不等流水路 水面追跡計算システム

不等流水路
水面追跡計算システム
水面追跡計算システム
Ver2.4
OPERATION MANUAL
(オペレーション マニュアル)
操作概要書
1
はじめに
本マニュアルでは、
「不等流水路水面追跡計算システム
不等流水路水面追跡計算システム」
システム」について、初期設定からデータ入力方法につ
いて解説しております。
お使いになる前
いになる前に
本マニュアルは、プログラムのインストールが完了し、
「キーディスク」パスワードを登録、または「ネ
ット認証」コードを登録され、プログラムが正常に起動することをご確認された後にご利用下さい。
尚、プログラムのインストールにつきましては、パッケージ商品内に同封されております「プログラム
インストールマニュアル(全商品共通)」を、また「ネット認証システム」対応版を導入されましたお客
様は「ネット認証システムセットアップマニュアル」を先にご一読下さい。
(「ネット認証システム」とは、弊社商品をLAN環境下においてサーバ/クライアントパソコンで運用
が可能なシステムです。ご利用の場合は、別途費用が発生します。)
INDEX
第1章
1.
2.
3.
「動作環境とメインメニュー画面」 ..................
推奨動作環境......................................
適用基準と機能概要................................
メインメニュー画面................................
3
3
3
4
第2章
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
「データ入力」 .................................... 6
ワークフロー選択ボタン............................ 6
基本データ入力.................................... 7
始点/測点データ入力............................... 7
始点、測点データの修正............................ 9
測点データの編集(削除/挿入).................... 10
余裕高・壁高の確認............................... 12
不等流水路水面追跡計算の解説..................... 13
第3章
1.
2.
3.
4.
「印刷」 .........................................
印刷実行.........................................
ページの設定.....................................
印刷設定.........................................
他形式での出力...................................
15
15
16
17
17
第4章
1.
2.
3.
4.
「データ連動」(洪水吐システムとのデータ連動) ....
データ連動機能...................................
連動データファイルの管理.........................
洪水吐システムからの起動.........................
不等流水路水面追跡計算システムの起動.............
18
18
18
19
19
第5章 「計算概要」 ..................................... 21
1. 計算概要......................................... 21
2
第1章「動作環境と
動作環境とメインメニュー画面
メインメニュー画面」
画面」
本章では、本プログラムをご利用になる上での推奨動作環境と、プログラム起動後のメインメニュー画
面についてその概要を解説致します。
1.推奨動作環境
本プログラムは、以下のシステム環境下でのご利用をお勧め致します。
