工具、器具及び備品の範囲)
(9) 1の表の①に掲げる工具、器具及び備品は、次の(一)から(四)までに掲げるものとする。
(措規20の3①)
(一) 測定工具及び検査工具(電気又は電子を利用するものを含む。)
-421-
第三章 第一節 第七款 二《中小企業者等の特定機械装置等の特別償却》
電子計算機(計数型の電子計算機〔主記憶装置にプログラムを任意に設定できる機構を有するものに限る。〕の
うち、処理語長が16ビット以上で、かつ、設置時における記憶容量〔検査用ビットを除く。〕が16メガバイト以
(二) 上の主記憶装置を有するものに限るものとし、これと同時に設置する附属の入出力装置〔入力用キーボード、
ディジタイザー、タブレット、光学式読取装置、音声入力装置、表示装置、プリンター又はプロッターに限る。〕、
補助記憶装置、通信制御装置、伝送用装置〔無線用のものを含む。
〕又は電源装置を含む。
)
インターネットに接続されたデジタル複合機(専用電子計算機〔専ら器具及び備品の動作の制御又はデータ処
理を行う電子計算機で、物理的変換を行わない限り他の用途に使用できないものをいう。
〕により発信される制
(三) 御指令信号に基づき、紙面を光学的に読み取り、デジタル信号に変換し、色の濃度補正、縦横独立変倍及び画
像記憶を行う機能、外部から入力されたデジタル信号を画像情報に変換する機能並びに記憶した画像情報を保
存し、送信し、及び紙面に出力する機能を有するものに限る。)
(四) 試験又は測定機器
注
上表の(一)及び(四)は、平成24年度改正により追加されたもので、改正規定は、平成24年4月1日から適用される。
(平24改措規附1)
(附属機器等の同時設置の意義)
(10)
(9)《特別償却の対象となる工具、器具及び備品の範囲》の表の(二)において本体と同時に設置することを条件
として特定機械装置等に該当する旨の定めのある附属の機器等には、一の計画に基づき本体を設置してから相当期間
内に設置するこれらの附属の機器等が含まれるものとする。(措通42の6-9・編者補正)
注 (9)の表の(三)の適用を受けることができるデジタル複合機とは、事業の用に供する際にインターネットに現に接続されている状態にあ
るものをいうのであるから、インターネットに接続する機能を有するものであっても、例えば、インターネットに接続されていない社内の
LAN設備として設置されるものは、これに該当しないことに留意する。
(特別償却の対象から除かれるソフトウエアの範囲)
(11)
1の表の②のソフトウエアから除かれるものは、次の(一)から(三)までに掲げるものとする。(措令27の6①、措
規20の3③)
(一) 複写して販売するための原本
(二)
開発研究(新たな製品の製造若しくは新たな技術の発明又は現に企業化されている技術の著しい改善を目的と
して特別に行われる試験研究をいう。
)の用に供されるもの
次のイからホまでに掲げるもの
サーバー用オペレーティングシステム(ソフトウエア〔電子計算機に対する指令であって一の結果を得
ることができるように組み合わされたものをいう。以下(三)において同じ。〕の実行をするために電子
イ
計算機の動作を直接制御する機能を有するサーバー用のソフトウエアをいう。ロにおいて同じ。)のう
ち、国際標準化機構及び国際電気標準会議の規格15408に基づき評価及び認証をされたもの(ロにおい
て「認証サーバー用オペレーティングシステム」という。
)以外のもの
サーバー用仮想化ソフトウエア(二以上のサーバー用オペレーティングシステムによる一のサーバー用
の電子計算機〔当該電子計算機の記憶装置に当該二以上のサーバー用オペレーティングシステムが書き
込まれたものに限る。〕に対する指令を制御し、当該指令を同時に行うことを可能とする機能を有する
(三)
ロ
サーバー用のソフトウエアをいう。以下ロにおいて同じ。)のうち、認証サーバー用仮想化ソフトウエ
ア(電子計算機の記憶装置に書き込まれた二以上の認証サーバー用オペレーティングシステムによる当
該電子計算機に対する指令を制御するサーバー用仮想化ソフトウエアで、国際標準化機構及び国際電気
標準会議の規格15408に基づき評価及び認証をされたものをいう。)以外のもの
データベース管理ソフトウエア(データベース〔数値、図形その他の情報の集合物であって、それらの
情報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成するものをいう。以下ハにおいて
同じ。〕の生成、操作、制御及び管理をする機能を有するソフトウエアであって、他のソフトウエアに
ハ
対して当該機能を提供するものをいう。
)のうち、国際標準化機構及び国際電気標準会議の規格15408に
基づき評価及び認証をされたもの以外のもの(以下ハにおいて「非認証データベース管理ソフトウエア」
という。)又は当該非認証データベース管理ソフトウエアに係るデータベースを構成する情報を加工す
る機能を有するソフトウエア
-422-
第三章 第一節 第七款 二《中小企業者等の特定機械装置等の特別償却》
連携ソフトウエア(情報処理システム〔情報処理の促進に関する法律第20条第1項第5号《業務の範囲》
に規定する情報処理システムをいう。以下ニにおいて同じ。〕から指令を受けて、当該情報処理システ
ム以外の情報処理システムに指令を行うソフトウエアで、次の(イ)から(ハ)までに掲げる機能を有する
ものをいう。)のうち、(イ)の指令を日本工業規格(工業標準化法第17条第1項《日本工業規格》に規
定する日本工業規格をいう。(イ)において同じ。)X5731-8に基づき認証をする機能及び(イ)の指令を
受けた旨を記録する機能を有し、かつ、国際標準化機構及び国際電気標準会議の規格15408に基づき評
ニ
価及び認証をされたもの以外のもの
(イ)
日本工業規格X0027に定めるメッセージの形式に基づき日本工業規格X4159に適合する言語を
使用して記述された指令を受ける機能
(ロ) 指令を行うべき情報処理システムを特定する機能
(ハ)
その特定した情報処理システムに対する指令を行うに当たり、当該情報処理システムが実行する
ことができる内容及び形式に指令の付加及び変換を行い、最適な経路を選択する機能
不正アクセス防御ソフトウエア(不正アクセスを防御するために、あらかじめ設定された次の表の左欄
に掲げる通信プロトコルの区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる機能を有するソフトウエアであっ
て、インターネットに対応するものをいう。
)のうち、国際標準化機構及び国際電気標準会議の規格15408
に基づき評価及び認証をされたもの以外のもの
ホ
(イ)
(ロ)
(ハ)
注
通信路を設定するための通信プ
ファイアウォール機能(当該通信プロトコルに基づき、電気
ロトコル
通信信号を検知し、通過させる機能をいう。
)
通信方法を定めるための通信プ
システム侵入検知機能(当該通信プロトコルに基づき、電気
ロトコル
通信信号を検知し、又は通過させる機能をいう。)
アプリケーションサービスを提
アプリケーション侵入検知機能(当該通信プロトコルに基づ
供するための通信プロトコル
き、電気通信信号を検知し、通過させる機能をいう。
)
――線部分は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、法人が平成24年4月1日以後に取得又は製作をする1の表の②に
掲げる減価償却資産について適用され、平成24年3月31日以前に取得又は製作をした同②に掲げる減価償却資産の適用については、上表は
次による。(平24改措規附11①)
(一) 複写して販売するための原本
(二)
開発研究(新たな製品の製造若しくは新たな技術の発明又は現に企業化されている技術の著しい改善を目的として特別に行われる
試験研究をいう。
)の用に供されるもの
次のイからホまでに掲げるもの
サーバー用のオペレーティングシステム(ソフトウエア〔電子計算機に対する指令であって一の結果を得ることができるよ
イ
うに組み合わされたものをいう。以下(三)において同じ。〕の実行をするために電子計算機の動作を直接制御する機能を有
するソフトウエアをいう。
)
サーバー用の仮想化ソフトウエア(二以上のサーバー用のオペレーティングシステム〔イに掲げるサーバー用のオペレーテ
ロ
ィングシステムをいう。以下ロにおいて同じ。
〕による一のサーバー用の電子計算機〔当該電子計算機の記憶装置に当該二
以上のサーバー用のオペレーティングシステムが書き込まれたものに限る。
〕に対する指令を制御し、当該指令を同時に行
うことを可能とする機能を有するソフトウエアをいう。
)
データベース管理ソフトウエア(データベース〔数値、図形その他の情報の集合物であって、それらの情報を電子計算機を
(三)
ハ
用いて検索することができるように体系的に構成するものをいう。以下ハにおいて同じ。〕の生成、操作、制御及び管理を
する機能を有するソフトウエアであって、他のソフトウエアに対して当該機能を提供するものをいう。)又は当該データベ
ース管理ソフトウエアに係るデータベースを構成する情報を加工する機能を有するソフトウエア
連携ソフトウエア(情報処理システム〔情報処理の促進に関する法律第20条第1項第5号《業務の範囲》に規定する情報処
理システムをいう。以下ニにおいて同じ。
〕から指令を受けて、当該情報処理システム以外の情報処理システムに指令を行
うソフトウエアで、次の(イ)から(ハ)までに掲げる機能を有するものをいう。
)
ニ
日本工業規格(工業標準化法第17条第1項《日本工業規格》に規定する日本工業規格をいう。以下(イ)において同
)X0027に定めるメッセージの形式に基づき日本工業規格X4159に適合する言語を使用して記述された指令を受
(イ) じ。
ける機能
(ロ) 指令を行うべき情報処理システムを特定する機能
-423-
第三章 第一節 第七款 二《中小企業者等の特定機械装置等の特別償却》
(ハ)
その特定した情報処理システムに対する指令を行うに当たり、当該情報処理システムが実行することができる内容
及び形式に指令の付加及び変換を行い、最適な経路を選択する機能
不正アクセス防御ソフトウエア(不正アクセスを防御するために、あらかじめ設定された次の表の左欄に掲げる通信プロト
コルの区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる機能を有するソフトウエアであって、インターネットに対応するものをい
う。)
ホ
(イ)
(ロ)
(ハ)
通信路を設定するための通信プ ファイアウォール機能(当該通信プロトコルに基づき、電気通信信号を検知し、
ロトコル
通過させる機能をいう。
)
通信方法を定めるための通信プ システム侵入検知機能(当該通信プロトコルに基づき、電気通信信号を検知し、
ロトコル
又は通過させる機能をいう。
)
アプリケーションサービスを提 アプリケーション侵入検知機能(当該通信プロトコルに基づき、電気通信信号を
供するための通信プロトコル
検知し、通過させる機能をいう。
)
(指定事業の範囲)
(12)
1の特別償却の対象となる指定事業は、次の(一)から(二十三)までに掲げる事業とする。
(措法42の6①、措令27の
6④、措規20の3⑦)
(十四) 料理店業その他の飲食店業(料亭、バー、キャバレー、
(一) 製造業
ナイトクラブその他これらに類する事業を除く。)
(二) 建設業
(三) 農業
(十五) 一般旅客自動車運送業
(四) 林業
(十六) 海洋運輸業及び沿海運輸業
(五) 漁業
(十七) 内航船舶貸渡業
(六) 水産養殖業
(十八) 旅行業
(七) 鉱業
(十九) こん包業
(八) 卸売業
(二十) 郵便業
(九) 道路貨物運送業
(二十一) 通信業
(十) 倉庫業
(二十二) 損害保険代理業
(十一) 港湾運送業
(二十三) サービス業(物品賃貸業、娯楽業〔映画業を除く。〕
を除く。)
(十二) ガス業
(十三) 小売業
注
(十三)から(二十三)までに掲げる事業については、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第5項《用語の意義》に規
定する性風俗関連特殊営業に該当するものを除く。(措規20の3⑦かっこ書)
(主たる事業でない場合の適用)
(13) 法人の営む事業が指定事業に該当するかどうかは、当該法人が主たる事業としてその事業を営んでいるかどうか
を問わないことに留意する。(措通42の6-4)
(事業の判定)
(14) 法人の営む事業が指定事業に該当するかどうかは、おおむね日本標準産業分類(総務省)の分類を基準として判
定する。(措通42の6-5)
注 (12)《指定事業の範囲》の(二十三)に掲げる「サービス業」については、日本標準産業分類の「大分類G情報通信業」
(通信業を除く。
)
、
「小分類693駐車場業」
、
「中分類75宿泊業」
、
「大分類P医療、福祉」
、
「大分類O教育、学習支援業」
、
「中分類87協同組合(他に分類されない
もの)」及び「大分類Rサービス業(他に分類されないもの)
」
(旅行業を除く。
)に分類する事業が該当する。
(その他これらに類する事業に含まれないもの)
(15) (12)の(十四)のかっこ書に掲げる料亭、バー、キャバレー、ナイトクラブに類する事業には、例えば大衆酒場及
びビヤホールのように一般大衆が日常利用する飲食店は含まないものとする。(措通42の6-6)
(指定事業とその他の事業とに共通して使用される特定機械装置等)
(16) 指定事業とその他の事業とを営む法人が、その取得等をした特定機械装置等をそれぞれの事業に共通して使用し
ている場合には、その全部を指定事業の用に供したものとして1の特別償却を適用する。
(措通42の6-7)
-424-
第三章 第一節 第七款 二《中小企業者等の特定機械装置等の特別償却》
(貸付けの用に供したものに該当しない資産の貸与)
(17) 1に掲げる中小企業者等である法人が、その取得等をした特定機械装置等を自己の下請業者に貸与した場合にお
いて、当該特定機械装置等が専ら当該法人のためにする製品の加工等の用に供されるものであるときは、当該特定機
械装置等は当該法人の営む事業の用に供したものとして取り扱う。(措通42の6-8)
(ソフトウエアの改良費用)
(18) 法人が、その有するソフトウエアにつき新たな機能の追加、機能の向上等に該当するプログラムの修正、改良等
のための費用を支出した場合において、その付加された機能等の内容からみて、実質的に新たなソフトウエアを取得
したことと同様の状況にあるものと認められるときは、当該費用の額をソフトウエアの取得価額として1の適用があ
るものとする。
(措通42の6-10の2)
(特定機械装置等の特別償却の計算)
(19)
1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特別
償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同じく
する他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。
(措通42の5~48(共)-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(20)
1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(20)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注において同
じ。
)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の1の適用については、
次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において1の適用を受けること
ができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該特定機械装置等の償
却限度額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がある場合に限り、適用する。(措法42の6⑦)
明細書には、「中小企業者等又は中小連結法人が取得した機械等の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」
を添付す
る。
(規別表十六)
-425-
第三章 第一節 第七款 三《国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の特別償却》
三 国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の特別償却
1 国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人で総合特別区域法第26条第1項に規定する指定法人に該当するもの(以下三において「指定
法人」という。)が、同法の施行の日(平成23年8月1日)から平成26年3月31日までの期間内に、同法第2条第1項《定
義》に規定する国際戦略総合特別区域(以下三において「国際戦略総合特別区域」という。
)内において、当該国際戦略総
合特別区域に係る同法第26条第1項に規定する認定国際戦略総合特別区域計画に定められた同項に規定する事業(以下三
において「特定国際戦略事業」という。)の用に供するものとして指定法人の総合特別区域法施行規則第15条第2号《法第
26条第1項の指定法人の要件》に規定する指定法人事業実施計画に記載された機械及び装置、建物及びその附属設備並び
に構築物((1)《特別償却の対象となる特定機械装置等の規模》に掲げる規模のものに限る。以下三において「特定機械
装置等」という。
)でその製作若しくは建設の後事業の用に供されたことのないものを取得し、又は特定機械装置等を製作
し、若しくは建設して、これを当該国際戦略総合特別区域内において当該指定法人の当該特定国際戦略事業の用に供した
場合(貸付けの用に供した場合を除く。
)には、その特定国際戦略事業の用に供した日を含む事業年度(解散〔合併による
解散を除く。
〕の日を含む事業年度及び清算中の各事業年度を除く。)の当該特定機械装置等の償却限度額は、第六款の三
の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》
に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該特定機械装置等の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度
50
額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。
)と特別償却限度額(当該特定機械装置等の取得価額の100〔建
25
物及びその附属設備並びに構築物については、100〕に相当する金額をいう。)との合計額とする。
なお、1は、指定法人が所有権移転外リース取引(第六款の四の1の②の(2)の表の(五)
《所有権移転外リース取引》
に掲げるものをいう。)により取得した特定機械装置等については、適用しない。(措法42の11①⑥、42の5⑥、措令27の
5⑧、措規20の6)
注
平成24年7月1日現在において国際戦略総合特別区域(国際戦略事業に国際戦略総合特区設備等投資促進税制があるものに限る。
)に指定され
ている区域の名称は、次のとおり。
(編者)
国際戦略総合特別区域の名称
(一) 北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特別区域
(二)
指定告示
平成24年内閣府告示第47号
つくば国際戦略総合特区~つくばにおける科学技術の集積を活用したライフイノベーション・グリーン
イノベーションの推進~
平成24年内閣府告示第48号
(三) 京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区
平成24年内閣府告示第49号
(四) アジア№1航空宇宙産業クラスター形成特区
平成24年内閣府告示第50号
(五) 関西イノベーション国際戦略総合特区
平成24年内閣府告示第51号
(六) グリーンアジア国際戦略総合特区
平成24年内閣府告示第52号
特別償却限度額
特定機械装置等 特定機械装置等の 特定機械装置 × 50 又は 25
=
+
100
の償却限度額
普通償却限度額
等の取得価額 100
(特別償却の対象となる特定機械装置等の規模)
(1) 1に掲げる特定機械装置等のうち特別償却の対象となるものは、次の表の左欄に掲げる減価償却資産の区分に応
じ、それぞれ同表の右欄に掲げる規模のものとする。(措法42の11①、措令27の11①)
一台又は一基(通常一組又は一式をもって取引の単位とされるものにあっては、一組
(一) 機械及び装置
又は一式とする。
)の取得価額(第六款の六の1《減価償却資産の取得価額》により計
算した取得価額をいう。(二)において同じ。
)が2,000万円以上のもの
建物及びその附属設
(二)
備((二)において「建
物等」という。)並び
一の建物等及び構築物の取得価額が1億円以上のもの
に構築物
注
上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、そ
-426-
第三章 第一節 第七款 三《国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の特別償却》
の適用している方式により算定した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」、平10課法2-7「第4」参照)
(取得価額の判定単位)
(2)
(1)《特別償却の対象となる特定機械装置等の規模》の表の(一)に掲げる機械及び装置の一台又は一基の取得価額
が2,000万円以上であるかどうかについては、通常一単位として取引される単位ごとに判定するのであるが、個々の機械
及び装置の本体と同時に設置する自動調整装置又は原動機のような附属機器で当該本体と一体になって使用するものが
ある場合には、これらの附属機器を含めたところによりその判定を行うことができるものとする。
(措通42の11-1)
(圧縮記帳をした特定機械装置等の取得価額)
(3)
(1)の表の右欄に掲げる機械及び装置又は建物等及び構築物の取得価額が2,000万円以上又は1億円以上であるか
どうかを判定する場合において、その機械及び装置又は建物等及び構築物が第十五款の一《国庫補助金等による圧縮記
帳》
、同款の二《工事負担金による圧縮記帳》
、同款の三《非出資組合の賦課金による圧縮記帳》及び同款の四《保険金
等による圧縮記帳》による圧縮記帳の適用を受けたものであるときは、その圧縮記帳後の金額に基づいてその判定を行
うものとする。
(措通42の11-2)
(特別償却等の対象となる建物の附属設備)
(4)
1に掲げる建物の附属設備は、当該建物とともに取得又は製作若しくは建設(以下「取得等」という。
)をする場合
における建物附属設備に限られることに留意する。
(措通42の11-3)
(特定国際戦略事業の用に供したものとされる資産の貸与)
(5)
指定法人が、その取得等をした特定機械装置等を自己の下請業者に貸与した場合において、当該特定機械装置等が
国際戦略総合特別区域内において専ら当該指定法人の特定国際戦略事業のためにする製品の加工等の用に供されるもの
であるときは、当該特定機械装置等は当該指定法人の営む特定国際戦略事業の用に供したものとして1の特別償却を適
用する。
(措通42の11-4)
(特定機械装置等の特別償却の計算)
(6)
1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特別
償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同じく
する他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。
(措通42の5~48(共)-1・
編者補正)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(7) 1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(7)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注
例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該特定
機械装置等の償却限度額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がある場合に限り、適用する。(措法42の11⑦)
明細書には、「国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」
を添
付する。(規別表十六)
-427-
第三章 第一節 第七款 四《特定設備等の特別償却》
四 特定設備等の特別償却
1 特定設備等の初年度特別償却
法人で青色申告書を提出するもののうち次の表の「法人」欄に掲げるものが、それぞれ同表の「資産」欄に掲げる減価
償却資産(以下四において「特定設備等」という。)につき5年を超えない範囲内で財務大臣が定める期間(以下四におい
て「指定期間」という。
)内に、特定設備等でその製作若しくは建設の後事業の用に供されたことのないものを取得し、又
は特定設備等を製作し、若しくは建設して、これを当該法人のそれぞれ次の表の「法人」欄に掲げる事業の用に供した場
合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるものをいう。〕
により取得した当該特定設備等をその用に供した場合又は次の表の②の「法人」欄に掲げる法人で海上運送法第2条第7
項《定義》に規定する船舶貸渡業を営むもの以外のものが貸付けの用に供した場合を除く。)には、その用に供した日を含
む事業年度の当該特定設備等の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により
移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該特定
設備等の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。
)と特別
償却限度額(当該特定設備等の取得価額にそれぞれ次の表の「割合」欄に掲げる割合を乗じて計算した金額をいう。)との
合計額とする。
なお、財務大臣は次の表の①の「資産」欄に掲げる特定設備等を指定し、又は特定設備等に係る指定期間を定めたときは、こ
れを告示する。
また、国土交通大臣は、次の表の②の「資産」欄に掲げる船舶を指定したときは、これを告示する。(措法43①、措令28
⑤~⑧)
特別償却限度額
特定設備等の 特定設備等の普
=
+特定設備等の取得価額 ×特別償却割合
償却限度額
通償却限度額
法 人
資 産
割 合
大気の汚染その他の公共の災害の防止のため、その災
害の基因となる有害物の除去又はその災害による被
害の減少に著しい効果がある機械その他の減価償却
(1)《中小企業者
資産で財務大臣が指定するもののうち、一台又は一基
等の範囲》に掲げ (通常一組又は一式をもって取引の単位とされるもの
る中小企業者又は にあっては、一組又は一式とする。)の取得価額(第
農業協同組合等
六款の六の1《減価償却資産の取得価額》により計算
で、公害その他こ
した取得価額をいう。)が300万円以上のもの(既に事
①
れに準ずる公共の
業の用に供されていた当該機械その他の減価償却資
公害防止
災害の防止に資す
産に代えて当該事業の用に供されることとなったも
用設備
る機械その他の減
の及び②の「資産」欄に掲げる減価償却資産に該当す
価償却資産のうち
るものを除く。)
(措令28①)
「資産」
欄に掲げる
注1 公害防止用設備及びその指定期間は、昭和48年大蔵省告
機械その他の減価
示第69号(最終改正平成24年第114号)の別表一《公害防止
償却資産を事業の
用に供するもの
8
100
用設備》により指定されている。
注2 上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費
税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税
込経理方式に応じ、その適用している方式により算定した
価額により判定する。(平元直法2-1「9」、平10課法2
-7「第4」参照)
海洋運輸業(本邦 「法人」欄に掲げる事業の経営の合理化及び環境への
の港と本邦以外の 負荷の低減に資するものとして、鋼船(船舶法第20条
16
100



地域の港との間又 《小型船舶及びろかい舟に対する適用除外》の規定に 
 当該船舶のうち本邦と外国 
 又は外国と外国との間を往 

船 舶 は本邦以外の地域 該当するものを除く。)のうち海洋運輸業又は沿海運 




の各港間において 輸業の用に供される船舶で国土交通大臣が財務大臣  来するもの(以下②において 
「外航船舶」という。
)で当該 


船舶により人又は と協議して指定するもの(措令28③)


②
-428-
第三章 第一節 第七款 四《特定設備等の特別償却》
物の運送をする事
業をいう。)、沿海
運輸業(本邦の各
港間において船舶
により人又は物の
運送をする事業を
いう。
)及び海上運
送法第2条第7項
《定義》に規定する
船舶貸渡業を営む
法人(措令28②)
注 船舶貸渡業 と
は、船舶の貸渡
(期間よう船を含
む。)又は運航の
委託をする事業
をいう。(海上運
送法2⑦)
注1


 事業の経営の合理化に著し 


終改正平成24年第114号)の別表二《船舶の指定期間》によ  く資するものとして、鋼船 




り指定されている。
(船舶のトン数の測度に関す 


注2 上記の船舶は、平成23年国土交通省告示第694号(最終改 

る法律第4条第1項《国際総 

正平成24年第508号)の別表一《外航船舶》及び別表二《内 

 トン数》に規定する国際総ト 
航船舶》により指定されている。




 ン数が3,000トン以上のもの 


 に限る。)のうち海洋運輸業 




 の用に供されるもの(船舶法 


 第1条に規定する日本船舶 




 に該当しないものを除く。) 


 及び沿海運輸業の用に供さ 




 れる船舶のうち環境への負 




 荷の低減に著しく資するも 


 のとして国土交通大臣が財 




 務大臣と協議して指定する 


 もの(外航船舶を除く。)に 




18
 ついては100(措令28④) 






