ITがモノづくりの中核に - 持続可能なモノづくり・人づくり支援協会(略称

ITがモノづくりの中核に
ESD21総会(2016年)記念講演会
2016/05/13
稲垣康善(名古屋大学名誉教授)
1. はじめに
今日のお話のポイント:
時代は、I
時代は、 T こそ、モノ作りの中核
• ソフトは業務効率化、コスト削減のための補助手段という考
えがあるのは残念。ソフトこそ中核技術。独シーメンスの開
発部門は半数以上がソフト技術者。
• ITこそ、付加価値向上のために最も必要な技術。ソフトを軽
視したモノ作り回帰は非現実的選択。
• IT活用での課題は人材育成。ソフト開発部門や技術者への
評価を高めよ。ソフト開発力を自前で育てよ。
(UCバークレー名誉教授 ロバート・コール、2011.12.30日経朝刊)
2. AI, IoT, ビッグデータ、
インダストリ4.0, IICの過熱ぶり
最近私が購入した本から:
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エリック・ブリニョルフリン、アンドリュー・マカフィ―:機械との競争、2013
年2月
松尾豊:人工知能は人間を超えるか、2015年3月
マルチェッロ・マッスィミーニ:意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統
合情報理論、2015年5月
日経BPムック:まるわかりインダストリー4.0、2015年5月
ジェイムス・バラット:人工知能 人類最悪にして最後の発明、2015年6
月
マーティン・フォード:ロボットの脅威、2015年10月
尾木蔵人:決定版 インダストリー4.0 第4次産業革命の全貌
坂村健:IoTとは何か、2016年3月
過熱ぶり続き
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最近私が購入した雑誌から
週刊エコノミスト2015 /10/6:これだ 人工知能、自動運
転
DIAMONDOハーバード・ビジネス・レビュー2015年11月号:
[特集]人工知能
週刊東洋経済2015/11/5:企業もカネも群がるAIの破壊力
現代思想2015年12月号:[特集]人工知能-ポスト・シンギ
ュラリティ
中央公論2016年4月号:人工知能は仕事を奪うのか
• 文藝春秋2016年6月号:松尾豊、「人工知能が社会を大革
する日」
過熱ぶり続き
この1年間の日経新聞からの切り抜きの一部
2015.4~2016.5 の14ヵ月の間に215件の記事、特に、その内、2016.1~2016
.4ヵ月の短期間に175件の記事。急激に注目されていることが覗われる。
• 2014.4.15:部品とロボ、ICタグで「会話」
ドイツ発考え
る工場
• 2015.4.30:
IoT 時間・コスト 削る切り札;スマートカ
ー 頼れる相棒 普及段階に
• 5.1:人工知能開発に産学組織
き数式化
ドワンゴや東大 脳の働
• 5.1:コンピュータ将棋 プロ棋士挑戦「目標達成」情報処理
学会が終了宣言
• 5.8:人工知能研究の中核拠点 産総研が東京/茨城に
産学官で連携
過熱ぶり続き
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5.26:
5.30:
8.28:
8.18:
9.16:
9.20:
10.6:
世界ICTサミット2015 IoTの時代、社会が変化
アマゾンが物流ロボ大会
ロボット普及が変える世界
人工知能がサイバー防御
日本のロボ、世界の家庭に
言葉が分かるロボットへ
シリコンバレー 人工知能の技術者争奪
• 2016.1.22:
人工知能の現在と未来
おけるAI普及元年になるだろう
• 1.28:人工知能、囲碁でプロ破る
今年は日本に
過熱ぶり続き
• 2016.2.20:バス危険運転検知システム SAPジャパンが
実験
• 2016.2.23: スイスにみる「第4次産業革命」
• 2015.2.24:つながるF1 挑むホンダ 日本IBMのIoT採用
• 2015.2.27:FBI vs.アップル対立深く スマホ保護解除
• 2015.2.27:人工知能で戦略組織 3省連携 企業と研
急加速
• 2016.3.4: 300キロ先の結婚式 自宅で参加、ロボが
