平成28年度 事業計画書 公益財団法人 戸田市水と緑の公社 (1)はじめに 平成9年3月に設立された戸田市公園緑地公社は、都市公園「彩湖・道満グリーンパー ク」の管理をとおして、市民に安全安心で快適なレクリエーションの場を提供してきた。 また、戸田市緑の基本計画に基づき、花壇ボランティア支援事業など市民協働での緑化事 業を地域ごとに展開し、確実に定着させてきた。 一方、昭和28年10月に設立された戸田市観光協会は、彩湖・道満グリーンパーク道 満河岸つり場を運営するとともに、地域振興を担う観光情報の提供や植木市などを開催し ながら、戸田競艇場売店を経営することで自立した団体運営を行ってきた。 平成28年4月1日に、戸田市公園緑地公社が戸田市観光協会を吸収合併することで誕 生する「戸田市水と緑の公社」は、埼玉県から公益財団法人の認定を受け、不特定かつ多 数の市民に向けた公益事業を積極的に実施していく。消滅法人の事業を承継し、具体的な 取り組みとして、公園や道路など市の空閑地で花壇ボランティアの市民活動を増やし、よ り都市緑化の普及啓発に力を入れる。また、戸田市の魅力をできるだけ広く、工夫しなが ら発信し、認知度を高める。さらに、都市公園「彩湖・道満グリーンパーク」の管理を市 民協働により運営することで、公園が子どもから高齢者まで様々な人が関われる地域づく りの場となるよう活用し、特に戸田の原風景を感じられるつり場の魅力を地域住民の協力 によって広め、多くの市民が自然に親しめるよう努めていく。 各種事業のノウハウを備えた専門家集団の合併により、これまでに蓄積した知識、経験 及び技術を集結し、公益事業の充実拡大や管理部門の集約化等によって経営基盤を安定強 化させることで、更に魅力的で満足度の高い市民サービスを提供していきたい。 (2)基本方針 公益財団法人戸田市水と緑の公社は、市民の協働による緑化推進及び新しい公園文化を 創造する安心安全な公園運営を行い、並びに水と緑の魅力あふれる戸田市の観光振興のた めの地域交流の活性化や新しい地域文化の創造を促進し、人と自然が共生できる社会に導 き、もって誰もが心豊かに暮らせる地域社会の健全な発展に寄与することを目的とする。 - 2 - (3)公益目的事業計画 ア.公1:緑化事業 事 業 名 事 業 内 容 備 考 ①緑のボランティア支 主に戸田市の公園や道路の空閑地に設けた 個人 47 名 援事業 市民花壇等を利用し、地域の緑化活動として 団体 52 団体 花苗の植替や花壇管理など市民による自主的 (1,038 名) な花いっぱい運動を推進する。 花壇 73箇所 植替 年2回(6、11月) 数量 花苗29,420ポット (うち、育苗1,500個) 育成 技術指導セミナー 1回 視察研修会 1回 ②とだ緑の基金募金活 市内の緑化推進を図り、緑あふれる住みよ 催事時の募金や、 動・助成事業 いまちづくりを目指す事業の基金に充当する 企 業 等 か ら 寄 附 ための募金活動を実施する。 金を募る 緑のボランティアの活動を自主的に取り組 む団体に花苗等の購入費を助成する。 ③ガーデニング電話相 市民・事業所からの草花・樹木・果樹等植 電話受付、その場 談 物全般にわたる剪定、消毒、植え付け等の相 で回答する 談に対して、指導・助言を行う (毎日実施) ④緑に親しむ講座 都市緑化や生物多様性に対する知識の普及 会場 を図り、緑を守り育てる意識を高める ・彩湖・道満グリ ① 樹名板づくり(春季2回) ーンパーク ② 壁面緑化講座(夏季) ・市内公園等 ③ ハンギングバスケット講座(秋季) ④ ネイチャークラフト講座(秋季) ⑤ サクラソウ栽培講座(冬季) - 3 - ⑤緑化情報誌『みどり 市民参加での地域緑化意識の高揚を図るため 配布数 TODA』発行 に、緑化に関する事業や情報を紹介した冊子 42,000 部×年1 を作成して全戸配布する。 回 ⑥青少年祭り出展 ⑦花木草花無料配布協 力事業 戸田市青少年祭りに出展し、公園の自然環 実施内容 境を紹介するとともに青少年に自然の素材を ・ネイチャークラ 使った遊びを体験してもらう。 