熊本市託麻市民センター 山川 李好子 様 プロジェクト「私」から始まる物語∼自主的な環境保全行動がカギを握る! 皆さんこんにちは。ただ今ご紹介いただきましたエコ村伝承館の山川李好子と申します。どうぞよ ろしくお願いいたします。では、プロジェクターがありますので、これでお話をしていきたいと思い ます。 自己紹介 まず自己紹介から。私は地方公務員でございまして、もうすぐ退職を迎えます。ですから退職した らまたいろいろなことを頑張って県内各地にいろんなことを広げていきたいと思っております。それ から環境を始めたきっかけなんですけども、約12年前ぐらいですね、ネットワーク地球村ご存知で しょうか。ネットワーク地球村の高木善之さんの講演が熊本でありまして、その講演を聞いた時、も う大変なショックでした。何故ショックだったかといいますと環境破壊をやっていたのは自分自身だ ったということに気付いたんですね。もうそれでどうしたらいいんだろうということで悩みまして、 まず2年間何もできませんでした。2年間どういうことをしていたかというとなにしろ高木さんの講 演を次から次に聞きに行って、何回も何回も聞いても新しいことを発見するんですね。それでもなか なか自分の行動って変えられないな。何故変えられないかと振り返ってみますと、なんせもう便利な 生活、贅沢な生活、そして快適な生活がもう自分自身ぴたっと身についてしまってたんですね。です から今更不便な生活、快適じゃない生活、それから贅沢じゃない生活なんていうのは、なかなか急に できないんだなというのがまず実感です。それでどうしたら買い物をやめることができるだろう。ど うしたら電気、ガス、水道が節約できるんだろう。それからご飯食べる時もなるだけ少ない予算で体 にいいものをどうやって作ったらいいんだろう。外食をしないようにするためにどうしたらいいんだ ろう。飲みにもだいぶ行ってましたけど、飲みもなかなか行かないほうがいいんじゃないかというこ とですね。贅沢ですから。そういうことをですね、一つ一つ行動、まず行動を変えていかなくてはい けないことに気付いたんですね。ですから本当に何十年間も便利快適贅沢求めてきた私が変わろうと いうのは本当に難しいんだなというのが実感です。どうにか3年目ごろぐらいからですね、少しずつ やることができました。まずその頃からマイバッグを持ち出しました。それから後でちょっとお話し しますが、マイ箸も持ち出しました。それから洋服を毎年毎年買っていたんですけども、それも買う のをやめました。そして自分が給料とっていますので、夫の給料をあてにしなくてもどうにかちょっ と贅沢をやることができましたので、そういう贅沢をやめようと。そしてたくさん買い物をしていま したから借金地獄に陥っていました。もう破産寸前まではいきませんけども、本当に毎月毎月ローン を払うのが大変という生活をしていました。子供が3人おりますので、やっぱり大学進学だとかいろ いろお金がいります。もうお金をためてないものですから次々にお金を借りてですね、それを払って いるという生活で、本当に共働きで皆さんはとても裕福でいいでしょうねとか、おっしゃるんですけ ども、実情は違ったんですね。自分自身が環境破壊をやっていることに気付いて、もう変わるのが大 変で本当に2年間何もできなくてジレンマでした。でもどうにかこつこつこつこつしだしまして、髙 木さんの講演を県内いっぱいでしようとたくさんの人にこの話を聞いていただかないと、皆変わらな いんじゃないかということにしまして、いっぱい主催をしました。まず熊本市で何回もやりました、 人吉、菊地、大津、荒尾、それから天草ですね、そういうところに髙木さんをお連れして、たくさん ‐1‐ の講演会を開かせていただきました。ですから県内にですね、地球村のお友達がいっぱいいまして、 だいたい県民の方約1万人ぐらいこの髙木さんの話を聞いていただいたのじゃないかなと思います。 そういう活動をしているうちに自分自身にどういうことができるかということがだんだん見えてきま した。で、次は子供が3人で孫が6人おりますけども、これはもう普通の方たちと同じだろうと思い ます。それから熊本県のですね、環境センター、水俣にございますけども、熊本県の環境センターの エコロジストリーダー養成講座というのが平成10年から始まってまして、それを受けました。とこ ろがエコロジストリーダー養成講座を受けた方たちが180人ぐらいの卒業生がたまっていたんです ね。県の後押しを受けまして是非、環境センターを支援する団体を作ってくださいということがあり ましてですね。じゃ、ちょっと皆で作ろうかということで、有志約30人ぐらいが立ち上げてその時 の代表になって、今現在なんですけどもやってます。後でエコ村伝承館の活動をちょっとご紹介いた しますが、緑のくらしネットワークの代表もしておりまして、これは7∼8年前に私が髙木さんの話 を聞きだして、少し環境の話ができるようになったんですね。たくさんの講演会を聞きましたもので すからできるようになりました。それをミニの研修会みたいな形で毎回毎回やっていたんですね。1 年間通してやった卒業生がですね、このまま解散するのはもったいないということで、何か立ち上げ ようじゃないかという話になりまして、じゃネーミングを一生懸命考えまして緑の生活と書きまして、 緑のくらしネットワークと、くらしと書いてありますけれども、生活という字をあてます。それの代 表になりまして、今どんな活動をしているかというと、小学校の方にお邪魔しまして、買物ゲーム、 それとか、エコクッキングそういうものを委託事業をいただきましてやっております。熊本県でも平 成18年度の委託事業にもエコクッキングを委託されまして県内の小学校にまわっております。それ から地球温暖化防止活動推進員というのをやっておりまして、これはCO2を削減するために県内の 方たち、市町村にだいたい1名ずつですけども、熊本市が25名いらっしゃいますかね。全部で11 8名ぐらいになりますか、熊本県内で。推進員の委嘱を受けておりますけどもその中にも入っており ます。それから一番最後のNPO法人熊本温暖化対策センター副理事長もおおせつかりまして、まだ できあがってほやほやなんですけれども、11月の3日にですね、昨年の11月の3日に立ち上げし まして、NPO法人は2月の何日かに認可がおりまして、熊本県の地球温暖化防止活動推進センター ということで、県から一つだけ指定をあることができるんですけども、その指定を受けました。それ で今から皆さん方に温暖化対策とかいろんな啓発をやったり、それからいろんな資料を提供したり、 いろんなイベントをして皆さん方に知っていただくと。そして自分の生活を改めていただくというよ うなことをしていかないといけないセンターに今からなると思います。 伝承館の活動 ではちょっとエコ村伝承館の活動をちょっと紹介いたします。昨年12月にですね、ここの10階 全部を使いまして、こどもエコフェスタというのが開催されまして、そこのお手伝いをさせていただ きました。これは子ども達のエコクラブというのがありまして、その発表だとか、子ども達に環境学 習をするコーナーとか、エコ村美術館、エコ村博物館、エコ村伝承館というようなことでコーナーが ありまして、博物館の中、それから美術品をいろいろ並べたり、伝承村は体験をしていただく、UV ビーズ、後で映像でてくると思います。これはマイ箸づくりの体験、箸をですね、竹箸を作りまして、 なるだけマイ箸を持って歩こうというようなこと、それから割り箸は250億膳使い捨てなんですね、 森林破壊にもつながりますし、そしてもちろんこれを捨てるとゴミになります。ですからなるだけ箸 ‐2‐ をですね、使い捨て文化を見直そうということで、マイ箸づくりをしていただいて持ち歩くようにお 願いしております。そういう活動ですね。それからこれは刃物とぎ体験といいまして、マイ箸を作る ためには、また箸の竹をですね、いろんな竹細工を作るためには、刃物がとげないとなかなか竹細工 というのはできませんよね。ですから子ども達に刃物をまずとがせて切れる刃物で箸を作ります。そ して竹とんぼを作ったり、水鉄砲を作るというようなことをさせています。刃物とぎ、ここには昔は もっとご年輩の方がおられますので、昔は小刀一つ「肥後の神」をポケットに入れとったら、もう遊 びが自由自在にできましたよね。