学習型検索エンジン B2 cocorico (遠藤 嵩良)† Takayoshi Endou 1. 親 B3 shinny (高木 慎介)‡ Shinsuke Takagi 概要 本研究は、画像の正式名称を知らずに抽象的, 形容的 である単語を用いた検索時においても画像検索が可能と なる検索エンジンを提案する. また, 商品の検索結果人気 順に出力されることを可能とすることに焦点に置いた検 索エンジンである. 2. 背景 現在, 検索エンジンは様々なサービスが加わったポー タルサイト化が進み, インターネットに存在するあらゆ る情報(web ページ, ウェブサイト, 画像ファイル, ネッ トニュースなど)を検索することが可能である. 画像か ら画像を検索, 言葉から画像を検索, 音声認識から言葉や 画像を検索などアプローチする方法を増やし, よりユー ザに使いやすい検索エンジンとなっている. 3. 問題意識 現在の画像検索では画像の正式名称を知らなくては上 手く検索されず, ユーザに対して不親切である. 画像の正 式名称を知らず抽象的, 形容的である単語を用いた検索 に対しての画像の検索結果の精度が明らかに低く, ユー ザの望む情報が手に入れられにくい. 4. 目的 画像の正式名称を知らずとも, ユーザの探す検索結果 を表示する. ユーザのめあての検索結果を並び替える検 索エンジン. 5. 機能要件 検索ワードを入力すると欲しい商品を類推して結果に 表示してくれる検索エンジン. 過去の検索されてきた結 果をもとに, ユーザの目当てな商品が上から順番に表示 される. 6. アプローチ 各商品の検索データベース内の検索ワード含有率を求 める. 検索された単語をデータベースの中にある、個々 の商品のデータと照合. 各商品において, 検索された単 語がデータベースに送られる. 検索カウント数 60 %以 上のものを検索結果とする. 検索結果の並び替え. 検索 された単語のカウントの総和数が一番大きいものを順番 に検索結果として表示する. フィードバックされたデー タの蓄積. ユーザが検索結果に満足した時,ok ボタンを 送信. 個々の商品のデータベースに検索単語カウンタを 加える. † 慶應義塾大学総合政策学部 ‡ 慶應義塾大学総合政策学部 図 1: システム構成図 7. システム構成図 図 1 に本研究のシステム構成図を示す. ユーザが検索 すると検索ワードを検索エンジンサーバに受け付ける. データベースに検索ワードに該当する商品を問い合わせ る. その商品の関連単語のうち, 検索単語が 60 %を占め ていた場合, ユーザ側に表示されるようにデータを送信 する. ユーザに表示された商品の中で, 検索単語の合計の カウント数の総和が大きい順に検索結果として表示する. ユーザが ok ボタンを押すことで, 商品のデータベースに 検索単語カウンタを加える. 8. 開発環境 開発言語は java,javascript を用いる.OS は Mac OS X を用いる. デバイスは Android を用いる.java の勉強の為 に Android をデバイスとして選択した。 9. 評価 定量評価. 名前の知らない商品を見て検索してもらう。 個人にまかせた検索で検索結果が一番目なら 5P, 2番目 なら 4P,3 番目なら 3P,4 番目なら 2P,5 番目なら 1P. 合 計で 30P. 被験者は大学生 10 人に実施. 定性評価. 同じ 商品を違う形容詞、または抽象的な単語で 5 回検索して もらう. そのあとアンケートの実施。主なアンケート内 容は変化を感じたか, やるたびに使いやすくなったかな どを聞く. 被験者は大学生 10 人に実施. 10. まとめ 本研究は, 画像の正式名称を知らずに抽象的, 形容的で ある単語の検索時においても画像検索が可能となる検索 エンジンを提案する. また, 商品の検索結果が人気順に出 力されることを可能とすることに焦点においた検索エン ジンである.
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