注 上記の環境への負荷の低減



に著しく資する内航船舶は、 



平 成 23 年 国 土 交 通 省 告 示 第 



694号(最終改正平成24年第 



508号)の別表三《環境への負 



荷の低減に著しく資する内航 


船舶》により指定されている。

注1 上記の船舶の指定期間は、昭和48年大蔵省告示第69号(最
――線部分は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日以後に取得等(取得又は製作若しくは建設をいう。
以下この注1において同じ。)する上表①の資産欄に掲げる減価償却資産について適用され、平成24年3月31日以前に取得等した減価償却資産
の適用については、1の本文中「当該特定設備等の取得価額」とあるのは「当該特定設備等の取得価額〔(1)《中小企業者等の範囲》に掲げ
る中小企業者又は農業協同組合等以外の法人が取得し、又は製作し、若しくは建設した注1の表の「資産」欄に掲げる特定設備等については、
75
当該取得価額に100を乗じて計算した金額〕
」とし、上表①は、次による。
(平24改法附24①)
法 人
資 産
割 合
大気の汚染その他の公共の災害の防止のため、その災害の基因となる有害物の除去
又はその災害による被害の減少に著しい効果がある機械その他の減価償却資産で財
務大臣が指定するもののうち、一台又は一基(通常一組又は一式をもって取引の単
位とされるものにあっては、一組又は一式とする。
)の取得価額(第六款の六の1《減
価償却資産の取得価額》により計算した取得価額をいう。
)が300万円以上のもの(新
設又は増設に係るもののうち(1)《大規模法人に係る新増設設備の制限》に掲げる
もの及び既存の機械その他の減価償却資産に代えて設置をするものとして(2)《特
別償却の対象から除かれる更新設備》に掲げるもの並びに1の表の②の「資産」欄
)
(措令28①)
公害その他これに に掲げる減価償却資産に該当するものを除く。
準ずる公共の災害
の防止に資する機
公害防止用
設備
注1 公害防止用設備及びその指定期間は、昭和48年大蔵省告示第69号(最終改
正平成23年第220号)の別表一《公害防止用設備》により指定されていた。
械その他の減価償
注2 上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理に
却資産のうち「資
ついて適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、その適用している
産」欄に掲げる機
方式により算定した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」、平10課法2
械その他の減価償
-7「第4」参照)
却資産を事業の用
に供する法人
(大規模法人に係る新増設設備の制限)
(1)
上表《公害防止用設備》の「資産」欄に掲げる新設又は増設に係るもののう
ち、注1の特別償却の対象から除かれるものは、大気汚染防止法施行令附則第3
項第3号《指定物質》に掲げる物質及び土壌汚染対策法施行令第1条第21号《特
定有害物質》に掲げる物質の回収の用に供される機械及び装置であって大規模法
人(1の(1)《中小企業者等の範囲》に掲げる中小企業者等に該当する法人以外
の法人をいう。)が新設又は増設をして事業の用に供するものとする。(措令28旧
②、措規旧20の8)
-429-
8
100
第三章 第一節 第七款 四《特定設備等の特別償却》
(特別償却の対象から除かれる更新設備)
(2)
上表《公害防止用設備》の「資産」欄に掲げる既存の機械その他の減価償却
資産に代えて設置をするものとして1の特別償却の対象から除かれるものは、既
に当該法人の事業の用に供されていた減価償却資産を当該事業の用に供しなくな
ったことに伴い、それに代えて当該法人の事業の用に供されることとなったもの
とする。
(措令28旧③)
(新増設設備の範囲)
(3)
(1)《大規模法人に係る新増設設備の制限》に掲げる「新設又は増設をして
事業の用に供するもの」には、法人が事業の用に供する(2)《特別償却の対象か
ら除かれる更新設備》に掲げる「既存の機械その他の減価償却資産に代えて設置
をするもの」は含まれないのであるが、次の(一)及び(二)に掲げる減価償却資産
については、新設又は増設に係るものとして(1)を適用し、(2)を適用しないこ
とができるものとする。
(措通43(2)-1の3)
既存設備が災害により滅失又は損壊したためその代替設備として取得等
(一) をした指定公害防止用設備(注1の表の《公害防止用設備》により財務大
臣が指定した機械その他の減価償却資産をいう。以下(3)において同じ。
)
既存設備の取替え又は更新のために指定公害防止用設備の取得等をした
(二)
場合で、その取得等により処理能力等が従前に比して相当程度(おおむね
30%)以上増加したときにおける当該指定公害防止用設備のうちその処理
能力等が増加した部分に係るもの
注2
法人が、注1に掲げる中小企業者又は農業協同組合等以外の法人に該当する法人であるかどうかは、その新設又は増設した特定設備等を事
業の用に供した日の現況によって判定するものとする。
(措通43(2)-1の2)
(中小企業者等の範囲)
(1) 1《特定設備等の初年度特別償却》に掲げる中小企業者又は農業協同組合等とは、次の表の左欄に掲げる区分に
応じそれぞれ同表の右欄に掲げるものをいう。(措法43①、42の4⑥、⑫Ⅴ、Ⅵ、措令27の4⑩)
次のイ又はロのいずれかに該当する法人をいう。
資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人のうち次の(イ)又は(ロ)に掲げる法人以外
の法人
1
イ
(一)
(イ)
その発行済株式又は出資の総数又は総額の 2以上が同一の大規模法人の所有に属し
(ロ)
(イ)に掲げるもののほか、その発行済株式又は出資の総数又は総額の3以上が大規模
ている法人
中小企業
2
者
ロ
注
法人の所有に属している法人
資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000人以下の法人
イの(イ)及び(ロ)に掲げる大規模法人とは、次のA又はBのいずれかに該当する法人(中小企業投資育成株式会社
を除く。
)をいう。
A
資本金の額又は出資金の額が1億円を超える法人
B
資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000人を超える法人
農業協同組合、農業協同組合連合会、中小企業等協同組合、出資組合である商工組合及び商工組合
(二)
農業協同
連合会、内航海運組合、内航海運組合連合会、出資組合である生活衛生同業組合、漁業協同組合、
組合等
漁業協同組合連合会、水産加工業協同組合、水産加工業協同組合連合会、森林組合並びに森林組合
連合会
(常時使用する従業員の範囲)
(2)
(1)の(一)に掲げる「常時使用する従業員の数」は、常用であると日々雇い入れるものであるとを問わず、事務
所又は事業所に常時就労している職員、工員等(役員を除く。)の総数によって判定することに留意する。この場合に
おいて、法人が酒造最盛期、野菜缶詰・瓶詰製造最盛期等に数か月程度の期間その労務に従事する者を使用するとき
は、当該従事する者の数を「常時使用する従業員の数」に含めるものとする。(措通42の4(2)-3)
-430-
第三章 第一節 第七款 四《特定設備等の特別償却》
(従業員数基準の適用)
(3)
(1)の(一)により中小企業者に該当するかどうかを判定する場合において従業員数基準が適用されるのは、資本
又は出資を有しない法人のみであるから、資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人については、(1)の(一)の
表のイの(イ)又は(ロ)に掲げるものを除き、常時使用する従業員の数が1,000人を超えても中小企業者に該当すること
に留意する。
(措通42の4(2)-2)
(出資を有しない公益法人等の従業員の範囲)
(4) 出資を有しない公益法人等又は人格のない社団等について、常時使用する従業員の数が1,000人以下であるかどう
かを判定する場合には、収益事業に従事する従業員数だけでなくその全部の従業員数によって行うものとする。
(措通
42の4(2)-4)
(特別償却の対象となる特定設備等)
(5) 1の特別償却は、法人で青色申告書を提出するものが取得し、又は製作し、若しくは建設した1に掲げる特定設
備等が、次の(一)及び(二)の全てに該当する場合に限って適用があることに留意する。
(措通43(1)-1)
(一) その製作又は建設の後事業の用に供されたことのないいわゆる新品であること。
(二)
当該特定設備等について指定期間内に当該法人が取得等をし、かつ、指定期間内に事業の用に供したものであ
ること。
(特定設備等を貸し付けた場合の不適用)
(6) 法人が取得し、又は製作し、若しくは建設した特定設備等を他に貸し付けた場合には、1の表の②《船舶》に掲
げる船舶貸渡業を営む法人がその船舶を他に貸し付けた場合を除き、その貸し付けた特定設備等については、1の特
別償却の適用がないことに留意する。
(措通43(1)-2)
(附属機器等の同時設置の意義)
(7)
昭和48年5月29日付大蔵省告示第69号別表において本体と同時に設置することを条件として特別償却の対象とす
る旨の定めのある附属の機器等には、一の計画に基づき本体を設置してから相当期間内に設置するこれらの附属の機
器等が含まれるものとする。(措通43(1)-3)
(中古資産に公害防止の減価償却資産を設置した場合)
(8)
法人が、昭和48年5月29日付大蔵省告示第69号別表一に定める機械その他の減価償却資産で、建物、構築物、又
は機械及び装置(以下(8)において「建物等」という。
)の一部を構成するものを取得し、これを従来から所有してい
る建物等に新たに設置した場合にも、その取得した機械その他の減価償却資産については、1の表の①《公害防止用
設備》の適用を受ける機械その他の減価償却資産として、1による特別償却ができることに留意する。(措通43(2)
-1)
注 本体と同時に設置することが要件とされている附属装置については、その附属装置のみを取得しても1の特別償却の対象とはならないこ
とに留意する。(編者)
(取得価額の判定単位)
(9) 1の表の①に掲げる特定設備等の一台又は一基の取得価額が300万円以上であるかどうかについては、通常一単位
として取引される単位ごとに判定するのであるが、個々の機械及び装置の本体と同時に設置する自動調整装置又は電
源装置のような附属機器で当該本体と一体となって使用するものがある場合には、これらの附属機器を含めたところ
によりその判定を行うことができるものとする。(措通43(1)-4)
(圧縮記帳をした公害防止設備の取得価額)
(10)
1の表の①に掲げる特定設備等の一台又は一基の取得価額が300万円以上であるかどうかを判定する場合におい
て、その特定設備等が第十五款の一《国庫補助金等による圧縮記帳》
、同款の二《工事負担金による圧縮記帳》
、同款
の三《非出資組合の賦課金による圧縮記帳》又は同款の四《保険金等による圧縮記帳》による圧縮記帳の適用を受け
たものであるときは、その圧縮記帳後の金額に基づいてその判定を行うものとする。(措通43(1)-5)
-431-
第三章 第一節 第七款 四《特定設備等の特別償却》
(海洋運輸業又は沿海運輸業の意義)
(11) 1の表の②《船舶》に掲げる「海洋運輸業」又は「沿海運輸業」を営む法人は、海洋又は沿海において運送営業
を営む法人に限られるから、たとえ法人が海上運送法の規定により船舶運航事業を営もうとする旨の届出をしていて
も、専ら自家貨物の運送を行う場合には、その法人の営む運送は、海洋運輸業又は沿海運輸業に該当しないことに留
意する。(措通43(3)-1)
注 1の表の②に掲げる海洋運輸業又は沿海運輸業については、日本標準産業分類(総務省)の「小分類451 外航海運業」又は「小分類452
沿海海運業」に分類する事業が該当する。
(特定設備等の特別償却の計算)
(12) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(13)
1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(13)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《特定設備等の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該特定設備等の償却限度額の計算に関する明細書
《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法43②)
明細書には、「特定設備等の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
-432-
第三章 第一節 第七款 五《関西学術都市における文化学術研究施設の特別償却》
五 関西文化学術研究都市の文化学術研究地区における文化学術研究施設の特別償却
1 文化学術研究施設の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人が、関西文化学術研究都市建設促進法第5条第2項《建設計画の作成等》に規定する建設計
画の同意の日から平成25年3月31日までの間に、同法第2条第4項《定義》に規定する文化学術研究施設のうち(1)《研
究所用の施設の要件》に掲げる要件を満たす研究所用の施設に含まれる研究所用の建物及びその附属設備並びに機械及び
装置((2)《機械及び装置の規模》に掲げる規模のものに限る。以下五において「研究施設」という。)で、その製作若し
くは建設の後事業の用に供されたことのないものを取得し、又は研究施設を製作し、若しくは建設して、これを当該法人
の事業の用に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》
に掲げるものをいう。〕により取得した当該研究施設をその用に供した場合を除く。)には、その用に供した日を含む事業
年度の当該研究施設の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する
減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該研究施設の普
通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。)と特別償却限度額
12
6
(当該研究施設の取得価額の100〔建物及びその附属設備については、100〕に相当する金額をいう。
)との合計額とする。
(措
法43の2①)
特別償却限度額
研 究 施 設 の 研究施設の普 研究施設の × 12 又は 6
=
+
100
100
償 却 限 度 額 通償却限度額 取得価額
注
――線部分は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(平成23年法律第105号)により
改正された部分で、改正規定は、同法の施行の日(平成23年8月30日)から適用され、平成23年8月29日以前の適用については、
「第2項」とあ
るのは「第1項」とする。
(同法附1、91)
(研究所用の施設の要件)
(1) 1《文化学術研究施設の初年度特別償却》の特別償却の適用の対象となる研究所用の施設の要件は、次の(一)及
び(二)に掲げる要件とする。(措令28の2①)
技術に関する研究開発の用に供される研究所用の施設で、その取得又は製作若しくは建設に必要な資金の額
(一) (当該研究所用の施設に係る土地又は土地の上に存する権利の取得に必要な資金の額及び借入金の利子の額を
除く。
)が2億円以上のものであること。
(二)
当該研究所用の施設を設置することが関西文化学術研究都市建設促進法第5条第1項《建設計画の作成等》に
規定する建設計画の達成に資することにつき国土交通大臣の証明がされたものであること。
注1 (二)に掲げる国土交通大臣の証明に関する手続については、昭和63年国土庁告示第1号(最終改正平成12年国土庁告示第7号)により
定められている。(編者)
注2 上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、
その適用している方式により算定した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」
、平10課法2-7「第4」参照)
(機械及び装置の規模)
(2) 1の特別償却の適用の対象となる機械及び装置の規模は、一台又は一基の取得価額(第六款の六の1《減価償却
資産の取得価額》により計算した取得価額をいう。)が240万円以上の機械及び装置とする。(措令28の2②)
注 上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、そ
の適用している方式により算定した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」
、平10課法2-7「第4」参照)
(研究施設の範囲)
(3) 1の特別償却の適用の対象となる研究施設は、(1)《研究所用の施設の要件》の(一)に掲げる技術に関する研究
開発のために直接使用されているものに限られるから、製品の生産工程の一部において使用されているなど当該技術
に関する研究開発のために使用されていない資産については、1の特別償却の適用がないことに留意する。(措通43
の2-1)
(研究所用の施設の規模基準等の判定)
(4)
(1)の(一)に掲げる研究所用の施設の取得等に必要な資金の額が2億円以上であるかどうかは、一の計画に基づ
き取得する研究所用の施設ごとに判定するものとする。(措通43の2-2)
-433-
第三章 第一節 第七款 五《関西学術都市における文化学術研究施設の特別償却》
注 研究所用の施設の取得等に必要な資金の額が2億円以上であるかどうかは、その研究所用の施設につき第十五款の一《国庫補助金等によ
る圧縮記帳》
、同款の二《工事負担金による圧縮記帳》
、同款の三《非出資組合の賦課金による圧縮記帳》及び同款の四《保険金等による圧
縮記帳》による圧縮記帳の適用を受けるものであってもこれらの適用を受ける前の金額により判定するが、研究所用の施設に含まれる個々
の資産の特別償却額は、これらによる圧縮記帳後の金額を基礎として計算することに留意する。
(研究所用の建物及びその附属設備の意義)
(5) 1に掲げる研究所用の建物及びその附属設備には、次の(一)及び(二)に掲げる建物及びその附属設備が含まれる
ものとする。
(措通43の2-3)
研究所の構内にある守衛所、詰所、自転車置場、浴場その他これらに類するもので研究所用の建物としての耐
(一)
用年数を適用するもの及びこれらの建物の附属設備
(二) 研究所において使用する電力に係る発電所又は変電所の用に供する建物及びこれらの建物の附属設備
注 倉庫用の建物は、研究所用の建物に該当しない。
(特別償却の対象となる研究所用の建物の附属設備)
(6) 1に掲げる研究所用の建物の附属設備は、当該建物とともに取得する場合における建物附属設備に限られること
に留意する。
(措通43の2-4)
(研究所用とその他の用に共用されている建物の判定)
(7) 一の建物が研究所用とその他の用に共用されている場合には、原則としてその用途の異なるごとに区分し、研究
所用に供されている部分について1の特別償却を適用するのであるが、研究所用とその他の用に供されている部分を
区分することが困難であるときは、当該建物が主としていずれの用に供されているかにより判定する。
(措通43の2-
5)
注 その他の用に供されている部分が極めて小部分であるときは、その全部が研究所用に供されているものとすることができる。
(機械及び装置の取得価額の判定単位)
(8) 研究施設のうちの機械及び装置の一台又は一基の取得価額が240万円以上であるかどうかについては、通常一単位
として取引される単位ごとに判定するのであるが、個々の機械及び装置の本体と同時に設置する自動調整装置又は原
動機のような附属機器で当該本体と一体となって使用するものがある場合には、これらの附属機器を含めたところに
よりその判定を行うことができるものとする。(措通43の2-6)
(圧縮記帳をした研究施設の取得価額)
(9) 研究施設のうちの機械及び装置の取得価額が240万円以上であるかどうかを判定する場合において、その機械及び
装置が第十五款の一《国庫補助金等による圧縮記帳》
、同款の二《工事負担金による圧縮記帳》、同款の三《非出資組
合の賦課金による圧縮記帳》及び同款の四《保険金等による圧縮記帳》による圧縮記帳の適用を受けたものであると
きは、その圧縮記帳後の金額に基づいてその判定を行うものとする。(措通43の2-7)
(文化学術研究施設の特別償却の計算)
(10) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(11)
1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(11)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
-434-
第三章 第一節 第七款 五《関西学術都市における文化学術研究施設の特別償却》
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《文化学術研究施設の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該減価償却資産の償却限度額の計算に関す
る明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法43の2②、43②)
明細書には、「関西文化学術研究都市の文化学術研究地区における文化学術研究施設の特別償却の償却限度額の計算に
関する付表」を添付する。
(規別表十六)
-435-
第三章 第一節 第七款 六《集積区域における集積産業用資産の特別償却》
六 集積区域における集積産業用資産の特別償却(適用期限の延長等)
1 集積産業用資産の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人が、企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第7条第
1項《地域産業活性化協議会》に規定する同意基本計画(以下六において「同意基本計画」という。
)に定められた同法第
4条第2項第2号《基本方針》に規定する集積区域(以下六において「集積区域」という。)内において、同法の施行の日
(平成19年6月11日)から平成26年3月31日までの期間(以下1において「指定期間」という。
)内に、同法第14条第1項
《企業立地計画の承認》の承認(同法第15条第1項《企業立地計画の変更等》の承認を含む。
)を受けた同法第14条第1項
に規定する企業立地計画に定められた機械及び装置並びに工場用の建物及びその附属設備(建物及びその附属設備が企業
立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第19条第2号《課税の特例》に掲げる業種〔以
下六において「農林漁業関連業種」という。
〕に属する事業の用に供するものである場合には、工場用、作業場用、倉庫用
又は展示場用の建物及びその附属設備)
(以下六において「集積産業用資産」という。
)で、その製作若しくは建設の後事
業の用に供されたことのないものを取得し、又は集積産業用資産を製作し、若しくは建設して、これを当該集積区域内に
おいて当該法人の営む指定集積事業(当該同意基本計画に定められた同法第19条各号に掲げる業種に属する事業をいう。
以下1において同じ。)の用に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転
外リース取引》に掲げるものをいう。
〕により取得した当該集積産業用資産をその用に供した場合を除く。
)において、そ
の用に供した当該集積産業用資産が(1)に掲げる要件を満たすものであるときは、その用に供した日を含む事業年度の当
該集積産業用資産の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減
価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該集積産業用資産
の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。
)と特別償却限
度額(当該集積産業用資産の取得価額〔当該事業年度の指定期間内にその用に供した当該法人の営む指定集積事業ごとに
区分した集積産業用資産の取得価額の合計額が当該指定集積事業ごとに次の表の左欄に掲げる指定集積事業の区分に応
じ、それぞれ同表の右欄に掲げる金額を超える場合には、当該同表に掲げる金額に当該集積産業用資産の取得価額が当該
15
8
合計額のうちに占める割合を乗じて計算した金額〕の100〔建物及びその附属設備については100〕に相当する金額をいう。)
との合計額とする。
(措法44①、措令28の5①③)
①
②
企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第19条第1号に掲げる
業種に属する事業
農林漁業関連業種に属する事業
50億円
30億円
特別償却限度額
集積産業用資産 集積産業用資産の 集積産業用資 15
8
又は100
×
=
+
普通償却限度額
の償却限度額
産の取得価額 100
ただし、当該事業年度の指定期間内にその用に供した当該法人の営む指定集積事業ごとに区分した集積産業用資産の取
得価額の合計額が当該指定集積事業ごとにその区分に応じ50億円又は30億円を超える場合には、上記算式の「取得価額」
は当該集積産業用資産ごとに次により計算した金額とする。
集積産業用資産の取得価額
集積産業用資産の取得価額 = 50億円又は30億円 ×
指定集積事業ごとに区分した集積産業用資産の取得価額
の合計額
注1 ――線部分(適用期限に係る部分を除く。)は、平成23年12月改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日以後に取得等(取
得又は製作若しくは建設をいう。以下注1において同じ。
)をする集積産業用資産について適用され、平成24年3月31日以前に取得等した集積
産業用資産の適用については、次による。
(平23.12改法附64①、平23.12改措令附1)
青色申告書を提出する法人が、企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第7条第1項《地域産業活
性化協議会》に規定する同意基本計画(以下注1において「同意基本計画」という。
)に定められた同法第4条第2項第2号《基本方針》に
規定する集積区域(以下注1において「集積区域」という。
)内において、同法の施行の日(平成19年6月11日)から平成24年3月31日まで
の間に、同法第14条第1項《企業立地計画の承認》の承認(同法第15条第1項《企業立地計画の変更等》の承認を含む。
)を受けた同法第14
条第1項に規定する企業立地計画に定められた機械及び装置並びに工場用の建物及びその附属設備(建物及びその附属設備が企業立地の促
進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第19条第2号《課税の特例》に掲げる業種〔以下注1において「農林漁業
関連業種」という。
〕に属する事業の用に供するものである場合には、工場用、作業場用、倉庫用又は展示場用の建物及びその附属設備)
(以
下注1において「集積産業用資産」という。
)で、その製作若しくは建設の後事業の用に供されたことのないものを取得し、又は集積産業用
-436-
第三章 第一節 第七款 六《集積区域における集積産業用資産の特別償却》
資産を製作し、若しくは建設して、これを当該集積区域内において当該法人の営む指定集積事業(当該同意基本計画に定められた同法第19
条各号に掲げる業種に属する事業をいう。
)の用に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移
転外リース取引》に掲げるものをいう。〕により取得した当該集積産業用資産をその用に供した場合を除く。)において、その用に供した当
該集積産業用資産が(1)に掲げる要件を満たすものであるときは、その用に供した日を含む事業年度の当該集積産業用資産の償却限度額は、
第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げ
る普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該集積産業用資産の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる
15
8
償却限度額に相当する金額をいう。)と特別償却限度額(当該集積産業用資産の取得価額の100〔建物及びその附属設備については100〕に相
当する金額をいう。)との合計額とする。
(措法44旧①、措令28の5旧①)
注2 企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第19条第1号《課税の特例》に掲げる業種は、次のとおり。
(企
業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律施行令3①)
(一) 繊維工業
(二) 化学工業
(三) 窯業・土石製品製造業
(四) 鉄鋼業
(五) 非鉄金属製造業
(六) はん用機械器具製造業
(七) 生産用機械器具製造業
(八) 業務用機械器具製造業(武器製造業を除く。
)
(九) 電気機械器具製造業
(十) 情報通信機械器具製造業
(十一)
電子部品・デバイス・電子回路製造業
(十二)
輸送用機械器具製造業
(十三)
時計・同部分品製造業
(十四)
眼鏡製造業
(特別償却の対象となる集積産業用資産の要件)
(1) 1《集積産業用資産の初年度特別償却》の特別償却の対象となる集積産業用資産は、次の表の左欄に掲げる減価
償却資産の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる要件を満たすものとする。(措令28の5②)
次のイ及びロに掲げる要件のすべてを満たすもの
一台又は一基(通常一組又は一式をもって取引の単位とされるものにあって
は、一組又は一式とする。)の取得価額(第六款の六の1《減価償却資産の取
イ
得価額》により計算した取得価額をいう。以下(1)において同じ。)が1,000
万円以上(当該機械及び装置が農林漁業関連業種に属する事業の用に供するも
のである場合には、500万円以上)であること。
(一) 機械及び装置
当該機械及び装置が定められた企業立地の促進等による地域における産業集
積の形成及び活性化に関する法律第15条第2項に規定する承認企業立地計画
ロ
に記載された同法第14条第2項第2号に規定する特定事業のための施設又は
設備のうちの機械及び装置の取得価額の合計額が3億円以上(当該機械及び装
置が農林漁業関連業種に属する事業の用に供するものである場合には、4,000
万円以上)であること。
一の建物及びその附属設備の取得価額の合計額が5億円以上(当該建物及び附属設備
(二) 建物及びその附属設備 が農林漁業関連業種に属する事業の用に供するものである場合には、5,000万円以上)
のもの
注
上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、そ
の適用している方式により算定した金額により判定する。
(平元直法2-1「9」
、平10課法2-7「第4」参照)
(圧縮記帳をした集積産業用資産の取得価額)
(2) 集積産業用資産の取得価額の合計額が(1)《特別償却の対象となる集積産業用資産の要件》の表の(一)のロに掲
げる3億円以上(農林漁業関連業種に属する事業の用に供するものである場合には4,000万円以上)又は同表の(二)
に掲げる5億円以上(農林漁業関連業種に属する事業の用に供するものである場合には5,000万円以上)であるかどう
かを判定する場合において、その集積産業用資産が第十五款《圧縮記帳》並びに第十六款の一《収用等に伴い代替資
-437-
第三章 第一節 第七款 六《集積区域における集積産業用資産の特別償却》
産を取得した場合の課税の特例》及び同款の二《換地処分等に伴い資産を取得した場合の課税の特例》による圧縮記
帳の適用を受けたものであるときは、その圧縮記帳後の金額に基づいてその判定を行うものとする。(措通44-1)
注
(1)の表の(一)のロに掲げる機械及び装置の取得価額の合計額が3億円以上又は4,000万円以上であるかどうかの判定は、同ロに掲げる
承認企業立地計画に基づき取得又は製作をする機械及び装置の取得価額の合計額によることに留意する。
(機械及び装置の取得価額の判定単位)
(3)
(1)の表の(一)のイに掲げる機械及び装置の1台又は1基の取得価額が1,000万円以上(農林漁業関連業種に属す
る事業の用に供するものである場合には500万円以上)であるかどうかについては、通常1単位として取引される単位
ごとに判定するのであるが、個々の機械及び装置の本体と同時に設置する自動調整装置又は原動機のような附属機器
で当該本体と一体となって使用するものがある場合には、これらの附属機器を含めたところによりその判定を行うこ
とができるものとする。
(措通44-2)
注 当該機械及び装置が第十五款の一《国庫補助金等による圧縮記帳》、同款の二《工事負担金による圧縮記帳》、同款の三《非出資組合の賦
課金による圧縮記帳》又は同款の四《保険金等による圧縮記帳》による圧縮記帳の適用を受けたものであるときは、その圧縮記帳後の金額
に基づいてその判定を行うものとする。
(工場用の建物及びその附属設備の意義)
(4) 集積産業用資産である工場用の建物及びその附属設備には、次の(一)及び(二)に掲げる建物及びその附属設備が
含まれるものとする。(措通44-3)
(一)
工場の構内にある守衛所、詰所、自転車置場、浴場その他これらに類するもので工場用の建物としての耐用年
数を適用するもの及びこれらの建物の附属設備
(二) 工場において使用する電力に係る発電所又は変電所の用に供する建物及びこれらの建物の附属設備
注 倉庫用の建物は、工場用の建物に該当しない。
(特別償却の対象となる工場用の建物の附属設備)
(5) 集積産業用資産である工場用の建物(法人が取得又は製作若しくは建設をした建物が農林漁業関連業種に属する
事業の用に供するものである場合には、作業場用、倉庫用又は展示場用の建物を含む。
)の附属設備は、当該建物とと
もに取得する場合における建物附属設備に限られることに留意する。(措通44-4)
(工場用とその他の用に共用されている建物の判定)
(6) 一の建物が工場用とその他の用に共用されている場合には、原則としてその用途の異なるごとに区分し、工場用
に供されている部分について1を適用するのであるが、次の(一)又は(二)の場合には、それぞれ(一)又は(二)による
こととする。
(措通44-5)
(一)
(二)
工場用とその他の用に供されている部分を区分することが困難であるときは、当該建物が主としていずれの用
に供されているかにより判定する。
その他の用に供されている部分が極めて小部分であるときは、その全部が工場用に供されているものとするこ
とができる。
(指定集積事業の用に供しているかどうかの判定)
(7) 集積区域内において行う事業が指定集積事業に該当するかどうかは、当該区域内にある事業所ごとに判定する。
(措通44-6)
注 協同組合等が当該区域内において指定集積事業を営むその組合員の共同的施設として集積産業用資産の取得等をして事業の用に供した
ときは、当該集積産業用資産は当該協同組合等の営む指定集積事業の用に供したものとして取り扱う。
(事業の用に供したものとされる資産の貸与)
(8) 法人が、自己の下請業者で集積区域内において指定集積事業を営むものに対し、当該事業の用に供する集積産業
用資産を貸し付けている場合において、当該集積産業用資産が専ら当該法人の製造する製品の加工等の用に供される
ものであるときは、その貸し付けている集積産業用資産は当該法人の営む指定集積事業の用に供したものとして取り
扱う。
(措通44-7)
注 自己の計算において原材料等を購入し、これをあらかじめ指示した条件に従って下請加工させて完成品とするいわゆる製造問屋の事業
-438-
第三章 第一節 第七款 六《集積区域における集積産業用資産の特別償却》
は、指定集積事業に該当しない。
(集積産業用資産の特別償却の計算)
(9) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等であっても、それぞれ各別に償却超過限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48
(共)-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(10)
1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(10)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付等
1《集積産業用資産の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該集積産業用資産の償却限度額の計算に関す
る明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法44②、43②)
明細書には、「集積区域における集積産業用資産の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十
六)
-439-
第三章 第一節 第七款 七《共同利用施設の特別償却》
七 共同利用施設の特別償却(適用期限の延長)
1 共同利用施設の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人で、生活衛生同業組合(出資組合であるものに限る。
)又は生活衛生同業小組合であるものが、
平成3年4月1日から平成25年3月31日までの間に、生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律第56条の3
第1項《振興計画の認定》の認定を受けた同項に規定する振興計画に係る共同利用施設(以下七において「共同利用施設」
という。)でその製作若しくは建設の後事業の用に供されたことのないものを取得し、又は共同利用施設を製作し、若しく
は建設して、これを当該法人の事業の用に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)
《所有権移転外リース取引》に掲げるものをいう。〕により取得した当該共同利用施設をその用に供した場合を除く。
)には、
その用に供した日を含む事業年度の当該共同利用施設の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三
の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定
にかかわらず、当該共同利用施設の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相
6
当する金額をいう。
)と特別償却限度額(当該共同利用施設の取得価額の100に相当する金額をいう。)との合計額とする。
(措法44の3①)
特別償却限度額
共同利用施設
共同利用施設の
共同利用施設
=
+
の償却限度額
普通償却限度額
の取得価額
×
6
100
(共同利用施設の特別償却の計算)
(1) 1《共同利用施設の初年度特別償却》の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められて
いるのであるから、機械設備等で特別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる
機械設備等と種類及び耐用年数を同じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算すること
に留意する。
(措通42の5~48(共)-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(2)
1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(2)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《共同利用施設の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該共同利用施設の償却限度額の計算に関する明
細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法44の3②、43②)
明細書には、「共同利用施設の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
-440-
第三章 第一節 第七款 八《特定農産加工品生産設備等の特別償却》
八 特定農産加工品生産設備等の特別償却
1 特定農産加工品生産設備の初年度特別償却(創設)
青色申告書を提出する法人で特定農産加工業経営改善臨時措置法第2条第2項《定義》に規定する特定農産加工業者に
該当するもの((1)《中小企業者等の範囲》に掲げる中小企業者又は農業協同組合等に限る。
)のうち同法第3条第1項《計
画の承認》に規定する経営改善措置に関する計画(以下1において「経営改善計画」という。
)について同条第1項の承認
を受けたものが、平成24年4月1日から平成26年3月31日までの間に、当該承認に係る経営改善計画(同法第4条第1項
《計画の変更等》の規定による変更の承認があったときは、その変更後のもの)に記載された機械及び装置(同法第2条第
2項に規定する特定農産加工業〔以下1において「特定農産加工業」という。
〕に属する事業において同条第1項に規定す
る農産加工品を生産する設備で(5)《特別償却の対象となる特定農産加工品生産設備の規模》に掲げる規模のものに限る。
以下1において「特定農産加工品生産設備」という。
)でその製作の後事業の用に供されたことのないものを取得し、又は
特定農産加工品生産設備を製作して、これを当該法人の特定農産加工業に属する事業の用に供した場合(所有権移転外リ
ース取引により取得した当該特定農産加工品生産設備をその用に供した場合を除く。)には、その用に供した日を含む事業
年度の当該特定農産加工品生産設備の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等
により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当
該特定農産加工品生産設備の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する
30
金額をいう。
)と特別償却限度額(当該特定農産加工品生産設備の取得価額の100に相当する金額をいう。
)との合計額とす
る。
(措法44の4①)
特別償却限度額
特定農産加工品生産 特定農産加工品生産設 特定農産加工品生 30
×
=
+
備の普通償却限度額
設備の償却限度額
産設備の取得価額 100
注
1は、平成23年12月改正により創設されたもので、改正規定は、平成24年4月1日以後に取得又は製作をする特定農産加工品生産設備につい
て適用される。(平23.12改法附64④、平23.12改措令附1、平23.12改措規附1)
(中小企業者等の範囲)
(1) 1《特定農産加工品生産設備の初年度特別償却》に掲げる中小企業者又は農業協同組合等とは、次の表の左欄に
掲げる区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げるものをいう。(措法44の4①、42の4⑥、⑫Ⅴ、Ⅵ、措令27の4⑩)
次のイ又はロのいずれかに該当する法人をいう。
資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人のうち次の(イ)又は(ロ)に掲げる法人以外
の法人
1
イ
(一)
(イ)
その発行済株式又は出資の総数又は総額の 2以上が同一の大規模法人の所有に属し
(ロ)
(イ)に掲げるもののほか、その発行済株式又は出資の総数又は総額の3以上が大規模
ている法人
中小企業
2
者
ロ
注
法人の所有に属している法人
資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000人以下の法人
イの(イ)及び(ロ)に掲げる大規模法人とは、次のA又はBのいずれかに該当する法人(中小企業投資育成株式会社
を除く。
)をいう。
A
資本金の額又は出資金の額が1億円を超える法人
B
資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000人を超える法人
農業協同組合、農業協同組合連合会、中小企業等協同組合、出資組合である商工組合及び商工組合
(二)
農業協同
連合会、内航海運組合、内航海運組合連合会、出資組合である生活衛生同業組合、漁業協同組合、
組合等
漁業協同組合連合会、水産加工業協同組合、水産加工業協同組合連合会、森林組合並びに森林組合
連合会
(常時使用する従業員の範囲)
(2)
(1)の(一)に掲げる「常時使用する従業員の数」は、常用であると日々雇い入れるものであるとを問わず、事務
-441-
第三章 第一節 第七款 八《特定農産加工品生産設備等の特別償却》
所又は事業所に常時就労している職員、工員等(役員を除く。)の総数によって判定することに留意する。この場合に
おいて、法人が酒造最盛期、野菜缶詰・瓶詰製造最盛期等に数か月程度の期間その労務に従事する者を使用するとき
は、当該従事する者の数を「常時使用する従業員の数」に含めるものとする。(措通42の4(2)-3)
(従業員数基準の適用)
(3)
(1)の(一)に掲げる中小企業者等に該当するかどうかを判定する場合において従業員数基準が適用されるのは、
資本又は出資を有しない法人のみであるから、資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人については、(1)の(一)
の表のイ又はロに掲げるもの(大規模法人の子会社)を除き、常時使用する従業員の数が1,000人を超えても中小企業
者に該当することに留意する。
(措通42の4(2)-2)
(出資を有しない公益法人等の従業員の範囲)
(4) 出資を有しない公益法人等又は人格のない社団等について、常時使用する従業員の数が1,000人以下であるかどう
かを判定する場合には、収益事業に従事する従業員数だけでなくその全部の従業員数によって行うものとする。
(措通
42の4(2)-4)
(特別償却の対象となる特定農産加工品生産設備の規模)
(5) 1に掲げる特定農産加工品生産設備のうち特別償却の対象となるものは、一台又は一基(通常一組又は一式をも
って取引の単位とされるものにあっては、一組又は一式とする。
)の取得価額(第六款の六の1《減価償却資産の取得
価額》により計算した取得価額をいう。
)が340万円以上のものとする。
(措令28の7①)
(特定農産加工品生産設備の初年度特別償却の申告における書類添付要件)
(6) 法人が、その取得し、又は製作した機械及び装置につき1の適用を受ける場合には、当該機械及び装置につき1
の適用を受ける事業年度の確定申告書等に当該機械及び装置が1に掲げる特定農産加工品生産設備に該当するもので
あることを証する次の書類を添付しなければならない。(措令28の7②、措規20の15①)
(一) 1の適用を受けようとする機械及び装置が経営改善計画に記載されていることが明らかとなる書類
都道府県知事の当該経営改善計画につき特定農産加工業経営改善臨時措置法第3条第1項の承認(同法第4条
(二)
第1項の規定による承認を含む。)をした旨を証する書類の写し
(特定農産加工品生産設備の特別償却の計算)
(7) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる設備等について認められているのであるから、設備等で特別償却の
対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる設備等と種類及び耐用年数を同じくする他の
設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(8) 1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(8)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注
例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 新用途米穀加工品等製造設備の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人で米穀の新用途への利用の促進に関する法律第4条第1項《生産製造連携事業計画の認定》
-442-
第三章 第一節 第七款 八《特定農産加工品生産設備等の特別償却》
に規定する生産製造連携事業計画(以下2において「生産製造連携事業計画」という。
)について同条第1項の認定を受け
たものが、同法の施行の日(平成21年7月1日)から平成25年3月31日までの間に、当該認定に係る生産製造連携事業計
画(同法第5条第1項《生産製造連携事業計画の変更等》の規定による変更の認定又は同条第2項の規定による変更の届
出があったときは、その変更後のもの)に記載された機械及び装置(新用途米穀加工品〔同法第2条第1項《定義》に規
定する新用途米穀加工品をいう。以下2において同じ。
〕又は新用途米穀加工品を原材料とする加工品の製造以外に使用す
ることができないものとして(1)《新用途米穀加工品等製造設備の指定》に掲げるものに限り、1《特定農産加工品生産
設備の初年度特別償却》の適用を受けるものを除く。以下2において「新用途米穀加工品等製造設備」という。)でその製
作の後事業の用に供されたことのないものを取得し、又は新用途米穀加工品等製造設備を製作して、これを当該法人の同
法第2条第7項に規定する生産製造連携事業の用に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の
表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるものをいう。
〕により取得した当該新用途米穀加工品等製造設備をその用に
供した場合を除く。
)には、その用に供した日を含む事業年度の当該新用途米穀加工品等製造設備の償却限度額は、第六款
の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算
入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該新用途米穀加工品等製造設備の普通償却限度額(同三の1
に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。)と特別償却限度額(当該新用途米穀加工品
30
等製造設備の取得価額の100に相当する金額をいう。
)との合計額とする。(措法44の4②)
特別償却限度額
新用途米穀加工品等製 新用途米穀加工品等製造 新用途米穀加工品等 30
×
=
+
設備の普通償却限度額
製造設備の取得価額 100
造設備の償却限度額
注
――線部分は、平成23年12月改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日以後に取得又は製作をする特定農産加工品生産設
備について適用され、平成24年3月31日以前に取得又は製作した新用途米穀加工品等製造設備の適用については、
「限り、1《特定農産加工品生
産設備の初年度特別償却》の適用を受けるものを除く。
」とあるのは「限る。
」とする。
(平23.12改法附64④)
(新用途米穀加工品等製造設備の指定)
(1) 2《新用途米穀加工品等製造設備の初年度特別償却》に掲げる新用途米穀加工品等製造設備は、新用途米穀加工
品又は新用途米穀加工品を原材料とする加工品の製造以外に使用することができないもののうち米穀の新用途への利
用に著しく資するものとして農林水産大臣が財務大臣と協議して指定するものとする。(措令28の7③)
注1 農林水産大臣は、新用途米穀加工品等製造設備を指定したときは、これを告示する。
(措令28の7⑤)
注2 注1により指定された新用途米穀加工品等製造設備は、次の(一)及び(二)のとおりである。
(平成21年農林水産省告示第860号〔最終改正平成23年農林水産省告示第1237号〕
)
新用途米穀加工品を製造する設備(次のイ又はロのいずれかに該当するものに限る。
)
米穀粉製造設備(米穀粉を製造するもののうち、気流式、ピン式、胴つき式又はロール式〔米穀の粒形に合わせてロー
ルの間隔を調整することができるものに限る。ロにおいて同じ。〕の粉砕装置に限るものとし、これと同時に設置する
イ
(一)
専用の原材料受入装置、搬送装置、供給装置、貯留装置、選別装置、精米装置、原材料洗浄装置、浸漬装置、脱水装置、
ばいせん装置、ホッパー、分離装置、乾燥・冷却装置、ふるい機、混合装置、制御装置、排水処理装置、集じん装置、
ポンプ又は配管を含む。
)
飼料製造設備(飼料を製造するもので米穀の加工に係るもののうち、ロール式又はハンマー式の粉砕装置に限るものと
ロ
し、これと同時に設置する専用の原材料受入装置、選別装置、搬送装置、供給装置、貯留装置、ホッパー、ふるい機、
制御装置、集じん装置、ポンプ又は配管を含む。
)
新用途米穀加工品を原材料とする加工品を製造する設備(次のイ又はロのいずれかに該当するものに限る。
)
イ
パン製造設備(米穀粉を原材料としてパンを製造するもののうち、シート式又はピストン式の分割装置に限るものとし、
これと同時に設置する専用のまるめ装置、成形装置、搬送装置又は制御装置を含む。
)
(二)
めん製造設備(米穀粉を原材料としてめんを製造するもののうち、蒸練装置〔水蒸気により生地又はめんを蒸す装置を
ロ
いう。
〕
、製めん装置及び冷却装置を同時に設置する場合のこれらのものに限るものとし、これらと同時に設置する専用
の切出装置、搬送装置又は制御装置を含む。
)
(新用途米穀加工品等製造設備に係る証明書等の添付)
(2) 法人が、その取得し、又は製作した機械及び装置につき2の適用を受ける場合には、当該機械及び装置につき2
の適用を受ける事業年度の確定申告書等に当該機械及び装置が2に掲げる新用途米穀加工品等製造設備に該当するも
のであることを証する次の書類を添付しなければならない。(措令28の7④、措規20の15②)
-443-
第三章 第一節 第七款 八《特定農産加工品生産設備等の特別償却》
(一) 2の適用を受けようとする機械及び装置が生産製造連携事業計画に記載されていることが明らかとなる書類
農林水産大臣の当該生産製造連携事業計画につき米穀の新用途への利用の促進に関する法律第4条第1項《生
(二) 産製造連携事業計画の認定》の認定(同法第5条第1項《生産製造連携事業計画の変更等》の規定による認定
を含む。)をした旨を証する書類の写し
(事業の用に供したものとされる資産の貸与)
(3) 法人が、自己の下請業者(生産製造連携事業計画の認定を受けたものに限る。)で生産製造連携事業を営むものに
対し、当該事業の用に供する新用途米穀加工品等製造設備を貸し付けている場合において、当該新用途米穀加工品等
製造設備が専ら当該法人の製造する製品の加工等の用に供されるものであるときは、その貸し付けている新用途米穀
加工品等製造設備は当該法人の営む生産製造連携事業の用に供したものとして取り扱う。(措通44の4-1)
注
自己の計算において原材料等を購入し、これをあらかじめ指示した条件に従って下請加工させて完成品とするいわゆる製造問屋の事業
は、生産製造連携事業に該当しない。
(新用途米穀加工品等製造設備の特別償却の計算)
(4) 2の特別償却は、当該特別償却の対象となる設備等について認められているのであるから、設備等で特別償却の
対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる設備等と種類及び耐用年数を同じくする他の
設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(5) 2の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について2の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、2に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(5)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注
例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
3 特別償却の明細書の添付
1《特定農産加工品生産設備の初年度特別償却》及び2《新用途米穀加工品等製造設備の初年度特別償却》の特別償却
は、確定申告書等に当該機械等の償却限度額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。
(措
法44の4③、43②)
明細書には、「特定農産加工品生産設備等の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
注
――線部分は、平成23年12月改正により追加された部分で、改正規定は、平成24年4月1日以後に取得又は製作をする特定農産加工品生産設
備について適用される。(平23.12改法附64④)
-444-
第三章 第一節 第七款 九《特定高度通信設備の特別償却》
九 特定高度通信設備の特別償却
1 特定高度通信設備の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人で中小企業者((1)に掲げる中小企業者をいう。)に該当するもののうち電気通信基盤充実臨
時措置法第4条第1項《実施計画の認定》に規定する実施計画(以下九において「実施計画」という。)について同条第1
項の認定を受けたものが、電気通信基盤充実臨時措置法の一部を改正する法律(平成23年法律第59号)の施行の日(平成
23年8月31日)から平成25年3月31日までの間に、当該認定に係る実施計画(電気通信基盤充実臨時措置法第5条第1項
《実施計画の変更等》の規定による変更の認定があったときは、その変更後のもの)に記載された減価償却資産(電気通信
基盤充実臨時措置法第2条第1項《定義》に規定する高度通信施設に該当するもののうち電気通信の利便性を高めるもの
として(2)《特定高度通信設備の指定》に掲げるものに限る。以下九において「特定高度通信設備」という。)でその製作
若しくは建設の後事業の用に供されたことのないものを取得し、又は特定高度通信設備を製作し、若しくは建設して、こ
れを当該法人の事業の用(貸付けの用を除く。
)に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表
の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるものをいう。〕により取得した当該特定高度通信設備をその事業の用に供した
場合を除き、次の表の①から⑥までに掲げる地域又は区域内においてその事業の用に供した場合に限る。)には、その事業
の用に供した日を含む事業年度の当該特定高度通信設備の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同
三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規
定にかかわらず、当該特定高度通信設備の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度
15
額に相当する金額をいう。
)と特別償却限度額(当該特定高度通信設備の取得価額の100に相当する金額をいう。
)との合計
額とする。
(措法44の5①、措令28の8②)
特別償却限度額
特定高度通信設備の 特定高度通信設備の 特定高度通信設備の 15
×100
=
+
普通償却限度額
取得価額
償却限度額
過疎地域自立促進特別措置法第2条第1項《過疎地域》に規定する過疎地域(以下①において「過疎地域」という。)
①
及び同法第33条《市町村の廃置分合等があった場合の特例》の規定により過疎地域とみなされる区域(過疎地域に
係る市町村の廃置分合又は境界変更に伴い同条第1項の規定に基づいて新たに過疎地域に該当することとなった
区域を除く。
)
②
離島振興法第2条第1項《指定》の規定により指定された離島振興対策実施地域
③
奄美群島振興開発特別措置法第1条《目的》に規定する奄美群島
④
小笠原諸島振興開発特別措置法第2条第1項《定義》に規定する小笠原諸島
⑤
半島振興法第2条第1項《指定》の規定により指定された半島振興対策実施地域
⑥
沖縄振興特別措置法第3条第3号《定義》に規定する離島
(中小企業者の範囲)
(1) 1《特定高度通信設備の初年度特別償却》に掲げる中小企業者とは、次のいずれかに該当する法人をいう。
(措法
44の5①、42の4⑥、⑫Ⅴ、措令27の4⑩)
資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人のうち次のイ又はロに掲げる法人以外の法人
1
イ
その発行済株式又は出資の総数又は総額の2以上が同一の大規模法人の所有に属している法人
ロ
イに掲げるもののほか、その発行済株式又は出資の総数又は総額の3以上が大規模法人の所有に属して
(一)
2
いる法人
(二) 資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000人以下の法人
注
(一)のイ又はロに掲げる大規模法人とは、次の(イ)又は(ロ)のいずれかに該当する法人(中小企業投資育成株式会社を除く。
)をいう。
(イ)
資本金の額又は出資金の額が1億円を超える法人
(ロ)
資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000人を超える法人
-445-
第三章 第一節 第七款 九《特定高度通信設備の特別償却》
(中小企業者であるかどうかの判定の時期)
(2) 法人が、1に掲げる「中小企業者」に該当する法人であるかどうかは、その取得又は製作若しくは建設をした特
定高度通信設備を事業の用に供した日の現況によって判定するものとする。(措通44の5-1)
(特定高度通信設備の指定)
(3) 1に掲げる特定高度通信設備は、電気通信基盤充実臨時措置法第2条第1項第1号及び第4号《定義》に掲げる
電気通信設備のうち電気通信の利便性を著しく高めるものとして総務大臣が財務大臣と協議して指定するものとす
る。
(措令28の8①)
注1 総務大臣は、特定高度通信設備を指定したときは、これを告示する。
(指令28の8④)
注2
注1により指定された特定高度通信設備は、次の表に掲げる減価償却資産((二)から(五)までに掲げるものにあっては、(一)に掲げる
ものと同時に設置するものに限る。
)である。
(平成23年総務省告示第403号)
(一)
サーバー用の電子計算機(当該電子計算機の記憶装置に(二)に掲げるサーバー用のオペレーティングシステムが書き込まれたもの
に限るものとし、これと同時に設置する附属の補助記憶装置又は電源装置を含む。
)
サーバー用のオペレーティングシステム(ソフトウエア〔電子計算機に対する指令であって一の結果を得ることができるように組
(二)
み合わされたものをいい、複写して販売するための原本及び新たな製品の製造若しくは新たな技術の発明又は現に企業化されてい
る技術の著しい改善を目的として特別に行われる試験研究の用に供されるものを除く。以下(二)において同じ。
〕の実行をするた
めに電子計算機の動作を直接制御する機能を有するソフトウエアをいう。
)
加入者系光ファイバケーブル(配線盤〔き線ケーブルと配線ケーブルを接続するものに限る。
〕と光端末回線装置〔光伝送の方式
における電気信号と光信号との変換の機能を有する装置であって、光ファイバを用いた線路が接続される端末設備であるものをい
い、次に掲げる施設に設置されるものに限る。〕との間を接続するもの〔一の芯線を2以上の者が共用する区間に敷設されるもの
(三)
を除く。〕に限る。
)
イ 学校教育法第1条に規定する学校
ロ 医療法第1条の5第1項に規定する病院
ハ 電気通信基盤充実臨時措置法第2条第1項第4号に規定する施設を定める省令各号に掲げる施設
(四)
(五)
ファイアウォール装置(不正アクセスを防御するために、あらかじめ設定された通信プロトコルに基づき電気通信信号を検知し、
通過させる機能を有するもののうち、インターネットに対応するものをいう。
)
ルーター(通信プロトコルに基づき、電気通信信号を伝送し、その経路を制御する機能を有するものをいう。)又はスイッチ(通
信プロトコルに基づき、電気通信信号を伝送し、その経路を選択する機能を有するものをいう。
)
(特定高度通信設備に係る証明書等の添付)
(4) 法人が、その取得し、又は製作し、若しくは建設した減価償却資産につき1の適用を受ける場合には、当該減価
償却資産につき1の適用を受ける事業年度の確定申告書等に当該減価償却資産が特定高度通信設備に該当するもので
あることを証する次の書類の写しを添付しなければならない。(措令28の8③、措規20の15の2)
(一) 1の適用を受けようとする減価償却資産が実施計画に記載されていることが明らかとなる書類
(二)
総務大臣の当該実施計画につき電気通信基盤充実臨時措置法第4条第1項《実施計画の認定》の認定(同法第
5条第1項《実施計画の変更等》の規定による認定を含む。
)をした旨を証する書類の写し
(附属装置等の同時設置の意義)
(5)
平成23年8月30日付総務省告示第403号においてサーバー用の電子計算機と同時に設置することを条件として、特
定高度通信設備に該当する旨の定めのある附属の補助記憶装置若しくは電源装置又は加入者系光ファイバケーブル等
(以下「附属装置等」という。
)には、一の計画に基づきサーバー用の電子計算機を設置してから相当期間内に設置す
るこれらの附属装置等が含まれるものとする。(措通44の5-2)
(特定高度通信設備の特別償却の計算)
(6) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる設備等について認められているのであるから、設備等で特別償却の
対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる設備等と種類及び耐用年数を同じくする他の
設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(7) 1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
-446-
第三章 第一節 第七款 九《特定高度通信設備の特別償却》
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(4)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注
例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《特定高度通信設備の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該特定高度通信設備の償却限度額の計算に
関する明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法44の5②、43②)
明細書には、「特定高度通信設備の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
-447-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
十 特定地域における工業用機械等の特別償却(適用期限の延長等)
1 特定地域における工業用機械等の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人が、(1)《工業用機械等の特別償却の適用期間》に掲げる期間内に、次の表の「地区又は地
域」欄に掲げる地区又は地域内においてそれぞれ同表の「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備で(2)《特別償却の対
象となる生産等設備の規模》に掲げる規模のものの新設又は増設をする場合において、当該新設又は増設に係るそれぞれ
同表の「資産」欄に掲げる減価償却資産(同表の他のものの適用を受けるものを除く。以下十において「工業用機械等」
という。)を取得し、又は製作し、若しくは建設して、これを当該地区又は地域内において当該法人の当該事業の用に供し
たとき(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるものをい
う。
〕により取得した当該工業用機械等をその用に供した場合を除き、同表の②の「地区又は地域」欄に掲げる地区内にお
いて同②の「事業」欄に掲げる事業の用に供した場合にあっては、沖縄振興特別措置法第35条の3第5項《産業高度化・
事業革新措置実施計画の認定等》に規定する認定事業者が当該事業の用に供した場合に限る。)は、その用に供した日を含
む事業年度の当該工業用機械等の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等によ
り移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該工
業用機械等の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。)と
特別償却限度額(当該工業用機械等の取得価額〔一の生産等設備を構成する工業用機械等の取得価額の合計額が同表の①
又は④の「資産」欄に掲げる減価償却資産にあっては10億円を、同表の②又は③の「資産」欄に掲げる減価償却資産にあ
っては20億円を、それぞれ超える場合には、それぞれ10億円又は20億円に当該工業用機械等の取得価額が当該一の生産等
設備を構成する工業用機械等の取得価額の合計額のうちに占める割合を乗じて計算した金額〕にそれぞれ次の表の「割合」
欄に掲げる割合を乗じて計算した金額をいう。)との合計額とする。(措法45①、措令28の9④⑤⑦~⑬、措規20の16①~
④)
特別償却限度額
工業用機械等
工業用機械等の
工業用機械等
=
+
× 特別償却割合
の償却限度額
普通償却限度額
の取得価額
ただし、一の生産等設備を構成する工業用機械等の取得価額の合計額が10億円又は20億円を超える場合には、上記
算式の「取得価額」は工業用機械等ごとに次により計算した金額とする。
工業用機械10億円又は20億円×
地 区又は 地域
工業用機械等の取得価額
工業用機械等の取得価額の合計額
事 業
資 産
割 合
次のイからニまでに掲げる地区
機械及び装置
10
100
工場用の建物及びそ
(イ) 製造の事業
①
の附属設備(以下①に
(3)《半島振興対策実
おいて「工場用建物
施地域》に掲げる半島
等」という。
)
振興法第2条第1項
当該地区において生産された農林水産物
イ 《指定》の規定により
又は当該農林水産物を原料若しくは材料
機械及び装置
半島振興対策実施地
として製造、加工若しくは調理をしたも
域 と し て 指 定 さ れ た (ロ) の(ハの(ロ)において「農林水産物等」
地区
という。)を店舗において主に当該地区以
外の地域の者に販売することを目的とす
建物及びその附属設
備
6
100
10
100
6
100
る事業
過疎地域自立促進特
ロ
機械及び装置
10
100
工場用建物等
6
100
別 措 置 法 第 2 条 第 1 (イ) 製造の事業
項《過疎地域》に規定
-448-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
する過疎地域のうち
旅館業法第2条《定義》に規定するホテ
(4)《過疎地域のうち
ル営業、旅館営業及び簡易宿所営業(こ
特別償却の適用地区》
に掲げる地区
れらの事業のうち風俗営業等の規制及び
(ロ) 業務の適正化等に関する法律第2条第6
項《用語の意義》に規定する店舗型性風
俗特殊営業に該当する事業を除く。以下
十において「旅館業」という。
)
建物(その構造及び設
備が旅館業法第3条
第2項《経営の許可》
に規定する基準を満
たすものに限る。以下
6
100
「旅館業用建物」とい
う。)及びその附属設
備
次のA及びBに掲げる業務(過疎地域自
立促進特別措置法第30条《減価償却の特
例》に規定する方法により行うものに限
機械及び装置
10
100
る。
)並びに当該業務により得られた情報
の整理又は分析の業務に係る事業
商品、権利若しくは役務に関する
説明若しくは相談又は商品若しく
(ハ)
は権利の売買契約若しくは役務を
A
有償で提供する契約についての申
込み、申込みの受付若しくは締結
若しくはこれらの契約の申込み若
しくは締結の勧誘の業務
建物及びその附属設
備(工場用建物等を除
6
100
く。
)
新商品の開発、販売計画の作成等
B
に必要な基礎資料を得るためにす
る市場等に関する調査の業務
機械及び装置
10
100
工場用建物等
6
100
機械及び装置
10
100
(イ) 製造の事業
当該地区において生産された農林水産物
等を店舗において主に当該地区以外の地
(ロ) 域の者に販売することを目的とする事業
離島振興法第2条第
1項《指定》の規定に
より離島振興対策実
施地域として指定さ
れた地区及び奄美群
島振興開発特別措置
ハ
(当該地区のうち奄美群島において行う
及び(ハ)において「奄
備
旅館業(当該地区〔奄美群島を除く。
〕の
(ハ) うち(5)に掲げる過疎地域に類する地区
において行うものに限る。
)
旅館業用建物及びそ
の附属設備
機械及び装置
6
100
10
100
建物及びその附属設
(ニ) 情報サービス業
備(工場用建物等を除
美群島」という。)
6
100
く。
)
注 奄美群島とは、鹿児
機械及び装置
島県奄美市及び大島郡
の区域をいう。(奄美
群島振興開発特別措置
6
100
ものに限る。
)
法第1条《目的》に規
定する奄美群島((ロ)
建物及びその附属設
10
100
建物及びその附属設
(ホ) 有線放送業
備(工場用建物等を除
法1)
6
100
く。
)
機械及び装置
(ヘ) インターネット附随サービス業
建物及びその附属設
備(工場用建物等を除
く。
)
-449-
10
100
6
100
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
次のA及びBに掲げる業務(奄美群島振
機械及び装置
10
100
興開発特別措置法第6条の13第1号ハ
《地方税の課税免除又は不均一課税に伴
う措置》に規定する方法により行うもの
に限るものとし、(ニ)から(ヘ)までに掲
げる事業に係るものを除く。)並びに当該
業務により得られた情報の整理又は分析
の業務に係る事業
(ト)
A
商品、権利若しくは役務に関する
建物及びその附属設
説明若しくは相談又は商品若しく
備(工場用建物等を除
は権利の売買契約若しくは役務を
く。
)
6
100
有償で提供する契約についての申
込み、申込みの受付若しくは締結
若しくはこれらの契約の申込み若
しくは締結の勧誘の業務
新商品の開発、販売計画の作成等
B
に必要な基礎資料を得るためにす
る市場等に関する調査の業務
山村振興法第7条第
1 項 《 振 興 山 村 の 指 (イ) 製造の事業
ニ
定》の規定により振興
山村として指定され
た地区
機械及び装置
10
100
工場用建物等
6
100
旅館業用建物及びそ
(ロ) 旅館業
の附属設備
機械及び装置
6
100
34
100
器具及び備品((7)
《特別償却の対象とな
イ
る器具及び備品の範
製造の事業
34
100
囲》に掲げるものに限
る。
)
工場用の建物及びそ
沖縄振興特別措置法第35条
の附属設備
の2第1項《産業高度化・
機械及び装置
事業革新促進計画の実施状
②
況の報告等》に規定する提
器具及び備品((7)に
出産業高度化・事業革新促
掲げるものに限る。
)
ロ
道路貨物運送業
進計画において同法第35条
車庫用、作業場用又は
第2項第2号《産業高度
倉庫用の建物及びそ
化・事業革新促進計画の作
の附属設備
成等》に規定する産業高度
機械及び装置
化・事業革新促進地域とし
器具及び備品((7)に
て定められている地区
ハ
倉庫業及びこん包業
掲げるものに限る。
)
20
100
34
100
34
100
20
100
34
100
34
100
作業場用又は倉庫用
の建物及びその附属
20
100
設備
ニ
卸売業
機械及び装置
-450-
34
100
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
器具及び備品((7)に
掲げるものに限る。
)
34
100
作業場用、倉庫用又は
展示場用の建物及び
20
100
その附属設備
機械及び装置
経営コンサルタント業、沖縄振興特別措
ホ
置法施行令第4条第5号《産業高度化・
事業革新促進事業》に掲げるエンジニア
リング業及び同条第8号に掲げる電気業
器具及び備品((7)に
掲げるものに限る。
)
工場用の建物及びそ
の附属設備
機械及び装置
器具及び備品((7)に
ヘ
デザイン業、機械設計業、商品検査業及
掲げるものに限る。
)
び計量証明業
事務所用又は作業場
用の建物及びその附
34
100
34
100
20
100
34
100
34
100
20
100
属設備
機械及び装置
器具及び備品((7)に
ト
自然科学研究所に属する事業
掲げるものに限る。
)
研究所用の建物及び
その附属設備
機械及び装置
チ
沖縄振興特別措置法施行令第4条第11号
に掲げる研究開発支援検査分析業
器具及び備品((7)に
掲げるものに限る。
)
事務所用、作業場用又
は研究所用の建物
機械及び装置
イ
製造の事業
工場用の建物及びそ
の附属設備
機械及び装置
ロ
倉庫用の建物及びそ
20
100
34
100
34
100
20
100
50
100
25
100
50
100
25
100
の附属設備
第1項の規定により国際物
機械及び装置
流拠点産業集積地域として
指定された地区
34
100
車庫用、作業場用又は
道路貨物運送業
沖縄振興特別措置法第42条
③
34
100
ハ 倉庫業及びこん包業
50
100
作業場用又は倉庫用
の建物及びその附属
25
100
設備
機械及び装置
ニ
50
100
作業場用、倉庫用又は
卸売業
展示場用の建物及び
25
100
その附属設備
ホ
沖縄振興特別措置法施行令第4条の2第
-451-
機械及び装置
50
100
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
5号《国際物流拠点産業》に掲げる無店
事務所用、作業場用又
舗小売業
は倉庫用の建物及び
25
100
その附属設備
機械及び装置
ヘ
沖縄振興特別措置法施行令第4条の2第
作業場用又は倉庫用
6号に掲げる機械等修理業
の建物及びその附属
50
100
25
100
設備
機械及び装置
ト
沖縄振興特別措置法施行令第4条の2第
7号に掲げる不動産賃貸業
倉庫用の建物及びそ
の附属設備
50
100
25
100
(8)《沖縄の離島の地域》
④
に掲げる沖縄振興特別措置
法第3条第3号《定義》に
旅館業用建物及びそ
旅館業
の附属設備
8
100
規定する離島の地域
注1 ――線部分(上表の②又は③に係る部分に限る。)は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日以後に取得
等(取得又は製作若しくは建設をいう。以下注1において同じ。
)をする工業用機械等について適用され、平成24年3月31日以前に取得等をし
た工業用機械等の適用については、1の本文中「除き、同表の②の「地区又は地域」欄に掲げる地区内において同②の「事業」欄に掲げる事
業の用に供した場合にあっては、沖縄振興特別措置法第35条の3第5項《産業高度化・事業革新措置実施計画の認定等》に規定する認定事業
者が当該事業の用に供した場合に限る。」とあるのは「除く。」と、「同表の①又は④の「資産」欄に掲げる減価償却資産にあっては10億円を、
同表の②又は③の「資産」欄に掲げる減価償却資産にあっては20億円を、それぞれ超える場合には、それぞれ10億円又は20億円に」とあるの
は「10億円を超える場合には、10億円に」とし、上表の②及び③は次による。
(平24改法附24②、平24改措令附1)
地 区 又は 地域
事 業
資 産
機械及び装置
割 合
34
100
器具及び備品((7)《特別償却
イ
製造の事業
の対象となる器具及び備品の範
34
100
囲》に掲げるものに限る。
)
ロ
道路貨物運送業
工場用の建物及びその附属設備
20
100
機械及び装置
34
100
器具及び備品((7)に掲げるも
34
100
のに限る。
)
車庫用、作業場用又は倉庫用の
建物及びその附属設備
沖縄振興特別措置法旧第35条第
旧
1項《産業高度化地域の指定》
②
の規定により産業高度化地域と
して指定された地区
ハ
倉庫業及びこん包業
機械及び装置
34
100
器具及び備品((7)に掲げるも
34
100
のに限る。
)
作業場用又は倉庫用の建物及び
その附属設備
ニ
卸売業
20
100
機械及び装置
34
100
器具及び備品((7)に掲げるも
34
100
のに限る。
)
作業場用、倉庫用又は展示場用
の建物及びその附属設備
ホ
20
100
20
100
機械及び装置
34
100
広告代理業、経営コンサルタント業、エンジ
器具及び備品((7)に掲げるも
ニアリング業、ディスプレイ業及び電気業
のに限る。
)
34
100
工場用の建物及びその附属設備
-452-
20
100
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
ヘ
機械及び装置
34
100
器具及び備品((7)に掲げるも
34
100
のに限る。
)
デザイン業及び機械設計業
事務所用又は作業場用の建物及
20
100
びその附属設備
ト
機械及び装置
34
100
器具及び備品((7)に掲げるも
34
100
のに限る。
)
自然科学研究所に属する事業
研究所用の建物及びその附属設
20
100
備
イ
沖縄振興特別措置法旧第41条第
1項《自由貿易地域の指定》の
ロ
道路貨物運送業
規定により自由貿易地域として
旧
機械及び装置
50
100
工場用の建物及びその附属設備
25
100
機械及び装置
50
100
車庫用、作業場用又は倉庫用の
25
100
製造の事業
建物及びその附属設備
指定された地区及び同法旧第42
③
条第1項《特別自由貿易地域の
指定》の規定により特別自由貿
ハ
倉庫業及びこん包業
易地域として指定された地区
機械及び装置
50
100
作業場用又は倉庫用の建物及び
25
100
その附属設備
ニ
卸売業
機械及び装置
50
100
作業場用、倉庫用又は展示場用
25
100
の建物及びその附属設備
注2
注1の表の旧③の「地区又は地域」欄に掲げる地区のうち沖縄振興特別措置法の一部を改正する法律(平成24年法律第13号)附則第3条第
4項の規定により指定国際物流拠点産業集積地域(同改正後の沖縄振興特別措置法第42条第1項の規定により指定された国際物流拠点産業集
積地域をいう。)とみなされる地域は、1の③の「地区又は地域」欄に掲げる地区とみなして、1(1の③に係る部分に限る。
)を適用する。
(平
24改法附24③)
なお、注1の表の旧③に掲げる沖縄振興特別措置法旧第41条第1項《自由貿易地域の指定》の規定により自由貿易地域として指定された地
区及び沖縄振興特別措置法旧第42条第1項《特別自由貿易地域の指定》の規定により特別自由貿易地域として指定された地域については、本
書平成23年版参照。(編者)
注3
平成21年度改正により1の特別償却から次のものが除かれたが、次の表の「地区又は地域」欄に掲げる地区(水源地域対策特別措置法第3
条第1項《水源地域の指定等》の規定により、平成21年3月31日以前に水源地域として指定された地区に限る。
)内において平成21年4月1日
から平成24年3月31日までの間に取得等をする工業用機械等については、なお1の特別償却の適用がある。
(平21改法附40⑧、平21改措令附22
⑥、措法45旧①、措令28の9旧⑤)
地 区 又 は 地 域
事 業
注4に掲げる水源地域対策特別措置法第
3条第1項の規定により水源地域として
イ
以後に同項の規定により水源地域として
ロ
注4
割 合
機械及び装置
10
100
工場用の建物及びその附属設備
6
100
製造の事業
指定された地区のうち平成4年4月1日
指定された地区
資 産
旅館業用建物(①の表のロの(ロ)に掲げる旅館業用建物をい
旅館業
う。
)及びその附属設備
6
100
注3の表の「地区又は地域」欄に掲げる水源地域として指定された地区のうち平成4年4月1日以後に水源地域対策特別措置法第3条第1
項の規定により水源地域として指定された地区(平成21年3月31日以前に指定されたものに限る。)は、次の表のとおりである。(平成5年総
理府告示第4号〔最終告示平成21年国土交通省告示第233号〕
)
指定ダムの名称
水 源 地 域
北上川水系胆沢川胆沢 岩手県胆沢郡胆沢町若柳
備 考
平5.2.19指定
ダム
嘉瀬川水系嘉瀬川嘉瀬 佐賀県佐賀郡富士町のうち大字古湯、大字畑瀬、大字中原、大字大野、大字栗並、大字大串、大
川ダム
字麻那古、大字上無津呂、大字下無津呂、大字藤瀬、大字古場、大字小副川及び大字関屋
木曾川水系木曾川新丸 岐阜県瑞浪市のうち日吉町及び大湫町
山ダム
同県恵那市飯地町
同県加茂郡八百津町のうち八百津、久田見、南戸及び潮見
同県可児郡御嵩町のうち大久後及び小和沢
-453-
平5.11.10指定
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
賀茂川水系賀茂川仁賀 広島県竹原市仁賀町
平6.2.1指定
ダム
荒川水系横川
山形県西置賜郡小国町のうち大字綱木箱ノ口、大字市野々、大字叶水、大字大石沢、大字新股及 平7.3.3指定
横川ダム
び大字河原角
淀川水系高時川
滋賀県伊香郡余呉町のうち大字中河内、大字針川、大字尾羽梨、大字奥川並、大字鷲見、大字田
丹生ダム
戸、大字小原、大字菅並、大字摺墨、大字上丹生及び大字下丹生
錦川水系錦川
山口県徳山市のうち大字須万及び大字金峰
平瀬ダム
同県玖珂郡錦町のうち大字広瀬
利根川水系吾妻川八ツ 群馬県長野原町のうち大字川原畑、大字川原湯、大字林、大字横壁及び大字長野原
平7.9.29指定
場ダム
吉井川水系吉井川苫田 岡山県苫田郡奥津町、同郡鏡野町のうち大字塚谷、大字馬場、大字上森原、大字小座、大字入、
ダム
大字下森原、大字和田、大字貞永寺、大字土居、大字円宗寺、大字竹田及び大字瀬戸
斐伊川水系斐伊川尾原 島根県大原郡木次町のうち大字平田、大字北原及び大字湯村
ダム
平8.2.29指定
同県仁多郡仁多町のうち大字佐白、大字鴨倉、大字馬馳、大字三沢及び大字三成
淀川水系前深瀬川川上 三重県名賀郡青山町のうち阿保、別府、羽根、川上、種生、高尾、老川、霧生、腰山、諸木、福 平9.2.27指定
ダム
川及び桐ヶ丘
沼田川水系沼田川福富 広島県賀茂郡福富町のうち大字久芳、大字下竹仁及び大字上戸野
ダム
利根川水系湯西川湯西 栃木県塩谷郡栗山村のうち大字西川及び大字湯西川
平9.11.17指定
川ダム
北上川水系簗川
岩手県盛岡市のうち簗川、川目、根田茂及び砂子沢
平10.3.6指定
簗川ダム
岩木川水系岩木川津軽 青森県中津軽郡西目屋村大字田代、大字村市、大字藤川、大字居森平及び大字砂子瀬の区域並び 平11.2.22指定
ダム
に大字川原平(弘前営林署管内の151、152ろ、は1、は2、に、154、155、156ろ、157に、165
い1、い2、い3、ろ1、ろ2、ろ3、は1、は2、は4、は5、に1、に2、イ、ロ、ハ、166、
167、168、169、170、171、172、173、174い1、い2、ろ、は1、は2、は3、に、ほ2、ほ3、
ち、り、イ、ロ、ハの林班及び林小班を除く。
)の区域
馬淵川水系平糠大志田 岩手県二戸郡一戸町大字平糠、大字中山及び大字宇別の区域
ダム
千代川水系袋川殿ダム
鳥取県岩美郡国府町大字新井、大字吉野、大字松尾、大字中河原、大字山崎、大字殿、大字神護、
大字捨石及び大字楠城の区域
筑後川水系赤石川大山 大分県日田郡大山町大字西大山及び前津江村大字大野の区域
ダム
大分川水系七瀬川大分 大分県大分郡野津原町大字下原、大字上詰、大字今市、大字荷尾杵及び大字沢田の区域
平12.3.3指定
川ダム
淀川水系安威川
大阪府茨木市のうち大字車作、大字大岩、大字福井(府道忍頂寺福井線以南の地域を除く。
)、大 平12.4.28指定
安威川ダム
字生保、大字大門寺、大字安威(府道茨木亀岡線以西の地域を除く。
)
、大字桑原及び東安威2丁
目の区域
淀川水系大戸川
滋賀県大津市のうち上田上大鳥居町、上田上牧町及び上田桐生町
大戸川ダム
同県栗太郡栗東町大字荒張
平13.3.9指定
同県甲賀郡信楽町大字黄瀬
石狩川水系当別川当別 北海道石狩郡当別町のうち字青山及び字青山奥
平16.5.18指定
ダム
那珂川水系那珂川五ヶ 福岡県筑紫郡那珂川町のうち大字五ヶ山
山ダム
佐賀県神埼郡東脊振村のうち大字松隈
利根川水系南摩川南摩 栃木県鹿沼市のうち上南摩町及び西沢町
平17.2.10指定
ダム
香東川水系椛川椛川ダ 香川県香川郡塩江町大字安原上東
ム
祓川水系祓川伊良原ダ 福岡県京都郡犀川町のうち大字上伊良原及び大字下伊良原
ム
九頭竜川水系吉野瀬川 福井県越前市のうち広瀬町、小野町及び勝蓮花町
平18.2.17指定
吉野瀬川ダム
豊川水系豊川設楽ダム
愛知県北設楽郡設楽町のうち川向、大名倉、田口、八橋、長江、小松、清崎、松戸、田峯、荒尾、 平21.3.3指定
和市及び田内
注5 上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、その
適用している方式により算定した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」
、平10課法2-7「第4」参照)
-454-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
(工業用機械等の特別償却の適用期間)
(1) 1《特定地域における工業用機械等の初年度特別償却》の特別償却の適用を受けることができる期間は、次の表
の左欄に掲げる場合の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる期間とする。(措令28の9①、措規20の16②)
半島振興法第2条第4項《指定》の規定
1の表の①のイの「地区又は地域」欄に掲げる半島振興対
策実施地域(以下イにおいて「半島振興対策実施地域」と
(イ) いう。)として指定された地区において同イの(イ)の「事
業」欄に掲げる事業の用に供する設備の新設又は増設(以
下(1)において「新増設」という。
)をする場合
イ
による公示の日(その日が昭和61年3月
31日以前である場合には、昭和61年4月
1日)から27年間(この期間内に半島振
興対策実施地域に該当しないこととな
った地区については、この期間の初日か
らその該当しないこととなった日まで
の期間)
平成23年6月30日から平成25年3月31
(ロ)
1の表の①のイの「地区又は地域」欄に掲げる半島振興対
日までの期間(この期間内に半島振興対
策実施地域として指定された地区において同イの(ロ)の
策実施地域に該当しないこととなった
「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備の新増設をする
地区については、この期間の初日からそ
場合
の該当しないこととなった日までの期
間)
過疎地域自立促進特別措置法第2条第
1の表の①のロの「地区又は地域」欄に掲げる(4)《過疎
(イ)
地域のうち特別償却の適用地区》の地区において同ロの
(イ)及び(ロ)の「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備
の新増設をする場合
2項《過疎地域》の規定による公示の日
から平成25年3月31日までの期間(この
期間内に過疎地域に該当しないことと
なった地区については、この期間の初日
からその該当しないこととなった日ま
ロ
での期間)
平成22年4月1日から平成25年3月31
(一)
1の表の①のロの「地区又は地域」欄に掲げる(4)の地区
日までの期間(この期間内に過疎地域に
(ロ) において同ロの(ハ)の「事業」欄に掲げる事業の用に供す
該当しないこととなった地区について
る設備の新増設をする場合
は、この期間の初日からその該当しない
こととなった日までの期間)
離島振興法第2条第2項《指定》の規定
による公示の日(その日が平成5年3月
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる離島振
A
31日以前である場合には、平成5年4月
興対策実施地域として指定された地区において同ハ
1日)から20年間(この期間内に離島振
の(イ)の「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備の
興対策実施地域に該当しないこととな
新増設をする場合
った地区については、この期間の初日か
らその該当しないこととなった日まで
(イ)
の期間)
平成16年4月1日から平成25年3月31
ハ
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる奄美群
B
島において同ハの(イ)の「事業」欄に掲げる事業の用
に供する設備の新増設をする場合
日までの期間(この期間内に奄美諸島が
離島振興対策実施地域に類する地区に
該当しないこととなった場合について
は、この期間の初日からその該当しない
こととなった日までの期間)
平成16年4月1日から平成25年3月31
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる奄美群島に
日までの期間(この期間内に奄美諸島が
(ロ) おいて同ハの(ロ)の「事業」欄に掲げる事業の用に供する
離島振興対策実施地域に類する地区に
設備の新増設をする場合
該当しないこととなった地区について
は、この期間の初日からその該当しない
-455-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
こととなった日までの期間)
(5)に掲げる指定の日から平成25年3
(ハ)
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる離島振興対
月31日までの期間(この期間内に離島振
策実施地域として指定された地区において同ハの(ハ)の
興対策実施地域に該当しないこととな
「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備の新増設をする
った地区については、この期間の初日か
場合
らその該当しないこととなった日まで
の期間)
平成23年6月30日から平成25年3月31
A
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる離島振
日までの期間(この期間内に奄美諸島が
興対策実施地域として指定された地区において同ハ
離島振興対策実施地域に類する地区に
の(ニ)から(ト)までの「事業」欄に掲げる事業の用に
該当しないこととなった場合について
供する設備の新増設をする場合
は、この期間の初日からその該当しない
こととなった日までの期間)
(ニ)
平成21年4月1日から平成25年3月31
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる奄美群
B
島において同ハの(ニ)から(ト)までの「事業」欄に掲
げる事業の用に供する設備の新増設をする場合
日までの期間(この期間内に奄美諸島が
離島振興対策実施地域に類する地区に
該当しないこととなった場合について
は、この期間の初日からその該当しない
こととなった日までの期間)
山村振興法第7条第4項《振興山村の指
定》の規定による公示の日(その日が平
1の表の①のニの「地区又は地域」欄に掲げる振興山村として
ニ
指定された地区において同ニの(イ)及び(ロ)の「事業」欄に掲
げる事業の用に供する設備の新増設をする場合
成21年3月31日以前である場合には、平
成21年4月1日)から平成25年3月31日
までの期間(この期間内に振興山村に該
当しないこととなった地区については、
この期間の初日からその該当しないこ
ととなった日までの期間)
沖縄振興特別措置法第35条第1項《産業
高度化・事業革新促進計画の作成等》に
規定する産業高度化・事業革新促進計画
につき同条第4項の規定による提出の
あった日(同条第7項の変更により新た
に同条第2項第2号に規定する産業高
度化・事業革新促進地域〔以下(二)にお
いて「産業高度化・事業革新促進地域」
1の表の②の「地区又は地域」欄に掲げる産業高度化・事業革新促
という。〕に該当することとなった地区
(二) 進地域として指定された地区において同②のイからチまでの「事
については、当該変更につき同条第7項
業」欄に掲げる事業の用に供する設備の新増設をする場合
において準用する同条第4項の規定に
よる提出のあった日)から平成29年3月
31日までの期間(当該期間内に同条第7
項の変更により産業高度化・事業革新促
進地域に該当しないこととなった地区
については、当該期間の初日から当該変
更につき同項において準用する同条第
4項の規定による提出のあった日まで
の期間)
(三)
1の表の③の「地区又は地域」欄に掲げる国際物流拠点産業集積地
その指定の日(沖縄振興特別措置法第42
域として指定された地区において同③のイからトまでの「事業」欄
条第4項《国際物流拠点産業集積地域の
-456-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
に掲げる事業の用に供する設備の新増設をする場合
指定》の変更により新たに当該国際物流
拠点産業集積地域に該当することとな
った地区については、その新たに該当す
ることとなった日)から平成29年3月31
日までの期間(当該期間内に沖縄振興特
別措置法第42条第4項又は第5項の解
除又は変更により当該国際物流拠点産
業集積地域に該当しないこととなった
地区については、当該期間の初日からそ
の該当しないこととなった日までの期
間)
沖縄振興特別措置法施行令第1条《離島
の範囲》に規定する島として定められた
日又は同条の規定による指定の日から
(四)
平成29年3月31日までの期間(当該期間
1の表の④の「地区又は地域」欄に掲げる離島の地域において同④
内に1の表の④の「地区又は地域」欄に
の「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備の新増設をする場合
掲げる離島に該当しないこととなった
地域については、当該期間の初日からそ
の該当しないこととなった日までの期
間)
注1 ――線部分は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日以後から適用され、平成24年3月31日以前の
(1)の適用については、次による。
(平24改措令附1)
1《特定地域における工業用機械等の初年度特別償却》の特別償却の適用を受けることができる期間は、次の表の左欄に掲げる場合
の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる期間とする。ただし、それぞれ次の表の左欄に掲げる地区又は地域がこれらの期間内に1の
表の「地区又は地域」欄に掲げる半島振興対策実施地域、過疎地域、離島振興対策実施地域若しくはこれに類する地区、振興山村、産
業高度化地域、自由貿易地域、特別自由貿易地域又は離島の地域に該当しないこととなる場合には、それぞれこれらの期間の初日から
その該当しないこととなる日までの期間に限るものとする。
(措令28の9旧①、措規20の16旧②)
1の表の①のイの「地区又は地域」欄に掲げる半島振興対策
(イ)
実施地域として指定された地区において同イの(イ)の「事業」
欄に掲げる事業の用に供する設備の新設又は増設(以下(1)
において「新増設」という。
)をする場合
イ
1の表の①のイの「地区又は地域」欄に掲げる半島振興対策
(ロ)
実施地域として指定された地区において同イの(ロ)の「事業」
欄に掲げる事業の用に供する設備の新増設をする場合
1の表の①のロの「地区又は地域」欄に掲げる(4)《過疎地
(イ)
域のうち特別償却の適用地区》の地区において同ロの(イ)及
び(ロ)の「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備の新増設
をする場合
ロ
1の表の①のロの「地区又は地域」欄に掲げる(4)の地区に
(一)
(ロ)
おいて同ロの(ハ)の「事業」欄に掲げる事業の用に供する設
備の新増設をする場合
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる離島振
A
興対策実施地域として指定された地区において同ハ
の(イ)の「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備の
新増設をする場合
(イ)
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる奄美群
ハ
B
島において同ハの(イ)の「事業」欄に掲げる事業の用
に供する設備の新増設をする場合
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる奄美群島にお
(ロ)
いて同ハの(ロ)の「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備
の新増設をする場合
-457-
半島振興法第2条第4項《指定》の規定による公示
の日(その日が昭和61年3月31日以前である場合に
は、昭和61年4月1日)から27年間
平成23年6月30日から平成25年3月31日までの期
間
過疎地域自立促進特別措置法第2条第2項《過疎地
域》の規定による公示の日から平成25年3月31日ま
での期間
平成22年4月1日から平成25年3月31日までの期
間
離島振興法第2条第2項《指定》の規定による公示
の日(その日が平成5年3月31日以前である場合に
は、平成5年4月1日)から20年間
平成16年4月1日から平成25年3月31日までの期
間
平成16年4月1日から平成25年3月31日までの期
間
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる離島振興対策
(ハ)
実施地域として指定された地区において同ハの(ハ)の「事業」
欄に掲げる事業の用に供する設備の新増設をする場合
(5)に掲げる指定の日から平成25年3月31日まで
の期間
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる離島振
A
興対策実施地域として指定された地区において同ハ
平成23年6月30日から平成25年3月31日までの期
の(ニ)から(ト)までの「事業」欄に掲げる事業の用に
間
供する設備の新増設をする場合
(ニ)
1の表の①のハの「地区又は地域」欄に掲げる奄美群
B
島において同ハの(ニ)から(ト)までの「事業」欄に掲
げる事業の用に供する設備の新増設をする場合
1の表の①のニの「地区又は地域」欄に掲げる振興山村として指定
ニ
された地区において同ニの(イ)及び(ロ)の「事業」欄に掲げる事業
の用に供する設備の新増設をする場合
平成21年4月1日から平成25年3月31日までの期
間
山村振興法第7条第4項《振興山村の指定》の規定
による公示の日(その日が平成21年3月31日以前で
ある場合には、平成21年4月1日)から平成25年3
月31日までの期間
当該指定の日(沖縄振興特別措置法第35条第5項
1の注1の表の旧②の「地区又は地域」欄に掲げる産業高度化地域とし 《産業高度化地域の指定》の変更により新たに当該
(二)
て指定された地区において同旧②のイからトまでの「事業」欄に掲げる
産業高度化地域に該当することとなった地区につ
事業の用に供する設備の新増設をする場合
いては、その新たに該当することとなった日)から
平成24年3月31日までの期間
当該指定の日(沖縄振興特別措置法第42条第4項
1の注1の表の旧③の「地区又は地域」欄に掲げる自由貿易地域又は特 《特別自由貿易地域の指定》の変更により新たに当
(三)
別自由貿易地域として指定された地区において同旧③のイからニまで
該特別自由貿易地域に該当することとなった地区
の「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備の新増設をする場合
については、その新たに該当することとなった日)
から平成24年3月31日までの期間
(四)
1の表の④の「地区又は地域」欄に掲げる離島の地域において同④の「事
業」欄に掲げる事業の用に供する設備の新増設をする場合
沖縄振興特別措置法施行令第1条《離島の範囲》に
規定する島として定められた日又は同条の規定に
よる指定の日から平成24年3月31日までの期間
注2 1の注2により、1の表の③の「地区又は地域」欄に掲げる地区とみなされる地域において同③の「事業」欄に掲げる事業の用に供す
る設備の新設又は増設をする場合における(1)(上表の(三)に係る部分に限る。
)の適用については、平成24年4月1日を上表の(三)の
右欄に掲げる指定の日とみなす。
(平24改措令附14①)
注3 1の注3により1の適用を受ける場合については、(1)のただし書中「又は離島の地域」とあるのは「若しくは離島の地域又は1の注
3の表の「地区又は地域」欄に掲げる水源地域」とし、(1)の表の(五)として次の表を加える。
(平21改措令附22⑥、改措規附8②、措
令28の9①Ⅰ旧ホ、措規旧20の15①)
水源地域対策特別措置法第3条第3項《水源地
域の指定等》の規定による公示の日(その日が
平成9年3月31日以前である場合には、平成9
1の注3の表の「地区又は地域」欄に掲げる水源地域として指定された地区に
年4月1日)から平成24年3月31日(平成24年
(五) おいて同表のイ及びロの「事業」欄に掲げる事業の用に供する設備の新増設を
3月30日以前に当該地区に係る同法第2条第
する場合
1項《定義》に規定する指定ダム等の供用開始
日〔当該指定ダム等の管理が開始された日とし
て国土交通大臣が定める日をいう。〕が到来し
た場合には、当該供用開始日)までの期間
(特別償却の対象となる生産等設備の規模)
(2) 1の特別償却の適用を受けることができる設備の規模は、次の表の左欄に掲げる区分に応じそれぞれ同表の右欄
に掲げる規模のものとする。(措令28の9②)
一の生産等設備(ガスの製造又は発電に係る設備を含む。(二)のイ及び(三)において
(一)
1の表の①の「事業」 同じ。)で、これを構成する減価償却資産(第六款の一の2《減価償却資産の範囲》
欄に掲げる事業
の表の①から⑦までに掲げるものに限る。(二)のイ及び(三)において同じ。)の取得
価額の合計額が2,000万円を超えるもの
(二)
1の表の②の「事業」 次に掲げるいずれかの規模のもの
欄に掲げる事業
イ
一の生産等設備で、これを構成する減価償却資産の取得価額の合計額が1,000
-458-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
万円を超えるもの
ロ
1の表の③又は④の
(三) 「事業」欄に掲げる事
業
機械及び装置並びに器具及び備品で、これらの取得価額の合計額が500万円を
超えるもの
一の生産等設備で、これを構成する減価償却資産の取得価額の合計額が1,000万円を
超えるもの
注1 ――線部分は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日以後から適用され、平成24年3月31日以前の
(2)の適用については、次による。
(平24改措令附1)
1の特別償却の適用を受けることができる設備の規模は、一の生産等設備(ガスの製造又は発電に係る設備を含む。
)で、これを構
成する減価償却資産(第六款の一の2《減価償却資産の範囲》の表の①から⑦までに掲げるものに限る。
)の取得価額の合計額が、次
の表の左欄に掲げる場合の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる金額を超えるものとする。
(措令28の9旧②)
(一)
(二)
1の表の①の「地区又は地域」欄に掲げる地区又は地域において事業の用に供する設備について、1の適用を
受ける場合
1の表の④又は1の注1の表の旧②若しくは旧③の「地区又は地域」欄に掲げる地区又は地域において事業の
用に供する設備について、1の適用を受ける場合
2,000万円
1,000万円
注2 1の注3により1の適用を受ける場合については、(2)の表に(四)として次の表を加える。
(平21改措令附22⑥、措令28の9旧②)
(四)
1の注3の表の「地区又は地域」欄に掲げる地区又は地域において事業の用に供する設備について、1の適用を受
ける場合
2,000万円
注3 上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、
その適用している方式により算定した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」
、平10課法2-7「第4」参照)
(半島振興対策実施地域)
(3) 半島振興法第2条第1項《指定》の規定により半島振興対策実施地域として指定された地区は、次の表のとおり
である。
-459-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
(昭和61年総理府告示第8号〔最終改正平成12年第65号〕)
区 名 称
道府県名
域
郡 市 名
区 町 村 名
渡 島 北 海 道 松 前 郡 松前町、福島町
名 称
道府県名
郡 市 名
域
町 村 名
紀 伊 三 重 県 伊 勢 市
上 磯 郡 知内町、木古内町、上磯町
松 阪 市
亀 田 郡 大野町、七飯町、戸井町、
尾 鷲 市
恵山町、椴法華村
鳥 羽 市
茅 部 郡 南茅部町、鹿部町、砂原町、
熊 野 市
飯 南 郡 飯南町、飯高町
森町
多 気 郡 多気町、明和町、大台町、
山 越 郡 八雲町、長万部町
勢和村、宮川村
檜 山 郡 江差町、上ノ国町、厚沢部
度 会 郡 玉城町、二見町、小俣町、
町
爾 志 郡 乙部町、熊石町
南勢町、南島町、大宮町、
久 遠 郡 大成町
紀勢町、御薗村、大内山村、
度会町
瀬 棚 郡 瀬棚町、北檜山町、今金町
志 摩 郡 浜島町、大王町、志摩町、
津 軽 青 森 県 五所川原市
阿児町、磯部町
東 津 軽 郡 蟹田町、今別町、田村、
北 牟 婁 郡 紀伊長島町、海山町
平舘村、三村
西 津 軽 郡 木造町、森田村、柏村、稲
南 牟 婁 郡 御浜町、紀宝町、紀和町、
鵜殿村
垣村、車力村
北 津 軽 郡 板柳町、金木町、中里町、
鶴田町、市浦村、小泊村
奈 良 県 五 條 市
吉 野 郡 吉野町、大淀町、下市町、
黒滝村、西吉野村、天川村、
下 北 青 森 県 む つ 市
野迫川村、大塔村、十津川
上 北 郡 野辺地町、横浜町、東北町、
村、下北山村、上北山村、
六ヶ所村
川上村、東吉野村
下 北 郡 川内町、大畑町、大間町、
東通村、風間浦村、佐井村、
和 歌 山 県 海 南 市
橋 本 市
脇野沢村
南 房 総 千 葉 県 館 山 市
有 田 市
勝 浦 市
御 坊 市
鴨 川 市
田 辺 市
富 津 市
新 宮 市
夷 隅 郡 大多喜町、夷隅町、御宿町、
海 草 郡 下津町、野上町、美里町
那 賀 郡 打田町、粉河町、那賀町、
大原町、岬町
桃山町、貴志川町、岩出町
安 房 郡 富浦町、富山町、鋸南町、
三芳村、白浜町、千倉町、
伊 都 郡 かつらぎ町、高野口町、九
度山町、高野町、花園村
丸山町、和田町、天津小湊
有 田 郡 湯浅町、広川町、吉備町、
町
金屋町、清水町
能 登 富 山 県 氷 見 市
石 川 県 七 尾 市
日 高 郡 美浜町、日高町、由良町、
輪 島 市
川辺町、中津村、美山村、
珠 洲 市
龍神村、南部川村、南部町、
印南町
羽 咋 市
河 北 郡 津幡町、高松町、七塚町、
西 牟 婁 郡 白浜町、中辺路町、大塔村、
上富田町、日置川町、すさ
宇ノ気町、内灘町
み町、串本町
羽 咋 郡 富来町、志雄町、志賀町、
東 牟 婁 郡 那智勝浦町、太地町、古座
押水町
町、古座川町、熊野川町、
鹿 島 郡 田鶴浜町、鳥屋町、中島町、
本宮町、北山村
鹿島町、能登島町、鹿西町
鳳 至 郡 穴水町、門前町、能都町、
与 謝 郡 加悦町、岩滝町、伊根町、
柳田村
珠
洲
丹 後 京 都 府 宮 津 市
野田川町
郡 内浦町
中 郡 峰山町、大宮町
伊豆中南部 静 岡 県 下 田 市
賀 茂 郡 東伊豆町、河津町、南伊豆
町、松崎町、西伊豆町、賀
竹 野 郡 網野町、丹後町、弥栄町
熊 野 郡 久美浜町
島 根 島 根 県 平 田 市
茂村
田 方 郡 修善寺町、戸田村、土肥町、
天城湯ヶ島町、中伊豆町
-460-
八 束 郡 鹿島町、島根町、美保関町、
八束町
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
島 根 島 根 県 簸 川 郡 大社町
宇 土 天 草 熊 本 県 天 草 郡 苓北町、天草町、河浦町
江 能 倉 橋 島 広 島 県 安 芸 郡 江田島町、音戸町、倉橋町
国 東 大 分 県 豊後 高田 市
杵 築 市
佐 伯 郡 能美町、沖美町、大柿町
西 国 東 郡 大田村、真玉町、香々地町
室 津 大 島 山 口 県 柳 井 市
東 国 東 郡 国見町、国東町、武蔵町、
大 島 郡 久賀町、大島町、東和町、
安岐町
橘町
速 見 郡 日出町、山香町
玖 珂 郡 大畠町
大 隅 宮 崎 県 串 間 市
熊 毛 郡 上関町、平生町
南 那 珂 郡 南郷町
佐 田 岬 愛 媛 県 八 幡 浜 市
鹿 児 島 県 鹿 児 島 市
西 宇 和 郡 保内町、伊方町、瀬戸町、
(野尻町、持
三崎町、三瓶町
木町、東桜
島 原 長 崎 県 島 原 市
北 高 来 郡 森山町
島町、古里
南 高 来 郡 有明町、国見町、瑞穂町、
町、有村町、
吾妻町、愛野町、千々石町、
黒神町及び
小浜町、南串山町、加津佐
高免町の区
町、口之津町、南有馬町、
域に限る。
)
北有馬町、西有家町、有家
鹿 屋 市
町、布津町、深江町
垂 水 市
鹿 児 島 郡 桜島町
北 松 浦 佐 賀 県 伊 万 里 市
曽 於 郡 大隅町、輝北町、財部町、
長 崎 県 佐 世 保 市
末吉町、松山町、志布志町、
(浅子町の区
有明町、大崎町
域に限る。)
平 戸 市
肝 属 郡 串良町、東串良町、内之浦
松 浦 市
町、高山町、吾平町、大根
北 松 浦 郡 生月町、田平町、福島町、
占町、根占町、田代町、佐
多町
江迎町、鹿町町、小佐々町、
佐々町、吉井町、世知原町
薩 摩 鹿 児 島 県 枕 崎 市
指 宿 市
西 彼 杵 長 崎 県 西 彼 杵 郡 野母崎町、三和町、琴海町、
串 木 野 市
西彼町、西海町、大島町、
加 世 田 市
崎戸町、大瀬戸町、外海町
揖 宿 郡 喜入町、山川町、頴娃町、
宇 土 天 草 熊 本 県 本 渡 市
開聞町
牛 深 市
川 辺 郡 笠沙町、大浦町、坊津町、
宇 土 市
知覧町、川辺町
宇 土 郡 三角町、不知火町
日 置 郡 市来町、東市来町、伊集院
天 草 郡 大矢野町、松島町、有明町、
町、松元町、郡山町、日吉
天 草 郡 姫戸町、龍ヶ岳町、倉岳町、
町、吹上町、金峰町
栖本町、新和町、五和町、

昭和63年総理府告示第30号 
最終改正平成23年

区 名 称
積
男
道 県 名
丹 北
鹿 秋
海
田
域
郡 市 名
区 町 村 名
多 高
知
道 県 名
域
郡 市 名
町 村 名
道 岩
内
郡 共和町、岩内町
幡
古
宇
郡 泊村、神恵内村
東
積
丹
郡 積丹町
町、厳木町、
古
平
郡 古平町
相知町、北波 玄海町
余
市
郡 仁木町、余市町
多及び七山の
県 男
鹿
市
区域を除く。
)
山
本
郡 八竜町
松
多 高
知
県 幡
多
郡 大方町、大月町、三原村
浦 佐
賀
県 唐津市(浜玉
東 松 浦 郡
南 秋 田 郡 天王町、若美町、大潟村
幡
名 称
総務省
農林水産省第2号
国土交通省
長
崎
県 松浦市(鷹島
県 中
村
市
町の区域に限
宿
毛
市
る。
)
土佐清水市
-461-




第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
(過疎地域のうち特別償却の適用地区)
(4) 1の表の①のロの「地区又は地域」欄に掲げる過疎地域のうち適用対象となる地区は、同欄に掲げる過疎地域の
うち当該過疎地域に係る市町村の廃置分合又は境界変更に伴い過疎地域自立促進特別措置法第33条第1項《市町村の
廃置分合等があった場合の特例》の規定に基づいて新たに当該過疎地域に該当することとなった地区以外の区域とす
る。 (措令28の9③)
注1 過疎地域自立促進特別措置法第2条第2項《過疎地域》に規定する過疎地域をその区域とする市町村は、次の表のとおりである。


