第56回関東地区商業関係高等学校教頭研究協議会神奈川大会発表資料

第 56 回関東地区商業関係高等学校教頭研究協議会神奈川大会
発表資料
「キッズビジネスタウンひらつか」の実践
―小学生を主体としたキャリア教育から学ぶ―
神奈川県立平塚商業高等学校
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副校長
森本
祥夫
はじめに
平成 21 年 11 月 14 日、15 日の二日間、第 19 回全国産業教育フェア神奈川大会が開催さ
れます。この中で「キッズビジネスタウンかながわ」がすでに企画立案され、実施に向け
て現在動いています。この企画の中心となっているのは同フェアに参加する県内商業高校
の集まりである商業専門部であり、神奈川県立平塚商業高等学校及び横浜市立横浜商業高
等学校が総務担当校となり進めています。
「キッズビジネスタウンかながわ」は「働く小学生企画」として、全国産業教育フェア
に関わる全ての専門部が関わり、さらに企業団体が乗り入れた形で大規模に行われます。
具体的には体験 29 ブースを企画運営し、二日間で延べ 450 人の小学生(3~6年生)を対
象とし、経済サイクル体験を通じて社会の仕組みを学ばせる企画です。運営は高校生が行
い、「小学生企画の運営を通じて高校生の学びの場とする」という主旨で進めています。
今回は8月に平塚市の銀座通りを中心として展開したプレ大会「キッズビジネスタウン
ひらつか」の実践を紹介いたします。
2
「キッズビジネスタウン」のこれまで
(1)「キッズビジネスタウン」とは
平成 17 年9月、東京都江東区豊洲に職業体験テーマパーク「キッザニア」ができ、
話題となっています。これは企業が後援し、入場料を払うことによって、職業体験が出
来るテーマパークです。近年は小学生の学びの場としての企画に注目が集まりつつあり
ます。
同じような狙いを持つ千葉商科大学における「キッズビジネスタウン」は、「キッ ザ
ニア」に先立つこと2年前の平成 15 年3月 29 日、30 日に第1回が開催されました。
同大学が一般向けに開催している公開講座の中で、同年2月~3月に小学生へ商業を
教えるためのビジネススクールが催されましたが、この講座による「CUCキッズ商店
街」の実施が第1回目の取り組みとなりました。なお、この原型となったのは、ドイツ
のミュンヘンで行なわれている就業体験「ミニミュンヘン」及び佐倉市で行なわれた「ミ
ニさくら」です。
第1回開催以降、ブース数や入場者を増加しながら同大学キャンパス内において年
に1回行われています。今日の子どもたちに必要なキャリア教育の一環として認められ、
市川市教育委員会並びに江戸川区教育委員会の後援を受け、また平成 18 年度、19 年度
の文部科学省「現代GP」(GPは Good Practice)に選定されました。
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第 56 回関東地区商業関係高等学校教頭研究協議会神奈川大会
発表資料
なお、これまで同大学は中澤興起教授を中心としてこの取り組みを展開し、「キッ ズ
ビジネスタウン」自体は千葉商科大学の登録商標です。
高等学校における取り組みとしては、平成 19 年度に愛知県立岡崎商業高等学校が初
めて実施し、平成 20 年度には新潟県立新潟商業高等学校、長野県小諸商業高等学校、
秋田市立商業高等学校が実施しました。
また、平成 21 年度の第 19 回全国産業教育フェア神奈川大会において、全国産業教育
フェアとしては神奈川県が初めて実施します。またそれに先立ちまして、神奈川県立平
塚商業高等学校を中心としたプレ大会を8月9日に実施することになったのが今回の
経緯です。
(2)「キッズビジネスタウン」の目的
「キッズビジネスタウン」は、「子どもたちが作る子どもたちの街」の理念のもとで、
「みんなで働き、遊ぶことをとおして、共に協力しながら街を運営し、社会の仕組みを
学ぶ」教育プログラムです。
参加する子どもたちは、この体験をとおして以下の5つを学ぶことを目的とします。
