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社会資本総合整備計画
お お て ら
も と て ら
大寺・本寺地区
ばんだい
福島県 磐梯町
平成23年3月
都市再生整備計画の目標及び計画期間
都道府県名
計画期間
福島県
平成
バンダイマチ
市町村名
19
年度 ~
地区名
磐梯町
平成
23
オオテラ モトテラ
年度
交付期間
150 ha
面積
大寺・本寺地区
平成
19
年度 ~ 平成
23
年度
目標
大目標:自然と歴史・文化に触れ合い、人・もの・情報が行き交う会津嶺の里づくり
目標1:JR駅周辺整備と交通環境改善による町民・来訪者の利便性の向上
目標2:国指定史跡慧日寺跡及び周辺環境・景観の整備と金堂復元に伴う門前町の再生による観光機会の増大
目標3:豊かな自然と触れ合い、交流できる空間の形成
目標4:道の駅など交流拠点の整備による交流人口の拡大と産業の活性化
目標設定の根拠
まちづくりの経緯及び現況
・ 磐梯町は昭和35年4月の町制施行以来、今日まで単独町として推移してきた。町中心の大寺地区には、公共公益施設、保健医療福祉施設など町民生活の拠点としての機能のほか、周辺市町村からの就業地としての企業等が立地し、昼間
人口は町の常住人口を大きく上回っている。 幼少中一貫教育の取組み、光ファイバー網による情報基盤の充実、保健医療福祉の連携による地域包括ケアの充実などを推進してきたが、過疎化、核家族化、少子高齢化が進行し人口減少、
商圏の地域外への拡大など地域活力の低下が顕著となっている。
・ 会津仏教文化発祥の地として全国的に著名な国指定史跡慧日寺跡が、大寺地区に隣接する本寺地区を中心に広がり、文化庁の指導を受けながら史跡の発掘調査、保存整備が計画的に進められ、現在史跡の中心的建造物である金堂の
復元事業を進めている。
・ 当地区は磐梯山周辺観光の玄関口にあたり、年間40万人前後の来訪者を数えるがスキーなどウインターシーズンに偏っており、春から秋までのシーズンは通過型となっている。SL運行など鉄道利用による交流促進も積極的に進める
必要があり、車と鉄道ふたつの交通拠点の整備が急がれている。
・ 県指定重要無形文化財「舟引き祭と巫女舞」、町指定無形文化財「赤枝彼岸獅子舞」などの伝統芸能や、地域おこし事業としての「磐梯明神太鼓」などが地域で継承され文化のまちづくりに寄与している。
・ 「花いっぱい運動」、「地域環境美化活動」の実施や、県内最大級の「そば博覧会」などイベントの開催等により、町民参加によるまちづくりの機運が高まっている。
課題
人口減少・過疎化・少子高齢化が進む中、若者の定住化、町民生活の安定化、地域経済活性化のため、門前町の形成に向けた市街地の整備は緊急の課題である。
・ 磐越道IC、JR磐梯町駅、主要地方道などの広域交通拠点として優れた条件を備えているが、街路、駅前広場、交流施設などが不備で、街中のアクセス条件は貧弱である。利便性確保と観光拠点形成上、これら交通環境の強化が急務である。
・ 国指定史跡慧日寺跡の復元事業や史跡周辺環境の整備を進める一方で、街並みや街路などの整備による門前町にふさわしい環境・景観づくりを進め、交流人口の拡大に向けた新たな取組みが必要である。
・ 当町は豊かな自然、会津仏教文化発祥の地として重厚な歴史・文化を有しているが、住民や観光客がこれらと触れ合う基盤条件が不備であり、探勝路や交流館など自然・歴史・文化と触れ合う空間の形成が必要である。
・交流人口を拡大する上で、冬期観光から通年型観光への転換が大きな課題である。また、名水百選にも選ばれた豊かな湧水など地域資源を活かし、農業や商工業の産業連携による特産品の開発や、新しい産業おこしが課題となっている。
将来ビジョン(中長期)
「温もりと活力あるまちづくり」を基本理念に、自然と歴史・文化に触れ合い、人・もの・情報が行き交う会津嶺の里づくりをめざす。
・ 「磐梯町振興計画」では、中心市街地は鉄道利用の利便性向上と駅周辺の整備、商店街・商業ゾーンの形成、人口定着化のための住宅地の整備、企業誘致と工業地の整備、公共施設間の地域情報網の整備誘導を進め、会津嶺の里に
ふさわしい街並み・景観を持つ便利で快適な街づくりを目指すとされている。
・ 「磐梯地区土地利用調整計画」では、磐梯町の中心市街地においては、現在進行中の駅東整備事業と、「道の駅」構想の実現による情報・交流拠点の整備、史跡慧日寺跡金堂復元事業に合わせた文化伝承の里づくり構想の具現化に向け、
地区構造の将来ビジョンを設定している。
目標を定量化する指標
指 標
