第1学年C組 技術・家庭科(家庭分野)学習指導案

第1学年C組
技術・家庭科(家庭分野)学習指導案
指 導 者
展開場所
齋 藤 未 帆 子
1年C組(被服室)
【研究主題】
仲間と共に伸び伸びと主体的に学習に取り組む生徒の育成
~言語活動を充実させる学習形態の工夫を通して~
【努力点】
生徒の生活場面に即した導入課題(考える,調べる,話し合う,やってみる,
発表する)によって興味、関心、意欲を持って主体的に学べる授業の工夫をする。
創意工夫しながら,もの作りの楽しさ,ものを大切にする心を育む。
1
題材名
「Boxティッシュケースの製作」~生活に役立つものを作ろう!~
2
題材について
(1)題材観
経済,流通,技術が発達し,わたしたちの生活は物質的に豊かで便利なものになった。その中で
衣生活において,大量生産,消費の社会の中でさまざまなものがいつでも安価に手に入れることが
できるようになった。手入れや修繕を行って使い尽くす,使い回すことや,日常生活の中で時間を
割いてまで自分でもの(裁縫)を製作する必要性が低くなった。また割り高などで手作りの意欲や,
もの作りの楽しさに触れる機会が少なくなっていると言える。そこで生活の中で活用できるもの作
りとして,毎日の生活の中で使うティッシュに着目し「わたしや家族の生活を豊かにする工夫」と
「布を用いた物の製作」を関連させて,『Boxティッシュケースの製作』を設定した。
(2)生徒の実態
1年C組は男子13名,女子15名の合計28名のクラスである。基本的に人の話がきちんと聞
ける,2分前着席が守れるなどけじめのあるクラスである。発表などが少し消極的であるが授業に
対する姿勢や取り組みは良い。被服実習(製作)に関するアンケートでは,家庭科を好意的,意欲
的に捉えており製作意欲が高い生徒が多かった。
①
技術・家庭科(家庭分野)は好きですか?
好き(得意) 14人
普通
11人
嫌い(苦手)
3人
28/28回答
② 家庭科で興味のある分野は何ですか? (複数回答可)
被服 10人,食物 22人,住居 3人,家族(保育・介護)9人,消費生活
③
8人,環境
普段の生活で衣服の修繕,手入れを自分で行っていますか?
はい 22人
いいえ 6人
「はい」と答えた人の回答 (複数回答可)
洗濯をたたむ
20人
アイロン
10人
洗濯(手洗い、干す、収納するを含む) 9人
穴を塞ぐ
1人
しみ抜き
1人
ボタン付け
3人
④
家にミシンはありますか。
はい 20人
いいえ
8人
「はい」と答えた人は,誰がどんな時にミシンを使いますか?
-1-
(複数回答可)
9人
母親
自分
父親
姉
17人
10人
1人
1人
服,小物を作る(バッグ、ドレス、雑巾
服の修繕(裾上げ、破け)
裁縫の宿題、夏休みの課題研究
あまり使わない(手縫いが多い)
⑤
など)
17人
9人
2人
2人
被服実習ではどんな物を作ってみたいですか? (複数回答可)
バック(巾着や袋)14人
服 8人
ポーチ(小物入れ)
エプロン 4人 ぬいぐるみ 3人
ランチョンマット 3人
枕カバー 2人 クッション 2人
ウォールポケット、鍋摑み、コースター、布の筆箱、ブックカバー
ポケットティッシュ など 1人
6人
⑥
家庭科を自分や家族の生活の中で活かしていきたいですか?