① 働くことの楽しさや喜び、そして働くことの大切さを知る。
② 物事を行うためには他の子供たちと協調しなくてはならないこと。そのためには相
手を思いやる気持ちが必要であることを知る。
③ 食べ物や製品の作り方を知るとともに、作られた物を大切にする気持ちを育む。
④ 社会、中でも流通の仕組みやビジネス(商業)の活動の必要性を知る。
⑤ 予測していない出来事への対応を行う。
「他人と協調しながら課題に挑戦する」キッズタウンは、まさに「生きる力」を育成
するプログラムであるといえます。
一方、このプログラムの準備から運営まですべてを担当する運営スタッフは、このプ
ログラムに参加し事業を運営する中で、以下の点を学びます。
① 自らが担当する役割について指導ができるように深く学ぶ。
② その役割を担当することにより、発生する問題に対する問題解決能力を養う。
③ 小学生にビジネスの仕組みや働くことの楽しさなどを教えることになり、「教える
ことにより、自らの知識や考え方を育てる」体験をする。
(3)「キッズビジネスタウン」の仕組み
○
参加する児童は以下の①~⑦の流れで行動する。
①【事前予約】所定の方法で事前予約の後、「市民証」を受け取り当日持参する。
②【住民登録】「市民証」を持参、市役所で住民登録をする。
③【仕事探し】ハローワークで就職活動、仕事登録をする。
④【出
勤】スタッフと共に各体験場所へ移動、働く。
⑤【転 退 職】仕事を終えたくなったら(変えたくなったら)、スタッフへ伝える。
⑥【給料受取】銀行で 働いた分の給料を受け取る。
⑦【消費活動】給料を使って買い物等を行い、消費活動をする。
以上③~⑦を繰り返し、働き続けることもできるし、消費活動をすることもできます。
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第 56 回関東地区商業関係高等学校教頭研究協議会神奈川大会
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発表資料
実施決定まで
(1)実施決定までの道のり
全国産業教育フェアの準備の中、本校は平成 20 年4月より、商業専門部の担当校と
して県内の商業高校をとりまとめる役割を果たしています。
神奈川大会の準備にあたり、商業専門部として、いかに「小学生や中学生に魅力ある
産業教育フェア」とするかということに頭を悩ますこととなりました。
そんな中、商業ブース内で小学生を働かせる企画「働く小学生縁日版」を行い、この
マネジメントを高校生が行うことをしてみてはという話が出ました。これは千葉商科大
学の実践を学んだ教諭からの提案でした。行き詰っていた会議に一筋の光明がさした瞬
間でした。非常に夢が膨らむ企画であり、熱心に議論が重ねられました。
ところが、検討すればするほど、コンパクトにまとめるには稚拙、本格的に行うのは
あまりに遠大な企画であり、運営委員会以下相当大きな組織体系で行う中で、しかも他
にいくつもの事業の企画を行う中、他の専門部や企業団体等を巻き込む形での本格的な
実施は難しいと判断し、頓挫したまま平成 20 年の年を越すことになりました。
しかし、多くの担当者の熱意が県教育委員会担当(商業科教員出身)を経由して県教
育委員会に伝わったこともあり、「全国産業教育フェア神奈川大会が小学生に対して専
門高校をPRしようとするとき、商業専門部が発案している小学生企画は非常に魅力的
であるので、全国産業教育フェアの本部企画としたい。」ということになり、企画が急
ピッチで進められることになりました。
担当は平塚商業高校に決定しました(後に横浜市立横浜商業高等学校が加わりまし
た)。また、事業自体県内では初めて行われ、全国産業教育フェアにおいては史上初で
あることから、運営に最善を期すためにプレ大会を行うことになりました。
(2)担当校としての期待と不安
何事も初めて行うのは大変です。しかし、平塚商業にとって大きなチャンスであると
捉えました。夏季休業中にチャレンジショップ事業と絡ませ、地域連携事業として発展
させることができます。しかも全国にほとんど例がないことを生徒達は「パイオニア」
