平成23年12月15日(木)開催

平成23年
第7回定例会
美 瑛 町 議 会 会 議 録
(第1号)12月15日
美 瑛 町 議 会
開会
平成23年第7回美瑛町議会定例会会議録
議
事
日
程(第1号)
平成23年第7回美瑛町議会定例会
平成23年12月15日午前9時開議
日程第
1
会議録署名議員の指名について
日程第
2
議会運営について
日程第
3
一般質問
-
1 -
○出席議員(14名)
議長
○欠席議員
-
2 -
1番
沢
尻
健
議員
2番
森
平
真
也
議員
3番
佐
藤
晴
観
議員
4番
杉
山
勝
雄
議員
5番
斉
藤
幸
一
議員
6番
山
家
慶
治
議員
7番
花
輪
政
輝
議員
8番
八
木
幹
男
議員
9番
穂
積
力
議員
10番
福
原
輝美子
議員
11番
角
和
浩
幸
議員
12番
濱
田
洋
一
議員
13番
沼
田
成
功
議員
14番
齊
藤
正
議員
○出席説明員
町
哲
君
聡
仁
君
葉
茂
美
君
石
井
典
夫
君
政 策 調 整 室 長
池
田
由
行
君
税
長
太
田
茂
夫
君
事
古
本
彰
君
住 民 生 活 課 長
大
谷
隆
男
君
保 健 福 祉 課 長
小野寺
次
男
君
保健福祉課参事
米
濱
美智子
君
商 工 観 光 課 長
中
山
勝
利
君
農
長
原
子
秀
樹
君
都 市 建 設 課 長
武
井
一
真
君
水
長
丸
田
治
君
町立病院事務局長
上
坪
夫
君
総務課財政係長
今
滝
毅
君
教
長
村
上
男
君
長
奥
山
清
君
学 校 教 育 課 長
藤
原
悟
君
生 涯 学 習 課 長
大
滝
憲
孝
君
生涯学習課参事
餌
取
祐
一
君
農業委員会会長
鹿
島
明
博
君
農業委員会事務局長
佐々木
典
美
君
代 表 監 査 委 員
有
富
武
君
監
鈴
木
久
君
副
会
総
税
町
計
務
務
3 -
課
課
林
道
育
理
課
務
教
-
管
参
課
課
委
課
員
育
査
事
務
長
浜
田
長
塚
田
者
千
長
長
邦
和
貴
○書記
事
係
-
4 -
務
局
長
前
川
光
男
君
長
梶
原
祐
治
君
午前9時00分
開会
開会及び開議宣告
○議長(齊藤
○議長(齊藤
正議員)
ただいまから、平成23年第7回美瑛町議会定例会を開会します。
本日の会議を開きます。
ただいまの出席議員は14人であります。
美瑛町町民憲章の朗唱
○議長(齊藤
正議員)
これから、美瑛町町民憲章の朗唱を行ないます。
傍聴者の方もご一緒にお願いいたします。
(全員起立して町民憲章の朗唱を行う)
(朗唱文の記載を省略する)
招集挨拶
○議長(齊藤
正議員)
浜田町長から、本定例会招集の挨拶があります。
(「はい」の声)
浜田町長。
(町長
○町長(浜田
浜田
哲君
登壇)
哲君) おはようございます。平成23年第7回美瑛町議会定例会、全員の議員
の皆さん方の出席をいただき開催したことを心からお礼を申し上げます。また、今日は、折り
込みチラシも入ったということで、議長さんをはじめ議員の皆さん方の努力もあり、傍聴者の
方にたくさんおいでをいただきました。大変心から感謝申し上げるところであります。
今年は雨がもう降り終わったのかと思いましたら、やはり雪も多いということで、この天候
の変化、予測もできない、改めてそんなことを思いながら毎日除雪等、雪の降り方を見ている
ところであります。
本年は3.11の大きな大災害により、大きな被害を受けた方々が出て、悲しい思いをされ
た方が本当に多かったということで、そんな意味でも辛い1年として、胸に焼き付けることに
なるのだろうと思っています。改めて心からお見舞いを申し上げるところであります。
そんな中でありますが、美瑛町のまちづくり、行政運営につきましては、議員の皆様方、町
-
5 -
民の皆さん方に、ご指導とご活躍をいただき、運営をさせていただきました。
もう今年は、残すところ何日間ということで、秒読みになりました。町民の方々への感謝の
思いを込めながら、今年の1年の終わりを迎えたいと思っているところであります。
おかげさまで、町の公債比率等も、安全圏に入って、そして更にまた、その安全性を高めて
いく段階に入ってきたということで、町の施政執行においても、ある意味では積極的な取り組
みをしたいと、そんなことも考えているところであります。
そんな中、図書館等も建設をさせていただいております。議員の皆さん方も色々ご論議をい
ただきました。国の予算とそれから色んな補助金等を駆使させていただきまして、できるだけ
町の負担が少なくなるような形で、しかし、つくる以上は、町民の方々に利便性がある図書館
にしたいということで取り組んでいるところです。段々、姿があらわれてきました。これから
も、その内容等を詰めていきたいと考えているところであります。
そんな中でありますが、先日、これは我々の議会で色んな論議どこまでいけるのかというこ
とがありますが、TPPの話がありました。我々はTPPに対して、一貫して地域の発展に、
地域の維持に大変課題が多いということで、その拙速な批准に反対をしてきたところでありま
す。グローバル化というようなことは避けられないことでありますから、我々も地域が世界に
向かって、また日本の国がグローバル化の中で運営されるような取り組みを必要としていると
ころでありますが、TPPに関しては、出来上がったお皿の中に魚が入っていくような感じが
していまして、やはり交渉とは、一対一で、初めからお前はこうだから、俺はこうだというよ
うな交渉が基本である思ってますが、今回のTPPについては、非常にそういう面では、怖い
面がある。それから情報が非常に開示されていない。やはりそういう枠組みにぽんと入ってい
くので、その枠組みを放してしまえば、誰が厳しい思いをして、誰が得をするのかとはっきり
見えてきます。そういうことを恐れて、やはり情報を出さないんだと思って見てます。はっき
り言って、得をするのは大企業だけでありまして、地域、一地方にあるそういった色んな企業、
大きな負担を強いられることになるのでないかと心配をしているところであります。政府につ
いては、そういうことをしっかりと考えて、今後の方向を定めていただきたいと考えていると
ころであります。
ちょっと逸れましたけども、今日の議会に提案させていただきます内容について、要旨を説
明させていただきます。
議案第1号につきましては、美瑛町職員の給与に関する条例等の一部改正であります。人事
院勧告に基づき職員給料表の改正等について、条例の関連規定を整備するものであります。人
事院勧告の減額勧告に基づいて、町としても対応したいということであります。一部、町の独
自の方向も出させていただいているところであります。
議案第2号美瑛町簡易水道事業条例の廃止について及び議案第3号美瑛町特別会計条例一部
-
6 -
改正についてでありますが、美瑛町簡易水道事業と美瑛町水道事業の統合。簡易水道事業の統
合については、国も、年数を決めて、解消する方向で、我々もそんなお話をいただいてます。
町といたしましても、水道事業については、適正に運営されておりますから、この際、簡易水
道事業と水道事業を統合させたいということで、関連規定の整備について提案をさせていただ
くものであります。
議案第4号平成23年度美瑛町一般会計補正予算についてであります。歳出で主なものは、
野菜鮮度保持新技術導入補助事業、農業被害対策緊急支援事業、西町団地解体事業、小中学校
スキー授業推進事業交付金などで、歳入は西町団地解体事業交付金、地域づくり総合交付金、
有価証券の売払収入などであります。
続きまして議案第5号であります。平成23年度美瑛町国民健康保険特別会計補正予算につ
いてであります。上川広域滞納整理機構負担金の減額及び平成22年度繰越金確定に伴う一般
会計の繰り出しを行うものであります。
続きまして、議案第6号平成23年度美瑛町水力発電事業特別会計補正予算についてであり
ます。水力発電余剰電力売電に係る計量器交換に係る補正などであります。
続きまして、議案第7号固定資産評価審査委員会の委員の選任についてであります。来年1
月26日で任期満了となります固定資産評価審査委員会の委員の選任をお願いするものであり
ます。選任をお願いいたします、高橋佑昌氏につきましては、昭和63年からの就任で、今回
9期目の再任をお願いをさせていただくものであります。
議案第8号財産の処分についてであります。美瑛川砂利採石販売協業組合と岩石の売買契約
をしております。二股地区岩石採取について本年で契約が終了することから、同組合より、翌
年、来年以降の売り払いの申請がありましたので、財産の処分について議会の議決をお願いを
するものであります。
議案第9号上川広域滞納整理機構規約の変更についてであります。上川広域滞納整理機構に
来年度から新たに美深町、この整理機構に美深町が加わることになりました。規約の変更につ
いて提案をさせていただくものであります。
議案第10号上川中部地区広域市町村振興協議会の廃止についてであります。上川中部地区
広域市町村圏の振興協議会について、その所期の目的が達成され解散について関係市町村の合
意に至ったため、廃止について提案をさせていただくものであります。
以上議案10件につきまして、提案させていただきます。慎重なるご審議をいただきお認め
いただきますようよろしくお願いを申し上げまして、議会開催のごあいさつにさせていただき
ます。
-
7 -
日程第1
○議長(齊藤
正議員)
会議録署名議員の指名について
日程第1会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は会議規則第118条の規定によって7番花輪政輝議員と13番沼田成功議
員を指名します。
諸般の報告
○議長(齊藤
正議員)
これから、諸般の報告を行ないます。
前川事務局長。
○議会事務局長(前川光男君)
(諸般の報告をする)
(報告文の記載を省略する)
○議長(齊藤
正議員)
これで、諸般の報告を終わります。
日程第2
○議長(齊藤
議会運営について
正議員) 日程第2、本定例会の議会運営について、山家慶治議会運営委員会委
員長の報告を求めます。
(「はい」の声)
はい、山家委員長。
(議会運営委員会委員長
山家慶治議員
登壇)
○議会運営委員会委員長(
○議会運営委員会委員長(山家慶治議員)
山家慶治議員)
(議会運営についての報告をする)
(報告文の記載を省略する)
○議長(齊藤
正議員)
これで議会運営についての報告を終わります。
日程第3
○議長(齊藤
正議員)
会期の決定について
日程第3、会期決定の件を議題とします。
お諮りします。
本定例会の会期は本日から12月16日までの2日間に決定したいと思います。
-
8 -
ご異議ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
異議なしと認めます。
したがって会期は本日から12月16日までの2日間に決定しました。
本日の議事日程は、議会運営委員会の報告のとおりであります。
行政報告
○議長(齊藤
正議員)
浜田町長から行政報告の申し出がありました。これを許します。
(「はい、町長」の声)
浜田町長。
(町長
○町長(浜田
浜田
哲君
登壇)
哲君) 第7回美瑛町議会定例会に伴う行政報告をさせていただきます。報告書
をご覧をください。4件について報告をさせていただきます。
まず第1件でありますが、平成23年度特別交付税の12月交付税であります。特別交付税
につきましては、3月においてすべての部分が確定します。
12月においてはルール分ということであります。平成23年度交付額、12月の交付額に
つきましては、平成22年度よりも1,685万7千円減額、8.3%減額になっています。
実は全体的に見ますと、新聞等でも報道がありますとおり、増えています。美瑛町で、じゃ何
故減ったのかということでありますけども、美瑛町は昨年大変大きな災害がございました。橋
が2橋落ちるということ。そしてまた色んな農業災害等もありました。その災害分で、実は増
額、1,900万円ほどの増額がされたのでありますけど、その分が減ったということであり
ます。また一方、病院関係の部分についても、それぞれ減ったもの、増えたものとがあります。
更には、中山間地域の交付金。それから簡易水道の先ほど申し上げました統合推進といった部
分についても、この特交で予算措置をしていただいているところであります。そういった内容
で、今回の12月交付になったということでご理解いただきたいと思います。
続きまして、平成23年の農業生産見込みについてであります。11月末現在であります。
大体数量が見えてきたということであります。やはり水稲については、非常に良い状況が生ま
れたということで、農家の方々も大変良い、おいしいお米がとれたと、そしてたくさん取れた
ということで喜んでいるところであります。
小麦それから豆類、特に馬鈴薯が非常に湿害の影響を受けたということで、畑作の部分につ
いては、水田とはまた逆に、大きな被害額が発生しています。天候の変化にどう対応してるか、
我々も課題を持って判断をしているところであります。
-
9 -
その他、そ菜類については、ある程度、目的を達成する、すべて計画通りとなりませんけど
も、ある程度の生産ができたということであります。
大変厳しい環境でありますけども、来年度以降の農業の生産に向けて、美瑛町が農業をしっ
かりと柱にしながら、まちづくりをしていくというお話をさせていただいてますが、町として
も、関係機関と協力し合ってそのような体制をとって、また農家の方と色んなことで情報交換
をしていきたいと考えているところであります。
続きまして、美瑛町の国際観光交流推進協議会の台湾の訪問であります。この件につきまし
ては、先の臨時会で補正のお願いをしてお認めをいただきました。
道の方からも支援をいただきながら、国際的な観光、交流の推進に取り組んでいこうという
ことで、事業を進めさせていただいているところであります。
12月の8日から12月の11日、木曜日から木、金、土、日と日曜日に帰ってきましたが、
9日、実質的には交通の関係、到着の関係がありますので、9日と10日、2日間の活動をさ
せていただいてまいりました。
9日におきましては、自転車の世界的な企業であります「ジャイアント」という企業があり
ますけども、その会社に行って、美瑛町のセンチュリーライドの大会と交流をできないかとい
うことで協議をしてまいりました。
向こうの方も興味を持っていただいて、今後そういった方向を探っていきたいとお話をさせ
ていただいところであります。
それから、台中市、台北、台中、台南とあるわけですが、台中、ちょうど台湾の中心、真ん
中にある都市でありますが、そこの都市の観光関係の政府の役人、また担当者の方々と座談会
をしてまいりました。
大変、北海道に対しては魅力を感じているということであります。
そんなことから今後とも、台湾の方々に美瑛町においでをいただいて、また、美瑛町のこと
を知っていただきたいということで、情報交換をしてきたところであります。
それから、今回台湾に行くに大変大きなお力をいただきました。アダージョさんという、美
瑛でペンションを取り組んでますが、実は台湾でも400人を抱える企業であります。そのオ
ーナーは、実は女性2人であります。その女性の2人が、どうしてそういう会社を起こしたか
ということでありますが、富良野、中富良野のラベンダーを見て、あのラベンダーを台湾でも
やりたいということで、会社を起こして取り組んで、今いろんなホテル関係の事業にまで手を
出して、400人の職員を抱えている。それからこの厳しい時代でありますが、職員の給与は
今年も10%アップした。来年も10%アップするという。そんな成長企業でありますけども、
その創業者との懇談、関係機関との懇談をさせていただいたところであります。
それから、花博覧会ということで、博覧会場で美瑛のブースをつくっていただきました。7
-
10 -
0万人の方が土日で訪れ、100万人は行くのでないかというイベントでありますが、美瑛町
のブース、海外からは美瑛町だけでした。富良野の人も来てました。富良野はブースを出せず
ということで、美瑛町の宣伝、職員それから台湾の方々と一体となってチラシをまいたり、そ
れから、今回、物品も販売してまいりました。農産物の加工品を販売してきましたが、そうい
った部分については、非常に人気があったということで、そういう博覧会への参加を行ってま
いりました。
それからもう一つは、地元のスーパーですが、台湾、台中の少し大きな高級品をある程度扱
っているスーパーにも寄らせていただいて、美瑛の産物を扱ってくれないかという交渉もして
まいりました。キョクイチさんという旭川の業者がいますが、そういった方々も入っておりま
して、美瑛町の物も扱っている企業ということで、お話をさせていただいたところであります。
今後、農協さんを中心にこういったことも、また広がっていくのではないかと期待をしている
ところであります。
それから、10日の日でありますが、新社というところでの花博覧会で交流の会合を持って
きたところであります。ブースでも、私ども販売等に関わりながら、またどういったものが人
気があるのかというようなことも調査をしてきたところであります。
そういった台湾での訪問をさせていただいたことを報告させていただきます。
続きまして、4番目水道施設の事故であります。事故の発生日については、12月1日午前
8時20分、旭町3丁目での発生でありますが、住民の方々、町民の方々に大変ご迷惑をおか
けして申し訳なく思っています。
ただ、この部分につきましては、工事、事業を行っているところでありますが、やはり、施
設の老朽化、また、目に見えない色んな問題が土の中で発生していたようであります。
工事をして、土を掘ってるうちに、そういう漏水をしてる部分が、今までは土の圧力で納ま
っていたものが、上の土がなくなったということで管が、大きく水圧で破裂したということで、
この部分については、事故だということで現在、色んなことで調査中でありますが、水道施設
等、住民の生活に直結する問題でありますから、今後とも、こういったことが起こらないよう
に、起こればまた適切に対応できるように取り組んでいきたいと考えているところであります。
以上、行政報告といたします。
○議長(齊藤
正議員)
これで行政報告を終わります。
日程第4
○議長(齊藤
議長(齊藤
正議員)
一般質問
日程第4一般質問を行います。
通告の順番に発言を許します。
-
11 -
それでは初めに2番、森平真也議員。
(「はい、議長」の声)
はい、2番森平議員。
(2番
○2番(森平真也議員)
○2番(森平真也議員)
森平真也議員
登壇)
2番森平です。おはようございます。
質問事項1、本町の環境に合った農業振興策についてということで町長に伺います。
本町の基幹産業である農業は、3年連続の天候不順による不作、農産物価格の低迷、担い手
不足など非常に厳しい環境にあります。本町では農業の低迷イコール町の低迷といっても過言
ではありません。それに加えて、連日報道されているように、TPP交渉への参加が決定的な
今、農業にとって更なる追い打ちとなることは想像するまでもありません。
TPPについては、国からの農業支援策が出てきていない状況でありますが、それを待つま
でもなく、基幹産業を農業とする本町だからこそ、生き残りをかけた振興策を打ち出していく
べきではないでしょうか。そこで町長に伺います。
農業を維持発展させていくためには、まず、担い手の確保と育成が必要不可欠です。農業後
継者、新規就農者など、いずれも、課題の多いところでありますが、現状の見解と今後の取り
組みについて伺います。
2点目、本町の気候も大きく変わり、天候不順による不作が続いており、また、TPPへの
影響などを考えた作物選定や作付体系などの見直しが必要なのではないでしょうか。本町の環
境に合った農業のあり方を町独自に検討していくべきだと思いますが、考えを伺います。
3点目、農業収入の向上と安定には農産物価格の向上が必要であり、各産地で地域ブランド
の構築に取り組んでいます。本町は先日発表された「地域ブランド調査2011」において、
調査した1000市町村中56位、町村だけに限ると8位となるなど、これまでの地域ブラン
ドの実績については評価されるところです。しかしながら、農産物価格や農家所得に結びつい
ていないのが現状です。農産物とブランドを結びつける地域ブランドの有効的活用について、
現状の見解と今後の取り組みについて伺います。
質問の2点目でございます。全国学力学習状況調査の活用についてということで教育長に伺
います。
文部科学省では、小学校第6学年及び中学校第3学年の全員を対象に平成19年度から全国
学力学習状況調査を行っております。平成22年度の調査結果について、北海道は全国におい
て、全国平均を大きく下回る内容と一部報道もありました。当然、学力だけが子供の成長を図
る指標ではないとは言え、将来を担う子供の学力低下は保護者はもちろんですが、地域社会と
しても憂慮されるところです。
本調査の趣旨は、
「義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒
-
12 -
の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、
そのような取り組みを通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する、また、学
校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる」とされております。
このような趣旨から、地域や学校ごとの優劣をつけかねない、数値結果の公表については各
教育委員会の判断に任されていますが、本町においては非公表としておりまして、その方針は
理解しているところであります。
しかし、調査の趣旨にあるように、本来の目的は学力や学習実施状況を把握・分析し、教育
施策の成果と課題を検証することです。教育の現場においては、すでに結果の把握・分析や成
果の課題の検証を行い、教育に活かされていることと思いますが、その内容は公開されており
ません。
文部科学省の諮問機関として設置された「全国的な学力調査のあり方等の検討に関する専門
家会議」は、「序列化や過度の競争につながらないようにし、個人情報への配慮はしながらも、
教育委員会や学校は、保護者や地域住民に対して、域内の教育について責任説明を有している」
と述べております。
本調査は、学力のみならず、学習意欲や学習環境、生活習慣などの学習状況調査も含んでお
り、これらは学校だけの問題ではなく、保護者や地域住民との協力が必要不可欠であります。
美瑛の子供たちが今どういう学力状況であり、またどういう環境にあるのか。その内容を教育
委員会がどう捉え、学校としてどういう対策を行っているのか。保護者はもちろん、地域住民
もその内容を共有していくべきだと思いますが、教育長の考えを伺います。
よろしくお願いいたします。
○議長(齊藤
正議長)
2番議員の質問の答弁を求めます。
(「はい、町長」の声)
はい、浜田町長。
(町長
○町長(浜田
哲君)
浜田
哲君
登壇)
2番森平議員よりの一般質問にお答え申し上げます。
本町の環境にあった農業振興策についてということでご質問いただきました。今年度の農作
物の作況についてでありますが、春先の低温、夏場の多雨、収穫期の長雨により畑作物は3年
連続の不作という結果になりました。また、TPPの参加につきましては、話が先行し、新聞
等では、水面下で協議が進んでるということでありますが、その内容については、まだはっき
りと明らかにされておりません。
1点目のご質問についてですが、昨年立ち上げた農業振興機構が主体となり、新規就農につ
きまして、東京、大阪での就農相談会に始まり、研修農家受け入れ支援などを行い、主に施設
利用型農業、これはトマトが一応、美瑛の産物として特化されつつありますが、ここ数年、年
-
13 -
間2件から3件の実績を残しているところであります。新規就農はそういった、年間2から3
件実績をつくってきました。
後継者対策といたしましては、新農業人研修支援として、農業振興機構が実施する年間研修
カリキュラムへの助成、また、研修修了者への奨励金の支給を行っております。研修受講者は、
年間15名前後で推移をしているところであります。振興機構中心になって農業の後継者、農
業参入者に研修を行っております。
美瑛町農業の柱である畑作を維持・継続するためには、新農業人研修支援が農業後継者担い
手の確保につながるものと考えておりますが、多様な担い手を確保するという面からも、地域
営農集団化の促進、また法人化の促進といったことについても改めて、やはり努めていかなき
ゃならんと、そんなことを考えているところであります。
2点目についてですが、美瑛町に合った作物として秋まき小麦に関して申し上げますと、町
内で試験的に栽培していた超強力粉「ゆめちから」が病害虫に強く、また、倒伏に強い品種と
確認できたため、平成23年産から採種圃設置による種子が確保されることにより、将来的に
一般圃場で500ヘクタールの栽培を目指しているところであります。しかしながら、畑作の
輪作体系を維持している小麦、馬鈴しょ、豆類、てん菜の4品目は小麦においては、作り過ぎ
といいますか、面積が多いと、過作傾向、その他3品目については減反傾向にあり、この減反
傾向にある3品目を補完する作物としてカボチャやスイートコーンなどの輪作体系を守るため
の作物としての可能性を、今後、関係機関と協議をしていきたいということで情報交換をして
いるところであります。
3点目についてですが、
「地域ブランド調査2011」で美瑛町が上位にランクされているこ
とは、これまでの美瑛町の取り組みを評価いただいたものとして光栄に思います。農作物の生
産や加工においても、これまで旭地区の地域ブランド米「あさひ娘」、
「丘のまち美瑛牛乳」、飼
料米を用いた「米豚」など、それぞれ農畜産物のブランド化の取り組みは行っております。ま
た、トマトやアスパラなどについては、産地としての成果も上がってきていると考えています。
農畜産物のブランド化に向けては、GAP(生産工程管理)の導入、エコファーマー、北の
クリーン農産物表示制度への参加、土づくりの推進による土づくり認定制度の導入など、安心・
安全・良質な生産物の提供を図るため、関係機関との一層の連携強化を図ってまいりますが、
一方では、経済性の問題や急激な社会変動などの状況の中で、プラントを形成していくという
ことは、やはり時間と手間のかかる取り組みであるということもご理解をいただけるものと思
っています。
いずれいたしましても、美瑛町の農業を、美瑛町のブランドをつくりながら、振興させてい
きたいと思いで取り組んでまいりたいということを答弁とさせていただきます。
○議長(齊藤
正議長)
はい、奥山教育長。
-
14 -
(教育長
○教育長(
○教育長(奥山
清君)
清君)
奥山
清君
登壇)
おはようございます。ご質問にお答えをしたいと思います。
全国学力・学習状況調査につきましては、義務教育改善の一環として、義務教育の機会均等
とそれから教育水準の維持向上の観点から、43年ぶりに平成19年度から3年間、悉皆調査
を実施し、平成22年度からは、文科省関係では抽出校の実施となり、道教委が、希望校の費
用負担をする形で実施されました。
この調査につきましては、行政機関が保有する情報の公開に関する法律第5条第60号及び
美瑛町情報公開条例第6条第1項第5号及び第6号の規定に基づき、一般への情報開示につき
ましては、非開示とさせていただいているところであります。
調査結果につきましては、詳しく申し上げることはできませんが、本町におきましては、平
成19年度から平成22年度の調査結果からは、学力及び生活習慣等につきまして、全国及び
全道と比較して特に大きく憂慮すべきものはないと判断をしているところであります。特に2
3年度、今年度は全国はありませんので、22年度では小学校では全道以上、それから中学校
では全国以上という結果でございました。
昨年までの学力調査につきましては、4月上旬に調査を実施し、10月下旬に調査結果がま
とめられ、教育委員会は、美瑛町の全小学校分及び全中学校分を合計したものと学校別の調査
結果が送付されてまいります。
また、各学校へは自校の調査結果が送付されております。教育委員会としましては、送付さ
れてまいりました全町分の調査結果を校長会議において、美瑛町の傾向としてお示しをすると
ともに、各学校で具体的に取り組むように協議を行っております。
また、各学校におきましては、送付されてきた調査結果をもとに、学校独自で行っておりま
す他の各種の検査の結果との関連性を検証し、子供たちの学習の改善と工夫に努めているとこ
ろであります。
保護者に対しましては、学校通信や保護者懇談会等を通じまして、各学校が子供たちの確か
な学力を身につけるために行っている内容などを説明するとともに、学校運営支援協議会の会
議などで地域への同様の説明も行っております。
教育委員会の独自の取り組みとしましては、全国平均を上回る秋田県での状況を把握し、今
後に活かせるようにということで、職員が現地の様子を研修してきております。以上、お答え
をさせていただきます。
(「はい2番」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○2番(森平真也議員)
はい、2番森平議員。
2番森平でございます。まず、質問事項の1.農業の振興策について
町長に再質問をさせていただきたいと思います。
-
15 -
浜田町長は、農業振興について、大変強い思いをお持ちであると思いますが、かなりポイン
トを絞った、答弁だったのかなと感じますので、もう少し質問させていただきたいと思います。
1点目、担い手については、新規就農者への取り組み、新農業者への研修支援とおっしゃら
れておりました。その取り組みも、もちろん大事ではありますが、まずは、今農業されている
農家さんの後継者が、農業を継ぐための受け皿をつくっていかなければならないのではないで
しょうか。新たに農業後継者が帰ってきたときに、後継者それからその家族も農業で生計を立
てていくためには、規模拡大、あるいは新たな作物導入といったことを考えていかなければな
らないのではないでしょうか。
こうした農業後継者の受け皿の整備について、どういった対策が必要であり、町としてどの
ような支援を行っていけるのかについて伺います。
次に2点目です。作物振興についてですが、小麦の増反、それからそれを補完する土地利用
型のカボチャ、スイートコーンの増反について、私も全く同感でございます。ここで言うカボ
チャ、スイートコーンということについては、恐らく加工用を想定しているのかなと思います。
私も農協で青果の担当者をやっていましたし、加工のカボチャの担当というのも2年くらいや
らさせていただきました。そういった経緯から、増反に伴って発生する問題というのは、加工
工場の受け入れの体制の問題ということが考えられます。逆に言うと、加工工場の体制が整備
されなければ増反もままならないということかなと思います。
TPPへの対応という点からも、それからまた、町の産業振興という点からも、この美瑛で
採れた農産物を美瑛で加工して、さらに付加価値をつけて、或いはブランド化をして販売して
いくということが生き残る道ではないでしょうか。そこで伺います。
農業振興という面から、食品加工業の振興について、町としてどういう対策が必要と考え、
どのような支援ができるのか、この2点についてお伺いしたいと思います。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君)
浜田町長。
再質2点いただきました。答弁をさせていただきます。
まず担い手の確保、答弁でも申し上げましたけども、大事なことであります。
特に農業において、後継者不足だというようなことが言われて久しいわけでありますから、
そういった部分で、農業をまちづくりの柱とする我々の町がやはり積極的に担い手を確保し、
そしてまた若い人たちを受け入れていく。また、先祖代々引き継いできた農地を守っていくそ
ういった取り組みに対して、支援をしていくということは、非常に重要なことだと考えており
ます。
まず担い手の確保で、これまでも美瑛町としては、大変事業的に先進的な取り組みをしてき
たと思ってます。
-
16 -
道の関係する機関でも、私も理事になって役員になったことがあったり、評価委員になった
ことがありますが、そのときにも、やはり美瑛町の取り組みについては、非常に進んでるとい
う評価をいただいてきたところです。
特に、研修において、何日間も美瑛町の実態を見ながら、農業関係の機関の方々と協議をし
ながら、育てていく、そしてまた、農家の方々が直接研修される方を受け入れて、そして、担
い手を育てていくそういった取り組みに、関係機関もこういった美瑛町の取り組みを一緒にな
って導入するというようなことも、協議をさせていただいた経過もあります。
そんな面からいたしますと、今議員ご指摘の、じゃ今までの取り組みから何が不足してるん
だということを、やはり検討するときが来てるんだと思っています。
今、美瑛町で先ほども行政報告で申し上げましたけども、今年の農業で色々こう厳しい中で、
米は非常に良い米がとれた。それと、もう一つトマトは、非常に良い成果を上げてます。トマ
トにつきましては、この数年間非常にいい成績を上げてきております。私も平取の町長なんか
と仲良いんですが、平取も今年はトマトが40億円を超えたということで情報をいただいてお
り、美瑛町も初めて10億円を超えて、11億、70軒のトマト農家の方々が11億円以上の
生産を上げたと、こういう品目はないんのではないかというぐらいの成果であります。今もト
マトが新規参入の大変大きな役割を担っているわけでありますが、上川管内でやはり美瑛町は
トマト、トマトと言ったらやはり美瑛町でないかという形をとっていくことも必要ではないか
と思ってます。
美瑛町は、今まで何でもとれる地域でありましたから、色んな作物が混在していたわけであ
りますが、やはり産地として、一つ美瑛町はこれだというようなものを作って上げていく必要
があるのではないかと思ってますので、担い手の対策も含めて、このトマトの増反について、
検討していきたい、また協力をし合っていきたいと考えています。そういうことによって、農
家の方々が初期投資はあまり大きくしないで、参入できるというようなこともメリットとして
あると思ってます。
それからもう一つは、農家の方々のところに今泊まり込み等で研修生が研修をしてます。そ
ういった部分について、やはり町といたしましても、農業関係機関とこれはもう何年来検討し
ているんですが、宿泊関係で、そういった若い人たちが泊まって、住所をそこに設置しながら、
美瑛町の農業の参入候補者として、我々が迎えるようなそういう体制もやはり必要だろうと思
っています。
それからもう一つは、先ほど申し上げましたが、受け入れ体制としての地域営農集団、又は
法人化であります。美瑛町の場合、先ほどトマトのお話をしましたが、あくまでも主流は畑作
農地であります。大規模な畑作を経営していく上では、機械の更新ですとか、それから土地の、
