ヨーロッパから視察団が来館します

ふくしま海洋科学館
〒971−8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
TEL0246-73-2525 FAX0246-73-2526
Marine Science Museum, Fukushima Prefecture
50Tatsumi-Cho,Onahama,IwakiCity,Fukushima Prefecture,
971-8101, JAPAN
TEL+81-246-73-2525 FAX+81-246-73-2526
平成20年10月11日
報道機関 各位
財団法人ふくしま海洋科学館
ヨーロッパより視察団が来館します。
アクアマリンふくしまでは、下記のとおりヨーロッパからの視察団の受け入れを行うと共に、い
わきの伝統文化の紹介を行いますのでお知らせ致します。
記
1.日程
平成20年10月13日(月)、14日(火)
2.場所
アクアマリンふくしま、大國魂神社(福島県いわき市平菅波字宮前 54-3)
3.参加者
ヨーロッパ9カ国から23名
フランス
Oceanopolis Brest
Marineland Antibes
Oceanographic Inst.Paris
フィンランド Sea Life Helsinki
オランダ
Blijdorp Zoo Rotterdam
ドイツ
Stralsund Meeresmuseum
Berlin Aquarium
ベルギー
EUAC-Antwerp
オーストリア Aquaeium Zoo Vienna
スペイン
L’Oceanografic-Valencia
スイス
Aquarium Zoo Basle
ギリシャ
Cretaquarium-Heraklion
Hydrobiolog.Inst,Athens
4.行程
1名
2名
2名
1名
1名
2名
3名
1名
1名
5名
1名
2名
1名
10月13日(月)
11:30
いわき地域文化紹介(別紙参照)
( (しいら)の会主催 於;大國魂神社)
11:30 神社参拝 宮司挨拶 神道紹介
12:30 昼食 歓迎パーティー
塩づくり実見
13:30 御神楽、大和舞(えびす舞)拝観
大和舞伝承会特別奉納
15:00
アクアマリンふくしま視察
17:00
ホテルへ移動
懇親会
10月14日(火)
9:20
アクアマリンふくしま視察
11:10
ら・ら・みゅう見学
11:30
小名浜港見学・昼食(いわきディクルーズ)
13:00
移動
15:00
生涯学習フェスティバル視察(ビッグパレットふくしま)
16:00
福島空港へ移動
なお、ヨーロッパからの視察団は、この後日本国内の水族館を視察し、平成20年
10月20日(月)から上海で開催される世界水族館会議に参加します。
□視察団スケジュール
10月12日(日) 来日
10月13日(月)∼14日(火)
いわき市、アクアマリンふくしま
生涯学習フェスティバル視察
大阪へ移動
10月15日(水) 海遊館視察 沖縄へ移動
10月16日(木) 沖縄美ら海水族館視察 台北へ移動
10月17日(金) 国立海洋生物博物館視察
10月18日(土) 上海へ移動
10月20日(月)∼24日(金)世界水族館会議
■ (しいら)の会について
正式には「磐城七浜 の会」といい、「伝馬船制作技術の伝承と伝馬船漕法の伝習」事業を支
援し、あわせて磐城七浜の海の歴史と文化の学習・調査・研究等を通じて、
「持続可能な自然環
境」について考究・実践することを目的に設立されました。
名前の由来は、アクアマリンふくしまのシーラカンス調査研究活動に触発され、かつてこの地方
でも「シイラ」という名の魚がいることを思い出したのが発端です。シイラは、網にかかっても売
り物にはむかず、見向きもされないことが多い魚です。
また、アクアマリンふくしま館長の安部義孝の「伝馬船は次第にその姿を消そうとしているが、
それをなんとか存続させ、かつての様子を後生に伝えていきたい」という主張に賛同し、価値があ
るにも関わらず、世間から目を向けられることが少ないシイラに伝馬船の姿をかさねてこの会の名
としました。
今回、この会の会長で大國魂神社の宮司、山名隆弘様のご厚意により、大國魂神社でのいわき地
域の伝統文化の紹介が実現しました。
■世界水族館会議について
世界水族館会議は4年に一度開催され、世界の水族館界および科学研究と教育研究の専門家を
招待して、水生鑑賞生物の最新の成果交換、水族館管理、運営、成功事例を国際性豊かな科学を
目標として、議論してゆく会議です。アクアマリンふくしまは、今回が3回目の出席となり、
展示生物や教育普及活動、シーラカンス調査について発表を行う予定です。また、当館のイベン
トで制作した大漁旗の展示も予定されています。
世界水族館会議
日
時:平成20年10月20日(月)∼24日(金)(会議)
平成20年10月21日(火)∼23日(木)(展示)
場 所:上海国際会議センター
テーマ:環境保全とともに―水環境保全における水族館の役割―
■ 問合せ 財団法人ふくしま海洋科学館
■ 保全センター課 ℡.0246-73-2537
■ 企画経営課
℡.0246-73-2532
Sharing the Water Planet
■いわき地域伝統文化紹介
○大國魂神社
由緒 :養老2(718)年、朝廷により石城国が置かれ、現在の浜通り地方全体が一国とな
りました。この地域はそれ以前から文化が栄え、中田横穴、八幡横穴、天冠男子像埴輪、夏
井廃 寺塔 跡、根岸遺跡、そして、当社飛地境内の甲塚古墳などが知られていますが、古代
の人々は、国土に宿る霊力を国魂神として讃え、お祭りしていました。石城国造建 許呂命
(いわきのくにのみやつこたけころおのみこと)の一族によって、奉斎されたのが大國魂神
社です。
甲塚はこの国造の墳丘であるといわれます。
室町時代には、領主岩城氏によって社 殿の大造営が行われ、江戸時代には平藩主による修
復が重ねられました。主な社宝として、国魂文書一巻(県指定重要文化財)が伝えられてい
ます。
神道:太古の日本から侵攻されてきた固有の文化に起源をもつ宗教です。日本列島に住む民
族の間に自然発生的に生れ育った伝統的な民族信仰・自然信仰を基盤とし、豪族層によ
る中央や地方の政治体制と関連しながら徐々に成立しました。
○大和舞
いわきで最も古い歴史を持つ大國魂神社の大和舞は、記紀に伝わる神話をはやし方の音に合わせ
て踊るもので、出雲神楽の流れをくむものとされています。市指定無形民俗文化財に指定されてお
り、年に3回ほど奉納されます。演目には三番叟烏帽子、三本剣、猿田彦の舞、恵比寿舞、大黒舞、
天之岩戸の舞があります。
○製塩
福島県の浜通り地方では、明治時代に塩の専売制度が導入されるまで、海水を利用した塩作りが
盛んに行われていました。しかしながら、今ではその様子をみることはできません。
海水を煮詰める昔ながらのいわきの製塩技術をなんとか後世に伝えていこうと、大國魂神社の山
名宮司を中心に、大國魂神社敷地内に製塩施設を設け、伝承活動を行っています。