プレキャストコンクリート防護柵 - プレキャスト・ガードフェンス協会

プレキャストコンクリート防護柵(PGF)
施工要領書
平成 17 年 6 月
プレキャスト・ガードフェンス協会
目
次
まえがき ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
1.プレキャストコンクリート防護柵の概要
1.1 目的
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
1.2 適用範囲 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
1
2
2
3
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
3
1.2.2 プレキャストコンクリート防護柵におけるコンクリートブロック 1 個の長さ・ ・
3
1.2.3 プレキャストコンクリート防護柵に配置する PC 鋼材とその緊張力
・ ・ ・
4
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
5
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
5
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
7
1.2.1 プレキャストコンクリート防護柵の仕様区分
2.プレキャストコンクリート防護柵の構造形状
2.1 分離帯用
2.2 路側用
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
8
3.プレキャストコンクリート防護柵の施工 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
9
3.1 分離帯用 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
9
3.2 路側用 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
22
3.3 プレキャスト高欄 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
35
4.設置曲線配置におけるブロック間目地幅について ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
43
5.施工計画書(例) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
44
2.3 プレキャストコンクリートブロックの製作
5.1 施工計画書の作成
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
44
5.2 施工計画書の内容
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
45
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
46
1)工事概要
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
46
2)現場組織
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
46
3)安全管理
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
48
4)緊急時の体制 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
49
5)交通管理
50
5.3 施工計画書の作成事例
6)指定機械
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
51
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
52
7)施工方法及び仮設備計画
8)施工管理
51
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
53
10)建設副産物利用処理計画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
53
11)その他 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
53
9)環境計画(現場作業環境の整備)
まえがき
平成 11 年 10 月、当協会は、プレキャストコンクリート防護柵(以下PGFという)を正しく確実に施
工することにより、その性能を十分発揮させる事を目的に、本要領書の第 1 版を作成しました。
その後、平成 16 年 3 月に、車両用防護柵標準仕様・同解説が 5 年ぶりに改訂されたのを受け、
本要領書も標準仕様図との整合、SI単位への変更などの基本事項を中心に今回改訂することに
しました。
ここでは、第 1 版と同様、道路新設時にPGFを設置することを中心に記述していますが、既に供
用中の道路において、敷設している例や、車線規制などを目的に仮設の防護柵としてPGFを使用
するなど、ユーザーニーズは多岐に及んでいます。当協会は、このような例にも対応できる要領書
となるよう、今後も協会内において引続き検討を行っていきたいと考えています。
そして、この要領書が常に現場で生かされ、安全で快適な交通環境の実現に資することを切に
願っております。
-1-
1. プレキャストコンクリート防護柵の概要
1.1 目的
近年国際化に対応した車両の大型化、交通量の増大など、道路交通環境の変化への
配慮など、ニーズの多様化を踏まえH16 年 3 月に「防護柵の設置基準・同解説」、「車両
用防護柵標準仕様・同解説」の改訂が行われた。その内容は、防護柵の有すべき性能
を規定する性能規定への移行、乗員の安全性の強化を図ること、正しい運転をしている
第 3 者への人的被害の防止などを目的とした基準となっている。
プレキャストコンクリート防護柵は、旧建設省土木研究所における実車衝突実験を踏ま
えた検証で、下記の衝突条件を満足する構造性能を有している。
衝突条件
防護柵の強度
表 1−1.1 衝撃度の設定
種別
SS
SA
SB
SC
車両重量
トン
衝突速度
km/h
100
80
65
50
25
大型貨物車
(重心高さ 1.4m)
衝突角度
deg
15
衝撃度
kJ
650
420
280
160
判定基準
1. 車両の突破・横転など生じないこと
2. 衝突後の車両を円滑に誘導すること
離脱速度:衝突速度の 60%以上
離脱角度:衝突角度の 60%以下
3. 構成部材が大きく飛散しないこと
ここでは、そのPGFが確実に施工されることを目的に、現場施工における作業標準と施
工管理の標準を示したものである。
-2-
1.2 適用範囲
この施工要領書は下記の「防護柵の設置基準・同解説」「車両用防護柵標準仕様・同解
説」に掲載されているプレキャスト防護柵に適用する。
1.2.1 プレキャストコンクリート防護柵の仕様区分
表 1−2.1 防護柵の設置基準・同解説に掲載されている
プレキャストコンクリート防護柵の仕様区分
種別 種別
SS
剛
性
防
護
柵
SA
SB
SC
プレキャストコンクリート防護柵
路 側 用
分離帯用
土中用
構造物用
土中用
Rp-SS-FE
Rp-SS-FB
Rp-SSm-FE
Rp-SS-SE
Rp-SS-SB
Rp-SSm-SE
Rp-SA-FE
Rp-SA-FB
Rp-SAm-FE
Rp-SA-SE
Rp-SA-SB
Rp-SAm-SE
Rp-SB-FE
Rp-SB-FB
Rp-SBm-FE
Rp-SB-SE
Rp-SB-SB
Rp-SBm-SE
Rp-SC-FE Rp-SC-FB
Rp-SCm-FE
Rp-SC-SE
Rp-SC-SB
Rp-SCm-SE
注)プレキャストコンクリート防護柵の仕様記号表記は以下のとおりである。
例:プレキャストコンクリートフロリダ型 種別 SB 舗装埋込み用
防護柵形式記号
Rp
種別記号
形状記号
SB
F
埋込み区分
E
とし記載方法は Rp-SB-FE とする。
・ 防護柵形式記号は、Rp:プレキャストコンクリートとする。
・ 形状記号は、F:フロリダ型、S:単スロープ型とする。
・ 橋梁、擁壁等の構造物中に設置する場合はB、土中に設置する場合は
E とする。
