ベトナム国家歴史博物館コンペティション実施案に選定【823KB】

報道協力資料/日建設計
報道関係者各位
2008 年 8 月 25 日
株式会社 日建設計
東京都千代田区飯田橋 2-18-3
ベトナム国家歴史博物館コンペティション 実施案に選定
ホーチミン市中心部国際アーバンデザインコンペ(2008 年 1 月)に続く選定
株式会社日建設計(代表取締役社長:岡本慶一)は、「べトナム国家歴史博物館設計コンペティション」(主催:ベト
ナム社会主義共和国、実行:建設省 PMU〈プロジェクト管理ユニット〉)において、去る 2008 年 6 月 30 日、ベト
ナム国・ズン首相より、日建設計案の選定を承認されました(正式通知 7 月 28 日)。
日建設計案の模型
●コンペティションの経緯
2007 年 4 月 コンペティション公募
2007 年 5 月末 資格審査により世界から 27 社が指名を受ける。 2007 年8月末 指名 18 社(海外9社、ベトナム国内9社)がコンペティション成果品を提出。 2007 年 9 月∼ ベトナム建設省と文化情報スポーツ旅行省が組織する審査委員会(外国人 5 人、ベトナム人 6 人)
による審査。
ハノイ市、ホーチミン市、ダナン市における展示会と一般投票
上位 2 社(優秀賞)を選定、修正提案を求められる。
2007 年 12 月中旬 優秀賞の表彰式と最終プレゼンテーション。
2008 年∼ 博物館準備室において様々な検証を行い、最終プレゼンテーションの投票結果とともに首相
あての最終報告の準備が進められた。
2008 年 6 月 30 日 政府定例会議において、ズン首相が、日建設計の選定を承認(弊社への正式通知7月 28 日)。
●日建設計案の特徴
1.
ベトナムの首都ハノイは、西湖西部地区の新都心計画「2020 計画」を策定しており、この博物館の敷地は
新都心の西最奥部に立地しています。
首都の風水上の地勢に着目して、東(新都心中心部)に向かう明確な軸線を設定し、西湖へつなげる提案を
行いました。
2.
静かに伏せたおだやかな建物の姿は、ベトナム人の心にある調和の精神を象徴しています。
これは、無数の庇を積層させ、水面から緩やかにふくらむ造形としたものです。
雨や日差しをさえぎりながら、その隙間は外部の自然との豊かなつながりをもたらします。
3.
西欧先進国諸国の建築スタイルの流行に追従せず、アジア文化の伝統的様式を十分に意識した造形としまし
た。これは、独自のベトナム建築文化の発展につなげたいと考えたためです。
4.
大規模施設ながら分かりやすい、おおらかな構成として、建物中心軸沿いにすべての施設が把握できるよう
にしました。
5.
中心軸上の最奥に位置する偉人追悼施設は、水の上を橋で渡ってアプローチします。特別な聖なる場所とし、
べトナムの奥深い歴史を心に刻む場としました。
●建築概要
計画地 ベトナム社会主義共和国 ハノイ市 西湖西部地区
敷地面積 28ha
延べ面積 約 88,000 ㎡ 階数 地下 1 階・地上 5 階建て 構造 鉄筋コンクリート造、鉄骨造、
計画地
プレキャスト・プレストレストコンクリート造
工期 非公表
2020計画地
周辺図
日建設計案の南立面ドローイング
●本件に関するお問い合わせ先
e-mail :[email protected]
西湖