1.本体
:Pentium/Celeron233MHz 以上を搭載したパーソナルコンピュータ
2.HDD容量:プログラム容量 50MB以上(データ容量により増加します)
3.メモリ
:64MB 以上
4.OS
:Windows98/Me/2000/NT4.0/XP
5.ドライブ :CD-ROM ドライブおよび FD ドライブ各々1機必須
6.画面解像度:1024×768 を推奨
7.マウス
:インテリジェントマウス(スクロールボタン付)を推奨
2.適用基準と
適用基準と機能概要
本プログラムでは、水路工(開水路)の不等流水面追跡計算をベルヌーイの定理により行います。
1)適用基準
開水路における摩擦損失水頭を考慮したベルヌーイの定理による水面追跡計算。
2)計算の概要
1.計算は、水路工の上流端を支配断面(始点)として、下流に向かって水面追跡計算を行う方法と、
下流から上流に向かって行う方法を選択できます。
2.測点データ入力時は、水路断面形状の登録やその他の損失係数も考慮できます。
3.常流・射流の判断を行い、基準書「水路工」に準じた側壁余裕高さの計算を行い高さの手入力によ
る補正も可能です。
4.計算結果は、プレビュー画面にて内容確認後、印刷が可能です。
5.計算結果の一覧表は、CSV フォーマットや Excel フォーマットへ直接出力を行いますので Excel 等
で編集が可能です。
3)「洪水吐水理計算システム」との連動機能
弊社「洪水吐水理計算システム」を導入されておれば、本システムとのデータ連動が可能です。
連動時は、放水路部の始点データが読み込まれ、測点データ作成後、
「水理データ」および「余裕高
さ/壁高」の計算値が、洪水吐水理計算システムへ転送されます。
(本機能は、両システムを保有している場合のみ有効です)
3
3.メインメニュー画面
メインメニュー画面
1)プログラム起動後のメインメニュー画面は、以下の如くです。
2)メインメニュー画面の概要
メインメニューの操作上の画面構成は、以下の如くです。
(1)Area①(ワークフロー選択ボタン)
本プログラムを操作する上で、その作業ステップ(ファイルの読み込み、印刷、保存、終了)をワ
ークフロー操作ボタンとして表示している部分です。(計算結果は Area③へ自動表示)
設計書ファイルの新規作成「新規」または、読込み「開く」を行い、データ入力を行うと、即時計
算表示され、同時に「グラフ」(不等流水面追跡グラフ)や「印刷」(計算書)のボタン操作が可能と
なります。その後、データファイルの保存「上書保存」
「別名保存」を行い、必要に応じて計算結果を
「他形式出力」(CSV、Excel フォーム)を行い、プログラムの終了までの一連をボタン表示していま
す。
4
(2)Area②(データ入力エリア)
設計データ入力エリアです。
構成としては、基本データ入力と測点データ入力の領域に分けられます。
(3)Area③(測点計算リスト)
本プログラムでは、データ入力を進めて行き測点データを入力した時点で、このエリアに計算結果
が即時表示されます。各測点の水面計算結果を表示画面一覧表で確認が可能です。
<補足解説>
1)ワークシートの管理
本プログラムでは、計算用ワークシートを複数枚作成、表示が可能です。
ワークシートの作成はメニューバーの「ファイル(F)/新規作成(N)」で作成するか、エリア①
の「新規(N)
」ボタンで作成されますが、表示しているファイルが複数となり、煩雑になった場合「重
ねて表示」ボタンをクリックすれば、ワークシートを整列表示し選択しやすくなりますので、画面上
のワークシートの整理にご利用下さい。
5
第2章「データ入力
データ入力」
入力」
本章では、本プログラムをご利用になる上でのデータ入力方法について解説いたします。
1.ワークフロー選択
ワークフロー選択ボタン
選択ボタン
本プログラムを操作する上で、その作業ステップ(ファイルの読込み、印刷、保存から終了まで)をワ
ークフロー操作ボタンとして表示している部分です。
1)「新規(N)」
ワークシートを新規に作成するボタンです。ワークシートは複数枚の
作成、表示が可能です。
2)「開く(O)」