今回雨が多くてなかなか水が引けなくて、いもなどが非常に打撃を受けたと、こういった色ん
-
17 -
な課題があるわけであります。
しかし、そういったその畑作の主流となる畑作のところに、新規参入するとなると大変難し
いことがあります。親がそういう農業をやっていて後継ぎの方がそのところに入っていくとい
うことであれば、それは一つ非常に大きな力となるわけでありますが、新規参入となりますと、
農地を購入するのに数千万円、農機具を購入するのに数千万円、そういったことで、初期投資
が非常に大きくなりますから、畑参入というのは難しいわけでありますけども、しかし、一方
では二股地区のように、若い研修生を法人で受け入れて、そして地域で育てていく、地域でそ
ういった参入について、いろんな形で面倒を見ていくという長期的な視点を持った取り組みが
進められているわけでありますが、こういった法人的な受入れ機関、又地域の集団営農、こう
いった形で受け入れていくということも必要だと思ってます。
二股地域に対しては、昨年議会のお許しをいただきまして、街の中以外に公営住宅をつくら
せていただいて、そういうふうに他の地域から入ってきて、研修なり営農、就農に当たる方々
に住居を提供しようということも取り組みをさせていただいたところでありますが、今後もこ
ういった地域の活動に対して、我々も色んな面でバックアップをしていくということが必要だ
と思ってますし、法人化、又、地域集団の営農については、補助的な資金の投入についても、
更に一層、検討を加えていく考え方でいます。
以上、担い手の部分についてはそんなことを考えているということでご理解をいただきたい
と思います。
それから、農産物の加工ということで、特徴ある農産物、それは地域地域で、先日もホクレ
ンさんの方に一言言わせていただきました。ホクレンさんの都合で農業ができるわけでないと。
ホクレンさんが、美瑛町は、いもだ、ビートだと色んな枠づけをしてその枠をつくる。しかし、
美瑛町では、玉ねぎがその土地にあった作物だったり、カボチャであったり、色んな作物が美
瑛町においては、適地適作という可能性があるわけでありますから、まず、ホクレン中心では
なくて、地元の農家中心、それから農地を適正な農作物を作るそういう適地化、そういったこ
とを組織としても考えるべきだというお話をさせていただきました。何か、きょとんとした顔
をしていましたが、そういう地域が適地、適作ということを視野に入れて、こういった農業政
策、我々も農業政策を打っていきたいと考えています。
加工につきましては、今現在、びえいフーズさんという大きな企業、北海道でも非常に大き
な企業としてリストアップされている企業であるわけであります。長年、美瑛町の農協さんと
フーズさん、それから美瑛町の行政、我々と一緒になって、東京の企業に販売するそういった
取り組みを進めてきました。
そのためにも農協に今までなかった倉庫、いもの倉庫ですとか、豆の倉庫ですとか、そうい
った貯蔵施設が必要だということで取り組みを進めてきたわけであります。
-
18 -
今後とも、こういった加工の部分については、農協さん、そしてまた行政、そして民間の企
業の方と色々と情報を交換しながら、国の補助金等も適切に受け入れるような体制で、事業を
取り組んでいければと思っているところであります。
3次補正が終わったばかりで、国の3次補正は災害対策、災害対応で大きな金額12兆円で
すか、金額が打たれました。今、日本の国が非常に厳しいということ、それからTPPに関わ
ることで、4次補正を国が今考えているという情報であります。
美瑛町からは、今、トマト関係の新しい苗を育てる育苗施設ですとか、それから、流通に関
わるもの、更には燻炭、米のもみ殻を炭殻にして、そして農地に与えていく、そういった事業
等について申請をしているところであります。
農業政策については、色んな政策と同じですけども、作る人、担い手、それからその担い手
が作る畑、いい畑を持っていること、そして、そういう加工ですとか、それから集荷施設です
とか、そういう施設がしっかりとあること、こういう色んな要素が重要でありますから、こう
いった要素を合わせて検討しながら、美瑛町の農業の発展に取り組んでいきたい。
それから、もう一つ重要なのが流通であります。この流通の部分についても、各関係機関と
今連携しながら、台湾の方にもそういった流通の部分でお話をしてきましたが、東京ばかりで
なくて、九州ですとか関西ですとか、こういったところに美瑛町のブランドのある農作物とし
て、売り込むような方向を検討してくれということで、今、内部で検討させてますけども、こ
ういったことも取り組んでいきたいと思ってます。
長くなりましたが、そういったことを考えているということで再質の答えにさせていただき
ます。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○2番(森平真也議員)
はい、2番、森平議員。
2番、森平です。ご答弁ありがとうございます。
農業後継者の対策について、大変力強いご答弁をいただきまして、大変期待をしているとい
うところであります。
農業後継者ももちろんですが、その他の担い手としては、例えば、農業後継者の配偶者であ
ったり、或いは新規就農者、先ほど町長からもありましたが、農業法人への就職といった様々
な担い手が考えられます。
それに加えて、色々な今お話にあったんですが、例えば加工になる、例えば食品加工をする
担い手であったり、或いは、今、流通もありましたが、商業としての担い手、或いは、グリー
ンツーリズムとかに関わる観光業としての担い手、さまざまな担い手がいるかと思いますけど
も、そうした農業を核として、さまざまな担い手を町として受け入れることで、また新たな農
業発展の展開というものもあるのではないでしょうか。
-
19 -
そこで伺いたいと思います。こうした農業だけに捉われない、さまざまな分野での担い手確
保についての考え方、それから、それに当たって、先ほど研修施設とありましたが、そういっ
た核となる施設があることで、より有効に機能するのではないかと思いますが、こうした考え
方について伺いたいと思います。
それから、次に2点目ですが、先ほどの当初の答弁にありました、小麦について伺いたいと
思います。町長は、小麦に大変に強い思いをお持ちでありまして、最後の質問として、伺いた
いと思います。小麦の振興については、販売先も見据えた加工、それからブランド化といった
ことも合わせて考えていかなければならないのではないでしょうか。その考え方、振興策につ
いてのお考えを伺います。以上でございます。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) まず、農産物を幅広い形で販売していこうというそういった政策が必要
浜田町長。
だということでありますが、まさにそのとおりだと思っています。
色々なことを考えますが、実は先日もある地域に行って、歴史的な色んな取り組みを伺って
きましたが、どう考えても農業というような部分、他の面でもそういう面はあるんですが、生
産する人よりも、このずっと日本の長い歴史を見ても、豪商と言われるような方々、例えば、
今の時代で言えば、大商社ということですが、生産するものよりも、流通にあたるものがお金
を儲けている。つまり、良いものを作って、それを流通業者に、はいと言ってるだけでは、や
はり、所得の増には結びつく面が弱いと、そう判断せざるを得ないんだと思ってます。
ですから、我々がどういった流通の局面に参入していけるのか。町や農協さんがすべて流通
をまかなうということは無理でありますが、例えば、大手のデパートそれから、色んな今ネッ
ト等で販売をしている方々もいます。良い品物をネットで販売して経営をしている方々もいま
す。そういった流通の方々と、どう、もう一度我々は新しいコネクションをできるのか、連結
ができるのか、というようなことは非常に大きな課題だと思ってます。町長もそういった部分
では、恐れずに、トップセールスなどを進めながら、農協さんやら関係機関と一緒になって、
今後のそういった課題に取り組んでいきたいと思っています。
配偶者の農家の方々の担い手の配偶者対策ですとか、本当に課題は山積でありますが、どれ
も重要な課題ばかりでありますので、協議をし合って取り組んできたいと。先日も農水省の関
係機関から来て、色んな話をしたときに、美瑛町農業振興機構のお話をこういう組織でやって
ると。美瑛町農業関係に一体となって、取り組んでる組織だと言って説明をしましたら、こん
な組織を持っているところ初めて見たというようなことも農水省からも言われました。
大きく制度がどんどん変わってきます。その変わっていることに一々我々が細かく対応して
ると、それこそ、その変わる何だかの目というようなものに翻弄されてしまいます。そういう
-
20 -
面からしますと、我々がしっかりと受け入れる体制をする。また農業政策を自身が持っていく。
そんなことに取り組みを進めていきたいと思ってますので、具体的な課題等が、こういったこ
とがあるということであれば、お話をいただきたいと思ってます。
それから、研修施設の関係については、今後もその方向性、検討してますので、実施に向け
て取り組んでいきたいと思ってますが、農業関係の予算が非常にまた、政権交代の後、ばたつ
いておりまして、補助金を取るのがなかなか一筋縄で行かない状況も生まれています。
政治主導だと言われてますが、どうも政治家が自分の人気取りのために、俺のことを使え、
俺のことを通せと言ってるようで、我々にはちょっと理解しえない部分が多々あるんですが、
そういう補助金の対応性も国が非常に混乱してますので、有利な事業等を引っ張ってきながら、
こういった施設の建設に向かっていきたい思いは強く持っています。
それから、小麦関係につきましては、民間の企業の方と連携しながら、美瑛町に小麦の施設
をつくりたいということで、農水省、国交省、色んなところに当たっています。
実は、国交省なり農水省の方でもある程度、方向性は見えたなと思ったんですが、民間の企
業の方は、実はTPPで一番被害を受けるのは小麦でないかと今言われています。
米はある程度、国民の方々も国内の米、安全な米という部分から、守られる可能性は高いだ
ろうと、また除外品目になる可能性もあるのでないかと言われてますけども、一番の課題は、
やはり畑作物、特に麦、でんぷん関係ですとか、それから畜産、バターですとか乳製品、こう
いったものが非常に大きい影響を受けるのでないかと私はそう思って心配をしてます。
麦を扱っている企業も実はTPPの流れが見えなくなったと、我々が一番影響を受けるので
ないかと心配してるということで、今、一回もう少し検討時間をくれということで、私どもも
そういったことでは、分かったと、無理に何かをつくって、それがもう赤字を垂れ流すような
ことなると大変ですから、そういう状況を見ながら、今後取り組んでいきたいと思っていると
こであります。
以上、再々質に対する答弁とさせていただきます。
○議長(齊藤
正議長)
10時15分まで休憩いたします。
休憩宣告(午前
9時58分)
再開宣告(午前10時15分)
○議長(齊藤
正議員)
休憩前に引き続き会議を開きます。
(「はい」の声)
はい、2番森平議員。
○2番(森平真也議員)
2番森平でございます。質問を変えます。
質問事項2、全国学力・学習状況調査の活用についての再質問をさせていただきます。
-
21 -
結果につきまして、全国、全道と比較しても憂慮することもなく、平均以上という内容であ
りまして、教育委員会、それから学校関係者の皆様の日ごろのご努力に敬意を表するところで
す。
しかし、重ね重ねて申し上げますが、質問の趣旨は、結果の開示を求めてというものではご
ざいません。
私が、一町民として、或いは議員として、美瑛の子供たちが、美瑛の子供たちに何をしてあ
げれるのかということを考えたときに、美瑛の今の子供たちの学力、それから学習の状況がど
うなっているのか、どんな課題があるのか、その結果を教育委員会がどう捉えて、どんな方針
を示しているかということを知りたくて、たまたまこの全国学力・学習状況調査の総括につい
て、どういう方針を示しているかということについて、見ることができないのかと聞いたとこ
ろであります。そういったことを知りたいと思うのは、地域に住む者として、当然の感覚なの
ではないでしょうか。
今回の教育について、一般質問しようと思いまして、約1カ月前から子供たちの現状を知る
ことができないかということで資料を求めてまいりました。
答弁の中に、学校通信それから保護者会での周知を行っているとありました。学校運営支援
協議会での説明を行っていると記載がされておりました。それらの資料についても、開示を求
めましたが、結果として手に入ったのは会議を行った次第だけで、子供たちの状況を知る情報
は一切、私の手元にはございません。あるのは、教育行政執行方針とか、社会教育中期計画と
いった、結果としての方針だけでありまして、子供たちの状況を知ることはできません。
一般の町民の方が知りたいと思っても同じ状況なのではないでしょうか。本来はそういった
情報をもとに、教育の内容について更に踏み込んだ質問しようと考えていたんですけども、入
口のところで、資料があるないというところで、こういったこと確認しなければならないとい
うのは非常に残念に思います。
地域の子供たちの学力・学習状況について、自治体ごとで結果を開示したり、それから、そ
の現状を分析して、教育委員会の総括方針について、ホームページ等で掲載している自治体は
多くあります。しかし、残念ながら、美瑛町のホームページには何も掲載されてませんし、資
料を手に入れることもできませんでした。
そこで伺います。まず1点目です。
現状の子供たちの状況とそれを踏まえた教育委員会の総括方針について、知ることができる
のかできないのか。知ることができるのであれば、どこに行けばどんな情報を知ることができ
るのか。できるだけ具体的にお答えいただきたいと思います。
2点目につきまして、学力調査の結果ではなく、子供たちの現状や傾向、それについての対
策について、他の教育委員会などのように、ホームページ、それから広報等で、情報公開をす
-
22 -
るつもりがあるのかないのかについて、以上の2点について伺いたいと思います。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○教育長(奥山
○教育長(奥山
清君)
はい、奥山教育長。
再質問にお答えをしたいと思います。
先ほどから色々話がありましたが、美瑛の子供たちの状況について、一般の町民が、色んな
形で知ると言っても、なかなか情報が出てないという話ですが、それはそのとおりだと思いま
す。
私どもは、子供たち一人ひとりに関しては、今非常に個人情報ということで、学校の職員す
ら子供たちの情報を100%知っている状況にはございません。
例えば、子供たちが、何かあったときの連絡網等を作る場合も、色んな形で実際に、保護者
の了解を得てやったりしますし、もう一つ例を挙げれば、写真を外に出す場合も、実は保護者
の了解なしに出すということも、非常にできにくいというそういう社会になっておりまして、
いろんな形で、子供たちの状況を、事細かにするというのは非常に難しい事態になっていると
いう現状を是非ご理解いただきたいと思います。
したがって、先ほど質問がありましたが、美瑛町の子供たちの成績等につきまして、具体的
な部分ですることができるかという質問に対しては、できないとお答えをさせていただきます。
それから、学力調査だけでなくて、色んな子供たちの状態について、教育委員会はどういう
形で色んな形で学校と連絡をとってやっているかという部分ですが、私どもは、子供たちの日々
の活動を自分たちが直接やるというわけではなくて、学校を通じて教育活動の中で実施をして
もらっておりまして、具体的に例を挙げるならば、今、現実に各学校現場では、小学校は今年
から、中学校は来年から学習指導要領が新しく変わりますが、実際に現場でどういう対応をさ
れているのかという部分ですとか、それから、一つだけ例を挙げますと、美瑛町でも特別支援
の子供たち、こういうのが増える傾向にありますが、そういうものに対する手立てはどういう
ふうな形で講じていくべきかという部分につきまして、実際に、学校現場と教育委員会が密接
に連携をとって対応させてもらっております。
したがって、子供たち全般の状況が最初の答弁にもありますが、他の府県と比べて、或いは
他の市町村と比べて、心配するところはありませんが、しかし、個別に考えて、或いは町内の
子供たちの状況を考えたときに、とるべき内容は私どもが学校現場と密に連絡をとってやらせ
ていただいております。以上です。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○2番(森平真也議員)
はい、2番森平議員。
はい、2番森平でございます。
非常に残念な答弁でございまして、知ることはできないと言われてしまえばそれまでですが、
-
23 -
それでは、ちょっと少し聞き方を変えたいと思います。
教育委員会の意義、役割は、政治的中立の確保、それから、教育という性質から、継続性、
安定性の確保、それから、地域住民の意向を反映すると、以上の3点を尊重して学校の基本的
な運営方針、教育方針を決定するということが求められていると私は認識をしております。
文部科学省で発表している中央教育審議会、
「地方分権時代における教育委員会のあり方」と
いうまとめの中で、教育委員会の課題としては、教員や教育関係者の意向を反映することに偏
重して、地域住民の意向が十分反映されていないということが問題点の一つとして挙げられて
います。
先ほどのやり取りから考えましても、保護者、それから学校運営支援協議会の委員になられ
てる方を除けば、ほとんど多くの住民は、この教育、学校についてほとんど接点を持つことが
できないという結論と思わざるを得ません。
そこで伺います。
1点目、まず本町において、教育委員会は、地域住民とどう関わり、どう意向が反映をされ
ているのか。また、その関わりや意向の反映が十分であるのかについて、考えを伺います。
2点目につきましては、地域住民の意向を反映することは、同時に、地域住民への情報の開
示も合わせて行う必要があると思いますが、地域住民に対して情報の開示がどう行われている
か、またそれが十分であるのか、以上2点について、再び聞きたいと思います。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
正議員)
○教育長(奥山
清君)
はい、奥山教育長。
はい、それでは再々質に関してお答えをしたいと思います。
教育委員会が、地域とどのようにして関わっているのかということですが、これは、元々は
教育委員会のシステムというのは、レイマンコントロールと言いまして、素人が教育に関して
色んな意見を述べて、それを教育政策、色んなことに反映をしていく内容になってございます。
従いまして、私どもも教育委員会を通じて、実際に色んな形で教育活動に関わっておりまし
て、1点目でお話をしますと、実際に、教育委員会議は、私ども、開会する場合には、役場の
応接室をお借りして、いつでも、見ていただけるように、実際には行ってますが、残念ながら、
一般の方々が見ていただく状況にはございません。
ただ、2点目にも関わってまいりますが、委員会の内容で協議されたことにつきましては、
その後、役場の1階の方で開示をさせていただいておりますので、もし本当に必要であればそ
ういったものについては、ご覧になるということができます。
元々私どもの教育委員会の役割というのは、先ほども話しましたけども、教育というのが一
般の行政機関から離れて、そして、実際には、教育というのは1年ごとでころころ変わったり
するようなものではないという性格で、長い目を見て、子供たちを育てていくということがあ
-
24 -
りますので、そういう意味で、教育委員の任期、或いは、選抜、そして教育委員会の実際の会
合、そういうものを通じて、地域の学校や、或いは、社会教育そういった部分で携わっていっ
てるのが実態です。
私としましては、うちの町の教育委員会は、確かに情報の公開という面では、今お話ししま
したが、いわゆる教育委員会の開示という部分は、実際に会議録で開示をしてるという段階で
すから、ただ、教育委員会議が行われるときの、例えば、宣伝といいますか、情報戦活動とい
うか、そういったものに関しては、もうちょっとやれば、一般に関心をお持ちの方は、是非、
見に来ていただけるということになるのではないかと思っております。
ただ、今お話がありましたが、インターネット等に載せて開示することは今のところ考えて
はおりません。
それから、実際に教育委員会が、地域の方々にどういう形で、それじゃどう関わっていくの
かという部分ですが、やはり、全体的には、例えば、学校教育に関しては、学校を通じて関わ
っていく、要するに、教育委員会が前面に出てくるっていう場面は、本来あるべきものではな
いなと思っておりますので、やはり、学校がそれぞれ自分たちの色んな形を通じて、例えば、
先ほど出ておりましたが、学校の通信というのは、市街地の学校ですと保護者に限らず、実際
には配っております。
例えば、美瑛中学校ですと、広報の中に入れて、活動状況をお知らせしてるとかそういう部
分もありますので、現実には、学校通じてやっているというのが、私どもの町民の方々との関
わり合いです。そのようにご理解をいただければと思います。以上です。
○議長(齊藤
正議員)
はい、2番議員の質問を終わります。
次に9番穂積力議員。
(「はい」の声)
はい、9番穂積議員。
(9番
○9番(穂積
力議員)
穂積
力議員
登壇)
それでは質問に入ります。番号、9番穂積力。質問事項、2つの質問
します。まず1番目。町民スキー場について。質問の要旨。相手は町長です。
思えば、町民スキー場のリフトのワイヤーなど、更新に又維持費などに多額の費用がかかる
などで廃止し、その代わりに、ホテルパークヒルズ経営の白金スキー場を長年、学校授業はも
とより、多くの町民が利用させていただきましたが、それもこの冬からは、利用することがで
きないとのことです。しかし、パークヒルバレーは、完全にスキー場閉鎖ではなく、修学旅行
生など団体のホテル利用客には、スキー場を開業すると聞いています。スキー場運営を、毎日
は無理でも、何とか町民利用にはならないものか、再度、交渉の考えはないかもお伺いします。
また、今はロープトウしかない町民スキー場ですが、先日視察に行ったときは、休憩室には
-
25 -
ストーブが2つもあり、小上がりもあり、トイレは水洗化になり、素晴らしくなって、聞くと
ころによると、ロープをはじめ、それぞれの部品も新しくしたとのことです。できれば、ロー
プトウの増設を考えてみてはいかがでしょうか。スキーは北海道の長き冬の欠かすことのでき
ないスポーツです。かなり前になりますが、美瑛は上川中体連でスキーも強く、記録的な連続
優勝をしていたものです。白金スキー場がだめなら、町民スキー場にロープトウの増設を強く
望むわけです。町長の考えをお伺いします。
質問変えます。2番目。街路灯について。質問の要旨。
省エネが叫ばれている今こそ、とりあえず、街灯からLED電球への取替えの計画に入るべ
きと思いますが、私からは多くを語らなくても、いかに電気代が今より安くなるかは、ご承知
のとおりです。そこで、街灯をLED電球に替える考えはないかについてお聞きいたします。
相手はいずれも町長です。
○議長(齊藤
正議員)9番議員の質問の答弁を求めます。
正議員)
(「はい、町長」の声)
浜田町長。
(町長
○町長(浜田
哲君)
浜田
哲君
登壇)
9番、穂積議員よりの一般質問に答弁を申し上げます。2点について答
弁を申し上げます。
町民スキー場についてであります。白金パークヒルバレースキー場については、平成16年
度より町民スキー場のリフト撤去に伴い、小中学校のスキー事業、スキー教室など多くの町民
の方に利用していただくため、町よりスキーリフト使用交付金を助成し、町民の方には、町民
優待券を発行し、スキー場の活用と冬季スポーツの振興を行ってきたところであります。
これまでも、白金パークヒルバレースキー場の営業では、採算が取れず企業努力を行う中で、
これらをカバーして、運営をしていただいておりましたが、本年3月に発生いたしました東日
本大震災の影響を受け、ホテル利用客の大幅な減少などにより、スキー場の営業にも影響が出
てきており、本年はスキー場の運営を休止したいとのことでありました。
町内のスキー場として、多くの町民の方々に利用されている施設でもあり、土日祝日のみの
営業でもできないかと、また、リフト使用交付金の増額等により対応できないかなどを協議を
さしていただいたところでありますが、いずれも難しいとの回答であり、本年は休止せざるを
得ない状況であります。
修学旅行生につきましては、旅行実施の2年前、2年前に契約を交わしているということで
あります。これをキャンセルを行うとすれば多額の違約金が発生するということで、修学旅行
生については受け入れをすると、その期間のみ営業するということで方針を持っているようで
あります。
-
26 -
次に町民スキー場のロープトウの増設についてですが、本年は、小中学校のスキー授業も東
川のキャンモアスキー場でスクールバスを利用し、実施することになっており、現状の利用考
えるとロープトウには、並んで待つこともない状況であります。今すぐ増設が必要だとは考え
ていないところですが、今後そのような状況と色々ご意見、町民の方々のご意見を聞きながら、
新たに必要性が出た場合には、新たに検討していきたいと考えているところであります。
続きまして、質問事項2、街灯の設置についてであります。街灯(街路灯)につきましては、
本町では、町が管理している街路灯が約800灯、町内会等が管理しているものが約900灯、
合わせて1,700灯が点在しています。
議員ご指摘のとおり、東日本大震災を契機として、国をはじめ日本中に省エネルギー化の意
識が根づき、本町におきましても、その対応を検討しているところであります。本町の街路灯
は水銀灯が主流で、これをLEDに改修した場合、消費電力やCO2排出量の削減が見込まれ
ます。また、LEDは寿命が長く街路灯の維持管理費の削減にもつながります。このようにL
ED照明の導入には高い効果があると考えておりますが、一方では、道路照明の明るさの確保
や設置費が異常に高いということ、照明の範囲も狭いというようなことがあります。
こういうトータルコストとして、割高になるという課題があるのも現実であります。
LED照明の技術開発は日々進歩しておりますので、これらの動向を見ながら合わせて、現
在、電力会社も電気料金区分の検討をしていると伺ってます。
将来的には、更なるコスト削減が期待されていると聞いているところであります。
ご質問の町の街路灯への設置につきましては、今後の価格面や経済性、補助事業の採択基準
等の推移を見ながら、可能性について検討していきたいと、取り組みをしたいのですが、なか
なか条件がまだ揃っていないと考えているところであります。
以上、答弁とさせていただきます。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
9番穂積議員。
○9番(穂積
力議員)
それでは、再質させていただきます。
まず、町民スキー場に関連しての再質ですが、来年の話しをすれば鬼笑うし、昔の話しをす
れば福が笑うかもしれません。昔は美瑛町も本当にスキーが強い。大分、昔になりますが。私
の時代ですけど。この中体連でも、中でも強かったのは、美馬牛中学校が強かった。もう皆さ
んの記憶にはないかもしれませんけど。12連勝して13連勝にならずで、泣いたっていう記
憶があるんです。
何を言いたいかというと、要するに、子供は、無限の力があるんですよね。
是非、そういった中で、スキー事業を通して、やはり育てるということも大切でないかなと
いうことで、何としても、施設の整備を真剣に取り組むことが必要でないかなっていうわけな
-
27 -
んです。
そういった中で、無理だっていうことが今、答弁の中で、私もわかったわけなんですけど、
あまり施設のことに関しての質問ですので、あんまり内容的なことは、斉藤議員も質問がある
ようですので、そっちのほうに回しますが、今ある施設も、本当に子供が利用できるようなこ
とを一つでも二つでも、補っていくような方向で、是非、町長の方からも、力を出していただ
きたいということで、ロープトウつくれっていうことから、100歩譲って、せめて、今ある
ロープトウを利用しやすいような環境づくりに、町長も、最善を尽くしていくべきだと強く感
じているところです。
そんなことで、今後とも、色んな面でスクールバスを使って近くのスキー場に、最高に素晴
らしいことなんです。子供もきっとその方がいいと喜ぶのは聞いております。ただ問題は、団
体にスクールバスに乗れない子供たちがいかにスキーの乗れる環境を確保してほしいかという
ことも、忘れないでほしいということをつけ加えて再質をさせていただきます。
例えばロープトウの危険があったときにスイッチを止める人が、係が1人いますが、そのス
イッチを押すような人は、実際に乗り方の指導や何かしてたらスイッチを押したり緊急の場合
止めたりできないので、やはり補助員を増やすぐらいの、それぐらいの方向の考え方をしてほ
しいなということを再質で訴えているんですが、どうですか。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) 私も子供たちに美瑛のこの雪国の中でスキーなど楽しんだり、スキーの
はい。浜田町長。
上手な子供たちが育っていくということは、大変そういう希望とか夢を持っています。
ただ一方で、スキー人口が非常に多く減少してるのも現実でありまして、今までは色んな地
域、各町でスキー場を確保して、そして施設も整備をしたという経緯がありますが、どこも利
用率が下がってきています。
富良野の地域、富良野の観光関係の連携の話を聞きますと、やはり市からも相当大きな額が
スキー場がこのままになってしまうと企業が撤退しかないというようなことでお金は出してい
ると。そういう面からしますと、美瑛町でスキー場を持つ、持てれば一番ありがたいことです
し、利用者が多ければこれはもう確保するということは重要なことですから、私も前向きに考
えるべきところですが、スキー場のリフトは廃止するときに、やはり何年間か利用の状況を確
認してなかなか利用が、ただリフトだけがぐるぐる回ってるという状況が続いたので、これに
ついてお金を数百万円、1千万円近いお金を出していくのはどうなんだろうと。特にあのとき
はロープも取り替えなければならない時期にありましたので、ロープを取り替えますと数千万
円というお金がかかります。
そういう意味では白金のスキー場を使わせていただく取り組みをしたところであります。そ
-
28 -
の際ロープトウについては、ただロープにつながるだけで非常に使いづらかったですから、お
しりの方に当てをして登れるような、そういうロープトウにも切り替えさせていただいて、小
さい子供たちが使いやすいように、またお金もかからないように、使いやすいように配慮をし
てきたところであります。
今回、白金の方から色々提案がありましたが、やはり我々としては何とか経営、運営してく
れということをお願いしましたが、もうこれ以上はなかなか無理だと。特に大震災の影響はも
う目に見えない色んなとこに出てきているということでありまして、そんなことを考え合わせ
ますと、今、例えば東川ですとか色んなところでスキー場がありますので、そういうスキー場
を活用させていただいて、そういうスキー場が今後も残っていくようなことにまたひとつ協力
方向を出していければなと、協力する体制もとっていければなとそんなことも思っているとこ
ろであります。
穂積議員さんからのご指摘をいただいた部分については、更に使いやすいロープトウである
こと、更にロープトウがもし、これがまだまだ施設不足だとまだまだ施設が増設が必要だとい
うことを状況等判断できれば、これはもう前向きに取り組んでいく考えもしていきたいと思っ
てますので、どうか今回の部分については、状況をご理解いただいて我々のこの出した方向性
をお認めいただけるようなことであればと、そんなことをよろしくお願いを申し上げるところ
であります。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
はい、穂積議員。
○9番(穂積
力議員)
それでは質問変えます。
街路灯の関係ですけども。前向きに取り組むっていうことなので、それ以上言うことないの
かもしれませんが、ただ、時期なんです。
私からくどく言う必要はない訳ですけど、強いて言わしていただければ、町長の建設関係の
畑から町長になった人だからあえてわかると思うんですけど、今近隣町村、私が知るところで
は、岩見沢市が全面的に町内競い合ってLEDに取り替えているということも聞いてるわけで
す。
また近隣町村では東神楽でもやっているということを聞いているわけです。そういった中で、
電気代が安いのと合わせて寿命が長いということを考えたら、少しぐらいの借金しても成り立
つという計算をしてほしいな。してると思うんですけどね。
だからと言って美瑛町の照明器具これだけの数があるのに、そんないっぺんにできるわけで
ないですから、やる技術屋っていうのも決まってますんで、そんなに多くいっぺんにできるこ
とではありません。
くどくは言えませんけれど、その地元の仕事ができるような、仕事場づくりも含めて色んな
-
29 -
面でプラスになるっていうことも計算に入れて、他の地域で全部終わった後、美瑛があとから
って言ったら、それ一気にやれるんですけど、地元の業者が潤わないということは事実だと思
います。そんなことも計算に入れて、計画的に進める時期だと考えています。
いま1度そのことに関して、今全部取り替えれじゃなくて、せめて各町内から上がってくる
街灯の計画の中でも、やはり、買う時は高くても電気代のことを考えたら、採算もとれるとい
うことを積極的な補助を出すだけでなく、少し補助額が上がるかもしれませんが、そういった
方向で取り組んでるぞというような盛り上がりを、指導を、やはりする時期でないかなという
ふうに、もう既に私から言われるまでもなく、町長考えてると思うんですけど。ぜひ行動して
ほしいということで、いま1度、決意のほど。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君)
浜田町長。
街路灯の取り替え、LEDへの取り替えということですが、先ほど申し
上げましたとおり、美瑛町においては大変多い、たくさんの街路灯があります。その今のとこ
ろいっぺんにやると約5,600万円のお金がかかる状況であります。
美瑛町の町づくりで、私もこう10年以上なってきたわけですが、財政状況が非常に厳しい
環境からスタートしました。今財政の部分については、公債比率も非常に他のどこの町に出し
ても恥ずかしくないようなところまで見えて、見据えてきています。
そういう資本の中で、しかし一方では、スポーツセンターですとか図書館ですとか、そうい
った事業取り組んでまいりました。
この部分については少々乱暴なとこもありますが、国の補助金ですとか、それから有利な起
