平成28年 第1回定例会会議録 第2号(3月10日)

平成28年
第1回斜里町議会定例会会議録(第2号)
平成28年3月10日(木曜日)
◎議事日程
日程第1
会議録署名議員の指名について
日程第2
町政執行方針
日程第3
教育行政執行方針
◎出席議員(14名)
1番
佐々木
3番
大
瀨
5番
櫻
7番
健
佑
議員
2番
若
木
雅
美
議員
昇
議員
4番
宮
内
知
英
議員
井
あけみ
議員
6番
久
保
耕一郎
議員
久
野
聖
一
議員
8番
小笠原
宏
議員
9番
桂
田
鉄
三
議員
10番
海
道
徹
議員
11番
今
井
千
春
議員
12番
須
田
修一郎
議員
13番
金
盛
典
夫
議員
14番
木
村
耕一郎
議員
町
長
◎欠席議員(0名)
◎出席説明員
馬
場
阿
部
義
則
副 町 長
村
田
良
介
教 育 長
小
林
鋼
一
監査委員
雅
裕
総務部長
北
隆
渡
辺
実
民生部長
松
岡
誠
産業部長
芝
尾
賢
司
国保病院事務部長
岡
田
秀
明
教育部長
清
水
雅
夫
会計管理者
馬
場
龍
哉
企画総務課長
塚
田
勝
昭
財政課長
島
津
勝
景
税務課長
伊
藤
春
彦
ウトロ支所長
1
美
茂
木
公
司
環境課長
大
野
信
也
住民生活課長
髙
橋
佳
宏
保健福祉課長
鹿
野
美生子
こども支援課長
村
上
和
志
農務課長
平
田
和
司
水産林務課長
河
井
荒
木
敏
則
建設課長
榎
本
竜
二
水道課長
鹿
野
能
準
生涯学習課長
山
中
正
実
博物館長
菊
池
百
々
典
男
国保病院事務次長
髙
橋
正
志
農業委員会事務局長
阿
部
公
男
選挙管理委員会・公平委員会事務局長、監査委員書記
謙
商工観光課長
勲
公民館長
◎議会事務局職員
石
川
正
二
事務局長
竹
川
彰
哲
議 事 係
鶴
巻
美
奈
書
記
2
午前10時00分開会
◇
●木村議長
開議宣告
◇
おはようございます。散会前に引き続き、本日の会議を開きます。
午前10時00分開議
◇
●木村議長
会議録署名議員の指名
◇
日程第1、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員は、会議規則
第124条の規定により佐々木議員、若木議員を指名いたします。
午前10時00分
◇
●木村議長
議長諸般の報告
◇
斜里町教育大綱が提出されておりますので、お手元に配布しております。以
上で諸般の報告を終わります。
◇
●木村議長
町政執行方針
◇
日程第2、町政執行方針は、町長から。なお、町長から町政執行方針を館内
放送したい旨、申し入れを受けておりますのでこれを許可いたします。馬場町長。
●馬場町長
初めに誤植がございますので、あらかじめ訂正をお願いしたいと思います。
訂正箇所は執行方針をあけて1ページ目、ちょうどページの真ん中あたりですけれども、
3段落目の3行目でございます。1億総活躍社会に向けて、希望を生み出す強い経済、そ
のあと夢をつぐむ子育て支援とありますが、そのつぐむを、つむぐ子育て支援にご訂正を
いただきたいと思います。よろしくお願いします。
では、平成28年第1回町議会定例会にあたり、新年度予算等の提案に先立ち、町政執
行に臨む私の考えを申し上げ、議員の皆さま、そして町民の皆さまの一層のご理解とご協
力を賜りたいと存じます。
私は昨年、2期目の町政を担うにあたり、情報共有、町民参加、協働を基本原則とする
自治基本条例の精神に則り、幸せを実感できる住みよいまちづくりの実現に向け、第6次
斜里町総合計画の着実な推進を図ってまいりたいと申し上げました。
また、私の政治理念は、一貫して、みんなでつくる、幸せ実感!あったか斜里町であり、
今後も、人への思いやりや、人と人とのつながり、そして人づくりを大切にしてまいりた
いと考えております。
さて、2月4日にTPP協定が署名に至り、今後、斜里町の一次産業や経済への影響が
どのようになるか、予断を許さない状況が続きますが、そうした中、国においてはいわゆ
る1億総活躍社会に向けて、希望を生み出す強い経済、夢をつむぐ子育て支援、安心につ
3
ながる社会保障の、新三本の矢をもって、日本社会の構造的課題である少子高齢化対策と
生産性の向上を目指すとしています。
こうした時代の大きな流れ、変化を成長への好機と捉えられるかどうか、国と地方は、
それぞれが直面する課題に向き合い、今、成すべきことを考え、責任を果たしていく必要
があると考えるところです。
一方では、地方創生が新年度から本格スタートすることになります。このたび町民の皆
さまと策定した、斜里町まち・ひと・しごと創生総合戦略は、急速に進む人口減少問題に
対応し、そして活力ある地域社会を築くために、第6次斜里町総合計画から更に特化した
三つの政策と六つの基本目標実現のための、実効性ある施策を展開してまいります。
私は、斜里町の強みである自然や知床をはじめ、この地に蓄積されたさまざまな価値を
更に高め、郷土の誇りをもって、次代を担う子どもたちに、その可能性とともに引き継い
でいくため、常に前進する姿勢で町政のかじ取りを担う覚悟でございます。
幸せを求めて生きて行こう。いかに困難な状況でも幸せになりたいという心と真正面に
向き合えることができる町政、また、あったかい心を持った、あったかい町民の住む町を
目指して、今のことだけではなく未来のことを考えることができる心、自分のことだけで
はなく周りの人を思いやれる心、町外から訪れる人をもてなす心を持った人づくりを大切
にしてまいります。
町長就任以来、一貫して町政運営に大切なものは、町民の皆さまとの信頼と考え、町政
に対する多くの声をお聞きし対話する中で、協働のまちづくりを進めてまいりました。今
年度もまちの将来を見据え、あくまでも町民本位で、タイミング良く、スピーディに、そ
して丁寧に、を基本として、幸せを実感できる、住みよいまちづくり実現のために、努力
してまいります。
次に私のめざすまちづくりについては、第6次総合計画の基本テーマである幸せを実感
できる住みよいまちづくりをすすめるということであり、大きく6項目に分けて申し述べ
ます。
まず1項目め、健康づくりと安心の医療・福祉で、いきいき暮らせる環境をつくります。
自分が健康である、と思えることが、幸福実感の何よりも重要な指標となるものと考えま
す。
そのためには、病気にならない、そして健康寿命を延ばすために、一人一人が健康づく
りを意識することが大切です。今年度も健康まつりを開催するとともに、健康診断、病気
の検診の受診率の向上を目指し、健康づくり推進事業を実施する中で、第2期斜里町健康
増進計画を着実に進めてまいります。
地域医療を取り巻く環境は依然厳しいものがありますが、医療体制の充実は、予防医療
とともに、安心して暮らし続けるための大事な要件です。その中核的役割を果たす国保病
院の診療体制整備には、常勤医師招へいが最優先であり、医療従事者確保に努力するとと
4
もに、公立病院新改革プランの策定を行ってまいります。また、人工透析患者の通院への
支援、救急搬送のシステム化の取り組みなど、広域医療、救急医療の充実、確保に努めま
す。
さまざまな福祉の充実も併せて必要です。今後、高齢者の増加に伴い介護を必要とする
人の数は、確実に増えていきます。介護サービス従事者のマンパワー確保の支援とともに、
昨年度策定した第2期斜里町地域福祉計画などに基づく施策を推進してまいります。
高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるためには、地域の特性に応じた地域包括
ケアシステム構築が必要です。新しい介護予防・日常生活支援総合事業を、この3月から
実施することとしたところでありますが、地域ささえあいのための支援体制検討会を立ち
上げ推進体制づくりをすすめるとともに、健康づくり、医療、介護、福祉の連携を密にし
てまいります。
2項目め、自然資源の恵みを活かし、産業振興につとめます。斜里町の最大の資源であ
る自然の価値を維持すると共に、その恵みを活かし、農業、漁業、観光など産業の振興と
基盤づくりに努めます。
農業基盤整備では国営宇遠別川地区施設機能保全事業、道営三井越川地区、川上大栄地
区、峰浜豊倉地区の事業を実施するとともに、施設長寿命化に向けて、多面機能支払交付
金制度を活用しながら、農業生産性の向上に努めます。
漁業基盤の整備については、ウトロ漁港の特定漁港漁場整備事業の継続実施、斜里漁港
の水産流通基盤整備事業による衛生管理型漁港としての整備を進めてまいります。
観光については、観光振興計画に基づく着実な施策展開に取り組んでまいりますが、今
年度は特に、昨年度から進めている知床観光のブランディング事業を情報発信やプロモー
ションに具体的に反映させていくほか、スカイバスの運行、観光スポット整備の検討、知
床ファンタジア後の冬季観光の検討、マーケティング調査手法の検討などを関係者ととも
に積極的に展開し、知床の価値と知床観光の魅力を広くPRしてまいります。
また、公園内の適正利用と環境学習の拠点機能を強化するため、知床自然センターの改
修事業を引き続いて実施してまいります。
商工業につきましては、プレミアム付き商品券等発行事業などを行い、町内の消費拡大
や域内循環に努めるほか、平成26年6月の小規模事業者支援法の施行に伴って、市町村
で制定が求められている小規模企業振興条例について、商工会や商工事業者とともに協議
を進めてまいります。
3項目め、素晴らしい自然環境を残し、暮らしやすい生活環境をつくります。町内には
知床に代表される豊かな自然環境があり、その下で、私たちは生活し生業を営んでいます。
その自然と人との良好な関係を維持させるために、斜里町環境基本計画の着実な進行管理
を行い、行政の施策全般にわたってこの計画が描く環境のまち実現に努めてまいります。
このため、二酸化炭素総排出量の削減を図る地球温暖化防止実行計画の実践や、野生鳥
5
獣対策を実施するほか、本町地区排水対策として雨水整備工事を進め、街路防犯灯のLE
D化など、環境のまちづくりに配慮した事業を展開していきます。
エコクリーンセンターみらいあーるについては、施設全体の安定稼働に努めるとともに、
余剰生成物の処理という課題解決に向けて、方針をまとめてまいります。
また、住環境の整備、確保については、新光北団地の町営住宅建替えや光陽南団地、ウ
トロ高原団地の改善事業など、年次的に進めてまいります。また、民間住宅の建設促進で
は、住宅リフォーム事業に新たに子育て世帯および寒冷地向け高断熱住宅工事の補助率を
優遇するなど、これまでの制度を拡充した快適住まいのリフォーム事業を実施することと
いたします。
4項目め、子どもたちが、健やかに育つ環境づくりと教育をすすめます。子どもは斜里
の未来を担う宝です。子どもを生み、育てる希望をかなえ、町民全体で支援する気運の醸
成ために、これまで取り組んできた各種の子育て支援事業を継続するほか、新たに特定不
妊治療助成や出産お祝い事業を実施します。
平成28年度から町内3カ所となる仲よしクラブでは小学校6年生まで利用対象を拡大
するほか、単独施設となる児童館での機能拡充とともに運営体制構築に取り組みます。ま
た、通園センターをはじめ、保育、教育、生活支援などに関係する機関が連携し、障がい
児の成長に合わせた支援の充実を図ってまいります。
学校教育においては、指導主事をはじめ、スクールソーシャルワーカーの継続配置、教
育活動支援講師、35人学級臨時教員の配置などの事業に加え、不登校児童生徒対策とし
ての適応指導教室を設けるなどの児童生徒支援事業を継続実施します。
さらに、スクールバス運行体制の大幅強化によって、児童の小学校統合後への通学環境
を確保します。また、教育課程検討委員会を中心にすすめる各種活動の拡充、新たに試行
する土曜授業や、新年度から義務教育学校となる知床ウトロ学校をはじめ、各学校の学校
力向上事業を推進します。また、斜里中学校の外構整備に向けた実施設計を行います。
社会教育においては、各社会教育施設で行われる活動や生涯学習活動のための講座、地
域で児童、生徒を育む様々な活動、更には保健福祉などとの連携、他の分野との交流など
を通して、子どもたちの健やかな成長と若者の人材育成をすすめます。
5項目め、総合戦略を実行し、魅力ある地方創生をすすめます。人口減少への対応につ
いては、昨年度、斜里町の特徴を捉えた将来展望である人口ビジョンと、それを踏まえた
総合戦略プランを町民と一緒になって策定してまいりました。
その中に掲げた三つの政策である、雇用創出・交流・ブランディングによる地域創造戦
略、結婚・子育ての希望をかなえ、誰もが輝ける地域創造戦略、住み続けたいまちづくり
をめざす地域創造戦略の実現につながる事業を展開してまいります。
特に、地域公共交通については、地域協議会による国の支援制度を活用した巡回バスの
実証運行を実施する中で地域交通網形成計画の策定検討を進めます。また、観光ブランデ
6
ィング強化事業を積極的に展開するほか、昨年度総務省の実証事業に採択されたテレワー
ク推進事業を引き続き北見市と連携のうえ、継続するなど、地域の雇用、人材の確保、誘
致につながる必要な施策として取り組みを強化してまいります。
6項目め、安全・安心なまちづくりで暮らしを守る、「ほめられる役場」を目指します。
役場と地域との協働によってはじめて、高齢者の見守り、各種防災体制の再点検と自助、
共助による地域防災力強化を図っていくことができます。地域防災計画に基づき、災害に
備えた安全で安心なまちづくりを進めるために、避難行動要支援者プランの作成、当面必
要な食糧の備蓄などをすすめます。
また、ウトロ漁村センターの耐震診断を実施するほか、防災拠点である消防庁舎は、2
7年度の事務所棟に続いて、28年度は車庫棟の改築を行い、竣工を迎えることとなりま
す。
幸せを実感できる町政をめざして、町民の役に立つところが役場でございます。町民本
位、町民のために仕事をする意識と行動を徹底するとともに、今年度も町民との対話など
による現場重視の考えを基本とします。また、明るく元気な職場を心がけ、情報共有に努
めることにより、開かれた町政を推進してまいります。
人事評価制度の実施含め、職員の能力と資質向上のための研修機会を確保し、この間策
定された各種計画の進行管理を通じて、職員の意識改革を促し、住民の期待に応えられる
人材形成を目指します。
また、あ~ったか移動町長室をフットワーク良く開催して、町民の皆さまとの対話を深
めます。第6次斜里町総合計画が目指す、幸せを実感できる住みよいまちづくりは、斜里
町にかかわる全ての人や団体が自分自身のみならず地域の幸せを考え、ともに力を合わせ
て、地域を良くしていこうとする活動に参画いただいてこそ実現できるものと考えており、
その一つの取り組みとして、無作為抽出の公募委員登録制度を試行するなど、町民参加の
ための環境づくりに努めます。
次に、平成28年度の事業展開について述べさせていただきます。このことについては、
第6次斜里町総合計画の七つの基本目標に沿って申し上げます。
第1は、自然と共に生きることができる住みよいまちをめざす、についてであります。
斜里町は、みどりと人間の調和を求めてを一貫したまちづくりの基本理念として掲げ、町
政運営を進めてきました。世界自然遺産地域をはじめとする当町の雄大な自然環境や、生
活環境を持続的に維持、向上させ、後世に引き継いでいくことが、環境自治体としての責
務でもあり、同時に私たちの生活を支える基盤を確保するうえでも重要であります。斜里
町の環境施策を総合的かつ計画的に推進することを目的に、平成26年度から新たにスタ
ートした斜里町環境基本計画に基づき、行政、事業者、町民が一体となって、これまで以
上に環境面に配慮した施策を確実に推進していくことが必要です。
それでは、この分野の具体的な事業展開について、以下大きく2点に分けて申し上げま
7
す。
1 点目の人と自然が共生する豊かな環境づくりの推進についてでありますが、自然環境