分身 不自由補う
• 2016.3.10:インド「製造業立国]旗振り IoT、地元企業に
好機
過熱ぶり続き
• 3.10:人工知能、トップ棋士を破る グーグル開発囲碁で
対戦 人の脳まねた学習 威力
• 3.9:インダストリー4.0 独、作業効率化狙う
• 3.12: GM、自動運転で買収、ベンチャーを1100億円
開発力を強化、フォードは専門子会社
• 3・12:IoTで中小変革、政府「実証工場」10ヶ所に 技術開
発を後押し
• 3.13:IoTで進化する自動車産業 先進技術生み出す機能
• 3.22:産業IoT,独米団体が連携、「囲い込み」より広がり重
視(独I4.0と米IICの連携)
過熱ぶり続き
• 3.25:車、製造下請けになる恐れ(独ダイムラーのディータ
ー・ツェッチェ社長)
• 4.5:トヨタ、マイクロソフトと新会社「つながる車」8000万台
予測
• 4.5:自社用ロボ開発コンペで 実用化の時間・コス ト圧縮
基盤技術は公開 日本勢は鈍い動き
• 4.13:IoT日独連携へ 首相表明 先進工場で国際標準
• 4.25:IoT研究に1000億円 日立、米で基盤開発拠点
• 4.15:人工知能作品に「著作権」 政府知財本部方針 音
楽や小説など 法整備を検討
過熱ぶり続き
• 4.16:ロボ兵器 規制検討を 非公式会合が勧告 国際協
議へ前進
• 4.16:NEC・産総研 AI研究拠点
• 4.16:AI・ロボット30兆円市場に 政府GDP600兆円へ目
標
• 4.19:AI研究開発でロードマップ 戦略会議が初会合
• 4.19:IoTで工場を効率化 ファナックやシスコ システム開
発へ
• 4.19:プログラミング必修化 政府方針 小中学校で20年
から
• 4.20:GDP600兆円へ市場創出 (政府産業競争力会議)
ロボ・ITで産業革命
過熱ぶり続き
• 4.22:デンソー、130工場をネット接続、デンソーなどが車
載ソフト会社
• 4.22:時運転バスの実証実験 トヨタ・いすゞが参加
• 4.22:ハウステンポス次はロボ「王国」 接客調理に200台
• 4.26:デンソー、画像認識で新会社 ドイツに
• 4.27:インドでコンテナ追跡 NEC、ICタグを活用、FAシステ
ム共同で パナソニック シーメンスと
• 4.27:自動運転車の普及団体 グーグルやフォードなど
米で安全基準整備促す
• 4.28:AI大競争 トヨタが未来を託した男
• 5.5:イノベーション ドローン、AI、自動運転車、フィンテック
3. 現代の情報技術の特徴
・ディジタル化:全ての情報は0と1の並びとして
表現できる
・ネットワーク化:全ての情報端末がネットワーク
で繋がる
・コンピュータの普遍性:計算もネット機能の接続
手順もプログラム化できる
コミュニケーション(通信)と
コンピュテーション(計算)の融合
4. コミュニケーションとコンピュテーション
の融合の代表例 ― Webの誕生 ―
(1)Memex
ヴァネヴァー・ブッシュ(Vannevar Bush)
1945年 Memexの提案
“As We May Think
(私たちが考えるように)“
雑誌Atlantic Monthlyに発表
Memex:2進法コード化、光電管、瞬間写真によるマィ
ロフィルム資料を相互参照できるシステム
(2)ハイパーテキスト
テッド・ネルソン(Ted Nelson)
1965年 ハイパーテキストの提案
Literary Machine(読み書きする機
械)
ハイパーテキスト: シーケンシャルでないテキ
ストで、特定の順序に縛られることなくリンク
に従って、短い引用からオリジナルのテキス
トまで深く入っていくことのできるもの
(3)NLSとマウス
ダク・エンゲルバート(Doug Engelbart)
1960年代 NLS(oN Line System)の開発
マウスの提案(1968年に特許出願)
NLS: ハイパーテキストをグループ作業の道具として用
いたコンピュータ上の共同作業環境。1968年にデモ
ンストレーション。NLSはTSS(タイムシェアリングシステ
ム)をベースにしていた。(パソコンの普及にはさらに1
5年の年月が必要)
コンピュータのスクリーン上のカーソルを操りハイパー