今の子ども達は刃物そういうものを持っていたら、学校でとても怒 られて禁止だそうですけども、昔はその刃物を持ってないと遊びができなかった時代でした。ですか ら子ども達に今持たせてない親さんがもちろんです。その刃物をそれで鉛筆すらとぎれる子供がいな いんですよね。だから伝承館ではやっぱり環境のことを勉強していくだけではなく、伝統的な日本の 文化を伝承していこう。そして竹細工の素晴らしさを教えていこう。そしてこの刃物がひとつあれば 本当に何か台風だ、大雨だ、地震だっていった時に電気、ガス、水道、がもし止まってしまって、非 常に危ない時にこの刃物があったらいろんなことができるということを体験していただこうというこ とで、刃物とぎの講座も入れてます。それからマイ箸これも作るんですね。箸を作りましたら袋を作 っていただかないと持ち歩くことができません。この袋はいらなくなった着物とか、それから端切れ なんかありますよね。そういうもので結構です。ハンカチでもいいです。簡単に手縫いで作ります。 なんでミシンを使わないかと言いますと、今の子ども達は針をやっぱり使うこともできないんですよ ね。親さんがなかなかぞうきんづくりもさせてくださらないし、また親さん自身が作りきんなはらん ですね、はっきり言ってですね。ですからミシンでただジャーって作るのかもわからんけど、今はど ちらかというと100円ショップに買いにいきなはるとが多いんじゃないでしょうかね。ぞうきんな んかはですね。そういうことで子ども達にもし危機的なことがあったら、刃物だったり、針があって 糸があれば縫い物もできる。ホックが取れたら繕うこともできる。そういうこともやっぱり体験させ ていないと1回でもしてるとですね、全然違うんですね。人間はやっぱり利口ですから、1回体験し たら工夫しながら作っていきますのでということで、箸袋づくりも針でですね、練習させて一針一針 で結構ですけどね、なかなかこういうことはできませんので、こういうことをしながら箸袋を作りま す。子ども達は手作りの箸袋とマイ箸を竹箸で作ったらですね、大事にします。やっぱり自分で作っ たものは何か愛着があるみたいで、そういうことで環境と森林破壊を伝えながらもったいないよとい うような物の使い方、そういうこともしながら箸袋を作っています。この時よくおるのがですね、お 母さんもよくついてこられるんですけども、子供だけさせて自分はしなはらんとですよ。見とんなは っとですね。どっちかというならお母さんも一緒に作られたらどうかなといつも思ってます。ですか ら是非ですね、皆さん方ももうベテランでいらっしゃいますからできられると思いますので、孫さん とかにですね、作ってあげてください。簡単なもので、後でちょっとお見せできるかもわかりません。 持ってきてたかな、ちょっと忘れましたけど。それからUVビーズづくりというのがあります。これ はですね、紫外線をあてると色が変わるビーズがあるんですね。UVビーズで。今オゾン層の破壊で 勉強されたと思いますが、有害な紫外線が降り注いでいるというのはご存知だと思います。UVビー ズを使ってストラップづくりを作っているんですけども、その中に紙ビーズ、紙ビーズを必ず入れま す。紙ビーズというのが下が2センチぐらいで25センチの二等辺三角形の紙を切ります。これは広 告紙で結構ですので、つまようじでくるくるくるって巻いていきますと、ビーズの形になりますね。 そしてつまようじのあとをすっと抜けばそこが通りますので、最後にちょっとのりをつけて作るんで ‐3‐ すけども、紙ビーズとそれから数珠球を使ってそれから綺麗なビーズですね、市販のビーズを入れて UVビーズづくりをしています。子ども達大好きですね、こんな作業はですね。数珠玉はですね、1 1月ごろからしかとれませんが、1年ごとに数珠玉を伝承館のメンバーの人達が県のあちこちで集め てきまして、1年分の体験学習のためにですね、用意をしております。数珠玉の真ん中に穴をほがし て用意をしております。そういうUVビーズづくり。で、子ども達はそのUVビーズのUVがですね、 ビーズが色が変わると紫外線が強いんだよと。だから今日はあんまり外で長く遊んではいけないんだ よ。もし遊ぶなら帽子、長袖きちんと防備をして遊びなさい。それを自分自身が感じるんだよと。お 母さんから言われたから帽子かぶるんじゃなくて、自分で今日は紫外線が強いな。帽子かぶっていこ う。そういうなことで判断できる子供に育ててくださいというのが趣旨なんですよね。それからリグ ラスアートというのがありまして、リグラスというのはガラスのリユース、リサイクルという言葉の リですから、再利用のガラスということですから、1回で割る容器がございますよね。カレットにな ってますけど、そのカレットを研磨をいたしまして、丸くしまして、怪我をしないようにやってくだ さる業者さんがいらっしゃるんですね。それをですね、なんか板でもいいんですけども、はぎれの板 を用意してますけども、その上に鉛筆でまずお絵かきをしていただきます。その上に色がカレットの 色がもう何十種類もあるんですね。透明、緑、茶色、それから色がないものはセラミックをちょっと 使って作ってありますけども、それらを、塗りたいところの上にボンドをつけます。ちょっと薄めの ボンドを、水をつけながら。そこにそのカレットをぱらぱらぱらぱらと貼っていくとそこにべたっと つくんですね。そういうふうにして少しずつ絵を描いていくのが、リグラスアートということで子ど も達もこれも大好きですね。非常に綺麗な絵を描いたり、そしてその描いたものをですね。おうちに 持って帰って飾ってるということで、環境の勉強をしながらこういう体験をしていくと、非常に子ど も達の心にも入っていくみたいですね。それから買物ゲーム、さっきもちょっと話しましたけども、 これは模擬体験の買物を子ども達にさせまして、そしてその買ってきた買物がいかに環境負荷が高い か。例えば今日は5人でどういう食事をするかの買物をします。買ってきてください。飲物を5人分 買ってきてくださいという想定を作ります。そしたらグループでだいたい5、6人を1グループに分 けておきますけども、それを、模擬の店に買いにいきます。買っていってしまってから、その後にご みがどれだけ出るかという計算をしていただく。そういうシートまで作ってますので。そのごみの計 算をしてですね、結構安く買ってきたけども、ごみが出てしまったなというのに気付きます。そして そこでちょっといろんな話を私達がします。そうするとああ自分達の買ってきたものは間違いだった ということに気づいて、第2回目の買い物をしたときですね、うんとごみの量が減るんですね。例え ば1回で捨てる容器を買った時には、すごく点数が高いんですねごみの量の点数が。要するに牛乳び んだとか、そういうものを買った時には何回も洗って使いますので、そちらのほうがいいですよね。 1回で捨てる容器のほうが環境負荷が高いので、そういうことをゲームの中でやっていくという買物 ゲームです。これはとても好評で小学校、熊本市の小学校でも25校ぐらいは終わりましたかね。毎 年依頼をいただいておりまして、それも大人数で体育館でできるという強みがあります。ですから一 番大きいところで205名の子ども達いっぺんに体育館でやりまして、1グループがだいたい5、6 人ですので、45チームぐらいできたんですかね。もう大変なスタートでばたばたやってしましたけ ど、非常に子ども達は喜んでこういうゲームが大好きだから、そしてそれで気付きを与えて、次の行 動に移っていただくというようなことをしてます。それから裂き織りという講座もあります。いらな くなった布をですね、もう捨てるしかないと思ってらっしゃいますけども、それを1センチ幅にさい ‐4‐ ていきますね。それを布にしたてまして、真ん中の縦糸を新品の糸をします。こういうふうに裂いた 布を入れまして、とんとんと小さな織り機があるんですけども、それでずっと織っていって、コース ターだとか、壁掛けだとか、そういうものができます。裂き織りの先生もちゃんとおられまして、す ごくこれは楽しいことだと、どっちかというならこれは大人向きの講座になってます。それから水引 きアート、これはいらなくなった水引きがいっぱいありますね。結婚式だとか、皆さんお祝いしたり、 それからお葬式に持っていくときに水引きなんですけども、1回でほとんど捨ててるのが多いと思い ます。それを集めましてですね、新しいアートにしていくということで髪飾りだとか、紙バサミだと か、それからブローチだとか、また新しい水引きにするとか、いろんなことでやってます。