総務省

平成12年総理府告示第18号 
最終告示平成23年 農林水産省告示第3号
国土交通省


都道府県名
北
海
郡 市 名
町 村 ・ 区 域 名
都道府県名
郡 市 名
町 村 ・ 区 域 名
道 函
館
市 旧戸井町、旧恵山町、旧椴法華村、旧南 北
小
樽
市
釧
路
市 旧阿寒町、旧音別町の区域
勇
払
郡 占冠村、安平町、むかわ町
北
見
市 旧端野町、旧留辺蘂町、旧常呂町の区域
中
川
郡 美深町、音威子府村、中川町、幕別町の
夕
張
市
海
道 上
川
郡 鷹栖町、当麻町、比布町、愛別町、上川
茅部町の区域
町、美瑛町、和寒町、剣淵町、下川町、
新得町、清水町
うち旧忠類村の区域、池田町、豊頃町、
岩 見 沢 市 旧北村、旧栗沢町の区域
本別町
留
萌
市
増
毛
郡 増毛町
稚
内
市
留
萌
郡 小平町
美
唄
市
苫
前
郡 苫前町、羽幌町、初山別村
腺
別
市
天
塩
郡 遠別町、天塩町、幌延町、豊富町
赤
平
市
宗
谷
郡 猿払村
紋
別
市
枝
幸
郡 浜頓別町、中頓別町、枝幸町
士
別
市
礼
文
郡 礼文町
名
寄
市
利
尻
郡 利尻町、利尻富士町
三
笠
市
網
走
郡 津別町、大空町
根
室
市
斜
里
郡 清里町、小清水町
砂
川
市
常
呂
郡 訓子府町、置戸町、佐呂間町
歌 志 内 市
紋
別
郡 遠軽町、湧別町、滝上町、興部町、西興
部村、雄武町
深
川
市
伊
達
市 旧大滝村の区域
有
珠
郡 壮瞥町
石
狩
市 旧厚田村、旧浜益村の区域
沙
流
郡 日高町、平取町
松
前
郡 松前町、福島町
新
冠
郡 新冠町
上
磯
郡 知内町、木古内町
浦
河
郡 浦河町
茅
部
郡 森町
様
似
郡 様似町
山
越
郡 長万部町
幌
泉
郡 えりも町
檜
山
郡 江差町、上ノ国町、厚沢部町
日
高
郡 新ひだか町
爾
志
郡 乙部町
河
東
郡 上士幌町、鹿追町
二
海
郡 八雲町
河
西
郡 更別村
久
遠
郡 せたな町
広
尾
郡 大樹町、広尾町
奥
尻
郡 奥尻町
足
寄
郡 足寄町、陸別町
瀬
棚
郡 今金町
十
勝
郡 浦幌町
島
牧
郡 島牧村
厚
岸
郡 厚岸町、浜中町
寿
都
郡 寿都町、黒松内町
川
上
郡 標茶町、弟子屈町
磯
谷
郡 蘭越町
阿
寒
郡 鶴居村
虻
田
郡 ニセコ町、真狩村、留寿都村、喜茂別町、
白
糠
郡 白糠町
標
津
郡 標津町
目
梨
郡 羅臼町
県 弘
前
市 旧相馬村の区域
戸
市 旧南郷村の区域
京極町、豊浦町、洞爺湖町
岩
内
郡 共和町、岩内町
古
宇
郡 神恵内村
積
丹
郡 積丹町
八
古
平
郡 古平町
五所川原市
余
市
郡 仁木町、赤井川村
十 和 田 市 旧十和田湖町の区域
空
知
郡 奈井江町、上砂川町、中富良野町、南富
む
青
良野町
森
つ
市 旧川内町、旧大畑町、旧脇野沢村の区域
つ が る 市
夕
張
郡 由仁町、長沼町、栗山町
平
樺
戸
郡 月形町、浦臼町、新十津川町
東 津 軽 郡 平内町、今別町、蓬田村、外ヶ浜町
雨
竜
郡 妹背牛町、秩父別町、雨竜町、北竜町、
西 津 軽 郡 鰺ヶ沢町、深浦町
沼田町、幌加内町
川
市 旧碇ヶ関村の区域
中 津 軽 郡 西目屋村
-462-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
青
森
県 南 津 軽 郡 大鰐町
山
形
県 飽
北 津 軽 郡 中泊町
福
島
県 喜 多 方 市
手
北
郡 野辺地、七戸町、横浜町
二 本 松 市 旧岩代町、旧東和町の区域
下
北
郡 大間町、東通村、風間浦村、佐井村
田
村
市 旧大越町、旧都路村の区域
三
戸
郡 三戸町、五戸町のうち旧倉石村の区域、
伊
達
市 旧雲山町、旧月舘町の区域
伊
達
郡 川俣町
県 宮
古
市
南 会 津 郡 下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町
花
巻
市 旧大迫町、旧東和町の区域
耶
麻
郡 北塩原村、西会津町、磐梯町、猪苗代町
久
慈
市 旧山形村の区域
河
沼
郡 会津坂下町、湯川村、柳津町
遠
野
市
大
沼
郡 三島町、金山町、昭和村、会津美里町
一
関
市
東 白 川 郡 矢祭町、塙町、鮫川村
釜
石
市
石
川
郡 古殿町
二
戸
市 旧浄法寺町の区域
双
葉
郡 川内村、尾村
相
馬
郡 飯舘村
八 幡 平 市
奥
州
市 旧江刺市の区域
岩
手
郡 巻町、岩手町
和
賀
郡 西和賀町
茨
城
気
仙
川村の区域
東 茨 城 郡 城里町のうち旧七会村の区域
郡 住田町
久
慈
郡 大子町
県 日
光
市 旧足尾町、旧栗山村の区域
下 閉 伊 郡 山田町、岩泉町、田野畑村、普代村
芳
賀
郡 茂木町
那
須
郡 那珂川町
県 高
崎
市 旧倉渕村の区域
桐
生
市 旧黒保根村の区域
沼
田
市 旧利根村の区域
岡
市 旧鬼石町の区域
上 閉 伊 郡 大槌町
城
栃
九
戸
郡 軽米町、九戸村、洋野町
二
戸
郡 一戸町
県 石
巻
市 旧河北町、旧雄勝町、旧北上町、旧牡鹿
群
木
馬
町の区域
秋
田
登
米
市 旧登米町、旧東和町、旧津山町の区域
藤
栗
原
市
み ど り 市 旧東村の区域
大
崎
市 旧岩出山町、旧鳴子町の区域
多
野
郡 上野村、神流町
刈
田
郡 七ヶ宿町
甘
楽
郡 下仁田町、南牧村
伊
具
郡 丸森町
吾
妻
郡 中之条町のうち旧六合村の区域、嬬恋村、
加
美
郡 加美町
県 秋
田
市 旧河辺町の区域
利
根
郡 片品村、みなかみ町
能
代
市
県 秩
父
市 旧大滝村の区域
横
手
市
秩
父
郡 小鹿野町のうち旧両神村の区域、東秩父
大
館
市
男
鹿
市
児
玉
郡 神川町のうち旧神泉村の区域
湯
沢
市
県 鴨
川
市 旧天津小湊町の区域
鹿
角
市
東吾妻町
埼
千
葉
南 房 総 市
由利本荘市
長
生
郡 長南町
大
市
夷
隅
郡 大多喜町
北 秋 田 市
安
房
郡 鋸南町
仙
仙
北
市
鹿
角
郡 小坂町
山
本
東
京
都 西 多 摩 郡 檜原村、奥多摩町、大島町、新島村、三
新
潟
県 長
岡
市 旧山古志村、旧小国町、旧栃尾市、旧和
柏
崎
市 旧高柳町、旧西山町の区域
宅村、青ヶ島村
郡 藤里町、三種町、八峰町
島村、旧川口町の区域
南 秋 田 郡 五城目町
形
玉
村
北 秋 田 郡 上小阿仁村
山
県 常 陸 太 田 市 旧金砂郷町、旧水府村、旧里美村の区域
常 陸 大 宮 市 旧御前山村、旧山方町、旧美和村、旧緒
東 磐 井 郡 藤沢町
宮
郡 遊佐町
上
田子町、南部町、新郷村
岩
海
仙
北
郡 美郷町
雄
勝
郡 羽後町、東成瀬村
県 鶴
岡
市
糸 魚 川 市
酒
田
市 旧八幡町、旧松山町、旧平田町の区域
妙
高
市 旧妙高村の区域
村
山
市
上
越
市 旧安塚町、旧浦川原村、旧大島村、旧牧
十 日 町 市
村
上
市
尾 花 沢 市
村、旧吉川町、旧板倉町、旧清里村、旧
西 村 山 郡 西川町、朝日町、大江町
三和村、旧名立町の区域
北 村 山 郡 大石田町
最
上
郡 最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭
川村、戸沢村
佐
渡
市
魚
沼
市
東 蒲 原 郡 阿賀町
東 置 賜 郡 川西町
三
西 置 賜 郡 小国町、白鷹町、飯豊町
中 魚 沼 郡 津南町
東 田 川 郡 庄内町
岩
-463-
島
船
郡 出雲崎町
郡 関川村、粟島浦村
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
富
山
県 富
山
市 旧山田村、旧細入村の区域
南
砺
市
岐
阜
下 新 川 郡 朝日町
石
福
山
川
井
梨
市
斐
郡 揖斐川町
加
茂
郡 七宗町、八百津町、白川町、東白川村
大
野
郡 白川村
県 浜
松
市 旧春野町、旧龍山村、旧佐久間町、旧水
尾
市 旧中島町、旧能登島町の区域
輪
島
市
珠
洲
市
加
賀
市 旧山中町の区域
沼
津
市 旧戸田村の区域
白
山
市 旧吉野谷村、旧鳥越村、旧白峰村の区域
島
田
市 旧川根町の区域
羽
咋
郡 志賀町のうち旧富来町の区域
伊
豆
市 旧土肥町の区域
鳳
珠
郡 穴水町、能登町
賀
茂
郡 南伊豆町、松崎町、西伊豆町
県 福
井
市 旧美山町、旧越廼村の区域
榛
原
郡 川根本町
大
野
市 旧和泉村の区域
県 豊
田
市 旧小原村、旧足助町、旧旭町、旧稲武町
今
立
郡 池田町
南
条
郡 南越前町
新
城
市 旧鳳来町、旧作手村の区域
丹
生
郡 越前町のうち旧越前町の区域
大
飯
郡 おおい町のうち旧名田庄村の区域
県 甲
府
市 旧上九一色村の区域
松
阪
市 旧飯南町、旧飯高町の区域
山
梨
市 旧牧丘町、旧三富村の区域
尾
鷲
市
鳥
羽
市
静
岡
窪町の区域
愛
知
の区域
北 設 楽 郡 設楽町、東栄町、豊根村
三
重
市 旧美杉村の区域
県 津
北
杜
市 旧須玉町、旧白州町、旧武川村の区域
熊
野
市
笛
吹
市 旧腺川村の区域
多
気
郡 大台町
甲
州
市 旧大和村の区域
度
会
郡 大紀町、南伊勢町
北 牟 婁 郡 紀北町
西 八 代 郡 市川三郷町
南 巨 摩 郡 富士川町のうち旧鰍沢町の区域、早川町、 滋
賀
身延町、南部町
南 都 留 郡 道志村、富士河口湖町のうち旧上九一色 京
都
村の区域
県 長
浜
高
島
市 旧余呉町の区域
市 旧朽木村の区域
府 京
都
市 旧京北町の区域
福 知 山 市 旧三和町、旧夜久野町、旧大江町の区域
北 都 留 郡 小菅村、丹波山村
野
呂
揖
県 七
南アルプス市 旧芦安村の区域
長
県 下
宮
津
市
県 長
野
市 旧大岡村、旧戸隠村、旧鬼無里村、旧信
南
丹
市
松
本
市 旧四賀村、旧奈川村、旧安曇村の区域
相
楽
郡 笠置町、和束町
飯
田
市 旧上村、旧南信濃村の区域
船
井
郡 京丹波町
伊
那
市 旧高遠町、旧長谷村の区域
与
謝
郡 伊根町
大
町
市 旧八坂村、旧美麻村の区域
県 洲
本
市 旧五色町の区域
飯
山
市
豊
岡
市 旧城崎町、旧竹野町、旧但東町の区域
塩
尻
市 旧楢川村の区域
養
父
市
佐
久
市 旧望月町の区域
朝
来
市 旧山東町の区域
淡
路
市
郡 長和町
宍
粟
市 旧波賀町、旧千種町の区域
上 伊 那 郡 中川村
佐
用
郡 佐用町
下 伊 那 郡 阿南町、阿智村のうち旧浪合村、旧清内路
美
方
郡 香美町、新温泉町
県 五
條
市
宇
陀
市 旧菟田野町、旧室生村の区域
山
辺
郡 山添村
村、木曽町
宇
陀
郡 曽爾村、御杖村
東 筑 摩 郡 麻績村、生坂村、筑北村
吉
野
郡 吉野町、下市町、黒滝村、天川村、野迫
京 丹 後 市 旧丹後町、旧久美浜町の区域
州新町、旧中条村の区域
兵
庫
南 佐 久 郡 小海町、南相木村、北相木村
小
県
村の区域、平谷村、根羽村、売木村、天龍 奈
良
村、泰阜村、大鹿村
木
曽
郡 上松町、南木曽町、木祖村、王滝村、大桑
北 安 曇 郡 小谷村
川村、十津川村、下北山村、上北山村、
下 高 井 郡 山ノ内町、木島平村、野沢温泉村
川上村、東吉野村
上 水 内 郡 信濃町、小川村
和 歌 山 県 田
辺
市
新
宮
市
海
草
郡 紀美野町
伊
都
郡 かつらぎ町、九度山町、高野町
有
田
郡 有田川町
日
高
郡 由良町、日高川町
下 水 内 郡 栄村
岐
阜
県 高
山
市 旧清見村、旧荘川村、旧久々野町、旧朝
日村、旧高根村、旧上宝村の区域
市 旧洞戸村、旧板取村、旧武儀町、旧上之
関
保村の区域
中 津 川 市 旧長野県山口村の区域
恵
那
市 旧串原村、旧上矢作町の区域
山
県
市 旧美山町の区域
飛
滞
市
郡
上
市 旧明宝村、旧和良村の区域
西 牟 婁 郡 白浜町のうち旧日置川町の区域、すさみ
町
東 牟 婁 郡 那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、
串本町
鳥
-464-
取
県 鳥
取
市 旧用瀬町、旧佐治村、旧青谷町の区域
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
鳥
取
県 岩
美
郡 岩美町
八
頭
郡 若桜町、智頭町、八頭町のうち旧八東町
山
口
の区域
島
岡
根
山
島
口
市 の区域
門
市
柳
井
市 旧大畠町の区域
伯
郡 三朝町、湯梨浜町のうち旧泊村の区域
美
祢
市
西
伯
郡 大山町、伯耆町のうち旧溝口町の区域
周
南
市 旧鹿野町の区域
日
野
郡 日南町、日野町、江府町
大
島
郡 周防大島町
県 松
江
市 旧美保関町の区域
熊
毛
郡 上関町
浜
田
市
阿
武
郡 阿武町
出
雲
市 旧佐田町、旧多伎町の区域
益
田
市
美
馬
市
大
田
市
三
好
市
安
来
市
勝
浦
郡 勝浦町、上勝町
江
津
市
名
東
郡 佐那河内村
雲
南
市
名
西
郡 神山町
仁
多
郡 奥出雲町
那
賀
郡 那賀町
飯
石
郡 飯南町
海
部
郡 牟岐町、美波町、海陽町
邑
智
郡 川本町、美郷町、邑南町
美
馬
郡 つるぎ町
鹿
足
郡 津和野町、吉賀町
三
好
郡 東みよし町のうち旧三好町の区域
隠
岐
郡 海士町、西ノ島町、知夫村、隠岐の島町
県 高
松
市 旧塩江町の区域
県 岡
山
市 旧建部町の区域
東かがわ市
津
山
市 旧加茂町、旧阿波村、旧久米町の区域
小
豆
郡 土庄町、小豆島町
井
原
市
香
川
郡 直島町
高
梁
市
綾
歌
郡 綾川町のうち旧綾上町の区域
新
見
市
仲 多 度 郡 琴平町、まんのう町
備
前
市 旧日生町の区域
徳
香
愛
島
川
媛
県 吉 野 川 市 旧美郷村の区域
県 松
山
市 旧中島町の区域
今
治
市 旧吉海町、旧宮窪町、旧伯方町、旧上浦
赤
磐
市 旧吉井町の区域
真
庭
市
宇 和 島 市
美
作
市
八 幡 浜 市
浅
口
市 旧寄島町の区域
新 居 浜 市 旧別子山村の区域
和
気
郡 和気町のうち旧佐伯町の区域
大
洲
市
小
田
郡 矢掛町
伊
予
市
真
庭
郡 新庄村
四 国 中 央 市 旧新宮村の区域
苫
田
郡 鏡野町
西
予
市
勝
田
郡 奈義町
越
智
郡 上島町
英
田
郡 西粟倉村
上 浮 穴 郡 久万高原町
久
米
郡 久米南町、美咲町
伊
予
郡 砥部町のうち旧広田村の区域
加
賀
郡 吉備中央町
喜
多
郡 内子町
市 旧下蒲刈町、旧倉橋町、旧蒲刈町、旧豊
西 宇 和 郡 伊方町のうち旧瀬戸町、旧三崎町の区域
県 呉
町、旧大三島町、旧関前村の区域
北 宇 和 郡 松野町、鬼北町
浜町、旧豊町の区域
山
国
長
東
瀬 戸 内 市 旧牛窓町の区域
広
県 岩
三
原
市 旧久井町、旧大和町の区域
尾
道
市 旧御調町、旧瀬戸田町の区域
福
山
府
南 宇 和 郡 愛南町
県 高
知
市 旧鏡村、旧土佐山村の区域
市 旧内海町の区域
室
戸
市
中
市 旧上下町の区域
安
芸
市
三
次
市
須
崎
市
庄
原
市
土佐清水市
高
知
東 広 島 市 旧福富町、旧豊栄町、旧河内町の区域
四 万 十 市 旧西土佐村の区域
廿 日 市 市 旧吉和村、旧宮島町の区域
香
南
市 旧赤岡町、旧夜須町の区域
安芸高田市
香
美
市
江 田 島 市
安
芸
郡 東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北
山
県
郡 安芸太田町、北広島町
豊
田
郡 大崎上島町
長
岡
郡 本山町、大豊町
世
羅
郡 世羅町
土
佐
郡 土佐町、大川村
神
石
郡 神石高原町
吾
川
郡 いの町のうち旧本川村、旧吾北村の区域、
県 下
関
市 旧豊田町、旧豊北町の区域
宇
部
市 旧楠町の区域
高
岡
郡 中土佐町、越知町、檮原町、津野町、四
山
口
幡
多
郡 大月町、三原村、黒潮町
萩
岩
川村、馬路村
仁淀川町
市 旧徳地町、旧阿東町の区域
万十町
市
国
市 旧本郷村、旧錦町、旧美川町、旧美和町 福
-465-
岡
県 大 牟 田 市
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
福
佐
岡
賀
県 飯
塚
市 旧筑穂町の区域
田
川
市
豊後高田市
八
女
市
杵
築
市
宗
像
市 旧大島村の区域
宇
佐
市
嘉
麻
市
豊後大野市
朝
倉
市 旧杷木町の区域
由
布
市 旧庄内町の区域
み や ま 市 旧高田町の区域
国
東
市
遠
賀
郡 腺屋町
鞍
手
郡 小竹町、鞍手町
朝
倉
郡 東峰村
田
川
京
都
築
大
分
崎
玖
珠
郡 九重町、玖珠町
城
市 旧高崎町の区域
郡 添田町、川崎町、大任町、福智町
延
岡
市 旧北方町、旧北川町、旧北浦町
郡 みやこ町
日
南
市 旧北郷町の区域
上
郡 上毛町、築上町
小
林
市 旧須木村、旧野尻町の区域
県 佐
賀
市 旧富士町、旧三瀬村の区域
日
向
市 旧東郷町の区域
唐
津
市 旧相知町、旧肥前町、旧鎮西町、旧呼子
串
間
市
崎
え び の 市
多
久
市
西 諸 県 郡 高原町
武
雄
市 旧北方町の区域
児
神
埼
市 旧脊振村の区域
東 臼 杵 郡 美郷町、諸塚村、椎葉村
杵
島
郡 大町町、江北町、白石町
藤
津
郡 太良町
県 長
崎
市 旧伊王島町、旧高島町、旧野母崎町、旧
湯
郡 西米良村、木城町
西 臼 杵 郡 高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町
鹿 児 島 県 鹿 児 島 市 旧桜島町の区域
鹿
屋
市 旧輝北町、旧吾平町の区域
阿 久 根 市
佐 世 保 市 旧吉井町、旧世知原町、旧宇久町、旧小
指
佐々町、旧江迎町、旧鹿町町の区域
本
市
県 都
宮
外海町の区域
熊
田
東 国 東 郡 姫島村
町、旧七山村の区域
長
県 竹
宿
市
西 之 表 市
平
戸
市
垂
松
浦
市
薩 摩 川 内 市 旧樋脇町、旧入来町、旧東郷町、旧答
水
市
対
馬
市
院町、旧里村、旧上甑村、旧下甑村、旧
壱
岐
市
五
島
市
日
置
市 旧東市来町、旧日吉町、旧吹上町の区域
西
海
市
曽
於
市
雲
仙
市
霧
島
市 旧横川町、旧牧園町、旧福山町の区域
鹿島村の区域
南 島 原 市
南さつま市
北 松 浦 郡 小値賀町
志 布 志 市
南 松 浦 郡 新上五島町
奄
美
市
県 八
代
市 旧坂本村、旧東陽村、旧泉村の区域
南 九 州 市
水
俣
市
伊
佐
市
山
鹿
市
姶
良
市 旧蒲生町の区域
鹿 児 島 郡 三島村、十島村
上 天 草 市
宇
城
市 旧三角町の区域
薩
摩
郡 さつま町
阿
蘇
市 旧波野村の区域
出
水
郡 長島町
天
草
市
姶
良
郡 湧水町
曽
於
郡 大崎町
下 益 城 郡 美里町
玉
名
郡 南関町、和水町
肝
属
郡 東串良町、錦江町、南大隈町、肝付町
阿
蘇
郡 南小国町、小国町、産山村、高森町、南
熊
毛
郡 中種子町、南種子町、屋久島町
大
島
郡 大和村、宇検村、瀬戸内町、龍郷町、喜
阿蘇村
界町、徳之島町、天城町、伊仙町、和泊
上 益 城 郡 甲佐町、山都町
町、知名町、与論町
葦
北
郡 腺北町、津奈木町
球
磨
郡 多良木町、湯前町、水上 村、相良村 、 沖
県 大
分
市 旧野津原町、旧佐賀関町の区域
中
津
市 旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬溪町、
日
田
市
佐
伯
市
宮
臼
杵
市
八 重 山 郡 竹富町、与那国町
縄
五木村、山江村、球磨村、あさぎり町
大
分
県 宮 古 島 市
国
頭
郡 国頭村、大宜味村、東村、本部町、伊江
島
尻
郡 渡嘉敷村、座間味村、粟国村、渡名喜村、
村
南大東村、北大東村、伊平屋村、伊是名
旧山国町の区域
村、久米島町
津 久 見 市
注2 注1の表の市町村名は、平成24年4月1日現在のものである。
(編者)
-466-
古
郡 多良間村
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
(特別償却の適用地区となる過疎地域に類する地区)
(5) 1の表の①のハに掲げる過疎地域に類する地区は、同ハの「地区又は地域」欄に掲げる離島振興対策実施地域と
して指定された地区のうち、次の(一)から(十二)までに掲げる要件のいずれかに該当する離島の地域として国土交通
大臣、総務大臣又は農林水産大臣が指定する地区とする。(措令28の9⑥)
離島の昭和35年の国勢調査の結果による総人口から当該離島の平成7年の国勢調査の結果による総人口を控
(一) 除して得た人口を当該離島の昭和35年の当該総人口で除して得た数値(以下(二)から(五)までにおいて「35年
間人口減少率」という。
)が0.3以上であること。
(二)
(三)
35年間人口減少率が0.25以上であって、離島の平成7年の国勢調査の結果による総人口のうち65歳以上の人口
を当該総人口で除して得た数値((四)において「高齢者比率」という。
)が0.24以上であること。
35年間人口減少率が0.25以上であって、離島の平成7年の国勢調査の結果による総人口のうち15歳以上30歳未
満の人口を当該総人口で除して得た数値((五)において「若年者比率」という。
)が0.15以下であること。
(四) 35年間人口減少率が0.19以上であって、高齢者比率が0.28以上であること。
(五) 35年間人口減少率が0.19以上であって、若年者比率が0.14以下であること。
(六)
離島の昭和45年の国勢調査の結果による総人口から当該離島の平成7年の国勢調査の結果による総人口を控
除して得た人口を当該離島の昭和45年の当該総人口で除して得た数値が0.19以上であること。
離島の昭和35年の国勢調査の結果による総人口から当該離島の平成17年の国勢調査の結果による総人口を控
(七) 除して得た人口を当該離島の昭和35年の当該総人口で除して得た数値((八)から(十一)までにおいて「45年間
人口減少率」という。)が0.33以上であること。
(八)
(九)
45年間人口減少率が0.28以上であって、離島の平成17年の国勢調査の結果による総人口のうち65歳以上の人口
を当該総人口で除して得た数値((十)において「高齢者比率」という。
)が0.29以上であること。
45年間人口減少率が0.28以上であって、離島の平成17年の国勢調査の結果による総人口のうち15歳以上30歳未
満の人口を当該総人口で除して得た数値((十一)において「若年者比率」という。)が0.14以下であること。
(十) 45年間人口減少率が0.22以上であって、高齢者比率が0.33以上であること。
(十一) 45年間人口減少率が0.22以上であって、若年者比率が0.13以下であること。
(十二)
離島の昭和55年の国勢調査の結果による総人口から当該離島の平成17年の国勢調査の結果による総人口を控
除して得た人口を当該離島の昭和55年の当該総人口で除して得た数値が0.17以上であること。
注1 国土交通大臣、総務大臣及び農林水産大臣は、(5)により地区を指定したときは、これを告示する。(措令28の9⑬)
注2 1の表の①のハに掲げる過疎地域に類する地域として国土交通大臣、総務大臣及び農林水産大臣が指定した地区は、次の表のとおりで
ある。
平成23年総務省、農林水産省、国土交通省告示第5号
都県名
宮城県
市町村名
地 区 名
都県名
市町村名
地 区 名
石巻市
田代島
兵庫県
塩竈市
桂島、寒風沢島、野々島、朴島
岡山県
気仙沼市
大島
牡鹿郡女川町
出島、江島
玉野市
石島
山形県
酒田市
飛島
笠岡市
高島、白石島、北木島、真鍋島、小飛
東京都
神津島村
神津島
八丈町
八丈島
西尾市
南あわじ市
沼島
岡山市
犬島
倉敷市
松島、六口島
島、大飛島、六島
呉市
情島
佐久島
三原市
小佐木島、佐木島
知多郡南知多町
篠島
尾道市
百島、細島
三重県
志摩市
渡鹿野島、間崎島
福山市
走島
兵庫県
姫路市
男鹿島
大竹市
阿多田島
下関市
蓋井島、六連島
愛知県
広島県
家島
山口県
西島
防府市
野島
洲本市
淡路島(洲本市中津川組、相川組及び
岩国市
黒島、端島、柱島
南あわじ市
畑田組並びに南あわじ市灘仁頃、灘地
光市
牛島
野、灘土生、灘円実、灘払川、灘油谷、
柳井市
平郡島
灘城方、灘山本、灘吉野、灘惣川、灘
周南市
大津島
黒岩、灘白崎及び灘来川に限る。
)
熊毛郡田布施町
馬島
-467-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
山口県
熊毛郡平生町
佐合島
高知県
宿毛市
鵜来島、沖の島
徳島県
阿南市
伊島
福岡県
北九州市
藍島、馬島
香川県
高松市
男木島、女木島
福岡市
玄界島
丸亀市
牛島、小手島、手島、広島、本島
宗像市
地島
坂出市
岩黒島、小与島、櫃石島、与島
糸島市
姫島
観音寺市
伊吹島
糟屋郡新宮町
相島
三豊市
粟島、志々島
神集島、高島
愛媛県
佐賀県
唐津市
仲多度郡多度津町 佐柳島、高見島
長崎県
佐世保市
黒島、高島
松山市
釣島、安居島
宮崎県
延岡市
島野浦島
今治市
馬島、小島、来島、比岐島
日南市
大島
新居浜市
大島
鹿児島県 出水市
桂島
(離島振興対策実施地域)
(6) 離島振興法第2条第1項《指定》の規定により離島振興対策実施地域として指定された地域は、次の表のとおり
である。
総務省
昭和28年総理府告示第212号 最終告示平成24年 農林水産省告示第1号
国土交通省
都道府県名
指定地域名
島 名
市 町 村 名
都道府県名
指定地域名
島 名
市 町 村 名
三 重 県 志 摩 諸 島 間 崎 島 志摩市
北 海 道 礼 文 島 礼 文 島 礼文町
利 尻 島 利 尻 島 利尻町
兵 庫 県 沼 島 ・ 灘 沼 島 南あわじ市
利尻富士町
淡 路 島 南あわじ市
天 売 ・ 焼 尻 天 売 島 羽幌町
洲本市
焼 尻 島 羽幌町
家 島 群 島 男 鹿 島 姫路市
奥 尻 島 奥 尻 島 奥尻町
家 島 姫路市
小 島 小 島 厚岸町
坊 勢 島 姫路市
宮 城 県 大 島 大 島 気仙沼市
西 島 姫路市
牡 鹿 諸 島 出 島 女川町
島 根 県 隠 岐 島 島 後 隠岐の島町
江 島 女川町
中 ノ 島 海士町
網 地 島 石巻市
西 ノ 島 西ノ島町
田 代 島 石巻市
知 夫 里 島 知夫村
浦 戸 諸 島 寒 風 沢 島 塩釜市
高 島 高 島 益田市
野 々 島 塩釜市
岡 山 県 日 生 諸 島 鹿 久 居 島 備前市
桂 島 塩釜市
大 多 府 島 備前市
朴 島 塩釜市
頭 島 備前市
山 形 県 飛 島 飛 島 酒田市
鴻 島 備前市
東 京 都 伊 豆 諸 島 大 島 大島町
犬 島 犬 島 岡山市
利 島 利島村
石 島 石 島 玉野市
新 島 新島村
児 島 諸 島 松 島 倉敷市
六 口 島 倉敷市
式 根 島 新島村
笠 岡 諸 島 高 島 笠岡市
神 津 島 神津島村
三 宅 島 三宅村
白 石 島 笠岡市
御 蔵 島 御蔵島村
北 木 島 笠岡市
八 丈 島 八丈町
真 鍋 島 笠岡市
青 ヶ 島 青ヶ島村
小 飛 島 笠岡市
新 潟 県 粟 島 粟 島 粟島浦村
大 飛 島 笠岡市
佐 渡 島 佐 渡 島 佐渡市
六 島 笠岡市
石 川 県 舳 倉 島 舳 倉 島 輪島市
広 島 県 走 島 群 島 走 島 福山市
備 後 群 島 百 島 尾道市
静 岡 県 初 島 初 島 熱海市
芸 備 群 島 細 島 尾道市
愛 知 県 愛 知 三 島 佐 久 島 一色町
佐 木 島 三原市
日 間 賀 島 南知多町
小 佐 木 島 三原市
篠 島 南知多町
上 大 崎 群 島 生 野 島 大崎上島町
三 重 県 志 摩 諸 島 神 島 鳥羽市
大 崎 上 島 大崎上島町
答 志 島 鳥羽市
長 島 大崎上島町
菅 島 鳥羽市
下 大 崎 群 島 三 角 島 呉市
坂 手 島 鳥羽市
斎 島 呉市
渡 鹿 野 島 志摩市
安 芸 群 島 情 島 呉市
-468-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
愛 媛 県 来 島 群 島 来 島 今治市
広 島 県 安 芸 群 島 阿 多 田 島 大竹市
馬 島 今治市
江田島市
比 岐 島 今治市
山 口 県 柱 島 群 島 端 島 岩国市
柱 島 岩国市
新 居 大 島 大 島 新居浜市
黒 島 岩国市
安 居 島 安 居 島 松山市
周防大島諸島 情 島 周防大島町
忽 那 諸 島 野 忽 那 島 松山市
浮 島 周防大島町
睦 月 島 松山市
前 島 周防大島町
中 島 松山市
笠 佐 島 周防大島町
怒 和 島 松山市
平 郡 島 平 郡 島 柳井市
津 和 地 島 松山市
熊 毛 群 島 馬 島 田布施町
二 神 島 松山市
佐 合 島 平生町
釣 島 松山市
祝 島 上関町
青 島 青 島 大洲市
八 島 上関町
宇 和 海 諸 島 大 島 八幡浜市
九 島 宇和島市
周 南 諸 島 牛 島 光市
大 津 島 周南市
嘉 島 宇和島市
野 島 防府市
戸 島 宇和島市
響 灘 諸 島 蓋 井 島 下関市
日 振 島 宇和島市
竹 ヶ 島 宇和島市
六 連 島 下関市
萩 諸 島 見 島 萩市
高 知 県 沖 の 島 沖 の 島 宿毛市
大 島 萩市
鵜 来 島 宿毛市
櫃 島 萩市
福 岡 県 筑 前 諸 島 馬 島 北九州市
相 島 萩市
藍 島 北九州市
徳 島 県 伊 島 伊 島 阿南市
地 島 宗像市
出 羽 島 出 羽 島 牟岐町
大 島 宗像市
香 川 県 直 島 諸 島 小 豊 島 土庄町
相 島 新宮町
豊 島 土庄町
玄 界 島 福岡市
島 直島町
小 呂 島 福岡市
直
屏 風 島 直島町
姫 島 糸島市
向 島 直島町
佐 賀 県 玄 海 諸 島 高 島 唐津市
男 木 島 高松市
神 集 島 唐津市
女 木 島 高松市
小 川 島 唐津市
塩 飽 諸 島 櫃 石 島 坂出市
加 唐 島 唐津市
岩 黒 島 坂出市
松 島 唐津市
与 島 坂出市
馬 渡 島 唐津市
小 与 島 坂出市
向 島 唐津市
本 島 丸亀市
長 崎 県 対 馬 島 対 馬 島 対馬市
牛 島 丸亀市
海 栗 島 対馬市
広 島 丸亀市
泊 島 対馬市
手 島 丸亀市
赤 島 対馬市
小 手 島 丸亀市
沖 ノ 島 対馬市
佐 柳 島 多度津町
島 山 島 対馬市
高 見 島 多度津町
壱 岐 島 壱 岐 島 壱岐市
粟 島 三豊市
若 宮 島 壱岐市
志 々 島 三豊市
原 島 壱岐市
伊 吹 島 伊 吹 島 観音寺市
長 島 壱岐市
愛 媛 県 魚 島 群 島 高 井 神 島 上島町
大 島 壱岐市
魚 島 上島町
平 戸 諸 島 黒 島 松浦市
上 島 諸 島 弓 削 島 上島町
青 島 松浦市
佐 島 上島町
飛 島 松浦市
豊 島 上島町
大 島 平戸市
生 名 島 上島町
度 島 平戸市
岩 城 島 上島町
高 島 平戸市
赤 穂 根 島 上島町
宇 久 島 佐世保市
越 智 諸 島 鵜 島 今治市
寺 島 佐世保市
津 島 今治市
高
島 佐世保市
関 前 諸 島 大 下 島 今治市
黒
島 佐世保市
小 大 下 島 今治市
六 島 小値賀町
来 島 群 島 小 島 今治市
野 崎 島 小値賀町
-469-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
長 崎 県 平 戸 諸 島 納 島 小値賀町
熊 本 県 天 草 諸 島 横 島 天草市
小 値 賀 島 小値賀町
大 分 県 姫 島 姫 島 姫島村
黒 島 小値賀町
豊 後 諸 島 地 無 垢 島 津久見市
大 島 小値賀町
保 戸 島 津久見市
斑 島 小値賀町
大 入 島 佐伯市
五 島 列 島 中 通 島 新上五島町
大 島 佐伯市
頭 ヶ 島 新上五島町
屋 形 島 佐伯市
桐 ノ 小 島 新上五島町
深 島 佐伯市
若 松 島 新上五島町
宮 崎 県 島 野 浦 島 島 野 浦 島 延岡市
日 ノ 島 新上五島町
南 那 珂 群 島 大 島 日南市
有 福 島 新上五島町
築 島 串間市
漁 生 浦 島 新上五島町
鹿 児 島 県 長 島 獅 子 島 長島町
奈 留 島 五島市
桂 島 桂 島 出水市
前 島 五島市
甑 島 上  島 薩摩川内市
久 賀 島 五島市
中  島 薩摩川内市
蕨 小 島 五島市
下  島 薩摩川内市
島 五島市
新 島 新 島 鹿児島市
福 江 島 五島市
種 子 島 種 子 島 西之表市
赤 島 五島市
中種子町
椛
黄 島 五島市
南種子町
黒 島 五島市
馬
島 山 島 五島市
毛
島 西之表市
屋 久 島 屋 久 島 屋久島町
嵯 峨 島 五島市
口 永 良 部 島 屋久島町
蠣 ノ 浦 大 島 江 島 西海市
南 西 諸 島 竹 島 三島村
平 島 西海市
硫 黄 島 三島村
松 島 松 島 西海市
黒 島 三島村
池 島 長崎市
口 之 島 十島村
伊 王 島 沖 之 島 長崎市
中 之 島 十島村
高 島 高 島 長崎市
諏 訪 之 瀬 島 十島村
熊 本 県 天 草 諸 島 湯 島 上天草市
平 島 十島村
中 島 上天草市
悪 石 島 十島村
横 浦 島 天草市
小 宝 島 十島村
牧 島 天草市
宝 島 十島村
御 所 浦 島 天草市
注 (6)の表の市町村名は、平成24年4月1日現在のものである。
(編者)
(特別償却の対象となる器具及び備品の範囲)
(7) 1の表の②のイからチまでの「資産」欄に掲げる器具及び備品は、次の(一)から(四)までに掲げるものとする。
(措
法45①Ⅱ、措規20の16④、20の4③)
計数型の電子計算機(主記憶装置にプログラムを任意に設定できる機構を有するものに限
る。)のうち、処理語長が16ビット以上で、かつ、設置時における記憶容量(検査用ビット
(一) 電子計算機
を除く。)が16メガバイト以上の主記憶装置を有するものに限るものとし、これと同時に設
置する附属の入出力装置(入力用キーボード、ディジタイザー、タブレット、光学式読取装
置、音声入力装置、表示装置、プリンター又はプロッターに限る。)
、補助記憶装置、通信制
御装置、伝送用装置(無線用のものを含む。
)又は電源装置を含む。
専用電子計算機(専ら器具及び備品の動作の制御又はデータ処理を行う電子計算機で、物理
的変換を行わない限り他の用途に使用できないものをいう。以下(二)において同じ。)によ
(二)
デジタル交換
り発信される制御指令信号に基づきデジタル信号を自動的に交換するための機能を有する
設備
ものに限るものとし、これと同時に設置する専用の制御装置(当該交換するための機能を制
御するものに限る。
)
、変復調装置、宅内回線終端装置、局内回線終端装置、入出力装置又は
符号化装置を含む。
(三)
デジタルボタ
ン電話設備
専用電子計算機により発信される制御指令信号に基づき専用電話機のボタン操作に従って
デジタル信号を自動的に交換する機構を有するもの及び当該専用電子計算機を同時に設置
する場合のこれらのものに限るものとし、これらと同時に設置する専用の変復調装置、宅内
-470-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
回線終端装置、局内回線終端装置又は符号化装置を含む。
(四)
ICカード利
用設備
ICカードとの間における情報の交換並びに当該情報の蓄積及び加工を行うもので、これと
同時に設置する専用のICカードリーダライタ、入力用キーボード、タブレット、表示装置、
プリンター又はプロッターを含む。
(沖縄の離島の地域)
(8) 沖縄振興特別措置法第3条第3号《定義》に規定する離島の地域とは、宮古島、石垣島、その他同法施行令第1
条《離島の範囲》の規定により内閣総理大臣が指定した離島の地域をいう。
注
(8)に掲げる内閣総理大臣が指定した離島は、次の表のとおりである。
(平成14年内閣府告示第10号〔最終改正平成17年告示第28号〕)
所在郡市町村名
指 定 離 島 名
所在郡市町村名
指 定 離 島 名
島 尻 郡 伊 平 屋 村
伊平屋島、野甫島
島 尻 郡 久 米 島 町
久米島、奥武島、オーハ島、硫黄鳥島
島 尻 郡 伊 是 名 村
伊是名島、具志川島、屋那覇島
島 尻 郡 北 大 東 村
北大東島
国 頭 郡 伊 江 村
伊江島
島 尻 郡 南 大 東 村
南大東島
国 頭 郡 本 部 町
水納島
平
池間島、大神島
中 頭 郡 勝 連 町
津堅島
宮 古 郡 下 地 町
来間島
島 尻 郡 知 念 村
久高島
宮 古 郡 伊 良 部 町
伊良部島、下地島
島 尻 郡 粟 国 村
粟国島
宮 古 郡 多 良 間 村
多良間島、水納島
島 尻 郡 渡 名 喜 村
渡名喜島
石
小島
島 尻 郡 座 間 味 村
座間味島、嘉比島、安慶名敷島、阿嘉島、 八 重 山 郡 竹 富 町
竹富島、西表島、鳩間島、由布島、小浜
慶留間島、外地島、安室島、屋嘉比島、久
島、黒島、新城島(上地)
、新城島(下地)
、
場島
波照間島、嘉弥真島、外離島、内離島
島 尻 郡 渡 嘉 敷 村
渡嘉敷島、前島、黒島、儀志布島、離島
良
垣
市
市
八重山郡与那国町
与那国島
(生産等設備の範囲)
(9)
(2)《特別償却の対象となる生産等設備の規模》に掲げる生産等設備は、1の表の①から④まで又は1の注1若
しくは注3の表の「事業」欄に掲げる事業の用に直接供される減価償却資産で構成されているものをいう。したがっ
て、例えば、本店、販売所、寄宿舎等の建物、事務用器具備品、乗用自動車、福利厚生施設のようなものは、これに
該当しない。
(措通45-1・編者補正)
(適用対象地域が重複する場合の選択適用)
(10) 法人が1に掲げる工業用機械等の取得等(取得又は製作若しくは建設をいう。(14)及び(15)において同じ。
)をし
事業の用に供した地区又は地域が1の表の2以上の「地区又は地域」欄に掲げる地区又は地域に該当する場合には、
当該法人の選択により、いずれか一の地区又は地域において当該工業用機械等を事業の用に供したものとして1の特
別償却を適用することができることに留意する。(措通45-2)
(一の生産等設備の取得価額基準の判定)
(11)
(2)に掲げる一の生産等設備を構成する減価償却資産の取得価額の合計額が2,000万円又は1,000万円を超えるか
どうかについては、当該一の生産等設備を構成する減価償却資産のうちに他の特別償却等の規定(十以外の特別償却
等又はこれらに係る二十四《準備金方式による特別償却》をいう。以下(11)において同じ。
)の適用を受けるものがあ
る場合であっても、当該他の特別償却等の規定の適用を受けるものの取得価額を含めたところにより判定することに
留意する。
(措通45-2の2)
(圧縮記帳をした減価償却資産の取得価額)
(12) (2)に掲げる一の生産等設備を構成する減価償却資産のうちに第十五款《圧縮記帳》、第十六款の一《収用等に伴
い代替資産を取得した場合の課税の特例》及び同款の二《換地処分等に伴い資産を取得した場合の課税の特例》によ
-471-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
る圧縮記帳の適用を受けたものがある場合において、当該一の生産等設備を構成する減価償却資産、機械及び装置並
びに器具及び備品の取得価額の合計額が2,000万円、1,000万円又は500万円を超えるかどうかを判定するときは、その
圧縮記帳の適用を受けた減価償却資産の取得価額は、圧縮記帳前の実際の取得価額によるものとする。
(措通45-3・
編者補正)
注 法人税法の規定による圧縮記帳の適用を受けた減価償却資産が1に掲げる工業用機械等に該当する場合には、1に掲げる特別償却限度額
の計算の基礎となる取得価額は、圧縮記帳後の取得価額によることに留意する。
(工業用機械等の範囲)
(13) 1に掲げる工業用機械等には、第十五款の七《特定の資産の買換えの場合等の課税の特例》の圧縮記帳の適用を
受けたこと等により1の特別償却の適用がないものとされる減価償却資産は含まれないことに留意する。
(措通45-4)
(特別償却の対象となる資産)
(14) 1の特別償却の対象となる工業用機械等は、工業生産設備等の新設又は増設に伴って取得等をした工業用機械等
をいうのであるから、当該新設又は増設に伴って取得等をしたものであれば、いわゆる新品であることを要しないの
であるが、当該法人の他の工場、作業場等から転用したものは含まれないことに留意する。(措通45-5)
(新増設の範囲)
(15) 1の特別償却の適用上、次の(一)から(三)までに掲げる工業用機械等の取得等についても1に掲げる新設又は増
設に係る工業用機械等の取得等に該当するものとする。(措通45-5の2・編者補正)
(一) 既存設備が災害により滅失又は損壊したためその代替設備として取得等をした工業用機械等
既存設備の取替え又は更新のために工業用機械等の取得等をした場合で、その取得等により生産能力、処理能
(二) 力等が従前に比して相当程度(おおむね30%)以上増加したときにおける当該工業用機械等のうちその生産能
力、処理能力等が増加した部分に係るもの
1の表の①から④まで又は1の注1若しくは注3の表の「地区又は地域」欄に掲げる地区又は地域において他
(三) の者が同表の①から④まで又は1の注1若しくは注3の表の「事業」欄に掲げる事業の用に供していた工業用
機械等を取得した場合における当該工業用機械等
(工場用等の建物及びその附属設備の意義)
(16) 1の表の①から③まで又は1の注1若しくは注3の表の「資産」欄に掲げる工場用の建物及びその附属設備には、
次の(一)及び(二)に掲げる建物及びその附属設備を含むことに取り扱う。
1の表の②及び③並びに1の注1の旧②及び旧③の「資産」欄に掲げる作業場用等の建物及びその附属設備につい
ても、同様とする。
(措通45-6・編者補正)
(一)
工場の構内にある守衛所、詰所、自転車置場、浴場その他これらに類するもので工場用の建物としての耐用年
数を適用するもの及びこれらの建物の附属設備
(二) 発電所又は変電所の用に供する建物及びこれらの建物の附属設備
注 倉庫用の建物は、工場用若しくは作業場用の建物に該当しない。
(工場用、作業場用等とその他の用に共用されている建物の判定)
(17) 一の建物が工場用、作業場用等とその他の用に共用されている場合には、原則としてその用途の異なるごとに区
分し、工場用、作業場用等に供されている部分について1を適用するのであるが、次の(一)又は(二)の場合には、そ
れぞれ(一)又は(二)によることに取り扱う。(措通45-7)
(一)
(二)
工場用、作業場用等とその他の用に供されている部分を区分することが困難であるときは、当該建物が主とし
ていずれの用に供されているかにより判定する。
その他の用に供されている部分が極めて小部分であるときは、その全部が工場用、作業場用等に供されている
ものとすることができる。
-472-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
(特別償却の対象となる工場用建物等の附属設備)
(18) 1の表の①から④まで又は1の注1若しくは注3の表に掲げる建物の附属設備は、当該建物とともに取得する場
合における建物附属設備に限られることに留意する。(措通45-8・編者補正)
(取得価額の合計額が10億円等を超えるかどうかの判定)
(19) 1の適用上、一の生産等設備を構成する工業用機械等の取得価額の合計額が10億円又は20億円を超えるかどうか
は、その新設又は増設に係る事業計画ごとに判定する。
(2)《特別償却の対象となる生産等設備の規模》に掲げる一の生産等設備でこれを構成する減価償却資産の取得価
額の合計額が2,000万円又は1,000万円を超えるかどうかの判定についても同様とする。
(措通45-9・編者補正)
(2以上の事業年度において事業の用に供した場合の取得価額の計算)
(20) 一の生産等設備を構成する工業用機械等でその取得価額の合計額が10億円又は20億円を超えるものを2以上の事
業年度において事業の用に供した場合には、その取得価額の合計額が初めて10億円又は20億円を超えることとなる事
業年度(以下(20)において「超過事業年度」という。
)における1に掲げる特別償却限度額の計算の基礎となる個々の
工業用機械等の取得価額は、次の算式による。(措通45-10・編者補正)
(算式)
超過事業年度において事業の用に供した

超過事業年度前の各事業年度におい 
個々の工業用機械等の取得価額


 10億円又は20億円- て事業の用に供した工業用機械等の  ×


超過事業年度において事業の用に供した
取得価額の合計額(注)


工業用機械等の取得価額の合計額
注 超過事業年度前の各事業年度において事業の用に供した個々の工業用機械等については、その取得価額の調整は行わないことに留意す
る。
(指定事業の範囲)
(21) 法人が1の表の①から④まで又は1の注1若しくは注3の表の「地区又は地域」欄に掲げる地区又は地域内(以
下(21)において「特定地域内」という。
)において行う事業が同表の①から④まで又は1の注1若しくは注3の表の「事
業」欄に掲げる事業(以下(21)及び(22)において「指定事業」という。)に該当するかどうかは、当該特定地域内にあ
る事業所ごとに判定する。この場合において、協同組合等が当該特定地域内において指定事業を営むその組合員の共
同的施設として工業用機械等の取得等をしたときは、当該工業用機械等は指定事業の用に供されているものとする。
(措通45-11・編者補正)
注1 例えば建設業を営む法人が当該特定地域内に建設資材を製造する事業所を有している場合には、当該法人が当該建設資材をその建設業
に係る原材料等として消費しているときであっても、当該事業所における事業は指定事業に係る製造の事業に該当する。
注2 指定事業かどうかの判定は、おおむね日本標準産業分類(総務省)の分類を基準として行う。
(指定事業の用に供したものとされる資産の貸与)
(22) 法人が、自己の下請業者で特定地域内において指定事業を営む者に対し、その指定事業の用に供する1に掲げる工
業用機械等を貸し付けている場合において、当該工業用機械等が専ら当該法人のためにする製品の加工等の用に供さ
れるものであるときは、当該法人が下請業者の当該特定地域内において営む指定事業と同種の事業を営むものである
場合に限り、その貸し付けている工業用機械等は当該法人の営む指定事業の用に供したものとして取り扱う。(措通45
-12・編者補正)
注 自己の計算において原材料等を購入し、これをあらかじめ指示した条件に従って下請加工させて完成品とするいわゆる製造問屋の事業
は、1の表の①から③まで又は1の注1若しくは注3の表の「事業」欄に掲げる製造の事業に該当しない。
(特定地域における工業用機械等の特別償却の計算)
(23) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-1)
-473-
第三章 第一節 第七款 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(24)
1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(24)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《特定地域における工業用機械等の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該工業用機械等の償却限度額
の計算に関する明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法45②、43②)
明細書には、「特定地域における工業用機械等の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。(規別表十六)
-474-
第三章 第一節 第七款 十一《医療用機器等の特別償却》
十一 医療用機器等の特別償却
1 医療用機器等の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人で医療保健業を営むものが、昭和54年4月1日から平成25年3月31日までの間に、次の表の
「資産」欄に掲げる減価償却資産(以下1において「医療用機器等」という。
)でその製作の後事業の用に供されたことの
ないものを取得し、又は医療用機器等を製作して、これを当該法人の営む医療保健業の用に供した場合(所有権移転外リ
ース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるものをいう。
〕により取得した当該
医療用機器等をその事業の用に供した場合を除く。)には、その用に供した日を含む事業年度の当該医療用機器等の償却限
度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金
経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該医療用機器等の普通償却限度額(同三の1
に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。)と特別償却限度額(当該医療用機器等の取
得価額にそれぞれ「割合」欄に掲げる割合を乗じて計算した金額をいう。
)との合計額とする。(措法45の2①、措令28の
10①)
特別償却限度額
医療用機器等
医療用機器等の
医療用機器等
の償却限度額 = 普通償却限度額 + の取得価額 ×
12
100
16
又は100
資 産
割 合
医療用の機械及び装置並びに器具及び備品(一台又は一基〔通常一組又は一式をも
って取引の単位とされるものにあっては、一組又は一式とする。以下同じ。〕の取
①
得価額〔第六款の六の1《減価償却資産の取得価額》により計算した取得価額をい
う。〕が500万円以上のものに限る。)のうち、高度な医療の提供に資するもの又は
12
100
先進的なものとして(1)《高度先進医療用機器の範囲》に掲げるもの(②に掲げる
ものを除く。以下1において「高度先進医療用機器」という。
)
医療の安全の確保に資する機械及び装置並びに器具及び備品で(3)《医療の安全に
②
資する機器の範囲》に掲げるもの(以下1において「医療の安全に資する機器」とい
16
100
う。
)
注
上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、その適
用している方式により算定した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」
、平10課法2-7「第4」参照)
(高度先進医療用機器の範囲)
(1) 1の表①に掲げるものは、次の(一)及び(二)に掲げる医療用の機械及び装置並びに器具及び備品とする。(措令28
の10②)
(一)
医療用の機械及び装置並びに器具及び備品のうち、高度な医療の提供に資するものとして厚生労働大臣が財務
大臣と協議して指定するもの
薬事法第2条第5項《定義》に規定する高度管理医療機器、同条第6項に規定する管理医療機器又は同条第7
(二) 項に規定する一般医療機器で、これらの規定により厚生労働大臣が指定した日の翌日から2年を経過していな
いもの((一)に掲げるものを除く。)
注
厚生労働大臣は、(一)により高度先進医療用機器を指定したときは、告示する。
(措令28の10④)
なお、(一)により指定された高度先進医療用機器は、次のとおりである。
(平成21年厚生労働省告示第248号〔最終改正平成23年厚生労働省告示第211号〕の別表一)
(一)
主にがんの検査、治療、療養のために用いられる機械及び装置並びに器具及び備品(以下「機械等」という。
)のうち次に掲げる
もの
1 核医学診断用据置型ガンマカメラ
5 核医学診断用ポジトロンCT装置
11 核医学診断用直線型スキャナ
2 核医学診断用移動型ガンマカメラ
6 核医学データ処理装置
12 核医学装置用手持型検出器
3 核医学診断用検出器回転型SPEC 7 骨放射線吸収測定装置
T装置
8 骨放射線吸収測定装置用放射線源
4 核医学診断用リング型SPECT装 9 RI動態機能検査装置
置
10 放射性医薬品合成設備
-475-
13 甲状腺摂取率測定用核医学装置
14 核医学装置ワークステーション
15 X線CT組合せ型ポジトロンCT装
置
第三章 第一節 第七款 十一《医療用機器等の特別償却》
16 ポジトロンCT組合せ型SPECT 57 膣向け超音波診断用プローブ
装置
58 直腸向け超音波診断用プローブ
17 診断用核医学装置及び関連装置吸収 59 体腔向け超音波診断用プローブ
補正向け密封線源
60 膀胱向け超音波診断用プローブ
102 ビデオ軟性鼻咽喉鏡
103 ビデオ軟性鼻腔鏡
104 ビデオ軟性副鼻腔鏡
105 ビデオ軟性胸腔鏡
18 肺換気機能検査用テクネガス発生装 61 据付型体外式水槽タイプ超音波診断 106 ビデオ軟性血管鏡
置
19 X線CT組合せ型SPECT装置
20 常電導磁石式乳房用MR装置
用プローブ
107 ビデオ軟性子宮鏡
62 中枢神経向け一時使用超音波診断用 108 ビデオ軟性神経内視鏡
プローブ
109 ビデオ軟性膵管鏡
110 ビデオ軟性動脈鏡
21 常電導磁石式全身用MR装置
63 超音波装置用シンクロナイザ
22 常電導磁石式頭部・四肢用MR装置
64 超音波プローブポジショニングユニ 111 ビデオ軟性鼻咽頭鏡
23 常電導磁石式循環器用MR装置
112 ビデオ軟性膀胱鏡
ット
24 超電導磁石式乳房用MR装置
65 軟性鼻咽頭鏡
113 ビデオ軟性クルドスコープ
25 超電導磁石式全身用MR装置
66 軟性鼻咽喉鏡
114 内視鏡ビデオ画像プロセッサ
26 超電導磁石式頭部・四肢用MR装置
67 硬性鼻咽頭鏡
115 送気送水機能付内視鏡用光源・プロ
27 超電導磁石式循環器用MR装置
68 硬性鼻咽喉鏡
28 永久磁石式頭部・四肢用MR装置
69 ビデオ軟性気管支鏡
116 超音波内視鏡観測システム
29 永久磁石式全身用MR装置
70 ビデオ軟性胃内視鏡
117 超音波軟性胃十二指腸鏡
30 永久磁石式乳房用MR装置
71 ビデオ軟性S字結腸鏡
118 超音波軟性十二指腸鏡
31 永久磁石式循環器用MR装置
72 ビデオ軟性膀胱尿道鏡
119 超音波軟性大腸鏡
32 MR装置用高周波コイル
73 ビデオ軟性喉頭鏡
120 超音波軟性気管支鏡
33 MR装置ワークステーション
74 内視鏡ビデオ画像システム
121 送気送水機能付外部電源式内視鏡光
34 移動型超音波画像診断装置
75 ビデオ軟性十二指腸鏡
35 汎用超音波画像診断装置
76 ビデオ軟性大腸鏡
36 超音波装置用コンピュータ
77 ビデオ軟性腹腔鏡
37 超音波装置オペレータ用コンソール
78 ビデオ硬性腹腔鏡
123 内視鏡用電気手術器
38 超音波頭部用画像診断装置
79 ビデオ軟性小腸鏡
124 内視鏡用モニタ・シールド付電気手
39 産婦人科用超音波画像診断装置
80 ビデオ軟性胆道鏡
40 乳房用超音波画像診断装置
81 ビデオ軟性腎盂鏡
125 自動染色装置
41 循環器用超音波画像診断装置
82 ビデオ軟性食道鏡
126 軟性腹腔鏡
42 膀胱用超音波画像診断装置
83 ビデオ軟性尿管鏡
127 硬性腹腔鏡
43 眼科用超音波画像診断装置
84 ビデオ軟性咽頭鏡
128 腹腔鏡キット
44 超音波式角膜厚さ計
85 ビデオ軟性尿管腎盂鏡
129 超音波硬性腹腔鏡
45 超音波増幅器
86 ビデオ軟性胃十二指腸鏡
130 超音波軟性腹腔鏡
46 超音波眼軸長測定装置
87 ビデオ軟性脊髄鏡
131 腹腔鏡用ガス気腹装置
47 眼科用超音波画像診断・眼軸長測定装 88 ビデオ軟性挿管用喉頭鏡
置
89 ビデオ硬性挿管用喉頭鏡
セッサ装置
源装置
122 送気送水機能付バッテリー式内視鏡
光源装置
術器
132 マイクロ波ハイパーサーミアシステ
ム
48 超音波式角膜厚さ計・眼軸長測定装置 90 ビデオ軟性口腔鏡
133 高周波式ハイパーサーミアシステム
49 食道向け超音波診断用プローブ
91 ビデオ軟性腰椎鏡
134 超音波式ハイパーサーミアシステム
50 鼻腔向け超音波診断用プローブ
92 ビデオ軟性上顎洞鏡
135 液体加温ハイパーサーミアシステム
51 血管内超音波診断用プローブ
93 ビデオ軟性涙道鏡
136 レーザハイパーサーミアシステム
52 据付型体外式超音波診断用プローブ
94 ビデオ軟性乳管鏡
137 コンビネーション型ハイパーサーミ
53 手持型体外式超音波診断用プローブ
95 ビデオ軟性形成外科用内視鏡
54 非血管系手術向け超音波診断用プロ 96 ビデオ軟性脊椎鏡
ーブ
97 ビデオ軟性耳内視鏡
55 血管系手術向け超音波診断用プロー 98 ビデオ軟性卵管鏡
ブ
アシステム
138 クリオスタットミクロトーム
139 回転式ミクロトーム
140 滑走式ミクロトーム
99 ビデオ軟性関節鏡
56 中枢神経・中心循環系手術向け超音波 100 ビデオ軟性縦隔鏡
診断用プローブ
101 ビデオ軟性尿道鏡
(二) 主に心臓疾患の検査、治療、療養のために用いられる機械等のうち次に掲げるもの
1 人工心肺用システム
9 新生児・小児用人工呼吸器
17 運動負荷試験用コンピュータ
2 心臓カテーテル用検査装置
10 麻酔用人工呼吸器
18 体外循環用血液学的パラメータモニ
3 体外循環装置用遠心ポンプ駆動装置
11 可搬型人工呼吸器
4 汎用人工呼吸器
12 家庭治療用人工呼吸器
5 成人用人工呼吸器
13 人工呼吸器用コンバータ
6 高頻度人工呼吸器
14 麻酔システム用人工呼吸器
7 手動式ジェット人工呼吸器
15 OCT画像診断装置
8 陰圧人工呼吸器
16 心臓運動負荷モニタリングシステム
-476-
タ
19 体外循環用血液学的パラメータモニ
タ測定セル
20 ヘパリン使用体外循環用血液学的パ
ラメータモニタ向け測定セル
第三章 第一節 第七款 十一《医療用機器等の特別償却》
(三) 主に糖尿病等の生活習慣病の検査、治療、療養のために用いられる機械等のうち次に掲げるもの
1 眼科用レーザ光凝固装置
5 眼科用レーザ角膜手術装置
9 白内障・硝子体手術装置
2 眼科用パルスレーザ手術装置
6 眼科用レーザ光凝固装置プローブ
10 超音波骨密度測定装置
3 眼科用PDTレーザ装置
7 眼科用レーザ光凝固装置滅菌済みプ
ローブ
4 眼科用レーザ光凝固・パルスレーザ手
術装置
8 眼撮影装置
(四) 主に脳血管疾患の検査、治療、療養のために用いられる機械等のうち次に掲げるもの
1 患者モニタシステム
4 不整脈モニタリングシステム
7 マップ脳波計
2 セントラルモニタ
5 誘発反応測定装置
8 長時間脳波解析装置
3 解析機能付きセントラルモニタ
6 脳波計
(五) 主に歯科疾患の検査、治療、療養のために用いられる機械等のうち次に掲げるもの
1 歯科用ユニット
8 デジタル式歯科用パノラマX線診断 12 アーム型X線CT診断装置
3 炭酸ガスレーザ
9 デジタル式口外汎用歯科X線診断装 14 歯科矯正用ユニット
15 歯科小児用ユニット
置
4 エルビウム・ヤーグレーザ
5 ネオジメウム・ヤーグレーザ
13 罹患象牙質除去機能付レーザ
装置
2 歯科用オプション追加型ユニット
10 デジタル式歯科用パノラマ・断層診断
X線診断装置
6 ダイオードレーザ
7 デジタル式口内汎用歯科X線診断装 11 チェアサイド型歯科用コンピュータ
支援設計・製造ユニット
置
(六)
異常分娩における母胎の救急救命、新生児医療、救急医療、難病、感染症疾患その他高度な医療における検査、治療、療養のた
めに用いられる機械等のうち次に掲げるもの
断装置
1 全身用X線CT診断装置
装置
2 部位限定X線CT診断装置
28 据置型アナログ式汎用一体型X線透 47 移動型アナログ式乳房用X線診断装
3 人体回転型全身用X線CT診断装置
視診断装置
置
4 全身用エレクトロンビームX線CT 29 移動型アナログ式汎用X線透視診断 48 据置型デジタル式乳房用X線診断装
診断装置
5 人工腎臓装置
6 個人用透析装置
7 多人数用透析液供給装置
8 透析用監視装置
9 血液透析濾過用装置
10 血液濾過用装置
11 持続緩徐式血液濾過用装置
12 多用途透析装置
13 超音波手術器
14 据置型デジタル式汎用X線診断装置
置
装置
30 移動型アナログ式汎用一体型X線透 49 移動型デジタル式乳房用X線診断装
視診断装置
置
31 ポータブルアナログ式汎用X線透視 50 ポータブルデジタル式乳房用X線診
診断装置
断装置
32 ポータブルアナログ式汎用一体型X 51 移動型デジタル式泌尿器・婦人科用X
線透視診断装置
線透視診断装置
33 移動型デジタル式汎用X線透視診断 52 移動型アナログ式泌尿器・婦人科用X
線透視診断装置
装置
34 移動型デジタル式汎用一体型X線透 53 据置型デジタル式泌尿器・婦人科用X
視診断装置
線透視診断装置
15 据置型デジタル式汎用一体型X線診 35 ポータブルデジタル式汎用X線透視 54 据置型アナログ式泌尿器・婦人科用X
断装置
16 移動型アナログ式汎用X線診断装置
17 移動型アナログ式汎用一体型X線診
断装置
18 ポータブルアナログ式汎用X線診断
装置
19 ポータブルアナログ式汎用一体型X
線診断装置
診断装置
線透視診断装置
21 ポータブルデジタル式汎用一体型X
線診断装置
22 据置型アナログ式汎用X線診断装置
58 胸部集団検診用X線診断装置
装置
38 据置型デジタル式汎用一体型X線透 59 胸部集団検診用一体型X線診断装置
視診断装置
39 診断用直線X線断層撮影装置
24 移動型デジタル式汎用X線診断装置
25 移動型デジタル式汎用一体型X線診
断装置
26 乳房撮影組合せ型X線診断装置
60 胸・腹部集団検診用X線診断装置
61 胸・腹部集団検診用一体型X線診断装
置
41 移動型デジタル式循環器用X線透視 62 歯科集団検診用パノラマX線撮影装
診断装置
置
42 移動型アナログ式循環器用X線透視 63 単一エネルギー骨X線吸収測定装置
診断装置
23 据置型アナログ式汎用一体型X線診 43 据置型アナログ式循環器用X線透視
断装置
56 腹部集団検診用X線診断装置
37 据置型デジタル式汎用X線透視診断 57 腹部集団検診用一体型X線診断装置
20 ポータブルデジタル式汎用X線診断 40 診断用多方向X線断層撮影装置
装置
線透視診断装置
36 ポータブルデジタル式汎用一体型X 55 気脳造影用X線診断装置
診断装置
64 単一エネルギー骨X線吸収測定一体
型装置
65 二重エネルギー骨X線吸収測定装置
44 据置型デジタル式循環器用X線透視 66 二重エネルギー骨X線吸収測定一体
診断装置
型装置
45 据置型アナログ式乳房用X線診断装 67 X線CT組合せ型循環器X線診断装
置
置
27 据置型アナログ式汎用X線透視診断 46 ポータブルアナログ式乳房用X線診 68 麻酔システム
-477-
第三章 第一節 第七款 十一《医療用機器等の特別償却》
99 腎臓ウォータージェットカテーテル
69 閉鎖循環式麻酔システム
85 超音波ナイフハンドピース
70 混合ガス麻酔器
86 マイクロ波メス
71 医用ガス調整器
87 血液ガス酸素分析装置
100 体内挿入式結石穿孔破砕装置
72 エトラン用麻酔薬気化器
88 汎用血液ガス分析装置
101 X線透視型体内挿入式結石機械破砕
73 イソフルラン用麻酔薬気化器
89 体外型血液ガス分析装置
74 エーテル用麻酔薬気化器
90 レーザー処置用能動器具
102 体外式結石破砕装置
75 デスフルラン用麻酔薬気化器
91 血球計数装置
103 高周波病変プローブ
76 セボフルラン用麻酔薬気化器
92 体内式衝撃波結石破砕装置
104 高周波病変ジェネレータ
77 ポータブル麻酔ガス送入ユニット
93 体内挿入式レーザ結石破砕装置
105 汎用画像診断装置ワークステーショ
78 吸入無痛法ユニット
94 体内挿入式超音波結石破砕装置
79 電気麻酔用刺激装置
95 体内挿入式電気水圧衝撃波結石破砕 106 気脳造影用X線診断装置
装置
ン
107 X線CT組合せ型循環器X線診断装
装置
80 麻酔ガス送入ユニット
システム
置
81 ハロタン用麻酔薬気化器
96 圧縮波結石破砕装置
82 メトキシフルラン用麻酔薬気化器
97 微小火薬挿入式結石破砕装置
83 高周波処置用能動器具
98 体内式結石破砕治療用単回使用超音 109 新生児モニタ
波トランスデューサアセンブリ
84 超音波ナイフ
108 睡眠評価装置
110 胎児心臓モニタ
(医療用機器の範囲)
(2) 1の表の①の「資産」欄に掲げる医療用機器は、直接医療の用に供される機械及び装置並びに器具及び備品をい
うものとし、減価償却資産の耐用年数等に関する省令別表第一の「器具及び備品」の「8 医療機器」に掲げる減価
償却資産はこれに該当する。(措通45の2-5)
注1 病院、診療所等が有する減価償却資産であっても、例えば事務用の器具及び備品、給食用設備、クリーニング設備等のように直接医療
の用に供されない減価償却資産は、ここでいう医療用機器には該当しない。
注2 医療用機器の範囲については、昭和55年3月24日付直法2-5に定めるところによる。
(巻末付録三参照)
(医療の安全に資する機器の範囲)
(3) 1の表の②に掲げる医療の安全に資する機器は、医療に係る事故を防止する機能を有する人工呼吸器その他の医
療の安全の確保に著しく資する機械及び装置並びに器具及び備品として厚生労働大臣が財務大臣と協議して指定する
ものとする。
(措令28の10③)
注
厚生労働大臣は、(3)により医療の安全に資する機器を指定したときは、告示する。
(措令28の10④)
なお、(3)により指定された医療の安全に資する機器は、次のとおりである。
(平成21年厚生労働省告示第248号〔最終改正平成23年厚生労働省告示第211号〕の別表二)
機 械 等
(一) 人工呼吸器(専ら持続的に気道を陽圧として自発的に行われる呼吸を補助するもの、手動のもの及びガスの圧力により駆動する
そ生器を除き、次のイからホまでに掲げる基準〔体外式人工呼吸器及び電気により駆動するそ生器についてはニ及びホ、専ら麻
酔のために用いられる人工呼吸器についてはイ及びハからホまで、ガスの圧力により駆動する人工呼吸器についてはイからハま
で及びホ〕を満たすものに限る。
)
イ 呼吸回路が外れた場合に、音声による警報を発すること。
ロ 呼吸回路が外れた場合に発せられる音声による警報を一時的に消音し、かつ、当該警報の消音時から2分以内に自動的に当
該警報を発する機能を有すること。
ハ 呼吸回路が外れた場合に発せられる音声による警報は、一時的に消音する場合を除き、消音することができないこと。
ニ 給電が停止した場合には、音声による警報を発すること。
ホ 本体を駆動させるスイッチは、接触等により容易に切断されない構造又は機能を有すること。
(二) シリンジポンプ(シリンジ又はこれに類する容器の押し子への加力の調整により患者への輸液を注入する機器で、その輸液の流
量を調節する機能を有するもの〔次のイからリまでに掲げる基準を満たすものに限る。
〕をいう。
)
イ 押し子が外れた場合に、警報を発する機能を有すること。
ロ 漏洩した輸液がシリンジポンプの送液機構部分及び閉塞検出センサー等の重要な部分に付着しない構造となっていること。
ハ 輸液の流量(以下「流量」という。)及び輸液の予定量(以下「予定量」という。)に係る誤入力を防止するための機能とし
て、次の(イ)から(ハ)までに掲げるすべての機能を有すること。ただし、流量の数値のみ入力可能なものについては、流量の
数値の表示について(ハ)に掲げる機能を有すること。
(イ) 流量の数値及び予定量の数値(予定量を設定しない場合には、「設定なし」等の文)の双方を入力しなければシリンジポ
ンプが作動しない機能
(ロ)
入力した予定量の数値よりも流量の数値が大きい場合には、シリンジポンプが一時停止し、再度数値を確認しなければ
-478-
第三章 第一節 第七款 十一《医療用機器等の特別償却》
シリンジポンプが作動しない機能
(ハ)
電源再投入時に流量の数値の表示を0ml/hとし、かつ予定量の数値の表示を0mlとする(以下「0表示とする」とい
う。)機能(在宅用のものであって、シリンジポンプ本体の目立つ部分及び添付文書に在宅用であることを明示しているもの
については、流量の数値の表示及び予定量の数値の表示を前回設定値とする機能)又は電源再投入に0表示とするか流量の
数値の表示及び予定量の数値の表示を前回設定値とするかを使用者に選択させる機能
ニ 流量及び予定量に係る誤入力の発見を容易にするための画面表示に係る機能として、次の(イ)から(ニ)までに掲げるすべて
の機能を有すること。ただし、流量の数値のみ入力可能なもの及び携帯用のものについては、(ロ)から(ニ)までに掲げる機能
(流量の数値のみ入力可能なものについては、流量の数値の表示について(ロ)から(ニ)までに掲げる機能)を有すること。
(イ) 流量の数値及び予定量の数値を別画面で表示する機能
(ロ)
流量の数値及び予定量の数値の表示について、整数部分の表示の大きさと小数部分の表示の大きさを変えて表示する機
能
(ハ) 流量の数値及び予定量の数値の表示について、注入精度に基づいた適切な数値を表示する機能
(ニ) 流量の数値及び予定量の数値の表示について、小数点の位置を固定した表示方式で表示する機能
ホ バッテリーの残量の確認を容易にするための機能として、次の(イ)及び(ロ)に掲げる全ての機能を有すること。
(イ) バッテリーの残量の目安を表示する機能
(ロ) バッテリーが消耗した場合に、音声による警報を発する機能及び警告を表示する機能
ヘ 流量が微量である場合に、閉塞検出センサーの感度の適切な設定が可能であること。
ト シリンジポンプの誤操作を防止するための機能として、次の(イ)及び(ロ)に掲げる全ての機能を有すること。
(イ) 注入開始が可能な状態において停止状態が一定時間続いた場合に、音声による警報を発する機能
(ロ) 不意の接触による誤入力を防止するためのキーロック機能
チ シリンジポンプのバッテリーの交換時期並びにその充電及び放電を完了するまでの時間を明示したラベルを貼付しているこ
と。
リ シリンジポンプの正しい装着を促すための注意喚起シールを貼付していること。
(三) 生体情報モニタ(患者の動脈血酸素飽和度又は呼気中の炭酸ガス濃度を監視し、患者の血中酸素濃度が低下した場合又は呼気の
排出がない場合に警報を発する機能を有するもので、(一)の人工呼吸器と同時に設置するものに限る。)
(四) 自動錠剤分包機(医師の処方に基づき、錠剤を一回投与するごとに分けて包装する機能及び包装する際に包装紙に患者名その他
医療に関し必要な情報を印字する機能を有するものをいう。
)
(五) 調剤誤認防止装置(医師の処方に基づく調剤のために使用する医薬品の包装又は容器のバーコード又はIDチップ〔情報の蓄積、
識別及び管理を行う機能並びに無線通信を行う機能を有する超小型半導体集積回路をいう。
〕を読み取り、当該処方の内容と当該
調剤のために使用する医薬品の情報とを相互に照合することにより当該調剤のために使用する医薬品の誤認を防止する機能及び
秤量した医薬品の名称、量その他医薬品に関する情報を印字する機能を有する装置をいう。
)
(六) 分娩監視装置(分娩進行時に胎児の心拍及び子宮の収縮に関する監視及び記録をする機能を有するものをいう。
)
(取得価額の判定単位)
(4) 1の表の①の「資産」欄に掲げる機械及び装置並びに器具及び備品の一台又は一基の取得価額が500万円以上であ
るかどうかについては、通常一単位として取引される単位ごとに判定するのであるが、個々の機械及び装置の本体と
同時に設置する附属機器で当該本体と一体となって使用するものがある場合には、これらの附属機器を含めたところ
によりその判定を行うことができるものとする。(措通45の2-1)
(圧縮記帳をした減価償却資産の取得価額)
(5) 1の表の①の「資産」欄に掲げる機械及び装置並びに器具及び備品の取得価額が500万円以上であるかどうかを判
定する場合において、当該機械及び装置並びに器具及び備品が第十五款の一《国庫補助金等による圧縮記帳》
、同款の
二《工事負担金による圧縮記帳》、同款の三《非出資組合の賦課金による圧縮記帳》及び同款の四《保険金等による圧
縮記帳》による圧縮記帳の適用を受けたものであるときは、その圧縮記帳後の金額に基づいてその判定を行うものと
する。(措通45の2-2)
(主たる事業でない場合の適用)
(6) 1の特別償却の適用上、法人が主たる事業として医療保健業を営んでいるかどうかを問わないことに留意する。
(措通45の2-3)
(事業の判定)
(7) 法人の営む事業が1の医療保健業に該当するかどうかは、おおむね日本標準産業分類(総務省)の分類を基準と
-479-
第三章 第一節 第七款 十一《医療用機器等の特別償却》
して判定する。(措通45の2-4)
(医療用機器等の特別償却の計算)
(8) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械装置等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(9)
1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(9)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受けるこ
とができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの法
人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《医療用機器等の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該機器等の償却限度額の計算に関する明細書《別
表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法45の2②)
明細書には、「医療用機器等の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
-480-
第三章 第一節 第七款 十二《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
十二 障害者を雇用する場合の機械等の割増償却
1 障害者を雇用する場合の機械等の割増償却
青色申告書を提出する法人が、昭和48年4月1日から平成26年3月31日までの期間(以下1において「指定期間」とい
う。
)内の日を含む各事業年度において障害者を雇用しており、かつ、次の表に掲げる要件のいずれかを満たす場合には、
当該事業年度終了の日において当該法人の有する(1)《割増償却の対象となる減価償却資産の範囲》に掲げる減価償却資
産のうち当該事業年度又は当該事業年度開始の日前5年以内に開始した各事業年度において取得し、又は製作し、若しく
は建設したもの(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げる
ものをいう。
〕により取得したものを除く。
)に係る当該事業年度の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》
又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計
算の規定(二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算の特例》の適用を受ける場合には、これを含む。)にか
かわらず、これらの資産の普通償却限度額(第六款の三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当
する金額〔二十三の1の(2)《特別償却不足額の意義》に掲げる特別償却不足額〈以下1において「特別償却不足額」と
いう。
〉又は二十三の2の(1)《合併等特別償却不足額の意義》に掲げる合併等特別償却不足額〈以下1において「合併等
特別償却不足額」という。
〉がある場合には、二十三の1《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表の①から
③まで又は二十三の2《合併等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表の①から③までにそれぞれ掲げる普
24
通償却限度額に相当する金額〕をいう。
)と特別償却限度額(当該普通償却限度額の100〔工場用の建物及びその附属設備
32
については、100〕に相当する金額に当該事業年度の指定期間の月数を乗じてこれを当該事業年度の月数で除して計算した
金額をいう。
)との合計額(特別償却不足額又は合併等特別償却不足額がある場合には、これを加算した金額)とする。
(措
法46①)
特別償却限度額
機械等の償 機械等の普通 機械等の普通
×
=
+
却限度額
償却限度額
償却限度額
24
32
又は100
100
×
事業年度の指
定期間の月数
機械等の特別償却不足額又
+
は合併等特別償却不足額
事業年度の月数
50
①
障害者雇用割合が100以上であること。
②
雇用障害者数が20人以上であって、障害者雇用割合が100以上であること。
25
次に掲げる要件の全てを満たしていること。
イ
③
ロ
注
50
基準雇用障害者数が20人以上であって、重度障害者割合が100以上であること。
当該事業年度終了の日における雇用障害者数が障害者の雇用の促進等に関する法律第43条第1項《一般事業
主の雇用義務等》に規定する法定雇用障害者数以上であること。
1に掲げる月数は、暦に従って計算し、1か月に満たない端数を生じたときは、これを1か月とする。
(措法46③)
(割増償却の対象となる減価償却資産の範囲)
(1) 1《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》の割増償却の対象となる減価償却資産は、次の表に掲げるもの
とする。(措法46①、措令29①②)
(一) 機械及び装置
(二) 船舶の製造又は修理業の用に供する造船台及びドック
(三) 工場用の建物及びその附属設備
車両及び運搬具(一般乗用旅客自動車運送業の用に供するもので、障害者の用に供するために必要な構造を有
(四)
し、かつ、1の割増償却の適用を受けようとする事業年度において当該障害者の用に常時供されていたものと
して一般乗用旅客自動車運送業を営む法人の事業場の所在地を管轄する公共職業安定所の長の証明を受けた
自動車に限る。)
(用語の意義)
(2) 1において、次に掲げる用語の意義は、次に掲げるところによる。(措法46②)
-481-
第三章 第一節 第七款 十二《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
精神又は身体に障害がある者で、次に掲げる者をいう。(措令29③)
児童相談所、知的障害者福祉法第9条第6項《更生援護の実施者》に規定する知的
障害者更生相談所(ヘにおいて「知的障害者更生相談所」という。)、精神保健及び
イ
精神障害者福祉に関する法律第6条第1項《精神保健福祉センター》に規定する精
神保健福祉センター(ヘにおいて「精神保健福祉センター」という。)、精神保健指
定医又は障害者の雇用の促進等に関する法律第19条第1項《障害者職業センターの
設置等の業務》に規定する障害者職業センターの判定により知的障害者とされた者
障害者の雇用の促進等に関する法律第2条第6号《用語の意義》に規定する精神障
ロ
害者のうち精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第45条第2項《精神障害者保
健福祉手帳》の規定により精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている者
ハ
(一) 障害者
ニ
ホ
身体障害者福祉法第15条第4項《身体障害者手帳》の規定により交付を受けた身体
障害者手帳に身体上の障害がある者として記載されている者(所令10①Ⅲ)
戦傷病者特別援護法第4条《戦傷病者手帳の交付》の規定により戦傷病者手帳の交
付を受けている者(所令10①Ⅳ)
原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律第11条第1項《認定》の規定による厚生
労働大臣の認定を受けている者(所令10①Ⅴ)
精神又は身体に障害のある年齢65歳以上の者で、その障害の程度が精神上の障害に
より事理を弁識する能力を欠く常況にある者若しくは児童相談所、知的障害者更生
相談所、精神保健福祉センター若しくは精神保健指定医の判定により知的障害者と
ヘ
された者又はハに掲げる者に準ずるものとして市町村長又は特別区の区長(社会福
祉法に定める福祉に関する事務所が老人福祉法第5条の4第2項各号《福祉の措置
の実施者》に掲げる業務を行っている場合には、当該福祉に関する事務所の長。)の
認定を受けている者(所令10①Ⅶ、Ⅰ)
当該事業年度終了の日における1に掲げる法人の工場又は事業場の所在地を管轄する公共職
業安定所の長(以下1において「公共職業安定所長」という。
)の証明を受けた当該法人の常
時雇用する従業員(障害者の雇用の促進等に関する法律第43条第3項《一般事業主の雇用義務
等》に規定する短時間労働者〔以下(2)において「短時間労働者」という。
〕にあっては、当
1
該短時間労働者の数に2を乗じて得た数)
を合計した数に対する(三)に掲げる雇用障害者数の
割合をいう。(措令29④、措規20の17)
(二) 障害者雇用割合
障 害 者=
雇用割合
公共職業安定  重度身体 障害  公共職業安定 公共職業安定所 
者及び重 度知  所長の証明し 長の証明した身 
所長の証明し 




