沖縄の音階で曲をつくろう

平成18年12月5日(火)
改善の方向
イ(ア)
教科等名
音楽
対象学年
小・5
テキストを利用して自分の考えを表現する能力の育成
【指導のねらい】
テキストから日本の音階の特徴を知り、沖縄の音階を使って曲作りをしながら、文字としての階
名、ことばとしてのメロデイを表現する力を育てる。
《テキスト》
《主な学習内容》
教育出版
「沖縄の音階で曲をつくろう」
5年
○
音楽
日本のいろいろな民謡を聴いて、民謡の特徴を知る。
・ 合いの手、和楽器の音色を味わう。
・ いろいろな民謡の曲想を味わう。
◎
日本の音階と沖縄の音階を比べながら、音階によって
曲想が変わることを知る。
◎
沖縄の音階を使って、沖縄風の曲作りをする。
・
4拍子で4小節の短いふしをつくる。
・ できたふしを使って、2部形式で4小節×4段の曲
をつくる。
◎
できた曲を聴き合い、音階という音のつながりを生か
すことで、自分だけの曲が表現できることを確かめる。
《 活動の様子 》
・ 1学期は(ドレミファソラシド)の音階で4小節4段の2部形式で曲をつくった。4拍子の
場合、1小節の中が、必ず4拍になるようにすることだけ留意させた。五線譜に手書きするこ
とで、階名が読みづらい児童にもゆっくりと文字としての音符を意識しながら活動できた。
・ 今回は、沖縄の音階(ドミファソシド・レドシソファミド)を使って曲をつくらせた。レと
ラを使わず、音をつないでいくと、見事に沖縄を感じられるメロデイを自分でつくっていける
ことに、驚きながら意欲的に活動できた。
・
はじめは、テキストの沖縄の音階を使ったふしづくり表を使って、沖縄の音階を使った4小
節の短いふしをいくつもつくった。そのあと、2部形式で4小節4段の曲や4小節6段の曲づくり
へと広げていった。
・ 活動の最後に出来上がった曲をお互いに聴きあうことで、自分の音楽を作曲を通して表現で
きる楽しさを感じさせるとともに、音階の持つ力や音符の役割を確認させた。
《 成果と課題 》
○
子どもたちは、音階という約束を守ることで、特徴のあるメロデイがつくれることがよくわ
かったと思う。また、曲づくりの活動を通して、音符を書くことで自分のつくったメロデイが
記録できることや、音符を読むということは、そこに記された音楽を理解することだというこ
とを知り、音符が文字と同じ働きをしていることに気づくこともできた。
●
音符は文字やことばと違って、毎日見たり聴いたり、生活の中のどこででも出会えるといっ
たものではない。楽譜から音楽を読み解く力をつけるには、できるだけ時間を確保して、書く
こと、読むことを粘り強く繰り返していくことが必要である。