既に登録しているデータファイルを読み込む場合にクリックします。
読み込んだ時点で、データ入力が完了していれば同時に計算結果も表示
されます。
3)「グラフ(G)」
(右図)
測点データまでの入力が完了
すると、即時計算されますので、
「グラフ(G)」ボタンが使用可
能となり、不等流水面追跡グラフ
を表示できます。
4)「印刷」
計算結果のプレビュー画面表
示および印刷を行う場合にクリックします。
5)「別名保存」「上書保存」
作成したデータファイルの保存方法を選択します。
6)「他形式出力」
計算結果は、CSV 形式または Excel 形式への
出力が可能です。
Excel 形式出力では、自動的に Excel を起動し
て計算結果を表示します。
7)「閉じる(C)
」
開いているワークシートを閉じます。
複数開いている場合は、アクティブとなっているワークシートのみが閉じられます。
8)「終了(X)」
本プログラムを終了します。
6
2.基本データ
基本データ入力
データ入力
基本データの入力を行う画面です。
本項目で、上流から下流へ向かってを選択した場合(左側ボタン)は、上流側の支配断面位置のデータ
を入力しその逆の場合(右側ボタン)は、下流側の支配断面位置のデータを入力する事になります。
1)地区名(最大全角 16 文字まで)の入力
出力帳票へ印刷される地区名を入力します。
2)流量データの入力
・流量データQ(m3/s)を入力します。
・「洪水吐水理計算システム」と連動している場合は自動読み込みされます。
3)測点頭文字(最大半角 7 桁ですが頭文字+測点名で最大 10 文字です)
・帳票上に表示させる測点名称の頭文字を入力します。デフォルトは「No.」なっています。
4)水面追跡方向の指定
水面追跡計算を行う方向を指定します。
上流から下流へ向かう場合は左側のボタンを、下流から上流に向かって計算を行う場合は、右側のボ
タンをクリックします。
・「洪水吐水理計算システム」と連動している場合は、上流から下流へ向かう場合が指定されます。
3.始点/
始点/測点データ
測点データ入力
データ入力
測点データの始点・測点情報を入力する画面です。
1)始点データを登録してから、追加点データを入力
始点データを登録するときは、「始点データA」のラジオボ
タンをクリックし「●」を確認して、以下の入力方法に従いデ
ータ入力を行って下さい。
始点データの入力が終了しましたら「登録/編集登録」ボタン
をクリックして始点データを登録します。
以後は、「追加点データB」を選択して、測点データを順次測
点数だけ順次登録して行きます。
「洪水吐水理計算システム」と連動している場合は、始点デー
タに情報が読み込まれます。
2)測点名(最大半角 7 桁)の設定
始点測点名を入力します。
(但し、頭文字+測点名=最大 10 文字)
「測点頭文字」の後に表示される
文字となります。
3)測点間の区間距離を入力します。
入力は直線距離を入力します。傾斜距離はプログラムが自動計算表示します。始点データ入力時は
入力不可。水路底高、底幅、水深の入力
4)水路断面の底高、底幅を「m」で入力します。水深は、始点データ登録時のみ入力して下さい。
「追加点データB」作成時点で、各測点の水深は自動計算され、計算表示されます。
7
5)水路形状の入力
水路形状は、「任意形状」として個別に水路形状データを
入力する方法と、標準形状を登録して次回の形状選択で読み
込む方法とがあります。
5)-1任意形状の選択(デフォルト表示)
任意形状を選択した場合は、その都度以下の形状データ
を入力します。
1.粗度係数/コロビの入力
水路の底面、左側面、右側面の粗度係数をそれぞれ入力
します。また、水路側壁のコロビ(1:m)を同様に入力。
直壁の場合は「0.00」を入力します。
5)-2形状の登録・編集の選択
1.同じ水路形状を繰り返し使用する場合は
「形状の登録・編集」ボタンをクリックし
て、形状リストに水路形状を登録しておけ
ば、追加測点データ登録時に「▼」ボタン
をクリック、形状名称を選択するだけで、
粗度係数やコロビ値が読み込まれる事に
なります。
形状登録画面では、形状データの新規登録、
編集を行ったら必ず「登録・編集登録」ボ
