2016年6月号 PDF

KIKUTAKE 校長通信
6 月号
2016.6.30 発行
6 月、7月はたくさんの検定試験が実施されます。
1年生は初めてチャレンジする検定試験に緊張感でいっぱいですが、自信をつけるためにも積極的に受験しましょう。
2年生はもっとも合格できるチャンスの学年です。たくさんの検定にチャレンジし、上級合格目指して頑張りましょう。
3年生はいよいよ進路決定に向けて、本格的に進学・就職活動が始まります。自分の将来と向き合って悔いのない進路選択をしましょう。
秘書検定は、
「人柄育成」を目指しています。
「人柄」のいい人とは、その人と会
ったとき「感じがいいな」と感じら
れる人のことです。なぜ感じがい
いのか。それは「言葉遣い」「話し
方」「態度」「振る舞い」などの「人
柄の要素」が普通の人とは違って
いるからです。秘書検定では、この
「人柄の要素」を学びます。
『秘書検定』 6 月 13 日(土)
『硬筆書写検定』 6 月 13 日(土)
3年生の集団面接指導
硬筆書写検定は、
万年筆やボールペンなどを使って美しい
文字を書く技術を認定する資格です。女
性には特に人気の高い資格です。
また、硬筆書写検定有資格者は、特定の
大学、短大、高校、各種・専修学校で、入試
の際の合否判定で優遇、または一定の点
数が加算されています。
秘書検定“準 1 級”合格!
3 年 4 組 大口 拓哉くん
毎 日 こ つ こ つ と 補習 を 受 け、 努力 して
2回目の挑戦で見事!合格することがで
きました。★おめでとう★
筆記試験に加え面接試験もあり、全国の
準 1 級合格率は 34%と難関です。
「四知」
中国の昔の話です。後漢時代に楊震という人がいました。たいへん位の高い人です。
この人が、あるところへ赴任するときに、すこし調子のいい部下が挨拶に来て、「どうぞひとつこれをお受け取りください。」と言ってお金を贈
るのです。その人は「もう夜ですから、誰も知っているものはいません。」と言うのです。そうすると、この楊震という人は、「いや、知っている人
が少なくとも四人いる。天知る、地知る、子知る、我知る」と返します。「天知る、地知る、「子」は「あなた」、あなたが知る、私が知る。だから知ら
ないなんて言うのはとんでもない話だと言って、その持ってきた人を戒めるのです。
「天知る、地知る、子知る、我知る」…言われてみれば、もっともなことです。知らない人はいない、知っている人は必ずいます。
「いつもお天道さんが見ている」ということです。
悪い行いだけの話ではないのでしょう。善い行いも「四知」。誰も見ていなくても、最低「三知」はあります。
日本には「陰徳」というものがあり、大切にされてきました。人に知らせず、ひそかにする善行のことです。
ちなみに「陽徳」というものもあって、人が見ているところで徳を積むことを言います。
イイことをしたときに、「それ、私がやったんだよ!」というのが陽徳で、もちろん善いことをしている訳ですから素晴らしいことなのですが、
もう一つ上の素晴らしさを感じるのが「陰徳」なのです。
「見て見ぬふりより、助けて助けていないふり」というのがあって、まさしく「陰徳」の極みだなと感じます。
誰かが困っていたら、率先して助け、でも手柄は本人や他人にあげてしまう。もちろん、その行いも「四知」です。
あなたが人知れずがんばっていることも、あなたが人知れず学んでいることも、あなたが人知れず優しくしてくれていることも、あなたが人
知れず応援してくれていることも、自然と知れ渡っていきます。それは、「広める」のではなく「広まる」のです。