これも水 引きというのは日本の伝統的な文化ですけども、熊本でなかなかできる人というのはほとんどありま せんね。たまたま伝承館のメンバーの1人に水引きの先生がおられて是非こういうリサイクルの水引 きアートをしたいという申出でこれも非常に好評となっております。 グリーンコンシューマがカギを握る 次はですね、皆さん達のところにお配りしております北欧の4Rというのがありますね。それもち ょっと見ていただくなら、三角形がうまくできませんで下のほうが広がってますけども、北欧の4R という話を聞かれたことありますでしょうか。北欧の4Rというのはですね、1番目がリフューズ、 その次はリデュース、3番目がリユース、4番目がリサイクルということで、全部Rが上のほうにつ いてますね。だからRの4つということで、4R活動といってます。この4R活動というのは、リフ ューズというのは、元からたつという意味です。もう環境のことを環境に悪いから、作らない、買わ ない、捨てないという考え方なんです。それからリデュースというのは、ごみを少なくする。エネル ギーを少なくするという考え方です。それからリユースというのは、何回も何回も再利用するという 先ほどちょっとお話しました1回で捨てない容器、例えばリユース瓶、リターナブル瓶というのがあ ります。一升瓶、五合瓶、牛乳瓶、ビール瓶ですね、そういうものはリユース瓶といいます。そうい うものを買っていく。使っていく。それからお姉ちゃんの洋服は妹が着る。それからフリーマーケッ トに出す。そしてお下がりを着るとか、そういう古ものを何回も何回も使いまわしていくという考え 方がリユースです。そして最後はリサイクルなんですけども、今、日本は容器包装リサイクル法がで きまして、皆さん方もごみの分別をきっちりしていただいて、リサイクルに回していらっしゃると思 いますが、リサイクルではごみは減らないんですよね。減りましたかね。平成12年から容器包装リ サイクル法が施行されてますけども、ごみは減ってません。はっきり言って増えてます。何故かとい うとリサイクルをすれば環境にいいんだという誤解をされておられる方がすごく多くてもちろんリサ イクルは大切です。地球の資源ですから。ですからリサイクルは絶対最低のルールとして、していた だくんですけども、リサイクルだけでは絶対ごみが減らないということなんですね。じゃどうしたら いいか。リサイクルよりその上のリユースをしましょう。何回も何回も使いまわしましょう。ですか ら例えばお買い物に行かれるときにお醤油、お酒そういうものを買われた時に1回で捨てる容器に入 っているものは買わない。何回も使える容器、一升瓶、五合瓶で買おう。それから醤油もお酢もそれ からいろんなものが調味料がガラス瓶の一升瓶に入っていますが、それらを買うと何回も洗って使え ますので、エネルギーもお金もあんまりいりません。ところがリサイクルはいっぺん集めまして、溶 かして、再資源をしますので、また新しいものを生み出しますから、集めるお金、それからそれを溶 かす、それからまた作るという非常にお金と費用がかかるんですね、資源とエネルギーとお金がかか ‐5‐ ります。例えばスチール缶とかペットボトルとかアルミ缶とか、そういうものは全部リサイクルです よね、ですからリサイクルするよりもリユースがいいというような考え方なんです。何回も使えます。 その方がまだまだ壊さないし、洗って、熱湯消毒して使えますのでそちらがいいという考え方です。 それからリデュースのほうはなるべく少なく、ごみを少なくするという考え方ですから、余分なもの をもらわない。買物に行くとトレイに入ってます。ラップがしてあります。それからレジ袋をくれま す。そういうものはもらわない。買わないという考え方です。ですからどういう買い方をするかとい うと、買物に行ったときにはマイバッグを持っていく。それから私今日持ってきてますが、ペットボ トルは買わない。水筒を持っていくと。それからレジ袋をもらわない。マイ箸を持っていく。箸は絶 対使い捨てはしないという考え方がリデュースの考え方です。ですからどうぞこのくらいだったらで きるかなと思いますので、買物袋、要するにマイバッグを持ってですね、お買物されるようにお願い いたします。それから一番最後がリフューズ、ズが抜けてますこれ。そちらのプリントにも入ってい ると思いますが、リフューズという考え方、元からたつということですので、今日本に売ってある買 物を見回してみてください。環境に悪いもの、これを捨てたら環境に悪いもの、作る時にもエネルギ ーや環境に悪いものがいっぱい売ってあります。だから私達はそれをしっかり見極めてですね、買い 物をする時に環境に悪いなら買わない。環境に悪いなら捨てない。環境に悪いならですね、もうそう いうものを絶対買わないというような考え方、これはですね、私達の意志がないとなかなかできない んですね、これらを活動されているのが北欧デンマーク、ドイツなどのヨーロッパの北欧の方たちな んですね。北欧の方たちは何でこんなに環境のことを一生懸命頑張るかといいますと、国同士がひっ ついてます。ですから川が国をまたがって流れてます。上流の方の国の人が悪いものを流すと下流の 方に影響がありますから、文句を言われます。国の戦争になります。ですから昔からヨーロッパ諸国 が非常に相手の国のことを考えたことをしていかないともう本当に国のですね、戦争になってしまう ということをもう自ら体験からわかっていました。日本の場合は、島国ですのでどこに流そうが海に いくけん、知ったこっちゃなかという考え方です。ですからなかなか環境で意識がめばえないという のがそこらへんの地理的なもの、歴史的なものがあるかと思います。ですから北欧の人達は、もう一 生懸命になってきちんとしないと大変なことだということで、元から断つという考え方をいっぱい今 までやってこられました。ですから25年前にですね、もう容器包装リサイクル法は悪法だというこ とで、もう廃止になりまして、今北欧の方たちの法律はこの4Rの法律なんですね。リフューズ、リ デュース、リユース、リサイクル、そしてリフューズの考え方をたくさんの人口が占めています。5 0%から60%の方がリフューズの考え方で動いてます。このリフューズの考え方で動く人達のこと をグリーンコンシューマーといいます。グリーンというのは緑ですね。コンシューマーというのは消 費者といいます。ですからグリーンコンシューマーの人が多いからですね、北欧の人達は環境対策に 一生懸命頑張ってできるんですね。ですから日本の場合にはなかなか地理的なもの、それから海に囲 まれているということ、それからよその国とちょっと離れているということもありましてなかなか根 付きません。でも今から地球温暖化を防ぐため、また他の問題もいっぱい山積しております。リフュ ーズの考え方を広めていかないとこの環境問題は解決しないと思います。 グリーンコンシューマーはちょっと具体的にお話してみます。グリーンコンシューマーの10原則 というのがあります。皆さん達のプリントの裏にもあると思います。まず第1番目ですね、必要なも のだけを買うという考え方です。今まで私達が余分なものを買いすぎてはいなかったでしょうか。私 はもう正に十何年前はこれをやってました。季節ごとに洋服を買い、季節ごとにバッグを買い、季節 ‐6‐ ごとに靴を買い、それから贅沢なものを買い、外食が大好きでした。それをですね、やめてしまいま したので、今考えると本当に不必要なものを買いすぎたな。それからたんすの中にたくさんあって本 当に使わなかったもの、捨ててしまったものもいっぱいあるなということを思います。ですから今か らお買物をされるときには、3回考えてください。これは本当にうちにいっとだろか。どうだろうか。 そして1週間ばっかり考えてみて、もういっぺんどぎゃんしようか、買おうか、買いまいか。またも ういっぺん考えて3週間ばっかり置いてから本当に必要なときには買っていただいていいかなと思い ます。不必要なものはだいたい2週間、3週間するとだんだん色あせてきまして、ああやっぱりいら んだったということになります。わかるように本当にいるもの、それだけを買うということが重要だ ろうと思います。2番目の考え方がごみを買わない。容器は再利用できるものを選ぶとあります。先 ほど言いましたようにリターナブル瓶、リユース瓶、何回も何回も洗って使えるものを買っていく。 