た期末常用障  的障害者 があ  た重度身体障 体障害者又は知  1
害者数(短時  る場合に は、 + 害者又は重度 + 的障害者又は精 ×2

当該障害 者の  知的障害者で 
間労働者を除 
 数を更に 加算  ある短時間労 神障害者である 
く。
)


短時間労働者の 
 した数
 働者の数
数

公共職業安定所長の証明し
た期末常用従業員の総数 +
(短時間労働者を除く。
)
公共職業安定所長の証明し  1
た期末常用従業員のうち短 
×

 2

時間労働者の数
当該事業年度終了の日において常時雇用する障害者、障害者の雇用の促進等に関する法律
第2条第3号《用語の意義》に規定する重度身体障害者((2)において「重度身体障害者」
という。
)
、同条第5号に規定する重度知的障害者((2)において「重度知的障害者」という。
)
、
同法第43条第3項《一般事業主の雇用義務等》に規定する身体障害者又は知的障害者であ
(三) 雇用障害者数
る短時間労働者((2)において「身体障害者又は知的障害者である短時間労働者」という。)、
同条第5項に規定する重度身体障害者又は重度知的障害者である短時間労働者及び同法第71
条第1項《準用》に規定する精神障害者である短時間労働者((2)において「精神障害者で
ある短時間労働者」という。
)の数を基礎として、当該事業年度終了の日における公共職業
安定所長の証明を受けた当該法人の常時雇用する次のイからホまでに掲げる障害者の数
1
(ハ及びホに掲げる障害者にあっては、当該障害者の数に 2 を乗じて得た数)を合計した
-482-
第三章 第一節 第七款 十二《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
数とする。(措令29⑤、措規20の17)
イ
(一)に掲げる障害者(短時間労働者を除く。
)
ロ
イに掲げる障害者のうち、重度身体障害者及び重度知的障害者
ハ
身体障害者又は知的障害者である短時間労働者
ニ
重度身体障害者又は重度知的障害者である短時間労働者
ホ
精神障害者である短時間労働者
当該事業年度終了の日において常時雇用する障害者、身体障害者又は知的障害者である短
(四)
基準雇用障害者
数
時間労働者及び精神障害者である短時間労働者の数を基礎として、当該事業年度終了の日
における公共職業安定所長の証明を受けた当該法人の常時雇用する(三)のイ及びハからホ
までに掲げる障害者の数((三)のハからホまでに掲げる障害者にあっては、当該障害者の
1
数に2 を乗じて得た数)を合計した数とする。(措令29⑥、措規20の17)
当該事業年度終了の日における基準雇用障害者数に対する重度身体障害者、重度知的障害
者及び障害者の雇用の促進等に関する法律第2条第6号に規定する精神障害者のうち精神
保健及び精神障害者福祉に関する法律第45条第2項《精神障害者保健福祉手帳》の規定に
(五) 重度障害者割合
より精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている者の数を合計した数の割合として、(四)
に掲げる基準雇用障害者数に対する当該事業年度終了の日における公共職業安定所長の証
明を受けた当該法人の常時雇用する重度身体障害者及び重度知的障害者並びに(一)のロに
1
掲げる精神障害者の数(短時間労働者にあっては、当該短時間労働者の数に2 を乗じて得
た数)を合計した数の割合とする。
(措令29⑦、措規20の17)
注
――線部分は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日から適用され、平成24年3月31日以前の適用に
ついては、「第6項」とあるのは「第5項」とする。
(平24改措令附1)
(障害者として取り扱うことができる者)
(3) 所得税基本通達2-38《障害者として取り扱うことができる者》の取扱いは、(2)《用語の意義》の表の(一)に
掲げる障害者について準用する。(措通46の2-1)
注 所得税基本通達2-38《障害者として取り扱うことができる者》の取扱いは、次のとおりである。
(編者)
身体障害者手帳の交付を受けていない者又は戦傷病者手帳の交付を受けていない者であっても、次の(一)及び(二)に掲げる要件のいずれ
にも該当する者は、所得税法施行令第10条第1項第3号又は第4号《障害者及び特別障害者の範囲》に掲げる者に該当するものとして差し
支えない。この場合において、その障害の程度が明らかに同条第2項第3号又は第4号に規定する障害の程度であると認められる者は、所
得税法第2条第1項第29号に掲げる特別障害者に該当するものとして差し支えない。
その年分の所得税法第112条第1項《予定納税の減額の承認の申請手続》に規定する申請書、確定申告書、給与所得者の扶養控除等
(一)
申告書又は退職所得の受給に関する申告書を提出する時において、これらの手帳の交付を申請中であること、又はこれらの手帳の交
付を受けるための身体障害者福祉法第15条第1項《身体障害者手帳》若しくは戦傷病者特別援護法施行規則第1条第4号《手帳の交
付の請求》に規定する医師の診断書を有していること。
(二)
その年12月31日その他障害者であるかどうかを判定すべき時の現況において、明らかにこれらの手帳に記載され、又はその交付を受
けられる程度の障害があると認められる者であること。
(公共職業安定所長の証明)
(4)
(1)の表の(四)、(2)の表の(二)から(五)までに掲げる公共職業安定所長の証明は、少なくとも当該事業年度の
確定申告書の提出期限までに受けるものとし、税務署長の要求があった場合には、遅滞なく呈示できるよう保存して
おくものとする。
(措通46の2-2)
(工場用の建物及びその附属設備の意義等)
(5) 十《特定地域における工業用機械等の特別償却》の1の(16)《工場用等の建物及びその附属設備の意義》及び(17)
《工場用、作業場用等とその他の用に共用されている建物の判定》の取扱いは、(1)の表の(三)に掲げる工場用建物及
びその附属設備について準用する。
(措通46の2-3)
-483-
第三章 第一節 第七款 十二《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
(短時間労働者等の意義)
(6)
(2)の表の(二)、同表の(三)のイ及び同表の(五)に掲げる短時間労働者とは、1週間の所定労働時間が30時間未
満である労働者をいい、同(三)のハに掲げる身体障害者又は知的障害者である短時間労働者並びに同(三)のニに掲げ
る重度身体障害者又は重度知的障害者である短時間労働者及び同(三)のホに掲げる精神障害者である短時間労働者と
は、1週間の所定労働時間が20時間以上の労働者をいう。
(措通46の2-4)
(解散した法人から受け入れた減価償却資産の割増償却に係る残存適用期間の引継ぎ)
(7) 更生計画の定めるところにより設立された新法人(以下(7)において「新法人」という。
)が更生計画の定めると
ころにより減価償却資産を受け入れた場合には、解散した法人においてその資産につき適用を受けていた1の割増償
却については、たとえ適用期間が経過していないものであっても、新法人ではその適用がないことに留意する。
(基通
14-3-4参照)
(障害者を雇用する場合の機械等の割増償却の計算)
(8) 1の割増償却は、当該割増償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で割
増償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該割増償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-1)
2 割増償却の明細書の添付
1《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》の特別償却は、確定申告書等に当該機械等の償却限度額の計算に関す
る明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法46の2④、43②)
明細書には、「障害者を雇用する場合の機械等の割増償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。(規別表十六)
(償却明細書に代わる合計表の添付)
1《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》の割増償却の適用を受けようとする法人が、2《割増償却の明細
書の添付》において償却限度額の計算に関する明細書に記載された金額を1に掲げる減価償却資産の種類ごとに、か
つ、償却の方法の異なるごとに区分をし、当該区分ごとの合計額を記載した書類を確定申告書等に添付したときは、
当該明細書を保存している場合に限り、当該明細書の添付があったものとして1の割増償却を適用する。
(措法46⑤、
措令29⑧)
なお、この場合の保存する明細書については、償却明細書として定められた書式に代え、当該書式と異なる書式(償
却明細書の書式に定める項目を記載しているものに限る。
)によることができるものとする。(規34②ただし書)
-484-
第三章 第一節 第七款 十三《支援事業所取引金額が増加した場合の割増償却》
十三 支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却
1 支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却
青色申告書を提出する法人が、平成20年4月1日から平成25年3月31日までの間に開始する各事業年度において、障害
者就労支援事業所(次の①から⑤までに掲げる事業所又は施設をいう。)に対して、資産を譲り受け、又は役務の提供を受
けた対価として支払った金額(以下十三において「支援事業所取引金額」という。
)がある場合において、当該事業年度に
おける支援事業所取引金額の合計額が前事業年度における支援事業所取引金額の合計額を超えるときは、当該事業年度終
了の日において当該法人の有する減価償却資産で事業の用に供されているもののうち当該事業年度又は当該事業年度開始
の日前2年以内に開始した各事業年度において取得し、又は製作し、若しくは建設したもの(所有権移転外リース取引〔第
六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるものをいう。
〕により取得したものを除く。以下
)に係る当該事業年度の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》
十三において「3年以内取得資産」という。
又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計
算の規定(二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算の特例》の適用を受ける場合には、これを含む。)にか
かわらず、当該3年以内取得資産の普通償却限度額(第六款の三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度
額に相当する金額〔二十三の1の(2)《特別償却不足額の意義》に掲げる特別償却不足額〈以下1において「特別償却不
足額」という。〉又は二十三の2の(1)《合併等特別償却不足額の意義》に掲げる合併等特別償却不足額〈以下1において
「合併等特別償却不足額」という。
〉がある場合には、二十三の1《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表
の①から③まで又は二十三の2《合併等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表の①から③までにそれぞれ
30
掲げる普通償却限度額に相当する金額〕をいう。)と特別償却限度額(当該普通償却限度額の100に相当する金額をいう。)
との合計額(特別償却不足額又は合併等特別償却不足額がある場合には、これを加算した金額)とする。この場合におい
て、当該事業年度終了の日において当該法人の有する当該3年以内取得資産に係る当該特別償却限度額の合計額が、当該
事業年度の支援事業所取引増加額(当該事業年度における支援事業所取引金額の合計額から前事業年度における支援事業
所取引金額の合計額を控除した金額をいう。
)を超えるときは、当該特別償却限度額の合計額は、当該支援事業所取引増加
額を限度とする。
(措法46の2①、措令29の2①、措規20の18①)
特別償却限度額
3年以内取得資産
3年以内取得資産の
3年以内取得資産の
×
=
+
の償却限度額
普通償却限度額
普通償却限度額
①
30
100
+
3年以内取得資産の特別償却不足額
又は合併等特別償却不足額
障害者自立支援法第5条第1項《定義》に規定する障害福祉サービス事業(同条第7項に規定する生活介護、同条
第14項に規定する就労移行支援又は同条第15項に規定する就労継続支援を行う事業に限る。)を行う事業所
障害者自立支援法第5条第1項に規定する施設障害福祉サービスとして同条第7項に規定する生活介護又は同条
②
第14項に規定する就労移行支援を行う障害者支援施設等(同条第1項に規定するのぞみの園及び同条第12項に規定
する障害者支援施設をいう。)
③
④
障害者自立支援法第5条第26項に規定する地域活動支援センター
障害者の雇用の促進等に関する法律第44条第1項《子会社に雇用される労働者に関する特例》の認定に係る同項に
規定する子会社の事業所
次のイからハまでに掲げる要件の全てを満たす事業所
その資産を譲り受け、又は役務の提供を受けた日を含む年の前年12月31日(以下⑤において「取引日の前年
末」という。)における当該事業所の所在地を管轄する公共職業安定所の長(以下⑤において「公共職業安
定所長」という。)の証明を受けた身体障害者(障害者の雇用の促進等に関する法律第2条第2号《用語の
意義》に規定する身体障害者をいう。
)
、知的障害者(同条第4号に規定する知的障害者をいう。ハにおいて
⑤
イ
同じ。)又は精神障害者(同法第69条《雇用義務等及び納付金関係業務に係る規定の適用に関する特例》に
規定する精神障害者をいう。ハにおいて同じ。)である労働者(同法第43条第1項《一般事業主の雇用業務
等》に規定する労働者をいう。以下⑤において同じ。)の数(短時間労働者〔同法第43条第3項に規定する
1
短時間労働者をいう。以下⑤において同じ。〕にあっては、当該短時間労働者の数に2を乗じて得た数。以
下⑤において「障害者数」という。
)が5人以上であること。
ロ
取引日の前年末における公共職業安定所長の証明を受けた障害者割合(労働者の数〔短時間労働者にあって
1
は、当該短時間労働者の数に2を乗じて得た数〕を合計した数のうちに障害者数の占める割合をいう。)が
-485-
第三章 第一節 第七款 十三《支援事業所取引金額が増加した場合の割増償却》
20
以上であること。
100
取引日の前年末における公共職業安定所長の証明を受けた重度障害者等割合(障害者数のうちに重度身体障
ハ
害者〔障害者の雇用の促進等に関する法律第2条第3号に規定する重度身体障害者をいう。〕、知的障害者又
1
は精神障害者である労働者の数〔短時間労働者にあっては、当該短時間労働者の数に2を乗じて得た数〕の占
30
める割合をいう。
)が100以上であること。
注1 ――線部分(上表の①から③までに係る部分に限る。
)は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日から適
用され、平成24年3月31日以前の適用については、上表の①から③は次による。
(平24改措令附1)
旧①
旧②
障害者自立支援法第5条第1項《定義》に規定する障害福祉サービス事業(同条第7項に規定する生活介護、同条第15項に規定する就
労移行支援又は同条第16項に規定する就労継続支援を行う事業に限る。
)を行う事業所
障害者自立支援法第5条第1項に規定する施設障害福祉サービスとして同条第7項に規定する生活介護又は同条第15項に規定する就
労移行支援を行う障害者支援施設等(同条第1項に規定するのぞみの園及び同条第13項に規定する障害者支援施設をいう。)
旧③ 障害者自立支援法第5条第22項に規定する地域活動支援センター
注2 ――線部分(注1及び注6に係る部分に限る。)は、平成23年度改正により改正された部分で、改正規定は、障がい者制度改革推進本部等に
おける検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまでの間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律附則第
1条第3号に掲げる施行の日(平成23年10月1日)から適用され、平成23年9月30日以前の適用については、「第7項」とあるのは「第6項」
と、
「第13項」とあるのは「第12項」と、「第15項」とあるのは「第14項」と、
「第16項」とあるのは「第15項」と、「第22項」とあるのは「第
21項」とし、注6中「第15項」とあるのは「第14項」とする。(平23改法附1Ⅷ、平23改措令附1Ⅳ、平成23年政令第295号)
注3 上表⑤は、平成22年度改正により改正されており、改正規定は、平成22年7月1日以後に終了する事業年度から適用され、平成22年6月30
日以前に終了した事業年度については、1《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》の表の⑤は次による。
(平22
改措令附29④前段)
次のイからハまでに掲げる要件のすべてを満たす事業所
その資産を譲り受け、又は役務の提供を受けた日を含む年の前年12月31日(以下旧⑤において「取引日の前年末」という。)に
おける当該事業所の所在地を管轄する公共職業安定所の長(以下旧⑤において「公共職業安定所長」という。)の証明を受けた
障害者数(身体障害者〔障害者の雇用の促進等に関する法律第2条第2号《用語の意義》に規定する身体障害者をいう。〕、知
イ
的障害者〔同条第4号に規定する知的障害者をいう。ハにおいて同じ。〕又は精神障害者〔同法第72条の2《雇用義務等及び納
旧
付金関係業務に係る規定の適用に関する特例》に規定する精神障害者をいう。ハにおいて同じ。〕である労働者〔同法第43条第
⑤
1項《一般事業主の雇用義務等》に規定する労働者をいう。以下旧⑤において同じ。〕の数をいう。以下旧⑤において同じ。)
が5人以上であること。
ロ
取引日の前年末における公共職業安定所長の証明を受けた障害者割合(労働者の総数のうちに障害者数の占める割合をいう。)
20
が100以上であること。
取引日の前年末における公共職業安定所長の証明を受けた重度障害者割合(障害者数のうちに重度身体障害者〔障害者の雇用の
ハ 促進等に関する法律第2条第3号に規定する重度身体障害者をいう。〕、知的障害者又は精神障害者である労働者の数の占める
30
割合をいう。)が100以上であること。
注4 注3の場合において、平成22年7月1日から平成22年12月31日までの間に1の⑤の表のイからハまでに掲げる公共職業安定所長の証明を受
けるときの⑤の適用については、⑤のイ中「数(短時間労働者〔同法第43条第3項に規定する短時間労働者をいう。以下⑤において同じ。〕に
1
あっては、当該短時間労働者の数に2を乗じて得た数。
」とあるのは「数(」と、⑤のロ及びハ中「労働者の数〔短時間労働者にあっては、当
1
該短時間労働者の数に2を乗じて得た数〕
」とあるのは「労働者の数」とする。
(平22改措令附29④後段)
注5 平成20年4月1日から障害者自立支援法附則第1条第3号に掲げる規定の施行の日の前日(平成24年3月31日)までの間における1の適用
については、1中「次の①から⑤までに掲げる事業所又は施設」とあるのは「次の①から⑤までに掲げる事業所若しくは施設又は障害者自立
支援法附則第41条第1項、第48条若しくは第58条第1項の規定によりなお従前の例により運営をすることができることとされた同法附則第35
条の規定による改正前の身体障害者福祉法第31条に規定する身体障害者授産施設、障害者自立支援法附則第46条の規定による改正前の精神保
健及び精神障害者福祉に関する法律第50条の2第3項に規定する精神障害者授産施設、同条第5項に規定する精神障害者福祉工場若しくは障
害者自立支援法附則第52条の規定による改正前の知的障害者福祉法第21条の7に規定する知的障害者授産施設」と、1の表の②中「又は同条
第14項に規定する就労移行支援」とあるのは「、同条第14項に規定する就労移行支援又は同条第1項に規定する障害福祉サービスのうち障が
い者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまでの間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律
の整備に関する法律の施行に伴う関係省令の整備等及び経過措置に関する省令第1条の規定による改正前の障害者自立支援法施行規則附則第
1条の2の規定により読み替えて適用する同規則第1条の2に規定する就労継続支援」と、
「同条第1項」とあるのは「同項」とする。(措令
29の2②、措規20の18②、平成22年法律第71号2)
注6
注5の――線部分は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日から適用され、平成24年3月31日以前の適
用については、注5中「第14項」とあるのは「第15項」と、
「障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直す
までの間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律の施行に伴う関係省令の整備等及び経過措置に関する省
令第1条の規定による改正前の障害者自立支援法施行規則」とあるのは「障害者自立支援法施行規則」とする。
(平24改措令附1、平24改措規
附1)
-486-
第三章 第一節 第七款 十三《支援事業所取引金額が増加した場合の割増償却》
注7 連結納税に関する事項は省略した。
(編者)
(支援事業所取引金額の計算)
(1) 1《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》の適用を受けようとする事業年度(以
下十三において「適用年度」という。
)の月数と1に掲げる前事業年度の月数とが異なる場合((2)《合併等があった
場合の支援事業所取引金額の計算》の表の(五)の適用を受ける場合を除く。
)における前事業年度における支援事業所
取引金額の合計額は、当該前事業年度における支援事業所取引金額の合計額に当該適用年度の月数を乗じてこれを当
該前事業年度の月数で除して計算した金額とする。(措令29の2③)
注 (1)の月数は、暦に従って計算し、1か月に満たない端数を生じたときは、これを1か月とする。
(措令29の2⑨)
(合併等があった場合の支援事業所取引金額の計算)
(2) 1の適用を受ける法人が適用年度において次の表の左欄に掲げる法人に該当する場合の前事業年度における支援
事業所取引金額の合計額は、同表の左欄に掲げる法人の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げるところによる。
(措令
29の2④)
適用年度において行われた合併
等(合併、分割、現物出資又は
現物分配をいい、現物分配が残
余財産の全部の分配である場合
には当該適用年度開始の日の前
次のイ及びロに掲げる金額を合計した金額をもって当該前事業年度におけ
る支援事業所取引金額の合計額とする。
イ
日から当該適用年度終了の日の
当該合併法人等の前事業年度に含まれる月の当該合併等に係る被合
前日までの期間内においてその
併法人等(被合併法人、分割法人、現物出資法人又は現物分配法人を
(一) 残余財産が確定したものに限
る。以下(一)において同じ。)に
係る合併法人等(合併法人、分
当該合併法人等の前事業年度における支援事業所取引金額の合計額
いう。(二)のロ及び(3)において同じ。)の月別支援事業所取引金額
ロ
を合計した金額に当該合併等の日(当該合併等が残余財産の全部の分
配である場合には、その残余財産の確定の日の翌日)から当該適用年
割承継法人、被現物出資法人又
度終了の日までの期間の月数を乗じてこれを当該適用年度の月数で
は被現物分配法人をいう。以下
除して計算した金額
(一)及び(二)において同じ。)で
(三)及び(四)に掲げるもの以外
のもの
前事業年度において行われた合 次のイ及びロに掲げる金額を合計した金額をもって当該前事業年度におけ
併等(合併、分割、現物出資又は
現物分配をいい、現物分配が残
余財産の全部の分配である場合
(二)
る支援事業所取引金額の合計額とする。
イ
当該合併法人等の前事業年度における支援事業所取引金額の合計額
には当該前事業年度の開始の日
当該合併法人等の前事業年度に含まれる月(分割承継法人、被現物出
の前日から当該前事業年度の終
資法人又は被現物分配法人にあっては、前事業年度の開始の日からそ
了の日の前日までの期間内にお
ロ
の分割、現物出資又は現物分配の日〔現物分配が残余財産の全部の分
いてその残余財産が確定したも
配である場合には、その残余財産の確定の日の翌日。(3)において「分
のに限る。以下(二)において同
割等の日」という。〕の前日までの期間に含まれる月)の当該合併等
じ。
)に係る合併法人等
に係る被合併法人等の月別支援事業所取引金額を合計した金額
当該合併に係る被合併法人のうち当該合併の直前の時における資本金の額
又は出資金の額が最も多いもの(以下(三)において「基準被合併法人」とい
う。)の当該合併の日の前日を含む事業年度を当該合併により設立した合併
法人の前事業年度とみなして、次に掲げる金額を合計した金額をもって当該
(三) 合併により設立した合併法人
前事業年度における支援事業所取引金額の合計額とする。
イ
ロ
当該合併法人の前事業年度に対応する基準被合併法人の当該事業年
度における支援事業所取引金額の合計額
当該合併法人の前事業年度に含まれる月の当該合併に係る被合併法
人のうち当該基準被合併法人以外のものの月別支援事業所取引金額
-487-
第三章 第一節 第七款 十三《支援事業所取引金額が増加した場合の割増償却》
を合計した金額
当該分割又は現物出資に係る分割法人又は現物出資法人のうち当該分割又
は現物出資の直前の時における資本金の額又は出資金の額が最も多いもの
(以下(四)において「基準分割法人等」という。
)の当該分割又は現物出資の
日の前日を含む事業年度開始の日から当該分割又は現物出資の日の前日ま
での期間を当該分割承継法人又は被現物出資法人の前事業年度とみなして、
適用年度において分割又は現物
(四) 出資により設立した分割承継法
次のイ及びロに掲げる金額を合計した金額をもって当該前事業年度におけ
る支援事業所取引金額の合計額とする。
人又は被現物出資法人
イ
当該分割承継法人又は被現物出資法人の前事業年度に対応する基準
分割法人等の当該期間における支援事業所取引金額の合計額
当該分割承継法人又は被現物出資法人の前事業年度に含まれる月の
ロ
当該分割又は現物出資に係る分割法人又は現物出資法人のうち当該
基準分割法人等以外のものの月別支援事業所取引金額を合計した金
額
適用年度において設立した法人
(五) ((三)及び(四)に掲げるものを
前事業年度における支援事業所取引金額の合計額を零とする。
除く。
)
注
(2)の月数は、暦に従って計算し、1か月に満たない端数を生じたときは、これを1か月とする。
(措令29の2⑨)
(月別支援事業所取引金額の意義)
(3)
(2)
《合併等があった場合の支援事業所取引金額の計算》
に掲げる月別支援事業所取引金額とは、その合併等((2)
の表の(一)の左欄若しくは同表の(二)の左欄に掲げる合併等又は同表の(三)の左欄の合併をいう。
)に係る被合併法人
等の各事業年度の支援事業所取引金額の合計額(分割等の日の前日を含む事業年度〔当該分割等の日がその分割法人、
現物出資法人又は現物分配法人の事業年度の開始の日である場合における当該事業年度を除く。以下(3)において「分
割事業年度」という。〕にあっては、当該分割等の日の前日を当該分割事業年度の終了の日とした場合の分割事業年度
における支援事業所取引金額の合計額)をそれぞれ当該各事業年度の月数(分割事業年度にあっては、当該分割事業
年度の開始の日から当該分割等の日の前日までの期間の月数)で除して計算した金額を当該各事業年度に含まれる月
(分割事業年度にあっては、当該分割事業年度の開始の日から当該分割等の日の前日までの期間に含まれる月)に係る
ものとみなしたものをいう。(措令29の2⑤)
注
(3)の月数は、暦に従って計算し、1か月に満たない端数を生じたときは、これを1か月とする。
(措令29の2⑨)
(認定により区分した支援事業所取引金額の合計額の特例)
(4) 1の適用を受ける法人が分割法人等(分割法人又は現物出資法人をいう。以下(4)及び(5)において同じ。
)又は
分割承継法人等(分割承継法人又は被現物出資法人をいう。以下(4)において同じ。
)である場合において、分割法人
等が(6)《申請書等の提出》に掲げるところにより納税地の所轄税務署長の認定を受けた合理的な方法に従って当該
分割法人等の各事業年度における支援事業所取引金額の合計額を移転事業(その分割等〔分割又は現物出資をいう。
以下(4)及び(5)において同じ。〕により分割承継法人等に移転する事業をいう。)に係る支援事業所取引金額の合計
額(以下(4)及び(5)において「移転支援事業所取引金額の合計額」という。
)と当該移転事業以外の事業に係る支援
事業所取引金額の合計額とに区分しているときは、当該分割等に係る分割法人等及び分割承継法人等の全てが(11)
《特例を適用するための届出》に掲げるところによりそれぞれの納税地の所轄税務署長に(4)の適用を受ける旨の届出
をしたときに限り、当該分割法人等及び分割承継法人等の前事業年度における支援事業所取引金額の合計額は、次の
表の左欄に掲げる法人の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる金額とする。(措令29の2⑥)
当該分割法人等の前事業年度における支援事業所取引金額の合計額から次の表の左
欄に掲げる分割法人等の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる金額を控除した金
(一) 分割法人等
額
イ
適用年度において行われた分割
当該分割法人等の前事業年度における移転
等に係る分割法人等
支援事業所取引金額の合計額に当該分割等
-488-
第三章 第一節 第七款 十三《支援事業所取引金額が増加した場合の割増償却》
の日から当該適用年度終了の日までの期間
の月数を乗じてこれを当該適用年度の月数
で除して計算した金額
ロ
前事業年度において行われた分
当該分割法人等の前事業年度における移転
割等に係る分割法人等
支援事業所取引金額の合計額
当該分割承継法人等の前事業年度における支援事業所取引金額の合計額と次の表の
左欄に掲げる分割承継法人等の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる金額との合
計額
当該分割承継法人等の前事業年度に含まれ
(二) 分割承継法人等
イ
適用年度において行われた分割
る月の当該分割等に係る分割法人等の月別
等に係る分割承継法人等((三)
移転支援事業所取引金額を合計した金額に
に掲げる分割承継法人等を除
当該分割等の日から当該適用年度終了の日
く。イにおいて同じ。)
までの期間の月数を乗じてこれを当該適用
年度の月数で除して計算した金額
ロ
前事業年度において行われた分
割等に係る分割承継法人等
当該分割承継法人等の前事業年度に含まれ
る月の当該分割等に係る分割法人等の月別
移転支援事業所取引金額を合計した金額
当該分割等に係る分割法人等のうち当該分割等の直前の時における資本金の額又は
出資金の額が最も多いもの(以下(三)において「基準分割法人等」という。)の当該
適用年度において分
(三) 割 等 に よ り 設 立 さ れ
た分割承継法人等
分割等の日(適格事後設立にあっては、当該適格事後設立に係る被事後設立法人の設
立の日)の前日を含む事業年度開始の日から当該分割等の日の前日までの期間を当該
分割承継法人等の前事業年度とみなした場合における当該分割承継法人等の前事業
年度に対応する基準分割法人等の当該期間における移転支援事業所取引金額の合計
額と当該前事業年度に含まれる月の当該分割等に係る分割法人等のうち当該基準分
割法人等以外のものの月別移転支援事業所取引金額を合計した金額との合計額
注
(4)の月数は、暦に従って計算し、1か月に満たない端数を生じたときは、これを1か月とする。
(措令29の2⑨)
(月別移転支援事業所取引金額の意義)
(5) (4)《認定により区分した支援事業所取引金額の合計額の特例》に掲げる月別移転支援事業所取引金額とは、そ
の分割等に係る分割法人等の各事業年度の移転支援事業所取引金額の合計額をそれぞれ当該各事業年度の月数(分割
等の日を含む事業年度〔当該分割等の日が当該分割法人等の事業年度の開始の日である場合における当該事業年度を
除く。以下(5)において「分割事業年度」という。〕にあっては、当該分割事業年度の開始の日から当該分割等の日の
前日までの期間の月数)で除して計算した金額を当該各事業年度に含まれる月(分割事業年度にあっては、当該分割
事業年度の開始の日から当該分割等の日の前日までの期間に含まれる月)に係るものとみなしたものをいう。
(措令29
の2⑦)
注
(5)の月数は、暦に従って計算し、1か月に満たない端数を生じたときは、これを1か月とする。
(措令29の2⑨)
(申請書等の提出)
(6) (4)《認定により区分した支援事業所取引金額の合計額の特例》の税務署長の認定を受けようとする分割法人等
((4)に掲げる分割法人等をいう。(一)及び(11)において同じ。
)は、(4)((4)の表以外の部分に限る。
)に掲げる分
割等(以下(6)及び(11)において「分割等」という。
)の日以後2か月以内に、次の(一)から(七)までに掲げる事項を
記載した申請書に分割計画書又は分割契約書その他のこれらに類する書類の写しを添付して、これを納税地の所轄税
務署長に提出しなければならない。
(措規20の18③)
(一) 申請をする分割法人等の名称及び納税地並びに代表者の氏名
(二)
分割承継法人等((4)に掲げる分割承継法人等をいう。以下(6)及び(11)の表の(二)において同じ。)の名称
及び納税地並びに代表者の氏名
-489-
第三章 第一節 第七款 十三《支援事業所取引金額が増加した場合の割増償却》
(三) 分割等の年月日
(四) (4)に掲げる移転事業及び当該移転事業に係る支援事業所取引金額
(五) 分割承継法人等が(四)に掲げる移転事業を行うために当該分割等により移転する資産及び人員
(六) その認定を受けようとする合理的な方法
(七) その他参考となるべき事項
(申請に対する認定)
(7) 税務署長は(6)《申請書等の提出》の申請書の提出があった場合には、遅滞なく、これを審査し、その申請に係
る合理的な方法を認定するものとする。
(措規20の18④)
(認定した方法の変更)
(8)
(4)の認定をした後において、税務署長は、その認定に係る合理的な方法によりこれらの規定の移転支援事業所
取引金額の合計額を区分することを不適当とする特別の事由が生じたと認める場合には、その合理的な方法を変更す
ることができる。
(措規20の18⑤)
(処分の通知)
(9)
税務署長は、(7)《申請に対する認定》又は(8)《認定した方法の変更》の処分をするときは、その認定に係る
法人に対し、書面によりその旨を通知する。(措規20の18⑥)
(認定等の効果)
(10) (7)又は(8)の処分があった場合には、その処分のあった日以後に終了する1に掲げる事業年度において、1に
掲げる前事業年度における支援事業所取引金額の合計額を計算する場合のその処分に係る移転支援事業所取引金額の
合計額についてその処分の効果が生ずるものとする。(措規20の18⑦)
(特例を適用するための届出)
(11) (4)の届出は、分割等の日以後2か月以内に、(4)の適用を受ける旨及び次の(一)から(五)までに掲げる事項を
記載した届出書により行わなければならない。(措規20の18⑧)
(一) 届出をする法人の名称及び納税地並びに代表者の氏名
(二)
相手先(分割承継法人等にあっては分割法人等を、分割法人等にあっては分割承継法人等をいう。)の名称及
び納税地並びに代表者の氏名
(三) 分割等の年月日
(四)
分割法人等の(5)に掲げる分割事業年度又は分割等の日を含む事業年度開始の日の前日を含む事業年度の支
援事業所取引金額の合計額及び移転支援事業所取引金額の合計額
(五) その他参考となるべき事項
(現物分配により支援事業所取引譲受資産の移転を受けていない場合の届出)
(12) 1の適用を受ける法人((2)《合併等があった場合の支援事業所取引金額の計算》の現物分配に係る被現物分配
法人であるものに限る。
)が、当該現物分配により支援事業所取引譲受資産(1に掲げる障害者就労支援事業所から譲
り受けた1の資産をいう。以下(12)において同じ。)の移転を受けていない場合において、(13)《届出の方法》により
納税地の所轄税務署長に当該現物分配により支援事業所取引譲受資産の移転を受けていない旨の届出をしたときは、
当該現物分配については、(2)は、適用しない。
(措令29の2⑧)
(届出の方法)
(13) (12)《現物分配により支援事業所取引譲受資産の移転を受けていない場合の届出》の届出は、(12)の現物分配の
日(当該現物分配が残余財産の全部の分配である場合には、その残余財産の確定の日の翌日)以後2か月以内に、次
の(一)及び(二)に掲げる事項を記載した届出書により行わなければならない。(措規20の18⑨)
-490-
第三章 第一節 第七款 十三《支援事業所取引金額が増加した場合の割増償却》
(一) (12)の現物分配により(12)に掲げる支援事業所取引譲受資産の移転を受けていない旨
次のイからニまでに掲げる事項
(二)
イ
届出をする当該現物分配に係る被現物分配法人の名称及び納税地並びに代表者の氏名
ロ
当該現物分配に係る現物分配法人の名称及び納税地並びに代表者の氏名
ハ
ニ
当該現物分配の年月日(当該現物分配が残余財産の全部の分配である場合には、その残余財産の確定の
年月日)
その他参考となるべき事項
(書類の保存)
(14) 1は、法人が資産を譲り受け、又は役務の提供を受けた対価として支払った金額につき支援事業所取引金額に該
当するものとして1に掲げる障害者就労支援事業所の次の表の左欄に掲げる事業所又は施設の区分に応じ、当該障害
者就労支援事業所から交付を受けたそれぞれ同表の右欄に掲げる書類を保存している場合に限り、適用する。
(措令29
の2⑩、措規20の18⑩)
都道府県知事の当該事業所につき障害者自立支援法第29条第1項
(一) 1の表の①に掲げる事業所
《介護給付費又は訓練等給付費》の指定を行った旨を証する書類の
写し
(二) 1の表の②に掲げる障害者支援施設
(三)
独立行政法人国立重度知的障害者総合
施設のぞみの園が設置する施設
都道府県知事の当該施設につき障害者自立支援法第29条第1項の
指定を行った旨を証する書類の写し
独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園理事長の当
該施設が独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園が
設置した施設である旨を証する書類
障害者自立支援法第77条第1項《市町村の生活支援事業》の市町村
(四) 1の表の③に掲げる施設
の当該施設が1の表の③に掲げる施設に該当する旨を証する書類
の写し
厚生労働大臣、都道府県労働局長又は当該事業所の所在地を管轄す
(五) 1の表の④に掲げる事業所
る公共職業安定所の長の障害者の雇用の促進等に関する法律第44
条第1項の認定を行った旨を証する書類の写し
(六) 1の表の⑤に掲げる事業所
1の表の⑤のイに掲げる公共職業安定所長の同⑤のイからハまで
に掲げる証明を行った旨を記載した書類の写し
都道府県知事(地方自治法第252条の19第1項《指定都市の機能》
の指定都市又は同法第252条の22第1項《中核市の機能》の中核市
(七)
1の注5により読み替えて適用する1
に掲げる身体障害者授産施設
にあっては、当該指定都市又は中核市の長。(九)において同じ。)
の当該授産施設等につき障害者自立支援法附則第35条《身体障害者
福祉法の一部改正》の規定による改正前の身体障害者福祉法第17条
の10第1項《施設訓練等支援費の支給》の指定を行った旨を証する
書類の写し
都道府県(地方自治法第252条の19第1項の指定都市又は同法第252
条の22第1項の中核市にあっては、当該指定都市又は中核市)のこ
1の注5により読み替えて適用する1
れらの授産施設等につき障害者自立支援法附則第46条《精神保健及
(八) に掲げる精神障害者授産施設又は精神
び精神障害者福祉に関する法律の一部改正》の規定による改正前の
障害者福祉工場
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第50条第2項《精神障害
者社会復帰施設の設置等》の規定による届出を受理した旨を証する
書類の写し
(九)
1の注5により読み替えて適用する1
都道府県知事の当該授産施設等につき障害者自立支援法附則第52
に掲げる知的障害者授産施設
条《知的障害者福祉法の一部改正》の規定による改正前の知的障害
-491-
第三章 第一節 第七款 十三《支援事業所取引金額が増加した場合の割増償却》
者福祉法第15条の11第1項《施設訓練等支援費の支給》の指定を行
った旨を証する書類の写し
(3年以内取得資産に係る特別償却限度額の合計額が支援事業所取引増加額を超える場合の計算)
(15) 1に掲げる3年以内取得資産に係る特別償却限度額の合計額が1に掲げる支援事業所取引増加額(以下(15)にお
いて「支援事業所取引増加額」という。
)を超えることにより、1に掲げる特別償却限度額の合計額が支援事業所取引
増加額を限度とされる場合において、当該特別償却限度額の合計額をいずれの3年以内取得資産に配分するかは、個々
の3年以内取得資産に係る特別償却限度額を限度として、法人の計算によることができる。(措通46の3-1)
(3年以内取得資産の割増償却の計算)
(16) 1の割増償却は、当該割増償却の対象となる3年以内取得資産について認められているのであるから、3年以内
取得資産で割増償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該割増償却の対象となる3年以内取得資産と種
類及び耐用年数を同じくする他の3年以内取得資産があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意す
る。
(措通42の5~48(共)-1)
2 割増償却の明細書の添付
1《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》は、確定申告書等に3年以内取得資産の償却
限度額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法46の2②、43②)
明細書には、「支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却の償却限度額の計算に関する付表」を
添付する。
(規別表十六)
-492-
第三章 第一節 第七款 十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
十四 次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却
1 次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却
青色申告書を提出する法人が、平成23年4月1日から平成26年3月31日までの期間(以下「指定期間」という。)内に
開始する各事業年度において、次世代育成支援対策推進法第2条《定義》に規定する次世代育成支援対策に係る同法第13
条《基準に適合する一般事業主の認定》に規定する基準に適合するものである旨の認定(当該法人が指定期間内において
最初に受けるものに限る。以下「基準適合認定」という。
)を受けた場合には、当該基準適合認定を受けた日を含む事業年
度(以下「適用事業年度」という。
)終了の日において当該法人の有する建物及びその附属設備で事業の用に供されている
もの(当該法人の当該基準適合認定に係る同法第12条第1項《一般事業主行動計画の策定等》に規定する一般事業主行動
計画の同条第2項第1号に規定する計画期間開始の日から当該適用事業年度終了の日までの期間内において取得をしたも
のでその建設の後事業の用に供されたことのないもの又は当該期間内に新築をし、若しくは増築若しくは改築(以下1に
おいて「増改築」という。
)をしたもの(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外
リース取引》に掲げるものをいう。
〕により取得したものを除き、増改築をしたものにあっては当該増改築のための工事に
よって取得し、又は建設した建物及びその附属設備の部分に限る。)に限る。以下1において「特定建物等」という。)に
係る当該適用事業年度の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転す
る減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定(二十三《特別償却不足額があ
る場合の償却限度額の計算の特例》の適用を受ける場合には、これを含む。)にかかわらず、当該特定建物等の普通償却限
度額(第六款の三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額〔二十三の1の(2)《特別償
却不足額の意義》に掲げる特別償却不足額〈以下1において「特別償却不足額」という。
〉又は二十三の2の(1)《合併等
特別償却不足額の意義》に掲げる合併等特別償却不足額〈以下1において「合併等特別償却不足額」という。
〉がある場合
には、二十三の1《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表の①から③まで又は二十三の2《合併等特別償
却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表の①から③までにそれぞれ掲げる普通償却限度額に相当する金額〕をいう。)
32
と特別償却限度額(当該普通償却限度額の100に相当する金額をいう。
)との合計額(特別償却不足額又は合併等特別償却
不足額がある場合には、これを加算した金額)とする。(措法46の3①)
特別償却限度額
32
特定建物等の特別償却不足額
特定建物等の 特定建物等の普通 特定建物等の普通
=
+
×100 + 又は合併等特別償却不足額
償却限度額
償却限度額
償却限度額
(特別償却等の対象となる建物の附属設備)
(1) 1に掲げる建物の附属設備は、当該建物とともに取得又は新築、増築若しくは改築をする場合における建物附属
設備に限られることに留意する。(措通46の4-1)
(次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却の計算)
(2) 1の割増償却は、当該割増償却の対象となる特定建物等について認められるのであるから、特定建物等で割増償
却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該割増償却の対象となる特定建物等と種類及び耐用年数を同じく
する他の特定建物等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)-1)
2 割増償却の明細書の添付
1《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》の割増償却は、確定申告書等に当該次
世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の償却限度額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がな
い場合には、適用しない。(措法46の3②、43②)
明細書には、「次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却の償却限度額の計算に関する
付表」を添付する。
(規別表十六)
(特定建物等に係る証明書等の添付)
法人が、適用事業年度終了の日において当該法人の有する建物及びその附属設備で事業の用に供されているものに
つき1の適用を受ける場合には、適用事業年度の確定申告書等に当該法人が基準適合認定を受けたものであることを
証する次の書類を添付しなければならない。(措法46の3③、措令29の3、措規20の19)
(一) 厚生労働大臣の1の適用を受けようとする法人につき次世代育成支援対策推進法第13条《基準に適合する一般
-493-
第三章 第一節 第七款 十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
事業主の認定》の認定(当該法人が指定期間内において最初に受けるものに限る。)をした旨を証する書類の
写し
(二)
(一)の認定に係る同法第12条第1項《一般事業主行動計画の策定等》に規定する一般事業主行動計画の同条第
2項第1号に規定する計画期間が明らかとなる書類
-494-
第三章 第一節 第七款 十五《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
十五 サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却
1 サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却等
① サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却
法人が、高齢者の居住の安定確保に関する法律の施行の日(平成13年8月5日)から平成25年3月31日までの間に、新
築された同法第5条第1項《サービス付き高齢者向け住宅事業の登録》に規定するサービス付き高齢者向け住宅のうち(1)
《特別償却の対象となるサービス付き高齢者向け賃貸住宅の範囲》に掲げるもの(以下①において「サービス付き高齢者向
け賃貸住宅」という。)を取得し、又はサービス付き高齢者向け賃貸住宅を新築して、これを賃貸の用に供した場合(所有
権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるものをいう。〕により取
得した当該サービス付き高齢者向け賃貸住宅を賃貸の用に供した場合を除く。)には、当該法人の賃貸の用に供した日(以
下①において「供用日」という。)以後5年以内の日を含む各事業年度の当該サービス付き高齢者向け賃貸住宅の償却限度
額は、供用日以後5年以内(以下①において「供用期間」という。
)でその用に供している期間に限り、第六款の三の1《償
却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる
普通償却限度額の計算の規定(二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算の特例》の適用を受ける場合には、
これを含む。
)にかかわらず、当該サービス付き高齢者向け賃貸住宅の普通償却限度額(第六款の三の1に掲げる償却限度
額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額〔二十三の1の(2)《特別償却不足額の意義》に掲げる特別償却不足
額〈以下1において「特別償却不足額」という。〉又は二十三の2の(1)《合併等特別償却不足額の意義》に掲げる合併等
特別償却不足額〈以下1において「合併等特別償却不足額」という。
〉がある場合には、二十三の1《特別償却不足額があ
る場合の償却限度額の計算》の表の①から③まで又は二十三の2《合併等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》
の表の①から③までにそれぞれ掲げる普通償却限度額に相当する金額〕をいう。)と特別償却限度額(当該普通償却限度額
28
の100〔当該サービス付き高齢者向け賃貸住宅のうちその新築の時における法定耐用年数が35年以上であるものについて
40
)との合計額(特別償却不足額又は合併等特別償却不足額がある場合には、これを加算
は、100〕に相当する金額をいう。
した金額)とする。
(措法47①)
特別償却限度額
サービス付き高 サービス付き高齢 サービス付き高齢
サービス付き高齢者向け賃
28
40
齢者向け賃貸住 = 者向け賃貸住宅の + 者向け賃貸住宅の ×100又は100 + 貸住宅の特別償却不足額又
宅の償却限度額
普通償却限度額
普通償却限度額
は合併等特別償却不足額
注
①及び(1)は、平成23年度改正により改正されており、改正規定は、高齢者の居住の安定確保に関する法律等の一部を改正する法律(平成23
年法律第32号)の施行の日(平成23年10月20日)以後に取得又は新築をするサービス付き高齢者向け賃貸住宅について適用され、平成23年10月
19日以前に取得又は新築をした②に掲げる高齢者向け優良賃貸住宅の適用については、②《高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却》による。
(平23
改法附1Ⅸ、53⑫⑬、平23改措令附1Ⅴ、平23改措規附1Ⅴ、平成23年政令第236号)
(特別償却の対象となるサービス付き高齢者向け賃貸住宅の範囲)
(1) ①に掲げるサービス付き高齢者向け賃貸住宅は、共同住宅又は長屋に係る各独立部分(構造上区分された数個の
部分の各部分をいう。以下(1)において同じ。
)で、高齢者の居住の安定確保に関する法律第6条第1項《登録の申請》
に規定する登録を受けた同法第5条第1項《サービス付き高齢者向け住宅事業の登録》に規定するサービス付き高齢
者向け住宅事業に係る賃貸住宅又は有料老人ホームとして同法第7条第2項《登録の基準等》に規定する登録簿(同
法第9条第1項《登録事項等の変更》に規定する登録事項につき同項の規定による変更の届出があったときは、その
変更後のもの)に記載されているもの(次のイ及びロに掲げる要件の全てを満たすものに限る。)の数が10以上である
場合における当該各独立部分とする。
(措法47①、措令29の4①)
イ
ロ
当該各独立部分に係る共同住宅又は長屋の同法第6条第1項第12号に規定する入居契約が賃貸借契約である
こと。
その床面積が25平方メートル以上のものであること。
(サービス付き高齢者向け賃貸住宅の範囲)
(2) ①の割増償却の適用を受けることができるサービス付き高齢者向け賃貸住宅は、①に掲げる期間内に取得又は新
築されたもので、かつ、新築後使用されたことのないものに限られるのであるから、当該期間内に取得又は新築され
たものであっても、他から取得した中古住宅又は新築後他の用に使用されていたもの等については適用がないことに
-495-
第三章 第一節 第七款 十五《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
留意する。
(措通47-1・編者補正)
(各独立部分の意義)
(3)
(1)に掲げる各独立部分で高齢者の居住の安定確保に関する法律第7条第2項に規定する登録簿に記載されてい
るものとは、当該登録簿に記載されている同条第1項第1号に規定する各居住部分(賃貸住宅にあっては住戸をいい、
有料老人ホームにあっては入居者ごとの専用部分をいう。)で、かつ、(1)の表のイ及びロの要件を満たすものをいう
ことに留意する。
(措通47-2)
(サービス付き高齢者向け賃貸住宅の各独立部分の数が10以上であるかどうかの判定の時期等)
(4) ①に掲げるサービス付き高齢者向け賃貸住宅は、その共同住宅又は長屋に係る各独立部分の数が10以上である場
合における当該各独立部分に限られるのであるが、当該各独立部分の数が10以上であるかどうかは、①の割増償却の
適用を受ける各事業年度終了の日(①に掲げる供用期間の末日を含む事業年度については、当該供用期間の末日)の
現況によって判定するものとする。
この場合において、当該各独立部分の数が10に満たないこととなった事業年度については、当該各独立部分の全て
について①の割増償却の適用がないことに留意する。(措通47-3)
(特定再開発建築物等にサービス付き高齢者向け賃貸住宅が含まれる場合)
(5) 法人が、十六《特定再開発建築物等の割増償却》に掲げる特定再開発建築物等の全部又は一部を取得した場合に
おいて、当該法人の取得した部分にサービス付き高齢者向け賃貸住宅に該当する部分が含まれているときは、当該サ
ービス付き高齢者向け賃貸住宅部分については①の割増償却を適用し、それ以外の部分については十六の割増償却を
適用することができることに留意する。
(措通47-4)
(資本的支出)
(6) ①の割増償却の適用を受けているサービス付き高齢者向け賃貸住宅について資本的支出(増築に該当するものを
除く。以下(6)において同じ。
)がされた場合には、当該サービス付き高齢者向け賃貸住宅について①の割増償却の適
用がある期間内に限り、当該資本的支出に係る金額についても①の割増償却の適用があるものとする。(措通47-5)
(割増償却の適用と償却不足額の繰越し)
(7) ①の割増償却は、青色申告書の提出の承認を受けていない法人についても適用があるが、青色申告書を提出しな
い場合には、償却不足額の繰越しは認められないことに留意する。(措通47-6)
(解散した法人から受け入れた減価償却資産の割増償却に係る残存適用期間の引継ぎ)
(8) 更生計画の定めるところにより設立された新法人(以下(8)において「新法人」という。
)が更生計画の定めると
ころにより減価償却資産を受け入れた場合には、解散した法人においてその資産につき適用を受けていた①の割増償
却については、たとえ適用期間が経過していないものであっても、新法人ではその適用がないことに留意する。
(基通
14-3-4参照)
(サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却の計算)
(9) ①の割増償却は、当該割増償却の対象となる建物等について認められているのであるから、建物等で割増償却の
対象とならないものがあるときはもちろん、当該割増償却の対象となる建物等と種類及び耐用年数を同じくする他の
建物等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(10) ①の割増償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について①の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、①に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(10)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
-496-
第三章 第一節 第七款 十五《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
(割増償却の残存適用期間の引継ぎ)
(11) 法人が、適格合併、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配により、①の適用を受けているサービス付き高齢
者向け賃貸住宅の移転を受け、これを当該法人の賃貸の用に供した場合には、当該移転を受けた法人が供用日に当該
サービス付き高齢者向け賃貸住宅を取得し、又は新築して、これを当該供用日に当該法人の賃貸の用に供したものと
みなして、①を適用する。この場合において、①に掲げるその用に供している期間は、当該移転の日から供用期間の
末日までの期間内で当該法人自らがその用に供している期間とする。(措法47②)
② 高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却(平23.6改正により廃止)
②は、平成23年度改正により①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》に改正されているが、平成23年10月19
日以前に取得又は新築をした高齢者向け優良賃貸住宅については、なお②の適用がある。(平23改法附1Ⅸ、53⑬、平23
改措令附1Ⅴ、19⑤、平23改措規附1Ⅴ、9②、平成23年政令第236号)
法人が、高齢者の居住の安定確保に関する法律の施行の日(平成13年8月5日)から平成23年10月19日までの間に、新
築された同法第37条《報告の徴収》に規定する高齢者向け優良賃貸住宅のうち(1)《特別償却の対象となる高齢者向け優
良賃貸住宅の範囲》に掲げるもの(以下②において「高齢者向け優良賃貸住宅」という。
)を取得し、又は高齢者向け優良
賃貸住宅を新築して、これを賃貸の用に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所
〕により取得した当該高齢者向け優良賃貸住宅を賃貸の用に供した場合を除
有権移転外リース取引》に掲げるものをいう。
く。
)には、当該法人の賃貸の用に供した日(以下②において「供用日」という。
)以後5年以内の日を含む各事業年度の
当該高齢者向け優良賃貸住宅の償却限度額は、供用日以後5年以内(以下②において「供用期間」という。)でその用に供
している期間(当該高齢者向け優良賃貸住宅につき同法第36条第1項《高齢者向け優良賃貸住宅の目的外使用》の承認を
受けた場合における当該承認の日以後の期間〔(17)において「目的外使用期間」という。
〕を除く。
)に限り、第六款の三
の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》
に掲げる普通償却限度額の計算の規定(二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算の特例》の適用を受ける
場合には、これを含む。
)にかかわらず、当該高齢者向け優良賃貸住宅の普通償却限度額(第六款の三の1に掲げる償却限
度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額〔二十三の1の(2)《特別償却不足額の意義》に掲げる特別償却不
足額〈以下②において「特別償却不足額」という。〉又は二十三の2の(1)《合併等特別償却不足額の意義》に掲げる合併
等特別償却不足額〈以下②において「合併等特別償却不足額」という。
〉がある場合には、二十三の1《特別償却不足額が
ある場合の償却限度額の計算》の表の①から③まで又は二十三の2《合併等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計
算》の表の①から③までにそれぞれ掲げる普通償却限度額に相当する金額〕をいう。)と特別償却限度額(当該普通償却限
度額に、次の表の左欄に掲げる高齢者向け優良賃貸住宅の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる割合を乗じて計算した
金額をいう。
)との合計額(特別償却不足額又は合併等特別償却不足額がある場合には、これを加算した金額)とする。
(措
法47旧①、措規20の20旧①、平23改法附1Ⅸ、53⑬)
特別償却限度額
高齢者向け 高 齢 者 向 け 高 齢 者 向 け
高齢者向け優良賃貸住宅
優良賃貸住宅 = 優良賃貸住宅の + 優良賃貸住宅の ×特別償却割合 + の特別償却不足額又は合
の償却限度額 普通償却限度額 普通償却限度額
併等特別償却不足額
資 産
割 合
高齢者の居住の安定確保に関する法律第30条第3項各号《供給計画の認
定》に掲げる事項が記載された同法第34条《助言及び指導》に規定する
イ
認定計画(次の(イ)及び(ロ)に掲げる事業の用に供される同条に規定す
40
(当該高齢者向け優良賃貸住宅のう
100
る認定支援施設の記載があるものに限る。)に基づき整備が行われた高
ちその新築の時における法定耐用年数
齢者向け優良賃貸住宅
が35年以上であるものについては、100)
(イ)
55
高齢者の居住の安定確保に関する法律施行令第1条第1号又は
第2号《高齢者居宅生活支援事業に該当することとなる事業》に
-497-
第三章 第一節 第七款 十五《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
掲げる事業
高齢者の居住の安定確保に関する法律施行令第1条第5号に規
定する事業等を定める省令第1条第1号、第3号、第4号又は第
(ロ) 7号《令第1条第5号の国土交通省令・厚生労働省令で定める事
業》に掲げる事業(同条第3号又は第7号に掲げる事業にあって
は、同条第6号に掲げる事業と一体的に行われるものに限る。)
20
(当該高齢者向け優良賃貸住宅のう
100
ロ
高齢者向け優良賃貸住宅でイに掲げるもの以外のもの
ちその新築の時における法定耐用年数
28
が35年以上であるものについては、100)
注1
②は、平成22年度改正により改正されており、改正規定は、平成22年4月1日以後に取得又は新築をする高齢者向け優良賃貸住宅について
適用され、平成22年3月31日以前に取得又は新築をした高齢者向け優良賃貸住宅の適用については、「高齢者向け優良賃貸住宅の償却限度額
は、」とあるのは「高齢者向け優良賃貸住宅(当該事業年度における償却額の計算に関し二十七の7《中心市街地優良賃貸住宅の割増償却》の
適用を受けるものを除く。
)の償却限度額は、
」とする。
(平22改法附79⑦)
注2 ②は、平成21年度改正及び租税特別措置法施行規則の一部を改正する省令(平成21年財務省令第58号)により改正されており、改正規定は、
高齢者の居住の安定確保に関する法律の一部を改正する法律(平成21年法律第38号)の施行日(平成21年8月19日)以後に取得又は新築をす
る高齢者向け優良賃貸住宅について適用される。
(平21改法附1Ⅵ、40⑪、同省令附1、平成21年政令第198号)
注3
法人が、平成21年8月18日以前に取得又は新築をした高齢者向け優良賃貸住宅については、②中「同法第37条」とあるのは「同法第34条」
と、「に、次の表の左欄に掲げる高齢者向け優良賃貸住宅の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる割合を乗じて計算した金額」とあるのは
28
40
「の100〔当該高齢者向け優良賃貸住宅のうちその新築の時において法定耐用年数が35年以上であるものについては、100〕に相当する金額」と
する。(平21改法附1Ⅵ、40⑫、改措令附22⑨)
28
注4
36
40
法人が、平成19年3月31日以前に取得又は新築をした高齢者向け優良賃貸住宅については、注3中「100」とあるのは「100」と、
「100」と
50
あるのは「100」とする。
(平19改法附1、93⑳)
(特別償却の対象となる高齢者向け優良賃貸住宅の範囲)
(1) ②に掲げる高齢者向け優良賃貸住宅は、共同住宅又は長屋に係る各独立部分(構造上区分された数個の部分の各
部分をいう。以下(1)において同じ。)で、高齢者の居住の安定確保に関する法律第34条《助言及び指導》に規定する
認定計画に基づく建築に係るもの(次のイ及びロに掲げる要件のすべてを満たすものに限る。
)の数が5以上である場
合における当該各独立部分(共同部分にあっては、当該各独立部分に係る廊下、階段その他その共用に供されるべき
部分を含む。
)
(措法47旧①、措令29の4旧①)
イ
ロ
当該各独立部分に係る共同住宅又は長屋の整備に要する費用について、当該法人が同法第41条第1項の規定に
よる地方公共団体の補助を受けていること。
その床面積(共同住宅にあっては、当該各独立部分に係る廊下、階段その他その共用に供されるべき部分の床
面積を除く。
)が35平方メートル以上のものであること。
(高齢者向け優良賃貸住宅の範囲)
(2) ②の割増償却の適用を受けることができる高齢者向け優良賃貸住宅は、②に掲げる期間内に新築されたもので、
かつ、新築後使用されたことのないものに限られるのであるから、当該期間内に新築されたものであっても、新築後
他の用に使用されていたもの又は他から取得した中古住宅等については適用がないことに留意する。
(措通旧47-1)
(各独立部分の範囲)
(3)
(1)《特別償却の対象となる高齢者向け優良賃貸住宅の範囲》に掲げる各独立部分とは、建物の構成部分である
隔壁、扉、階層(天井及び床)等によって他の部分と完全に遮断されている部分で、独立した出入口を有するなど独立
して住居その他の用途に供することができるものをいう。
したがって、例えば、ふすま、障子等又はベニヤ板等の堅固でないものによって仕切られている部分及び階層で区
分されていても独立した出入口を有しない部分は、各独立部分には該当しない。(措通旧47-2・編者補正)
注 外部に接する出入口を有しない部分であっても、共同で使用すべき廊下、階段、エレベーター等の共用部分のみを通って外部と出入りす
ることができる構造となっているものは、独立した出入口を有するものに該当する。
(高齢者向け優良賃貸住宅の範囲)
(4) 賃貸住宅である共同家屋の各独立部分(以下②において「住宅用区分所有家屋」という。)が住宅の用と住宅以外
-498-
第三章 第一節 第七款 十五《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
の用とに共用されている場合において、その住宅以外の用に供されている部分の床面積が当該住宅用区分所有家屋の
1
床面積の10以下であるときは、当該住宅用区分所有家屋は高齢者向け優良賃貸住宅に該当するものとして取り扱う。
(措通旧47-3・編者補正)
(別棟建物)
(5) 本屋と一体となって住宅の効用を果たしている別棟の離れ屋、浴場、食堂等の建物は、本屋と併せて取得された
ものに限り、本屋に含めて一の共同家屋又は住宅用区分所有家屋として②の割増償却を適用するものとする。
(措通旧
47-4)
(倉庫、車庫等)
(6) 住宅用区分所有家屋に倉庫、車庫等が設置されている場合における当該倉庫、車庫等の取扱いは、次の(一)又は
(二)の区分に応じそれぞれ(一)又は(二)によるものとする。
(措通旧47-5)
倉庫、車庫等が共同家屋の構造の一部をなしている場合には、当該倉庫、車庫等は、住宅用区分所有家屋に併
(一)
せて取得されたものに限り、住宅用区分所有家屋に含めて一の住宅用区分所有家屋として②の割増償却を適用
する。ただし、当該倉庫、車庫等がその住宅に居住する者の居住の用以外の用に供されている場合には、この限
りでない。
倉庫、車庫等が共同家屋と別棟となっている場合には、当該倉庫、車庫等については、②の割増償却の適用が
ない。ただし、当該倉庫、車庫等で当該住宅用区分所有家屋に居住する者の居住の用に供されており、かつ、
1
(二) 当該倉庫、車庫等の床面積が当該住宅用区分所有家屋の床面積の10以下であるものについては、当該住宅用区
分所有家屋に併せて取得され、かつ、当該住宅用区分所有家屋の耐用年数を適用しているものに限り、当該住
宅用区分所有家屋に含めて一の住宅用区分所有家屋として②の割増償却を適用することができる。
注 (二)のただし書の適用を受けた場合には、当該倉庫、車庫等の床面積及び敷地の面積は、当該住宅用区分所有家屋の床面積及び当該共同
家屋の敷地の面積に含めて床面積基準及び敷地面積基準に該当するかどうかを判定することに留意する。
(高齢者向け優良賃貸住宅の各独立部分の数が5以上であるかどうかの判定の時期等)
(7) ②の表に掲げる高齢者向け優良賃貸住宅は、その共同住宅又は長屋に係る各独立部分の数が5以上である場合に
おける当該各独立部分に限られるのであるが、当該各独立部分の数が5以上であるかどうかは、②の割増償却の適用