1.2.2 プレキャストコンクリート防護柵におけるコンクリートブロック 1 個の長さ
JIS 認定工場で製作するプレキャストコンクリートブロックの 1 個の長さは施工性、
経済性などに基づき各仕様区分 SS、SA、SB、SC のいずれにおいても標準長 5.0m
とする。
但し、道路平面曲線半径(プレキャストコンクリート防護柵の設置曲線半径)
R=300m 以下は、プレキャストコンクリートブロックの 1 個の長さは 3.0m とする。設置
曲線半径の配置対応はプレキャストブロック目地間のひらきによって調整する。その
ブロック間目地ひらきの調整は 4 項目の参考資料を参考にして行う。
-3-
1.2.3 プレキャストコンクリート防護柵に配置する PC 鋼材とその緊張力
プレキャストコンクリート防護柵のブロック天端部に配置する PC 鋼材及びその緊張
力は、当協会の長年開発研究において決定されている。特にそれは旧建設省土木研
究所の実車衝突実験(トラック 25t 車、乗用車 1.1t を用いた実車衝突実験)における構
造検証及び解析結果などから、PC 鋼材 1T21.8 ㎜を用い緊張力 P=294kN を導入する
こととなっている。
プレキャストコンクリート防護柵構造における PC 鋼材による緊張力 294kN 導入の有
効性は下記の通りである。
① プレキャストブロック壁の連続性の確保
② 衝突車両の衝突エネルギーを 1 部のブロックに応力集中することなく広範囲
のブロック群への分散を図る。
③ 衝突荷重によるブロック天端部の衝撃変位を低くおさえ、PC 鋼材の反発張力に
より変位を元にもどし、残留変位が殆ど無いようにする効果。
④ ブロック天端断面幅 150 ㎜と縮小が図られるとともに、コンクリート躯体部ひび割
れを完全に防止する。
以上の構造性能を保持させるための効果、今後車両重量の増大による衝突荷重が
作用しても対応可能である構造の保持、及び数種類の PC 鋼材定着具の経済比較
(材工含め)において差異がないこと。以上の検討結果により PC 鋼材は 1T21.8 ㎜、
PC 鋼より線(アンボンド処理鋼材)を用い緊張力 P=294kN を導入する方式に統一され
ている。
このことは、平成 16 年 3 月発刊「車両用防護柵標準仕様・同解説」の図面集におい
ても統一化し掲載されている。
-4-
2. プレキャストコンクリート防護柵の構造形状
2.1 分離帯用
A.単スロープ型舗装埋込方式
図 2−1.1 単スロープ型舗装埋込方式構造形状図
-5-
B.F タイプ型舗装埋込方式
図 2−1.2 F タイプ型舗装埋込方式構造形状図
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2.2 路側用
A.単スロープ型コンクリート基礎方式
図 2−2.1 単スロープ型コンクリート基礎方式構造形状図
-7-
B.F タイプ型コンクリート基礎方式
図 2−2.2 F タイプ型コンクリート基礎方式構造形状図
2.3 プレキャストコンクリートブロックの製作
プレキャストコンクリートブロックの製作は、プレキャストガードフェンス協会の定める「PGF
の製造及び施工における品質管理基準」にしたがって、JIS認定工場において生産する事
を原則とする。
但し、搬送距離及び施工状況から、JIS 工場と同等の製造方式で品質が確保できることと
ストックヤードが確保されていて、監督員の承諾を得た場合は、この限りではない。
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3. プレキャストコンクリート防護柵の施工
3.1 分離帯用
1) 施工概要
このプレキャストコンクリート防護柵は「防護柵の設置基準・同解説」「車両用防護柵
標準仕様・同解説」に準拠した種別区分 SS、SA、SB、SC、に適用する単スロープ型及
び F タイプ型の舗装埋込み方式のプレキャストコンクリート防護柵である。
(構造および施工の概要)
プレキャストブロックを順次基礎路盤上にセットし、そのブロック天端部に PC 鋼材を配
置し、緊張力 P=294kN を導入、そしてプレキャストブロック下端部をアスファルト舗装ま
たはコンクリートシールで埋込み固定する方式である。
そこに用いる PC 鋼材は次のとおりとする。
・ PC 鋼より線 1T21.8 ㎜(SWPR19 JIS G 3536)
そのブロック形状・寸法および標準施工断面図を図 3−1.1、図 3−1.2、図 3−1.3、
図 3−1.4 に示す。
A) 単スロープ型舗装埋込方式
-9-
B) F タイプ型舗装埋込方式
(プレキャストブロックの舗装埋込みの根入れ深さの許容値について)
この方式のプレキャスト防護柵は旧建設省土木研究所での実車衝突実験結果に基づき
ブロック下端埋込み深さ 100mm とブロック天端部に導入された緊張力 P=294kN との構造構
成によって車両(トラック 25t)の大きな衝突荷重に対し、連続ブロック群の変形を低くおさえ、
各ブロックへの応力分散、ひび割れ防止などの効果を保持させている。
以上の構造特性を踏え、舗装埋込み根入れ深さ H6 の許容値は下記とする。
埋込み根入れ深さ H6 の許容値+10 ㎜、−0 ㎜とする。
- 10 -
2) 施工工程
単スロープ型、Fタイプ型の舗装埋込み方式の施工工程を図 3−1.5 に示す。
① 測量・埋設物調査・線形計画等
② 埋設物保護工・安全設備の設置および保安要員の配置
③ 舗装の切断・既設物の撤去
④ 基準線出し
⑤ 路盤掘削・転圧砕石基礎路盤工・均しコンクリート基礎路盤工
⑥ プレキャストコンクリート防護柵の芯出し・レベル出し
⑦ 不陸調整工・不陸調整空練りモルタル工・砂敷き均し工
運 搬
プレキャストブロックの製造(JIS 工場)
⑧ プレキャストブロックの据え付け工(トラッククレーン架設)
⑨ プレキャストブロック間目地型枠工および無収縮モルタル充填工
⑩ PC 鋼材配置工
・PC 鋼より線(1T21.8 ㎜アンボンド処理)
アンボンド被覆切断および定着具セット
⑪ PC 鋼材の緊張工 P=294kN 導入
⑫ PC 鋼材定着切欠部の無収縮モルタル充填工
⑬ ブロック下端両側の舗装またはシールコンクリート工
⑭ 視線誘導標識などの取付工
⑮ 検
査
図 3−1.5 単スロープ型、F タイプ型舗装埋込み方式の施工工程図
- 11 -
3) 施工要領
(1) 測量・埋設物調査・線形計画等
① 施工範囲を測量し、平面図・縦断図および横断図を作成する。
② 埋設物の調査を行い、平面図等に書き込む。
③
測量および埋設物調査で得られた情報をもとに、プレキャストブロックを敷設
する線形計画を作成する。
(2) 埋設物保護工・安全施設の設置および保安要員の配置
① 埋設物の調査結果を踏まえ、埋設物に効果的な保護方法を施す。
② 埋設物の種類によって、管轄する役所或いは部署が異なるので、管轄する
部署の許可をとり、専門的な意見を聞き処置することが望ましい。
③ 安全施設の設置は、プレキャストコンクリート防護柵施工計画書の安全管理
および交通管理に示す計画に従って配置する。
④ 保安要員はプレキャストコンクリート防護柵の施工計画書に従って配置する。
(3) 舗装の切断・既設物の撤去
① プレキャストコンクリート防護柵設置範囲の切断線を舗装上に印し、カッター
で舗装を切断する。
② カッターの能力は、規模や工程に合わせて選定する。
③ ガードレール、遮光ネット、遮光ネット支柱、縁石等の既設物を撤去する。
④ 既設物の撤去に必要な機械は、規模や工程を考慮して選定する。
⑤ 撤去した既設物の搬出については、事前に打合わせ、その後の作業に支障
のないよう留意する。
(4) 基準線出し
① プレキャストコンクリートを設置するための基準になる基準線の割り出しは、監
督員および施工業者の立会いのもとで行う。
② 基準線および基準線の高さの印しは、付近に構造物があれば利用し、無い
場合は引照点またはベンチマークを新設する。
③ 掘削および砕石基礎工のための丁張りを行う。
- 12 -
(5) 掘削および砕石基礎工
① 掘削は、表層路盤及び転圧路床路盤の地盤を乱さないように行う。
② 標準掘削深さは、プレキャストブロックの埋込み深さを 100 ㎜とし、これに不陸
調整モルタル又は砂敷き厚を考慮したものとする。(但し、SS 区分は 150 ㎜)
但し、中央分離帯に設置する場合で、道路面に段差等が有る時にはそれら
を考慮して掘削深さを決定する。(プレキャストブロックの製品高さについても
有効高さの検討を行う。)
③ 掘削に使用する機械は、規模や工法に応じて選定する。