その考え方ですね。1回で捨てるものは買わない。ペットボトルは1回で捨てます。缶ジュース1回 で捨てます。それからペットボトルのお醤油もいろんな調味料の瓶も1回で捨てます。でもリサイク ルはしてます。でもなるだけリサイクルがエネルギーがいるのでリユースのほうがいいと聞いたから 再利用できるものは何かなというのを探して、そしてお酒もお醤油も一升瓶で買ったほうが一番よか ごたんなということになります。なかなか売ってないかもわかりません。それからトレイに入ってい るものが多いですね。いっこうにばら売りがないです。その時にはどうしたらいいか。声を出してい わないかんとですよ。消費者は神様ですから、お店屋さんにとっては。私達が言うとですね、聞いて くれます。あなたのところで買物するとごみだらけになるて。だから1個売り、ばら売りにしてちょ うだい。誰かが毎日電話をしたとします。それか口頭で言ったとします。このお店屋さんはですね、 もうびくびくしてやっぱり聞いてますよ。ああそうなんだ、消費者の気持ちがなんか、消費者の人達 が最近すごくなんか環境に対して関心が高くなって1個売り、ばら売りばせえて言わす。トレイに入 れるなて言わす。まあうちも少しずつ変えていかないかんな。有機野菜ば入れれて言わす。なるだけ 入れていかないかんなと。そういうことで店屋さんが少しずつ変わっていくということだと思います。 グリーンコンシューマーが増えれば店屋さんが変わるんですよね。そういう声をやっぱり出していく 消費者を増やさないといけないと思うんですね。で、3番目です。使い捨ての商品を避けて長く使え るものを選ぶ。もうやっぱり昭和30年代後半から高度成長時代に入りまして、消費は美徳、じゃん じゃん買いなさい。そしてじゃんじゃん捨てなさいというのが日本の経済発展の源でした。ところが もう今こういうことをやってたらアウトですよね。ですから絶対に使い捨て商品はやめて、100円 ショップなんかにもですね、使い捨て商品がほとんどなんですけれども、たまにはいいのもあります けれども、あんまり100円ショップがいいとは私も言いきれません。安いけれどもちょっと問題が 多いと思います。ですからどうぞ長く使えるもの、日本にはですね、伝統的にこの文化はあるんです よね。昔からおばあちゃんの着物を洗い張りして、また娘が着る。それからおばあちゃんの持ってた たんす、それからそんなものをしっかり大事に大事にして次の世代に受けついでいくという文化は昔 あったんですけども、もう昭和30年代から高度成長時代に入りましてもうそれがもう使い捨て文化 に変わってしまいましたね。ですから今ここらへんですね、考え方を変えないともういけないんじゃ ないかと思います。ですから私達の体の中にはもったいないという精神、それから本当に長くいいも のを使おうという気持ちは残っていると思いますので、是非これをですね、呼び起こしていただいて、 いいものを長く使ってください。それから使う段階で環境への影響が少ないものを選ぶ。これはです ね、これを使ったら環境が悪くなるというのは分かってるんです。それでも自分だけよければいいと ‐7‐ いうことで、ばんばん使って捨ててます。例えば合成洗剤です。合成洗剤を使ったら水が汚れる、川 が汚れる、海が汚染してしまうというのはわかってるんだけども、合成洗剤はよくおちます。目の前 の油がおちます。ですからついつい使ってしまう。これを使うと真っ白になるというのはわかってる。 自分は満足かもわからないという、漂白剤がありますね。そういうものを使うと環境に悪いとわかっ てるんだけども、ついつい使ってる。この芳香剤は悪いとわかってるけども、なんか知らんけどいい 環境になるんじゃないかとか、蚊を殺す噴霧器も悪かとはわかってるんだけど使ってしまう。そうい うことで環境に悪いものはなるだけ使わないというようなことをですね、考えていく必要があると思 います。その次に作る時に環境を汚さず、作る人の健康や生活を脅かさないのを選ぶ。作る時に環境 を汚してるのは農薬ですね、一番大きいのは。昭和26年、7年ぐらいから農薬が使いはじめられま した。そして川が汚染されるので川遊びをしないようにということで私の小学校の1年生ぐらいの時 に言われたと思います。私は白川の近くに住んでおりまして、白川で泳いでおりました。小さい時に は。ところが白川で遊んだらだめ、農薬が流れてくるけんと。その時意味がわからんでなんかしらん けどここで泳いだらいかんと言われたということで泳ぎませんでしたけど、今考えればその頃から農 薬が使われていたんだなというのがわかります。農薬は土壌を汚染してますし、そこに流れた雨は地 下水を汚染してますし、海がまた汚染されてます。そしてその間農薬は私達の体もむしばんでます。 環境ホルモンの大きな原因になっているということで言われていると思いますが、環境ホルモンとい うのはもう皆さんご存知のように体の中に入っていった時に女性ホルモンと同じような働きをちょっ として、悪さをしてしまうということで、今の子ども達が本当におこりっぽい、きれる。それから精 子の数、男性の精子の数が減ってきている。今ですね、20代の男性の精子の数を調べるともう2分 の1ぐらいの人達が正常じゃないそうですね。要するに子供さんが生まれるかどうかが瀬戸際という ようなところまで精子の数が減ってきているそうです。50歳以上の方たちはもう55歳以上ぐらい になるかな。55歳以上ぐらいの方たちはセーフです。ご立派なまだ精子があると思います。何故か というと昭和30年代ごろから農薬だ、化学薬品だ、それから添加物だ、それから芳香剤、漂白剤、 合成洗剤、そういう環境ホルモンの悪さをするような物質がいっぱい出てきました。そして食べ物が 変わってきました。インスタントラーメンが出てきましたし、添加物がいっぱいのものが保存食とし て出てきましたし、そういうものを食べて大きくなった今の子供達、30代、40代の人達は非常に 厳しい。そして30代、40代の子供のまた子供、今の小学校の子供たちが30代、40代のお父さ ん、お母さんだと思いますけども、その人達から食べさせられているものは、自分達が食べてきたも のがあたり前と思ってますから、やっぱりインスタントの既製品の作られたものをついついやってし まうというようなことがあります。そうすると子供達の体もまともではないなという感じがいたしま す。ですからこの農薬の問題は非常に今厳しい問題になってきてようやくですね、国が法律作りまし たよね。昨年の4月1日に有機農業基本法ですかね。推進基本法というのを作りました。で、農薬を やめてなるだけ有機農業に切り替えなさいという。それを推進する法律ですけども、規制なんかがあ りませんので、どこまで推進していくかというのがまだ不安ですけども、ようやく法律ができたとい うことは、もういけないことはわかってきたということなんですね。ですからどうぞ皆さん方ももし おうちに土地があればですね、おうちで野菜を作ってください。そうしたら自分で作る野菜は無農薬 じゃないですか。何も化学薬品を使ったり、農薬を使ったり、除草剤を使ったりする人は誰もいない と思うんですね。安全な野菜を自分で作るようにする。それからまた熊本は有機農業の発祥の地です ので、結構有機農業をされている方が多いんですよね。ですからそれを探して買うというようなこと ‐8‐ も一つだと思います。それから6番目ですね、自分や家族の健康や安全を損なわないものを選ぶ。買 物をされる方はだいたい主婦の方が多いと思いますけども、自分の家族のため、子供のために悪いも のを買おうという人は1人もいないと。でも気付かないで買っているというのはあると思います。で すからどうぞたくさん勉強されたと思いますので、買うとき表示を見てください。裏をひっくり返し て何が入っているのかというのは、表示しなくてはいけないようになってますので。書かれている方 がいらっしゃると思いますけど、プリントで配っておりますよ。同じものを。書かなくてもいいと思 います。同じものが配られてると。グリーンコンシューマーの10原則というのが確かあると思いま す。 司会の方 配ってないんですよ 山川李好子氏 ないんですか。配ってない。お配りしていただくようにお願いしてた。 司会の方 ??? 山川李好子氏 そうだったんですか。すみません。申し訳ありません。じゃ書いていただいて、ごめんなさい。私 は用意してあるものだろうと思って。自分や家族の健康や安全を損なわないものを選ぶ。