を受ける各事業年度終了の日(②に掲げる供用期間の末日を含む事業年度については、当該供用期間の末日)の現況
によって判定するものとする。
この場合において、当該各独立部分の数が5に満たないこととなった事業年度については、当該各独立部分のすべ
てについて②の割増償却の適用がないことに留意する。(措通旧47-8・編者補正)
(床面積の意義)
(8)
(1)の表に掲げる床面積は、建築基準法施行令第2条第1項第3号《面積、高さ等の算定方法》に規定する床面
積によるものとする。(措通旧47-10)
注1 建築基準法施行令第2条第1項第3号に規定する床面積は、建築物の各階又はその一部で壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水
平投影面積によることと定められている。
(編者)
注2 賃貸住宅が、建築基準法施行規則別記第1号様式の副本に規定する高床式住宅(豪雪地において積雪対策のため通常より床を高くした
住宅)である場合には、床面積の算定において床下部分の面積を除くものとされている。
(編者)
(管理人室等に使用する部分)
(9) 法人が、その所有する共同家屋(各独立部分が相当数含まれるものに限る。
)を貸家の用に供する場合において、
当該家屋の管理人の居住の用に供されている独立部分は当該家屋の共用部分に含めることができるものとする。(措
通旧47-11)
注 当該法人の従業員を当該家屋の管理人として居住させているときは、その居住の用に供されている独立部分は当該家屋の共用部分に含ま
れるものとする。
(特定再開発建築物等に高齢者向け優良賃貸住宅が含まれる場合)
(10) 法人が、十六《特定再開発建築物等の割増償却》に掲げる特定再開発建築物等の全部又は一部を取得した場合に
おいて、当該法人の取得した部分に高齢者向け優良賃貸住宅に該当する部分が含まれているときは、当該高齢者向け
-499-
第三章 第一節 第七款 十五《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
優良賃貸住宅部分については②の割増償却を適用し、それ以外の部分については十六の割増償却を適用することがで
きることに留意する。(措通旧47-12)
(資本的支出)
(11) ②の割増償却の適用を受けている高齢者向け優良賃貸住宅について資本的支出(増築に該当するものを除く。以
下(11)において同じ。)がされた場合には、当該高齢者向け優良賃貸住宅について②の割増償却の適用がある期間内に
限り、当該資本的支出に係る金額についても②の割増償却の適用があるものとする。(措通旧47-13・編者補正)
(割増償却の適用と償却不足額の繰越し)
(12) ②の割増償却は、青色申告書の提出の承認を受けていない法人についても適用があるが、青色申告書を提出しな
い場合には、償却不足額の繰越しは認められないことに留意する。(措通旧47-14)
(解散した法人から受け入れた減価償却資産の割増償却に係る残存適用期間の引継ぎ)
(13) 更生計画の定めるところにより設立された新法人(以下(13)において「新法人」という。
)が更生計画の定めると
ころにより減価償却資産を受け入れた場合には、解散した法人においてその資産につき適用を受けていた②の割増償
却については、たとえ適用期間が経過していないものであっても、新法人ではその適用がないことに留意する。
(基通
14-3-4参照)
(信託の信託財産に係る割増償却の適用)
(14) 受託者が、法人の信託財産(土地信託の信託財産又は当該信託財産に帰属する財産債務をいう。)として高齢者向
け優良賃貸住宅を取得し、又は高齢者向け優良賃貸住宅を新築して、これを賃貸の用に供した場合には、当該法人の
所得の金額の計算上損金の額に算入すべき当該高齢者向け優良賃貸住宅の償却費の計算については、②の割増償却を
適用することができる。
法人が、②の割増償却の適用を受けている高齢者向け優良賃貸住宅について土地信託(注2に掲げる土地信託をい
う。
)の設定をした場合において、当該高齢者向け優良賃貸住宅が当該設定後引き続き賃貸の用に供されているときも
同様とする。
(昭61直法2-6「3-21」・編者補正)
注1
(14)は、平成19年6月22日付課審1-16「『土地信託に関する所得税、法人税並びに相続税及び贈与税の取扱いについて』及び『信託
受益権が分割される土地信託に関する所得税、法人税、消費税並びに相続税及び贈与税の取扱いについて』の廃止について」により廃止
されたが、信託法の施行日(平成19年9月30日)前については、なおその適用がある。
(平19課審1-16、平成19年政令第231号)
注2 (14)の土地信託は、信託のうち次の(一)から(五)までに掲げる要件のすべてを満たすものをいう。
(一)
土地若しくは土地の上に存する権利(以下注2において「土地等」という。
)又は土地等及びその上にある建物その他の不動産を
信託財産とし、その管理、運用又は処分を主たる目的とする信託であること。
したがって、金銭のみを信託財産として設定する信託は、たとえ土地等の保有をその主たる目的とするものであってもこれに該当し
ないが、土地等の信託と建物等の建築のための金銭の信託とを併用するいわゆる包括信託は、これに該当するのであるから留意する。
(二) 委託者を受益者とする信託であること。
(三) 信託の利益を受ける権利が、次のいずれかに該当する場合を除き、その信託期間を通じて分割されないものであること。
イ
2以上の者が共同して一の信託を設定するため、信託の設定時においてその委託者の数に相当する口数の範囲で当該信託の利益を
受ける権利の分割が行われる場合
ロ
信託期間中に信託の受益者について相続の開始があったことにより、当該受益者の相続人(包括受遺者を含む。
)の数に相当する
口数の範囲で当該受益者の有していた信託の利益を受ける権利の分割が行われる場合
(四) 信託の利益を受ける権利の内容が、信託財産の収益を享受する権利と信託財産の元本を享受する権利とに区分されることのないも
のであること。
(五) 受託者を信託業務を営む銀行とする信託であること。
(高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却の計算)
(15) ②の割増償却は、当該割増償却の対象となる建物等について認められているのであるから、建物等で割増償却の
対象とならないものがあるときはもちろん、当該割増償却の対象となる建物等と種類及び耐用年数を同じくする他の
建物等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)-1・編者補正)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(16) ②の割増償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格事後設立をいう。)による移転に係る減価償却資産について②の適用があるかどうかは、
-500-
第三章 第一節 第七款 十五《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、②に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(16)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
(割増償却の残存適用期間の引継ぎ)
(17) 法人が、適格合併、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配により、②の適用を受けている高齢者向け優良賃
貸住宅の移転を受け、これを当該法人の賃貸の用に供した場合には、当該移転を受けた法人が供用日に当該高齢者向
け優良賃貸住宅を取得し、又は新築して、これを当該供用日に当該法人の賃貸の用に供したものとみなして、②を適
用する。この場合において、②に掲げるその用に供している期間は、当該移転の日から供用期間の末日までの期間内
で当該法人自らがその用に供している期間(目的外使用期間を除く。
)とする。(措法47旧②)
2 割増償却の明細書の添付
① サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却の明細書の添付
1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》の割増償却は、確定申告書等にサービス付き高齢者向け賃貸住
宅の償却限度額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。ただし、当該添付がない確定申
告書等の提出があった場合においても、その添付がなかったことにつき税務署長がやむを得ない事情があると認める場合
において、当該明細書の提出があったときは、この限りでない。(措法47③)
明細書には、
「サービス付高齢者向け賃貸住宅の割増償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
注
①は、平成23年度改正により改正された部分で、改正規定は、高齢者の居住の安定確保に関する法律等の一部を改正する法律の施行の日(平
成23年10月20日)以後に取得又は新築をするサービス付き高齢者向け賃貸住宅について適用され、平成23年10月19日以前に取得又は新築をした高
齢者向け優良賃貸住宅については、②による。
(平23改法附1Ⅸ、53⑫⑬)
(サービス付き高齢者向け賃貸住宅に係る証明書等の添付)
法人が、その取得し、又は新築した賃貸住宅につき1の①の割増償却の適用を受ける場合には、当該賃貸住宅につ
きその適用を受ける最初の事業年度において、次の表に掲げる書類を添付しなければならない。(措令29の4②、措規
20の20)
(一)
1の①に掲げるサービス付き高齢者向け賃貸住宅に係る高齢者の居住の安定確保に関する法律第6条第1項
《登録の申請》に規定する申請書の写し
(二) 都道府県知事の同法第7条第3項《登録の基準等》の登録をした旨を証する書類の写し
② 高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却の明細書の添付
1の②《高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却》の割増償却は、確定申告書等に高齢者向け優良賃貸住宅の償却限度額の
計算に関する明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。ただし、当該添付がない確定申告書等の提出があ
った場合においても、その添付がなかったことにつき税務署長がやむを得ない事情があると認める場合において、当該明
細書の提出があったときは、この限りでない。(措法47旧③)
明細書には、
「高齢者向け優良賃貸住宅等の割増償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
(高齢者向け優良賃貸住宅に係る証明書等の添付)
法人が、その取得し、又は新築した賃貸住宅につき1の②の割増償却の適用を受ける場合には、次の表の左欄に掲
げる事業年度の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる書類を添付しなければならない。(措令29の4旧②、措規20
の20旧②)
-501-
第三章 第一節 第七款 十五《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
イ
ロ
(一)
当該高齢者向け優良賃貸住宅に係る高齢者の居住の安定確保に関する
法律第30条第1項《供給計画の認定》の申請に関する書類の写し
都道府県知事の高齢者の居住の安定確保に関する法律第32条《計画の認
定の通知》の認定をした旨を証する書類の写し
1の②の割増償却の適用を
受ける最初の事業年度
ハ
地方公共団体の長の高齢者の居住の安定確保に関する法律第41条第1
項《整備に要する費用の補助》の補助を行った旨を証する書類の写し
都道府県知事の高齢者の居住の安定確保に関する法律第36条第1項《高
ニ
齢者向け優良賃貸住宅の目的外使用》の承認を受けていない旨を明らか
にする書類
1の②の割増償却の適用を
(二) 受ける各事業年度((一)に掲
げる事業年度を除く。)
都道府県知事の高齢者の居住の安定確保に関する法律第36条第1項の承認を
受けていない旨を明らかにする書類
-502-
第三章 第一節 第七款 十六《特定再開発建築物等の割増償却》
十六 特定再開発建築物等の割増償却
1 特定再開発建築物等の割増償却
青色申告書を提出する法人が、昭和60年4月1日から平成25年3月31日までの間に、特定再開発建築物等(次の表の①
から③までに掲げる建築物に係る建物及びその附属設備並びに④に掲げる構築物をいう。
)で新築されたものを取得し、又
は特定再開発建築物等を新築して、これを当該法人の事業の用に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1
の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるものをいう。〕により取得した当該特定再開発建築物等をその
事業の用に供した場合を除く。
)には、その事業の用に供した日(以下十六において「供用日」という。)以後5年以内の
日を含む各事業年度の当該特定再開発建築物等の償却限度額は、供用日以後5年以内(以下十六において「供用期間」と
いう。
)でその用に供している期間に限り、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転
する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定(二十三《特別償却不足額が
ある場合の償却限度額の計算の特例》の適用を受ける場合には、これを含む。)にかかわらず、当該特定再開発建築物等の
普通償却限度額(第六款の三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額〔二十三の1の(2)
《特別償却不足額の意義》に掲げる特別償却不足額〈以下1において「特別償却不足額」という。
〉又は二十三の2の(1)
《合併等特別償却不足額の意義》に掲げる合併等特別償却不足額〈以下1において「合併等特別償却不足額」という。
〉が
ある場合には、二十三の1《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表の①から③まで又は二十三の2《合併
等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表の①から③までにそれぞれ掲げる普通償却限度額に相当する金額〕
10
をいう。)と特別償却限度額(当該普通償却限度額の100〔当該特定再開発建築物等が次の表の②に掲げる建築物である場合
50
)との合計額(特別償却不足額又は合併等特別償却不足額がある場合には、これを加
には、100〕に相当する金額をいう。
算した金額)とする。(措法47の2①③)
特別償却限度額
特定再開発 特定再開発建 特定再開発建
10
50
特定再開発建築物等の特別償却不
建築物等の = 築物等の普通 + 築物等の普通 ×100又は100+
足額又は合併等特別償却不足額
償却限度額 償却限度額
償却限度額 都市再開発法第2条第6号《定義》に規定する施設建築物(以下①において「施設建築物」と
いう。
)のうち市街地の土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新に著しく資する建築
物として、地上階数4以上の中高層の耐火建築物(建築基準法第2条第9号の2《用語の定義》
に規定する耐火建築物をいう。②において同じ。)である施設建築物に該当するもの(次のイか
らハまでに掲げる部分を除く。
)(措法47の2③Ⅰ、措令29の5①)
都市再開発法第73条第1項《権利変換計画の内容》に規定する権利変換計画において同項
第3号に規定する宅地、借地権若しくは建築物に対応して同項第2号に規定する者に該当
する法人に与えるように定められた施設建築物の部分を当該法人が取得する場合におけ
イ
①
る当該部分又は同法第118条の7第1項《管理処分計画の内容》に規定する管理処分計画
において同項第3号に規定する宅地、借地権若しくは建築物の対償に代えて同項第2号に
施設建築物
規定する者に該当する法人が譲り受けるように定められた施設建築物の部分を当該法人
が取得する場合における当該部分
再開発会社(都市再開発法第50条の2第3項《施行の認可》
に規定する再開発会社をいう。)
が同法による市街地再開発事業を施行する場合において、同法第73条第1項に規定する権
ロ
利変換計画において施設建築物の部分を当該再開発会社に与えるように定められた場合
における当該再開発会社が取得する当該部分又は同法第118条の7第1項に規定する管理
処分計画において施設建築物の部分を当該再開発会社が譲り受けるように定められた場
合における当該再開発会社が取得する当該部分
ハ
施設建築物(イ及びロに掲げる部分を除く。)のうち法人が取得する部分であって住宅の
用に供する部分
都市再生特別措置法第25条《報告の徴収》に規定する認定計画(同法第19条の2第10項《整備
②
都市再生建築物
計画》の規定により公表された同法第19条の10第2項《民間都市再生事業計画の認定の特例》
に規定する整備計画を含む。)に基づいて行われる同法第20条第1項《民間都市再生事業計画の
認定》に規定する都市再生事業(イ《都市再生事業の要件》の(イ)及び(ロ)又は(イ)及び(ハ)
-503-
第三章 第一節 第七款 十六《特定再開発建築物等の割増償却》
の要件を満たすものに限る。)により整備される耐火建築物で当該都市再生事業に係る都市再生
特別措置法第23条《計画の認定の通知》に規定する認定事業者(ロにおいて「認定事業者」と
いう。
)に該当する法人が取得するものであることにつきロ《国土交通大臣の証明》により証明
がされたもの(措法47の2③Ⅱ、措令29の5②③、措規20の21②)
イ 都市再生事業の要件
(イ) 都市再生特別措置法第20条第1項《民間都市再生事業計画の認定》に規定する都市再
生事業の施行される土地の区域((ロ)において「事業区域」という。
)内に地上階数10以上
又は延べ面積が50,000平方メートル以上の建築物が整備されること。
(ロ) 事業区域内において整備される公共施設(都市再生特別措置法第2条第2項《定義》
に規定する公共施設をいう。)の用に供される土地の面積の当該事業区域の面積のうちに占
30
める割合が100以上であること。
(ハ) 都市再生特別措置法第29条第1項第1号《民間都市機構の行う都市再生事業支援業務》
に規定する都市の居住者等の利便の増進に寄与する施設の整備に要する費用の額(当該施
設に係る土地等〔土地又は土地の上に存する権利をいう。
〕の取得に必要な費用の額及び借
入金の利子の額を除く。
)が10億円以上であること。
ロ 国土交通大臣の証明
②の証明は、国土交通大臣の当該建築物が都市再生事業により整備される耐火建築物で認定
事業者に該当する法人が取得するものである旨を証する書類により証明がされたもの
高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律第17条第3項《特定建築物の建築等及
び維持保全の計画の認定》の認定を受けた計画(同法第18条第1項《特定建築物の建築等及び
維持保全の計画の変更》による変更の認定があったときは、その変更後のもの)に係る同法第
2条第17号《定義》に規定する特別特定建築物(以下③において「特別特定建築物」という。
)
のうち、次のイ及びロに掲げる要件(当該計画が特別特定建築物の増改築に係るもの〔以下③
において「増改築に係る計画」という。
〕である場合において、当該増改築に係る計画に係る特
別特定建築物〔その増改築に係る部分に限る。
〕に至る経路において既にロに掲げる昇降機が設
置されているときは、イに掲げる要件)を満たすもの(当該計画が増改築に係る計画である場
高齢者・身体障
③
合には、当該増改築に係る計画に係る特別特定建築物〔その増改築に係る部分に限る。
〕に限る。)
害者等対応建築 (措法47の2③Ⅲ、措令29の5④⑤)
物
当該計画に係る特別特定建築物の床面積(増改築に係る計画の場合にあっては、当該増改
イ
築に係る計画に記載された当該増改築に係る部分の床面積)が2,000平方メートル以上
50,000平方メートル未満であること。
当該計画に係る特別特定建築物に昇降機(その構造及び配置が高齢者、障害者等の移動等
ロ
の円滑化の促進に関する法律第17条第3項《特定建築物の建築等及び維持保全の計画の認
定》の認定に係る同項第1号に規定する基準に適合するものに限る。)が設置されている
こと。
注 上記の「増改築」とは、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令第9条《基準適合義務
の対象となる特別特定建築物の規模》に規定する増築又は改築をいう。
(措令29の5④かっこ書)
次のイに掲げる区域内に建築し、又は設置される雨水の有効利用又は地下への浸透を図るため
の雨水を貯留し、又は浸透する次のロに掲げる構築物(ロの(イ)に掲げる構築物と併せて設置
される滅菌装置及びろ過装置を含み、特定都市河川浸水被害対策法第9条《雨水浸透阻害行為
の許可》に規定する雨水浸透阻害行為に係る同法第10条第1項第3号《申請の手続》に規定す
④
雨水貯留・浸透
る対策工事により建築し、又は設置されるものを除く。)(措法47の2③Ⅳ、措令29の5⑥⑦、
施設
措規20の21①③)
(イ)
イ
首都圏整備法第2条第3項《定義》に規定する既成市街地及び同条第4項に規定
する近郊整備地帯
(ロ)
近畿圏整備法第2条第3項《定義》に規定する既成都市区域及び同条第4項に規
定する近郊整備区域
-504-
第三章 第一節 第七款 十六《特定再開発建築物等の割増償却》
(ハ)
中部圏開発整備法第2条第3項《定義》に規定する都市整備区域
(ニ)
最近の国勢調査の結果において人口が30万人以上とされた市の区域
(イ) 雨水を貯留する容量が300立方メートル(特定都市河川浸水被害対策法第2条第2
項《定義》に規定する特定都市河川流域において建築し、又は設置される同条第6項
に規定する雨水貯留浸透施設にあっては、100立方メートル)以上の規模のもの
ロ
(ロ) 土地の浸透性舗装(雨水を浸透する材料〔アスファルト又はブロックで、日本工
業規格〈工業標準化法第17条第1項《日本工業規格》に規定する日本工業規格をいう。〉
A5371に定める透水試験その他これに類する試験方法により測定した場合の透水係数
〈水が物質を浸透する速度をいう。
〉が毎秒100分の1センチメートル以上のもの〕によ
り土地を覆うことをいう。
)でその面積が5,000平方メートル以上の規模のもの
注1 ――線部分(上表②の本文に係る部分に限る。)は、平成24年度改正により追加された部分で、改正規定は、平成24年4月1日以後に取得又
は新築する特定再開発建築物等について適用される。
(平24改法附24⑥)
注2
――線部分(上表②のイの(ハ)に係る部分に限る。)は、都市再生特別措置法施行令等の一部を改正する政令(平成23年政令第225号)によ
り改正された部分で、改正規定は、平成23年7月25日から適用され、平成23年7月24日以前の適用については、
「第1号」とあるのは「第2号」
とする。(同令附1)
注3
1は、平成23年度改正により改正されており、改正規定は、平成23年6月30日以後に取得又は新築をする特定再開発建築物等について適用
され、平成23年6月29日以前に取得又は新築をした場合の適用については、上表①中「に該当するもの」とあるのは「が建築される施行地区
(都市開発法第2条第3号に規定する施行地区をいう。)において建築される施設建築物」と、上表②中「イ《都市再生事業の要件》の(イ)及
び(ロ)又は(イ)及び(ハ)の要件」とあるのは「イ《都市再生事業の要件》のいずれかの要件」と、上表③中「2,000平方メートル以上50,000
平方メートル未満」とあるのは「2,000平方メートル以上」とし、上表④中「5,000平方メートル以上」とあるのは「3,000平方メートル以上」
とする。(平23改措令附19⑦~⑩)
注4
平成23年度改正により、上表から次の都市再生整備建築物が除かれたが、平成23年6月29日以前に取得又は新築をした都市再生整備建築物
については、なお1の割増償却の適用がある。
なお、この場合の1の適用については、1の本文中「次の表の②に掲げる建築物」とあるのは「次の表の②又は注4に掲げる建築物」とす
る。(平23改法附53⑭、平23改措令附19⑥、平23改措規附9③)
都市再生特別措置法第67条《報告の徴収》に規定する認定整備事業計画に基づいて行われる同法第63条第1項《民間
都市再生整備事業計画の認定》に規定する都市再生整備事業(イ《都市再生整備事業の要件》に掲げる要件を満たす
ものに限る。)により整備される上表①に掲げる耐火建築物で当該都市再生整備事業に係る都市再生特別措置法第65
条《整備事業計画の認定の通知》に規定する認定整備事業者(ロにおいて「認定整備事業者」という。
)に該当する
法人が取得するものであることにつきロ《国土交通大臣の証明》により証明がされたもの(措法47の2③旧Ⅲ、措令
29の5旧④⑤、措規20の21旧③)
イ 都市再生整備事業の要件
(イ)
都市再生整備建築物
都市再生特別措置法第63条第1項に規定する都市再生整備事業の施行される土地の区域((ロ)において「整
備事業区域」という。
)の面積が0.5ヘクタール以上であること。
(ロ)
次のAからCまでに掲げる要件のいずれかを満たすこと。
A 整備事業区域内に地上階数8以上又は延べ面積が2万平方メートル以上の建築物が整備されること。
B 整備事業区域内において整備される公共施設(都市再生特別措置法第2条第2項に規定する公共施設をい
30
う。)の用に供される土地の面積の当該整備事業区域の面積のうちに占める割合が100以上であること。
C 居住者等利便増進施設整備費(上表②のイ《都市再生事業の要件》の(ハ)に掲げる費用の額をいう。)の額
が5億円以上であること。
ロ 国土交通大臣の証明
都市再生整備建築物の証明は、国土交通大臣の当該建築物が都市再生整備事業により整備される耐火建築物で認
定整備事業者に該当する法人が取得するものである旨を証する書類により証明がされたものとする。
注5
上表の①は、平成21年度改正により改正されており、平成21年3月31日以前に取得又は新築をした①に掲げる施設建築物については、①の
本文中「(以下①において「施設建築物」という。)のうち市街地の土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新に著しく資する建築物
は、地上階数4以上の中高層の耐火建築物(建築基準法第2条第9号の2《用語の定義》に規定する耐火建築物をいう。②の表において同じ。
)
である施設建築物が建築される施行地区(都市再開発法第2条第3号に規定する施行地区をいう。
)において建築される施設建築物(次のイか
らハまでに掲げる部分を除く。
)」とあるのは「(次のイからハまでに掲げる部分を除く。
)
」と、表の①のイ中「施設建築物」とあるのは「同法
第2条第6号に規定する施設建築物(以下①において「施設建築物」という。
)
」と、同表の②の本文中「耐火建築物」とあるのは「耐火建築
物(建築基準法第2条第9号の2《用語の定義》に規定する耐火建築物をいう。注4の表において同じ。
)」とする。
(平21改法附40⑭、改措令
附22⑩)
注6
注4の表は、平成19年度改正により改正されており、平成19年3月31日以前に取得した注4の表に掲げる耐火建築物については、注4の表
の本文中「当該都市再生整備事業に係る都市再生特別措置法第65条《整備事業計画の認定の通知》に規定する認定整備事業者(ロにおいて「認
定整備事業者」という。
)に該当する法人」及び注4の表のロ中「認定整備事業者に該当する法人」とあるのは次の(一)及び(二)に掲げる法人
-505-
第三章 第一節 第七款 十六《特定再開発建築物等の割増償却》
とする。(平19改措令附27⑨、措令29の5旧⑤)
(一) 当該都市再生整備事業に係る都市再生特別措置法第65条に規定する認定整備事業者((二)において「認定整備事業者」という。)に該
当する法人
(二)
認定整備事業者(認定整備事業計画に定めるところにより当該認定整備事業者と当該都市再生整備事業の施行される土地の区域内の
土地等〔土地又は土地の上に存する権利をいう。以下(二)において同じ。〕の取得に関する協定を締結した独立行政法人都市再生機構を含
む。
)に当該区域内の土地等の譲渡をし、当該譲渡をした土地等に代わるものとして当該認定整備事業者から当該都市再生整備事業により
当該区域内において整備された建築物を取得する法人
注7
上表の②は、平成19年度改正により改正されており、平成19年3月31日以前に取得した②に掲げる耐火建築物については、②の本文中「当
該都市再生事業に係る都市再生特別措置法第23条《計画の認定の通知》に規定する認定事業者(ロにおいて「認定事業者」という。)に該当す
る法人」及び②のロ中「認定事業者に該当する法人」とあるのは次の(一)及び(二)に掲げる法人とする。
(平19改措令附27⑧、措令29の5旧③)
(一) 当該都市再生事業に係る都市再生特別措置法第23条《計画の認定の通知》に規定する認定事業者(
(二)において「認定事業者」とい
う。)に該当する法人
(二)
認定事業者(②に掲げる認定計画に定めるところにより当該認定事業者と当該都市再生事業の施行される土地の区域内の土地等〔土
地又は土地の上に存する権利をいう。以下(二)において同じ。〕の取得に関する協定を締結した独立行政法人都市再生機構を含む。)に当
該区域内の土地等の譲渡をし、当該譲渡をした土地等に代わるものとして当該認定事業者から当該都市再生事業により当該区域内におい
て整備された建築物を取得する法人
注8
上表の③は、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令(平成18年政令第379号)により改正されており、平成18年12
月19日以前の③の適用については、③の本文中「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律第17条第3項《特定建築物の建築等
及び維持保全の計画の認定》の認定を受けた計画(同法第18条第1項《特定建築物の建築等及び維持保全の計画の変更》による変更の認定が
あったときは、その変更後のもの)に係る同法第2条第17号《定義》
」とあるのは「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建
築の促進に関する法律第8条《認定建築物の容積率の特例》に規定する計画に係る同法第2条第3号」と、③の表のロ中「高齢者、障害者等
の移動等の円滑化の促進に関する法律第17条第3項」とあるのは「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関す
る法律第6条第3項《計画の認定》
」と、③の注中「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令第9条《基準適合義務の対
象となる特別特定建築物の規模》」とあるのは「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律施行令第5条」
とする。(同令附1、6)
(特定再開発建築物等の範囲)
(1) 1の割増償却の適用を受けることができる特定再開発建築物等(以下十六において「特定再開発建築物等」とい
う。
)は、1に掲げる期間内に新築されたもので、かつ、新築後使用されたことのないものに限られるのであるから、
当該期間内に新築されたものであっても、新築後他の用に使用されていたもの又は他から取得した中古建築物等につ
いては適用がないことに留意する。
(措通47の2-1)
(特定再開発建築物等に該当する建物附属設備の範囲)
(2) 1に掲げる建物附属設備は、その特定再開発建築物等に係る事業計画に基づいて設置される建物附属設備に限ら
れる。
(措通47の2-2)
(併せて設置されるものの意義)
(3) 1の表の④により特定再開発建築物等に含まれることとなる機械及び装置は、一の計画に基づき構築物と併せて
設置されるものに限られるのであるから、当該構築物を取得してから相当期間を経過した後に設置したものはこれに
含まれないことに留意する。(措通47の2-3・編者補正)
(床面積の意義)
(4) 1の表の③の表のイに掲げる床面積は、建築基準法施行令第2条第1項第3号《面積、高さ等の算定方法》に規
定する床面積によるものとする。(措通47の2-7・編者補正)
(昇降機が設置されている建築物の範囲)
(5) 1の表の③の表のロに掲げる昇降機が設置されている特別特定建築物は、(一)及び(二)の階に停止するかごを備
えたエレベーターを、(一)の階ごとに一以上設置している建築物に限られることに留意する。
(措通47の2-4・編者
補正)
(一)
不特定かつ多数の者が利用し、又は主として高齢者、障害者等が利用する居室、車いす使用者用便房、車いす
使用者用駐車施設、車いす使用者用客室又は車いす使用者用浴室等がある階
(二) 直接地上へ通ずる出入口がある階
-506-
第三章 第一節 第七款 十六《特定再開発建築物等の割増償却》
注1 例えば、地上1階部分のみが不特定かつ多数の者に利用され、又は主に高齢者、障害者等に利用されることとされている建物が、高齢
者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律第17条第3項《特定建築物の建築等及び維持保全の計画の認定》の認定を受けた計画
(同法第18条第1項《特定建築物の建築等及び維持保全の計画の変更》の規定による変更の認定があったときは、その変更後のもの)に
係る特別特定建築物に該当する場合であっても、当該建物に係るエレベーターは1の表の③の表のロに掲げる昇降機に該当しないことか
ら、当該建物については、1の割増償却の適用がないことに留意する。
注2 1の表の③の表のロに掲げる昇降機は、次の表の左欄に掲げる区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる事項に適合するものであるこ
とに留意する。
次の表の左欄に掲げるエレベーターごとにそれぞれ同表の右欄に掲げる事項
高齢者、障害者等が円滑に利用できるようにするために誘導すべき建
(5)の本文の一以
(一)
イ
上設置すべきこと
不特定かつ多数の者が利用 築物特定施設の構造及び配置に関する基準を定める省令(以下注2に
おいて「基準省令」という。
)第7条第5項及び第6項《エレベーター》
するエレベーター
に規定する事項
とされるエレベー
ター
ロ
主として高齢者、障害者等が
利用するエレベーター
基準省令第18条《特別特定建築物に関する読替え》により読み替えて
適用される基準省令第7条第3項に規定する事項及び同条第6項(視
覚障害者が利用するエレベーターに限る。
)に規定する事項
次の表の左欄に掲げるエレベーターごとにそれぞれ同表の右欄に掲げる事項
(一)のエレベータ
イ
(二) ー 以 外 の エ レ ベ ー
ター
ロ
不特定かつ多数の者が利用 基準省令第18条により読み替えて適用される基準省令第7条第2項に
するエレベーター
規定する事項及び同条第4項に規定する事項
主として高齢者、障害者等が 基準省令第18条により読み替えて適用される基準省令第7条第2項に
利用するエレベーター
規定する事項
(建物の一部が要件該当特定建築物である場合の取扱い)
(6) 一の建物が1の表の③に掲げる特別特定建築物(以下(6)において「要件該当特定建築物」という。
)に該当する
部分と要件該当特定建築物以外の部分から成っている場合には、当該要件該当特定建築物に該当する部分についての
み1の割増償却の適用があることに留意する。
(措通47の2-5・編者補正)
(用途変更等があった場合の適用)
(7) 1の割増償却の適用を受けた建築物につき用途変更等があった場合には、その用途変更等があった都度当該建築
物が1の表のそれぞれに掲げる要件に該当するかどうかを判定することに留意する。(措通47の2-6)
注 用途変更等があったことにより1の割増償却の適用がないこととなるのは、その用途変更等があった月以後となることに留意する。
(2以上の建築物に該当する場合の適用)
(8) 1の割増償却を適用する場合において、当該建築物が1の表の①から④までの2以上の建築物に該当するもので
あるときは、当該法人の選択により、当該2以上のいずれかの建築物にのみ該当するものとして、1の割増償却を適
用する。(措法47の2⑤、措令29の5⑧)
(特定再開発建築物等にサービス付き高齢者向け賃貸住宅又は高齢者向け優良賃貸住宅が含まれる場合)
(9) 法人が、特定再開発建築物等の全部又は一部を取得した場合において、当該法人の取得した部分にサービス付き
高齢者向け賃貸住宅又は高齢者向け優良賃貸住宅に該当する部分が含まれているときは、当該サービス付き高齢者向
け賃貸住宅又は高齢者向け優良賃貸住宅部分については十六の1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
又は同1の②《高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却》の割増償却を適用し、それ以外の部分については1の割増償却
を適用することができることに留意する。(措通47-12・編者補正)
(資本的支出)
(10) 1の割増償却の適用を受けている特定再開発建築物等について資本的支出(増築に該当するものを除く。以下(10)
において同じ。)がされた場合には、当該特定再開発建築物等について1の割増償却の適用がある期間内に限り、当該
資本的支出に係る金額についても1の割増償却の適用があるものとする。
(措通47の2-8)
注 1の表の③に掲げる増改築に係る計画に係る特別特定建築物については、1の表の③に掲げる要件を満たす必要があることに留意する。
(解散した法人から受け入れた減価償却資産の割増償却に係る残存適用期間の引継ぎ)
(11) 更生計画の定めるところにより設立された新法人(以下(11)において「新法人」という。
)が更生計画の定めると
-507-
第三章 第一節 第七款 十六《特定再開発建築物等の割増償却》
ころにより減価償却資産を受け入れた場合には、解散した法人においてその資産につき適用を受けていた1の割増償
却については、たとえ適用期間が経過していないものであっても、新法人ではその適用がないことに留意する。
(基通
14-3-4参照)
(信託の信託財産に係る割増償却の適用)
(12) 受託者が、法人(青色申告書を提出する法人に限る。
)の信託財産(土地信託の信託財産又は当該信託財産に帰属
する財産債務をいう。)として1に掲げる特定再開発建築物等で新築されたものを取得し、又は特定再開発建築物等を
新築して、これを当該法人が事業の用に供した場合には、当該法人の所得の金額の計算上損金の額に算入すべき当該
特定再開発建築物等の償却費の計算については、1の割増償却を適用することができる。
(昭61直法2-6「3-23」)
注1
(12)は、平成19年6月22日付課審1-16「『土地信託に関する所得税、法人税並びに相続税及び贈与税の取扱いについて』及び『信託
受益権が分割される土地信託に関する所得税、法人税、消費税並びに相続税及び贈与税の取扱いについて』の廃止について」により廃止
されたが、信託法の施行日(平成19年9月30日)前については、なおその適用がある。
(平19課審1-16、平成19年政令第231号)
注2 (12)の土地信託は、信託のうち次の(一)から(五)までに掲げる要件のすべてを満たすものをいう。
土地若しくは土地の上に存する権利(以下注2において「土地等」という。)又は土地等及びその上にある建物その他の不動産を
信託財産とし、その管理、運用又は処分を主たる目的とする信託であること。
(一) したがって、金銭のみを信託財産として設定する信託は、たとえ土地等の保有をその主たる目的とするものであってもこれに該当
しないが、土地等の信託と建物等の建築のための金銭の信託とを併用するいわゆる包括信託は、これに該当するのであるから留意
する。
(二) 委託者を受益者とする信託であること。
信託の利益を受ける権利が、次のイ又はロのいずれかに該当する場合を除き、その信託期間を通じて分割されないものであること。
イ
(三)
ロ
(四)
2以上の者が共同して一の信託を設定するため、信託の設定時においてその委託者の数に相当する口数の範囲で当該信託の
利益を受ける権利の分割が行われる場合
信託期間中に信託の受益者について相続の開始があったことにより、当該受益者の相続人(包括受遺者を含む。)の数に相
当する口数の範囲で当該受益者の有していた信託の利益を受ける権利の分割が行われる場合
信託の利益を受ける権利の内容が、信託財産の収益を享受する権利と信託財産の元本を享受する権利とに区分されることのないも
のであること。
(五) 受託者を信託業務を営む銀行とする信託であること。
(特定再開発建築物等の割増償却の計算)
(13) 1の割増償却は、当該割増償却の対象となる建物等について認められているのであるから、建物等で割増償却の
対象とならないものがあるときはもちろん、当該割増償却の対象となる建物等と種類及び耐用年数を同じくする他の
建物等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(14)
1の割増償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(14)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受けるこ
とができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの法
人においても、二の1の適用を受けることができない。
(割増償却の残存適用期間の引継ぎ)
(15) 青色申告書を提出する法人が、適格合併、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配(以下(15)において「適格
合併等」という。
)により、1の適用を受けている特定再開発建築物等の移転を受け、これを当該法人の事業(当該適
格合併等に係る被合併法人、分割法人、現物出資法人又は現物分配法人が当該特定再開発建築物等をその用に供して
-508-
第三章 第一節 第七款 十六《特定再開発建築物等の割増償却》
いた事業と同一の事業に限る。
)の用に供した場合には、当該移転を受けた法人が1の供用日に当該特定再開発建築物
等を取得し、又は新築して、これを当該供用日に当該法人の事業の用に供したものとみなして、1を適用する。この
場合において、1に掲げるその用に供している期間は、当該移転の日から供用期間の末日までの期間内で当該法人自
らがその用に供している期間とする。
(措法47の2②)
2 割増償却の明細書の添付
1《特定再開発建築物等の割増償却》の割増償却は、確定申告書等に特定再開発建築物等の償却限度額の計算に関する
明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。ただし、1の割増償却の適用については、当該添付がない確定
申告書等の提出があった場合においても、その添付がなかったことにつき税務署長がやむを得ない事情があると認める場
合において、当該明細書の提出があったときは、この限りでない。(措法47の2④、43②)
明細書には、「特定再開発建築物等の割増償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
(特定再開発建築物等に係る証明書等の添付)
法人が、その取得し、又は新築した建築物につき1の割増償却の適用を受ける場合には、当該建築物につき1の割
増償却の適用を受ける最初の事業年度の確定申告書に次の表の左欄に掲げる建築物又は構築物の区分に応じそれぞれ
同表の右欄に掲げる書類を添付しなければならない。(措法47の2⑤、措令29の5⑨、措規20の21④)
当該建築物に係る建築基準法第6条第1項《建築物の建築等に関する申請及び確認》
に規定する確認済証(以下2において「確認済証」という。
)の写し及び同法第7条第
(一) 施設建築物
5項《建築物に関する完了検査》に規定する検査済証(以下2において「検査済証」
という。)の写し
次のイ及びロに掲げる書類
(二) 都市再生建築物
イ
当該建築物に係る確認済証及び検査済証の写し
ロ
1の表の②のロ《国土交通大臣の証明》に掲げる国土交通大臣の証する書類
当該建築物に係る確認済証(当該建築物の建築の計画につき高齢者、障害者等の移動等
の円滑化の促進に関する法律第17条第7項《特定建築物の建築等及び維持保全の計画の
変更》の規定により同項の確認を受けたものとみなされる場合には、当該建築物に係る
(三)
高齢者・身体障害者
同条第4項の確認の申請書)の写し、検査済証の写し、高齢者、障害者等の移動等の円
等対応建築物
滑化の促進に関する法律施行規則第8条《特定建築物の建築等及び維持保全の計画の認
定の申請》に規定する申請書の写し及び高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関
する法律第2条第20号《定義》に規定する所管行政庁の同法第17条第3項の認定をした
旨を証する書類の写し
次のイ及びロに掲げる書類(当該構築物が1の表の④のロの(ロ)に掲げる構築物であ
る場合には、当該構築物に関する工事用の図面及び仕様書並びに当該構築物の材料が
同(ロ)に掲げる材料であることを明らかにする書類)
(四) 雨水貯留・浸透施設
イ
ロ
当該構築物に係る確認済証及び検査済証の写し
当該構築物の建築基準法第2条第12号《用語の定義》に規定する設計図書の写
し
注1 平成23年6月29日以前に取得又は新築をした上表の(一)に掲げる施設建築物については、1の割増償却を受ける最初の事業年度の確定
申告書に、次に掲げる書類を添付しなければならない。
(平23改法附53⑭、措規20の21⑤旧Ⅰ)
次のイ及びロに掲げる書類(当該建築物が中高層耐火建築物〔1の表の①に掲げる地上階数4以上の中高層の
耐火建築物をいう。以下注1において同じ。
〕である場合には、イに掲げる書類)
イ
施設建築物
当該建築物に係る確認済証の写し及び検査済証の写し
当該建築物に係る都市再開発法による市街地再開発事業につき同法第7条の9第1項《施行の認可》、
第11条第1項若しくは第3項《認可》
、第50条の2第1項《施行の認可》
、第51条第1項《施行規程及び
ロ
事業計画の決定等》又は第58条第1項《施行規程及び事業計画の認可等》の規定による認可をした都道
府県知事又は国土交通大臣の当該建築物が建築される施行地区(同法第2条第3号《定義》に規定する
施行地区をいう。
)内において中高層耐火建築物である施設建築物(同法第2条第6号に規定する施設
-509-
第三章 第一節 第七款 十六《特定再開発建築物等の割増償却》
建築物をいう。
)が建築されることを証する書類
注2 平成23年6月29日以前に取得又は新築をした1の注4に掲げる都市再整備建築物については、1の割増償却の適用を受ける最初の事業
年度の確定申告書に、次に掲げる書類を添付しなければならない。(平23改法附53⑭、平23改措令附19⑥、平23改措規附9③、措規20の
21⑤旧Ⅲ)
次のイ及びロに掲げる書類
都市再生整備建築物
イ
当該建築物に係る確認済証及び検査済証の写し
ロ
1の注4の表のロ《国土交通大臣の証明》に掲げる国土交通大臣の証する書類
注3 平成21年3月31日以前に取得又は新築をした1の注5に掲げる施設建築物については、1の割増償却を受ける最初の事業年度の確定申
告書に、次に掲げる書類を添付しなければならない。(平21改法附40⑭、改措令附22⑩、改措規附8③、措規20の21⑤旧Ⅰ)
施設建築物
当該建築物に係る確認済証の写し及び検査済証の写し
-510-
第三章 第一節 第七款 十七《倉庫用建物等の割増償却》
十七 倉庫用建物等の割増償却
1 倉庫用建物等の割増償却
青色申告書を提出する法人で、流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律第4条第1項《総合効率化の計画の認
定》に規定する認定を受けたもの又は同法第7条第1項《特定流通業務施設の確認》に規定する確認を受けたものが、昭
和49年4月1日から平成25年3月31日までの間に、物資の流通の拠点区域として(1)《物資流通拠点区域》に掲げる区域
(以下十七において「物資流通拠点区域」という。)内において、倉庫業法第2条第2項《定義》に規定する倉庫業の用に
供する倉庫用の建物(その附属設備を含む。以下十七において同じ。
)又は構築物のうち次の表の左欄の区分に応じてそれ
ぞれ右欄に掲げるもの(流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律第5条第2項《総合効率化計画の変更等》に規
定する認定総合効率化計画に記載された同法第2条第3号《定義》に規定する特定流通業務施設であるものに限る。
)であ
って、建築基準法第2条第9号の2《用語の定義》に規定する耐火建築物又は同条第9号の3に規定する準耐火建築物に
該当するもの(同表の①に掲げるものにあっては耐火建築物に該当するものに限る。以下十七において「倉庫用建物等」
という。)でその建設の後使用されたことのないものを取得し、又は倉庫用建物等を建設して、これを当該法人の事業の用
に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるも
のをいう。
〕により取得した当該倉庫用建物等をその事業の用に供した場合を除く。)には、その事業の用に供した日(以
下十七において「供用日」という。
)以後5年以内の日を含む各事業年度の当該倉庫用建物等の償却限度額は、供用日以後
5年以内(以下十七において「供用期間」という。)でその用に供している期間に限り、第六款の三の1《償却費等の損金
算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度
額の計算の規定(二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算の特例》の適用を受ける場合には、これを含む。)
にかかわらず、当該倉庫用建物等の普通償却限度額(第六款の三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度
額に相当する金額〔二十三の1の(2)《特別償却不足額の意義》に掲げる特別償却不足額〈以下1において「特別償却不
足額」という。〉又は二十三の2の(1)《合併等特別償却不足額の意義》に掲げる合併等特別償却不足額〈以下1において
「合併等特別償却不足額」という。
〉がある場合には、二十三の1《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表
の①から③まで又は二十三の2《合併等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表の①から③までにそれぞれ
10
掲げる普通償却限度額に相当する金額〕をいう。)と特別償却限度額(当該普通償却限度額の100に相当する金額をいう。)
との合計額(特別償却不足額又は合併等特別償却不足額がある場合には、これを加算した金額)とする。
(措法48①、措令
29の6②、措規20の22)
特別償却限度額
10
倉庫用建物等 倉庫用建物等の 倉庫用建物等の
倉庫用建物等の特別償却不足額
×100 +
=
+
の償却限度額 普通償却限度額 普通償却限度額
又は合併等特別償却不足額
資 産
要 件
①の国土交通大臣が財務大臣と協議して定める要件は、次のイからニまでのとおりであ
る。
(平成21年国土交通省告示第375号)
床面積が3,000平方メ
ートル以上で階数が
当該普通倉庫が次の(イ)及び(ロ)に掲げる設備(当該普通倉庫がランプウェイ構
2以上の普通倉庫で
造を有するものである場合には、(ロ)に掲げる設備)を有するものであること。
あって国土交通大臣
)
(イ) エレベーター(最大積載荷重が2トン以上のものに限る。
が財務大臣と協議し
次のAからCまでに掲げるいずれかの設備
て定める右の「要件」
①
垂直型連続運搬装置(四隅のチェーンにより駆動するもののうち、最
欄に掲げる要件に該
A
当するもの
注 国土交通大臣は、右
欄に掲げる要件を定
めたときは、これを告
示する。(措令29の6
大積載荷重が1パレット当たり0.5トン以上のもの又は3以上の階に
貨物を運搬するものに限る。③において同じ。
)
イ
(ロ)
電動式密集棚装置(遠隔集中制御により保管棚の移動を行うもののう
B
ち、当該保管棚が三段組以上で、かつ、その設置床面積が165平方メ
ートル以上であるものに限る。②及び③において同じ。
)
⑤)
C
自動化保管装置(遠隔集中制御により貨物の出し入れを行うもののう
ち、走行速度が毎分60メートル以上、昇降速度が毎分10メートル以上
-511-
第三章 第一節 第七款 十七《倉庫用建物等の割増償却》
で、かつ、フォーク速度が毎分20メートル以上であるスタッカークレ
ーン〔インバーター方式の制御装置を有するものに限る。〕を有する
ものに限る。②及び③において同じ。
)
当該普通倉庫が次の(イ)及び(ロ)に掲げる機能を有するものであること。
情報交換機能(荷主その他の関係者との間で貨物の入庫、出庫、在庫その他
(イ) の貨物に関する情報を電子的に交換する機能をいう。以下④までにおいて同
じ。
)
ロ
貨物保管場所管理機能(貨物の保管場所に関する情報を電子的に管理し、帳
(ロ) 票、電灯表示ランプその他の方法により当該保管場所に関する情報を表示す
る機能をいう。以下④までにおいて同じ。)
ハ
ニ
当該普通倉庫の貨物の搬出入場所の前面に奥行15メートル以上の空地が確保され
ていること。
当該普通倉庫用の建物内に流通加工の用に供する空間が設けられているものであ
ること。
床 面 積 が 1 ,5 0 0平 方
メートル以上で階数
が1の普通倉庫(柱
②の国土交通大臣が財務大臣と協議して定める要件は、次のイからニまでのとおりであ
及びはりが鉄骨造で
る。
(平成21年国土交通省告示第375号)
あるものに限る。
)で
あって国土交通大臣
が財務大臣と協議し
②
イ
ロ
て定める右の「要件」
欄に掲げる要件に該
当するもの
ハ
注 国土交通大臣は、右
欄に掲げる要件を定
ニ
めたときは、これを告
当該普通倉庫が電動式密集棚装置又は自動化保管装置を有するものであること。
当該普通倉庫が情報交換機能及び貨物保管場所管理機能を有するものであるこ
と。
当該普通倉庫の貨物の搬出入場所の前面に奥行15メートル以上の空地が確保され
ていること。
当該普通倉庫用の建物内に流通加工の用に供する空間が設けられているものであ
ること。
示する。(措令29の6
⑤)
③の国土交通大臣が財務大臣と協議して定める要件は、次のイからニまでのとおりであ
容 積 が 3, 0 00 立 方 メ
る。
(平成21年国土交通省告示第375号)
ートル以上の冷蔵倉
当該冷蔵倉庫が次の(イ)及び(ロ)に掲げる設備を有するものであること。
庫であって国土交通
大臣が財務大臣と協
イ
議して定める右の
③
件に該当するもの
ロ
欄に掲げる要件を定
めたときは、これを告
示する。(措令29の6
ハ
⑤)
ニ
④
強制送風式冷蔵装置(圧縮機を駆動する電動機の定格出力が3.7キロワット
以上のものに限る。
)
(ロ) 垂直型連続運搬装置、電動式密集棚装置又は自動化保管装置
「要件」欄に掲げる要
注 国土交通大臣は、右
(イ)
当該冷蔵倉庫が情報交換機能及び貨物保管場所管理機能を有するものであるこ
と。
当該冷蔵倉庫の貨物の搬出入場所の前面に奥行15メートル以上の空地が確保され
ていること。
当該冷蔵倉庫用の建物内に流通加工の用に供する空間が設けられているものであ
ること。
容 積 が 6, 0 00 立 方 メ
④の国土交通大臣が財務大臣と協議して定める要件は、次のイからニまでのとおりであ
ートル以上の貯蔵槽
る。
(平成21年国土交通省告示第375号)
倉庫((1)の表の
(二)に掲げる特定臨
イ
当該貯蔵槽倉庫が次の(イ)から(ハ)までに掲げる設備を有するものであること。
-512-
第三章 第一節 第七款 十七《倉庫用建物等の割増償却》
港地区内において倉
貨物搬入用自動運搬機(荷揚げ能力が毎時300トン以上のもののうち、自動
(イ)
庫業の用に供するも
のに限る。
)であって
検量機構を有するものに限る。
)
)
(ロ) 貨物搬出用自動運搬機(自動検量機構を有するものに限る。
国土交通大臣が財務
大臣と協議して定め
くん蒸ガス循環装置(臭化メチルの投薬後2時間以内に当該臭化メチルを均
(ハ)
一化するものに限る。)
る右の「要件」欄に
掲げる要件に該当す
当該貯蔵槽倉庫のくん蒸ガス保有力(貯蔵槽倉庫の容積の1立方メートルにつき
るもの
ロ
臭化メチルを10グラム使用した場合の48時間後における当該臭化メチルの残存率
注 国土交通大臣は、右
をいう。)が55パーセント以上であること。
欄に掲げる要件を定
めたときは、これを告
当該貯蔵槽倉庫が情報交換機能及び貨物保管場所管理機能を有するものであるこ
ハ
示する。(措令29の6
と。
⑤)
当該貯蔵槽倉庫の貨物の搬出場所の前面に奥行15メートル以上の空地が確保され
ニ
ていること。
注 平成21年3月31日以前に取得又は建設をした倉庫用建物等については、1の表は次による。
(平21改措令附22⑪、平21改措規附1、措令29の6
旧②、措規20の22旧①~④)
資 産
要 件
イ
当該普通倉庫が次の(イ)及び(ロ)に掲げる設備(当該普通倉庫がランプウェイ構造を有するものであ
る場合には、(ロ)に掲げる設備)を有するものであること。
(措規20の22旧①Ⅰ)
(イ)
エレベーター(最大積載荷重が2トン以上のものに限る。
)
次のAからCまでに掲げるいずれかの設備
垂直型連続運搬装置(四隅のチェーンにより駆動するもののうち、最大積載荷重が1パ
A
レット当たり0.5トン以上のもの又は3以上の階に貨物を運搬するものに限る。③にお
いて同じ。
)
電動式密集棚装置(遠隔集中制御により保管棚の移動を行うもののうち、当該保管棚が
(ロ)
B
び③において同じ。
)
床 面 積 が 3,000 平 方 メ
自動化保管装置(遠隔集中制御により貨物の出し入れを行うもののうち、走行速度が毎
ートル以上で階数が2
①
三段組以上で、かつ、その設置床面積が165平方メートル以上であるものに限る。②及
以上の普通倉庫であっ
C
分60メートル以上、昇降速度が毎分10メートル以上で、かつ、フォーク速度が毎分20
て右の「要件」欄に掲
メートル以上であるスタッカークレーン〔インバーター方式の制御装置を有するものに
げる要件に該当するも
限る。
〕を有するものに限る。②及び③において同じ。
)
の
ロ
当該普通倉庫が次の(イ)及び(ロ)に掲げる機能を有するものであること。
(措規20の22旧①Ⅱ)
(イ)
情報交換機能(荷主その他の関係者との間で貨物の入庫、出庫、在庫その他の貨物に関する情
報を電子的に交換する機能をいう。以下④までにおいて同じ。
)
貨物保管場所管理機能(貨物の保管場所に関する情報を電子的に管理し、帳票、電灯表示ラン
(ロ)
プその他の方法により当該保管場所に関する情報を表示する機能をいう。以下④までにおいて
同じ。
)
ハ
当該普通倉庫の貨物の搬出入場所の前面に奥行15メートル以上の空地が確保されていること。(措規
20の22旧①Ⅲ)
ニ
当該普通倉庫用の建物内に流通加工の用に供する空間が設けられているものであること。(措規20の
22旧①Ⅳ)
床 面 積 が 1,500 平 方 メ
イ 当該普通倉庫が電動式密集棚装置又は自動化保管装置を有するものであること。
(措規20の22旧②Ⅰ)
ートル以上で階数が1
ロ 当該普通倉庫が情報交換機能及び貨物保管場所管理機能を有するものであること。(措規20の22旧②
の普通倉庫(柱及びは
②
りが鉄骨造であるもの
に限る。)であって右の
「要件」欄に掲げる要件
に該当するもの
③
容積が3,000立方メート
Ⅱ)
ハ 当該普通倉庫の貨物の搬出入場所の前面に奥行15メートル以上の空地が確保されていること。(措規
20の22旧②Ⅲ)
ニ 当該普通倉庫用の建物内に流通加工の用に供する空間が設けられているものであること。(措規20の
22旧②Ⅳ)
イ 当該冷蔵倉庫が次の(イ)及び(ロ)に掲げる設備を有するものであること。
(措規20の22旧③Ⅰ)
-513-
第三章 第一節 第七款 十七《倉庫用建物等の割増償却》
ル以上の冷蔵倉庫であ
(イ)
強制送風式冷蔵装置(圧縮機を駆動する電動機の定格出力が3.7キロワット以上のものに限る。
)
(ロ)
垂直型連続運搬装置、電動式密集棚装置又は自動化保管装置
って右の「要件」欄に掲
げる要件に該当するも
の
ロ 当該冷蔵倉庫が情報交換機能及び貨物保管場所管理機能を有するものであること。(措規20の22旧③
Ⅱ)
ハ 当該冷蔵倉庫の貨物の搬出入場所の前面に奥行15メートル以上の空地が確保されていること。(措規
20の22旧③Ⅲ)
ニ 当該冷蔵倉庫用の建物内に流通加工の用に供する空間が設けられているものであること。(措規20の
22旧③Ⅳ)
イ 当該貯蔵槽倉庫が次の(イ)から(ハ)までに掲げる設備を有するものであること。(措規20の22旧④Ⅰ)
(イ)
容 積 が 6,000 立 方 メ ー
トル以上の貯蔵槽倉庫
(ロ)
((1)の表の(二)に掲
げる特定臨港地区内に
④
(ハ)
おいて倉庫業の用に供
するものに限る。)であ
って右の「要件」欄に
掲げる要件に該当する
貨物搬入用自動運搬機(荷揚げ能力が毎時300トン以上のもののうち、自動検量機構を有するも
のに限る。
)
貨物搬出用自動運搬機(自動検量機構を有するものに限る。
)
くん蒸ガス循環装置(臭化メチルの投薬後2時間以内に当該臭化メチルを均一化するものに限
る。
)
ロ 当該貯蔵槽倉庫のくん蒸ガス保有力(貯蔵槽倉庫の容積の1立方メートルにつき臭化メチルを10グラ
ム使用した場合の48時間後における当該臭化メチルの残存率をいう。)が55パーセント以上であること。
(措規20の22旧④Ⅱ)
ハ 当該貯蔵槽倉庫が情報交換機能及び貨物保管場所管理機能を有するものであること。(措規20の22旧
もの
④Ⅲ)
ニ 当該貯蔵槽倉庫の貨物の搬出場所の前面に奥行15メートル以上の空地が確保されていること。(措規
20の22旧④Ⅳ)
(物資流通拠点区域)
(1) 1《倉庫用建物等の割増償却》に掲げる物資流通拠点区域は、次に掲げる区域又は地区とする。
(措法48④、措令
29の6①)
(一)
道路法第3条第1項《道路の種類》に掲げる高速自動車国道及びこれに類する道路の周辺の地域のうち物資の
流通の拠点となる区域として国土交通大臣が財務大臣と協議して指定する区域
特定臨港地区(関税法第2条第1項第11号《定義》に規定する開港の区域を地先水面とする地域において定め
(二) られた港湾法第2条第4項《定義》に規定する臨港地区のうち輸出入に係る貨物の流通の拠点となる地区とし
て国土交通大臣が財務大臣と協議して指定する地区をいう。
)
注1 (1)は、平成23年度改正により改正されており、改正規定は、平成23年6月30日以後に取得又は建設をする倉庫用建物等について適用
され、平成23年6月29日以前に取得又は建設をする倉庫用建物等については、上表の(二)中「臨港地区のうち輸出入に係る貨物の流通の
拠点となる地区として国土交通大臣が財務大臣と協議して指定する地区をいう」とあるのは「臨港地区をいう」とする。
(平23改措令附
19⑪)
注2 平成23年度改正により物資流通拠点区域から次の区域が除かれたが、平成23年6月29日以前に取得又は建設をする倉庫用建物等につい
ては、なお物資流通拠点区域に含まれる。
(平23改措令附19⑪)
次のイからハまでに掲げる要件を満たす鉄道貨物駅(流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律第2条第3号《定義》の鉄道の
貨物駅をいう。以下注2において同じ。)の周辺の地域のうち物資の流通の拠点となる区域として国土交通大臣が財務大臣と協議して
指定する区域(措令29の6旧①Ⅱ、措規20の22旧①、旧②)
イ
ロ
大型コンテナ(長さ、幅及び高さがそれぞれ9メートル以上、2.4メートル以上及び2.5メートル以上であるコンテナをいう。)
の積卸しのための車両及び運搬具(当該鉄道貨物駅で専ら使用されるものに限る。)が配置されていること。
着発線荷役方式(本線路上にある貨車に貨物の積卸しをする荷役の方式をいう。)のための設備が整備されていること。
鉄道と高速自動車国道等(道路法第3条第1項に掲げる高速自動車国道及びこれに類する道路の周辺の地域をいう。)との間
ハ
を結節する区域内に立地する鉄道貨物駅のうち、高速自動車国道等と高速自動車国道等以外の道路とを連結する施設が、10キ
ロメートル以内の区域に存在し、かつ、5キロメートル以内の区域に存在しないものであること。
注3 注2の表は、平成21年度改正により追加されたもので、平成21年4月1日以後に取得又は建設をする倉庫用建物等について適用される。
(平21改措令附22⑪)
注4 国土交通大臣は、(一)により区域若しくは地区を指定したときは、これを告示する。
(措令29の6⑤)
なお、(一)により指定された物資流通拠点区域は、次のとおりである。
-514-
第三章 第一節 第七款 十七《倉庫用建物等の割増償却》
(平成21年国土交通省告示第374号〔最終改正平成24年第368号〕の別表一)
次の(一)及び(二)に掲げる道路(道路法第2条第1項《用語の定義》に規定する道路をいう。以下注2において同じ。
)とそれ以外の
道路とを連結する施設からの距離が5キロメートル以内である区域
(一)
道路法第3条第1号《道路の種類》に規定する高速自動車国道(供用の開始がないものを除く。
)
次の1から74までに掲げる道路のうち道路法第48条の4《自動車専用道路との連結の制限》に規定する自動車専用道路に該当
するもの
番号
1
2
3
旭川紋別自動車道(一般国道450号のうち北海道上川郡比布町蘭留北八線から同道紋別郡遠軽町丸瀬布南丸までの区
間の道路をいう。
)
深川留萌自動車道(一般国道233号のうち深川市音江町字向陽から留萌市大字留萌村字幌糠までの区間の道路をい
う。
)
帯広広尾自動車道(一般国道236号のうち北海道河西郡芽室町北明西七線から同郡中札内村協和東三線までの区間の
道路をいう。
)
4
日高自動車道(一般国道235号のうち苫小牧市植苗から北海道沙流郡日高町字平賀までの区間の道路をいう。
)
5
黒松内新道(一般国道5号のうち北海道寿都郡黒松内町字東川から同町字白井川までの区間の道路をいう。
)
6
7
8
9
10
(二)
道 路
第二みちのく有料道路(青森県道八戸野辺地線のうち青森県上北郡下田町から同県同郡六戸町大字犬落瀬までの区
間の道路をいう。
)
百石道路(一般国道45号のうち八戸市大字市川町から青森県上北郡下田町までの区間の道路をいう。
)
琴丘能代道路(一般国道7号のうち秋田県山本郡三種町鹿渡字室ヶ沢から能代市二ツ井町切石字烏坂までの区間の
道路をいう。
)
本荘大曲道路(一般国道105号のうち大仙市内小友字中伊岡から同市和合字田中までの区間の道路及び由利本荘市大
谷字鍋倉から同市米坂字大平沢までの区間の道路をいう。
)
仙台北部道路(一般国道47号のうち宮城県宮城郡利府町加瀬から黒川郡富谷町穀田字瀬戸ノ沢までの区間の道路を
いう。
)
11
仙台南部道路(宮城県道仙台南インター線のうち仙台市若林区今泉から同市太白区茂庭までの区間の道路をいう。
)
12
仙台東部道路(一般国道6号のうち宮城県亘理郡亘理町から仙台市宮城野区中野までの区間の道路をいう。
)
三陸縦貫自動車道(一般国道45号のうち仙台市宮城野区中野から宮城県宮城郡利府町春日までの区間の道路及び宮
13
城県宮城郡松島町根廻字音無から登米市東和町米谷字越路までの区間の道路並びに宮城県道仙台松島線のうち宮城
県宮城郡利府町春日から同郡松島町根廻までの区間の道路をいう。
)
14
秋田外環状道路(一般国道7号のうち秋田市上新城道川から同市金足岩瀬までの区間の道路をいう。
)
15
湯沢横手道路(一般国道13号のうち湯沢市相川字座又から横手市新藤柳田までの区間の道路をいう。
)
福島空港・あぶくま南道路(福島県道矢吹小野線のうち福島県西白河郡矢吹町赤沢から同県石川郡平田村大字下蓬
16
出までの区間の道路及び福島県石川郡平田村大字上蓬田から同県田村郡小野町大字小野新町までの区間の道路をい
う。
)
17
18
19
日光宇都宮道路(一般国道119号及び120号のうち宇都宮市徳次郎町から日光市清滝桜ヶ丘町までの区間の道路をい
う。
)
東水戸道路・常陸那珂有料道路(一般国道6号のうち水戸市元石川町からひたちなか市部田野までの区間の道路及
び茨城県道常陸那珂港南線のうちひたちなか市部田野から同市阿字ヶ浦までの区間の道路をいう。
)
横浜横須賀道路(一般国道16号のうち横須賀市馬堀海岸から横浜市保土ヶ谷区権太坂までの区間の道路及び同市金
沢区釜利谷町から同市磯子区氷取沢町までの区間の道路をいう。
)
20
横浜新道(一般国道16号のうち横浜市保土ヶ谷区権太坂から同市同区藤塚町までの区間の道路をいう。
)
21
保土ヶ谷バイパス(一般国道16号のうち横浜市保土ヶ谷区藤塚町から同市旭区上川井町までの区間の道路をいう。
)
22
東京湾横断道路(一般国道409号のうち川崎市川崎区浮島町から木更津市中島字日之宮までの区間の道路をいう。
)
23
東京湾横断道路連絡道(一般国道409号のうち木更津市菅生から木更津市中島字日之宮までの区間の道路をいう。
)
24
京葉道路(一般国道14号及び16号のうち東京都江戸川区谷河内から千葉市中央区浜野町までの区間の道路をいう。
)
25
千葉東金道路(一般国道126号のうち山武市松尾町谷津字平台から千葉市中央区星久喜町までの区間の道路をいう。
)
-515-
第三章 第一節 第七款 十七《倉庫用建物等の割増償却》
26
27
銚子連絡道路(一般国道126号のうち山武市松尾町谷津字平台から千葉県山武郡横芝光町芝崎南までの区間の道路を
いう。
)
第三京浜道路(一般国道466号のうち東京都世田谷区上野毛から横浜市保土ヶ谷区岡沢までの区間の道路をいう。
)
首都圏中央連絡自動車道(一般国道468号のうち八王子市裏高尾町から北本市石戸宿までの区間の道路、久喜市菖蒲
28
町上大崎字中手城から同市北青柳字深町までの区間の道路、つくば市柳橋字谷津から稲敷市沼田字自穢ヶ前までの
区間の道路及び木更津市下郡字杉戸から同市中尾字柳町までの区間の道路をいう。
)
29
小田原厚木道路(一般国道271号のうち平塚市飯島から厚木市酒井までの区間の道路をいう。
)
30
東富士五湖道路(一般国道138号のうち富士吉田市上吉田から静岡県駿東郡小山町須走までの区間の道路をいう。
)
31
西富士道路(一般国道139号のうち富士市伝法から富士宮市小泉までの区間の道路をいう。
)
32
中部縦貫自動車道(一般国道158号のうち大野市東市布から郡上市白鳥町為真までの区間の道路及び高山市清見町夏
厩から同市上切町までの区間の道路をいう。
)
33
能越自動車道(一般国道470号のうち小矢部市水島から氷見市稲積までの区間の道路をいう。
)
34
三遠南信自動車道(一般国道474号のうち飯田市山本から同市川路までの区間の道路をいう。
)
35
伊豆縦貫自動車道(一般国道1号のうち沼津市岡宮字上松沢から三島市塚原新田字舟ヶ久保までの区間の道路をい
う。
)
36
東海環状自動車道(一般国道475号のうち豊田市琴平町から関市広見字昭和新田までの区間の道路をいう。
)
37
知多半島道路(愛知県道名古屋半田線のうち名古屋市緑区大高町から半田市彦洲町までの区間の道路をいう。
)
38
39
知多横断道路・中部国際空港連絡道路(愛知県道碧南半田常滑線のうち半田市滑楚町から常滑市字小森までの区間
の道路及び愛知県道中部国際空港線のうち常滑市セントレアから同市多屋字孫ヤラクまでの区間の道路をいう。
)
名古屋瀬戸道路(愛知県道日進瀬戸線のうち日進市北新町八幡西から愛知県愛知郡長久手町大字岩作までの区間の