債とか、こういったものを徹底的に駆使しようと、そうでなければ美瑛町のまちづくりの基盤
整備ができないということで、色々なところへアタックをしてきたことも事実であります。
このLEDについては、やはり町単独で替えるとなると5,600万円という金額でありま
すから、国も試行錯誤的に、例えば岩見沢なんかもそうなのかもしれませんけども、モデル事
業を行っています。
どういった行動を、取り替えることによってどういった事が起こるだろうということで、モ
デル事業やってますので、国もある程度方針は出してくると思います。
そして今回の原発事故でありますから、エネルギーの適正な量ということから方針を出さざ
るを得ないと思ってます。
街路灯ばかりでなくて、実は施設の照明も、実は同じことでありまして、役場の関係ですと
か、大規模な施設については、LEDにすることによって非常に効果的、効率的な運営も期待
できます。
そんな面からいたしますと、その政策の推移を持って補助事業等の条件が出てきたときに、
-
30 -
早く取り組みを進めるべく準備をしていきたいと思ってます。
先ほど穂積さんから大きな事業にしちゃうと町内の事業者に色々課題等あるということです
から、そういった面については、事業をどのように実施していくか関係各担当の方に町内の方々
にできるようなそういう事業を検討することも、私からもそういう方向でお願いをしたいと思
ってますのでご理解をいただきたいと思います。
実は、LED町の中に街路灯として1灯持っています。その街路灯を私もよく見ています。
今現状見ますと、虫が集まりません。虫が集まらないのですが、今の現状の街路灯、道路の高
いところの部分は、またこれちょっと別なんで、今の段階ではあまり高いとこにない街路灯な
もんですから、照明範囲が非常に狭いんです。照明の当たっているところは非常に明るいんで
すが、その縁が急に暗くなります。
そういう状況ですと、照明の下にいるときはいいんですが、照明から外れたときに非常に視
野が悪い、その分について街路灯の役割がどこまで果たせるのか、そうすると街路灯の本数を
増やさないとならなくなる可能性もあります。
つまり、明るいところを連続してつくるために、そうするとそういうそのLEDの今の部分
の、技術的な部分、色んな条件的な部分を見ますと、この明かりを拡散するような技術もまた
出てくるんのではないかと期待をしてます。
そんな面からLEDの設置については、今のところ町として、思い切ってやる段階ではまだ
ないと。しかし穂積議員ご指摘のとおり、やっていかなければならん事業だと考えながら取り
組んできたいと考えてます。よろしくお願いいたします。
○議長(齊藤
正議員)はい、9番議員の質問を終わります。
正議員)
次に、7番花輪政輝議員。
(「はい、議長」の声)
(7番
花輪政輝議員
登壇)
○7番(花輪政輝議員)7番議員です。私は、本定例会で2項目の一般質問を行わせていただき
○7番(花輪政輝議員)
ます。通告書に従いまして朗読をもって質問させていただきます。
1項目めとしまして、美瑛町置杵牛農産物加工交流施設についてですが、置杵牛農産物加工
交流施設は、有限会社ファクトリーびえいが、平成20年10月より指定管理者として管理運
営してきましたが、11月22日臨時議会で指定管理者取消についての行政報告がありました。
本件は、平成15年3月閉校となった旧置杵牛小学校の校舎を平成20年3月から、およそ9,
544万5千円の事業費、うち地方債約5,180万円にて改修し、美瑛産農産物を活用し、
町内業者諸団体と連携して、美瑛産ブランド商品を製造販売することとされておりました。
しかしながら、本件指定管理者については、規模なども小さく、施設の管理運営上問題があ
り、調査検討が不十分ではないかなどと議会でも何度も質疑を行った事業でございます。
-
31 -
従いまして、本年度指定管理者の更新を3月定例会にて議決を行い、およそ6か月ほどで撤
退の申し出がされたことは、甚だ遺憾な事態ではないでしょうか。
そこで2点伺います。
1点目として、指定管理者取消事由など町や業者の責任問題などについて、2点目としまし
て、施設に対する今後の利活用などについて伺います。
次に2項目めとして、受益者負担金の滞納問題などについてですが、公共下水道事業特別会
計の平成22年度の決算審査特別委員会における質疑により分担金及び負担金の収入未済額は、
約330万円で、前年度の収入未済額からおよそ16万7千円ほど増加しており、延滞金額が
増加傾向で問題であると質疑いたしました。
その結果、延滞が発生している事由として、経済的な困窮者だけではない状況であると考え
ます。
そこで2点伺います。
1点目としまして、延滞が発生している事由についてですが、経済的な困窮者以外の収入未
済額は具体的にいくらとなっていたのでしょうか。
また、今後どのように収入未済額が発生することのない下水道整備を進めていくのでしょう
か伺います。
2点目としまして、収入未済額減少のための今後の対応策などについてですが、税などさま
ざまな町民負担の公平性や、納税秩序の維持のためには、個々の実情や実態に応じたきめ細や
かな対応が必要であると存じます。
しかしながら、正当な事由がなく、延滞、滞納状況であるとすれば、甚だ遺憾なことであり、
収入未済額減少のため、今後どのように対応をされるのでしょうか。
以上伺いたいと存じます。よろしくお願いいたします。
○議長(齊藤
正議長)
7番議員の質問の答弁を求めます。
(「はい」の声)
はい、浜田町長。
(町長
○町長(浜田
浜田
哲君
登壇)
哲君) 7番花輪議員さんよりの一般質問に、2点私の方から答弁をさせていた
だきます。まず第1点目ですが、美瑛町置杵牛農産物加工交流施設についてであります。
1点目の指定管理者の指定解除の事由などについてであります。
置杵牛農産物の加工交流施設の指定管理につきましては、平成20年10月から美瑛町農協
と農産物加工会社で構成する有限会社ファクトリーびえいを指定管理者として指定し、平成2
2年4月、平成23年4月にそれぞれ指定の更新を行い、本年4月の指定の際には、指定管理
事業が順調に推移してきたことから、平成25年3月までの2年間を指定期間として指定して
-
32 -
きたところであります。そういう経過となっています。
しかしながら、指定管理者から指定の解除の申し出が9月20日に提出されたところであり、
その内容につきましては、3月11日に発生した東日本大震災の影響など、非常に予期せぬ経
済状況の急激な落ち込みによる売り上げの不振が主な理由であります。
指定管理者の経営環境について、状況はさらに悪化すると、悪化して会社の経営にも何かこ
う問題が起きると、その結果町にも多大な迷惑をかけることになるというようなことの申し出
から、我々としても苦渋の決断ながら指定の解除に至ったところであります。
旧置杵牛小学校の活用方法につきましては、公募にその当時公募による具体的な活用策の提
示がなく、関係機関との協議の中から、地域に対して美瑛産農産物の加工、それから製品化を
行うことで、地域ブランド構築への役割が期待できる農産物加工交流施設としてご提案を申し
上げ、その担い手として、町内の農産物加工グループなどとも協議をしたところでありますが、
施設の運営管理が加工グループでは困難だというような回答をいただいたことから、農産物の
加工品製造販売においてノウハウ持つ民間企業を前提に検討を進めてきたところであります。
協議を進める中、美瑛町農協を通じて幾つかの企業から進出の提案がありました。最終的に
は製餡事業等を展開している旭川の企業に決定し、地域の農産物を活用した取り組みとするた
め、美瑛町農協も出資し、設立された有限会社ファクトリーびえいを指定管理者として選定し
た経過となっております。
農産物の加工事業という性質から、加工品の研究、開発研究や試験に日数を要することで、
当初から加工事業が簡単に軌道に乗るまでの間の採算性については難しいものと理解をしてお
りました。平成22年度からは稼働状況、生産量とも順調に推移をしており、今後の運営につ
いて期待をしていたところであり、結果このようなことになったことに誠に残念な思いを持っ
ております。
指定の解除に当たっては、震災など不測の要因が申し出の理由となっております。こういっ
たことを考慮し、美瑛町置杵牛農産物加工交流施設の管理に関する基本協定書の規定に基づき、
指定管理者の申し出による指定解除を平成23年11月1日に行ったところであります。
2点目の施設に対する今後の利活用についてでありますが、今後の施設の利活用につきまし
ては、地元農産物を活用した加工事業により、美瑛産ブランド商品の製造販売により地元農産
物の付加価値を高めるとともに、美瑛産農産物の安全性や品質をPRし、本町の農業振興に寄
与する施設として、引き続き施設の有効活用を図るため、ファクトリーびえいの出資団体であ
った美瑛町農協を中心とした協議会等を念頭に新たな指定管理者の選定に向けた協議を進めて
いるところであり、施設の指定管理の空白期間を極力短期間とするため、なるべく早い段階で
の新たな指定管理者の選定に努めてまいりたいと考えているところであります。
また、地域の方々が使用されている体育館等につきましては、地域活動に支障が生じないよ
-
33 -
う対応してまいりたいと考えているところであります。
続きまして、質問事項の2、受益者負担金の滞納問題であります。下水道は、雨水の排除に
よる浸水の防除、汚水の処理、トイレの水洗化による生活環境改善のための重要な施設として
の役割にとどまらず、河川等の公共水域の水質保全のための施設として、その役割は多方面に
わたっております。
住民生活に欠かせない社会資本施設として整備されております。
本町におきましては、昭和49年度に基本計画を立案し、昭和51年度に事業認可を受け、
昭和61年9月に終末処理場の供用を開始しており、平成22年度末の現況は下水道普及率が
64.1%、水洗化率は93.8%になっているところであります。
また、この事業に係る受益者負担金につきましては、下水道施設を設置することにより、特
定の者が利益を受ける基盤整備ができて下水道利用できるようになるという特定の者が利益を
受けることから、受益に応じ事業費の一部を負担金としてお願いをしているものであります。
1点目の経済的な困窮者以外の収入未済額につきましては、平成22年度末で総額約330
万円のうち140万円となっております。経済的な困窮者の方ではない、収入未済について1
40万円だということであります。
協議をさせていただきましたが、理解を得ることができず納期内には納めていただけません
でした。
しかし、本年度中の支払いに応じていただいたということは、事業の収支も含め、ご理解を
賜ったものと考えているところであります。
また、この収入未済額が発生しない下水道整備の進め方につきましては、従前にもまして工
事前には地元説明会など開き、詳細に受益者負担金の説明をし、理解を得ながら進めるととも
に、納付に関しても昨今の厳しい経済情勢を考慮しながら、柔軟に対応させていただきたいと
考えているところであります。
2点目につきましては、町行政の運営住民サービスの提供のため町民の皆様には税などのご
負担をいただいているところであります。
この負担には納期内の納付をお願いしているところであります。
しかし、厳しい経済状況の中でさまざまな事情により納期内納付が困難な場合、納付相談、
分納誓約を交わすなど実態に応じ早期完納となるよう、お願いをしているところであります。
ただ要因はさまざまと考えられますが、納付能力がありながら滞納状況になる方もやはりお
られます。
こういった場合には、実態調査による資産所得預金などを把握し、必要な場合は差し押さえ
などの強制執行をさせていただいている状況にもあります。
また平成21年には上川広域滞納整理機構も発足し、高額滞納者、徴収困難な滞納者の収納
-
34 -
引き継ぎを行い、多くの収納実績を上げ町民負担の公平性の維持を図っています。
議員ご指摘をいただいていることに対応すべく上川地域で8町が中心になって上川滞納整理
機構をつくり上げて組織を運営しているということであります。
今後もこの機構を十分に活用しながら滞納抑制、収納向上に努めるとともに、町として従来
にも増して早目の催告、臨戸訪問、夜間窓口開設などによる細やかで適正な納付相談を実施し、
納付環境に一層の整備を図りながら、強制執行の姿勢を明確にあらわすなど町民の方々の理解
をいただき収入未済額減少に努めてまいりたいと考えているところであります。
以上であります。
○議長(齊藤
正議長)
11時15分まで休憩いたします。
休憩宣告(午前11時07分)
再開宣告(午前11時15分)
○議長(齊藤
正議長)
休憩前に引き続き会議を開きます。
(「はい、議長」の声)
はい、7番花輪議員。
○7番(花輪政輝議員)
再度伺います。最初に1項目の美瑛町置杵牛農産物加工交流施設につ
いてですが、1点目としまして、指定管理者のこの度の指定解除の事由について伺いますが、
この度解除されました原因、理由としまして、3.11東日本大震災など経済状況も不測の要
因とのことでしたが、もっと、より具体的な事由について伺いたいと存じます。
例えば本件指定管理者の昨年度の売上実績は、1.トマトゼリー、2.トマトのレトルトカ
レー、3.トマト果汁、4.ホワイトアスパラのピクルス、5.小豆の練り餡など加工5品目
で年間およそ1,599万円と伺っております。
こうした昨年度の実績と比較して、加工品目や金額などがこの度の3.11の震災など不測
の経済状況の悪化で、具体的にどのように落ち込みが生じるということで解除されたのでしょ
うか。以前から、例えば、5品目の中でもトマトのカレーなどは、道の駅などでは売り切れて
いて大変好評だなどと報道も実際になされておりました。ですから、本年度の製造、販売とい
うものが、大変期待されていたわけですが、指定管理の4月の契約から、わずか6か月で指定
解除申し出とはあまりにも、突然であって、しかも唐突ではないでしょうか。
指定解除を決定された種々協議なされたとのことでございます。ですから昨年度実績との比
較による計数的な金額なども含めでどのような推計をなさったのか伺います。
また、この度の本件の施設は3年間で多額な事業費というものをかけてまいったわけです。
事業者で十分協議されて指定解除に至ったのであろうと思いますが、そうした費用対効果など
の検討もどのように解除のために反映されたのか伺いたいと存じます。
-
35 -
また次に2点目として、基本協定書の規定について伺います。ご答弁では、指定解除を基本
協定書の規定に基づいて行ったとございます。
手続きという意味がありますが、その基本協定書、1点目はですね、基本協定書の第7章に
は、損害賠償についても、特に第三者への賠償責任、が規定されてます。
指定管理がこれまで、3年間、平成20年10月から今年23年の10月までの3年間です。
これまで、製造販売しました加工5品目に対する商品の製造物責任、いわゆるPL法ですが、
この万一の場合、指定管理者の第三者に対する今後の責任というものにつきましては、どのよ
うにされることとなったのでしょうか。このPL法の賠償責任というのに対する考えを伺いた
いと存じます。
それともう1点、基本協定書ということで本町の責任指定管理者との基本協定書の契約期間
はご答弁にありましたとおり2年間でした。それまでは、本当は色々問題がありまして、議会
でも十分議論もしましたが、1年程だったものが、今回、大変順調だと先ほどの町長答弁にも
ありました。
しかしながら、11月1日付け10月いっぱいで、指定解除となったわけでありまして、加
工交流施設の今後の維持保全などの費用が、最大およそ残りの期間で16か月ほどですが、必
要となったわけです。年度当初予定されていない費用の負担がとりあえず本年分としても必要
です。ですから、当然、補正計上、この12月のこの議会でも明日ありますが、されるものと
存じます。ですから、本町は指定管理者のために契約不履行を受けて、実際に費用負担などの
損害というものを受けていると存じるわけです。しかしながら、本町は本件で指定管理者に対
して、契約不履行や費用負担などの責任というものをあまりとっていない。早い話が、ご答弁
では苦渋の決断だ、というようなご答弁もございましたが、こうした責任を問わないというこ
とは、すなわち本町の権利を放棄されるということにつながっていくのではないでしょうか。
つまり、それは町民に対する責任、本町の責任は重大ではないのかと存ずるわけで、本町の責
任について伺う次第です。
3点目としましては、施設に対する今後の利活用などについて伺います。
ご答弁では、早い時期に、新たな指定管理者を選定されることでしたので、具体的な時期を
伺いたいと存じます。
また、詳細に今後も、JAびえいを中心とした協議会などで新たな指定管理者を選定される
とのご答弁でした。
ところで、現在も指定管理者というのは、ご答弁でもありましたとおり有限会社ファクトリ
ーびえい、法人の名称は有限会社ファクトリーびえいです。しかしながら、出資者はJAびえ
いと農産物加工会社だったわけです。ですから、従来と会社の中身、法人も出資者の内容は変
わったとしましても、有限会社ファクトリーびえいとの指定管理者の指定を解除する必要はな
-
36 -
かったのではないでしょうか。
先ほども申し上げましたように、色々な責任というものがついて回るので、あえて同じよう
にJAびえいが今後も関わっていく新会社だとしますと、従来どおり、有限会社ファクトリー
びえいで事業を行っていくべきだったのではないでしょうか。この点につきまして伺いたいと
存じます。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議長)
○町長(浜田
哲君) 再質について、まず置杵牛の加工場の交流施設についての再質について
浜田町長。
答弁を申し上げます。
大分、私、責任が重たいのかなと思って相当うかがいました。基本的に、損害があったあっ
たと言われるんですけども、責任を取れと。業者責任だ、町が責任だって言うんですけども、
損害ってのが一体何なのか、その辺も明らかにしながら質問していただければなと思います。
それで、まず指定解除の部分については、この協定書が我々美瑛町においての、協定の取り
決め書が協定書としてありますから、この協定書の中に解除の部分についての明示がされてま
す。これは議員ご理解のとおりだと思います。
それで、今回は、その指定されている企業の方から、企業と農協さんとの協同組織中から、
役員会、理事会で、実は、今回の大震災で民間企業の方の売り上げ、非常にダメージを受けて
ると、そういうダメージを受けた中で、監査法人とそういった協議の中で、この経費の部分に
ついてはなるべく削減しようじゃないかと、そうしなければ会社自体がおかしくなってしまう
と、会社側もそれでおかしくなってしまえば、美瑛町の運営している施設自体にも多大な迷惑
をかけることになると、そういう理由で来てますので、そこの部分について我々はそれが売り
上げがなんぼだとかこうだとかっていうその調査をする協定にそういう権利ももっていません
し、その部分について我々も理解を示し協定の解除に向かってきたと。
あと、その協定の解除でありますけども、基本的には加工施設を運営して、先ほども森平議
員さんの方からお話がありましたけども、美瑛町の町づくりの中にブランド化をする、そして
観光に訪れた方々、また美瑛町にお出でいただける方々に色んなものを提供できる体制をとろ
うとやってきたわけでありますから、その目的の部分については、施設の運営は当然これから
もなされる必要があると判断してますので、解除以降、農協さんともお話をさせていただいて
農協さんの方からご紹介いただいた企業がこういう課題で厳しい環境になったと。それで、今
後どうするということでいや企業を参入させるんでなくて、農協も加工事業に積極的に参加し
たいと、そういうことだから、この部分については農協の方で、美瑛町の物産公社と協力しな
がらやっていきたいという提案をいただいたということでご理解をいただきたいと思います。
そこにどういった施設の運営上、例えば、施設の運営が回らなくなったとか、機械がどうに
-
37 -
かなったとか、投入した財産がなくなったとか、その責任を取れというのであれば、あれです
けど、施設の運営目標があって、その運営の目標による担い手が変わっていく、それだけのこ
とですから、そこを町長どうやって責任とるんだ、企業どうやって責任とるんだ、賠償金はど
うするんだという部分については、私は発生しないと判断をしているところであります。
それから、地域づくりという部分について、先ほど、森平議員と色々話をしながら、実はど
こまで言っていいのかっていうこともあるんですが、今、まちづくりの方向というのは、非常
に大きく変わってきてます。これまで国が成長段階にあって、大きな多額な税収、そしてまた、
色んな面での収入によって国はお金を持ってました。しかし、それが厳しくなってきて、曲が
り角を過ぎてしまって、町村が合併せとか、それから、色々なことで国の方向も変わってきて
いる。例えば、年金のことですとか、医療政策ですとか、こういったものは国がお金があれば
今問題ならないことです。
でも、国が大きくその状況変わって、例えば大企業が、外に出ていって、働く人たちを海外
の人を使う。日本の国内の若い人たちは、働く場、正規な働く場がなくなってくる。そういう
ことも、色んな変わり目が大きな状況が出ている。
その中で、町を運営していくことも、やはり、我々は転換をしていかなければならない。
そういう中でまちづくりを進める上では、自分たちが努力をして、来ていただいた方にサー
ビスをしたり、色んなものを提供したり、おみやげになるようなもの、買ってもらうようなも
のを作る。これはやはり、大きなこれからのまちづくりの課題であります。
そういう課題に向けて取り組んでいる施設でありますから、その目的を失わない限り、何か
こう、施設をつくったものを、これから使わなくなる機械はダメになるというようなことでな
く、これからも使おうと。しかし、担い手の部分には変わっていきますよということですから、
そこは、ご理解をいただけるんでないかと思うんですけども。責任問題、発生しますか。その
辺、また再質でお願いします。
それともう一つは、こういう施設をつくって、一番楽なのは役場が運営することです。
役場が資金を出して運営すれば、それはつぶれることありませんし、こういうことも起きな
いでしょう。しかし、そのときには、やはり民間の企業のノウハウだとか、色んなノウハウを
注入することができなくなります。
つまり、武士の商売だとかそういうことで何のためにやってるのか。見えなくなるというの
が、やはりこれまでの経験であります。昔の第三セクターそういう形でした。だから我々は、
例えば、ラヴニールのホテルの運営もJRの方々に参加をいただいて経営をしていただいてま
す。JRの方がホテルの営業に、自分のお客を連れてきて、あそこの運営をして赤字にならん
ようにやってくれてます。
それから、道の駅については、町の方々に参加をいただいて、そして物産公社などをつくっ
-
38 -
て、そこからお土産を売ったり、まちの魅力を創ろうということでやってます。
これを全部、町がやればつぶれることありません。リスクも抱えることありませんけども、
そんなことをやったら、町は何もせずに、それこそ破綻になってしまいます。
そういう意味では、企業の方々を我々が協力を求めて、そして施設を運営したり、実を上げ
ていく、そういう取り組みが大変重要だということもご理解をいただきたいと思います。
そして、そういうふうに外部の方と連行することによって、確かにリスクは発生します。し
かしそのリスクを最小限にして、そのことによって、大きな影響を受けないようにまた取り組
んでいく、それが我々の行政運営、行政経営としての経営者の責任だと思ってます。
是非、そういった面の我々が今抱えてる課題について、ご理解をいただきながら、今後とも
ご指導いただければというふうにお願いを申し上げるところであります。
ですから、指定解除の理由については、基本協定に基づいて進めたということでご理解をい
ただきたいと思います。
それから責任問題については、先ほども申し上げたとおり、目的の施設として、国の補助事
業を取りながら、有利な起債を行いながら、あの施設をつくり、そしてまた運営していく。こ
れからもその目標を失わずに運営をしていきたいと思ってますので、そこで発生する責任って
いうのは私は今、責任が発生したという考え方を持っていません。
企業も、実は自分で持ってきた機械が幾つかあったんですが、そのうちの一部を町長これ、
迷惑をかけたりしているし、それを持っていっても経費がかかるので、この機械は置いていて
きますからと言って、企業の方も気を使っていただいて、そういうこともやってくれました。
そういう部分では、これまで一緒にやってきた部分について、我々も色んな形で企業も努力を
いただいたことに、ある意味では感謝したいなと思ってますし、しかし一方では、こういった
施設を更にまた、有効に使っていきたいという思いを強くしているところであります。
それから、再活用については、以前から、今、農協さんの方では色んな加工のものを取り組
んでいます。2年ほど前から、美瑛町の私の方に加工施設の拡充をしたいということ、色々提
案があったんですけども、今回、置杵牛の施設が使える状況になりましたので、農協さんとし
ては、使って製品の開発等をやっていきたいという提案がございましたので、今までの条件と
同じような形で指定管理者として、町の組織も含めて、協力関係をとって、運営をしていきた
いと考えているところであります。
法人の変更につきましては、資本の関係が変わりますので、運営する、資本が変わってです
ね、そこに会社も全く変わりますんで、一度解除して、そして新たに指定管理を受ける団体を
つくって、そこに指定をするという方向で取り組みをしたいということであります。
他に何の意も他意もないということでご理解いただきたいと思います。以上であります。
(「はい。議長」の声)
-
39 -
○議長(齊藤
正議長)
○7番(花輪政輝議員)
はい、7番花輪議員。
7番議員です。最初に、基本協定書に計数関係について、云々ってこ
とがございました。実は、基本協定書に2者間で契約を交わしたとしましても、大事なことは、
条例です。
条例の中にはっきりと、例えば指定管理者として手続きという条例がございます。ここには
はっきり、指定の施設管理というものに対しては、きちんと業務計画書、或いは、収支の計画
書。こうしたものをきちんと提出させなきゃいけない。
なおかつ、この内容を十分検討するということが、条例にもうたわれているわけです。です
から、当然本町は、この契約解除した後も当然、この指定管理者に対して、今年度の収支、業
務状況、こういうものを、30日以内に提出させる必要があるわけです。
ですから、町長のご答弁の中で、具体的な係数検討というものが、あまりされてなかったと。
ただその、3.11の震災の被害、経済的な状況の悪化なんだと。でも、提出の検討がなさ
れていないというのは、一般の常識、私の常識としては、これはありえない。色々、この度も、
この議会で農業振興策、さまざまな角度から、本町美瑛の農業振興策が検討され、そして美瑛
町農業を発展を期待して、重要な施策を検討され、費用も可決しているわけです。
ですから、実際に今回の加工交流施設というものは、美瑛産の農産物を活用して、美瑛ブラ
ンド商品を開発するんだという大変大きな期待がかかわっているわけです。そのために、立派
な施設をつくったわけです。ですから、もっと、指定管理者に対して、本町の管理、指導とい
うものが、きちんと行き渡っていたのか。
今の係数検討がなされていないっていうことからもって、疑問に思うところですが、本町の
そうした責任というのは、決してなんぼなんぼの損害賠償に応じれということは申し上げてる
わけでは決してございません。今、申し上げました農業振興策、真剣に議会でもって、また、
ホクレンさんも、或いはJAびえいも、関係者一同が日夜、努力をされている。
なおかつ、今、申し上げたそのための、1億円余りをかけた本町、農業発展のために、農産
物、美瑛産のものを使って、そして、ブランド商品を作ろうということだったわけですから、
もう少し真剣な検証・検討がなされるべきではなかったのではないでしょうか。その点、再度
伺います。
また、PL法の賠償責任は、協定書の中に、これははっきりとうたっています。
町長答弁では、まずそういうことはないだろうと。勿論、ないだろう。私もそう思っており
ます。ただ、私は、指定解除に際しましては、やはり、そういったことを協議されたのではな
いかと。もし、万一そういう場面があった場合、本町が責任をとるのか。或いは、あくまでも
従来の協定者が責任をとるということなのか。そうした話し合いというものが、具体的に行わ
れなかったのか。その点、伺いたかったわけです。
-
40 -
また、本町の責任ということの一つに、権利放棄ということについて、触れたんですが、こ
の協定書の契約期間が守られなかった。契約不履行だ。当然、先ほど申し上げたが、本町は、
かけなくて良い費用が、今後、かかるわけです。3月まで。ですから、こうしたものを、免れ
たわけですよね、指定管理者は。結局、責任、そして費用負担も。ですから、こういったこと
は、指定管理者に責任を問わないというようなことになった場合、本町の権利を免除する。或
いは放棄するということにはならないのか。
協定書に規定があったとしましても、自治体の権利の放棄というものは、本来地方自治法第
96条第1項の法律によりまして、議会の議決が必要な重大な事案なわけです。勿論、決して
そうだと申し上げてるわけではございません。そういう、重大な事案だったのではないでしょ
うか。ですから、当然、町民のために十分な執行方針というものが、指定管理者の間でなされ
たのではないか。ということをお聞きしたいわけです。
また、基本協定書には指定管理料の支払いなどの明記されております。指定管理料を年度協
定によって、本町は、指定管理者に支払わなければならない。協定書には、勿論、損害賠償第
7章の規定の中には、だとしても、解除に伴って、指定管理者が、負担すべきものを免れたの
だから、指定解除に伴って、指定の管理料を相殺するというような規定もあります。ですから、
こういったことも、検討されたのではないかという意味合いで、責任ということを申し上げて
いるわけで、こうしたものは検討されなかった。簡単に解除になってしまったんだよというこ
とであれば、重大ではないかということを申し上げたいわけです。ご答弁をお願いいたします。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君)
はい、浜田町長。
まず、加工施設の運営の部分で指定管理を受けた構成員が変わると、そ
ういう対象が変わるということについて、大事のように言われますけども、例えば、今うちが
ホテルの施設運営をしています。JRの関係の方がやってますけども、あの方々ができなくな
れば、また違うホテルの経営者の方々に話をして、やっていかないかというような形になりま
す。それを一々変わったからといって、その責任がどうだこうだっていうことを言い出したら、
これは何もできませんよ。全部、町で、役場でやりなさいと。
役場がお金をかけて、清掃全部して、そしてどんどんつぎ込んでやりなさいという話になり
ます。で、そこをその責任、責任と、そのことに余りにも、そこの部分に執着するよりも、加
工施設として目的をもって、つくった施設なんですから、そういう施設が有効に使われるため
に、管理者の方々、活動する方々を、我々が得ていくというのが基本的な考え方です。
何も企業のためにつくったわけでありません。我々は、まちづくりのためにつくった施設を、
企業の方やそういう方々に参加をいただいて経営していこうということでやったんです。
その経営する主体が、自分の経営、今回のような大災害で大きな影響を受けたと、この前も、
-
41 -
天人峡でホテルがいきました。誰だって、東北であんな事故が起って、何で、こっち側に影響
だって言われるかもしれんけども、この災害の影響というものは、計り知れないものを持って
ると思います。それは花輪さんもわかると思いますよ。そのことは。
そういうことを考えたら、その企業は、一緒に今までやってきた企業が苦しいんだと、こん
なことで理解してくれといったら、そのことについて、この協定書に基づいて、協定書の部分
は当然条例に基づいてますから、条例に反したこと私やってません。この規定も条例に基づい
たもんです。ですから、参入するという経営計画書も全部出してます。
だけどこういう事態が起こって、それなのに、おまえが悪いとかそういうこと言ってること
に何の意味があるんですか。私どもは、その加工施設をまた有意義に使えるようなそういう体
制をつくっていく。そのことがまちのためであり、つくった施設の目的です。そういうことを
いちいちせめぎ合いしてると、何もできなくなりますよ。
この前、ある大学の先生が講演してたんですが、日本で一番問題、今問題なのは、作為責任
といいますか、積極的にものを行ったことに対してマスコミだとか、行政だとか関係する機関
が抗議をし過ぎると。そのことによって、例えば、我々の役場の中でもこういう部分はありま
す。国なんか、もっとありますが、新しいことをやらないと。新しい取り組みをすれば、必ず
今の現状でいる部分については、誰にも責められないと。でも、新しい取り組みをすれば、必
ずどこかで色んな課題が出てくると。しかし、その課題が出ることによって、時代の変化へ対
応した国づくり、地域づくりができるんだと。その課題を、その積極的に職員なり、色んな方々
がやることを、お前はこれが言ったことが違うとかというそういうことが、まちづくりの足か
せになっている。国づくりの足かせになってるという話をされてました。
まさに我々はそういう部分を含めて、私も役場の職員に恐れるなと、やってみろと、そして
やってみて失敗したら、これはもう町長がやはりお詫びをして、責任を取らなければならんと。
だけど、そういうことをやっていかないと、町はやっぱり、10年経ってやらなくてやらな
くて安全だと思っていたら、10年経ったらもう世の中変わっていて、我々のまちづくりは何
も通用しなくなったと。今の年金が、私はそのとおりだと思います。大きく国の財政が変わっ
てるのに、年金の体制に一つも変えないできたと。それが今、こういう年金の状況になってい
るんです。
ですから、変えていくこと、チャレンジしていることに対して、やはり、皆さん方にも訴え
たいのは、よし、じゃやってみようじゃないかと。そして責任をとるときは、できるだけリス
クが小さく、大きな災害にならん、大きなことにならんように、そういうことを考えながらや
ろうじゃないかと。そういうことがやはり私は必要なんだと思います。
是非、そういう意味で、今回の部分については、加工施設は、目的に沿った施設としてこれ
からも運営すると。そして、何もそこから条件を同じような形でやりましょうと、今話をして
-
42 -
いるわけですから、そこは是非、ご理解をいただきたいと思います。
それからもう一つは、PL法関係の製造者責任ですけど、これは当然、お話をさせていただ