④ 転圧砕石基礎路盤の場合は砕石 100mm 厚さ程度で敷き詰め入念に転圧機
で均等に転圧する。
なお、施工性、地盤条件などによっては、均しコンクリート路盤 50mm 程度で
行うのも有効である。
(6) 芯出し・レベル出し
① 前項の基準線および基準高さから、プレキャスト・ブロックを据え付けるための
芯出しおよびレベル出しを行う。
図 3−1.6 に示すように丁張りを作り、プレキャスト・ブロックの芯出しが容易に
できるようにする。
② 丁張りの支柱は、6∼10m の間隔に設ける。間隔が長すぎると水糸が垂れて、
高さが不正確となるので、注意する。
③ レベル(水準儀)によりプレキャスト・ブロックの四隅に当たる底部分にライナ
ープレート(プラスチック製、フレキシブル製シート)を設置して高さを正確に
出す。
ライナープレートは、厚さを数種類揃え、適切な組合わせで高さ調整を行う。
④ JIS 工場のプレキャストブロック製作時におけるブロック底部四隅の高さ図 3−
1.7 はとくに正確に仕上げておくと、高さの設定は容易に行える。
- 13 -
⑤ 図 3−1.7 のとおり据え付けブロック端部が同じ高さとなるよう、ライナープレー
トの長さを決め、目地間をまたがせる様にセットすることもブロック目地間に段
差を生じさせないための有効な方法となる。
(7) 不陸調整工
A) 空練りモルタル方式(均しコンクリート基礎路盤方式)
① 空練りモルタルはセメント:砂=1:3∼5 の配合とし、ブロック下面に隙間が生
じないよう図 3−1.8 のように平らに均す。
② プレキャストブロック底面高さ(ライナープレート天端高さ)から 20mm 程度モ
ルタルの上面が高くなるよう(砂敷き均し方法も同様)、空練りモルタルを敷き
広げ平らに均す。
③ プレキャストブロック据え付け後のブロック両側下面は、側面より空練りモルタ
ルを平板などで押込み、モルタルの隙間がないようにする。
④ プレキャストブロック間目地部下端は図 3−1.9 のように目地型枠用バックアッ
プ材スポンジ系 20×30 ㎜を片側ブロック下面に貼付け、無収縮モルタルが
下端より漏れが生じないように確実に施工する。
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B) 砂敷き均し方式(転圧砕石路盤工)
① プレキャストコンクリート防護柵設置位置に砂を敷き広げに平らに均す。
② プレキャストブロック底面高さ(ライナープレート天端高さ)から 20 ㎜ 程度砂
の上面が高くなるよう(空練りモルタル方法と同様)、砂を敷き広げ平らに均
す。
③ プレキャストブロック間目地下端部は、目地底型枠用バックアップ材スポンジ
系 20×30 ㎜を片側ブロック下面に貼付け無収縮モルタルが下端より漏れが
生じないように確実に施工する。
④ 砂敷き均し方式の場合、ブロックセット後に砂が雨などで流出しないよう留意
する。
(8) プレキャストブロックの据え付工(トラッククレーン架設工)
① 現場に運搬するプレキャストブロック仮置き場所の有無を前もって打合わせる。
場所の確保ができる場合は、その仮置き方法を決める。ない場合はトラックの
待機場所、誘導及び連絡方法を決定して進める。
② 雨天、その他急に工事を延期する場合の連絡体制を確立しておく。
③ トラッククレーンは安全な吊り作業半径能力の機種を選定し、路盤に対し確
実な支持及び保護などを行い、吊り卸しの作業を行う。
④ 吊り具はプレキャストブロック断面の 2 個所に設けた吊り孔に吊り金具及びボ
ルトをセットし、点検を実施し、安全な作業を行う。
⑤ プレキャストブロック間目地の底型枠スポンジ 20×30 ㎜はブロック据え付け
前に片側ブロックの底断面に貼付け、目地無収縮モルタル漏れがないよう留
意する。
⑥ プレキャストブロックは順次定位置に正確に据え付ける。その際吊り卸し作業
で、ブロックの角欠けなどがないように厳重に行う。
⑦ プレキャストブロックの据え付け後直ちに、砂及び空練りモルタルをプレキャ
ストブロックの両側下端部に板などを用いて、隙間のないように丁寧に押し込
み基礎の安定化を確実に図る。
⑧ 以後⑤∼⑦の作業を順次繰返しながら、一連のプレキャスト防護柵据え付け
作業を行う。
(9) プレキャストブロック間目地型枠工及び無収縮モルタル充填工
① プレキャストブロック間目地の最下端底版部は図 3−1.10、図 3−1.12 のとお
りバックアップ材(スポンジ系 20×30 ㎜)をブロックセット時に片側ブロック底
面に貼付けモルタル漏れがないよう確実に施工する。
② プレキャストブロック目地 10mm の型枠はガムテープ及び面木などを用いモ
ルタルの側圧などにより漏れが生じないよう強固に固定する。
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③ 無収縮モルタルの充填は図 3−1.10、図 3−1.12 のとおりブロック目地
天端注入孔より練り混ぜた無収縮モルタルを漏斗などで確実に充填す
る。
モルタルは適切な流動性配合を確認し行う。目地モルタル工は、プレ
キャストコンクリート防護柵の耐久性及び、応力伝達に重要であるた
め確実な充填を行う。
A) 単スロープ型舗装埋込方式
B) F タイプ型舗装埋込方式
- 16 -
(10) PC 鋼材配置工
① PC 鋼材、定着具、接続具など定着工法が規定する品質規格に適合している
か否かの受入れ検査を実施する。
② PC 鋼材をプレキャストブロック内シースに挿入配置する場合、挿入する PC 鋼
材の先端部およびアンボンドビニール被覆など、損傷が生じないよう挿入す
るため PC 鋼材先端部の保護(ビニールテープ巻、防護キャップなど)を行い
実施する。
③ PC 鋼材の端部定着部処理(被覆ビニールをカットし生鋼材を出す)後、
定着具セット時は異物を完全に取り除き装着する。
④ PC 鋼材定着支圧板に直角になるよう、定着具と PC 鋼材をセットすること。
⑤ PC 鋼より線を定着ブロックの舟型切欠箱より、人力で丁寧に挿入配置する。
⑥ 図 3−1.14 のとおりアンボンド PC 鋼より線の緊張定着部は防錆を考慮し、ビ
ニール被覆を取り除く作業は慎重に行うとともに、PC 鋼より線による伸びを考
慮して、ビニール被覆端部が支圧板に密着するようにし、防錆処理を確実に
行う。
なお、その部分にビニールテープを巻くことも効果的である。
⑦ PC 鋼より線 1T21.8 ㎜の定着具は図 3−1.15 のとおりである。
なお、支圧板はプレキャストブロックの製作時に埋込固定方式とする。
- 17 -
⑧ プレキャストコンクリート防護柵のPC鋼より線 1T21.8 ㎜の標準配置は図 3−
1.16 のとおりである。
標準ブロック 3 個(3m ブロックの場合は 5 個)の両側に中間定着ブロックを配
置する方式を標準とする。
PC 鋼材配置は、定着ブロックより順次 PC 鋼より線をたすきがけ方式にて挿
入配置、緊張を行い、一連のプレキャストコンクリート連続壁を構成させる。
- 18 -
- 19 -
(11) PC 鋼材緊張工
① 緊張作業はジャッキ装着、ポンプ操作、PC 鋼材の伸び測定など同時に行う
ため、各作業に応じた人員配置計画を適切に行い実施する。緊張中はジャッ
キ後方に人がいないことを確認し実施する。
② 緊張作業における足場まわりを点検し、安全作業を行う。
③ 荷重計のキャリブレーションは、現場搬入前に事前に定着具メーカで行い施
工現場で使用する。
④ PC 鋼材の緊張方法は、PC 鋼より線 1T21.8 ㎜は片側緊張方式で行い、緊張
ジャッキ、油圧ホースなどの装置は確実にセットして行う。
⑤ PC 鋼材のジャッキ緊張端における緊張力と PC 鋼材の伸び量は、あらかじめ
鋼材配置における緊張計算を行い、緊張ポンプのマノメータ示度と PC 鋼材
の伸び量で確認し、プレキャストブロック内に緊張力 P=294kN が導入されるよ
うに管理する。
緊張管理は当協会品質管理基準に示される緊張管理表 3−1.1 及び緊張管
理図 3-1.17 で管理する。
表 3-1.1 緊張管理表
計算
ケーブル 緊張力
番号
(N/㎜2)
σm
計算
伸び
(㎜)
⊿l
緊張年月日
実測
伸びの管理限界
下限値 上限値 緊張力
Fa(㎜)
Fb(㎜) (N/㎜2)
⊿l×0.9 ⊿l×1.1
σ
実測
伸び
(㎜)
⊿
0補正
(㎜)
⊿l 0
補正
最終
設計
判定
判定
全伸び
緊張力
セット量 セット量
−
−
F(㎜) Fa<F
(㎜)
(㎜) ⊿l <⊿ (N/㎜2)
−
−
−
⊿+⊿l 0
F<Fb ⊿l