ですからど うぞ買い物をされる時には表示をしっかり見ていただいて変なものは入ってないだろうかというなこ とで見てください。よく会議でペットボトルのジュースを配られます。缶ジュースを配られますけど も、私は飲みません。何故かといいますとそれの中にですね、ちょっと裏返ししていただきますと例 えばお茶だったら緑茶と書いてあります。そしてビタミンCと書いてあります。このビタミンCが何 なのか。ビタミンCは酸化防止剤です。緑のお茶が何ヵ月も自販機に入っとたり、お店屋さんに入っ てたりして緑のままじゃないですか。おかしいと思いませんか。ですからお茶は入れてからもう何時 間もたてば茶色になりますでしょ。あれが本当です。密閉管理してあるから空気には触れてませんけ ども、やっぱり何ヵ月もおいたらくされますよね。酸化防止剤が入っている。そういう添加物をなる だけ体の中に入れないということで、お茶はもう水筒を持って安全なものを飲むほうが一番いいんじ ゃないかと思います。7番目、使った後リサイクルできるものを選ぶ。もう買う時からですね、リサ イクルできないなら買わないというふうに決めてください。これは最後に使い捨てになる。もう使っ てしまったら捨てないかん、リサイクルできるかしら。パソコンを買います。パソコンを買って捨て る時にリサイクルできなかったですね、この間まで。ようやくパソコンリサイクル法ができました。 今リサイクルしてます。今リサイクル費用加算してやってますね。あと家電製品がありますよね。テ レビ、それからエアコン、冷蔵庫、洗濯機ですね、この4品目は家電リサイクル法にひっかかります ので、リサイクルを捨てる時ですね、買い換える時、リサイクルの料金も払わなんじゃないですか。 だからこの4品目についてはまだいいんですけども、他の電化製品は埋立地に行ってますよ。使い捨 てです。非常にだからその時にはこれをリサイクルする方法を考えてください。なるだけならですね、 ‐9‐ 買い換えるときにこれはうちに必要だろうかともういっぺん考えてください。1番のほうですね。も うリサイクルもできん。うちに必要だろうかと考えた時にいらんならもう手放してしまおうという考 え方がいいかと思います。要するにリサイクルというのは先ほど言いましたように地球の資源で最低 のルールです。このリサイクルすらできないものは環境に悪いということですね。次は再生品を選ぶ、 再生品というのはエコマーク商品といいまして、私達のところに結構身近にあります。トイレットペ ーパーのエコマーク商品だとか、ティッシュペーパーだとか、それからペットボトルにもエコマーク 商品がついてるかと思います。ペットボトルで作った洋服だとか、制服だとか、そういうのもエコマ ーク商品がついてる。そういうのがだいぶ出てきましたので、一生懸命再生品を積極的に買うという 考え方は非常にいいかと思います。要するにリサイクルにせっかく分別して皆さんたち出してます。 再生品を買わないならリサイクルというのはまわらないんですよ。出して買う。出して買うのがリサ イクルの輪です。ですから是非再生品を積極的に選ぶ。バージン新しいものじゃなくていいじゃない かということです。トイレットペーパーなんかバージンパルプでいい臭いのついてるものまでありま す。ああいうのが本当に必要でしょうか。もうお尻を拭いて流すだけじゃないですか。ですからよか ったら私の友達でトイレットペーパーを使わない人もいますよ。どうやってお尻を拭くと思いますか。 コップの水を一杯、要するにですね、コップの水を持って行くんですね、トイレに。バケツに置いて トイレにあるということも聞いてますけど、それでですね、お尻を洗うそうです。そして最後に残っ た水で手を洗うそうです。そしたら全然トイレットペーパーいらないというようなことでされてる活 動家もいます。すごいですね。9番目、生産流通、使用、廃棄の各段階で、資源やエネルギーを浪費 しないものを選ぶ。生産の段階でたくさんのエネルギーを使うものがあります。何でしょうかね。た くさんありますよね。もう農薬なんかも農薬を使った農産物なんかすごいですよね。流通の段階でた くさんのエネルギーを利用しているものは、外国の商品ですよね。遠いところから輸送コストをかけ てやってきます。イタリアのブランドの洋服、フランスの洋服なんかはすごいエネルギーがかかって ますよね。そういうものを着ないといけないんでしょうか。日本の製品でいいんじゃないかと思いま す。それから使用の段階でたくさんのエネルギーを使うものがあります。24時間営業の自動販売機 ですね。24時間営業のコンビニエンスストア、それからレストランもあります。本当に24時間あ いていないといけないんでしょうか。24時間つけっぱなしの自販機を買わんと私達は生きていけな いんでしょうか。そんなことないですよね。自販機を私達が使わない、減らすということが自販機を 減らす方法なんですよ。ですから自販機でご飯を食べてらっしゃる業者さん、いっぱいおられます。 ですから自販機を置かないようにするというな法律はなかなか急にはできません。でもじわじわと減 していくというのは消費者の方たちが考えることなんですよ。消費者が利用しないなら必ず減ってい きます。そしたらそこの自販機は売れなくなったから撤退します。それが流通の世の中を変えること なんです。グリーンコンシューマーというのは、私達の消費行動が全ての経済をにぎってるんですよ。 今の消費者は私は便利な物が好き、贅沢な物が好き、いい物が好きっていっぱい求めてるからそうい うのが作られてきたんですよ。そして皆さん買っています。ところが私は環境に悪いものは買わない。 あんな高いものは買わない。贅沢物は買わない。こんなものでいいというような人達が増えてきたら 売れないのでもう作れなくなりますね。ですから消費者が企業を変えるんですよ。そういう人達にな ってほしいんですね。地産地消という話もご存知だと思います。地元の産物を地元の人が消費する。 地産地消の言葉聞かれたことありますよね。最近よくテレビ、ラジオで言ってます。地元の産物を地 元の人が消費する。これが一番エネルギーがいらない。そして安全なものです。熊本の農産物を熊本 ‐10‐ の人が食べるのが一番いいですよ。輸送コストもいらないし、そしてあの人が作ったって顔が見える 関係があったらまだいいですよね。生産者の方もあの人が食べてくれるからいいものを作ろう、安全 なものを作ろうと思いますよね。そういうやっぱり関係というのは地産地消ではとても大きな意味が あると思います。是非遠いところからのものはあんまり買わない。なるだけ地元のものを食べていく。 ですから今はえびの問題がちょっとここにあるんですよね。えびはほとんど日本ではできません。車 えびは熊本の県の魚ですけども、車えびも養殖をしております。たくさんのエネルギーをかけてます。 ところが車えびは高いからなかなか一般で、我が家で消費するというのは難しい。えびをだいたい見 てみると魚屋さんに行ってみるとインドネシア、タイ、ベトナムあのあたりでできております。そし てほとんどがですね、えびの養殖がマングローブの林を切り倒して養殖場を作ってるんですね。です から森林破壊にもつながりますし、マングローブの林というのがそこの国のいろんなものが流れて川 から流れて海にそそぐところの林ですので、微生物がたくさんいまして、マングローブの林の中を流 れていくと浄化していくんですね。ところがその浄化ができないということでその地域の国の環境汚 染に繋がってきている。その環境汚染に繋がっている原因は日本のえびを作るためなんですよ。です から日本はたくさんのあちこちから外国から輸入して本当に環境破壊をやってる。それが今の私達の 実態なんですね。10番目、環境対策に積極的なお店やメーカーを選ぶ。今少しずつですね、環境対 策に頑張ってるメーカーさんたちが増えてきました。それを私達が買わないならばそこのメーカーさ んつぶれてしまいますし、環境対策に一生懸命な店も頑張ってるのになかなか売れません。そうする とやっぱり存続が難しくなっていく。少しお高いからかもわかりませんが、環境に一生懸命に頑張っ ている品物、メーカーさん、それからお店それを支援していくのもグリーンコンシューマーの仕事だ ろうと思います。ですから私達が環境にいいものしか買わない。環境対策に頑張ってるお店をしっか り支えていこうという考え方。これがグリーンコンシューマーの考え方だと思います。