対等と 対等と平等 ＳＭＡＰの「世界に一つだけの花」 。御存知の如く感動的な歌です。大きな花も、小さな花 も、バラもスミレもタンポポも、皆、それぞれに輝いて美しいという内容です。 一方、今、全世界で大人気の日本アニメも、全く同じ内容のようです（あまり詳しくはな いのですが・・） 。ドラゴンボールＺ，naruto、キャプテン翼、ワンピース、北斗の拳、ド ラエモンなどなど、ほとんどが同じ価値観で書かれたお話です。どの物語にも、主人公の チームには、たくさんの仲間たちがいて、それぞれに個性があり、長所も短所も併せ持っ た存在がいます。一方、相手方のチームには、たいてい力の強い理不尽な皇帝が一人いて、 その下には何人かの屈強な参謀がおり、その下には大量の奴隷がいます。まるで北朝鮮型 です。 主人公チームには一応リーダーはいますが、基本的に対等な関係です。花屋の店先に並ん だいろんな花の如く、ヒマワリもユリもコスモスも、基本的には対等です。大きさ、形、 色、におい等、決して平等ではありませんが、対等な存在です。 このような２チームが戦います。そして、最終的には主人公チームが勝利するお話に世界 中の子供たちが熱狂しています。 何故なのでしょうか。全世界は未だに北朝鮮型の仕組みが厳然として存在し、ドラゴンボ ールＺの世界に憧れがあるからです。欧米における社長と従業員との年収の格差、そして、 中国、韓国の、更に輪をかけたような関係。それに比較して日本の企業のあり方は、まる でドラゴンボールＺの世界です。 ＳＭＡＰの歌もアニメも偶然に同様なストーリーになったのではありません。槇原敬之は、 この歌を依頼された時アイデアに行き詰まり、日本の伝統である神道と仏教に助けを求め、 自然に歌詞が浮かんできたと述べています。アニメの作者達も、ストーリーの中には輪廻 転生等の仏教的価値観が散りばめられており、孫悟空等を参考にし、ストーリーを組み立 てて行っているようです。 日本には昔から奴隷制はありません。何度も生まれ変わる中で、今回は、たまたまこの役 割を演じてみようと出てくるだけで、全ての登場人物は対等です。しかし、平等ではあり ません。特に、小学校の運動会で全員が 1 等賞となるような結果の平等は存在しません。 生まれも育ちも全員不平等でこの世に登場し、一人一人が困難を克服していく過程に価値 があります。ユリもタンポポもそれぞれの不平等な逆境の中で一生懸命その花を咲かせよ うとする姿が美しいし、結果的にはそれぞれの花には優劣はなく、対等なのです。これが 日本の伝統文化です。一見すると、槇原や日本アニメの作者達がこのようなすばらしい作 品を作り上げているように見えますが、実は、本当の作者は日本の伝統文化なのです。 アマノグループも同様です。理事長も院長も従業員も、対等な同じ日本人の価値観を共有 しています。たまたま、今回の生で院長の役割を演じているだけで、焼いたらみんな同じ です。病院に来られる患者さんも同様、患者という役割を演じているのです。だからこそ、 皆一人一人が、それぞれの役割を存分に演じて頑張っています。 今年４月より、病院は総合リハビリテーション病院を目指します。そのためには、グルー プ全体の協力が不可欠です。各部署、各人、一人一人の力が必要です。一人一人がそれぞ れの部門で美しい花を咲かせることができれば、それがグループ全体を美しくします。そ して、一つ一つの花も、誇らしく、充実した人生となるに違いないと信じています。 （おまけ おまけ） おまけ）まわりは まわりは皆親戚 りは皆親戚 自分が生まれたのは両親からです。２人分の遺伝子を受け継いでいます。両親にはそのま た上に両親がいます。１世代２５年と計算すると、我々は 100 年前（４世代ですから）に は１６人の先祖を持っていることになります。このようにして遡っていくと、計算上は 550 年で 1 千万人です。今から 550 年前というと戦国時代です。その頃の人口はたぶん 1-2 千 万人程度でしょうから、我々はその時代の日本人全員の遺伝子を引き継いでいると言えま す。関が原で戦った全員が我々の先祖なのです。なにか変な感じはしますが、結論から言 えば、たかだか 5-600 年遡るだけで、我々は皆兄弟ということです。上司も部下も、気に いった奴も気に食わない奴も、み～～んな親戚ということです。 所詮、皆同じような者なのですから、家族のつもりでけんかしながら仲良くやりましょう！
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