Bonjour! Comment allez vouz?

Bonjour! Comment allez vous?
(Hello! How are you?)
医学部
保健学科(’12 入学)
はたなか
え
み
畠中 恵美
9月2日、
「Bonjour.」の挨拶と共にフランスでの生活が始まりました。大学での初めて
の夏休み。読書感想文や受験勉強に追われることなく、今までで一番充実した夏休みを過
ごすことができたと思います。優しいホストマザー、フランス語を一緒に学んだベトナム
人やサウジアラビア人、日本語を学んでいる日本が大好きなフランス人など、様々な人に
出会うことができ、この一か月、私は素晴らしい経験をすることができました。
私は入学したときから、夏休みに語学研修に参加すると心に決めていました。約二か月
もある長い休みを無駄にしたくなかったからです。私は高校生の時にも語学研修に参加し、
New Zealand に行きました。二週間という短い期間でしたが、日本にいては分からないこ
とをたくさん学びました。そのため、大学生になったら必ずまた語学研修に参加しようと
決めていました。私は第二外国語として、フランス語を学んでいます。入学前はスペイン
語を選択するつもりでした。スペイン以外にも南米をはじめ世界で広く使えると思ったか
らです。しかし医学部の学生はスペイン語を選択することができないと知り、同じく世界
で広く使えるフランス語を選択しました。そして大学生活にも慣れてきた頃、グルノーブ
ル語学研修の張り紙を見つけました。その瞬間、私は「行くしかない」と思いました。私
がフランス語を選択したのは、この語学研修に参加するためで運命だったのだと感じまし
た。そして9月2日、私は関西国際空港からフランスに向けて飛び立ちました。
フランスでも生活の中心は大学の授業
でした。しかし、授業は午前8時半から
12 時半までか、12 時半から4時半まで
かのどちらかだったので、空いている時
間に街に行ったりと充実した生活を送る
ことができました。電子黒板を使ったり、
パソコンで自分のペースに合わせて勉強
したり、授業が楽しくなる工夫が多かっ
たです。そのため授業中、静かだったこ
とはありませんでした。日本の授業ではなかなか見られない「積極性」がそこにはありま
した。クラスメイトの人とは一週間ほどで仲良くなることができました。
「Bonjour! ça va?」
と挨拶だけはフランス語で、あとは英語で会話をしていました。フランス語よりも英語の
方が上手になったような気もしました。ようやくフランス語に慣れてきた頃に日本に帰ら
なければならなかったのが、本当に残念でした。
週末を利用して Paris と Lyon にも行きました。
Paris ではメトロを使ってルーブル美術館やオルセー
美術館、エッフェル塔と凱旋門を見ました。美食の街
と言われる Lyon で食べた料理は本当に美味しかった
です。そこで学んだことは、観光は週末に行くもので
はないということです。日本では、週末を利用して買
い物などに出かけますが、私が行ったのはフランス!
日曜日は休むための日なのです。大きなデパートも街
中のお店もほとんど閉まっていて、開いているお店を探す方が大変でした。これからヨ
ーロッパに旅行に行くときは気を付けようと思いました。
一か月グルノーブルで生活をして、私は街全体が優しいなと思いました。トラムとい
う路面電車で偶然出会った、日本語を学んでいるフランス人は街中の漫画ショップや洋
服店、そして日本人の方が経営されている「お膳や」というお店を紹介してくれました。
まさか、グルノーブルで「バーモントカレー」を見るとは思っていませんでした。また、
レジでお会計をするとき「Bonjour.」そして帰るときには「Au revoir.」のやり取りが
ありましたし、それはバスに乗った時も同じでした。人が優しいだけでなく、トラムや
バスもいいなと感じるところがありました。トラムの乗り場は、車いすの人やベビーカ
ーを押している人に乗りやすいよう高さが揃えられてありました。バスでは、運転席の
ボタン一つでスロープが出てきました。トラムを使えば、街中どこでも行くことができ、
どんな人にも暮らしやすい街だなと思いました。本当はもっと書きたいのですが、用紙
に限りがあるので、写真を貼りたいと思います。グルノーブルで学んだことを忘れず、
学んだことを日々の生活に生かしていきたいと思います。そしていつか、またフランス
に行きたいです。