の保全と適正利用の推進については、町の自然保護施策の根幹である100平方メートル
運動の森・トラストによる国立公園内開拓跡地の自然再生を着実に進めるとともに、現在
改修工事中であります知床自然センターを、知床へ訪れていただく方々の適正利用の拠点
施設としての機能強化を図り、知床の価値を広くアピールしていきます。
野生生物の保護管理の推進については、町が設立した知床財団を中心に、これまでに蓄
積された調査データ等を活用しながら、関係機関や地元猟友会と連携し、ヒグマやエゾシ
カをはじめとする野生動物と観光客、地域住民とのあつれきの軽減に努めます。また昨年
度で事業期間満了となるヒグマ餌やり禁止キャンペーンについては、その精神を踏襲し、
引き続き協働による啓発を引き続き進めるとともに、岩尾別川のヒグマ撮影カメラマン対
策にも取り組んでいきます。
生活環境の保全については、私たちの暮らしを支える豊かな環境を良好な状態に保つた
めにも、公害発生の未然防止はもちろんのこと、水源地域や河畔林の保全など、流域全体
を対象とした総合的な対策が必要です。浄化槽計画区域内については設置補助事業を継続
するとともに、町内主要河川の水質検査を実施して、現況把握に努めます。また、上水道
区域外の井戸水利用における塩素滅菌器等の助成など飲料水からの健康保持を支援します。
町民一人一人が環境負荷の軽減を常に心がけ、日頃の事業活動や生活の中で実践していく
ことも大切であり、町民と行政が一体となって良好な生活環境の保全に取り組んでまいり
ます。
2点目の持続的発展が可能な循環型社会づくりの推進についてでありますが、地球温暖
化防止対策の推進については、再生可能エネルギーの積極的な活用や、エネルギーの効率
化によって、温室効果ガスの排出量を削減してくことが重要です。昨年策定した斜里町地
球温暖化防止実行計画に基づき、斜里町の全ての公共施設のほか、3年間無償貸与を受け
る電気自動車の積極的活用とPRにより、公用車等においても二酸化炭素排出量の削減に
努めます。また、住宅用太陽光発電システムの設置補助事業などを通じて、町民の取り組
みに対する支援を行うとともに、街路灯の全面LED化や、新エネルギー導入の可能性に
ついても情報収集に努めてまいります。
ごみの減量、資源化の推進については、町民一人一人の協力を得て、取り組まなければ
ならない課題です。生ごみの水切り徹底をはじめとする、ごみ排出量の抑制や、昨年7月
から開始した布類の拠点回収など分別の徹底によるリサイクル率のさらなる向上などによ
り、環境負荷の少ない循環型社会の実現を目指します。
適切なごみ処理の推進については、町民生活を維持するうえで極めて重要です。毎日発
生するごみを適切に受け入れ、できる限り資源として循環させる取り組みを継続的に進め
ていく必要があります。エコクリーンセンターの各設備の保守点検、修繕を計画的に実施
8
しながら、バイオ燃料の安定的な利用先確保に努め、安定稼働に向けて課題解決の取り組
みを全力で進めてまいります。また、ごみのポイ捨てや不法投棄など、不適切な行為の根
絶をめざしてまいります。
第2は、足腰の強い産業をめざす、についてであります。斜里町は、農業、漁業、観光
業という三つの基幹産業を持ち、比較的恵まれた条件の下で繁栄してきました。しかし、
一方では、経済のグローバル化の進行や、国内経済では原油価格の動向による株価が大き
く変動し、TPPも各国の署名により内容が確定しましたが、説明不足もあり未だ先行き
への不安感が残っています。さらに、今後も人口減少や少子高齢社会と相まって、国内市
場の規模縮小が予想されています。
このような中で、町内経済、産業の発展のため、確実な基盤整備と資源の持続的活用が
求められており、来るべき時代に向け、斜里町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく
地域ブランド知床しゃりのイメージを中核とした産業連携を深め、新たな付加価値の創造
と、町内経済を支えていく人材の確保、育成に向けた労働、雇用環境の安定化のための支
援が重要です。
それでは、この分野の具体的な事業展開について、以下大きく3点に分けて申し上げま
す。
1点目の力強い産業基盤の構築についてでありますが、産業基盤整備の推進については、
農林水産業における生産基盤をはじめ、商業や観光など、各分野での基盤整備と維持を推
進し、力強い産業基盤の構築を目指します。
農業基盤の整備は、平成26年度より着手した国営宇遠別川地区施設機能保全事業によ
り、基幹排水路整備を推進してまいります。
また、町内3地区で構成されている道営畑総事業は、区画整理や暗渠などの整備を促進
しながら、鹿柵整備も行うとともに、道営農道保全対策をすすめ、生産性の向上と農業経
営の安定化を図ってまいります。
併せて、土地改良施設の長寿命化に向けて、多面的機能支払交付金制度を活用し、維持
管理に努めてまいります。
さらに、1市4町の斜網地区維持管理協議会で管理している緑ダムの維持管理経費軽減
のための小水力発電計画樹立をすすめてまいります。
林業については、地球温暖化の防止に重要な役割を持ち、生物多様性の保全、水源涵養
や水質保全など多種多様な公益的機能が発揮される森づくりが重要と考えます。全国的に
戦後植栽された人工林が伐採時期を迎えているなか、当町においても同様の傾向であるた
め、町有林については除間伐事業による森林の維持管理を継続し、また計画的な森林更新
の検討を進め、次世代に引き継いでいける森林の維持に努めてまいります。
漁業については、長年にわたって工事が進められてきたペレケ地区におけるウトロ漁港
整備工事がほぼ完成するため、4月からの供用開始を記念する事業に支援するとともに、
9
漁港環境の適正維持に努めてまいります。斜里漁港については、外郭施設の整備と安全航
行、漂砂対策としての航路浚渫、衛生管理型漁港としての機能の整備を継続して促進し、
衛生管理型施設整備に向けた計画に支援してまいります。
商工業につきましては、引き続き、プレミアム付き商品券等発行事業などを行い、町内
の消費拡大や域内循環に努めるほか、小規模企業振興条例の制定や商工業振興のあり方の
検討に向けて、商工会や商工事業者とともに協議を進めてまいります。
観光については、既存観光施設の適切な維持管理に努めるとともに、観光振興計画に基
づき、スカイバスの運行といったアクセス、域内交通の向上策の検討や、新たな観光スポ
ット整備、訪日外国人旅行者の受入態勢の向上などを進めてまいります。
また、宿泊施設整備奨励金やウトロ温泉事業組合助成金などにより、宿泊施設や温泉の
維持整備を支援します。
資源の持続的活用の推進については、斜里町の産業は多様な資源の適正利用により成り
立っており、資源を枯渇させない再生力を高めることが重要です。
農業については、家畜伝染予防法に基づき、疾病予防などを図るほか、関係機関と連携
した防疫体制の確立に努めてまいります。
また、多面的機能支払交付金制度等を活用しながら、緑肥による土づくりや農地保全を
行い、地力の向上と輪作体系の確立に向け支援してまいります。
林業については、地球温暖化の防止に重要な役割を持つ森林資源のうち、民有林につい
ては関係機関とも十分連携しながら、森林所有者の負担軽減について継続して支援してま
いります。
漁業については、基幹漁業であります、さけます定置網漁業の安定した漁業生産が重要
です。本町においては市町村別のさけ漁獲量が13年連続して日本一となっておりますが、
今後の漁獲の安定化、地場資源の増大のための、ふ化放流事業への支援を継続してまいり
ます。
観光業については、歴史、文化や産業といった自然以外の豊富な地域資源の活用を検討
してまいります。
戦略的経営の促進については、まず、事業者や経済団体の経営基盤の強化が重要です。
特に各種制度資金等の活用や利子助成については引き続き支援していくほか、経済団体等
への支援を継続してまいります。
農業については、低コスト、省力型生産の実現のため、農作物輸送の効率化やICTを
活用した営農システムへの支援を図ってまいります。
2点目の、知床しゃりの展開についてでありますが、イメージ戦略の推進については、
雄大な自然環境の中で育まれる、安心安全を念頭にして、クリーンな産業イメージを追求
していくことが重要です。
特に農業では、環境対策や土壌分析による施肥量低減に向けたクリーン農業への支援に
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努めてまいります。
漁業については、ウトロ漁港が衛生管理型漁港として4月から供用が開始されますので、
環境保全に努めるとともに、斜里漁港や知布泊漁港においても漁港周辺の環境改善に努め
てまいります。
商工業については、知床しゃりブランドの認証制度を継続し、斜里産の良質な農水産物
を使用した、付加価値の高い商品開発を支援してまいります。
観光については、ブランディング強化事業や観光イベント等支援事業により、知床観光
のブランド力の向上や、プロモーション力の強化に努めるとともに、エコツーリズムを中
心とする体験プログラムの開発と定着を支援し、引き続き連泊滞在の促進に努めてまいり
ます。
海と大地の恵みの提供については、地場産業活性化チャレンジ事業の積極的な活用を促
して、新たな商品開発を喚起するとともに、農水産加工品の付加価値の向上やPR、産業
連携を進めてまいります。
地元食材の消費拡大については、学校給食での積極的活用を進めるとともに、地元食材
の魅力の積極的な発信をすすめ、消費拡大や地産地消の推進に取り組んでまいります。
3点目の、担い手の育成と確保についてでありますが、雇用の流動的活用の推進では、
雇用環境の変化への対応と、町内事業所の円滑な人材確保を図るため、ハローワークの求
人情報の提供や、町内事業所の求人広告等掲示などの情報提供と、合同企業説明会の開催
などに、引き続き取り組んでまいります。
就労者の支援については、斜里町の魅力のアピールと、働きやすい環境の整備を進める
ことによりUターン、Iターンを促すとともに、斜網地域の自治体と連携した通年雇用の
ためのスキルアップや資格取得等を引き続き支援してまいります。
また、酪農家への労働負担軽減のため、酪農ヘルパー制度の活用推進と支援に取り組ん
でまいります。
担い手確保と技術継承については、農業従事者の高齢化と労働不足が喫緊の課題であり、
安定的な農業経営を目指すため、後継者確保対策の支援に努めるとともに、農業生産法人
の育成支援にも努めてまいります。
第3は、快適なまちをめざす、についてであります。斜里町では、これまでさまざまな
社会資本整備を行い、町民の生活の利便性や快適さ向上に努めてまいりました。しかし、
一方では道路、橋梁などのインフラの老朽化が急速に進み、これらの財産をどのように将
来に引き継いでいくのかが問われています。さらに、人口減少と高齢化による空き家、廃
屋の増加といった課題や、高齢者に配慮したまちづくり、バリアフリー化への要請も高ま
っています。
このような中で、町民生活の基盤となる社会資本を計画的に維持更新することが求めら
れています。それでは、この分野の具体的な事業展開について、以下大きく2点に分けて
11
申し上げます。
1点目の、快適に暮らせる住環境の整備についてでありますが、都市機能の整備では、
高齢社会に配慮したまちづくりや防災の視点から、町内における都市施設機能の強化が求
められており、避難施設への誘導をわかりやすく案内する効率的な標識整備に向けた検討
を進めます。
また、老朽化した公園施設の再整備については、今年度、修正業務を行う公園施設長寿
命化計画に基づき、砂丘公園の遊具の更新を行います。
オホーツク斎場については、火葬設備の更新等を引き続き行い、適切な管理に努めてま
いります。
民間住宅の建設の促進については、リフォーム事業について、新たに子育て世帯および
寒冷地向け高断熱住宅工事の補助率を優遇し、省エネにつながる住宅エコ設備への改修等
も加え制度を拡充し、幅広いリフォーム工事が可能となるよう見直しを行い、引き続き事
業を継続することといたします。
また、空き家対策については、景観上、防災上の対策に併せて、空き家の解体や利活用
等について新たな補助制度について調査検討を進めるとともに、実態調査もすすめてまい
ります。
公営住宅整備事業の推進については、町営住宅等長寿命化計画に基づき、新光北団地の
建て替えを継続して実施し、改善事業では今年度で完了する光陽南団地のほかに、ウトロ
高原団地についても、今年度から実施してまいります。
2点目の、快適に暮らせる社会基盤の整備についてでありますが、道路の整備促進につ
いては、国道、道々などの未整備区間の整備促進と、老朽化した橋梁等の早期改修に向け
て、国や北海道に対し引き続き要請してまいります。
町道の整備では、都市計画区域内の6路線の整備と、羅萠道路など2路線の整備を引き
続き実施してまいります。
道路の適正な維持管理では、道路ストック総点検に基づき、計画的な保全対策を行い、
道路性能の回復を図ってまいります。また、橋梁については引き続き、橋梁長寿命化修繕
計画に基づいた計画的な事前補修を進めてまいります。
冬期道路交通の確保については、老朽化した除雪機械を更新し、効率的な除排雪に努め
るとともに、国道、道々の各管理者間との連携強化に努めてまいります。
海岸と河川の保全については、海岸浸食の著しい前浜海岸保全と冬期間における波浪被
害について、海岸管理者に整備を要請してまいります。
第4は、安全安心なくらしをめざす、についてであります。斜里町は、犯罪や事故、災
害が、比較的少ないまちですが、生活するうえで、安全安心な暮らしを維持することが大
事です。町民生活に欠かせないライフラインを維持し、様々な災害に対する事前の備えが
できていることが重要です。
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特に、町民生活にとって欠かせない上下水道の安定的な維持に努めるとともに、救急救
命や防火、防災のための体制強化を図っていかなければなりません。
さらに、高齢者の交通事故防止をはじめ、町民の皆さんの交通安全意識を高め、死亡交
通事故ゼロをめざすための啓発も必要です。町民の皆さんが犯罪や交通事故の加害者、被
害者どちらにもならないようにしていかなければなりません。それでは、この分野の具体
的な事業展開について、以下大きく4点に分けて申し上げます。
1点目の、命とくらしを守る防災体制の整備についてでありますが、防災計画の充実に
ついては、斜里町地域防災計画を補完する各種計画やマニュアルの整備を進めるほか、引
き続き避難行動要支援者支援体制の整備に取り組んでまいります。
災害に強い社会基盤づくりについては、農地をはじめ市街地域の防災、減災につなげる
ため、右岸排水機場などの基幹水利施設や設備の適正な維持管理に努めてまいります。ま
た、ウトロ地区の拠点避難所であるウトロ漁村センターの耐震診断を実施します。
防災対策の充実と意識の向上については、災害に備え被害を最小限にするため、町や関
係機関の連携はもとより、地域での防災活動が重要であり、自主防災組織の結成や育成を
支援するとともに、防災意識の向上に努めてまいります。
2点目の、水を守る安定した上下水道の整備についてでありますが、水源、水質、水量
の安定供給の確保については、安全で安定した飲料水の供給を行うため、引き続き、配水
管布設替工事を実施するとともに、浄水場などの適正な維持管理に努めてまいります。
また、無水地区における飲料水安定確保のため、飲雑用水組合施設をはじめ、各戸の生
活用水施設に必要な支援をしてまいります。
汚水処理事業の継続と水洗化普及については、公共下水道未整備地区の解消と浸水被害
の解消を図るとともに、更なる水洗化を促進するため、未接続者に対する接続要請を進め、
水洗化普及に努めます。また、合併浄化槽の普及促進については、設置に必要な支援策を
継続してまいります。