タンをクリックして下さい。
2.絶対参照とは、ある測点において形状登録ボタンから形状を選択した時点で「□絶対参照」にレ点
を付けていれば、その後「形状リスト」上でその形状のデータ編集(変更)を行った場合でも常
に適用されるという機能です。
絶対参照にレ点を付けずに登録した場合はその時点で
の形状値が適用され、登録リストの変更を行っても値
が反映されない事になります。
3.粗度係数一覧表をヘルプボタン
に登録しており
ますのでご利用下さい。
8
6)その他の損失係数の選択
水路形状に対して、損失係数の指定が可能です。
水路曲形状(fb)として
・ 直線(デフォルト値)
・ 屈曲
・ 湾曲
水路幅の形状変化(fs)に対して
・ 変化無し(デフォルト)
・ 漸縮
・ 漸拡
・ 急縮
・ 急拡 の以上です。
考慮する場合は、各項目のラジオボタンをクリックして損失係数値を入力します。
7)データ登録に関するご注意
始点データおよび測点データの入力が終了しましたら、必ず「登録/編集登録」ボタンをクリックし
てデータの登録を行い「測点計算リスト」にデータが登録されているのを確認して下さい。
データの編集作業を行った場合も同様ですのでご注意下さい。
尚、測点データの登録は無制限です。
4.始点、
始点、測点データ
測点データの
データの修正
登録した始点データおよび測点データを編集する場合は、測点計算リスト上で編集したい測点の行をク
リックするとその行が反転表示され、その入力データが「測点データ」の欄に表示されますので、ここで
数値等を変更し「登録/編集登録」ボタンをクリックすることで編集が可能となります。
本プログラムでは、始点/測点データの追加および編集されるたびに、測点計算リストが更新され計算
結果を再表示します。
9
5.測点データ
測点データの
データの編集(
編集(削除/
削除/挿入)
挿入)
入力データを登録すると、その度に「測点計算リスト」上には、その測点データの計算値が表示されま
す。
登録したデータの編集は、以下の要領で行います、
1)「削除」
登録したデータを「削除」する場合は、リスト上で削除したい行をクリックし、
「削除」ボタンで削
除が可能です。
2)「挿入」
一度登録した測点データ間に、新規データ挿入を行う場合は、追加挿入したい行の真下の測点を選
択し、
「挿入」ボタンをクリックすると、測点データ入力項目が「ブランク表示」されますので、追加
データの入力を行い。最後に「登録/編集登録」ボタンで、追加データが挿入されます。
挿入
<「挿入時に次点の区間距離を調整する」について>
測点A(1.0m)と測点B(5.0m)の区間がある場合、その間に区間距離 2mの測点Cを追加挿入
すると、測点A(1.0m)
、測点C(2.0m)
、測点B(3.0m)として調整され、その間の追加距離には
変化が生じない事になります。
つまり、挿入データが、その測点間で自動計算が可能な距離であれば、
「挿入時に次点の区間距離を
調整する」
(デフォルト)機能で、次点の区間距離が自動調整されますが(追加距離は変化無し)不整
合な距離入力等を行った場合は、メッセージが表示されますので、指示に従い手入力による調整を行
って下さい。
10
<挿入/区間距離の調整の補足説明>
測点データの追加挿入で、2区間の区間距離に納まらない区間距離を指定した場合は、区間距離調
整は行わず、単に追加距離として処理されます。
(追加距離は増える事になります。)
<再計算>
測点データの追加、修正等により、水理計算上不整合(有り得ない計算値)が発生する場合、確認
メッセージが表示されますが、それでも計算を実行したい場合は、
「再計算」ボタンをクリックして実
行する事ができます。
3)「測点計算リスト」の優先水深について
断面の急激な変化や初期水深の仮定
値(入力値)が好ましくない場合に、
2点目以降の水深が意図しない数値に
なるケースがあります。
従来は、水路勾配から射流か常流か
を判断し、自動で水深を検討していま
したが、実際の計算ではどちらの水深
を採用すべきかシステムでは判断でき
ない場合も発生しておりますので、ユ
ーザ指定(判断)できるようにしてお
ります。
操作方法は、右図の如く「優先水深」
