東京都立立川国際中等教育学校国際部 NEWSLETTER 第15号 2016年5月17日(火) 立川国際 高1・2生募集、東京理科大「グローバルサイエンスキャンパス」 東京理科大学は、高い理数力を持つ高校生を対象とした「グローバルサイエンスキャンパス」 を7月から開催する。本プログラムは、将来グローバルに活躍しうる科学技術人材を育成する為、 高度で体系的な理数教育プログラムの開発・実施などを支援する科学技術振興機構の委託 事業として行われる。「数学」「情報」「物理」「化学」「生物」の5分野において、第一線で活躍 する現役教授陣や大学院生が高校生を指導。各分野のつながりやかかわりにも理解を深める 「分野融合型の学習」を行うとともに、「対話型の学習」を重視した教育プログラムを実施して、 国際レベルの理数力を持つ人材を育成する。 ❏実施期間: 平成28年7月17日(日)から平成29年3月12日(日) *主に日曜日に実施され、9月には合宿もある。平成29年度には、基礎コース修了生を対象 とした「発展コース」も開講予定。 ❏場所: 東京理科大学 神楽坂キャンパス(東京都新宿区) ❏対象: 高校生(主に1・2年生) ❏募集人数: 60人 ❏実施コース: 基礎コース(入門編・応用編) ❏参加費: 無料 ❏事前登録期間:5月23日(月)~6月15日(水) *応募の前に特設ホームページから事前登録が必要。その後、応募様式をダウンロードして 記入し、応募する。 ❏応募期間: 5月30日(月)~6月15日(水)消印有効 ❏受講生選抜: 6月26日(日) *応募者の中から60人を選抜するため、6月26日に受講生選抜を行う。選抜方法は面接で、 応募時に提出した小論文・書類を審査する。 Essay Writing: 文章が上手く書けるようになろう! ~~日本語の“エッセイ”と欧米の“Essay”は別物?~~ 新聞・雑誌や書籍などの興味深い文章を沢山読んで、それについて沢山書いて、さらにそれ を皆の前で沢山発表する――これは、いつの時代にも社会から一番求められている学習内容 であり、かつ学校現場で一番なおざりにされていることではないでしょうか。その中でも“書く”ことは、 時間を要することだけに常に軽視されがちです。学習内容を暗記するばかりではなく、自分の頭を フルに使って“考える”ことを求め、周囲の人を意識して自分が言いたい事を上手くまとめるトレー ニングは誰にとっても不可欠な学習です。 私たちの多くは、英語で「エッセイ」を書く時に、自分ではしっかり自己主張しているつもりでも、 読む側からすると、多くの場合、単なる事実と感想の羅列でしかない「作文」(☜日本語のエッセ イ概念で、書き手の“主観”に重きが置かれる)の域を抜け出せません。これは、日本語の場合は 許容されても、英語で書くとなると話は全く違ってきます。欧米のエッセイでは、特別な主題につい ての小論・試論であり、「導入」「本論」「結論」の3部構成が実に明確であるため、“I think…” で始まる勝手な推測が許されません。 日本語の世界では、論理的思考と独自の意見を持つ思考のトレーニングを受けてこないため、 特にエッセイの結論では、読者からの批判を避けるような曖昧な一般論が多くなりがちです。では、 独自の意見や主張の強いエッセイで、しかも読者を楽しませるエッセイを書くにはどうしたらいいの でしょうか。結論は、“繰り返し書く”しかないのですが、新聞や書籍を読む時にも何が起きているの かを知るに留まらず、「自分はそれについてどう考えるか?」「自分ならそれに対してどう行動する だろう?」と深く考えるように普段から心掛けることが大切でしょう。学校の授業で扱われる題材で も、進路講演会で講師の話を聴く場合も、「ためになる良い内容だったなぁ」だけで終わってはい けません。自分ならその話題についてどういう意見を持つのか、何を主張するのかまで深く掘り下 げて考えられるようになっていくと本物の学習になると思います。この様な学習を日々心掛けていく と、いざ「課題」が与えられた時に、あなたも読者を引き込むようなあなた独自のエッセイが書けるよ うになるはずです。 ☑Topic: 魅力あるトピックを考えよう! まずはトピックからスタート。題材が課されたら、まず何を伝えるか、どう主張すべきかを考え、 興味ある内容を決定しよう。 ☑Brainstorming: キーワードを書き出そう! 決定したトピックに関連するキーワードを、思いつくままに「箇条書き」にして書き出してみよう。 少々的外れと思えるようなキーワードでも、恐れずに大胆に書いてみよう。 ☑Essay Writing: 導入・本論・結論の“3部構成”にする! スムーズに展開するエッセイは、導入・本論・結論の3部から構成されます。最初は1段落か らスタートし、その中に導入・本論・結論が含まれるようにしよう。慣れてきたら1段落⇒3段落⇒ 5段落へと膨らませていくと、自然に無理なく立派な“Essay”にまで辿り着きます。 ⑴導入(Introduction): 本論の“前置き”として、エッセイで伝えたいことを明確に提示します。上手く「導入」が書 けるようになれば、もうエッセイは80%完成です。大袈裟なくらい大胆にかつ簡潔・明瞭に述 べましょう。“クリエイティブ”な力が要求されます! ⑵本論(Body): トピックに関する一般的な情報とあなたの主張、それをサポートする明確な理由を述べるこ とができると、あなたのエッセイに“魅力”が加わります。事前に準備した“キーワード”を効率 よくちりばめ、用件を何点かに絞って簡潔に述べましょう。 ⑶結論(Conclusion): 最後に、「本論」で述べたことを“ユーモア”を持ってまとめます。ここ では、「導入」「本論」で触れなかった事柄には絶対に言及しないように します。ここで新しい事柄を追加して述べると、あなたがせっかく書き上 げたエッセイは台無しになってしまいます!
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