として体験できるのです。さらに来年度以降、発展的な展開が期待できます。
しかしながら、これは大きな「賭け」でもあります。なぜなら生徒の現状を考えたと
き、このような事業にいきいきと取り組む姿を想像することが難しかったのです。
そんな心配もありましたが、生徒職員共々「前向き」に取り組むことに決心しました。
4
千葉商科大学との連携と「キッズビジネスタウンいちかわ」の視察
1月には伝手をたどり、千葉商科大学中澤興起教授へ連絡を取り、2月には平塚商業高
校の担当職員が千葉商科大学を訪問、その後3月7日、8日には「キッズビジネスタウン
いちかわ」を商業専門部の職員が視察を行いました。
訪問と視察で感じたことを一部挙げてみます。
①
大学生の運営スタッフが自主的にしっかりと、いきいきと活動している。なお、
連日泊り込みで進めてきている。
②
地域住民が企画に参加している。また、この企画以外のことも含め、全般的に地
域と連携した大学作りが進んでいる。
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第 56 回関東地区商業関係高等学校教頭研究協議会神奈川大会
③
発表資料
就学前の園児も企画に参加している。また、企画を体験した中学生がその後ボラ
ンティアで運営スタッフに参加している。
④
保護者がきちんと引率してきている。また、保護者の小学生への手助けは禁じら
れている。
⑤
企画自体が形式的ではなく、自由な雰囲気の中ではあるが、とても整然と行われ
ている。
⑥
参加児童が、あらかじめ何をしたいか考えてきている。また、就職体験に一生懸
命取り組んでおり、仕事熱心なあまり給料を消費することにあまり興味がなくなる
傾向がある様子である。
⑦
地域の方の木工、企業の方の名刺作成、大学の専門性を生かしたブース、消防署
の職員の派遣など本格的な就職ブースもあれば、大学生の手作り感が強いブースも
ある。
⑧
高校単独での「キッズビジネスタウン」実施はほとんど例がないことが分かった。
また松商学園高校や秋田商業高校などが視察や参加のためキャンパスを訪れていた。
⑨
システム・フューチャー株式会社がキッズビジネスタウンにおけるシステムを開
発し、無償で提供している。交渉の末、神奈川県においても提供をいただけること
になり、千葉商科大学としてもバックアップしていただけることになった。
視察後、商業専門部職員向けに報告会を行いました。
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「キッズビジネスタウンひらつか」の取り組み
~準備編~
準備の中で念頭に置いたのは、①可能な限り生徒が中心となって展開すること、②地域
を巻き込んだ展開とすること(=ひらつかのオリジナリティを追求すること)、③市教育委
員会や小学校との連携を密にすること、④本大会の想定で行うこと
でした。
(1)「ひらつか」オリジナリティの追及
まずは事業内容を決めました。企画の概略は千葉商科大学の登録商標である「キッズ
ビジネスタウン」を使用させていただくこともあり、おのずから決まっていました。
そしてオリジナリティの追求も行いました。平塚といえば「たなばた」ですが、今回
は明石町・紅谷町という「たなばた」でお祭りに使用する商店街を丸ごと舞台とするこ
とにしたのです。「本物の商店街を丸ごと使ってキッズビジネスタウンを展開するとい
うことは全国でも例がないのでは」といわれています。
さらにこれだけにとどまらず、
「紅谷町まちかど広場」においては縁日体験コーナーと
ステージを設け、企業協賛による音楽体験や中学校との連携事業等を行いました。お祭
りイベントとしての性格を兼ね備えたのです。
給料については域内通貨「カナメ」を印刷し、あらかじめ商店街には「カナメ」につ
いて使用を認めていただき当日「まちかど銀行」にて両替を行う旨の説明に回りました。
(2)生徒組織の確定
すでに平成 21 年度が始まっていたため、生徒の実動母体は授業単位、部活動、委員会
活動、生徒会等を想定し、それらを組み合わせる形で多くの生徒が絡み展開していきま