テキストのリンクを簡単に選ぶためにマウスを発明。
GUIに対する先見性。
(4)インターネットとパーソナルコンピュータ
・ドナルド・デーヴィス(Donald Davis)、 ポール・バラン
(Paul Barran)、ヴィント・サーフ(Vint Cerf) ボブ・カーン
(Bob Kahn)
1970年代 インターネット(the Internet)の技術の確立
・ アラン・ケイ(Alan Kay)
1970年代~1980年代:パーソナル・コンピュータの思
想、開発、普及
インターネット: コンピュータ同士をリンクさせ、その上
にウェブがのっている、コミュニケーションのための基
盤ネットワーク。ARPANET(1969)がコンピュータ・ネッ
トワーク技術開発の始まり。日本では、WIDE(1984)。
(5)WWW
ティム・バーナーズ=リー(Tim Berners-Lee)
1991年 WWW (World Wide Web) のプロジェクト
「ハイパーテキストとインターネットが適齢期に達した
とき、両者を結婚させた。」
HTTP:Hypertext Transfer Protocol
URI:Uniform Resource Identifier
HTML:Hypertext Makeup Language
TCP/IP: Transmission Control Protocol/Internet Protocol
(6) グーグル革命
• 2008年7月グーグルが把握のWWWのページ数
が1兆ページを超えた、との報告もある。
• グーグルのビジネス・モデル
• アマゾン・ドット・コム、 ネット・ショッピング
• iTunes, iPod等の各種のSNS
• 電子ジャーナル、電子図書館そして電子書籍
• アマゾン・キンドル、アップルiPad
• クラウド・コンピューティング
• SaaS(Software as a Service)
インターネットの基礎技術確立から30年
5.コンピュータの普遍性
-
ディジタル化が意味をなす根源 ―
(1)コンピュテーション
• compute:<数・量>などを(精確に)計算する
L. computare 数え上げる、計算する
com- + putare 計算する、考える cf. count,
putative(推定[推測](上)の
• computer:共に(com)計算する(pute)もの(er)
~ シャノンの妻はコンピュ-タ(計算手)だった ~
(2)計算可能性概念
チューリング機械(1936年):計算手ないしは計算機
械の正確な概念モデル
アラン・チューリング(Alan Turing)の計算理論
チューリング機械と計算可能性の定義
万能チューリング機械とプログラミングの
概念、普遍的機械の概念の確立
現代のコンピュータの基礎概念の確立
コンピューティング技術の発展に貢献
(3)計算主義の確立
フレーゲ(1848-1925)、ヒルベルト(1862-1943)、
チューリング(1912-1954)、 フォン・ノイマン(1903-
1957)
その前に、
ホッブズ(1588-1679):「考えるとは計算することである」
ライプニッツ(1646-1716):「私たちのすべての推理は、原
初的な項を基とした計算で決定できることを私は発見した」
直観の存在
パスカル(1623-1662):「幾何学の精神」と「繊細の精神」と
を分離し、人間の知に、計算には還元できない直観の存在
を認めていた。
(4)普遍性の根源
・計算手:
計算手
いかなる計算手順書が与えられても、それに従って
計算することができる。
・万能チューリング機械
万能チューリング機械:
万能チューリング機械 いかなるチューリング機械のコードが
与えられても、それに従って計算を進めるチューリング機械
・コンピュータ
コンピュータ:
コンピュータ いかなる計算のコードが与えられても、それに
従って計算を進める機械
・インタープリタ
インタープリタ:いかなる計算のプログラムが与えられても、そ
インタープリタ
れに従って解釈実行するプログラム
6.急速に進むコンピュータ科学
ACM創立50周年記念号(2003年1月)
これから50年の課題
Jim Grayの12の課題:
1.Scalability(スケーラビリティ)
2.Turing Test(チューリング テスト)