の項目にマウスを置き、右クリックすると、ポップアップメニューは表示されますので、ここで、
「高
水深優先」か「低水深優先」を選択可能としています(次頁解説)。通常は、上記考えで自動がデフォ
ルトとなっています。
尚、本表示項目「優先水深」は、計算書には印刷されません。
4)「許容誤差」のメッセージについて
追加測点データを入力した時点で、左メッ
セージ「許容誤差オーバー」が標示される場
合がありますが、これは測点間のエネルギー
誤差(ER)で、基準書「水路工」によります
と誤差範囲はなるべく「±0.01」以下に押さ
えるとの考えがあることから、確認のために表示しています。
無視される場合は、そのまま「OK」ボタンをクリックして下さい。
(計算、その他には影響しません)
11
6.余裕高・
余裕高・壁高の
壁高の確認
本システムでは、土地改良事業設計基準「水路工」に準拠し「常流・射流」を判断した水路側壁の余裕
高さの計算を行います。
余裕高さの計算結果を確認したい場合は、測
点データ入力完了後、
「余裕高・壁高」のボタ
ンをクリックすると、計算結果一覧ダイアロ
グボックスが表示されます。
計算結果一覧では、測点名毎
に常流か射流かを判断し、その
流域が常流の場合は、常流域へ
計算結果を、射流の場合は射流
域へその余裕高さを計算表示し
ます。
余裕高を求める計算式は、メニューバー/
オプション/余裕高算出式の選択で設定する
ことが可能です。
この設定を次回新規作成時に適用する場合
は、
「標準登録」ボタンをクリックしてくださ
い。
常流域の場合の余裕高さ計算式は
Fb=α×d+β×hv+hw
ここで、α:擁壁型水路(フルーム、擁壁水路、箱形暗渠、既製品水路等)=0.07(初期値)
:無ライニング水路並びにライニング水路=0.05
d:水深
β:速度水頭の静水頭への変換係数(0.5~1.0 初期値 1.0)
hv:速度水頭
hw:水面動揺に対する余裕(0.1~0.15)
水面動揺hw は基準書「水路工」(p160)に 0.1~0.15 と範囲規定されていますので両方の計算値を表
示しています。
射流域の場合の余裕高さ計算式は、下記2式より選択してください。
Fb=C×V×d0.5
Fb=0.6+0.037×V×d
:小規模の急流水路
1/3
:通常の急流水路
ここで、C:係数(長方形水路=0.1、台形水路=0.13)
V:流速
d:水深
尚、設計壁高は各測点の余裕高及び壁高を参考に決定し入力して下さい。
12
不等流水路水面追跡計算の解説
図-1
不等流水面追跡計算は、上流断面における「水路敷高」
「水深」
「速度水頭」を加算して求めたエネルギ
ー水頭と、下流断面における「水路敷高」
「水深」
「速度水頭」「損失水頭」を加算したものがイコールに
なるように「下流断面の水深」を変化させ繰り返し計算を行い、解を求めます。(下流から上流に向かっ
て行う計算は、上流断面の水深を変化させます。
)
このとき、速度水頭は流速の二乗に比例し、流速は水深に対して反比例をとります。
したがって、水深が低くなるとその分速度水頭が増し、逆に水深が高くなると速度水頭が減る事になり
ます。よって、上流断面のエネルギー水頭とイコールとなる下流断面の条件には、「水深が低く、速度水
頭が高い場合」
(優先水深の「低水深優先」の考え)と「水深が高く速度水頭が低い場合」
(優先水深の「高
水深優先」の考え)の二種類が存在する事が考えられます。
(図-1 およびグラフ 1)
本システムでは、当該断面と前断面との区間における勾配によりフルード数を求め、前区間でのフルー
ド数との距離による平均化を行い、その結果によりどちらの水深を算出するかを決定しています。(フル
ード数が1以下(常流)の場合には、水深を高い方から優先的に検索し、フルード数が1を越える(射流)
場合には、水深を低い方から検索しています。)
水深が低い方から検索するときには、仮定水深を「0.001」から順に水深を上げながら計算し「エネル
ギー誤差」の符号が反転するポイントを探し、その前後の水深を使いさらに小さいステップ間隔で計算し、
ステップ間隔が 0.001 を下回るまで繰り返し計算を行っています。また、水深が高い方から検索するとき
