山本作兵衛氏の炭坑の記録画並びに記録文書の保存・活用等検討委員会 第1回 保存調査検討部会 資料 1.田川市石炭・歴史博物館の施設概要について ⑴ 沿革 ①田川市石炭資料館開館 昭和58年3月1日 昭和52年に三井田川鉱業所から伊田坑跡地の提供を受け、田川市教育委員 会内に石炭博物館準備室を設置し本格的に資料の収集を開始。 昭和56年から建設開始、昭和57年から展示造作工事着手。 ②産業ふれあい館開館 平成8年4月2日 平成7年建設開始。 ③田川市石炭・歴史博物館に名称変更 平成17年10月1日 平成17年3月に福岡県教育委員会へ博物館法に基づく登録博物館の申請審 査を経て、同年6月10日に許可を受ける。 ⑵ 施設の面積等 総面積(3,417.72㎡) ①第1展示室(670.94㎡) 石炭のなりたちや、採掘・運搬の方法、炭坑で働く人々の生活の様子など炭坑 の歴史が学べるように、 「大塊炭」、 「三井田川伊田坑の模型」、 「手堀り道具」、 「機 械採炭道具」、「坑道断面図」、「坑道のジオラマ」、「川船の模型」などを展示。 ②第2展示室(176.44㎡) 山本作兵衛氏の炭坑の記録画などを展示。 平成23年9月17日から平成24年1月9日まで、 「世界記憶遺産登録記念 原画特別公開 山本作兵衛コレクション展」として、博物館所蔵の炭鉱記録画 などを展示。 ③第3展示室(181.84㎡) 「田川地方の歴史と風俗」をテーマに縄文時代から近世まで、下伊田遺跡、 猫迫一号墳、セスドノ古墳、天台寺跡(上伊田廃寺)などから出土遺物や春日 神社宮帳、伊加利人形など、考古資料や歴史民俗資料を展示。 ④屋外展示場(1144.08㎡) 炭坑節に唄われた二本の大煙突や竪坑櫓、石炭の輸送に活躍したSL、採炭・ 運搬等に使用された機関車やロードヘッダーなどの大型機械類を展示。 ⑤産業ふれあい館(285.98㎡) 明治・大正期、昭和期の炭鉱住宅をそれぞれ復元し、内部は炭住の間取りを 再現し展示。 1 2 田川市所蔵の世界記憶遺産登録物件(697点のうちの627点)について ⑴ 内訳 絵画585点(うち墨画306点、水彩画279点)、日記6点、雑記帳ならびに ノートブック8点、原稿その他28点 ⑵ 収蔵場所 田川市石炭・歴史博物館2階収蔵室(80.93㎡) 3 保管の状況について ⑴ 展覧会場(第2展示室:約176.44㎡)※原画公開中(9/17~1/9) ①展示原画数:30点(水彩画 20 点、墨画 10 点を4回入れ替え) ②原画公開日数:30日前後/回 ③温湿度計設置(温湿度計 2 台、毛髪温湿度計 1 台、データロガ 1 台) ④空調実施時間:開館時間のみ運転(気温により停止) ⑤照明:LED 使用(100ルクス以下に調整) ⑥自然光:廊下に紫外線防止フィルム、部屋入口に遮光壁設置 ⑦除湿機(4台設置、55%以上で除湿) ⑧調湿剤(展示ケース内、55%に調湿) ⑨入口エアーカーテン設置 ⑵ 収蔵室 ①温湿度(データロガ3台) ②空調機(必要に応じて運転) ③絵画は薄葉紙にて包装し桐製収納棚に保管 ④日記等は桐製箱に保管 ⑤照明:紫外線減照明 ⑥自然光:窓無 4 防災の状況について ⑴ 盗難対策 ①展示会場(第2展示室) ・開館時は、館職員による監視 ・閉館時は、部屋施錠及び民間警備会社による警備 ②収蔵庫 ・警備システムによる管理(出入者管理及び複数扉外) 2 ⑵ 火災対策 ①展示会場(第2展示室) ・火災警報設備 ・防火扉 ・ハロゲン化物消化器設置 ②収蔵庫 ・火災警報設備 ・防火壁 ・防火扉 ・ハロゲン化物消化器設置 ⑶ その他 ①所蔵品保険未加入 5 保存調査検討部会の検討の範囲について 6 今後の検討スケジュールについて 3
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