人文学部卒業論文 題 目 指導教授 提出年月日 学籍番号 氏 名 マ ン ガ に お ける ダ ー ク ヒ ー ロー の 描 か れ 方 山本 2012 年 明 2月 HI08025 加藤 義之 20 日 マンガにおけるダークヒーローの描かれ方 HI08025 加藤義之 要旨 本研究では、自身の身を危険に晒してまで他者を助けるヒーローではなく、善と悪、両方の 性質を兼ね備えたダークヒーローが、マンガの中でどのように描かれているかを分析する。人 殺しや騙し打ちといった決して好感の持てる行為をしていないダークヒーローだが、物語にど のような影響を与えて読者の好感を得ているのか、ダークヒーローの人物設定やダークヒーロ ーがマンガ内で行う戦闘や策略がどのように描かれているのかを分析することが本研究の目 的である。 序章では、本研究の目的と意義に加え、本論文の構成について述べる。次に、第一章ではマ ンガを魅力的に見せるための技法、マンガ独自の表現方法や人気マンガにはどのような要素が あるのかといったマンガに関する文献を概観、検討する。 第二章では、本研究の焦点であるダークヒーローについてまとめる。まず正義とヒーローに 関する文献を概観し、ダークヒーローの定義を述べ、ヒーローとダークヒーローの違いを明確 にする。 第三章では、マンガ全体用と戦闘/策略用の二種類のコーティングシートを使用して、分析対 象とした 7 作品のマンガ『クロサギ』『デスノート』『NARUTO』『鋼の錬金術師』『名探偵コ ナン』『るろうに剣心』『ONE PIECE』に登場するダークヒーローの人物設定やマンガ内での 描写または、背景の分析を行い分析結果をまとめる。さらに分析結果を踏まえて自身の考察を 述べる。 第四章では、本論文の研究成果の確認を行い作品別の結果をまとめる。さらに結論を述べる。 読者に魅力的なキャラクターと思われるためには三つの条件「強い」「面白い」 「自由」が必要 だと先行文献の一つで指摘されていたが、今回分析した七名のダークヒーローの中で三つの条 件すべてを満たしていたのはわずか一名だけであった。しかし、「強い」に限っては七名全員 が条件を満たしていた。これらの事を踏まえて、今後のマンガにおけるダークヒーローはどの ように描かれていくのかを論じる。 キーワード ダークヒーロー ヒーロー マンガ 描写 正義 目 次 序章 はじめに ................................................................. 1 第一節 本研究の目的と意義 ................................................... 1 第二節 本論文の構成 ......................................................... 2 第一章 マンガとは ............................................................. 2 第一節 マンガの生れた歴史 ................................................... 2 第二節 マンガの表現方法 ..................................................... 3 第三節 マンガの文化的背景 ................................................... 5 第二章ダークヒーローとは ....................................................... 6 第一節 ダークヒーローとは ................................................... 6 第二節 ヒーローとは ......................................................... 8 第三節 ヒーローとダークヒーローの違い ....................................... 8 第三章 ダークヒーローの描かれ方 ............................................... 9 第一節 目的 ................................................................. 9 第二節 方法 ................................................................ 10 第三節 結果 ................................................................ 14 第四節 考察 ................................................................ 23 第四章 結論 .................................................................. 26 参考文献 ...................................................................... 28 参考資料 ...................................................................... 28 付録 .......................................................................... ⅰ マンガ全体用 ................................................................ ⅰ 戦闘・策略 .................................................................. ⅲ
© Copyright 2024 Paperzz