いて、その部分については、企業の方に責任があると。これはもう、そういう形に我々も確認
しています。今後もそのことについては、更に確認をしてきたいと思います。
それから、損害というような部分については、今回の指定解除に当たっては、指定解除の日
までの部分の経費、その他約束の部分については、企業、全部払ってくれています。そういう
意味では、企業はその約束について、この指定の協定に基づいてしっかりとやってくれていま
す。
ただ、これから今度、指定の関係に入りますから、今回、農協さんなり、今打ち合わせして
ますけども、状況は同様にしていこうじゃないかということやってますので、その間のブラン
クについて、例えば、体育館の保持ですとか。電気は使いませんけど、体育館の補助は、体育
館として、地元の人が使ってますから、そういう部分は町の方でみていきますし、そんなふう
に大きな損害が発生するという事態でも、私はないと思ってますんで、できるだけ早急に、新
しい指定をしたいと、ただ一つ、補正予算で今回、出せなかったんですけども、そのためにひ
とつ、施設を、企業が幾つもの機械を入れてました。
そのうちのどうしても、企業が、これは企業でも使うから使わないからということで残して
くれた施設もあるんですが、ひとつだけ、どうしても入れなければ前の段階の機械がなくなっ
てます。企業が自分で持ってきて使ってたものを、どうしても使わなきゃならんということで
持っていきました。これについては、補正によって、新しく使えるようにして、その使えるよ
うになった段階で、すぐ契約に向かいたいと考えているところであります。
色々、判断の基準は色々あるかと思いますが、施設の運営等についてこれからも、色んな民
間の方々やら、色んな各関係機関と連携して、進めていく、そしてノウハウをいただきながら、
我々も努力していくということを取り組みがここばかりでなく、まだ進んでいくと思っていま
す。
そういうことを是非、ご理解をいただきたいと思うところであります。以上であります。
○議長(齊藤
正議長)
午後1時まで休憩いたします。
休憩宣告(午前11時49分)
再開宣告(午後
○議長(齊藤
正議員)
1時00分)
休憩前に引き続き会議を開きます。
7番花輪議員。
○7番(花輪政輝議員)7番議員です。
○7番(花輪政輝議員)
-
43 -
2項目の受益者負担金の滞納問題などについてですが、1点目は、経済的な困窮者以外の、
滞納事由につきまして、再度伺いたいと存じます。ご答弁では、経済的な困窮者以外の収入未
済額が、およそ330万円の内の約140万円となっており、本年度中の支払いを受けたとい
うことでした。しかしながら、本町では、こういった収入未済額の徴収ができずに上川広域滞
納整理機構に債権を移行して、法的対応などにより、支払いを受けることができたようですが、
経済的な困窮者であるならば、むしろ、滞納整理機構に債権を移行することもやむを得ないこ
とと存じます。
しかしながら、経済的な困窮者以外で、納付能力があるのに、本町で法的対応などによる徴
収ができなかった原因、理由などについて伺います。
2点目といたしまして、今後、収入未済額が発生することのない下水道整備の進め方につい
て、ご答弁をいただきましたが、公共下水道の整備事業によりまして、受益者の皆さん方、一
般的に側溝であるとか、或いは水管、が整備されて、そして、道路が舗装などがなされて、環
境、宅地の環境は大変良くなるのではないかと存じますが、現在、町内の宅地で下水道が整備
されたにも関わらず、側溝や雨水管の整備、或いは道路の舗装というものが現在なされていな
いような地域もあるようですが、どのような、原因、理由によるものでしょうか伺います。
また、下水道が整備されても、今申し上げた側溝、雨水管、或いは道路の舗装などの工事は、
なされていかない地域が今後も出てくるのでしょうか伺いたいと存じます。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) 花輪議員さんよりの2点目の受益者負担金の滞納問題などに関してのご
浜田町長。
質問にお答えを申しあげます。
まず第1点目、再質の第1点目は、この経済困窮という以外の事由でこういった滞納が発生
していると。そういった事案で、どうして滞納整理機構の方に渡して、町の方ではやりきれな
かったんだということでありますが、この辺については、滞納整理機構の性質を理解していた
だければ、ご理解いただけるのではないかと思いますが、滞納整理機構の運営は、基本的に、
8町、今回提案させていただきます、美深が入りたいということですから、9町になりますが、
一応8町で立ち上げました。上川管内8町で立ち上げました。
それで、北海道の方でも税の滞納問題等色々ありまして、経済的な色んな厳しい状況の中で、
税の滞納利用料の滞納等が多くなってきている。そういった部分について、当然、道の税収に
も関わることですから、地方と一体となってこういったその滞納問題について、少しでも前進
させたいということであります。
そんなことで、各地域に道の方も、こういった滞納整理についての連携協力をする機関をつ
くらないかということであったと思っています。その時、町村会の会長は東神楽の町長がして
-
44 -
ましたんで、具体的にそこの部分の最初のところについては、そういったお話を伺っています。
それは、やはり、1町村では、なかなか町民の方々に、税の滞納問題等が起ったときに、あ
る一定の水準までは、徴収について努力はできるけども、なかなかしづらいところがある。
そしてまたノウハウの蓄積がなかなかその滞納整理についての蓄積が、深まらないという、
単独でやっていては、使わないということで美瑛町でも、実は、うちの税務課は、かなり担当
職員が色々工夫をして、滞納のそういった取り組み、処理の取り組みについてノウハウをつく
ってきてくれたんですが、8町で協力し合って、事務組合をつくってやってみないかというこ
とでありました。
これをつくった地域は、北海道に何カ所かあるんですが、つくってない地域もかなりありま
す。つくってないところから、まるっきり上川以外のところから、我々も参加させてくれとい
うような町村からの申し出もありますけども、それはちょっと余りにも距離感があり過ぎて、
対応しきれない。
滞納整理機構の組織の管理者を、美瑛の町長が、今、私がしてるもんですから、例えば、遠
くの、上川管内以外のところに入ってもらっても、その責任は取りようがないもんですから、
ちょっとそれは待ってくれという話をしてるんですが、道は、何とか入れてやってくれないか
という話があるんですけども、そんなふうに滞納整理機構で、道の持っているノウハウなども
活用して、協力し合って、滞納整理の部分について、努力をしようということで立ち上げた組
織であります。
当然、道の方からも出向して職員が派遣されてきています。常時、私どもが、各町村から出
している職員と道の職員と一緒になって、滞納整理について、色んな取り組みを進めていると
いうことであります。
今回のこの事案につきましては、美瑛町でも件数は結構あります。整理機構に持ち出してい
るものあります。
基本的には、困窮されている部分について、それを機構からっていうのはなかなか我々とし
ても、厳しいところでも、やはり経済的な部分で厳しい方に税をどのように対応するかってい
うのは、ただ、取り立てればいいと言う問題でありませんので、ここは町村でできるだけ整理、
町村の考え方、基本的なスタンスを守っていこうと。しかし、支払い能力があったり、それか
ら金額が大きな、例えば、参加している町村には、でかい温泉ホテルがあったりして、そこが
滞納してるような部分がありましたが、例えば2年間で3,000万円から4,000万円ぐ
らい、その滞納が終わって、機構から入ったというような例もありますから、そういう意味で
は、非常に色んな食い違いがあったり、理解の違いがあったり、税に対する感覚の違いがあっ
たり、支払う能力があるのに払われてないという部分について、機構の方にお願いをして、ど
うか機構の持ってるノウハウを生かして、この対応問題に整理をしてくれないかということで
-
45 -
取り扱いをしています。
今回の事例につきましては、実は、下水道の施設を敷設しました。これは実は、地域から要
望がありました。その滞納のことで、色々議論された方からも、直接私も、都市計画区域に入
って、都市計画税は払ってるのに、下水道も入ってないということでお話をいただきました。
私もやはり都市計画税をいただきながら、下水道というのものが入っていないということは、
申し訳ないとそういうことで、事業を色々な形で町も単独事業も合わせて、起債などできない
ような事業も合わせて町の財源を使って、優先的に下水道を引きました。引いて使えるように
なったんですが、何かもっと、こっちの方も要望すると。つまり、下水道以外のことも要望す
るという事で、その要望がきかなかったら、俺は払わないという事例でありました。
うちの担当職員も、その部分について、2年間ですね、根気よく説得をして、実はその下水
道を敷設する前の工事の打合せにも詳しく説明してますし、それを私も確認してます。そうい
う特殊な事例だったもんですから、私もいちいち確認して進めたんですが、結局、でき上がっ
て使えるようになってきましたら、そういうお話なったということで、それはちょっとやはり
問題だと。そういう問題では、滞納ということを許す訳にはいかないよということで2年間、
実は頑張りました。21年、22年と頑張ったんです。ところが、一向にその部分について、
理解をしてくれない。また、一方では、滞納額が5年間ですから、この土地の関係は、5年で
分割になりますから、毎年毎年積み重なっていく。それから、遅延金も発生してきます。そう
すると、金額がまた膨らんでいく。
そういう部分では、早いうちに滞納整理機構の方でこういった部分の整理をして、例えば5
年間遅延金が発生したらまた大きな金額、金利高いですからこういうのは、そういうことがな
いようにということで担当部局と税務課の方で色々協議したものを町長にあげてきます。つま
り、今回滞納整理機構には、これとこれとあげたいんですけど、町長どうですかと来ます。私
の方からは、これはそういうとこにあげて、そしてこの滞納整理の方の役に立ってくれと滞納
整理の機構を使ってくれということで指示をしました。これは基本的なそういう判断を私が責
任を持って進めたということで、ご理解をいただきたいと思います。
それから、都市計画区域に入っていて下水道とか、道路整備とかまだまだしきれない部分っ
ていうのはやはりあります。基本的には下水道、住居住宅が張りついていてしきれてないって
いうのは憩町の部分が割と多くなっています。憩町の部分は、合併浄化槽を特別に都市計画区
域の中であっても、合併浄化槽を認めて、そして運用させていただいてます。
そういう意味では、住民の方はその合併浄化槽を使って家を建ててくれている、使っていた
だいているということであります。
それから多いのは、基本的には、農地を都市計画区域の中に参入しました。ある時点で美瑛
町は、美瑛町の都市計画区域を広げました。そのときに、農地もかなり含んで広げたもんです
-
46 -
から、そういう意味では、今、家の建つ見込みがあまりなくて、道路もまだつくってない、そ
ういうところが都市計画区域に入りながらも、道路とか下水道が付いていないところが、ほと
んどであります。
ですから、今後、町の運営をしていきながら、そういったところに住民の方々が住んでいく、
またそういうことが必要であるということであれば、我々も当然都市計画区域の法律等に基づ
きまして、道路を整備したり下水道を整備したりしていく、そういうことが必要なってくると
思ってます。
現状では今のところはそういう状況であるということでご判断ご理解をいただきたいと思い
ます。そんなことで、再質の答弁とさせていただきます。
(「はい、議長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○7番(花輪政輝議員)
はい、7番花輪議員。
7番議員です。詳しくご答弁いただきました。
上川滞納整理機構、現在、浜田町長の責任者がそうであるために、余計な、町民から誤解を
招くという部分の確かにあろうかとは思いますが、本町の収入未済額の減少という部分は、や
はり公正・公平な税負担、町民に対する負担、或いは納税秩序、こうした観点から、計画的に
これからも進めていただきたいと思いますし、特に、経済的な困窮者以外の事由に分類される
こうした未済額は、きちんと公的対応を含めたしっかりした徴収が必要であり、町民が望むと
ころだと思いますので、今後、しっかりこの部分は、また滞納になってるということにはなら
ないのかどうか最後に伺いたいと思います。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) まず税の関係それから料金の関係と公平な運営というものが徴収ってい
浜田町長。
うのが 1 番の原則でありますから、このことについてはやはり心して常に取り組んでいきたい
と思ってます。色々と手法がありますので、そういった手法を勉強しながら、また色んな情報
交換をしながら取り組んできたいと思ってます。
ただ、今回の部分にも言えることですが、やはり、例えば料金ですとか税の関係でも、誤解
に基づく不納っていうのがやはりある可能性があります。そういった部分は、我々も根気よく
説得をしてこういうことなんだっていう説明をして、それと、もうどうしても我々の説明がこ
れ以上できないと、これはもうズレは解消できないというようなことなになれば、やはり機構
ですとかそういった組織を使いながら取り組んでいかざるを得ないのかなと思ってますが、よ
く話し合いをしたり、それから経済困窮というものでないと判断しても、しかし、他に色々理
由のあるものもありますので、そういった理由も色々と勘案しながら、今後の税務そういった
利用料、町の施設運営に当たっていきたいと思ってますので、そこはよろしくお願い申し上げ
-
47 -
ます。
それから今回の案件につきましては、21、22それから本年度分と遅延金も含めてすべて
お支払いをいただきました。大変感謝をしてます。色々その誤解もあったりというような部分
で、遅延金までをお願いする羽目になって、しかしそれを分かったということで払っていただ
きましたのは、大変申し訳ないながらもありがたく思ってます。来年度以降も2年ありますの
で、こういった形を続けるように努力していきたいと思っています。何か問題があれば、また、
議員さんにもご報告差し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(齊藤
正議員)
7番議員の質問を終わります。
次に、11番角和浩幸議員。
(「はい」の声)
はい、11番角和議員。
(11番
○11番(角和浩幸議員)
角和浩幸議員
登壇)
11番角和でございます。まだ多くの質問がご予定されております
ので、早速質問に入らさせていただきます。
第1項目めの質問、町予算の編成についてです。本町の財政につきましては、行財政改革の
成果により、平成22年度決算ではすべての健全化判断比率が基準を下回り、いわゆる財政再
建が達成されたと認識しています。健全財政の運営により一層の町民サービスの向上を期待い
たします。
折しも新年度予算の編成作業の時期と拝察いたします。そこで予算編成に関して伺います。
本町のここ数年の決算数値によりますと、町が自由に使える一般財源は約70億円であり、
このうち経常経費に充当する分を引いた約20億円が町独自で政策的に運用できる一般財源で
あります。この20億円の内訳を見ますと、平成22年度決算までの3年間は50%以上の普
通建設事業費に費やしています。
これは近隣自治体よりも高い割合で特定財源を含めた普通建設事業費総額では類似団体平均
の2倍以上の支出となっており、本町の財政における特徴の一つと言えます。この点の歳出効
果、ねらいについて伺います。
一方で、福祉サービスなどに費やす扶助費を見ますと自由に使える一般財源約20億円から
の支出は毎年10%前後で推移しています。到来しつつある少子高齢化社会を考えたとき、社
会的な要請として、福祉や教育などの分野への充当率増加を求める声が高まることも十分予想
されます。
普通建設事業費の中にあっても福祉関連事業への配分比率を高めていくことや、或いは国の
制度に上乗せ横出しして住民サービスの充実を図る新規の単独補助事業を追加していくことが
必要になってくるとも考えられます。
-
48 -
こうした中、限られた財源を有効に活用するためには、すべての事務事業の分析評価を行い、
スクラップアンドビルドを徹底する努力が必要です。
しかしそれでもなお、既存事業を対象にした個別査定中心の予算編成ですと、思い切りのあ
る予算の組み替えは実行しにくいと考えられます。事務事業の積み重ねではなく、町長のご判
断により重点分野の予算額を定めたり、或いは各課や政策別にあらかじめ予算はこう設定する
など、政策主導型の予算編成手法も一考に値するのではないでしょうか。
新年度予算の編成方針について、町長の見解をお伺いします。
第2点目、置杵牛農産物加工交流施設の指定管理についてでございます。
置杵牛農産物加工交流施設の指定管理者であったファクトリーびえいが、今年11月指定を
取り消されました。当施設をめぐり、当初からさまざまな懸念が出された中、当の事業者自ら
の申し出による取り消しであります。
1億円近い公費を同施設の整備に投じた末の頓挫であり、誠に残念かつ許しき事態と言わざ
るを得ません。このような結果になってしまった以上、責任の所在を含む現時点での総括を行
ってけじめをつけるとともに、これを機に公費により整備された施設にふさわしい活用方法を
一から精査する必要があると思います。
そこで、次の3点について伺います。
第1点目、同施設は、都市住民と農村の交流を趣旨とした国土交通省都市地方連携推進事業
の補助事業を利用し、管理運営は指定管理者制度を採用しています。しかし、実態としては、
民間営利企業の商品製造工場に限りなく近いと言わざるを得ません。国交省の住民交流という
事業目的、さらに住民福祉と行政サービスの向上を図るという指定管理者制度の趣旨から外れ
ているという疑念がぬぐえません。これは指定事業者ありきの発想から出発したがための矛盾
点があらわれではないでしょうか。
事業の計画ファクトリーびえいを選考、指定する過程に問題がなかったのか、現時点での総括
を伺います。
2点目、今後の事業展開は公金により整備した公の施設にふさわしい内容にしなければなり
ません。そのためにも国交省事業の趣旨と整合性を図り、かつ、公費負担している住民にメリ
ットがある内容になるよう慎重な検討が不可欠です。行政報告によると、事業後継者に美瑛町
農協が名乗りを上げているようですが、どのような協議を行っていくお考えですか、伺います。
3点目に、指定管理者制度は官民協働関係による新たな公共サービスの提供を行うことが目
的であり、そのためには、官民相互の信頼醸成と意思疎通を図る必要があります。今回、指定
管理者からの業務報告は、定期的になされていましたが、指定取り消しという事態を回避する
ことはできませんでした。事業の改善改良に有効なより厳密かつ日常的なモニタリング、検査
点検のことでございますが、こうした制度の導入に向けた考えを伺います。以上でございます。
-
49 -
○議長(齊藤
正議員)
11番議員の質問に答弁を求めます。
(「はい、町長」の声)
浜田町長。
(町長
○町長(浜田
哲君)
浜田
哲君
登壇)
11番角和議員よりの質問に答弁を申し上げます。
まず第1点目、町予算の編成についてでありますが、町民が求めるさまざまな施設や事業を
推進するため、行政改革大綱や集中改革プラン等に基づきすべての事務事業の見直しを行うな
ど、経常経費の削減を進めた結果、議員ご承知のとおり、平成22年度決算をもって健全化判
断比率がすべての基準を下回り、今後の財政運営に向けて一定のめどがついた状況となりまし
たが、一方東日本大震災による影響が今後の地方交付税などにどのような影響が及ぼすか注視
をしていかなければならないと、そんな必要性を認めているところであります。
さて普通建設事業の割合が類似団体や近隣自治体よりも高い割合であり、この歳出効果ねら
いについてのお尋ねでありますが、まずは類似団体の累計設定は人口規模、それと産業構造、
農業だと観光だとかとそういった産業構造のみで類似の団体として設定してます。
本町が有する広大な面積や地形、また道路延長が非常に長いなどの特性が分類条件には加味
されていないことから一概に比較分析できない部分も多くあります。本州ですと面積は三十分
の一で人口1万人のところはいっぱいありますので、そういうところとは違う条件です。
次に近隣自治体との比較についても町づくりの方向性や町民の要望など、数字で比較できな
いさまざまな要件がありますが、ここ3か年で見ますと、障害者や高齢者に優しい道路整備や
町民センターの改修、公営住宅の建て替え、介護保険施設整備に対する支援や児童館の整備、
障害者更生施設の増築、農業を中心とするさまざまな経済対策、高度情報化に対応した光通信
網の整備など、町民の方が求める必要な施設整備を計画的に実施してきたことにより、町民が
いつまでも安心して暮らすことのできる魅力ある町づくりを推進できたものと考えています。
普通建設事業と言えども、福祉の関係ですとか、こういった事業実施を行ってるんだと、こう
いうことを、是非ご理解をいただきたいと思います。
次に普通建設事業費の中での福祉関連事業の配分比率の上積みについては、先ほど申し上げ
ましたとおり、事業を実施しているということで十分ご理解をいただきたいとお願いを申し上
げます。
国の制度に上乗せ横出しについてのお尋ねですが、本町の福祉施策については中学までの医
療費の全額助成や介護サービスの利用料の軽減助成等の介護保険事業に上乗せした事業の実施
など、さまざまな施策を展開しており、また教育においても、教育指導助手などを複数配置し、
学習環境の整備を進めるなど本町独自の施策を展開しています。
今後につきましても、利用者やその家族、町民のニーズを十分把握し、各関係機関と連携し
-
50 -
た中で引き続き将来を見据えた支援事業の推進に取り組んでまいりたいと考えています。
財政の部分で、ある程度の見通しもできますので、住民の方々にこういう厳しい環境の中で
安心していただけるそういう政策を考えていきたいと思ってます。
次に施策指導型の予算編成など、新年度予算の編成方針についてのお尋ねでありますが、本
町ではかねてから日頃の業務の中で町民の要望やニーズに基づいた政策形成を行い、予算に反
映させる方策をとっております。
改めて政策主導型の予算編成を導入する必要はなく、これまでの事業実績や効果課題を検証
する中での事業の提起や既存事業の廃止見直しなどを行い、高度で責任ある政策判断による予
算編成作業を進めているところであります。
いずれいたしましも、行財政改革の歩みをとめることなく地域が自立した魅力ある安全で安
心なまちづくりを目指してまいりたいと考えています。
一時期、事業仕分けなどというものを国で行いましたが、あれは、結局日頃から予算こうい
う政策でやるよっていうのが関係部署で、そのトップも含めてやられてないんです。それで予
算の時期になって、あれを出してきて俺はこう思うとか、あそこで論議してるんですけども、
我々のような地方の特に美瑛町におきましては、常日頃こういった事業があるんで検討してく
れというようなことを、予算時期ではなくて普通の年間の取り組みの中で、進めてますので、
そういったものが予算に反映されてるんだということを、是非ご理解をいただきたいと思いま
す。
それから、質問事項2であります。置杵牛の農産物加工交流施設の指定管理についてであり
ます。
1点目の事業計画指定管理者の選考、指定の過程等の総括についてありますが、当施設につ
きましては、学校の閉校以降地域の方々や町民の皆様、議会とその活用についてさまざまな検
討を重ねた結果、その地域性などから農産物の原料生産地である美瑛町内において、農産物の
加工製品化を行うことで、美瑛の農業農村景観を背景とした安全安心良質な農産物のイメージ
による地元農産物のブランド化などにより、美瑛の農産物の知名度の向上、付加価値化などを
はかるための施設として国土交通省の都市地方連携推進事業補助金を活用して施設整備を行っ
てきたところであります。
補助金をいただくことによって、有利な起債もできるということでのご理解をいただきたい
と思います。
指定管理者の選定及び指定の過程等につきましては、町内の農産物加工グループとも協議を
いたしたところでありますが、方向性が見出せない中、農産物加工という性質から民間のノウ
ハウや活力を導入することで、農産物の加工開発、販路などにおいてより効果的に事業展開を
図るため、民間企業対象に指定管理者の選定を進めたところであり、美瑛産小豆などの加工販
-
51 -
売に取り組んでおり美瑛産の農産物加工販売の拡大を予定していた会社と美瑛町農協が共同で
出資し設立された有限会社ファクトリーびえいを指定管理者として選定し、施設管理を行って
きたところであります。
2点目の今後の指定管理者の協議についてでありますが、置杵牛農産物加工交流施設の指定
管理につきましては、施設を有効に活用するためには、できるだけ早い段階での新たな指定管
理者への移行が必要と考えており、ファクトリーびえいの出資団体の美瑛町農協から本町の基
幹産業である農業の振興地域活性化に係る取り組みの一環として置杵牛農産物加工交流施設の
使用についての要請もあることから、美瑛町農協を中心に本町の特産物の商品開発を担ってい
る物産公社も連携した協議会等を念頭に指定管理者の指定に向けて協議を進めていきたいと考
えております。
3点目のモニタリング制度についてでありますが、指定管理者の指定の手続等につきまして
は、公の施設に係る指定管理者の指定の手続等に関する条例道規則及び基本協定書に基づき実
施しております。
指定管理者制度をより有効に活用するため、指定管理事業の評価点検方法につきましてさら
に検討してまいりたいと考えているところであります。以上であります。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
はい、11番角和議員。
○11番(角和浩幸議員)
11番角和でございます。では再質問させていただきます。
まず第1点目、予算編成についてでございますが、普通建設事業費の割合が高いという財政
上の特徴につきましては、今ご説明いただいた中で、地域特性と町づくりの方向性この2点に
起因するものであるということで理解したところでございます。
その上で、なお、お伺いしたいのは先ほど申しました限られた一般財源で特に経常経費に充
当する分を除きました本当に自由に使える一般財源というのはなかなか厳しいわけでございま
すが、この一般財源をどのように活用していくのか、その手法であります予算編成について、
改めてお尋ねさせていただきたいのですが、2つに分けようと思います。
1つは経常的な事業、義務的な事業つまり毎年必ず行わなければいけないそのような事業、
これは一つ一つの事務事業について、効率性などを精査してまた、予算に反映させていくとい
うことでいいのかもしれません。
ただ、もう1点の一般財源を自由に使える、そのための事業、これは本当に自由に使えるわ
けで、より戦略的で先進的な事業も行えますし、また、もっと言いますと町長のご意思をスト
レートに反映させるような事業にも使うことができるわけです。そのためには、一つひとつの
既存事業を積み重ねるような編成ではなく、よりダイナミックな編成の方が効果が発揮される
のではないかと思います。
-
52 -
既存事務事業の積み重ねの予算、結構なんですけど弱い点が2つがございます。
まず既存事業ですから、前年と一緒になりがちであるということと、もう一つは、先に歳出
をどうしても考えてしまう、歳出を積み重ねるとそのような予算になってしまいます。
歳入を図った上で、その歳入額を効率的に配分をするためには、重点施策を定めたり、或い
は重点分野ごとにあらかじめ枠として予算を確保する、このことが必要ではないかなと思うと
ころでございます。
この点につきまして、改めてお伺いさせていただきます。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
浜田町長。
○町長(浜田
哲君) 予算の編成について、色々判断の材料は多くあるんだろうと思ってます。
ただ経常経費であるとか一般財源であるとか、この辺は確かに数値上は区切れるんです。そ
れはもうそういう基準がありますから。ただ一方で福祉関係の事業をやる、福祉のソフト側の
方に、例えば、国絡み介護保険ですとかそういったもの事業とか色んな事業等をやるんですが、
それをやる上でも施設整備が必要になってきたりするんです。
そうすると、どうしても、ただ一般財源であるとか、それからその積み上げたそういう財源
であるとか必要経費であるとかというなことを、なかなか境目もつけづらいところがあります。
そういう面から見ますと、町長が財源として、自由に使えるお金って言うのは、町長になった
時は最初は赤字でした。全部吸い上げたらマイナスになって、私が何か言うよりも、それを帳
じり合わすためにどこを削るかっていうような論議で始まりました。それをずっと続けながら、
最近は職員の関係についても、大分スリム化になりまして、うちの職員からは町長もう減り過
ぎて大変だと、何とかしてくれということで、今年は新人を5人採用することになりました。
あまりにもその厳しいぞということがあって、若い人の力を一から育ててみようということで、
毎年1人2人は切れ目なく入れてるんですが、その人数を減らしたりしながら職員の数の調整
をしてまいりました。
そういう面で、色んな一般財源と普通財源ではなく、経常経費と区域がなかなか分けづらい
ところありますので、この辺はご理解をいただきたいと思っています。
もう一つは、政策をどういうふうに考えながらやってるんだというとやはり一つは公約です。
選挙の段階で、私が最初に立ったときに、例えば町民センターの関係ですとか、スポーツセン
ターの関係ですとか、それから図書館の関係についても、やはり老朽化して美瑛町の基盤、ま
ちづくりの基盤としてそういう施設も必要だというようなことも言ってまいりました。
それをいきなり、1年2年でどんどんどんどんやれば、財政がそれだけ厳しいのにまた困窮
状況になるわけですから、そのためにとった手法が、先ほども述べさせていただいるとおり、
-
53 -
国の起債ですとか補助金、そういった部分を有効に使う、そういうことで何度も足を運んだよ
うな思いがあります。そんなことですから、町長が思い切ってお前の政策やれよ言っても、そ
この部分はお金をどんとつぎ込んでやるというのは、なかなか厳しいところがあるということ
もご理解いただきたいと思います。
ただ、やはり町づくりはどういうとこに向かって町を経営していくか、町は経営の時代に入
ったと思います。それは、株式会社の経営とかそういうものでなくて地方自治体の経営という
新しい経営の時代に入ったということで経営をしていきたいと思っています。
町民の方々が幸せに暮らしていただけるように、一方では外から美瑛町が魅力的な町に見て
もらえるような、そんな町づくりを予算を編成する中で取り組んでいきたいと思っています。
道路関係の事業一つとっても、住民の方々がそれぞれ地域の色んな要望がありますから、そ
こをどういうふうに優先順位つけながらというようなこともあります。
それからもう一方では今まで道や国の方で、制度として持っていた事業の補助金のですとか、
起債の事業が全く最近、国はお金に大変困ってきていますから、そういう事業を取っ払う、無
くしてしまうということもあって、なかなか住民の方々のそういった要望に応えきれない部分
もありますが、適正な効果的な予算運営をしていくと、ご理解をいただきたいと思ってます。
ですから、お金を何かこう専門的にこう付けるっていうよりも、やはり全体のそういう町の
基盤を考えながら人々の暮らしの関係、子供それから高齢者の方々の生活、病院の関係、福祉
施設やらそれから教育文化、さらには町の活性化、農業の振興もあらゆる要素を組み合わせな
がら町づくりをしていく、予算の中で適正な運営を視野に入れながら経営していくと、そんな
ことを考えているのが実情です。
そのためにもまず柱となる農業はしっかりと支えていかなければならんと、美瑛町の町づく
り中に農業を柱として経営をしていかなければならないと、そんな思いを持っているとこであ
ります。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
11番角和議員。
○11番(角和浩幸議員)
はい、11番角和です。ご丁寧なご説明いただきました。
本町財政は、健全化判断比率も好転して、財政健全化が実現しているわけでございます。思
い切った執行ができる環境が整っておりますので、より良いまちづくりの推進を町民の1人と
いたしましても期待しております。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) 今後もそういった方向検討していきます。財政も非常に厳しい中でスポ
はい、浜田町長。
ーツセンターなどを建設しました。子供たちは無料にしてますが、町民の方々に有料で使って
-
54 -
いただいているものもありますが、こういったものも美瑛町の施設ですから、町民の方に等し
く、支出もなしにスポーツですとか健康づくりに使っていただけるようなそういうことですと
か、子供を育てる環境のそういう部分に対して、どんな目を向けることができるのか、そのこ
とも今検討させていただいてるとこでありますので、来年すぐというようなことにならない部
分もありますけども、是非そういった面もご理解いただきたいと考えていきたいと思ってます
のでよろしくお願い申し上げます。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○11番(角和浩幸議員)
11番角和議員。
11番角和です。では続きまして、2点目の質問事項に移らさせて
いただきます。先ほどご答弁いただきました。その中で事業計画ですとか、指定管理者の選定
の経過についてのご説明がございました。ただ、そのような経過の結果、今回指定取り消しを
回避できなかった。このような結果になったこのことについての何と申しますか、いわゆる総
括を改めていま一度お聞かせいただきたいと思います。と言いますのも、私新人議員でござい
ますので、当時の事情疎いところもありました。
そういう意味で入手できる資料を入手いたしまして調べましたけれども、どうしても疑問点
と言いますか、矛盾点、すとんと腑に落ちないところがございます。
そのうちの1点目が、先ほど触れさせていだきました、国交省の都市地方連携推進事業の補
助金を充当しての事業であるということでございます。この事業目的は、都市住民と農村の交
流にあるとされています。地域住民だけの交流ではないわけでございます。
都市住民が農村での体験を楽しむための施設にするために、だからこそ、当該美瑛町置杵牛
農産物加工交流施設条例の第1条、目的の条項には、この条例は本町の農業振興を図るととも