は仮定水深を「前の断面の水深を2倍した値に+α」した値から順に水深を下げながら計算し「エネルギ
ー誤差」の符号が反転するポイントを探し、その前後の水深を使いさらに小さいステップ間隔で計算し、
ステップ間隔が 0.001 を下回るまで繰り返し計算を行い、水深を決定しています。
しかしながら上記の計算手法に関して、必ずしも符号が反転するとは限らない場合があります。その時
には最も誤差の小さい水深を選択するようにしていますが、この様な場合では水深が一種類(グラフ 2)
しか存在しないか、もしくは解が無い(グラフ 3)場合が考えられます。
本来は、誤差が0になるように水深を仮定していますが、帳票出力上小数点以下を無制限にして算出し
た水深では、手計算等による評価を行う際に正しい評価を行えないため、仮定水深の計算ステップのリミ
ット幅を 0.001 としています。
また、水路勾配が緩くなるに従ってグラフ1からグラフ3へと水深と誤差の関係が移行すると考えられ、
さらに流量の変化は、流量が多くなるに従ってグラフ1からグラフ3へと移行し、グラフ先端の丸みが大
きくなることになると思われ、水路底幅や初期水深(始点での水深)および粗度係数等も、同様に影響を
与えると思われます。
13
14
第3章「印刷」
印刷」
本章では、本プログラムをご利用になる上での印刷実行の方法について解説いたします。
1.印刷実行
測点計算リスト上で計算結果の確認を行い、出力帳票を印刷する場合は、メインメニューのArea①
より「印刷」ボタンをクリックすると、印刷プレビュー画面が起動し、計算書が表示されます。
<印刷プレビュー画面>
1)計算書の印刷は、印刷プレビュー画面より「印刷」ボタンをクリックして印刷を行います。
2)左フレーム上の出力イメージ図を、マウスで直接選択しても表示ページ(右フレーム)を切り替えら
れます。また拡大・縮小も可能です。
3)出力帳票の標準サイズはA3(横)となっています。
変更する場合は「ページ設定」ボタンで
設定等を行って下さい。
4)印刷プレビュー画面を終了する場合は「閉
じる」ボタンをクリックしてメインメ
ニューへ戻ります。
5)グラフ表示
印刷機能ではありませんが、入力データ
作成後は、不等流水路水面追跡グラフをグ
ラフボタンにより画面表示が可能です。
印刷は、印刷ボタンをクリックすると、
プレビューが画面の最終ページに表示され
出力が可能です。
15
2.ページの
ページの設定
「ページ設定」ボタンでは、プリンターや出力帳票のマージン(余白)およびヘッダー・フッターの設
定が可能です。設定画面は、「余白」
「ヘッダー・フッター」
「フォント」のタグで構成されています。
1)「余白」の設定画面です。
1.「プリンター名」で使用するプリンターの設定を
行います。また、出力用紙サイズおよび印刷方向
の設定を行います。OS上で通常使用しているプ
リンター以外のプリンターを使用する場合は、本
プログラムを起動するたびに設定する必要があ
ります。
2.用紙マージン(余白)の詳細設定が可能です。
3.マージン(余白)、ヘッダー・フッターの設定を
以後標準値としたい場合は、「□上記を標準値と
して登録する」にチェックマークをつけます。
2)「ヘッダー・フッター」の設定画面です。
1.ヘッダー・フッターの設定は、各文字列欄に特殊
文字もしくは、記号を入力します。
指定可能な特殊文字は、以下の如くです。
&P:ページ番号
&n:総枚数
&d:現在の日付
&t:現在の時間
<使用例>
ページ/総枚数(例: 1/12・・12/12)を表示させ
たい場合は「&P/&n」と入力します。
2.印刷開始ページの指定が可能です。
ページ番号にはマイナス値も入力できます。入力値が 0 以下のページには番号は印刷されませんの
で、開始ページを後へずらした印刷も可能です。この場合は、ずれた位置からページ番号が 1 番から
スタートします。
3)「フォント」の設定画面です。
1.出力帳票に対して、タブの項目別にフォントの指
定が可能です。また、文字色、文字サイズの指定
もできます。
フォントを変更する場合、日本語フォント以外を
選択したり文字サイズを変更したりすると、出力