σ
⊿− ⊿ <⊿l
計算値
平成 年 月 日
緊 張 管 理 図
現 場 名
監 督 者
担 当 者
σ
圧力計
伸 び 量 ( mm)
PC鋼 材 種 類
絶対上限値
ジャッキ内
グリップの
移 動 量 :δ a
定着具背面から
グリップまでの
鋼材伸び量:δb
mm
MP a
最終
全伸び
(㎜)
⊿+⊿l 0
実測値
最終 緊 張 力
MP a
MPa
補正全伸び量
mm
mm
セット量
mm
mm
mm
※ セ ッ ト 量 = 戻 り − δ a-δ b
70
( MPa) 緊 張 側 固 定 側 合 計
60
45
40
50
35
30
40
25
30
20
15
20
10
0 補 正
10
補正全伸び量
戻 り
⊿L
-20
20
40
60
80
図 3-1.17 緊張管理図
- 20 -
100
120
140
160
180
備 考
(12) PC 鋼材定着切欠箱の無収縮モルタル充填工
① PC 鋼材緊張作業完了後、PC 鋼より線は図 3−1.18 のようにケーブル切断余
長 30 ㎜以上を残し切断する。
② PC 鋼材定着切欠箱は図3−1.18 の斜線部を無収縮モルタルによって一度
で完全に充填し、表面仕上げは中高になるようコテならしにて行う。
③ PC 鋼材定着切欠箱への漏水を完全に防止する方法として、切欠箱表面に
防水処理(防水層塗布)を行うことにより、耐久性を向上させる。
(13) アスファルト舗装またはシールコンクリート舗装
① プレキャストブロックの両側下端根固めのアスファルト舗装またはシールコンク
リート舗装下の表層路盤、転圧基礎路盤は十分に転圧を行う。
② 舗装工が完了すれば、直ちにその区間の交通開始ができ日々解放も可能で
ある。
シールコンクリート舗装の場合、コンクリート養生期間を経た後交通開始とな
る。
(14) 視線誘導標識などの取付け
① プレキャスト防護柵据え付け後、必要に応じて防護柵の所定位置に視線誘
導標識などの標識を取り付ける。
② 視線誘導標識などを取り付ける場合、プレキャストブロック本体に欠陥が生じ
ないように留意して施工する。
(15) 検 査
出来形管理基準によりプレキャスト防護柵の、基準高さおよびブロック間段差など
を含め検査を行う。
- 21 -
3.2 路側用
1) 施工概要
このプレキャストコンクリート防護柵は「防護柵の設置基準・同解説」「車両用防護柵
標準仕様・同解説」に準拠した種別区分 SS、SA、SB、SC、に適用する単スロープ型及
び F タイプの路側用コンクリート基礎方式のプレキャストコンクリート防護柵である。
(構造および施工の概要)
プレキャストブロックを順次コンクリート基礎上にセットし、そのブロック天端部に PC 鋼
材を配置し、緊張力 P=294kN を導入、そしてプレキャストブロック下端部をアスファルト
舗装または、コンクリートシールで埋込み固定する方式である。
そこに用いる PC 鋼材は次のとおりとする。
・ PC 鋼より線 1T21.8 ㎜ SWPR19 JIS G 3536
そのブロック形状・寸法および施工標準断面図を図 3−2.1、図 3−2.2、図 3−2.3、
図 3−2.4 に示す。
A) 単スロープ型コンクリート基礎方式
- 22 -
B) F タイプコンクリート基礎方式
(プレキャストブロック舗装埋込み根入れ深さH5 の許容値について)
埋込み根入れ深さ H5 の許容値+10 ㎜、−0 ㎜とする。
- 23 -
2) 施工工程
単スロープ型、F タイプ型路側コンクリート基礎方式の施工工程を図 3−2.5 に示す。
① 測量・埋設物調査・線形計画等
② 埋設物保護工・安全設備の設置および保安要員の配置
③ 路側部舗装の切断・既設物の撤去
④ 基準線出し
⑤ 路側路盤掘削・コンクリート基礎の施工
⑥ プレキャストコンクリート防護柵の芯出し・レベル出し
⑦ 不陸調整工(不陸調整空練りモルタル工)
運 搬
プレキャストブロックの製造(JIS 工場)
⑧ プレキャストブロックの据え付け工(トラッククレーン架設)
⑨ プレキャストブロック間目地型枠工および無収縮モルタル充填工
⑩ PC 鋼材配置工 ・PC 鋼より線(1T21.8 ㎜ アンボンド処理)
アンボンド被覆切断および定着具セット
⑪ PC鋼材の緊張工 P=294kN 導入
⑫ PC鋼材定着切欠箱の無収縮モルタル充填工
⑬ ブロック裏側とコンクリート基礎突起間のモルタル施工
⑭ ブロック下端固定部の舗装またはシールコンクリート工
⑮ 視線誘導標識などの取付工
⑯ 検
査
図 3−2.5 単スロープ型、Fタイプ型路側コンクリート基礎方式の施工工程図
- 24 -
3) 施工要領
(1) 測量・埋設物調査・線形計画等
① 施工範囲を測量し、平面図・縦面図および横断図を作成する。
② 埋設物の調査を行い、平面図等に書き込む。
③ 測量および埋設物調査で得られた情報をもとに、プレキャストコンクリート防
護柵を敷設する線形計画を作成する。
(2) 埋設物保護工・安全施設の設置および保安要員の配置
① 埋設物の調査結果を踏まえ、埋設物に効果的な保護方法を施す。
② 埋設物の種類によって、管轄する役所或いは部署が異なるので、管轄する
部署の許可をとり、専門的な意見を聞き処置することが望ましい。
③ 安全施設の処置は、プレキャストコンクリート防護柵施工計画書の安全管理
および交通管理に示す計画に従って配置する。
④ 保安要員はプレキャストコンクリート防護柵施工計画書に従って配置する。
(3) 舗装の切断・既設物の撤去
① 路側プレキャストコンクリート防護柵設置範囲とした切断線を舗装上に印し、
カッターで舗装を切断する。
② カッターの能力は規模や工程に合わせて選定する。
③ ガードレール、遮光ネット、遮光ネット支柱、縁石等の既設物を撤去する。
④ 既設物の撤去に必要な機械は、規模や工程を考慮して選定する。
⑤ 撤去した既設物の搬出については、事前に打合わせ、その後の作業に支障
のないよう留意する。
(4) 基準線出し
① プレキャストコンクリート防護柵を設置するための基準になる基準線の割り出し
は、監督員および施工業者の立会いのもとで行う。
② 基準線および基準線の高さの印しは、付近に構造物があれば利用し、無い
場合は引照点またはベンチマークを新設する。
③ 掘削およびコンクリート基礎工のための丁張りを行う。
(5) 路側路盤掘削およびコンクリート基礎の施工
① 掘削は、地盤を乱さないように行う。
② 標準掘削深さは、プレキャストブロックの埋込み深さを 100 ㎜とし、これにコン
クリート基礎の深さを考慮したものとする。
③ 掘削に使用する機械は、規模や工法に応じて選定する。
④ コンクリート基礎は転圧後の路盤に配力鉄筋をかぶり保持して配置し、現場
型枠 又はスリップフォーム型枠方式にてコンクリート打設を行う。
- 25 -
⑤ コンクリート基礎のコンクリート養生を行い、ひび割れなど生じないように留意
した施工を行う。
(6) 芯出し・レベル出し
① 前項の基準線および基準高さから、プレキャスト・ブロックを据え付けるための
芯出しおよびレベル出しを行うための芯出しおよびレベル出しを行う。前項の
基準線および基準高さから、プレキャスト・ブロックを据え付ける。
② 丁張りの支柱は、6∼10m の間隔に設ける。間隔が長すぎると水糸が垂れて、
高さが不正確となるので注意する。
③ レベル(水準儀)によりプレキャスト・ブロックの四隅に当たる底部分にライナ
ープレート(プラスチック製、フレキシブルシート)を設置して高さを正確に出
す。ライナープレートは、厚さを数種類揃え、適切な組合わせで高さ調整を行
う。
④ JIS 工場でプレキャストブロック製作時におけるブロック底部の図の四隅の高
さは図 3−2.7 は特に、正確に仕上げておくと、高さの設定は容易に行える。
図 3−2.7 のとおり据え付けブロック端部が同じ高さとなるよう、ライナープレー
トの長さを決め、目地間をまたがせる様にセットすることもブロック目地間に段
差を生じさせないための有効な方法である。
- 26 -
(7) 不陸調整工
(空練りモルタル方式)
① 空練りモルタルはセメント:砂=1:3∼5 の配合とし、ブロック下面に隙間が生じ
ないよう図 3−2.8 のように平らに均す。
② プレキャストブロック底面高さ(ライナープレート天端高さ)から 20 ㎜程度モルタ
ルの上面が高くなるよう、空練りモルタルを敷き広げ平らに均す。
③ プレキャストブロック据え付け後のブロック両側下面は、側面より空練りモルタ
ルを平板などで押込み、モルタルの隙間がないようにする。
④ プレキャストブロック間目地部下端は図 3−2.9 のように目地型枠用バックアッ
