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1930 年の作品。同年のブロードーウェイ・ミュージカル 『Girl Crazy』 に使われた曲。ヴァースから唄っているのはCarol Slone
「But not for me」(CBS Sony),Bev. Kelly「Sings」(Audio phidelity),Jerry Adams「play for keeps」(Col.)と結構多い。さらにRosemary
Clooney「Sings the Lyrics of Ira」(Concord)も。キャロル・スローンのは日本企画で推薦。カーメン・マックレーが73年東京・ダグで
の自身のピアノ弾き語りライブ(Victor)もバースからじっくり唄っている。これもお勧め。
この曲コーラス・グループのフォー・フレッシュメンの十八番。スタン・ケントン楽団のブラス・アンサンブルからヒントを得
て生み出した「オープン・ハーモニー」、それ以前のミルス・ブラザースの「クローズド・ハーモニー」が主流だったものを大
きく変革。ある意味ではコーラスの革命児だったかも知れない。それはそれとして、女性ホーカルとしてはコロラドのパーバ
ラ・パリスが印象的だ。すぐには入手が困難かも知れないが、アップテンポでピアノトリオをバックにサラリと唄っている。わ
りと最近の作品(CD)。
Nat King Cole1945年のGreatest Hit。歴史は古く 1932年芝居「The great Magoo」が初演、翌33年ワーナーのレビュー映画「Take a
Chance」、1945年ワーナー映画「Too young to know」、73年「Paper Moon」でリバイバル。コール流にミディアムからミディアム・スローが多
い。パリスは声の質はコールに良く似ているが、コールのような安定感が全体的に無く、ふらつく所が逆に"粋"であり彼の真骨頂
だ。
アート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズの一員として来日経験もあるテナー奏者ベニー・ゴルソンの曲。もともと器楽
曲で後に評論家のレナード・フェザーが詩をつけたもののようだ。ゴルソンは他に「アイ・リメンバー・クリォード」の作曲者としても知ら
れる。今回はドイツで現在も活躍するジャズ歌手ジェニー・エヴァンスを紹介したい。1987年のミュンヘン録音で初作品であり
代表作と思う。日本では馴染みがないが、かなりベテランで力量のある歌手である。ピアノのフリッツ・バウアーのタイトなコ
ンボに支えられ、フレーズにアニタ・オデイ的な影響が感じられ、それを自分なりに消化している。録音も非常によく、歌と演
奏が混然一体となりジャズのインスト作品としても立派に聴ける一枚。
1945年映画「ステート・フェア」で歌われたものでアカデミー主題歌賞を受賞した。この曲古今東西多く人に歌われ演奏されて
いるので、逆に選択が難しいが好みとしてベツレヘムのこの作品を取り上げた。この落ち着いた難曲を見事に歌いこなしていま
す。最後に質問、なぜハマースタインがこの詩に「But I feel so gay in a melancholy way」の部分を入れたか教えてね・・。
Oscar Hammerstein II
Album
Music &
2008/5/17
Frank Foster
トニー・ベネットを取り上げるのでは芸がなさすぎなので、僕の大好きなレーべルであるベツレヘムの歌姫の一人、ジェリー・
ウィンタースがバースからジックリ唄っている。最初は何の曲かなと思わせるほど。スローなテンポなので曲の後半になって、
ああこの曲かとわかるほと゜。彼女はケントン楽団出身で、声は低く粘り気がある。SSJからもう一枚の彼女の作品フラタニ
ティー・シーベルの「ウインタース・ヒアー」を出すとか出さないとか話があり一時貸してあげたが、流れたようだ。こういう
モダンですばらしいて歌手がリリースされないとは、この国もまだまだだと思う。
その昔、もう十五年以上前、横浜のジャズ喫茶「ダウン・ビート」によく通っていた。その頃、店でかかってのがこのエラ・
フィッツジェラルドがベイシーと共演した '72ザ・サンタモニカ・シビックでのライブ。エラの後ベイシーの強烈なサウンドが
今でも印象に残っている。
Ella Fitzgerald
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この作詞作曲コンビが1930年にレビュー「インターナショナル・レビュー」のために書き「Exactry like you」とともにヒット。
