その手当て!間違っていませんか? 過呼吸 正しい救急法を知っています

平成 24 年 9 月 18 日
高松第一高等学校
保健室
★その手当て!間違っていませんか?
○過呼吸
過呼吸とは、身体的な疲労や極度のストレスによって呼吸過多になり、頭痛やめまい、手の
指先や口のまわりのしびれ、呼吸困難、失神など様々な症状を起こすものです。呼吸が速く浅
くなって、空気を吸い込みすぎる状態になり、血液中の二酸化炭素が少なくなって起こります。
呼吸をしているのに空気が吸い込めないと感じたり、呼吸が苦しいと感じたりしてしまうと、
その不安感からよけいに呼吸をして、さらに症状を重くするといった悪循環をもたらします。
間違っている手当て
過呼吸の手当として、ペーパーバッグ法(紙袋を口元にあてて、呼気を再び吸わ
せる方法)を行っていましたが、ペーパーバッグ法を行わない手当の方がよいといわれています。
その理由は、低酸素になり、窒息死したり、重篤な状態になったりした報告がある。
器質的疾患で過換気になっている人(例えば、肺塞栓や代謝性アシドーシス)では、
ペーパーバッグ法を行うことで致命的になる可能性がある
などです。
器質的疾患がなく「過呼吸」のみであれば、命にかかわることはありません。ペーパーバッグ法を行うという、
あえて危険な行為をするべきでないとされています。
正しい過呼吸の手当て
1 過呼吸になっている人がいる場所が安全であるか確認し、安全を確保する。
2 その人が落ち着くように、次のことに注意して、呼吸のリズムを整えてあげる。
ゆっくり吐くことを意識することで、二酸化炭素不足を解消できます。
・息を吐くことを意識 「吸う:吐く」が1:2になるくらいの割合で呼吸する
・1回の呼吸で10秒くらいかけて吐く(息を吐く前に1~2秒くらい息を止めるくらいがよい)
・ 胸や背中をゆっくり押して、呼吸をゆっくりするように促す
3 落ち着かせるだけで、症状が改善するようなら、そのまま落ち着いていられるようにする。
*長時間にわたって症状が改善しない、頻回に過呼吸になるようなら病院を受診する。
*周りの人が心配で見ていると、落ち着きにくいので手当をする人以外は、離れておく。
★正しい救急法を知っていますか?
○歯・あごを打った
○鼻血がでた
①出血が多いときは、ガーゼを口に入れて止血する
①座って、軽く下を向いく。
②唇が切れている場合は、止血後、氷で冷やし、腫れ
②小鼻の部分を鼻の奥に向かって、
を防ぐ。深かったり、範囲が広い場合は、形成外科か
強く圧迫し、しばらく様子をみる
外科をできるだけ早く受診する。
③なかなか出血が止まらない場合は、
③ぐらぐらする歯は痛くない範囲で元の位置に戻し、
氷などで鼻の上を冷やす。
歯牙脱臼しているので歯科に行く。
④たびたび鼻血がでる場合は、耳鼻科に行く。
④歯が抜けた場合は、牛乳に入れて、で
注意点
きるだけ早く、連絡を入れて歯科に行く。
・上を向いたり、仰向けに寝たりしない
注意点
鼻から血液がのどに流れて気持ち悪くなったり、吐いてしま
砂などがついて汚れている場合は、
ったりすることがある。
簡単に牛乳で洗い流す。ただし、歯
・首の後ろをたたく
の根元には大切な組織(歯根膜)が
・鼻の穴にティッシュや綿をつめる
あるので、汚れていても触らない。
鼻血を止める効果はない。
中でくっついてしまい、取るときにまた出血してしまう。