ARL1シリーズ可変ピストンポンプ “ARL1” Series Variable Displacement Piston Pumps ■ ARL1 シリーズ可変ピストンポンプ 理論押しのけ容積 機 種 JIS 油圧図記号 cm 3 /rev 1 2 5 10 20 50 最 高 使用圧力 MPa 100 150 掲 載 ページ ARL1-6 ARL1シリーズ 可変ピストンポンプ ARL1-8 M O 7 14 ARL1-12 ARL1-16 ARL1シリーズ可変ピストンポンプ 11 ARL1シリーズ可変ピストンポンプの使用油 ■使用油 ISO VG32または46相当の清浄な石油系作動油を粘度20∼400 mm2/s、温度0∼60℃の両条件を満足させる範囲でご使用ください。 ■ 異物の混入防止について 作動油の汚染はポンプの故障および寿命低下の原因となりますので、作動油の汚染管理には十分注意をはらい、汚染度をNAS 10級以内 に保つようにしてください。 なお、吸込み側には少なくとも100μm(150メッシュ)のタンク用フィルタを、戻りラインには10μm以下の管路用フィルタを必ず設けて ください。 ARL1シリーズ可変ピストンポンプの使用上の注意 ■ ポンプ据付姿勢 ポンプ据付時には注油口を必ず上に向けてください。 ■ 軸接続上の注意 軸接続の際はできるだけフレキシブルカップリングを使用し、軸に曲げ荷重およびスラスト荷重がかからないようにしてください。な お、駆動軸との軸心の狂いがTIR(Total Indicator Reading)0.1 mm、角度誤差が0.2°をこえないようにしてください。 ■ 吸込み圧力 吸込み圧力はポンプの入口にて−16.7∼+50 kPaにしてください。また、吸込み側の配管は適合する口径そのものを使用し、吸込みポー トの高さは油面から1 m以内にしてください。 ■ 配管上の注意 鋼管を使用して配管する場合は、配管による無理な荷重がポンプにかかると騒音発生の原因になります。 配管による荷重がかかる恐れがある場合には、ゴムホースを使用してください。 ■ 吸込み配管 ポンプを油面より上部に設置する場合は、吸込みラインの空気だまりを防止するため、吸込み配管およびサクションラインフィルタは ポンプのポートより高くしないでください。 ■ ドレン配管 ドレン配管は下表を目安に行い、ハウジング内圧力が定常状態圧力0.1 MPa以下、かつ、サージ圧力が0.5 MPa以下になるようにしてく ださい。 なお、配管長さは1 m以下とし、他の戻りラインと合流せずに単独で行い、管の端末は必ず油中に入れてください。 〔推奨ドレン配管サイズ〕 12 機 種 配管・継手サイズ 配管内径 ARL1 3/8(内径φ8.5以上) φ10以上 ARL1シリーズ可変ピストンポンプ ピストンポンプ ポンプ内部および管路内に空気が混入していると振動発生の原因になりますので空気抜きは完全に行ってください。また、吐出し側に を設けることを推奨いたします。 は空気抜き弁(モデル番号:ST1004−※−10※、846ページ参照) ■ 始動時の注意 初期運転前に、ポンプの注油口より清浄な作動油を285 cm3注入してください。 なお、運転開始時にはエアバウンドを避けるため、ポンプ吐出油が直接タンクへ還流するよう油圧回路を調整するか、または、切換弁 を操作してアクチュエータが無負荷で動くようにしてください。 シリ ー ズ 可変ピストンポンプ ■ 空気抜きについて A A R L 1 ■ 圧力の設定方法 当社出荷時には、ポンプの圧力は最低に設定されています。使用条件に応じ圧力の設定を行なってください。 ● 圧力調整 圧力調整ねじを右に回すと圧力は上昇します。 調整ねじ1回転当りの調整量は下表をご参照ください。 設定後は必ずロックナットを締めてください。 〔圧力調整ねじ1回転当りの調整量〕 モデル番号 1回転当りの調整量 MPa ARL1 1.5 ■ 押しのけ容積調整機能 本ポンプは、押しのけ容積調整機能は備えていません。必要に応じて流量調整弁を設けてください。 ARL1シリーズ可変ピストンポンプ 13 ARL1シリーズ可変ピストンポンプ 圧力調整ねじ スプール 操作ピストン 注油口プラグ ドレンポート ヨークリターンばね ピボット OUT IN シャフト ヨーク シリンダブロック ピストンAss'y スリッパリテーナ ■ 特 長 ● 長年の実績に裏付けられた低騒音と高信頼性 圧力 7 MPa、回転速度 1500 r/min、測定距離 1 mにおけるフルカットオフ時の騒音が、55 dB(A)(ARL1-16代表値)と低騒音であり、 長年のピストンポンプ製造実績により培われた、高い信頼性も持ち合わせています。 ● 軽量・コンパクト ARシリーズ可変ピストンポンプと比較して、重量比、容積比とも40%減と非常に軽量・コンパクトな設計となっています。 14 ARL1シリーズ可変ピストンポンプ ピストンポンプ 単段ポンプ、プレッシャコンペンセータ制御形 可変ピストンポンプ “ARL1” Series Variable Displacement Piston Pumps - Single Pump, Pressure Compensator Type JIS油圧図記号 シリ ー ズ 可変ピストンポンプ ARL1 シリーズ A A R L 1 M O ■ 仕 様 理論押しのけ 容 積 cm3/rev モデル番号 ARL1−6−※R01※−10 6.2 ARL1−8−※R01※−10 8.5 ARL1−12−※R01※−10 12.3 ARL1−16−※R01※−10 16.3 最低調整圧力 MPa 許容回転速度 r/min 最高使用圧力 MPa 最 高 1.2 7 1800 質量 kg 最 低 6.8 (フランジ取付形) 9.0 (フート取付形) 600 ■ モデル番号の構成 ARL1 −6 −F R 01 S −10 シリーズ番号 押しのけ容積 の呼び 取付け形式 回転方向 制御方式 ポートの向き デザイン番号 ARL1 6:6.2 cm3/rev 8:8.5 cm3/rev 12:12.3 cm3/rev 16:16.3 cm3/rev F:フランジ 取付形 L:フート ★ 取付形 R:時計方向 (軸端側から見て) 01:プレッシャ コンペンセ―タ 制御 S:サイドポート (標準) A:吸込みポート 下向き 10 ★フート取付形は、サイドポートタイプのみ選択できます。 