はい 26人
いいえ 2人
(3)指導観
被服実習(製作)に関する上のアンケートの結果を踏まえ生徒の意欲,関心がより一層高められ
るよう「楽しい、わかる授業」を心がけ,自分や家族の生活の中で活用,応用(=自主自立)でき
るように指導していきたい。
3
題材の目標
裁縫の基礎基本の知識と技能を習得し,個性を表現することができる。
4
題材の評価規準
生活の技術への
関心・意欲・態度
衣服 と社 会生 活と の関わ
りに 関心 を持 ち, 積極的
にも の作 りを 取り 組もう
とする。
生活を工夫し
創造する能力
生活の技能
衣生活が豊かになるよ 手縫いの基礎基本を
うに,また自分らしさ 習得し,安全に能率
が 作 品 に 反 映 さ れ る よ 良く製作できる。
うに考え工夫している。
5 指導計画について
(1)年間指導計画 (1学年年間指導計画 前期 4~10月
1学年
家庭科ガイダンス
(前期) C1 衣生活・住生活と自立
(1) 自分らしく着る・快適に着る
日常着の活用
日常着の手入れ
(3) 生活を豊かにする物をつくる
布を用いた物の製作
(ボックスティッシュケース)
C2 快適に住まう(1)~(3)
合 計
2学年
(後期)
B
生活や技術についての
知識・理解
衣服の社会生活上の機
能について理解する。
製作に関する知識を身
につけている。
4学級)
1時間
12時間
食生活と自立(1)健康と食生活①~⑤
(2)食品の選択と保存①~⑦
(3)調理をしよう①~⑤
(4)地域の食材と食文化①~③
-2-
16時間
(本時1時間目)
6時間
35時間
35時間
3学年
1学期
A/C
2学期
B
3学期
3学級
(2)
時配
A
D
家族・家庭と子どもの成長
(1)わたしの成長①②
(2)わたしたちと家族・家庭と地域
(3)幼児の生活と遊び
(4)幼児のとのふれ合い
(5)これからの私と家族
身近な消費生活と環境
題材の指導計画(16時間扱い)
1.5 型紙作り(採寸)・印をつける。
5時間
(本時1/16)
主な学習活動
(本時)
13時間
評価基準と評価の方法
自分の家で使用しているボックステッシュケース
カバーの空箱を用意する。
(関・意・態)
正確に測り,線や印を書くことができる。(技)
0.5 裁断線にそって裁断する。
6
5
テッシュ出し入れ口を作る。
ミシンの名称,安全で適切な操作ができる。
(アイロンで三つ折り、ミシンで縫う)
(技・知・理)
班で協力してミシンを効率良く回し,意欲的に
取り組もうとしている。
(関・意・態)
基本的な手縫いを学ぶ。
自分の作品に愛着を持って,実習に取り組もうと
まつり縫い
している。
(関・意・態)
半返し縫い
5つの手縫い特徴を理解し,実生活に活用するこ
本返し縫い
千鳥かかがり
とができる。
(技・理・知)
刺しゅうで個性を表現する。
・デザイン画を考える。
・刺しゅうをする。
ランニングステッチ
クロスステッチ
ダブルクロスステッチ
ストレートステッチ
2
ボタンを付ける。
スナップボタン付け
四つ穴ボタン付け
1
道具の名称,安全で適切な使い方を理解する。
(知・理)
仕上げ・まとめ(感想を書く)
刺しゅうで個性を表現しようと創造し工夫しよう
としている。
(工・創)
基本的な刺しゅう(ステッチ)を知り,刺しゅう
をする。
(技・知・理)
2種類のボタンの付け方を見聞・技術を習得し,
実生活で役立てられるように意欲的に取り組もう
としている。
(関・意・態・技・知・理)
作品の製作を振り返り,まとめることができる。
(知・理)
-3-
6
本時の指導
(1)小題材
『やってみよう!型紙作りと印付け』
(2)目標
・ボックスティッシュケースの寸法を測り(採寸),正確に布に印をつけることができる。
(3)展開
時配
2
10
28
学習内容と活動
今後の学習内容を確認する。
○指導・支援・留意点
☆評価
資料・道具
・完成品を見せて,興味・関心が高ま
るようにする。
『やってみよう!型紙作りと印付け』
教材
本時の学習内容と作業のポイントを ○印付けの正確さによって,作品の完 プリント
確認する。
成度の良し悪しが決まる大切な作業で 裁縫道具
あることを理解させる。
使用する道具の説明をする。
○縫い代が必要なこと,縫い代は全て
(チャコペン、裁縫用定規)
15mm にするように指示する。
☆しっかり見聞したか(関・意・態)
☆本時の課題を理解したか(知・理)
各自テッシュケースの寸法を元に、
布に印を正確に書く。
○机の上には,必要なもの以外置かな
いように指示をする。
○縫い代 15mm をきちんと取れている
か机間指導を行い,状況に応じて援助
をする。
☆道具を使い正確に線が引けているか
(工・創・技)
5
後片付け
机・床のゴミを拾う。
道具や教材を所定の場所に置く。
○班で協力し合い,能率よく後片付け
をさせる。
5
自己評価カードの記入をする。
○本時の学習,作業を振り返らせると 自己評価カ
共に各自に次時の学習内容について確 ード
認させる。
-4-