に、都市と農村の交流を促進し、地域の発展に寄与する施設の管理運営について必要な事項を
定めると、記されているのではないでしょうか。
しかしながら、都市住民が参加した交流事業が行われてきたようにはお見受けできない面が
ございます。国費が投入されているわけですから、国交省の会計検査の対象にもなってまいり
ます。そのあたりについて、危惧を抱いてしまうというところでございます。
一方、この施設は公費により機械設備を整備した公の施設に民間企業が指定管理者として、
加工品を製造販売するということでございます。簡単に言いますと、自治体が税金で加工工場
を整備して民間企業に貸しているのではないかと、限りなくそれに近いんでないかというよう
な印象を持ってしまいます。
まず、この公の施設で営利行為、営利活動を行うことが妥当なのでしょうか。地方自治法第
244条では、地方公共団体は住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施
設、これを公の施設と定めております。この条文解釈ですと、住民の利用に供するとともに住
-
55 -
民の福祉増進に供することが求められていると、そのように解釈されるわけです。となります
と、民間企業が加工商品を製造する施設が、果たして公の施設のままでいいのかどうか、そこ
に疑問も生じるわけでございます。
さらに、指定管理者でございますが、ファクトリーびえいが指定管理者として管理運営を行
ってきたわけですが、指定管理者制度は民間のノウハウを活用して住民サービスの向上充実を
図るのが目的です。当初の製餡ですとか農産物の加工販売、これが公共サービス、住民サービ
スに該当するのかどうかというところにも疑問を感じてしまうわけです。そもそも指定管理者
制度の趣旨と齟齬(そご)が生じてきていたのではないか。
平成22年12月28日に総務省が、地方に対しまして指定管理者の運用についての通知を
出しました。この時期、異例な通知だということで話題になった通知でありますが、その中で
も、指定管理者制度は公共サービスの水準の確保という要請を果たす最も適切なサービスの提
供を議会の議決を経て指定するものと明記されております。公共サービスの水準の確保、これ
がまず大事であると指摘しているわけです。
以上、長々と話してしまいまして申し訳ございませんが、何を言いたいかと言いますと、ま
ず、民間ノウハウを利用して農産物の加工販売を行うのであれば、公の施設の指定管理者制度
ではなくて、元の置杵牛小学校をまず普通財産に変更して民間企業と一般の賃貸借契約を結ん
だ方が良かったのではないか、或いは公の施設の目的外使用の許可を出す、その上で賃貸借契
約を結ぶ。そうなりますと、当然業者からは賃料もいただくことになりますし、その中で加工
する機械類についても、そこを借りる業者の負担として整備を図る。そのような手続きが必要
であったのではないかという疑問を持ってしまうわけです。
しかし、一方ではそもそも国交省事業ですから、加工販売に重きを置くのではなくて住民交
流についてはノウハウのある民間団体が指定管理として入って、住民交流を進めるべきであっ
たのではないかなと感じている次第です。
以上そもそも論、そもそもこうだったになってしまってますけれども、今まさにこれから農
協さんを中心とした協議会と、再び選定の協議に入るわけです。同じような轍(てつ)を踏む
わけにはいきません。
ここは原点に立ち返って事業目的、そのための方策、運営のあり方、このようなことを今一
度、見直し精査する必要があるのではないでしょうか、どのような姿勢で今後の協議に臨むお
考えでしょうかお伺いします。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君)
浜田町長。
色々とご指摘をいただきました。議員さんは、まだ議員になったばっか
りですから、色々とお話しがあるんだろうと思いますが、例えば都市と地方の交流、都市の人
-
56 -
があの施設に来たから交流だとはなりません。地域の農産物を加工して売ることも交流なんで
す。そういうことがわからないと、この施設をどうして使ってるのかやっぱり見えてこないん
だと思います。ですから、地域の農産物を加工してそれを都市で販売して都市の人がそれを食
べたりする、それも交流なんだということで、今持っているような疑念を解消していただきた
いと思います。制度というのはそういうふうになってます。
それから、当然都市から視察等なり他の地域から来た人が施設を見れるような、そういう施
設の整備して国交省の基準に照らし合わせながら対応をしてますので、会計検査上も何の問題
も発生しません。
それから、指定管理の部分ですが、指定管理がどうして生まれたかということを理解してい
ただきたいんですが、北海道でも地域がもう本当に財政破綻するような第三セクターをつくっ
て、そして今なお、厳しいところもあります。日本全国ですとまだ10ぐらい、そのぐらいの
地域が当時のバブル景気ですとかそういったところにどんどん投資をして、にっちもさっちも
いかなくなった部分をまだ持ってるところがあるようであります。隠れている部分を入れれば
もっとあるのかもしれませんが、表に出てるのはそういう状況であります。例えばスキー場を
作る。スキー場を第三セクターで作るけども、実質は町が全部丸抱えで銀行に債務保証して、
それがうまくいかなくなったら全部町村がその負担をしなければならないというような状況が
出てきて、それが問題だということになったわけであります。
地域の中で東京のような資本が大きく動くとこは黙ってても民間の方もやってきますし、民
間は事業をします。
しかし地方においては、そういった部分は黙っていても来ない中で、地域が指定管理者など
の制度を使って地域の活性化を担うように、一方では町村やそういったものがすべてを丸抱え
にして財政破綻にならないような、そういうことを考えて指定管理者制度はつくられたと判断
をしています。
そういう意味では、今回は我々はこの学校を誰か使っていただけないかということで、色々
と何年間か情報公開もし、インターネット等もしましたが使う人が現れない。
しかし、学校建物は、置いておくと水漏れもして駄目になってきます。そういう意味では、
何とか使える可能性がある学校については、適正な利用をしようということです。置杵牛地区
は、非常に農産物も色んなものを作られています。トマトですとか、米も含めて色んな多様な
ものがありますので、そういった美瑛町の農産物の加工をする原材料を持っている地域である
ので、そこでそういったことができないだろうかと農協さんとお話をさせていただいたところ
であります。
農協さんも原料供給に同意をしてくれて、どういう風にしようかということで色んな町内の
民間の方々やらグループの方々ともお話をしたのですが、施設が大きいですからこれを全部管
-
57 -
理するっていうのはなかなかできないということもあって、農協さんの方からこういう企業は
どうだろうということで紹介をいただき、そんな中でこの指定管理者まあ企業に任せるという
ことにはなりませんから、農協さんの方に責任者として、資本を通して一緒に参加してくださ
いということで指定管理に至ったところであります。
そして、そういうことでは、例えば公の施設として町が施設運営をする中で住民サービス。
これも、農村地域の農産物を加工したりすることも住民サービスです。ただ人と人とがそこで
サービスをしたり、何かこう手を引いてこっちから渡すだけが住民サービスでなくて、住民サ
ービスというのは、そういう広いものです。
ですから、こういう住民サービスを提供する施設として、我々はこの置杵牛を運営しましょ
うということで、国交省の方にこういう施設案を提案し、国交省の方も理解をしたということ
でこの施設の誕生になったわけであります。国交省も補助金を出すわけですから、そう簡単に
認めることではありません。そういったことを是非ご理解をいただきたいと思います。
それから総務省通知についてですが、この通知については私どもは非常に遺憾に思ってます。
国が、率先して町村が破裂してしまうようなことをどんどんどんどんやらせておいて、実際の
町や村がおかしくなってるところがあるわけです。それをやったことに対しての反省もせずに、
今度は、第三セクターみたいなものはやめたほうがいいと、第三セクターでうまくやってると
ころはどうするんだと、要するに彼らには現場が見えてないんです。
机上で、それこそ政治との判断の中でああでない、こうでないと言ってるから現場が見えて
ない。やはり現場というものをちゃんと知った政策になるということで、我々は第三セクター
なり、こういった民間との連携、地域の企業、地域の団体との連携はこれからも進めていこう
と思ってますし、そうしなければ我々の地域に新しい芽というのはなかなか生まれにくいとこ
ろがあると。
例えば、ラヴニールのホテルなんかもそうですが、町民の方々から区画整理はやったけどホ
テルがなくなったと、やっぱり美瑛にホテルはいるんじゃないかという話になりました。ホテ
ルを作るといってもなかなか大変だよという話をしたんですが、JRの当時の社長さんが美瑛
に作ろうかなという風な話があったんですけども、札幌に大きいのを作ってしまったものです
から美瑛には手が回らないぞという話になりました。
そんな中で町民の方々に要望のあるホテル、町づくりに必要なホテルをどうしようかという
ことで、農水省ですとか国交省とかに行って、そして補助金の制度そういったものをつぶさに
調査しながら、あの施設の建設に入ったわけであります。
我々は、町の職員は、ホテルを経営するなんてできっこありませんから、やってみたらもう
大変なことになると思います。ですからノウハウのあるJRの社長さんに、今まで建てるとい
う可能性を検討してくれたんだから、我々が住民が必要とするホテルを作ったら経営に入って
-
58 -
くれと、我々だけじゃ無理だという話で参画をしているわけであります。あれも指定管理者と
いう形で取り組んでますけども、そういう多様な地域の手法が必要だということを是非ご理解
をいただきたいと思います。以上であります。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○11番(角和浩幸議員)
角和議員。
はい、11番角和です。ただいまの住民サービス、或いは都市住民
との交流の解釈、本当にそうなのかなというところもありますが。ただ、その交渉の流れ、国
との交渉の流れの中で現在まで経過してきているわけですので、私はとやかくこれ以上言うこ
とではないと思います。
自治体のいわゆる営利活動ですけれども、実際に営利活動してはいけないとは思いませんが、
そのための手順というのはきっちり踏んでいかなければ、何でもかんでも商売やっていいよと
いうわけにはいかないだろうと思っているところですし、指摘させていただきたいところでご
ざいます。
その上で、今の話ですと指定管理者の制度をさらに続けていかれるおつもりだと伺いました。
であるならば、今度こそモニタリングをよりしっかりしていく必要があるのではないかと考え
ております。
自治体が、公共サービスを民間にアウトソーシングするわけですから、その業務の遂行サー
ビスの質の向上などの監視、モニタリングは不可欠です。
本町とファクトリーびえいが結んだ基本協定、この中では、業務計画書と業務報告書の提出
を義務付けています。このうち、報告書の中に何を記載するのかというと、実施状況、利用状
況、料金収入実績及び管理経費の収支状況、自主事業の実施状況その他の5項目の事項を報告
せよとの内容です。果たしてこれで十分なのかどうか慎重なご検討を、是非お願いしたいと思
っているところです。
指定管理者制度、2006年完全実施ですが、5年以上経過しまして各自治体でさまざまな
工夫ある取り組みが進んでおります。
モニタリングに関しましても、報告書の提出義務だけではなくて、財務、経営評価について
のキャッシュアンドフロー、或いはそういう計算書などの経営分析や財務指標を通じた評価を
求めている例もあるようですし、サービスの質を維持、強化するということで利用者へのアン
ケートを義務付けているところもあるそうです。
また、そのモニタリングを行うのも、自治体が行うのか、当該業者が行うのか、或いは第三
者機関が委託を受けてモニタリングを行っているところもあると聞いています。
今回のファクトリーびえいの運営をめぐりましても、あそこで本当に稼働してるんだろうか
と、或いは経営的に大丈夫だろうかという声を、当初から私自身も町民の方が心配するのを聞
-
59 -
いていました。そういう意味では、町民の方も注意を持って見守っていてモニタリングをして
いるということではないかなと思います。
まさに住民が委員としてモニタリングに参加をして評価を行う、そのような第三者機関を設
置する動きもあるそうでございます。
是非多くの税金が投入されている公の施設ですので、より良い運営が図れるよう、今後協定
書を作る中でモニタリングの充実は取り入れていただけなければならないかと考えているとこ
ろですが、その点につきましてご決意をお願いいたします。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君)
浜田町長。
施設の運営で、公の施設で、経営上の黒字を出したらそれが何か問題の
ような話ですけどそんなことありませんよ。当然地域の中で色んな営業をしている方がいます。
例えば、先日小布施の方に行ったら葛飾北斎の美術館、葛飾北斎がそこに何年も暮らしてて、
作品を、そこで美術館として作ってそこで利用料とっているのは黒字だというような例もあり
ます。
そのことについて、それは営利行為でそういうことやっちゃだめだとうようなことにはなり
得ませんし、議員さんが言っているのは一体どこに基本を置いて言ってるのか、つまり、法律
上そんなことがあるんだったら言っていただきたいし、それをただなにげなしに角和議員だけ
が思うからそう言えっていったって、私はそういうことではやはり我々は我々なりの制度の中
で対応できるものをやっていく。
特に、施設運営なんかで、町村が丸抱えで赤字をどんどん出しているような施設等もやっぱ
りあるわけでありますから、そういう部分ではできるだけそういう負担が大きくならないよう
な、そういう形で施設運営していくということは大事な要素であります。そのことを、是非ご
理解をいただきたいと思っています。
それから施設の運営で今回の企業の指定解除、これは理解していただきたいのは、こんだけ
大きな災害が起きて、そして中国の観光客の方やら韓国の観光客の方やらが減っています。
そういう中で札幌だとか旭川とか美瑛も含めて、お土産やそういったものを作ってるところ
が影響を受けないわけないんですよ。東京においても、デパートにそういう食材、美瑛の食材
で作ったものを出してて、そしてデパートでも相当売り上げが落ちてます。
そういうことを鑑(かんが)みないで、失敗だ失敗だというのは議員これいかがなもんです
か。これはやはりそういう理由があったんだっていうことを、なぜ理解していただけないのか、
私はちょっとそこは聞いていてどうしてそういうふうに言われるのかなと、逆に疑問に思って
しまうところであります。今回はそういうふうなことがあったんだということを、是非ご理解
いただきたいと思っています。
-
60 -
美瑛町においても、やはり相当の観光客が減っておりますし、先日は天人峡でも温泉、洞爺
湖でも大きな温泉がお客が少なくなったっていうことで、整理したりと、色んな会社、企業、
民間が大きな影響を受けていると、個人ばかりでなくてですね。そういうこともあるというこ
とを、是非ご理解をいただきたいと思っています。
今回、またこの施設を指定管理制度等活かして使って利用していきたいと思ってますが、当
初の目的にある美瑛町の農産物、美瑛町の町づくりに活かせる施設として我々も色んな観点を
さらにまた加えていきながら、取り組んできたいと思っているところであります。以上であり
ます。
○議長(齊藤
正議員)
2時15分まで休憩いたします。
休憩宣告(午後2時00分)
再開宣告(午後2時15分)
○議長(齊藤
正議員)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、3番佐藤晴観議員。
(「はい、議長」の声)
はい、3番佐藤議員。
(3番
○3番(佐藤晴観議員)
佐藤晴観議員
登壇)
3番佐藤晴観です。2つ質問させていただきます。
1点目学校生活について教育長に質問します。子供たちが学校に楽しく学校に通うことが理
想であることは誰しもが願っていることです。
どの生徒にも、楽しいこと楽しくないこと、色々な出来事があっての学校生活です。楽しく
ないことを自分の力、自分自身の力で乗り越え成長していくことも学校生活の大切な部分であ
るとも考えますが、親の立場としては、子供に振りかかる困難は、排除してやりたいと願うの
は私だけではないと思います。
教育長は執行方針の中でいじめ非行などの対策については、早期発見早期対策に努め、今年
度も心の教室相談員を定期的に巡回させるなどの支援体制を継続するほか、児童相談所などの、
関係機関と連携しながら課題の早期解決や相談体制の充実に努めると述べています。
しかしながら、現状はいじめは存在し、いじめが原因で学級の不安定にもつながっていると
聞こえてきます。
そこで具体的に実施されている内容と教育長の考えを伺います。
2つ目の質問、丸山通りの景観について町長に尋ねます。
-
61 -
私が小学生の頃、本通り、丸山通りともに多くの商店が並び、さまざまなイベントが行われ、
活気もあり、狭い本通と広い丸山通りと記憶し通りの至るところに思い入れがあります。
本通りは平成元年より整備され、広く美しい通りと生まれ変わり、美しい丘の景観にふさわ
しい町並みとなっています。
しかし、丸山通りは私が小学生のころからほとんど変わっていないように思います。
平成5年に丸山通り地区町づくり推進協議会が発足し、整備を目指していたようですが、国
の財政事情等もあり、残念ながら実現には至らず解散したと聞いております。
駅から出てまっすぐ十勝岳の方向に伸びる丸山通りは本通りと同様、丘のまち美瑛にふさわ
しいメインストリートとして整備する必要があると思いますが、町長の考えを伺います。
以上です。お願いします。
○議長(齊藤
正議員)
正議員)
3番議員の質問の答弁を求めます。
(「はい」の声)
はい、奥山教育長。
(教育長
○教育長(奥山
奥山
清君
登壇)
清君) それでは、3番佐藤晴観議員さんの質問にお答えをしたいと思います。
楽しい学校づくりの基本は児童生徒が自他の個性を尊重し互いの身になって考え、相手の良
さを見つけようと努め互いに協力し合い、より良い人間関係を形成していこうとする関係づく
りが基盤となっております。このことは児童生徒の生徒指導の重要な目標の一つでもあります。
平成18年度から文科省では、いじめにつきまして、一定の人間関係のある者から心理的物
理的な攻撃を受けたことにより、精神的苦痛を感じているものとして改定されました。
いじめは、どの学校やどの子供にも起こりうるものであり、いじめの衝動を発生させる原因
としてあるものは心理的ストレス集団内への異質な者への嫌悪感情、妬みや嫉妬感情、遊び感
覚やふざけ意識、いじめの被害者となることへの回避感情などが挙げられます。
町内の各学校における現状といたしまして、残念ながら、いじめは全く存在しないと言えな
い状況にあります。
いじめ対策といたしまして、児童生徒が発する小さなサインを見逃すことのないように努め、
児童生徒へのいじめアンケートを実施するとともに、保護者懇談会等を通じて保護者との連携
を図るとともに、子供一人ひとりへ教育相談を行い悩みの相談を行うように努めているところ
であります。
いじめは、児童生徒の健全な発達に大きな影響を及ぼし、不登校などを引き起こす要因とな
る深刻な問題であります。
しかも、最近は、最近のいじめは携帯電話やパソコンなどを介在によって、一層見えにくく
なっていることから、町内の先生方が子供たちとの触れ合いの機会をより一層多く持ち、児童
-
62 -
生徒を多面的に観察することで、いじめの未然防止に一層努めてまいりたいと考えております。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
はい、浜田町長。
(町長
○町長(浜田
浜田
哲君
登壇)
哲君) 佐藤議員よりのご質問、2点目の丸山通りの景観についてということで
答弁をさせていただきます。
丸山通りにつきましては、議員ご指摘のとおり本町土地区画整理事業とあわせて整備を目指
し、平成5年度に地区住民の強い総意により丸山通り地区まちづくり推進協議会を発足し、ま
ちづくりの理念のもと、論議を交わし、要望・陳情活動を実施してきたところであります。
しかし、国や道の事業実施体制、そして財政事情等の状況で実現しないまま、本年協議会が
解散されたと聞いております。
この間、町としては平成6年度から平成14年までの9年間、協議会と一緒になって活動し、
活動への補助なども行ってきたところであります。
今般、商工会が中心になって商業の活性化と景観整備に対する要望書の提出をいただきまし
た。丸山通りは都市計画道路であり、北海道の都市計画変更の手続きが必要になり、今後北海
道との協議が必要になってまいります。
幅広い道路を予定するということで計画をあげてるものですから、今の現状で道路をすると
なるともう一度計画変更の手続きが必要だということであります。
美瑛駅を降りると十勝岳連邦が一望でき、美瑛を訪れる観光客に対しても丘の町びえい、そ
して日本で最も美しい村にふさわしい町並みを整備することに大きな必要性を感じているとこ
ろであります。
今後、商工会はもとより地権者、地元の皆様との協議を重ね、道路予算の確保とより効果的
な事業の実施に努め、知恵を出して創意工夫を重ね、丸山通りの道路整備を着実に進めるため
に早急に北海道との協議なども進めたいと考えております。以上であります。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○3番(佐藤晴観議員)
○3番(佐藤晴観議員)
3番、佐藤議員。
はい、3番佐藤です。教育長は、先生を勤め上げられた方であり、教
育現場を大変熟知されている方だと認識しております。
私が、実際に感じたところですが、学校は、ちょっと小さな問題であればすぐに報告はせず
に、どうしても隠していると、隠そうとしているというか、何かそういう風に感じるんですけ
ども。
保護者懇談会等を通じて保護者との連携を図るとご答弁の中にあったんですが、私が実際に
感じているのは、保護者懇談会等が行われるときには、もう既に話が大きくなり過ぎていて、
-
63 -
手遅れのような感じになっているというところもあると思います。
そこで、教育委員会として、もうちょっと学校に強く、指導していくということは可能なの
かどうなのか質問します。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○教育長(奥山
清君)
奥山教育長。
はい。今、お話をいただいた、いじめやなんかに関わるその問題を、
どうしても小さいうちに報告しないで隠そうとしているというような部分が最初ありました
が、私も現場にいてよくわかりますが、隠そうとしているよりは、実際に色んなことがあった
場合に、とりあえず子供たちと学級担任等の間で改善をしていくっていうのが1番最初のスタ
ートだと思いまして、その段階でかなりの部分は済むことがございます。
しかし、実際はやっていく中で幾つかの問題につきましてはそうではなくて、やや広がって
いくと、そういう中で、周りの人が関知をして、気が付いた時に学校側としては、あわてて保
護者懇談会を行ったりということが現状としてはあるようです。
やはり学校の教育現場としましては、最初からすべて教育委員会の方に報告してくるという
実態になってはおりませんので、それぞれの学校の中で日常子供たちと先生方との築かれた人
間関係の中で改善できたり解決できたりするものについては、そこで済むのが1番理想ですか
ら、そういう形でやれれば1番いいと。
ただ、私どもは先ほど議員さんの質問にありましたが、教育委員会としましては、直接学校
でどうのこうのということよりはむしろ校長会、或いは教頭会を通じまして、それぞれ校長先
生、或いは教頭先生にお願いをしております。
その1番大きなのは、実はいじめというのは、発見する1番大事なところは、子供たちの日
常生活をきちっと観察してるかどうかという部分があります。そういう部分は本当にきちっと
観察できてるのかどうか、或いはそうでなければ周りが実際に発見するのが遅れてくる。
現実的にいじめを発見する1番大きなものは、本人からの申告であったり、アンケート調査
の結果であったりするのが多いです。
したがって、実際に、私どもが日常的に校長会や教頭会を通じて、そういう先生方の日常の
中で子供たちを、日々接していただいて観察をしていただいて、何か変わりがあった場合には
的確な対応をしていただく、それが基本というような形で進めさせてもらっております。実際
にそういう部分で、日常的に指導をさせてもらっているというのが現状です。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○3番(佐藤晴観議員)
はい、3番佐藤議員。
はい、ありがとうございます。
今、校長会等のというお話があったんですが、実際、私が聞いた話は、いじめられてる子供
-
64 -
は家に帰れば、親には普段どおりの顔をして、そんなことも言わないでいるという話を聞いて、
直接、指導するのは現場の先生なので、なんとか、その校長会からも本当にちゃんと伝わるよ
うに、指導できるようにしていっていただければと思います。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○教育長(奥山
清君)
はい、教育長。
今、議員がご質疑にありましたように、私どもも、より一層そういう
話になりますように努めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○3番(佐藤晴観議員)
3番佐藤議員。
はい。続きまして、2つ目の質問に再質をさせていただきます。
道や色々な関係機関と、今後協議していき、前向きに考えていきたいとの答弁だと思うんで
すが、今、町長が考えている中で、どこからどこまでやりたいかとか、いつぐらいまでにやり
たいんだというものがあれば、答えられる範囲でお願いします。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
○町長(浜田
哲君)
浜田町長。
事業の内容については、今のところ私の方で、どこからどこまでという
ような考えは持っていません。今後、道との協議等の中でどういった事業になるか、そんなこ
とを早急に詰めて、また内部で色んな検討してもらいながら、私も判断をしていきたいと思っ
ています。
それから、事業実施の内容についてでありますけども、本通りが、あのようにすばらしい道
路街路づくりができています。
今回、土地区画整理事業でなくて、歩道関係を改修する事業として道路を全部をやるわけで
あります。やるということで事業を求めていくわけでありますけども、基本的にはレベルの高
いものにしたいと思っていますし、また文化的な部分だとか、それから美瑛町の観光地として、
何か資質をまちづくりの中に織込めるような取り組みもあわせて行っていきたいと思っていま
す。
ですからただ道路だけをやるっていうのではなくてまちのにぎわいに、活性化に少しでも役
に立てるような道路づくり街路づくり、そしてまた町づくりに対する我々の取り組みを、色々
な方々に協力いただきながら進めていきたいと、そんな希望を持ってます。早急に道路の協議
については、入りたいと思ってますので、できるだけいい話をできるように頑張っていきたい
と思います。以上であります。
○議長(齊藤
正議員)
3番議員の質問を終わります。
次に、5番、斉藤幸一委員。
-
65 -
(「はい」の声)
はい、5番斉藤議員。
(5番
○5番(斉藤幸一議員)
斉藤幸一議員
登壇)
はい、5番。私も2項目、質問させていただきます。5番斉藤幸一。
質問事項 1、冬期間のスポーツ活動の推進について。
質問の要旨。町民の皆さんが、健康で生きがいを持って暮らすことは大変重要であり、生涯
にわたりスポーツに親しめるよう、生涯スポーツ環境の充実に努めることが大切と考えます。
平成16年に施設の老朽化に伴い、町民スキー場のリフトが廃止されたことにより、社会体
育事業に支障のないよう、町内の民間スキー場に、助成措置として、毎年、町民リフト交付金
を交付し、冬期間のスポーツ活動の推進に努めてきました。
今年、町内の民間スキー場が休止することとなり、学校体育のスキー授業をはじめ、スキー・
スノーボード講習会や各種検定会など、スキーやスノーボードを楽しむ多くの町民の冬期間の
スポーツ活動に大きな影響が出るものと思います。
町は、冬の屋外スポーツの環境整備や振興対策について、今後どのように取り組まれるのか、
教育長の考えを伺います。質問の相手、教育長。
2つ目、美馬牛駅のトイレの設置について。
夏の観光シーズンには、ノロッコ号や観光バスなど、多くの観光客が訪れる美馬牛駅は、丘
のまち美瑛の玄関口であります。
しかし、駅には、男女兼用のトイレしかなく、観光客などが多いときには、遠く離れた郵便
局や個人商店のトイレを利用するような状況が続いています。
町内会からも、1日も早く丘のまちにふさわしい公衆トイレの設置を求める声が多く、町と
しても、地域住民の方々に負担をかけているこのような状況を速やかに改善すべきと思います
が、町長の考えを伺います。質問の相手、町長。
○議長(齊藤
正議員)
5番議員の質問の答弁を求めます。
(「はい」の声)
奥山教育長。
(教育長
○教育長(奥山
清君)
清君)
奥山
清君
登壇)
5番、斉藤議員の質問にお答えをしたいと思います。
冬期間のスポーツ活動の推進についてということで、冬期間のスポーツ活動を推進するため、
町民スキー場のリフト廃止に伴い、平成16年度より町内唯一の民間スキー場であるパークヒ
ルバレースキー場に町民リフト使用交付金を交付し、さらには町民優待券を発行し、冬期間ス
ポーツの推進を図ってまいりましたが、先の穂積議員への町長答弁にもありましたように、本
年はパークヒルバレースキー場の営業を休止せざるを得ない状況であります。
-
66 -
冬期間の屋外スポーツ活動推進のために、これまで町民スキー場のロープトウ新設、トイレ
新設、ロッジ工事改修等を行い、子供たちに利用しやすいスキー場づくりを進めてきており、
また、歩くスキーコースの整備やクロスカントリー用スキーの用具の貸し出し、クロスカント
リースキー教室、クロスカントリースキーワックス教室の開催も継続して実施をしているとこ
ろであります。
スポーツ教室運営委員会主催のスキー教室、スノーボード教室につきましても、初心者を対
象に、町民スキー場を会場に、スキー連盟の皆さんのご協力をいただき実施したいと考えてお
ります。
各種検定につきましても、上級の方には、ご迷惑をおかけをいたしますが、初心者を対象に
スキー連盟主催で実施をしていただく予定であります。
また、学校のスキー事業につきましては、東川のキャンモアスキー場へスクールバスを利用
し実施する予定であります。
なお、屋内の冬季スポーツ活動推進につきましても、スポーツセンターを利用してのヨガ教
室、ウォーキング教室を開催する予定であり、人気の高い子ども水泳教室、おとな水泳教室を
国立大雪青少年交流の家との共催事業で実施し、屋外スポーツと合わせて、生涯スポーツ活動
の推進を図りたいと考えております。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
浜田町長。
(町長
○町長(浜田
浜田
哲君
登壇)
哲君) 斉藤議員よりの2点目のご質問、美馬牛駅のトイレの設置についてであ
りますが、答弁を述べさせていただきます。
美馬牛駅前地区へのトイレ設置につきましては、本年6月、美馬牛地区連絡協議会会長と関
係する4行政区長の連名で要望書をいただいたところであります。
これをもとに、同月、JR美瑛駅とJR北海道旭川支社に対し、仮設トイレの設置依頼をし
ましたが、JR側としては、通年1日の乗降客が、200人に満たない場合は、本来、乗降場
扱いとなり仮設トイレ等の設置が難しいということでありました。
町といたしましては、駅舎内のトイレの表示と近隣の公衆トイレの案内表示をしたところで
あり、このことについては、美馬牛地区連絡協議会会長や観光バス会社にもお伝えをしたとこ
ろであります。
ここのトイレの需要が、JRのノロッコとか、そのシーズンに観光バスがお客さんを連れて
きて、美馬牛駅から乗せる。そして、中富まで行くとか。そういうお客さんが、トイレを要望
する。それで、地元のお店屋さんのところに行ったりということで、かなりそういう混乱があ
るようですから、観光バス関係ですとか、JRの関係者の方にそういった連絡をさせていただ
-
67 -
いたところであります。
今後におきましても、JRとの協議を進めてまいりますが、当面、ノロッコ号の運航状況等
見ながら町側の方で、仮設トイレの設置を検討したいと考えているところであります。
いずれにいたしましても、周辺の住民の皆様に過大なご迷惑がかからないように取り組んで
いきたいと考えてます。以上であります。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○5番(斉藤幸一議員)
5番、斉藤議員。
はい、5番。それでは、1項目の冬期間のスポーツ活動の推進という
ことで、再質をさせていただきます。
今回、パークヒルバレースキー場が、色々な事情で休止することになったということで、多
くの町民の方々が、あそこのスキー場を利用して、冬のスポーツ活動に一生懸命やっていたと
いう部分で、大変大きな支障が出ると私は思うわけです。
現在、町民スキー場は、ワイヤー式のリフトだけということで、平成16年から、そのリフ
ト交付金というものを町が出して、色々そういうところに支障が起きないようにということで、
16年は170万円でしたか、その後250万円という交付金をずっとスキー場に交付してき
たわけです。
先ほど、穂積議員さんの質問に町長は、本年度休止するに当たって、増額をしてもいいから、
何とかスキー場を開くことはできないのかっていうようなことも申し入れをしたという答弁が
ありました。
なぜ今回、町民の方々の冬期間の体力づくりの部分で助成してきたものが、同じ民間のスキ
ー場であれば、よその町のスキー場に通う部分、ある特定の、今回は学校のスキー授業は、キ
ャンモアスキー場を利用するということで、2回程行くようなことを計画されているようです
が、その他色々、趣味の部分、日ごろの体力づくりの部分で、安く設定していただいた町民優
待券などの措置をしていただいて、健康増進ということで、冬のそういう色々なスポーツに取
り組んでいた部分を、今回丸々助成をしないという方向に至った経過といいますか、どうして
そういうことになったのか。
それぞれ技術の向上のために頑張っている。検定を受けて、去年2級が受かったので、今年
