学校だより No.35

玉村町立南中学校
学校だより
発行日 平成27年12月17日
No.35
発行者 校長 桒 原 靖 一
スマートフォンや携帯電話について(その2)
今回は、中学生のスマホに関するトラブル例と家庭で作るルールについてお話します。
前回紹介しましたが、スマートフォンや携帯電話に関連する内容は、インターネット上にたくさ
ん掲載されています。中学生のスマートフォンの所持率が年々増加するにしたがい、トラブルも増
える一方です。また、LINE などはメッセージを常にチェックして返信しなければならないという強
迫観念(きょうはくかんねん)が生まれやすいようで、中毒的にスマホを触っているということも
あるようです。以下に挙げる様々な内容はインターネット上に紹介されているものです。機会があ
れば、実態について調べたり、家族で話題にしたりできると良いかと思います。
<スマホに関するトラブル例>
1 いじめ・中傷(ちゅうしょう)
ツイッターやフェイスブックなどは自分の名前等を明らかにし
ますが、LINE はグループ内だけでやりとりをするため、外部に
漏れません。そのため、悪口やいじめが行われやすくなります。気軽に書き込めるので内容が過
激になりやすいという特徴もあります。
スマホや携帯を使用しなければ起こらないことですが、使用する場合は「人の悪口や陰口は
ネットで絶対に書かない」という約束を決めることが大切です。
2 個人情報の流出
安易に個人情報を登録したり、自分の写真をネットにあげたりすることで悪用
される事例が増えています。女子高校生が自宅前の写真を投稿してしまったこと
から自宅の住所が割り出され、ストーカー被害に遭ったという事件もあります。
3 課金や有料サービス
無料でゲームができるアプリがあるようですが、なんでもかんでも無料だと
したら、ゲーム会社はもうかりません。攻略のためのアイテムを手に入れるの
にお金がかかるとか、有料のサービスがあるなど、課金が発生するものもあり
ます。有料と気づかず、あとで高額の請求が来ることもありますし、画面をク
リックしたら利用料金がかかってしまっていた、などということもあります。自分の財布から
お金を払うのではなく、クリック一つでお金が発生するというところが怖いところです。
4 犯行予告等
気軽に使えるところから、いたずらのつもりで大変な事件になってしまうこと
があります。掲示板といったものに「明日、下校時間に学校に乗り込んで…」
「19:30に○○駅を放火する」といった犯行予告を書き込む行為です。軽犯
罪法違反(業務妨害等)で中学生が逮捕されたり、警察に補導されたりした例も
あります。
「いたずらで書き込んでしまった」
「面白半分でやってしまった」
「こんな大変なことになるとは思わなかった」など、あとで反省しても、電車の運行を妨げた
り、商売に支障があったりすれば、あとで損害賠償を要求される可能性もあります。
(裏面に続く)
以上のようなトラブルを防ぐには、どうしたらよいでしょうか。スマホや携帯を持っていなけれ
ば起こる確率は低いかと思いますが、ゲーム機や音楽プレーヤーなど、ネットにつながるものがあ
れば起こる可能性があります。
スマホや携帯と上手に付き合えるように、家庭の中でしっかりルールを設けることがトラブルを
防ぐことになると思いますし、自分自身を守ることにつながります。
参考に携帯電話についてのルールの具体的な例を紹介いたします。
<我が家の携帯電話ルール(例)> ※スマートフォンを含む
① 自分の電話番号やメールアドレスをむやみに教えない。
② 自分の電話番号やメールアドレスを教えたら、相手は誰かを保護者に伝える。
③ 夜9時以降は携帯電話をさわらない。
④ 勉強中、食事中は電話及びメールや LINE をしない。
⑤ 携帯電話の保管、充電場所は居間にする。
⑥ 携帯電話は自分の部屋に持ちこまない。
⑦ 携帯電話の賢い使い方を家族で教え合う。
⑧ メールや LINE を送るのは1日に3回までとする。超える場合は理由を保護者に伝える。
⑨ 必要のないサイトにアクセスしない。
⑩ おかしなメールや LINE、知らない相手からのメールや LINE は必ず保護者に見せる。
⑪ 有料サイトの利用は保護者に相談して許可を取る。
⑫ 会員登録等の個人情報登録は、有料・無料に関係なく、保護者に許可を取る。
⑬ 人の悪口は絶対に書かない。
上記のルールはあくまでも一例です。上の例をアレンジしながらルール作りをする中で、携帯電
話について、家族で話し合ってみるのも良いのではないかと思います。
南中では、3 年生について、
「卒業まで電子機器類の利用を我慢する」
「午後9時から午前7時ま
での電子機器類の利用はしない」という指導をしています。学校では、スマホや携帯の利用を禁止
したり制限したりすることはできません。しかし、進路に向けての
大切な時期に、家庭と学校で協力して、生徒が勉強に集中すること
ができ、安心・安全に生活できる環境を整えることは大切なことで
あると思っています。
今後は学校全体で、上記のルールのような「スマホや携帯の利用
を我慢する」方向性を検討していこうと考えています。その際に
は、保護者の皆様のご理解・ご協力をお願いしたいと思います。
☆南中生の様々な活躍(表彰関係)
【群馬県国民健康保険健康ポスターコンクール】
優良賞
3年 山田 穂乃歌
【税についての作文】
優 秀
1年 井田 みいな
【藤岡市バレーボール選手権中学生大会】
女子の部 第3位