しかしレビュー自体は不調であった。この作詞作曲コンビでは1927年にレビュー用に書かれた「I can't give you anything but
love」がある。インストではガレスピー・ステッィト・ロリンズの「サニー・サイド・アップ」(バーブ)が有名ですが・・・。調
べたらこの曲を扱ったボーカルリストは沢山ありすぎるようです。好みでメル・トーメの代表作「スウィングズ・シューバート・アレイ」か
ら。
シナトラが歌っているようですが、コーラス好きな僕としてはこれを上げさせてください。副題にThe Great Glenn Miller
Instrumentalsとあるようにこの楽団に因んだ曲を採り上げています。UA盤はもう一枚Tommy Dorsey集も出していますが、こちら
も好きです。このアルバムの最後を飾るにふさわしいまさに感涙ものです。60年代に録音されたものでドン・コスタのオーケストら
が強烈です。わりと最近に入手したアルバムですが、バック・カバーで黒いタキジードのメンバーに囲まれた唯一人の女性、
ポーラ・ケリーのライト・グリーンのドレスが素敵・・。
個人的に大好きな曲である。ジョージ・ベンソンもあるが、カレン・カーペンターの無類の歌唱力と兄リチャードの絶妙なアレ
ンジ(コーラスとフルートの間奏)が見事に溶け合い発酵する様はただただ聴き惚れるばかりである。詩の内容も意味深で、ラッ
セルの仮面に託した人間に関する思惟の深さを感じさせるもののようです。皆さんはどう思われます。?街でかかってたりする
とふと立ち止まり聞き込んでしまう。とにかくクールで洒落ている。アメリカ・ホピュラー音楽の底力を痛感させる曲。
今回の最難関ですね。この曲唄う歌手多くいれど、バースからジックリというのは本当に少ないです。そんな中でバーバラ・
リーがバースから唄っています。コール・ポーターが43年のミュージカル「Something to shout about」に書いた曲で、Janet Brair
が唄ったのが最初。
Oscar Hammerstein II
Album
Music by
13
Sigmund Romberg
2008/5/17
Oscer Levant
Edward Heyman
調べによると、30年代芸人であつたオスカー・レパントが作曲、映画・ミュージカルとは直接関係なく単独に作られたもの。ベ
ツレヘムのこのアルバムは彼女の代表作。あいかわらずクールな唄法であるが、これはクロード・ソーンヒル時代に培われたも
のだろうか。最近ではもう若手でないかも知れないがホリー・コール作品「ベットで煙草を吸わないで」(CD)でも歌っている。
わかりにくいタイトルだが "ちょっとのことで有頂天になった自分がバカだった。僕の若さをせめて"。
Cris Conner / This is Cris.
1935年映画「トップハット」の挿入歌としてアーヴィング・バーリンが作詞作曲、主演のフレッド・アステアが歌って大ヒット
した。数多くの歌手がこぞって取り上げている。アステアの他では、エラ&ルイ(Verve)、クロスビー/シングス・ワイルスト・ブ
Music & Irving Berlin
レグマン・スイングス、サミー・デイビス&カーメン・マクレイ/ボーイ・ミーツ・ガール、メル・トーメ/シングス・フレッ
ド・アステア、ローズマリー・クルーニー/アービングバーリン作品集・・・・・・etc. 。別の話しだが、東京エム・エックス・テ
Words by
レビの談志と野末陳平との土日の朝に放映されるトーク番組をよく見るが、落語家・立川談志のこの不世出の天才芸人アステア
Album Mel Torme/ Sings Fred Astair(Bethlehem)への惚れ込みぶりは半端でない。毒舌家で滅多に人を褒めない人だから逆によけいそれを感じる。
Song
Cheek To Cheek
今月のRecommend! は 「ボーカルを楽しむ会」の 上原昇さん にお願いしました。
※ 今回は伊原直之氏にも協力頂き、感謝いたします。(JAZZ批評誌「女性シンガー大百科」などを執筆)
ボーカルを楽しむ会:毎月最終日曜日、高田馬場・イントロにて13:00∼15:00、テーマを決めていろいろな音源を聴かせてくれる会です。5月は「Jimmy Van Heusen特集」
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