した。とりわけ8月9日はチャレンジショップ事業の最終日であり、チャレンジショッ
プ参加生徒(チャレンジショップ委員会)による委員会組織にキッズビジネスタウン実
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発表資料
行委員会を併設しました。生徒達は4月当初はキッズビジネスタウン参加の認識はなか
ったのです。
前述にもありますが、なにしろ心配だったのは「はたして平塚商業の生徒にこのよう
な企画の運営をすることが可能かどうか」ということです。最近でこそ検定試験やチャ
レンジショップ事業、各種大会への取り組みに多少前向きになってきているとはいえ、
生徒の取り組みは大きな懸念材料です。
しかし、第1回の集まりでは実行委員長、副実行委員長、会計の3役はすべて立候補
にて決定しました。この3役が約 100 名の生徒を牽引していくことになります。最終的
には他の商業高校生徒の応援を受ける形で事業が進められました。
(3)教員の補助
生徒がいきいきと活躍するためにはお膳立ても必要です。まずは管理職と担当教諭が
行政関係への相談という形で、平塚市経済部、平塚市教育委員会へ説明に伺いました。
非常に好意的に捉えていただき、小学校や商店街へアプローチする際はスムーズでした。
また、広報計画を立案していく中、実施する地域が平塚市立江陽中学校学区であった
ため、同中学校エリアにある二つの小学校、平塚市立崇善小学校及び平塚市立松原小学
校を重点地域と定め、両校の校長先生への説明を管理職と担当教諭が行いました。
その後担当教諭から担当学年(プレ大会は5・6年生対象としました)教諭への説明
会を実施しましたが、小学校の先生方からは普段の児童の様子や地域との連携がどのよ
うに進んでいるか貴重なアドバイスをいただきました。
(4)生徒の活躍
ア
広報活動
職員レベルの調整の後、児童への説明会は高校生が全て企画実施しました。これ
が大変に好評で、地域誌の取材も入り、生徒が前面に出て広報活動が進みました。
「商業高校がなにか新しいことに取り組んでいる。」ということが街中で話題となっ
たのは大変に喜ばしいことでした。
実績)事前:湘南ホームジャーナル、タウンニュース、FM湘南ナパサの取材。
当日:FM湘南ナパサはライブ中継を数時間にわたり放送した。
神奈川新聞は 10 日朝刊に記事を掲載した。
TVKが午後2時頃取材にきた。放映は 10 月 13 日となった。
イ
事前調査
商店街を全て実際に歩き、目で見て、どの店で小学生を働かせたいかを商業科の
3年生に総合実践の授業の中で展開しました。①事前学習と地図作成、②当日調査、
③結果を報告書にまとめ、生徒が商店街の方に相談して進める流れで活動を行いま
した。
ウ
申込数と抽選
約 100 名の小学生が応募をしてきました。これは想定していた最大の数であった
ため、広報活動の順調さを物語る数字です。
申し込まれた情報は個人情報に留意しながらPCにて管理し、抽選を行いました。
今回は抽選結果を電話にてお伝えする方法を取ったため、生徒達が一日中職員室の
電話を占有し、児童の保護者への連絡を行いました。生徒達が大人の耳で聞いても
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第 56 回関東地区商業関係高等学校教頭研究協議会神奈川大会
発表資料
あれだけきちんとした電話応対ができるものだと感心したものです。
(5)運営マニュアルの整備
本来マニュアル作成も生徒が全て行えればよいのですが、時間がない中この部分は担
当教諭に委ねられました。本大会は運営マニュアルに沿って進めるものですから、時間
がない中でマニュアルに沿って展開をしなければなりません。連日 23 時近くまでの作
業が続きましたが、完成は8月6日、読込み作業もままならず本番を迎えました。
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「キッズビジネスタウンひらつか」の取り組み
(1)実施の概略
※
~当日編~
ここでは実施要項を要約掲載します。
①
日
程
平成 21 年8月9日(日)
②
会
場
○