定 義
単 位
目標と指標及び目標値の関連性
1. JR磐梯町駅の乗降者数
人/年
磐梯町駅を利用する乗降者の数
鉄道利用の利便性を高め、町民・来訪者が安心して持続的に利用できる交通環境づくりに
より、乗降者数の増を目指す。
2. 来町観光客数
人/年
観光入込み客数
これを足がかりに観光のまちづくりを進め、観光入込み客数の1割増を目指します。
従前値
基準年度
目標値
目標年度
38,555
平成17年度
40,000
平成23年度
400,824
平成17年度
440,000
平成23年度
都市再生整備計画の整備方針等
計画区域の整備方針
整備方針1(駅周辺整備による生活利便性の向上と観光客の誘導)
・町民及び観光客の鉄道利用による利便性の向上と、観光客の街なか及び史跡等への誘導促進を図るため、町の玄関口であるレトロな木造駅舎の保全
修復や駅前広場等周辺施設の整備と、駐車場等交通アクセス条件の改善整備を行う。また町道を整備することで、駅前広場等の利用頻度も高くなると
見込まれ、町民のアクセス道としての重要な役割を果たす。
整備方針2(国指定史跡慧日寺跡周辺環境・景観形成)
・町民や観光客が町の誇る歴史や文化に触れることのできる、交流と瞑想や憩いの歴史空間作りを進める。
・観光客誘導と町民との交流を図るため、地元住民、商工会、観光協会、JA等との共同による門前市を開催する。(当初は仮設店舗による社会実験として
実施し、参道整備後は定期的な市として定着させる。
・町民有志による歴史文化ツアーガイドを養成する。これら事業の企画実施運営のために「まちづくり推進協議会」を組織する。
整備方針3(自然や文化との触れ合う空間の形成)
・国指定史跡や名水百選と触合い、住民や観光客の快適性向上を図るため、遊歩道の整備や案内看板の設置、環境美化活動の推進を行い、交流と憩い
の空間を創出する。
・観光客の立ち寄り拠点を形成すると共に、町民に親しまれる街並みを造るため、町内の空家を利用して高齢者や主婦などが中心となって、模擬店
や交流サロンを整備する。
整備方針4(交流人口の拡大と産業の活性化)
・農産加工施設、物産館、観光案内所を道の駅と一体化した観光拠点施設として整備し、マイカーや観光バスなどの誘導・待機の場として十分な駐車場を
確保する。
・磐梯山周辺観光の玄関口として、町の自然や歴史・文化、リゾートと融合し、人・モノ・情報が行き交う、情報発信基地あるいは交流拠点の整備を図る。
方針に合致する主要な事業
駅自由通路整備事業(基幹事業/高次都市施設)
駅前広場整備事業(基幹事業/地域生活基盤施設)
町道東松山5号線整備事業(基幹事業/道路)
町道東松山線整備事業(基幹事業/道路)
史跡周辺整備事業(石畳参道)(基幹事業/高質空間形成施設)
史跡内人道橋整備事業(提案事業/地域創造支援事業)
資料館改修事業(提案事業/地域創造支援事業)
案内板設置事業(基幹事業/地域生活基盤施設)
地域交流センター(交流の館)(基幹事業/高次都市施設)
まちなか公園(ポケットパーク)(基幹事業/地域生活基盤施設)
道の駅線整備事業(基幹事業/道路)
道の駅緑化事業(基幹事業/高質空間形成施設)
農産物加工施設用地造成事業(提案事業/地域創造支援事業)
物産館整備事業(提案事業/地域創造支援事業)
道の駅関連施設整備事業(提案事業/地域創造支援事業)
情報発信施設整備事業(提案事業/地域創造支援事業)
地域特産品の開発事業(提案事業/まちづくり活動推進事業)
その他
○ 事業終了後の継続的なまちづくり活動について
磐梯町では、商工会、観光協会、JA、立地企業、教育関係者、地区代表、町議会、女性団体などの町内関係団体やJR関係者などで構成する「まちづくり推進協議会」を設置し、本計画について協議するだけでなく、環境美化活動や門前市の開催、
地域交流センター(物産館)の運営管理等を通じ、継続的に事業推進が図れるようNPO法人の設立に向けて準備を進めている。
○ 国指定史跡慧日寺金堂・中門の復元とまちづくりについて
本寺地区では、文化庁の支援を受けて進行中の慧日寺金堂の復元事業に続き、中門の復元に取組む計画を進める一方、参道整備や史跡周辺景観の整備に合わせ、門前町の再生に向けたまちづくりをめざし、街並み景観の形成誘導に向け、
沿道景観誘導のための景観条例の制定をめざしている。このため、まちづくり推進協議会を中心に景観誘導のあり方を協議する。
○ アルツ磐梯リゾートなど観光リゾートと連携したまちづくりの推進について
