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平成17年度における景品表示法の運用状況及び消費者取引の適正化への取組(概要)
平成18年5月23日
公正取引委員会
第1
1
景品表示法事件の処理状況
公正取引委員会
(1)
事件処理件数
平成17年度の公正取引委員会による景品表示法の事件処理件数は,排除命令28件 ,警告36件及び注意610件の
計674件であった。消費税総額表示に関連した不当表示事件の多発した平成16年度と比較して,注意の件数は減少し
たものの,排除命令及び警告を併せた公表事件数は22件(約52%)増となった。また,景品表示法第4条第2項を適用し
て5件の排除命令を行った。
過去5年間の公表事件数の推移
(2)
主要な処理事例
ア 排除命令
平成17年度の排除命令の内訳は次のとおりである。
・
ダイエット食品・健康食品の不当表示(景品表示法第4条第2項適用)
2件
・
食品(ダイエット食品・健康食品以外)の不当表示
14件
・
温泉の不当表示
2件
・
電動自転車の不当表示
2件
・
陶磁器の原産国の不当表示
1件
・
活水器の不当表示(景品表示法第4条第2項適用)
3件
・
有料老人ホームの不当表示
2件
・
催事販売における不当な二重価格表示
1件
・
航空運賃の不当表示
1件
イ 警告
平成17年度の警告の内訳は次のとおりである。
・
食材の原産地の不当表示
3件
・
トイレットペーパーの原材料の不当表示
1件
・
重要無形文化財に係る商品の不当表示
10件
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・
携帯電話機用充電器の機能の不当表示
12件
・
人工真珠の不当表示
1件
・
健康食品の不当表示
1件
・
スーパーにおける不当な二重価格表示
1件
・
ガソリン価格の不当表示
6件
・
総合ディスカウントストアにおけるおとり広告
1件
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都道府県
都道府県が平成17年度に景品表示法の規定に基づき指示を行った件数は11件(12社)であった。
消費者取引の適正化への取組状況
規制の見直し
(1)
食品かん詰または食品びん詰業における特定の不公正な取引方法の廃止(平成18年2月)
「食品かん詰または食品びん詰業における特定の不公正な取引方法」(昭和36年公正取引委員会告示第12号)は,
これまで運用実績に乏しく,また,その規制範囲については,景品表示法,食品缶詰の表示に関する公正競争規約等
で対応可能であるため,規制の簡素化の観点から,平成18年2月1日付けで廃止した。
(2)
広告においてくじの方法等による経済上の利益の提供を申し出る場合の不公正な取引方法の廃止(平成18年4月)
「広告においてくじの方法等による経済上の利益の提供を申し出る場合の不公正な取引方法」(昭和46年公正取引
委員会告示第34号)は,広告において,一般消費者に対し,くじの方法等により特定の者を選び,これに正常な商慣習
に照らして過大な金銭,物品その他の経済上の利益を提供する旨を申し出ることを不公正な取引方法であると規定し
たものであるが,商品選択との関連が稀薄になってきていること,上限金額(1000万円)又はそれに近い額の懸賞企画
を実施している例はほとんどみられないこと等から,平成18年4月27日付けで廃止した。
2
車検整備に関する表示の実態調査(平成17年5月)
最近の自動車整備業界においては,規制緩和の影響等により,整備工場の数が増加し,顧客獲得競争が激化してい
る。また,車検整備について,料金の安さや作業時間の短さ等を強調する表示,車検整備に要する実際の料金や提供さ
れるサービスの内容が分かりにくい表示が見受けられたため,一般消費者の適正な商品選択に資する観点から,車検整
備に関する表示の実態調査を行い,景品表示法上の考え方を整理し,これを公表した。
3
消費者向け電子商取引の適正化ヘの対応
一般消費者80名を「電子商取引調査員」として委嘱して,インターネット上の広告表示の常時監視を行い(電子商取引監
視調査システム),得られた情報を景品表示法違反事件の端緒の発見,景品表示法の遵守の啓発(平成17年度の啓発メ
ールは47件)に活用している。
また,インターネットで生じる問題は,国内にとどまるものではないことから,OECD加盟国を中心とした消費者保護機関
等から成るICPENが平成18年2月から3月にかけて実施したInternational Internet Sweepに参加し,47事業者の管理者に
対し,景品表示法の遵守について啓発するメールを送信するなど諸外国の関係当局との連携を深めている。
4
公正競争規約の変更
公正取引委員会は,商品やサービスの表示方法の複雑化,消費者ニーズの多様化等の状況の変化を踏まえ,表示の
適正化及び過大な景品提供の防止が図られるよう,消費者の適切な商品選択に資する観点から,公正競争規約の設定・
変更等の指導を行ってきている。
平成17年度において公正競争規約の変更を行った主なものは次のとおりである。
(1)
「不動産の表示に関する公正競争規約」の全部変更の認定等(平成17年11月)
不動産の取引態様の多様化等の変化に対応するため,入札及び競り売りの方法によって取引する場合の必要表示
事項の新設,インターネット広告に関する規定の整備,物件の名称使用基準の新設等の変更を行った。また,より分か
りやすい規約とするために構成の変更等を行った。
(2)
「主催旅行の表示に関する公正競争規約」の一部変更の認定等(平成18年2月)
旅行業法の改正並びに旅行業を取り巻く市場環境及び取引形態の変化に対応するため,規約名称の変更(「主催旅
行」を「募集型企画旅行」),温泉等を主目的とする場合の表示基準の新設,コードシェア便に関する表示方法の新設,
インターネットによる申込受付に関する規定の整備,食事サービスの写真・イラストによる表示規定の整備等の変更を
行った。
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「銀行業における表示に関する公正競争規約」の一部変更の認定等(平成18年2月)
市場環境及び取引形態の変化に対応するため,インターネットの普及を踏まえた表示規定の整備,デメリット表示等
の明りょう化,手数料に関する必要表示事項の整備,変動金利リスクの情報提供に関する規定の整備,外貨定期預金
の利息額に関する表示規定の整備,預金と他商品との誤認防止規定の新設等の変更を行った。
5
消費者取引適正化推進員制度の導入
公正取引委員会は,平成17年度から,消費者取引適正化推進員制度を設置した。この制度は,消費者モニター等の中
から,200人以内の規模で,消費者取引の適正化に関する経験・知識,地域及び年齢のバランス等を勘案して消費者取引
適正化推進員を委嘱し,消費者取引の適正化をより一層進めるものである。
平成17年度においては,消費者取引適正化推進員を始め消費者モニターに対し,各種アンケート調査,試買検査会へ
の出席,個別具体的な事案の情報収集活動等を依頼するなど,消費者取引の適正化に関する業務に有効活用した。
6
景品表示法に関する相談業務
公正取引委員会は,景品表示法違反行為の未然防止等の観点から,具体的な景品類の提供行為,表示方法につい
て,事業者等からの相談に応じている。
平成17年度において,景品表示法に関して受け付けた相談件数は21,871件であった。
問い合わせ先
公正取引委員会事務総局経済取引局取引部
消費者取引課(第2について)
景品表示監視室(第1について)
ホームページ
電話03-3581-3375(直通)
電話 03-3581-3377(直通
http://www.jftc.go.jp
【附属資料】
添付資料
別紙
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