紅谷町まちかど広場 〒254-0043 平塚市紅谷町 12-21
○
手作り食工房
③
○
開会式
9:30~
体験
10:00~15:00
まちかど広場周辺商店街協力店舗
対象・内容等
○
公共施設・食品販売・作品製作・学習等、約 20 店舗を体験場所として用意する。
○
体験時間は 1 ブース 30 分~90 分とする。
○
体験児童には市民証を配付し、仕事時間、給料等の管理を行なう。
○
体験児童には給料として域内通貨を発行する。域内通貨は体験当日にまちかど
広場及び商店街協力店舗にて使用できる。協力店舗に対して現金両替を行う。
○
④
対象児童は原則小学校5・6年生とする。
参加募集及び申込方法
○
平塚市内の小学校に通学する児童を対象として参加者を募集する。
○
申込期間は7月1日から7月 31 日までとする。
○
参加は原則として事前予約制とする。
(2)当日
※
(以下省略)
ここでは実施報告書(速報版)を要約掲載します。
7:20
平塚商業高校にて荷物の運び出し、印刷物作成
8:00
各企業が準備開始
(集合した職員生徒)
8:30
(当日配布のスタッフネーム)
職員及び生徒まちかど広場集合
【検証】※
商店街協力店舗の中で、朝のうちにスタッフがあいさつと確認にまわっ
たところ、受け入れ×が1店舗、当日臨時休業が1店舗。(調整し、解決)
9:00
小学生受付開始(まちかど広場にて)
【検証】※
飛入りの児童の窓口を設置しておらず長時間待たせた。5名当日参加。
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第 56 回関東地区商業関係高等学校教頭研究協議会神奈川大会
※
一番最初に受け付けた小学生はテープカットに参加(氏名を要チェック)
(準備の様子)
9:35
開会式
【検証】※
※
(受付の様子)
10:00
(市民証)
5分遅れであったが、予定どおりに式が進んだ。
誰を来賓席とするかどうかで若干時間がかかった。
テープカット人数が多くなることを想定していたため、混乱はなかった。
(鈴木校長あいさつ:開会式の様子)
9:45
発表資料
(テープカット:開会式の様子)
小学生と就職ブース担当の顔合わせ(第1回:まちかど広場にて)
就職体験開始
○
大野中学校吹奏楽部の生徒及び体験は、中学生の保護者が多数来場した。
【実施中に行った変更】
○
一番最初の市民証交付がスタッフ人数不足により混雑、他の係が補助。
○
受付、銀行、税務署、押印等作業を省略し手続き簡素化。
(当日係の判断)
○
消費時間がない児童については仕事をキャンセルさせゆとりを持たせた。
○
13:00 からの小学生就職ブース担当の顔合わせは行わず、市役所で対応。
○
水分補給についてはあらかじめミネラルウォーターの無料配布を計画し
ていたが、ほぼ計画どおり配布し、不足分は途中でお茶を追加した。
○
まちかど商品券が不足し、臨時に手書きで作成して対応。
○
高校生スタッフ及び職員については児童の前で飲食しないように打ち合
わせていたが、消費活動が滞ったため途中から積極的利用に変更した。
○
健康管理の問題で、小学生の仕事を 14:40 までとし、域内通貨を使用す
る時間を 15:00 までとした。(当日校長の指示及び総務の判断)
○
閉会式を行った(14:30 時点で総務が実施判断)。
○
給料を受け取らない児童がいた。
○
終了処理をしない小学生が約 30 人。保護者への連絡は省略した。
○
食工房内に「くんせい屋」を置いたため、煙が充満した。
○
トランシーバーを使用したものの距離があり情報伝達が難しかった。
7
第 56 回関東地区商業関係高等学校教頭研究協議会神奈川大会
発表資料
(食工房の入口の様子)(比較的空いている時の食工房)
7
15:00
閉会式、全体終了
16:30
全体打ち合わせ、解散(物品についてはすべて平塚商業高校に持ち帰った)
○
焼きそば屋
○
フランクフルト屋
○
We are wild cats !
○
まちかど広場ステージの運営
「キッズビジネスタウンひらつか」の取り組み
○
大野中学校吹奏楽部
○
まちかどクリーンアップ大作戦!