帳票上に正常に文字が配置されない場合があり
ますのでご注意下さい。
16
3.印刷設定
「印刷」ボタンは、印刷帳票の出力に関する設定を行います。
1.プリンター名で使用するプリンターの確認を行い
ます。
2.印刷対象とするページの範囲指定が可能です。
3.特殊印刷機能では、マルチページ印刷が可能です。
マルチモードより選択した項目により、印刷用紙
1枚に 2 頁分の印刷等が可能となります。
チェック用などで、用紙の節約にご利用下さい
4.2 部以上の出力を行う際には、部数の欄に必要な部
数を指定します。
4.他形式での
他形式での出力
での出力
データ入力が完了した時点で、計算書は CSV フォーマットまたは Excel フォーマットで直接出力が可能
です。ワークフロー選択ボタンより「他形式出力」ボタンをクリックすると「CSV 形式」
「Excel 形式」ボ
タンが表示されますので、目的に応じて選択実行して下さい。
「Excel 形式」を実行した場合は、以下の表が Excel へ直接書き出されます。
17
第4章「データ連動
データ連動」
連動」(洪水吐
(洪水吐システム
洪水吐システムとの
システムとのデータ
とのデータ連動
データ連動)
連動)
本章では、弊社「洪水吐水理計算システム」を導入されている場合の本システムとのデータ連動機能に
ついて解説いたします。
1.データ連動機能
データ連動機能
弊社「洪水吐水理計算システム」では、放水路部の水理計算は水面追跡計算で行いますが、その水路断
面形状については、長方形水路断面を前提としており、台形断面水路等には対応しておりません。
(射流時の台形水路断面余裕高さの係数Cや左右異なる壁の粗度係数の適用、またその他の損失係数の
考慮等が、洪水吐水理計算システム内では適用できません)
そこで、弊社では、それらの問題を解決するために、「不等流水路水面追跡計算システム」と本システ
ムとのシステム連動を計り、そのような場合でも計算を可能としております。
システム連動を行う事により、「洪水吐水理計算システム」から放水路部の始点データが「不等流水路
水面追跡計算システム」へデータ連動され、その後不等流計算システムで測点データを入力、計算終了し
た時点で、その計算結果を「洪水吐水理計算システム」へ読み込みます。
(放水路部末端水深および余裕高さの計算値等)
2.連動データファイル
連動データファイルの
データファイルの管理
連動データファイルの管理は以下の要領となります。
下記ファイルを「Aデータファイル」という
洪水吐 から 不等流を起動
→
データ入力不等流計算
→
不等流データ連動ファイルとして保存
↓
洪水吐水理計算データ保存
←
不等流計算データを連動
←
不等流計算システムを終了
上記ファイルを「Bデータファイル」という
Aデータファイル:連動データとして保存した「Aデータファイル」は、単独で不等流計算システムを起
動した場合でも、余裕高さの計算部分を含んだデータファイルとなり、余裕高さの計
算書印刷も可能です。但し、不等流計算システムを単独に起動し保存したデータファ
イルは、余裕高さの計算機能はない事となり、水理計算部分のみ計算可能となります。
また、上記連動で作成したAデータ一ファイルを洪水吐システム内で保存せず終了し
た場合、再度洪水吐システムを起動、不等流計算システムを連動させても、そのデー
タファイルの不等流データは読み込めませんのでご注意下さい。
この場合はBデータファイルとして保存をしておく必要があります。
Bデータファイル:不等流計算システムと連動し、その計算結果を「洪水吐水理計算システム」へ取り込
み、そのデータファイル(Bデータファイル)の保存を行えば、再度本洪水吐システ
ムより「不等流計算システム」を連動起動して、Bデータファイルを読み込んだ場合
は、連動データ環境は保存されていますので、以前の不等流のデータが表示される事
になります。
18
3.洪水吐システム
洪水吐システムからの
システムからの起
からの起動
洪水吐水理計算システムからの不等流の連動は、以下の要領で行います。
洪水吐システムのメインメニュー画面の「放水
路」の項目で、「□不等流計算を使用」にレ点をチ