3.Speech to text(スピーチからテキストへ) SIRI
4.Text to speech(テキストからスピーチへ)
5.See as well as person(人と同じように見る)
6.Personl Memex(個人用Memex) スマート・フォン
7.World Memex(全世界Memex)
8.Telepresence(テレプレゼンス) ペッパーロボット、アンドロイド
9.Trouble-Free System(無故障システム)
10.Secure System(安心安全なシステム)
11.Always Up(常時使用可能なシステム)
12.Automatic Programmer(自動プログラマー)
J. Mac Carthyの7つの課題:
1.人- レベルのAIとそこへの道筋
2.プログラムが書物から学習することのできるレベルのAI
東大入試ロボット IBMワトソン
3.人や他のプログラムと相互作用のできるプログラムの仕様化
4.プログラムが発注者の仕様を満たしていることの証明
5.ユーザーがユーザー自身のコンピュータ環境を完全に制御で
きるようにすること
6.プログラミング言語に、その言語自身の抽象構文に対する基
本操作を付与すること
7.計算に関して、シャノンの通信路符号化定理に対応する定理
の証明
Tony Hoare の8つの課題:
1.P≠NP?の証明(未解決)
2.Turing Test(優れてチャレンジャブル)
3.コンパイラーの検証(1970年代に放置)
4.チャンピオンに勝つチェスのプログラム(達成:ディー
プブルー)
5.プロ・レベルの囲碁プログラム(達成:α碁、Zen)
6.ロシア語・英語自動翻訳(1960年代に失敗)
7.Webの進化の数学モデル(新)
8.盲導犬に代わるウェアラブルコンピュータ(新)
6.人工知能研究
人間が持つと思われている「認知・判断・推論の能力」を機械で実現し、また
それを通して人間とは何かを知ろうとする研究
・推論と探索(1960年代~):迷路やハノイの塔、ユークリッド幾何の定理証
明の試み、ロボットの行動計画、チェス、将棋、碁
・知識の利用(1980年代後半~)
知識の利用:エキスパートシステム、オントロジー、第5世代コンピュータ
・機械学習(1960年代~):パーセプトロン、ニューラルネットワーク、
・ディープラーニング、ビッグデータ(2010年代~)
・人工知能は人間を超えるか:意識はいつ生まれるか
脳科学、認知科学
コンピュータ・チェス、将棋、囲碁、クイズ、無人運転車
• Deep Blue :世界チェスチャンピオンを破る(1997年)
• 第2回将棋電脳戦:コンピュータ3勝1敗1引き分け(2013年3
月)
• Zen:3子局で伊田淳史十段に勝利(2016年2月)
• アルファ碁:世界最強の棋士の一人、韓国の李セドル9段に
4勝1敗で勝利(2016年3月9日~15日)
• IBMワトソン:クイズ番組ジョパディでチャンピオン2人に勝利
• グーグル無人運転車:トヨタ・プリウス改造、アメリカの道路
1600キロ走破。グーグルマップ、ストリートビューに膨大なデ
ータ、高性能センサー
7.ディジタル化する世界
ビッグデータ
• グーグル検索ソフトが獲得し続けているビッ
グデータ:インターネットのウェブサイトでつな
がった情報端末
• スマホから、自動車から、小松の重機から、
GEがメンテするジェットエンジン、CT、MRIから
• IoTで、あらゆるモノから集まるデータ
IoT
ビッグデータ
サイバー空間
ITの世界
の世界
実空間
スマート工場
認知判断結
果
N.WienerのCyberneticsとの相似
実空間に繋がり拡がるサイバー空間
IoTは
はCyber Physical Systemのインフラ
のインフラ
7.モノつくりの世界もディジタル化
「モノ」 と 「モノつくり」
• モノのディジタル化
・部品のモジュール化・組み込みソフト
(ソフトが品質を決める)
・3Dプリンターとディジタルデータ化するモノ
• モノつくりのディジタル化
・スマート工場
認知 → 判断+推測 → 操作
(認知・判断・推測:人工知能技術、操作:ロボット
ソフトがモノつくりの品質を決める)
8.ここへ来て第4次産業革命か?