~振りかえり編~
(1)小学生向けアンケートと集計結果(回収人数 60 名:男子 18 名、女子 42 名)
1.「キッズビジネスタウンひらつか」をどのように知りましたか。
小学校
友達
49
2
タウンニュース
1
ラジオ
その他(ガールスカウト
2.今回、働いてみてどうでしたか
3
0
湘南ホームジャーナル
親の友達
楽しかった
1
60
父
1
1
高校で
2)
つまらなかった 0
3.つまらなかったに○をした人に聞きます(略)。
回答なし
4.キッズビネスタウンに参加して、働くことは大切だと思いましたか。
大切だと思った
59
大切だと思わなかった 1
5.何のために働くと思いますか。
(複数回答) お金のため
社会のため
16
家族のため
14
自分のため
15
6
生活のため
その他
37
0
6.今回キッズビジネスタウンに参加して、どんなことを学びましたか。(複数回答)
働くことの楽しさ
33
他の人への思いやり
8
7
社会の仕組み
16
第 56 回関東地区商業関係高等学校教頭研究協議会神奈川大会
他の人との協力
19
物を大切にする気持ち
7
その他
発表資料
0
7.将来どんな仕事をしたいですか
男子
医者
ゲームセンターDXの番組に出たい
てきぱき働きたい
女子
ネイリスト
大工
パン屋(2)
ダンサー
八百屋
商売人
コック
キャビンアテンダント
小学校の先生
美容師
食べ物屋さん(2)
イルカトレーナー
音楽活動
アナウンサー
花屋
パン屋(3)
ファッションデザイナー
漫画家
ケーキ屋
動物関係
雑貨屋
皆を喜ばせる仕事
ファッションコーディネーター
服屋
文房具屋
自分の店を持つ
(2)保護者用向けアンケートと集計結果(回収人数
飼育係
医者
歌手
レジの人
考え中
みんなが笑顔になる職業
11 名)
1.「キッズビジネスタウンひらつか」をどのように知りましたか?
学校を通して
7
タウンニュース
湘南ホームジャーナル
0
1
知人や友人から
ラジオ
2
0
その他(ガールスカウト)
2.一番子どもの勉強になったことは何ですか。(複数回答)
働くことの大切さ
社会の仕組み
7
6
相手を思いやる大切さ
その他
1
物を大切にする気持ち
0
3.今後もこのようなイベントに参加させたいですか?
3-1
0
はい
10
いいえ
1
3で「いいえ」の理由・・・まちかど広場は屋根がなくて暑すぎた。
4.高校生の対応はどうでしたか。良かった
よくなかった
0
悪かった
8
だいたいよかった
3
普通
0
0
5.自由記述(抜粋)
・引っ込み思案の娘ですが、とてもがんばっていろいろやっていてとても感動しま
した。またお願いします。
・暑い中、大勢の関係者の方々の努力をとても感じ、保護者としてこのような機会
を与えて頂き心から、感謝したいと思います。ありがとうございました。長く続
くといいなと思います。卒業生として平商ガンバレ!と思ってます。
・暑い中、皆様がよく面倒を見てくださり大変ありがたかったです。お給料から税
金を払う仕組みはとてもよかったです。
・市内の小学校全部に告知をしてほしいです。下の子も参加したかったそうです。
・ぜひ来年もやってください。
・暑い中、みなさんご苦労様でした。高校生の方とお話もできて楽しかったようで
す。ありがとうございました。
8
おわりに
当日はあっという間に過ぎた印象で、右も左も分からない状態に近い中で、生徒達、先
生方、小学生、保護者、地域の皆様、関係者が一丸となり、なんとか形になったと思いま
す。とにかく業務上の問題点は「準備時間の短さ」に尽きますが、これはプレ大会として
の性質上、失敗から学ぶことを想定いたので大きな問題ではないというのが結論です。
さて、
「キッズビジネスタウン」はキャリア教育の手法として、商業教育の柱の一つとし
て、継続して取り組めばノウハウは蓄積され、より深みを増すでしょう。
9
第 56 回関東地区商業関係高等学校教頭研究協議会神奈川大会
発表資料
今回は地域の商店街、学校、行政との連携に加え、商業高校間の職員生徒の連携も行う
ことが出来ました。これは県全体の商業教育のボトムアップから発展にまで関わる大きな
一歩なのかもしれません。
また、商店街で使用され、のちほど現金に両替したまちかど銀行券は、11,470 円でした。
雀の涙ほどかもしれませんが、商店街の消費活動に貢献できたことは意義深いことです。
まずは 11 月の「キッズビジネスタウンかながわ」を成功させ、次のステップに進みたい
所存であります。
(参考:ブースが一覧できるチラシ
※当日配布
10
生徒作成による)