プ材スポンジ系 20×30 ㎜を片側ブロック下面に貼付け、無収縮モルタルが下
端より漏れが生じないように確実に施工する。
(8) プレキャストブロックの据え付工(トラッククレーン架設工)
① 現場に運搬するプレキャストブロック仮置き場所の有無を前もって打合わせる。
場所の確保ができる場合は、その仮置き方法を決める。ない場合はトラックの
待機場所、誘導及び連絡方法を決定して進める。
② 雨天、その他急に工事を延期する場合の連絡体制を確立しておく。
③ トラッククレーンは安全な吊り作業半径能力の機種を選定し、路盤に対し確実
な支持及び保護などを行い、吊り卸しの作業を行う。
④ 吊り具はプレキャストブロック断面の 2 個所に設けた吊り孔に吊り金具及びボ
ルトをセットし、点検を実施し、安全な作業を行う。
⑤ プレキャストブロック間目地の底型枠スポンジ 20×30 ㎜はブロック据え付け前
に片側ブロックの底断面に貼付け、目地無収縮モルタル漏れがないよう留意
する。
- 27 -
⑥ プレキャストブロックは順次定位置に正確に据え付ける。その際吊り卸し作業
で、ブロックの角欠けなどがないように厳重に行う。
⑦ プレキャストブロックの据え付け後直ちに、空練りモルタルをプレキャストブロッ
クの両側下端部に板などを用いて、隙間のないように丁寧に押し込み基礎の
安定化を確実に図る。
⑧ 以後⑤∼⑦の作業を順次繰返しながら、一連のプレキャスト防護柵据え付け
作業を行う。
(9) プレキャストブロック間目地型枠工及び無収縮モルタル充填工
① プレキャストブロック間目地の最下端底版部は図 3−2.10、図 3−2.12 のとお
りバックアップ材(スポンジ系 20×30 ㎜)をブロックセット時に片側ブロック底
面に貼付け、モルタル漏れがないよう確実に施工する。
② プレキャストブロック目地 10mm の型枠は、ガムテープ及び面木などを用いモ
ルタルの側圧などにより漏れが生じないよう強固に固定する。
③ 無収縮モルタルの充填は、図 3−2.10、図 3−2.12 のとおりブロック目地天端
流入孔より練り混ぜた無収縮モルタルを漏斗などで確実に充填する。
モルタルは適切な流動性配合を確認し行う。
目地モルタル工は、プレキャストコンクリート防護柵の耐久性及び応力伝達に
重要であるため確実な充填を行う。
- 28 -
A) 単スロープ型コンクリート基礎方式
B) F タイプ型コンクリート基礎方式
- 29 -
(10) PC 鋼材配置工
① PC 鋼材、定着具、接続具など定着工法が規定する品質規格に適合している
か否かの受入れ検査を実施する。
② PC 鋼材をプレキャストブロック内シースに挿入配置する場合、PC 鋼材の先端
部およびアンボンドビニール被覆など、損傷が生じないよう挿入するため PC
鋼材先端部の保護(ビニールテープ巻、防護キャップなど)を行い実施する。
③ PC 鋼材の端部定着部処理(被覆ビニールをカットし生鋼材を出す)後、定着
具セット時は異物を完全に取り除き装着する。
④ PC 鋼材定着支圧板に直角になるよう、定着具と PC 鋼材をセットすること。
⑤ PC 鋼より線を定着ブロックの舟型切欠箱より、人力で丁寧に挿入配置する。
⑥ 図 3−2.14 のとおりアンボンド PC 鋼より線の緊張定着部は防錆を考慮し、
ビニール被覆を取り除く作業は慎重に行うとともに、PC 鋼より線による伸びを
考慮して、ビニール被覆端部が支圧板に密着するようにし、防錆処理を確実
に行う。なお、その部分にビニールテープを巻くことも効果的である。
⑦ PC 鋼より線 1T21.8 ㎜の定着具は図 3−2.15 のとおりである。
なお、支圧板はプレキャストブロックの製作時に埋込固定方式とする。
- 30 -
⑧ プレキャストコンクリート防護柵のPC鋼より線 1T21.8 ㎜の標準配置は図 3−
2.16 のとおりである。
標準ブロック 3 個(3m ブロックの場合は 5 個)の両側に中間定着ブロックを配
置する方式を標準とする。
PC 鋼材配置は、定着ブロックより順次 PC 鋼より線をたすきがけ方式にて挿入
配置、緊張を行い、一連のプレキャストコンクリート連続壁を構成させる。
- 31 -
- 32 -
(11) PC 鋼材緊張工
① 緊張作業はジャッキ装着、ポンプ操作、PC 鋼材の伸び測定など同時に行うた
め、各作業に応じた人員配置計画を適切に行い実施する。緊張中はジャッキ
後方に人がいないことを確認し実施する。
② 緊張作業における足場まわりを点検し、安全作業を行う。
③ 荷重計のキャリブレーションは、現場搬入前に事前に定着具メーカで行い施
工現場で使用する。
④ PC 鋼材の緊張方法は、PC 鋼より線 1T21.8 ㎜は片側緊張方式で行い、緊張
ジャッキ、油圧ホースなどの装置は確実にセットして行う。
⑤ PC 鋼材のジャッキ緊張端における緊張力と PC 鋼材の伸び量は、あらかじめ
鋼材配置における緊張計算を行い、緊張ポンプのマノメータ示度と PC 鋼材
の伸び量で確認し、プレキャストブロック内に緊張力 P=294kN が導入されるよ
うに管理する。
緊張管理は当協会品質管理基準に示される緊張管理表 3−2.1 及び緊張管
理図 3-2.18 で管理する。
表 3-2.1 緊張管理表
計算
ケーブル 緊張力
番号
(N/㎜2)
σm
計算
伸び
(㎜)
⊿l
緊張年月日
実測
伸びの管理限界
下限値 上限値 緊張力
Fa(㎜)
Fb(㎜) (N/㎜2)
⊿l×0.9 ⊿l×1.1
σ
実測
伸び
(㎜)
⊿
0補正
(㎜)
⊿l 0
補正
最終
設計
判定
判定
全伸び
緊張力
セット量 セット量
−
−
F(㎜) Fa<F
(㎜) ⊿l <⊿ (N/㎜2)
(㎜)
−
−
−
⊿+⊿l 0
F<Fb ⊿l
⊿− ⊿ <⊿l
σ
計算値
平成 年 月 日
緊 張 管 理 図
現 場 名
監 督 者
担 当 者
σ
圧力計
伸 び 量 ( mm)
PC鋼 材 種 類
絶対上限値
ジャッキ内
グリップの
移 動 量 :δ a
定着具背面から
グリップまでの
鋼材伸び量:δb
mm
MP a
最終
全伸び
(㎜)
⊿+⊿l 0
実測値
最終 緊 張 力
MP a
MPa
補正全伸び量
mm
mm
セット量
mm
mm
mm
※ セ ッ ト 量 = 戻 り − δ a-δ b
70
( MPa) 緊 張 側 固 定 側 合 計
60
45
40
50
35
30
40
25
30
20
15
20
10
0 補 正
10
補正全伸び量
戻 り
⊿L
-20
20
40
60
80
図 3-2.18 緊張管理図
- 33 -
100
120
140
160
180
備 考
(12) PC 鋼材定着切欠部の無収縮モルタル充填工
① PC 鋼材緊張作業完了後、PC 鋼より線は図 3−2.18 のようにケーブル切断余
長 30 ㎜以上を残し切断する。
② PC 鋼材定着切欠箱は図 3−2.18 の斜線部を無収縮モルタルによって一度
で完全に充填し、表面仕上げは中高になるようコテならしにて行う。
③ PC 鋼材定着切欠箱への漏水を完全に防止する方法として、切欠箱表面に
防水処理(防水層塗布)を行うことにより、耐久性を向上させる。
(13) アスファルト舗装またはシールコンクリート舗装
① プレキャスト防護柵根固めのためのアスファルト舗装またはシールコンクリート
舗装の路盤には、砕石などを使用し、十分に転圧する。
② コンクリート基礎の裏側突起部とプレキャストブロック間のすき間の充填はモル
タルで行う。このすき間はコンクリート基礎工とプレキャストブロックの剛体によ
る安定性と設置誤差を吸収する幅でもあるため、確実に行う。
③ 舗装の転圧が完了すれば、直ちにその区間の交通開始が可能になる。
シールコンクリート舗装の場合、コンクリート養生期間を経た後交通開始とな
る。
(14) 視線誘導標識などの取付け
① プレキャスト防護柵据え付け後、必要に応じて防護柵の所定位置に視線誘導
標識などの標識を取り付ける。
② 視線誘導標識などを取り付ける場合、プレキャストブロック本体に欠陥が生じ
ないように留意して施工する。
(15) 検 査
出来形管理基準によりプレキャスト防護柵の、基準高さおよびブロック間段差など
を含め検査を行う。
- 34 -
3.3 プレキャスト高欄
1) 施工概要
このプレキャスト高欄防護柵は「防護柵の設置基準・同解説」「車両用防護柵標準仕様・
同解説」道路協会に準拠した SS、SA、SB、SC の種別に適用する、橋梁用プレキャストPC
高欄の防護柵である。
(構造および施工概要)
プレキャストブロックを橋梁床版上に順次セットし、床版とプレキャストブロックをアンカー