は1級を望みたい。だけどそういう事情で、美瑛のスキー場では検定が受けれなくなった。大
変悲しいことではないかと思っています。町民スキー場のリフトがなくなって、そのせいばか
りではありませんけれども、今、美瑛にはスキースポーツ少年団もなくなりました。
やはり環境が十分整わなくなりますと、特にスキーというのは、そういう部分で用具にもお
金がかかる。そしてスキー場へ行っても、お金がかかるという部分で、大変なスポーツではあ
りますが、やはり生涯スポーツという部分での観点から、その支援を打ち切るということの判
-
68 -
断に至った理由というものをお聞かせいただきたいと思います。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) 施設の設置等の責任は町長にありますので、その部分については町長の
それでは先に、浜田町長。
方から答えて、運営の部分については教育長の方から答弁をさせていただきたいと思います。
今回のスキー場の休止は、我々にとっても大変急なものでした。それで、ちょっと言いづら
いところがあるんですけども、実は提案があったのは、あのスキー場を美瑛町で抱えてくれと
いう提案でした。それは、やはり無理だと思います。特に施設は、ロープの張り替えですとか、
そういった部分ですとか、非常に経費のかかる段階に入ってきてます。
それから、もう1つは営林署から土地を借りてます。もしあのスキー場を私どもが受けて、
そしてスキー場を、やっぱりお客さんも少ないし駄目だって言ったら、林野に元に復旧して返
さなければなりません。そうするとあの施設を撤去して、木を植えて植樹して植林したらもの
すごく経費がかかります。その部分を町にということでしたから、それはお断りをしました。
その代わりに、今250万円ほど出させていただいてますけども、それを倍近い金額でも、
我々は協議しますので、是非、継続運営についてということをお話ししましたが、スキー場の
運営主自体がロープの架け替えですとか、今これからお金が必要なもんですからそこの部分を
見据えてそれでは間に合わんと。それで、休止するということになりました。
ですから私どもとしては、そういう提案をさせていただいたんですが、なかなかうまくいか
なかったという辛い面はあるんですが、厳しい中でも子供たちなり、美瑛町のスキーの愛好家
の方々に少しでもサービスができるような、そういう体制を検討しようということで、教育長
の方に検討してみてくれと、生涯学習の方に検討してみろというお話をさせていただきました。
スキー場がある方がいいんですが、スキーが非常に少なくなっている。そしてスキー場の運
営の主体の方も、なかなか美瑛町からも結構距離があって、美瑛町内の人もあそこまで行くん
だったら違うところに行くという。もっと長いコースがありますから、そういう状況ですから、
ちょっと抱えきれんというような判断に至ったんだと思ってます。
内実はそういう状況でありますので、いろんな判断のしようがあるかと思いますけども、今
回、私の方はそういう判断と提案させていただいたのが経過であります。
今後の運用についてはもう一度、教育長の方から話をさせていただきます。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
○教育長(奥山
正議員)
清君)
はい、奥山教育長。
先ほどお話がありましたが、私どもスキー場が、特にパークヒルバレ
ーのスキー場がなくなるということで、学校の教育に関しましては、先ほどもお話をさせてい
ただきましたけれども、スクールバスで対応できるなと。
-
69 -
残るところは、実際に今までそこのスキー場で利用されていた方を、どういうふうな形でと
いうようなことで、生涯学習課内でも検討したんですが、現実的には、町内でスキー場がない
ために、町外に何らかの形で出て行く子供たちに、補助だとか支援だとかをしていけば、例え
ば、スケートで旭川に行ってる子供たちはどうするんだという部分がありまして、冬季の競技
が、冬季のスポーツ種目で、やはり最終的には町民に対しては公平性も求められるということ
がありまして、それで、授業に限って、補助していこうと。それ以外については、現在のとこ
ろ、補助する形にはなり得ませんでした。そういうことでご報告をさせていただきます。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○5番(斉藤幸一議員)
○5番(斉藤幸一議員)
はい、斉藤委員。
はい、5番です。施設の町長の言われる部分はいたしかたないと理解
をします。特に、私もスキーというスポーツに関わっている人間ですんで状況等は十分わかっ
ているつもりです。
質問を変えますけれども、教育長の答弁の中で今までのパークヒルバレースキー場に250
万円を出したっていうそれとの整合性が、今の答弁では私は理解できないんですよね。同じこ
とじゃないのかなと思うんですが。それと、町外に今度行くときに助成をしないということが、
どうして違わないんですか。私は、そうは思いませんよ。あるんだから、それをしていいじゃ
ないですか。
そういう検討をされたということは理解できないし、だからそこの意味をちゃんと説明して
もらわんと、私はわからないですよね。
実際、予算をしてたんですから、どこのスキー場に出したって、結局は民間スキー場に25
0万円出すという部分は、町民がそこに行って、安い料金でスキーができる条件を整えましょ
うっていうそもそもの発想でしてるはずなんですよね。それが、なぜ町外のスキー場でできな
いのかっていうところを答えてほしい。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
○教育長(奥山
正議員)
清君)
はい、教育長。
はい。すみません。説明が足りなくて。250万円のお金が、今まで
パークヒルバレーで実際に出していた部分ですが、これを、要するに町内の人が町外に行くと
きに、出すことについて検討を加えたんですよね。
先ほど、斉藤議員さんから話あったように、例えば、バッチのテストを受けてたとか、そう
いう形で町内でやられた実績のある方は確かに、そういう時には、今までやってたからと言っ
て認めることできるんですが、しかし、町内で、今までやっていない人だって現実にいまして、
そういう人たちに実際に枠を広げていく場合に、どこにどういう基準を設けたらいいのかって
いうのが、今はっきりしてなかったんです、現実に。
-
70 -
ですから、今回のパークヒルズがなくなった時の、この後の手立てについては、実際に、今、
町民が外に出て行く時に、例えば先ほど町長の話にもありましたが、今までパークヒルズを利
用してなかったけれども、現実に例えば、富良野だとか、或いはカムイスキーリンクスだとか、
比布だとか行ってた人たちもいらっしゃると思うんですが、そういう人たちにも補助していく
ことに広がるのかということも含めてですね。
ですから、今までは町内にいた人だから、町内のスキー場だから補助できたんですけど、で
は町外に行くからっていって補助を始めたときに、今までパークヒルズを利用しながら、補助
できますよと。しかし、私らは町内になくなったから、例えば富良野行ってますよとかって言
ったときに、実はそこをはっきり区別するのが非常に困難であるという部分があります。
そこで、私どもはやはり、先ほどちょっと言葉足らずで申しわけありませんが、公平性を期
すためには、この250万円というお金を使って、町民の皆さんに行ってくださいと、門戸を
広げるのは、なかなか簡単にはいかないなっていうことで、先ほどお話しする形で、実際に、
この補助金については、補正で計上させてもうらうような形でいこうとなりました。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○5番(斉藤幸一議員)
はい、5番、斉藤議員。
回数が終わってしまったので、次の質問に移りたいと思いますけれど
も、やはりちょっと納得できない部分もあるっちゃあるんです。次に移ります。
美馬牛駅のトイレについてですが、担当の商工観光課からも、お話は聞いておりますし、今
年、美馬牛の町内会の方が、本当に困ってるんだというお話を伺って、何とかという話もあっ
たのは、町長はご存じだと思います。しかしながら仮設トイレを借りると、多額の費用がかか
るということで、今年はちょっと準備できないというお話も聞いております。
来年度に向けては、仮設トイレということで対応していくということで前向きな答弁をいた
だいたんですが、私が思うには、やはり質問にも書かせていただきましたが、先ほどの佐藤議
員さんが、美瑛駅前の丸山通りの話もありましたけれども、美馬牛駅というのも丘のまち美瑛
の観光の玄関口といいますか、町長答弁にもありましたように、観光バスがあそこでお客さん
を降ろして、そしてまたノロッコ号に乗せてという基地的な部分もあるのかと思います。
仮設というのがどうなのかそれは色々費用のこともありますから、難しい判断もしなければ
いけないのかなと思いますけれども、その景観にふさわしいようなそういうトイレの建設とい
うのも、前向きに検討されてはどうなのかなと私は思います。
実際、そのノロッコ号の期間が3カ月になるのか4カ月になるのか、月額、そのトイレを借
りると何ぼになるのかそういう試算をしたときに、やはりどういう方法がいいのかっていうこ
とを十分検討されて、将来に向かって美瑛の観光に寄与していくような、そういうふさわしい
施設を、今回、思い切って作られてはいかがなのかなと私は思うんですが、もう一度町長の考
-
71 -
えをお聞かせ願います。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)浜田町長。
正議員)
○町長(浜田
哲君)
議員さんの言われる質問、本当に内容についてよくわかります。
今回、仮設トイレをつけさせていただくというのは、どの程度の活用状況なるか、確認させ
ていただきたいということを含んでいることをご理解ください。
当然、美馬牛地域は、丘のまち美瑛にとって、すばらしい拠点ですから、そこの拠点が、仮
設トレイを置くことによって、どの程度使われて、どういうトイレがふさわしいのか、その検
討させていただきたいということで、今回、町で仮設トイレを置かしていただきたいというこ
とですから、是非ご理解いただければと思います。
○議長(齊藤
正議員)5番議員の質問を終わります。
正議員)
次に、1 番沢尻健議員。
(「はい」の声)
はい、1 番沢尻議員。
(1番
○1番(沢尻
健議員)
沢尻
健議員
登壇)
1 番沢尻です。農業振興について。森平議員とかぶるところもあると
思いますが、ひとつよろしくお願いいたします。来年度の農業支援対策について。
この3年、猛暑やゲリラ豪雨などの異常気象で、本町においても、橋、道路、河川などが被
害を受け、いまだ、復旧に至っていないところもあるようです。
また、丘のまちの象徴でもある、丘陵地帯にある畑での表土の流失、低い農地にある田畑の
冠水など、大きな被害を受け、農作物の収穫減少のそれから品質の低下等による、収入減を余
儀なくされた結果の1年だったと思います。
今年度、JAびえいにおいても、農業生産計画に対する本年度の見込額は、共済金見込額を
含めましても、約2億円程度の減収が見込まれ、この3年の湿害続きの災害による減収で、農
家経済の弱体化が懸念されているところであります。
また、追い打ちをかけるように、説明のないままのTPP協定交渉への参加表明は、これま
での作付体系では、壊滅的な状況になることは、避けて通らないところまで来ていると思われ
ます。
このような現状を乗り越え、足腰の強い農業経営体への確立のために、今まで以上の支援対
策の継続と強化が求められます。
そこで、本町における農業政策の取り組みについて、次の3点について、町長の考えを伺い
ます。
(1)本町農業の将来においては、農産物のグローバル化は避けられないものと考えられ、こ
-
72 -
れまでの主要作物の作付体系では、太刀打ちができない状況になると思われ、何らかの抜本的
な改革が必要とされております。
農家経済が弱体化した今、新たな作付方針転換を考えている農家も多数多いと思われます。
新たな作付体系の導入となると、営農経費の負担が増大することは必至と思われ、新たに、取
り組みに対する農家への支援策の検討をすべきと思いますが考えを伺います。
(2)今年度は、一般農産物の減収で終わった中、美瑛町の特産トマトは安定し、収穫量、価
格ともに高値で推移してきました。
また、高収益であるブロッコリー、アスパラ、生食スイートコーンなど、生鮮野菜へのシフ
トも少しは進んでいると思われますが、なお一層の農家経済安定のための、増反策と品質向上、
安定価格など、これらに対する支援対策の継続と強化についてもお伺いいたします。
(3)これまでの度重なるゲリラ豪雨などの災害で、傾斜地での表土の流失、低い農地での湿
害、排水路の埋没など、このことは大きく農業経済に大きく、影響を与えたことは確かです。
これらの災害に対する抜本的な土地改良事業の速やかな対応策の取り組みについてお伺いい
たします。以上でございます。
○議長(齊藤
正議員)
1 番議員の質問の答弁を求めます。
(「はい、町長」の声)
浜田町長。
(町長
○町長(浜田
浜田
哲君
登壇)
哲君) 1番沢尻議員よりの一般質問、来年度に向けての農業支援対策について、
答弁を述べさせていただきます。
農業を取り巻く情勢は、農業担い手の減少や高齢化、食の安全・安心に対する消費者の関心、
戸別所得補償制度の導入に加え、TPP(環太平洋経済連携協定)参加問題など、本町農業に
多大な影響を与えることが山積しております。
1点目についてでありますが、美瑛町の主要畑作4品目、麦、馬鈴しょ、豆類、てん菜の輪
作体系を維持することと、土づくりが必要不可欠と考えているところであります。
しかしながら、小麦の過作、その他3品目の作付けは減少傾向にあります。小麦を除く3品
目に変わる作物の導入が必要であり、例えば、たまねぎ、ブロッコリー、キャベツなど町内の
地域性を活かした作物について関係機関と協議を行う中で、作付策誘導や支援策を検討してま
いりたいと考えております。
既に、振興機構の方には、そういう指示を出してあります。今後検討して政策にできるよう
に取り組んできたいと思ってます。
2点目についてでありますが、主要作物を補完するため、施設利用型農業としてハウス新規
増反支援によるトマト等の増反、遮光ネット栽培によるホワイトアスパラなどの支援を行って
-
73 -
きたところであります。
畑作におきましては、ブロッコリー、生食用スイートコーンなどの増反支援策として、野菜
鮮度保持のためのベシタブルアイスインジェクションシステムを導入してきたところでありま
す。
今後とも、必要支援策の継続、また、必要な新規事業につきまして支援策を検討していきた
いと考えているところであります。
今先ほど申しましたが、4次補正等でもこういった要望に対して、今対応しているというこ
とでご理解をいただきたいと思います。
3点目についてありますが、近年の雨は短期間雨量の多い集中豪雨型と本州の梅雨を思わせ
るような長雨傾向にあり、多量の雨を含んだ表土が飽和状態となり、流亡する結果となってお
ります。
根本的な土地改良事業ですが、国営、道営などの補助事業は、区域の設定、受益者の全員の
了解、事業量の確定など、事業実施までに、多くの時間を費やします。
また、今は農業関係の事業は、国の方で非常に大きな削減をしておりまして、認定できない
で、申請だけしてる土地が、この近隣の町でもいっぱいある状況でありますから、事業なかな
か難しい状況であります。
近年の豪雨などによる農地被害は、圃場全体の土地改良でなく、圃場の一部を改良する、例
えば暗渠ですとか、心土破砕ですとかそういったものを運用しながら解決できる場合が多く見
られます。
これらに対応できる小規模土地改良事業を関係機関と協議し、国や道の補助事業なども活用
して対応していきたいと考えているところでございます。以上であります。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
はい、1 番沢尻議員。
○1番(沢尻
健議員)
健議員)
ご承知のように、美瑛町が北海道の縮図と言われるように、北海道で
取れる農産物すべてが取れるという状況の中で、ブランド化はなかなか難しい面もあると思い
ます。そんな中でも美瑛町自体も広い中で土質、それから地形、それから面積の保有の違いで
すか。色んな意味で違いはあると思います。そんな中で作付体系の違いを色々こう見てもらっ
た中で、対応の仕方もやっぱりきめ細かな対応が美瑛町農家に求められるんじゃないかと思い
ます。
一括りにしてしまえば、それぞれ農家自体も、それについて行けないという面も出てきます
し、その辺のきめ細かさに対しての考えをお尋ねしたいと思います。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
浜田町長。
-
74 -
○町長(浜田
○町長(浜田
哲君) 農業関係の事業に対しては、主流は中山間事業の中で、町、国、道それ
から農協さんのお金を集めて、2億5,000万円ほどの農業施策の資金を持っており、それ
に不足する部分、例えば倉庫を建てるですとか、選果場を造るとかそういった部分については、
国の補助事業等に対応しながら、町もその残額の3分の1、予算が足りない時は6分の1程度
にお願いすることもありますが、そんなふうな形で町の農業振興を図っているところでありま
す。農業の振興については、やはり今まではどうしても、例えば麦をつくれば国が何ぼで買い
上げてくれる。でんぷんの関係でもそういうものがあります。そんな面では、国の政策の中に
対応していれば、ある程度の所得が得られると。それにまた共済関係の補助、災害が起きたと
きの対応もありますから、そういう状況で進められてきたのですが、民主党の政権の中で戸別
補償という政策に変わりました。これは戸別補償によって、農家の方々の基本的な支援は行う
んだから、その代わりに外国産の農作物だとか、そういったものをグローバル化に対応して農
産物は入れたりするよと。だけども農家の方々には、一応、戸別補償という形でやっているん
だから、それに対して農家の方々の努力で対応してくださいという内容、具体的に言えばそう
いう内容であります。しかし、それでは、戸別補償の金額に見合う金額なのかと、米の値段ひ
とつとっても、麦の値段ひとつとってもギャップが非常に大きいわけです。それは日本の農家
の方々が、努力をしないとか、怠慢をしてるとかっていうことではなくて、基本的には、何百
倍も土地を持ってるオーストラリア、何十倍も土地をもっているアメリカ、土地は平らなとこ
ろですから、そういうところとどうやって勝負するんかということ、非常に難しいことであり
ます。
そんな面からいたしますと、美瑛町の農業をどういうふうに将来考えていくのかということ
が、やはりこういう時代の中で我々自身としても考え、今国に対してこんなことじゃいけない
ということを申し上げながらも、我々自身がどうやって生き残りしようとかとする判断が必要
だと思ってます。
沢尻議員さんが言われるように、きめ細かな地域の農業活動に農業政策として、我々が配慮
していく、また農協関係機関とともに力を合わせて農家の方々の努力に支援をしていくという
ことは十分必要なことでありますし、また一方ではそういう個々の農家ではできないきめ細か
対応ができない集落営農ですとか法人化ですとかそういった設立、また一方では町の方でも担
い手の募集によって働き手を町の中に参画させるという対策やっぱり必要なってくるんだと思
ってます。こういったことを視野に入れて、今後取り組みをしていきたいと思ってます。
きめ細かさという点では、先ほどの小規模な暗渠ですとか、それからトマトなどは拡大した
いと思ってますし、ブロッコリーなどは台湾の方にも輸出するようなことに対してどういうな
ことができるかっていうのも検討をしてます。
色々簡単に解決できる問題はそうたくさんはありませんが、しかし我々の地域の農業発展に
-
75 -
向けて、できる限りことはしていきたいと考えているところでありますので、色々具体的な部
分等がありましたら、施策にも反映することはやぶさかではありませんので、よろしくお願い
を申し上げます。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
はい、沢尻議員。
○1番(沢尻
健議員)
1番沢尻です。美瑛町というのは、丘のまち美瑛ということで、名前
も知られている。そんな中で、生鮮食品っていうのは絶対のものがある。作れるという自負を
しています。我々農家は自負をしています。そんな中で、市場との距離感が遠いっていうとこ
ろがありまして、その辺を含めて、やっぱり第2次加工とかそういう方向にも向かっていかな
きゃならんと思います。その辺の充実を含めた中身での考えをお伺いしたいと思います。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君)
はい、浜田町長。
先ほど、流通の関係のお話もさせていただきましたが、町長がどこまで
そういった部分に入れるかという課題は確かにあります。
これは農協さんなり関係機関との連携は取れますので、随時そういう協議をしながら、これ
までとはまた考え方の変わった、美瑛町が産地として、そしておいしい農産物を、米を含めて
すばらしい農作物を出せる地域だと、そのことを一つの我々の武器として色々なところに声掛
けなり品物持って直接に、流通に当たれるような情報交換をしたい、協議をしたいと思ってま
す。また、色々、生産物でも色んなことで、部会の方々にもお世話になりますけれども、よろ
しくお願いを申し上げるところであります。
○議長(齊藤
正議員)
1番議員の質問を終わります。
3時20分まで休憩いたします。
休憩宣告(午後3時07分)
再開宣告(午後3時20分)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、4番杉山勝雄議員。
(「はい、4番」の声)
杉山議員。
(4番
○4番(杉山勝雄議員)
杉山勝雄議員
登壇)
4番杉山勝雄でございます。質問いたします。
1つ目、置杵牛農産物加工交流施設指定管理者の解消について。11月の臨時議会で、置杵
牛農産物加工交流施設の指定管理者の解除について報告されました。
このことは、町民の理解や納得を得るために、さらに踏み込んだ説明が必要と思います。
-
76 -
そこで、以下のことについて質問をいたします。
ファクトリーびえいの撤退は回避できなかったのか。そのための努力はどうだったのか。町
としては、どのような理由から受け入れざるを得ないと判断したのか。ファクトリーびえいか
らどれだけの誠意が示されたのか。同じようなことが、美瑛町の管理する施設で起きないとも
限りません。今回の教訓をどのように形に残すのか。町民はこれらのことを知らなければなり
ません。
2つ目に、美瑛高の生徒への就学支援についてです。
来年度の予算で、美瑛高の生徒への就学支援をこれまでの10倍の規模に増額するとの方向
が示されました。美瑛高への入学を支援したいという主旨は理解できますが、町民の理解は得
られるだろうか。美瑛高を選択してくる子供たちは増えるだろうか。そのような心配を抱く人
も多いだろうと思います。
これまでの傾向を見ると、町内の子供たち自身が美瑛高を希望する人が少ないのです。中卒
者の9割は、町外に出ているという現実があります。また、高校授業料の無償化で、今後、近
隣の市町村からの入学も不安視されています。そういう中で、道の政策は、1学年2学級に満
たない学校については、統廃合を進めると言われています。このような状況ですから、支援制
度が効果を発揮して、入学者の増加につながることを期待する人は多いと思います。
しかし私は、こうした支援が経済的な支援にとどまるのではなく、
「美瑛高をそもそも選択し
てくれない」「魅力ある学校と映っていない」、こうした原因を解消していくための思い切った
施策が伴わないと、多くの町民の理解が得られないのではないかと思います。
そのことから、高校と一緒になって、或いは高校に対して、真剣にそのための学校づくりを
求めていく考えがあるのか伺います。
3点目に、高齢者・障害者宅の玄関から道路までの除雪について。
除雪に悩む時期となり、除雪に関する要望もまた多く寄せられる季節を迎えました。この問
題は、長年の取り組みがあり、また、議会でも幾度となく取り上げられてきた問題で、そうし
た積み上げの結果として、現在の取り組みになっていることと思います。
しかし、自分の力で、除雪できない人にとっては、これは生活に関わることであり、困って
る人は本当に困っている。このことを受けとめなくてはならない問題であります。
現在は高齢者や障害者には民生委員に申請することによって、出入り口の道路に置かれた雪
は除いてくれる。しかし、民地である玄関から道路までは、他の方法で対処しなければなりま
せん。それは民生委員を通じて、社会福祉協議会やボランティアの力を借りる。或いは、町内
会の協力のもとで除雪してもらう。或いは、業者と契約して除雪してもらっているわけです。
このような、さまざまな形態で対処してきているわけですが、今後の高齢者の増加を考えて、
こうしたさまざまな形態を考慮した上で、行政としての一歩踏み込んだ、福祉サービスをつく
-
77 -
る時期が来ているのではないかと思いますが、町長の考えを伺います。以上であります。
○議長(齊藤
正議員)
4番議員の質問の答弁を求めます。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
はい、浜田町長。
(町長
○町長(浜田
哲君)
浜田
哲君
登壇)
4番杉山議員よりの一般質問3点についてお答えを申し上げます。
置杵牛の農産物加工施設指定管理者の解除についてであります。
置杵牛農産物加工交流施設の指定管理者指定の解除の経緯等につきましては、先の質問の答
弁にもありますように、3月11日に発生した東日本大震災の影響など予期せぬ経済状況の急
激な落ち込みによる売り上げの不振などが理由で、指定解除の申し出があり、その後も指定管
理者と指定管理の継続に向けた協議を続けてまいりましたが、経営環境について改定の見通し
が立たないとのことから、町といたしましても、震災など不測の要因が指定解除の申し出の理
由となっていることを考慮し、平成23年11月1日をもって指定の解除を行ったところであ
ります。
町といたしましては、今後も置杵牛農産物加工交流施設を有効に活用するためには、新たな
指定管理者により、施設管理を行えるよう早急な対応を行うべく関係者との協議を行っている
ところであります。
また、今後の指定管理者制度のあり方についてでありますが、当施設については、美瑛産の
農作物の加工製造、販売を通して地域の農産物の知名度の向上、付加価値化による美瑛ブラン
ドの構築を目的とするものであり、当施設のように、民間活力の導入により施設の管理を行っ
ていることが望ましい施設につきましては、指定管理者の指定の手続等において、より一層点
検、評価できる体制、制度づくりに努め、民間活力を活かした施設の管理運営を進めてまいり
たいと考えているところであります。
続きまして、質問事項の2であります。
美瑛高の生徒の就学支援についてであります。美瑛高等学校は、昭和23年に永山農業高等
学校の美瑛分校として開校をして以来、昭和38年には、北海道に移管されるなどの様ざまな
変遷を経て、今日まで輝かしい歴史と伝統のもと、着実な発展を遂げてまいりました。この間
7,000名を超える卒業生を輩出し、町内はもとより全国各地で活躍され、社会に貢献され
ているところであります。
美瑛高等学校をめぐる情勢は、近年の少子化の進行や高校授業料の無償化などのさまざまな
社会環境の変化によって、入学生徒数の減少とともに、北海道教育委員会が策定した「新たな
高校教育に関する指針」によって、1学年3学級以下の小規模高校の再編整備が順次進められ
ているなど、大変憂慮される状況となっております。
-
78 -
このような中で、平成24年度からの美瑛高等学校生徒の就学支援につきましては、高校自
体の維持存続を前提としながら、これまでの教育支援に加え、他町村との比較による支援体制
の充実や厳しい社会経済状況下での生徒の健全な育成環境の進展、或いは、町内生徒の進学増
加などに幅広く支援し、本町の振興、発展に寄与する地域に密着した魅力ある高校教育活動の
推進によって、次代を拓き、担い支える人材の育成や確保に取り組んでまいりたいと考えてお
ります。
また、学校側におきましても、強い危機感を持つ中で、学校自体が特色を持った魅力ある学
校となることを大前提とし、生徒の実態や社会情勢などに即した教育活動を再構築しながら、
学校環境の充実に強く取り組んでいるところであり、町として連携、連動を更に進め、対応可
能な範囲で運営協力に努めてまいりたいと考えているところであります。
地域の財産である美瑛高等学校の存廃は、地域活動、活力や経済などにも影響を及ぼすなど、
将来のまちづくりに関わる重要な問題でありますことから、今後とも、動向を注視しながら対
応してまいりたいと考えているところであります。
続きまして、質問事項3、高齢者・障害者宅の玄関から道路までの除雪についてであります。
北海道の冬の寒さ・降雪は、北国に住む私たちにとって、雪があるから楽しめることも、役
に立つ大切な資源でもありますが、日常の生活においては、雪かきや除排雪の苦労を考えたと
き、大変厳しい季節となるところであります。
特に、高齢者等の方々が地域で安心して暮らし続ける上で、除排雪作業は困難を伴うことと
認識しております。
こうした中で、町では65歳以上で町内に居住する一人暮らしの世帯及び高齢者世帯、また
は身障者世帯で、自身では冬期間の除排雪が困難であり、かつ、町内に近親者が居住していな
いため、除排雪の労力の確保が困難な方に対して、安心して在宅生活ができるよう除排雪サー
ビス事業を実施しております。
この事業は必要に応じて、屋根の雪下ろし及び除雪と、通路(道路への出入口から自宅玄関
先まで)の除排雪について、利用者負担を定め実施しておりますが、降雪に伴う日常的な除雪
はその対象としておりません。
また、高齢者世帯等で一定のハンディキャップのある世帯においては、町道除雪に際し、除
雪車通過後、隣接する宅地の出入り口前にたまった雪を、民生委員の調査により対象者を定め、
除雪(間口処理)を行っているところであります。
これから本格的な冬を迎えるところですが、例年、降雪時等において町民の方々から除雪に
関する問い合わせが多くあります。
私有地内での除雪については、希望する内容により、生業として除排雪を行っている町内企
業や高齢者事業団を紹介しているところですが、仮に、行政が私有地内の日常的な除雪を保健
-
79 -
福祉サービスとして行うことを考えたとき、個々のニーズと条件が違う中で、利用者の対象範
囲や費用負担をどのようにするのか、そして誰が除雪をするのか、多くの個々の方々に対して、
行政が仕切るのは困難と考えるところであります。
また、生業として除排雪を実施している町内企業等と競合することにもなります。
ご質問の中でも指摘されているとおり、町内会やボランティアによる支援といった方法は、
地域コミュニティの再生からも住民との協働の仕組みとして促進していかなければなりません
し、こうした様々な形態を有効に活用することにより、
「自助」、
「共助」、
「公助」の組み合わせ
を通じて確保できる、安心な暮らしを創出するものと考えますので、今後、地域の中でどのよ
うな対応できるのか、さらにまた調査研究してまいりたいと考えているところであります。
以上であります。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○4番(杉山勝雄議員)
○4番(杉山勝雄議員)
4番杉山議員。
1番目の置杵牛農産物加工施設この問題ですが、既に2人の議員が、
相当の詳しい内容にわたって質問をしてまいりましたから、私はもっと非常に簡単なレベルで、
町民の目線あたりで何点か質問をしたいと思います。
まず、お2人の町議と町長のやりとりを伺っておりましても、かみ合わないという感じを否
めないわけです。我々議会の側と町長の考えで進めておられることと、どこにそのかみ合わな
い部分があるのかなと。一言で言えば、私は説明責任なのかなと思います。
町長はじめ、担当のところでは一部始終努力もされて、こういう形で対処されてきている。
それはわかります。しかし、そのことを議会に対して説明をする。或いは、今回取り下げまし
たけれども、補正予算も上がってくるというこの順番といいますか、順序といいますか。我々
は最初には、指定業者が撤退するということがいきなり入ってくるわけです。
ですから、そこからまず理解を進めていく上で、非常にもっと丁寧な説明があってしかるべ
きではないか。ましてや、町民の恐らく多くの方々の目線といいますか、この問題をどういう
風に見ておられるかなということなんですけども。やはりこの公の施設を使って、民間の業者
が営利活動を行える、そういう施設になっています。しかしそのことについて、どうのこうの
ということではありません。ただ、町民の目線から見れば、民間が公の施設を使い、そしてそ
こに税金も投入をしてそして営業活動ができるわけです。ある意味、非常に恵まれた環境で商
売をやっているなという捉え方、こういう認識は間違っているでしょうか。ですからなおさら、
今回のような事態が起きたときに我々議会に対しても、或いは町民に対しても、その透明性、
公平性の説明責任がより強く求められるんだろうと思います。
確かに予期せぬ3.11以降の今回の震災の中で営業不振を招いた。そのことは十分わかり
ます。そして、多くの業者もそのことをもろにかぶって大変な苦労をされているのが町民の恐
-
80 -
らく感情だと思うのです。
ですから、一方で公の施設を使っていた方がこうも簡単に撤退していくということが、もっ
ともっと踏み込んだ説明を町民の前に出さなければ、そうだったのかという理解を得ることが
非常に難しいんだと思います。そのことは逆に言えば、指定をしたときにその業者に適格性が
果たしてあったのだろうかということにもつながるわけですから、その点でさらに踏み込んだ
町民の理解を得られるような説明をしていただきたいというのが、まず第1点であります。
それから、営業を続けられなくなったということで撤退をする。こういうことは、民間の業
者であれば起こりうることでありますから、そのことについて、とやかく言うつもりはありま
せん。
ただ、そういうケースが起こりうるんだということを十分に想定をした進め方といいますか、
協定のつくり方ですとか、町としてはそういう進め方をきちっと行っていかなければならない
問題だろうと思うわけです。
既に、この後の指定管理として農協の名前も出てきておりますから、次のことを考えていて
手を打たれてるということも十分わかります。
しかし、制度上の問題ですから私はわかりませんけれども、ファクトリーびえいの一方の出
資者である美瑛農協がこういう形態をとらないでもスムーズにその後を継いで、そしてスムー
ズな引き継ぎという形で物事を進めていくことはできなかったんだろうか。そうであれば、そ