で、前にちょ っと戻りますが、前に戻るというのは右クリックでいいですか。前のところに。 間有り 先ほどの4Rのことをちょっともういっぺん繰り返していきたいと思います。グリーンコンシュー マーの10原則がわかってですね、もう1回この表を見てみてください。リフューズ、リデュース、 リユース、リサイクル、要するに私達がグリーンコンシューマーになって、またグリーンコンシュー マーの人達が増えてきたらですね、本当にリフューズの考え方が横行して買い物の行動が変わってき ますので、企業に対して物を言いきることができます。本当にあなたのとこはごみが出るからごみを 出さないような売り方をしてちょうだい。1個売り、ばら売りしてちょうだい。トレイに入れないで ちょうだい。それから1回で捨てる容器をなるだけやめてリユース瓶を置いてちょうだいとか、そう いうことが言える。いうことができます。そしてまた考え方が変わってくるともう本当に環境対策に 立派なものしか買わないということになると、世の中がそういう方向に移っていくんですね。グリー ンコンシューマーが7%だいたいヒット商品がですね、7%売れたらヒット商品といわれてます。1 つのものが7%の人が買ったらという意味ですけど、ですから今グリーンコンシューマーが日本で 1%と言われてます。ですからこれを10%に上げる必要があるんですね。10%の人がグリーンコ ンシューマーになったら初めて企業がもう変わらざるをえない。そして政治が変わらざるをえないよ うなふうになっていくんですよ。ですからどうぞグリーンコンシューマーの人達を増やしてください ‐11‐ ということなんですね。グリーンコンシューマーになるためには、自分でこういうふうにしようと、 こういうことからこういうふうな買物を行動しよう。なるだけあんまり便利、便利、快適なことを追 求しないようにしよう。電気、ガス、水道をなるだけ節約しよう。それから環境に悪いものは捨てな いようにしようと。環境に悪いものは買わないようにしよう。そういうのが考え方ですからリフュー ズの考え方で随分世の中が変わっていくということなんですね。で、グリーンコンシューマーの10 原則、これは一つ一つ意味があって非常に奥深い言葉だと思います。是非ですねグリーンコンシュー マーになっていただければ、要するに緑の消費者、環境市民になっていただければと思います。 今私たちの生き方が問われている さて、私達のまわりを今ちょっと見てみたいと思います。私達の生き方が今問われております。今 周りには特に外国には戦争、飢餓貧困の人達が山のように、戦争はなかなかおさまりませんね。内戦 もありますし、イラクのこともなかなか治安がおさまりません。非常に残念なことです。戦争が一番 環境破壊なんですよね。飢餓貧困の方が毎日3万人の人達が飢餓貧困で亡くなってます。日本人はそ の飢餓貧困の3万人の食料品を毎日捨ててます。それから殺人が本当に毎日のように報道されます。 その殺人も親が子を殺す、子が親を殺すという人殺しが多いですよね。最近。この間は自分の子ども を道連れに親も道連れに放火をしてしまった母親がつかまりましたけど、火事がありましたよね。何 を考えているのか私もようわからんですけども、背景がちょっとまだまだ解明されてません。それか ら家庭崩壊が多いですよね。もう家の中で家庭内別居、物も言わん。そして離婚がすごく増えてます。 子供達の虐待、幼児虐待、いじめの問題、それから先ほどの多重債務、もう私も10何年前は多重債 務状態でした。そして自己破産がすごく多いですよね。3年ぐらい前まで熊本が一番でしたけど、自 己破産が。最近は少しおさまりましたけど、今宮崎が一番ですかね。でも九州の中の7県が全部ベス ト10に入ってますよ。なんで九州がこんなに自己破産が多いかというと、気候の問題なんですね。 昔から気候がよかったもんですから、食料はですね、結構できてたんですね。今年いかんでも来年な らでくっどという感じです。ところが東北はですね、冷害にあったりしたらもう次のたくわえがきち んとしてないと本当に痛手を被るんですね。ですから九州は本当に温暖でいい気候ですからもうなに しろ植えさえすればだいたいできるじゃないですか。そういうことでもう先祖伝来何百年以上前から 私達の先祖はどちらかといったら楽天家であり、あんまりたくわえをきちっとするような性格じゃな かったと思うんですね。だから自己破産が多いのは九州なんですよ。東北地方は本当あんまりないで す。そういうことで自己破産も熊本に多い現象です。それから食品の安全性の問題、これも非常にい ろいろと問題がおきてBSE以来たくさんの食品の安全の問題、この間不二家の問題が出ましたね。 その前雪印が出ました。たくさんの食品の安全問題、そして企業の倫理観がすごく乏しくなってきて おります。パロマのガスで一酸化炭素中毒も出ましたけども、あちこちからぼろぼろ出てきてますよ ね。ナショナルさんも出てきているということです。それから環境問題はもう地球温暖化をはじめ、 環境ホルモン、オゾン層の破壊、食料問題、水の問題、人口爆発の問題、それからいろいろな問題が もう複層してきてますね。ごみ問題もそうです。熊本がね、ごみの有料化がぽしゃってしまいました ので、どうなることかわかりませんが、是非ですね、こういう問題はですね、私達の身近な問題です から関心を持って、そしてまた自分自身はごみを減らす努力をしてください。それから食料問題、ち ょっと先ほどちょっと触れましたけども、日本の食糧自給率がですね、カロリー換算で40%、穀物 換算で28%しかないです。今温暖化が進んで本当に食料がよその国でできなくなった時、日本が輸 ‐12‐ 入できるでしょうか。その時に自給率がすごく関係してきます。ぱたりと止まったら、3分の1は死 なないかん。3分の2か。3分の2が生きていけなくなるというような問題です。ですから少ない食 料で生きながらえる私達にならないかんとですよね。あんまり食べたり、贅沢したりしないで、なる だけ少なくそしてもったいない精神できちっと使って捨てないと。あんまり残さないように作ると。 そういうことも大事だろうと思います。食料問題は環境問題ととても密着してますので、関心を持っ て新聞なんかを見ていただければと思います。そしてこの食料問題解決するためには、なるだけ自分 で手作りをして外食をしない。そして自給率を上げるために国産のものをなるだけ買っていく。米が 一番いいですよね。米が98%、自給率が。前は100%以上でしたけど減反減反でですね、今少な くなってきてますけど、米の需用が少ないので減反をせざるをえなかったんですが、今からあんまり そんなに贅沢をしなくても肉、魚を減らしてお米のほうにシフトを変えていったらですね、お米はま だまだ作っていいと思います。それから今私達の周囲には自己中心の方が非常に多いです。自分だけ よければいい。そして無関心の人がすごく多いです。もう自分が政治のことにも無関心、投票なんか 行かない。もうどやんかなると。そして環境問題に対しても温暖化ということは知ってるけども、自 分1人どやんかしたってどうもならんどたいというような感じ、無関心ですね。そういう人達が多い からこの日本という国が変わらないんじゃないでしょうか。私達グリーンコンシューマーになったら やっぱりこういう社会問題だとか、もう本当に自分だけやってればという考え方をやめてですね、本 当に自分もそうだけれども、人様のことも考えていくような人にならないと本当に日本の国はこれで いいんだろうかといつも思います。それと下に書いておりますのは、自殺者がですね、8年連続で3 万人出たそうですよ。自殺未遂者を入れると4倍以上になるそうです。自分の命を断つ人が、先進国 にこんなにいますかね。後進国にはほとんどいません。自分の命を断つ人は、どんなに飢餓貧困で苦 しくて食料がなくても自分から、自ら命を絶って死ぬ人ってほとんどいません。ですからこの自殺者 が3万人以上いるというのは心の病なんですよ。そしてどうしてももう生きていけない。借金苦で苦 しい。それから家族関係、会社にいじめられてこうだああだということで、本当に生きていけないよ うな環境が今世の中にいっぱいあるんですね。これがまさに心の内戦と私は思います。ところが政府 はですね、有事というふうな国民の財産や生命が危機にひんすることと言われてるんですね。まさに 国民の財産や生命が危機にひんしてはいませんか。この3万人も人が自殺していると。