上下水道事業の健全経営については、将来に向けて持続可能な上水道事業により安全で
安定した飲料水の供給を行うためには、経営改善が必要であることから、利用者への説明
を行い、料金改定を進めることとします。また、施設更新事業などにあたっては、補助金
等の有利な財源を確保してまいります。
3点目の、命を守る消防救急体制の充実についてでありますが、消防施設・設備と組織
の充実については、災害対応の拠点施設となる消防庁舎の改築工事が進み、新事務所にて
4月より業務を開始します。併せて災害情報の収集、発信に必要な通信指令台、消防救急
デジタル無線整備事業も完成することから、効率的な運用を図り、迅速な出動態勢に努め
ます。また、28年度は引き続き、残る車庫棟の改築工事を実施し、年度内の完成を目指
します。
救急体制の強化については、高齢社会の進展や救急救命士に求められる高度な救急、救
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命処置拡大のための訓練、医療機関などにおいての再教育と、ドクターヘリの活用など含
め、救命率の向上に努めます。
防火意識・救命知識の向上については、火災を起こさない、また、傷病者の苦痛の軽減
と救命率の向上が求められていることから、火災予防の啓発や、応急手当の技術研修など
に努めます。
4点目の、くらしの安全安心の推進についてでありますが、犯罪の防止と交通安全の推
進については、犯罪のないまちづくりや、交通事故防止は町民共通の願いであり、近年の
子どもや高齢者を狙った犯罪を防止するため、地域で児童生徒の見守り、高齢者への意識
啓発を図るなど関係機関や団体に協力を求めてまいります。
くらしの相談体制の充実については、安全安心なくらしを維持していくため、消費生活
については相談員窓口を継続するとともに、消費者被害を未然に防ぐため啓発を推進する
ほか、人権、行政相談員など関係諸機関、消費者協会など各団体と連携し、町民生活支援
に努めてまいります。
第5は、いきいきと自分らしく健やかに暮らせるまちをめざす、についてであります。
斜里町の高齢化率は31%を超え、高齢化が進んできており、医療、福祉への需要の増と
ともに、障がいを持った方や低所得者家庭など、高齢者福祉同様に支援策が求められてい
ます。
町民が健康で住み慣れた地域の中で、いきいきと自分らしく、いつまでも安心して暮ら
せるまちづくりのため、医療、福祉におけるさまざまな政策並びに施設などの充実と、地
域の医療や高齢者、障がい者を支える人材である、医師をはじめとする医療従事者、介護
従事者等の人材確保と、周辺でサポートする人づくりを推進するとともに、町民の健康増
進と地域全体で子どもや子育て家庭を支えるまちづくりを進めます。
新年度においては、第6次総合計画と整合性を持った、第2期地域福祉計画、第2期斜
里町健康増進計画に基づく施策を進めることとします。それでは、この分野の具体的な事
業展開を、以下大きく4点に分けて述べさせていただきます。
1点目の、いつも元気に安心して暮らせるまちの実現についてでありますが、地域に根
ざした国保病院の充実については、内科、外科、産婦人科、小児科の4科診療、救急医療、
高齢社会に対応した通院困難者への訪問診療など、安定的なサービス提供体制の継続はも
ちろんのこと、さらなる医療サービスの向上に向け、引き続き旭川医大、北大、さらには
札幌医大などの関係機関との連携並びに民間医師紹介事業者の活用に努めてまいります。
また、適切な医療サービスの提供に向けては、経済性も考慮しながら、老朽化した医療
機器の更新を中心に、授乳室の設置など利用者に配慮した施設の改修も進め、町民に信頼
される安心と思いやりのある病院を目指し、地域医療の中核を担う責任を果たしてまいり
ます。
さらに、国から示されました新公立病院改革ガイドラインに基づく、公立病院新改革プ
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ランについて、北海道が医療法に基づき策定する北網区域地域医療構想との整合性を図り
ながら、当院の果たすべき役割を踏まえたプランを今年度中に策定することといたします。
地域医療体制の充実については、引き続き診療体制および救急医療体制の確立に向けて、
網走医師会への救急医療体制づくり業務委託や、人工透析患者の通院などの支援をしてま
いります。また、冬期間の吹雪等における人工透析患者への対応や、安心出産エントリー
システム119の取り組みを進めます。
生涯を通じた健康づくりの推進については、第2期斜里町健康増進計画を着実に進め、
健康づくり推進事業を充実し、町民の健康意識向上を目的として、健康まつりを継続しま
す。
大腸がん検診、子宮頸がん、乳がん検診については、対象者に対する個別勧奨やクーポ
ン券により検診率向上を図り、がんの早期発見とがん死亡者の減少に努めてまいります。
感染症予防事業では、小児への各種ワクチン接種、成人風しん予防接種事業、新たに日本
脳炎予防接種を定期接種として実施します。また、高齢者に対するインフルエンザワクチ
ン、肺炎球菌ワクチン等の接種を継続し、疾病の予防に努めてまいります。
さらに、少子化対策として不妊治療の経済的負担の軽減を図るため、不妊治療費助成事
業に取り組んでまいります。
2点目の、気持ちの通う高齢者福祉の充実についてでありますが、高齢者の生活を支援
する取り組みの促進については、高齢化の進行に伴い、ひとり暮らし高齢者や高齢夫婦世
帯、認知症高齢者が増加し、さまざまな課題も発生してきておりますことから、地域包括
ケアシステムの構築をめざし、総合事業、包括的支援事業の地域支援事業の取り組みを充
実します。
また、高齢者や体の不自由な方の外出や、生活支援の観点から、新年度から地域公共交
通について、斜里町地域公共交通活性化協議会を主体として、市街地循環バスの運行を試
行するなど、地域公共交通網形成計画の策定に努めます。
介護保険サービスと介護予防事業の充実については、第6期高齢者保健福祉計画・介護
保険事業計画に基づき、介護サービスの充実に努めてまいります。また、次期計画策定に
向けて、新年度では日常生活圏域ニーズ調査を実施します。
高齢化社会を支える人づくりについては、斜里町高齢者介護サービス事業所連絡協議会
による介護職場の人材不足解消にむけた研修会の開催などを支援してまいります。また、
ボランティアや地域住民の自主的活動を支援するとともに、児童、生徒向けの福祉、介護
体験機会の提供に努めてまいります。
3点目の、一緒に支え合う地域福祉の充実についてでありますが、地域のネットワーク
づくりについては、支援が必要な人に対して、地域全体で支え合うことが重要であること
から、斜里町民生児童委員協議会や斜里町社会福祉協議会などに対して支援してまいりま
す。
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また、地域福祉の充実をめざして、第2期斜里町地域福祉計画の推進や、災害時に対応
するための斜里町避難行動要支援者避難支援プラン全体計画を推進してまいります。
障がい者への総合支援と社会参加の促進については、第4期斜里町障がい者計画・障が
い福祉計画の推進を地域自立支援協議会などと連携を図り進めてまいります。また、障が
いがある人の居心地の良い暮らし講演会などを開催して地域の理解を深めるとともに、相
談業務の充実を図り、障がいのある人が自立した生活を営むことができるよう支援してま
いります。
福祉相談機能の充実については、ひとり親家庭、生活保護受給者をはじめとする低所得
者などに対して、地域社会から孤立しないようにプライバシーに配慮しながら、経済的自
立、更生を目標とした支援に心がけ、健康で文化的な生活を保障するため、社会福祉協議
会、民生児童委員協議会などと連携を図り、各種制度周知および相談活動に努めてまいり
ます。
4点目の、希望を持って子育てできるまちの実現についてでありますが、子育て支援の
充実については、子育て支援センターを中心に保護者や、保育関係機関の職員を対象とす
る講座、講演会を開催し、子育て中の保護者の育児支援と地域の保育力向上を推進します。
放課後児童健全育成事業である仲よしクラブは、平成28年度より町内3カ所全てのク
ラブにおいて、利用対象をこれまでの小学校3年生から小学校6年生までに拡大します。
また、児童館は併設していた仲よしクラブの移転により単独施設となることから、利用
者層の拡大と、地域の人が子ども達の健やかな成長を見守り、支援できるような運営体制
の構築に取り組んでまいります。
保育の充実については、保育を必要とする保護者が安心して子どもを預けることができ
るよう質の高い保育事業の推進に努めるとともに、地域の子育て拠点として、育児相談な
ど保育の専門性を生かした幅広い子育て支援を進めてまいります。
また、職員向け研修会等を実施し、多様化する保育ニーズに適切に対応できるよう保育
体制の充実を図ってまいります。
障がい児支援の充実については、特別な配慮が必要な児童が増えていることを踏まえ、
関係職員の専門性を高めるとともに、斜里地域子ども通園センターによる早期療育事業や
その他関係機関との連携強化により、子どもの成長に応じた適切な支援体制の構築を進め
てまいります。
第6は、心豊かにつながり学び合うまちをめざす、についてであります。斜里町を持続
的に発展させるためには、未来を担う子どもたちが健やかに成長できる環境づくりと、社
会に通用する人材育成のための教育の推進が極めて重要です。
斜里町でも、少子化、核家族化、共働きなどにより、地域社会の結びつきが弱まる中で、
地域や家庭の教育力の低下が課題となっていることから、行政と地域が一体となって人づ
くりや町づくりに取り組まなければなりません。
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国による教育委員会制度改革にもとづいて昨年設置した、総合教育会議の場も活用しな
がら、第6次総合計画の中の教育施策を抽出、整理した斜里町教育大綱にもとづき、教育
委員会と教育施策の方向性を共有して行政執行にあたります。
教育長から教育行政執行方針が示されますので、私は教育行政を支援する立場から主要
な事項について申し上げます。それでは、この分野の具体的な事業展開について、以下大
きく3点に分けて申し上げます。
1点目の、地域とつながる学校教育の推進についてでありますが、教育内容の改善と向
上については、指導主事をはじめ、少人数学級のための臨時教員や学力支援講師、特別支
援員を継続して配置します。また、幼保、小、中、高のつながりや、学力、体力の向上を
推進するために教育委員会が設置する教育課程検討委員会や、特別支援教育連携協議会な
どの活動を支援します。
教育環境の向上については、スクールソーシャルワーカーを引き続き配置するとともに、
不登校の児童生徒に対する適応指導教室の運営を支援します。
斜里中学校では外構整備に向けた設計に着手するほか、教職員住宅は、今後の長寿命化
を図るための老朽化対策を進めます。
朱円、以久科、川上小学校の統合にともなう対応としては、スクールバスの路線増や運
行日数の拡大など、運行体制の大幅な強化により、児童生徒の安心、安全な通学環境の確
保に努めます。
学校給食の提供については、老朽化した設備の更新に加えて、食物アレルギーをもつ児
童生徒の安全を最優先にした体制を継続すると共に、新年度から給食会計を公会計へ移行
します。
また、斜里中学校吹奏楽部や斜里ジュニアバンドの楽器更新を計画的に進めるほか、新
たに義務教育学校となる知床ウトロ学校の全ての普通教室にICT教育機器を配置し、よ
り効果的、効率的な学習環境を整えます。
地域と学びあう学校教育の推進については、新たに試行する土曜授業など、地域と学校
の関わりをより充実させる取り組みを支援します。また、世界遺産学習をはじめ、知床の
自然や文化を知り大切にする、ふるさと学の振興など、特色ある教育活動を支援します。
斜里高等学校については、知床・産業系列など、特色ある教育活動への町職員の講師派
遣などを通して、総合学科の魅力ある学校づくりを支援するとともに、スクールバス利用
の無料化や、路線バス利用生徒への全額助成など、遠距離通学者の負担軽減を図ります。
2点目の、地域を支え育てる人材の育成についてでありますが、地域資源を生かした交
流活動の充実については、世界自然遺産に代表される豊かな自然環境やその恵みを受けた
産業を最大限に活用しながら、各社会教育施設で行われる町民の生涯学習活動など、さま
ざまな交流の場面を生かした人材の育成を進めます。
生活習慣を育む家庭教育力の向上については、親同士の学びあいや仲間づくりの機会を
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提供するなど、親の育ちを応援する学習機会を拡充します。
3点目の、地域を育む社会教育活動の推進についてでありますが、公民館を活用した生
涯学習の充実については、子育て中の親子向けから高齢者対象まで、生涯各期に合わせた
講座等を幅広く展開し、地域を支え育てる人材の育成に取り組みます。特に昨年組織され
た成人式実行委員会の活動を支援し、若者独自の発想をまちづくりに生かしていきます。
また、今年で50周年を迎える斜里町文化連盟の記念事業を支援します。
健康づくりとスポーツ活動の推進については、子どもの体力、運動能力向上のために幼
児期からの教室を実施するなど、斜里町スポーツ推進計画に基づいた生涯スポーツ推進を
図ります。また、保健福祉分野との連携により、介護予防の観点に立った運動の普及を推
進します。
暮らしに寄りそう魅力的な図書館の運営については、利用者数が大幅に増加した新図書
館をさらに魅力的な施設とするため、運営方針に沿った新たな事業展開を積極的に図ると
ともに、交流、憩い、学びの場として機能させ、町民に親しまれる施設づくりを推進しま
す。また、学校図書室との一層の連携強化を図ります。
自然と歴史を守り、学ぶ博物館活動の推進については、博物館活動や講座を通して地域
の自然や歴史に興味を持つ子ども達の育成を図ります。
また、老朽化した館外施設に分散保管している収蔵資料等については、移転、集約化を
計画的に進め、保管環境の改善に努めます。チャシコツ岬上遺跡は、地域の歴史資源とし
ての活用を図るため、オホーツク文化期の竪穴住居跡の学術発掘調査を継続するとともに、
国指定の史跡登録をめざします。
第7は、町民が主役になって住みよいまちをめざす、についてであります。自治基本条
例は、情報共有、町民参加、協働の三つを基本原則として、まちづくりを進めるとしてい
ます。しかし、町政に関心はあっても参加が苦手といった方もおり、今後、町民参加の場
や機会の拡大、環境づくりを、行政活動のどの分野でも行っていく姿勢が必要です。
町民が主役となったまちづくりをすすめるには、もっとも身近な組織である自治会をは
じめ、関係団体の主体的で自主的な活動が必要であります。今後とも住民とのパートナー
シップによる住民との協働のまちづくりをすすめるためにも、住民と行政が情報を共有で
きる環境づくりが重要です。
地方行財政を取り巻く環境は、めまぐるしく変化する社会経済情勢を背景に、行政ニー
ズの多様化が進み、機敏に対応できる機動性の高い組織が求められております。効果的、
効率的な行政運営と足腰の強い財政基盤があってこそ健康なまちをめざすことができるこ
とから、第5次行革大綱の基本方針である地域力、組織力、財政力の向上をめざしてまい
ります。それでは、この分野の具体的な事業展開について、以下大きく2点に分けて申し
上げます。
1点目の、地域が輝くつながりのあるまちの実現についてでありますが、情報公開と情
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報共有の推進については、行政情報をわかりやすく適切に伝えるためにも、広報広聴活動