ARL1シリーズ可変ピストンポンプ 15 一般性能特性 下記の特性は粘度32 mm /s(ISO VG32相当油、油温40 ℃)における代表性能です。 2 ● ARL1-6 ● ARL1-8 ● ARL1-12 ● ARL1-16 16 ARL1シリーズ可変ピストンポンプ ピストンポンプ ■ ドレン量特性 1800 r/min 0.3 ドレン量 フルカットオフ軸入力 0.4 1500 r/min 0.2 L/min 0.1 kW 1.0 時 2 4 A R L 1 1800 r/min 1500 r/min フルカットオフ 0.8 0.6 0.4 0.2 0 シリ ー ズ 可変ピストンポンプ ■ フルカットオフ軸入力特性 6 1500 および 1800 r/min オフ時 カット 0 4 2 フルカットオフ圧力 MPa A 6 圧力 MPa 2 上記の特性は粘度32 mm /s(ISO VG32相当油、油温40 ℃)における代表性能です。 ■ 騒音特性(例)〔測定位置:ポンプ後方1m〕 N=1500 r/min 65 最大吐出し量時 ③ 60 ② 55 ① フルカットオフ時 dB (A) 50 45 0 2 4 6 N=1800 r/min 65 騒音レベル 騒音レベル ④ ④ 最大吐出し量時 ③ 60 ② 55 ① フルカットオフ時 dB (A) 50 8 45 0 2 圧力 MPa 4 6 No. 押しのけ容積 ① q = 6.2 cm3/rev ② q = 8.5 cm3/rev ③ q = 12.3 cm3/rev ④ q = 16.3 cm3/rev 8 圧力 MPa 2 上記の特性は粘度32 mm /s(ISO VG32相当油、油温40 ℃)における代表性能です。 応答特性 応答性は回路、使用条件などにより異なりますが、下記に測定例を示します。 ■ 測定回路および条件 ■ 測定結果 t1 圧 力 ● 回 路 SOL 高圧ゴムホース 3/ B×1000mm 4 t2 PS P1 2 MPa 2 MPa 時 間 SOL M OFF M O ● 条 件 回転数:1500 r/min 使用油:ISO VG32 相当油 油 温:40 ℃(粘度32 mm2/s) フルカットオフ圧力 機 種 P1 MPa ARL1 7 ARL1シリーズ可変ピストンポンプ ON OFF 応答時間 ms t1 t2 オーバーシュート圧力 Ps MPa 180 125 2.5 17 サイドポート形 ARL1-※-FR01S ARL1-※-LR01S 17 吸込みポート “S” Rc 3/4 95 31 11 φ95 10 “P” 56 “S” 56 圧力検出ポート “PG” Rc 1/4 X 吐出しポート “P” Rc 1/2 ★1.ポンプ据付時には、注油口を必ず上に向けてください。 ★2.ドレンポートへの継手のねじ込みトルクは40∼50 Nmとし、 継手部には無理な力を加えないでください。 吸込みポート下向き形 ARL1-※-FR01A 58 “DR” 吸込みポート “S” Rc 3/4 矢視 A ドレンポート “DR” Rc 3/8 圧力検出ポート “PG” Rc 1/4 63 81 62 A 下 上 吐出しポート “P” Rc 1/2 注油口 二面幅 21 ● その他の寸法は、サイドポート形をご参照ください。 18 80 +0.03 0 4.76 62 84.5 51 A 21.24 6.5 25 53.5 74 106 27 “DR” 0 40 130 44.5 132 φ82.55 −0.05 60 ★2 ドレンポート “DR” Rc 3/8 156 “PG” 0 注油口 ★1 二面幅 21 0 −0.16 昇圧 ロックナット 二面幅 10 MAX.84 145 180 27.5 φ19.05 −0.03 圧力調整ねじ 二面幅 10 56.5 3 50 矢視 A 15 95 132 X 14 4-φ12穴 φ24ざぐり ARL1シリーズ可変ピストンポンプ ピストンポンプ シリ ー ズ 可変ピストンポンプ ■ シール・ベアリング一覧表 A A R L 1 ARL1-6/8/12/16-※R01 17 37 41 42 14 36 34 15 13 12 11 40 40 38 7 40 18 23 19 32 16 35 4 10 9 36 44 8 6 20 1 43 25 31 28 46 3 39 49 29 48 45 26 47 2 照号 部品名称 5 ガスケット 25 オイルシール 27 5 24 22 33 21 30 部品番号 個数 1202−PK314357−5 1 TK280035−7 1 26 ベアリング 1202−PK413170−2 1 27 ベアリング 1202−PK413171−0 1 34 Oリング JIS B 2401−1A−P5 1 35 Oリング JIS B 2401−1B−P14 1 36 Oリング AS 568−018(NBR, Hs70) 2 37 Oリング AS 568−020(NBR, Hs90) 1 ARL1シリーズ可変ピストンポンプ 19
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