こに投入された備品等、設備等の何て言いますか、今回の事態においての損害なんかも、比較
的軽く済むのかなと恐らく受けとめられるでしょう。
補正の予算でも取り下げしたが、煮豆釜を購入するということがこの後恐らく出てくるんだ
ろうと思います。
ですから、今回の撤退において、新たに設備投資なりをしていかなければならない。
また、そういう事態で物事が進んでいるわけですから、やっぱりその結果といいますか、そ
ういう事態が進む前に、このことの起きた状況等々をきちっと説明をしていくだけの丁寧さと
いいますか、そういうものが必要でなかったのか。この点について、伺いたいと思います。
(「はい、町長」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) 置杵牛の施設のことにつきましては、お2人の方に色々とお話をさせて
浜田町長。
いていただいたところであります。議員より、この指定管理の解除について説明責任というよ
うなことを中心に再質をいただいたわけでありますが。一つ恵まれた環境ということ。これは
もう色んな考え方がありますけれども、私は足らんと思っています。やはり、美瑛町の中で農
業の関係の品物をつくっていく。そういったことについては、黙っていてはできないわけです。
それは、何故できないかというと、不利な地域だからです。市場にも遠い。例えば工場をつく
-
81 -
っても、その維持管理が大変だというような部分では、やはり都会に近い地域、そういうとこ
ろで工場をつくれば、それはそれなりに競争性も出てくる。そういう意味では、例えば先ほど
から申し上げているとおりホテルをつくりたいとか、農業関係では、先日も台湾に行ったとき
に、平成5年に台湾から来た方から美瑛町に行ってもお土産がなくてね、というようなことも
言われました。
そういう意味では、我々はそういう活動するときに、どういう形をとって行くのか、それは
やはり、我々がマイナス条件を持ってる部分を少しでも底上げして、そしてそこに経営できる
ような体制をつくっていくところがやはり必要なことだと思っております。そういう意味でこ
ういう指定管理者制度というのが地域の中に適用されて、我々が運営する武器として、我々が
運営する手法として認めてられているんだと私は理解をしていただきたい。
それからもう一つは、この施設を運営するに当たり、やはり町内の方々に優先的に使ってい
ただければということで、お話しもしましたし、色々要望もとりました。しかし、やはり町内
の方ではできないという判断に立って、しかしそれでは美瑛のそういう農産物を加工するとこ
ろは要らないのかって言ったら、やっぱり必要だと。じゃどうしようかということで、農協さ
んの方で企業を連れてきて、情報交換して、企業にお話をしてみようかということで、こうい
う形になってきたわけでありますから、これを一概に、公平だ不公平だとかということなった
らこれは何もできないことになります。
美瑛町では、何もできません。土産をつくろうと言ったって、民間の人が勝手に作ってくれ
と言っているだけで何も前に進まない。そういう部分では、こういうことをやはりやっていく
ということは、必要なことだと私はそう思ってます。
それを不公平であるか、不公平でないかということを説明をしていくということは、それは
私どもの仕事だと。先ほど責任があるよっていうことは受け取りましたけども、基本的にはそ
ういう部分があるんだということを、是非ご理解をいただきたいと思っています。
それから、この企業の方が、今回、撤退について、我々に要望を出してきたということにつ
いても企業なりの誠意を持ってくれています。基本的には、結構高価な機械もそのまま使って
いただけるよう置いていくとか。それから、地域の運営に対して、企業がお金を出してますか
ら、つまり、ただで使ってるわけではないんです。1年間で70万円ほどの金を企業が我々に
対して出してるんです。その金を使って地域の方々が体育館を使ったりしているんです。そう
いう意味では、企業も地域貢献をしてこの施設を運営しているんです。
そういうことをやっていく中で、そういった運営の管理の部分については、自分が関わる部
分は全部払ってきますということでお話合いもさせていただきました。そういう意味では、そ
の誠意という部分、やはり企業と色々連携したりする。これは企業ばかりでなくて、例えば今
後農協さんと物産公社さんとやって、問題が起こらんのかと言ったら、それは起らないとは言
-
82 -
い切れないと思います。問題が起こらないように、町長の責任だけでやれるとしたら、役場の
部局でやると言うしかないんではないかと思います。それじゃやっぱり、余りにも効率的、効
果的な部分としては策がなさ過ぎると判断をしています。
この説明責任という部分についても、先日、置杵牛の方々にも私から直接お話をさせていた
だいて、こういうことでということで、ご理解をいただいたようなこともあります。できるだ
け、関係する方々にはお話をさしていただきながら、こういった状況に対して説明を果たして
いきたいと思ってます。
ただ先ほどから申し上げましたとおり、この施設は業者のためにつくったものでもありませ
ん。美瑛町のまちづくりのために投資したものであります。この投資したものが、有効に使わ
れるか使われないかということが1番の課題であり、この企業が撤退という中で、新しい企業
の導入についても、実はある企業とも色々情報交換をした経過がありますけども、農協さんと
しては企業でなくて農協のほうでやりたいということですから、そういった判断の中で、今後
の管理をして、運営をしていきたいということでご理解をいただきたいと思います。
そういった部分について、できるだけ町民の方々にもご理解いただけるような、今後の対応
もとっていきたいと思いますのでよろしくお願いを申し上げます。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○4番(杉山勝雄議員)
はい、4 番杉山議員。
町長が言われていることもわかるんです。非常にわかります。そうい
う中でなおかつ進め方ですよ。進め方といっても、我々議会が新たに今度指定管理者が出てき
た場合には議会の議決を必要とします。ですから議会もこの件に対して非常に責任があると。
私はその時はまだ議員になっておりませんでしたから、一部始終の経過はわかっておりませ
んが、議会で議決をした以上この問題について議会の側としても責任があるということです。
ですからその点で、議会に対する説明を最初の起りからきちっと説明をしていくと。
指定管理者の撤退というだけが前面に出てくるとか、そのことによってこの後どういう対応
が起こるのかということ等々なんかが、非常に重要になってくる問題だろうと思いますので、
その点で言えばやはり進め方といいますか、説明の部分でもう少し説明のやりようがあったの
ではないかなっていう気は拭い去ることができません。
そのことと、今回の問題を大いに教訓に生かしながら、新たな指定管理者指定に生かしてい
ただきたいと。それが私の希望であります。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君)
町長。
先ほどから申し上げましたとおり、我々が地域づくりをする上で、多く
の方々と協力関係をとったり連携をすると、やはりそういう相手の方々の状況に対応したリス
-
83 -
クというのは当然発生します。
これは商売取引しても、例えば買掛、売掛で商売しますとリスクはあるわけであります。町
は、そのリスクを冒さないとすれば何もしなければいいんです。何もしなければ財政も楽にな
りますしそれからは職員も楽になります。でも、それをやっているとまちづくりが進みません。
そこをどう判断するかです。
議員の皆さん方にも、この施設を私が使えない施設にしてしまったんだったら、これは責任
問題色々あるでしょう。しかし、農産物の加工施設としてこれからも使うというその目的を達
成している。議員の皆さん方は、今、責任があると言ったけどもそのことが責任ではないんで
すか。そのことを考えて、この施設をつくろうじゃないか、運営しようじゃないかということ
を議決していただいたんだと思います。
それであれば企業の方々がこういう異常な状況が起こって変わったときにも、目的に沿って
施設が使われるんであれば、それはそうやって頑張って使っていこうじゃないかという判断を
私はしていただきたいと、私からはそう期待を、希望をさせていただきます。
そういう観点をこれからも持っていかないと、あいつとやったらだめだから、こいつとやっ
たらだめだからといっていてたらこれは何もしない方がいい。それは何もしないっていうこと
で、だからこれから色んなことがあると思いますけども、そういう部分を是非理解をしていた
だきたいたいと。
ですから今回の施設運営についても、当然、色んな観点で導入時点でも考えてきました。
そして、今回のこういう課題が提案されたときにも、我々はこの次の段階をこういうふうにし
ていこうという話を進めてまいりました。そのことについては、議会で議決をいただいた。議
会で指定管理者としていただくということはこの契約内容も含めてこの指定管理者でこの契約
内容でいきましょうっていうことを議決してもらうんです。我々はその契約内容に基づいて、
こういうことだから解除せざるを得ないんだよ、ということを言っています。3.11につい
て、町長が何か悪いことしたとか、町長は何か判断間違ったと言われたら、私はじゃどういう
ふうに言ったらいいのか。
議決というものは、そういうもんじゃないのかなと思います。そこを是非、ご理解いただい
て、今回の分については、決してその施設を何か違う目的で使ったり、施設を使えないようにす
るわけでない。損失もそこに発生するわけでありません。そこを理解していただければと思うん
ですけども、いかがでしょうか。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○4番(杉山勝雄議員)
杉山議員。
再々質、終わりましたんでね。これ以上質問はできませんが、まだち
ょっと十分質問に答えられていない部分があるんではないかと思うんですがね。
-
84 -
議長をもう1点、許していただければ、
○議長(齊藤
正議員)
この点については、指定管理等が決まれば、産経常任委員会で、色々
と内容を精査する、しなければ進まないという点もありますし、どうかその機会にお願いした
いと思います。
(「はい」の声)
はい、4番杉山議員。
○4番(杉山勝雄議員)
では、また機会もありますので、そこに譲ります。美瑛高の問題に移
りたいと思います。答弁の中でも述べられておりますこの就学支援は、他町村との比較による
支援体制の充実、そして育成環境の進展、町内生徒の進学増加、そして本町の振興発展に寄与
する地域に密着した魅力ある高校教育活動の推進、そういう方向でこの支援を進めていきたい。
こういう内容は、大いに町民の方々も賛成をして応援をしてくれるんではないかと思います。
そこで聞きたいことは、地域や町民との協議がどのように進められてきているか。また、今
後どのように進めていくか。その課題を具体的に見定めてきておられるでしょうか。
言うまでもなく、高校、これからの存続に向けて更にこの支援を強めていくという点で言え
ば、単に町が支援するだけでなくて、やっぱり町民の後押しというものが大きな重要な要素に
なってくるのだと思います。
そしてもう一つは、今度は高校とそれから教師の側が現状をどう捉えて、そしてこの教師集
団がどういう学校づくりを目指していこうとしているのか。
そうした議論や検討をこれまでに積み重ねてきた、そういう経過について伺いたいと思いま
す。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) 高校は教育委員会の中には入っていませんので、町長が答弁するという
浜田町長。
ことになりますが、美瑛高校の運営につきましてはこれまでも色々と協議等をしてまいりまし
た。特に大きかったのは、北海道の方から高校の再編をするということで説明会があり、その
説明会に行きましたところ、旭川の高校を残して地域の高校については基本的になくするとい
うような提案をされたことがあります。私の方からもそれから学校の関係者も、その時に出て
いたもんですから、何か意見があるかということですから、私の方から意見を言わせていただ
きました。
子供が、どういうふうに成長していくかということは、そんな簡単なことではないと思うと。
特に、都会に育った子供が都会だけに住んで、都会の高校に行ってそれから社会に出る。そう
いうことも必要だが、一方では都会というか、旭川のことなんですけども、旭川で育った子供
が高校は美瑛に来たり、他のところに行ってそれからまた社会に出てくと、そういうことだっ
-
85 -
てやはり価値があることだと。それを人数なり教育関係機関の利便性だけで、そのような発想
をするのは非常に間違ってると。あんた達は、教育者としては資格がないというところまで言
ったことがあります。
そういう続きの中で美瑛高校について、しかし我々も努力をしなきゃならんということで美
瑛高の関係者、校長先生はじめ関係者の方々と美瑛高の子供たちを何とか多く集められるよう
な努力をしようということで、お話をさせていただきました。
実は高校の教育、特に北海道立高校については町村長の意見を挟む部分は基本的にはゼロで
す。その前々の校長先生方に同じ話をずっとしてきましたけども、一言「高校は町長の権限の
中にはありません」と、高校教育は道の直轄ですということです。
ですから、我々もそうですかと言いながらも、心ある先生方と協力をし合いながら学校の行
事、イベント等について協力をとってきました。
そしてまた一方では広報に高校生の声をいつも載せていますけども、その時に高校生にお前
たちも発信せと、お前たちがここで頑張って暮らしているその思いを、生きているその思いを
発信してくれということであの取り組みが始まったわけであります。
そんな中で80名、70名と子供たちがまた多くなってきました。
しかし、そういう中で、一つ大きな出来事が高校の授業料無償化でありました。高校授業料の
無償化によって、実は、公立高校には来やすくなったんですけども。その反面、国は私立高校
に対して手厚い支援をしました。これは目に見えてないですが、私立高校授業料を下げるとと
もに私立高校に特待生制度、厚い手当てをすることになりました。
ですから、皆さんもよく聞かれると思うんですけども、子供が何らかの特待生、授業料は何
割とかって。非常に今、私立高校ではそういう制度が強くなっています。
そのために、公立高校に行く子供が私立の方が条件いいわというようなことで私立に入って
いく。そういう状況も実は生まれてきています。そういうところから、上富良野などでは早く
から支援体制をもう一回見直せ、上川町でもそういうことをやれということで進めてきました。
美瑛町は、お金でということについて、なかなかやりづらいということでありましたけども、
しかし今回高校との協議の中で今後の推移を予測しますと、このままほっとくわけがないとい
うことで取り組みを進めようということになりました。そのためには、高校側の方も高校生、
特徴ある高校づくり、美瑛高が子供たちにとって魅力ある高校づくり、そういうことに取り組
んでくれと、そんな内容も検討しながら、今回、我々は約九百数十万、1,000万円近い金
額について、美瑛高の支援策として打ち出したわけであります。
ただ、このことについては色んな要素がありまして、私自身にとっては美瑛高校を守ってい
くということと、もう一つは非常に厳しい環境の中で実は、旭川から通ってきている高校生が、
昼お弁当も食べないような子供たちもいます。修学旅行に行けない子供たちもいます。非常に
-
86 -
子供を育てる環境が厳しくなってます。そんな中で、美瑛の高校に来た子供たちが、みんな修
学旅行に行けるように、そして美瑛の高校の中で少しでも青春を、少しでも自分の思う青春を
送れるようなことを応援したいと。そういうプラスの面も考えながら、今回の施策に打ち出し
たということでご理解をいただきたいと思います。
学校づくりの部分については、そういうふうな形で今、我々のそういう取り組みと相まって、
学校側でも色々検討してくれてるということで、そういった部分は担当課と色々協議をされて
いるところです。
学校の教師のことについては、私どもが入り込める状況ではありません。私が教師の方と何
か話すということは窓口がない状況です。それで、やはり校長先生と話し合って、そして対応
していくということになっていきます。
ただ数年前に、北大の大学院の生徒たちと一緒にやったフォーラムのについては先生も直接
出てきてくれましたし、私も高校に行って、まちづくりの話をしたり、何度もそういうことを
してきましたが、学校の先生と学校の運営について、直接私が話すってことはなかなかないの
で、そこの部分について今ここで説明するのはなかなか難しい。
校長先生を頭とした学校とは、そういう話をしているということでご理解いいただきたと思い
ます。
(「はい」という声あり)
○議長(齊藤
正議員)
正議員)
○4番(杉山勝雄議員)
はい4番杉山議員。
今の答弁を聞きまして、なおさら町民のバックアップもこれからの大
事な要素になってくるかなという感じを受けました。そういう点で、これまでも学校側と教師、
そして父母たち、町も入ったそういう協議会みたいなものつくっておられるんでしょうけれど
も、そういう中でますます強化する方向で是非進めていただきたいと思います。
言うまでもなく父母にしても、或いは子供たちにしても高校を選択する場合に、やはり卒業
後の進学なり、あるいは就職なりをきちんとして、進路を見定めたいということが学校を選択
する重要な動機になろうかと思います。
もう一つ教師たちにとっても、自分たちが受け入れた子供たちをきちっと育てて送り出した
いということは、教師としてのその本分あろうと思いますので、そういう点でいえば父母、子
供たちの願いとそれから教師集団の願いというのは本来、相共通し合えるものがあるんだと思
います。
その双方の願いを後押しするそういう形で、こうした今回打ち出されていく施策が大いに役
立てて欲しいと私は思います。
更にもう一つ付け加えて質問をするとすれば、昨今の教師たちの現場というのは、非常に過
重な負担を強いられているということも聞こえております。こうした教師たちの苦労や努力に
-
87 -
報いるような、そういうことでの支援策にもなるのであれば、内容にそういったことも大いに
検討を加えてはどうかなと。例えばで言いますと、補習や放課後講習への人件費というような
形での支援があるのでないかとか、素人ながら考えるわけです。
いずれにしても、父母あるいは子供たちが、本当に美瑛高を選択する魅力ある学校として、
そういう生き生きとした学校づくりを後押しする政策として、大いに生かしていただきたいと
思います。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) 高校の運営に対する町長のスタンスというのは、先ほどもお話をしてま
はい、浜田町長。
したように、非常に難しいにところを辿らざるを得ません。
実はこういう話もしました。美瑛高に地元の子供たちが、例えば80人でも60人でもい
いんですけど入った。地元の子供たちが今約10人ぐらい、そうすると道教委は学校再編の
時にこう言います。地元の子供たちが通わないような学校を何故残さなければならないんだ
と、私どもに言います。私はとんでもない話だと。経営しているのはあなた達じゃないかと。
あなたたちが経営していて、地元の子供たちが通わないような高校を作っておいて、まるで
我々が悪いように、我々の地域の子供が悪いように言うあなた達って一体何なんだと。それ
が教育者なのか、という話を実はさせていただいてます。
実は、その経営の部分に私が入り込むというのは非常に難しいことで、今お話しました先生
に何か手を加えることも全くできる話ではないと思ってます。
そういう面では、今のところ青少年交流の家とかそういった方々の利用者の数もやはり減っ
て、それを増やさなければならないこともありますので、学校教育、それから高校との連携で
すとか、そういったところの連携をしながら高校の魅力を上げていく。
もしくは、例えば美瑛町での農産物の加工とかそういった部分に対して、高校側にお認めを
いただいて子供たちに参加をしてもらう。調理ですとかそういうことをやってるとこもありま
すので、そういうことをいかに提案していくか。
しかし、これも学校の判断の一存にかかってますので、私どもが強要することはほとんどで
きない状況であります。
そんなことから、町民の方に関わってほしいと、美瑛高について町民の方々に意識を持って
ほしいということで広報に毎月出しています。そういったことも、是非ご理解をいただいて、
今後とも美瑛高校が美瑛町の中で大事な教育機関として存続できるようなことに努力をしてい
きたいと思ってますので、ご理解いただければなと思っているところであります。以上であり
ます。
(「はい」の声)
-
88 -
○議長(齊藤
正議員)
○4番(杉山勝雄議員)
はい、4番杉山議員。
はい、4番。質問を変えます。3点目の、除雪の問題でありますが、
答弁でも言われておりますが非常に行政が仕切るのは困難であると、非常に残念な内容です
けれども、これではこれまでの範疇を何ら超えてない、そういう答弁でないかなと思います。
そういう現状があるからこそ、こういう質問として私も取り上げざるを得なかったと受けと
めていただきたい。例えば、対象をどこまでとするか、どこまでの範囲を除雪するか、費用
負担をどの程度にするか、誰にその仕事を請け負ってもらうか。そういった調査、研究に是
非、着手してもらいたいと思います。
能力のある職員をたくさん抱えておりますから、全然、私は心配はしておりませんし、そ
ういう点で行政が仕切るのは困難ということではなくて、これからの高齢化社会に向かう中で
当然ハンディを抱えて来る方もそれなりに増えていくわけですので、是非これからの社会を見
据えて、こういった対応をとられるように、もう一度質問をいたします。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君)
はい、浜田町長。
これは、行政でやれというお話ですけども、今のところできる状況では
ありません。我々の方としては、こういうご質問をいただいて、今後、例えばこういう除雪サ
ービスとかそういうことをしているようなことを、もっともっと住民の方に知っていただいて、
その中で利用していただけるというような状況をつくっていくことが、はやはり今のところ一
番重要でないかと思っています。
理想を言えば、町内会の互助ですとかそういうものを我々が支えていくというような、自治
活動みたいなそういう取り組みが進められるのが理想でありますけども、しかしそれほどその
理想に簡単に近づける問題ではないんではないかと思っています。
福祉関係の施策もありますので、そういう困っている方々に我々はこういう取り組み、今の
ところあるよと。そういう取り組みを使ってくださいということで投げかけて、その中からま
た解決策を探っていく、そういうことが今の時点で重要ではないかなと判断をしての答弁でご
ざいますので、どうかご理解をいただきたいと。
ご理解いただけない部分は多いと思いますけど、今のところそういうできる範囲として、こ
ういう答弁の内容となってますのでよろしくお願いいたします。
○議長(齊藤
正議員)4番議員の質問を終わります。
正議員)
次に8番、八木幹男議員。
(「はい」の声)
8番八木議員。
(8番
八木幹男議員
-
89 -
登壇)
○8番(八木幹男議員)
8番議員、八木です。よろしくお願いいたします。
まず質問の1問目であります。医療・介護・福祉の仕組みを部分最適から全体最適へと、こ
ういった問題の提起であります。質問の要旨。
自宅介護している高齢者が腰を痛めて入院し、介護度5の状態となり、特別養護老人ホーム
の申し込みをしたが、100人以上の待ち状態で途方に暮れているという話を聞き、医療・介
護・福祉の連携に問題があるのではないかと感じております。
町立病院では、家族に対して退院後どうするかという相談を受けて対応しており、特別養護
老人ホームや老人保健施設においては、グループ内で連携をとりながら家族に対応し、社会福
祉協議会もホームヘルパーを中心に在宅支援事業を展開し、高齢者とその家族を支えています
が、
「病院での医療、施設での介護、在宅支援などの福祉サービスはばらばらで、きちんと対応
してくれない」という声もあり、家族の不安は解消できないように思われます。
各パートパートでは、対応がとられているのに、不安・不満を解消できていないのは、施設
間の連携が十分でないからではないでしょうか。「部分」をつなぎ「全体」を最適化するには、
連携と情報の一元化が不可欠と考えます。そこで、次の3点について伺います。
1点目、第5期の美瑛町高齢者福祉計画では、医療・介護・福祉の連携をどのように考えて
いるのでしょうか。
2点目、個人情報の一元管理、施設間の情報交換をどのように考えているのでしょうか。
3点目、9月に行った「高齢者が地域で安心して暮らし続ける環境条件に関するニーズ調査」
で、どのような課題が把握され、それに対してどのように対応していくのでしょうか。
質問事項2。地域コミュニティの活性化に向けて。質問の要旨。
少子高齢化に向かう現在、行政だけでは実現できない部分もあり、地域と一体となった取り
組みが必要であり、その中心になるのが地域コミュニティであり、その活性化であると考えま
す。11月19日に美瑛町少年団育成連絡協議会主催の「少年団大会」が町民センターで開催
されましたが、参加したのは、農村地区の美馬牛・東瑛・美沢の3少年団だけだったとのこと
でした。地域少年団の区割り変更が必要と思われます。
また、社会福祉協議会では、活動を活性化させるために評議委員の地区割りの変更を検討し
ております。これは、農村地区においては行政区を中心にという考え方、市街地区においては
町内会を中心にという考え方です。
一例を挙げますと、名古屋市では「地域委員会」という仕組みをつくり、
「地域のことは地域
で決める」という理念のもと、新しい住民自治の仕組みづくりが模索されております。
本町においては、ピーク時22,000人あった人口が、半分の11,000人になった今、
地域コミュニティはどうあるべきかを検討する必要があると考えます。
そこで、次の3点について伺います。
-
90 -
1.行政区などの見直しは考えていないのでしょうか。
2.各団体で行っている地区割りに行政が関わることはできないのでしょうか。
3.地域コミュニティに行政はどのような役割を求めていこうとしているのでしょうか。
以上、2点につきまして町長にご意見を伺います。
○議長(齊藤
正議員)
8番議員の質問の答弁を求めます。
(「はい、町長」の声)
はい、浜田町長。
(町長
○町長(浜田
哲君)
浜田
哲君
登壇)
8番八木議員よりの一般質問に答弁を申し上げます。
医療・介護・福祉の仕組みを部分最適から全体最適へという内容について答弁を申し上げま
す。
冒頭で恐縮でありますが、誤解がないように申し上げさせていただきます。特別養護老人ホ
ームにおいて、100人以上が待機している状況にあるというお話をされておりますが、本町
における特別養護老人ホームにおいては、施設入所の希望者としての枠で捉えれば、施設入所
の対象とならない軽度の介護度の方も含めた場合、議員ご指摘のような多くの方はいるという
ことでありますけども、介護度の高い施設基準に合った、また、緊急を要する方については優
先的に対応をする仕組みがあり、また、それ以外の方は町内の各介護保険施設等の地域資源を
活用、連携することで、特別養護老人ホーム入所希望者に対して対応できており、ご指摘のよ
うな多くの待機者が無防備にいるという状況ではないということでご理解いただきたいと、ま
た私どもそう判断しているところであります。
老人福祉法では、
「多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、かつ、豊富な知識と経
験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障される」、
「高齢者は自ら健康の保持に努め、社会活動への参加が求められ」、「その機会が提供されるべ
き」であると基本的理念で定められており、高齢者が自己管理をし、社会参加をする主体とし
て、高齢者の保健福祉を考えていかなければなりません。
次期の地域の平成24年度から平成26年度の美瑛町高齢者保健福祉計画は、老人福祉法に
規定されている市町村老人福祉計画として策定をするものであります。法に基づいて町村で策
定するというものであります。
本町で暮らす高齢者が、自ら健康に留意し、さまざまな形で社会参加をすることで、生きが
いを持った暮らしを送る主体となってもらうことを目指し策定をするところであります。主な
高齢者福祉サービスの見込量を明らかにし、高齢者福祉事業全体にわたり、供給体制の確保に
関して必要な事項を定めてまいります。
現在、保健福祉の学識経験者等で構成する美瑛町高齢者福祉計画策定委員会を設置し、計画
-
91 -
策定に向けて協議を行っているところであります。
1点目のご質問、医療・介護・福祉の連携をどのように考えるかという点に関しましては、
こうした高齢者保健福祉計画策定のプロセスにおいて、介護サービスの基盤強化を図るという
面から取り上げていかなければならないものと認識をしております。
基本的には、介護保険の保険者である大雪地区広域連合が策定する第5期介護保険事業計画
において視野に入れていかなければなりません。
しかし、これら2つの計画一体のものとして策定しなければならない関係から、それぞれが
担う役割を明確にした中で、次期の高齢者保健福祉計画策定を進めてまいりたいと考えており
ます。
大雪地区の保健計画、事業計画、介護保険事業計画等もありますので、次期の高齢者保健福
祉計画、美瑛町の計画についても、こういった連携をとって計画をつくっていくということで
あります。
2点目のご質問についてありますが、介護保険の分野においては、被保険者が介護サービス
を選択する仕組みとしては、一般には「ケアマネジメント」と称される「介護支援サービス」
の仕組みが組み込まれております。
具体的には、介護サービスの利用者たる被保険者からの依頼を受けて、介護支援専門員(ケ
アマネージャー)が介護サービス計画を作成し、その計画に基づく介護サービスの提供の確保
とともに、サービス事業者などとの連絡調整が行われ、介護サービス計画に組み込んだ各種の
サービス・支援を実際に利用できるように、サービス提供者・機関に依頼するわけであります。
そこに至るまでの調整が難航したがために、議員ご指摘のような声が生じたものと推察したと
ころであります。
既にケアマネジメントという仕組みの中で、利用者はケアマネジャーという一つの窓口を通
して、各種必要なサービス・支援を入手することができ、この仕組みが効果的に発揮されるよ
う努めてまいりたいと考えております。
現在、医療・介護・福祉の情報交換の場として、町立病院、介護サービス事業者等と地域包
括支援センターが中心となり、地域ケア会議やケアマネ連絡会議を毎月定例で開催しており、
これらを通じ連携の強化を図っているところであります。
次に3点目のご質問でありますが、ニーズ調査の結果につきまして、広報12月号において、
その概要を町民の皆様に公表させていただきました。まず、回答数が少なかったものですから、
調査への関心を得られなかったことは残念であり、我々の調査の方法に問題があったものとも
考えますが、今回の調査を通して、健康増進や介護予防への関心の高さと、地域に流した医療
体制の充実を求める回答が突出して多かったことに注目をしているところです。特に年齢が高
くなるにつれて健康等への不安は増えていくことは、ある意味では当然でありますし、社会保
-
92 -
障の面からも健康を維持し、地域社会において自立して生活することが求められており、その
ことが回答結果に結びついたものと考えられます。
この調査結果等も参考にし、現在協議等を行っております次期の美瑛町高齢者保健福祉計画
の策定作業と関連して、今後も増え続けていく本町で暮らす高齢者が、健康の保持増進や介護
予防に努められるような支援を推進していくとともに、精神的な自立を維持し、高齢者自身が
尊厳を保つことができるような高齢者福祉サービスを提供していきたいと希望を持っておりま
す。
そして、その継続によって、可能な限り多くの高齢者が健康で生きがいをもって社会参加で
きるような地域社会をまちづくりを創造してまいりたいと考えているところであります。
続きまして、質問事項の2。地域コミュニティの活性化に向けてであります。
少子高齢化、核家族化や過疎化の進展、生活の変化などにより、地域での相互扶助機能は弱
まり、地域住民相互の社会的な連携活動も希薄化するなど、地域にコミュニティは変容しつつ
あります。
地域コミュニティの維持、活性化は地域力に直結し、町の活力などの要素となることから、
公助を基本として、自助、共助を組み合わせ、安全で安心して暮らせる地域づくりが重要とな
っています。
1点目のご質問でありますが、本町では地域住民の自治組織との連携を密にするため行政区
を設置し、自主的な組織の協力を得て、行政の民主的かつ効率的な運営に努めているところで
す。この区域につきましては、昭和30年に制定の行政区設定条例に基づき設定して以来、今
日まで地域と協議しながら、必要に応じて見直しを図ってきたところであります。今後におき
ましても、地域からの要望等がありましたら、十分協議の上、見直しについて検討してまいり
たいと考えているところであります。
2点目のご質問でありますが、各種団体の地区割りは、それぞれが行う活動の目的、地域特
性や地縁などによって各自で設定しております。多様な主体が活動を展開する上で、行政へ地
区割りに対する支援要望等がありましたら、可能な範囲で協力をしてまいりたいと考えており
ます。
3点目のご質問でありますが、地域が持つ様々な課題を解決するためには、単に行政が取り組
むだけでなく、地域住民との協働が大きな力となります。地域コミュニティは地域住民が互い
に助け合い、地域の課題に自ら取り組むことを目的として自主的に形成された集団であること
から、地域を守り育てることを実現していく役割に期待するものであり、また、これらの自主
性と自立性ある活動を広く支援していくことが、これからの行政の役割と重く考えているとこ
ろであります。以上であります。
(「はい」の声)
-
93 -
○議長(齊藤
正議員)
○8番(八木幹男議員)
○8番(八木幹男議員)
はい、8番八木議員。
1点だけ再質問させていただきます。個人情報の一元管理と施設間の
情報交換に関して再度お尋ねいたします。答弁いただきましたとおり、特別養護老人ホーム入
所希望者のうち、緊急を要するのは15、16名であると。その方たちに対しては、他の介護
施設を活用して対応しているということは十分理解しております。
また、事業所間では、地域ケア会議、ケアマネ連絡会議等を実施して連携の強化を図ってい
るということをお聞きし、大変心強く感じております。しかし、行政は広い意味で、サービス