これを重大な ですね、やっぱり政治のですね、課題として知っていただくことが大事だろうと思います。じゃこれ を解決するためにはどうしたらいいかということです。私の中ではこんなふうに考えています。すみ ません、まだちょっと最後にそれは話します。 じゃ今まで環境の話をちょっとしましたので、じゃ今から何をしたらいいかということなんですね。 そんなに難しいことを言っても自分はなかなかできんじゃないかと。でも一つ一つしていったらどう にか広がっていくというのが私の中にはもうちゃんと実践でありますので、まず取組んでいただきた いのがマイ箸持参運動です。男性の方ですね、なかなかハンドバッグをお持ちでない方は持ちにくい と思いますが、背広の内ポケットにはよくすーっと入るんですね、箸が。ですから例えば外食をしな くてはいけない時に箸をここからすーっと出してですね、ご飯を食べるとかっこいいですね。皆さん 何が起きたんだろうと思ってですね、一緒に食べに行った人がね、何ねそれ何ねと言って聞く。マイ 箸たい。自分の箸で食べると気持ちよかでしょうがて。その時に環境問題のなんちゃらかんちゃら言 わんでよかですよ。割り箸が250億膳使い捨てになりよっとたいと。だけん森林破壊に繋がるけん、 私はマイ箸ばしよっとたいとか、そういう難しい話はせんでよか。自分のスタイルとして自分はマイ ‐13‐ 箸を持って食べてるんだということを見せたらですね、今度は向うから質問してきます。どうしてね、 どうしてそがんこんしだしたつねとか、そうするとならおもむろにですね、実はこぎゃんたいと言う てから、武者のよか話をするとよかっじゃなかですか。そうするとかっこいいですよね。だから楽し んで行うということですよ、環境問題は。行動を起こすのにはですね、そのためにはマイ箸運動、持 参運動とてもいいと思いますので是非今日からでもですね、されたらどうかと思います。それから我 が家の取組みということでエコファミリー登録をしてください。これは県と市のほうにあります。市 のほうの名前はCO2ダイエットという名前で、県のほうの名前がエコファミリー登録ということで すみません、今日はちょっと持ってくるの忘れましてですね、これも登録していただくといろんな実 践活動ができます。環境立県室のほうにお電話いただきますと送ってくれます。そして自分が宣言を してこれをはがきで、そこにはがきがついてますけども、それを送るとですね、マイバッグが送って きます。実践してくださるということで、マイバッグが送ってきますから、是非このエコファミリー の登録をしてください。それからエコクッキングです。エコクッキングというのはですね、毎日使う 私達が使う水、電気、ガスですね、それらをなるだけ減らすような料理の仕方です。余熱調理という ことでもいいかと思います。例えばおでんなんかはですね、前の日に仕込みましておだしをとって、 お野菜を大きく切って、全部コトコトコトコトって10分か20分煮ます。そしたら火を止めます。 発砲スチロールの入れ物、今野菜とかお肉なんかが入って発砲スチロール、いっぱいやおやさんとか でただでくれますよね。その中にですね、新聞紙を引いてですね、鍋ごとその中に入れます。そして 四隅があきますので四隅に新聞紙を丸めておきまして、また新聞紙をかぶせて蓋をします。それを一 晩置いといてください。明日の朝まで。そしたらまだまだですね、その鍋の中の余熱でまだぬくいん ですよ。そしてお大根にですね、綺麗にしみてます。おだしが。そして食べる時にぬくめて食べたら いいですから、正味30分ですかね、おでんは。そういう炊き方があるんですよ。とても省エネでお いしくできますし、またカレーなんか作る時もコトコトって炊いてもうあくをとったらすぐ火を止め ます。20分置いとったらじゃがいももにんじんも全部煮えてます。コトコトコトコト炊く必要ない んですよね。余熱調理を十分使ってですね、まずしてみてください。このエコクッキング。そして地 産地消のことをしっかり自分でわかってなるだけ地元の産物を買っていく消費者になる。それからバ ーチャルウォーターって聞いたことありますかね。先ほどのちょっと食料問題の時にちょっと触れま したけども、例えば一杯のてんぷらうどんを考えてみますと、てんぷらの小麦粉、それからうどんの 小麦粉、全部ほとんど98%がアメリカ、カナダ、オーストラリアから輸入されます。それから先ほ どてんぷらのえびとしますけど、えび天のえびはもうあちらのインドネシアとか、タイとか、ベトナ ムから輸入してます。油の大豆もアメリカ、カナダから輸入してます。もう天ぷら油の天ぷらうどん の一杯が日本食なんですけども、ほとんど外国の素材でできているということをご承知おきください。 その時にカナダ、アメリカ、オーストラリアで、小麦粉を作ったり、大豆を作ったりするのにどれだ けの水がいるか。その水をかりに想像した場合、仮想水といいます。バーチャルウォーター。ちょっ と字を書きますね。字がわかりにくいかな。仮に想像する水と書きます。仮想水、バーチャルウォー ターです。これを考えた時ですね、日本で作ったときよりもまだたくさんいるということがある研究 機関の中でわかってます。インターネットをされる方は是非バーチャルウォーターをですね、検索し てみてください。結構出てきますよ。それから先ほど言いました食料自給率というのが非常に低いの でなるだけ外国のものは買わない、日本のものを買う。そして買物に行った時ですね、熊本産を買う。 熊本産がなければせいぜい九州の管内にできたもの、それからせいぜい日本でできたもの。外国のも ‐14‐ のと日本のものが並んでたら日本のものしか買わない。そういう考え方が地産地消で自給率をあげる 考え方なんです。日本のものしか売れないんだったらですね、流通の人がですね、生産者にいってな にしろアメリカんとは売れんとたい、最近。もう中国んとは売れんとたいということで輸入しなくな る。そして買わなくなる。店頭にならばなくなる。そうすると国産のものをじゃんじゃんじゃんじゃ ん仕入れないと消費者がもう最近変わってきたったいね。なんさま外国のつは安かばってん売れん。 ちっと高かったってやっぱ国産のものが売れるということになると、商品の並べ方、それから仕入れ 方も変わってくるんですね。そういうことでエコクッキングというのは地産地消、バーチャルウォー ター、食料自給率の問題も考えながら省エネで水を節水しながら作るということがエコクッキングで すね。これは料理を毎日される方はある程度できられるかなと思います。水もですね、水道ひねった らジャーっとでますから、そうですね、えんぴつの芯、一番下が。えんぴつの芯ぐらいちょろちょろ ちょろちょろって流して、それでちゃんと洗えます。そしてため洗いをする。どろのついたのもため 洗いをして、お茶碗を洗う時もそうですよね。ため洗いをして、こちらの水から流していくと。流し っぱなしの水は結構水がいります。熊本の水は地下水ですよね全部。この水が水位が下がってきてい るということはもうご存知のとおりです。最近水前寺公園に行かれたことありますか。もうはっきり 線が出てますでしょ。昔はこの辺まで水がいつもあったのに、最近はここだということでくっきりで すね、線が出きてますので、非常に熊本の県民としてですね、県外から来られたお客様になんか恥ず かしいような感じがします。ですから私達の使いすぎがあれの水位を下げているということですので 熊本の地下水はため池がちゃんとあるんですから、その原理をきちんと考えて私達が節水するとちゃ んと水の水位があがっていくと思うんです。それで水の保全もきちんとやっていくということで、行 政はやってますよね。木を植えたり、菊陽、大津方面の田んぼに水をはって、水を保全してくれると ころに補助金出したりとか、熊本市もやってますので、是非ですね、そういう水の循環、水の仕組み をちゃんと学習して、私達が節水すればちゃんと水は地下水はきちんと保たれるんだということを考 えてですね、節水にはげんでいただきたいと思います。それから着物のリフォームだとか、古着の再 利用だとか、不用品の交換会とか、フリーマーケットこういうのをやっぱり大いに活用していただき たい。そして新しいものはなるだけ買わない。そして家にあるものをなるだけリフォームして着る。 それから不用品交換会の時に出したり、買ったり、フリーマーケットで買ったり、フリーマーケット で買うとすごく安いですね。今日の洋服はこれは上下でこれはリフォームの店が結構あるんですよ。 