道路をいう。
)
40
伊勢湾岸道路(一般国道302号のうち東海市新宝町から愛知県海部郡飛鳥村までの区間の道路をいう。
)
41
鳥取豊岡宮津自動車道(一般国道312号のうち宮津市宇喜多から同市字須津までの区間の道路をいう。
)
42
名阪国道(一般国道25号のうち亀山市大岡寺町から天理市櫟本町までの区間の道路をいう。
)
43
44
45
京都縦貫自動車道(一般国道478号のうち宮津市字宮村から京都府船井郡京丹波町才原野田までの区間の道路をい
う。
)
京滋バイパス(一般国道1号のうち大津市瀬田神領町から京都府久世郡久御山町大字森までの区間の道路及び一般
国道478号のうち八幡市八幡長町から京都府久世郡久御山町大字森までの区間の道路をいう。
)
第二京阪道路(一般国道1号のうち京都市伏見区向島黒坊から門真市大字三ツ島までの区間の道路をいう。
)
南阪奈道路(大阪府道美原太子線のうち大阪府南河内郡美原町丹上から羽曳野市藏之内までの区間の道路、一般国
46
道165号のうち羽曳野市藏之内から大阪府南河内郡太子町大字春日までの区間の道路及び一般国道166号のうち大阪
府南河内郡太子町大字春日から葛城市弁之庄までの区間の道路をいう。
)
47
48
49
関西国際空港連絡橋(一般国道481号のうち泉佐野市泉州空港北から同市りんくう往来北までの区間の道路をいう。
)
北近畿豊岡自動車道(一般国道483号のうち丹波市春日町七日市から朝来市和田山町市御堂字ワタシまでの区間の道
路をいう。
)
第二神明道路・加古川バイパス(一般国道2号のうち神戸市須磨区月見山町から高砂市阿弥陀町までの区間の道路
をいう。
)
50
姫路バイパス(一般国道2号のうち高砂市阿弥陀町から兵庫県揖保郡太子町山田までの区間の道路をいう。
)
51
播但連絡道路(一般国道312号のうち兵庫県朝来郡生野町円山から姫路市的形町までの区間の道路をいう。
)
52
姫路北バイパス(一般国道29号のうち姫路市相野字細矢から同市石倉字見坂までの区間の道路をいう。
)
53
姫路西バイパス(一般国道29号のうち姫路市太市中字境ノ谷から同市相野字細矢までの区間の道路をいう。
)
54
太子竜野バイパス(一般国道2号のうち兵庫県揖保郡太子町山田から同県同郡同町松尾までの区間の道路をいう。
)
55
湯浅御坊道路(一般国道42号のうち御坊市野口から和歌山県有田郡吉備町大字明王子までの区間の道路をいう。
)
56
尾道福山自動車道(一般国道2号のうち福山市今津町字安毛から尾道市高須町字挽地山までの区間の道路をいう。)
57
安芸府中道路(広島県道広島東インター線のうち広島市東区福田から同市東区温品までの区間の道路をいう。
)
-516-
第三章 第一節 第七款 十七《倉庫用建物等の割増償却》
58
府中仁保道路(広島県道府中仁保線のうち広島市東区温品町字礒合から同市南区仁保沖町までの区間の道路をい
う。
)
59
広島南道路(市道広島南道路のうち広島市南区仁保沖町から同市中区光南までの区間の道路をいう。
)
60
安来道路(一般国道9号のうち米子市陰田町から島根県八束郡東出雲町大字出雲郷までの区間の道路をいう。
)
61
松江道路(一般国道9号のうち島根県八束郡東出雲町大字出雲郷から同県同郡玉湯町大字布志名までの区間の道路
をいう。
)
62
江津道路(一般国道9号のうち江津市嘉久志町から浜田市後野町までの区間の道路をいう。
)
63
浜田道路(一般国道9号のうち浜田市下府町から同市笠柄町までの区間の道路をいう。
)
64
東広島高田道路(一般国道375号のうち東広島市高屋町溝口から同市同町郷までの区間の道路をいう。
)
65
東広島呉自動車道(一般国道375号のうち東広島市西条町馬木から同市高屋町溝口までの区間の道路をいう。
)
66
広島岩国道路(一般国道2号のうち廿日市市串戸から大竹市小方町までの区間の道路をいう。
)
67
小郡萩道路(一般国道490号のうち美祢市美東町小野字田ノ口から同市同町絵堂字北山までの区間の道路をいう。
)
68
69
70
71
72
73
74
山口宇部小野田連絡道路(山口県道山口宇部線のうち山口市朝田字上山手から同市江崎字一ノ法司郷までの区間の
道路をいう。
)
山口宇部有料道路(山口県道山口宇部線のうち山口市大字江崎から宇部市大字東岐波までの区間の道路をいう。
)
今治小松自動車道(一般国道196号のうち今治市長沢字宮ノ前甲から愛媛県周桑郡小松町大字妙口までの区間の道路
をいう。
)
西九州自動車道(一般国道497号のうち福岡市西区福重から糸島市東までの区間の道路及び長崎県北松浦郡佐々町沖
田免から武雄市東川登町までの区間の道路をいう。
)
長崎バイパス(一般国道34号のうち、長崎県西彼杵郡多良見町市布名から長崎市昭和までの区間の道路及び同市川
平町から同市西山までの区間の道路をいう。
)
ながさき出島道路(一般国道324号のうち長崎市新地町から同市早坂町までの区間の道路をいう。
)
日出バイパス(一般国道10号のうち大分県速見郡山香町大字南畑から同県同郡日出町大字藤原までの区間の道路を
いう。
)
大分空港道路(一般国道213号のうち大分県速見郡日出町大字大神から杵築市大字馬場尾までの区間の道路、大分県
75
速見郡日出町大字藤原内の区間の道路及び大分県道糸原杵築線のうち杵築市大字馬場尾から大分県東国東郡安岐町
大字塩屋までの区間の道路をいう。
)
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
宇佐別府道路(一般国道10号のうち宇佐市大字山本から大分県速見郡日出町大字南畑までの区間の道路をいう。
)
南九州西回り自動車道(一般国道3号のうち八代市上片町から熊本県葦北郡芦北町大字花岡までの区間の道路及び
薩摩川内市都町字山口から鹿児島市田上八丁目までの区間の道路をいう。
)
隼人道路(一般国道10号のうち鹿児島県姶良郡隼人町大字住吉から同県同郡加治木町大字反土までの区間の道路を
いう。
)
那覇空港自動車道(一般国道506号のうち豊見城市字田頭田原から沖縄県中頭郡西原町字池田までの区間の道路をい
う。
)
首都高速道路(独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法(平成16年法律第100号)第12条第1項第4号に規
定する首都高速道路をいう。
)
名古屋都市高速道路(名古屋高速道路公社が管理する道路整備特別措置法(昭和31年法律第7号)第12条第1項に
規定する指定都市高速道路をいう。
)
阪神高速道路(独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法第12条第1項第4号に規定する阪神高速道路をい
う。
)
北九州都市高速道路・福岡都市高速道路(福岡北九州高速道路公社が管理する道路整備特別措置法第12条第1項に
規定する指定都市高速道路をいう。
)
本州四国(神戸・鳴門)連絡道路(一般国道28号のうち神戸市西区見津ヶ丘から鳴門市撫養町までの区間の道路を
いう。
)
本州四国(児島・坂出)連絡道路(一般国道30号のうち岡山県都窪郡早島町大字早島から坂出市川津町までの区間
の道路をいう。
)
本州四国(尾道・今治)連絡道路(一般国道317号のうち尾道市高須町字挽地山から今治市山路字木ノ谷までの区間
の道路をいう。
)
-517-
第三章 第一節 第七款 十七《倉庫用建物等の割増償却》
注5 国土交通大臣は、(二)により区域若しくは地区を指定したときは、これを告示する。
(措令29の6⑤)
なお、(二)により指定された物資流通拠点区域は、次のとおりである。
(平成21年国土交通省告示第374号〔最終改正平成23年第692号〕の別表二)
次の(一)から(二十八)までに掲げる開港の区域を地先水面とする地域において定められた港湾法第2条第4項《定義》に規定する臨港
地区
番号
開 港
(一)
釧路(北海道)
(二)
苫小牧(同上)
(三)
八戸(青森県)
(四)
仙台塩釜(宮城県)
(五)
鹿島(茨城県)
(六)
木更津(千葉県)
(七)
千葉(同上)
(八)
京浜(東京都神奈川県)
(九)
新潟(新潟県)
(十)
伏木富山(富山県)
(十一) 清水(静岡県)
(十二) 三河(愛知県)
(十三) 衣浦(同上)
(十四) 名古屋(同上)
(十五) 四日市(三重県)
(十六) 阪神(大阪府兵庫県)
(十七) 東播磨(兵庫県)
(十八) 姫路(同上)
(十九) 和歌山下津(和歌山県)
(二十) 水島(岡山県)
(二十一) 福山(広島県)
(二十二) 広島(同上)
(二十三) 徳山下松(山口県)
(二十四) 三田尻中関(同上)
(二十五) 関門(山口県福岡県)
(二十六) 博多(福岡県)
(二十七) 苅田(同上)
(二十八) 大分(大分県)
(倉庫用建物等を貸し付けた場合)
(2) 法人が倉庫用建物等を取得し、又は建設して、これを他に貸し付けた場合においても、その貸付けを受けた者が
倉庫業の用に供したときは、当該倉庫用建物等については、1の割増償却の適用があるものとする。
(措通48-1)
(公共上屋の上に建設した倉庫業用倉庫)
(3) 法人が公共上屋の上に倉庫を建設した場合には、その建設した倉庫について1の表の①若しくは②に掲げる階数
-518-
第三章 第一節 第七款 十七《倉庫用建物等の割増償却》
に係る条件に該当するかどうかを判定することに留意する。(措通48-2)
注 公共上屋の上に1階の倉庫を建設した場合には、階数が2以上の倉庫には該当しない。
(貯蔵槽倉庫)
(4) 1の表の④に掲げる貯蔵槽倉庫に該当するかどうかについては、次の(一)及び(二)のことに留意する。(措通48
-3)
貯蔵槽倉庫とは、倉庫業法施行規則第3条の9《貯蔵槽倉庫》に規定する貯蔵槽倉庫をいうのであるから、容
(一) 器に入れていない粉状若しくは液状又はばらの物品を保管する倉庫であっても、床式の倉庫は、これに該当し
ない。
貯蔵槽倉庫の容積が6,000立方メートル以上であるかどうかは、一基の貯蔵槽倉庫(連続した周壁によって外
(二) 周を囲まれたもの又は同一の荷役設備により搬入若しくは搬出を行う貯蔵槽倉庫の集合体をいう。)ごとに判
定する。
(解散した法人から受け入れた減価償却資産の割増償却に係る残存適用期間の引継ぎ)
(5) 更生計画の定めるところにより設立された新法人(以下(5)において「新法人」という。
)が更生計画の定めるところ
により減価償却資産を受け入れた場合には、解散した法人においてその資産につき適用を受けていた1の割増償却について
は、たとえ適用期間が経過していないものであっても、当該新法人ではその適用がないことに留意する。
(基通14-3-4
参照)
(倉庫用建物等の割増償却の計算)
(6) 1の割増償却は、当該割増償却の対象となる建物等について認められているのであるから、建物等で割増償却の
対象とならないものがあるときはもちろん、当該割増償却の対象となる建物等と種類及び耐用年数を同じくする他の
建物等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(7)
1の割増償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(7)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受けるこ
とができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの法
人においても、二の1の適用を受けることができない。
(割増償却の残存適用期間の引継ぎ)
(8) 青色申告書を提出する法人が、適格合併、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配(以下(8)において「適格
合併等」という。
)により、1の適用を受けている倉庫用建物等の移転を受け、これを当該法人の事業(当該適格合併
等に係る被合併法人、分割法人、現物出資法人又は現物分配法人が当該倉庫用建物等をその用に供していた事業と同
一の事業に限る。
)の用に供した場合には、当該移転を受けた法人が1の供用日に当該倉庫用建物等を取得し、又は建
設して、これを当該供用日に当該法人の事業の用に供したものとみなして、1を適用する。この場合において、1に
掲げるその用に供している期間は、当該移転の日から供用期間の末日までの期間内で当該法人自らがその用に供して
いる期間とする。
(措法48②)
2 割増償却の明細書の添付
1《倉庫用建物等の割増償却》の割増償却は、確定申告書等に当該倉庫用建物等の償却限度額の計算に関する明細書《別
-519-
第三章 第一節 第七款 十七《倉庫用建物等の割増償却》
表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法48③、43②)
明細書には、
「倉庫用建物等の割増償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
(証明書の添付)
法人が、その取得し、又は建設した建物又は構築物につき1《倉庫用建物等の割増償却》の割増償却の適用を受け
る場合には、当該建物又は構築物につき1の割増償却の適用を受ける最初の事業年度の確定申告書に国土交通大臣又
は当該建物若しくは構築物の所在地を管轄する地方運輸局長(運輸監理部長を含む。)の当該所在地が1に掲げる物資
流通拠点区域内であること及び当該建物又は構築物が倉庫用建物等に該当するものであることを証する書類を添付し
なければならない。
(措法48④、措令29の6③、措規20の22)
-520-
第三章 第一節 第七款 十八《経営基盤強化計画等実施中小企業者の機械等の割増償却》
十八 経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却(平成24.3改正により廃止)
注1
十八《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却》は、平成24年度改正により廃止されているが、1に掲げる経営基
盤強化計画につき1の承認を平成24年3月31日以前に受けた1に掲げる指定中小企業者である法人の有する1に掲げる機械及び装置並びに建
物及びその附属設備については、なお平成24年度改正前の租税特別措置法第46条の規定の適用がある。この場合において、同項中「沖縄振興
特別措置法」とあるのは、
「沖縄振興特別措置法の一部を改正する法律(平成24年法律第13号)による改正前の沖縄振興特別措置法」とする。
(平24改法附24④、平24改措令附14②)
注2
注1によりなおその効力を有するものとされる1に掲げる機械及び装置並びに建物及びその附属設備については、二十六《圧縮記帳の適用
を受けた資産に対する特別償却等の不適用》が適用される。
(編者)
1 経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却
青色申告書を提出する法人が次の表の左欄に該当する場合には、当該適用事業年度終了の日において当該法人の有する
同表の右欄に掲げる減価償却資産(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リー
ス取引》に掲げるものをいう。
〕により取得したものを除く。
)に係る当該適用事業年度の償却限度額は、第六款の三の1
《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げ
る普通償却限度額の計算の規定(二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算の特例》の適用を受ける場合に
は、これを含む。
)にかかわらず、これらの資産の普通償却限度額(第六款の三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲
げる償却限度額に相当する金額〔二十三の1の(2)《特別償却不足額の意義》に掲げる特別償却不足額〈以下1において
「特別償却不足額」という。
〉又は二十三の2の(1)《合併等特別償却不足額の意義》に掲げる合併等特別償却不足額〈以
下1において「合併等特別償却不足額」という。〉がある場合には、二十三の1《特別償却不足額がある場合の償却限度額
の計算》の表の①から③まで又は二十三の2《合併等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》の表の①から③ま
27
でにそれぞれ掲げる普通償却限度額に相当する金額〕をいう。)と特別償却限度額(当該普通償却限度額の100に相当する
金額をいう。
)との合計額(特別償却不足額又は合併等特別償却不足額がある場合には、これを加算した金額)とする。
(措
法旧46①、措令旧29②)
特別償却限度額
機械等の償 機械等の普通 機械等の普通 27 機械等の特別償却不足額又
=
+
×100+
却限度額
償却限度額
償却限度額
は合併等特別償却不足額
当該法人が、適用事業年度終了の日において平成14年4月1日から平成24年3
月31日までの間に沖縄振興特別措置法第67条第1項《経営基盤強化の支援》に
規定する経営基盤強化計画に係る同項の承認を受けた同項に規定する指定中小
企業者(中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律〔以下十八において「中
小企業新事業活動促進法」という。
〕第2条第1項第8号《定義》に掲げる者を
除く。)に該当し、かつ、当該適用事業年度において沖縄振興特別措置法第67
イ 機械及び装置
ロ 工場用の建物及びその附属設備
条第1項に規定する指定業種に属する事業で当該経営基盤強化計画に係るもの
を主として営む場合として(6)《沖縄の指定中小企業者が経営基盤強化計画に
係るものを主として営むかどうかの判定》に掲げる場合
(適用事業年度)
(1) 1《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却》に掲げる適用事業年度とは、1の表の左
欄に掲げる承認のあった日から当該承認のあった日を含む事業年度開始の日以後5年を経過した日の前日までの期間
内の日を含む各事業年度をいう。(措法旧46②)
(割増償却の対象となる資産)
(2) 1の割増償却は、1の表の左欄に掲げる適用事業年度終了の日において当該法人の有する1の表の右欄に掲げる
減価償却資産の全てについて適用があるのであるから、当該減価償却資産が計画対象事業((7)《総収入金額及び計
画対象事業収入金額》の計画対象事業をいう。
)に属するものであるかどうかには関係がないことに留意する。
(措通
46(2)-1)
(工場用の建物及びその附属設備の意義)
(3) 1の表の右欄に掲げる工場用の建物及びその附属設備には、次の(一)及び(二)に掲げる建物及びその附属設備を
含むことに取り扱う。(措通46(2)-2)
-521-
第三章 第一節 第七款 十八《経営基盤強化計画等実施中小企業者の機械等の割増償却》
(一)
工場の構内にある守衛所、詰所、自転車置場、浴場その他これらに類するもので工場用の建物としての耐用年
数を適用するもの及びこれらの建物の附属設備
(二) 発電所又は変電所の用に供する建物及びこれらの建物の附属設備
注 倉庫用の建物は、工場用の建物に該当しない。
(2以上の用途に共用されている建物の判定)
(4) 一の建物が工場用とその他の用とに共用されている場合には、原則としてその用途の異なるごとに区分し、工場
用に供されている部分について1の割増償却を適用するのであるが、次の(一)又は(二)の場合には、それぞれ(一)又
は(二)によるものとする。
(措通46(2)-3)
(一)
(二)
工場用とその他の用とに供されている部分を区分することが困難であるときは、当該建物が主としていずれの
用に供されているかにより判定する。
その他の用に供されている部分が極めて小部分であるときは、その全部が工場用に供されているものとするこ
とができる。
(沖縄振興特別措置法に定める指定中小企業者)
(5) 沖縄振興特別措置法旧第67条第1項《経営基盤強化の支援》に規定する指定中小企業者とは、次の(一)から(三)
までのいずれにも該当する業種であって砂糖製造業に属する事業を行う沖縄の中小企業者をいう。(沖縄振興特別措
置法旧67①、同法施行令旧30)
(一) 沖縄における当該業種の事業活動の相当部分が中小企業者によって行われていること。
当該業種に係る競争条件、貿易構造、原材料の供給事情その他の当該業種に係る経済的環境の著しい変化によ
(二) る影響を受け、沖縄における当該業種に属する事業に係る生産額又は取引額が相当程度減少し、又は減少する
見通しがあること。
(三)
当該業種に属する沖縄の中小企業の経営基盤の強化を図ることが沖縄の経済の振興に資するため特に必要で
あると認められること。
(沖縄の指定中小企業者が経営基盤強化計画に係るものを主として営むかどうかの判定)
(6) 1の表の左欄に掲げる経営基盤強化計画に係るものを主として営む場合は、1の割増償却の適用を受けようとす
る事業年度終了の日において同欄に掲げる指定中小企業者に該当し、かつ、当該事業年度において次の(一)又は(二)
のいずれかに該当する事実がある場合とする。(措令旧29①)
当該事業年度(当該指定中小企業者で沖縄振興特別措置法第67条第1項《経営基盤強化の支援》
の承認を受けたもののその承認を受けている期間に限る。以下(一)において同じ。)の総収入金
(一) 収入金額基準
額(固定資産、有価証券又は山林の譲渡に係るもの及び合併又は分割による移転に係るものを
除く。
)のうちに当該事業年度の計画対象事業(当該経営基盤強化計画に係る指定業種に属する
事業をいう。(二)において同じ。)に係る収入金額(固定資産、有価証券又は山林の譲渡に係る
50
もの及び合併又は分割による移転に係るものを除く。
)の占める割合が100を超えること。
(二) 資産価額基準
当該事業年度終了の日における棚卸資産及び固定資産(土地を除く。)の帳簿価額の合計額のう
50
ちに計画対象事業に係るこれらの資産の帳簿価額の合計額の占める割合が100を超えること。
(総収入金額及び計画対象事業収入金額)
(7) (6)《沖縄の指定中小企業者が経営基盤強化計画に係るものを主として営むかどうかの判定》の表の(一)に掲げ
る基準(以下十八において「収入金額基準」という。
)の判定の基礎となるこれらの表の(一)に掲げる計画対象事業(以
下十八において「計画対象事業」という。
)に係る収入金額(以下十八において「計画対象事業収入金額」という。)
は、同(一)に掲げる承認を受けている期間内における計画対象事業収入金額に限られるのであるから、例えば、事業
年度の中途においてその承認があった場合には、当該承認のあった日以後の期間内における計画対象事業収入金額に
限られることに留意する。
-522-
第三章 第一節 第七款 十八《経営基盤強化計画等実施中小企業者の機械等の割増償却》
なお、同(一)に掲げる総収入金額についても同様とする。
(措通46(1)-1・編者補正)
(総収入金額)
(8) 法人の収入金額基準の判定の基礎となる各事業年度の総収入金額(以下十八において「総収入金額」という。)と
は、(9)以下において特別の定めのあるものを除くほか、当該事業年度において益金の額に算入されるべき収入金額
(固定資産、有価証券又は山林の譲渡に係るもの及び合併又は分割による移転に係るものを除く。
)の合計額をいうも
のとする。
(措通46(1)-2)
(内部取引等による益金の総収入金額からの除外)
(9) 収入金額基準を判定する場合において、準備金勘定又は引当金勘定の取崩しによる益金算入額、第十五款の七の
9の①《圧縮記帳の適用を受けた法人が買換資産を事業の用に供しない場合の圧縮額の益金算入》又は同9の②《圧
縮記帳適用資産の移転を受けた合併法人等が買換資産を事業の用に供しない場合の圧縮額の益金算入》による買換資
産を事業の用に供しない場合等の益金算入額及び同款の四の7の①《保険差益等に係る特別勘定の金額の取崩し》等
に掲げる特別勘定の益金算入額及び資産の評価換えによる益金等の内部取引に関する益金の額は、総収入金額に算入
しないものとする。
(措通46(1)-3)
(固定資産又は山林の譲渡に係る収入金額)
(10) 総収入金額及び計画対象事業収入金額から控除することとなる固定資産又は山林の譲渡に係る収入金額には、例
えば、次の(一)又は(二)に掲げる収入金額又は価額も含まれるものとする。
(措通46(1)-4)
第十五款の五《交換資産の圧縮記帳》に掲げる交換取得資産の価額(交換取得資産とともに取得した交換差金
等の金額を含む。
)
、第十六款の一《収用等に伴い代替資産を取得した場合の課税の特例》若しくは同款の二《換
地処分等に伴い資産を取得した場合の課税の特例》に掲げる補償金若しくは清算金(収用等の対価たるものに
(一) 限る。
)の金額若しくは交換取得資産の価額又は第十五款の七の6《特定の資産を交換した場合の課税の特例》
に掲げる時価により譲渡したものとみなされる交換譲渡資産の価額
注 棚卸資産に係る損害保険金の額、経費補助のために交付される国庫補助金等の額並びに収用等の場合の収益補償金及び経費補償
金の額は、総収入金額に含まれ、また、それらが計画対象事業に係るものであるときは計画対象事業収入金額にも含まれる。
(二)
借地権の譲渡対価の金額及び第二十七款の六の2《借地権の設定等により地価が著しく低下する場合の土地等
の帳簿価額の一部の損金算入》に該当する借地権の設定等に伴って収受する権利金等の金額
(計画対象事業収入金額の範囲)
(11) 計画対象事業収入金額とは、各事業年度の総収入金額のうち、計画対象事業の遂行に伴って生ずる収入金額(当
該事業に係る製品等の売上代金、加工賃、副産物、屑等の売却代金等)をいい、次の(一)から(三)までに掲げるよう
な収入金額は、総収入金額には含まれるが、計画対象事業収入金額には含まれないことに留意する。
(措通46(1)-5)
(一) 受取利子割引料の額
(二)
(三)
不動産の賃貸料、権利金((10)《固定資産又は山林の譲渡に係る収入金額》の(二)に該当するものを除く。)
の額
第十五款の一《国庫補助金等による圧縮記帳》に掲げる国庫補助金等の額(その収入に係る益金の全部又は一
部に相当する金額のうち圧縮記帳の適用を受けなかったため所得となった部分の金額に限る。
)
(総収入金額及び計画対象事業収入金額の統一的計算)
(12) 計画対象事業を営む法人について、製品の販売取引等について返品、値引き又は割戻し等がある場合には、総収
入金額及び計画対象事業収入金額のいずれについても税務計算上継続して適用している経理方法により統一的に計算
しなければならないことに留意する。なお、法人が、一の計画対象事業と他の計画対象事業又は計画対象事業以外の
事業(以下十八において「非対象事業」という。
)とを併せて営む場合における当該他の計画対象事業又は非対象事業
に係る収入金額についても同様とする。
(措通46(1)-6)
-523-
第三章 第一節 第七款 十八《経営基盤強化計画等実施中小企業者の機械等の割増償却》
(2以上の製品の加工等を行う場合の統一的計算)
(13) 法人が、一の計画対象事業に係る製品の加工等のほかに他の計画対象事業又は非対象事業に係る製品の加工等を
行う場合において、一の製品について製造販売契約の方式により、他の製品について賃加工契約の方式によっている
ときであっても、それらの加工等の内容が実質的に同様のものであると認められるものであるときは、収入金額基準
の判定については、それらの全ての収入金額につき売上収入金額又は加工料収入金額のいずれか一を基礎として統一
的に計算しなければならないものとする。(措通46(1)-7)
(計画対象事業に係る部分の区分が明らかでない棚卸資産)
(14) (6)の表の(二)に掲げる基準(以下十八において「資産価額基準」という。
)を判定する場合において、計画対象
事業と非対象事業とを併せて営む法人が、各事業年度終了の日において有する棚卸資産のうち原材料等で計画対象事
業に係る製造等と非対象事業に係る製造等とに共通的に費消されるものである等のため、そのいずれの事業に係るも
のであるかが明らかでないものがあるときは、当該事業年度におけるそれぞれの事業ごとの当該原材料等の費消高の
比その他合理的な基準によりあん分するものとする。(措通46(1)-8)
(固定資産の範囲)
(15) 資産価額基準の判定の基礎となる固定資産は、減価償却資産(他の取扱いにおいてこれらに該当し、又は準ずるも
のとして取り扱うこととされている資産を含む。)のほか、電話加入権等の非償却資産を含み、土地を除くのであるが、
次に定めることについては、次の(一)から(四)までによることに取り扱う。
(措通46(1)-9)
(一) 借地権その他土地の上に存する権利は、判定の基礎となる固定資産から除く。
(二) 劣化資産(棚卸資産としての経理が認められているものを除く。
)は、判定の基礎となる固定資産に含める。
(三)
建設仮勘定(土地に係る部分を除く。)は、判定の基礎となる固定資産に含める。この場合において、計画対
象事業の用に供されることが明確である部分は、計画対象事業に係る固定資産にも含める。
(四) 繰延資産は、判定の基礎となる固定資産に含めない。
(計画対象事業に係る固定資産)
(16) 資産価額基準の判定の基礎となる計画対象事業に係る固定資産には、計画対象事業に係る製品等を生産する工場、
作業場、倉庫、その生産に従事する従業員のための厚生施設等のほか、本社、本店等の施設のうち計画対象事業に係
る部分及び製品の販売に関する施設(主として自己の製品の卸売をするものに限る。)のうち計画対象事業に係る製品
の卸売に係る部分を含むものとする。
(措通46(1)-10)
(計画対象事業に係る部分の区分が明らかでない固定資産)
(17) 計画対象事業と非対象事業とを営む法人が各事業年度終了の日において有する固定資産で、計画対象事業に係る
ものと非対象事業に係るものとに共用され、その専属区分が明らかでないものがあるときは、その明らかでない部分
については、次の(一)から(四)までに定めるところによりそれぞれの事業に係る部分を区分するものとする。(措通
46(1)-11)
(一)
(二)
(三)
(四)
工場、作業場等については、それぞれの事業に係る当該事業年度の生産高の比その他合理的な基準によりあん
分する。
本社、支店、出張所等の非現場については、それぞれの事業に係る当該事業年度の売上高の比その他合理的な
基準によりあん分する。
寄宿舎その他の厚生施設については、それぞれの事業に専属する従業員(寄宿舎については、それらの者のう
ち当該寄宿舎に居住する者に限る。
)の数の比、直接労務費の比その他合理的な基準によりあん分する。
(一)から(三)までに掲げる資産以外の資産については、それぞれの事業に係る使用期間の比、使用面積の比そ
の他合理的な基準によりあん分する。
(帳簿価額)
(18) 資産価額基準の判定の基礎となる棚卸資産及び固定資産の帳簿価額は、税務計算上の金額によるのであるが、固
-524-
第三章 第一節 第七款 十八《経営基盤強化計画等実施中小企業者の機械等の割増償却》
定資産については、計画対象事業に係るものであると否とにかかわらず、その事業年度分の減価償却をする前の帳簿
価額によるものとする。
(措通46(1)-12)
2 割増償却の明細書の添付
1《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却》の割増償却は、確定申告書等に当該機械等の償
却限度額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法旧46③、43②)
明細書には、「経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却の償却限度額の計算に関する付表」
を添
付する。(規別表十六)
(償却明細書に代わる合計表の添付)
1の割増償却の適用を受けようとする法人が、2に掲げる償却限度額の計算に関する明細書に記載された金額をそ
の適用を受ける減価償却資産の種類ごとに、かつ、償却の方法の異なるごとに区分し、その区分ごとの合計額を記載
した書類を確定申告書等に添付したときは、当該明細書を保存している場合に限り、当該明細書の添付があったもの
として1の割増償却を適用する。(措法旧46④、措令旧29③)
なお、この場合の保存する明細書については、償却明細書として定められた書式に代え、当該書式と異なる書式(償
却明細書の書式に定める項目を記載しているものに限る。
)によることができるものとする。(規34②ただし書)
-525-
第三章 第一節 第七款 十九《沖縄の特定中小企業者の経営革新設備等の特別償却》
十九 沖縄の特定中小企業者が経営革新設備等を取得した場合の特別償却(平成24.3改正により
廃止)
注1
十九《沖縄の特定中小企業者が経営革新設備等を取得した場合の特別償却》は、平成24年度改正により廃止されたが、1の承認経営革新計
画に係る承認を平成24年3月31日以前に受けた法人が平成25年3月31日以前に取得又は製作若しくは建設をする1に掲げる経営革新設備等に
ついては、平成24年度改正前の租税特別措置法第42条の10の規定は、なおその適用がある。この場合において、1中「平成24年3月31日」と
あるのは「平成25年3月31日」とする。
(平24改法附22①、平24改措令附12①、平24改措規附12)
なお、沖縄振興特別措置法等税法以外の法令については、平成24年改正時の法令表記としている。
注2 震災特例法に関することは省略した。
(編者)
1 沖縄の特定中小企業者が経営革新設備等を取得した場合の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人で沖縄振興特別措置法第66条第5項
《中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律の特例》
の規定により読み替えて適用される中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律(以下十九において「中小企業新事業
活動促進法」という。)第10条第2項《経営革新計画の変更等》に規定する承認経営革新計画に従って沖縄振興特別措置法
第66条第1項に規定する経営革新のための事業を行う同項に規定する特定中小企業者(中小企業新事業活動促進法第2条
第1項第8号《定義》に掲げる者を除く。)に該当するもの(以下十九において「特定中小企業者」という。)が、平成14
年4月1日から平成24年3月31日までの期間内に、その製作若しくは建設の後事業の用に供されたことのない当該承認経
営革新計画に定める機械及び装置、器具及び備品((4)《特別償却の対象となる器具及び備品》に掲げるものに限る。)並
びに建物及びその附属設備で(5)《経営革新設備等の規模》に掲げる規模のもの(以下「経営革新設備等」という。)を取
得し、又は経営革新設備等を製作し、若しくは建設して、これを沖縄県の地域内において当該特定中小企業者の営む事業
の用に供した場合(貸付けの用に供した場合を除く。
)には、その事業の用に供した日を含む事業年度(解散〔合併による
解散を除く。
〕の日を含む事業年度及び清算中の各事業年度を除く。)の当該経営革新設備等の償却限度額は、第六款の三
の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》
に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該経営革新設備等の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度
34
額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。
)と特別償却限度額(当該経営革新設備等の取得価額の100〔建
20
物及びその附属設備については、100〕に相当する金額をいう。)との合計額とする。
なお、1は、法人が所有権移転外リース取引(第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲
げるものをいう。
)により取得した経営革新設備等については、適用しない。(措法旧42の10①⑥、旧42の5⑧、措令旧27
の10①、旧27の5⑪)
特別償却限度額
経営革新設備等
経営革新設備等の
経営革新設備 × 34 又は 20
=
+
100
の償却限度額
普通償却限度額
等の取得価額 100
注 1に掲げる所有権移転外リース取引により取得した経営革新設備等については、1の特別償却は適用されないが、第二節第二款の十《沖縄の
特定中小企業者が経営革新設備等を取得した場合の法人税額の特別控除》の1は適用されるのであるから留意する。
(編者)
(沖縄振興特別措置法第66条に規定されている中小企業新事業活動促進法の特例)
(1) 内閣総理大臣及び経済産業大臣は、特定中小企業者(沖縄においてその業種における経営革新〔中小企業新事業
活動促進法第2条第6項《定義》に規定する経営革新をいう。以下(1)において同じ。
〕による経営の向上の促進が沖
縄の経済の振興に資すると認められる業種であって政令で定めるもの〔以下(1)において「特定業種」という。〕に属
する事業を行う沖縄の中小企業者をいう。以下(1)において同じ。)及び特定組合等(特定中小企業者により構成され
る同法第2条第4項に規定する組合等をいう。
)が単独で又は共同で行おうとする特定業種に属する事業に係る経営革
新に関する指針を定めなければならない。(沖縄振興特別措置法66①)
注1 中小企業新事業活動促進法第2条第6項に規定する経営革新とは、事業者が新事業活動(新商品の開発又は生産、新役務の開発又は提
供、商品の新たな生産又は販売の方式の導入、役務の新たな提供の方式の導入その他の新たな事業活動をいう。)を行うことにより、そ
の経営の相当程度の向上を図ることをいう。
(中小企業新事業活動促進法2⑥⑤)
注2 (1)に掲げる特定業種は、次の表のとおりとする。
(沖縄振興特別措置法施行令28)
1
鋼構造物工事業
5
酒類製造業
2
建具工事業
6
飼料・有機質肥料製造業
3
食料品製造業
7
織物業
4
清涼飲料製造業
8
染色整理業
-526-
第三章 第一節 第七款 十九《沖縄の特定中小企業者の経営革新設備等の特別償却》
9
織物製外衣・シャツ製造業
31
建設用・建築用金属製品製造業
10
ニット製外衣・シャツ製造業
32
電子部品・デバイス製造業
木材・木製品製造業(造作材・合板・建築用組立材料製造業
33
船舶製造・修理業
及び木製容器製造業を除く。
)
34
舶用機関製造業
12
家具製造業
35
漆器製造業
13
紙製造業
36
一般乗用旅客自動車運送業
14
紙製品製造業
37
一般貸切旅客自動車運送業
15
紙製容器製造業
38
道路貨物運送業
16
出版業
39
沿海海運業
17
印刷業(謄写印刷業を除く。
)
40
倉庫業
18
製版業
41
旅行業
19
製本業
42
こん包業
20
印刷物加工業
43
国内電気通信業
21
印刷関連サービス業
44
国際電気通信業
22
塩製造業
45
卸売業
23
化粧品・歯磨等化粧用調整品製造業
46
旅館業(下宿営業を除く。
)
24
農薬製造業
47
自動車賃貸業
48
映画・ビデオ制作業
スチックフィルム・シート・床材・合成皮革製造業及び発泡・
49
映画・ビデオ配給業
強化プラスチック製品製造業並びにその他のプラスチック製
50
映画・ビデオサービス業
品製造業のうち主務大臣が指定するもの
51
有線放送業
26
ガラス・同製品製造業
52
ソフトウェア業
27
セメント・同製品製造業
53
情報処理・提供サービス業
28
建設用粘土製品製造業
54
一般廃棄物処理業
29
陶磁器・同関連製品製造業
55
産業廃棄物処理業
30
骨材・石工品等製造業
11
プラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品製造業、プラ
25
注3 (1)に掲げる沖縄の中小企業者とは、中小企業新事業活動促進法第2条第1項に規定する中小企業者をいい、具体的には次の(一)から
(七)までのいずれかに該当する者をいう。
(沖縄振興特別措置法3ⅩⅤ、中小企業新事業活動促進法2①、中小企業新事業活動促進法施行
令1①)
(一)
(二)
(三)
(四)
資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社及び常時使用する従業員の数が300人以下の会社であって、製造業、建設業、運送
業その他の業種((二)から(五)までに掲げる業種を除く。
)に属する事業を主たる事業として営むもの
資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社及び常時使用する従業員の数が100人以下の会社であって、卸売業((五)に掲げる
業種を除く。
)に属する事業を主たる事業として営むもの
資本金の額又は出資の総額が5,000万円以下の会社及び常時使用する従業員の数が100人以下の会社であって、サービス業((五)
に掲げる業種を除く。
)に属する事業を主たる事業として営むもの
資本金の額又は出資の総額が5,000万円以下の会社及び常時使用する従業員の数が50人以下の会社であって、小売業((五)に掲げ
る業種を除く。
)に属する事業を主たる事業として営むもの
資本金の額又は出資の総額が次の表の「業種」欄に掲げる業種の区分に応じそれぞれ同表の「資本金の額又は出資の総額」欄に
掲げる金額以下の会社並びに常時使用する従業員の数が同表の「業種」欄に掲げる業種の区分に応じそれぞれ同表の「従業員の
数」欄に掲げる数以下の会社であって、それぞれ同表の「業種」欄に掲げる業種に属する事業を主たる事業として営むもの
業 種
(五)
イ
ゴム製品製造業(自動車又は航空機用タイヤ及びチューブ製造業並びに工業
用ベルト製造業を除く。
)
ロ
ソフトウェア業又は情報処理サービス業
ハ
旅館業
-527-
資本金の額又は出
資の総額
従業員の数
3億円
900人
3億円
300人
5,000万円
200人
第三章 第一節 第七款 十九《沖縄の特定中小企業者の経営革新設備等の特別償却》
(六) 企業組合
(七) 協業組合
中小企業新事業活動促進法第2条第1項第8号については、適用対象から除かれているので省略した。
(編者)
注4 注3の表の(一)から(五)までの沖縄の中小企業者に該当するかどうかの判定は、資本金基準又は従業員数基準のいずれかと業種基準を
満たすかにより判定することに留意する。
(編者)
(常時使用する従業員の範囲)
(2) 中小企業新事業活動促進法第2条第1項第1号から第5号まで《定義》に規定する中小企業者に該当するかどう
かを判定する場合の「常時使用する従業員の数」は、常用であると日々雇い入れるものであるとを問わず、事務所又
は事業所に常時就労している職員、工員等(役員を除く。
)の総数によって判定することに留意する。この場合におい
て、法人が酒造最盛期、野菜缶詰・瓶詰製造最盛期等に数か月程度の期間その労務に従事する者を使用するときは、
当該従事する者の数を「常時使用する従業員の数」に含めるものとする。(措通42の5~48(共)-3、42の4(2)-3
参照)
(事業年度の中途において特定中小企業者に該当しなくなった場合の適用)
(3) 法人が各事業年度の中途において特定中小企業者に該当しないこととなった場合においても、その該当しないこ
ととなった日前に取得又は製作若しくは建設(以下十九において「取得等」という。)をして事業の用に供した経営革
新設備等(事業の用に供した日を含む事業年度終了の日まで引き続き当該事業の用に供しているものに限る。)につい
ては、1《沖縄の特定中小企業者が経営革新設備等を取得した場合の初年度特別償却》の特別償却の適用があること
に留意する。
(措通42の10-1)
(特別償却の対象となる器具及び備品)
(4) 特別償却の対象となる器具及び備品は、次の(一)から(四)までに掲げるものとする。(措法旧42の10①、措規旧20
の5①、20の4③)
計数型の電子計算機(主記憶装置にプログラムを任意に設定できる機構を有するものに
限る。)のうち、処理語長が16ビット以上で、かつ、設置時における記憶容量(検査用
(一) 電子計算機
ビットを除く。)が16メガバイト以上の主記憶装置を有するものに限るものとし、これ
と同時に設置する附属の入出力装置(入力用キーボード、ディジタイザー、タブレット、
光学式読取装置、音声入力装置、表示装置、プリンター又はプロッターに限る。
)、補助
記憶装置、通信制御装置、伝送用装置(無線用のものを含む。)又は電源装置を含む。
専用電子計算機(専ら器具及び備品の動作の制御又はデータ処理を行う電子計算機で、
物理的交換を行わない限り他の用途に使用できないものをいう。(三)において同じ。)
(二) デジタル交換設備
により発信される制御指令信号に基づきデジタル信号を自動的に交換するための機能
を有するものに限るものとし、これと同時に設置する専用の制御装置(当該交換するた
めの機能を制御するものに限る。)
、変復調装置、宅内回線終端装置、局内回線終端装置、
入出力装置又は符号化装置を含む。
専用電子計算機により発信される制御指令信号に基づき専用電話機のボタン操作に従
(三)
デジタルボタン電話
ってデジタル信号を自動的に交換する機構を有するもの及び当該専用電子計算機を同
設備
時に設置する場合のこれらのものに限るものとし、これらと同時に設置する専用の変復
調装置、宅内回線終端装置、局内回線終端装置又は符号化装置を含む。
ICカードとの間における情報の交換並びに当該情報の蓄積及び加工を行うもので、これ
(四) ICカード利用設備
と同時に設置する専用のICカードリーダライタ、入力用キーボード、タブレット、表示
装置、プリンター又はプロッターを含む。
(経営革新設備等の規模)
(5) 1に掲げる経営革新設備等は、機械及び装置、器具及び備品並びに建物及びその附属設備で次の(一)から(三)ま
でに掲げる規模のものとする。
(措法旧42の10①、措令旧27の10①、措規旧20の5②)
-528-
第三章 第一節 第七款 十九《沖縄の特定中小企業者の経営革新設備等の特別償却》
一台又は一基(通常一組又は一式をもって取引の単位とされるものにあっては、一組
(一) 機械及び装置
又は一式とする。以下(5)において同じ。)の取得価額(第六款の六の1《減価償却
資産の取得価額》により計算した取得価額をいう。以下(5)において同じ。
)が280万
円以上のもの
イ 一台又は一基の取得価額が120万円以上のもの
ロ 器具及び備品(第六款の二の1《少額の減価償却資産の取得価額の損金算入》又
(二) 器具及び備品
は同二の2《一括償却資産の損金算入》の適用を受けるものを除く。)で、当該事
業年度において新たに取得又は製作をして事業の用に供したものの取得価額の合
計額が120万円以上のもの
(三) 建物及びその附属設備
一の建物及びその附属設備の取得価額が1,000万円以上のもの
注 上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、そ
の適用している方式により算出した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」、平10課法2-7「第4」参照)
(取得価額の判定単位)
(6)
(5)《経営革新設備等の規模》の表の(一)及び(二)のイに掲げる機械及び装置又は器具及び備品の一台又は一基
の取得価額が280万円以上又は120万円以上であるかどうかについては、通常一単位として取引される単位ごとに判定
するのであるが、個々の機械及び装置の本体と同時に設置する自動調整装置又は原動機のような附属機器で当該本体
と一体となって使用するものがある場合には、これらの附属機器を含めたところによりその判定を行うことができる
ものとする。
(措通42の10-2)
注
(5)の表の(二)のロに掲げる器具及び備品の取得価額の合計額が120万円以上であるかどうかについては、(4)《特別償却の対象となる
器具及び備品》の表の(一)から(四)までに掲げる器具及び備品ごとに、それぞれの器具及び備品の取得価額の合計額により判定することに
留意する。
(圧縮記帳をした経営革新設備等の取得価額)
(7)
(5)の表に掲げる機械及び装置、器具及び備品又は建物等(建物及びその附属設備をいう。以下(7)において同
じ。
)の取得価額が280万円以上、120万円以上又は1,000万円以上であるかどうかを判定する場合において、その機械
及び装置、器具及び備品又は建物等が第十五款の一《国庫補助金等による圧縮記帳》、同款の二《工事負担金による圧
縮記帳》、同款の三《非出資組合の賦課金による圧縮記帳》又は同款の四《保険金等による圧縮記帳》による圧縮記帳
の適用を受けたものであるときは、その圧縮記帳後の金額に基づいてその判定を行うものとする。(措通42の10-3)
(特別償却の対象となる建物の附属設備)
(8) 1に掲げる建物の附属設備は、当該建物とともに取得等をする場合における建物附属設備に限られることに留意
する。
(措通42の10-4)
(貸付けの用に供したものに該当しない資産の貸与)
(9) 特定中小企業者である法人が、その取得等をした経営革新設備等を自己の下請業者に貸与した場合において、当
該経営革新設備等が専ら当該法人のためにする製品の加工等の用に供されるものであるときは、当該経営革新設備等
は当該法人の営む事業の用に供したものとして取り扱う。(措通42の10-5)
注 物品賃貸業を営む法人は、貸付けの用に供した経営革新設備等につき1の特別償却の適用を受けることができないことに留意する。
(経営革新設備等の特別償却の計算)
(10) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(11)
1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
-529-
第三章 第一節 第七款 十九《沖縄の特定中小企業者の経営革新設備等の特別償却》
事業等に関する要件をいう。以下(11)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《沖縄の特定中小企業者が経営革新設備等を取得した場合の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該経
営革新設備等の償却限度額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がある場合に限り、適用する。(措法旧42の10⑦)
明細書には、「沖縄の特定中小企業者又は特定中小連結法人が取得した経営革新設備等の特別償却の償却限度額の計算
に関する付表」を添付する。(規別表十六)
-530-
第三章 第一節 第七款 二十《エネルギー需給構造改革推進設備等の特別償却》
二十 エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の特別償却(平成23.12改正により廃止)
注
二十《エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の特別償却》は、平成23年12月改正により廃止されているが、平成24年3月31日以
前に取得又は製作若しくは建設をした1のエネルギー需給構造改革推進設備等を1に掲げる事業の用に供した場合については、平成23年12月改
正前の租税特別措置法第42条の5第1項の規定は、なおその適用がある。
(平23.12改法附55、平23.12改措令附8、平23.12改措規附4)
1 エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人が、平成4年4月1日から平成24年3月31日までの期間内にその製作若しくは建設の後事業
の用に供されたことのない次の①から④までに掲げる減価償却資産(以下二十において「エネルギー需給構造改革推進設
備等」という。)を取得し、又はエネルギー需給構造改革推進設備等を製作し、若しくは建設して、これをその取得し、又
は製作し、若しくは建設した日から1年以内に国内にある当該法人の事業の用に供した場合(次の表の①から③までに掲
げる減価償却資産を貸付けの用に供した場合、同表の②に掲げる減価償却資産を電気事業法第2条第1項第9号《定義》
に規定する電気事業の用に供した場合及び同表の④に掲げる減価償却資産を住宅の用に供した場合を除く。
)には、その事
業の用に供した日を含む事業年度(解散〔合併による解散を除く。〕の日を含む事業年度及び清算中の各事業年度を除く。)
の当該エネルギー需給構造改革推進設備等の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格
分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわら
ず、当該エネルギー需給構造改革推進設備等の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却
限度額に相当する金額をいう。
)と特別償却限度額(当該エネルギー需給構造改革推進設備等の基準取得価額〔(6)《基準
30
取得価額の意義》に掲げる基準取得金額をいう。〕の100に相当する金額をいう。)との合計額とする。
なお、1は、法人が所有権移転外リース取引(第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げる
ものをいう。
)により取得したエネルギー需給構造改革推進設備等については、適用しない。
(措法旧42の5①⑧、措令旧27の
5⑪)
特別償却限度額
エネルギー需給構 エネルギー需給構 エネルギー需給構 30
造改革推進設備等 = 造改革推進設備等 + 造改革推進設備等 ×100
の償却限度額
の普通償却限度額 の基準取得価額
イ 製造機能又は処理機能の向上、製造工程の自動化又は連続化、廃熱の製造工程にお
ける回収その他製造若しくは加工又は役務の提供の方法を改良した機械その他の減価
償却資産で、エネルギーの有効利用に著しく寄与するものとして財務大臣が指定する
もの(措令旧27の5②)
注 エネルギー有効利用製造設備等は、平成4年大蔵省告示第57号(最終改正平成22年第105号)の別表
一により指定されている。 ロ 廃熱の回収又は排ガスの圧力の利用、熱源となる燃料の燃焼の合理化、熱又は動力
の損失の防止、加熱及び冷却並びに伝熱の合理化、電気の動力、熱等への変換の合理
化、抵抗等による電気の損失の防止等のために新たに開発され、又は著しく改良され
①
エネルギー有効利用設
備
た機械その他の減価償却資産で、エネルギーの有効利用に資する効果が著しいものと
して財務大臣が指定するもの(措令旧27の5③)
注 エネルギー有効利用付加設備等は、平成4年大蔵省告示第57号(最終改正平成22年第105号)の別表
二により指定されている。 ハ 一般ガス事業者(ガス事業法第2条第2項《定義》に規定する一般ガス事業者をい
う。
)とガスの供給を受ける者との間で締結される契約(電気又はガスの需要量の季節
又は時間帯による変動の縮小に著しく資するものとして(1)《ガス需要平準化に資す
る契約》に掲げるものに限る。
)に基づき供給されるガスを利用するために必要な機械
その他の減価償却資産で財務大臣が指定するもの(措令旧27の5④)
注 電気・ガス需要平準化設備は、平成4年大蔵省告示第57号(最終改正平成22年第105号)の別表三に
より指定されている。
化石燃料(非化石エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律第2条第1号《定義》
②
新エネルギー利用設備
等
に規定する化石燃料をいう。)以外のエネルギー資源(太陽光、風力、水力、地熱、太陽
熱、アルコール及びエネルギー源として利用することができる廃棄物をいう。以下②に
おいて同じ。
)を利用するために必要な機械その他の減価償却資産その他化石燃料以外の
エネルギー資源の利用に著しく資する機械その他の減価償却資産のうち、新エネルギー
-531-
第三章 第一節 第七款 二十《エネルギー需給構造改革推進設備等の特別償却》
利用等の促進に関する特別措置法第2条《定義》に規定する新エネルギー利用等に著し
く資するものとして財務大臣が指定するもの(①《エネルギー有効利用設備》に掲げる
減価償却資産に該当するものを除く。
)(措令旧27の5⑤)
注1
新エネルギー利用設備等は、平成4年大蔵省告示第57号(最終改正平成22年第105号)の別表四に
より指定されている。
注2
②は、平成22年度改正により改正されており、改正規定は、石油代替エネルギーの開発及び導入の
促進に関する法律等の一部を改正する法律(平成21年法律第70号)の施行日(平成23年7月7日)以
後に取得又は製作若しくは建設をする新エネルギー利用設備等について適用され、平成23年7月6日
以前に取得又は製作若しくは建設をした石油代替エネルギー利用設備等の適用については、次による。
(平22改法附75、1Ⅸ、平成23年政令第204号)
太陽光、風力その他石油以外のエネルギー資源の利用に著しく資し、又は当該エ
ネルギー資源の利用に伴い生ずる公害その他これに準ずる公共の災害の防止に
資する機械その他の減価償却資産のうち、次に掲げるもの(①に掲げる減価償却
資産に該当するものを除く。
)
石油以外のエネルギー資源(太陽光、風力及び石炭等〔石炭、
80
コークス、ガス〈その原料に占める石油の割合が100を超え
るものを除く。
〉
、水力、地熱、太陽熱、アルコール及びエネル
ギー源として利用することができる廃棄物をいう。ロの(ロ)
において同じ。
〕をいう。以下イ及びロの(イ)において同じ。
)
イ
新エネル
を利用するために必要な機械その他の減価償却資産その他石
ギー利用
油以外のエネルギー資源の利用に著しく資する機械その他の
設備等
減価償却資産のうち、新エネルギー利用等の促進に関する特別
措置法第2条《定義》に規定する新エネルギー利用等に著しく
資するものとして財務大臣が指定するもの(措令27の5旧⑤)
注 新エネルギー利用設備等は、平成4年大蔵省告示第
57号(最終改正平成22年第105号)の別表四により指定
されている。
石油代替
石油以外のエネルギー資源を利用するために必要
旧
エネルギ
な機械その他の減価償却資産、一般ガス事業者(①
②
ー利用設
のハに掲げる一般ガス事業者をいう。)が天然ガス
備等
を供給するために直接必要な機械その他の減価償
(イ)
却資産その他石油以外のエネルギー資源の利用に
著しく資する機械その他の減価償却資産(イに掲げ
る減価償却資産を除く。)で、石油の消費の抑制に
資する効果が著しいものとして財務大臣が指定す
ロ
その他の
るもの(措令27の5旧⑥Ⅰ削除)
石油代替
石炭等の利用に伴い生ずる大気の汚染、水質の汚濁
エネルギ
又は騒音による公共の災害の防止のため、その災害
ー利用設
備等
の基因となる有害物の除去又はその災害による被
(ロ)
害の減少に著しい効果がある機械その他の減価償
却資産(イに掲げる減価償却資産又は(イ)に掲げる
減価償却資産に附属して設置するものに限る。)で
財務大臣が指定するもの(措令27の5旧⑥Ⅱ削除)
注
その他の石油代替エネルギー利用設備等の指定(平
成4年大蔵省告示第57号の別表五)は、平成22年財務
省告示第105号により削除されたが、平成22年3月31日
以前に取得又は製作若しくは建設をしたその他の石油
代替エネルギー利用設備等については、なお適用があ
る。
(平成22年財務省告示第105号前文)
電気の安定的な供給に著しく資する配電の設備で、一般電気事業者(電気事業法第2条
③
電気供給安定化配電設
備
第1項第2号《定義》に規定する一般電気事業者をいう。
)又は特定電気事業者(電気事
業法第2条第1項第6号に規定する特定電気事業者をいう。)が、配電の能力の確保及び
電気事故の防止のために配電経路を多重化する工事で配電の設備を地下に収容するもの
のうち財務大臣が指定する工事の施工に伴って取得し、又は建設する暗きょ式、引入れ
-532-
第三章 第一節 第七款 二十《エネルギー需給構造改革推進設備等の特別償却》
式その他の方式の地中電線路に係る管路及び電力ケーブル並びに当該地中電線路の敷設
に伴い取得する変圧器、保安開閉装置その他の設備で財務大臣が指定するもの(措令旧
27の5⑥)
注 電気供給安定化配電設備は、平成4年大蔵省告示第224号(最終改正平成21年第209号)により指定さ
れている。
建築物に係るエネルギーの使用の合理化に著しく資する設備で次のイ又はロに掲げる
もの(当該設備が設置された建築物が(2)《エネルギー使用合理化設備等が設置された
建築物の基準》に掲げる基準を満たすことにつき(3)《特別償却の対象となるエネルギ
ー使用合理化設備等の範囲》に掲げるところにより証明がされた場合の当該設備に限
る。
)
エネルギーの使用の合理化に関する法律第72条に規定する熱の損失の防止に資
する設備及び同条に規定する空気調和設備等((2)の(一)のイにおいて「エネル
ギー使用合理化設備」という。)で、建築物に係るエネルギーの使用の合理化に
イ
著しく資するものとして財務大臣が指定するもののすべてを同時に設置する場
合のこれらの設備(措令旧27の5⑦)
④
エネルギー使用合理化
注
エネルギー使用合理化設備は、平成4年大蔵省告示第57号(最終改正平成22年第105号)の別
設備等
表五により指定されている。
空気調和設備、照明設備その他の建築設備の計測、制御、監視又は管理を行う設
備((2)の(二)のイにおいて「エネルギー使用制御設備」という。)で、建築物
に係るエネルギーの使用の合理化に著しく資するものとして財務大臣が指定す
るもの(以下ロにおいて「指定エネルギー使用制御設備」という。)のすべてを
同時に設置する場合の当該指定エネルギー使用制御設備(指定エネルギー使用制
ロ
御設備のうち(4)《指定エネルギー使用制御設備のうち同時の設置要件から除外
される設備》に掲げる設備が既に設置されている場合には、(4)に掲げる設備以
外の指定エネルギー使用制御設備のすべてを同時に設置する場合の当該指定エ
ネルギー使用制御設備)
(措令旧27の5⑧)
注
エネルギー使用制御設備は、平成4年大蔵省告示第57号(最終改正平成22年第105号)の別表
六により指定されている。
注1
財務大臣は、①から④までに掲げるエネルギー需給構造改革推進設備等又は③に掲げる工事を指定したときは、これを告示する。
(措令旧27
の5⑭)
注2
1に掲げる所有権移転外リース取引により取得したエネルギー需給構造改革推進設備等については、1の特別償却は適用されないが、第二
節第二款の十一《エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の法人税額の特別控除》の1は適用されるのであるから留意する。
(編者)
注3
平成21年4月1日から平成24年3月31日までの間に取得等をしたエネルギー需給構造改革推進設備等については、2《エネルギー需給構造
改革推進設備等を取得した場合の初年度即時償却》の適用があることに留意する。
(編者)
(ガス需要平準化に資する契約)
(1) 1の表の①《エネルギー有効利用設備》のハに掲げる契約は、ガス事業法第17条第7項《供給約款等》の規定に
よる届出をした同項に規定する選択約款による契約、同法第20条ただし書《供給約款等による供給の義務》の合意に
基づく契約又は同法第23条第1項《供給区域外への供給》の届出に係る契約で、ガス冷房設備による冷房の用に供す
るガスの使用(4月1日から10月31日までの期間内における当該ガスの使用に限る。)又はガスの使用に係る年間負荷
1
率(ガスの年間使用量の3に相当する量を最大需要期〔12月1日から翌年の3月31日までの期間をいう。
〕におけるガ
スの使用量で除して得た数値をいう。)が0.75以上であるガスの使用を約するものとする。
(措規旧20の2①)
(エネルギー使用合理化設備等が設置された建築物の基準)
(2) 1の表の④《エネルギー使用合理化設備等》に掲げる基準は、次の表の左欄に掲げる建築物の区分に応じ、それ
ぞれ同表の右欄に掲げる基準とする。
(措令旧27の5⑨)
1の表の④のイに掲 イ 当該建築物に設置されるエネルギー使用合理化設備のすべてが1の表の④のイに掲
げる財務大臣が指定する設備で構成されていること。
(一) げる設備が設置され
る建築物
ロ 次の表の左欄に掲げる建築物の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる基準
-533-
第三章 第一節 第七款 二十《エネルギー需給構造改革推進設備等の特別償却》
エネルギーの使用の合理化に関する法律第72条《建築物の建築
をしようとする者等の努力》に規定する熱の損失の防止に資す
る設備又はエネルギーの使用の合理化に関する法律施行令第14
床面積の合計が
(イ)
2,000 平 方 メ ー
トル以上の建築
物
条各号《空気調和設備等》に掲げる建築設備(以下(一)におい
て「建築設備等」という。
)の全てについて、当該建築設備等ご
とに定められた建築物の熱の損失の防止又は建築物のエネルギ
ーの効率的利用が的確に実施されているかどうかについての同
法第73条第1項《建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基
準となるべき事項》に規定する判断の基準として同項の規定に
80
より公表された数値((ロ)において「基準値」という。)の100
以下となっていること。
床面積の合計が
(ロ)
2,000 平 方 メ ー 建築設備等の全てについて、当該建築設備等ごとに定められた
90
トル未満の建築 基準値の100以下となっていること。
物
イ 当該建築物に設置されるエネルギー使用制御設備の全てが1の表の④のロに掲げる
1の表の④のロに掲
(二) げる設備が設置され
る建築物
財務大臣が指定する設備で構成されていること。
ロ 当該設備を設置した後の建築物のエネルギーの使用量の当該設備を設置する前の建
95
築物のエネルギーの使用量に対する割合が100以下であること。
(特別償却の対象となるエネルギー使用合理化設備等の範囲)
(3) 1の表の④に掲げる証明がされた場合は、次の表の左欄に掲げる建築物の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲
げる書類を確定申告書等に添付することにより証明がされた場合とする。(措令旧27の5⑩、措規旧20の2③)
(2)《エネルギー使
用合理化設備等が設
(2)の表の(一)のイ又はロに掲げる基準を満たすものであることにつき当該建築物に
(一) 置された建築物の基
係るエネルギーの使用の合理化に関する法律第74条第1項《建築物に係る指導及び助言
準》の表の(一)に掲
等》に規定する所管行政庁が確認した旨を証する書類
げる建築物
(二)
(2)の表の(二)に掲
(2)の表の(二)に掲げる基準を満たすものであることにつき経済産業大臣が確認した
げる建築物
旨を証する書類
(指定エネルギー使用制御設備のうち同時の設置要件から除外される設備)
(4) 1の表の④のロに掲げる設備は、インバーター(制御指令信号に基づき交流電動機の出力軸の回転数を変化させ
ることにより電力負荷を調整する機能を有するもので、半導体スイッチング素子を用いたものに限るものとし、これ
と同時に設置する専用の盤類及び配線を含む。
)とする。(措規旧20の2②)
(貸付けの用に供したものに該当しない資産の貸与)
(5) 1に掲げる法人が、その取得又は製作をした機械及び装置を自己の下請業者に貸与した場合において、当該機械
及び装置が専ら当該法人のためにする製品の加工等の用に供されるものであるときは、当該機械及び装置は当該法人
の営む事業の用に供したものとして1の特別償却を適用する。(措通42の5-5)
(基準取得価額の意義)
(6)
1に掲げる基準取得価額とは、当該エネルギー需給構造改革推進設備等の取得価額(1の表の①のハ又は③に掲げ
50
る減価償却資産にあっては、当該取得価額に100の割合を乗じて計算した金額)をいう。
(措法旧42の5①、措令旧27の
5①)
注1 上記に掲げる基準取得価額は、次のようになる。
(編者)
-534-
第三章 第一節 第七款 二十《エネルギー需給構造改革推進設備等の特別償却》
エネルギー需給構造改革推進設備等の種類
基準取得価額
50
①のハ、③
取得価額×100
①のイ、ロ、②、④
取得価額
注2 上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、
その適用している方式により算定した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」
、平10課法2-7「第4」参照)
(附属機器等の同時設置の意義)
(7)
平成4年3月31日付大蔵省告示第57号の別表において本体と同時に設置することを条件として、エネルギー需給
構造改革推進設備等に該当する旨の定めのある附属の機器等(以下(7)において「附属機器等」という。
)には、一の
計画に基づき本体を設置してから相当期間内に設置するこれらの附属機器等が含まれるものとする。(措通42の5-
7)
(エネルギー需給構造改革推進設備等の特別償却の計算)
(8)
1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特別
償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同じく
する他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。
(措通42の5~48(共)-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(9)
1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(9)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の初年度即時償却
青色申告書を提出する法人が、平成21年4月1日から平成24年3月31日までの間にエネルギー需給構造改革推進設備等を取得
し、又はエネルギー需給構造改革推進設備等を製作し、若しくは建設して、これをその取得し、又は製作し、若しくは建設した
日から1年以内に国内にある当該法人の事業の用に供した場合(1《エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の初年
度特別償却》の表の①から③までに掲げる減価償却資産を貸付けの用に供した場合、同表の②に掲げる減価償却資産を電気事業
法第2条第1項第9号《定義》に規定する電気事業の用に供した場合及び同表の④に掲げる減価償却資産を住宅の用に供した場
合を除く。
)における1に掲げる特別償却限度額は、1にかかわらず、当該エネルギー需給構造改革推進設備等の取得価額から
普通償却限度額(第六款の三の1《償却費等の損金算入》に掲げる償却限度額又は同三の2《適格分割等により移転する減価償
却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。
)を控除した金額に相当する金額とする。
なお、2は、法人が所有権移転外リース取引(第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるも
のをいう。
)により取得したエネルギー需給構造改革推進設備等については、適用しない。
(措法旧42の5⑥⑧)
注
2に掲げる所有権移転外リース取引により取得したエネルギー需給構造改革推進設備等については、2の特別償却は適用されないが、第二節
第二款の十一《エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の法人税額の特別控除》の1は適用されるのであるから留意する。(編者)
(エネルギー需給構造改革推進設備等の特別償却の計算)
(1) 2の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-535-
第三章 第一節 第七款 二十《エネルギー需給構造改革推進設備等の特別償却》