年間70万人を超える観光リゾート客を、いかにしてこの地区に誘導するかが、まちづくりを進めていく上での課題のひとつであり、街なか立寄り拠点の整備や誘導案内システムの整備が求められている。これらの課題についてもまちづくり推進協議会
を中心に設置箇所や運営方法について協議し、具体化に向けた取組みを進めることとしている。
○ 交付期間中の計画の管理について
交付期間中、計画したそれぞれの事業を円滑に進め、目標に向け確実な成果を挙げるため、町役場とまちづくり推進協議会で毎年事業成果について評価や事業推進の改善を行う。このためにそれぞれの事業についてモニタリングを実施し、その結果
については随時町民に磐梯弘報や町のホームページ等で情報を公開する。
都市再生整備計画の区域
大寺・本寺地区(福島県磐梯町)
面積
150 ha
区域
磐梯町大寺1区~6区の一部と磐梯町本寺の一部
交付対象事業等一覧表
交付対象事業費
1,254
交付限度額
451.6
国費率
0.360
(参考)事業期間
開始年度
終了年度
H21
H21
H22
H22
H22
H22
交付期間内事業期間
開始年度
終了年度
H21
H21
H22
H22
H22
H22
(金額の単位は百万円)
基幹事業
事業
細項目
道の駅線
町道東松山5号線
町道東松山線
道路
公園
河川
下水道
駐車場有効利用システム
地域生活基盤施設
高質空間形成施設
高次都市施設
既存建造物活用事業
土地区画整理事業
市街地再開発事業
住宅街区整備事業
地区再開発事業
バリアフリー環境整備促進事業
優良建築物等整備事業
拠点開発型
住宅市街地 沿道等整備型
総合整備
密集住宅市街地整備型
事業
耐震改修促進型
街なみ環境整備事業
住宅地区改良事業等
都心共同住宅供給事業
公営住宅等整備
都市再生住宅等整備
防災街区整備事業
合計
提案事業
事業
細項目
農産物加工施設用地造成
物産館
史跡内人道橋
資料館改修
道の駅関連施設整備
情報発信施設
事業活用調
査
まちづくり活 地域特産品の開発
動推進事業
合計
事業主体
事業箇所名
直/間
町
町
町
直
直
直
-
駅前広場
町
案内板設置
町
ポケットパーク
町
史跡周辺整備 石畳参道 他 町
道の駅 緑化等
町
駅自由通路
町
交流館
町
直
直
直
直
直
直
直
L=100m
L=98.2m
L=140 m
-
A=5,000㎡
A=512㎡
L=1,170m
L=40m
A=480㎡
-
H20
H20
H19
H19
H19
H19
H22
H22
H23
H23
H23
H21
H22
H23
H20
H20
H19
H19
H19
H19
H22
H22
H23
H23
H23
H21
H22
H23
交付期間内
事業費
18
33
33
33
33
116
20
22
141
19
168
276
116
20
22
141
19
168
276
116
20
22
141
19
168
276
116
20
22
141
19
168
276
813
813
813
事業主体
町
町
町
町
町
町
直/間
直
直
直
直
間
直
町
直
規模
A=2,000㎡
A=620㎡
L=7.0m
L=420m
-
-
-
-
(参考)事業期間
開始年度
終了年度
H19
H19
H19
H21
H20
H20
H19
H21
H19
H21
H21
H21
H21
H21
交付期間内事業期間
開始年度
終了年度
H19
H19
H19
H21
H20
H20
H19
H21
H19
H21
H21
H21
H21
H21
(参考)全体
事業費
交付期間内
事業費
中山間地域総合整備事業
特定環境保全公共下水道事業
史跡慧日寺跡整備事業
合計
事業箇所名
活性化センター
磐梯
本寺
事業主体
県
町
町
所管省庁名
農林水産省
国土交通省
文化庁
規模
A=410㎡
124ha
(いずれかに○)
補助
地方単独
直轄
○
○
○
民間
3
233
7
85
103
8
2
2
2
441
441
441
事業期間
開始年度
終了年度
H19
H20
H5
H22
H16
H21
0
うち官負担分 うち民負担分
3
233
7
85
103
8
3
233
7
85
103
8
(参考)関連事業
事業
交付対象
事業費
18
うち官負担分 うち民負担分
18
18
-
事業箇所名
道の駅
道の駅
史跡周辺
慧日寺資料館
道の駅
道の駅・駅前広場
-
-
-
-
規模
(参考)全体
事業費
全体事業費
140
5,239
827
6,206
0
合計(A+B)
813 …A
交付対象
事業費
3
233
7
85
103
8
0
0
2
0
441 …B
1,254