別紙1 大津市民病院清掃管理業務 作業仕様 1 ハウスキーピングマニュアルを基本とし、細部について定める。 2 場所及び回数については清掃基準表を参照すること。 基準表内の記号の見方について 数字 ・・・ 1 日に行う回数 W (1は1日 1 回) 月~金(土日祝を除く) ・・・ 1 週間に 1 回行う W3 ・・・ 1 週間に 3 回行う (祝日の有無にかかわらず 3 回行う) M1 ・・ 1カ月に1回行う Y ・・・ 1 年に 1 回行う Y2 ・・・ 1 年に 2 回行う (Y3は 3 回) W/1 ・・・ 患者不在の場合は週 1 回、在室の場合は 1 日 1 回 ※ ・・・ 日常清掃のほかに特別清掃の「1 殺菌消毒清拭」の事項も実施 注:年末年始及びゴールデンウイークは祝日でも 清掃を行う。 (場所・内容は別途指示する) 【日常清掃】 1 床面除塵・清拭 ① 床面のほこり、ごみ等をダストモップ又はモップ等で粉塵等を巻き上げないよう に取り除く。除塵したのち、モップ等で清拭する。 また、特に汚れがひどい場合や、ガム等異物が床に付着している場合などは、こ れを除去する。 ② 便所の床面は、除塵したのち、モップで清拭し、乾いたモップで水分を拭き取り、 滑らないようにする。 ③ 床材がカーペット、タイルカーペット、畳の場合は、真空掃除機を使用して、吸 塵する。畳の場合は、よく絞ったタオルで清拭する。 ※ モップは使用個所毎に事前に定めた洗濯機にて洗浄した後、乾燥機にて完全乾燥 させて衛生的に保管するものとする。 2 廃棄物の収集・処理等 ① 一般の廃棄物、産業廃棄物(医療廃棄物・感染性廃棄物)に区分して処理する。 ② 各所にあるごみ箱、産業廃棄物の廃棄指定箱等の塵芥を指定されたごみ袋や専用 容器で種類毎に分別収集し、所定の場所まで衛生面等を考慮して、耐貫通性ダス ト カ ー ト (FPR 製 で キ ャ ス タ ー 及 び 蓋 付 W:600 ~ 750mmL:1,200 ~ 1,500mmH:800~900mm)を使用して運搬し、回収区分ごとに整理する。 ③ ごみ箱が汚れている場合は、タオルで清拭する。清拭しても汚れが取れない場合 は、洗浄をする。 ④ 汚物処理室の三角コーナー等の汚物を収集する。なお、三角コーナー等の容器が 汚れているときは、洗浄し水気を切った上で乾いたタオルで完全に拭き取る。 ⑤ 汚物処理室の汚物入れの汚物(紙おむつ等)を収集する。なお、汚物入れの容器 1 が汚れているときは、洗浄し水気を切った上で乾いたタオルで完全に拭き取る。 ⑥ 便所の汚物入れの汚物を収集する。なお、汚物入れの容器が汚れているときは、 スポンジ等で洗浄後、乾いたタオルで水分を取り除く。 ⑦ パントリー等、流し台の三角コーナー等の汚物を収集する。なお、三角コーナー 等の容器が汚れているときは、洗浄し水気を切った上で乾いたタオルで完全に拭き 取る。 ⑧院内から排出されトラックヤード内の所定の場所に集積してある非感染性廃棄物 (以下「廃プラ」という。 )の袋の中に混入している恐れがある感染性廃棄物を選別 及び保管する作業を原則、毎日実施するものとする。 【参考:廃プラが入った黄色いゴミ袋の排出量は、45L×約 15~20 袋/日】 (1)選別品(感染性廃棄物等) ・注射針 ・血液の付着したガーゼ類 ・血液の付着した点滴チューブやバッグ ・黄色や茶色等の多量に液体が残っている点滴チューブやバッグ (2)作業方法等 ・廃プラの袋を開封し、本館棟地下 1 階トラックヤード内の選別台で選別作業を 行うこと。 ・選別品を発見した場合は、あらかじめ指定された別の容器に一旦保管するとと もに、袋に記載された事項を参考に、所定用紙にその日に選別確認した袋数と 併せて排出所属・日付・責任者氏名等を記載し担当者に提出する。 ・選別作業が完了した廃プラは、原則、元の袋に詰め直して所定の場所に集積す る。 ・感染及び針刺し事故の防止の為に必ずマスク及び手袋を着用し、ピンセット等 を使用して作業する。 (作業に必要な器材等(選別台、選別容器及び袋は除く)に係る費用は全て受託 者が負担する) 3 衛生陶器類等の洗浄・清拭 ① トイレの衛生陶器は、トイレボウルブラシ又はスポンジに中性洗剤をつけて汚れ を完全に取り除き、水を流した後、外側は乾いたタオルで完全に水気を拭き取る。 なお、トイレットペーパーは適宜補充し、手洗い石鹸液は、残量が少量の場合は、 継ぎ足し補充をしないで、石鹸液を廃棄し、容器の中を水洗いした後、補充する。 ② 洗面器は、スポンジ等を使用して洗浄し、汚れや髪の毛などを取り除き、固く絞 ったタオルで拭く。 ③ パントリーなどの流し台は、 スポンジに中性洗剤をつけて汚れを完全に取り除き、 水を流した後、シンクタンク以外の部分を乾いたタオルで水気を拭き取る。 2 4 扉、手摺(エスカレータ含む)等の清拭 ① 病室、外来診察室、エレベータ及び便所の扉や便所の間仕切りは、固く絞ったタ オルで清拭する。また、汚れがひどい場合は、薄く希釈した中性洗剤等を使用し、 清拭をする。 ② ガラスドアは、薄く希釈した中性洗剤をつけたタオルで清拭し、乾いたタオルで ガラス面にくもりがなくなるまで磨くこと。ドアの取手やその周辺部分は、汚れや すいので重点的に行う。 ③ 玄関横のガラス部分は、 ガラスクリーナ等の洗剤を使用し、汚れを取り除いた後、 乾いたタオル等で拭きあげる。 ④ 手摺、低所壁面(床から手摺までの間)は、固く絞った清潔なタオルで清拭し、 常にほこりのないようにする。また、汚れがある場合は、薄く希釈した中性洗剤等 を使用し、清拭をする。 5 什器備品及びブラインドの除塵・清拭 ① 固く絞った清潔なタオルで清拭し、常にほこりのないようにする。また、汚れが ある場合は、薄く希釈した中性洗剤等を使用し、洗剤拭きをする。机、椅子等は、 固く絞ったタオル等で清拭する。 6 鏡面、金属部分の清拭 ① 鏡面は、清潔なタオルで清拭し、乾いたタオルで完全にくもりがなくなるまで磨 く。なお、鏡面が油性等の著しい汚れの場合は、薄く希釈した中性洗剤を使いスポ ンジで洗浄したのち、乾いたタオルで完全にくもりがなくなるまで磨く。 ② 蛇口、ドアノブ、エレベータ扉の三方枠、及びエレベータ内のボタン類等の金属 やプラスティック部分については、薄く希釈した中性洗剤を霧吹きで噴霧したのち、 乾いたタオルで完全にくもりがなくなるまで磨く。 7 シャワー室等の清掃 ① シャワーユニットは、バスクリーナー等の洗剤を使用し、ユニットの天井、床面、 壁面、扉及びシャワーホースを洗浄した後、乾いたタオル等で拭く。 ② 排水口の髪の毛等を処理し、 またシャンプーなどの空き容器などのごみを収集し、 排水トラップのぬめりをスポンジ等で除去する。 ③ 浴槽がある場合は、バスクリーナー等の洗剤を使用し、浴槽を洗浄した後、乾い たタオル等で拭く。 8 クモの巣の除去 清掃に入った全ての場所及びその窓面に、クモの巣が張っていた場合は、除去する。 9 屋外・外周等の清掃 ① 正面玄関~防災センター 1日2回 ② 建物外周、敷地内 1日1回 ③ 駐車場(第1、第2、平面)1日1回 ④ 屋外便所(2ヵ所) 1日1回 3 ごみ、吸い殻及び落ち葉等を回収する。 正面玄関付近の椅子、ポストを清拭する。 第1駐車場のエレベータ、第1、第2駐車場の移動式粉末消火設備を1週間に1回 清掃する。 屋外便所は、除塵した後、ホースにて水を流して、デッキブラシで床面を洗浄し、再 度水を流して、乾いたモップで水分を拭き取る。 【定期清掃】 1 床面洗浄 ① ②以外の床面 ・フロアマシーンにブラシを装着し、床面を専用洗剤で洗浄する。 ・湿式真空掃除機、フロアスクイジー等で汚水を回収し、清潔なモップで二回水拭 きをする。 ② カーペット床洗浄作業 ・カーペット専用洗浄機により全面洗浄、又は、部分洗浄を行い、カーペットリン サーで汚水を回収した後、扇風機で乾かす。 2 床面洗浄ワックス塗布 ① 作業対象(カーペット床以外) ・本館、別館、管理棟、付属棟、むつみ寮 ② 作業方法 ・フロアマシーンにブラシを装着し、床面を専用洗剤で洗浄する。 ・湿式真空掃除機、フロアスクイジー等で汚水を回収し、清潔なモップで2回水拭 きする。 ・樹脂ワックスを2回以上塗布する。 3 床面剥離・洗浄ワックス塗布 ① 作業対象(カーペット床以外) ・本館、別館 ② 作業方法 ・移動可能な備品等を清掃個所から移し、事前にフロアーダスティングを行う。 ・剥離剤希釈液をモップ等でフロアーに塗布する。 ・フロアマシーンで床面を専用洗剤で洗浄し、古いポリッシュ(ワックス)や汚れ を完全に除去する。フロアマシーンで洗浄できない個所は手作業により行う。 ・湿式真空掃除機、フロアスクイジー等で汚水を回収し、清潔なモップで2回水拭 きをする。 ・樹脂ワックスを2回以上塗布する。 ※なお、剥離ムラ等によって床面にムラ模様が生じないようにすること。 4 4 ベランダ清掃(年6回) ① 作業対象 ・本館、別館 ② 作業方法 ・ごみ、ほこり等を取り除き、デッキブラシを使い、鳩の糞を除去する。あわせて 手摺部分の鳩の糞等も除去する。 ・取りきれなかった鳩の糞には水をかけ流し、デッキブラシを使い除去する。 ・作業開始前には、各部屋の戸が閉まっていることを確認し、また、水を使用する 際には、直下の通行人にかかることのないよう十分留意すること。 ・高所作業を伴う場合、作業員には、必ずヘルメット等の安全措置を講じること。 5 ブラインド清掃(年 1 回) ① 作業対象 ・全ての建物(日常清掃にて清掃する部分を除く) (約2,611.40㎡) ② 作業方法 ・ブラインドの羽部に溜まったほこりを乾拭きで除去する。なお、汚損が著しい場 合は水拭きにて汚損を除去後、乾拭きを行うこと。 6 空調・換気給排気口清掃(年 1 回) ① 作業対象 ・全ての建物 ② 作業方法 ・給気口(吐出し側)については、室内の機器等の養生を行い、ガラリ部は脱着せ ずにバキュームによる吸い取りと洗剤を溶かした水による清拭とする。 ・排気口(吸込み側)については、室内の機器を養生した後、脚立を用いてガラリ 部を取り外し室外でバキュームによって粉塵を吸い取り、洗剤を溶かした水で清 拭し、ガラリ部を取付けること。 なお、ガラリ取付部直近のダクト内の粉塵についても可能な限りバキューム等に より吸い取るかウエスで拭き取ること。 ・作業日と作業時間帯について、原則は、土日の午前8時30分から17時15分 までの間とするが、各部責任者、病棟科長等と協議の上、決定すること。 【特別清掃】 1 殺菌消毒清拭 (1)手術部 手術部全域の床を殺菌消毒希釈液で清拭する。 (火、木曜日に行い、 その他の曜日は、日常清掃を行う。 ) 土曜日は、手術室 No.1~8 の壁面、機器、備品什器、手術台、無影 灯を不織布を使用し、殺菌消毒希釈液で清拭する。なお、この殺菌 5 消毒液は隔週ごとに液剤を取り替えること。 月~金曜日 床を殺菌消毒希釈液で清拭する。 (2)アンギオ (3)周産期コーナー 月~土曜日 床を殺菌消毒希釈液で清拭する。 2 月に 1 回 分娩室・新生児室の壁面は不織布を使い、殺菌消毒希 釈液で清拭する。 毎月、材料滅菌部保管庫の壁面は不織布を使用し、殺菌消毒希釈液 (4)材料滅菌部 で清拭する。 2 ガラス清拭(年2回実施) ①作業範囲 : 全ての建物のガラス戸 ②作業方法 : ・ガラス面に専用洗剤を塗布する。 ・ガラスクイジー等で汚水を取り除く。 ・ガラス枠を希釈した中性洗剤を使いスポンジで洗浄した後、乾いたタオルで拭 きあげる。 ・梯子、脚立を使用しても作業が不可能な個所については、高所作業車両または ロープブランコにて作業を行う。(高所作業車両等に係る費用については受託 者の負担とする)。 ・作業員には、必ずヘルメットや安全帯等の安全措置を講じること。 ・本館棟5~9階3・4号エレベータホール西側窓面については、月に1度清拭 を行い、クモの巣等がない状態を保つこと。 3 網戸の清掃(年 1 回実施) ①作業範囲 : 全ての建物のガラス戸に附属している網戸 ②作業方法 : 網戸を取り外し、病院が指示する場所まで運搬し中性洗剤で 洗った後水洗いし、乾燥させた後、元の場所へ取付ける。 4 エスカレータ側面等の清拭(年 2 回実施) ① 作業範囲 : 1~2階のエスカレータのガラス側面(内側、外側)及びそれに 付随する部分。 ② 作業方法 : ほこり等を除去した後、薄く希釈した中性洗剤を使いスポンジで洗 浄した後、乾いたタオルで完全にくもりがなくなるまで磨く。 5 8 号エレベータ側面等の清拭(年 2 回実施) ① 作業範囲 : 1~2階のエレベータのガラス側面(外側)及びそれに付随する 部分。 ② 作業方法 : ほこり等を除去した後、薄く希釈した中性洗剤を使いスポンジで 洗浄した後、乾いたタオルで完全にくもりがなくなるまで磨く。 6 6 退院・転室後清掃(病院からの指示を受けた時点で、即時対応すること。 ) 退院・転室後の病室等の清掃(日常清掃に準じて行い、加えて、私物等で清掃ができ なかった高所の照明灯部分のほこりの除去。 ) なお、感染症及び結核病棟の場合は、殺菌消毒希釈液で床、壁面及び什器等を清拭する が、詳細については委託者の指示による。 7 本館東側通路等の清掃(年 2 回) 正面玄関から防災センター付近までの通路及び車寄せのタイルやインターロッキング 部分はデッキブラシを使い、水を流しながら、汚れを取り除く。汚れがひどい場合は、 洗剤などを用いて行う。 8 冬季における除雪(病院から指示を受けた時点で、即時対応すること。 ) 別途、必要に応じその都度指示する。 なお、除雪に必要なスコップ等の用具は、受託者の負担とする。 【その他清掃業務で特記すべき事項】 1 随時清掃 カーペット類の染み抜き及び落書き等については、受託者が適宜除去する。又、委 託者が必要に応じて指示する清掃については即時対応すること。 2 緊急清掃 突発的に清掃を必要とする場合が生じたときは、委託者の要請に応じ即時に対応す ること。 特に患者様や来院者の嘔吐物の清掃については、感染管理認定看護師等の指示に従 い迅速、的確に処理すること。 3 その他(留意事項) 定期清掃業務については、看護局や病院総務課その他の関連部署との綿密な打合せ が必要であり、通常年間計画と月間計画並びに週間計画に基づき各エリア毎の作業を 実施することになるが、医療施設という特殊性から診察行為や患者様を最優先しなけ ればならない為、計画的な作業が困難となる場合が多い。 ついては、委託者からの急な変更依頼や予測できない突発的な入退院や転室に合わ せての即時対応の作業が必要であることを事前に承知しておくこと。 また、作業(剥離、洗浄、ワックス掛等)によっては清掃に係る従事者以外に誘導員 を数名配置させて、患者様や職員を安全に誘導する動線を確保することとする。 なお、本仕様書は平成26年1月時点での病院施設を基に作成したもので、以後の 改修や模様替え等により室用途に変更が生じた場合には、委託者の指示に従うこと。 7
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