-1・編者補正)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(2) 2の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について2の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、2に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(2)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注
例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
3 特別償却の明細書の添付
1《エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の初年度特別償却》及び2《エネルギー需給構造改革推進設備等を取
得した場合の初年度即時償却》の特別償却は、確定申告書等に当該エネルギー需給構造改革推進設備等の償却限度額の計算に関
する明細書《別表十六》の添付がある場合に限り、適用する。
(措法旧42の5⑨)
明細書には、「エネルギー需給構造改革推進設備等の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表
十六)
-536-
第三章 第一節 第七款 二十一《事業基盤強化設備等の特別償却》
二十一 事業基盤強化設備等を取得した場合の特別償却(平成23.12改正により廃止)
注
二十一《事業基盤強化設備等を取得した場合の特別償却》は、平成23年12月改正により廃止されているが、平成24年3月31日以前に取得又は
製作をした1に掲げる事業基盤強化設備等については、平成23年12月改正前の租税特別措置法第42条の7の規定は、なおその適用がある。(平
23.12改法附58)
1 事業基盤強化設備等を取得した場合の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人で次の表の左欄に掲げるもの(以下二十一において「特定中小企業者等」という。)が、昭和
62年4月1日から平成24年3月31日までの期間(以下「指定期間」という。
)内に、その製作の後事業の用に供されたこと
のない事業基盤強化設備等(同表の右欄に掲げる減価償却資産〔同表の①から④まで又は⑥から⑧までの右欄に掲げる機
械及び装置並びに器具及び備品にあっては、(6)《特別償却の対象となる事業基盤強化設備等の規模》に掲げる規模のも
のに限る。
〕をいう。以下二十一において同じ。
)を取得し、又は事業基盤強化設備等を製作して、これを国内にある当該
特定中小企業者等の営む事業の用に供した場合(貸付けの用に供した場合を除く。
)には、その事業の用に供した日を含む
事業年度(解散〔合併による解散を除く。〕の日を含む事業年度及び清算中の各事業年度を除く。以下二十一において「供
用年度」という。
)の当該事業基盤強化設備等(同表の⑤の右欄に掲げる減価償却資産〔以下二十一において「情報基盤強
化設備等」という。
〕にあっては、同表の⑤の左欄に掲げる法人の供用年度の指定期間内において当該法人が事業の用に供
した情報基盤強化設備等の取得価額の合計額が70万円以上である場合の当該情報基盤強化設備等に限る。以下二十一にお
いて「適用対象事業基盤強化設備等」という。
)の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適
格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわ
らず、当該適用対象事業基盤強化設備等の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度
30
額に相当する金額をいう。
)と特別償却限度額(当該適用対象事業基盤強化設備等の取得価額の100に相当する金額をいう。)
との合計額とする。
なお、1は、法人が所有権移転外リース取引(第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲
げるものをいう。
)により取得した事業基盤強化設備等については、適用しない。(措法旧42の7①⑧、旧42の5⑧、措令
旧27の7②、旧27の5⑪)
特別償却限度額
事業基盤強化設備 事業基盤強化設備等 事業基盤強化設備 × 30
=
+
100
等の償却限度額
の普通償却限度額
等の取得価額
法 人
資 産
特定農産加工業経営改善臨時措置法第3条第1項《計画の承認》
に規定する特定農産加工業者(中小企業者等〔(1)《中小企業
①
者の範囲等》に掲げる中小企業者又は農業協同組合等をいう。〕
に限る。)で同項に規定する経営改善措置に関する計画に係る同
当該経営改善措置に関する計画に定める機械及
び装置
項の承認を受けた法人
②
卸売業又は小売業を営む中小企業者((1)の(一)に掲げる中小
企業者をいう。以下⑤までにおいて同じ。)に該当する法人
機械及び装置並びに器具及び備品(電子計算機に
ついては、(9)《電子計算機の範囲》に掲げるも
のに限る。
)
当該振興計画に定める生活衛生関係営業の運営
の適正化及び振興に関する法律第56条の3第1
③
飲食店業((10)《飲食店業から除かれる事業の範囲》に掲げる
項に規定する振興事業の実施に係る器具及び備
事業を除く。
)を営む中小企業者に該当する法人で生活衛生関係
品(当該飲食店業の基盤の強化に寄与するものと
営業の運営の適正化及び振興に関する法律第56条の3第1項
して減価償却資産の耐用年数等に関する省令別
《振興計画の認定》に規定する振興計画について同項に規定する
表第一《機械及び装置以外の有形減価償却資産の
認定を受けた生活衛生同業組合又は生活衛生同業小組合の組合
耐用年数表》の第一欄《種類》に掲げる器具及び
員であるもの
備品のうち同表の第三欄《細目》に掲げる「電気
冷蔵庫、電気洗濯機その他これらに類する電気又
はガス機器」に限る。)
(措規旧20の3③)
④
サービス業でその基盤の強化を通じて消費の拡大、雇用機会の
機械及び装置並びに器具及び備品(電子計算機に
確保等国民経済の安定及び発展に資することが必要なものとし
ついては、(9)に掲げるものに限る。
)
(措令旧27
-537-
第三章 第一節 第七款 二十一《事業基盤強化設備等の特別償却》
て(11)《サービス業の範囲》に掲げる事業を営む中小企業者に
の7⑤)
該当する法人
情報基盤の強化が事業基盤の強化に資するものとして(14)《情
⑤
報基盤の強化が事業基盤の強化に資する事業の範囲》に掲げる
事業を営む中小企業者に該当する法人
当 該情報 基盤の 強化に 資する 減価 償却資産 で
(12)《情報基盤強化設備等の範囲》に掲げるもの
中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律第10条第2項
《経営革新計画の変更等》に規定する承認経営革新計画に従って
同法第2条第6項《定義》に規定する経営革新のための事業を
⑥
行う同条第1項に規定する中小企業者(同項第8号に掲げる者
を除く。)に該当する法人(大規模な法人の子会社として(18)
当該承認経営革新計画に定める機械及び装置
《大規模な法人の子会社の範囲》に掲げるもの〔⑦及び⑧におい
て「大規模法人子会社」という。〕及び①から⑤までに掲げる法
人に該当するものを除く。
)
中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関す
る法律第7条第2項《地域産業資源活用事業計画の変更等》に
規定する認定計画に従って同法第2条第3項《定義》に規定す
⑦
る地域産業資源活用事業を行う同条第1項に規定する中小企業
者(同項第8号に掲げる者を除く。
)に該当する法人(大規模法
当該認定計画に定める機械及び装置
人子会社を除く。
)で同法第11条《課税の特例》に規定する確認
を受けたもの(①から⑥までに掲げる法人に該当するものを除
く。
)
中小企業者と農林漁業者との連携による事業活動の促進に関す
る法律第5条第3項《農商工等連携事業計画の変更等》に規定
する認定農商工等連携事業計画に従って同法第2条第4項《定
⑧
義》に規定する農商工等連携事業を行う同条第1項に規定する
当該認定農商工等連携事業計画に定める機械及
中小企業者(同項第8号に掲げる者を除く。
)に該当する法人(大
び装置
規模法人子会社を除く。
)で同法第14条《課税の特例》に規定す
る確認を受けたもの(①から⑦までに掲げる法人に該当するも
のを除く。
)
注
1に掲げる所有権移転外リース取引により取得した事業基盤強化設備等については、1の特別償却は適用されないが、第二節第二款の十二の
1の①《事業基盤強化設備等を取得した場合の法人税額の特別控除》は適用されるのであるから留意する。
(編者)
(中小企業者の範囲等)
(1) 1《事業基盤強化設備等を取得した場合の初年度特別償却》の表の①に掲げる中小企業者又は農業協同組合等と
は、次の表の左欄に掲げる区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げるものをいう。(措法旧42の7①Ⅰ、42の4⑥、⑫Ⅴ、
Ⅵ、措令27の4⑩)
次のイ又はロのいずれかに該当する法人をいう。
資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人のうち次の(イ)又は(ロ)に掲げる法人以外
の法人
1
イ
(一)
(イ)
その発行済株式又は出資の総数又は総額の 2以上が同一の大規模法人の所有に属し
(ロ)
(イ)に掲げるもののほか、その発行済株式又は出資の総数又は総額の3以上が大規模
中小企業
ている法人
2
者
ロ
注
法人の所有に属している法人
資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000人以下の法人
イの(イ)及び(ロ)に掲げる大規模法人とは、次のA又はBのいずれかに該当する法人(中小企業投資育成株式会社
を除く。
)をいう。
-538-
第三章 第一節 第七款 二十一《事業基盤強化設備等の特別償却》
A
資本金の額又は出資金の額が1億円を超える法人
B
資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000人を超える法人
農業協同組合、農業協同組合連合会、中小企業等協同組合、出資組合である商工組合及び商工組合
(二)
農業協同
連合会、内航海運組合、内航海運組合連合会、出資組合である生活衛生同業組合、漁業協同組合、
組合等
漁業協同組合連合会、水産加工業協同組合、水産加工業協同組合連合会、森林組合並びに森林組合
連合会
(事業年度の中途において特定中小企業者等に該当しなくなった場合の適用)
(2) 法人が各事業年度の中途において特定中小企業者等に該当しないこととなった場合においても、その該当しない
こととなった日前に取得又は製作(以下二十一において「取得等」という。
)をして事業の用に供した事業基盤強化設
備等については、1の特別償却の適用があることに留意する。この場合において、(6)《特別償却の対象となる事業
基盤強化設備等の規模》の表の(二)のロの(イ)又は(ロ)に掲げる器具及び備品に係る取得価額の合計額が120万円以上
であるかどうか又は情報基盤強化設備等の取得価額の合計額が70万円以上であるかどうかは、その特定中小企業者等
に該当していた期間内に取得等をして事業の用に供していたものの取得価額の合計額によって判定するものとする。
(措通42の7-1)
(常時使用する従業員の範囲)
(3)
(1)《中小企業者の範囲等》の(一)に掲げる「常時使用する従業員の数」は、常用であると日々雇い入れるもの
であるとを問わず、事務所又は事業所に常時就労している職員、工員等(役員を除く。
)の総数によって判定すること
に留意する。この場合において、法人が酒造最盛期、野菜缶詰・瓶詰製造最盛期等に数か月程度の期間その労務に従
事する者を使用するときは、当該従事する者の数を「常時使用する従業員の数」に含めるものとする。
(措通42の4(2)
-3)
(従業員数基準の適用)
(4)
(1)の(一)に掲げる中小企業者に該当するかどうかを判定する場合において従業員数基準が適用されるのは、資
本又は出資を有しない法人のみであるから、資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人については、(1)の(一)
の表のイの(イ)又は(ロ)に掲げるもの(大規模法人の子会社)を除き、常時使用する従業員の数が1,000人を超えても
中小企業者に該当することに留意する。
(措通42の4(2)-2)
(出資を有しない公益法人等の従業員の範囲)
(5) 出資を有しない公益法人等又は人格のない社団等について、常時使用する従業員の数が1,000人以下であるかどう
かを判定する場合には、収益事業に従事する従業員数だけでなくその全部の従業員数によって行うものとする。
(措通
42の4(2)-4)
(特別償却の対象となる事業基盤強化設備等の規模)
(6) 1の表の①から④まで又は⑥から⑧までの右欄に掲げる機械及び装置並びに器具及び備品のうち特別償却の対象
となるものは、次の表の左欄に掲げる減価償却資産の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる規模のものとする。
(措法旧42の7①、措令旧27の7①)
一台又は一基(通常一組又は一式をもって取引の単位とされるものにあっては、一組又は一式
(一) 機械及び装置 とする。(二)において同じ。)の取得価額(第六款の六の1《減価償却資産の取得価額》により
計算した取得価額をいう。(二)において同じ。
)が280万円以上のもの
(二) 器具及び備品
イ
一台又は一基の取得価額が120万円以上のもの
ロ
次に掲げるもの(第六款の二の1《少額の減価償却資産の取得価額の損金算入》又は同二
の2《一括償却資産の損金算入》の適用を受けるものを除く。)で、当該事業年度において新
たに取得等をして事業の用(貸付けの用を除く。)に供したものの取得価額の合計額が120万
円以上のもの(措規旧20の3①)
(イ) 電子式金銭登録機(専用電子計算機〔専ら当該電子式金銭登録機の動作の制御又はデ
-539-
第三章 第一節 第七款 二十一《事業基盤強化設備等の特別償却》
ータ処理を行う電子計算機で、物理的変換を行わない限り他の用途に使用できないも
のをいう。〕を内蔵しているもの〔価格計算機能のみを有するものを除く。〕に限るも
のとし、これと同時に設置する専用のラベル作成装置、入出力装置、補助記憶装置、
通信制御装置、伝送用装置又は電源装置を含む。)(措規旧20の3①Ⅰ)
携帯式ターミナル装置(光学式読取装置により読み取られたデータの入力機構及び他
の電子計算機へデータを伝送するための出力機構並びにデータの記憶機能を有するも
(ロ)
の〔本体の重量が1,500グラム以下であり、かつ、縦、横及び高さの合計が460ミリメ
ートル以下のものに限る。
〕に限るものとし、これと同時に設置する専用の光学式読取
装置、補助記憶装置、通信制御装置、伝送用装置又は電源装置を含む。
)(措規旧20の3①
Ⅱ)
注
上記の金額基準を満たしているかどうかは、法人が消費税等の経理処理について適用している税抜経理方式又は税込経理方式に応じ、そ
の適用している方式により算定した価額により判定する。
(平元直法2-1「9」、平10課法2-7「第4」参照)
(取得価額の判定単位)
(7) 1の表の右欄に掲げる機械及び装置又は器具及び備品の一台又は一基の取得価額が280万円以上又は120万円以上
であるかどうかについては、通常一単位として取引される単位ごとに判定するのであるが、個々の機械及び装置の本
体と同時に設置する自動調整装置又は原動機のような附属機器で当該本体と一体となって使用するものがある場合に
は、これらの附属機器を含めたところによりその判定を行うことができるものとする。(措通42の7-2)
注
(6)の表の(二)のロの(イ)又は(ロ)に掲げる器具及び備品の取得価額の合計額が120万円以上であるかどうかについては、それぞれ同ロ
の(イ)又は(ロ)ごとに、それぞれ同ロの(イ)又は(ロ)に掲げる器具及び備品の取得価額の合計額により判定することに留意する。
(圧縮記帳をした事業基盤強化設備等の取得価額)
(8) 1の表の右欄に掲げる機械及び装置又は器具及び備品の取得価額が280万円以上又は120万円以上若しくは取得価
額の合計額が120万円以上であるかどうかを判定する場合において、当該減価償却資産が第十五款の一《国庫補助金等
、同款の二《工事負担金による圧縮記帳》、同款の三《非出資組合の賦課金による圧縮記帳》又は同
による圧縮記帳》
款の四《保険金等による圧縮記帳》による圧縮記帳の適用を受けたものであるときは、その圧縮記帳後の金額に基づ
いてその判定を行うものとする。
情報基盤強化設備等の取得価額の合計額が70万円以上であるかどうかの判定についても、同様とする。
(措通42の7
-3)
(電子計算機の範囲)
(9) 1の表の②及び④に掲げる電子計算機は、計数型の電子計算機(主記憶装置にプログラムを任意に設定できる機
構を有するものに限る。
)のうち、処理語長が16ビット以上32ビット以下で、かつ、設置時における記憶容量(検査用
ビットを除く。)が32メガバイト以下の主記憶装置を有するもの(これと同時に設置する附属の入出力装置〔入力用キ
ーボード、ディジタイザー、タブレット、光学式読取装置、音声入力装置、表示装置、プリンター又はプロッターに
限る。〕
、補助記憶装置、通信制御装置、伝送用装置〔無線用のものを含む。
〕又は電源装置を含む。
)とする。(措規旧
20の3②⑤)
(飲食店業から除かれる事業の範囲)
(10) 1の表の③に掲げる飲食店業から除かれる事業は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第
1項《用語の意義》に規定する風俗営業に該当する飲食店業とする。 (措令旧27の7③)
(サービス業の範囲)
(11) 1の表の④に掲げるサービス業は、次に掲げるものとする。(措令旧27の7④、措規旧20の3④)
(一) 物品賃貸業
(六) 公衆浴場業
(二) 旅館業
(七) 映画業
(三) 洗濯業
(八) 娯楽業
(四) 理容業
(九) 駐車場業
(五) 美容業
(十) 自動車整備業
-540-
第三章 第一節 第七款 二十一《事業基盤強化設備等の特別償却》
(十一) 情報サービス業
(十六) 機械修理業、家具修理業、かじ業、表具業その他の修
理業
(十二) 広告業
(十三) 洗張・染物業
(十四) 写真業、衣服裁縫修理業、物品預り業、
葬儀・火葬業その他の個人サービス業
(十五) 有線テレビジョン放送業
(十七) 速記・筆耕・複写業、商品検査業、計量証明業、建物
サービス業、民営職業紹介業、警備業その他の事業サービス
業
(十八) デザイン業、個人教授所業、経営コンサルタント業及
び機械設計業
注
(一)から(十二)までに掲げる事業については、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第1項《用語の意義》に規定す
る風俗営業又は同条第5項に規定する性風俗関連特殊営業に該当するものを除く。(措令旧27の7④かっこ書)
(情報基盤強化設備等の範囲)
(12) 1の表の⑤の右欄に掲げる情報基盤の強化に資する減価償却資産は、次の(一)から(四)までに掲げるもの(第六
款の二の1《少額の減価償却資産の取得価額の損金算入》又は同二の2《一括償却資産の損金算入》の適用を受ける
ものを除く。
)とする。
(措法旧42の7①Ⅴ、措規旧20の3⑦)
基本システム(次のイからハまでに掲げるものをいう。
)
サーバー用のオペレーティングシステム(ソフトウエア〔電子計算機に対する指令であって一の結果を
得ることができるように組み合わされたものをいい、複写して販売するための原本及び新たな製品の製
イ
造若しくは新たな技術の発明又は現に企業化されている技術の著しい改善を目的として特別に行われる
試験研究の用に供されるものを除く。以下(12)において同じ。〕の実行をするために電子計算機の動作を
直接制御する機能を有するソフトウエアのうち、国際標準化機構及び国際電気標準会議の規格15408に基
づき評価及び認証されたものに限る。
)
サーバー用の電子計算機(当該電子計算機の記憶装置にイに掲げるサーバー用のオペレーティングシス
テム(以下(一)において「サーバー用のオペレーティングシステム」という。)が書き込まれたものに限
るものとし、これと同時に設置する附属の補助記憶装置又は電源装置を含む。)
(一)
ロ
(附属の装置の同時設置の意義)
(一)のロにおいて本体の電子計算機(以下(一)において「本体」という。
)と同時に設置すること
を条件として情報基盤強化設備等に該当する旨の定めのある附属の装置には、一の計画に基づき本
体を設置してから相当期間内に設置する附属の装置が含まれるものとする。(措通42の7-9・編者
補正)
サーバー用の仮想化ソフトウエア(二以上のサーバー用のオペレーティングシステムによる一のサーバ
ー用の電子計算機〔当該電子計算機の記憶装置に当該二以上のサーバー用のオペレーティングシステム
ハ
が書き込まれたものに限る。〕に対する指令を制御し、当該指令を同時に行うことを可能とする機能を有
するソフトウエアのうち、国際標準化機構及び国際電気標準会議の規格15408に基づき評価及び認証され
たものに限る。)
データベース管理ソフトウエア(データベース〔数値、図形その他の情報の集合物であって、それらの情報を
電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成するものをいう。以下(二)において同じ。〕の
(二)
生成、操作、制御及び管理をする機能を有するソフトウエアであって、他のソフトウエアに対して当該機能を
提供するもののうち、国際標準化機構及び国際電気標準会議の規格15408に基づき評価及び認証されたものに
限る。)又は当該データベース管理ソフトウエア及び当該データベース管理ソフトウエアに係るデータベース
を構成する情報を加工する機能を有するソフトウエア
連携ソフトウエア(情報処理システム〔情報処理の促進に関する法律第20条第1項第5号《業務の範囲》に規
定する情報処理システムをいう。以下(三)において同じ。〕から指令を受けて、当該情報処理システム以外の
(三) 情報処理システムに指令を行うソフトウエアで、次のイからニまでに掲げる機能を有するもののうち、国際標
準化機構及び国際電気標準会議の規格15408に基づき評価及び認証されたものに限る。
)
イ
日本工業規格(工業標準化法第17条第1項《日本工業規格》に規定する日本工業規格をいう。以下イに
おいて同じ。
)X0027に定めるメッセージの形式に基づき日本工業規格X4159に適合する言語を使用して
-541-
第三章 第一節 第七款 二十一《事業基盤強化設備等の特別償却》
記述された指令を受け、これを日本工業規格X5731-8に基づき認証する機能
ロ
イの指令を受けた旨を記録する機能
ハ
指令を行うべき情報処理システムを特定する機能
ニ
その特定した情報処理システムに対する指令を行うに当たり、当該情報処理システムが実行することが
できる内容及び形式に指令の付加及び交換を行い、最適な経路を選択する機能
不正アクセス防御ソフトウエア(不正アクセスを防御するために、あらかじめ設定された次の表の左欄に掲げ
る通信プロトコルの区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる機能〔以下(四)において「不正アクセス防御機能」
という。〕を有するソフトウエアのうち、インターネットに対応するものをいう。)又は不正アクセス防御装置
(不正アクセス防御機能を有するもののうち、インターネットに対応するものをいう。
)のうち、国際標準化機
構及び国際電気標準会議の規格15408に基づき評価及び認証されたもの((一)から(三)までに掲げる減価償却
資産のいずれかと同時に設置するものに限る。
)
イ
(四)
ロ
ハ
通信路を設定するための通信プ
ファイアウォール機能(当該通信プロトコルに基づき、電気通信信号
ロトコル
を検知し、通過させる機能をいう。
)
通信方法を定めるための通信プ
システム侵入検知機能(当該通信プロトコルに基づき、電気通信信号
ロトコル
を検知し、又は通過させる機能をいう。
)
アプリケーションサービスを提
アプリケーション侵入検知機能(当該通信プロトコルに基づき、電気
供するための通信プロトコル
通信信号を検知し、通過させる機能をいう。
)
(ソフトウエアの同時設置の意義)
(四)において(一)から(三)までに掲げる減価償却資産のいずれか(以下(四)において「本体」という。)
と同時に設置することを条件として情報基盤強化設備等に該当する旨の定めのあるソフトウエアには、一
の計画に基づき本体を設置してから相当期間内に設置するソフトウエアが含まれるものとする。(措通42
の7-9・編者補正)
(ソフトウエアの改良費用)
(13)
1の表の⑤の左欄に掲げる法人が、その有するソフトウエアにつき新たな機能の追加、機能の向上等に該当するプ
ログラムの修正、改良等のための費用を支出した場合において、その付加された機能等の内容からみて、実質的に新た
なソフトウエア((12)《情報基盤強化設備等の範囲》に掲げるソフトウエアに限る。
)を取得したことと同様の状況にあ
るものと認められ、かつ、国際標準化機構及び国際電気標準会議の規格15408に基づき評価及び認証されたときは、当該
費用の額を当該ソフトウエアの取得価額として1の特別償却の適用があるものとする。(措通42の7-5の2・編者補
正)
(情報基盤の強化が事業基盤の強化に資する事業の範囲)
(14)
1の表の⑤の左欄に掲げる情報基盤の強化が事業基盤の強化に資する事業は、次に掲げるものとする。
(措法旧42の
7①Ⅴ、措令旧27の7⑥、措規旧20の3⑥)
(一) 製造業
(十一) 一般旅客自動車運送業
(二) 建設業
(十二) 海洋運輸業及び沿海運輸業
(三) 鉱業
(十三) 旅行業
(四) 卸売業
(十四) こん包業
(五) 道路貨物運送業
(十五) 郵便業
(六) 倉庫業
(十六) 通信業
(七) 港湾運送業
(十七) 損害保険代理業
(八) ガス業
(十八) サービス業(物品賃貸業及び娯楽業〔映画業を除く。〕
(九) 小売業
を除く。)
(十) 料理店業その他の飲食店業(料亭、バー、
キャバレー、ナイトクラブその他これらに類す
る事業を除く。)
-542-
第三章 第一節 第七款 二十一《事業基盤強化設備等の特別償却》
注
(九)から(十八)までに掲げる事業については、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第5項《用語の意義》に規定す
る性風俗関連特殊営業に該当するものを除く。
(措規旧20の3⑥かっこ書)
(主たる事業でない場合の適用)
(15) 法人の営む事業が1の表の②から⑤までの左欄に掲げる事業(以下(17)までにおいて「特定事業」という。
)に該
当するかどうかは、当該法人が主たる事業としてその事業を営んでいるかどうかを問わないことに留意する。
(措通42
の7-5)
(事業の判定)
(16) 法人の営む事業が特定事業に該当するかどうかは、おおむね日本標準産業分類(総務省)の分類を基準として判
定する。(措通42の7-6)
(特定事業とその他の事業とに共通して使用される事業基盤強化設備等)
(17) 特定事業とその他の事業とを営む法人が、その取得等をした事業基盤強化設備等をそれぞれの事業に共通して使
用している場合には、その全部を特定事業の用に供したものとして1の特別償却を適用する。
(措通42の7-7)
(大規模な法人の子会社の範囲)
(18) 1の表の⑥の左欄に掲げる大規模な法人の子会社とは、(1)《中小企業者の範囲等》の(一)の表のイの(イ)又は
(ロ)に該当する法人とする。(措令旧27の7⑦、27の4⑩)
(貸付けの用に供したものに該当しない資産の貸与)
(19) 特定中小企業者等である法人が、その取得等をした事業基盤強化設備等を自己の下請業者に貸与した場合におい
て、当該事業基盤強化設備等が専ら当該法人のためにする製品の加工等の用に供されるものであるときは、当該事業
基盤強化設備等は当該法人の営む事業の用に供したものとして取り扱う。(措通42の7-8)
注 物品賃貸業を営む法人は、貸付けの用に供した事業基盤強化設備等につき1の特別償却の適用を受けることができないことに留意する。
(事業基盤強化設備等の特別償却の計算)
(20) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(21)
1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(21)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 特別償却の明細書の添付
1《事業基盤強化設備等を取得した場合の初年度特別償却》の特別償却は、確定申告書等に当該事業基盤強化設備等の
償却限度額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がある場合に限り、適用する。(措法旧42の7⑨)
明細書には、「事業基盤強化設備等の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
-543-
第三章 第一節 第七款 二十二《事業革新設備等の特別償却》
二十二 事業革新設備等の特別償却(平成23.12改正により廃止)
注
二十二《事業革新設備等の特別償却》は、平成23年12月改正により廃止されているが、平成24年3月31日以前に取得又は製作をした1に掲げ
る事業革新設備又は2の表の①に掲げる資源生産性革新計画に係る同①に掲げる認定若しくは同表②に掲げる資源制約対応製品生産設備導入計
画に係る同②に掲げる認定を平成24年3月31日以前に受けた法人が取得又は製作若しくは建設をする2に掲げる資源需給構造変化対応設備等に
ついては、旧租税特別措置法第44条の2の規定は、なおその適用がある。
(平23.12改法附64②③、平23.12改措令附10、平23.12改措規附5)
1 事業革新設備の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人で、次の表の左欄に掲げる計画についてそれぞれ同表の右欄に掲げる認定を受けた法人(当
該法人に関連するものとして(2)《認定を受けた法人に関連する法人》に掲げる法人を含む。
)が、産業活力再生特別措置
法等の一部を改正する法律の施行の日(平成19年8月6日)から平成24年3月31日までの間に、その製作の後事業の用に
供されたことのない産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法の一部を改正する法律(平成23年法律第48号)
による改正前の産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法(以下二十二において「旧特別措置法」という。)
第2条第9項《定義》に規定する事業革新設備(同表の左欄に掲げる計画に記載された機械及び装置に限る。以下1にお
いて「事業革新設備」という。
)を取得し、又は事業革新設備を製作して、これを国内にある当該法人の営む事業の用(貸
付けの用を除く。
)に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース
取引》に掲げるものをいう。〕により取得した当該事業革新設備をその事業の用に供した場合を除く。)には、その事業の
用に供した日を含む事業年度の当該事業革新設備の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2
《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかか
わらず、当該事業革新設備の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する
20
金額をいう。
)と特別償却限度額(当該事業革新設備の取得価額の100〔当該事業革新設備が、旧特別措置法第2条第11項
25
に規定する特定事業革新設備である場合又は次の表の③の左欄に掲げる計画に記載されたものである場合には、100〕に相
当する金額をいう。
)との合計額とする。(措法旧44の2①)
特別償却限度額
事業革新設備 事業革新設備の 事業革新設備 20
25
×100又は100
=
+
の償却限度額 普通償却限度額 の取得価額
旧特別措置法第5条第1項《事業再構築計画の認定》に
① 規定する事業再構築計画(同法第2条第4項第2号に規
定する事業革新について記載があるものに限る。)
旧特別措置法第7条第1項《経営資源再活用計画の認
② 定》に規定する経営資源再活用計画(同条第3項第2号
に掲げる事項の記載があるものに限る。
)
③
④
旧特別措置法第5条第1項に規定する認定(同法第6条
第1項《事業再構築計画の変更等》の認定を含む。)
旧特別措置法第7条第1項に規定する認定(同法第8条
第1項《経営資源再活用計画の変更等》の認定を含む。
)
旧特別措置法第9条第1項《経営資源融合計画の認定》 旧特別措置法第9条第1項に規定する認定(同法第10条
に規定する経営資源融合計画
第1項《経営資源融合計画の変更等》の認定を含む。
)
旧特別措置法第14条第1項《事業革新設備導入計画の認
定》に規定する事業革新設備導入計画
旧特別措置法第14条第1項に規定する認定(同法第15条
第1項《事業革新設備導入計画の変更等》の認定を含
む。
)
(事業革新設備の意義)
(1) 事業革新設備とは、旧特別措置法第2条第4項第2号イからハまで《定義》に掲げる事業革新に必要な設備であ
って次の(一)及び(二)に掲げる要件のいずれにも該当するものをいう。
(旧特別措置法第2条第9項)
(一) 当該設備を導入しようとする事業者が現に有しておらず、かつ、初めて導入するものであること。
(二) 当該設備を導入しようとする事業者が自ら行った研究開発の成果である新技術を利用したものであること。
(認定を受けた法人に関連する法人)
(2) 1に掲げる認定を受けた法人に関連する法人は、次の表の左欄に掲げる計画の区分に応じ、それぞれ同表の右欄
に掲げる法人とする。(措令旧28の6①)
-544-
第三章 第一節 第七款 二十二《事業革新設備等の特別償却》
旧特別措置法第6条第2項《事業再構築計
(一) 画の変更等》に規定する認定事業再構築計
画
当該認定事業再構築計画に記載された旧特別措置法第2条第2
項に規定する関係事業者((三)において「関係事業者」という。
)
及び当該認定事業再構築計画に従って合併により設立された法
人
旧特別措置法第8条第2項《経営資源再活
(二) 用計画の変更等》に規定する認定経営資源
当該認定経営資源再活用計画に従って設立された法人
再活用計画
旧特別措置法第10条第2項《経営資源融合
(三) 計画の変更等》に規定する認定経営資源融
合計画
当該認定経営資源融合計画に記載された関係事業者及び当該認
定経営資源融合計画に従って合併により設立された法人
(特定認定事業者等であるかどうかの判定の時期)
(3) 法人が1の表の①から④までの左欄に掲げる事業再構築計画、経営資源再活用計画、経営資源融合計画若しくは
事業革新設備導入計画について、それぞれ同表の①から④までの右欄に掲げる認定を受けた法人、(2)《認定を受け
た法人に関連する法人》の表の(一)から(三)までの右欄に掲げる関係事業者である法人、認定事業再構築計画若しく
は認定経営資源融合計画に従って合併により設立された法人又は認定経営資源再活用計画に従って設立された法人に
該当する法人であるかどうかは、その取得し、又は製作した機械及び装置その他の減価償却資産を事業の用に供した
日の現況によって判定するものとする。
(措通44の2-1)
(貸付けの用に供したものに該当しない資産の貸与)
(4) 法人が、その取得又は製作をした事業革新設備を自己の下請業者に貸与した場合において、当該事業革新設備が
専ら当該法人のためにする製品の加工等の用に供されるものであるときは、当該事業革新設備は当該法人の営む事業
の用に供したものとして取り扱う。
(措通44の2-2)
(事業革新設備の特別償却の計算)
(5) 1の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(6) 1の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について1の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、1に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(6)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注
例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
2 資源需給構造変化対応設備等の初年度特別償却
青色申告書を提出する法人で次の表の左欄に掲げる法人が、我が国における産業活動の革新等を図るための産業活力再
生特別措置法等の一部を改正する法律の施行の日(平成21年6月22日)から平成24年3月31日までの間に、その製作若し
くは建設の後事業の用に供されたことのない同表の右欄に掲げる機械及び装置その他の減価償却資産(以下2及び3にお
いて「資源需給構造変化対応設備等」という。
)を取得し、又は資源需給構造変化対応設備等を製作し、若しくは建設して、
-545-
第三章 第一節 第七款 二十二《事業革新設備等の特別償却》
これを国内にある当該法人の営む事業の用(貸付けの用を除く。
)に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の
1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げるものをいう。
〕により取得した当該資源需給構造変化対応設
備等をその事業の用に供した場合を除く。)には、その事業の用に供した日を含む事業年度の当該資源需給構造変化対応設
備等の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に
係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額の計算の規定にかかわらず、当該資源需給構造変化対応設備等
の普通償却限度額(同三の1に掲げる償却限度額又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。
)と特別償却限
30
15
度額(当該資源需給構造変化対応設備等の取得価額の100〔建物及びその附属設備については、100〕に相当する金額をい
う。
)との合計額とする。(措法旧44の2②)
特別償却限度額
資源需給構造変化対応 資源需給構造変化対応設 資源需給構造変化対 × 30 又は 15
=
+
100
設備等の償却限度額
備等の普通償却限度額
応設備等の取得価額 100
産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法第11条第1項《資源
生産性革新計画の認定》に規定する資源生産性革新計画(同条第4項の規定
に基づき同法第2条第10項《定義》に規定する資源生産性革新設備等を導入
① する旨の記載があるものに限る。)について同法第11条第1項に規定する認
当該資源生産性革新設備等
定(同法第12条第1項《資源生産性革新計画の変更等》の認定を含む。)を
受けた法人(当該法人に関連するものとして(1)《認定を受けた法人に関連
する法人》に掲げる法人を含む。)
②
注
産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法第16条第1項《資源
当該資源制約対応製品生産設備導
制約対応製品生産設備導入計画の認定》に規定する資源制約対応製品生産設
入計画に記載された同法第2条第
備導入計画について同項に規定する認定(同法第17条第1項《資源制約対応
11項に規定する資源制約対応製品
製品生産設備導入計画の変更等》の認定を含む。)を受けた法人
生産設備
我が国における産業活動の革新等を図るための産業活力再生特別措置法等の一部を改正する法律の施行の日(平成21年6月22日)から平成24
年3月31日までの間に取得又は製作若しくは建設をした資源需給構造変化対応設備等については、3《資源需給構造変化対応設備等の初年度即
時償却》の適用があることに留意する。
(編者)
(認定を受けた法人に関連する法人)
(1) 2《資源需給構造変化対応設備等の初年度特別償却》の表の①の左欄に掲げる認定を受けた法人に関連する法人
は、産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法第12条第2項《資源生産性革新計画の変更等》に規定す
る認定資源生産性革新計画(同法第2条第8項第2号《定義》に掲げる事業活動を含む同項に規定する資源生産性革
新について記載があるものに限る。以下(1)において「認定資源生産性革新計画」という。)に記載された同法第2条
第2項《定義》に規定する関係事業者及び認定資源生産性革新計画に従って合併により設立された法人とする。
(措令
旧28の6③)
(資源生産性革新設備等の意義)
(2) 資源生産性革新設備等とは、産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法第2条第8項(同項第2号
に係る部分に限る。
)
《定義》の事業活動に必要な設備又は施設(施設にあっては、次の表のいずれかに該当するもの
に限る。)であって、当該設備又は施設が導入される事業についての資源生産性を主務大臣の定める程度以上に向上さ
せ、又は主務大臣の定める程度以上の高さとすることが見込まれるものをいう。
(産業活力の再生及び産業活動の革新
に関する特別措置法第2条第10項)
(一) 設備と一体的な構造となる施設として主務大臣の定める施設
商品又はその原材料、部品若しくは半製品の購入、生産又は販売の効率化に資するこれらの新たな流通の方式
(二)
注
の導入に必要な施設
資源生産性革新設備等の要件は、平成21年内閣府、総務省、財務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省告示第
2号(最終改正平成23年内閣府、総務省、財務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省告示第2号)により定めら
れている。(編者)
-546-
第三章 第一節 第七款 二十二《事業革新設備等の特別償却》
(資源制約対応製品生産設備の意義)
(3) 資源制約対応製品生産設備とは、次の(一)及び(二)に掲げるものの生産に専ら使用される設備をいう。
(産業活力
の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法第2条第11項)
資源制約対応製品(資源の利用の制約による経済構造の変化に対応するために事業者が行う新たな市場の開拓
(一)
に特に寄与することが見込まれる機器、装置又は設備として主務大臣が定めるものをいう。)
専用部品等(資源制約対応製品の一部として使用され、かつ、当該資源制約対応製品以外の機器、装置又は設
(二)
注
備に使用されない半製品、部品又は原材料をいう。)
資源制約対応製品は、平成21年経済産業省告示第215号(最終改正平成23年経済産業省告示第145号)により定められている。
(編者)
(特定認定事業者等であるかどうかの判定の時期)
(4) 法人が2の表の①及び②の左欄に掲げる資源生産性革新計画若しくは資源制約対応製品生産設備導入計画につい
てそれぞれ同表の①及び②の右欄に掲げる認定を受けた法人又は(1)《認定を受けた法人に関連する法人》に掲げる
関係事業者若しくは認定資源生産性革新計画に従って合併により設立された法人に該当する法人であるかどうかは、
その取得し、又は製作した機械及び装置その他の減価償却資産を事業の用に供した日の現況によって判定するものと
する。
(措通44の2-1)
(貸付けの用に供したものに該当しない資産の貸与)
(5) 法人が、その取得又は製作をした資源需給構造変化対応設備等を自己の下請業者に貸与した場合において、当該
資源需給構造変化対応設備等が専ら当該法人のためにする製品の加工等の用に供されるものであるときは、当該資源
需給構造変化対応設備等は当該法人の営む事業の用に供したものとして取り扱う。(措通44の2-2)
(資源需給構造変化対応設備等の特別償却の計算)
(6) 2の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等について認められているのであるから、機械設備等で特
別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同
じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)
-1)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(7) 2の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について2の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、2に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(7)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注
例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
3 資源需給構造変化対応設備等の初年度即時償却
青色申告書を提出する法人が、我が国における産業活動の革新等を図るための産業活力再生特別措置法等の一部を改正
する法律の施行の日(平成21年6月22日)から平成24年3月31日までの間に資源需給構造変化対応設備等を取得し、又は
資源需給構造変化対応設備等を製作し、若しくは建設して、これを国内にある当該法人の営む事業の用(貸付けの用を除
く。
)に供した場合(所有権移転外リース取引〔第六款の四の1の②の(2)の表の(五)《所有権移転外リース取引》に掲げ
るものをいう。〕により取得した当該資源需給構造変化対応設備等をその事業の用に供した場合を除く。
)における2《資
源需給構造変化対応設備等の初年度特別償却》に掲げる特別償却限度額は、2にかかわらず、当該資源需給構造変化対応
設備等の取得価額から普通償却限度額(第六款の三の1《償却費等の損金算入》に掲げる償却限度額又は同款の三の2《適
-547-
第三章 第一節 第七款 二十二《事業革新設備等の特別償却》
格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。)を
控除した金額に相当する金額とする。
(措法旧44の2③)
(資源需給構造変化対応設備等の特別償却の計算)
(1) 3《資源需給構造変化対応設備等の初年度即時償却》の特別償却は、当該特別償却の対象となる機械設備等につ
いて認められているのであるから、機械設備等で特別償却の対象とならないものがあるときはもちろん、当該特別償
却の対象となる機械設備等と種類及び耐用年数を同じくする他の機械設備等があっても、それぞれ各別に償却限度額
を計算することに留意する。(措通42の5~48(共)-1・編者補正)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(2) 3の特別償却は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適
格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産について3の適用があるかどうかは、
当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、3に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象
事業等に関する要件をいう。以下(2)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。(措通42の
5~48(共)-4・編者補正)
注
例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
4 特別償却の明細書の添付
1《事業革新設備の初年度特別償却》
、2《資源需給構造変化対応設備等の初年度特別償却》又は3《資源需給構造変化
対応設備等の初年度即時償却》の特別償却は、確定申告書等に当該事業革新設備等の償却限度額の計算に関する明細書《別
表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法旧44の2④、43②)
明細書には、「事業革新設備等の特別償却の償却限度額の計算に関する付表」を添付する。
(規別表十六)
(事業革新設備に係る証明書等の添付)
(1) 法人が、その取得し、又は製作した機械及び装置につき1《事業革新設備の初年度特別償却》の特別償却の適用
を受ける場合には、当該機械及び装置につき1の適用を受ける事業年度の確定申告書等に1の適用を受けようとする
機械及び装置が次の表の左欄に掲げる計画に記載されていることが明らかとなる書類並びに同表の左欄に掲げる計画
の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に定める書類を添付しなければならない。(措令旧28の6②、措規旧20の10①)
(一)
(二)
(三)
(四)
1の表の①に
掲げる計画
1の表の②に
掲げる計画
1の表の③に
掲げる計画
旧特別措置法第75条第1項第4号《主務大臣》に定める大臣の1の表の①に掲げる認定をした
旨を証する書類(当該法人が1の(2)《認定を受けた法人に関連する法人》の表の(一)に掲げ
る法人に該当する場合には、同(一)に掲げる計画に係る申請に関する書類を含む。
)の写し
旧特別措置法第75条第1項第5号に定める大臣の1の表の②に掲げる認定をした旨を証する
書類(当該法人が1の(2)の表の(二)に掲げる法人に該当する場合には、同(二)に掲げる計画
に係る申請に関する書類を含む。)の写し
旧特別措置法第75条第1項第6号に定める大臣の1の表の③に掲げる認定をした旨を証する
書類(当該法人が1の(2)の表の(三)に掲げる法人に該当する場合には、同(三)に掲げる計画
に係る申請に関する書類を含む。)の写し
1の表の④に
旧特別措置法第75条第1項第8号に定める大臣の1の表の④に掲げる認定をした旨を証する
掲げる計画
書類の写し
(資源需給構造変化対応設備等に係る証明書等の添付)
(2) 法人が、その取得し、又は製作し、若しくは建設した機械及び装置その他の減価償却資産につき2《資源需給構
-548-
第三章 第一節 第七款 二十二《事業革新設備等の特別償却》
造変化対応設備等の初年度特別償却》の適用を受ける場合には、当該機械及び装置その他の減価償却資産につき2の
適用を受ける事業年度の確定申告書等に当該機械及び装置その他の減価償却資産が2に掲げる資源需給構造変化対応
設備等に該当するものであることを証する次の表の左欄に掲げる法人の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる書
類を添付しなければならない。
(措令旧28の6④、措規旧20の10②)
次のイ及びロに掲げる書類
2の適用を受けようとする機械及び装置その他の減価償却資産が2の表の①に掲げる
イ
(一)
資源生産性革新計画(ロにおいて「資源生産性革新計画」という。)に記載されている
2の表の①に
ことが明らかとなる書類
掲げる法人
産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法第75条第1項第7号《主務大臣
ロ
等》に定める大臣の2の表の①に掲げる認定をした旨を証する書類(当該法人が2の
(1)に掲げる法人に該当する場合には、資源生産性革新計画に係る申請に関する書類を
含む。
)の写し
次のイ及びロに掲げる書類
(二)
2の表の②に
イ
掲げる法人
ロ
2の適用を受けようとする機械及び装置その他の減価償却資産が2の表の②に掲げる
資源制約対応製品生産設備導入計画に記載されていることが明らかとなる書類
産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法第75条第1項第9号に定める
大臣の2の表の②に掲げる認定をした旨を証する書類の写し
-549-
第三章 第一節 第七款 二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額計算の特例》
二十三 特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算の特例
1 特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算
法人の有する減価償却資産で一から十七(十五の1の②を除く。
)まで又は(1)《減価償却資産に関する特例を定めてい
る規定》に掲げる規定((2)において「特別償却に関する規定」という。
)の適用を受けたものにつき当該事業年度におい
て特別償却不足額がある場合には、当該資産に係る当該事業年度の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》
又は同款の三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》に掲げる普通償却限度額
の計算の規定にかかわらず、当該資産の普通償却限度額(次の表の左欄に掲げる資産の区分に応じそれぞれ同表の右欄に
掲げる金額をいう。
)に当該資産に係る特別償却不足額を加算した金額とする。(措法52の2①、42の5⑦、措令30②)
当該資産に係る特別償却不足額が既に償却されたものとみなして当該資産につき旧定
①
旧定率法又は定率法を採
用している減価償却資産
率法又は定率法により計算した場合の当該事業年度の普通償却限度額(第六款の三の
1又は同三の2に掲げる償却限度額に相当する金額をいう。以下1において同じ。
)に
相当する金額
普通償却限度額に相当する金額=(帳簿価額-特別償却不足額)×償却率
旧定率法又は定率法に基
②
づく取替法を採用してい
る減価償却資産
却されたものとみなして当該資産につき当該取替法により計算した場合の当該事業年
度の普通償却限度額に相当する金額
普通償却限度額に相当する金額=(帳簿価額-特別償却不足額)×償却率+取替費
①及び②に掲げる方法以
③
当該資産に係る旧定率法又は定率法による償却額についての特別償却不足額が既に償
外の償却方法を採用して
いる減価償却資産
当該資産につき当該償却方法により計算した当該事業年度の普通償却限度額に相当す
る金額
注1 1の表において、次の表の左欄に掲げる用語の意義は、それぞれ同表の右欄に掲げるところによる。
(措令30②)
注2
(一)
旧定率法
(二)
定率法
(三)
取替法
第六款の四の1の①の(1)《旧定額法、旧定率法、旧生産高比例法及び旧国外リース期間定額法の意義》の表の(二)に掲
げる旧定率法をいう。
第六款の四の1の②の(1)《定額法、定率法、生産高比例法及びリース期間定額法の意義》の表の(二)に掲げる定率法を
いう。
第六款の四の3《取替資産に係る償却の方法の特例》に掲げる取替法をいう。
――線部分は、平成24年度改正により改正された部分で、改正規定は、平成24年4月1日から適用され、平成24年3月31日以前の適用につ
いては、本文中「一から十七(十五の1の②を除く。
)まで」とあるのは「一から十九(十五の1の②を除く。)まで」とする。
(平24改法附1)
注3 注2(「一から十九(十五の1の②を除く。
)まで」に係る部分に限る。
)は、平成23年12月改正により改正されており、改正規定は、平成24
年4月1日から適用され、平成24年3月31日以前の適用については、注2中「一から十九(十五の1の②を除く。
)まで」とあるのは「一から
二十二(十五の1の②を除く。
)まで」とする。
(平23.12改法附1Ⅲ)
(減価償却資産に関する特例を定めている規定)
(1) 1《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》に掲げる減価償却資産に関する特例を定めている規定は、
次の(一)から(六)までに掲げる規定とする。
(措令30①)
所得税法等の一部を改正する法律(平成16年法律第14号)附則第40条第4項の規定によりなおその効力を有す
(一) るものとされる同法第7条の規定による改正前の租税特別措置法第44条の5《特定余暇利用施設の特別償却》
の規定
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第10項の規定によりなおその効力
(二) を有するものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の4《漁業経営改善計画を実施
する法人の漁船の割増償却》
所得税法等の一部を改正する法律(平成19年法律第6号)附則第93条第15項、第18項又は第21項の規定により
(三)
なおその効力を有するものとされる同法第12条の規定による改正前の租税特別措置法第45条の2第2項《医療
用機器等の特別償却》、第46条の3《農業経営改善計画を実施する法人の機械等の割増償却》又は第47条第3
項《優良賃貸住宅等の割増償却等》の規定
(四) 所得税法等の一部を改正する法律(平成21年法律第13号)附則第40条第3項、第8項、第12項又は第14項の規
-550-
第三章 第一節 第七款 二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額計算の特例》
定によりなおその効力を有するものとされる同法第5条の規定による改正前の租税特別措置法第43条の3《保
全事業等資産の特別償却》、第45条第1項(同項の表の第1号ニに係る部分に限る。)《特定地域における工業
用機械等の特別償却》、第47条第3項《優良賃貸住宅の割増償却》又は第47条の2《特定再開発建築物等の割
増償却》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成22年法律第6号)附則第79条第5項の規定によりなおその効力を有す
(五) るものとされる同法第18条の規定による改正前の租税特別措置法第47条第1項《優良賃貸住宅の割増償却》の
規定
現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための所得税法等の一部を改正する法律(平
(六)
成23年法律第82号)附則第53条第11項、第13項又は第14項の規定によりなおその効力を有するものとされる同
法第17条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の4《事業所内託児施設等の割増償却》、第47条《高齢
者向け優良賃貸住宅の割増償却》又は第47条の2《特定再開発建築物等の割増償却》の規定
経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための所得税法等の一部を改正する法律(平成23年法律第
(七)
114号)附則第55条又は第64条第3項の規定によりなおその効力を有するものとされる同法第19条の規定によ
る改正前の租税特別措置法第42条の5第1項若しくは第6項《エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した
場合の特別償却》又は第44条の2第2項《事業革新設備等の特別償却》の規定
租税特別措置法等の一部を改正する法律(平成24年法律第16号)附則第22条第1項又は第24条第4項の規定に
(八)
よりなおその効力を有するものとされる同法第1条の規定による改正前の租税特別措置法第42条の10第1項
《沖縄の特定中小企業者が経営革新設備等を取得した場合の特別償却》又は第46条《経営基盤強化計画を実施
する指定中小企業者の機械等の割増償却》の規定
注1 (二)は、平成24年度改正により改正されており、改正規定は、平成24年4月1日から適用され、平成24年3月31日以前の適用について
は、上表(二)は次による。
(平24改措令附1)
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第10項、第11項又は第13項の規定によりなおその効力を有
するものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の3第1項(第2号に係る部分に限る。
)
《農業経営改善計画
等を実施する法人の機械等の割増償却》
、第46条の4《漁業経営改善計画を実施する法人の漁船の割増償却》又は第47条第1項《優良
賃貸住宅等の割増償却等》の規定
注2 ――線部分((八)に係る部分に限る。)は、平成24年度改正により追加された部分で、改正規定は、平成24年4月1日から適用される。
(平24改措令附1)
注3
――線部分((七)に係る部分に限る。)は、平成23年12月改正により追加された部分で、改正規定は、平成24年4月1日から適用され
る。(平23.12改措令附1Ⅰ)
(特別償却不足額の意義)
(2) 1に掲げる特別償却不足額とは、当該事業年度開始の日前1年以内に開始した各事業年度(当該事業年度まで連
続して青色申告書の提出をしている場合の各事業年度に限る。)において生じた特別償却に関する規定に規定する減価
償却資産(以下1において「特別償却対象資産」という。
)の特別償却限度額に係る不足額(当該法人の当該各事業年
度における当該特別償却対象資産の償却費として損金の額に算入された金額が当該特別償却対象資産の特別償却に関
する規定により計算される償却限度額〔次の表の(一)から(七)までに掲げる割増償却の適用を受ける場合には、当該
割増償却に関する規定に規定する普通償却限度額と特別償却限度額との合計額〕に満たない場合のその差額のうち、
当該特別償却限度額に達するまでの金額をいう。(3)において同じ。
)のうち、当該事業年度前の当該各事業年度の所
得の金額の計算上損金の額に算入された金額以外の金額をいう。(措法52の2②、措令30③)
次のイからヘまでに掲げる規定
(一)
イ
十二《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
ロ
十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》
ハ
十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
ニ
十五の1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
ホ
十六《特定再開発建築物等の割増償却》
ヘ
十七《倉庫用建物等の割増償却》
-551-
第三章 第一節 第七款 二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額計算の特例》
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第11項の規定によりなおその効力
(二) を有するものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の4《漁業経営改善計画を実施
する法人の漁船の割増償却》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成19年法律第6号)附則第93条第15項、第18項又は第21項の規定により
(三)
なおその効力を有するものとされる同法第12条の規定による改正前の租税特別措置法第45条の2第2項《医療
用機器等の特別償却》、第46条の3《農業経営改善計画を実施する法人の機械等の割増償却》又は第47条第3
項《優良賃貸住宅等の割増償却等》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成21年法律第13号)附則第40条第12項又は第14項の規定によりなおその
(四) 効力を有するものとされる同法第5条の規定による改正前の租税特別措置法第47条第3項《優良賃貸住宅等の
割増償却》又は第47条の2《特定再開発建築物等の割増償却》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成22年法律第6号)附則第79条第5項の規定によりなおその効力を有す
(五) るものとされる同法第18条の規定による改正前の租税特別措置法第47条第1項《優良賃貸住宅の割増償却》の
規定
現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための所得税法等の一部を改正する法律(平
成23年法律第82号。以下(六)において「平成23年改正法」という。)附則第53条第11項、第13項又は第14項の
(六) 規定によりなおその効力を有するものとされる平成23年改正法第17条の規定による改正前の租税特別措置法
第46条の4《事業所内託児施設等の割増償却》、第47条《高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却》又は第47条の
2《特定再開発建築物等の割増償却》の規定
租税特別措置法等の一部を改正する法律(平成24年法律第16号)附則第24条第4項の規定によりなおその効力
(七) を有するものとされる同法第1条の規定による改正前の租税特別措置法第46条《経営基盤強化計画を実施する
指定中小企業者の機械等の割増償却》の規定
注1 ――線部分は、平成24年度改正により改正されており、改正規定は、平成24年4月1日から適用され、平成24年3月31日以前の適用に
ついては、(2)の本文中「(一)から(七)まで」とあるのは「(一)から(六)まで」と、上表は(一)から(六)までとし、上表(一)及び(二)は
次による。(平24改措令附1)
次のイからトまでに掲げる規定
イ
十二《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
ロ
十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》
旧
ハ
十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
(一)
ニ
十五の1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
ホ
十六《特定再開発建築物等の割増償却》
ヘ
十七《倉庫用建物等の割増償却》
ト
十八《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却》
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第10項、第11項又は第13項の規定によりなおその効力
旧
を有するものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の3第1項(第2号に係る部分に限る。)《農業
(二)
経営改善計画等を実施する法人の機械等の割増償却》、第46条の4《漁業経営改善計画を実施する法人の漁船の割増償却》又は
第47条第1項《優良賃貸住宅等の割増償却等》の規定
注2 特別償却不足額とは、当該事業年度の償却限度額に加算することができる繰越特別償却不足額のことである。
(編者)
注3 (2)の本文の特別償却限度額に係る不足額の〔 〕書により、特別償却不足額がある(2)の表に掲げる割増償却制度の適用資産に係る
償却費として損金の額に算入された金額の充当の順位は、普通償却限度額、当期発生特別償却限度額、繰越特別償却不足額の順となる。
(編者)
注4 連結納税に関することは省略した。
(編者)
(償却明細書の添付)
(3) 1は、特別償却対象資産の特別償却限度額に係る不足額が生じた事業年度から当該事業年度の直前の事業年度ま
での各事業年度の確定申告書及び1の適用を受けようとする事業年度の確定申告書等に当該減価償却資産の償却限度
額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がない場合には、適用しない。(措法52の2③)
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第三章 第一節 第七款 二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額計算の特例》
2 合併等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算
法人が適格合併、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配((1)において「適格合併等」という。)により特別償却対
象資産(1の(2)《特別償却不足額の意義》に掲げる特別償却対象資産をいう。以下2において同じ。
)の移転を受けた場
合において、当該特別償却対象資産につき当該移転を受けた日を含む事業年度において合併等特別償却不足額があるとき
は、当該特別償却対象資産に係る当該事業年度の償却限度額は、第六款の三の1《償却費等の損金算入》又は同三の2《適
格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金算入》にかかわらず、当該特別償却対象資産の普通償
却限度額(次の表の左欄に掲げる資産の区分に応じそれぞれ同表の右欄に掲げる金額をいう。
)に当該特別償却対象資産に
係る合併等特別償却不足額を加算した金額とする。(措法52の2④、措令30②)
当該資産に係る合併等特別償却不足額が既に償却されたものとみなして当該資産につ
①
旧定率法又は定率法を採 き旧定率法又は定率法により計算した場合の当該事業年度の普通償却限度額(1《特別
用している減価償却資産
償却不足額がある場合の償却限度額の計算》に掲げる普通償却限度額をいう。以下2に
おいて同じ。
)に相当する金額
旧定率法又は定率法に基 当該資産に係る定率法による償却額についての合併等特別償却不足額が既に償却され
②
づく取替法を採用してい たものとみなして当該資産につき当該取替法により計算した場合の当該事業年度の普
る減価償却資産
①及び②に掲げる方法
③
以外の償却方法を採用
している減価償却資産
注
通償却限度額に相当する金額
当該資産につき当該償却方法により計算した当該事業年度の普通償却限度額に相当す
る金額
2の表に掲げる旧定率法、定率法及び取替法の意義は、1の注1の表に掲げるところによる。
(措令30②)
(合併等特別償却不足額の意義)
(1) 2《合併等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》に掲げる合併等特別償却不足額とは、適格合併等に
係る被合併法人、分割法人、現物出資法人又は現物分配法人(以下(1)において「被合併法人等」という。
)の当該適
格合併等の日(適格合併にあっては当該適格合併の日の前日とし、残余財産の全部の分配に該当する適格現物分配に
あっては当該適格現物分配に係る残余財産の確定の日とする。)を含む事業年度(青色申告書を提出している事業年度
に限るものとする。
)における特別償却対象資産の償却費として損金の額に算入された金額(当該特別償却対象資産が
適格分割、適格現物出資又は適格現物分配(適格現物分配にあっては、残余財産の全部の分配を除く。)により移転を
受けたものである場合には、第六款の三の2《適格分割等により移転する減価償却資産に係る期中損金経理額の損金
算入》に掲げる期中損金経理額のうち損金の額に算入された金額とする。
)が当該特別償却対象資産の1《特別償却不
足額がある場合の償却限度額の計算》に掲げる特別償却に関する規定により計算される償却限度額(次の表の(一)か
ら(七)までに掲げる割増償却の適用を受ける場合には、当該割増償却に関する規定に規定する普通償却限度額と特別
