B2 BeautyApothecary Music curated by Peter Barakan ビューティアポセカリーの空間の音楽を演出するのは、 音楽に深い愛情を持つ、 ピーター・バラカン氏とその仲間たちです。 月の満ち欠けに合わせてセレクターが替わります。 心とカラダに響く音楽を、どうぞお楽しみください。 総合監修 Peter Barakan(ピーター・バラカン) 音楽は我々の生活のサウンドトラック、 とよく言われます。 自分から進んで聞く音楽もあれば、 無意識 のうちに耳に入ってくる音楽もあります。 音楽とのちょっとした出会いから、 その日がぐっと楽しく なるという体験は誰もが持っているでしょう。 ぼくたちはそんな出会いを少しでも増やしたいという 気持ちで選曲しています。 6月21日 (火)∼7月20日 (水)満月セレクト − 今回のセレクター ご紹介 − Music Selector : 長谷川 純子 1981年神奈川県生まれ。 ビートルズをきっかけに、 60∼70年代の音楽を聴き漁る。 コンサートホールなど 音楽関係のアルバイトをした後、 大学在学中から現在までFMラジオ局InterFMに勤務。 「Barakan Beat」 等の 番 組 を 担 当した。ピー ター・バ ラカン 氏 が 監 修 する音 楽 フェスティヴァル「Peter Barakan’ s LIVE MAGIC!」にも携わる。 長谷川 純子 今回のセレクトCD Clare and the Reasons / Arrow (Frog Stand Records / FSR004) 1. ヴォーカル&ギターのクレア・マルダーと、彼女の夫でヴァイオリン奏者のオリヴィエ・マンションを中心とした チェンバー (室内楽) ポップを奏でるグループ、 クレア&リーズンズの2作目。アメリカン・ルーツ・ミュージックを 代表する音楽家ジェフ・マルダーを父に持つクレアの温かくも軽やかな歌声と、 ピアノやギター、 作曲・編曲までを こなすオリヴィエの感性が織りなす多彩で緻密な音色がとても爽やかに響きわたります。 The High Llamas / Talahomi Way (P-VINE / PCD-93395) 2. 1991年に奇才・ショーン・オヘイガンがロンドンで結成したバンド、 ハイラマズ。 ビーチ・ボーイズからも影響を 受けたというどこまでも夢見心地なサウンドは桃源郷ポップとも呼ばれています。 アルバム・タイトルの 「タラホミ」 は 架空の街。鬱蒼とした梅雨の時期に目を閉じてこのアルバムを聴き始めれば、たちまち別世界へとトリップ! リゾート気分にさせてくれる1枚です。 Elizabeth Mitchell / Little Seed: Songs for Children By Woody Guthrie (サンビーニャ / FLSI-22021) 3. インディ・バンドのヴォーカリストとして活動する傍らソロ名義で子供向けの歌を集めたアルバムを制作している エリザベス・ミッチェル。このアルバムは、 アメリカのフォーク・シンガー、ウディー・ガスリーの生誕100年を記念 して作られ、 ウディー・ガスリーの代表曲でもある” This Land Is Your Land” もカヴァー。 大人もほのぼのとした 気分で楽しめます。 Eddi Reader / Simple Soul (Rough Trade / RTRADECD011) 4. 元フェアグラウンド・アトラクションのヴォーカリスト、 エディー・リーダーが昔からの気の合った仲間達と制作した という作品。 インド製の楽器のハルモ二ウムやペダル・スティール・ギター、 子供用のピアノといったすべて素朴で あたたかい音色とエディー・リーダーの優しい歌声が心地良く、 初夏の夕暮れ時にぴったり。 7月上旬に2年ぶりの 来日公演もあります。 Les Nubians / Princesses Nubiennes (Higher Octave / 45997) 5. カメルーンにルーツを持つ、 フランスのボルドー出身の姉妹デュオ、レ・ヌビアンのデビュー作。ゆったりとした ジャズ 系R&Bでアフリカの 精神 性を歌い、 そのメッセージには女 性らしい芯の強さを感じます。 4曲目の “Makeda”は何度聴いても色褪せない格好良さ。7曲目はシャーデーの“Sweetest Taboo”をフランス語で カヴァーしています。
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