は重要であり、広報しゃりについては町民目線に立った情報提供に取り組むとともに、よ
り見やすいホームページの充実に努めてまいります。
また、出前講座やあ~ったか移動町長室等をとおして、住民との情報共有を図り、意見
公募手続、パブリックコメントにより、町政に町民の意見や要望を反映させる機会を設け、
町民との協働による開かれたまちづくりを推進してまいります。
町民参加と協働の推進についてでありますが、自治基本条例が求める協働によるまちづ
くりを進めるためには、情報の提供とともに町民の協働意識の向上と、参加機会の拡大を
図っていくことが重要であります。
自治基本条例の考え方などについて、継続的な普及啓発に努めるとともに、町民の行政
への参画を幅広く求め、参加意識を醸成する環境整備の取り組みとして、審議会委員等へ
の無作為抽出による公募委員登録制度の導入に向け、今年度からの試行に取り組みます。
魅力ある地域活動の推進については、町民が主役となり、自治会をはじめ関係団体の主
体的な活動が必要であります。
特に自治会活動は住民自治の原点であるとともに、まちづくりには必要不可欠な存在で
あります。自治会の主体的な取り組みに対し各種支援を継続するとともに、情報提供だけ
でなく共有していく関係を、地域担当制度などを活用しながら築く中で、連携強化を図っ
てまいります。また、元気で活力のある、さらにぎわいの感じられる地域づくりのための
活動支援として、自治会の行うソフト事業に対し、新年度から協働によるまちづくり推進
事業を創設します。
多様な交流の展開については、姉妹町・友好都市との交流をはじめとした物産交流など
を通じて、歴史や自然、文化、芸能など相互理解を深めるとともに、各地のふるさと斜里
会との交流を推進してまいります。
国際交流については、民間での幅広い交流研修活動を引き続き支援をしてまいります。
2点目の、社会変化に対応できる健康なまちの実現についてでありますが、効果的・効
率的な行政運営につきましては、時代の変化や多様化、複雑化する行政課題への対応や、
最小の経費で最大の効果をあげ、住民が求めるサービスを最良の形で提供していくため、
行政改革を一層推進していく必要があります。
第5次行政改革については、実施項目の計画的な進行管理に務めるとともに、人材育成
の取組において、職員の意欲、能力および組織力の向上に資するための人事評価制度の構
築と導入に取り組んでまいります。
少子高齢化および人口減対策につきましては、斜里町まち・ひと・しごと創生総合戦略
に掲げる雇用、就労環境の充実ほか九つの基本施策に基づき、国の交付金を活用するなど、
地方創生の実現に向けた効果的な施策を展開してまいります。また、昨年度総務省の実証
事業に採択されたテレワーク推進事業につきましては、引き続き北見市と連携のうえ、人
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材確保、誘致につながる必要な施策として取り組みを強化してまいります。
さらに、公共施設等の総合的かつ計画的な基本方針を定めた、公共施設等総合管理計画
に掲げる施設用途別のマネジメント方針に基づき、施設ごとの実施計画の検討を進めるほ
か、平成28年度においては旧豊里小学校と旧三井公民館の除却を実施いたします。
地方自治体にとって最も大きな比重を占める地方交付税は、基準財政需要額および基準
財政収入額の動向により交付額が決定され、町税収入の増減に伴い、普通交付税において
も同様に増減するものであります。
平成28年度の普通交付税は、国の地方財政計画を勘案し、前年度交付実績および町税
収入を加味した中で、前年度交付実績比で4.1%の減額となる予算を計上しています。
町税については、経済情勢が依然として厳しい状況にはありますが、課税標準や徴収率
を、より実績に近い数値で見込むこととしたことにより、個人町民税では、給与所得や営
業所得、譲渡所得などについては、落ち込む想定としているものの、農業所得や漁業所得
の増加が見込まれることから、当初予算比10.6%の増、固定資産税においても、家屋の
新増分や資産の異動を加味し1.1%の増を見込んでおります。法人町民税、たばこ税につ
いては、それぞれ減額を想定し、結果として、町税全体では対前年比3.5%増の予算計上
としております。
税、料の収納対策につきましては、現年度収入額の確保はもちろんのこと、納期内納税
者との公平性の観点から、これまで同様に不動産や給与、預金などの差押および換価など
の滞納処分を迅速に取り組み、滞納額の圧縮により収納率の向上に努めてまいります。
中期財政収支試算において推計しておりますとおり、今後の財政運営においては、行財
政改革を進めるとともに歳入に見合った歳出の計上に努め、引き続き長期的視点に立った
健全な財政運営を目指してまいります
次に平成28年度の予算規模ですが、平成27年度の当初予算は骨格予算でありました
が、本年度は通常予算として予算編成を行ったところであります。
本年度の一般会計予算は、79億8876万7千円で、前年度6月補正後比較では、9
億8109万8千円、率では10.9%の減額予算となりました。
本年度の主な事業としましては、協働によるまちづくり推進事業で300万円、子ども
子育て支援新制度の施行に伴う、認定こども園教育・保育施設型給付事業で4321万6
千円、多面的機能支払支援事業で1億4282万7千円、3地区で実施している道営農業
農村整備事業で1億513万3千円、本格的な実施となってきた斜里漁港整備事業では8
716万5千円、継続事業である三井6線、羅萠、豊倉東3線などの道路整備事業で2億
106万7千円、少人数学級のための35人学級用臨時教員配置事業で1286万1千円、
コンピュータや情報通信ネットを活用しての学習指導のための学校ICT整備事業で24
9万円、平成27年度からの継続費での実施としている消防庁舎改築事業、指令台システ
ム整備事業を含みますが、これが3億2727万4千円などとなっております。
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また、将来的な人口減少に対応し、人口減少克服に向けた施策の充実、強化を図るため、
国の補正に伴う地方創生加速化交付金および地方創生推進交付金を活用してのまち・ひ
と・しごと創生総合戦略の事業展開を図ることとしております。
特別会計では、国民健康保険事業特別会計他4特別会計で42億2227万9千円、前
年度6月補正後比較では4649万円、率では1.1%の増額予算となったところでありま
す。
企業会計では、病院事業会計と水道事業会計で22億9429万6千円、前年度6月補
正後比較1億6337万8千円、率では6.6%の減額予算となったところであります。
以上、平成28年度の町政執行方針を述べさせていただきましたが、これからのまちづ
くり、斜里町づくりは、役場だけでできるものではありません。町民の皆さまの知恵と力
が必要です。
斜里町自治基本条例の趣旨にこだわって、町民の皆さまと共に計画づくりをした第6次
斜里町総合計画を堅実な中にも確実に実行してまいります。
平成28年度は、その総合計画3年次目となりますが、引き続き斜里町のメリットを生
かした持続可能な斜里町づくりを、町民の皆さまとの対話を大切にする中で、確実に進め
てまいります。
町民と町議会の皆さまのご理解とご協力を心からお願い申し上げ、私の執行方針といた
します。平成28年3月10日、斜里町長、馬場隆。
●木村議長
●木村議長
暫時、休憩をいたします。再開を11時30分といたします。
●村田教育長
午前11時14分
再開
午前11時30分
休憩を解き、会議を開きます。
◇
●木村議長
休憩
教育行政執行方針
◇
日程第3、教育行政執行方針は、教育長から。村田教育長。
平成28年第1回町議会定例会にあたり、教育行政執行方針について申し
上げます。
日本の社会状況は目まぐるしく変化していますが、その中にあってもたくましく生き抜
く力を持った子ども達の育成と、町づくりに参画する人づくりは極めて重要です。
また、教育施策を展開するうえでは、変えてはいけないものと変えなければならないも
のをしっかり見極めながら、地域の教育力を高めるための施策を組織的、計画的に展開い
たします。
斜里町のめざす教育行政、教育行政の推進。斜里町では斜里町教育目標を基本に、第6
21
次斜里町総合計画と連動する斜里町教育振興計画の下で教育行政を展開しています。
また、国の教育改革の下で、斜里町は昨年10月から教育委員長と教育長を一本化した
新教育長に移行しましたが、引き続き、教育委員会は教育行政の執行機関としての役割を
果たしていきます。
学校教育分野では、3小学校統合後の各学校の態勢を整え、それぞれの特色を生かすと
ともに、新たにスタートする義務教育学校、知床ウトロ学校の成果をより確実なものにす
るために、教育活動や施設整備の更なる拡充を進めます。
社会教育分野では公民館や博物館、新図書館を核とした町民の学習活動をとおした町づ
くりの施策を強化します。
町民と行政の協働による取組みや町民相互の学習活動を支えるため、ホームページやお
じろ通信による情報発信を進めます。また、家庭、学校、地域が連携して子ども達を育む
ために、斜里町青少健の活動を継続します。
地域とつながる学校教育の推進。平成28年度は、学力や体力向上などをめざした35
人数学級の継続、学力支援講師や特別支援員の配置継続、年間5回程度の土曜授業の試行
実施、学校ICTの研究的実施、義務教育学校による小中一貫教育と斜里中学校を軸とし
た小中連携教育などを施策の重点とします。加えて、地域とつながる学校教育としてコミ
ュニティスクールやユネスコスクールの導入を目指します。
これらを円滑に進めるために、学力向上推進委員会を教育課程検討委員会に一本化して、
教職員とともに調査研究を進めます。さらに、学校長の裁量による特色ある学校づくりを
支援する校長提案型事業を斜里中学校で試行してきましたが、大きな成果が得られている
ことから学校力向上事業として町内全校に拡大します。
地域を支え育てる地域人材の育成。斜里町の未来を担う子ども達を社会に送り出すため
に家庭や地域の役割は重要です。斜里町には地域資源として世界自然遺産を擁する自然環
境と産業、公民館、図書館、博物館、体育施設とそこで行われる教育活動、さらに、地域
人材という大きな財産があります。これらを活かして町の将来を担う心豊かな人材の育成
を進めます。加えて、子どもたちの健やかな育ちのために、親の育ちを応援するなど、家
庭の教育力向上の取り組みを進めます。
地域を育む社会教育活動の推進。生涯学習課、公民館ゆめホール知床、図書館、博物館
などによる施策やそこで行われる教育活動をとおして、町民と一体になった社会教育活動
を進めます。併せて、地域や家庭、学校などと連携した幼児期からの運動や学習習慣、読
書習慣などの確立、町づくりを担う若い世代の育成などを体系的に進めます。
また、多くの町民活動に利用されている社会活動振興バスについて、スクールバスや地
域公共交通と関連させながら効率的で効果的な運行を行います。
平成28年度の事業展開、教育内容の改善と向上。基礎的な学力の定着として、27年
度の全国学力・学習状況調査では、前年度と比べ改善傾向が明らかになってきました。
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この結果をこれまでの取り組みの一定の成果ととらえ、教育活動支援講師の配置を継続
するほか、放課後や長期休業中の学びなおしの機会の提供、35人学級に対応する臨時教
員を斜里中学校に2名配置するなど、きめ細かい学習環境の整備を図ります。
学力向上に向けた体制の整備として、斜里町学力向上推進委員会を核として取り組んで
きましたが、斜里町教育課程検討委員会に一本化して進めます。町内全ての学校では、今
年度から土曜授業を試行し、年間授業時数の確保、斜里らしさあふれる教育活動、土曜日
における生活習慣や学習習慣の定着を目指して、年5日程度の実施を予定しています。ま
た、道内で初めての義務教育学校となる知床ウトロ学校の設置を先進事例として、斜里市
街地での小中連携の在り方について検討を進めます。
授業力の向上として、指導主事による各校の教育課程、学習指導など学校教育の専門的
事項の指導を行うとともに、各学校での公開研究会実施の促進、教員向けの幅広い分野の
研修機会を充実し、教員一人一人の指導力の向上を目指します。
豊かな人間性の育成として、特別な教科として位置付けられた道徳教育を中核に、その
要となる道徳の時間の充実と合せて、家庭や地域との連携強化のための道徳の時間の公開
を目指します。
また、携帯電話をはじめとするインターネットの利用にともなうトラブルが、児童生徒
の生活上の大きな課題となっています。情報を正しく使いこなす力がつけられるよう、学
校での指導やPTA研修会の開催のほか、引き続き警察など関係団体と協力して取り組み
ます。
体力の向上と健康教育として、27年度に実施された全国体力・運動能力、運動習慣等
調査では、前年と比べて改善が見られましたが、課題も多くあります。今後も社会体育に
よる幼少期からの運動習慣づくりに加え、各学校での授業づくりや体力づくりの取組みを
支援します。また、一生涯の健康な生活と関連が深いとされる歯の健康については、フッ
化物洗口の全校実施を継続します。
特別支援教育の充実として、昨年度から斜里町個別の支援計画きずながスタートしてお
り、幼少期から小中高校にわたり必要な情報が引き継がれるよう、今後も特別支援連携協
議会を中心としたネットワークの強化に努めます。また、28年度から施行される障害者
差別解消法を受け、学校現場での支援体制づくりや教職員の研修活動の充実を図ります。
教育環境の向上。課題のある児童・生徒への対応体制の強化として、適応指導教室ひま
わりを継続して設置し、増加傾向にある不登校の児童、生徒の居場所づくりや社会性の確
保、再登校を支援します。また、子どもたちへの虐待をはじめとした緊急的な対応が必要
なケースに即応するため、スクールソーシャルワーカーを中心に、民生児童委員や福祉部
門とも連携した体制を強化します。
教育の機会均等の保障として、引き続き学用品費、給食費等の就学援助を行います。ま
た、この春、学校統合を迎えることから、スクールバス運行路線の拡充や、土曜、長期休
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業中の運行実施など、児童、生徒のスクールバス通学の利便性と安全性の向上を図ります。
学校施設の整備として、知床ウトロ学校にICT機器を試行的に導入し、実物投影機や
タブレットパソコンを活用した効果的な授業づくりを進めます。また、27年度に測量調
査を行った斜里中学校では、今後の外構整備に向けた具体的な設計に着手するほか、各校
の特色ある教育活動を支援するため、斜里中学校と斜里ジュニアバンドの楽器の更新と修
繕を継続します。
教職員住宅の整備、更新として、長寿命化を図るための老朽化対策に取り組みます。今
年度はウトロ教員住宅の外壁改修、および知床ウトロ学校の教員増により不足する住宅の
一部を借上げ方式により対応します。
小学校の再編統合として、統合先での教育効果を十分発揮するよう努めるとともに、閉
校後の校舎等の活用については、町の公共施設整備計画に基づいて検討を進めます。
学校給食の充実として、文部科学省や道教委による食物アレルギー対応指針に沿って引
き続き取り組むとともに、機械設備や損耗の著しい備品類を計画的に更新します。
また、児童、生徒が食に関する知識と食を選択する力を習得し、地域の食材や食文化を
理解するために、学校栄養教諭による栄養指導やアドバイスを継続するとともに、小麦や
野菜、シカ肉などの地場産品を活用し、地産地消の取組みを進めます。
なお、学校給食会計については、今年度から公会計を導入し、会計の透明性を強化しま
す。
地域と学び合う学校教育の推進。開かれた学校運営の実現として、学校評議員や学校ア