ボルトで弾性ゴム材を介して結合締結し、ブロック天端部挿入孔より PC 鋼より線を配置し、
緊張力 P=294kN を導入する。
この構造方式により大きな衝撃エネルギーを各ブロックに分散させ、弾性的に衝突荷重を
吸収する構造である。
このプレキャストブロックに配置する PC 鋼材は PC 鋼より線 1T21.8 ㎜、JIS G 3536
(SWPR19)を用いる。
プレキャスト PC 高欄のブロック長は、施工性を考慮し、2.5m を標準とする。
- 35 -
2)施工工程
プレキャスト高欄 F タイプ型の施工工程を図 3−3.2 に示す。
(既設床版におけるプレキャスト高欄)
(新設床版におけるプレキャスト高欄)
1 既設防護柵の撤去
1 プレキャストブロック結合固定アンカーボルト
の床版内配置工
2 プレキャストブロック結合固定アンカーボルト孔削孔
3 プレキャストブロック製造運搬(JIS 認定工場)
4 プレキャストブロック据え付け工(クレーン架設)・ブロックの高さ調整治具のセット
・ブロック下端両サイドモルタル注入用ゴムパッキン材セット
5 床版との結合アンカーボルトの配置工
・アンカーボルト
・緩衝ゴム材
・ナット
6 ブロック鉛直目地部の型枠工および無収縮モルタル充填工
7 PC 鋼材配置工
・PC 鋼より線1T21.8 ㎜挿入
・定着具セット
8 PC鋼より線の緊張工
緊張力 P=294kN
9 床版とブロック下端接合隙間への無収縮モルタル充填工
10 アンカーボルト定着切欠箱及びPC鋼より線定着切欠箱の無収縮モルタル充填工
11 付属物の取付け(視線誘導方式など)
12 検 査
図 3−3.2 プレキャスト高欄施工フロー
- 36 -
3) 施工要領
(1) 既設防護柵の撤去工
既設高架部の(高欄、分離帯)・防護柵は、一般に橋梁床版張出先端部に設
置されている場合が多く、既設防護柵の撤去作業は床版部に過度な応力、振動
などをかけないよう留意した撤去方法を選定して行う。
特にこの張出床版部は、部材厚さが薄い部材であるため細心の注意を払い、慎
重な取り壊し作業を行う。
(1) プレキャスト防護柵の床版結合アンカーボルトの床版埋込配置工
新設橋の場合、床版コンクリート打設前に、プレキャストブロックと床版部を結合
するアンカーボルト及び支圧板を、床版コンクリート内に埋込配置する。アンカー
ボルト配置において縦、横、鉛直方向の正確な位置を確保するためには、薄鉄
板などによる埋込固定治具などで正確な位置の保持を行う。
もし、埋込アンカーボルトの大きな位置狂いが生じると、プレキャストブロックを
架設する時にセットができない事も予想されるため、ベニヤ又は薄鉄板など穴あ
き定規を用い細心の注意を払う。
(2) プレキャストブロック結合アンカーボルト孔の削孔
既設橋の場合、既設床版部にセットするプレキャストブロックの結合アンカーボ
ルト孔の穴あけは、正確な位置寸法を保持するため、削孔位置を正確に床版上
に墨出しを行う。
墨出しは、ブロック内の結合固定アンカー孔との位置の狂いが生じないよう、ブ
ロック長と同等のベニヤ板又は薄鉄板などの穴あき定規を用い、削孔位置の正
確な位置、寸法を確保する。
(3) プレキャストブロックの製作・運搬
プレキャストブロックは、品質管理製作が厳格に実施される JIS 認定工場で製
作する。製作後コンクリートの品質管理養生期間を経て、トラックに積込み現地に
搬入する。搬入に際しては、運搬時の振動、部材の角欠けなどが生じないよう仮
固定を行い実施する。
(4) プレキャストブロックの据え付け工(トラッククレーン架設)
① プレキャストブロックセット前に、図 3−3.3 のとおり床版部とプレキャストブロッ
ク間の隙間に無収縮モルタル充填するための漏れ防止型枠用バックアップゴ
ム材 30×30 ㎜を、ブロック底面端部に貼り付ける。また、ブロック側面に配置
されている埋込インサートにブロック据え付け高さ調整インサート治具(チャン
ネル材及び高さ調整ボルト)を取り付ける。
- 37 -
② バックアップ材と高さ調整治具が装着されたプレキャストブロックを順次セット
する。
③ プレキャストブロックの吊り卸しセットは、床版との結合アンカーボルト孔を確認
しながら静かにセットする。
(5) 床版との結合アンカーボルトの配置
① 床版とプレキャストブロックの結合固定を行うため、図 3−3.4 のようにアンカー
ボルト、ナット、緩衝ゴムパッキン材、支圧板をブロック側面のボルト締結切欠
箱内にセットする。
② アンカーボルトのナット締め付けは、緩衝ゴムパッキン材と支圧板が密着する
ように行う。
- 38 -
(6) プレキャストブロック間鉛直目地型枠工及び無収縮モルタル充填工
① ブロック目地 10mm の型枠はガムテープ及び面木などを用いモルタルの側圧
などにより漏れが生じないよう強固に固定する。
② 無収縮モルタルの充填は図 3−3.5 のとおりブロック目地天端流入孔より練り
混ぜた無収縮モルタルを漏斗などで確実に充填する。
モルタルは適切な流動性配合を確認し行う。
目地モルタル工は、プレキャスト防護柵の耐久性及び、応力伝達に重要であ
るため確実な充填を行う。
(7) PC 鋼材配置工
① PC 鋼材、定着具、接続具など定着工法が規定する品質規格に適合している
か否かの受入れ検査を実施する。
② PC 鋼材をプレキャストブロック内シースに挿入配置する場合、PC 鋼材の先端
部およびアンボンドビニール被覆など、損傷が生じないよう挿入する PC 鋼材
先端部の保護(ビニールテープ巻、防護キャップなど)を行い実施する。
③ PC 鋼材の端部定着部処理(被覆ビニールをカットし生鋼材を出す)後、定着
具セット時は異物を完全に取り除き装着する。
④ PC 鋼材定着支圧板に直角になるよう、定着具と PC 鋼材をセットする。
- 39 -
⑤ PC 鋼より線を定着ブロックの舟型切欠箱より、丁寧に挿入配置する。
⑥ 図 3−3.6 のとおりアンボンド PC 鋼より線の緊張定着部は防錆を考慮し、ビニ
ール被覆を取り除く作業は慎重に行うと共に、PC 鋼より線による伸びを考慮し、
ビニール被覆端部が支圧板に密着するようにし、防錆処理を確実に行う。なお、
その部分にビニールテープを巻くことも効果的である。
⑦ PC 鋼より線 1T21.8 ㎜の定着具は図 3−3.7 のとおりである。支圧板はブロック
製作時に装着する方式とする。
(8) PC 鋼材緊張工
① 緊張作業はジャッキ装着、ポンプ操作、PC 鋼材の伸び測定など同時に行うた
め、各作業に応じた人員配置計画を適切に行い実施する。緊張中はジャッキ
後方に人がいないことを確認し実施する。
② 緊張作業における足場まわりを点検し、安全作業を行う。
③ 荷重計のキャリブレーションは、現場搬入前に事前に定着具メーカで行い現
場で使用する。
④ PC 鋼材の緊張方法は、PC 鋼より線 1T21.8 ㎜は片側緊張方式で行い、緊張ジ
ャッキ、油圧ホースなどの装置は確実にセットして行う。
- 40 -
⑤ PC 鋼材のジャッキ緊張端における緊張力と PC 鋼材の伸び量は、あらかじめ
鋼材配置における緊張計算を行い、緊張ポンプのマノメータ示度と PC 鋼材の
伸び量で確認し、プレキャストブロック内に緊張力 P=294kN が導入されるように
管理する。
緊張管理は当協会品質管理基準に示される緊張管理表 3−3.1 及び緊張管
理図 3̶3.8 で管理する。
表 3-3.1 緊張管理表
計算
ケーブル 緊張力
番号
(N/㎜2)
σm
緊張年月日
実測
伸びの管理限界
下限値 上限値 緊張力
Fa(㎜)
Fb(㎜) (N/㎜2)
⊿l×0.9 ⊿l×1.1
σ
計算
伸び
(㎜)
⊿l
実測
伸び
(㎜)
⊿
0補正
(㎜)
⊿l 0
補正
最終
設計
判定
判定
全伸び
緊張力
セット量 セット量
−
−
F(㎜) Fa<F
(㎜)
(㎜) ⊿l <⊿ (N/㎜2)
−
−
−
⊿+⊿l 0
F<Fb ⊿l
⊿− ⊿ <⊿l
σ
計算値
平成 年 月 日
緊 張 管 理 図
現 場 名
最終 緊 張 力
補正 全伸 び 量
監 督 者
担 当 者
σ
圧力計
伸 び 量 ( mm)
PC鋼 材 種 類
絶対 上 限 値
ジャッキ内
グリップの
移 動 量 :δ a
定着具背面か ら
グリップまで の
鋼材伸び量:δ b
mm
MP a
セット量
mm
最終
全伸び
(㎜)
⊿+⊿l 0
備 考
実測値
MP a
MP a
mm
mm
mm
mm
※ セ ッ ト 量 = 戻 り − δ a -δ b
70
( MPa) 緊 張 側 固 定 側 合 計