ェックし「不等流起動」ボタンで不等流システムが
連動起動します。
この場合、洪水吐から連動されるデータとしては
1)粗度係数:ブランクの場合 0「ゼロ」として連
動されます。
2)余裕高算出係数:デフォルトで 0.1 です。変更
すると、その値が連動されます。
3)水面データ:水路底高、水路低幅、水深、流量
4.不等流水路水面追跡計算システム
不等流水路水面追跡計算システムの
システムの起動
洪水吐システムから不等
流システムを起動直後の画
面です。
右図の丸印の項目が、連動
起動した直後に読み込まれ
たデータおよび追記機能表
示された部分です。
放水路部の初期データが
連動されています。
「余裕高/壁高」は洪水吐
の基準で計算された、余裕高
さとなります。
内容の確認を行ったら、放
水路部の測点データの入力
を行います。
追加点(測点)データを連続的に入力
した画面です。
測点データの入力が終りましたら「終
了」ボタンをクリッすると、不等流のデ
ータ保存(Aデータファイル)を行うか
の確認があり、ここで不等流計算システ
ムとしてのデータ保存を行い、次に洪水
吐へ計算データを連動するかの確認が表
示されますので、連動を行う場合は計算
結果が、
「洪水吐システム」へ読み込まれ
ます。
19
<
補 足 >
1)連動機能で「洪水吐水理計算システム」から不等流計算システムを起動させた場合は、水路側壁の余
裕高さの計算は洪水吐水の基準に準拠した計算を行います。
連動しないで、単独で本システムを起動した場合、本システム内で指定した余裕高さ(特に射流
域)で計算を行いますのでご注意下さい。
2)システム連動し放水路部の計算を行った場合、その計算書の詳細は、「不等流水路水面追跡計算シス
テム」から帳票の印刷を行って下さい。
連動機能で起動した「不等流水路水面追跡計算システム」の計算結果からは出力帳票として「流
水路水面追跡計算書:水理計算一覧表/余裕高さ計算表/計算式」の印刷「余裕高さの計算」の印
刷が可能です。
本「洪水吐水理計算システム」上では、連動後水面追跡計算一覧表のみが印刷可能となりますの
で計算書の詳細は、
「不等流水路水面追跡計算システム」から印刷を行うようにして下さい。
20
第5章「計算概要」
計算概要」
本章では、本プログラムをご利用になる上での計算概要について解説いたします。
1.計算概要
本プログラムでは、支配断面を起点としてその計算方向に向かってベルヌーイの定理を満足するように
水深dを変化させて計算を行います。
1)基本開水路形状
本プログラムで計算可能な、基本開水路の
形状は右図の如くです。
また、計算は支配断面を基準として
・上流から下流に向かって計算
・下流から上流に向かって計算
のいずれかから選択、計算が可能です。
2)上流から下流に向かって計算を行う場合考
え方は以下の如くとなります。
3)下流から上流に向かって計算を行う場合
上記 2)と 3)の計算の違いは、摩擦損失水頭(Hs)をベルヌーイの定理において右辺(上流→下流)
EL’=EL+Hs におくか、左辺(下流→上流)EL’=EL-Hs かの違いとなります。
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操作概要書
不等流水路水面追跡計算システム
Ver.2.4
初版
発行
平成13年
9月
1日
第4版発行
平成16年
4月
2日
お問い合わせの際には必ず製品NO.をお伝え下さい。
本マニュアルの全部または一部の複製、転記を禁じます。
<営業事業部>
(株)システム情報企画 (SIP)
〒970-8045 福島県いわき市郷ヶ丘 3 丁目 7-3
TEL:0246-46-0255 FAX:0246-46-0256
URL:http://www.sipc.jp/
Mail : [email protected]
<開発事業部>
(有)スターシステム(STS)
福島県いわき市平谷川瀬字吉野作 188
URL:http://www.st-sys.com/
業務受付時間(
業務受付時間(9:00~
00~18:00)
00)
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