償却限度額との合計額)に満たない場合のその差額のうち、当該特別償却対象資産の特別償却に関する規定に規定す
る特別償却限度額に達するまでの金額をいう。(措法52の2⑤、措令30④③)
次のイからヘまでに掲げる規定
(一)
イ
十二《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
ロ
十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》
ハ
十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
ニ
十五の1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
ホ
十六《特定再開発建築物等の割増償却》
ヘ
十七《倉庫用建物等の割増償却》
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第11項の規定によりなおその効力
(二) を有するものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の4《漁業経営改善計画を実施
する法人の漁船の割増償却》
所得税法等の一部を改正する法律(平成19年法律第6号)附則第93条第15項、第18項又は第21項の規定により
(三) なおその効力を有するものとされる同法第12条の規定による改正前の租税特別措置法第45条の2第2項《医療
用機器等の特別償却》、第46条の3《農業経営改善計画を実施する法人の機械等の割増償却》又は第47条第3
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第三章 第一節 第七款 二十三《特別償却不足額がある場合の償却限度額計算の特例》
項《優良賃貸住宅等の割増償却等》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成21年法律第13号)附則第40条第12項又は第14項の規定によりなおその
(四) 効力を有するものとされる同法第5条の規定による改正前の租税特別措置法第47条第3項《優良賃貸住宅等の
割増償却》又は第47条の2《特定再開発建築物等の割増償却》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成22年法律第6号)附則第79条第5項の規定によりなおその効力を有す
(五) るものとされる同法第18条の規定による改正前の租税特別措置法第47条第1項《優良賃貸住宅の割増償却》の
規定
現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための所得税法等の一部を改正する法律(平
成23年法律第82号。以下(六)において「平成23年改正法」という。)附則第53条第11項、第13項又は第14項の
(六) 規定によりなおその効力を有するものとされる平成23年改正法第17条の規定による改正前の租税特別措置法
第46条の4《事業所内託児施設等の割増償却》、第47条《高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却》又は第47条の
2《特定再開発建築物等の割増償却》の規定
租税特別措置法等の一部を改正する法律(平成24年法律第16号)附則第24条第4項の規定によりなおその効力
(七) を有するものとされる同法第1条の規定による改正前の租税特別措置法第46条《経営基盤強化計画を実施する
指定中小企業者の機械等の割増償却》の規定
注
――線部分は、平成24年度改正により改正されており、改正規定は、平成24年4月1日から適用され、平成24年3月31日以前の適用につ
いては、(1)の本文中「(一)から(七)まで」とあるのは「(一)から(六)まで」と、上表は(一)から(六)までとし、上表(一)及び(二)は次に
よる。(平24改措令附1)
次のイからヘまでに掲げる規定
イ
十二《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
ロ
十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》
旧
ハ
十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
(一)
ニ
十五の1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
ホ
十六《特定再開発建築物等の割増償却》
ヘ
十七《倉庫用建物等の割増償却》
ト
十八《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却》
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第10項、第11項又は第13項の規定によりなおその効力
旧
を有するものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の3第1項(第2号に係る部分に限る。)《農業経
(二)
営改善計画等を実施する法人の機械等の割増償却》、第46条の4《漁業経営改善計画を実施する法人の漁船の割増償却》又は第47
条第1項《優良賃貸住宅等の割増償却等》の規定
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(2) 特別償却に関する規定は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格
合併、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。
)による移転に係る減価償却資産についてこれらの規定の適
用があるかどうかは、当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、これらの規定に規定する適用要件(適
用対象法人、適用期間、適用対象事業等に関する要件をいう。以下(2)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定
することに留意する。(措通42の5~48(共)-4・編者補正)
注 合併法人等(合併法人、分割承継法人、被現物出資法人又は被事後設立法人をいう。以下注において同じ。)が適格合併等により移転を
受けた減価償却資産につき当該移転を受けた日を含む事業年度において合併等特別償却不足額((1)《合併等特別償却不足額の意義》に掲
げる合併等特別償却不足額をいう。)がある場合には、当該合併法人等については、1に掲げる特別償却に関する規定に掲げる適用要件を
満たすかどうかにかかわらず、2の適用を受けることができることに留意する。
(償却明細書の添付)
(3) 合併等償却不足額がある場合の償却限度額の計算は、2の適用を受けようとする事業年度の確定申告書等に2に
掲げる特別償却対象資産の償却限度額及び合併等特別償却不足額の計算に関する明細書《別表十六》の添付がない場
合には、適用しない。
(措法52の2⑥)
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第三章 第一節 第七款 二十四《準備金方式による特別償却》
二十四 準備金方式による特別償却
1 特別償却準備金方式による特別償却
① 特別償却準備金積立額の損金算入
法人で二十三の1《特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》に掲げる特別償却に関する規定(以下①及び⑤に
おいて「特別償却に関する規定」という。
)の適用を受けることができるものが、その適用を受けようとする事業年度にお
いて、特別償却に関する規定の適用を受けることに代えて、各特別償却対象資産別に各特別償却に関する規定に規定する
特別償却限度額以下の金額を損金経理(第二節第三款の一の2《仮決算をした場合の中間申告書の記載事項等》の表の①
に掲げる金額を計算する場合にあっては、同2に掲げる期間に係る決算において費用又は損失として経理することをい
う。
)の方法により特別償却準備金として積み立てたとき(当該事業年度の決算の確定の日までに剰余金の処分により積立
金として積み立てる方法により特別償却準備金として積み立てたときを含む。)は、当該積み立てた金額は、当該事業年度
の所得の金額の計算上、損金の額に算入する。(措法52の3①、42の5⑦)
注1 ①のほか、次の(一)から(三)までについても、二十四の適用がある。
(阪神・淡路震災特例法17③、18②)
(一)
阪神・淡路震災特例法第17条《被災者向け優良賃貸住宅の割増償却》
(二)
阪神・淡路震災特例法第18条《被災代替資産等の特別償却》
注2 税効果会計を適用する場合には、剰余金の処分による特別償却準備金の積立額は、税効果相当額を控除した純額になるが、この場合でも確
定申告書等に税務上の特別償却準備金積立額を明らかにするための明細書を添付しているときは、税務上は、剰余金の処分による積立額とこ
れに対応する税効果相当額との合計額を特別償却準備金として積み立てたものとして取り扱われる。
(編者)
(特別償却準備金積立額の損金算入の申告)
(1) ①《特別償却準備金積立額の損金算入》は、①の適用を受けようとする事業年度の確定申告書等に特別償却準備
金として積み立てた金額の損金算入に関する申告の記載があり、かつ、当該確定申告書等にその積み立てた金額の計
算に関する明細書《別表十六(九)》の添付がある場合に限り、適用する。
(措法52の3⑧)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(2) ①は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格合併、適格分割、適
格現物出資又は適格現物分配をいう。
)による移転に係る減価償却資産について①の適用があるかどうかは、当該減価
償却資産を事業の用に供した日の現況において、①に掲げる適用要件(適用対象法人、適用期間、適用対象事業等に
関する要件をいう。以下(2)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定することに留意する。
(措通42の5~48(共)
-4)
注 例えば、中小企業者等(二の1《中小企業者等が機械等を取得した場合の初年度特別償却》に掲げる中小企業者等をいう。以下注におい
て同じ。)に該当する被合併法人が減価償却資産を適格合併により中小企業者等に該当しない合併法人に移転する場合の二の1の適用につ
いては、次の(一)及び(二)のようになる。
(一)
(二)
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供した場合は、他の適用要件を満たせば、被合併法人において二の1の適用を受ける
ことができる。
被合併法人が当該減価償却資産を事業の用に供しないで合併法人が事業の用に供した場合は、被合併法人又は合併法人のいずれの
法人においても、二の1の適用を受けることができない。
② 特別償却準備金積立不足額の1年間繰越し
①《特別償却準備金積立額の損金算入》により損金の額に算入された金額が特別償却限度額に満たない場合において、
法人が、①の適用を受けた事業年度終了の日の翌日以後1年以内に終了する各事業年度(当該各事業年度まで連続して青
色申告書を提出している場合に限る。
)において、各特別償却対象資産別にその満たない金額(その満たない金額のうち②
により既に損金の額に算入された金額〔以下②において「算入済金額」という。
〕があるときは、当該算入済金額を控除し
た金額)以下の金額を損金経理の方法により特別償却準備金として積み立てたとき(当該事業年度の決算の確定の日まで
に剰余金の処分により積立金として積み立てる方法により特別償却準備金として積み立てた場合を含む。)は、当該積み立
てた金額は、当該事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入する。
(措法52の3②)
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第三章 第一節 第七款 二十四《準備金方式による特別償却》
(特別償却準備金積立不足額がある場合の積立額の損金算入の申告)
②《特別償却準備金積立不足額の1年間繰越し》は、①《特別償却準備金積立額の損金算入》の適用を受けた事業
年度以後の各事業年度の確定申告書に②に掲げる満たない金額の明細書の添付があり、かつ、②の適用を受けようと
する事業年度の確定申告書等に特別償却準備金として積み立てた金額の損金算入に関する申告の記載及びその積み立
てた金額の計算に関する明細書の添付がある場合に限り、適用する。(措法52の3⑨)
③ 適格合併等の場合の移転特別償却資産に係る合併等特別償却準備金積立不足額の引継ぎ
法人が、適格合併、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配(以下③において「適格合併等」という。)により移転を
受けた特別償却対象資産について、当該移転を受けた日を含む事業年度において合併等特別償却準備金積立不足額(当該
適格合併等に係る被合併法人、分割法人、現物出資法人又は現物分配法人が当該適格合併等の日〔適格合併にあっては当
該適格合併の日の前日とし、残余財産の全部の分配に該当する適格現物分配にあっては当該適格現物分配に係る残余財産
の確定の日とする。
〕を含む事業年度〔青色申告書を提出している事業年度に限るものとする。〕において①又は⑤のイ《適
格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の期中積立て》により損金の額に
算入された金額が特別償却限度額に満たない場合のその満たない金額をいう。)がある場合において、各特別償却対象資産
別に当該合併等特別償却準備金積立不足額以下の金額を損金経理の方法により特別償却準備金として積み立てたとき(当
該事業年度の決算の確定の日までに剰余金の処分により積立金として積み立てる方法により特別償却準備金として積み立
てた場合を含む。
)は、当該積み立てた金額は、当該事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入する。(措法52の3
③)
(合併等特別償却準備金積立不足額がある場合の積立額の損金算入の申告)
(1) ③《適格合併等の場合の移転特別償却資産に係る合併等特別償却準備金積立不足額の引継ぎ》は、その適用を受
けようとする事業年度の確定申告書等に特別償却準備金として積み立てた金額の損金算入に関する申告の記載があ
り、かつ、当該確定申告書等にその積み立てた金額の計算に関する明細書及び合併等特別償却準備金積立不足額の計
算に関する明細書の添付がある場合に限り、適用する。(措法52の3⑩)
(適格合併等があった場合の特別償却等の適用)
(2) 特別償却に関する規定は、減価償却資産を事業の用に供した場合に適用があるのであるから、適格合併等(適格
合併、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配をいう。)による移転に係る減価償却資産についてこれらの規定の適
用があるかどうかは、当該減価償却資産を事業の用に供した日の現況において、これらの規定に規定する適用要件(適
用対象法人、適用期間、適用対象事業等に関する要件をいう。以下(2)において同じ。
)を満たすかどうかにより判定
することに留意する。(措通42の5~48(共)-4)
注 合併法人等(合併法人、分割承継法人、被現物出資法人又は被現物分配法人をいう。以下注において同じ。
)が適格合併等により移転を
受けた減価償却資産につき当該移転を受けた日を含む事業年度において合併等特別償却準備金積立不足額がある場合には、当該合併法人等
については、特別償却に関する規定に掲げる適用要件を満たすかどうかにかかわらず、③の適用を受けることができることに留意する。
④ 特別償却準備金の積立ての順序
法人が①《特別償却準備金積立額の損金算入》及び②《特別償却準備金積立不足額の1年間繰越し》又は①及び③《適
格合併等の場合の移転特別償却資産に係る合併等特別償却準備金積立不足額の引継ぎ》の適用を受ける事業年度において、
これらの規定に規定する方法により特別償却準備金として積み立てた金額が次のイからトまでに掲げる割増償却に係るも
のであるときは、当該積み立てた金額のうちこれらに掲げる特別償却限度額に達するまでの金額は、まず①による積立て
があったものとみなす。
(措法52の3④、措令31①、30③)
次の(イ)から(ヘ)までに掲げる規定
(イ) 十二の1《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
(ロ) 十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》
イ
(ハ) 十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
(ニ) 十五の1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
(ホ) 十六《特定再開発建築物等の割増償却》
(ヘ) 十七《倉庫用建物等の割増償却》
-556-
第三章 第一節 第七款 二十四《準備金方式による特別償却》
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第11項の規定によりなおその効力を有
ロ
するものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の4《漁業経営改善計画を実施する法人
の漁船の割増償却》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成19年法律第6号)附則第93条第15項、第18項又は第21項の規定によりなお
ハ
その効力を有するものとされる同法第12条の規定による改正前の租税特別措置法第45条の2第2項《医療用機器等
の特別償却》、第46条の3《農業経営改善計画を実施する法人の機械等の割増償却》又は第47条第3項《優良賃貸
住宅等の割増償却等》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成21年法律第13号)附則第40条第12項又は第14項の規定によりなおその効力
ニ
を有するものとされる同法第5条の規定による改正前の租税特別措置法第47条第3項《優良賃貸住宅等の割増償
却》又は第47条の2《特定再開発建築物等の割増償却》の規定
ホ
所得税法等の一部を改正する法律(平成22年法律第6号)附則第79条第5項の規定によりなおその効力を有するも
のとされる同法第18条の規定による改正前の租税特別措置法第47条第1項《優良賃貸住宅の割増償却》の規定
現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための所得税法等の一部を改正する法律(平成23
年法律第82号。以下へにおいて「平成23年改正法」という。)附則第53条第11項、第13項又は第14項の規定により
ヘ
なおその効力を有するものとされる平成23年改正法第17条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の4《事業
所内託児施設等の割増償却》、第47条《高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却》又は第47条の2《特定再開発建築物
等の割増償却》の規定
租税特別措置法等の一部を改正する法律(平成24年法律第16号)附則第24条第4項の規定によりなおその効力を有
ト
するものとされる同法第1条の規定による改正前の第46条《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等
の割増償却》の規定
注
――線部分は、平成24年度改正により改正されており、改正規定は、平成24年4月1日から適用され、平成24年3月31日以前の適用について
は、④中「イからトまで」とあるのは「イからヘまで」と、上表はイからヘまでとし、上表イ及びロは次による。
(平24改措令附1)
次の(イ)から(ト)までに掲げる規定
イ
(イ)
十二《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
(ロ)
十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》
(ハ)
十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
(ニ)
十五の1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
(ホ)
十六《特定再開発建築物等の割増償却》
(ヘ)
十七《倉庫用建物等の割増償却》
(ト)
十八《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却》
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第10項、第11項又は第13項の規定によりなおその効力を有す
ロ
るものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の3第1項(第2号に係る部分に限る。)《農業経営改善計画
等を実施する法人の機械等の割増償却》、第46条の4《漁業経営改善計画を実施する法人の漁船の割増償却》又は第47条第1項《優良
賃貸住宅等の割増償却等》の規定
(初年度特別償却に代える特別償却準備金の積立て)
法人が①から③までの適用を受ける事業年度において特別償却準備金として積み立てた金額(当該事業年度の決算
確定の日までに剰余金の処分により積立金として積み立てる方法により特別償却準備金として積み立てた金額を含
む。
)が、一《エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特別償却》等初年度特別償却に係るものであると
きは、当該積み立てた金額につき、①《特別償却準備金積立額の損金算入》に掲げる積立限度額又は②《特別償却準
備金積立不足額の1年間繰越し》若しくは③《適格合併等の場合の移転特別償却資産に係る合併等特別償却準備金積
立不足額の引継ぎ》に掲げる積立不足額のいずれを積み立てたものとするかは、法人の計算によることに留意する。
(措通52の3-2・編者補正)
-557-
第三章 第一節 第七款 二十四《準備金方式による特別償却》
⑤ 適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の期中積立て等
イ 適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の期中積立て
法人で特別償却に関する規定の適用を受けることができるものが、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配(適格現
物分配にあっては、残余財産の全部の分配を除く。以下二十四において「適格分割等」という。
)により分割承継法人、被
現物出資法人又は被現物分配法人(ロ及びニにおいて「分割承継法人等」という。
)に特別償却対象資産を移転する場合に
おいて、当該特別償却に関する規定の適用を受けることに代えて、当該適格分割等の直前の時を当該事業年度終了の時と
して各特別償却対象資産別に当該特別償却に関する規定に掲げる特別償却限度額以下の金額を特別償却準備金として積み
立てたときは、当該積み立てた金額は、当該事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入する。
(措法52の3⑪)
ロ 適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の積立不足額の期中積立て
①《特別償却準備金積立額の損金算入》により損金の額に算入された金額が特別償却限度額に満たない場合で、かつ、
法人が、①の適用を受けた事業年度終了の日の翌日以後1年以内に終了する各事業年度(当該各事業年度まで連続して青
色申告書の提出をしている場合に限る。
)において、適格分割等により分割承継法人等に特別償却対象資産(二十三の2《合
併等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》に掲げる特別償却対象資産をいう。以下⑤及び⑥において同じ。)を
移転する場合には、当該適格分割等の直前の時を当該事業年度終了の時として各特別償却対象資産別にその満たない金額
(その満たない金額のうち②《特別償却準備金積立不足額の1年間繰越し》により既に損金の額に算入された金額〔以下「算
入済金額」という。
〕があるときは、当該算入済金額を控除した金額とする。
)以下の金額を特別償却準備金として積み立
てたときは、当該積み立てた金額は、当該事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入する。(措法52の3⑫)
ハ 特別償却準備金の期中積立ての順序
法人がイ《適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の期中積立て》及
びロ《適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の積立不足額の期中積立
て》の適用を受ける事業年度において、特別償却準備金として積み立てた金額が次の(イ)から(ト)までに掲げる割増償却
に関する規定に係るものであるときは、当該積み立てた金額のうち当該割増償却に関する規定に規定する特別償却限度額
に達するまでの金額は、まずイによる積立てがあったものとみなす。
(措法52の3⑬、措令31②、30③)
次のAからFまでに掲げる規定
(イ)
A
十二の1《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
B
十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》
C
十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
D
十五の1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
E
十六《特定再開発建築物等の割増償却》
F
十七《倉庫用建物等の割増償却》
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第11項の規定によりなおその効力を有
(ロ) するものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の4《漁業経営改善計画を実施する法人
の漁船の割増償却》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成19年法律第6号)附則第93条第15項、第18項又は第21項の規定によりなお
(ハ)
その効力を有するものとされる同法第12条の規定による改正前の租税特別措置法第45条の2第2項《医療用機器等
の特別償却》、第46条の3《農業経営改善計画を実施する法人の機械等の割増償却》又は第47条第3項《優良賃貸
住宅等の割増償却等》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成21年法律第13号)附則第40条第12項又は第14項の規定によりなおその効力
(ニ) を有するものとされる同法第5条の規定による改正前の租税特別措置法第47条第3項《優良賃貸住宅等の割増償
却》又は第47条の2《特定再開発建築物等の割増償却》の規定
(ホ)
所得税法等の一部を改正する法律(平成22年法律第6号)附則第79条第5項の規定によりなおその効力を有するも
のとされる同法第18条の規定による改正前の租税特別措置法第47条第1項《優良賃貸住宅の割増償却》の規定
(ヘ) 現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための所得税法等の一部を改正する法律(平成23
-558-
第三章 第一節 第七款 二十四《準備金方式による特別償却》
年法律第82号。以下(ヘ)において「平成23年改正法」という。)附則第53条第11項、第13項又は第14項の規定によ
りなおその効力を有するものとされる平成23年改正法第17条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の4《事
業所内託児施設等の割増償却》、第47条《高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却》又は第47条の2《特定再開発建築
物等の割増償却》の規定
租税特別措置法等の一部を改正する法律(平成24年法律第16号)附則第24条第4項の規定によりなおその効力を有
(ト) するものとされる同法第1条の規定による改正前の第46条《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等
の割増償却》の規定
注
――線部分は、平成24年度改正により改正されており、改正規定は、平成24年4月1日から適用され、平成24年3月31日以前の適用について
は、④中「(イ)から(ト)まで」とあるのは「(イ)から(ヘ)まで」と、上表は(イ)から(ヘ)までとし、上表(イ)及び(ロ)は次による。
(平24改措令
附1)
次のAからGまでに掲げる規定
A
十二の1《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
B
十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》
C
十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
D
十五の1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
E
十六《特定再開発建築物等の割増償却》
F
十七《倉庫用建物等の割増償却》
G
十八《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却》
(イ)
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第10項、第11項又は第13項の規定によりなおその効力を有す
(ロ)
るものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の3第1項(第2号に係る部分に限る。)《農業経営改善計画
等を実施する法人の機械等の割増償却》、第46条の4《漁業経営改善計画を実施する法人の漁船の割増償却》又は第47条第1項《優良
賃貸住宅等の割増償却等》の規定
ニ 特別償却準備金の期中積立ての届出
イ《適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の期中積立て》及びロ《適
格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の積立不足額の期中積立て》は、
これらに掲げる法人が適格分割等の日以後2か月以内に次に掲げる事項を記載した書類を納税地の所轄税務署長に提出し
た場合に限り、適用する。
(措法52の3⑭、措規20の23)
(イ) イ又はロの適用を受けようとする法人の名称及び納税地並びに代表者の氏名
(ロ) イ又はロに掲げる分割承継法人等の名称及び納税地並びに代表者の氏名
(ハ) 適格分割等の年月日
(ニ) 特別償却対象資産の種類及び構造若しくは用途、細目又は設備の種類の区分
(ホ) 特別償却対象資産のイ又はロの適用に係る特別償却に関する規定の区分
(ヘ) 特別償却対象資産の減価償却資産の耐用年数等に関する省令に規定する耐用年数
(ト) 特別償却準備金として積み立てた金額及びその積み立てた金額の計算に関する明細
(チ) その他参考となるべき金額
注
(ト)に掲げる事項の記載については、別表十六(九)の書式によらなければならない。
(規27の14)
⑥ 適格合併等により特別償却対象資産を移転した場合の特別償却準備金の引継ぎ
イ 適格合併により特別償却対象資産を移転した場合の特別償却準備金の引継ぎ
①から③までの特別償却準備金を積み立てている法人が適格合併により合併法人に特別償却対象資産を移転した場合に
は、その適格合併直前における特別償却準備金の金額は、当該合併法人に引き継ぐものとする。この場合において、その
合併法人が引継ぎを受けた特別償却準備金の金額は、当該合併法人がその適格合併の日において有する①《特別償却準備
金積立額の損金算入》の特別償却準備金の金額とみなす。(措法52の3⑮)
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第三章 第一節 第七款 二十四《準備金方式による特別償却》
ロ 適格分割により特別償却対象資産を移転した場合の特別償却準備金の引継ぎ
①から③まで、⑤のイ《適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の期
中積立て》又は⑤のロ《適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の積立
不足額の期中積立て》の特別償却準備金を積み立てている法人が適格分割により分割承継法人に当該特別償却準備金に係
る特別償却対象資産を移転した場合には、当該特別償却対象資産に係る特別償却準備金の金額は、当該分割承継法人に引
き継ぐものとする。この場合において、その分割承継法人が引継ぎを受けた特別償却準備金の金額は、当該分割承継法人
がその適格分割の日において有する特別償却準備金の金額とみなす。(措法52の3⑰)
ハ 適格現物出資により特別償却対象資産を移転した場合の特別償却準備金の引継ぎ
①から③まで、⑤のイ《適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の期
中積立て》又は⑤のロ《適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の積立
不足額の期中積立て》の特別償却準備金を積み立てている法人が適格現物出資により被現物出資法人に当該特別償却準備
金に係る特別償却対象資産を移転した場合には、当該特別償却対象資産に係る特別償却準備金の金額は、当該被現物出資
法人に引き継ぐものとする。この場合において、その被現物出資法人が引継ぎを受けた特別償却準備金の金額は、当該被
現物出資法人がその適格現物出資の日において有する①の特別償却準備金の金額とみなす。(措法52の3⑳)
ニ 適格現物分配により特別償却対象資産を移転した場合の特別償却準備金の引継ぎ
①から③まで、⑤のイ《適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の期
中積立て》又は⑤のロ《適格分割等により特別償却対象資産を移転する場合の分割法人等における特別償却準備金の積立
不足額の期中積立て》の特別償却準備金を積み立てている法人が適格現物分配により被現物分配法人に当該特別償却準備
金に係る特別償却対象資産を移転した場合には、当該特別償却対象資産に係る特別償却準備金の金額は、当該被現物分配
法人に引き継ぐものとする。この場合において、その被現物分配法人が引継ぎを受けた特別償却準備金の金額は、当該被
現物分配法人がその適格現物分配の日において有する特別償却準備金の金額とみなす。(措法52の3)
2 特別償却準備金の益金算入
① 均等取崩しによる益金算入
1《特別償却準備金方式による特別償却》の①から③までの適用を受けた法人の各事業年度終了の日において、前事業
年度から繰り越された特別償却準備金の金額(当該事業年度終了の日までに次の②《特別償却対象資産を有しないことと
なった場合》により益金の額に算入された、若しくは算入されるべきこととなった金額又は前事業年度終了の日までにこ
の①により益金の額に算入された金額がある場合には、これらの金額を控除した金額とする。以下2において同じ。
)があ
る場合には、当該特別償却準備金の金額については、その積み立てられた事業年度(以下①及び②において「積立事業年
度」という。
)別及び当該特別償却対象資産別に区分した各金額ごとに、当該区分した金額の積み立てられた積立事業年度
の所得の金額の計算上1の①から③までにより損金の額に算入された金額に当該各事業年度の月数を乗じてこれを84(特
別償却対象資産の法人税法の規定により定められている耐用年数が10年未満である場合には、60と当該耐用年数に12を乗
じて得た数とのいずれか少ない数)で除して計算した金額(当該計算した金額が当該区分した金額を超える場合には、当
該区分した金額)に相当する金額を、それぞれ、当該事業年度の所得の金額の計算上、益金の額に算入する。
(措法52の3
⑤)
注
①の月数は、暦に従つて計算し、1か月に満たない端数を生じたときは、これを1か月とする。
(措法52の3⑦)
(適格合併により引継ぎを受けた特別償却準備金の益金算入)
(1) 1の⑥のイ《適格合併により特別償却対象資産を移転した場合の特別償却準備金の引継ぎ》に掲げる合併法人の
その適格合併の日を含む事業年度に係る①《均等取崩しによる益金算入》の適用については、①に掲げる前事業年度
から繰り越された特別償却準備金の金額は、同イにより当該合併法人が有するものとみなされた特別償却準備金の金
額を含むものとする。この場合において、当該合併法人が合併後存続する法人であるときは、その有するものとみな
された特別償却準備金の金額については、①中「当該各事業年度の月数」とあるのは、
「当該適格合併の日から同日を
含む事業年度終了の日までの期間の月数」とする。(措法52の3⑯)
(適格分割における分割法人の特別償却準備金の益金算入)
(2) 1の⑥のロ《適格分割により特別償却対象資産を移転した場合の特別償却準備金の引継ぎ》の場合において、1
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第三章 第一節 第七款 二十四《準備金方式による特別償却》
《特別償却準備金方式による特別償却》の①から③までの特別償却準備金を積み立てている法人のその適格分割の日を
含む事業年度(同日が当該法人の事業年度開始の日である場合の当該事業年度を除く。
)については、当該適格分割の
日の前日を当該事業年度終了の日とみなして、①を適用する。この場合において、①中「当該各事業年度の月数」と
あるのは、
「当該適格分割の日を含む事業年度開始の日から当該適格分割の日の前日までの期間の月数」とする。(措
法52の3⑱)
(適格分割により引継ぎを受けた特別償却準備金の益金算入)
(3) 1の⑥のロに掲げる分割承継法人のその適格分割の日を含む事業年度に係る①の適用については、①に掲げる前
事業年度から繰り越された特別償却準備金の金額は、同ロにより当該分割承継法人が有するものとみなされた特別償
却準備金の金額を含むものとする。この場合において、当該分割承継法人が当該適格分割により設立された法人でな
いときは、当該分割承継法人の有するものとみなされた特別償却準備金の金額については、①中「当該各事業年度の
月数」とあるのは、
「当該適格分割の日から同日を含む事業年度終了の日までの期間の月数」とする。(措法52の3⑲)
(適格現物出資における現物出資法人の特別償却準備金の益金算入)
(4) 1の⑥のハ《適格現物出資により特別償却対象資産を移転した場合の特別償却準備金の引継ぎ》の場合において、
1の①から③までの特別償却準備金を積み立てている法人のその適格現物出資の日を含む事業年度(同日が当該法人
の事業年度開始の日である場合の当該事業年度を除く。
)については、当該適格現物出資の日の前日を当該事業年度終
了の日とみなして、①を適用する。この場合において、①中「当該各事業年度の月数」とあるのは、
「当該適格現物出
資の日を含む事業年度開始の日から当該適格現物出資の日の前日までの期間の月数」とする。(措法52の3)
(適格現物出資により引継ぎを受けた特別償却準備金の益金算入)
(5) 1の⑥のハに掲げる被現物出資法人のその適格現物出資の日を含む事業年度に係る①の適用については、①に掲
げる前事業年度から繰り越された特別償却準備金の金額は、同ハにより当該被現物出資法人が有するものとみなされ
た特別償却準備金の金額を含むものとする。この場合において、当該被現物出資法人が当該適格現物出資により設立
された法人でないときは、当該被現物出資法人の有するものとみなされた特別償却準備金の金額については、①中「当
該各事業年度の月数」とあるのは、
「当該適格現物出資の日から同日を含む事業年度終了の日までの期間の月数」とす
る。
(措法52の3)
(適格現物分配における現物分配法人の特別償却準備金の益金算入)
(6) 1の⑥のニ《適格現物分配により特別償却対象資産を移転した場合の特別償却準備金の引継ぎ》の場合において、
1の①から③までの特別償却準備金を積み立てている法人のその適格現物分配の日を含む事業年度(同日が当該法人
の事業年度開始の日である場合の当該事業年度を除く。
)については、当該適格現物分配の日の前日を当該事業年度終
了の日とみなして、①を適用する。この場合において、①中「当該各事業年度の月数」とあるのは、
「当該適格現物分
配の日を含む事業年度開始の日から当該適格現物分配の日の前日までの期間の月数」とする。
(措法52の3)
(適格現物分配により引継ぎを受けた特別償却準備金の益金算入)
(7) 1の⑥のニに掲げる被現物分配法人のその適格現物分配の日を含む事業年度に係る①の適用については、①に掲
げる前事業年度から繰り越された特別償却準備金の金額は、同ニにより当該被現物分配法人が有するものとみなされ
た特別償却準備金の金額を含むものとする。この場合において、当該被現物分配法人の有するものとみなされた特別
償却準備金の金額については、①中「当該各事業年度の月数」とあるのは、
「当該適格現物分配の日から同日を含む事
業年度終了の日までの期間の月数」とする。(措法52の3)
(積立限度超過額の認容)
(8) 法人が、特別償却対象資産(二十三の2《合併等特別償却不足額がある場合の償却限度額の計算》に掲げる特別
償却対象資産をいう。以下①及び②において同じ。)に係る特別償却準備金の金額を益金の額に算入した場合において、
その益金の額に算入した金額が①により当該特別償却対象資産について益金の額に算入すべき金額を超えるときは、
その超える金額は、②《特別償却対象資産を有しないこととなった場合》の表の(ハ)の任意の取崩額に該当すること
に留意する。この場合において、当該特別償却対象資産に係る特別償却準備金として計上していた金額のうちに積立
限度超過額があり、法人がその超える金額のうち既往の積立限度超過額に達するまでの金額について、既往の積立限
度超過額の取崩しとして確定申告書等において損金の額に算入したときは、その計算を認めるものとする。(措通52
-561-
第三章 第一節 第七款 二十四《準備金方式による特別償却》
の3-1)
(適格合併等により引継ぎを受けた特別償却準備金の均分取崩し)
(9) 合併法人等(合併法人、分割承継法人、被現物出資法人又は被現物分配法人をいう。以下(9)において同じ。
)が
1の⑥《適格合併等により特別償却対象資産を移転した場合の特別償却準備金の引継ぎ》のイからニまでにより特別
償却準備金の金額の引継ぎを受けた場合において、当該合併法人等の適格合併等の日を含む事業年度以後の各事業年
度における当該特別償却準備金に係る①の適用については、当該適格合併等に係る被合併法人等(被合併法人、分割
法人、現物出資法人又は現物分配法人をいう。以下(9)において同じ。
)において当該特別償却準備金が積み立てられ
た事業年度と当該合併法人等の事業年度とは区分して、かつ、当該被合併法人等において積み立てられた事業年度に
当該合併法人等が自ら積立てをしたものとみなして取り扱うものとする。(措通52の3-3)
(耐用年数の改正が行われた場合の特別償却準備金の均分取崩し)
(10) 法人が前事業年度から繰り越された特別償却準備金の金額について①により益金の額に算入する場合において、
特別償却対象資産に係る法定耐用年数が当該特別償却準備金を積み立てた事業年度後に改正されたときには、改正後
の法定耐用年数が適用される事業年度における①の適用に当たっては、①に掲げる耐用年数は改正後の法定耐用年数
によることに留意する。
(措通52の3-4)
② 特別償却対象資産を有しないこととなった場合
1《特別償却準備金方式による特別償却》の①から③までの適用を受けた法人が次の表の左欄に掲げる場合(適格合併
等により特別償却対象資産を移転した場合を除く。)に該当することとなった場合には、それぞれ同表の右欄に掲げる金額
に相当する金額は、その該当することとなった日を含む事業年度(ロに掲げる場合にあっては、合併の日の前日又は現物
分配〔残余財産の全部の分配に限る。ロにおいて「現物分配」という。
〕に係る当該残余財産の確定の日を含む事業年度)
の所得の金額の計算上、益金の額に算入する。この場合において、ハに掲げる場合にあっては、ハに掲げる特別償却準備
金の金額をその積み立てられた積立事業年度別に区分した各金額のうち、その積み立てられた積立事業年度が最も古いも
のから順次益金の額に算入されるものとする。(措法52の3⑥)
イ
ロ
ハ
当該特別償却準備金に係る特別償却対象資産を有しな
に係る特別償却準備金の金額
いこととなった場合(ロに該当する場合を除く。)
合併又は現物分配により合併法人又は被現物分配法人
に特別償却対象資産を移転した場合
その有しなくなった日における当該特別償却対象資産
その合併の直前又は当該現物分配に係る残余財産の確
定の時における当該特別償却対象資産に係る特別償却
準備金の金額
①《均等取崩しによる益金算入》並びにイ及びロに掲げ その取り崩した日における当該特別償却対象資産に係
る場合以外の場合において特別償却対象資産に係る特 る特別償却準備金の金額のうちその取り崩した金額に
別償却準備金の金額を取り崩した場合
相当する金額
-562-
第三章 第一節 第七款 二十五《特別償却等に関する複数の規定の不適用》
二十五 特別償却等に関する複数の規定の不適用
法人の有する減価償却資産が当該事業年度において次の①から④までに掲げる規定のうち二以上の規定の適用を受ける
ことができるものである場合には、当該減価償却資産については、これらの規定のうちいずれか一の規定のみを適用する。
(措法53①、措令32①)
第二節第二款の五《エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の法人税額の特別控除》
①
同款の六《中小企業者等が機械等を取得した場合の法人税額の特別控除》
同款の七《沖縄の特定地域において工業用機械等を取得した場合の法人税額の特別控除》
同款の八《国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の法人税額の特別控除》
一《エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特別償却》
二《中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却》
三《国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の特別償却》
四《特定設備等の特別償却》
五《関西文化学術研究都市の文化学術研究地区における文化学術研究施設の特別償却》
六《集積区域における集積産業用資産の特別償却》
七《共同利用施設の特別償却》
八《特定農産加工品生産設備等の特別償却》
②
九《特定高度通信設備の特別償却》
十《特定地域における工業用機械等の特別償却》
十一《医療用機器等の特別償却》
十二《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》
十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》
十四《次世代育成支援対策に係る基準適合認定を受けた場合の建物等の割増償却》
十五の1の①《サービス付き高齢者向け賃貸住宅の割増償却》
十六《特定再開発建築物等の割増償却》
十七《倉庫用建物等の割増償却》
③
②に掲げる規定に係る二十四《準備金方式による特別償却》の規定
①から③までに掲げるもののほか、減価償却資産に関する特例を定めている規定として次のイからリまでに掲げる
規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成16年法律第14号)附則第40条第4項の規定によりなおその効力を有
イ
するものとされる同法第7条の規定による改正前の租税特別措置法第44条の5《特定余暇利用施設の特別償
却》の規定
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第11項の規定によりなおその効
力を有するものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の3(第1項第2号に係る
ロ
部分に限る。)《農業経営改善計画等を実施する法人の機械等の割増償却》、第46条の4《漁業経営改善計画
を実施する法人の漁船の割増償却》又は第47条(第1項に係る部分に限る。
)
《優良賃貸住宅等の割増償却等》
の規定
④
所得税法等の一部を改正する法律(平成19年法律第6号)附則第93条第15項、第18項又は第21項の規定によ
ハ
りなおその効力を有するものとされる同法第12条の規定による改正前の租税特別措置法第45条の2(第2項
に係る部分に限る。)《医療用機器等の特別償却》、第46条の3《農業経営改善計画を実施する法人の機械等
の割増償却》又は第47条(第3項に係る部分に限る。
)
《優良賃貸住宅等の割増償却等》の規定
所得税法等の一部を改正する法律(平成21年法律第13号)附則第40条第3項、第8項、第12項又は第14項の
規定によりなおその効力を有するものとされる同法第5条の規定による改正前の租税特別措置法第43条の
ニ
3《保全事業等資産の特別償却》、第45条(第1項の表の第1号ニに係る部分に限る。)《特定地域における
工業用機械等の特別償却》、第47条(第3項に係る部分に限る。)《優良賃貸住宅の割増償却》又は第47条の
2《特定再開発建築物等の割増償却》の規定
ホ
所得税法等の一部を改正する法律(平成22年法律第6号)附則第79条第5項の規定によりなおその効力を有
するものとされる同法第18条の規定による改正前の租税特別措置法第47条(第1項に係る部分に限る。)
《優
-563-
第三章 第一節 第七款 二十五《特別償却等に関する複数の規定の不適用》
良賃貸住宅の割増償却》の規定
現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための所得税法等の一部を改正する法律
ヘ
(平成23年法律第82号)附則第53条第11項、第13項又は第14項の規定によりなおその効力を有するものとさ
れる同法第17条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の4《事業所内託児施設等の割増償却》、第47
条《高齢者向け優良賃貸住宅の割増償却》又は第47条の2《特定再開発建集物等の割増償却》の規定
経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための所得税法等の一部を改正する法律(平成23年法律
ト
第114号)附則第55条又は第64条第3項の規定によりなおその効力を有するものとされる同法第19条の規定
による改正前の租税特別措置法第42条の5《エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の特別償
却》又は第44条の2《事業革新設備等の特別償却》(第2項に係る部分に限る。
)の規定
租税特別措置法等の一部を改正する法律(平成24年法律第16号)附則第22条第1項又は第24条第4項の規定
チ
によりなおその効力を有するものとされる同法第1条の規定による改正前の租税特別措置法第42条の10《沖
縄の特定中小企業者が経営革新設備等を取得した場合の特別償却》又は第46条《経営基盤強化計画を実施す
る指定中小企業者の機械等の割増償却》の規定
リ
注1
イからチまでに掲げる規定に係る二十四《準備金方式による特別償却》の規定
平成24年度改正により、上表の①及び②から次のものが除かれたが、平成24年3月31日以前の適用については、なおその適用がある。
(平24
改法附1)
旧
①
注2
第二節第二款の十《沖縄の特定中小企業者が経営革新設備等を取得した場合の法人税額の特別控除》
旧
十八《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却》
②
十九《沖縄の特定中小企業者が経営革新設備等を取得した場合の特別償却》
上表の④は、平成24年度改正により改正されており、改正規定は、平成24年4月1日から適用され、平成24年3月31日以前の適用について
は、上表④のロは、次による。
(平24改措令附1)
所得税法等の一部を改正する等の法律(平成18年法律第10号)附則第107条第10項、第11項又は第13項の規定によりなおその効力を有
旧
するものとされる同法第13条の規定による改正前の租税特別措置法第46条の3(第1項第2号に係る部分に限る。
)
《農業経営改善計画
ロ
等を実施する法人の機械等の割増償却》
、第46条の4《漁業経営改善計画を実施する法人の漁船の割増償却》又は第47条(第1項に係
る部分に限る。)《優良賃貸住宅等の割増償却等》の規定
注3
――線部分(チに係る部分に限る。)は、平成24年度改正により追加された部分で、改正規定は、平成24年4月1日から適用される。(平24
改措令附1)
注4
平成23年12月改正により、上表の①及び②から次のものが除かれたが、平成24年3月31日以前の適用については、なおその適用がある。
(平
23.12改法附1Ⅲ)
旧
第二節第二款の十一《エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の法人税額の特別控除》
①
同款の十二《事業基盤強化設備等を取得した場合等の法人税額の特別控除》
二十《エネルギー需給構造改革推進設備等を取得した場合の特別償却》
旧
②
二十一《事業基盤強化設備等を取得した場合の特別償却》
二十二《事業革新設備等の特別償却》
注5
――線部分(トに係る部分に限る。
)は、平成23年12月改正により追加された部分で、改正規定は、平成24年4月1日から適用される。
(平
23.12改措令附1Ⅰ)
注6 二十五の表に掲げる規定のほか、次の(一)から(三)までに掲げる規定についても同表に掲げる規定として二十五を適用する。(阪神・淡路震
災特例法17⑥、18⑤)
(一)
阪神・淡路震災特例法第17条《被災者向け優良賃貸住宅の割増償却》
(二)
阪神・淡路震災特例法第18条《被災代替資産等の特別償却》
(減価償却資産が二以上の特別償却の規定の適用要件を満たす場合)
(1) 法人の有する減価償却資産が当該事業年度において二十五《特別償却等に関する複数の規定の不適用》の表の②
に掲げる規定(同表の④のイからチまでに掲げる規定を含む。)のうち二以上の規定の適用を受けることができるもの
である場合には、当該二以上の規定のうちいずれか一の規定に係る二十四《準備金方式による特別償却》の規定と当
該いずれか一の規定以外の規定に係る二十四の規定とは、それぞれ一の規定として二十五を適用する。
(措法53②、措
-564-
第三章 第一節 第七款 二十五《特別償却等に関する複数の規定の不適用》
令32②)
(特別償却等の適用を受けたものの意義)
(2) 法人が、その有する減価償却資産について、一から二十二までに掲げる特別償却等に係る償却を実施していない
場合においても、当該特別償却等に関する明細書においてその特別償却限度額の計算を行い、二十三の1《特別償却
不足額がある場合の償却限度額の計算》に掲げる特別償却不足額若しくは二十三の2《合併等特別償却不足額がある
場合の償却限度額の計算》に掲げる合併等特別償却不足額として記載しているとき又はこれらの特別償却等に係
る二十四による特別償却準備金の積立不足額若しくは合併等特別償却準備金積立不足額として処理したときは、当該
減価償却資産は、当該特別償却限度額に係る特別償却等の適用を受けたものに該当することに留意する。
(措通42の5
~48(共)-2・編者補正)
-565-
第三章 第一節 第七款 二十六《圧縮記帳の適用を受けた資産に対する特別償却等の不適用》
二十六 圧縮記帳の適用を受けた資産に対する特別償却等の不適用
次の①から⑧までに掲げる資産については、二十五《特別償却等に関する複数の規定の不適用》の表に掲げる特別償却
等の規定(十二の1《障害者を雇用する場合の機械等の割増償却》及び十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年
以内取得資産の割増償却》並びにこれらに係る二十四《準備金方式による特別償却》を除く。
)は適用しない。(措法61の
3④、64⑥、64の2⑭、65⑩、65の7⑦、65の8⑯、65の13⑤、65の14⑮、67の4⑫、阪神・淡路震災特例法19①、20⑥、
21⑮)
①
第十五款の六《農用地等を取得した場合の課税の特例》の適用を受けた特定農業用機械等
②
第十五款の七《特定の資産の買換えの場合等の課税の特例》の適用を受けた買換資産
③
第十五款の十《認定事業用地適正化計画の事業用地の区域内にある土地等の交換等の場合の課税の特例》の適用を
受けた交換取得資産等
④
第十五款の十四の2《転廃業助成金による圧縮記帳》の適用を受けた資産
⑤
第十六款の一《収用等に伴い代替資産を取得した場合の課税の特例》の適用を受けた資産
⑥
第十六款の二《換地処分等に伴い資産を取得した場合の課税の特例》の適用を受けた資産
阪神・淡路大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律第19条《被災市街地復興土地区画整理事
⑦
業等のために土地等を譲渡した場合の所得の特別控除の特例等》、同法律第20条《特定の資産の買換えの場合の課
税の特例》及び同法律第21条《特定の資産の譲渡に伴い特別勘定を設けた場合の課税の特例》の適用を受けた資産
注1 二十六は、平成24年度改正により改正されており、改正規定は、平成24年4月1日から適用され、平成23年3月31日以前の適用については、
本文中「及び十三《支援事業所取引金額が増加した場合の3年以内取得資産の割増償却》
」とあるのは「、十三《支援事業所取引金額が増加し
た場合の3年以内取得資産の割増償却》及び十八《経営基盤強化計画を実施する指定中小企業者の機械等の割増償却》
」とする。
(平24改法附
1)
注2
十八の注1によりなおその適用があるとされる十八の1に掲げる機械及び装置並びに建物及びその附属設備については、上表①から⑦まで
に掲げるものは、適用しない。
(平24改法附24⑤)
-566-
第三章 第一節 第七款 二十七《廃止された特別償却制度のうち経過的に適用があるもの》
二十七 廃止された特別償却制度のうち経過的に適用があるもの
廃止された特別償却制度の中でなお経過的に適用があるものには、次のものがある。
制度区分
対 象 法 人
適 用 資 産
特定余暇利用
地方分権の推進を
特定余暇利用施設(旧総合保養
施設の特別償
図るための関係法
地域整備法の承認基本構想又
償却額の計算
償却限度額=D
普通償却
限度額=N
D=N+取得価額
13
×100
適 用 期 間
平10.3.31までに
受けた旧総合保
却(平16改正前
律の整備等に関す
は総合保養地域整備法の同意
措法44の5、平
る法律による改正
基本構想において定められた
基本構想に係る
15 改 正 前 措 法
前の総合保養地域
特定施設で民間事業者が設置
承認(平16.3.31
44の5①、平12
整備法の承認基本
及び運営するものに含まれる
以前に受けた変
改 正 前 措 法 44
構想又は総合保養
一定の建物及びその附属設備
更承認・同意を含
の5①、平11改
地域整備法の同意
並びに構築物)
む。)の日から14
正 前 措 法 44 の
基本構想において
年間(平11.3.31
5①)
定められた重点整
以前に受けた変
注
備地区の区域内に
更承認に係るも
おいて、特定余暇利
の に つ い て は 12
本書平成16
年 版 の 466 ペ
ージ以下及び
養地域整備法の
用施設を事業の用
年間、平11.4.1~
版 の 383 ペ ー
に供する青色申告
平16.3.31の間に
ジを参照。
法人
受けた最初の変
本書平成15年
更承認又は同意
に係るものにつ
いては7年間)
1
【摘要】
1
取得等(取得又は建設をいう。以下1及び2において同じ。)の時期が適用期間の開始の日
13
から5年を超える場合には、「償却額の計算」欄中「100」とあるのは、次の表の左欄に掲げる
区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる割合とする。
2
(一) 適用期間の開始の日から5年を超え、10年以内に取得等をしたもの
7
100
(二) 適用期間の開始の日から10年を超え、14年以内に取得等をしたもの
5
100
平15.3.31以前に取得等をしたものについては、1にかかわらず、次の表の左欄に掲げる
区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる割合とする。
(一) 適用期間の開始の日から5年を超え、7年以内に取得等をしたもの
10
100
(二) 適用期間の開始の日から7年を超え、8年以内に取得等をしたもの
8
100
(三) 適用期間の開始の日から8年を超え、10年以内に取得等をしたもの
7
100
(四) 適用期間の開始の日から10年を超え、12年以内に取得等をしたもの
6
100
(五) 適用期間の開始の日から12年を超え、14年以内に取得等をしたもの
5
100
3 この特別償却は、建設の後事業の用に供されたことのない特定余暇利用施設について供用年
度に適用される。
4 他の特別償却、準備金方式による特別償却、税額控除又は租税特別措置法の規定による圧縮
記帳の適用を受けるものについては、この特別償却の適用はない。
-567-
第三章 第一節 第七款 二十七《廃止された特別償却制度のうち経過的に適用があるもの》
漁業経営改善
漁業経営の改善及
計画を実施す
び 再 建 整 備 に 関 す (取得又は建造をいう。以下2
る法人の漁船
る特別措置法に基
において同じ。)をして漁業の
内に認定を受け
の割増償却(平
づく改善計画の認
用に供した漁船(この割増償却
た改善計画に従
18 改 正 前 措 法
定を受けた漁業者
の適用を受ける事業年度又は
って取得等をし
46の4①)
で、併用期間内の日
当該事業年度開始の日前4年
たものにつき、漁
を含む各事業年度
以内に開始した各事業年度に
業の用に供した
の終了の日におい
おいて取得等をしたものに限
日以後5年以内
て同計画に従って
る。
)
でその用に供し
注
本書平成17
年 版 の 433 ペ
ージ以下を参
照。
2
認定改善計画に従って取得等
14
D=N+N×100
平14.7.1~平
18.3.31の期間
改善措置を実施し
ている期間内の
ている青色申告法
日を含む事業年
人
度
注
併用期間とは、同
計画に従って取得
等をした漁船を漁
業の用に供した日
から同日以後5年
を経過する日まで
の期間でその用に
供している期間を
いう。
【摘要】
1 この割増償却は、建造の後事業の用にされたことのない漁船について適用される。
2 他の特別償却、準備金方式による特別償却、税額控除又は租税特別措置法の規定による圧縮
記帳の適用を受けるものについては、この割増償却の適用はない。
特定優良賃貸
法人
特定優良賃貸住宅(特定優良賃
15
D=N+N×100
平7.4.1~平
住宅の割増償
貸住宅の供給の促進に関する
却(平18改正前
法律第6条《特定優良賃貸住宅
当該特定優良賃貸住
取得又は新築を
措法47①)
の管理》に規定する特定優良賃
宅のうちその新築の
したものにつき、
貸住宅であって特にその建設
時における法定耐用
賃貸の用に供し
の促進を図る必要があるもの
年数が35年以上であ
た日以後5年以
として一定のものをいう。
)
るものについては、
内の日を含む各
注
本書平成18
年 版 の 427 ペ
ージ以下を参
照。
3
15
「100」とあるのは、
20
「100」とする。
18.3.31の間に
事業年度でその
用に供している
期間
【摘要】
1 この割増償却は、新築の特定優良賃貸住宅について適用される。
2 他の特別償却、準備金方式による特別償却、税額控除又は租税特別措置法の規定による圧縮
記帳の適用を受けるものについては、この割増償却の適用はない。
特定医療用建
医療保健業を営む青
特定医療用建物(次の①及び②
物の割増償却
色申告法人
に掲げるものをいう。)
平3.4.1~平
19.3.31の間に
(平19改正前措
介護保険法第8条第26
取得又は建設を
法45の2②)
項《定義》に規定する介
したものにつき、
護療養型 医療施設の療
医療保健業の用
養病床等(同項の療養病
に供した日以後
床以外の 病院の病床に
5年以内の日を
係る部分に限る。)のう
含む各事業年度
ち一定の 病床に入院す
でその用に供し
る患者のための 施設の
ている期間
注
4
8
D=N+N×100
本書平成19
年版の428ペ
ージ以下を参
照。
①
-568-
第三章 第一節 第七款 二十七《廃止された特別償却制度のうち経過的に適用があるもの》
用に供さ れる建物及び
その附属設備
病院又は 診療所のうち
医療法第 7条第2項第
4号に規 定する療養病
②
床に入院する患者の た
めの施設 の用に供され
る建物及 びその附属設
備
【摘要】
1 この割増償却は、建設の後事業の用に供されたことのない特定医療用建物について適用され
る。
2 他の特別償却、準備金方式による特別償却、税額控除又は租税特別措置法の規定による圧縮
記帳の適用を受けるものについては、この割増償却の適用はない。
農業経営改善
平5.4.1~
当該事業年度終了の日におい
計画を実施す
平19.3.31の
て有する農業用の機械及び装
る法人の機械
間に農業経営基
置、建物及びその附属設備並び
たすこととなっ
等の割増償却
盤強化促進法第
に生物
た最初の日を含
(平19改正前措
12条第1項《農
む事業年度開始
法46の3①、平
業経営改善計画
の日以後5年を
18 改 正 前 措 法
の認定等》に規
経過した日の前
46の3①Ⅱ)
定する農業経営
日までの期間内
改善計画に係る
の日を含む各事
同法第12条第4
業年度
注
本書平成19
年 版 の 485 ペ
ージ以下及び
①
本書平成18年
20
D=N+N×100
「対象法人」欄に
掲げる要件を満
項の認定を受け
版 の 420 ペ ー
た農業生産法人
ジ以下を参
で、適用事業年
照。
度終了の日にお
いて一定の要件
を満たすことに
ついて証明がさ
5
れたものに該当
する青色申告法
人
②
平8.4.1~
当該事業年度終了の日におい
平18.3.31の
て有する林業用の機械及び装
間に林業労働力
置
12
D=N+N×100
「対象法人」欄に
掲げる認定のあ
った日から当該
の確保の促進に
認定のあった日
関する法律第5
を含む事業年度
条第1項《計画
開始の日以後5
の認定》に規定
年を経過した日
する改善措置に
の前日までの期
ついての計画
間内の日を含む
各事業年度
(一定のものに
限る。
)に係る同
法第5条第1項
の認定を受けた
法人のうち素材
-569-
第三章 第一節 第七款 二十七《廃止された特別償却制度のうち経過的に適用があるもの》
生産業を営む者
で、適用事業年
度終了の日にお
いて一定の要件
を満たすことに
ついて証明がさ
れたものに該当
する青色申告法
人
【摘要】
他の特別償却、準備金方式による特別償却、税額控除又は租税特別措置法の規定による圧縮記
帳の適用を受けるものについては、この割増償却の適用はない。
保全事業等資
山村振興法第12条第
平3.4.1~平21.3.31の
産の特別償却
5項《保全事業等の
間に山村振興法第12条第1項
(平21改正前措
計画の認定等》に規
の認定(同条第5項の認定を含
×100
興法第12条第1
法43の3①)
定する認定法人(一
む。)を受けた同条第1項に規
建物及びその附属設
項の認定(平3.
定のものに限る。
)で
定する保全事業等の計画に従
備については、
4.1~平21.3.
ある青色申告法人
って取得又は製作若しくは建 「100」とあるのは、
31の間に受けた
設をした当該保全事業等の計 「 6 」とする。
100
ものに限る。)の
画に記載された次の①及び②
日から3年以内
注
本書平成21
年版の552ペ
ージ以下を参
照。
D=N+取得価額
保全事業等の計
画に係る山村振
11
11
に掲げる減価償却資産
6
取得価額が2,300万円以
①
上の建物 及びその附属
設備
②
取得価額が210万円以上
の機械及び装置
【摘要】
1 この特別償却は、その製作又は建設の後事業の用に供されたことのない保全事業等資産につ
いて適用される。
2 他の特別償却、準備金方式による特別償却、税額控除又は租税特別措置法の規定による圧縮
記帳の適用を受けるものについては、この特別償却の適用はない。
中心市街地優
7
法人
中心市街地優良賃貸住宅(中心
36
D=N+N×100
平18.8.22~平
良賃貸住宅の
市街地の活性化に関する法律
割増償却(平22
第16条第1項《土地区画整理事
当該特定優良賃貸住
取得又は新築を
改正前措置法
業の換地計画において定める
宅のうちその新築の
したものにつき、
47①)
保留地の特例》に規定する認定
時における法定耐用
賃貸の用に供し
注
中心市街地の区域内において
年数が35年以上であ
た日以後5年以
同法第28条に規定する認定計
るものについては、
内の日を含む各
本書平成22
年 版 の 544 ペ
ージ以下を参
36
画に基づき建築される賃貸住 「100」とあるのは、
照。
宅で一定のものをいう。
)
50
「100」とする。
23.3.31の間に
事業年度でその
用に供している
期間
【摘要】
1 この割増償却は、新築の中心市街地賃貸住宅について適用される。
2 他の特別償却、準備金方式による特別償却、税額控除又は租税特別措置法の規定による圧縮
記帳の適用を受けるものについては、この割増償却の適用はない。
-570-
第三章 第一節 第七款 二十七《廃止された特別償却制度のうち経過的に適用があるもの》
事業所内託児
次世代育成支援対策
一般事業主行動計画に従って
施設等の割増
推進法第12条《一般
取得又は建設をした託児施設
償却(平23改法
事業主行動計画の策 (適用事業年度終了の日におい
中小事業主である場
附53⑪)
定等》第1項又は第
て当該託児施設が事業所内託
合には、「100」とあ
したものにつき、
4項の規定に基づき
児施設に該当するものとして
30
るのは、「100」とす
その用に供した
同条第1項に規定す
証明を受けたものに限る。
)
る。
日以後5年を経
注
本書平成23
年 版 の 526 ペ
ージ以下を参
照。
8
20
D=N+N×100
20
平19.4.1~平
23.3.31の間に
取得又は建設を
る一般事業主行動計
過した日の前日
画(一定のものに限
までの期間内の
る。
)を厚生労働大臣
日を含む各事業
に届け出ている青色
年度(適用事業年
申告法人(次世代育
度)
成支援対策推進法第
12条第4項に規定す
る中小事業主〔8に
おいて「中小事業主」
という。
〕以外の事業
主については、一定
の要件を満たすもの
に限る。
)
【摘要】
他の特別償却、準備金方式による特別償却、税額控除又は租税特別措置法の規定による圧縮記
帳の適用を受けるものについては、この割増償却の適用はない。
-571-