ンケートによる保護者の意見を活用するとともに、地域が学校運営に関わるコミュニティ
スクール導入の検討を進めます。また、各学校の特色を活かし、様々な外部指導者を迎え
て、仕事観、人生観に触れることで児童生徒が将来の夢や目標を持てるよう、キャリア教
育の充実を図ります。
ふるさと学の振興として、土曜授業の活用による時数の確保や学校力向上事業の活用に
より、多くの地域人材を学校に迎えられる環境を整備し、地域をより知り、地域で自分の
力を活かせる人材の育成に努めます。
また、新たに朝日小学校のユネスコスクール認定の準備を進め、ネットワークを活用し
た情報交換や世界遺産学習に取組みます。
高校教育の振興として、知床・産業系列への学芸員や町職員による支援など、地域資源
を活かした取り組みを継続します。
また、斜里高等学校の総合学科の魅力づくりのための斜里高等学校振興会への支援や、
就学支援としての間口維持対策を継続するとともに、スクールバス利用および路線バス利
用を実質的に無料化し、通学環境のさらなる充実を図ります。
公民館を活用した生涯学習の充実。生涯各期に合わせた学習機会の提供として、斜里の
魅力再発見!人づくり事業をテーマに掲げ、各講座を推進します。子育て中の親子向けで
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は子育てエンジョイ講座をこども支援課と連携して実施します。児童向けでは、ゆめクラ
ブやゆめコミュ講座を、ドリームキッズ講座として引き続き実施します。また、若者向け
ではユースまちづくり講座として、昨年から組織した成人式実行委員会の活動と連携させ
た若者の自発的な発想によるまちづくり事業の展開を進めます。一般向けではふるさと探
究講座として、斜里町全体の課題などについて学習する機会を提供します。高齢者向けで
は生きがい大学を引き続き開設します。さらに、全世代向けの芸術文化講座を実施するな
ど、町づくりに参画する人づくりの理念を礎に、地域を支え育てる人材の育成に取り組み
ます。
地域コミュニケーションの推進として、老人クラブ連合会への支援をとおして、地域人
材の発掘やボランティア活動との連携を図ります。また、今年50周年を迎える斜里町文
化連盟の記念事業のほか、町民の自主的な学びを引き続き支援します。各地域の公民館分
館では、1分館1講座以上の開催を目標に、分館長および分館主事、自治会などと連携し
ながら、地域と一体となって進めます。
芸術文化の支援体制の推進として、NHK公開音楽番組や、アンサンブルグループによ
る演奏会のほか、演劇公演、映画会などをゆめホール事業として行います。また、小学校
芸術鑑賞事業としての狂言公演や、スクールコンサートとして木管五重奏の学校巡回公演
を行い、合わせて、吹奏楽ワークショップなどを開催します。このほか、子ども芸術フェ
スティバルなどの実行委員会や学校、町民による芸術文化活動のほか、げいぶん事業とし
て、町民の公演事業や鑑賞事業などを引き続き支援します。
施設の管理、運営では、町民のさまざまな事業に対応できる体制を整備し、劣化や損耗
が進んでいる舞台、音響、照明設備などの維持に努めます。本年度は、舞台設備の一部部
品交換のほか、分館については劣化が著しい中斜里公民館の外壁、屋根を改修します。
健康づくりとスポーツ活動の推進。生涯スポーツ推進と交流の実践として、スポーツ推
進計画に基づきハマナスマラソンや町民親睦バレーボール大会など、親子、各年代で気軽
に楽しめる事業を継続します。また、世代間交流を目的としたニュースポーツの普及に取
り組みます。このほか、町民の健康づくりを促す事業を継続するとともに、スポーツ団体
などと連携して教室や講座を開設します。
さらに、子どもの体力、運動能力向上を目的としたわんぱく教室を、これまでの常設保
育園と各へき地保育所に加えて、2歳児を対象とした親子向けに拡大して実施します。ま
た、引き続き、生きがい大学専門課程や老人クラブなどへの出前講座の充実を図ると共に、
保健福祉課との連携により、介護予防の観点による運動の普及に努めます。
学校スポーツでは、学校と連携して児童生徒の体力および運動能力の向上を目指した取
り組みを進めます。また、地域総合型スポーツクラブについては、先行自治体への調査結
果を基に斜里町としての課題を明確化し、今後の方向性を整理するほか、スポーツ合宿の
受入れ窓口となっているスポーツ合宿誘致実行委員会への支援を継続します。
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指導者の育成と確保として、スポーツを支える人材育成の取り組みを推進するため、体
育協会や加盟団体による活動やスポーツ大会、また、スポーツの技術向上や参加拡大を目
指した教室のほか、スポーツ少年団などの上位大会出場を支援します。また、各体育施設
の活用および学校体育館の開放事業などにより、町民のスポーツ活動と関係団体の活動を
支援します。なお、本年度は、北海道B&G水泳大会を、斜里水泳連盟など関係機関と連
携して開催します。
施設設備の整備と維持として、老朽化した体育施設の計画的な整備、維持に努めます。
海洋センタープールろ過機ポンプや上屋シートの修繕等を実施するほか、ウナベツスキー
ハウストイレの洋式化改修や、ウトロプールの照明機器などの修繕を実施し、利用者の安
全の確保と利便性の向上を図ります。
暮らしに寄りそう魅力的な図書館の運営。町民と築く魅力的な施設づくりの推進として、
長年の町民の思いを込めた新図書館の開館から1年が経過しますが、引き続き運営と活動
の拡充を図っていきます。28年度に結成20周年を迎える、としょかん友の会に対して
は、記念事業への支援を行い、図書館サポーターに対しては各サポーターのスキルアップ
研修会を実施して、日常の施設運営やイベントなどへの参画を進めます。
情報拠点としての体制整備として、図書館の資料収集計画に基づき、最終的に12万冊
の蔵書を目指して、計画的な図書資料の選定を進めます。
効果的な読書活動の推進として、乳幼児期から本との出会いを築くブックスタートや、
未就学児童への家庭配本である絵本クラブのほか、小学校や高齢者施設などへの施設等配
本サービス、昨年度から開始した小学生の放課後図書館直接利用制度、さらに、図書館へ
の来館に困難を伴う高齢者などへの図書宅配サービスを継続実施し、生涯にわたる読書活
動を支援します。
また、新たに子ども司書養成講座を開催し、子どもたちの職業体験をとおした図書館へ
の親しみを創出していきます。学校支援の強化として、学校図書室の一層の充実を目指す
ため、学校巡回司書の配置を継続し、町内四つの学校に対する支援を一層強化します。団
体等の協力も得て実施している読み聞かせに加え、児童を読書へと誘導するプログラムで
あるブックトークを学校で開催します。
自然と歴史を守り、学ぶ博物館活動の推進。活発な利用と資料の長期保存できる施設の
整備として、漁業コーナーの展示の一部を手直しします。
また、資料収蔵庫は博物館の根幹に関わる部分であるため、応急的な簡易除湿器の運転
とモニタリングにより資料の劣化防止に努めます。
築65年が経過して老朽化が著しい埋蔵文化財センターは、新たな施設への移転を引き
続き検討します。館外各所に分散している郊外収蔵庫もそれぞれ狭隘化、老朽化が進行し
ているため、旧三井公民館内に保管する資料の移転と保管環境の改善に努めます。
幅広い情報発信と郷土学習機会の提供として、収蔵資料を活用したロビー展やウトロ地
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区の宿泊施設における移動展を引き続き開催するなど、地域や観光客への普及活動を行っ
ていきます。出版物については、毎年発行の研究紀要に加え、100平方メートル運動や
知床財団の活動に5カ年にわたり支援をいただいた、ダイキン工業の寄附事業の成果を研
究紀要特別号として発刊します。特別展では、地域の大きな課題であるヒグマの保護管理
について、世界遺産の管理計画の一つである、知床半島ヒグマ保護管理方針の見直し年に
当たることから、ヒグマと人との関わりについて、これまでの歴史や現状、将来展望を紹
介します。
博物館講座や講演会では、子どもたちを対象とする博物館キッズ育成事業や、町内中学
1年生全員を対象とした世界遺産学習などを継続します。一般向けでは、座談会形式のミ
ュージアムカフェのほか、特別展と連動して行う連続講座、地域の人が世界遺産の核心を
知る知床岬ボランティア調査事業など、新たな視点で取り組みます。
調査・研究・交流の推進として、日常的な調査研究や資料収集を継続するとともに、得
られた成果を、学会などを通じて国内外の専門家に対して発信し、知床への連携協力のネ
ットワーク作りに努めます。
また、姉妹町や友好都市の歴史、自然を斜里町民に伝えるための情報や資料の収集活動
を継続します。特に、世界遺産の登録申請が進められている竹富町の取り組みを支援しま
す。
博物館資料・文化財の公開と活用の推進として、資料の整理やデータベース化、活用方
法のさらなる検討を進めます。特に、5カ年計画の4年目となるチャシコツ岬上遺跡の学
術発掘調査については、外部の専門家からなる調査検討委員会の助言を踏まえ、国指定の
史跡登録を目指します。
また、町内の既存の文化財の維持管理、開発事業にともなう埋蔵文化財の確認や保全に
関わる対応を継続して進めます。旧役場庁舎の活用手法の検討については、専門家や町内
有識者の意見を伺いながら進めます。
以上、平成28年度の教育行政執行方針をご説明いたしましたが、学校教育を担う教職
員も、町民の学習活動を支える職員も、変化し続ける社会状況を的確にとらえる力を身に
つけなければなりません。
斜里町の教育には課題が山積していますが、これらの課題を人づくりや町づくりの夢に
変えるために、教育委員会としての役割を果たしていきます。
町民と議会の皆さまのご指導とご協力、ご参画を心からお願い申し上げ執行方針といた
します。
◇
●木村議長
休会の議決
◇
ここで、お諮りいたします。
明日、11日金曜日を議案等調査及び一般質問調整のため休会にしたいと思いますが、
27
これにご異議ございませんか。
(「なし」という声あり。)
●木村議長
異議なしと認めます。よって、11日金曜日を休会とすることに決定をし、
14日月曜日から会議を再開いたします。
◇
●木村議長
散会宣言
◇
本日はこれをもちまして、散会といたします。
午前11時54分
28
以上のとおり会議の次第を記録し、これを証するため署名する。
平成
斜里町議会議長
署名議員
斜里町議会議員
斜里町議会議員
29
年
月
日
平成28年
第1回斜里町議会定例会全員協議会会議録
平成28年3月10日(木曜日)
◇
●木村議長
学校給食会計の公会計への移行について
開会
午後1時00分
閉会
午後3時06分
◇
ただ今から、会議規則第125条により、全員協議会を開きます。本日の案
件は2件でありますが、まずはじめに、学校給食会計の公会計への移行について、説明を
受けます。鹿野生涯学習課長。
●鹿野生涯学習課長
(内容説明
記載省略)
午後1時21分
●木村議長
説明が終わりましたので、ここで質疑を受けます。ご質疑ございませんか。
久野議員。
●久野議員
2点ほどお伺いいたします。まず運営委員会が26名から12名になったと
いうことで、当然報酬などの面でかなり減額になる。これは行革につながるのではないか
と私は思いますけれども、どのくらいの金額が減額になるのか、監査も含めて教えていた
だきたいと思います。
●木村議長
鹿野課長。
●鹿野生涯学習課長
現在報酬といたしましては、1回あたり6500円をお支払いさせ
ていただいております。現在規定としまして26名ということになっておりますが、それ
ぞれの学校の関係、PTA役員、それから保護者ということで、およそ2名ないし3名の
方々に出ていただいております。
この規定につきましては、この間学校統合によりまして、学校数が減っておりますので、
平成27年度におきましては、委員数としましては19名というのが現状でございます。
ですので、今回7名の人数減という形になります。
金額につきましては、その7名の方々が2回出ていただいている部分が6500円とい
うことで、9万 1 千円となります。
●木村議長
久野議員。
●久野議員
運営委員会の職務については、先ほど大体わかりましたけれども、そういう
方がたくさん集まることによって、給食に対するいろいろな意見というものが出ていたと
思うのですが、平成23年の3月に、食育推進基本計画というのがありまして、地場産品
を使う、その割合が、27年度までに30%以上にしようという計画が出されています。
1
その内容としましては、我が国は各地域の優れた伝統文化の継承、食品の生産、それか
ら斜里町における流通及び消費についての児童生徒の正しい理解ということにつながるこ
とになっております。
今後、直接この委員さんなどが、この業務には関係ないと思うのですが、この委員さん
が少なくなることによって、町長の基本方針にもありました。地元食材の魅力を積極的に
発信、使うのだと。こういうことを今後どなたが管理して、これからやっていくのかとい
うことを聞かせてください。
●木村議長
鹿野課長。
●鹿野生涯学習課長
運営委員会におきまして、毎年学校給食の運営方針というのを定め
ております。その中で地場産の食材の活用というのは、重要なポイントということで、毎
年こちらの運営方針の中に記載をしているということで、進めさせていただいております。
もう少し現状についてご説明をいたしますと、パンの素材としての小麦の活用や、それ
から最近でいきますと、JA斜里町さんの方から地場産品を使ってもっとアピールしても
らいたいというお話も、この冬にいただきまして、このあとのJAの状況にもよりますけ
れども、提供できるものは提供してあげるよということでお声掛けもいただいておりまし
て、このあと4月ないしは5月にまたあらためて、28年度分についてご相談をする予定
でございます。
またこのあと麺類につきましても、地場産品を使っていくということで、製麺業者と相
談をしておりまして、そういった部分で、若干という形になりますけれども、少しずつで
も地場産品の活用を図っているという現状でございます。
●木村議長
久野議員。
●久野議員
今のことはわかりました。今、週1回ごはんの日があると思います。それで
給食センター意外の外部事業所の方から、ごはんが提供されると思うのですけれども、そ
れについても当然道産米、あるいは地元と理解してよろしいですか。
●木村議長
鹿野課長。
●鹿野生涯学習課長
ごはんにつきましても、道産米を使用しております。
●木村議長
久野議員。
●久野議員
最後に経理の取り扱いということで、現在給食費の納入が、現状口座引き落
としが97.7%、現金納入が2.3%になっておりますが、変更後の会計の見通し、ある
いは計画では100%口座引き落としというのは不可能なのでしょうか。それについて伺
います。
●木村議長
鹿野課長。
●鹿野生涯学習課長
口座振替のパーセンテージについては、もうここまできております
ので、若干ずつ上がってきているという現状ではあります。ただ口座振替が可能な金融機
関というのが、斜里町に支店のある金融機関という制限がございますので、例えばよそか
2
ら来た方だとかで、そういった銀行に口座をお持ちでないケースだとかもございます。そ
れらの部分についてはやむを得ず現金払いとしている形がございます。
●木村議長
大瀨議員。
●大瀨議員
今回の改正の趣旨については、公会計化ということが主で、その方向性につ
いては評価いたしますし、それから説明にもありましたけれども、今回細部を検討されて
最終案ということで、一面では小出しの意見で振り回したようで申し訳ないというのもあ
ったのですけれども、そういった最後の最後まで細かく検討されたということについて、
評価をしたいと思います。