フト 市が行う無料配布事業への協力を行う 実施内容 ・職員派遣 ⑧ふらっと広場 “TOMATO”出展協力 戸田市ボランティア・市民活動支援センタ 実施内容 ーが主催する「ふらっと広場」 “TOMATO”に出 ・寄せ植え体験 展した緑のボランティアに協力する ⑨環境事業協力 戸田市が実施する水と緑のネットワーク推 ・サクラソウ 進事業に協力し、イベント協力や事業に必要 な在来植物の育苗管理を行う ⑩ボートコース花いっ 戸田市を代表するボートコースの大学艇庫 ・明治大学 ぱい事業 前などで、宿泊利用している大学生と協働し ・その他(3校) て花を植えて地域の魅力を高める ⑪緑の絵コンクール 「花と緑」をテーマに戸田市の児童・生徒 表彰式 を対象に絵を描いてもらい、緑の大切さを見 つめ直してもらう 展示会場 ・市役所2階ロビー ・イオン北戸田店 - 4 - イ.公2:観光事業 事 業 名 ①観光情報発信の充実 事 業 内 容 備 考 観光・イベント情報や商業や産業、観光振 ホームページ 興の為、積極的な情報収集と発信など市の魅 随時更新 力を行政とともに広く周知していく。また、 ホームページを最大限に生かし戸田市の魅力 をより多くの市民に発信する。 ②植木市「花フェスタ」 花と緑の豊かなまちづくりを進める祭りで 毎年 4 月 の開催 ある植木市「花フェスタ」が季節の風物詩と 第 2 日曜開催 して、賑わいのある祭りとなり地域の活性化 になるよう開催する。 ③戸田市フィルムコミ フィルムコミッションとは映画やドラマ 随時受付 ッション活動の推進 などの撮影に必要な情報収集をするととも 施設管理者との に制作会社の希望に沿ったロケ地の紹介と 調整 必要な手続きを案内する相談窓口である。ロ フォトコンテスト開催 ケ地には観光資源等を活用していただき、そ 年1回 の魅力を市内外に広く発信し多くの映像を 展示会場 通して観光振興及び地域振興になるよう努 植木市 めている。事業の一環として、戸田の四季フ ォトコンテストを開催する。 ④ 戸 田 市 観 光 情 報 館 イベントや観光スポット等の観光情報を発 来客への 「TBIC」の運営 信する拠点としての機能を充実させるととも 情報提供 に観光物産機能を持つ施設として、観光の振 物産品の販売 興及び産業経済の発展に寄与できるよう、市 と連携し運営する。 ⑤戸田橋花火大会写真 戸田橋花火大会に合わせ、写真コンクール 毎年 9 月 コンクールの開催 を開催する。入賞作品は、ホームページへの 審査会 掲載と市役所、観光情報館「TBIC」等に 表彰式 作品を展示し、花火大会の魅力を広く紹介す 展示会場 る。 市役所 観光情報館 イオン北戸田店 - 5 - 事 業 名 ⑥イベント参加協力 事 業 内 容 ・戸田橋花火大会の協力 戸田市が実施する戸田橋花火大会に 参加協力し、協賛席の運営を行います。 ・戸田市商工祭の出展 商工業の製品・商品を広く市民に知っ ていただくことを通じ、市内商工業者と 市民のコミュニケーションを深める商 工祭事業に参加し道満つり場を啓発し ます。 - 6 - 備 考 ウ.公3:公園管理事業 事 業 名 事 業 内 容 備 考 ①彩湖・道満グリーン 彩湖・道満グリーンパーク指定管理者 パーク運営事業 ※駐車場管理については収益事業に区分しま 平成 24~28 年度 した a.球場リフレッシュ作業体験 公園のスポーツ施設を利用する小中学 ・11月 生が軽作業を体験した後に、プロ球団や実 業団の選手と交流会を行う ・東京ヤクルトスワローズ ・戸田中央病院ソフトボール部 b.花修景事業・花摘みイベント 荒川の高水敷を活用した公園という特徴 ・ネモフィラ を活かした100mのフラワーベルトを市 ・ヒマワリ 民参加で創出し、解禁日以降は来園者が自 ・コスモス 由に摘み取って持ち帰る c.道満さんま祭り 魅力を高めるシティセールスとして、広 ・9月 い公園ならではの活気あるイベントを開催 して話題を提供する d.犬のしつけ教室 市民に、利用マナーや犬との暮らし方等の ・9月(土曜) 知識を普及する e.親子農業体験事業 公園内に設置した体験農園の栽培や収 ・ジャガイモ 穫・試食をとおして、子どもの食育や公園 ・サツマイモ の新たな魅力発信の場とする - 7 - 事 業 名 事 業 内 容 備 考 f.道満キッズ広場 中心広場 子どもが自然に親しめるイベントを開催 ピクニック広場 して、公園の魅力向上や来園のきっかけを つくる ① 竹水鉄砲づくり ② 落ち葉プール ③ 親子もちつき体験 ④ お花見ちびっこ運動会 ⑤ ソーラークッキング体験 g.レンタサイクル事業 10台 来園者が気軽に公園散策できるように 200 円/3時間 管理事務所で自転車の貸出を行う h.情報提供事業 www.toda-greenpa 公園利用案内や事業等について、ホーム rk.or.jp ページで情報の提供を行う i.