60
45
40
50
35
30
40
25
30
20
15
20
10
0 補 正
10
補正全伸び量
戻 り
⊿L
-20
20
40
60
80
100
120
140
160
180
図 3-3.8 緊張管理図
(9) 床版面とプレキャストブロック下面の隙間への無収縮モルタル充填工
① プレキャストブロック製作時に、側面に配置した無収縮モルタル注入ホースφ
20 ㎜孔より、図 3−3.4 のとおり流動性の適切な無収縮モルタルを簡易なポン
プなどで完全に充填作業を行う。
- 41 -
② モルタル充填後の注入ホースφ20 ㎜はブロック側面でカットし、モルタルで確
実に孔埋め処理する。
(10) PC 鋼材定着切欠部の無収縮モルタル充填工
① PC 鋼材緊張作業完了後、PC 鋼より線は、図 3−3.9 のようにケーブル切断余
長 30 ㎜以上を残し切断する。
② PC 鋼材定着切欠箱は図 3−3.9 の斜線部を無収縮モルタルによって一度で
完全に充填し、表面仕上は中高になるようコテならしにて行う。
③ PC 鋼材定着切欠箱への漏水を完全に防止する方法として、切欠箱表面に防
水処理(防水層塗布)を行うことにより、耐久性を向上させる。
(11) 視線誘導標識などの取付け
① プレキャスト防護柵据え付け後、必要に応じて防護柵の所定位置に視線誘
導標識などの標識を取り付ける。
② 視線誘導標識などを取り付ける場合、プレキャストブロック本体に欠陥
が生じないように留意して施工する。
(12) 検 査
出来形管理基準によりプレキャスト防護柵の、基準高さおよびブロック間段差など
を含め検査を行う。
- 42 -
4. 設置曲線配置におけるブロック間目地幅について
平面曲線設置におけるプレキャストブロック間目地幅は下記の値を参考とし計画する。
プレキャスト
ブロック長
平面曲線半径
(m)
R=2000
R=1500
R=1000
R=900
L=5.0m
R= 800
R= 700
R= 600
R= 500
R= 400
R= 300
R= 200
L=3.0m
R= 100
R=
50
プレキャスト
防護柵記号
単スロープ型
部材底版幅
(㎜)
t1
(㎜)
t2
(㎜)
プレキャスト
防護柵記号
F タイプ型
部材底版幅
(㎜)
t1
(㎜)
t2
(㎜)
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
Rp-SSm-SE
Rp-SAm-SE
Rp-SBm-SE
Rp-SCm-SE
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
590
538
502
468
11
11
11
11
12
12
12
12
13
13
13
12
13
13
13
13
14
13
13
13
14
14
14
13
15
14
14
14
16
15
15
15
17
17
16
16
16
15
15
15
19
18
18
17
28
26
25
24
45
42
40
38
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
Rp-SSm-FE
Rp-SAm-FE
Rp-SBm-FE
Rp-SCm-FE
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
620
570
550
530
12
11
11
11
12
12
12
12
13
13
13
13
14
13
13
13
14
14
13
13
14
14
14
14
15
15
15
14
16
16
15
15
18
17
17
17
16
16
15
15
19
19
18
18
28
27
26
26
47
44
42
42
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
- 43 -
5. 施工計画書(例)
工事着手前に、工事目的物を完成するために必要な手順や工法等についての施工計画書
を監督員に提出しなければならない。
5.1 施工計画書の作成
施工計画書の作成は、次の手順に従って行う。
事前打合わせ
契約数量の確認
設計図の理解と照査
仕様書の確認
・ 指定仮設・指定工
法
・ 土捨場
・ 監督体制
・ 支給品・貸付機械
・ その他
契
約
条
件
の
確
認
契
約
条
件
現
場
条
件
現
地
調
査
地形
地質
水文気象
用地権利公害
輸送
電力・水
仮設建築労働力
材料
その他
あり
工事用地
土質・地層・地下水
降雨・降雪・風・洪水
用地境界・障害物
騒音・振動・作業時間
鉄道・道路
工事用電力・取水・排水
現場事務所・倉庫・加工場・
宿舎
労務の供給・労働環境
現地調達材料・価格・運搬路
不明箇所
なし
工程表(概略)作成
主な段取、使用機械施工方法の検討
施工順序の決定
あり
修正の必要
なし
工程表(基本案)作成
仮設設計
機械組合わせ・使用法・機種選定
資材搬入
各案別工費の試算
比較・検討
- 44 -
作業の区切り所要日数
労務予定
全体行程・詳細行程の確立
実行予算化
施工管理
仮設構造図
段取説明図
機械資材
現場管理
計
仮設配置図
作業整理図
の配置図
組
画
織
施工計画書編集
提
出
5.2 施工計画書の内容
施工計画書の内容として、次の事項を掲載する。
事
項
1
現場組織表
2
安全管理
3
緊急時の体制
4
5
交通管理
指定機械
6
施工方法及び
仮設日計画
7
施工管理
8
環境計画
(現場作業環境の整備)
9
建設副産物の
利用処理計画
その他
10
内
容
契約図書により必要な管理者(責任者)を定め組織表及び施工体系図を
作成する。
管理者(責任者)は夜間の連絡先を記入する
安全委員会の構成又は安全管理組織表を作成する。
安全活動の方針、安全対策、事故発生時の措置(連絡方法等)及び
安全訓練の実施について記述する。
大雨、出水、強風等の異常気象時おける作業現場の防災管理体制と
災害発生時の対策及び作業現場内において事故発生又はそのおそれ
がある場合の体制と対策等について記述するほか緊急時の連絡系統、
連絡方法も系統図で表示する。
当該工事に伴う交通対策と交通処理等について記述する。
設計図書に条件明示(公害対策建設機械)した主用機械の機種、
性能、台数等についての一覧表を作成する。
主要工種について、工事の安全を考慮して施工順序等を記述する。
ただし、一般的な施工方法は省略するが、他工事との関係調整、地下
埋設物件の対策、用排水調査、他官公庁との協議、工事公害に対する
配慮、地元への周知、苦情に対する措置方法等も必要に応じ
記述する。
また、仮踏切、仮道路、仮橋、仮土留、防護工等主要な施設は記述
する。主要な架設備は必要に応じ計算書を添付する。
行程管理
工程管理の方法を記述する。
施工管理基準及び仕様書に基づき当該工事等に必要な
出来形管理 測定項目、試験項目を作成する。
品質管理
主要なものは試験方法、管理方法、試験場所等も記述
する。維持作業は別途考慮する。
写真管理
施工管理基準に基づき撮影計画を作成する。
環境対策は地域の住民及び第三者との連絡、建設工事の公害、規制等
の実施事項を記述する。
また、現場作業環境の整備、工事現場のイメージアップ等についても
記述する。
再生資源の利用に関する法律に基づき、建設副産物にかかる利用促進
及び処理計画に関する事項を記述する。
設計図書で施工計画書に明記又は記載するよう指示されているもの及び
監督職員の指示事項を記述する。
- 45 -
備
考
施工フロー図等に
より簡潔に記載
5.3 施工計画書の作成事例
1) 工事概要
工事名称
施工場所
工期
自
年
月
日
∼
至
年
月
日
請負金額
発注者
施工業者
工事管理者
工事内容(工種、数量)
施工位置図(施工場所、事務所位置を記入した 5 万分の 1 図程度)
2) 現場組織
現場事業所
所在地
電話
〇〇県〇〇市〇〇町
(〇〇)−〇〇〇-〇〇〇〇
現場組織表
施工管理者
設計照査
〇〇〇〇
〇〇〇〇
工程管理
〇〇〇〇
TEL〇〇〇
品質管理
〇〇〇〇
施工管理
現場代理人
主任技術者又は
〇〇〇〇
管理技術者
TEL〇〇〇
〇〇〇〇
TEL〇〇〇
出来形管理
〇〇〇〇
写真管理
〇〇〇〇
測
〇〇〇〇
量
重機管理
〇〇〇〇
機械器具管理
〇〇〇〇
事務管理
〇〇〇〇
労務管理
〇〇〇〇
資材管理
〇〇〇〇
安全巡査員
〇〇〇〇
機械管理
事務管理
安全管理者
〇〇〇〇
TEL〇〇〇
- 46 -
現場組織表
会社名
□□㈱
主任技術者名□□
会社名
〇〇㈱
主任技術者名▽▽
会社名
大
工