ただ、まだまだ給食の会計については、うちだけの問題ではなく、全国的にも全部が全
部公会計でもないですし、極めて解釈、取り扱いの熟度というものが、まだ変化があり得
るのかと思います。
いろいろな面があって、公会計の面、それから債権債務の取扱いの面、給食費だけに関
してもいろいろな角度がありますし、解釈の変更もありましたし、また提供する施設とし
ても財産区分、行政財産、公の施設かどうか等について、業務の性格について等々も、も
しかしたらこのあともまだ変化があるのかと、熟度の面で完成されたといいますか、10
0%完璧なものではないということがありますから、このあとも変化があると思います。
そういうことでまず公会計化ということで、良しということで評価をして、年度終わり
ですから実施ということはそのとおりなのですけれども、時間切れで間に合わなくて、よ
り詳細について議論があって、検討せねばならないということは、このあとも出てくるの
ではないかと思います。
その点に関して若干伺いたいと思うのですけれども、まず改定の趣旨としての入りの方
の明確化というのは、これでおおむね果たされるのですけれども、入りの明確化と同時に、
かねて問題とされていたのは出の方の、出の方も公の会計ではないというような要素もあ
って、便乗発注みたいな感じで、そういう不正があったということもありましたよね。
今回の改正の趣旨の中に、入りの明確化というのがありますけれども、いわゆる公の会
計としての出の管理、発注方式等々についても、先ほどの意見もありました、会計がどう
あろうとも栄養基準を満たすだとか、地元調達だとかというのは現行も、いわゆる学校給
食の運営基準、政令等もあって、地元のものだとか、それからそういうものの教育活用だ
とかは引き継がれますから、その点では変わらないのでしょうけれども、発注契約関係、
出の扱いというのはより明確になるだろうと思います。
その点も大きく位置づけてほしいと思います。入りの明確化と同時に、出の公的な適正
管理というのも意識していただきたいと思います。それは余計なことかもしれませんけれ
ども、確認はまずはその点。
●木村議長
鹿野課長。
●鹿野生涯学習課長
今までも不正な経理を行ってきたという認識はもちろんないのです
3
けれども、そういう意味では、手続きという意味でのご意見を頂戴いたしました。
当然今後につきまして、これまでも準じてきたところでありますけれども、町の財務規
則に沿ってという形で、その点についてはきちんと意識してやってまいりたいと考えてお
ります。今後改善点等も出てくるのかもしれませんけれども、それについても随時改善を
図ってまいりたいと考えております。
●木村議長
大瀨議員。
●大瀨議員
それで一緒に入りの方なのですけれども、今回会計を明確化すると同時に、
条例上では利用者に対する義務的な負担の明確化というものを、条例の中に盛り込んでい
ただいた。それは何かというと議会の決定ということであります。委任された機関の決定
ではなしに、議会の決定を通して住民の負担の明確化ということが考えられたということ
で、これは評価したいと思います。
それから私法債券の取扱いについても検討されて、今回は極めて、現段階ではベターな
改正であろうと思います。ただ今後の、最終案ということで先ほど説明がありましたから、
このあとの変更はないのだろうと思いますので、ただこの検討の余地というか、なお一層
の努力は考えられるかどうかということで聞きたいと思うのですけれども、給食提供の対
象についてです。
対象は二つありまして、対象の施設と対象者ということなのですけれども、新しい条例
の目的のところで対象施設の拡大は明確にしました。同時に3条の2項で、その中の対象
者という細目を設けています。これについてなのですけれども、施設の対象拡大は明確に
なっているからいいのですけれども、対象者の方の拡大については、若干無理があるかと
思います。
もうこのとおりでいいという前提で、今後の検討課題ということで言っていますので、
誤解のないようにしていただきたいのですけれども、あくまでもこの条例の目的とする施
設、提供趣旨は児童生徒なのです。教職員とか職員は付随的な関連行為なのだろうと、こ
れは私の勝手な解釈でもあるのですけれども、そういうふうに思います。
従って条例が目的とする主たる給食の提供を受ける者ではないということから、掲げる
必要がないのではないかと考えられます。その他町長が認める提供ということで、規則等
の段階で、料金規定のほうに細目があれば用が足りるのではないかと考えます。
なぜその主張かと言いますと、そもそも児童生徒の給食料金の根拠と、教職員の根拠は
異なると、給食に対する負担根拠は異なると考えます。今朝のテレビでやっていたのです
けれども、どこかの夜間の高校の先生、学校の先生も負担しているのですと。だけれども
教育の一環でしょうと。教科書を別に先生は買わないですよね、教材と。でも給食は教材
費と同等解釈というのは、ちょっと今現段階ではあるのです。つまり教育なのです。担任
の先生は契約料金で選択できますかというとできないのです。
ですから、給食は教育の一環としての解釈で、従って現行は関連する付随提供について
4
は定めないでいるのです。つまりあいまいで良しという解釈なのです。私もどっちがいい
とは、今の段階で明確に言えません。逆に明確にすることによって筋違いもありますから、
あいまいが良しという、このことについては一考を要すのではないかと思いまして、さら
に定めた形で検討される余地があるかどうかと、こういうことなのです。
私法上にも契約にすると言われましたけれども、実情、児童生徒に対してはあり得るか
もしれないですけれども、教員に対しては事実上あり得ないのではないかと思いますので、
その点の検討の余地はあるかどうか。もちろんスタートはスタートとしておいても、細目
検討という意味です。まずはその点いかがですか。
●木村議長
鹿野課長。
●鹿野生涯学習課長
今回の改正の最終案としてお出ししたものに対して、ご評価をいた
だいたことに感謝を申し上げたいと思います。そういう意味ではおそらく全国的にみても、
ここまで条例の中で規定をしているのは、数少ないのが現状でありますので、そういった
意味では、なかなか他に参考にしながらという形で進められていないというか、参考例が
ないという中で作り上げてきているのが、現状ということもご理解いただきたいと思いま
す。
それから今、ご指摘をいただきました経費の負担という部分で、主要な、そういう意味
では主には第一の義務教育、小学校の児童または生徒の保護者というのが元々の、本来の
趣旨という部分になります。
今回いわゆるその他町長が認める者といったような規定でするかどうかというのは、検
討もした部分ではありますけれども、そういった意味では、我々の判断としましては、今
回目的に合わせて整理する部分、それから実際に経費を負担するということが、基本的に
はこの中に含まれるわけですから、これらを明記した方がいいだろうという判断をさせて
いただいたという点でございます。今後また変更が出る可能性も当然ありますので、それ
らに合わせてまた検討はさせていただきたいということでございます。
●木村議長
大瀨議員。
●大瀨議員
一番末尾のところで了解いたしました。2点目に聞こうかと思っていたのを
先に言ってもらいましたので、今、聞いたのは負担をする料金の問題なのです。これから
聞くのは、その前の経費の負担です。今度施設が加わっているということで、経費の負担
について、どうなるかという点をお聞きしたいと思います。
これは3条の、先ほどの料金は2項なのです。3条の3項に経費の負担をすることがで
きる規定を定める必要があるのではないかと。条例案では6ページにあります。3条の2
項までなのですけれども、新たに学校以外の施設が加わったということで、1条では加え
ているのですけれども、3条の負担関係については、へき地に関する経費の負担のいわば
根拠というのがないのです。
つまり1条では学校給食の、しかも学校に関する、政令に関する設置者の負担を定めて
5
いるだけですから、へき地に関する設置者の負担については何ら言っていないのです。従
って2項の方で、前項に規定する意外の経費は全部父兄の負担ですよと言ったらかぶるこ
とになるのです。
つまり3項において、1項に規定する意外の設置者負担を、何らか設置することができ
る規定というのを盛り込んでおかなければ、せっかく今回へき地を加えたものの、いわば
それ以外の経費が膨らんで、そして同額にするという根拠がなくなるので、そのあたりは
極めて技術的なことかもしれませんけれども、間に合わないですから、以後明確なように
検討されるおつもりがあるかどうかをお聞きしたいと思います。
●木村議長
岡田部長。
●岡田教育部長
今、さまざまなご指摘をいただきました。前段、課長の方からも給食会
計の経営化という部分の説明があったと思うのですけれども、元々は学校の方で集めて、
私会計で処理していくというのがベースにあって、それが今どんどん公会計に移行してい
るということで、元々私会計としての形で進行してきているという意味では、今回の条例
改正にあたって、我々も先行事例を調査いたしましたけれども、先ほど課長からもあった
とおり、ここまで踏み込んで条例に盛り込んでいるところはないです。一方で常任委員会
では、本来であればやはり盛り込むべきであるということもありました。
そういったことで、元々私会計がベースということで、まだまだ熟度が、この条例に関
しては、うちの町以外も含めて、全般的にまだ熟度の低い部分があろうかと思いますので、
今、大瀨議員からご指摘があったとおり、このあともまたいろいろな変動要素があって、
先ほどの指摘部分以外にも、今後見直しをかけていくべきところが出てくるかもしれませ
んので、それについてはこのあと、こちらとしてもいろいろ勉強をしながら、必要な改正
については取り組んでまいりたいと思っておりますので、ご理解いただければと思います。
●木村議長
他、ございませんか。宮内議員。
●宮内議員
公会計に移行することによって、斜里町町税等の滞納者に対する行政サービ
ス等の制限に関する条例があるわけです。この適応はどうなりますか。
●木村議長
鹿野課長。
●鹿野生涯学習課長
いわゆるサービス提供の制限として、学校給食を出さないという判
断があり得るのかという意味合いでよろしいのかと思うのですけれども、学校給食に関し
ましては、現在そのような判断をする予定はございません。
●木村議長
宮内議員。
●宮内議員
給食制限などは行わないということだと思いますけれども、もう一方、負担
の公平が図られる、条例化することによって。という効果のところがありますけれども、
国民健康保険会計の国保料の算定にあたって、100%納入を前提とした国保料を計算し
ていますが、どういうふうに計算していますか。
これは要するに負担の公平が図られるということに関係して、国保会計の仕組みはどう
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なっているかということが、実は関係があるわけです。私から説明すると質問になりませ
んので。
●木村議長
説明して質問してください。
●宮内議員
要するに国民健康保険料というのは、100%納入されないということを前
提として、国保料が設定されているわけです。そうではないでしょうか。いかがでしょう
か。
●木村議長
大野課長。
●大野住民生活課長
議員おっしゃるとおりだと思います。
●木村議長
宮内議員。
●宮内議員
要するに公会計をしていくということは、それぞれ独立した会計が、欠損金
が出ないということが前提になるだろうと、会計としてはやはりそういうことを考慮して
運営しなければならないと思うのですけれども、いかがでしょうか。
●木村議長
鹿野課長。
●鹿野生涯学習課長
学校給食の場合、100%ということを前提として考えております。
●木村議長
宮内議員。
●宮内議員
そこで経理の取り扱いという、3ページのところですが、要するに一般会計
などから、もし歳入不足があれば、給食費の未納があった場合には、一般会計からの持ち
出しということになると思うのですけれども、私の考え方としては、現行のような、今、
課長が答弁したような会計の運営であってしかるべきだと思いますけれども、実は過去の
経緯として、料金でありますとか、使用料でありますとか、そういうことについての不公
平をなくすべきだという議論が重ねられてきて、未納者に対するチェックを厳正に行って
いくべきだということが、いろいろな料金などでそういう方向できているわけです。そう
いうところに対する懸念から、実は質問しているのですけれども、それは未納があっても
そのままいくということでよろしいのですね。
●木村議長
鹿野課長。
●鹿野生涯学習課長
未納ないし滞納が生じた場合の対応についてなのですけれども、支
出に関しては予算に応じて、計画通りに進めていくということが基本であります。
これは考え方という意味合いでいくと、一つは一定の滞納がもしあったとしても、その
部分というのは、一回は町の経理の方で支出をするという形になりますので、捉えように
よっては立て替えるといったら、おかしいかもしれないですけれども、という形になるの
かと考えております。
サービス制限との関係のお話でございますが、学校給食の場合でいいますと、一つは滞
納する方というのは保護者であります。サービスを受けるのはお子さんということであり
ますので、お子さんの不利益になるという形は原則とるべきでないと、我々としては考え
ております。
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●木村議長
他、ございませんか。須田議員。
●須田議員
極めて心配するのは、徴収率です。今までは学校長に対して支払うという形
なのですけれども、今度は町長に、町に対して払うということで、よく言われるのですけ
れども、食育は教育の一環だろうと、私も住民税も払っていますよというようなご意見の
方も何人かいるように聞くのですけれども、そういうのを含めて、今度は町ですから、そ
ういうのがもっと増大してこないかと心配しているのですけれども、どうでしょうか。
●木村議長
鹿野課長。
●鹿野生涯学習課長
議員ご指摘のとおり、一部報道等を見ていますと、公会計にするこ
とで逆に収納率が落ちたという事例もあると伺っております。
ただ、その場合は、先ほど前段でも申し上げたのですが、いわゆる今まで本当に学校の
方で現金として取り扱っていた部分が、振込制度の導入と合わせて公会計を導入するとい
う形になった場合には、実際に面と面、向かい合ってやっていたものがそうではなくてと
いう形になることで、収納率が落ちるというケースが考えられるかと思うのですけれども、
現在のところでいいますと、その部分につきましては、お示ししていますとおり、97%
以上がすでに口座振替という形にしておりますので、特に大きな変動はないかと考えてお
ります。
●木村議長
他、ございませんか。
(「なし」という声あり。)
●木村議長
ないようでございますので、暫時休憩をいたします。再開を2時5分といた
します。
◇
●木村議長
DMOについて
休憩
午後1時51分
再開
午後2時05分
◇
休憩を解き、全員協議会を続けます。次にDMOについて説明を受けます。
河井商工観光課長。
●河井商工観光課長
●木村議長
(内容説明
記載省略)
説明が終わりましたので、ここで質疑を受けます。ご質疑ございませんか。
櫻井議員。
●櫻井議員
大体どのようなものかという方向がよくわかりました。今後に向けての取り
組みなので、そこのことで伺います。この取り組み、非常に観光庁の方からわかりやすい、
100ページ以上の説明があり、本当に噛み砕いた形で、それを読んでいったら本当にイ
メージがつかめるようにはなりました。
そこの中で、うちの場合はどういう形で取り組めるのかというのを考えてみたのですけ