最近ね。そしてそういうとこで買ったもので上下で3,000円です。結構よく見えますでしょ。要す るに最近は新しいものを買っても、そういうブランドものとかですね、高いものは買わないようにし てます。結構安くていいものがありますのでそういうものを探してます。 コミュニケーション不足 それから声かけ運動としましたけど、どういうことかといいますと、今お年寄が1人で暮らしてい るとか、1人ぐらしの人、核家族の人がいっぱい増えて非常に地域の中で孤独な方たちがおられます。 そういう人達にやっぱり声をかけるというのは近所の役目だろうと思うんですよね。近所の力がもう 変わってきているので、いろんな子供の問題、いじめの問題、それから登下校の時の不審者の問題、 それからいろんな問題が出てくると思います。ですからなるだけ隣近所の人と声かけて、そして環境 のことを話したり、いろんなことをコミュニケーションとっていくということが大事だろうと思いま す。非常にコミュニケーションが不足しておりますので、隣近所のつきあいをですね、昔みたいに密 ‐15‐ にしたいと思います。隣に住んでいる人が誰か知っちゃおんなはるですよね。皆さん方は。熊本ぐら いならまだまだよかっですけど、東京なんかもうマンションとか住んでらっしゃる方、隣に住んでる 人も知らんということで例えば有事の時、有事じゃなくても台風が来た、地震が来た、大きな災害が 来たときですね、やっぱり遠くの親戚より近くの隣の近所の他人のほうが力になってくれるじゃない ですか。その時に顔を知ってるともう何とかさん、何とかさんって言ってから良く面倒をみてくれま すけど、顔も知らんなら、なかなか話にくい。そして家族構成も知らないならあそこどこに援助に行 ったらいいかということもわからん。民生児童委員さんをされている人達はだいたいお年寄りがどこ に住んでらっしゃる、1人暮らしだ、老人世帯だというそういうのを把握されている。そういうのも せいぜい自分の住んでいるところの近所ぐらいはですね、知っとって、何か援助の手がないんだろう か。そういう温かい気持ちをですね、さしのべるようなこともですね、必要かなと思います。それか ら先ほどもお話しましたように無関心というのは非常におそろしい言葉で先ほどにもちょっと書いて おりましたけども、マザーテレサ、亡くなられたマザーテレサの言葉に愛の反対は無関心と言われて います。これが一番恐いんです。愛の反対は無関心と初めて聞かれたかと思うけど、マザーテレサは 本当に素晴らしい言葉で、是非ですね、何事にも関心を持ってください。ですから環境のことももち ろん皆さん方関心を持たれたので、今度の講座を受けられたと思いますので、それはそれとして、老 人問題のことについてもそれから年金のことについても保険のことについてもそれから企業が不祥事 を起こすことについても食事の安全のことについても、それから子供達の登下校の安全のこと、それ から老人の1人所帯の人にもなんやかんや関心を持ってですね、興味を持って、していただくという ことが大事だろうと思います。それから今非常に私達の中で人に無関心なものですから、他人の不幸 は私の幸せ、あの人の幸せは私の不幸というような考え方が昔はあったかもわかりませんけど、今は やっぱり他人の不幸せは私の不幸せだと。そして他人の幸せが私の幸せと思うような本当に心の温ま るような人間関係をお互いに作りたいと思います。なかなか環境問題というのが何から始めていいの かわからないというようなこと言われてますけども、まずできることは先ほど言いましたようにマイ バッグを持っていく、マイ箸を持っていく、マイ水筒を持っていく。それからごみを出さない努力を する、水をなるだけ使わないようにする、電気を使わないようにするということで、その中で全部せ んでよかですね。まずは1つだけ、自分でできるものは何かありはせんどかというようなことをまず 初めてください。そしてそれができたらだいたい2つ目、3つ目ということで少しずつできるように なります。そしたら1年たったら結構なんやかんやできます。自分ができるようになったら人に話せ るんですね。あんたマイバッグ持っていきよる?って。よかったらレジ袋使いなすな、あれごみにな るでしょうがて。というようなことでまた裁縫の上手な人、マイバッグを自分で作って、人様にプレ ゼントすることもいいですよね。そういうのがまた箸袋だったら小さな布で十分できますのでそれを プレゼントしてもいいし、男の方は私はもうとても小刀が上手だと、だから箸を一生懸命作って、そ してこれ竹箸の場合はちゃんと中の油抜きをせんと、かびがきますのでね、そのへんはきちんと油抜 きをしてお湯で炊いたらいいんですよね。そして天日で乾かしたらいいと思いますけども、そういう こともして皆様にプレゼントするとかそういうことでもいいと思います。そして何事にも関心を持っ て生き生きと死ぬまで現役でいきたいと私思ってます。皆さん方も多分そういう気持ちで今学習され てて何か環境のことで自分ができることはないだろうかということで今回受講されたと思います。難 しいことはなかなかできませんけども、簡単なことからまずはじめられて、1つできたら2つ目、2 つできたら3つ目ということでしていただきたい。長くないというかですね、温暖化が非常に加速し ‐16‐ てですね、厳しい状態に今なってきているので、あんまり猶予はありません。ですから早く何でもで きるようになって人様に話ができるような人になっていただければと思います。 それから今日ちょっとちらしを配っております。もとアメリカの元副大統領のゴアさんという方ご 存知ですね。その方がこの間講演をされてるのが映画になって「不都合な真実」という映画今上映さ れてます。私が今所属しておりますNPO法人くまもと温暖化対策センターというのが後押しをしま して、映画館と協力をして500円の割引券を作ることになりました。今日お配りしたのが500円 の割引券でこれはコピーをしてじゃんじゃん人様にあげてくださっていいです。映画の上映がですね、 伸びました1週間、2月の24日から3月9日と書いてありますが、1週間伸びて16日までの上映 になりました。まずこれを見ていただきたいと思います。これを見たらね、地球温暖化のことが一発 でわかりますし、ああ今から何か自分がせなんことが出てきたんじゃないかというなことでですね、 多分わかられると思います。ゴア副大統領が今のブッシュさんと選挙を戦いましたでしょ。その時に 本当に僅差でやぶれましたよね。ゴアさんが大統領になったらアメリカはどんなに変わったかと私達 は思いますけども、もうそれはしょうがないことで、今ゴアさんは大統領選に敗れて4年間この温暖 化防止のためにアメリカ全土をまわってですね、環境講演会をされています。そして日本にも来られ ましたし、アジア諸国にも行っておられます。その模様をですね、映画化されたものでゴアさんのや っぱり人柄だとか、家族関係そういうもの全部出てきますので、短い時間です。96分の映画だった と思います。1時間半ぐらいしかありませんので、東宝浜線そこの東バイパスのところにあります夢 タウンの中にあります浜線と、小川のほうもOKだそうです。小川のほうにあります夢タウンですか ね。ちょっと忘れましたけど、小川のほうにありますね。あちらのほうの映画館もOKだそうですの でどちらも同じ割引券できくそうですので是非それに行っていただきたいと思います。それからあと 1枚のプリントの裏にしてあると思いますが、3月14日にですね、地球温暖化防止フォーラムとい うことで、シンポジウムということで県と私達NPO法人が主催します温暖化対策のシンポジウムが ございます。是非これも来ていただきたいと思います。この時ですね、NPO法人の私達もそのNP O法人に入会された方にですね、マイバッグと箸袋をプレゼントしようと思っておりますので、私達 のメンバーが今せっせせっせと作っておりますので、そういうプレゼントもありますし、たくさんの 環境団体の人達も来られますので、私も環境団体のどっかに所属したいなという時にはそこでお話か けもできますので、是非ですね、来ていただきたいと思います。何か質問がありましたらですね、お 受けしますがないでしょうか。だいたい私の話はこれくらいですけども、時間は終わりですね。何か 質問ございませんか。 ‐17‐
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