☆☆(有)
主任技術者名☆☆
会社名
××㈱
主任技術者名××
会社名
〇〇㈱
管理技術者又は
舗
装
会社名
主任技術者名〇〇
〇〇㈱
主任技術者名〇〇
会社名 ◎◎㈱
主任技術者名◎◎
会社名
□□㈱
主任技術者名□□
構 造 物
会社名
△△㈱
主任技術者名△△
会社名 ☆☆(有)
主任技術者名☆☆
会社名
〇〇(有)
主任技術者名〇〇
- 47 -
3) 安全管理
工事現場内の安全管理については、作業員の労働災害の防止並びに疾病を予防す
ると共に、第三者に対する災害の絶無を図り工事期間中安全巡視を行う。
安全対策として下記の組織を構成し、又事故発生時における連絡表を次のように定め
る。
また、安全、訓練等の実施については、共通仕様書及び特記仕様書等に基づき行い、
別紙書式(安全、訓練の実施報告書)に整理し、提出する。
安全委員会の構成
(委員)
(副委員長)
火気取締責任者
〇〇〇〇
安全管理者
電気取扱責任者
〇〇〇〇
〇〇〇〇
車輌取扱責任者
〇〇〇〇
機械取扱責任者
〇〇〇〇
〇〇作業主任
〇〇〇〇
(委員長)
統括安全衛生責任者
〇〇〇〇
衛生管理者
〇〇作業主任
〇〇〇〇
・ ・ ・ ・ ・ etc
〇〇〇〇
〇〇〇〇
事故発生時の連絡表
〇 〇 外 科
建設省〇〇出張所
TEL 00-00-000
TEL 00-00-000
〇 〇 消 防 署
現
場
建設省〇〇工事事務所
TEL 00-00-000
TEL 00-00-000
〇 〇 警 察 署
本社〇〇課長
TEL 00-00-000
TEL 00-00-000
〇〇労働基準監督署
TEL 00-00-000
- 48 -
4) 緊急時の体制
a) 大雨、出水、強風、地震等の異常気象で災害のおそれがある場合、下記の組織構成
で体制に入り、必要に応じ現場内をパトロールして警戒する。
災害対策組織表
災害対策部長
情報連絡係長〇〇〇〇
係員〇〇〇〇 情報の収集、各所への連絡
対 策 係 長〇〇〇〇
係員〇〇〇〇 巡回、復旧、水防
〇〇〇〇
庶 務 係 長〇〇〇〇
係員〇〇〇〇 材料調達、避難誘導
また、作業現場内において事故発生、又はそのおそれがある場合、作業時間内はた
だちに体制に入り、現場代理人以下現場構成表の各担当職務に応じて行動する。
なお、事故発生時の連絡系統及び夜間又は休日における連絡方法は次図のとおり
とする。
連絡統計図
〇〇〇警察署
〇〇〇〇〇出張所
〇〇工事事務所
TEL00−000
TEL00−000
TEL00−000
〇〇〇消防署
現
場
〇〇出張所長
TEL00−000
TEL00−000
対策部長(現場代理人)
〇〇管理者
本社〇〇課長
〇〇気象台
TEL00−000
TEL00−000
TEL00−000
TEL00−000
〇〇部長
TEL00−000
〇
〇
運 転 員
- 49 -
b) 警戒宣言に伴う臨機の措置
地震の警戒宣言が発せられた場合には、下記事項を直ちに実施、工事現場内の安
全を確保し、工事中断の措置を執る。
① PGFの吊込み及び据付け作業中の場合は、作業を直ちに中止する。
② コンクリート打設中の場合は作業を中止する。
③ 盛土中の場合は、ダンプトラック等の運転を中止し、一般交通等第三者に対する安
全を確保する。
④ 機械及び機材等は安全な場所に待機する。
5) 交通整理
工事標識、保安設備を完備するとともに、特に夜間交通に対するバリケード、工事灯な
どの配置には注意する。
必要に応じ交通整理員を配置して、一般交通、歩行者に対する安全をはかる。
a) 盛土運搬に対する留意事項
① ダンプトラックには「〇〇工事専用車」とフロントガラスに標示し、責任運行を行う。
② 通学時間帯の運行自主規制を徹底する。
③ 交通規制、速度制限、積載量を遵守する。
④ 指定路線以外の通行は禁止するとともに、通学道路及び現場内は徐行運転する。
⑤ 運行状況及び標識、保安設備等についてパトロールによる自主監視を強化する。
b) 運搬経路図及び交通安全施設
運搬経路図
- 50 -
6) 指定機械
指定機械計画表
機械名
製作会社
形 式
規 格
2
バックホウ
〇〇製作所
PC00-0
m
0.35
PS
80
指定月日
適 用
86-5
旧施設撤去。床堀り
(t)
12.0
7) 施工方法及び仮設備計画
(1) 一般事項
① 作業時間及び休日又は夜間作業
イ) 作業時間
集合体操
( )時∼( )時( )分
業務打合わせ
( )時( )分∼( )時( )分
作業開始
( )時( )分
昼休み
( )時∼( )時
作業終了
( )時
休憩
午前、午後に各( )分間
ロ) 休日
土曜日、日曜日、祝祭日
夏期休業
8月〇日∼8月〇日
冬期休業 12 月〇日∼1月〇日
ただし、作業の区切りやその他によって就業時間を変更する場合は、監督
職員に報告して実施する。
行程の関係又はそのほかの理由により、休日あるいは夜間において作業を
実施する場合は休日(夜間)作業届を提出するとともに、安全対策、監督職員
の立会い等について別途打合わせを行う。
(2) PGF施工工程
PGF施工工程図
- 51 -
(3) 仮設備計画
① 工事用搬入路
工事用資材搬入のため、工事現場の起終点及び中間点に工事用搬入路を設置
する。
仮設搬入路には、交通整理員を配置し、交通車輌に支障をきたすことのないよう
配慮するとともに、工事完了後は撤去し原形に復旧する。
② 水替設備
PGF の基礎施工時において水替が必要な場合には、動力線を仮設し、水中ポン
プを据付け排水にあてる。
③ 運搬道路の維持補修
運搬道路の維持管理は十分行うこととし、特に路面の凹凸が著しい場合は切込み
砕石などにより補修を行う。また砂利道で砂ほこりの多い場合はただちに散水などの
処理を実施する。
8) 施工管理
(1) 工程管理
工程管理については、バーチャート方式により作成した実施工工程表で総合的に管
理する。
また、必要に応じて工事の推捗状況の確認を受けるとともに、実施行程については
日々管理をする。
(2) 出来形管理
施工管理基準により、次の項目について実施する。
出来形管理表
工
測 定 項 目
種
厚さ
砕石基礎工
PGF据付工
基準高
延長
測 定 基 準
ズレ
○
施工延長40mにつき1箇所
○
○
施工延長40mにつき1箇所
○
- 52 -
各PGF部材毎
(3) 品質管理
種
別
管理基準
PC 緊張工
管理方法
圧力ゲージ
頻
度
緊張毎
294
伸び量
(4) 写真管理
工事管理は、写真管理基準により実施する。
なお、撮影並びに編集にさいしては、目的、表現が明確になるよう創意を努める。
主たる撮影箇所一覧表
区 分
着手前及び
完成写真
準備後片付
施工状況写真
安全管理写真
工 種
着手前
完 成
工事測量
工事施工中
安全管理
材料検査写真
材料検査
品質管理写真
出来形管理写
真
PC緊張
基礎工
躯体工
種
別
丁
張
プレストレス導入
床堀工
基礎工
据付工
撮影項目
全景又は代表部分写真
全景又は代表部分写真
撮影時間
着手前
完成後
施工中の写真(工種、種別毎)
各種標識類の設置状況
各種保安施設の設置状況
保安要員等の交通整理状況
形状寸法
検査実施状況
プレストレス導入状況
出来形(支持地盤)
幅、厚さ
高さ、延長
施工中
設置後
設置後
作業中
検査時
検査時
プレストレス導入時
掘削後
施工後
施工後
撮影頻度
着手前1回
施工完了後1回
1回
工種、種別毎に1回
各種類毎に1回
各種類毎に1回
各1回
各品目毎に1回
各品目毎に1回
緊張毎
40m毎に1回
40m毎に1回
40m毎に1回
9) 環境計画(現場作業環境の整備)
本工事に伴って発生する振動、騒音については、特定建設作業実施届出書を提出し
公害規制法条例等に触れる場合はもちろんのこと、単に工事による迷惑を及ぼす程度の
場合であっても、できるだけ工事に伴う騒音、振動などが生じないよう、また、重機等のエ
ンジンを必要以上に吹かさないよう、工法や機械を選定し作業時間の短縮、変更を考慮し
影響の軽減に努力する。
なお、工事中地元住民等により苦情又は、意見があった場合は、丁寧に対応しただち
に監督職員に報告する。
10) 建設副産物利用処理計画
建設副産物の利用処理計画についての実施が定められている場合には、それぞれの
様式にしたがって再生資源利用計画書及び再生資源利用促進計画書並びに搬入・搬出
調書等について利用促進及び処理計画について記述する。
11) その他
共通仕様書、特記仕様書、追加特記仕様書等で施工計画書に明記又は、記載する
よう指示されているものは必ず記述する。その他、特に必要とする場合は、稼働日
数表、労務計画表、支保工計画書等も付ける。
- 53 -