農業革命
産業革命
• 第1次産業革命(18C):蒸気機関
• 第2次産業革命(20C初頭):電力利用、大量生産
情報革命(第3の波)
• 第3次産業革命(20C後半):IT・ロボット活用による
自動化
• 第4次産業革命(2015年~):CSP(サイバー・フィジ
カル・システム)
最近の動き
• 2013.04独:インダストリー4.0( I4.0 )スタート
シーメンス、ボッシュ、VM, BMW, ダイムラー、
ルフトハンザ等
• 2014.03米:インダストリアル・インターネット・
コンソーシアム( IIC )発足
GE,IBM,インテル、シスコシステム、AT&,Tなど
• 2015に入って:I4.0のメンバーがIICに参加
• 日本も、2016.4.13:IoT日独連携へ 首相
表明 先進工場で国際標準
インダストリー4.0のキーワード
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IoT, IoS, IoE
インダストリアル・インターネット
クラウド化
ビッグデータ
AI(Cognitive Computing Systems )
CPS(Cyber Physical System)
センサー/センサー・ネットワーク
3D プリンター
これらすべてIT技術
もちろんREALの「モノ」が在ってこそ
リアルワールドの「モノ」があってこそ、
リアルワールドの「モノづくり」
Ohno: Common sense is always wrong.
(大野耐一:常識は常に間違っている。)
リアルワールドから学び、
「モノづくり」の未来を拓く
情報通信技術は強力な汎用技術
「安価なICT資本財が利用できるようになると、企業は
様々なインプットを、効果的な方法で活用できるよう
になり、ICTを利用する産業では、ごく安価なコンピュ
ータや通信機器のおかげで、相互補完的な発明が
次々生みだされ絶えず拡がっていく(スサント・バス
、ジョン・フェルナルド)」(機械との競争の第2章p。45
http://www.frbsf.org/publications/economics/review/2008/er1-5.pdf)
↓
創造的破壊の継続的プロセス
継続的な社会変革
インダストリー4.0は
インダストリー3.0を破壊する
• 100年前、シュ―ペンターは、「郵便馬車を何
台つなげても鉄道を得ることはできない」と言
った。
• イノベーションは社会の創造的破壊である。
• 変化に追従する力を修得することが大切
• 教育が重要:子どもと次世代人材の教育、旧
インダストリ人材の再教育
「情報」、「情報社会」の学
• 知識基盤社会、情報社会、情報産業社会など、ど
のように言うにしても、加速度的に社会変革が進ん
でいる。
• 「情報」とは? と、もう一度問い直し、「ICTと情報社
会」の行方とあり方を考えねば。
• ディジタル情報技術による金融指導の資本主義を
乗り越えねば。
• エネルギー・環境問題、人口問題など山積する課題
と情報学はどのように向き合うか。
情報社会への洞察が
•
N. Wiener: The Human Use of Human Beings -Cybernetics and Society-,
the Houghton Mifflin & Co.,(邦訳: 人間機械論 1954 みすず書房)
•
E.ブリニョルフソン、A.マカフィー(村井章子訳)「機械との競争」2013、日経B
P:早すぎる技術進歩が雇用喪失の元
松田卓也「2045年問題 ― コンピュータが人類を超える日」 2013 廣済堂出
版:シンギュラリティ(技術的特異点)が間近に見える
マーティン・フォード(松本剛史訳)「ロボットの脅威」日本経済新聞社 2015 :人
の仕事がなくなる日
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ジェイムズ・バラット(水谷淳訳)「人工知能 ~人類最悪にして最後の発明~」ダ
イヤモンド社 2013 :シンギュラリティへの危惧
•
ムーアの法則:ディジタル情報技術(ハード、ソフト、ネットワーク)の指数
関数的進化
チェス盤の法則:倍々ゲームでの増加は人を欺く(チェス盤の中央では2
の32乗、最後には2の64乗)知識量の増加が現在の知識量に比例→知
識量は指数関数的に増大
•
ご静聴ありがとうございました。