B2 BeautyApothecary Music curated by Peter Barakan ビューティアポセカリーの空間の音楽を演出するのは、 音楽に深い愛情を持つ、 ピーター・バラカン氏とその仲間たちです。 月の満ち欠けに合わせてセレクターが替わります。 心とカラダに響く音楽を、 どうぞお楽しみください。 総合監修 Peter Barakan(ピーター・バラカン) 音楽は我々の生活のサウンドトラック、 とよく言われます。 自分から進んで聞く音楽もあれば、無意識 のうちに耳に入ってくる音楽もあります。 音楽とのちょっとした出会いから、 その日がぐっと楽しく なるという体験は誰もが持っているでしょう。 ぼくたちはそんな出会いを少しでも増やしたいという 気持ちで選曲しています。 8月31日(月)∼9月28日(月)満月セレクト − 今回のセレクター ご紹介 − Music Selector : ピーター・バラカン 今回は久しぶりに自分で選曲を担当しますが、 テーマがあります。 10月24ー25日、 ぼくが監修する音楽フェス ティヴァル、 「Peter Barakan’s Live Magic」の第2回が開催されますので、その一部の出演者たちを ご紹介します。 場所は恵比寿ガーデン・プレイスのガーデン・ホールとガーデン・ルームです。 この「Live Magic」が他のフェスティヴァルと違うところといえば、 屋内で主に大人向けであること、 ヘッドライナーの 代りにフェスティヴァル全体の存在を打ち出していること、他では聞けない優れたミュージシャンたちを 多く紹介していることだと思います。(詳細はhttp://livemagic.jp/でどうぞ!) 今回のセレクトCD Geoffrey Gurrumul Yunupingu / Gurrumul (Sony / SICP4315) 1. オーストラリアの先住民アボリジニのシンガー・ソングライター。生まれた時から目が見えない彼は英語がほと んどできず、 極めて内気だそうですが、 声を聞くと魂を洗い流してもらったような気がするほどきれいな響きを 持っています。メロディはポリネシアに近い雰囲気があり、 何となくハワイを思わせるものもあります。 Sara Watkins / Sun Midnight Sun (Nonesuch / 530684-2) 2. セーラ・ウォッキンズはロス・アンジェレスで生まれ、 まだ小学生のうちから人前でフィドルで演奏していましたが、 ニケル・クリークというポップ・カントリーのトリオのメンバーとして知られるようになってからもう15年経ちました。 最近はソロの活動を続けながら、このフェスティヴァルに来日する“I’m With Her”にも参加しています。 Sarah Jarosz / Build Me Up From Bones (Sugar Hill / 1106068) 3. テクサス州出身のセーラ・ジャローズは早熟のマンドリン/バンジョー奏者で、 ブルーグラスを出発点としながらも 独自の雰囲気を持ったシンガー・ソングライターとして活動しています。 まだ24歳の彼女は音楽大学も卒業し、 2013年のこの3作目のアルバムは大きく注目されました。こちらのセーラも“I’ m With Her”のメンバーです。 Dayme Arocena / Nueva Era (Brownswood / BRC476) 4. キューバ人のダイメ・アロセナは23歳でデビュー・アルバムを発表したばかりですが、 キューバ国内では10代から ずっと歌っていました。 クラシックも学び、 ジャズが好きで、 アフロ・キューバンのスタイルも抜群にうまく、 色々な 引き合いがあった中、数年前から彼女を大注目していたイギリスのDJジャイルズ・ピーターソンのレーベルと 契約しました。 Yuji Hamaguchi / Going Home (Columbia / COCB54179) 5. 2014年に何と58歳で正式な「デビュー」を果たした濱口祐自は和歌山県の那智勝浦でずっとギターを弾き 続けてきた人で、アクースティック・ギターでブルーズやフォークからエリック・サティの「ジムノペディ」まで、 ディープな和歌山弁から想像できないほど繊細に聞かせます。演奏も素晴らしいですが、曲間のおしゃべりにも とても人気があります。
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