♧基材とは♧ アロマテラピーの精油は濃縮されているものなので、原液のままでは用いることが できません。精油を薄める際に使用する材料を「基材」と言います。 精油と基材を用いたアロマテラピーの具体例を紹介します。 ♧虫の嫌いな香り♧ 精油の中でレモングラスやゼラニウムは虫よけに良いと言われていますが、何故でしょうか? 精油は植物などの芳香物質を抽出したものですが、植物が芳香物質を作り出すのも理由があると 考えられています。 例えば誘引効果と言って、芳香物質によって昆虫や鳥を引き寄せて受粉をしたり種子を遠くへ運 んでもらったりします。逆に、虫が嫌いな香りを植物が自ら発することによって虫や鳥に摂食さ れることを防いでいます。これを忌避効果と言います。 精油に含まれる成分のうちシトラール、シトロネラール、メントールなどは虫が忌避すると言わ れている匂いの成分です。その為、これらを含むレモングラス、ゼラニウム、ペパーミントなど は虫よけに良いと言われています。 虫が気になる夏に、アロマの心地よい香りを使って虫対策をしてみましょう♪ 精油は水にはほとんど溶けませんがアルコールには良く溶けます。精油をあらかじめアルコール に溶かしてから水と混ぜると比較的よくまじりあいます。アロマテラピーでは薬局などで手に入 る「無水エタノール」やアルコール度数の高い「ウォッカ」も用いられます。 ❤材料❤ 無水エタノール 10mL 精油(レモングラスなど) 合計20滴以下 (お子さんにも使う時は10滴以下) 精製水 ❤作り方❤ 精油をエタノールに溶かして精製水で計100mLに薄めれば出来上がり☆ ❤虫の嫌いな香り❤ レモングラス 虫が嫌うと言われているシトラールを含んでいます。 ゼラニウム 虫が嫌うと言われているシトロネラールを含んでいます。 ペパーミント 蚊だけでなく蟻も嫌がります。ハーブを育てるのもGOOD♡ ラベンダー 虫対策だけでなく万能選手! レモン シトラールを含み、気分転換にも♪ ❤注意❤ ・スプレー前によく振ってからご使用ください。 ・保存剤などが入っていないので、1ヶ月以内にご使用ください。 ・皮膚の弱い方・敏感な方は少量をお湯に溶かして、腕の内側に塗ってパッチテストをしてから 使用してください。 ・光毒性のあるグレープフルーツ・レモン・ベルガモット(ベルガプテンフリーでないもの)等を 使って作った場合は、肌に使用後少なくとも 12 時間は直射日光を避けてください。 (H23.12の“アロマテラピー注意事項”参照) ・3歳未満のお子さんに使用する際には肌には直接スプレーせず、洋服やベビーカーなどにスプ レーしてください。カーテンや網戸にスプレーするのもおすすめ♪ 学名:Cymbopogon citratus または Cymbopogon flexuosus 科名:イネ科 抽出部位:葉 抽出方法:水蒸気蒸留法 香り:フレッシュで力強いレモンに似た香り ★注意:刺激が強いため使用量に注意、妊婦は使用しないこと レモンに似た香りを持ち、元気を出したい時、食欲がない時におすすめです。また、虫が嫌うと 言われている成分を含んでいるため虫よけにも用いられます。インドでは古くから熱を下げたり 感染症を治したりする薬草として信じられていました。 ※「あの精油は〇〇にオススメ、この精油は△△にオススメ」などありますが、自分の好きな香 りが一番いいと言われています。自分の求める香りを見つけることから始めてみましょう♪ アロマテラピーアドバイザー 薬剤師 佐倉真由美
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