業であると考えております。また、現場意識を持つということも重要であります。国や道から
縦割りでおりてきた制度、施策のすき間を埋める作業を通して、介護を必要とする方やその家
族の負の解消を目指さなければなりません。不満を解消する、不満を取り除くということが求
められます。それには事業者やその家族の情報が不可欠です。病歴に留まらず、血縁関係や趣
味、生きがいなどを含めた細かい記録のカルテのようなものを作成し、活用することによって、
利用者側と供給者側の良好な関係が築かれ、オーダーメイドな対応ができ、負の解消が実現で
きると考えます。
個人情報保護法という観点から、難しい面もあろうかと思いますが、このような情報の一元
管理と施設間の情報交換について、どのようにお考えか伺います。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) 保健福祉に政策を打っていくということの難しさっていうのは、町長に
はい、浜田町長。
なって初めに直面した課題でありました。ちょうど、介護保険制度ができ上がる時でありまし
て、介護保険制度にどう対応するかということで、色んな担当の者との協議とかを何度も行っ
たところがあります。やはり保険制度としてあるもんですから、資格の問題ですとか、組織の
運営ですとか、事細やかにその制度の中に規定されてきます。そうすると、我々が独自なもの
をするとすると、全くその枠の外でやらざるを得ない状況がやはり起こってまいります。そん
な面からいたしますと、この本当に福祉関係、医療もそういうところもありますが、特に福祉
関係については、介護保険制度の色んなことを見ながら、本当にこう独自なものっていうのを
やっていくことの難しさというものは実感したところであります。
しかし一方で国の方でも、介護保険制度等取り組みに当たっては、色んな情報をとっている
もんですから、当然、我々より多量の情報を持ってそういう制度をつくっていますので、我々
の色んな状況を言っても、道北はこうでこうなんだと言うと、なかなか論破もできないところ
がありますので、我々が制度に基づいて進めることのできることはやはりそれしかないんだな
ということで大雪の広域連合をつくって、効率的な運営、また住民の方々に適正なサービスを
提供できるような体制をとっていくようなことも合わせて取り組んできたところであります。
-
94 -
しかし一方では、先ほども述べさせていただきましたが上乗せですとか、横出しとか、そう
いう政策は割と美瑛町は多かったように思います。
介護保険の制度だけでは、なかなかそれまでの措置制度から保険制度へ移行する上では色々
な課題があるということで、横出し上乗せをやらさせていただいたことも実は、その頃の協議
の中で私の思い出として今も残っています。
この連携の関係でありますが、実は私が仕事を終わって、役場から出ていく時に例えば介護
施設の関係ですとか慈光園の関係ですとか、そういう方々が集まってきて連携会議をやってい
ます。夜遅くまでこういった連携情報交換をしている。
そういった中に、最初のうちは色々と勉強させていただきながらも、今はなかなかその中に
入るという機会もないですけども、よくこういうふうにやってくれるなと思うようなことがあ
るわけでありますが、これは決められた制度の中で、そういうことやはりやっていかなきゃな
らんし、やることが重要な連携を取るために重要なことだと。そこから色んな情報が交換され
て保険者の方々、保険を受ける方々に介護を受ける方々のサービスにもつながっているという
ことで、私は大変そういった取り組みしている方々に感謝をし、また敬意を申し上げていると
ころであります。
今後、この連携をさらに強めていったりするということは非常に重要なことでありますが、
制度の枠の中で運営している部分について、町長がその部分についてあれをこれをというのは
なかなか難しいということは、是非ご理解をいただきたいと思ってます。
町長の業務としては、そういう国の制度とかそういう制度をまちづくりの中にどういうふう
に埋め込み、より効率的で効果的に住民の方々にそのサービスを適切に提供できるようなそう
いう全体の体制をどう作っていくかということの業務が主流となってまいりますので、今後も
各関係の機関の方々とお話をしながら、医療・保険・福祉といった部分それからまちづくりに
ついて、連携できるような体制をよく話をさせていただきたいと思ってます。
実は、ほの香も町の直接の運営で委託をしておりましたけども、慈光園の方に指定管理とい
う形で、今年からお願いをして運営をしていただいてます。
そういう面では、現場で仕事に当たっていられる方々が幅広く情報を交換しながら、今後も
業務に当たっていけるようなことを検討していきたいと思ってます。
地域全体のことも色々あるかと思いますけど、今のところ、そういう状況で仕事をしてると
いうことでご理解いただきたいと思います。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○8番(八木幹男議員)
はい、8番八木議員。
8番八木です。今、町長から答弁いただきました通りのことだろう
と思いますが、新たに心の領域と言いますか。そんな部門にまで、踏み込んでやっていかない
-
95 -
時代に来ているんではないかなと、こういう思いからお話しさせていただきます。
今後のキーワードは、「医療から介護へ」「施設から地域へ」と言われる中で、介護を必要と
する人とその家族を1人の担当者が、施設が変わっても、或いは在宅介護になっても、最後ま
で継続して寄り添うと、こういった仕組みを是非つくっていただきたいなと。そういったこと
を願っております。こういった形で、美瑛モデルと言われるような医療・介護・福祉の連携シ
ステムの構築を願っております。
こちらの質問につきましては、以上で終わらさせていただきまして、次の質問に移らさせて
いただきます。
地域コミュニティの活性化に向けてでありますが、今後、困っている人は、困っているとは
言ってこないと思っております。今後、高齢者の見守りに地域コミュニティの役割は大変大き
なものになってくると思っております。そのような観点からすると、民生委員、児童委員の選
出、或いは社会福祉協議会の評議委員の選出に当たって、同じ地域コミュニティ、個々ベース
に取り組んでいるという形が、最適な環境になってくるのではないかと考えております。
そんな意味で、この行政区の区割りといいますか、そういった方に対して、行政が再考する
ような考えはないのかどうかお伺いしておきたいと思います。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君) 端的に答弁を申し上げますと、行政区の再編というようなことにつきま
浜田町長。
しては、やはりそれぞれの行政区の中で色々検討されて我々と協議をすると。なかなか町長か
ら今、行政区を再編しましょうっていうのは言いづらい状況にあるとは思っています。
例えば、町内会の再編なんかも、今年はありませんでしたが、数年前まで色々ありました。
やはり、町内会同士がこういうことで一緒になろうよということを色々協議しながら取り組ん
で、町の方にこういう形になったよ、こういうふうに行くよということでお話をいただいてお
ります。
そんなことで、町内会の合併等も行われてますので、行政区の部分については、そういう要
望があれば、我々も協力しますよということは言えると思うんですが、町側から再編をしまし
ょう、再編をしてくれということは、なかなか言いづらい状況にあると思います。
議員の言われる部分については、私も非常に共感する部分があります。地域で地域の方々が
それで互助をしながら、地域で暮らしていくということ、大事なことだと思っていますし、も
しそういう自主的な活動があれば、行政としてどう支援してかというような制度も作ってもい
いんじゃないかと思ってはいますが、今ところ町内会会議、行政区会議等を行ってもなかなか
そういうところの話までいかないという現状でありますから、先進的な町内会、行政区があれ
ば、そんなことも可能であれば、今後、私の方からも色々と話をしてみたいなと思っている状
-
96 -
況であります。今、現状としてはそういう状況だということで答弁させていただきます。
○8番(八木幹男議員)
○議長(齊藤
質問終わります。
正議員)8番議員の質問を終わります。
正議員)
次に10番福原輝美子議員。
(「10番」という声)
はい、10番福原議員。
(10番
○10番(福原輝美子議員)
福原輝美子議員
登壇)
10番福原です。
10番福原輝美子。質問事項、命の大切さを育む教育について。質問の相手、教育長。質問
の要旨、本年3月11日の東日本大震災では、地震、火災、津波、原発事故などにより、多大
な被害が発生して、多くの尊い人命が失われました。被害を受けた皆さんが再起され、元気に
なられ、再び同じような災害が起きないことや1日も早い復興を祈るばかりです。
この度の災害でも、幸い集団で助かった児童、生徒などがおり、助かった子供たちの笑顔が
何よりの救いであり、不幸中の幸いでした。普段から集団で避難訓練などを行われており、教
育の大切さを深く感じさせられた次第です。
しかしながら、残念なことに一旦は助かったのに、救助される時間が遅くなってしまった場
合は命が失われてしまいます。
我が国の救命率は5%未満と言われていますが、
「 世界一の救命都市」アメリカのシアトルは、
救命率が30%以上で、人口約60万人の約半数が救命講習の受講者であると言われており、
市民の救命講習の受講率の高さが世界一の救命率となっています。
本町の平成23年度の教育行政執行方針では具体的に表明されていませんが、子供のころか
ら命の大切さを育む教育や、また具体的に救命講習などを行うべきではないでしょうか。
そこで2点伺います。
1.小中学校での救命講習の充実についてどのようにお考えでしょうか。
2.「命の大切さを育む教育」についてどのようにお考えでしょうか。
○議長(齊藤
正議員)
10番議員の質問の答弁を求めます。
(「はい」という声)
はい、奥山教育長。
(教育長
○教育長(奥山
奥山
清君
登壇)
清君) 10番福原議員の命の大切さを育む教育についての質問にお答えをし
たいと思います。
健康教育の一環として、児童生徒が事故や災害の発生に伴い、現状、原因、要因についてよ
く理解をして、適切な判断のもとに、的確な行動がとれるような態度や能力を養う教育を今行
-
97 -
っております。
そこで、救命講習の充実についてのご質問でありますが、小学校段階におきましては、事故
等の発生時に近くの大人に速やかに連絡と、それから同時に助けを求めることが最優先と考え
ておりまして、具体的な心肺蘇生法などの講習は行っておりません。
中学校におきましては、教育課程の中で応急措置について学習指導要領の中で位置づけられ
ているというな部分がありまして、救命についての学習については行っているところもありま
す。一部の中学校においては、心肺蘇生法やAEDについて学習の応用と発展の取組みとして、
消防署と連携して教育を展開をしているところであります。
今後におきましては、生涯にわたって、安全で幸福な生活のために必要な資質を養う上で、
救命講習は重要と考えておりますので、取組みの充実に努めてまいりたいと思っております。
それから、命の大切さを育む教育につきましては、豊かな心を持ち、命の大切さに気づき、
児童生徒が命について学習したことをもとにして、考え行動できる子供の育成を図ることが大
切と考えております。
学校の取組みといたしましては、各教科にわたって、命の大切さの学習を行っているところ
ではありますが、その指導等を統合するために道徳教育において、生命がかけがえのないもの
であることを知り、自分と他の生命を尊重する学習を深める教育が行われているところであり
ます。
また、小さい魚だとか、うさぎだとかっていうような小動物の飼育を通じて、生命の尊さや
育てる喜びを体験する取り組みも行っております。
議員からお話がありましたように、この度の東日本大震災では、多くの尊い人命が失われま
した。
そのような社会的背景において、これから一層命の大切さの教育の充実に努めてまいりたい
と思っております。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
正議員)
はい10番福原議員。
○10番(福原輝美子議員) 10番福原です。再質させていただきます。教育長の答弁の中で、
小学校段階においては、事故など発生時には近くの大人に速やかに連絡と助けを求めることが
優先と考え、具体的な心肺蘇生法などの講習は行っておらず、また中学校では、教育課程の中
で応急措置については学習指導要領の中で位置づけられていることから、救命についての学習
を行っているところでありますとのことで、一部の中学校においては、心肺蘇生法やAEDに
ついて学習の応用と発展の取組みとして消防署と連携をした教育を展開しているところと答
弁をいただきました。
わが町の教育課程の中で、展開とか発展とか取り組みではなく、学習指導要領の中で位置づ
-
98 -
けられているのなら、小中学校でも救命講習を実施すべきではないでしょうか。救命について
の学習は行われているのでしょうか。実習をしながら指導されているのか伺います。
2番の命の大切さを育む教育として、答弁の中で、小さなうさぎや小魚の小動物の教育を通
して、生命の尊さや育てる喜びを体験するとされているとのことで、このことにつきましては
小学校の取組みとしては、命とは人も動物も魚も生きて命があるということですから、とても
良い取り組みだと思います。
自他の生命を尊重する学習教育を行われているとの中で、どの過程でどのような学習教育で
しょうか伺います。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
正議員)
○教育長(奥山
清君)
はい教育長。
最初に救命講習に関しまして、ご質問にお答えしたいと思います。
小学校と中学校、実は学習指導要領別々でございまして、小学校の学習指導要領には救命と
いう部分は特にありません。
中学校は、教育課程ももちろんそうですが、私も今現実に持ってきてですけども、中学校の
教科書の中にもう既に位置づけられておりまして救命の部分が入っております。
従って、今やってる学校はそれを先取りして、いわゆる経過の中でやってる、移行措置の中
でやっていると理解ください。
やられてない学校については、24年度から実際に新しい教育課程になりますので、その中
で取り入れていくということで、中学校については、やられるという形でいきます。そういう
ことでご理解をいただきたいと思います。
それから、命の大切さはどの教科でも、場面場面で取り入れることができる部分がありまし
て、実際に先ほどの小さな動物を飼ったり、魚を飼ったりというのは、色んな係を決めたり、
係り活動の中でやったり当番を決めたりという形でやられてるんですが、それだけではなくて
色んなところで命の大切さを教えるっていうのは、例えば、社会の学習で外に出るという場合
も実際に動きがあれば何か事が起きるということが考えられますので、そういう部分も含めて
実際にありますし、それから体育の授業などでは体を動かすことによって事故が起きてきたり、
或いはぶつかることによって色んな障害があったりする部分もありますので、それぞれの教科
の中で現実的に場面場面に即応して指導を行っているというのが現状です。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
正議員)
はい、福原議員。
○10番(福原輝美子議員)
○10番(福原輝美子議員)
今現在は、色々な仕組みで、色々な授業の中で、幅の広い教育を
されているのはわかりました。でも現在はコンピューターが増設されてIT事業への取り組み
などで、色々な幅広いことがインターネットで引き出せれる、そんな教育がもうやっておられ
-
99 -
ると聞いて私は安心してます。
でも、目で見て聞いて学ぶ学業と、実習で指導される教育指導を取り組むことは、やはり目
で見て実際に見たことの現場というのは記憶に残ると思います。
それで、言葉の指導、本学習の中でこのインターネット、IT授業への授業ばかりでなくて、
中には1年に1度ぐらいは消防署との連携で応急手当の目的と必要性や簡単な怪我の手当て、
救急車のよび方、また中学校では心肺蘇生法、AEDの操作方法などの実習をされて実習をさ
れていただきたいというようなことを希望します。
これで、私の質問を終わらせていただきます。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
○教育長(奥山
正議員)
清君)
はい、教育長。
ご指摘のことについては、十分私もわかります。現実にITが盛んに
なってきて、体験の部分が少なくなってきてますので、新しい学習指導要領でも、体験活動を
盛んに行うということはもう明記されております。
議員さんがご指摘のように、実際に経験していないことはなかなか子供たちもできないとい
う部分がありますので今お話をいただいた、例えば場面をつくって消防署の方に来ていただく
っていう部分につきまして、私どもの方でこうすれということの指示はできませんが、学校の
方にこういうふうな形で取り入れてやっていけるように話を是非しておきたいと思います。そ
ういう形で答弁をさせていただきます。
○議長(齊藤
正議員)
10番議員の質問を終わります。
次に12番濱田洋一議員。
(「はい、12番」という声)
12番濱田洋一議員。
(12番
○12番(濱田洋一議員)
濱田洋一議員
登壇)
私は、教育長と農業委員会の会長に1点ずつ、それぞれ質問をさせ
ていただきたいと思います。
1番、学校が抱える課題について。
本町には、小学校6校、中学校3校の学校があります。各校において、特色のある教育、個
性をいかに伸ばしていくか等、それぞれ課題を持って取り組んでいるところであります。
しかし、時代の流れもあり、それぞれの学校を取り巻く環境や、保護者等との教育現場とと
のズレが生じているのではないでしょうか。今後、このような状況がさらに進んでいく心配も
あります。
そこで、これら状況を踏まえて、教育環境をどのように整理をしていくのかお伺いをしたい
-
100 -
と思います。教育長に質問します。
2番目であります。アグリパートナー対策についてです。
美瑛町農業の担い手のパートナー対策は、大変に重要な問題であります。この対策の成否が、
美瑛町農業の将来を左右すると言っても過言ではありません。地道な努力の割には、結果が伴
わないというのが現実だとは思いますが、継続してこそ成果が得られることでもあろうと思い
ます。そこで2点についてお伺いします。
現在までの取り組みで、課題等は、色々あろうかと思いますが、何があるのかお教えをいた
だきたいと思います。
それらを踏まえて、今後の取り組みについて、どういったものを考えていらっしゃるかお伺
いをしたいと思います。農業委員会会長に質問します。
以上です。よろしくお願いします。
○議長(齊藤
正議員)
12番議員の質問の答弁を求めます。
(「はい、教育長」という声)
奥山教育長。
(教育長
○教育長(奥山
清君)
奥山
清君
登壇)
濱田議員の学校が抱える課題について、ということでご質問にお答え
をしたいと思います。
美瑛町の教育環境の特徴としまして、美瑛小学校・美瑛東小学校の2校及び美瑛中学校・美
馬牛中学校の2校を除く、小学校4校及び中学校1校で現在、複式教育が行われているという
ことです。
複式教育の特質としまして、少人数のため、個に応じた指導の充実ができる、地域が学校に
対して期待と関心を持ち、協力的であり、学校と家庭、地域が緊密な連携を図ることができる、
児童生徒が互いに親密な関係を持てるなどの長所であることから、複式教育の特質を効果的に
取り入れた教育の展開をしているところであります。
しかし、自校においては、交流の相手が限定されるため、多面的な活動を展開するのが困難
であったり、大きな集団での社会的経験の機会が不足がちになるという課題もあります。
そこで、複式を行ってる学校の間の児童生徒をひとつにして集合学習を行ったり、市街地と
の規模が異なる学校間において、単独校では実施できない学習や学校生活をさせる交流学習に
ついても実施をしているところです。
各学校における今後の就学児童数の調査の結果、現在のところ各学校の児童数は減少傾向に
あります。
今後におきましても、児童生徒数の減少により、学校の小規模化が進むことに鑑み、保護者
からの意見等をお聞きしながら、教育環境の整備を一層進めてまいりたいと考えております。
-
101 -
(「はい」という声)
○議長(齊藤
正議員)
はい、鹿島農業委員会会長。
○農業委員会会長(鹿島博明君) 最後の答弁ということになりますが、3年に1回あるかない
かのご質問ということで、懇切丁寧にお答えをしたいと考えますので、よろしくお願いを申し
上げたいと思います。
現在、本町において、564戸の農家登録があり、地域の基幹産業である農業基盤の支えを
しております。しかし、このうち約18%に当たる101戸の農家が担い手後継者の配偶者を
求めております。厳しい状況となっております。
1点目のご質問でございますが、当委員会では長年結婚相談員を常駐させ、これらの解消に
向けた対策を講じております。今回、富良野沿線市町村連携のアグリパートナー協議会主催で
行った夏のイベント支援活動では、男女合わせ40人規模の参加者が、集まり農業後継者への
交流支援を行ってまいりました。
また、平成21年度より行われている町単独事業の、美瑛町アグリパートナー協議会主催の
交流支援においても、農業後継者の出会いを側面から支援し、少しでもこれらの課題解消にな
るよう期待し、活動してまいりました。
このような課題の解消においては、プライベートな面もあることから、継続した支援活動を
必要としております。結婚相談員の連携した活動により、成果に結びつくものと考えておりま
す。ちなみに、本町における未婚後継者及び自己紹介カード登録者数に関する実態としては、
平成21年度の調査における未婚後継者数は男女合わせ98名。平成22年度においての調査
においても男女合わせて100名であります。この2カ年の数としては、ほぼ横ばいに推移し、
今年23年4月の調査では101名となっております。成婚数については、年間6組から7組
程度の報告を受けております。一方、平成23年度現在のカード登録者数は68名で未婚後継
者全体の67.3%にとどまっております。カード登録は、個人情報の保護とプライベートの
面を持ち合わせているということから、登録推進において大きな課題となっております。
登録制度は、婚活事業において最も有効な手段であり、課題における解消と事業の推進にお
いて大変重要な情報であることから、今後においても、皆様のご協力を得ながら、当委員会と
して登録推進に向け努力してまいりたいと考えております。
2点目のご質問でございますが、1つ目としまして、当委員会では、今後とも未婚後継者の
実態掌握に努めると同時に、課題解消に向けた新たな対策を考えております。具体的には、参
加男性の意識改革を促す対策として、専門家を講師に招き、男性の意識改革に関する講習会の
開催を検討していきたいと考えております。
出会いの場における自信の持ち方や農業後継者としての誇りを持つ心得、会話術の会得など、
参加における意識を高め、積極性を持たせることを目標に実践したいと考えております。
-
102 -
2つ目は、嘱託結婚相談員の効率的な活動において、カード登録者のフォローアップと無登
録の農業後継者の方における登録加入に対する推進活動の強化であります。これは数多くの農
業後継者の方にカードの登録をしていただき、効率的な対応を目指すものであります。
また、富良野沿線市町村連携のアグリパートナー協議会に関するイベントにつきましては、
従来どおりの規模で関係市町村と協議をした中で参加していきたいと考えております。
町単独事業の美瑛町アグリパートナー協議会のイベントにつきましても、例年どおりの規模
で開催したいと考えております。その他、町おこし的なイベントがあれば、積極的に参加した
いと考えております。以上でございます。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
正議員)
○12番(濱田洋一議員)
12番、濱田議員。
12番です。再質をしたいと思います。まず1点目の学校が抱える
課題ということで再質をしたいと思います。
それぞれの学校が、市街地は大人数、それ以外は少人数校というような美瑛町の現況であり
ますが、それぞれ特徴を持っているということであります。
今回は特に、中学校の部分でお聞きを何点かしたいと思いますが、答弁の中で、いわゆる多
面的な活動が困難であると文言がありますが、特に学習面で規模の小さな学校の学習の成果と
いうものが上がっているという、こういうメリットっていうのはあると思います。
しかし一方で心と体を鍛える部活と、中学生においては非常に重要な問題があろうかと思い
ますが、そこで、団体の競技が非常にやりずらいというような状況がですね、町内の中学校以
外の部分で生まれているのではないでしょうか。
そこで現在、小学校では市街地でそれぞれの少年団の活動が本当に活発化されています。野
球、バスケット、バレー、サッカーその他いっぱいあります。1年生、2年生、3年生はちょ
っと行けませんが、4年生あたりぐらいから市街地に集まって仲間づくりもされております。
残念な状況がありまして、そこから先がつながらないといった状況が今生まれていると思いま
す。それぞれ団体競技ができないというような特性が市街地以外の学校にありますので、そこ
の学校にある活動のみしかできないというような状況が今生まれております。裏を返せば、選
択ができないというような状況が生まれていると思います。
そこで、それらの状況を踏まえて、今後どのような打開策、解消の方法があるのか。あれば
お聞かせを願いたいと考えております。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
○教育長(奥山
正議員)
はい、教育長。
清君) 今、議員さんからご指摘のありました中学校の部活動についてですが、
現状は、私どもの学校としては3つの中学校の中で、小さい学校として2つ、子供の数が少な
-
103 -
いという意味での小さい学校として2つでありますけれども、それぞれの学校では、団体競技
がなかなか組みにくいということで、バドミントンという種目を中心に、部活についてはそう
いうふうな形でやられているというのが現状だと思います。
先ほどありましたように、部活の選択、学校の中にはそれ以外に文化部をつくったり、或い
はバンドのようなものをつくって活動をしたいという部分もありますので、それぞれ学校にお
ける選択肢はそう多くはないというのは実態ですが、その中で選択をして、やられているとい
う現状であると思います。
今まではそういう中で、じゃ他の部活動とかやりたいという子供が出たらどうするかという
ことについては、具体的にそれは小さい学校だけの問題ではなくて、例えば、美瑛中学校の子
どもさんがいても、美瑛中学校にない部活動をやりたいっていう子どもは今までも現実にいま
した。そういう子供さんたちに対する対応というの実は、原則的に保護者がやられてるという
のが実態です。
ですから、これは大変言いにくいんですが部活動というのは学習指導要領に入ってないので、
したがってこれを現実に行っているというのは、これは子供たちのためにやっているというの
が実態ですから、学校にあるものについては学校で責任を持ってやられてるというのが実態で
すけども、そこでやってない例えば水泳をやりたいですとか、硬式野球やりたいですとか、そ
ういった部分が今まであった場合は、すべて保護者が対応責任持って、授業が終わった後対応
してもらっているというのが実態です。
したがって、規模の小さいところでは、そういう希望があった場合にも、検討するという余
地はないわけではないですけれども、現状としてはそういう形でやられてたということです。
(「はい、12番」という声)
○議長(齊藤
正議員)
はい12番濱田議員。
○12番(濱田洋一議員)
現況は十分にわかりますが、今世の中の状況が、例えば他町村で、
合同チームという部分が結成をされてる。町をまたいでです。現実にありますが、そういう状
況もあるので、町内の中でそういうことも考えていくということが、小さな学校を生かすだけ
のメリットがあるのではないのかなと。親御さんもやはり、中学生になりましたら大きな人数
の中で練りあいをさせたいという希望もあります。勿論、本人もあろうかと思います。
やはりそれを摘んでしまうという、そこが私は残念だなという思いでずっと今までおります
ので、是非、建設的にここの部分は解消すると言いますか、子どもたちの目線に立って、高い
目線、低い手を差し伸べるという形が、子どもたちにとっては求められているではないかと私
は思いますので、再度その決意をお聞かせ願いたいと思います。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
正議員)
はい、教育長。
-
104 -
○教育長(奥山
清君)
今、お話がありました中学校で団体種目等で、それぞれの中学校が十
分にチーム編成ができないで、他町村と合同チームをつくっているという実態は確かにありま
す。これも、上川管内でもありますし、これ義務教育も高校もあるんですが、先ほどお話しし
ましたように、実はそういうチームもすべて保護者が練習に行く場合対応します。それが一つ
あります。
ですから、私どもの町の中で合同チームをつくりたいという希望が出た場合に、今まで幸い
にしてそういう話がなかったので特に検討しておりませんけれども、そういうお話がこれから
出てきた場合には現場でさらに検討を深めていきたいと思っております。
ただ、もう一点、問題になっているのは、顧問という部分がありまして、実は小さな学校に
は、限られた先生方しかいませんけど、中学校ごとが合同でやった場合にはそれぞれの学校に
顧問を一人ずつ置かなければならないという問題があります。
したがって、例えば3人か4人しかいないような小さな学校ですと、他の部活動と兼務でや
らなければならないという部分が出てきますので、そういったことも含めまして、子どもさん
の希望が出てきた段階で、私どもも学校の方と十分に協議をして、子どもの意向を踏まえなが
ら対処していきたいと考えております。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
正議員)
○12番(濱田洋一議員)
はい、12番濱田議員。
終わりますけど、やれない理由を探さずに、どうやったらやれるか
ということを是非、考えてもらいたいと思います。それでは、質問を変えたいと思います。
アグリパートナー対策でお願いをしたいと思いますが、色々、答弁書を見させていただいて
ます。その中で、まずは参加者の男性の意識が低いということで、意識改革、或いはそのため
には講演会等を開催をして男性のトレーニングをしようという話も出てますが、是非その辺は
やってもらいたいもんだと思っております。
私からは1点、出会いの場という部分で、現況では農業者だけがアグリパートナー対策で、
農業者だけをターゲットにしてやっているという状況がありますが、美瑛町の単独事業でやっ
てる部分の婚活がありますけれども、そこを是非広い見地に立ってオール美瑛という考え方が
できないか。その1点だけ、再質をさせていただいて終わりたいと思います。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
正議員)
はい。農業委員会会長。
○農業委員会会長(鹿島博明君) ご質問の趣旨は十分わかるわけですが、オール美瑛というこ
とになりますと、これはちょっと意味合いが違ってくるのかなと思います。それは我々農業委
員会だけでは取り組めない部分が、やはり実行委員会等々が作られまして、そういう形をつく
っていくというのが大事なことでないかと思います。
-
105 -
美瑛だけっていうのは、やはり事業が3年目になるわけですが、これらも含めまして来年度
以降、また色んな形で考え方を変えながら進めていくわけですが、オール美瑛はちょっと違う
のかなと。農業委員会だけではなかなかできない部分かなと思いますので、よろしくご理解を
いただきたいと思います。
(「はい」という声)
○議長(齊藤
○議長(齊藤
正議員)
はい、濱田議員。
○12番(濱田洋一議員)終わると言いましたが、農業委員会だけではちょっと無理だというこ
○12番(濱田洋一議員)
とで、是非その部分について町長。これはやっぱり美瑛の後継者が農業だけでなくて商工業も
あります。やはり皆さんが困っているというか。なかなかそういう場面もないわけです。です
から、ここはひとつオール美瑛という考え方があっていいのではないかということで町長、答
弁の方よろしくお願いします。
(「はい」の声)
○議長(齊藤
正議員)
○町長(浜田
哲君)
はい、浜田町長。
実はそういったことを検討した経過があります。商工会、それから農業
委員会さん、それから建設業協会さん含めて、こういうパートナー対策をやってみないかとい
う案を出したことがありましたが、結局やはり、今も商工会レベルの若い人たちも農業ばかり
でなくてパートナーを探すってことはなかなか厳しい環境ですから、そういう意味ではなかな
かこれといった名案を出せずに、ましてや我々のような年代が仕切って若い人集めるだけじゃ
どうしても限界があるだろうということになりました。
それで、今回、去年あたりから青年会議の方に若い人たちが主体で若い人たちを集めてみな
いかということで、資金的な応援とかそういうのはするからと言うことで、取り組んでくれて
います。
今年の2月当たりには、またそういうことをやりたいということを言ってますので、昔はク
リスマスパーティー等でたくさん集めてたんですが。今、若い人たちがやるようなことを打ち
合わせをしており、実際に行われれば我々も入っていきたいと思っています。
ただそれだけではなかなかこれが解決策にはならんということで、昔の仲人おじさんという
ような人たちをいっぱい、もう一度生み出していく必要があるのでないかと。私自身も、その
個人的な情報をどうやって持つかというのも、また変に情報を持っちゃうと、その情報を何で
持ってるんだということになります。非常に難しい時代になったと思っています。即効薬はな
いですけども、町長部局としてもそんなことを対応してるということも、またご理解いただけ
ればと思っています。
○12番(濱田洋一議員)
終わります。
-
106 -
○議長(齊藤
正議員)
12番議員の質問を終わります。
以上で通告のありました質問は、すべて終了いたしました。
これをもって一般質問を終わります。
散会宣告
以上で、本日の日程は全部終了しました。
本日はこれで散会いたします。
どうもご苦労様でした。
散会宣告(午後5時10分)
-
107 -
上記のとおり相違ないことを証するため、ここに署名します。
平成24年3月26日
美瑛町議会議
長
齊
藤
正
議
員
花
輪
政
輝
議
員
沼
田
成
功
-
108 -