ガーデンデザイン講座 ひといき花壇 花壇ボランティア養成講座として、デザイ 年2回(春・秋) ンや植栽技術を指導する j.道満ガーデンサポーターズ 散策広場 ガーデンデザイン講座を受講した市民の 毎月 3 日・15 日 ボランティア活動として、公園の花壇管理を 行う k.持ち込みイベント・移動販売車調整 戸田市都市公園 公園の賑わいを創出するため、民間団体 条例に基づき、適 等と協働して各種イベントの開催や飲食 切に対応する 品の販売について調整する l.マナー啓発活動 日本愛玩動物協会 市民団体と協働して犬を連れた公園来 埼玉県支部(共催) 園者へのマナー啓発や飼養相談を行いな がら清掃活動を行う - 8 - 事 業 名 事 業 内 容 備 考 m.地域猫ボランティア育成 公園周辺で課題となっている野良猫の餌 やりや捨て猫、繁殖やフンのトラブルを解決 するために、マナー啓発・愛護ボランティア を育成する n.花畑の種播き体験 子どもに公園の作業を体験してもらい、併 せて公園を広くPRするために、イオン北戸 田店と共催して緑化イベントを行う ※木の名札づくりコーナーも開催 o.戸田ヶ原ガイドウォーク ・毎日実施 戸田ヶ原や彩湖など公園の自然について専 (13:30~14:00) 門知識をもった職員が園内を紹介し、来園者 ・当初は事前受付 に理解を深めてもらう。 の申込みとする p.風のボランティア支援 ・月1回 彩湖でウィンドサーフィン等のウォーター スポーツをしている市民が清掃やマナー啓発 活動を自主的に行えるように支援する q.フィルムコミッション事業 公園での営利撮影を積極的に招致し、 現場調整を行う (※観光事業としても実施しています) ・テレビCM ・ドラマ撮影 ・雑誌写真 r.つり体験教室の開催 月1回 より多くの市民に、つりの楽しさを体感し ・つり体験教室 て頂くため、マナーや水辺のルール、自然環 無料 境の大切さを身につけてもらい初心者向けの 普及講座を開催する。 - 9 - 事 業 名 事 業 内 容 備 考 s.つり大会事業 首都近郊に残された数少ない緑豊かな環境 年 7 回 を活かした道満河岸つり場のつり大会を開催 へら鮒 3 回 する 金魚 4 回 t.放流事業 へら鮒 4 回 魚族資源の維持及び保全目的の成魚放流 金魚 50 回 と、児童・青少年他の一般市民による体験放 流などを通して、より多くの地域住民に魚族 資源の保護と増殖の重要性を普及啓発する u.へら鮒供養事業 つりの普及啓発の一環として1年に1度、 毎年9月27日 供養式を開催し、来園者が自由に参加するこ (フナの日) とで地域の理解を深める v.つり場事業 児童から高齢者までつり普及の体験活動の へら鮒つり場 基盤となる「道満河岸つり場」の管理運営を 金魚つり場 している。幅広く利用していただくため料金 を他の営利目的法人運営のつり場に比べて安 価に設定している。 - 10 - (4)収益事業計画 ア.収1:指定管理収益事業 事 業 名 事 業 内 容 備 考 ①彩湖・道満グリーン 彩湖・道満グリーンパーク指定管理者 平成 24~28 年度 パーク駐車場管理 ※駐車場以外の業務については、公益目的/ 公園管理事業に区分してあります - 11 - イ.収2:営業販売収益事業 事 業 名 事 業 内 容 備 考 ①自動販売機事業 都市公園法に基づく設置管理許可を受け彩 自動販売機 湖・道満グリーンパークで営業を行う 14台/4箇所 ②道満ドッグラン 彩湖・道満グリーンパークでの飼い犬に関 営業内容 するトラブル(放し飼いやフンの放置)のマ 10~18時 ナー啓発を行うとともに、地域の愛犬家の公 (冬期~17時) 園利用を促進する 大型・中型犬エリア 934㎡ (木曜日定休) 小型犬エリア 835㎡ 多目的エリア 880㎡ 利用料金 サービスセンター 1棟 1頭1日 520 円 (2頭目 310 円) 《イベント》 ・オープン周年イベント ・ハロウィン仮装コンテスト ・50mタイムレース 等 ③戸田マラソン手荷物 毎年11月に彩湖・道満グリーンパークで 1個 500 円 預かり 実施される「戸田マラソン大会 in 彩湖」にお いて、参加選手の手荷物預かりサービスを行 う ④売店 ・道満河岸つり場 ・競艇場光売店 日の出売店 飲食物販売 自販機 7 台 1号店・2号店 飲食物販売 自販機 3 台 - 12 -
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