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れども、既存の観光協会なり、あるいは地元にある、そういった今までの法人なり、NP
Oを生かして、それをDMOとして登録していく方法と、それから新たに法人として設立
する部分がございます。
うちの町は取り組むと聞いていたのですけれども、どういうふうになるのかと思いまし
たら、7にある、今後についての中で、現在観光協会の中に特別委員会が設置されてそこ
で動いている。そこの調査という形なのですけれども、これをこのまま読んでいきますと、
観光協会がDMOとしての設立法人に向かうのかという印象もとれるのですけれども、そ
の辺の状況はどうなのかが一点。
先ほど言ったすごくわかりやすいマニュアルが、DMOになったときに、設立されてそ
この地域に出来上がってからの自治体の役割、行政としての関わりがどんなことができる
のかという部分については明記されているのですけれども、うちの場合、今、取りかかっ
ているのが、設立に向けていろいろな調査業務をされるという形なのですけれども、そこ
にはあくまでも観光協会がDMOの法人資格をとるという、登録をするという形での、サ
ポートの形で入っているのか。
あるいは斜里町において、多分これを聞いていきましたら、地域のDMOという形の取
り組みで検討されていると思うのですけれども、斜里町として新たに設置する部分、ある
いは今言った観光協会が法人化するという部分、どちらの部分がメリットがあるか。そう
いうことの最初のアイドリングの段階としての関わりを、今、町が担っているのか。その
辺について説明してください。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
一つ目の観光協会の中での協議状況ということですが、先ほどの4
番の中でも申し上げましたが、今段階では、観光協会の理事会1回の中で協議されたにと
どまっておりまして、その中でいくつか意見は出ましたが、それをもって協会の考えがど
うなっているのかということが、実は明らかにはなっていないといいますか、協会として
の考えが今段階で示されているとはいえない状況です。
従いまして、大きく分けて改革型と新設型が考えられるわけですが、どちらをとってく
るのかという、観光協会としての考え方は、今段階としては示されていないものと認識し
ております。
二つ目の自治体の役割といいますか、サポートのスタンスの件でございますけれども、
まず調査業務に対して支援するというのは、DMOありきではなく、要は判断材料を揃え
るための調査と理解しておりますので、例えば知床地域においてDMOを仮に導入するな
らば、どういった条件をクリアしていかなければならないか。どういった形態があり得る
のかということを、こういった調査業務において整理された上で判断してくるものと考え
られますので、現時点では、行政のスタンスはあくまでサポートというスタンスを考えて
おります。
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●木村議長
櫻井議員。
●櫻井議員
まだどういった形で登録を目指すか。あるいは登録するのか、しないのか以
前の問題だと、本当にそれで大丈夫かなという感覚は持ちます。大丈夫かなという部分の
中で、観光に関わる方々、あるいはこれからどうかしていこうと考えていらっしゃる方々
が、ある程度のそれぞれの立場で、このDMOについての認識を高めていくということが
もちろん必要なわけです。
今、伺っていると、まだ観光協会自体が協会でやろうか、それとも別組織なのか、ある
いはDMOに登録しようか、しないかという部分が決まっていないという部分からサポー
トしようというのは、非常に大変だと私は思うのです。
先ほど言ったように、ある程度町として、行政として関わるときに、そのサポートが実
になっていかなければならないわけで、いろいろな事例を紹介したり、うちの町の取り組
みというのをこことかけてやっていく、そこのサポートから入っていくというのは、その
ために調査業務を支援するという形の話でしたけれども、時間がかかりそうですか。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
まずDMOの一つの前提は、行政が仮にこれを作りたいと思って、
引っ張るような形を仮にとったとして、後ろを振り返ったときに観光関係者が誰もいなか
ったら、この組織はそもそも成り立たないわけです。
ですから、時間がかかろうが、観光関係者の中でこういったDMOに関する情報、ある
いは知識が共有されて、その中で協議が何度も繰り返されて、意思がやはり明確になって
いかない限りうまくいかない。本質的にうまくいかない話、だということと、それに対し
て行政として、DMOを作れ、作れとあおるのがいいのかといったらそうとも言えません
が、ただ私も観光振興を担当してやっていますので、必要なサポート、あるいは情報の入
手などは、この調査業務とは別でも、通常業務としてそれはサポートしていきたいという
考えは持っております。
●木村議長
櫻井議員。
●櫻井議員
わかりました。お互いに取り組みに関してしんしな形で、なおかつ地域が、
地域の方では特に今、知床の観光全体を考えて、あるいは近隣との関連などを考えた中で
は、この必要性が出てくるのか出てこないのかという部分、DMOをやる、やらないに関
わらず、ちょうど今、うちの知床の観光に関しては、そういうことを考えていかなければ
ならない状態だとは思いますので、できるだけ考えて、自分たちで自活して、動き出すよ
うな形でのサポートを私はとってほしいと思います。
中身に関して伺いたいことがあります。行政のサポート、もしもDMOが登録された場
合に、行政としてのサポートというのは、いくつもあるとは思うのですけれども、わかり
やすい部分でいったら、どういうようなことがあるのか一点伺います。
●木村議長
河井課長。
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●河井商工観光課長
その点は、ちょっと一概に申し上げられません。と言いますのは、
モデルとなっているのは、欧米での事例なのですけれども、欧米のDMOの事例をみます
と、公的機関からの出資比率というのが、実にバラバラでございまして、ゼロというとこ
ろはほとんどないと聞いておりますけれども、何らかの形で支援はしている。
ただそれは、具体的にどういったものに対していくらを出しているのかというのもわか
りませんし、それはあくまでモデルの話なので、私ども斜里町として、それがどれくらい
を出すのが適切なのかということは、検討されてくる組織の理念ですとか、業務ですとか、
そういったものに応じて個別に判断されてくる事項かと思いますので、一般論としては答
えがないといいますか、今時点では申し上げられない点かと考えております。
●木村議長
他、ございませんか。久保議員。
●久保議員
常任委員会でもお伺いしましたけれども、小泉内閣のときに、この立国宣言
といいますか、推進基本法ができたということで、そのときに非常に日本の観光客の減少
がすごかったということなのです。それが大前提で法律ができて、そして2千万人を目標
にという大きなターゲットができたわけです。
このDMOが日本に導入される云々というのは、先ほど説明ありました。観光庁が欧米
のいろいろ調べた結果、うまくいっているところがあるということで、それを手本に導入
しようとなったのですけれども、その大前提がやはりなぜ成果が上がらないのか、今まで
の組織で。そこが前提だったのです。
つまり既存の観光組織、それは大小ありますけれども、これの多くが補助金というもの
の中で運営されていた。ですから先ほど課長が言っていた、今度の目標が稼ぐ力というの
が出てきますけれども、つまり今度の組織はきちんと自分で財源を生み出していくという
仕組みにならないとだめだということも一つありました。それには上に立つリーダーシッ
プをとる人が、どういう人なのか。そこでいろいろ議論があるわけです。実際にもう日本
ではずいぶん進んだところもありますし、それで今回、観光協会の中でこれからどうなる
かわかりませんけれども、調査研究委員会が設置されたというのは、委員長さんは誰がや
るのですか。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
ウトロにあります旅館温泉組合の現在の組合長であります桑島大介
さんです。
●木村議長
久保議員。
●久保議員
それで、若い方でこれからおそらくいろいろと研究されるのだと思うのです
けれども、櫻井議員も言いましたけれども、観光協会の中で改革をしていくという表現が
いいのかどうかわかりませんけれども、仕組みを切り替えることができるのかどうかとい
うことが、すごく大切だろうし、今後、調査をすると。町で責任を持って調査をするとい
うのですけれども、その辺の感触というのは、ある程度見極めていないと、また補助金は
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来るけれども、突っ込んだけれども、成果が出なかったとなると、もう全然DMOではな
い。この辺を行政側がどのように、指導という表現はあれだけれども、やはり加味するか。
それをどんな方法でするかということだと思います、どんな方法で。妙案はなかなかわか
らないのですけれども、DMOも全国でかなりのセミナーを開いています、観光庁関係で
も。それでいろいろな人が出て、インターネットなどに出ていますから、見ればわかるの
ですけれども、うちの場合どのようにするのかをお聞きしたいです。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
まず観光協会の中での議論をもう少しご紹介いたしますと、議員ご
指摘のような議論が確かにございました。それで簡単に申し上げますと、調査研究委員会
そのものを観光協会の中に置くべきか。あるいはそれと切り離して、外に有志による設立
検討委員会のようなものを設けるかという議論がございましたが、これに対して私どもは
口を出しておりません。
協会員さんたちの議論の中におきましては、事務局としてはなかなか大変だという認識
はあったのですけれども、そうは言ってもまず基本的なことを整理するところまで、事務
局でやらなければ誰がやるのだという話にすぐなるのだから、まずそこまでは受けるべき
だという話になりまして、協会の中に調査研究委員会が出来上がりまして、私も委員に、
唯一協会員以外から入りましたけれども、そういった議論に参画して動きを見守りたいと
思っております。
後半の方の話で、確かにこういった議論の結果、今後どうなのか。行政側がどこまで関
与できるのかというのは非常に難しい課題でございまして、協会の組織としての判断もご
ざいますし、ただ一方で、広く町民と申しますか、観光関係者も含むいろいろな方からも
意見を聞くことも私もありますので、そういった状況をみながら、としか申し上げられな
いかと、現時点で私どもがどうこうするというのは言えない状況だと認識しております。
●木村議長
久保議員。
●久保議員
観光協会の2、3の意見を聞くと、よく私たちに言われるのが、町が何をす
るのだという表現なのです。このDMOはいろいろなパターンがありますけれども、以前
行った城崎温泉というところの市は、市長さんがDMOの会長さんなのです。言うならば
行政主導。たぶんこういうのを見て言うのだろうと思うのですけれども、基本的にはヨー
ロッパなどのを資料で見ると、あまりないのです、行政の人がトップになっているのは。
そうなるとどうしても財政支援、そういうふうに引っぱりこまれてしまいまして、具合
が悪くなると後始末をしなければならない。だから僕はそこが観光協会さんがよくしてい
ない、していないという表現で、以前町長も答弁で、決して少ないとは思わないという答
弁をしたような気がしていますけれども、予算のことで。
ですから、ちょっと気になるのですけれども、いずれにしても、あまりのんきな話では
ないと思うのです。すごいスピードで動いているのです、今は、もう。来週の一般質問の
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飛行機のときもお話しますけれども、やはり今回、昨日今日の新聞などもそうですけれど
も、観光客の流れは今度南から来ますよ、大きく。これはやはり釧路、十勝圏の道路網と
空港網の整備が進みますし、港湾の整備。フェリーも再開するかという議論をしています。
そうすると、北側というか西側からの観光という流れが、どうも心配なのです。だから
これを見ますと29年ということですから、それはそれであれなのでしょうけれども、も
う少しスピードアップを図らないと、北海道で1、2と言われる観光地の知床が情けない
と思うので、そこら辺の意気込みは、観光協会が事業主体だから一番の、どう思っている
ように感じていますか。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
状況に対する危機感は、私も非常に強く持っておりまして、新聞紙
上見ましても、連日のように観光のことが取り上げられていますし、変化のスピードがす
ごく早くなってきているというような危機感は、確かに私も持っております。
あるいは道内の情勢をみましても、議員おっしゃったように、高速道路の関係ですとか、
鉄道の関係などもありますので、南側からの流れがより強くなるのではないかという認識
も、全く同じです。
こういったことに迅速に対応していかなければいけないと思っておりますし、行政とし
ては、やはり計画を作って、そこに役割分担論なども記載しながら、本当は手分けをして
進んでいくのがよいのですが、なかなか思うようにいかないところが正直ありますので、
本来協会がやるべきことと分類したことに、私もけっこう口を出したりもしているのが実
情なのですけれども、それはそういう危機感ゆえではあるのです。
そうはいっても計画に記載した分担というのは基本的に正しいというか、行政は施設整
備、交通の関係、そういったものにできるだけ力を注いで、そういう集客、サービスの改
善などは現場において進めるべきという考えは変わっておりません。
ただその中で、危機感の認識が違うところも、温度差のようなものは日々感じておりま
すが、それをどうしたらいいのかというのは、そういう個々人に依存するところもありま
すし、私でできることはなかなか限られているのかと思ってはいますので、ただ方向性と
して行政はこういうふうに考えている、こういう方向に向かうべきだということは口酸っ
ぱく言っているつもりですので、何とか連携しながら進めていきたいという気持ちだけは
持っております。
●木村議長
櫻井議員。
●櫻井議員
もう一点伺いたいことがあるのですけれども、今、やっている、これは本当
に私もスピード感を持ってやっていかなければならないと思うのですけれども、唯一うち
の町で取り組む、取り組まないに関わらず、私はとてもこれはいいなと、DMOの中で課
せられている、やらなければならない部分の中に、市場の分析調査というのがあるのです。
これは私もずっと知床の市場分析調査、例えば入り込み動向とか、経済的な部分からの
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動き、今、久保議員がおっしゃったように南の方が強くなる。ではどちらから人が動いて
くるのか。そういった冷静な部分での正直な数字の分析調査というのは、これは、今の観
光協会には無理だろうと思っています。なかなかできない。
それは、DMOというのは他の行政機関との連携も非常に強く持てる、持つべき組織だ
と。例えば今、うちの町でそれができたとしても、一度にここに書いた理想的な、典型的
なDMOの業務イメージというのにはすぐにいかないはずなのです。
そうなったときに、うちが今すぐに取り組まなければならない。あるいは直近でそうい
った部分を担わなければならない部分を先にやっていくことによって、既存の観光協会と
の業務の棲み分けという部分は、考えられるものなのでしょうか。
要するにここで言われている最終的な大きな部分の、ツーリズムのマーケティングを全
部含んだものにいかなくても、ある程度DMOが担ってやまない部分、そこの部分を保持
しながら、既存の観光協会との役割分担を明確にやっていくという形での取り組み。今回
登録された24団体があると聞いています、2月26日現在で。
その中にもそういうものがあるのか。要するに二つの両立で役割分担。なおかつそこに
行政という部分の、三つの役割分担で動いていくようなシステムの、DMOの取り組みが
感じられるようなところはあるか。あるいはうちの町でそれを想像したときに可能かどう
か、最後に伺いたいのですけれども。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
まず今段階でわからないことの一つとして、どこまでいったらDM
Oになるのかという、線引きが必ずしも示されてはいないのです。5の具体的なDMO像
で言えば、どの機能が加わればDMOと言えるのか、言えないのか、自称でもいいのか、
あるいは他社からの評価によって決まるのか。そういうことは必ずしもわかりません。
ですので、櫻井議員がおっしゃったように一気にはいかないですし、DMOになったか
らといって一気に右の業務イメージにあるようなものができるということでもない。です
ので、DMOの組織の論議は、今回の国からの提案を受けて検討することはもちろん大い
に推奨すべき、検討すること自体は何ら問題はないと考えておりますけれども、では一方
で、組織を待たなければ何もできないのかというとそうでは決してないので、後日加速化
交付金の中で、申請が通ればなのですけれども、提案予定の事業もございまして、そうい
った提案予定のものは、DMOがなくてもやっていこうと考えているものでございますし、
仮にDMOができれば、そこに全て引き継げる業務と考えておりますので、決して現在的
なスピードを落とすですとか、何もしないですとか、そういう考えには立っておりません。
●木村議長
他、ございませんか。金盛議員。
●金盛議員
このDMOの設置にあたって、地方創生の総合戦略との関わりでいくと、ど
ういうことになるのか。つまり総合戦略プランに盛り込んだ事業をやるにあたって、例え
ば観光振興事業を取り上げて申請する。補助金申請をするとします。そうしたらDMOの
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設置がなければ、採択要件に合わないと、そういうことになりませんか。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
ご指摘のような国の方の戦略で、DMOの記載があって、それが有
利に働いている。要は先駆的な取り組みとしてみなされているということが、我々も認識
しましたので、その戦略の後半、10月頃でしたか、元々まちづくり会社みたいな表現を
していたのですけれども、それと併記する形でDMOという言葉を急きょ盛り込みました。
それは実際に戦略が動き出して交付金の話になったときに、有利に働くようにというこ
とを意識して、その言葉を急きょ盛り込んだものでございまして、確かに今回の交付金も、
100%の交付金というものは、いわばDMOを目指すのが条件だというような記載もあ
りましたので、そういった大きな流れには乗れるように、加速化交付金の計画書にも記載
したつもりです。
●木村議長
金盛議員。
●金盛議員
そうしますと先駆型については、これは補正予算の中でいくのだから、もの
すごく時間がない。100分の100万円ですか。しかし、それは有利ということなのか、
必須条件なのか、その辺はどうなのですか。
●木村議長
馬場課長。
●馬場企画総務課長
今回加速化交付金ということで、国の方から出された交付金、予算
で言えば1千億、10分の10という、そういう制度でありまして、事業分野の中では一
つは仕事創生、二つ目には地方への人の流れ、三つ目は働き方の改革、四つ目はまちづく
りということで、DMOについては(1)のしごと創生の観光振興。観光振興の中にさら
に括弧でDMOという書き方をしているのです。
今回観光振興の部分で、加速化交付金の申請では、かなりDMOという部分が入ってこ
ないと、現実的にはなかなか採択が難しいと捉えておりますし、他の市町村もやはりその
部分は非常に重要度が高いのかなということで、今回斜里町においても、商工観光課の方
でまとめた中では、そこの部分をクローズアップした計画で申請をしているという状況で
ございます。
●木村議長
金盛議員。
●金盛議員
そうしますと、これはほとんど必須要件なのです、DMOというのは。しか
し今、課長の話のように非常に性格があいまいで、まだ固まっていないのもたくさんある
ということです。どうしたらいいのかという気はするのですけれども、それは置いておい
ても。
まず交付金の採択基準になっているということは、ほぼ間違いないということでいいで
す。しかも構成団体、例として行政も入っているのですけれども、これも行政は必須要件
ではないですか。
●木村議長
河井課長。
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●河井商工観光課長
DMOにおいて必須とされておりますのは、DMOという社団法人
なり、株式会社の中に行政が入ることではなくて、DMOを作る場合には、横に地域連絡
会議のような協議会を作りなさいということが必須となっているものでして、そちらの方
には必ず行政が入れという表現でして、DMO自体に行政が入れという記載はないと認識
しております。
●木村議長
金盛議員。
●金盛議員
協議会は協議会で別に作りなさい。この法人とは別に作りなさいなのですが、
この法人そのものに構成団体の一員として行政が入らなくてもいいのですか。そういう書
き方をしているのもありますけれども。それはなければいいですけれども、それは間違い
ないですか。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
はい、そのように認識しております。ただ実際これが今後、具体的
な話になってくれば、例えば株式会社であれば出資の話とかになってくると思うのです。
そういうときに行政の関与の度合いというか、そういったものが問われてくるのかと思っ
ておりまして、必須ではないと認識しております。
●木村議長
金盛議員。
●金盛議員
必須ではないけれども、かなり重要な役割を果たすことにもなりかねないと
いうことだと思うのです。例文を見たら、ずっとみんな出てくるのです、行政、行政と。
いろんな団体の他に。これはやはり入ってもいい、入らなくてもいいではなくて、国は地
方自治体が主導的にやる事業だという位置づけをしているものだから、そういう書き方に
なってくるのかと。それは先ほど言った採択要件の中でも、明確な基準ではないけれども、
法人を登録するにあたって、どんな団体が構成団体になっているか、それによって大きく
登録の基準は変わるのではないですか。そういう心配はありませんか。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
確かに手引きとかマニュアルにおいて、行政のリーダーシップとい
う表現は確かに出てくるのですけれども、ただ一方で、行政の関与が大きかったからスピ
ードが遅かったですとか、行政的な縛りがかかって観光振興がうまくいかなかったという
反省も別途あるように記載されているのです。それは観光協会においても同じような意味
合いで書いています。
だから社団法人や株式会社が望ましいという表現になっているものでございますので、
その中でそういったリーダーシップをとりなさいと言いながら、行政色が強いと困ります
と、両方が書いてあるので、あくまで組織の設立の理念ですとか、そういったものを見極
めてから判断していくことになるのかと。今時点でよし作ろう、こうしようということに
はなかなかならないと思いますし、ただある程度、観光関係者で意思が明確化してきまし
たら、よりそれを観光関係者から地域への広がりに、広がりを作っていかなければならな
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いということも別途ありますので、そういうときにはまさしく、行政のリーダーシップを
とっていかなければならないタイミングになっていくのかと考えております。
●木村議長
金盛議員。
●金盛議員
まだ明確でない部分もあるようです。私が気になったのは、法人格を持った
団体を設立するにあたって、行政はサポートをするだけの役割なのか。あるいはその構成
団体の一つとなるのかによって、大きくこれからの進め方、対応の仕方が変わってくると
いうことがあるものですから聞いてみたのですけれども、それはないと。構成団体になら
なくていいということですからそのままいくのですけれども。
このDMOは、読み方によっては協議体でもあるようだし、しかし事業の実施主体者に
もなる。両方兼ねた事業展開といいましょうか、性格を持っているということになると思
いますが、それはそのとおり理解してよろしいですか。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
このDMOが、少なくとも言えるかと思うことは、このDMOは行
政の関与が全くないですとか、地域の意向が反映されないような形で一人歩きするような
組織は少なくても想定されていないということまでは言えるのです。
では迅速な経営判断そのものに、行政が関与できるかというと、そういうのが関わりが
ない方が望ましい。自立的にお金も稼ぎながら、マーケティングに基づいて判断しながら、
戦略も立てながら進めていくのが望ましいとされていますので、そういう意味では自立的
な方がいいのですけれども、かといって一人歩きしても困るので、定期的に地域の意見が
反映されるような協議会を、DMOとは別に作って、そこが連携しなさいというような、
そういう理解なのかと思っております。
●木村議長
金盛議員。
●金盛議員
今、行政の関わりは別に置いておいて、DMOの性格そのものでいうと、い
ろいろな団体で構成されるのですけれども、各団体が集まった協議体なのか、事業の実施
主体となる団体となるのか。見れば両方兼ねているようなのです。そういう認識で、つま
りこれで見ると、客の求めに応じた案内や予約までするということですから。
独自収益事業もやるとなっておりますので、そうしますとただお互い話し合って、お互
い全体の業界が良くなるように知恵を出し合うということだけではなくて、DMO自体が
一つの事業をやっていくこともあり得る。それでその財源を生み出していくという仕組み
だと理解してよろしいですか。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
DMOは事業主体そのものです。稼ぐ団体なので、稼ぐというかサ
ービス向上につながるような事業は自らがどんどんやっていくという、そういう団体だと
想定されています。
●木村議長
金盛議員。
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●金盛議員
法人格を有するわけですから、いろいろな形で責任の所在が求められるわけ
です。そうすると、行政がどっぷり浸るということはないということですから、これは民
間の人たちがやっていく中でその責任体制も作っていくと。そういうふうに理解してよろ
しいですか。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
ご指摘のとおりと認識しております。
●木村議長
金盛議員。
●金盛議員
今までの話を聞いていると、どうしても私ふと思い出すのが、かつて観光振
興公社がありました。何かそのイメージとだぶってしまうのですけれども、観光振興公社
の総括、これから協会の中でそういう検討会議を設けているということなのですが、公社
の総括も当然踏まえた協議が今後のために必要なのではないかと思うのですが、その辺に
ついてはどうですか。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
公社の解散の総括そのものの話は今のところ出てはいないのですけ
れども、話として出たのは、公社が持っていた機能、要は物販機能ですとか、商品を自ら
造成して販売していた機能は、そういったものがまた新たに加わってくるのだという、イ
メージ的にはまさしく公社と観光協会が合体したものというイメージなのですけれども、
だとするとそれはすなわち今の観光協会ですので、そういったような話になってくるので、
総括の話はなってはおりません。
●木村議長
金盛議員。
●金盛議員
というのは、公社も設立当初は関係業界が集まって、全体的に底上げを図ろ
うという意図があったと思うのですけれども、何かだんだんやっていくうちに、その公社
自体が一つの事業体になってしまった。もちろんそこで利益を生み出していくということ
に主眼が置かれていった。それはそれでいいとは思うのですけれども、つまり他の業界と
の競合関係になってしまったという、やはりそういう指摘もあったのです。
そういうことが今回、一番心配されるのがこの部分の気がするのです。地域の人たちが
全体で底上げしていこうと、連絡調整しながら。ところが事業をやることによって、逆に
対立関係が生まれてくる。そういうことになりかねないかと、私としては余計な心配かも
しれないのですけれどもあるのです。
そしてもう一つは、財源確保がスムーズに自主財源、事業収益によって生み出せればい
いのですけれども、この例文からすると、法定外目的税だとか、そういったところまで踏
み込んだ例示が示されているわけですけれども、観光庁の資料によると。これは単に町は
関係ありませんよと、主体にはなりませんよと言いつつ、財源、補助金も入るわけですけ
れども、想定しているわけですけれども、そこまで踏み込んだ求めが来た場合どうなるの
かという、全く私とすれば雲をつかむような、先が見えない話にしか聞こえないのですけ
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れども、どういう質問になるか私もわからないのですけれども。
●木村議長
河井課長。
●河井商工観光課長
今、ご指摘の点は、私も懸念していることの一つといいますか、こ
のDMOによっては、既存のある業者さんのある業務とぶつかるだとか、そういったこと
は当然予想されます。
ですので、そういったことを解きほぐして、それでも地域全体の価値の向上のためにこ
ういったことをやらなければならないのだということで合意できるかどうかが、最終的に
問われると思いますので、現時点では何とも申し上げられない点かと思います。
あとご指摘のとおり、法定外目的税的な意味の記載があります。東京都の宿泊税の関係
ですとか、入湯税の関係ですとか、そういった記載がありますので、それはもう少し先の
話かと思うのですけれども、実際に作ろうとする組織をどういった財源で運営していくと
考えるかによりますので、もちろん全く関係ないとか、サポートだけだからそういうこと
には関与しないとか、そういったことを言っているわけではないので、あるタイミング、
そういう協議のタイミングがあれば、私どもとしても真摯に検討していかなければならな
いのかと考えております。
●木村議長
他、ございませんか。ないようでございますので、以上をもちまして、DM
Oについての質疑を終了いたします。
◇
●木村議長
協議会閉会宣言
◇
以上で本日の全員協議会を閉じます。
午後3時06分
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